JP3163727B2 - 吐水装置 - Google Patents

吐水装置

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JP3163727B2
JP3163727B2 JP07288192A JP7288192A JP3163727B2 JP 3163727 B2 JP3163727 B2 JP 3163727B2 JP 07288192 A JP07288192 A JP 07288192A JP 7288192 A JP7288192 A JP 7288192A JP 3163727 B2 JP3163727 B2 JP 3163727B2
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water
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智明 岸田
安秀 木村
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東陶機器株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、立った姿勢の操作者に
上方から吐水を浴びせ得る位置に配置された吐水口から
の吐水を種々の吐水形態で実行する吐水装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の吐水装置は、浴室やプール等に
設置されて用いられており、複数個のシャワーヘッドを
壁面に備える。各シャワーヘッドは、それぞれ異なる穴
形状の吐水面板を備える。このため、各シャワーヘッド
が適宜選択されると、その吐水形態は、穴形状で定まる
吐水形態、例えばストレート状に吐水する吐水形態(ス
トレート)を始め、泡を含ませて泡沫状に吐水する吐水
形態(泡沫)やある程度の落差をもって棒状に吐水する
吐水形態(うたせ)となる。
【0003】吐水形態を選択するには、操作パネルにお
ける吐水形態選択用のボタンを押圧操作することで、一
つのシャワーヘッドを選択し、湯元からの湯の供給先を
選択したシャワーヘッドに切り換える。このように複数
の吐水形態での吐水を可能として吐水を浴びる際の吐水
感を多様化させ、その付加価値を高めている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一般に、上記操作パネ
ルは、各吐水形態の選択頻度を以下に説明するように考
慮して、立った姿勢のまま操作できる位置に設けられて
いる。ストレートの吐水形態は全身へ吐水を浴びせる際
に選択されるので、当該吐水形態の選択頻度は他の吐水
形態の選択頻度に比べて著しく高い。つまり、各吐水形
態の選択頻度には極めて差があるために、選択頻度の高
い吐水形態を容易に選択できるよう考慮されている。
【0005】しかしながら、このような従来の吐水装置
にあっても、次のような問題点が残されている。
【0006】うたせの吐水形態にあっては、棒状に吐水
を行なったとしても、吐水を浴びる人体の部位までに所
定の落差、例えば50cm程度の落差がなければうたせ
の要をなさない。このため、うたせを立った姿勢のまま
浴びるには、シャワーヘッドを高い位置に設置する必要
がある。ところが、このようにシャワーヘッドを設置し
たのでは、シャワーヘッドを手で持って吐水を浴びる際
にシャワーヘッドを踏み台等を用いて取り外さなければ
ならず、煩雑である。取り外しが容易な位置にシャワー
ヘッドを配置すれば、うたせを浴びる際に上記落差を確
保するには、洗い場に座った姿勢にならざるを得ない。
従って、既に洗い場に座っている際にうたせを浴びる場
合には、座ったままでは上記操作パネルにおけるボタン
操作が困難なため、うたせの吐水形態の選択のためだけ
にその都度立ち上がってボタン操作をしなければならな
い。
【0007】本発明は、上記問題点を解決するためにな
され、吐水口からの吐水を種々の吐水形態で実行する際
における使い勝手を向上させることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに本発明の採用した第1の手段は、立った姿勢の操作
者に上方から吐水を浴びせ得る位置に配置された吐水口
と、棒状の吐水を浴びるうたせの吐水形態を始めとする
複数の形態のうちの一つ吐水形態に基づいて前記吐水口
からの吐水を実行する吐水実行手段とを有する吐水装置
であって、立った姿勢のままの操作が可能な位置に設け
られ、前記複数の形態のうちから選択した吐水形態に基
づいて前記吐水実行手段を制御する吐水制御操作部と、
座った姿勢のままの操作が可能な位置に設けられ、前記
うたせの吐水形態に基づいた前記吐水実行手段の制御を
前記吐水制御操作部に優先して実行するうたせ形態優先
制御操作部とを備えることをその要旨とする。
【0009】また、この他に採用した第2の手段は、立
った姿勢の操作者に上方から吐水を浴びせ得る位置に配
置された吐水口と、棒状の吐水を浴びるうたせの吐水形
態を始めとする複数の形態のうちの一つ吐水形態に基づ
いた前記吐水口からの吐水を、吐水量可変に実行する吐
水実行手段とを有する吐水装置であって、立った姿勢の
ままの操作が可能な位置に設けられ、前記複数の形態の
うちの吐水形態と吐水量との吐水条件を特定し、該特定
した吐水条件に基づいて前記吐水実行手段を制御する吐
水制御操作部と、前記吐水口からの吐水を浴び得る位置
のカランの近傍に設けられ、該カランからの吐水温度を
変更する温度変更操作部を有するカラン操作パネルと、
該カラン操作パネルに設けられ、前記うたせの吐水形態
を前記吐水口からの吐水形態とする指示を、前記吐水制
御操作部に優先して前記吐水実行手段に与えるうたせ形
態優先指示操作部と、該うたせ形態優先指示操作部が操
作された後における前記カラン操作パネルの温度変更操
作部の操作を、うたせの吐水形態での吐水時における吐
水量の変更操作に変換し、該変換した吐水量変更操作に
基づいた前記吐水実行手段の制御を前記吐水制御操作部
に優先して実行するうたせ形態吐水量優先制御手段とを
備えることをその要旨とする。
【0010】
【作用】上記第1の手段を採用した吐水装置は、立った
姿勢のままの操作が可能な位置に設けられた吐水制御操
作部が操作されると、吐水実行手段を複数の形態のうち
の任意の吐水形態に基づいて制御する。よって、吐水口
からの吐水を複数の形態のうちの任意の吐水形態で行な
う。
【0011】一方、座った姿勢のままの操作が可能な位
置に設けられたうたせ形態優先制御操作部が操作される
と、うたせの吐水形態に基づいた吐水実行手段の制御を
吐水制御操作部に優先して行なう。よって、このうたせ
形態優先制御操作部の操作時に座った姿勢にあれば、そ
のままの姿勢でうたせ形態優先制御操作部を操作して、
吐水口からの吐水をうたせの吐水形態で行なうことがで
きる。この際、座った姿勢にある操作者と吐水口との間
隔は、この吐水口が立った姿勢の操作者に上方から吐水
を浴びせ得る位置に配置されていることに基づいて、立
った姿勢にある操作者と吐水口との間隔より広がってい
る。この結果、うたせ形態優先制御操作部を座った姿勢
のままの操作した操作者は、うたせの吐水形態での吐水
を浴びるに当たり、落差を持ったうたせの吐水形態で吐
水を浴びることになる。
【0012】また、第2の手段を採用した吐水装置は、
立った姿勢のままの操作が可能な位置に設けられた吐水
制御操作部が操作されると、吐水口からの吐水を吐水量
可変に実行する吐水実行手段を、特定した複数の形態の
うちの任意の吐水形態と吐水量との吐水条件に基づいて
制御する。よって、吐水口からの吐水を複数の形態のう
ちの任意の吐水形態で行なうとともに、その吐水量も変
更させる。
【0013】一方、座った姿勢のままの操作が可能な位
置に設けられたうたせ形態優先制御操作部が操作される
と、うたせの吐水形態を吐水口からの吐水形態とする指
示を吐水制御操作部に優先して吐水実行手段に与える。
また、このうたせ形態優先指示操作部が操作された後に
カラン操作パネルの温度変更操作部が操作されると、う
たせ形態吐水量優先制御手段により当該操作をうたせの
吐水形態での吐水時における吐水量の変更操作に変換す
る。そして、変換した吐水量変更操作に基づいた吐水実
行手段の制御を吐水制御操作部に優先して実行する。こ
の結果、このうたせ形態優先制御操作部の操作時に座っ
た姿勢にあれば、そのままの姿勢でうたせ形態優先制御
操作部及びカラン操作パネルにおける温度変更操作部を
操作して、吐水口からの吐水をうたせの吐水形態で行な
うとともに、その吐水量も変更させる。
【0014】この際、座った姿勢にある操作者と吐水口
との間隔が広がっていることに起因して、座った姿勢の
ままの操作者は、うたせの吐水形態での吐水を浴びるに
当たり、落差を持ったうたせの吐水形態で吐水を浴びる
ことになる。
【0015】
【実施例】次に、本発明に係る吐水装置1を給湯システ
ムに適用した実施例について、図面に基づき説明する。
図1は浴室の外観図、図2は吐水装置1の全体構成を示
すブロック図である。まず、複数の給湯点を有する浴室
の構成から説明する。
【0016】図1に示すように、本実施例の吐水装置1
は、浴室内の給湯点として、バスタブに吐水するバスカ
ランBKと、昇降自在に構成されたシャワーヘッドSを
有するシャワータワーSTと、洗い場に吐水する洗い場
カランAKとを備える。シャワータワーSTは、吐水装
置全体の各種制御を行なう電子制御装置SS(図2参
照)を内蔵し、シャワータワーSTのパネル表面にはこ
の電子制御装置SSに制御信号を出力するための操作パ
ネルPを備える。また、バスカランBK及び洗い場カラ
ンAKは、浴室壁内に配設された配管により、湯水混合
栓UMに接続されている。バスカランBK及び洗い場カ
ランAKの浴室内に露出した部分には、吐水温度を変更
するための後述する吐水温設定パネルが設けられてい
る。
【0017】シャワーヘッドSは、使用者が立ったまま
の姿勢でシャワーを浴びることができるよう、通常高い
位置、例えば床上約180cm程度の高さに位置する。
また、このシャワーヘッドSは、後述するように、吐水
形態を切り換える吐水形態切換機構を内蔵し、棒状の吐
水を浴びせるうたせの吐水形態とその他の3種類の吐水
形態で吐水する。この3種類の吐水形態は、種々の吐水
形態から適宜選択されるが、本実施例では、ストレート
の吐水形態,泡沫の吐水形態,霧状に吐水するミストの
吐水形態とした。
【0018】次に、吐水装置1の電気的構成と各機器の
構成について説明する。図2のブロック図に示すよう
に、湯水混合栓UMは、水の流入管3及び図示しない給
湯機からの高温の湯の流入管5にそれぞれ接続されてお
り、この各管路には、流量を検出する流量センサ7,9
と、各管路における水温及び湯温を検出する温度センサ
11,13とを備える。なお、給湯機は、先止め式瞬間
湯沸かし器であり、25度以上の湯を毎分16リットル
給湯可能である。
【0019】湯水混合栓UMの水及び湯の管路には、各
管路における水及び湯の流量を調整する流量調整バルブ
15,17が設けられ、この各流量調整バルブ15,1
7には、流量調整を司るアクチュエータ19,21が取
り付けられている。各流量調整バルブ15,17の下流
は結合されて合流流路23を形成し、各管路の水及び湯
はここで合流し混合する。合流流路23での湯温は、水
と湯との各温度及びその混合割合で決まる。合流流路2
3には、当該流路における混合水の温度を検出する温度
センサ25が設けられている。
【0020】合流流路23の下流には、吐水切換部27
が設けられ、ここにシャワーヘッドS,バスカランBK
及び洗い場カランAK等が接続されている。この吐水切
換部27は、混合水の吐水先を切り換えものであり、各
吐水口ごとに備えられた図示しない電磁弁が電子制御装
置SSによりオン・オフされることにより、吐水先を変
更する。電子制御装置SSによる各電磁弁のオン・オフ
は、シャワーヘッドSの使用状態や、洗い場カランAK
及びバスカランBKに設けられた吐水温設定パネル3
5,37の操作に基づいて行なわれる。洗い場カランA
K及びバスカランBKのカラン部31,33には、吐水
温設定パネル35,37の他、電磁弁が開弁した場合の
吐水量を調整する機構が設けられている。
【0021】湯水混合栓UMの上記各流量センサ,温度
センサ,アクチュエータ並びに吐水切換部27と、各カ
ランのカラン部31,33及び吐水温設定パネル35,
37と、吐水量を調整する機構を備えたシャワーヘッド
Sとは、操作パネルPとともにシャワータワーSTの電
子制御装置SSに接続されている。この電子制御装置S
Sは、各センサやパネルから入力された信号に基づきア
クチュエータの駆動量,吐水先等を決定し、アクチュエ
ータ19,21や吐水切換部27等を駆動制御する。
【0022】電子制御装置SSにより各アクチュエータ
19,21が駆動すると、各アクチュエータの駆動量で
定まる流量の水及び湯が合流流路23に流れ込んで混合
される。従って、吐水切換部27により吐水先として設
定されたシャワーヘッドSや各カラン部からは、水及び
湯自体の温度と流量調整バルブ15,17で規制される
水及び湯の流量比で定まる温度の混合湯水が吐水され
る。なお、給湯機が、いわゆる16号相当(25度以上
のお湯16リットル/分の給湯能力)の瞬間式であるこ
とから、湯側の温度Thは、水温Twと湯側の流量Qh
とにより、 Th=Tw+400/Qh として定まる。この給湯機の最小作動流量は7リットル
/分、最大流量は出湯側開放で30リットル/分であ
る。
【0023】上記した吐水装置1のシャワータワーST
における電子制御装置SSは、図2に示すように、周知
のCPU41,ROM42,RAM43,バックアップ
RAM44,タイマ45を中心に論理演算回路として構
成され、これらとコモンバス46を介して相互に接続さ
れた入出力ポート47により外部との入出力を行なう。
この入出力ポート47に、上記した各センサ等が接続さ
れている。
【0024】洗い場カランAKの吐水温設定パネル35
は、図3に示すように、「水」,「適湯」,「湯」と表
示され吐水を切り換えるための押圧式の水ボタン35
a,適湯ボタン35b,湯ボタン35cのボタン群と、
各ボタンの左肩に位置し該当するボタンが押圧されたと
きに点灯するボタン表示灯35d〜35fと、電子制御
装置SSからの制御信号に基づき点灯し温度センサ25
の検出した合流流路23における吐水温度を数値にて個
別に表示する表示灯群35gと、表示灯群35gの下方
に隣合って設けられ吐水温度を低めに変更するための温
度低下指示ボタン35hと、吐水温度を高めに変更する
ための温度増大指示ボタン35iとを備える。これらの
ボタンや表示灯に加え、「うたせ」と表示されシャワー
ヘッドSからの吐水形態をうたせの吐水形態に切り換え
るための押圧式のうたせボタン35kを備える。
【0025】この表示灯群35gは、パネル内に一列に
配置されたLEDを備え、温度を表わす数値を各LED
に対応させるとともに、各数値を温度低下指示ボタン3
5h側から昇順に記載して構成される。また、温度低下
指示ボタン35hと温度増大指示ボタン35iのボタン
表面には、左向き或いは右向きの白抜き三角印とその内
部の「L」,「H」の文字が表示されている。
【0026】なお、バスカランBKの吐水温設定パネル
37も、上記吐水温度設定パネル35とほぼ同一の構成
を備えるが、バスタブ内でうたせの吐水形態のシャワー
を浴びることは少ないことを考慮して、うたせボタンは
設けられていない。
【0027】操作パネルPは、各吐水先や吐水形態の指
定に加え、各吐水先や吐水形態ごとの単位時間当たりの
吐水量(以下、単に吐水量という)及び吐水温度を設定
したりするものであり、図1に示すように使用者が立っ
た姿勢のままで操作できる高さ、通常約120cmの高
さに設置されている。
【0028】この操作パネルPは、図4に示すように、
電源投入用のボタン50と、種々のメッセージを表示す
る文字列表示器51と、吐水先からの吐水量を相対表示
する吐水量表示器52と、吐水先からの吐水温度を数値
表示する吐水温度表示器53と、吐水先を個別に指定す
るための押圧式のバスカラン指示ボタン54,洗い場カ
ラン指示ボタン55,シャワーヘッド指定ボタン56
と、シャワーヘッドSからの吐水形態を指定するための
うたせ指定ボタン57,ストレート指定ボタン58,泡
沫指定ボタン59,ミスト指定ボタン60等のほか、吐
水量や吐水温度を設定するための次のようなボタンを備
える。
【0029】吐水形態を指定するための上記各指定ボタ
ンの下段には、吐水温度や吐水量を変更する際に、その
変更操作の前後に押圧される設定ボタン61が設けられ
ている。また、その左右には、吐水温度増大指示ボタン
62,吐水温度低下指示ボタン63と、吐水量増大指示
ボタン64,吐水量低下指示ボタン65が設けられてい
る。そして、これらのボタンが押圧されるとその信号が
電子制御装置SSに入力され、これを受けた電子制御装
置SSにより、次のようにして吐水温度や吐水量が設定
される。
【0030】まず、設定ボタン61に引き続いて設定対
象となるボタン、例えばうたせ指定ボタン57が押圧さ
れると、うたせの吐水形態に関する吐水温度又は吐水量
の設定ができる状態となる。その後、吐水温度増大指示
ボタン62等が操作されるとその操作回数により吐水温
度や吐水量が変更される。次いで、設定ボタン61が再
度押圧されると、変更後の吐水温度や吐水量が、バック
アップRAM44の所定アドレスに書き込まれる。この
ような吐水温度,吐水量の設定は、各吐水先ごとにさな
れるばかりか、各吐水形態についても行なわれる。な
お、上記各ボタンの表面には、図示するように、文字列
の他、該当する機能を図案化した絵が記入されている。
【0031】うたせを始めとする4種類の吐水形態が切
換可能なシャワーヘッドSは、図5に示すように、吐水
流路70とこの流路以外の機器収納空間71とを確保し
て形成されたシャワーヘッド本体72と、側面に吐水窓
73をあけて形成されたキャップ74とを備え、シャワ
ーヘッド本体72にキャップ74を水密に組み付けて構
成される。また、吐水切換部27に接続されたシャワー
ホース75の末端に、連結金具76を介して接続されて
いる。
【0032】シャワーヘッド本体72とキャップ74と
で形成される空間には、機器収納空間71に収納された
モータ77の回転軸78がシール材79a,79bを貫
通して本体側から突出しており、この回転軸78に回転
吐水体80が固定されている。回転吐水体80は、周方
向に4分割された吐水ノズル(図には吐水ノズル80
a,80bを示す)を備え、回転軸78と一体に回転す
る。各吐水ノズルは、その底面に吐水流入穴81を備
え、その側面には、上記した各吐水形態での吐水を実現
するための吐水穴(図には吐水穴82a,82bを示
す)を備える。また、シール材79a,79bは、吐水
窓73に吐水穴を臨ませた吐水ノズル(図においては、
吐水窓73に吐水穴82aを臨ませた吐水ノズル80
a)の吐水流入穴81と吐水流路70との間に介在しこ
れらを連通する連通穴83を備える。
【0033】従って、吐水切換部27によりシャワーヘ
ッドSが吐水先とされ、モータ77により所定の吐水ノ
ズルがその吐水穴を吐水窓73に臨ませると、シャワー
ホース75から流入した湯水は、図中矢印で示すよう
に、シャワーヘッド本体72の吐水流路70,連通穴8
3,吐水流入穴81を通過して吐水ノズルに到る。そし
て、当該所定の吐水ノズルの吐水穴の通過を経て、当該
吐水穴に対応する吐水形態で吐水される。例えば、吐水
ノズル80aがストレートの吐水形態の吐水に対応する
吐水穴82aを備える吐水ノズルであり、図示するよう
に、吐水穴82aを吐水窓73に臨ませていれば、吐水
窓73からは、ストレートの吐水形態で吐水される。ま
た、吐水ノズル80bがうたせの吐水形態の吐水に対応
する吐水穴82bを備える吐水ノズルであり、図示する
位置から180度回転して吐水穴82bを吐水窓73に
臨ませれば、吐水窓73からは、うたせの吐水形態で吐
水される。
【0034】なお、シャワーヘッド本体72の機器収納
空間71内には、モータ77の他、このモータを駆動制
御するための図示しない電子制御装置や、回転軸78の
回転位置を検出して吐水窓73に吐水穴を臨ませている
吐水ノズルを判別するための図示しない吐水形態検出セ
ンサが収納されている。吐水窓73下方の本体側壁の厚
肉部72aには、吐水穴を吐水窓73に臨ませる吐水ノ
ズルを変更して吐水形態を選択するための吐水形態選択
ボタンやシャワーヘッドSからの吐水の開始・停止を指
示するためのオン−オフボタン等が押圧自在に配設され
ている。
【0035】このシャワーヘッドS側の電子制御装置
は、上記センサやボタンと接続されているだけではな
く、シャワータワーSTにおける電子制御装置SSとも
漏電を考慮した上で接続されている。そして、両電子制
御装置間での制御信号の授受を行なう。
【0036】具体的には、シャワーヘッドS側のオン−
オフボタンによりシャワーヘッドSからの吐水の開始・
停止が指示されると、シャワーヘッドS側の電子制御装
置を経てシャワータワーSTにおける電子制御装置SS
に制御信号が出力される。そして、この信号を受けた電
子制御装置SSにより吐水切換部27が制御されて電磁
弁がオン−オフし、シャワーヘッドSからの吐水の開始
や停止がなされる。また、シャワータワーST付属の操
作パネルPのうたせ指定ボタン57,ストレート指定ボ
タン58,泡沫指定ボタン59,ミスト指定ボタン60
により吐水形態が選択されると、電子制御装置SSを経
てシャワーヘッドS側の電子制御装置に制御信号が出力
される。そして、この信号を受けたシャワーヘッドS側
の電子制御装置によりモータ77が駆動制御されて吐水
ノズルが回転し、選択された吐水形態に対応する吐水ノ
ズルがその吐水穴を吐水窓73に臨ませて停止する。
【0037】次に、上記した構成を備える本実施例の吐
水装置1が行なう種々の制御について、図面に基づき説
明する。
【0038】図6のフローチャートは、本吐水装置1の
主要な制御である吐水制御(ルーチン)を示し、図7の
フローチャートは、洗い場カランAKの吐水温設定パネ
ル35からうたせを指示したときのうたせ吐水制御(ル
ーチン)を示す。また、図8のフローチャートは、うた
せ実行時においてその吐水量を洗い場カラン側AKから
変更するうたせ吐水量変更制御(ルーチン)を示す。
【0039】図6の吐水ルーチンは、電源が投入された
ときから繰り返し実行されるものであり、まず、電源投
入時にのみ実施する初期処理、即ち、CPUの内部レジ
スタのクリア等を行なう。その後、図6に示すように、
吐水先を指定する吐水先マップのデータを読み込んで、
吐水先を判別する(ステップ100:以下、ステップを
単にSと表記する)。この吐水先マップは、吐水実行,
吐水非実行を意味するコード、例えば1と0を、洗い場
カランAK,バスカランBK,シャワーヘッドSに対応
させたものであり、吐水先を決定するための領域として
確保されたバックアップRAM44の所定アドレスに書
き込まれている。例えば、シャワーヘッドSに対応する
コードとして1が書き込まれていれば、シャワーヘッド
Sを吐水先として判別する。また、洗い場カランAK,
バスカランBK,シャワーヘッドSのすべてに対して0
が書き込まれていれば、いずれの吐水先からも吐水しな
いと判別する。なお、このコードの書込は、操作パネル
Pにおけるバスカラン指示ボタン54等のボタンや各カ
ラン部の吐水温設定パネルにおける水ボタン等が押圧さ
れたり、シャワーヘッドSにおけるオン−オフボタン等
が押圧された時点で割込処理される。また、初期処理に
て各吐水先に対してすべて0(吐水非実行)のコードが
書き込まれる。
【0040】次に、S100で読み込んだ吐水先に関し
て予め設定されている吐水量や吐水温度をバックアップ
RAM44から読み込む(S110)。この設定吐水量
や設定吐水温度は、洗い場カランAKの吐水温設定パネ
ル35における温度低下指示ボタン35hや温度増大指
示ボタン35iの他、操作パネルPにおける吐水温度増
大指示ボタン62等の日常的な操作や、吐水装置1の施
工時における操作にて、予めバックアップRAM44の
所定アドレスに書き込まれる。なお、この書込は、該当
するボタンの操作時に割込処理される。
【0041】吐水先等の読み込みに続いては、湯水混合
栓UMにおける流量センサ7,9や温度センサ11,1
3等の各センサから、流入管3及び流入管5における水
自体の温度及び流量と湯自体の温度及び流量を読み込む
とともに、合流流路23に設けた温度センサ25から吐
水温度を読み込む(S120)。この際、合流流路23
における検出吐水温度に相当する制御信号を操作パネル
Pに出力して、その温度を表示する。また、各カラン部
の吐水温切換パネルにも出力して、検出吐水温度に該当
する表示灯群の数値のLEDを点灯させる。
【0042】次に、S110で読み込んだ設定吐水量及
び設定吐水温度とS120で読み込んだ各センサからの
検出値等に基づいて、水及び湯の流量を算出する(S1
30)。そして、算出した流量に対応する流量調整バル
ブ15,流量調整バルブ17の流量調整量、即ちアクチ
ュエータ19,アクチュエータ21の駆動量を算出する
(S140)。
【0043】その後、吐水を開始できる状態か否かを判
断する(S145)。この判断を行なうのは、次のよう
な理由による。吐水先が各カラン部であれば、吐水を開
始するに当たって障害はないので即座に吐水してもよい
が、吐水先がシャワーヘッドSであれば、吐水形態を変
更するための回転吐水体80の回転が完了するまで吐水
開始を待機しなければならない。よって、このS145
では、S100で判別した吐水先が洗い場カランAK,
バスカランBKであれば無条件で肯定判断されてS15
0に移行する。一方、吐水先がシャワーヘッドSであれ
ば、後述するうたせ吐水ルーチン等において吐水開始が
指示されたか否かを、このS145で判断する。
【0044】S145で吐水を開始できる状態ではない
と判断すれば、既述したS100に移行し、上記各ステ
ップの処理を、吐水が開始できる状態であると判断され
るまで継続する。一方、S145で吐水を開始できると
判断すれば、S100で読み込んだ吐水先からS110
で読み込んだ吐水量及び吐水温度の吐水を実行すべく、
各アクチュエータに駆動信号を出力するとともに、読み
込んだ吐水先に対応する吐水切換部27の電磁弁に駆動
信号(オン信号)を出力する(S150)。この信号を
受けて各アクチュエータが駆動して各流量調整バルブが
流量を調整するので、算出流量の水及び湯が合流流路2
3に流入し、吐水切換部27により切換制御された吐水
先からは、設定吐水量及び設定吐水温度の湯水が吐水さ
れる。
【0045】こうして吐水された後には、S100に移
行し、既述した処理を繰り返す。よって、S100で判
別した吐水先から吐水を開始すると、この吐水先に関す
る吐水先マップのコードが0とされるまで、吐水は継続
されることになる。吐水先マップへのコード0の書込
は、各カラン部の吐水温設定パネルにおける水ボタン等
が引き続いて2度操作された時点で割込処理される図示
しないルーチンにて実行される。例えば、洗い場カラン
AKの吐水温設定パネル35における適湯ボタン35b
が一旦操作され、その後再度このボタンが操作される
と、洗い場カランAKに関する吐水先マップのコードが
0とされる。他の吐水先についても同様である。
【0046】次に、うたせ吐水ルーチンについて説明す
る。このうたせ吐水ルーチンは、洗い場カランAKの吐
水温設定パネル35におけるうたせボタン35kが押圧
操作される度に割込実行される。
【0047】こうしてうたせ吐水ルーチンが実行される
と、図7に示すように、うたせボタン35kの操作が最
初のものであるか否かを、後述するステップでセットさ
れるうたせフラグF1ST が1であるか否かによって判断
する(S200)。このうたせフラグF1ST は、次のS
210にてセットされるものであり、うたせボタン35
kの操作がされて本ルーチンが実行済みであることを表
わす。よって、うたせボタン35kの操作が最初のもの
であれば、S200にて当然に否定判断されてS210
に移行する。なお、以下の各処理の説明に当たっては、
うたせボタン35kの操作の順を追って説明する。
【0048】うたせボタン35kの操作が最初のもので
あれば、S200における否定判断を経てS210に移
行し、このS210でうたせフラグF1ST への値1のセ
ットと、吐水先マップの書き換えを実行する。つまり、
吐水先マップのシャワーヘッドSに対してコード1を書
き込む。こうして、シャワーヘッドSが、洗い場カラン
AKの吐水温設定パネル35側から吐水先として指定さ
れる。なお、このうたせフラグF1ST には、電源投入時
における図示しない初期処理において初期値0がセット
される。
【0049】次に、現在のシャワーヘッドSからの吐水
形態がうたせ,ストレート,泡沫,ミストのいずれであ
るかを、吐水形態検出センサからの検出信号に基づき判
別する(S220)。その後、判別した現状の吐水形態
がうたせであるか否かを判断する(S225)。
【0050】ここで、現状の吐水形態がうたせであると
判断すれば、直ちにS240に移行し、現状の吐水形態
がうたせではないと判断すれば、モータ77に駆動信号
を出力して(S230)、回転吐水体80を回転させ
る。この駆動信号は、うたせの吐水形態を行なう吐水ノ
ズル80bがその吐水穴82bを吐水窓73に臨ませる
まで出力される。例えば、図5に示す場合では、回転吐
水体80を180度回転させるだけの駆動信号を、モー
タ77に出力する。
【0051】その後、モータ77が出力した駆動信号に
相当するぶん回転するのを待って、うたせ開始フラグF
son に値1をセットし(S240)、本ルーチンを一旦
終了する。このうたせ開始フラグFson は、シャワーヘ
ッドSからの吐水を開始できる旨を意味する。よって、
吐水ルーチンにおけるS145にてシャワーヘッドSか
らの吐水を開始できると判断されるので、シャワーヘッ
ドSからは、うたせの吐水形態で吐水される。
【0052】なお、S220〜S230までの処理はシ
ャワーヘッドS側の電子制御装置でなされ、この電子制
御装置とシャワータワーST側の電子制御装置SSとの
間では、次のような信号の授受がなされる。つまり、電
子制御装置SSにてS210の処理を行なった後には、
現状吐水形態の判別を開始する旨の制御信号がシャワー
ヘッドS側の電子制御装置に出力される。これを受け
て、上記S220の処理が実行される。また、シャワー
ヘッドS側の電子制御装置で行なわれるモータ77の回
転駆動が完了すれば、その旨の制御信号がシャワーヘッ
ドS側の電子制御装置から電子制御装置SSに出力され
る。これを受けて、上記240の処理が実行される。
【0053】一方、うたせボタン35kが前回に引き続
いて再度操作された場合には、前回の当該ボタン操作時
に実行された本ルーチンによりうたせフラグF1ST に値
1がセットされているので、S200にて肯定判断され
S250に移行する。このS250では、シャワーヘッ
ドSからの吐水を停止するとしてうたせ開始フラグFso
n に値0をセットする。次に、うたせフラグF1ST へ値
0をセットするとともに、吐水先マップの書き換え(吐
水先マップのシャワーヘッドSに対してコード0の書
込)を実行し(S260)、本ルーチンを終了する。つ
まり、吐水先としてのシャワーヘッドSの指定が解除さ
れ、うたせボタン35kの2度操作によりシャワーヘッ
ドSからの吐水(うたせの吐水形態)が終了する。
【0054】次に、うたせ吐水量変更ルーチンについて
説明する。このうたせ吐水量変更ルーチンは、洗い場カ
ランAKの吐水温設定パネル35における温度低下指示
ボタン35hや温度増大指示ボタン35iが押圧操作さ
れる度に割込実行される。
【0055】こうしてうたせ吐水量変更ルーチンが実行
されると、図8に示すように、うたせの実行中か否か
を、うたせフラグF1ST に値1がセットされているか否
かによって判断する(S300)。このうたせフラグF
1ST は、上記うたせ吐水ルーチンにてセットされ、うた
せボタン35kが引き続いて2度操作される間に亘って
値1がセットされたままであるので、S300によりう
たせの実行中か否かが判断される。
【0056】このS300でうたせは実行されていない
と判断すれば、押圧された温度低下指示ボタン35h,
温度増大指示ボタン35i本来の機能である設定吐水温
度処理を行なう(S310)。つまり、温度低下指示ボ
タン35h,温度増大指示ボタン35iの操作回数に基
づいて、設定済みの吐水温度を例えば2度ずつ変更し、
変更後の吐水温度をバックアップRAM44の所定アド
レスに更新して書き込む。
【0057】一方、S300でうたせが実行されている
と判断すれば、うたせ実行中の、即ちうたせボタン35
kが最初に押圧された以後における温度低下指示ボタン
35h,温度増大指示ボタン35iの操作を、以下の処
理によってうたせ吐水量の変更操作に変換する。つま
り、本来は吐水温設定パネル35における吐水温度変更
用のボタン操作を、うたせ吐水量の変更操作に変換す
る。
【0058】まず、温度低下指示ボタン35h又は温度
増大指示ボタン35iの操作回数に基づいて、使用者が
所望するうたせ吐水量の変更量△Uを判別する(S32
0)。例えば、温度低下指示ボタン35hが連続して2
回操作されれば、使用者はうたせに関する設定吐水量U
0 より2リットル少ない吐水量を所望していると判別す
る。なお、温度低下指示ボタン35h又は温度増大指示
ボタン35iの押圧回数当たりの変更量(1リットル)
は、予めROM42に記憶されている。
【0059】次に、バックアップRAM44からうたせ
に関する設定吐水量U0 を読み込み(S330)、この
設定吐水量U0 とS320で判別した所望変更量△Uと
から設定吐水量U0 を更新し、更新した設定吐水量U0
をバックアップRAM44に新たに書き込んで(S34
0)、本ルーチンを終了する。
【0060】こうしてうたせに関する設定吐水量U0 が
更新して書き込まれると、吐水ルーチンおけるS110
で更新後の設定吐水量U0 が読み込まれ、読み込まれた
吐水量でうたせの吐水が実行される。
【0061】以上説明したように本実施例の吐水装置1
によれば、シャワーヘッドSからの吐水形態がいかなる
ものであっても、洗い場カランAKの吐水温設定パネル
35におけるうたせボタン35kを押圧するだけで、シ
ャワーヘッドSからうたせの吐水形態で吐水させること
ができる。図1にも示すように、浴室内における洗い場
カランAKは、その性質上必然的に床面に近い位置に設
置されるので、うたせを浴びようとする使用者は、洗い
場カランAKの付近に座った姿勢のままうたせボタン3
5kを押圧することができる。つまり、使用者は座った
ままの姿勢でシャワーヘッドSからのうたせの吐水形態
の吐水を浴びることができることになり、うたせの吐水
形態の吐水を浴びる際に立ち上がったりする必要がな
い。この結果、うたせの吐水形態の吐水を浴びる際の使
い勝手が向上する。
【0062】しかも、立ったままの姿勢でシャワーを浴
びることができるような高さ(床上約180cm程度の
高さ)に位置するシャワーヘッドSから座った姿勢でう
たせの吐水形態の吐水を浴びることができる。よって、
うたせを浴びるに当たり、うたせに50cm以上の落差
を持たせることになり、好適なうたせを浴びることがで
きる。
【0063】また、本実施例では、うたせを浴びている
最中に、即ちうたせの吐水形態の吐水を実行中に、吐水
温設定パネル35における吐水温度変更のためのボタン
が操作されれば、当該操作をうたせ吐水における吐水量
変更操作に変換するので、座ったままの姿勢でうたせに
強弱を付けることができる。つまり、うたせをより効果
的に行なわせ、使い勝手を向上させることができる。更
に、うたせ吐水の吐水量を変更するための特別なボタン
を設ける必要がないので、構成の簡略化を図ることがで
きる。
【0064】また、うたせ吐水をやめる際には、うたせ
ボタン35kを再度押圧するだけでよいので、当該吐水
の停止のための特別なボタンを設ける必要がない。よっ
て、構成の簡略化を図ることができる。加えて、うたせ
吐水の吐水温度を変更するには、うたせボタン35kの
押圧に先だって、吐水温設定パネル35における吐水温
度変更用のボタン操作を行なえばよく、こうしてうたせ
吐水の吐水温度の変更も座った姿勢のままで行なうこと
ができる。よって、使い勝手が向上する。
【0065】以上本発明の一実施例について説明した
が、本発明はこの様な実施例になんら限定されるもので
はなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々な
る態様で実施し得ることは勿論である。
【0066】例えば、上記実施例では、座った姿勢のま
まのうたせボタン35kの操作によるうたせ実行と吐水
温度変更のためのボタン操作を介したうたせ吐水量の変
更とを、同時に行なえるよう構成したが、座った姿勢の
ままでのうたせ実行のみを行なう構成、具体的には、図
8のルーチンを備えない吐水装置として構成することも
できる。
【0067】また、うたせの吐水形態の選択を操作パネ
ルPのうたせ指定ボタン57により行なうこともできる
構成としたが、うたせは吐水温設定パネル35における
うたせボタン35kで実行することができるので、操作
パネルPのうたせ指定ボタン57を省略することもでき
る。このようにすれば、操作パネルPの構成を簡略化す
ることができ好ましい。
【0068】更に、本実施例では、うたせ,ストレー
ト,泡沫,ミスト等の種々の吐水形態を切り換えること
ができる単一のシャワーヘッドSを使用したが、複数個
のシャワーヘッドを壁面に備え、各シャワーヘッドから
上記各吐水形態の吐水を行なう構成とすることもでき
る。このような既存の構成とすれば、洗い場カラン近傍
にうたせボタンを設けるという比較的簡単な改造で、使
い勝手の高い吐水装置とすることができる。
【0069】
【発明の効果】以上詳述したように本発明の吐水装置に
よれば、座ったままの姿勢で吐水口からうたせの吐水形
態の吐水を、それまでの吐水形態の吐水に優先して実行
させることができる。この結果、吐水口からうたせの吐
水形態の吐水を浴びる際の使い勝手を向上させることが
できる。
【0070】また、うたせの吐水形態の吐水を浴びるに
当たり、うたせに落差を持たせて好適なうたせを浴びる
ことができる。
【0071】更に、うたせの吐水形態の吐水を実行中
に、座ったままの姿勢でうたせ吐水の吐水量を変更して
うたせに強弱を付けることができる。よって、うたせを
より効果的に行なわせ、使い勝手を向上させることがで
きる。更に、うたせ吐水の吐水量を変更するための特別
なボタンを設ける必要がないので、構成の簡略化を図る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】吐水装置1を浴室の給湯システムに適用した場
合における浴室の外観図。
【図2】吐水装置1の電気的構成と各機器構成を説明す
るために用いたブロック図。
【図3】洗い場カランAKの吐水温設定パネル35を説
明するための説明図。
【図4】シャワータワーSTに付属した操作パネルPを
説明するための説明図。
【図5】シャワーヘッドSの構成を説明するための概略
断面図。
【図6】吐水装置1が行なう吐水ルーチンを表わすフロ
ーチャート。
【図7】吐水装置1が行なううたせ吐水ルーチンを表わ
すフローチャート。
【図8】吐水装置1が行なううたせ吐水量変更ルーチン
を表わすフローチャート。
【符号の説明】
1 吐水装置 7,9 流量センサ 11,13 温度センサ 15,17 流量調整バルブ 23 合流流路 35,37 吐水温設定パネル 35h 温度低下指示ボタン 35i 温度増大指示ボタン 35k うたせボタン S シャワーヘッド SS 電子制御装置 UM 湯水混合栓
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−188856(JP,A) 特開 平4−200417(JP,A) 特開 平3−26256(JP,A) 実開 昭63−146630(JP,U) 実開 平3−112091(JP,U) 実開 平1−144646(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61H 9/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 立った姿勢の操作者に上方から吐水を浴
    びせ得る位置に配置された吐水口と、棒状の吐水を浴び
    るうたせの吐水形態を始めとする複数の形態のうちの一
    つ吐水形態に基づいて前記吐水口からの吐水を実行する
    吐水実行手段とを有する吐水装置であって、 立った姿勢のままの操作が可能な位置に設けられ、前記
    複数の形態のうちから選択した吐水形態に基づいて前記
    吐水実行手段を制御する吐水制御操作部と、 座った姿勢のままの操作が可能な位置に設けられ、前記
    うたせの吐水形態に基づいた前記吐水実行手段の制御を
    前記吐水制御操作部に優先して実行するうたせ形態優先
    制御操作部とを備えることを特徴とする吐水装置。
  2. 【請求項2】 立った姿勢の操作者に上方から吐水を浴
    びせ得る位置に配置された吐水口と、棒状の吐水を浴び
    るうたせの吐水形態を始めとする複数の形態のうちの一
    つ吐水形態に基づいた前記吐水口からの吐水を、吐水量
    可変に実行する吐水実行手段とを有する吐水装置であっ
    て、 立った姿勢のままの操作が可能な位置に設けられ、前記
    複数の形態のうちの吐水形態と吐水量との吐水条件を特
    定し、該特定した吐水条件に基づいて前記吐水実行手段
    を制御する吐水制御操作部と、 前記吐水口からの吐水を浴び得る位置のカランの近傍に
    設けられ、該カランからの吐水温度を変更する温度変更
    操作部を有するカラン操作パネルと、 該カラン操作パネルに設けられ、前記うたせの吐水形態
    を前記吐水口からの吐水形態とする指示を、前記吐水制
    御操作部に優先して前記吐水実行手段に与えるうたせ形
    態優先指示操作部と、 該うたせ形態優先指示操作部が操作された後における前
    記カラン操作パネルの温度変更操作部の操作を、うたせ
    の吐水形態での吐水時における吐水量の変更操作に変換
    し、該変換した吐水量変更操作に基づいた前記吐水実行
    手段の制御を前記吐水制御操作部に優先して実行するう
    たせ形態吐水量優先制御手段とを備えることを特徴とす
    る吐水装置。
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