JP4248474B2 - 給湯システム - Google Patents

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Description

この発明は給湯システムに関し、より詳細には、給湯装置とその操作装置とからなる給湯システムに関する。
従来、一般給湯専用の給湯装置などのいわゆる本体操作型の給湯装置においては、該給湯装置と配管接続された給湯カランを開栓することで給湯装置に所定流量以上の水流が発生すると、給湯装置は入水管から供給される水を加熱して上記給湯カランに供給する、つまりカランを開ければお湯が出るというシンプルな機構が採用されていたため、給湯装置の操作に関してユーザが困惑することはなかった。
しかしながら、近時、給湯装置は、カランへの給湯(給湯機能)だけでなく、浴槽への湯張りや、さらには温水暖房装置や食器洗浄装置等への温水の供給を行うなど、その機能が充実している。そのため、近時の給湯装置の操作装置(リモコン)には、いわゆる運転スイッチが設けられている。
この運転スイッチは、上記給湯装置が備える機能(たとえば給湯機能)を作動可能な状態とする運転オンモードと、上記機能を作動不可能な状態とする運転オフモードの2つの運転モードを相互に切り替えるためのスイッチであり、この運転スイッチの操作により運転オンモードにしなければ、この状態で給湯カランを開栓してもカランからはお湯が出ないように構成されている。
また、このような給湯システムは、広く地域を問わず使用されるところ、特に、寒冷地など冬季に給湯装置内や配管内の水が凍結するおそれのある地域においては、給湯装置内や配管内の水の凍結防止対策が求められる。そして、この種の凍結防止対策としては、たとえば、給湯装置自体や配管自体にヒータを設けることも提案されているが、給湯栓を開栓して給湯装置や配管内に通水を生じさせて凍結を防止するものもあり、特に、後者(通水による凍結防止対策)の場合、運転スイッチが入っていると(運転オンモードにあると)、通水により給湯装置が作動(燃焼運転)することがあるので、運転オンモード下においても給湯装置が作動しないようにする工夫が必要であった(たとえば、特許文献1参照)。
特開2002−188818号公報
しかしながら、上述したように、操作装置に運転スイッチを設けた給湯システムは、その機能の充実が図れている反面、運転スイッチを操作しなければ給湯カランを開いても温水が出湯しないため、普段、台所や洗面所での出湯を多く利用するユーザ(給湯機能をよく使うユーザ)や、高齢者などリモコン操作に不慣れで、面倒な操作をきらうユーザにとっては、運転スイッチの操作が面倒であり、使い勝手の面で従来の本体操作型の給湯装置に比べて劣っていた。
そのため、その対策として、このようなユーザに対しては、運転スイッチを常時オン(運転オンモード)にしておくことが奨励されているが、停電などにより自動的に運転オンモードが解除されたような場合には運転スイッチを再操作しなければ出湯を得ることができないので、根本的な解決には至っておらず、多機能の給湯装置において、運転スイッチの操作を省略できる給湯システムの提案が希望されていた。
また、その一方で、本体操作型の給湯装置のように運転スイッチをもたない給湯システムを提案しようとすると、上述したような寒冷地などで凍結防止対策として給湯カランを開栓する場合などに燃焼運転が開始されないようなシステムの構築が求められる。
本発明はこのような従来の問題点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、普段は運転スイッチの操作を要することなく給湯装置の各機能が作動し得るようにすると同時に、寒冷地などで凍結防止策としてカランを開いた場合には燃焼運転が行われない給湯システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の請求項1に記載の給湯システムは、給湯装置と、その給湯装置を操作する少なくとも1以上の操作装置とで構成される給湯システムであって、上記給湯装置が備える機能を作動可能状態とする運転オンモードと、上記機能を不可能状態とする運転オフモードとの2つの運転モードを備え、上記操作装置の少なくとも1つに、上記2つの運転モードを相互に切替可能に構成してなる運転モード切替手段が設けられた給湯システムにおいて、上記運転モードが運転オフモードにあるときに、上記給湯装置に所定流量以上の水流が発生すると自動的に運転オンモードに移行し、その後、上記運転モード切替手段による上記運転オフモードへの切り替え操作が行われない限り、水流が上記所定流量未満になっても運転モードを上記運転オンモードに維持するように設定された第1の設定状態と、上記運転オフモードにあるときに、上記所定流量以上の水流が発生しても運転モードを上記運転オフモードに維持するように設定された第2の設定状態とが備えられ、上記操作装置の少なくとも1つに、上記2つの設定状態を相互に切替可能に構成してなる設定状態切替手段が設けられていることを特徴とする。
また、本発明の請求項2に記載の給湯システムは、請求項1に記載の給湯システムにおいて、上記設定状態切替手段において上記第2の設定状態にあるときに、上記運転モード切替手段において運転モードを上記運転オンモードに切り替える操作がなされると、それ以後は上記第1の設定状態とすることを特徴とする。
また、本発明の請求項3に記載の給湯システムは、請求項1または2に記載の給湯システムにおいて、上記操作装置が複数設けられたものにおいて、上記運転モード切替手段および設定状態切替手段が、上記複数の操作装置のうちの特定の操作装置にのみ設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、給湯システムが、該システムが運転オフモードにあるときに、給湯装置に所定流量以上の水流が発生すると自動的に運転オンモードに移行し、その後、運転オフモードへの切り替え操作が行われない限り、水流が上記所定流量未満になっても運転オンモードを維持する第1の設定状態と、給湯システムが運転オフモードにあるときに、上記所定流量以上の水流が発生しても運転オフモードを維持する第2の設定状態との二つの設定状態を備え、操作装置の少なくとも1つに、上記2つの設定状態を相互に切替可能に構成してなる設定状態切替手段が設けられているので、普段の使用時には上記第1の設定状態としておくことで、運転モードが運転オンモードであるか運転オフモードであるかを気にすることなく(換言すれば、運転スイッチの操作を行わずに)、給湯カランを開栓するだけで出湯を得ることができる一方、寒冷地などの凍結防止対策が必要な場合には、給湯システムを上記第2の設定状態とすることで、給湯カランを開いていても燃焼運転が行われないようにでき、使い勝手のよい給湯システムを提供することができる。
また、請求項2に記載の給湯システムによれば、給湯システムが上記第2の設定状態にあるときに、上記運転モード切替手段によって運転モードを上記運転オンモードに切り替える操作がなされると、それ以後は上記第1の設定状態とされることから、凍結防止対策が不要となった場合には、運転モードを運転オンモードに切り替えることで、容易に凍結防止対策を解除することができ、その後は、運転モードを気にすることなく給湯システムを使用できる。
さらに、請求項3に記載の給湯システムによれば、上記操作装置が複数設けられ、このうち特定の操作装置にのみ上記運転モード切替手段および設定状態切替手段が設けられるので、たとえば、普段よく使用する操作装置から上記運転モード切替手段および設定状態切替手段をなくすことができるので、当該操作装置の操作スイッチの数を減少させることができ、機械操作に不慣れなユーザでも操作を迷うことのない給湯システムを提供できる。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明の給湯システムの概略構成を示す説明図である。図示のように、この給湯システムは、給湯装置1と、当該給湯装置1を操作するための少なくとも1以上の操作装置2とを備えて構成される。
この給湯装置1は、入水管10aから供給される水を熱交換機(図示せず)で加熱して、出湯管10bを介して、図示しない給湯カランやシャワーなどの給湯栓へ給湯する機能(給湯機能)と、その他の機能(本実施形態では、図外の浴槽への自動湯張り機能と、ふろの追いだき機能)とを併せ持つ給湯装置であって、図示のように、制御手段11と流量検知手段12とを備えて構成される。
上記制御手段11は、主として、給湯装置1各部の動作制御や上記操作装置2との通信を行うための制御装置であって、制御用のソフトウェアを備えたマイクロコンピュータを主要部として構成されている。なお、この制御用のソフトウェアには後述する運転モードに関する制御用のプログラムが含まれている。
また、流量検知手段12は、給湯装置1に所定流量(たとえば、バーナの燃焼に必要な最低作動通水量)以上の水流が発生したか否かを検知するもので、具体的には、たとえば給湯装置1からの出湯流量を検出する出湯流量センサ(図示せず)と、この出湯流量センサの検出信号に基づいて上記所定流量以上の水流の有無を判断する流量判定部(制御手段11の機能の一部を割り当てたもの)によって構成されている。
そして、この給湯装置1には、その操作装置2として、本実施形態では、浴室に設置される浴室リモコン2aと、台所など浴室以外の場所に設置される台所リモコン2bとが備えられている。これら浴室および台所の各リモコン2a,2bと給湯装置1とは、2芯の通信線3で相互接続されており、各リモコン2a,2bはこの通信線3を介して給湯装置1から電力の供給を受けるとともに、給湯装置1の制御手段11と各リモコン2a,2bの制御部(図示せず)とが相互に通信可能に構成されている。つまり、各リモコン2a,2bは電源重畳通信方式によって給湯装置1から電力の供給を受けるように構成されている。また、後述するように、各リモコン2a,2bは、上記通信線3を介して相互に通話が行えるように構成されている。
なお、給湯装置1のその他の構成は通常の給湯装置のものと変わらないので、その説明は省略する。
図2は、浴室リモコン2aの外観を示す正面図であり、図2(a)は同浴室リモコン2aの正面操作パネルを閉じた状態の外観を示しており、また、図2(b)は同浴室リモコン2aの正面操作パネルを開いた状態の外観を示している。
図示のように、この浴室リモコン2aは、筐体前面の操作パネル21(以下、第1の操作パネル21と称する)がヒンジ部22を軸として開閉可能に構成されており、この第1の操作パネル21の下には第2の操作パネル23が設けられている。
そして、上記第1の操作パネル21には、押しボタンユニット4が装着され、この押しボタンユニット4によって該第1の操作パネル21の前面に第1の操作スイッチ群5が形成されている。この押しボタンユニット4は、上記第1の操作パネル21を閉蓋した状態で第1の操作スイッチ群5を押圧操作すると、後述する第2の操作スイッチ群7における所定の操作スイッチが押圧操作されるように構成したユニットである。また、これに伴って、この第1の操作パネル21が開蓋/閉蓋いずれの状態にあるかに応じて浴室リモコン2aの制御部の動作モード(後述する第2の操作スイッチ群7に割り当てられる機能)が切り替えられるように構成されている。なお、この第1の操作パネル21の開閉状態の検知は、たとえば、図示しない磁石と、操作装置の制御部に接続された磁気センサとで行われる。
本実施形態では、この第1の操作パネル21の前面に設けられる第1の操作スイッチ群5として、図示のように、浴槽への自動湯張り運転(ふろ自動運転)を開始させる「ふろ自動スイッチ」51と、ふろの追い焚き加熱運転を開始させる「追いだきスイッチ」52と、台所リモコン2bと通話可能な状態とする「通話スイッチ」53とが設けられている。なお、各操作スイッチ51〜53において符号aで示すのは、各スイッチの操作により当該機能が作動中であることを示す点灯表示部である。
一方、上記第2の操作パネル23には、図示しない給湯装置1の設定や動作状態などを表示する表示部6と、第2の操作スイッチ群7とが設けられている。本実施形態では、この第2の操作スイッチ群7として、運転スイッチ(運転モード切替手段)71,給湯設定温度のアップスイッチ72,同ダウンスイッチ73,音量設定スイッチ74,通話スイッチ75,ふろ設定温度のアップスイッチ76,同ダウンスイッチ77,ふろ設定湯量のアップスイッチ78,同ダウンスイッチ79とが設けられている。なお、各スイッチに適宜点灯表示部aが設けられる点は第1の操作スイッチ群5の場合と同様である。
ここで、上記運転スイッチ71は、給湯装置1が備える機能(本実施形態では、上述したように給湯機能と、ふろ自動湯張り機能と、ふろ追いだき機能)を作動可能な状態とする運転オンモードと、これらの機能を作動不可能な状態とする運転オフモードの2つの運転モードを相互に切り替えるためのスイッチである。また、通話スイッチ75は、上記第1の操作パネル21に設けられた通話スイッチ53と同様に、台所リモコン2bとの通話を可能な状態とするスイッチである。
その他、給湯設定温度のアップスイッチ72および同ダウンスイッチ73は給湯設定温度の変更を行うためのスイッチであり、また、ふろ設定温度のアップスイッチ76および同ダウンスイッチ77、ならびに、ふろ設定湯量のアップスイッチ78および同ダウンスイッチ79は、ふろ自動運転時におけるふろの湯温度や湯量の変更操作を行うためのスイッチである。なお、音量スイッチ74は、台所リモコン2bからの受話音量や、警報や音声メッセージなどの音量調節用のスイッチである。
このように、本実施形態に示す浴室リモコン2aは、第1の操作パネル21を閉蓋状態とすると、同パネル21の前面には、ふろ自動スイッチ51と、追いだきスイッチ52と、通話スイッチ53の3つの操作スイッチのみが現れ、その他の操作スイッチ(第2の操作スイッチ群7)71〜79や表示部6は、第1の操作パネル21によって隠されるように構成されている。
これは、本発明の給湯システムは、後述するように、運転スイッチ71の操作を行わずとも給湯装置1の上記各機能が作動可能なように構成されることから、上記運転スイッチ71は第2の操作パネル23に設け(つまり、普段は第1の操作パネル21で隠し)、第1の操作パネル21には普段よく使用する操作スイッチや緊急時に必要なスイッチのみを設けるようにしたためである。また、これにより、浴室リモコン2aの正面に現れる操作スイッチの数を少なくでき、機械操作に不慣れなユーザにとっても操作し易い操作装置を提供できる。
なお、本実施形態において第1の操作パネル21に、ふろ自動スイッチ51と追いだきスイッチ52とが設けられているのは、本実施形態では上記給湯装置1が給湯機能と浴槽への自動湯張り機能とふろの追いだき機能を有するところ、給湯機能については給湯栓を開栓することにより自動的に出湯が得られるように構成されるため、従来のように運転スイッチを前面に設ける必要がないが、浴槽への自動湯張り機能とふろの追いだき機能については、これらの機能を作動させるためのトリガとしてのスイッチが必要だからである。また、通話スイッチ53が設けられているのは、緊急時等に第1の操作パネル21を開蓋操作することなく台所リモコン2bを呼び出せるようにしておくためである。
その一方で、給湯設定温度やふろ設定温度、ふろ設定湯量、音量設定などは一旦設定されるとあまり頻繁に変更されるものではないため、これらの操作スイッチ72〜74,76〜79は第2の操作パネル23に設けられている。さらに、表示部6についても、図2(b)に示すように、通常のデフォルト表示ではふろ設定温度と給湯設定温度が表示されるが、これらの表示がなくとも給湯装置1の通常の使用には全く差し支えがないため、本実施形態では第1の操作パネル21の下に隠すように構成されている。
図3は、台所リモコン2bの外観を示す正面図である。この台所リモコン2bは、図示のように、筐体前面の操作パネル25に、ふろ自動スイッチ81と通話スイッチ82の二つの操作スイッチからなる操作スイッチ群8が設けられているだけで、上述した浴室リモコン2aのような隠し蓋の構造は採用していない。また、従来の給湯システムにおける台所リモコンが備えている表示部や運転スイッチも設けられていない。つまり、本実施形態に示す台所リモコン2bの装置前面には、ふろ自動スイッチ81と通話スイッチ82のみが設けられている。なお、これら各操作スイッチ81,82に該機能が作動中であることを示す点灯表示部aが設けられる点は上記浴室リモコン2aと同様である。
ここで、この台所リモコン2bの操作パネル25に、ふろ自動スイッチ81と通話スイッチ82のみが設けられ、表示部や他の操作スイッチが設けられていないことについては、上述した浴室リモコン2aの場合と略同様である。すなわち、本発明の給湯システムは、後述するように、運転スイッチの操作を行わずとも給湯装置1の上記各機能が作動可能なように構成されることから、普段よく使用する操作スイッチや緊急時に必要なスイッチのみを操作パネル25上に設けることにより、台所リモコン2bの正面に現れるスイッチの数を減らし、機械操作に不慣れなユーザにとっても操作し易い操作装置を提供するためである。
そこで、次に、本発明の給湯システムの動作について、上記運転スイッチ71の操作との関連を詳細に説明する。
すなわち、上記給湯装置1の制御手段11は、上述した給湯機能やその他の機能(浴槽の自動湯張り機能とふろの追いだき機能)を作動させる前提として、該制御手段11が運転オンモードにあることが条件とされている。つまり、この運転オンモードにあるときには、上記浴槽への自動湯張り機能とふろの追いだき機能が作動可能な状態とされるとともに、給湯栓が開栓される等して上記水流検知手段12が所定流量以上の水流の発生を検知すると、給湯装置1が燃焼運転(水の加熱)を開始するように設定されている。換言すれば、上記制御手段11が運転オフモードにあるときには、給湯栓を開栓しても給湯装置1は燃焼運転を行わないように設定されている。
また、本実施形態の給湯システムでは、この運転オンモードは、上記燃焼運転が停止した場合(つまり、上記水流検知手段12で検出される水流が上記所定水量未満になった場合)でも、上記運転スイッチ71により運転オフモードへの切り替え操作がなされない限り維持されるように設定されている。
これにより、たとえば、本実施形態の給湯システムでは、運転オンモード中に給湯装置1に所定のエラーが発生した場合には、給湯装置1は安全動作状態(機器を安全側に制御した状態、基本的には運転停止状態)となって浴室リモコン2aの表示部6にはそのエラーコードが表示されるとともに、この安全動作状態の解除は、上記運転スイッチ71による運転オンモードから運転オフモードへの切り替えのタイミングで行われるように構成されるが、上述したように、水流が所定流量未満になっても運転オンモードが維持されるので、上記安全動作状態の解除操作を積極的に行わない限り、表示部6におけるエラーコードの表示が消失することがない。
一方、運転オフモードにある場合は、上記浴室リモコン2aは、表示部6が消灯状態とされるとともに、上記第2の操作パネル23上の給湯設定温度のアップ・ダウンスイッチ72,73、ふろ設定温度のアップ・ダウンスイッチ76,77、ふろ設定湯量のアップ・ダウンスイッチ78,79によるこれら設定の変更操作は受け付けない状態とされる。
そして、このような運転モードは、上述したように、上記運転スイッチ71の操作により運転オンモードと運転オフモードを相互に切り替えられるが、本発明では、以下の場合にも運転モードの切り替えが行われるように設定されている。
すなわち、上記制御手段11は、運転モードが運転オフモードにあるときでも、上記給湯装置1に上記所定流量以上の水流が発生すると自動的に運転オンモードに移行し、その後、上記運転スイッチ71による運転オフモードへの切り替え操作が行われない限り、水流が上記所定流量未満になっても運転モードを上記運転オンモードに維持するように設定されている。
具体的には、運転モードが運転オフモードにあるときに、給湯栓が開栓され、給湯装置1に上記所定流量以上の水流が発生すると、上記流量検知手段12によって「水流あり」が検出される。この検出結果は、水流検知信号として上記各リモコン2a,2bのいずれかに送信される。ここでは、この水流検知信号は上記運転スイッチ71が設けられた浴室リモコン2aに送信されるものとする。
このようにして、上記水流検知信号が浴室リモコン2aに送信されると、浴室リモコン2a側では、該水流検知信号の受信を条件に、その制御部の運転モードを運転オンモードに切り替えるとともに、給湯装置1の制御手段11や他のリモコン(この場合、台所リモコン2b)の制御部に対して、運転モードを運転オンモードに切り替えることを指示する信号(運転オンモード指令信号)を送信する。ここで、浴室リモコン2a自身の制御部が運転オンモードに移行すると、該制御部は上記運転スイッチ71の点灯表示部aを点灯させて運転モードが運転オンモードにあることを表示する。
これに対し、浴室リモコン2aから上記運転オンモード指令信号を受信した給湯装置1の制御手段11は、運転モードを運転オンモードに切り替える。これにより、給湯装置1は運転オンモードとなるので、この状態で上記水流検知手段12において所定流量以上の水流があると判断されると、図示しないバーナを燃焼させて給湯動作を開始する。つまり、給湯装置1が燃焼運転を開始する条件は、運転モードが運転オンモードにあることと、上記水流検知手段12において所定流量以上の水流が検知されていることの二つの条件が満たされた場合とされている。
また、給湯栓が開栓されていない場合(つまり、上記流量検知手段12で所定流量以上の水流が検出されていない場合)でも、本実施形態の給湯システムでは、上記各リモコン2a,2bにおいて予め設定された所定の操作スイッチ、具体的には、各リモコン2a,2bの前面に設けられ、浴槽への自動湯張り機能またはふろの追いだき機能の作動開始を指示する操作スイッチ51,52,81のいずれかが操作されると、上記運転オンモード指令信号を送信するように構成されている。
すなわち、この場合は、上記各操作スイッチ51,52,81が操作された時点では、未だ上記給湯装置1に水流は発生していないが、ユーザが各機能の作動開始を意図していることが明らかであるので、この場合も運転モードの切り替えを行うように構成している。したがって、たとえばふろ自動スイッチ51,81のいずれかが操作されると、操作装置2側からはこれら操作スイッチの操作信号とともに運転オンモード指令信号が給湯装置1に送信される。これにより、給湯装置1の制御手段11は、運転モードを運転オンモードに切り替えるとともに、上記操作信号に応じた制御(ふろ自動スイッチ51,81が操作された場合には浴槽への水の落とし込み)が開始され、上記水流検知手段12が水流の発生を検知した時点から給湯装置1において燃焼運転が開始される。
このように、本発明の給湯システムでは、ユーザは運転スイッチ71を操作することなく、給湯カランを開栓したり、あるいはふろ自動スイッチ51,81やふろ追いだきスイッチ52を操作したりするだけで、自動的に運転モードを運転オンモードにすることができるので、運転スイッチ71を操作することなく給湯装置1の各機能を作動または作動可能な状態にさせることができ、操作が容易な給湯システムを提供できる。
なお、このようにして自動的に運転オンモードに移行した給湯システムは、上記水流検知手段12で水流を検知しなくなっても運転オンモードを維持するように設定される。そして、再び運転オフモードに戻したい場合には、上記運転スイッチ71を再操作することにより運転オフモードへ切り替えられる。
ところで、このように運転スイッチ71を操作することなく給湯装置1の各機能を作動または作動可能な状態とし得るように構成すると、凍結防止対策として給湯栓を開栓した場合に自動的に燃焼運転が開始されるおそれがある。そのため、本発明の給湯システムでは、上述した状態を通常の設定状態(第1の設定状態)とし、さらに凍結防止対策を講じる場合に燃焼運転が開始されないようにした第2の設定状態を持つように構成される。
この第2の設定状態は、給湯システムが運転オフモードにあるときに、上記水流検知手段12において所定流量以上の水流を検知しても運転モードを運転オフモードに維持するように設定された状態をいい、上記第1の設定状態とこの第2の設定状態は、上記操作装置2のうちの少なくとも1つの操作装置(たとえば浴室リモコン2a)において切替操作可能とされる。
具体的には、この第2の設定状態では、上述した第1の設定状態のように、水流検知手段12の水流検知と運転モードの切り替えとが連動しないように設定されている。つまり、給湯装置1の制御手段11は、水流検知手段12が所定流量以上の水流を検知すると自動的に浴室リモコン2aに水流検知信号を送信するが、運転オンモードへの切り替えをするか否か(運転オンモード指令信号を送信するか否か)は、浴室リモコン2aの制御部が判断するように構成されており、この第2の設定状態の下においては、上記浴室リモコン2aの制御部は、水流検知信号を受信しても他の操作装置(台所リモコン2b)や給湯装置1に対して上記運転オン指令信号を送信しないように構成されている。
そして、設定状態の切り替えが浴室リモコン2aにおいて行えるようにされている場合、たとえば、浴室リモコン2aの運転スイッチ71の長押しのように、浴室リモコン2a に備えられた操作スイッチの所定操作によって設定の切り替えが可能とされる(つまり、この場合は運転スイッチ71が第1および第2の設定状態を相互に切り替える設定状態切替手段を構成する)。なお、この第2の設定状態が選択されている場合には、浴室リモコン2aの表示部6にその表示を行うなど、第2の設定状態が選択されていることを示す表示を操作装置2側で行うように構成される。
そして、この第2の設定状態から第1の設定状態への復帰操作については、給湯システムが上記第2の設定状態にあるときに、上記運転スイッチ71の操作や、上記ふろ自動スイッチ51,81またはふろ追いだきスイッチ52の操作がなされるなど、運転モードを運転オンモードに切り替える操作がなされると、それ以後は上記第1の設定状態に復帰するように構成される。
このように、本発明の給湯システムでは、凍結防止対策として給湯栓を開栓した場合には燃焼運転を開始しない第2の設定状態を有しているので、寒冷地など凍結防止策を採る必要がある地域においても容易に凍結防止策を採用することができる。殊に、通常、凍結予防のための給湯栓の開栓は長時間に及ぶことから、その際に給湯装置1が燃焼運転を行うと燃料消費量も大きくなるが、本発明の給湯システムでは、給湯栓を開栓しても燃焼運転を開始しない第2の設定状態を有しているため、無駄な燃料消費がなく、環境にも優しい給湯システムを提供できる。
以上のように、本発明の給湯システムでは、システムの普段の使用時には運転スイッチ71を操作することなく給湯装置1の各機能を作動または作動可能な状態にすることができるので、給湯装置1の操作装置2の前面から運転スイッチ71をなくす(隠す)ことができ、これにより操作装置2の前面に設けられる操作スイッチの数を減らすことができる。
しかも、上記運転スイッチ71や設定状態切替手段は、給湯装置1に接続される操作装置2の少なくともいずれか1つに設けられていれば十分であるので、その他の操作装置2(たとえば上述した上記台所リモコン2b)については表示部6を省略したり、あるいは操作スイッチの数をより一層少なくしたりすることができ、機械操作に不慣れなユーザでも抵抗なく使用できる給湯システムを提供できる。
なお、上述した実施形態は本発明の好適な実施態様を示すものであって、本発明はこれらに限定されることなくその範囲内で種々の設計変更が可能である。
たとえば、上述した実施形態では、上記水流検知手段12として、出湯流量センサを用いたが、この水流検知手段12は、カランやシャワーなど給湯栓からの出湯、つまり、一般給湯用の回路の水流を検知するための手段であればよく、この種の水流を検知するセンサであれば入水流量センサ等、他のセンサを用いることも可能である。
また、上述した実施形態では、上記第2の設定状態の解除を運転スイッチ71で行うように構成した場合を示したが、たとえば、ふろ自動スイッチ51,81やふろ追いだきスイッチ52のように操作装置2の前面に設けられた操作スイッチの操作によって解除されるように構成することもできる。
本発明に係る給湯システムの概略構成を示す説明図である。 同給湯システムにおける浴室リモコンの外観を示す正面図であり、図2(a)は同浴室リモコンの正面操作パネルを閉じた状態の外観を示しており、また、図2(b)は同浴室リモコンの正面操作パネルを開いた状態の外観を示している。 同給湯システムにおける台所リモコンの外観を示す正面図である。
符号の説明
1 給湯装置
2 操作装置
3 通信線
2a 浴室リモコン
2b 台所リモコン
11 給湯装置の制御手段
12 水流検知手段
21 浴室リモコンの第1の操作パネル
23 浴室リモコンの第2の操作パネル
25 台所リモコンの操作パネル
71 運転スイッチ(運転モード切替手段)

Claims (3)

  1. 給湯装置と、その給湯装置を操作する少なくとも1以上の操作装置とで構成される給湯システムであって、前記給湯装置が備える機能を作動可能状態とする運転オンモードと、前記機能を不可能状態とする運転オフモードとの2つの運転モードを備え、前記操作装置の少なくとも1つに、前記2つの運転モードを相互に切替可能に構成してなる運転モード切替手段が設けられた給湯システムにおいて、
    前記運転モードが運転オフモードにあるときに、前記給湯装置に所定流量以上の水流が発生すると自動的に運転オンモードに移行し、その後、前記運転モード切替手段による前記運転オフモードへの切り替え操作が行われない限り、水流が前記所定流量未満になっても運転モードを前記運転オンモードに維持するように設定された第1の設定状態と、
    前記運転オフモードにあるときに、前記所定流量以上の水流が発生しても運転モードを前記運転オフモードに維持するように設定された第2の設定状態とが備えられ、
    前記操作装置の少なくとも1つに、前記2つの設定状態を相互に切替可能に構成してなる設定状態切替手段が設けられている
    ことを特徴とする給湯システム。
  2. 前記設定状態切替手段において前記第2の設定状態にあるときに、前記運転モード切替手段において運転モードを前記運転オンモードに切り替える操作がなされると、それ以後は前記第1の設定状態とすることを特徴とする請求項1に記載の給湯システム。
  3. 前記操作装置が複数設けられた給湯システムにおいて、前記運転モード切替手段および設定状態切替手段が、前記複数の操作装置のうちの特定の操作装置にのみ設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の給湯システム。
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