JP3149590B2 - 吐水装置 - Google Patents

吐水装置

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JP3149590B2
JP3149590B2 JP35102092A JP35102092A JP3149590B2 JP 3149590 B2 JP3149590 B2 JP 3149590B2 JP 35102092 A JP35102092 A JP 35102092A JP 35102092 A JP35102092 A JP 35102092A JP 3149590 B2 JP3149590 B2 JP 3149590B2
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安秀 木村
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、吐水口からの単位時間
当たりの吐水量を変更することが可能な吐水装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の吐水装置として、例え
ば、シャワーヘッドを吐水口とする浴室用の吐水装置
や、台所,厨房等の流しに設けられたカランを吐水口と
する吐水装置がある。そして、吐水量変更のためのハン
ドルやボタン等を使用者が操作することにより、吐水量
が変更できるよう構成されている。このような吐水装置
にあっては、その付加価値を高めるため或いは吐水口周
辺環境の変化のため、吐水口をスライドできるよう工夫
されている。
【0003】例えば、シャワーヘッドでは、手で持って
容易に取り扱うことができることは不可欠であるととも
に、洗髪や洗顔等を行ないつつシャワー吐水を浴びる際
には、壁面に固定できることも必要である。そこで、こ
のようにシャワーヘッドを壁面に固定するに当たって、
その保持具であるハンガを壁面に複数設けることが広く
行なわれていた。しかし、シャワーヘッドの固定位置の
選択の自由度を高めるために、シャワーヘッドを壁面に
添って上下にスライド可能に保持し、任意の位置でシャ
ワーヘッドを固定・保持できるよう工夫されている。
【0004】また、台所や厨房等では、複数のシンクを
備えた流しが多用されてきており、各シンクごとにカラ
ンを設けることが行なわれていた。しかし、特に家庭の
台所における流しでは、シンクが複数あっても同時に多
数のシンクで吐水することはないため、各シンクにカラ
ンをスライド可能とし、任意のシンクでカランから吐水
できるよう工夫されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、シャワ
ーヘッドやカラン等の吐水口をスライド可能に構成して
も、次のような問題点が指摘されている。
【0006】例えば、シャワーヘッドにあっては、シャ
ワー吐水を浴びる使用者が大人であったり子供であった
りするため、常用されるスライド位置が一律ではない。
よって、スライド位置に拘らず一定の吐水量でシャワー
ヘッドから吐水していたのでは、使用の実状に沿わない
場合がある。具体的には、子供の背丈に併せてシャワー
ヘッドを比較的低い位置にスライドさせて使用している
場合に多量の吐水量でシャワー吐水されると、被シャワ
ー吐水者である子供にシャワー吐水の一部しかかからず
その大部分は子供の周辺に飛散するに過ぎない。
【0007】また、複数のシンクを備えた流しにあって
は、各シンクの深さは一般に異なることが多い。このた
め、同一の吐水量で各シンク共通に吐水すると、浅底の
シンクまでカランをスライドさせた場合にはそのシンク
から外部に水が飛散してしまう。
【0008】つまり、シャワーヘッドやカラン等の吐水
口をスライドするたびに吐水量を調製しなければならず
煩雑であった。
【0009】本発明は、上記従来の技術の問題点を解決
するものであり、スライド可能な吐水口をスライドさせ
た際の使い勝手を向上させることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明の採用した手段は、吐水口からの単位時間当た
りの吐水量を変更することが可能な吐水装置であって、
前記吐水口をスライド可能に支持し、該スライドされた
スライド位置に該吐水口を保持するスライド保持手段
と、該スライド保持手段により保持された前記吐水口の
スライド位置を検出するスライド位置検出手段と、前記
吐水口のスライド位置と前記吐水口から吐水すべき吐水
量とを対応付けて記憶する吐水量記憶手段と、前記吐水
口からの吐水量を変更する吐水量変更手段と、前記スラ
イド位置検出手段の検出した吐水口のスライド位置と前
記吐水量記憶手段が前記スライド位置と対応付けて記憶
した吐水量とに基づいて前記吐水量変更手段を制御する
吐水量変更制御手段とを備えたことをその要旨とする。
【0011】
【作用】上記構成を有する吐水装置では、吐水口がスラ
イドされそのスライド位置にスライド保持手段により保
持されると、この吐水口のスライド位置がスライド位置
検出手段により検出される。そして、この検出結果と吐
水量記憶手段が吐水口のスライド位置に対応して記憶し
た吐水量とに基づいて、吐水量変更制御手段が吐水量変
更手段を制御する。よって、吐水口がスライドされれ
ば、そのスライド位置に応じて、吐水口からの吐水量を
自動的に変更することが可能となり、吐水口をスライド
させるごとの面倒な吐水量の変更操作が不要になる。
【0012】この場合、スライド保持手段を、吐水口を
上下方向や水平方向にスライド可能に支持してそのスラ
イド位置に保持するよう構成することで、上下方向や水
平方向に吐水口をスライドするだけで、そのスライド位
置に応じて吐水口からの吐水量を自動的に変更すること
が可能となる。
【0013】
【実施例】次に、本発明に係る吐水装置TSを浴室の給
湯システムに適用した実施例について、図面に基づき説
明する。図1は浴室の外観図、図2は吐水装置TSの全
体構成を示す概略ブロック図である。まず、複数の給湯
点を有する浴室Rの構成から説明する。
【0014】図1に示すように、本実施例の吐水装置T
Sは、浴室内の給湯点として、浴槽rに吐水する浴槽カ
ランrkと、洗い場に吐水する洗い場カランnと、シャ
ワーヘッドAとを備える。このシャワーヘッドAは、浴
室壁面に設けられた後述のヘッドスライド機構HSのハ
ンガに装着されて浴室壁面に沿って昇降されて使用され
たり、手で持って使用されたりする。また、このほか
に、洗い場カラン付近および浴槽内から操作できる位置
の浴室壁面には、吐水先や吐水量,吐水温度等を設定す
るための操作部Pがその表面を露出して埋設されてい
る。この操作部Pは、吐水装置全体の各種制御を行なう
メインコントローラ7(図2参照)を内蔵し、その表面
にはこのメインコントローラ7に吐水先や吐水量等を指
示するための制御信号を出力する操作パネル部PP(図
2,図3参照)を備える。
【0015】次に、吐水装置TSの各機器の詳細な構成
と電気的構成について、順次説明する。
【0016】洗い場カランnの根幹部に設けられた湯水
混合栓MOは、図2の概略ブロック図に示すように、水
の流入管1および図示しない給湯機からの高温の湯の流
入管2にそれぞれ接続されており、この各管路には、各
管路における水および湯の流量を調整する流量調整バル
ブ3,4と、各バルブの上流側で各管路における流量を
検出する流量センサ1a,2aと、各管路における水温
および湯温を検出する温度センサ1b,2bを備える。
そして、この各流量調整バルブ3,4には、流量調整を
司るアクチュエータ5,6が取り付けられている。
【0017】各流量調整バルブ3,4の下流は結合され
て湯水吐出接続管10を形成し、各管路の水,湯はここ
で合流し混合する。湯水吐出接続管10での湯温は、水
と湯との各温度およびその混合比で定まる。そして、こ
の湯水吐出接続管10には、当該流路における混合湯水
の流量および温度を検出するための流量センサ8と、温
度センサ9が設けられている。なお、各アクチュエータ
は、ステッピングモータである。
【0018】湯水吐出接続管10の下流には、吐水切換
部11が設けられ、ここにシャワーヘッドA,浴槽カラ
ンrk,洗い場カランnおよび浴室外に湯水を排出する
いわゆるすて水配管12が接続されている。この吐水切
換部11は各吐水口ごとに備えられた電磁弁を内蔵し、
混合水の吐水先を切り換える。つまり、吐水切換部11
の内蔵した各吐水口ごとの電磁弁が後述のメインコント
ローラ7によりオン・オフされることにより、吐水先が
変更される。メインコントローラ7による各電磁弁のオ
ン・オフは、後述の操作パネル部PPにおける各種ボタ
ンの操作に基づいて行なわれる。なお、上記吐水切換部
11へは、洗い場カランnは直接、浴槽カランrkは浴
室壁内に配設された図示しない配管を介して、シャワー
ヘッドAはシャワーホースhを介してそれぞれ接続され
ている。
【0019】このシャワーヘッドAは、手で持ったり浴
室壁面に沿って昇降させて使用され、図2に示すよう
に、くの字状に屈曲した外形形状を有する。そして、そ
の末端から流入した湯水をシャワーヘッド内部を通過さ
せ、矢印a4に示す如くその先端から吐水する。また、
シャワーヘッドAは、シャワーヘッド本体72の外周部
に位置決め用突出部72aを備える。そして、後述のハ
ンガに装着されたときには、この位置決め用突出部72
aを介して、浴室壁面に対してシャワーヘッドAの先端
が常に一定方向を向くよう構成されている。また、シャ
ワーヘッドAがハンガに装着されていることを検出する
ために、位置決め用突出部72aには、マグネットスイ
ッチ75が埋設されている。
【0020】シャワーヘッドAのシャワーヘッド本体7
2には、シャワーヘッド側から操作パネル部PP側のメ
インコントローラ7に信号を出力するためのモード切換
ボタン85およびオン・オフボタン86が、防水を考慮
した上で押圧自在に配設されている。
【0021】このモード切換ボタン85は吐水量の変更
をシャワーヘッドAのスライド位置に応じて自動的に行
なう自動モードと吐水量の変更を後述の操作パネル部P
Pのボタンにより手動で行なう手動モードとに切換指示
するためのボタンである。また、オン・オフボタン86
はシャワーヘッドAからの吐水の開始・停止を指示する
ためのボタンである。そして、この各ボタンと上記位置
決め用突出部72aにおけるマグネットスイッチ75
は、防水および漏電を考慮してシャワーホースhに沿っ
て配線されたコードを介してメインコントローラ7と接
続されている。
【0022】湯水混合栓MOの上記各種のセンサやアク
チュエータやシャワーヘッドAの上記各ボタンのほか、
このシャワーヘッドAの上下位置を検出する上下位置検
出センサ30は、操作パネル部PPとともにメインコン
トローラ7に接続されている。
【0023】このメインコントローラ7は、各センサや
ボタンからの種々の制御信号に基づきアクチュエータの
駆動量(ステッピングモータ駆動量),吐水先等を決定
して、各アクチュエータ5,6および吐水切換部11等
を駆動制御する。
【0024】メインコントローラ7により各アクチュエ
ータ5,6が駆動すると、各アクチュエータの駆動量で
定まる流量の水および湯が湯水吐出接続管10に流れ込
んで混合される。従って、吐水切換部11により吐水先
として設定されたシャワーヘッドAや各カランからは、
水および湯自体の温度と流量調整バルブ3,4で規制さ
れる水および湯の流量比で定まる温度の混合湯水が吐水
される。
【0025】また、シャワーヘッドAにおける吐水量の
変更モードを自動モードに切り換えるべく、シャワーヘ
ッドAのモード切換ボタン85が押圧されると、その制
御信号がメインコントローラ7に出力される。そして、
この信号とシャワーヘッドAの上下位置を検出する上下
位置検出センサ30の検出信号とを受けたメインコント
ローラ7により、吐水量をシャワーヘッドAの上下方向
のスライド位置に応じて変更する制御がなされる。な
お、その詳細については後述する。
【0026】上記した吐水装置TSのメインコントロー
ラ7は、周知のように、CPU,ROM,RAM,バッ
クアップRAM等を中心に論理演算回路として構成さ
れ、これらとコモンバスを介して相互に接続された入出
力ポートにより外部との入出力を行なう。入出力ポート
に、上記した各センサ等が接続されている。
【0027】図1に示すように、洗い場カラン付近およ
び浴槽内から操作できる操作部Pの操作パネル部PP
(図2,図3参照)は、各吐水先の指定に加え、各吐水
先ごとの単位時間当たりの吐水量(以下、単に吐水量と
いう)や吐水温度をその都度変更したりするものであ
り、次のような構成を備える。
【0028】この操作パネル部PPは、図3に示すよう
に、電源投入用の電源ボタン50と、通常は現在時刻を
表示する時計として作動しその都度種々のメッセージを
表示する表示器51と、吐水先からの吐水量を相対表示
する吐水量表示器52と、吐水先からの吐水温度を数値
表示する吐水温度表示器53と、異常報知のためのスピ
ーカ66等を備える。このほか、吐水先を個別に指定す
るための指示ボタン群と、吐水温度や吐水量を変更する
ためのボタン群を備え、これら各ボタン群でマトリック
ススイッチを構成する。これら各ボタンは押圧式のもの
であり、押圧操作される都度、制御信号をメインコント
ローラ7に出力する。なお、上記各ボタンおよび以下に
説明する各ボタンの表面には、図示するように、文字列
のほか、該当する機能を図案化した絵が描画されてい
る。
【0029】吐水先を個別に指定するための指示ボタン
群は、吐水先を浴槽カランrk,洗い場カランn,シャ
ワーヘッドAのいずれかとするための浴槽カラン指示ボ
タン54,洗い場カラン指示ボタン55,シャワーヘッ
ド指定ボタン56から構成される。
【0030】吐水温度や吐水量を変更するためのボタン
群は、各吐水先において継続中の吐水の吐水量や吐水温
度をその都度変更するための吐水温度増大指示ボタン6
2,吐水温度低下指示ボタン63と、吐水量増大指示ボ
タン64,吐水量低下指示ボタン65を備える。なお、
これらボタンにより吐水温度や吐水量はその都度変更可
能であるが、電源投入後に行なわれる最初の吐水時にお
ける初期吐水温度や初期吐水量は、所定の値が各吐水口
ごとに予め設定されている。
【0031】吐水温度増大指示ボタン62および吐水温
度低下指示ボタン63の吐水温度指示ボタンは、継続中
の吐水の吐水温度をその都度変更する機能を果たす。つ
まり、上記両吐水温度指示ボタンが吐水の継続中に押圧
されれば、その信号がメインコントローラ7に入力さ
れ、これを受けたメインコントローラ7により、その都
度、継続中の吐水の吐水温度が当該ボタンの押圧回数等
に応じて変更される。この場合、水の温度に加え入浴の
際に常用される常用温度範囲(38〜46度)内で変更
可能である。
【0032】一方、吐水量増大指示ボタン64および吐
水量低下指示ボタン65の吐水温度指示ボタンは、継続
中の吐水の吐水量をその都度変更する機能を果たす。つ
まり、上記両吐水量指示ボタンが吐水の継続中に押圧さ
れれば、その信号がメインコントローラ7に入力され、
これを受けたメインコントローラ7により、その都度、
継続中の吐水の吐水量が当該ボタンの押圧回数等に応じ
て変更される。この場合、違和感のない吐水量および給
湯機の能力等を考慮して、各吐水口ごとに所定の吐水量
可変範囲が定められている。本実施例の場合、洗い場カ
ランnについては8〜20リットル/分が、浴槽カラン
rkについては8〜32リットル/分が、シャワーヘッ
ドAについては6〜18リットル/分がそれぞれ吐水量
可変範囲として定められている。
【0033】ここで、上記吐水温度増大指示ボタン62
等の指示ボタン以外のボタンが果たす機能について簡単
に説明する。吐水先を個別に指定するための浴槽カラン
指示ボタン54等が押圧されると、その信号がメインコ
ントローラ7に入力され、これを受けたメインコントロ
ーラ7により、吐水先が切り替わる。
【0034】例えば、浴槽カラン指示ボタン54が押圧
されれば、浴槽カランrkから吐水され、同様に、洗い
場カラン指示ボタン55又はシャワーヘッド指定ボタン
56が押圧されると、洗い場カランn又はシャワーヘッ
ドAから吐水される。しかも、ある吐水先から吐水され
ている最中に異なる吐水先を指定する指定ボタンが押圧
されれば、それまで吐水していた上記ある吐水先からの
吐水が中断し、後押しされた指定ボタンに対応する吐水
先から吐水されるよう構成されている。
【0035】また、同一のボタンが引き続いて2度押し
されると、当該ボタンに対応する吐水先からはその時点
で止水するよう構成されている。なお、このような吐水
先の変更は、既述したように吐水切換部11における電
磁弁の切換により行なわれる。
【0036】次に、上記したシャワーヘッドAの装着が
可能でシャワーヘッドAを浴室壁面に沿って昇降支持す
るヘッドスライド機構HSについて説明する。このヘッ
ドスライド機構HSは、図1,図4に示すように、浴室
壁面に設けられたレール部90と、このレール部90に
スライド可能に係合されたハンガ部91とを備える。レ
ール部90は、浴室壁面に固定された上下の支柱92,
93と、両支柱間に架設されたスライドレール94とを
備え、このスライドレール94に沿ってハンガ部91を
スライド昇降させる。
【0037】ハンガ部91は、図4に示すようにシャワ
ーヘッドAを保持するハンガ95と、スライドレール9
4と係合しハンガ95およびこれに保持されたシャワー
ヘッドAを支持する係合支持腕96とを備える。ハンガ
95は、図4のII−II線断面図である図5に示すよ
うに、シャワーヘッドAを保持する保持孔97を有する
二股の保持本体98とを備え、この保持本体98には、
基部側にシャワーヘッドAの位置決め用突出部72aが
入り込む位置決め用凹所99が形成されている。また、
位置決め用凹所99には、シャワーヘッドAのマグネッ
トスイッチ75をオンさせるためのマグネット100が
埋設されている。
【0038】従って、ハンガ95の位置決め用凹所99
にシャワーヘッドAの位置決め用突出部72aを位置合
わせして入れ込めば、シャワーヘッドAは、その先端を
常に一定方向(壁面から洗い場に向いた方向)を向けて
ハンガ部91のハンガ95に保持される。更に、シャワ
ーヘッドAが保持されている間に亘っては、シャワーヘ
ッドAのマグネットスイッチ75はマグネット100に
よりオン状態にあるので、その信号がメインコントロー
ラ7に入力され、シャワーヘッドAがハンガ部91に装
着保持されていることが検出される。
【0039】なお、二股の保持本体98の開口部101
は、シャワーヘッドAの装着を前面から行なうことがで
きる間隔とされている。
【0040】係合支持腕96は、図4およびそのIII
−III線断面図である図6に示すように、その基部に
スライドレール94が入り込むスライド穴102と、こ
のスライド穴102においてスライドレール94の前面
に押し付けられてハンガ部91を随時固定するためのス
トッパ103を備える。このストッパ103は、係合支
持腕96の基部にスプリング104に付勢されて組み込
まれた固定解除ボタン105に固定されている。スプリ
ング104により下方に付勢されている固定解除ボタン
105には、スプリングの付勢力が係合支持腕96内部
のテーパ面106に沿って作用する。よって、通常、こ
の固定解除ボタン105は、スライドレール94の前面
に向けてストッパ103を押し付ける。
【0041】従って、固定解除ボタン105がスプリン
グ104に逆らって指等で上方に押されると、ストッパ
103はスライドレール94の前面から離れるので、ハ
ンガ部91はスライドレール94に沿って昇降自在とな
る。そして、任意の位置で固定解除ボタン105から指
を離せば、その位置でストッパ103がスライドレール
94の前面に押されるので、ハンガ部91はスライドレ
ール94に対して固定される。よって、ハンガ部91に
装着されたシャワーヘッドAを、スライドレール94に
沿って上下に自在にスライド昇降させ、任意の位置で固
定・保持することができる。
【0042】また、係合支持腕96の浴室壁面側端部に
は、スライドレール94を支持する上部の支柱92に取
り付けられた上下位置検出センサ30の検出対象となる
検出片107が設けられている。この上下位置検出セン
サ30は、反射型の距離センサであり支柱92からハン
ガ部91の検出片107までの隔たり(ハンガ部91に
保持されたシャワーヘッドAまでの隔たり)を検出す
る。上下位置検出センサ30は図2に示すようにメイン
コントローラ7に接続されており、その検出信号はメイ
ンコントローラ7に出力される。この場合、支柱92は
固定されていることから、上下位置検出センサ30の検
出信号を受けたメインコントローラ7により、スライド
レール94におけるシャワーヘッドAのスライド位置を
判別することができる。
【0043】次に、上記した構成を備える本実施例の吐
水装置TSが行なう種々の制御について、図面に基づき
説明する。図7のフローチャートは、本吐水装置TSの
主要な制御である吐水制御(ルーチン)を示す。
【0044】この吐水ルーチンは、電源が投入されたと
きからメインコントローラ7で繰り返し実行されるもの
であり、まず、電源投入時にのみ実施する初期処理、即
ち、CPUの内部レジスタのクリア等を行なう。その
後、図7に示すように、吐水先を指定する吐水先マップ
のデータを読み込んで、指定されている吐水先を判別す
る(ステップ100:以下、ステップを単にSと表記す
る)。
【0045】この吐水先マップは、吐水の実行又は非実
行を意味するコード、例えば1と0を、洗い場カラン
n,浴槽カランrk,シャワーヘッドAに対応させたも
のである。そして、吐水先を決定するための領域として
確保されたメインコントローラ7のバックアップRAM
の所定アドレスに書き込まれている。例えば、シャワー
ヘッドAに対応するコードとして値1が書き込まれてい
れば、シャワーヘッドAを吐水先として判別する。ま
た、洗い場カランn,浴槽カランrk,シャワーヘッド
Aのすべてに対して0が書き込まれていれば、いずれの
吐水先からも吐水しないと判別する。
【0046】なお、この値1のコードの書込(更新)
は、操作パネル部PPにおける浴槽カラン指示ボタン5
4等のボタンが押圧されたり、シャワーヘッドAにおけ
るオン・オフボタン等が押圧された時点で割込処理され
る。また、同一のボタンが引き続いて2度押圧されれ
ば、該当する吐水先に関してその時点で0(吐水非実
行)のコードが書き込まれる。更に、初期処理にて各吐
水先に対してすべて0(吐水非実行)のコードが書き込
まれる。
【0047】次に、S100で読み込んだ吐水先から吐
水する際の制御目標値である設定吐水温度T0 と設定吐
水量Q0 とをバックアップRAMから読み込む(S11
0)。この設定吐水量Q0 や設定吐水温度T0 は、既述
した常用温度範囲(38〜46度)又は各吐水口ごとの
吐水量可変範囲で変更可能である。そして、設定吐水量
Q0 は、各吐水口ごとに個別にバックアップRAMに記
憶されている。
【0048】ここで、上記した設定吐水量Q0 の更新を
通した吐水量変更制御について説明する。なお、設定吐
水温度T0 は、吐水温度増大指示ボタン62および吐水
温度低下指示ボタン63の操作のたびに割込処理されて
無条件で更新されるため、その説明は省略する。
【0049】設定吐水量Q0 の更新は、設定吐水温度T
0 と同様に吐水量増大指示ボタン64および吐水量低下
指示ボタン65の操作のたびに割込処理されて行なわれ
る場合と、所定時間ごとに割込処理されて行なわれる場
合がある。まず、前者の場合について、図8に示す吐水
量変更ボタン割込ルーチンを用いて説明し、次に後者の
場合について、図9に示す吐水量変更内部割込ルーチン
を用いて説明する。
【0050】図8に示すように、吐水量変更ボタン割込
ルーチンでは、当該割込時点における吐水先がシャワー
ヘッドAであるか否かを判断する(S200)。この判
断は、それ以前の浴槽カラン指示ボタン54等の押圧操
作を経てその都度更新される吐水先マップにおけるコー
ドの状態から下される。ここで、吐水先がシャワーヘッ
ドA以外(本実施例では、洗い場カランn又は浴槽カラ
ンrk)であると判断すれば、押圧されたボタン(吐水
量増大指示ボタン64又は吐水量低下指示ボタン65の
いずれか)に応じてバックアップRAMの設定吐水量Q
0 を更新し(S210)、本ルーチンを終了する。この
場合、上記各ボタンの押圧ごとに所定量だけ増減した吐
水量を新たな設定吐水量Q0 とする。例えば、吐水先が
洗い場カランnであれば2リットル/分ずつ、浴槽カラ
ンrkであれば4リットル/分ずつ増減した吐水量を新
たな設定吐水量Q0 とする。
【0051】一方、S200で吐水先がシャワーヘッド
Aであると判断すれば、シャワーヘッドAからの吐水量
の変更をシャワーヘッドAのスライド位置に応じて自動
的に行なう自動モードであるか否かを判断する(S22
0)。この吐水形量の変更モードは、シャワーヘッドA
のモード切換ボタン85が押圧操作されるごとに自動モ
ード,手動モードと交互に切り換えられ、当該ボタンの
操作ごとにメインコントローラ7のバックアップRAM
に指示されたモードが記憶される。よって、モード切換
ボタン85の操作に基づくバックアップRAMの記憶結
果から、S220の判断がなされる。
【0052】このS220で否定判断され指示されてい
るモードが自動モードである場合には、何の処理を行な
うことなく本ルーチンを終了し、手動モードである場合
には、上記したS210に移行してバックアップRAM
の設定吐水量Q0 を更新し本ルーチンを終了する。S2
20から移行した場合には、吐水先がシャワーヘッドA
であるので、2リットル/分ずつ増減した吐水量を新た
な設定吐水量Q0 とする。
【0053】つまり、吐水量増大指示ボタン64又は吐
水量低下指示ボタン65のいずれかが操作されて設定吐
水量Q0 を更新する場合には、吐水先がシャワーヘッド
Aの時には手動モードの場合に限り設定吐水量Q0 の更
新を行ない、吐水先がシャワーヘッドA以外の時には何
の制限もなく設定吐水量Q0 の更新を行なう。そして、
このような設定吐水量Q0 の更新を経て、吐水ルーチン
のS110により吐水すべき設定吐水量Q0 が指示され
ることになる。
【0054】吐水量変更内部割込ルーチンでは、図9に
示すように、当該割込時点における吐水量の変更モード
が自動モードであるか否かの判断(S300)と、シャ
ワーヘッドAがハンガ部91に装着されているか否かの
判断(S310)とを順次行なう。S300の判断は、
S220の処理と同様にバックアップRAMの記憶結果
から下され、S310の判断は、シャワーヘッドAにお
けるマグネットスイッチ75のオン・オフ状態から下さ
れる。
【0055】この各処理でともに肯定判断された場合、
即ち自動モードであってシャワーヘッドAがハンガ部9
1に装着されている場合には、上下位置検出センサ30
からの検出信号に基づいたシャワーヘッドAの上下方向
のスライド位置の読み込み(S320)と、メインコン
トローラ7のROMにこのスライド位置に対応して予め
記憶されているシャワーヘッドAからの吐水量の読み込
み(S330)とを実行する。
【0056】シャワーヘッドAのスライド位置と吐水量
とは、次のようにして対応させてROMに記憶されてい
る。図10に示すように、ハンガ部91に保持されたシ
ャワーヘッドAがスライドレール94におけるスライド
領域SL(浴室床上170〜100cm)を上下にスラ
イドする際に、その領域に応じて吐水量が定められてい
る。即ち、シャワーヘッドAのスライド位置応じて定め
られた吐水量は、シャワーヘッドAのスライド位置が最
上部の領域SL1(浴室床上165cm以上)であれば
16リットル/分であり、その下部の領域SL2(浴室
床上165〜145cm)であれば12リットル/分で
あり、領域SL3(浴室床上145〜130cm)であ
れば14リットル/分であり、最下部の領域SL4(浴
室床上130〜100cm)であれば10リットル/分
であり、各スライド位置と吐水量とが対応付けて記憶さ
れている。
【0057】このように各スライド位置と吐水量とを対
応付けたのは、次のような理由による。シャワーヘッド
Aが最上部の領域SL1に位置する場合は大人が洗髪・
洗顔等のため立ってシャワーを浴びると想定できる。よ
って、シャワーヘッドAにおける吐水量可変範囲(6〜
18リットル/分)のうちの多めの吐水量(16リット
ル/分)とした。領域SL2では子供が洗髪・洗顔等の
ため立ってシャワーを浴びる場合であると想定して、領
域SL1における吐水量より少な目の吐水量(12リッ
トル/分)とした。領域SL3の場合は大人が洗髪・洗
顔等のため座ってシャワーを浴びる場合であると想定し
て、領域SL1における吐水量より少な目の吐水量(1
4リットル/分)とした。また、領域SL4では子供が
洗髪・洗顔等のため座ってシャワーを浴びる場合である
と想定して、領域SL3における吐水量より少な目の吐
水量(10リットル/分)とした。
【0058】そして、S320,330で読み込んだス
ライド位置と吐水量とから、シャワーヘッドAの実際の
スライド位置に対応する吐水量を判別する(S34
0)。次いで、その結果に応じてバックアップRAMの
設定吐水量Q0 を更新し(S350)、本ルーチンを終
了する。
【0059】このように、自動モードである場合には、
シャワーヘッドAがスライドレール94に沿ってスライ
ドされそのスライド位置が変更されるたびに設定吐水量
Q0の更新を経て、吐水ルーチンのS110により吐水
すべき設定吐水量Q0 が指示されることになる。
【0060】例えば、シャワーヘッドAが領域SL1に
スライドされれば、自動的に設定吐水量Q0 が16リッ
トル/分に更新され、この吐水量がシャワー吐水の制御
目標値となる。また、領域SL1から領域SL2にシャ
ワーヘッドAがスライドされれば、自動的に設定吐水量
Q0 が16リットル/分から12リットル/分に更新さ
れ、この吐水量(12リットル/分)がシャワー吐水の
制御目標値となる。
【0061】一方、S300,310のいずれかで否定
判断すれば、スライド位置に応じて吐水量を設定する必
要がないので、何の処理を行なうことなく本ルーチンを
終了する。なお、S310で否定判断した場合に、スピ
ーカ66から「シャワーヘッドAを装着する」よう注意
を促すよう構成することもできる。
【0062】次に、図7の吐水ルーチンに戻って説明す
る。上記した各割込ルーチンを経て更新される設定吐水
量Q0 や設定吐水温度T0 の読み込みに続いては、湯水
混合栓MOにおける流量センサ1a,2aや温度センサ
1b,2b等の各センサから、流入管1,流入管2にお
ける水自体の温度および流量と、湯自体の温度および流
量を読み込むとともに、湯水吐出接続管10に設けた温
度センサ9から混合湯水温度を読み込む(S120)。
【0063】この際、湯水吐出接続管10における検出
温度に相当する制御信号を、操作パネル部PPに出力し
て、その温度を操作パネル部PPの吐水温度表示器53
に表示する。
【0064】次に、S110で読み込んだ設定吐水量Q
0 および設定吐水温度T0 とS120で読み込んだ各セ
ンサからの検出値等に基づいて、吐水量が設定吐水量Q
0 となり吐水温度が設定吐水温度T0 となるよう、水お
よび湯の流量を算出する(S130)。そして、算出し
た流量に対応する流量調整バルブ3,流量調整バルブ4
の流量調整量、即ちアクチュエータ5,アクチュエータ
6の駆動量を算出する(S140)。次いで、S100
で読み込んだ吐水先からS110で読み込んだ設定吐水
量Q0 および設定吐水温度T0 の吐水を実行すべく、各
アクチュエータに駆動信号を出力する(S150)。こ
の信号を受けて各アクチュエータが駆動して各流量調整
バルブが流量を調整するので、算出流量の水および湯が
湯水吐出接続管10に流入し、吐水切換部11による切
換制御を通した吐水に備える。
【0065】その後、S100で読み込んだ吐水先に対
応する吐水切換部11の電磁弁に駆動信号(オン信号)
を出力する(S160)。この信号を受けて吐水切換部
11が該当する電磁弁をオンすることにより、切換制御
された吐水先からは、S150で設定吐水量Q0 および
設定吐水温度T0 に調整済みの混合湯水が吐水される。
こうして吐水された後には、S100に移行し、既述し
た処理を繰り返す。よって、S100で判別した吐水先
から吐水を開始すると、この吐水先に関する吐水先マッ
プのコードが0とされるまで、吐水は継続されることに
なる。
【0066】以上説明したように、本実施例の吐水装置
TSでは、吐水量の変更モードが自動モードであると、
シャワーヘッドAをスライドレール94に沿ってスライ
ドさせるだけでそのスライド位置に応じた吐水量に変更
する。具体的には、スライドレール94のスライド領域
SLのうち最上部の領域SL1にシャワーヘッドAをス
ライドさせるだけで、その吐水量を16リットル/分に
変更する。また、その下部の領域SL2にシャワーヘッ
ドAをスライドさせるだけで、その吐水量を12リット
ル/分に変更する。更にその下部の領域SL3,SL4
にシャワーヘッドAをスライドさせるだけで、それぞれ
14リットル/分,10リットル/分に変更できる。
【0067】この結果、本実施例の吐水装置TSによれ
ば、シャワーヘッドAを上下方向にスライドして用いる
際に、ただ単にスライドさせるだけでそのスライド位置
に適した吐水量に変更でき、スライドさせた後の面倒な
吐水量の変更操作を不要にして、使い勝手を向上させる
ことができる。
【0068】また、本実施例の吐水装置TSでは、手動
モードであれば任意の吐水量に随時変更できるので、従
来の吐水装置と同様な使い方を可能とする。
【0069】更に、本実施例の吐水装置TSでは、シャ
ワーヘッドAがハンガ部91に装着保持されている場合
に限り上記自動モードによる吐水量の変更を行なうよう
構成した。よって、不用意に吐水量が変更することを回
避することができる。
【0070】加えて、上下位置検出センサ30を上側の
支柱92にその検出向きを下向きとして取り付けたの
で、センサ検出面に水滴や石鹸の泡等が付着してもこれ
を速やかに落下させる。よって、センサ検出面を水滴等
によりふさぐことがなく、常時シャワーヘッドAのスラ
イド位置を正確に検出でき、スライド位置に応じた吐水
形量の変更を好適に行なうことができる。
【0071】以上本発明の一実施例について説明した
が、本発明はこの様な実施例になんら限定されるもので
はなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々な
る態様で実施し得ることは勿論である。
【0072】例えば、シャワーヘッドAのスライド位置
を領域SL1〜SL4として固定したが、各領域の範囲
を変更できるよう構成することもできる。具体的には、
領域変更用にボタン等を設け、このボタン操作により、
領域SL1を浴室床上150cm以上に、領域SL2を
浴室床上150〜130cmに、領域SL3を浴室床上
130〜115cmに、領域SL4を浴室床上115〜
100cmに変更する。このようにして各領域の変更を
行なうことで、その使い勝手を向上させることができ
る。また、各領域ごとの吐水量を変更するよう構成する
こともできる。
【0073】更に、上記実施例では、吐水量を変更可能
な吐水口をシャワーヘッドAとしたが、流し台における
カランを上下にスライド可能に構成した吐水装置に適用
することもできる。この場合には、スライド位置が上に
なるほどその吐水量を減少させることで、カランを上方
にスライドさせて吐水してもシンクからの吐水の飛び出
しを防止することができる。
【0074】また、浅いシンクと深いシンクとを隣り合
わせで有する流し台にたいして、水平にスライド自在に
カランを備え付け、このカランを水平にスライドさせた
際のスライド位置に応じて吐水量を変更するよう構成す
ることもできる。具体的には、浅いシンク側にカランが
スライドされた場合には小量の吐水量に変更し、深いシ
ンク側にスライドされた場合には多量の吐水量に変更す
る。このようにすれば、やはりシンクからの吐水の飛び
出しを防止することができる。
【0075】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1に記載し
た吐水装置は、吐水口がスライドされてそのスライド位
置に保持されると、このスライド位置における吐水口か
らの吐水量をスライド位置に応じて変更する。この結
果、請求項1に記載した吐水装置によれば、吐水口をス
ライドさせるごとの面倒な吐水量の変更操作を不要にし
て、使い勝手を向上させることができる。
【0076】また、請求項2に記載した吐水装置によれ
ば、吐水口を上下方向にスライドさせるごとの面倒な吐
水量の変更操作を不要にして、使い勝手を向上させるこ
とができる。更に、請求項3に記載した吐水装置によれ
ば、吐水口を水平方向にスライドさせるごとの面倒な吐
水量の変更操作を不要にして、使い勝手を向上させるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の吐水装置TSを浴室の給湯システムに
適用した場合における浴室の外観図。
【図2】吐水装置TSの概略的な電気構成と各機器構成
を説明するために用いた概略ブロック図。
【図3】操作部Pに設けた操作パネル部PPを説明する
ための説明図。
【図4】シャワーヘッドAの装着が可能でシャワーヘッ
ドAを浴室壁面に沿って昇降支持するヘッドスライド機
構HSを説明するための説明図。
【図5】図4のII−II線断面図。
【図6】図4のIII−III線断面図。
【図7】吐水装置TSにおける吐水ルーチンを示すフロ
ーチャート。
【図8】吐水量変更ボタン割込ルーチンを示すフローチ
ャート。
【図9】吐水量変更内部割込ルーチンを示すフローチャ
ート。
【図10】シャワーヘッドAのスライド位置と吐水量と
の対応関係を説明するための説明図。
【符号の説明】
1a,2a…流量センサ 1b,2b…温度センサ 3,4…流量調整バルブ 7…メインコントローラ 30…上下位置検出センサ 54…浴槽カラン指示ボタン 55…洗い場カラン指示ボタン 56…シャワーヘッド指定ボタン 62…吐水温度増大指示ボタン 63…吐水温度低下指示ボタン 64…吐水量増大指示ボタン 65…吐水量低下指示ボタン 75…マグネットスイッチ 85…モード切換ボタン 90…レール部 91…ハンガ部 94…スライドレール 95…ハンガ 100…マグネット 107…検出片 A…シャワーヘッド HS…ヘッドスライド機構 MO…湯水混合栓 PP…操作パネル部 TS…吐水装置 n…洗い場カラン r…浴槽 rk…浴槽カラン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E03C 1/05 - 1/06 A47K 3/28

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吐水口からの単位時間当たりの吐水量を
    変更することが可能な吐水装置であって、 前記吐水口をスライド可能に支持し、該スライドされた
    スライド位置に該吐水口を保持するスライド保持手段
    と、 該スライド保持手段により保持された前記吐水口のスラ
    イド位置を検出するスライド位置検出手段と、 前記吐水口のスライド位置と前記吐水口から吐水すべき
    吐水量とを対応付けて記憶する吐水量記憶手段と、 前記吐水口からの吐水量を変更する吐水量変更手段と、 前記スライド位置検出手段の検出した吐水口のスライド
    位置と前記吐水量記憶手段が前記スライド位置と対応付
    けて記憶した吐水量とに基づいて前記吐水量変更手段を
    制御する吐水量変更制御手段とを備えたことを特徴とす
    る吐水装置。
  2. 【請求項2】 前記スライド保持手段は、前記吐水口を
    上下方向にスライド可能に支持し、該スライドされたス
    ライド位置に該吐水口を保持するものである請求項1記
    載の吐水装置。
  3. 【請求項3】 前記スライド保持手段は、前記吐水口を
    水平方向にスライド可能に支持し、該スライドされたス
    ライド位置に該吐水口を保持するものである請求項1記
    載の吐水装置。
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