JP2000110211A - 給水栓 - Google Patents

給水栓

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JP2000110211A
JP2000110211A JP10303310A JP30331098A JP2000110211A JP 2000110211 A JP2000110211 A JP 2000110211A JP 10303310 A JP10303310 A JP 10303310A JP 30331098 A JP30331098 A JP 30331098A JP 2000110211 A JP2000110211 A JP 2000110211A
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JP10303310A
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English (en)
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Kenichi Sugiyama
憲一 杉山
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Original Assignee
KVK Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 操作部の「操作された状態」や「操作されよ
うとする状態」を「音声告知情報」として出力する機能
を備えた給水栓を提供する。 【解決手段】 吐水態様を変更する操作部(ハンドル、
レバー等)20と、操作部20の操作された状態を検知
する検知手段(例えば、操作部20の操作量、操作方向
等を検知するもの等)30と、検知手段30の検知に応
じて音声告知情報を出力する音声出力手段60とを備え
る給水栓を提供する。この他に、吐水態様を変更する操
作部と、操作部の操作されようとする状態を検知する検
知手段(例えば、操作部の種類、操作されようとする方
向等を検知するもの等)と、検知手段の検知に応じて音
声告知情報を出力する音声出力手段とを備える給水栓を
提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ハンドル、レバ
ー等の操作部の「操作された状態」や「操作されようと
する状態」を、「音声告知情報」として出力する機能を
備えた給水栓に関する。
【0002】
【従来の技術】給水栓の操作部には、吐止水選択用、流
量調節用、温調用、流路切換用等の種々のタイプのもの
がある。また、給水栓には、唯一つの操作部を備えるも
のもあれば、機能、目的を異にする複数の操作部を備え
るものもある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の操作部
では、付された表示(例えば、操作部の種類を示す文字
や色、吐水温度を示す表示、操作方向を示す表示等)等
を頼りに操作されるのが一般的である。従って、この表
示を認識できない使用者(目が不自由な者等)や、理解
することが困難な使用者(子供、老人等)にとっては、
使用勝手が悪いと共に、「操作部の誤操作」や「操作部
の取り違え」等を生ずる可能性がある。例えば、目が不
自由な者が、温調を行う場合には、温調用の操作部に試
行錯誤的な手探り操作を加えつつ、吐水される湯水に手
等を触れて吐水温度を確認することが必要となる。この
ため、操作が面倒であるばかりでなく、この者が火傷等
を負ったり、冷水を浴びる危険性もある。また、操作部
の表示を十分に認識したり、理解できる者であっても、
不注意等を原因とした誤操作等を行うこともある。特
に、自己の経験則を頼りに、初対面の操作部を不用意に
操作すると、誤操作等を行う可能性がある。
【0004】本発明はこのような実状に鑑みてなされた
ものであり、その目的とするところは、先ず、請求項1
〜請求項4の発明については、「操作部の操作された状
態」を「音声告知情報」として出力することで、給水栓
の安全性や使用勝手の向上等を図ることである。また、
請求項5〜請求項7の発明については、「操作部の操作
されようとする状態」を「音声告知情報」として出力す
ることで、給水栓の安全性や使用勝手の向上等を図るこ
とである。最後に、請求項8の発明については、請求項
1〜請求項7の発明において、より簡単な構造で、コン
パクトな装置を用いて、各「音声告知情報」を出力する
ことである。
【0005】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めに、本各発明が採った手段は、先ず、請求項1の発明
については、「吐水態様を変更する操作部と、該操作部
の操作された状態を検知する検知手段と、該検知手段の
検知に応じて音声告知情報を出力する音声出力手段と、
を備えたこと」をその要旨とする。
【0006】請求項1の発明によると、「操作部の操作
された状態」が音声によって使用者に告知(フィードバ
ック)されるため、操作部の表示を認識できない者や理
解することが困難な者であっても、「操作によって変更
された吐水態様」を瞬時に認識したり、理解できる。ま
た、操作部の表示を十分に認識・理解できる使用者も、
この告知によって注意を喚起されると共に、初対面の操
作部であっても安心して使用できる。ここで、請求項1
の発明において、「吐水態様」とは、例えば、「吐止
水」、「吐水量」、「吐水温度」、「シャワー吐水・カ
ラン吐水等の吐水形態」等を示す。
【0007】次に、請求項2の発明については、「請求
項1の発明における前記検知手段が、少なくとも操作部
の操作量を検知するものであること」をその要旨とす
る。請求項2の発明によると、使用者は、操作部の操作
量に対応する「吐水態様(例えば、吐水温度、吐水量
等)」を聴覚によって認識したり、理解できる。尚、本
「検知手段」は、例えば、「操作部の操作量」及び「操
作部の操作方向」等、複数の「操作部の状態」を検知す
るものであってもよい。
【0008】また、請求項3の発明については、「請求
項1の発明における前記検知手段が、少なくとも操作部
の操作方向を検知するものであること」をその要旨とす
る。請求項3の発明によると、使用者は、操作部の操作
方向に対応する「吐水態様(例えば、シャワー吐水・カ
ラン吐水等の吐水形態等)」を聴覚によって認識した
り、理解できる。尚、本「検知手段」は、例えば、「操
作部の操作方向」及び「操作部の操作量」等、複数の
「操作部の状態」を検知してもよい。
【0009】更に、請求項4の発明については、「請求
項1の発明における前記検知手段が、少なくとも操作さ
れたままの状態が一定時間維持されていることを検知す
るものであること」をその要旨とする。請求項4の発明
によると、使用者は、操作部が操作されたままの状態が
一定時間維持されていることを、聴覚によって認識した
り、理解できる。例えば、使用者が「操作部を止水位置
へと戻すことを忘れ、吐水状態が不必要に維持されてい
ること」や「温調用の操作部が高温(低温)設定のまま
で、適温に戻されていないこと」等が、音声告知情報に
よって告知される。尚、本「検知手段」は、他の「操作
部の状態」、例えば、「操作部の操作量」、「操作部の
操作方向」等をも検知するものであってもよい。
【0010】次に、請求項5の発明については、「吐水
態様を変更する操作部と、該操作部の操作されようとす
る状態を検知する検知手段と、該検知手段の検知に応じ
て音声告知情報を出力する音声出力手段と、を備えたこ
と」をその要旨とする。
【0011】請求項5の発明によると、「操作部の操作
されようとする状態」が音声によって使用者に告知(フ
ィードバック)されるため、操作部の表示を認識できな
い者や理解することが困難な者であっても、「これから
変更されようとする吐水態様」を瞬時に認識したり、理
解できる。また、操作部の表示を十分に認識・理解でき
る使用者も、この告知によって注意を喚起されると共
に、初対面の操作部であっても安心して使用できる。こ
こで、請求項5の発明において、「吐水態様」とは、例
えば、「吐止水」、「吐水量」、「吐水温度」、「シャ
ワー吐水・カラン吐水等の吐水形態」等を示す。
【0012】また、請求項6の発明については、「請求
項5の発明における前記検知手段が、少なくとも操作さ
れようとする操作部の種類を検知するものであること」
をその要旨とする。請求項6の発明によると、使用者
は、操作しようとする操作部の種類を、聴覚によって認
識したり、理解できる。尚、本「検知手段」は、例え
ば、「操作しようとする操作部の種類」及び「操作しよ
うとする操作部の操作方向」等、複数の「操作部の状
態」を検知するものであってもよい。
【0013】更に、請求項7の発明については、「請求
項5の発明における前記検知手段が、少なくとも操作部
の操作されようとする方向を検知するものであること」
をその要旨とする。請求項7の発明によると、使用者
は、「操作部の操作されようとする方向」を聴覚によっ
て認識したり、理解できる。尚、本「検知手段」は、例
えば、「操作部の操作されようとする方向」及び「操作
しようとする操作部の種類」等、複数の「操作部の状
態」を検知するものであってもよい。
【0014】最後に、請求項8の発明については、「請
求項1乃至請求項7の何れかの発明において、検知手段
からの検知情報を判断処理すると共に、予め設定された
複数の音声告知情報の中から対応する音声告知情報を選
択する判断処理手段を備え、音声出力手段は、前記判断
処理手段により選択された音声告知情報を出力するもの
であること」をその要旨とする。請求項8の発明による
と、複数の音声告知情報を選択的に出力させる場合に、
上記の如き各手段を有する電子機器(例えば、「CP
U」、「メモリー」等)を利用することで、この出力を
簡単で、コンパクトな装置によって実現することができ
る。
【0015】ここで、請求項1〜請求項8の発明におい
て、各「検知手段」の具体的態様は特に問わず、例え
ば、(a)操作部の回動操作量(回動角)、若しくは傾
動操作量(傾動角)等を検知する角度センサー、(b)
使用者の手の接触によって検知情報を発信するタッチセ
ンサー(タッチスイッチ等)、(c)使用者の手による
押圧によって検知情報を発信する圧力センサー(圧力ス
イッチ等)、(d)使用者の手の接触や押圧によって、
一対の接点を接触させて検知するON−0FFスイッチ
等の他に、これらの検知手段を適宜組み合わせたもの等
を例示できる。
【0016】更に、請求項1〜請求項8の発明におい
て、各「操作部の形態」は、「回動操作が施されるハン
ドル式」、「回動操作若しくは傾動操作の少なくとも一
方が施されるレバー式」、「押し、引き操作が施される
ボタン式」等の手動式に限らない。例えば、使用者より
発声された「水よ出ろ」、「シャワーよ出ろ」等の「音
声命令」に反応して操作される「音声操作部」等の種々
の形態のものを例示できる。
【0017】
【発明の実施の形態】次に、本各発明に係わる給水栓の
実施の形態を、図面に従って詳細に説明する。 (1)第1例 図1(a)は、請求項1、請求項2及び請求項8の発明
を満足する給水栓の一例として、「吐水温度を音声告知
情報として出力する給水栓」を示している。この給水栓
は、図1(a)に示すように、温調弁10と、「請求項
1、請求項2及び請求項8の発明の操作部」の一例を示
す温調用の操作部20と、請求項2の発明の構成要件で
ある検知手段30と、請求項8の発明の構成要件である
判断処理手段50と、「請求項1、請求項2及び請求項
8の発明」の構成要件である音声出力手段60と、止水
弁Sと、吐水口Tとを備えている。
【0018】温調弁10は、湯と水を操作部20の操作
量に応じた混合割合で混合し、所望温度の混合湯水とす
るものである。尚、本例では、単一の操作部20で操作
される温調弁10の一例として、「ワックスエレメント
や形状記憶合金エレメント等の温度変化に対応して変形
する感温素子を用いて構成され、湯及び水の混合度合い
を自動的に調節するサーモスタットカートリッジを内蔵
するサーモスタット方式」のものを例示するが、「互い
に平面摺動して流路の開閉を行う固定ディスクと可動デ
ィスクとを用いて構成される摺動ディスク方式」等の他
のタイプのものを用いることもできる。この混合湯水
は、温調弁10の二次側の流路Rに流入し、止水弁Sの
開弁操作に伴って吐水口Tから吐水される。尚、温調弁
10が摺動ディスク方式等、吐止水選択をも行うもので
ある場合には、止水弁Sを省略することができる。
【0019】また、検知手段30は、請求項2の発明に
従って、「操作部20の操作量」を検知することを目的
に用いられる。但し、検知手段30が、「操作部の操作
方向」等の他の「操作部の状態」をも検知することを目
的に用いられてもよい。本例では、この検知手段30と
して角度センサーを用いており、操作部20内若しくは
操作部20外の所望の箇所に配置されている。尚、操作
部20がハンドルタイプである場合には、「操作部20
の操作量」として、操作部20の「回動角」が検知され
る。また、温調弁10が摺動ディスク方式とされ、操作
部(レバー)20の傾動操作によって温調を行う場合に
は、「操作部20の操作量」として、操作部20の「傾
動角」が検知される。
【0020】この角度センサーとしては、例えば、「電
気的(ロータリーエンコーダー等」、「光学的(ロータ
リーエンコーダー等)」、若しくは「機械的」等の各手
法によって操作部20の「回動角(若しくは傾動角)」
を検知するものを例示できる。尚、本例では、角度セン
サーに代わって、ON−0FFスイッチ等の他の態様の
検知手段を用いてもよい。また、タッチスイッチ(押圧
スイッチ)を用いて温調を行う給水栓では、タッチセン
サー若しくは圧力センサー等の更に他の態様の検知手段
を用いることができる。更に、操作部20として、「音
声操作部」を用いる場合には、使用者の音声命令を検知
する「音声検知部」が、検知手段30として機能する。
そして、この検知手段30によって検知された「回動角
(若しくは傾動角)」は、「判断処理手段50」に検知
情報として発信される。
【0021】この判断処理手段50は、検知手段30か
らの検知情報を判断処理し、適切な音声告知情報を選択
して音声出力手段60に発信するものであり、例えば、
「CPU」、「メモリー」等を格納している。即ち、判
断処理手段50は、検知手段30から発信された検知情
報を基に、「操作部20の操作量」を判断し、「メモリ
ー」に予め設定された各「音声告知情報」より、個々の
操作量に対応する「音声告知情報」を選択し、音声出力
手段60へと発信する。そして、この選択された「音声
告知情報」が音声出力手段60によって出力される。
【0022】本例では、例えば、判断処理手段50が、
操作部20の操作量を「吐水温度、摂氏35度に対応す
る操作量」と判断すると、「摂氏35度です。冷たいか
ら注意して下さい。」という、「音声告知情報」が出力
され、「吐水温度、摂氏40度に対応する操作量」と判
断すると、「摂氏40度です。適温です。」という、
「音声告知情報」が出力される。また、「吐水温度、摂
氏45度に対応する操作量」と判断すると、「摂氏45
度です。やや熱いから注意して下さい。」という、「音
声告知情報」が出力され、「吐水温度、摂氏50度に対
応する操作量」と判断すると、「摂氏50度です。熱い
から危険です。」という、「音声告知情報」が出力され
る。
【0023】但し、「音声告知情報」を発信する「吐水
温度」や「音声告知情報」の具体的な内容等は、本例に
示すものに限定されない。例えば、本給水栓を浴室用と
して用いる場合には、入浴の一般な温度範囲(例えば、
「摂氏37度〜43度」)において、より細かな間隔
(例えば、「1度」間隔)で、各種の「音声告知情報」
を出力してもよい。これは、入浴温度には個人差がある
と共に、身体を湯船に浸す入浴時には、僅かな湯温の違
いによって、かなり熱く感じたり、かなり温く感じるこ
とがあるため、より細かな温度間隔で「音声告知情報」
が得られれば、本給水栓の使用勝手がより向上するから
である。
【0024】一方、これとは逆に、「音声告知情報」を
出力する「吐水温度」を特に必要な場合のみに限定して
もよい。例えば、低温側の危険温度(例えば、「摂氏3
5度程度」)と、高温側の危険温度(例えば、「吐水温
度、摂氏45度程度」)についてのみ、「音声告知情
報」を発信してもよい。この場合、摂氏35度〜摂氏4
5度の範囲では、使用者が手で湯温を確認しても、火傷
等の危険を生ずることはない。尚、温調弁20が吐水量
調節をも行うタイプ(例えば、摺動ディスク方式)であ
る場合には、「吐水温度」と共に「吐水量」に関連する
「音声告知情報」を出力してもよい。また、請求項1及
び請求項2の発明においては、判断処理手段50を省略
することもできる。例えば、温調用の操作部20が、高
温側(低温側)の危険温度に対応する操作量となったと
きに、ON−0FFスイッチがONされて「音声告知情
報」を出力する態様では、判断処理手段50を必要とし
ないからである。
【0025】また、本例では、止水弁Sとして「電磁
弁」等の電動弁を用いると共に、判断処理手段50にタ
イマーを内蔵して、図示仮想線aに示すように、判断処
理手段50と止水弁(電動弁)Sとを接続してもよい。
この態様において、判断処理手段50は、「音声告知情
報」を発信した後に、タイマーで所定時間をカウントす
る。そして、カウントが終了した時点で、検知手段30
から異なる検知情報が到達しない場合には、判断処理手
段50が止水弁(電動弁)Sへと開弁信号を送信する。
【0026】この態様によると、使用者が「音声告知情
報」によって「既に行った操作」を「正しい」と判断
し、操作部20を再操作しない場合には、この「音声告
知情報」の出力から所定時間経過後に、所望温度の吐水
がなされる。一方、「自己の行った操作」を「誤り」と
判断した場合には、所定時間が経過する迄の間に、操作
部20を操作し直すことができるため、給水栓としての
使用勝手や安全性がより一層、高められる。尚、この態
様では、吐水が開始される迄の「タイムラグ」を利用し
て、例えば、「摂氏45度です。熱いから注意して下さ
い。このまま吐水してもよろしいですか。」等の「確認
的な音声告知情報」を出力することも有効である。
【0027】また、図1(b)は、この第1例を「2ハ
ンドルタイプ」の給水栓に応用した応用例を示してい
る。この給水栓は、図1(b)に示すように、図示しな
い給水管に接続された弁装置11と、図示しない給湯管
に接続された弁装置12と、「請求項1、請求項2及び
請求項8の発明の操作部」の他の例を各々示す「水側の
操作部21」及び「湯側の操作部22」と、請求項2の
構成要件を各々示す第1の検知手段31及び第2の検知
手段32と、請求項8の発明の構成要件である判断処理
手段50と、「請求項1、請求項2及び請求項8の発
明」の構成要件である音声出力手段60と、吐水口Tと
を備える。
【0028】この応用例では、弁装置11に到達した水
と、弁装置12に到達した湯が、水側の操作部21の回
動操作量(回動角)と、湯側の操作部22の回動操作量
(回動角)との比率に応じて混合され、所望温度の混合
湯水とされ、両弁装置11、12の二次側の流路Rに流
入し、吐水口Tから吐水される。また、第1の検知手段
31及び第2の検知手段32としては、例えば、角度セ
ンサーの他に、ON−0FFスイッチ、タッチセンサー
若しくは圧力センサー等を用いることができる。そし
て、第1の検知手段31が水側の操作部21の回動操作
量(回動角)を検知し、第2の検知手段32が湯側の操
作部22の回動操作量(回動角)を検知する。
【0029】更に、判断処理手段50は、第1の検知手
段31及び第2の検知手段32からの検知情報を基に、
水側の操作部21及び湯側の操作部22の「回動操作量
の比率」を判断し、「メモリー」に予め設定された各
「音声告知情報」より、個々の「比率」(即ち、個々の
「吐水温度」)に対応する「音声告知情報」を選択し、
「音声告知情報」として音声出力手段60へと発信す
る。そして、この選択された「音声告知情報」が音声出
力手段60によって出力される。
【0030】この応用例では、例えば、判断処理手段5
0が、この「回動操作量の比率」を「吐水温度、摂氏3
5度に対応する比率」と判断すると、「摂氏35度で
す。冷たいから注意して下さい。」という、「音声告知
情報」が出力され、「吐水温度、摂氏40度に対応する
比率」と判断すると、「摂氏40度です。適温です。」
という、「音声告知情報」が出力される。また、「吐水
温度、摂氏45度に対応する比率」と判断すると、「摂
氏45度です。やや熱いから注意して下さい。」とい
う、「音声告知情報」が出力され、「吐水温度、摂氏5
0度に対応する比率」と判断すると、「摂氏50度で
す。熱いから危険です。」という、「音声告知情報」が
出力される。
【0031】(2)第2例 図2(a)は、請求項1、請求項3及び請求項8の発明
を満足する給水栓の一例として、「既に操作された操作
部の操作方向を音声告知情報として出力する給水栓」を
示している。図2(a)に示す給水栓は、温調弁10
と、切換弁15と、「請求項1、請求項3及び請求項8
の発明の操作部」の一例を示す切換用の操作部2aと、
請求項3の発明の構成要件である検知手段30と、請求
項8の発明の構成要件である判断処理手段50と、「請
求項1、請求項3及び請求項8の発明」の構成要件であ
る音声出力手段60と、第1の吐水口Tと、第2の吐水
口tとを備えている。
【0032】温調弁10は、湯と水を所定の混合割合で
混合して、所望温度の混合湯水とし、二次側の流路Rを
通じて切換弁15に供給するものである。尚、本例で
は、温調弁10として、「ワックスエレメントや形状記
憶合金エレメント等の温度変化に対応して変形する感温
素子を用いて構成され、湯及び水の混合度合いを自動的
に調節するサーモスタットカートリッジを内蔵するサー
モスタット方式」、「互いに平面摺動して流路の開閉を
行う固定ディスクと可動ディスクとを用いて構成される
摺動ディスク方式」の他に、2ハンドル方式等の種々の
タイプのものを用いることができる。
【0033】また、操作部2aは切換弁15を操作する
ためのものであり、この操作部2aを正反何れかの方向
に操作することにより、第1の吐水口(例えば、カラ
ン)T若しくは第2の吐水口(例えば、シャワーヘッ
ド)tからの択一的な吐水が行われる。尚、切換弁15
の方式は種々選択でき、例えば、「互いに平面摺動して
流路の開閉を行う固定ディスクと可動ディスクとを用い
て構成される摺動ディスク方式の切換弁」や「各々円筒
状に形成されると共に互いに挿嵌された可動弁体及び固
定弁体を有し、互いに周面摺動して流路の開閉を行うロ
ータリー方式の切換弁」等を例示できる。
【0034】また、検知手段30は、請求項3の発明に
従って、「操作部2aの操作方向」を検知することを目
的に用いられる。但し、検知手段30が、「操作部の操
作量」等の他の「操作部の状態」をも検知することを目
的に用いられてもよい。本例では、この検知手段30と
して角度センサーを用いている。この角度センサーは、
直接的には「操作部2aの操作角」を検知するものであ
り、操作部2a内若しくは操作部2a外の所望の箇所に
配置されている。尚、操作部2aがハンドルタイプであ
れば、その「回動角」が検知され、操作部2aがレバー
タイプであれば、その「回動角若しくは傾動角」が検知
される。
【0035】この角度センサーとしては、例えば、「電
気的(ロータリーエンコーダー等」、「光学的(ロータ
リーエンコーダー等)」、若しくは「機械的」等の各手
法によって、操作部20の「回動角(若しくは傾動
角)」を検知するものを例示できる。尚、本例では、こ
の角度センサーに代わって、ON−0FFスイッチ等の
他の態様の検知手段を用いてもよい。また、タッチスイ
ッチ(押圧スイッチ)を用いて流路切換等を行う給水栓
では、タッチセンサー若しくは圧力センサー等の更に他
の態様の検知手段を用いることができる。更に、操作部
2aとして、「音声操作部」を用いる場合には、使用者
の音声命令を検知する「音声検知部」が、検知手段30
として機能する。そして、この検知手段30によって検
知された「回動角(若しくは傾動角)」は、「判断処理
手段50」に検知情報として発信される。
【0036】この判断処理手段50は、検知手段30か
らの検知情報を判断処理し、適切な音声告知情報を選択
して音声出力手段60に発信するものであり、例えば、
「CPU」、「メモリー」等を格納している。即ち、判
断処理手段50は、検知手段30から発信された検知情
報を基に、操作部2aが「止水位置を基準に何れの方向
に操作されたか」を判断し、「メモリー」に予め設定さ
れた各「音声告知情報」より、各操作方向に対応する
「音声告知情報」を選択し、音声出力手段60へと発信
する。そして、この選択された「音声告知情報」が、音
声出力手段60によって出力される。本例では、例え
ば、判断処理手段50が「操作部2aが第1の吐水口
(カラン)Tからの吐水を行う方向に操作された」と判
断した場合には、「第1の吐水口(カラン)Tです。」
という、「音声告知情報」が出力され、「第2の吐水口
(シャワーヘッド)tからの吐水を行う方向に操作され
た」と判断した場合には、「第2の吐水口(シャワーヘ
ッド)tです。」という、「音声告知情報」が出力され
る。
【0037】尚、「音声告知情報」の具体的な内容等
は、本例に示すものに限定されない。例えば、操作部2
aが「温調用の操作部」である場合には、適温(例え
ば、「摂氏、40度」)を基準に、低温側に操作された
か、高温側に操作されたか、を判断処理手段50で判断
し、これに対応する「音声告知情報」を出力してもよ
い。また、請求項1及び請求項3の発明においては、判
断処理手段50を省略してもよい。例えば、操作部2a
が、カラン側若しくはシャワー側に切り換えられたとき
に、ON−0FFスイッチがONされて「音声告知情
報」を出力する態様では、判断処理手段50を必要とし
ないからである。
【0038】また、本例では、「音声告知情報」の出力
と略同時に、第1の吐水口T若しくは第2の吐水口tか
らの吐水を開始してもよいが、この「出力」を行って所
定時間が経過した後に、吐水を開始することがより好ま
しい。図2(b)は、本例のより好ましい態様を例示し
ており、温調弁10と、切換弁15との間に、電動弁
(電磁弁等)16を介在させると共に、判断処理手段5
0にタイマーを内蔵している。また、判断処理手段50
と電動弁16とを各々接続している。
【0039】この態様では、判断処理手段50が、各
「音声告知情報」を発信した後に、タイマーで所定時間
をカウントする。そして、このカウントが終了した時点
で、判断処理手段50が、「既に受信している検知情報
(例えば、止水位置を基準に正転操作されたという情
報)」とは「異なる検知情報(例えば、止水位置を基準
に反転操作されたという情報)」を受信していないと判
断すると、電動弁16に開弁信号を送信する。一方、異
なる「検知情報」を受信したと判断すると、この時点よ
り、タイマーで所定時間をカウントする。
【0040】この態様によると、使用者が「音声告知情
報」によって、「既に行った操作」を「正しい」と判断
し、操作部2aを再操作しない場合には、この「音声告
知情報」の出力から所定時間経過後に、所望の吐水口
(T若しくはt)からの吐水がなされる。一方、「自己
の行った操作」を「誤り」と判断した場合には、所定時
間が経過する迄の間に、操作部2aを操作し直すことが
できるため、給水栓としての使用勝手や安全性がより一
層、高められる。尚、この態様では、吐水が開始される
迄の「タイムラグ」を利用して、例えば、「シャワーで
す。このままシャワー吐水してもよろしいですか。」等
の「確認的な音声告知情報」を出力することも有効であ
る。
【0041】(3)第3例 図3は、請求項1、請求項4及び請求項8の発明を満足
する給水栓の一例として、「操作部が操作されたままの
状態が一定時間維持されているときに、音声告知情報を
出力する給水栓」を示している。この給水栓は、図3に
示すように、弁装置18と、「請求項1、請求項4及び
請求項8の発明」の構成要件である操作部2bと、請求
項4の発明の構成要件である第1検知手段(始動検知
部)37及び第2検知手段(タイマー)38と、請求項
8の発明の構成要件である判断処理手段50と、「請求
項1、請求項4及び請求項8の発明」の構成要件である
音声出力手段60と、吐水口Tとを備えている。
【0042】弁装置18は、操作部2bを用いて操作さ
れるものであり、本例では、吐止水選択及び流量調節を
行うものを用いている。但し、吐止水選択用、流量調節
用、温調用(流量調節用を兼用してもよい。)、流路切
換用(流量調節用を兼用してもよい。)等の他のタイプ
の弁装置を用いてもよい。また、第1検知手段37及び
第2検知手段38は、請求項4の発明に従って、「操作
部が操作されたままの状態が一定時間維持されているか
否か」を検知することを目的に用いられる。但し、第1
検知手段37及び第2検知手段38が、「操作部の操作
量」等の他の「操作部の状態」をも検知することを目的
に用いられてもよい。
【0043】第1検知手段(始動検知部)37は、操作
部2bの始動を検知するものであり、操作部2b内若し
くは操作部2b外の所望の箇所に配置されている。この
第1検知手段37としては、例えば、「電気的(ロータ
リーエンコーダー等)」、「光学的(ロータリーエンコ
ーダー等)」、若しくは「機械的」等の各手法によっ
て、操作部2bの回動角若しくは傾動角を検知する「角
度センサー」を用いることができる。また、角度センサ
ー以外には、タッチセンサー、圧力センサー、ON−0
FFスイッチ等の他の態様のものを用いることもでき
る。また、操作部2bとして、「音声操作部」を用いる
場合には、使用者の音声命令を検知する「音声検知部」
が、この第1の検知手段37として機能する。そして、
第1の検知手段37によって検知された「回動角(若し
くは傾動角)」は、「判断処理手段50」に検知情報と
して発信される。
【0044】この判断処理手段50は、第1の検知手段
37と、この判断処理手段50に「CPU」、「メモリ
ー」等と共に格納された第2の検知手段(タイマー)3
8と、からの検知情報を判断処理し、適切な音声告知情
報を選択して音声出力手段60に発信するものである。
この判断処理手段50は、第1の検知手段37から発信
された検知情報(始動情報)を基に、「操作部2bに吐
水操作が加えられたか否か」を判断する。具体的には、
検知情報を基に、「操作部2bが止水位置より、回動若
しくは傾動されているか否か」を判断する。但し、角度
センサーが示す「止水位置の回動角(若しくは、傾動
角)」は、必ずしも0度とは限らない。例えば、弁装置
18の構造等に応じて、操作部2bが「遊び」を持って
いる場合には、「0度を含む、幅を持った角度範囲」が
止水位置を示すことになる。
【0045】更に、判断処理手段50が、「操作部2b
に吐水操作が加えられた」と判断したときに、第2の検
知手段(タイマー)38に、所定時間をカウントさせ
る。そして、「所定時間をカウントする迄」、即ち、
「吐水操作が加えられたと判断してから、一定時間が維
持される迄」の間に、操作部2bに「別の操作(止水位
置に戻す操作、吐水量を変更する操作等)がなされなか
った」と判断すると、「メモリー」に予め設定された各
「音声告知情報」より、この判断に対応する「音声告知
情報」を選択し、音声出力手段60へと発信する。そし
て、この選択された「音声告知情報」が音声出力手段6
0によって出力される。
【0046】本例では、例えば、「水が出ております。
注意して下さい」等の種々の「音声告知情報」が出力さ
れる。尚、「音声告知情報」の具体的な内容等は、本例
に示すものに限定されない。例えば、操作部2bが温調
用である場合には、「この操作部2bが高温(低温)設
定のままで適温に戻されずに、一定時間が維持された」
ときに、「操作部2bを適温位置に戻して下さい。」等
の「音声告知情報」を出力してもよい。この場合には、
「操作部2bに事前に行った高温(低温)設定の操作」
が原因で、熱水(冷水)を誤って浴びるといった事故を
防止できる。また、請求項1及び請求項4の発明におい
ては、判断処理手段50を省略することもできる。例え
ば、操作部2bが操作されたときに、タイマー付きの
「ON−0FFスイッチ」がONされる態様では、判断
処理手段50を必要としないからである。
【0047】(4)第4例 図4(a)は、請求項5、請求項6及び請求項8の発明
を満足する給水栓の一例として、「操作されようとする
操作部の種類を音声告知情報として出力する給水栓」を
示している。この給水栓は、図4(a)に示すように、
「請求項5、請求項6及び請求項8の発明の操作部」の
一例を各々示す「第1の操作部21及び第2の操作部2
2」と、請求項6の発明の構成要件を各々示す「第1の
検知手段31及び第2の検知手段32」と、請求項8の
発明の構成要件である判断処理手段50と、「請求項
5、請求項6及び請求項8の発明」の構成要件である音
声出力手段60と、を備えている。尚、第1の操作部2
1及び第2の操作部22としては、例えば、「一方が温
調用の操作部で、他方が切換用の操作部である場合」
や、「双方が切換用の操作部である場合」等の種々の態
様を例示できる。また、本例において、操作部の数は2
つ以上であれば特に問わない。
【0048】また、第1の検知手段31及び第2の検知
手段32は、請求項6の発明に従って、「操作されよう
とする操作部の種類」を検知することを目的に用いられ
る。直接的には、第1の操作部21及び第2の操作部2
2への「使用者の手の接触の有無」を検知するものであ
る。但し、第1の検知手段31及び第2の検知手段32
が、「操作部の操作されようとする方向」等の他の「操
作部の状態」をも検知することを目的に用いられてもよ
い。また、本例では第1の検知手段31及び第2の検知
手段32として、図4(b)に示すようなタッチセンサ
ー31、32を用いている。各タッチセンサー31、3
2は、使用者の手が接触することによって生ずる変化
(例えば、電流の変化)を検知して、これに基づく「検
知情報」を判断処理手段50へと発信する。
【0049】尚、本例では、各タッチセンサー31、3
2として、第1の操作部21及び第2の操作部22を各
々包囲するものを例示するが、配置方法はこれに限定さ
れず、例えば、使用者の手が触れる可能性が高い部分
(例えば、ノブ等)のみに配置してもよい。また、各タ
ッチセンサー31、32に代わって、圧力センサー、O
N−0FFスイッチ等の他の態様の検知手段を用いても
よい。更に、第1の操作部21及び第2の操作部22に
代わって、「音声操作部」を用いる場合には、使用者の
音声命令を検知する「音声検知部」が、検知手段として
機能する。
【0050】判断処理手段50は、第1の検知手段31
及び第2の検知手段32からの検知情報を判断処理し、
適切な音声告知情報を選択して音声出力手段60に発信
するものであり、例えば、「CPU」、「メモリー」等
が格納されている。即ち、この判断処理手段50では、
第1の検知手段31及び第2の検知手段32から発信さ
れた検知情報を基に、「使用者が何れの操作部21、2
2に接触したか」を判断し、「メモリー」に予め設定さ
れた各「音声告知情報」より、各操作部(21若しくは
22)」に対応する「音声告知情報」を選択し、音声出
力手段60へと発信する。そして、この選択された「音
声告知情報」が音声出力手段60によって出力される。
【0051】本例では、例えば、判断処理手段50が
「使用者の手が第1の操作部21に接触した」と判断し
た場合には、「第1の操作部21です(温調ハンドルで
す。吐水温度を調節して下さい。)。」という、「音声
告知情報」が出力される。一方、「第2の操作部22に
接触した」と判断した場合には、「第2の操作部22で
す(切換ハンドルです。カランにしますか。シャワーに
しますか。)。」という、「音声告知情報」が出力され
る。尚、「音声告知情報」の具体的な内容等は、本例に
示すものに限定されない。また、請求項5及び請求項6
の発明においては、判断処理手段50を省略することも
できる。例えば、第1の操作部21若しくは第2の操作
部22に、使用者の手が接触したときに、ON−0FF
スイッチがONされて「音声告知情報」を出力する態様
では、判断処理手段50を必要としないからである。
【0052】(5)第5例 図5(a)は、請求項5、請求項7及び請求項8の発明
を満足する給水栓の一例として、「操作部の操作されよ
うとする方向を音声告知情報として出力する給水栓」を
示している。この給水栓は、図5(a)に示すように、
温調弁10と、切換弁15と、「請求項5、請求項7及
び請求項8の発明の操作部」の一例を示す切換用の操作
部2dと、請求項7の発明の構成要件を各々示す「第1
の検知手段3d及び第2の検知手段3e」と、請求項8
の発明の構成要件である判断処理手段50と、「請求項
5、請求項7及び請求項8の発明」の構成要件である音
声出力手段60と、第1の吐水口Tと、第2の吐水口t
とを備えている。
【0053】温調弁10は、湯と水を所定の混合割合で
混合して、所望温度の混合湯水とし、二次側の流路Rを
通じて切換弁15に供給するものである。尚、本例で
は、温調弁10として、「ワックスエレメントや形状記
憶合金エレメント等の温度変化に対応して変形する感温
素子を用いて構成され、湯及び水の混合度合いを自動的
に調節するサーモスタットカートリッジを内蔵するサー
モスタット方式」、「互いに平面摺動して流路の開閉を
行う固定ディスクと可動ディスクとを用いて構成される
摺動ディスク方式」の他に、2ハンドル方式等の種々の
タイプのものを用いることができる。
【0054】また、操作部2dは切換弁15を操作する
ためのものであり、この操作部2dを正反何れかの方向
に操作することにより、第1の吐水口(例えば、カラ
ン)T若しくは第2の吐水口(例えば、シャワーヘッ
ド)tからの択一的な吐水が行われる。尚、この切換弁
15の方式は種々選択でき、例えば、「互いに平面摺動
して流路の開閉を行う固定ディスクと可動ディスクとを
用いて構成される摺動ディスク方式の切換弁」や「各々
円筒状に形成されると共に互いに挿嵌された可動弁体及
び固定弁体を有し、互いに周面摺動して流路の開閉を行
うロータリー方式の切換弁」等を例示できる。
【0055】また、第1の検知手段3d及び第2の検知
手段3eは、請求項7の発明に従って、「操作部の操作
されようとする方向」を検知することを目的に用いられ
る。直接的には、第1の検知手段3d及び第2の検知手
段3eに対する「使用者の手による押圧の有無や押圧力
の強弱等」を検知するものである。但し、第1の検知手
段3d及び第2の検知手段3eが、「操作されようとす
る操作部の種類」等の他の「操作部の状態」をも検知す
ることを目的に用いられてもよい。
【0056】本例では、第1の検知手段3d及び第2の
検知手段3eとして、図5(b)に示すように、一対の
圧力センサー3d、3eを用いている。かかる圧力セン
サー3d、3eは、使用者の手で押圧することによって
生ずる変化(例えば、電圧の変化)を検知して、これに
基づく「検知情報」を、後述する判断処理手段50へと
発信するもの(例えば、圧電樹脂、圧電ゴム等)であ
る。尚、本例では、第1の検知手段3d及び第2の検知
手段3eが、操作部2dのノブ2eの各側面側に各々埋
設されているが、その配置方法は、本例に示すものに限
定されず、例えば、ノブ2eの各側面に貼付等してもよ
い。
【0057】そして、本例では、使用者が操作部2dを
図示矢印A方向に回転操作しようとすると、使用者の手
から第1の検知手段3dに大きな押圧力が加えられ、図
示矢印B方向に回転操作しようとすると、使用者の手か
ら第2の検知手段3eに大きな押圧力が加えられる。従
って、操作部2dを操作しようとする方向によって、第
1の検知手段3d若しくは第2の検知手段3eが、各々
異なる態様の「検知情報」を検知する。尚、操作部2d
がレバータイプとされ、その傾動操作によって、流路切
換を行う場合には、例えば、レバーの上面側及び下面側
に、第1の検知手段3d及び第2の検知手段3eが、各
々埋設若しくは貼付等される。
【0058】尚、本例では、圧力センサー3d、3eに
代わって、角度センサーを用いることもできる。この角
度センサーとしては、例えば、「電気的(ロータリーエ
ンコーダー等)」、「光学的(ロータリーエンコーダー
等)」、若しくは「機械的」等の各手法によって、操作
部2dの回動角(若しくは傾動角)を検知するものを例
示できる。この角度センサーでは、例えば、「操作部2
dの止水位置からの僅かな回動若しくは傾動」と、「回
動方向若しくは傾動方向」とを検知して、「操作部2d
が正反何れの方向に操作されようとしているか」が判断
される。更に、タッチセンサー、ON−0FFスイッチ
等の更に他の態様の検知手段を用いてもよい。また、操
作部2dとして、「音声操作部」を用いる場合には、使
用者の音声命令を検知する「音声検知部」が、検知手段
として機能する。
【0059】判断処理手段50は、第1の検知手段3d
及び第2の検知手段3eからの検知情報を判断処理し、
適切な音声告知情報を選択して音声出力手段60に発信
するものであり、例えば、「CPU」、「メモリー」等
が格納されている。即ち、判断処理手段50は、第1の
検知手段3d及び第2の検知手段3eから発信された検
知情報を基に、「操作部2dが操作されようとする方
向」を判断し、「メモリー」に予め設定された各「音声
告知情報」より、各方向に対応する「音声告知情報」を
選択し、音声出力手段60へと発信する。そして、この
選択された「音声告知情報」が音声出力手段60によっ
て出力される。
【0060】本例では、例えば、判断処理手段50が
「第1の吐水口(カラン)Tからの吐水を行う方向に操
作されようとしている。」と判断すると、「第1の吐水
口(カラン)Tからの吐水を行ってもよろしいです
か。」という、「音声告知情報」が出力される。また、
「第2の吐水口(シャワーヘッド)tからの吐水を行う
方向に操作されようとしている。」と判断すると、「第
2の吐水口(シャワーヘッド)tからの吐水を行っても
よろしいですか。」という、「音声告知情報」が出力さ
れる。従って、使用者は、「自己が行おうとしている操
作」を「誤り」と判断した場合には、操作部2dを操作
し直すことができる。尚、「音声告知情報」の具体的な
内容等は、本例に示すものに限定されない。また、請求
項5及び請求項7の発明においては、判断処理手段50
を省略することもできる。例えば、使用者が第1の検知
手段3d若しくは第2の検知手段3eを押圧したとき
に、ON−0FFスイッチがONされて「音声告知情
報」を出力する態様では、判断処理手段50を必要とし
ないからである。
【0061】以上の実施の形態では、本発明の各例を説
明の便宜上、前記(1)第1例〜(5)第5例として別
々に述べたが、各例から選ばれる2種以上の「音声告
知」を、単一の給水栓で行えば、給水栓の安全性や使用
勝手等がより一層、向上する。この場合には、「操作部
の操作された状態」を「音声告知情報」として出力する
「第1例〜第3例」と、「操作部の操作されようとする
状態」を「音声告知情報」として出力する「第4例〜第
5例」とを組み合わせることも有効である。
【0062】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明では、
「操作部の操作された状態」を「音声告知情報」として
出力するため、給水栓の安全性や使用勝手の向上等を図
ることができる。例えば、請求項2の発明によると、使
用者は、操作部の操作量に対応する「吐水態様」を聴覚
によって認識したり、理解できる。また、請求項3の発
明によると、使用者は、操作部の操作方向に対応する
「吐水態様」を聴覚によって認識したり、理解できる。
更に、請求項4の発明によると、使用者は、操作部が操
作されたままの状態が一定時間維持されていることを、
聴覚によって認識したり、理解できる。
【0063】請求項5の発明では、「操作部の操作され
ようとする状態」を「音声告知情報」として出力するた
め、給水栓の安全性や使用勝手の向上等を図ることがで
きる。例えば、請求項6の発明によると、使用者は、操
作しようとする操作部の種類を、聴覚によって認識した
り、理解できる。また、請求項7の発明によると、使用
者は、「操作部の操作されようとする方向」を聴覚によ
って認識したり、理解できる。請求項8の発明による
と、請求項1〜請求項7の発明において、より簡単な構
造で、コンパクトな装置を用いて、各「音声告知情報」
を出力できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は第1例を示す概略的なブロック図、
(b)は第1例の応用例を示す概略的なブロック図であ
る。
【図2】(a)は第2例を示す概略的なブロック図、
(b)は第2例のより好ましい態様を示す概略的なブロ
ック図である。
【図3】第3例を示す概略的なブロック図である。
【図4】(a)は第4例を示す概略的なブロック図、
(b)は第4例が備える検知手段(タッチセンサー)の
一例を示す概略的な説明図である。
【図5】(a)は第5例を示す概略的なブロック図、
(b)は第5例が備える検知手段(圧力センサー)の一
例を示す概略的な説明図である。
【符号の説明】
10;温調弁、S;止水弁、11、12、18;弁装
置、15;切換弁、16;電動弁(電磁弁等)、T、
t;吐水口、R;流路、20、21、22、2a、2
b、2d;操作部、2e;ノブ、30、31、32;検
知手段(角度センサー)、31、32;検知手段(タッ
チセンサー)、3d、3e;検知手段(圧力センサ
ー)、37;検知手段(始動検知部)、38;検知手段
(タイマー)、50;判断処理手段、60;音声出力手
段。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吐水態様を変更する操作部と、該操作部
    の操作された状態を検知する検知手段と、該検知手段の
    検知に応じて音声告知情報を出力する音声出力手段と、
    を備えたことを特徴とする給水栓。
  2. 【請求項2】 前記検知手段は、少なくとも操作部の操
    作量を検知するものであることを特徴とする請求項1に
    記載の給水栓。
  3. 【請求項3】 前記検知手段は、少なくとも操作部の操
    作方向を検知するものであることを特徴とする請求項1
    に記載の給水栓。
  4. 【請求項4】 前記検知手段は、少なくとも操作された
    ままの状態が一定時間維持されていることを検知するも
    のであることを特徴とする請求項1に記載の給水栓。
  5. 【請求項5】 吐水態様を変更する操作部と、該操作部
    の操作されようとする状態を検知する検知手段と、該検
    知手段の検知に応じて音声告知情報を出力する音声出力
    手段と、を備えたことを特徴とする給水栓。
  6. 【請求項6】 前記検知手段は、少なくとも操作されよ
    うとする操作部の種類を検知するものであることを特徴
    とする請求項5に記載の給水栓。
  7. 【請求項7】 前記検知手段は、少なくとも操作部の操
    作されようとする方向を検知するものであることを特徴
    とする請求項5に記載の給水栓。
  8. 【請求項8】 検知手段からの検知情報を判断処理する
    と共に、予め設定された複数の音声告知情報の中から対
    応する音声告知情報を選択する判断処理手段を備え、音
    声出力手段は、前記判断処理手段により選択された音声
    告知情報を出力するものであることを特徴とする請求項
    1から請求項7までの何れかに記載の給水栓。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006144320A (ja) * 2004-11-18 2006-06-08 Inax Corp 湯水混合水栓
JP2008524470A (ja) * 2004-12-07 2008-07-10 パトリック・コンロイ 流れ制御装置および方法
JP2010077735A (ja) * 2008-09-26 2010-04-08 Toto Ltd 水栓装置
JP2020124691A (ja) * 2019-02-05 2020-08-20 三菱ケミカル・クリンスイ株式会社 浄水器

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