JP2020143463A - 吐水装置 - Google Patents

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Kazuyuki Shimizu
和幸 清水
憲利 太田
Noritoshi Ota
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Abstract

【課題】コスト低減を図ることができる吐水装置を提供する。【解決手段】吐水装置Aは、複数の吐水部11〜14と、複数の吐水部11〜14への給湯温度を個別に設定可能な温度設定操作部と、給水源38から供給された水と給湯源39から供給された湯を、混合して複数の吐水部11〜14に供給可能な1つの混合部37と、複数の吐水部11〜14への給湯温度が温度設定操作部における設定温度となるように、混合部37における水と湯の混合比を制御する制御部42とを備えている。【選択図】図2

Description

本発明は、吐水装置に関する。
特許文献1には、浴室用の吐水装置が開示されている。この吐水装置は、シャワーとカラン(蛇口)に加えて、ミスト用と腰シャワー用とマッサージ用の吐水部とを有している。これら複数の吐水部へ湯水を供給するための給水経路は、2系統に分かれている。2系統の給水経路には、夫々、各吐水部毎に設定した給水温度に応じて水と湯の混合比を適宜に調整する混合部が設けられている。
特開2009−125496号公報
上記の吐水装置では、複数の吐水部に所定温度の湯水を供給するための混合部が、複数の系統に分かれて設けられていたため、構造が複雑であり、コストアップの原因となっていた。
本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、コスト低減を図ることを解決すべき課題としている。
本発明の吐水装置は、複数の吐水部と、温度設定操作部と、1つの混合部と、制御部とを備えている。温度設定操作部は、前記複数の吐水部への給湯温度を個別に設定可能である。1つの混合部は、給水源から供給された水と給湯源から供給された湯を、混合して前記複数の吐水部に供給可能である。制御部は、前記複数の吐水部への給湯温度が前記温度設定操作部における設定温度となるように、前記混合部における水と湯の混合比を制御する。
複数の吐水部のうちいずれかの吐水部が選択されると、制御部によって混合部における水と湯の混合比が制御される。したがって、使用する吐水部を選択するだけで、選択した吐水部から設定温度の湯が吐出される。複数の吐水部に対して混合部が1つだけで済むので、コスト低減を図ることができる。
実施例1の吐水装置の斜視図である。 吐水装置の構成をあらわしたブロック図である。 温度設定時においてミストモードの設定温度を補正する手順をあらわしたフローチャートである。 吐水部への給湯中においてミストモードの給湯温度を補正する制御手順をあらわしたフローチャートである。 温度設定操作部の表示形態をあらわした正面図である。
本発明の吐水装置は、前記複数の吐水部が、ミストを吐出するミスト用吐水部を含んでもよい。前記ミスト用吐水部の設定温度は、前記制御部において、前記ミスト用吐水部とは異なる他の前記吐水部の設定温度よりも高い温度に補正されるようになっていてもよい。ミスト吐水部から吐出されたミストは、他の吐水部から吐出される湯に比べると温度が低下し易い。この対策として、制御部は、ミスト用吐水部の設定温度を、他の吐水部よりも高くなるように自動的に補正するようにしている。ミスト用吐水部の設定温度を高くなるように補正しておけば、ミスト以外の吐水部からの湯を浴びた直後にミストを浴びたときに、体感温度が低く感じられるおそれがない。
本発明の吐水装置は、前記複数の吐水部が、ミストを吐出するミスト用吐水部を含んでいてもよい。前記制御部は、吐水モードが前記ミスト用吐水部から湯を吐出するミストモードに切り替わったときに、前記ミスト用吐水部の給湯温度をモード切替え直前の前記吐水モードの給湯温度よりも高い温度に補正するようにしてもよい。ミスト吐水部から吐出されたミストは、他の吐水部から吐出される湯に比べると温度が低下し易い。この対策として、制御部は、吐水モードがミストモードへ切り替わったときに、ミストモードの給湯温度をモード切替え直前の吐水モードよりも高くなるように自動的に補正するようにしている。ミストモードの給湯温度を高くなるように補正すれば、ミストモード以外の吐水モードで湯を浴びた直後にミストを浴びても、体感温度が低く感じられるおそれがない。
<実施例1>
以下、本発明を具体化した実施例1を図1〜図5を参照して説明する。尚、以下の説明において、前後の方向については、図1にあらわれる面を前面とする。上下の方向については、図1にあらわれる向きを、そのまま上方、下方と定義する。左右の方向については、図1にあらわれる向きを、そのまま左方、右方と定義する。
本実施例1の吐水装置Aは、浴室に設置されるものである。図1に示すように、吐水装置Aは、上下方向に長い方形のハウジング10を有する。ハウジング10は浴室の壁面に取り付けられる。吐水装置Aは、ヘッドシャワー用吐水部11(請求項に記載の吐水部)と、ハンドシャワー用吐水部12(請求項に記載の吐水部)と、ミスト用吐水部13と(請求項に記載の吐水部)、カラン用吐水部14(請求項に記載の吐水部)とを有する。
ヘッドシャワー用吐水部11は、ハウジング10の正面上端部に配置されている。ヘッドシャワー用吐水部11は、他の3つの吐水部12〜13よりも大口径であり、三次元方向に向きを変えることができるようになっている。ヘッドシャワー用吐水部11からは、下向きに湯が吐出されるようになっている。本実施例1では、ヘッドシャワー用吐水部11から湯を吐出させる使用形態を、ヘッドシャワーモードという。
ハンドシャワー用吐水部12は、ハウジング10の外側面から延びた可撓性を有するシャワーホース15と、シャワーホース15の先端部に取り付けたシャワーヘッド16とを備えている。本実施例1では、ハンドシャワー用吐水部12のシャワーヘッド16から湯を吐出させる使用形態を、ハンドシャワーモードという。
ミスト用吐水部13は、複数のノズル17を備えて構成されている。複数のノズル17は、ハウジング10の正面における左右両側縁部に沿って上下方向に並ぶように配置されている。各ノズル17からは、ミスト(霧状の湯滴)が放出されるようになっている。本実施例1では、ミスト用吐水部13から湯を吐出させる使用形態を、ミストモードという。
カラン用吐水部14は、ハウジング10の下端面に取り付けられている。カラン用吐水部14は、水平に延びて水平に旋回可能なアーム部18を有し、アーム部の先端部には、下向きに湯を吐出する吐水口19が設けられている。吐水口19から吐出する湯は、湯滴状ではなく、整流状に流れ落ちる。本実施例1では、カラン用吐水部14から湯を吐出させる使用形態を、カランモードという。
吐水装置Aは、ヘッドシャワー用ハンドル21と、ハンドシャワー用ハンドル22と、ミスト用ハンドル23と、カラン用ハンドル24とを有する。これら4つのハンドル21〜24は、正面形状が円形の円柱形をなし、ハウジング10の正面における左右方向中央部において上下に並ぶように配置されている。ヘッドシャワー用ハンドル21は一番上に配置され、その下にハンドシャワー用ハンドル22が配置され、その下にミスト用ハンドル23が配置され、一番下にカラン用ハンドル24が配置されている。各ハンドル21〜24は、使用する吐水部11〜14を選択するためのモード選択操作と、対応する吐水部11〜14からの吐出量を変えるための流量変更操作を行うためのものである。
各ハンドル21〜24の正面にはタッチスイッチ25が設けられている。各タッチスイッチ25は、例えばリング状のLEDからなる発光部26を備えている。4つのタッチスイッチ25のうち使用したい吐水部11〜14のタッチスイッチ25に指が触れると、指が触れたタッチスイッチ25がON状態となり、指が触れたタッチスイッチ25の発光部26が点灯する。指が触れたタッチスイッチ25と対応する吐水部11〜14は、使用対象として選択される。ON状態のタッチスイッチ25に指が触れると、指が触れたタッチスイッチ25はON状態からOFF状態に切り替わり、点灯していた発光部26が消灯する。OFF状態となったタッチスイッチ25と対応する吐水部11〜14は、使用対象から外れる。
いずれかのタッチスイッチ25がON状態であるときに、別のタッチスイッチ25に新たに触れると、ON状態であったタッチスイッチ25がOFF状態に切り替わると同時に、新たに触れたタッチスイッチ25がOFF状態からON状態に切り替わる。したがって、4つのタッチスイッチ25のうち吐水可能なON状態になるのは、いずれか1つのタッチスイッチ25だけであり、使用可能な状態になるのは4つの吐水部11〜14のうちいずれか1つの吐水部11〜14だけである。
各ハンドル21〜24は、時計回り方向と反時計回り方向のいずれにも、回転させることができるようになっている。各ハンドル21〜24の回転角度は、角度センサ27(図2参照)により個別に検出されるようになっている。ON状態となっている吐水部11〜14と対応するハンドル21〜24を時計回り方向へ回転させると、その吐水部11〜14から吐出される湯の流量(給湯量)がハンドル21〜24の回転角度に比例して増大する。吐水部11〜14から湯が吐出している状態で、ハンドル21〜24を反時計回り方向へ回転させると、その吐水部11〜14から吐出される湯の流量(給湯量)がハンドル21〜24の回転角度に比例して減少するようになっている。ハンドル21〜24が所定角度まで回転されると、吐水部11〜14からの吐水が停止するようになっている。
図1に示すように、ハウジング10の正面には、温度設定操作部28が設けられている。温度設定操作部28は、液晶パネル等からなり、ヘッドシャワー用吐水部11よりも下方であり、且つミスト用吐水部13の上端及びヘッドシャワー用ハンドル21よりも上方の位置に配置されている。図5に示すように、温度設定操作部28には、「ヘッドシャワー」、「ハンドシャワー」、「ミスト」、「カラン」の各文字29が上から下へ順に並んで表示される。いずれかの文字29を指で押すと、押された文字29と対応する吐水部11〜14が温度調節の対象として選択される。吐水部11〜14を選択した旨の情報は、温度設定信号として出力される。
温度設定操作部28には、各吐水部11〜14の設定温度30が各吐水部11〜14の文字29の右横に並んで表示されるとともに、「上向き三角形」の図形31と「下向き三角形」の図形32が表示されるようになっている。いずれかの吐水部11〜14を選択した状態において、「上向き三角形」の図形31を指で押すと、選択した吐水部11〜14の設定温度が上昇する。「下向き三角形」の図形32を指で押すと、選択した吐水部11〜14の設定温度が下降する。設定した温度の情報(設定温度情報)は、吐水部11〜14の選択情報とともに、温度設定信号として出力される。
温度設定操作部28には、「終了」の文字33が表示されるようになっている。「終了」の文字33を指で押すと、温度設定の操作が終了した旨の情報が、吐水部11〜14の選択情報及び設定温度情報とともに、温度設定信号として出力される。「終了」の文字33を指で押した後も、「ヘッドシャワー」、「ハンドシャワー」、「ミスト」、「カラン」のうちいずれかの文字29を指で押せば、温度調節の操作が可能な状態となる。
吐水装置Aは、図2に示すように、4つの吐水部11〜14に湯水を供給するための給水路34を有している。給水路34は、1本(1系統)の共用流路35と、共用流路35の下流端に分岐状(並列状)に接続された4本(4系統)の分岐流路36とを有している。4本の分岐流路36の下流端には、ヘッドシャワー用吐水部11とハンドシャワー用吐水部12とミスト用吐水部13とカラン用吐水部14が接続されている。
吐水装置Aは混合部37を有する。混合部37は、共用流路35の上流端に設けられている。混合部37には、給水源38の下流端と給湯源39の下流端とが接続されている。混合部37は、共用流路35を開閉するための開閉弁機構(図示省略)と、開弁時における流量を調節する流量調節機構(図示省略)と、供給された水と湯の混合比を調節する温度調節機構(図示省略)とを兼ね備えている。
吐水装置Aは温度センサ40を有する。温度センサ40は、共用流路35の途中(混合部37より下流側であり、且つ分岐流路36の上流端よりも上流側の位置)に設けられ、共用流路35を流れる湯水の温度を検出する。吐水装置Aは、4つの電磁開閉弁41を有する。4つの電磁開閉弁41は、各分岐流路36の途中に設けられ、各分岐流路36における湯水の流動を許容する開弁状態(給水可能状態)と、各分岐流路36における湯水の流動を停止する閉弁状態(止水状態)との間で切り替わる。
吐水装置Aは、選択された吐水部11〜14から、その吐水部11〜14の設定温度の湯水を設定流量で吐出させるための制御部42を有する。具体的には、制御部42は、混合部37の開閉弁機構と流量調節機構と温度調節機構を電気的に制御し、4つの電磁開閉弁41の開閉動作を電気的に制御する。この制御を実行するため、図2に示すように、制御部42には、4つのタッチスイッチ25からのON・OFF信号と、4つの角度センサ27からの角度検出信号と、温度設定操作部28からの温度設定信号と、温度センサ40からの温度検出信号が入力されるようになっている。
次に、吐水装置Aの使用形態について説明する。まず、各吐水部から吐出させる湯水の温度を設定する。設定の際には、温度設定操作部28を操作することにより、使用する吐水部11〜14を選択するとともに、選択した吐水部11〜14から吐出させたい湯水の温度を設定する。各吐水部11〜14について、順次、温度を設定していく。設定が完了したら、「終了」の文字33を押す。設定した温度の情報は、制御部42の記憶部(図示省略)で記憶される。
制御部42では、温度設定操作を行う際に、設定済みのミスト用吐水部13の温度を補正する場合がある。補正を行うのは、ミスト用吐水部13から吐出されるミストの温度が、吐出後に急激に低下し、ミストが身体に到達したときの体感温度が設定温度よりも低く感じるからである。補正は、ミスト用吐水部13の温度を設定した後、他の3つの吐水部11,12,14のうちいずれかの温度を設定する際に、設定済みのミスト用吐水部13の温度を、その後に設定される吐水部11,12,14の設定温度よりも高くなるように自動的に補正する。
温度設定中における自動補正制御の手順を、図3のフローチャートを参照して説明する。温度設定操作部28においてミストを選択し(ステップS100)、ミスト用吐水部13の温度を設定する(ステップS101)。ミストの温度を設定する時点で、他の3つの吐水部11,12,14の温度設定が完了している場合は、「終了」を押し操作し(ステップS102)、温度設定の操作を終了する。ミストの温度を設定した後、ミスト以外の吐水部11,12,14を選択せず(ステップS103)、所定の待機時間が経過すると(ステップS104)、温度調節操作が終了したと見做される。
ミストの温度を設定した後、ミスト以外の吐水部11,12,14の温度設定を行う場合は、ステップS103において設定対象となる吐水部11,12,14を選択し、選択した吐水部11,12,14の温度を設定する(ステップS105)。ステップS105で設定した温度は、設定済みのミストの設定温度と比較される(ステップS106)。ステップS105で設定した温度が、設定済みのミストの設定温度に比べて所定の温度(T℃)以上低い場合は、ミストの設定温度を補正しない。ステップS104で設定した温度が、設定済みのミストの設定温度に比べて所定の温度(T℃)以上低くない場合は、ミストの設定温度を補正する(ステップS107)。
ステップS107でミスト用吐水部13の温度設定が完了した後、他のいずれの吐水部11,12,14の温度設定も行わない場合は、「終了」を押し操作する(ステップS108)。ステップS107でミストの温度を設定した後、ミスト以外の他の吐水部11,12,14を選択せず(ステップS109)、所定の待機時間が経過すると(ステップS110)、温度調節操作が終了したと見做される。ステップS107でミストの温度設定が済んだ後、さらに、ミスト以外の他の吐水部11,12,14の温度設定を行う場合は、設定対象となる吐水部11,12,14を選択し(ステップS109)、ステップS105に戻って、選択した吐水部11,12,14の温度を設定する。
次に、制御部42による吐水部11〜14からの吐水制御について説明する。使用する吐水部11〜14のタッチスイッチ25を押すと、そのタッチスイッチ25からON・OFF信号が制御部42に入力される。制御部42は、分岐流路36に設けられている4つの電磁開閉弁41のうち選択した吐水部11〜14に接続されている電磁開閉弁41のみを開弁し、他の3つの電磁開閉弁41を閉弁状態とする。
この後、選択した吐水部11〜14のハンドル21〜24を時計回り方向へ回すと、角度センサ27から角度検出信号が制御部42に入力される。角度検出信号が入力されると、制御部42は、回転角度に比例する流量を演算して設定するとともに、温度センサ40からの検出信号と、選択した吐水部11〜14の設定温度の記憶情報に基づき、混合部37の開閉弁機構と流量調節機構と温度調節機構に制御信号を送る。これにより、共用流路35が開弁し、選択した吐水部11〜14の設定温度と同じ温度の湯が、ハンドル21〜24の回転角度に応じた流量で吐水部11〜14から吐出される。
吐出中にハンドル21〜24を時計回り方向へ回転させると、湯の吐出量が増し、ハンドル21〜24を反時計回り方向へ回転させると、湯の吐出量が少なくなる。尚、ハンドル21〜24の回転角度は、タッチスイッチ25をON状態にした時点で、そのときのハンドル21〜24の回転位置が原点(止水位置)として設定される。この原点位置からハンドル21〜24を時計回り方向へ回転させると、原点からの回転角度に比例して吐水量が増大する。ハンドル21〜24を原点位置まで戻すと、止水状態となる。
温度設定操作においては、ミスト用吐水部13の温度を設定した後、他の吐水部11,12,14の温度設定を行わずに温度設定の操作を終了した場合、ミスト用吐水部13の設定温度が他の吐水部11,12,14の設定温度よりも所定温度(T℃)以上高くなっていないというケースがある得る。この場合、ミストモード以外の吐水モードで吐水部11,12,14から吐出させた直後に、ミストモードに切り替えたときに、制御部42は、予め設定されているミスト用吐水部13の温度を自動補正する。これは、既に説明したように、ミストの吐出後における温度低下が著しいからである。
以下、制御部42による吐水部11〜14への給湯制御と、給湯制御中においてミストモードの給湯温度を補正する制御手順を、図4に示すフローチャートを参照して説明する。給湯開始時にミストモード(ミスト用吐水部13)が選択された場合(ステップS200)、制御部42は、制御用の設定温度をミストモード(ミスト用吐水部13)の設定温度に変更する(ステップS201)。ミスト用吐水部13からの吐出を停止してミストモードがOFFになり(ステップS202)、ミスト以外の吐水モードが選択されない場合(ステップS203)、制御部42による給湯制御(吐出制御)が終了する。
給湯開始時にミストモード(ミスト用吐水部13)が選択されず(ステップS200)、ミスト以外の吐水モードが選択されると(ステップS204)、制御部42は、制御用の設定温度を、選択した吐水モード(ミスト用吐水部13以外の吐水部11,12,14)の設定温度に変更する(ステップS205)。選択した吐水部11,12,14からの吐出を停止して、その吐水モードがOFFになり(ステップS206)、ミスト以外の別の吐水モード(吐水部11,12,14)が選択された場合(ステップS207)は、ステップS205に戻る。ステップS207において、ミスト以外の別の吐水モード(吐水部11,12,14)が選択されず、ミストモード(ミスト用吐水部13)も選択されない場合(ステップS208)は、制御部42による給湯制御(吐出制御)が終了する。
ステップS207において、ミスト以外の別の吐水モード(吐水部11,12,14)が選択されず、ステップS208においてミストモード(ミスト用吐水部13)が選択された場合、制御部42は、予め設定されているミスト用の給湯温度を自動補正する(ステップS209)。具体的には、設定済みのミストの設定温度と、ミストモードへの切替え直前の吐水モードの設定温度とを比較し、ミスト用吐水部13から吐出される湯の温度が、ミストモードへの切替え直前の吐水モードの設定温度よりも所定温度(T℃)以上高くなるように補正する。
このようにミストモードで吐水される湯の温度を自動補正すれば、ミスト用吐水部13から吐出されたミストの温度が低下しても、ミストモードへの切替え直前に吐出された湯を浴びたときの体感温度と、ミストを浴びたときの体感温度との温度差が殆どなくなる。したがって、ミストを浴びたときに体感温度が低く感じるという不快感を覚えずに済む。
上述のように、本実施例1の吐水装置Aは、複数(4つ)の吐水部11〜14と、温度設定操作部28と、1つの混合部37と、制御部42とを備えている。温度設定操作部28は、複数の吐水部11〜14への給湯温度を個別に設定可能である。混合部37は、給水源38から供給された水と給湯源39から供給された湯を、混合して複数の吐水部11〜14に供給可能である。制御部42は、複数の吐水部11〜14への給湯温度が温度設定操作部における設定温度となるように、混合部37における水と湯の混合比を制御する。
吐水装置Aは、複数の吐水部11〜14のうちいずれかの吐水部11〜14が選択されると、制御部42によって混合部37における水と湯の混合比が制御される。したがって、使用する吐水部11〜14を選択するだけで、選択した吐水部11〜14から設定温度の湯が吐出される。複数の吐水部11〜14に対して混合部37が1つだけで済むので、コスト低減を図ることができる。
複数の吐水部11〜14は、ミストを吐出するミスト用吐水部13を含む。ミスト用吐水部13から吐出されたミストは、他の吐水部11,12,14から吐出される湯に比べると温度が低下し易い。そのため、ミスト用吐水部13から、他の吐水部11,12,14と同じ温度でミストを吐出すると、ミスト以外の吐水部11,12,14からの湯を浴びたときに比べて、ミストを浴びたときの方が体感温度を低く感じる。
この対策として、制御部42は、温度設定操作を行う際に、ミスト用吐水部13の設定温度を、ミスト用吐水部13とは異なる他の吐水部11,12,14の設定温度よりも高い温度となるように自動的に補正する。ミスト用吐水部13の設定温度を高くなるように補正しておけば、ミスト以外の吐水部11,12,14からの湯を浴びた直後にミストを浴びたときに、体感温度が低く感じられるおそれがない。
同じく、ミストを浴びたときに体感温度を低く感じることの対策として、吐水モードが、ミスト以外の吐水部11,12,14から湯を吐出する吐水モードから、ミスト用吐水部13から湯を吐出するミストモードへ切り替わったときに、制御部42は、ミスト用吐水部13の給湯温度をモード切替え直前の吐水モードの給湯温度よりも高い温度に自動的に補正する。ミストモードの給湯温度を高くなるように補正すれば、ミストモード以外の吐水モードで湯を浴びた直後にミストを浴びても、体感温度が低く感じられるおそれがない。
<他の実施例>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施例に限定されるものではなく、例えば次のような実施例も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施例では、複数の吐水部がミスト用吐水部を含むが、本発明は、ミスト用吐水部を有しない吐水装置にも適用できる。
(2)上記実施例では、給湯温度を設定する際に、制御部においてミスト用吐水部の設定温度を補正するようにしたが、給湯温度設定時にミスト用吐水部の設定温度を補正しないようにしてもよい。
(3)上記実施例では、4種類の吐水部を有するが、吐水部の種類数は、3つ以下でもよく、5つ以上でもよい。
(4)上記実施例では、吐水部から湯が吐出している給湯状態では、複数の吐水部のうちいずれか1つの吐水部だけから湯が吐出されるようにしたが、複数の吐水部から湯が同時に吐出するようにしてもよい。
(5)上記実施例では、混合部が、水と湯の混合比(給湯温度)を調節する機構だけでなく、吐水部への給湯流量を調節する機構も兼ね備えているが、混合部は、吐水部への給湯流量調節機構を有しない形態であってもよい。この場合、共用流路に1つの給湯流量調節機構を設けてもよく、各吐水部用に分かれた複数の分岐流路に、複数の給湯流量調節機構を個別に設けてもよい。
(6)上記実施例では、吐水部使用中にミスト以外の吐水モードからミストモードに切り替わったときに、ミストモードの給湯温度を設定温度よりも高くなるように補正するようにしたが、吐水部使用中にミストモードの給湯温度を補正しないようにしてもよい。
(7)上記実施例では、ミスト用吐水部の温度を設定した後、他の吐水部の温度を設定するときに、設定済みのミスト用吐水部の温度を補正するようにしたが、これに限らず、ミスト用吐水部の温度を設定するときに、他の設定済みの吐水部との温度差を勘案した閾値を設定し、ミスト用吐水部の設定可能な温度を閾値以上の温度に限定するようにしてもよい。この場合、ミスト以外の吐水モードからミストモードに切り替わったときの温度補正が不要となる。
(8)上記実施例において、ミスト用吐水部の設定温度とミスト以外の吐水部の設定温度の温度差は、任意に変更できるようにしてもよく、季節や気温等によって自動的に設定されるようにしてもよい。
(9)上記実施例では、温度設定操作部における各吐水部の温度設定を手動で行うようにしたが、各吐水部の設定温度が、季節や気温や時間帯や浴室の使用者等に応じて自動的に設定される機能を温度設定操作部に付加してもよい。
A…吐水装置
11…ヘッドシャワー用吐水部(吐水部)
12…ハンドシャワー用吐水部(吐水部)
13…ミスト用吐水部(吐水部)
14…カラン用吐水部(吐水部)
28…温度設定操作部
37…混合部
38…給水源
39…給湯源
42…制御部

Claims (3)

  1. 複数の吐水部と、
    前記複数の吐水部への給湯温度を個別に設定可能な温度設定操作部と、
    給水源から供給された水と給湯源から供給された湯を、混合して前記複数の吐水部に供給可能な1つの混合部と、
    前記複数の吐水部への給湯温度が前記温度設定操作部における設定温度となるように、前記混合部における水と湯の混合比を制御する制御部とを備えていることを特徴とする吐水装置。
  2. 前記複数の吐水部が、ミストを吐出するミスト用吐水部を含み、
    前記ミスト用吐水部の設定温度は、前記制御部において、前記ミスト用吐水部とは異なる他の前記吐水部の設定温度よりも高い温度に補正されるようになっていることを特徴とする請求項1記載の吐水装置。
  3. 前記複数の吐水部が、ミストを吐出するミスト用吐水部を含み、
    前記制御部は、吐水モードが前記ミスト用吐水部から湯を吐出するミストモードに切り替わったときに、前記ミスト用吐水部の給湯温度をモード切替え直前の前記吐水モードの給湯温度よりも高い温度に補正するようになっていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の吐水装置。
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