JPH10292451A - 水 栓 - Google Patents

水 栓

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JPH10292451A
JPH10292451A JP11027697A JP11027697A JPH10292451A JP H10292451 A JPH10292451 A JP H10292451A JP 11027697 A JP11027697 A JP 11027697A JP 11027697 A JP11027697 A JP 11027697A JP H10292451 A JPH10292451 A JP H10292451A
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JP
Japan
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water
faucet
hot
lever
switching
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JP11027697A
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Takashi Ogawa
隆 小川
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Original Assignee
KVK Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 操作部の操作方法、操作方向等を手感触等で
把握でき、この操作部の誤操作を確実に防止できる水栓
を提供する。 【解決手段】 回動操作により吐水方向をシャワー(1
3)又は吐水管12の何れかに切り換える切換操作部1
7を有する水栓において、この切換操作部17を非対称
な形状とした。また、回動操作により湯水の混合調節又
は吐水の流量調節の一方を行い、傾動操作により他方を
行う調節操作部を有する水栓において、この調節操作部
を非対称な形状としてもよい。更に、水量調節を行う水
側操作部15と、湯量調節を行う湯側操作部16とを有
する水栓において、水側操作部15と、湯側操作部16
とを、互いに異形状としてもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は水栓に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】水栓は、レバー、ハンドル等の各種操作
部を備えているのが一般的である。かかる操作部には、
使用者に操作方法、操作方向等を目視で理解させるため
の表示が設けられていることがある。例えば、シャワー
付きの水栓の切換レバーや切換ハンドルには、吐水方向
を吐水管の側にする場合の操作方向と、シャワーの側に
する場合の操作方向とを示す表示等がなされていること
がある。また、所謂、2ハンドルタイプの水栓(シャワ
ー付きであるか否かを問わない。)では、水量調節用の
水側ハンドルに青色の表示を付し、湯量調節用の湯側ハ
ンドルに赤色の表示を付して、両ハンドルを区別させる
ことがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、目を閉
じて洗髪を行っている者、視力の低下した老人、視覚障
害者等にとっては、これらの視覚的な表示が意味をなさ
ないことがあり、これを原因に操作部の操作を誤る恐れ
がある。特に、旅先等において、不慣れな水栓を操作す
る場合には、この誤操作を行う恐れが大きくなる。ま
た、操作部の操作方法、操作方向等が、各メーカーの水
栓間、タイプの異なる水栓間で必ずしも統一されていな
いことが、この誤操作をまねく可能性を高くしている。
そして、この誤操作により、使用者が不快感を味わった
り、危険にさらされることがある。例えば、切換レバー
の誤操作により冷水若しくは熱湯を全身に浴びる恐れが
あるからである。
【0004】また、これらの表示を視野に入れて水栓を
使用していても、不注意、勘違い等のために、誤操作を
行うことがある。例えば、シャワー付きの水栓の吐水管
から湯を流出させて浴槽内に溜めようとする場合に、切
換レバーの操作を誤ったり、操作を怠ったりして、シャ
ワーから湯を吹き出させ、着衣を濡らしてしまうことが
ある。更に、水栓は、その使用頻度を考慮しながら配置
されるのが一般的である。例えば、浴室用のシャワー付
きの水栓は、浴槽に浸って差し水、差し湯を行う者や、
洗い場で腰をかけて体を洗ったり、洗髪を行う者等が使
い勝手の良い位置に配置されるのが一般的である。従っ
て、立った状態で、自分の目線よりも低い位置の切換レ
バー等を操作する者、例えば、家事の合間に慌てて浴槽
内に湯を溜めようとする主婦等にとっては、このレバー
等に設けられた表示が見辛く、誤操作をまねき易くな
る。また、背の低い子供等が、自分の目線よりも高い位
置の水栓、例えば、洗面台、流し台等に設けられた水栓
を操作するとき等も、操作部に設けられた表示が見辛
く、誤操作をまねくことがある。このような事情より、
各種操作部の操作方法、操作方向等を前記視覚的な表示
のみに頼ることなく、明確に把握できる水栓の出現が望
まれている。
【0005】本発明は前記観点に鑑みてなされたもので
あり、操作部の操作方法、操作方向等を手感触等で把握
でき、この操作部の誤操作を確実に防止できる水栓を提
供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の水栓は、回動
操作により吐水方向をシャワー又は吐水管の何れかに切
り換える切換操作部を有する水栓において、前記切換操
作部を非対称な形状としたことを特徴とする。本発明で
は切換操作部が非対称な形状であるため、使用者がこの
操作部を一の方向に回転操作して吐水方向をシャワーの
側にする際に感じる手感触と、他の方向に回転操作して
吐水方向を吐水管の側にする際に感じる手感触とが異な
る。このため、使用者が各回転操作により得られる手感
触と、各回転操作により実現される吐水方向とを関連づ
けて記憶すれば、切換操作部の誤操作を防止できる。従
って、目を閉じて水栓を使用する者、視覚障害者等の切
換操作部を目視できずに水栓を使用する者や、この操作
部を十分に目視できない状態で水栓を使用する者であっ
ても、この操作部を安心して操作できる。また、切換操
作部を目視しながら操作する者にとっても、この手感触
を得たり、切換操作部の非対称な形状を目視することに
より注意を喚起され、不注意、勘違い等を原因とする誤
操作が防止される。尚、この操作部は吐水方向の切り換
えのみを行うタイプに限らず、この切り換えと共に、同
時止水や流量調節を行うタイプであってもよい。
【0007】また、この手感触と、水栓の作動状態(本
発明では吐水方向)との対応関係を、水栓の製造メーカ
ー、水栓のタイプの枠を越えて規格化、画一化すれば、
使用者は水栓毎に、この対応関係を記憶する必要がな
い。これは、「高年齢化社会」、「高福祉の時代」に向
けて好ましいことである。この点に関しては、後述する
請求項2及び3の水栓でも同様である。更に、「切換操
作部」としては、操作部本体と、その径方向に突出する
把手部を備えたレバータイプのもの(一般に、切換レバ
ー若しくは切換用レバーハンドルと称されるもの)や、
このような把手部を備えないハンドルタイプのもの(一
般に、切換ハンドルと称されるもの)等が例示できる。
但し、このレバータイプ及びハンドルタイプの境界は必
ずしも明らかではない。
【0008】更に、本発明の「非対称な形状」には、
(A)切換操作部の回動軸線を含む一の仮想面を挟んで
外観の略形状が非対称とされる場合ばかりでなく、
(B)前述と同様の仮想面を挟んで対応する面部分の面
形態に差異を設けて非対称とされる場合等も含まれる。
また、(A)及び(B)の態様を兼ね備える場合、即
ち、(C)外観の略形状が非対称とされると共に対応す
る面部分の面形態に差異を設けたもの等も含まれる。
尚、(B)及び(C)に示す「面形態」は、面の凹凸
度、面の平滑度(ざらつき具合等)等を尺度に区別され
る。更に、本発明では、切換操作部全体が非対称な形状
とされても、この操作部の一部のみが非対称な形状とさ
れてもよい。例えば、レバータイプの切換操作部にあっ
ては、この操作部全体の外観の略形状が非対称とされる
場合の他に、把手部のみの外観の略形状が非対称とされ
る場合や、把手部の両操作用側面の面形態に差異が設け
られる場合等であってもよい。
【0009】ここで、前記(B)及び(C)に示す「面
形態の差異」の具体的態様を説明する。例えば、(ア)
対応する面部分のうちの一方が1以上の突起部を有し、
他方が平滑面である場合、(イ)両面部分が大きさ、配
置間隔及び配置数のうちの少なくともいずれかが異なる
1以上の突起部を備える場合等を例示できる。また、
(ウ)一方が1以上の突起部を有し、他方が1以上の凹
部を有する場合、(エ)両面部分に深さ、配置間隔及び
配置数のうちの少なくともいずれかが異なる1以上の凹
部が設けられる場合、(オ)一方が1以上の凹部を有
し、他方が平滑面である場合等も例示できる。更に、
(カ)一方がざらついた面で、他方が平滑面、1以上の
突起部を有する面若しくは1以上の凹部を有する面のう
ちのいずれかである場合、(キ)両面部分が「ざらつき
感」の異なる「ざらつき面」である場合等を例示でき
る。また、(ク)両面部分若しくはいずれかの面部分
に、突起部、凹部及び「ざらつき部」のうちの2以上の
部分が混在していてもよい。尚、ここに例示する「突起
部」を点字形態とすることもでき、この場合、視覚障害
者等に特に適した水栓となる。また、レバータイプの切
換操作部においては、その把手部の両操作用側面を対応
する面部分として選択し、この両操作用側面の面形態に
(ア)乃至(ク)のうちの何れかに該当する差異を設け
ることが有効である。
【0010】請求項2の水栓は、回動操作により湯水の
混合調節又は吐水の流量調節の一方を行い、傾動操作に
より他方を行う調節操作部を有する水栓において、前記
調節操作部を非対称な形状としたことを特徴とする。本
発明は、調節操作部を左右に回動したり、上下に傾動し
て操作する、所謂「シングルレバー水栓」を意図してい
る。本発明においても、調節操作部が非対称な形状であ
るため、手感触等を頼りにこの操作部を正確に操作でき
る。尚、本発明では、調節操作部の把手部の突出端側の
みが非対称な形状とされても、これよりも広い範囲、例
えば、把手部全体若しくは操作部全体等が非対称な形状
とされてもよい。
【0011】また、請求項1の水栓に関する「非対称な
形状」の態様の例示、即ち、前記(A)〜(C)に述べ
た例示は、請求項2の水栓についても適用できる。更
に、請求項1の水栓に関する「面形態の差異」の具体的
態様、即ち、前記(ア)〜(ク)に示す態様は、請求項
2の水栓についても適用できる。また、「突起部」によ
り面形態に差異を設ける場合には、この突起部を点字形
態としてもよい。
【0012】請求項3の水栓は、水量調節を行う水側操
作部と、湯量調節を行う湯側操作部とを有する水栓にお
いて、前記水側操作部と、前記湯側操作部とを、互いに
異形状としたことを特徴とする。本発明は、主に2ハン
ドルタイプの水栓を意図するものである。本発明による
と、使用者が形状等の差異を頼りに、水側操作部及び湯
側操作部を手感触等で判別できる。また、本発明におけ
る「異形状」には、(D)水側操作部及び湯側操作部の
外観の略形状が互いに異なる場合ばかりでなく、(E)
両操作部の大きさが互いに異なる場合(例えば、相似形
状の場合)や、(F)両操作部の表面の少なくとも一部
の面形態が互いに異なる場合等も含まれる。更に、
(D)〜(F)のうちの2つの条件若しくは全部の条件
に該当する「異形状」であってもよい。
【0013】また、(F)等に示す「面形態」も、面の
凹凸度、面の平滑度(ざらつき具合等)等を尺度に区別
できる。更に、請求項1の水栓に関する「面形態の差
異」の具体的態様、即ち、前記(ア)〜(ク)に示す態
様を、請求項3の水栓の両操作部の「面形態」が互いに
異なる具体的態様として応用できる。例えば、前記
(イ)を応用した態様として、両操作部の表面に、大き
さ、配置間隔及び配置数のうちの少なくともいずれかが
互いに異なる1以上の突起部を夫々設けた場合を例示で
きる。また、「突起部」により面形態に差異を設ける場
合には、この突起部を点字形態としてもよい。更に、
「面形態」の差異は、両操作部の全表面に渡って存在し
ても、両操作部の表面の一部(例えば、頂面若しくは周
面等)のみに存在してもよい。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を説
明する。 (1)実施の形態1 本実施の形態は、請求項1に係わる水栓を、図1に示す
ような2ハンドルタイプの浴室用水栓に適用したもので
ある。また、本実施の形態は、請求項3に係わる水栓の
一具体例を示すものでもある。この水栓は、水栓本体1
1と、吐水管12と、シャワーユニット13と、水側操
作部としての水側レバー15と、湯側操作部としての湯
側レバー16と、切換操作部としての切換レバー17と
を備えている。
【0015】このうち、水栓本体11は横長の密閉容器
形状とされており、右端側の内部には右側弁室が設けら
れている。また、この弁室はその下方に接続された管用
ねじ(図示を省略)を用いて給水管に連絡されている。
更に、左端側の内部には左側弁室が設けられており、こ
の弁室はその下方に接続された管用ねじ(図示を省略)
を用いて給湯管に連絡されている。そして、各弁室に
は、スピンドル及び固定コマ(弁体)等を用いた開閉弁
ユニットが配置されている。また、水栓本体11の内部
には、右側弁室及び左側弁室に連通可能とされた湯水混
合室が設けられている。更に、水栓本体11の内部の略
中央には、この湯水混合室に連通する切換用弁室が設け
られている。そして、この弁室内には、スピンドル及び
弁体等を用いた切換弁ユニットが配置されている。
【0016】更に、吐水管12は、水栓本体11の上面
の略中央に接続されており、シャワーユニット(図1に
はシャワーエルボー及びシャワーホースのみを図示)1
3は、水栓本体11の背面の略中央に接続されている。
尚、吐水管12及びシャワーユニット13は切換用弁室
と連通可能とされている。また、水側レバー15は、水
栓本体11の右端側の上面に配置されており、このレバ
ー15を回動操作すると、右側弁室内のスピンドル及び
固定コマ(弁体)が上下に進退し、給水管から湯水混合
室に流入する水量の調節が行われる。更に、湯側レバー
16は、水栓本体11の左端側の上面に配置されてお
り、このレバー16を回動操作すると、左側弁室内のス
ピンドル及び固定コマ(弁体)が上下に進退し、給湯管
から湯水混合室に流入する湯量の調節が行われる。そし
て、これらのレバー15、16は樹脂を用いて作製した
一体成形品であり、略筒形状の本体部H、Kと、略矩形
板状に突出する把手部M、Nとを備える。
【0017】更に、水側レバー15の把手部Mの操作用
側面mと、湯側レバー16の把手部Nの操作用側面nに
は、互いに異なる態様の突起部が設けられている。この
ため、使用者が水側レバー15を操作する際の手感触
と、湯側レバー16を操作する際の手感触は異なる。ま
た、切換レバー17は、水栓本体11の前面の略中央に
配置されている。このレバー17も、樹脂を用いて作製
した一体成形品であり、略筒形状の本体部hと、略矩形
板状に突出する把手部tとを備えている。そして、本水
栓では、このレバー17を回動操作すると、切換用弁室
内のスピンドル及び弁体が前後に進退し、吐水方向の切
り換えが行われる。具体的には、使用者が把手部tの左
側の操作用側面pに右回転力を加え、切換レバー17を
右回転させると(図1の実線に示す状態にすると)、湯
水混合室内の湯水はシャワーより流出する。一方、把手
部tの右側の操作用側面qに左回転力を加え、切換レバ
ー17を左回転させると(図1の2点鎖線に示す状態に
すると)、湯水混合室内の湯水は、吐水管12より流出
する。尚、このレバー17が、この吐水方向の切り換え
と共に、同時止水や流量調節を行うタイプであってもよ
い。
【0018】そして、この切換レバー17の両操作用側
面p、qには、夫々異なる態様の突起部が設けられてい
る。このため、使用者がこのレバー17を右回転操作す
るときの手感触と、左回転操作するときの手感触は異な
る。尚、切換レバー17の操作用側面p、qの突起部
は、水側及び湯側の各レバー15、16の各操作用側面
m、nの突起部と異なった態様とされている。このた
め、使用者は各レバー15〜17を、手感触を頼りに識
別できる。また、各レバー15〜17に設けられる突起
部の具体的態様は種々選択できるが、各レバー15〜1
7の種類や、各操作用側面を操作することとで得られる
作動状態を説明する点字により突起部を構成すれば、視
力障害者にとって有益である。例えば、切換レバー17
の左側の操作用側面pに、「吐水方向がシャワーの側で
ある。」旨の点字を付し、右側の操作用側面qに、「吐
水方向が吐水管の側である。」旨の点字を付してもよ
い。また、各レバー15〜17には、従来から行われて
いる「操作方法、操作方向等を示す視覚的な表示(図1
では図示を省略)」が設けられている。但し、各レバー
15〜17から、かかる表示を省略することもできる。
【0019】以上の水栓によると、使用者は、各レバー
15〜17の中から、操作したいレバーを手感触で選択
できる。また、切換レバー17を操作する際には、吐水
方向を手感触で識別できる。従って、目を閉じて洗髪を
行っている者、視覚障害者等の「視覚的な表示」を目視
できない者であっても、この手感触を頼りに、各レバー
15〜17を確実に操作できる。また、この「視覚的な
表示」を目視できる者にとっても、この手感触等により
注意を喚起され、不注意、勘違い等を原因とする誤操作
が防止される。更に、本水栓を、浴室の洗い場で腰をか
けた者等が使い勝手の良い位置に配置すると、洗い場に
立った状態の者等には、この水栓に設けられた「視覚的
な表示」が見辛くなる。また、水栓に設けられた「視覚
的な表示」は、水栓の使用期間の経過に伴い、はげ落ち
たり、かすれることがある。更に、この表示を行う文
字、記号、図等が細かい場合もある。このように、「視
覚的な表示」が見辛い状況でも、本水栓では手感触を頼
りに、各レバー15〜17を確実に操作できる。
【0020】尚、本実施の形態において、特に切換レバ
ー17の両操作用側面p、qの面形態に差異を設けたの
は、この種のレバー17の誤操作により、例えば、熱湯
を全身で浴びる等の大きな危険が伴うことがあるためで
ある。但し、これ以外のレバー15、16についても、
各把手部M、N毎に、両操作用側面の面形態に差異を設
ければ、より一層、安全性の高い水栓となる。また、こ
の切換レバー17の変形例として図2〜4に示すものが
例示できる。即ち、図2は、把手部tの左側の操作用側
面pに突起部を設け、右側の操作用側面qに凹部を設け
た変形例を示している。また、図3は、把手部tの左側
の操作用側面pをざらつき面とし、右側の操作用側面q
を平滑面とした変形例を示している。更に、図4は把手
部tの外観の略形状を、湾曲した非対称な形状としたも
のであり、左側の操作用側面pを凸面とし、右側の操作
用側面qを凹面としている。
【0021】これらの変形例においても、切換レバー1
7を右回転操作するときの手感触と、左回転操作すると
きの手感触とが異なるため、このレバー17の誤操作を
確実に防止できる。尚、これらの変形例を水側及び湯側
の各レバー15、16に対して適用することもできる。
また、切換レバー17の別の変形例として、把手部tの
外観の略形状を図4に示すような非対称な形状とすると
共に、両操作用側面p、qの面形態に図1乃至3に示す
ような差異を設けた水栓を例示できる。更に、本実施の
形態及び各変形例では、各操作部15〜17をレバータ
イプとしているが、全ての操作部15〜17、若しくは
これらのうちの何れかがハンドルタイプとされてもよ
い。また、切換レバー17の操作方法は、本実施の形態
で例示するものに限定されない。例えば、把手部tが倒
立したときに、吐水方向がシャワーの側となり、これを
約180度回転操作し、把手部tが真下に垂下したとき
に、吐水方向が吐水管の側とされるもの等であってもよ
い。
【0022】(2)実施の形態2 本実施の形態では、図5に示すような洗面用の2ハンド
ルタイプの水栓について述べる。尚、本実施の形態は、
請求項3に係わる水栓の一具体例に関するものである。
この水栓は、シャワーユニット13及び切換レバー17
を備えない点と、水側操作部25及び湯側操作部26が
ハンドルタイプである点等が、実施の形態1と異なって
いる。また、水側操作部25及び湯側操作部26の各上
面には、互いに異なる態様の突起部が設けられている。
突起部を各操作部25、26の各上面に設けるのは、洗
面用の水栓では各操作部25、26の位置が使用者の目
線よりも低くなるのが一般的であると共に、各操作部2
5、26を操作しようとする使用者の手が、各上面に最
初に触れる可能性が高いからである。
【0023】但し、各操作部25、26の表面のより広
範な部分や、この上面以外の表面の部分に突起部を設け
てもよい。また、各操作部25、26が、その上面側に
装飾用のキャップを取着するタイプである場合には、こ
のキャップの上面等に突起部を設けてもよい。尚、これ
らの点に関しては、実施の形態1の各レバー15〜17
においても同様である。本水栓では各操作部25、26
の上面に異なる態様の突起部が設けられているため、使
用者は操作したい操作部25、26を、手感触等を頼り
に簡単に選択できる。また、本実施の形態の変形例とし
て、図6に示す水栓を例示できる。この変形例も、請求
項3の水栓の一具体例である。そして、この変形例で
は、水側操作部25を略円筒形状とし、湯側操作部26
を中空の略三角柱形状としている。この本変形例におい
ても、外観の略形状が異なることを頼りに、操作部2
5、26を手感触等で識別できる。尚、この変形例の他
に、水側操作部25及び湯側操作部26が互いに相似形
状となった水栓や、各操作部25、26の大きさ及び形
状の双方が異なる水栓を例示することもできる。
【0024】(3)実施の形態3 本実施の形態では、図7に示すような流し台用のシング
ルレバー水栓について述べる。尚、この水栓は、請求項
2の一具体例を示すものである。この水栓は、シャワー
ユニット13及び切換レバー17を備えない点と、調節
操作部としての調節レバー32を備える点等が実施の形
態1と異なっている。また、この水栓では、調節レバー
32を上下に傾動操作すると、水栓本体31内に配置さ
れた固定弁(図示を省略)上で、可動弁(図示を省略)
が前後に進退し、湯弁口と水弁口の開口面積が同時に調
節され、吐水管33から流出する湯水の量の調節、即
ち、「吐水の流量調節」が行われる。更に、このレバー
32を左右に回動操作すると、可動弁が固定弁の上で回
動し、湯弁口と水弁口の開口面積の比率が調整され、吐
水管33から流出する湯水の温度の調節、即ち、「湯水
の混合調節」が行われる。
【0025】この水栓では、調節レバー32の突出端D
が、右側に半円板状に膨らんだ非対称な形状とされてい
る。このため、このレバー32を左側に回転操作すると
きの手感触と、右側に回転操作するときの手感触は異な
る。従って、この手感触の差異を利用することで、調節
レバー32を確実に操作できる。このため、調節レバー
32の誤操作に伴い、吐水管33から熱湯を吹き出さ
せ、火傷をする等の事故を防止できる。例えば、背の低
い子供等が、流し台等の自分の目線よりも高い位置に設
けられた調節操作部を操作する場合等に特に有益であ
る。尚、このレバー32は突出端Dのみでなく、これよ
りも広範囲の部分、例えば、レバー32全体が非対称形
状とされてもよい。また、本実施の形態の変形例とし
て、調節レバー32を傾動操作することで「湯水の混合
調節」が行われ、回動操作することで「吐水の流量調
節」が行われる水栓を例示できる。この変形例において
は、左右方向に非対称形状な調節レバー32による手感
触の差異によって、吐水の流量調節の方向を判別するこ
とができる。尚、この変形例の場合においては、調節レ
バー32の突出端Dを、左右方向ばかりでなく上下方向
に対しても非対称形状としてもよい。この場合、より一
層、安全性に優れた水栓となる。
【0026】尚、前記各発明の範囲は、前記具体的に示
した各実施の形態及び各変形例に示すものに限定され
ず、各発明の範囲内で更に他の変形例を例示できる。即
ち、複数の操作部を備えた水栓においては、全ての操作
部が前記各請求項のうちの何れかに該当する操作部とさ
れる必要はない。例えば、実施の形態1の水栓におい
て、特に誤操作をまねき易かったり、誤操作に伴う危険
の大きな切換レバー17のみを、請求項1に該当する操
作部とすると共に、残りのレバー15、16の代わりに
従来品に係わる操作部等を用いてもよい。また、各実施
の形態では、所謂「デッキタイプ」の水栓を中心に述べ
たが、壁から突出する所謂「壁付きタイプ」の水栓にも
各発明を適用できる。更に、各発明は、サーモスタット
機構を備えた所謂「サーモタイプ」の水栓や、ソーラー
システムを備えた水栓若しくはこの水栓が備える給湯器
切換ハンドル、レバー等にも適用できる。
【0027】
【発明の効果】以上のように、請求項1の水栓では、切
換操作部が非対称な形状であるため、これを頼りに、こ
の操作部を確実に操作できる。また、請求項2の水栓に
おいても、調節操作部が非対称な形状であるため、これ
を頼りに、この操作部を確実に操作できる。更に、請求
項3の水栓では、水側操作部及び湯側操作部を手感触で
判別できるため、操作したい操作部を確実に操作でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明の実施の形態1の水栓を説明するための斜
視図である。
【図2】発明の実施の形態1の第1の変形例を示す一部
斜視図である。
【図3】発明の実施の形態1の第2の変形例を示す一部
斜視図である。
【図4】発明の実施の形態1の第3の変形例を示す一部
斜視図である。
【図5】発明の実施の形態2の水栓を説明するための斜
視図である。
【図6】発明の実施の形態2の変形例に係わる水栓の斜
視図である。
【図7】発明の実施の形態3の水栓を説明するための斜
視図である。
【符号の説明】
11;水栓本体、12;吐水管、13;シャワーユニッ
ト、15;水側レバー(水側操作部)、16;湯側レバ
ー(湯側操作部)、H、K;本体部、M、N;把手部、
m、n;操作用側面、17;切換レバー(切換操作
部)、h;本体部、t;把手部、p、q;操作用側面、
25;水側操作部、26;湯側操作部、31;水栓本
体、32;調節レバー(調節操作部)、D;突出端、3
3;吐水管。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回動操作により吐水方向をシャワー又は
    吐水管の何れかに切り換える切換操作部を有する水栓に
    おいて、前記切換操作部を非対称な形状としたことを特
    徴とする水栓。
  2. 【請求項2】 回動操作により湯水の混合調節又は吐水
    の流量調節の一方を行い、傾動操作により他方を行う調
    節操作部を有する水栓において、前記調節操作部を非対
    称な形状としたことを特徴とする水栓。
  3. 【請求項3】 水量調節を行う水側操作部と、湯量調節
    を行う湯側操作部とを有する水栓において、前記水側操
    作部と、前記湯側操作部とを、互いに異形状としたこと
    を特徴とする水栓。
JP11027697A 1997-04-11 1997-04-11 水 栓 Pending JPH10292451A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009079374A (ja) * 2007-09-25 2009-04-16 Panasonic Electric Works Bath & Life Co Ltd 水栓装置
JP2009091824A (ja) * 2007-10-10 2009-04-30 Panasonic Electric Works Bath & Life Co Ltd 湯水混合水栓装置

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