JPH06108503A - 吐水装置 - Google Patents

吐水装置

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Publication number
JPH06108503A
JPH06108503A JP28377692A JP28377692A JPH06108503A JP H06108503 A JPH06108503 A JP H06108503A JP 28377692 A JP28377692 A JP 28377692A JP 28377692 A JP28377692 A JP 28377692A JP H06108503 A JPH06108503 A JP H06108503A
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JP
Japan
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water discharge
water
spouting
shower head
button
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JP28377692A
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English (en)
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Mikio Horimoto
幹夫 堀本
Yasuhide Kimura
安秀 木村
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Toto Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本シャワーヘッドは、吐水形態の変更を円滑
かつ多様に行なえ、かつ頻繁な吐水形態の変更を自動的
に使い勝手よく行える。 【構成】 シャワーヘッドは、複数の吐水形態で吐水す
る。また、シャワーヘッドから吐水される吐水形態は、
操作パネルPにおいて、プログラム吐水指定ボタン7
0、指定ボタン57〜60、設定ボタン61、登録ボタ
ン66、キー群67等を押し、これを順次繰り返すこと
により、吐水の切換順序が登録される。そして、プログ
ラム吐水指定ボタン70やキー群61等を押すことによ
り、登録された切換手順を自動的に再現することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は多様な吐水形態で吐水す
る吐水ヘッドを備えた吐水装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の吐水装置として、例え
ば、シャワーヘッド、シャワータワーまたは台所水栓等
に、吐水形態を切換えることができるものがある。例え
ば、シャワーヘッドについて述べると、ヘッドの先端前
面に設けた吐水窓より、多様な吐水形態、例えば、スポ
ットをねらったストレート状の刺激的な吐水や、噴霧状
の拡散的な吐水や、棒状の打たせ湯的な吐水や、泡を含
んだ柔かい泡沫状の吐水等の形態等で吐水するととも
に、これらの吐水形態を適宜変更するものである。
【0003】こうした吐水形態を変更するための機構と
して、吐水窓を有するシャワーヘッド内部に、異なる吐
水形態で吐水可能な散水板等を複数枚配設しておき、該
散水板を手動レバーにより切り換えるとともに、該切換
選択された散水板にヘッド内部の湯水通路を接続させる
構成がある。
【0004】また、他の従来の吐水装置として、異なる
吐水形態を有する吐水ヘッド自体を交換するものも知ら
れている。
【0005】ところで、近時、手動レバーにより切り換
える技術を発展させて、吐水ヘッドのケース内に、モー
タの駆動によって散水板を切り換えて多様な吐水形態で
吐水させる吐水ヘッドが提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】こうした吐水ヘッド
は、吐水形態の切換を電気的に行なっているので、多様
な吐水形態に切り換えることが可能であるだけでなく、
各種の制御が可能となる。しかし、このような吐水ヘッ
ドは、吐水形態の変更パターンが多くなるほど操作が面
倒となり、使い勝手が悪くなるという問題があった。
【0007】本発明は、上記従来の技術の問題点を解決
するものであり、吐水形態の変更を円滑かつ多様に行な
うことができるとともに、使用性に優れた吐水装置を提
供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
になされた本発明は、給水通路から供給される水を複数
の異なる吐水形態で吐水する吐水ヘッドを備えた吐水装
置であって、吐水形態が異なる吐水形態部を複数有する
吐水切換手段と、上記吐水切換手段を電気的に切換駆動
して、上記複数の吐水形態部の1つと上記給水通路とを
連通させる駆動手段と、上記吐水形態を順次切り換える
吐水切換順序を予め設定する吐水切換順序設定手段と、
吐水切換順序設定手段に設定された設定吐水切換順序に
したがって上記駆動手段に指令して吐水形態を順次切り
換え制御する吐水形態制御手段と、を備えたことを特徴
とする。
【0009】また、請求項2の発明は、給水通路から供
給される水を複数の異なる吐水形態で吐水する吐水ヘッ
ドを備えた吐水装置であって、吐水形態が異なる吐水形
態部を複数有する吐水切換手段と、上記吐水切換手段を
電気的に切換駆動して、上記複数の吐水形態部の1つと
上記給水通路とを連通させる駆動手段と、上記吐水形態
を順次切り換える吐水切換順序を任意に設定可能な任意
吐水切換順序設定手段と、吐水切換順序設定手段に設定
された設定吐水切換順序にしたがって上記駆動手段に指
令して吐水形態を順次切り換え制御する吐水形態制御手
段と、を備えたことを特徴とする。
【0010】
【作用】本発明に係る吐水装置は、複数の吐水形態で吐
水する吐水ヘッドを備えている。この吐水ヘッドは、駆
動手段により吐水切換手段を切換駆動する。吐水切換手
段には、複数の吐水形態部が設けられ、そのいずれかが
給水通路に連通するように電気的に切換駆動される。上
記駆動手段の制御は、吐水形態制御手段により行なわれ
る。吐水形態制御手段は、吐水切換順序設定手段に記憶
された設定吐水切換順序の信号に基づいて制御する。つ
まり、吐水切換順序設定手段は、吐水形態を順次切り換
える設定切換順序、つまり時系列的に吐水形態を切り換
える順序が記憶されている。
【0011】したがって、例えば、吐水装置をシャワー
ヘッドに用いた場合において、吐水切換順序設定手段に
記憶される設定吐水切換順序として、マッサージ効果を
与えるような吐水形態に順次切り換えるように設定す
る。このような吐水切換順序を設定しておくことによ
り、面倒な吐水切換操作を行なう必要がなく、優れた使
用性を得ることができる。
【0012】また、請求項2の発明は、任意吐水形態切
換順序設定手段により、吐水形態の切換順序を任意に設
定することができ、これに基づいて吐水形態の切換を行
なえる。
【0013】
【実施例】次に、本発明に係る吐水装置を浴室に適用し
た実施例について、図面に基づき説明する。図1は浴室
の外観図、図2は吐水装置1の全体構成を示すブロック
図である。まず、複数の給湯点を有する浴室の構成から
説明する。
【0014】図1に示すように、本実施例の吐水装置1
は、浴室内の給湯点として、バスタブに吐水するバスカ
ランBKと、昇降自在に構成されかつ複数の吐水形態で
吐水するシャワーヘッドSを有するシャワータワーST
と、洗い場に吐水する洗い場カランAKとを備える。シ
ャワータワーSTは、吐水装置全体の各種制御を行なう
電子制御装置SS(図2参照)を内蔵し、シャワータワ
ーSTのパネル表面にはこの電子制御装置SSに制御信
号を出力するための操作パネルPを備える。また、バス
カランBK及び洗い場カランAKは、浴室壁内に配設さ
れた配管により、湯水混合栓UMに接続されている。バ
スカランBK及び洗い場カランAKの浴室内に露出した
部分には、この各カランからの吐水の吐水温度や吐水形
態を変更するための吐水温/吐水形態設定パネル35,
37(図2参照)が設けられている。なお、各吐水温/
吐水形態設定パネル35,37からの吐水温度及び吐水
形態の変更は、本発明の要旨とは直接関係しないので、
当該パネルについてはその説明を省略する。
【0015】次に、吐水装置1の電気的構成と各機器の
構成について説明する。図2のブロック図に示すよう
に、湯水混合栓UMは、水の流入管3及び図示しない給
湯機からの高温の湯の流入管5にそれぞれ接続されてお
り、この各管路には、流量を検出する流量センサ7,9
と、各管路における水温及び湯温を検出する温度センサ
11,13とを備える。なお、給湯機は、先止め式瞬間
湯沸かし器である。
【0016】湯水混合栓UMの水及び湯の管路には、各
管路における水及び湯の流量を調整する流量調整バルブ
15,17が設けられ、この各流量調整バルブ15,1
7には、流量調整を司るアクチュエータ19,21が取
り付けられている。各流量調整バルブ15,17の下流
は結合されて合流流路23を形成し、各管路の水及び湯
はここで合流し混合する。合流流路23での湯温は、水
と湯との各温度及びその混合比で定まる。合流流路23
には、当該流路における混合湯水の温度を検出する温度
センサ25が設けられている。なお、流量調整バルブ1
5,17により、止水することもできる。
【0017】合流流路23の下流には、吐水切換部27
が設けられ、ここにシャワーヘッドS、バスカランBK
及び洗い場カランAK等が接続されている。この吐水切
換部27は、混合水の吐水先を切り換えものであり、各
吐水口ごとに備えられた図示しない電磁弁が電子制御装
置SSによりオン・オフされることにより、吐水先を変
更する。電子制御装置SSによる各電磁弁のオン・オフ
は、シャワーヘッドSの使用状態や、洗い場カランAK
及びバスカランBKに設けられた吐水温/吐水形態設定
パネル35,37の操作に基づいて行なわれる。
【0018】湯水混合栓UMの上記各流量センサ、温度
センサ、アクチュエータ並びに吐水切換部27と、各カ
ランのカラン部31,33及び吐水温/吐水形態設定パ
ネル35,37と、吐水形態を変更する機構を備えたシ
ャワーヘッドSとは、操作パネルPとともにシャワータ
ワーSTの電子制御装置SSに接続されている。この電
子制御装置SSは、各センサやパネルから入力された信
号に基づきアクチュエータの駆動量、吐水先、シャワー
ヘッドSの吐水形態等を決定し、アクチュエータ19,
21や吐水切換部27、シャワーヘッドS等を駆動制御
する。
【0019】電子制御装置SSにより各アクチュエータ
19,21が駆動すると、各アクチュエータの駆動量で
定まる流量の水及び湯が合流流路23に流れ込んで混合
される。従って、吐水切換部27により吐水先として設
定されたシャワーヘッドSや各カラン部からは、水及び
湯自体の温度と流量調整バルブ15,17で規制される
水及び湯の流量比で定まる温度の混合湯水が吐水され
る。
【0020】上記した吐水装置1のシャワータワーST
における電子制御装置SSは、図2に示すように、周知
のCPU41,ROM42,RAM43,バックアップ
RAM44,タイマ45を中心に論理演算回路として構
成され、これらとコモンバス46を介して相互に接続さ
れた入出力ポート47により外部との入出力を行なう。
この入出力ポート47に、上記した各センサ等が接続さ
れている。
【0021】操作パネルPは、各吐水先やシャワーヘッ
ドSの吐水形態の指定に加え、各吐水先や吐水形態ごと
の単位時間当たりの吐水量及び吐水温度を設定するもの
であり、図1に示すように使用者が立った姿勢のままで
操作できる高さに設置されている。
【0022】この操作パネルPは、図3に示すように、
電源投入用の電源ボタン50と、種々のメッセージを表
示する文字列表示器51と、吐水先からの吐水量を相対
表示する吐水量表示器52と、吐水先からの吐水温度を
数値表示する吐水温度表示器53と、吐水先を個別に指
定するための押圧式のバスカラン指示ボタン54、洗い
場カラン指示ボタン55、シャワーヘッド指定ボタン5
6と、シャワーヘッドSからの吐水形態を指定するため
のうたせ指定ボタン57、ストレート指定ボタン58、
泡沫指定ボタン59、ミスト指定ボタン60、吐水形態
を自動的に順次切り換えるプログラム吐水を指定するた
めのプログラム吐水指定ボタン70等のほか、シャワー
ヘッドSによるプログラム吐水を設定したり、各吐水先
及び吐水形態ごとに吐水温度や吐水量を予め設定した
り、継続中の吐水の吐水量や吐水温度をその都度変更す
るための次のようなボタンを備える。なお、上記各ボタ
ン及び以下に説明する各ボタンの表面には、図示するよ
うに、文字列の他、該当する機能を図案化した絵が記入
されている。
【0023】吐水形態を指定するための上記各指定ボタ
ンの下段には、シャワーヘッドSの吐水形態、吐水温度
及び吐水量を設定する際に押圧される設定ボタン61が
設けられている。また、その左右には、吐水温度増大指
示ボタン62、吐水温度低下指示ボタン63と、吐水量
増大指示ボタン64、吐水量低下指示ボタン65と、設
定された吐水形態、吐水温度及び吐水量を登録する際に
押圧される登録ボタン66が設けられている。さらに、
その下段には、0から9までの数値キーと*及び#の文
字キーとからなるキー群67が設けられている。このキ
ー群67の各キーは、シャワーヘッドSの吐水形態や、
吐水形態ごとの吐水温度及び吐水量の登録データを識別
したり、この登録データを用いた種々の制御に用いられ
ものであるが、その詳細については後述する。
【0024】うたせ指定ボタン57等の吐水形態を指定
するための指定ボタン57〜60や、吐水温度増大指示
ボタン62等の吐水温度或いは吐水量の指示ボタンは、
設定ボタン61及び登録ボタン66と併用されることに
より、プログラム吐水の吐水順序や、各吐水先及び吐水
形態ごとに吐水温度や吐水量の設定登録機能を果たし、
吐水が継続中に単独操作されれば、シャワーヘッドSの
吐水形態の変更や、継続中の吐水の吐水量や吐水温度に
対して、その都度の変更機能を果たす。
【0025】つまり、うたせ指定ボタン57が単独で押
されれば、その信号が電子制御装置SSに入力され、こ
れを受けた電子制御装置SSにより、その都度、指定さ
れた吐水形態に変更される。また、吐水温度増大指示ボ
タン62等が吐水の継続中に単独で押圧されれば、その
信号が電子制御装置SSに入力され、これを受けた電子
制御装置SSにより、その都度、継続中の吐水の吐水温
度や吐水量が当該ボタンの押圧回数等に応じて変更され
る。この場合、吐水温度については水の温度に加え入浴
の際に常用され且つ安全な温度範囲(38〜46度)の
温度で変更可能であり、吐水量については、常用される
吐水温度や違和感のない吐水量及び給湯機の能力等を考
慮して、各吐水口及び吐水形態ごとに定められている。
【0026】なお、シャワーヘッドSの吐水形態を変更
するための各々の指定ボタン57〜60及びプログラム
吐水指定ボタン70及び、吐水温度増大指示ボタン62
等が設定ボタン61及び登録ボタン66と併用された場
合において、その吐水吐水形態、吐水温度や吐水量の登
録の様子については、後述する吐水形態登録ルーチン
(図8)を用いて詳述する。
【0027】ここで、上記吐水温度増大指示ボタン62
等の指示ボタン以外のボタンが果たす機能について簡単
に説明する。吐水先を個別に指定するための押圧式のバ
スカラン指示ボタン54等や吐水形態を指定するための
うたせ指定ボタン57等が押圧されると、その信号が電
子制御装置SSに入力され、これを受けた電子制御装置
SSにより、吐水先や吐水形態が切り換わる。例えば、
バスカラン指示ボタン54が押圧されれば、バスカラン
BKのカラン部33から吐水され、同様に、洗い場カラ
ン指示ボタン55又はシャワーヘッド指定ボタン56が
押圧されると、洗い場カランAK又はシャワーヘッドS
から吐水される。しかも、ある吐水先から吐水されてい
る最中に異なる吐水先を指定する指定ボタンが押圧され
れば、それまで吐水していた上記ある吐水先からの吐水
が中断し、後押しされた指定ボタンに対応する吐水先か
ら吐水されるよう構成されている。吐水形態を指定する
ための各指定ボタン等についても同様に、押圧された指
定ボタンに対応する吐水形態でシャワーヘッドSから吐
水される。
【0028】次に、シャワーヘッドSについて説明す
る。上記シャワーヘッドSは、図4に示すように、吐水
部Bと、シール部Cと、吐水部Bを駆動する各種電子機
器やモータ等を有するヘッド本体部Dと、シャワーホー
スHの末端と連結するホース連結部Eとをケース101
内に収納して構成されており、吐水窓103から吐水す
る。
【0029】上記ヘッド本体部Dは、機能収納空間K内
に駆動機構111や各種の電子部品を収納している。す
なわち、駆動機構111は、モータ113に減速歯車機
構114を介して駆動軸116を回転駆動するものであ
る。なお、減速歯車機構114の上部には、駆動軸11
6の回転方向位置を検出するポテンショメータ118が
取り付けられている。また、電子部品は、モータ113
等を制御するための電子制御回路120や流路の水圧を
検出する圧力センサ122等である。
【0030】また、シャワーヘッドSのケース101の
外周部には、吐水形態を切り換えるための操作部130
が設けられており、この操作部130には、オン−オフ
ボタン132及び切換スイッチ134が設けられてい
る。オン−オフボタン132は、吐水の開始・停止を指
示するボタンであり、切換スイッチ134は、該切換ス
イッチ134を押す毎に、吐水形態を順次送ってその変
更指令を行なうためのボタンである。
【0031】上記駆動機構111の駆動軸116は、シ
ール部Cのシール材190を貫通して、吐水部Bの回転
吐水体160の軸体162の下端部にネジ止め固定され
ている。回転吐水体160は、周方向に4分割された吐
水形態部170a〜170dを備え、駆動軸116と一
体的に回転する。各吐水形態部170a〜170dは、
その底面に吐水流入穴172a〜172dをそれぞれ備
え、その側面には、図5に示すように、各種吐水形態で
の吐水を実現するための吐水穴174a〜174dを備
える。
【0032】シャワーヘッドSは、4種類の吐水形態で
吐水する。この4種類の吐水形態は、例えば、スプレー
状の吐水、ストレート状の吐水、シャワー孔からの直線
水を一点に集めたスポット状の吐水、シャワー水に気泡
を混入した泡沫状の吐水、棒状の吐水を浴びせるうたせ
の吐水、霧状に吐水するミストの吐水、回転羽根を内蔵
したマッサージの吐水等の吐水形態から任意の組み合わ
せで選択される。なお、本実施例では、4種類の吐水形
態として、棒状の吐水を浴びせるうたせの吐水形態(図
5(a))、ストレート吐水形態(図5(b))、泡沫
の吐水形態(図5(c))、ミストの吐水形態(図5
(d))を採用した。
【0033】また、シール部Cは、環状の流路191を
有するシール材190の他に、各種シール部材、つまり
駆動軸116の外周部をシールするOリング等を備え
る。
【0034】シャワーヘッドS内には、湯水混合栓UM
から、吐水穴174a〜174dのいずれか1つまで湯
水を供給するための流路が設けられており、つまり、ホ
ース連結部E内の流路180、ヘッド本体部D内の流路
182、シール部材19内の流路191及び貫通穴19
2を通じて吐水流入穴172の1つに臨むことになる。
【0035】上記シャワーヘッドS側の電子制御回路1
20は、上記センサやボタンと接続されているだけでは
なく、シャワータワーSTにおける電子制御装置SSと
も漏電を考慮した上で接続されており、該電子制御装置
SSとの間で制御信号の授受を行なう。
【0036】具体的には、シャワーヘッドS側のオン−
オフボタン132が押圧されてシャワーヘッドSからの
吐水の開始・停止が指示されると、シャワーヘッドS側
の電子制御回路120を経てシャワータワーSTにおけ
る電子制御装置SSに制御信号が出力される。そして、
この信号を受けた電子制御装置SSにより吐水切換部2
7が制御されて電磁弁がオン−オフし、シャワーヘッド
Sからの吐水の開始や停止がなされる。この場合、電子
制御装置SSにより、流量調整バルブ15,17のアク
チュエータ19,21も駆動制御される。
【0037】また、シャワータワーST付属の操作パネ
ルPのうたせ指定ボタン57、ストレート指定ボタン5
8、泡沫指定ボタン59、ミスト指定ボタン60やシャ
ワーヘッドSの切換スイッチ134が押圧されて吐水形
態の変更が指示されると、電子制御装置SSとシャワー
ヘッドS側の電子制御回路120とで制御信号が授受さ
れる。つまり、電子制御装置SSからモータ回転開始の
信号が出力されたり、吐水形態の変更完了の信号が電子
制御装置SSに出力される。こうした信号の授受によ
り、シャワーヘッドS側の電子制御回路120によるモ
ータ113の駆動制御がなされて吐水ノズルが回転し、
選択された吐水形態に対応する吐水ノズルがその吐水穴
174a〜174dの1つを吐水窓103に臨ませて停
止する。
【0038】次に、上記した構成を備える本実施例の吐
水装置1が行なう種々の制御について、図面に基づき説
明する。
【0039】図6及び図7のフローチャートは、本吐水
装置1の主要な制御である吐水制御(ルーチン)を示
し、図8のフローチャートは、シャワーヘッドSの吐水
形態の順序を使用者の好みに応じたものとして予め登録
する吐水形態データ登録制御(ルーチン)を示し、図9
は吐水形態データ登録を呼び出して実行する吐水制御
(ルーチン)を示す。
【0040】図6及び図7のフローチャートは吐水ルー
チンの前半部分及び後半部分を示す。この吐水ルーチン
は、電源が投入されたときから電子制御装置SS側で繰
り返し実行されるものであり、まず、電源投入時にのみ
実施する初期処理、即ち、CPUの内部レジスタのクリ
ア等を行なう。
【0041】その後、吐水先を指定する吐水先マップと
シャワーヘッドSからの吐水形態を指定する吐水形態マ
ップのデータを読み込んで、吐水先及びシャワーヘッド
Sからの吐水形態を判別する。
【0042】この吐水先マップは、吐水実行、吐水非実
行を意味するコード、例えば1と0を、洗い場カランA
K、バスカランBK、シャワーヘッドSに対応させたも
のであり、吐水先を決定するための領域として確保され
たバックアップRAM44の所定アドレスに書き込まれ
ている。例えば、シャワーヘッドSに対応するコードと
して値1が書き込まれていれば、シャワーヘッドSを吐
水先として判別する。また、洗い場カランAK、バスカ
ランBK、シャワーヘッドSのすべてに対して0が書き
込まれていれば、いずれの吐水先からも吐水しないと判
別する。なお、この値1のコードの書込は、操作パネル
Pにおけるバスカラン指示ボタン54等のボタンや各カ
ラン部の吐水温/吐水形態設定パネル35,37におけ
る吐水指定ボタン等が押圧されたり、シャワーヘッドS
におけるオン−オフボタン等が押圧された時点で割込処
理される。また、同一のボタンが引き続いて2度押圧さ
れれば、該当する吐水先に関してその時点で0(吐水非
実行)のコードが書き込まれる。さらに、初期処理にて
各吐水先に対してすべて0(吐水非実行)のコードが書
き込まれる。
【0043】また、吐水形態マップは、上記吐水先マッ
プと同様に、吐水形態選択、吐水形態非選択を意味する
コード、例えば1と0を、シャワーヘッドSからの4つ
の吐水形態(整流、シャワー、泡沫、うたせ)に対応さ
せてバックアップRAM44の所定アドレスに書き込ま
れている。例えば、うたせに対応するコードとして値1
が書き込まれていれば、吐水形態をうたせと判断する。
なお、この吐水形態マップで定まる吐水形態の吐水がシ
ャワーヘッドSから吐水されるには、上記吐水先マップ
におけるシャワーヘッドSに対応するコードへ値1が書
き込まれているときになされる。
【0044】また、この吐水形態マップへの値1のコー
ドの書込は、操作パネルPにおけるうたせ指定ボタン5
7、ストレート指定ボタン58、泡沫指定ボタン59、
ミスト指定ボタン60やシャワーヘッドSの切換スイッ
チ134が押圧された時点で割込処理される。また、初
期処理にて使用頻度の高い吐水形態であるストレートに
対してのみ値1(吐水形態選択)のコードが書き込まれ
る。
【0045】次に、ステップS100で読み込んだ吐水
先及び吐水形態に関して既に設定されている設定吐水温
度T0 と設定吐水量Q0 とをバックアップRAM44か
ら読み込む(ステップS110)。この設定吐水量Q0
や設定吐水温度T0 は、吐水開始時又は吐水継続中に調
整すべき制御目標値であり、上記した温度範囲又は吐水
量範囲で変更可能である。そして、これらのデータは、
各カランの吐水温/吐水形態設定パネル35,37にお
ける図示しない温度変更用ボタンの他、操作パネルPに
おける吐水温度増大指示ボタン62、吐水温度低下指示
ボタン63等の日常的な操作にてその都度更新されて、
バックアップRAM44の所定アドレスに書き込まれ
る。なお、この書込は、該当するボタンの操作時に割込
処理される。
【0046】吐水先等の読み込みに続いては、湯水混合
栓UMにおける流量センサ7,9や温度センサ11,1
3等の各センサから、流入管3及び流入管5における水
自体の温度及び流量と湯自体の温度及び流量を読み込む
とともに、合流流路23に設けた温度センサ25から混
合湯水温度を読み込む(ステップS120)。この際、
合流流路23における検出吐水温度に相当する制御信号
を、操作パネルPと各カランの吐水温/吐水形態設定パ
ネル35,37に出力して、その温度を操作パネルPの
吐水温度表示器53及び各カランの吐水温/吐水形態設
定パネル35,37のLED表示灯群(図示せず)に表
示する。
【0047】次に、ステップS110で読み込んだ設定
吐水量Q0 及び設定吐水温度T0 とステップS120で
読み込んだ各センサからの検出値等に基づいて、水及び
湯の流量を算出する(ステップS130)。そして、算
出した流量に対応する流量調整バルブ15、流量調整バ
ルブ17の流量調整量、即ちアクチュエータ19、アク
チュエータ21の駆動量を算出する(ステップS14
0)。次いで、ステップS100で読み込んだ吐水先か
らステップS110で読み込んだ設定吐水量Q0及び設
定吐水温度T0 の吐水を実行すべく、各アクチュエータ
に駆動信号を出力する(ステップS150)。この信号
を受けて各アクチュエータが駆動されて各流量調整バル
ブ15,17により流量を調整するので、算出流量の水
及び湯が合流流路23に流入し、吐水切換部27による
切換制御を通した吐水に備える。
【0048】その後、ステップS100で読み込んだ吐
水先がシャワーヘッドSであるか否かを判断する(ステ
ップS155)。ここで、吐水先がシャワーヘッドS以
外(本実施例では、洗い場カランAK又はバスカランB
K)であると判断すれば、ステップS100で読み込ん
だ吐水先(洗い場カランAK又はバスカランBKのいず
れか)に対応する吐水切換部27の電磁弁に駆動信号
(オン信号)を出力する(ステップS160)。この信
号を受けて吐水切換部27が該当する電磁弁をオンする
ことにより、切換制御された吐水先(洗い場カランAK
又はバスカランBKのいずれか)から、ステップS15
0で設定吐水量Q0 及び設定吐水温度T0に調整済みの
混合湯水が吐水される。つまり、吐水先が洗い場カラン
AK又はバスカランBKの各カラン部であれば、吐水を
開始するに当たってなんらの障害はないので、該当する
電磁弁を駆動してカラン部から即座に吐水する。
【0049】こうして吐水された後には、ステップS1
00に移行し、既述した処理を繰り返す。よって、ステ
ップS100で判別した吐水先が洗い場カランAK又は
バスカランBKの各カラン部であれば、その吐水先から
吐水を開始すると、この吐水先に関する吐水先マップの
コードが0とされるまで、吐水は継続されることにな
る。
【0050】一方、ステップS155で吐水先がシャワ
ーヘッドSであると判断すれば、図7に示すフローチャ
ートのステップS165に移行する。このステップS1
65では、操作パネルPのうたせ指定ボタン57、スト
レート指定ボタン58、泡沫指定ボタン59、ミスト指
定ボタン60やシャワーヘッドSの切換スイッチ134
の操作の有無により吐水形態の変更指示があるか否か、
またはプログラム吐水が指定されている場合には、その
吐水形態の切換命令があるか否かについて判定される。
ここで、吐水形態の変更がないと判断された場合また
は、プログラム吐水における切換命令がないと判定され
た場合には、シャワーヘッドSに対応する吐水切換部2
7の電磁弁に駆動信号(オン信号)を出力し(ステップ
S170)、その後ステップS100に移行する。つま
り、吐水先がシャワーヘッドSであっても、吐水形態の
変更、即ち回転吐水体160の回転による吐水ノズルの
変更を要しない場合は、やはり吐水を開始するに当たっ
てなんらの障害はないので、電磁弁を駆動してシャワー
ヘッドSから即座に吐水する。そして、シャワーヘッド
Sに関する吐水先マップのコードが0とされるまで、シ
ャワーヘッドSからの吐水はそのままの吐水形態で継続
されることになる。
【0051】しかし、ステップS165でシャワーヘッ
ドSからの吐水形態の変更を要すると判定され、または
プログラム吐水で吐水形態の切換命令があると判定され
れば、まず、シャワーヘッドS以外の吐水先(洗い場カ
ランAK又はバスカランBKのいずれか)に対応する吐
水切換部27の電磁弁に駆動信号(オン信号)を出力し
(ステップS180)、その後、シャワーヘッドSに対
応する吐水切換部27の電磁弁に駆動信号(オフ信号)
を出力する(ステップS190)。つまり、吐水先がシ
ャワーヘッドSであってその吐水形態を変更する場合に
は、シャワーヘッドS以外の吐水先(洗い場カランAK
又はバスカランBKのいずれか)からの吐水の開始と、
シャワーヘッドSからの吐水の中断と、をこの順で順次
実行する。
【0052】その後、回転吐水体160の回転駆動に伴
う吐水形態の変更が完了したか否かを判断する(ステッ
プS195)。この判断は、シャワーヘッドS側の電子
制御回路120からの吐水形態変更完了信号の入力有無
により行なう。ここで、吐水形態の変更が完了していな
いと判断すれば、変更指示された吐水形態でのシャワー
ヘッドSからの吐水を開始できないとして、既述したス
テップS100に移行し、上記各ステップの処理を、吐
水形態の変更完了まで継続する。つまり、回転吐水体1
60の回転が完了するまで、シャワーヘッドSからの吐
水開始を待機し、シャワーヘッドS以外の吐水先からの
吐水を行なう。
【0053】なお、回転吐水体160の回転駆動制御
は、シャワーヘッドS側の電子制御回路120により行
なわれる。すなわち、電子制御回路120は、電子制御
装置SSの目標吐水ノズルの信号を受けて、その目標吐
水ノズル位置が現在吐水ノズル位置と一致しない場合に
は、ポテンショメータ118の出力を検出しながら、所
定の吐水形態部170a〜170dの1つに一致させる
ようモータ113を駆動して、一致した場合には、電子
制御装置SSに吐水形態完了信号を送る。
【0054】一方、ステップS195で吐水形態変更完
了信号に基づき吐水形態の変更が完了したと判断すれ
ば、変更指示された吐水形態でのシャワーヘッドSから
の吐水を開始できるとして、次のステップS200に移
行する。このステップS200では、シャワーヘッドS
に対応する吐水切換部27の電磁弁に駆動信号(オン信
号)を出力する。その後、シャワーヘッドS以外の吐水
先(洗い場カランAK又はバスカランBKのいずれか)
に対応する吐水切換部27の電磁弁に駆動信号(オフ信
号)を出力し(ステップS210)、ステップS100
に移行する。つまり、吐水形態の変更完了後には、シャ
ワーヘッドSからの吐水の開始と、シャワーヘッドS以
外の吐水先(洗い場カランAK又はバスカランBKのい
ずれか)からの吐水の中断とをこの順で順次実行する。
【0055】よって、シャワーヘッドSは、変更指示さ
れた吐水形態にて、設定吐水量Q0及び設定吐水温度T0
で吐水する。この吐水は、シャワーヘッドSに関する
吐水先マップのコードが0とされるまで、或いは、吐水
形態が再度変更指示されるまで、継続されることにな
る。
【0056】次に、シャワーヘッドSの吐水形態を順次
切り換えるプログラム吐水を、予め登録するための吐水
形態登録ルーチンについて、図8に示すフローチャート
に基づき説明する。この吐水形態登録ルーチンは、シャ
ワータワーSTの操作パネルPにおける設定ボタン61
が押圧された時に割込処理され、シャワー吐水における
吐水形態等のデータを時系列的に登録するものである。
【0057】まず、S300にてキー群67が押下げら
れたか否かの判定が行なわれ、肯定判定の場合には、ス
テップS305にて、ステップS300にて押されたキ
ー群67の識別番号データがRAM43に読み込まれ
る。このデータは、複数のプログラム吐水に対して、そ
の識別番号を指定するデータであり、後述するプログラ
ム吐水の実行の際に識別番号を押すことにより、複数登
録したプログラム吐水の1つを呼び出すことができる。
【0058】続くステップS310にて、うたせ指定ボ
タン57等の吐水形態を選択する指定ボタン57〜60
のいずれかが押下げられたか否かの判定が行なわれ、肯
定判断の場合には、ステップS315にて押された指定
ボタン57〜60のいずれかの吐水形態データがRAM
43に読み込まれる。
【0059】その後、ステップS320にて、ステップ
S315の吐水形態データに対応する基準調整量(基準
吐水温度Tk、基準吐水量Qk)をROM42から読み
込み、これを吐水温度表示器53及び吐水量表示器52
に表示する。この基準吐水温度Tk、基準吐水量Qk
は、各吐水形態ごとに予めROM42に記憶されてい
る。
【0060】例えば、吐水形態指定ボタンの押圧状況か
ら登録対象となる吐水形態がうたせの吐水形態であると
判別すれば、この吐水形態に関する基準調整量(基準吐
水温度Tk、基準吐水量Qk)として40度及び10リ
ットル/分をROM42から読み込み、吐水温度表示器
53には数値40を表示し、吐水量表示器52では相対
表示する。ストレートであれば42度及び12リットル
/分の読込・表示を、泡沫であれば40度及び8リット
ル/分の読込・表示を、ミストであれば46度及び8リ
ットル/分の読込・表示をそれぞれ行なう。
【0061】続くステップS325にて、ステップS3
15で読み込まれた吐水形態の吐水について、使用者が
所望する登録調整量(登録吐水温度T1 、登録吐水量Q
1 )を設定する(ステップS320)。具体的には、吐
水温度増大指示ボタン62、吐水量増大指示ボタン64
等の各指示ボタンの操作回数に基づいて、登録吐水温度
T1 及び登録吐水量Q1 を判別し、判別した各調整量を
RAM43の所定領域に記憶する。例えば、ステップS
315で読み込まれた吐水形態がうたせの吐水形態であ
り、上記各指示ボタンの操作回数に基づく登録吐水温度
T1 、登録吐水量Q1 が44度、14リットル/分であ
れば、これらデータをうたせの吐水形態に対応させて記
憶する。
【0062】次のステップS330〜ステップS345
にて、指定された吐水形態による吐水時間を設定する処
理が実行される。すなわち、ステップS330にて、キ
ー群67が押下げられたか否かの判定が行なわれ(ステ
ップS330)、そのデータがRAM43に1データ毎
に読み込まれる。そして、キー群67の吐水時間の設定
処理は、指定ボタン57〜60の押下げ(ステップS3
40)、または登録ボタン66の押下げ(ステップS3
45)まで実行され、吐水時間データが作成される。こ
の吐水時間データは、キー群67のテンキーで押された
桁数の数値を秒で表わしたデータである。
【0063】一方、ステップS340にて、指定ボタン
57〜60のいずれかが押されたと判定された場合に
は、ステップS350に進み、上記処理で登録された各
吐水データ、つまり、吐水形態、吐水温度、吐水量、吐
水時間に関するデータがRAM43に一旦記憶される。
そして、ステップS315〜350までの処理が指定ボ
タン57〜60が押された回数だけ実行されることによ
り、一連のプログラム吐水を形成する吐水データがRA
M43に記憶される。
【0064】そして、ステップS345にて、登録ボタ
ン66が押下げられたと判定された場合には、ステップ
S355へ進み、ステップS350の処理にてRAM4
3に記憶された各々の吐水データが時系列的にバックア
ップRAM44に登録され、これにより吐水形態登録ル
ーチンが終了する。このときステップS305で読み込
まれた識別番号にて、上記処理で設定されたプログラム
吐水が登録される。
【0065】このプログラム吐水形態の登録データは、
例えば、図10に示す登録データテーブルのように、識
別No.毎に作成され、各吐水形態を表わする吐水番号
n毎に、温度、吐水量、時間とを配列した吐水データと
して作成される。この登録データテーブルは、0から9
までの10種類の識別No.について、吐水形態、登録
吐水温度T1 、登録吐水量Q1 、吐水時間tを記憶でき
るよう、バックアップRAM44の所定領域に設けられ
たものである。
【0066】次に、使用者の好みに応じて設定されたプ
ログラム吐水を呼び出すルーチンについて、図9のフロ
ーチャートを用いて説明する。このプログラム吐水ルー
チンは、操作パネルPのプログラム吐水指定ボタン70
が押され、かつキー群67のテンキーのいずれかが押さ
れたときに所定時間毎に繰り返し実行される。
【0067】図9において、最初の処理にて、吐水番号
nを1にセットする初期化等が実行された後に、ステッ
プS400が処理される。ステップS400では、吐水
番号nが最終吐水番号nE を越えるか否かについて判定
される。ここで最終吐水番号nE は、登録データテーブ
ルうちで指定された識別No.に対応する最後の吐水番
号を示す。ここで、最初の処理では、吐水番号nが1で
あり、最終吐水番号nE より小さいから、ステップS4
05へ進み、該吐水番号nに対応する吐水データを登録
データテーブルから読み込む。
【0068】続くステップS410では、吐水番号nが
1であるか否か、つまり最初の処理である場合には、ス
テップS415へ進み、吐水データの更新が実行され
る。この吐水データは、図6のステップS100の吐水
形態及びステップS110の吐水量、吐水温度のデータ
として用いられるものである。すなわち、吐水データが
更新して書き込まれると、吐水ルーチンにおいて、ステ
ップS100で更新後の吐水形態、ステップS110で
更新後の設定吐水温度T0 、設定吐水量Q0 が読み込ま
れることにより、吐水形態が変更され、読み込まれた吐
水温度及び吐水量(登録吐水温度T1 、登録吐水量Q1
)となるよう水及び湯の流量が算出され(ステップS
130)、これに基づき流量調整バルブ15、流量調整
バルブ17が制御される。
【0069】次のステップS420にて、吐水番号nが
インクリメントされた後に、本ルーチンを一旦終了す
る。そして、本ルーチンの繰り返し処理にて、吐水番号
nが2から最終吐水番号nE 以下の場合には、ステップ
S425にて吐水時間を越えた場合に吐水データの更新
が実行される。よって、吐水時間内では、同一の吐水形
態で継続して吐水が実行されることになる。そして、ス
テップS400にて、吐水番号nが最終吐水番号nE を
越えた場合には、ステップS430にて止水制御を実行
する。
【0070】以上説明したように本実施例の吐水装置1
によれば、図8の処理によりシャワーヘッドSによる吐
水形態の変更順序を、プログラム化して記憶することが
できる。そして、使用者は、プログラム化した吐水吐水
形態を、プログラム吐水指定ボタン70及びキー群67
で特定される識別No.の1回の操作により、実行させ
ることができる。したがって、例えば、プログラム吐水
の吐水切換順序として、使用者の所望するマッサージ効
果を与えるような吐水形態に順次切り換える手順を設定
しておくことにより、面倒な吐水切換操作を行なう必要
がなく、複数への吐水形態の切換を自動的に行なうこと
ができ、優れた使用性を得ることができる。
【0071】また、本実施例では、吐水形態に対応した
吐水温度や、吐水量についても同時に設定しているの
で、一層優れた使用性を得ることができる。
【0072】さらに、シャワーヘッドSの吐水形態変更
の際に、回転吐水体160を駆動する前に、シャワーヘ
ッドS以外の吐水先からの吐水の開始と、シャワーヘッ
ドSからの吐水の中断とをこの順で順次実行したので、
給湯機からの高温の湯の流入管5における流量調整バル
ブ17は急激な調整量変更のための流量調整(流量ゼ
ロ)を行なわない。よって、給湯機の失火の恐れがなく
安全性を向上させることができる。
【0073】以上本発明の一実施例について説明した
が、本発明はこの様な実施例になんら限定されるもので
はなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々な
る態様で実施し得ることは勿論である。
【0074】(1) 上記実施例では、使用者の操作に
より吐水形態の順序をプログラム化する例について説明
したが、磁気カードやICカード等に、予め基本的な吐
水形態の切換パターンを記憶しておき、これらのカード
を使用することによりプログラム吐水を実現してもよ
い。
【0075】(2) 上記実施例では、浴室用の吐水ヘ
ッドに適用した構成を説明したが、吐水形態を順次変更
することに好適な吐水ヘッドであれば、台所の吐水ヘッ
ドや、庭への散水用の吐水ヘッド等の各種の吐水ヘッド
に適用することができる。
【0076】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る請求
項1の吐水装置によれば、吐水ヘッドは電気的な駆動駆
動手段の切換により異なった吐水形態で吐水すると共
に、さらに吐水切換を、吐水切換順序設定手段に予め設
定された設定吐水切換順序にしたがって行なっている。
したがって、例えば、吐水装置をシャワーヘッドに用い
た場合において、吐水切換順序設定手段に記憶される設
定吐水切換順序として、マッサージ効果を与えるような
吐水形態に順次切り換えるように設定することができ、
これにより、面倒な吐水切換操作を行なう必要がなく、
優れた使用性を得ることができる。
【0077】また、請求項2の発明によれば、任意切換
順序設定手段により、吐水形態の切換を設定すれば、こ
れに基づいて吐水形態の自動切換が行なわれるので、好
みに応じた吐水形態の切換を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】吐水装置を浴室の給湯システムに適用した場合
における浴室の外観図。
【図2】吐水装置の電気的構成と各機器構成を説明する
ために用いたブロック図。
【図3】シャワータワーSTに付属した操作パネルを説
明するための説明図。
【図4】シャワーヘッドの構成を説明するための概略断
面図。
【図5】シャワーヘッドの4つの吐水形態を説明する説
明図。
【図6】吐水装置が行なう吐水ルーチンの前半部分を表
わすフローチャート。
【図7】吐水装置が行なう吐水ルーチンの後半部分を表
わすフローチャート。
【図8】吐水装置が行なう吐水形態登録ルーチンを表わ
すフローチャート。
【図9】吐水装置が行なうプログラム吐水ルーチンを表
わすフローチャート。
【図10】プログラム吐水の登録マップを説明するため
の説明図。
【符号の説明】
1…吐水装置 27…吐水切換部 50…電源ボタン 51…文字列表示器 52…吐水量表示器 53…吐水温度表示器 54…バスカラン指示ボタン 56…シャワーヘッド指定ボタン 57…うたせ指定ボタン 61…設定ボタン 66…登録ボタン 67…キー群 70…プログラム吐水指定ボタン 101…ケース 103…吐水窓 111…駆動機構 113…モータ 114…減速歯車機構 116…駆動軸 118…ポテンショメータ 120…電子制御回路 130…操作部 132…オフボタン 134…切換スイッチ 160…回転吐水体 162…軸体 170a〜170d…吐水形態部 172a〜172d…吐水流入穴 174a〜174d…吐水穴 180…流路 182…流路 190…シール材 191…流路 192…貫通穴 S…シャワーヘッド P…操作パネル SS…電子制御装置 ST…シャワータワー

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 給水通路から供給される水を複数の異な
    る吐水形態で吐水する吐水ヘッドを備えた吐水装置であ
    って、 吐水形態が異なる吐水形態部を複数有する吐水切換手段
    と、 上記吐水切換手段を電気的に切換駆動して、上記複数の
    吐水形態部の1つと上記給水通路とを連通させる駆動手
    段と、 上記吐水形態を順次切り換える吐水切換順序を予め設定
    する吐水切換順序設定手段と、 吐水切換順序設定手段に予め設定又は記憶された設定吐
    水切換順序にしたがって上記駆動手段に指令して吐水形
    態を順次切り換え制御する吐水形態制御手段と、 を備えたことを特徴とする吐水装置。
  2. 【請求項2】 給水通路から供給される水を複数の異な
    る吐水形態で吐水する吐水ヘッドを備えた吐水装置であ
    って、 吐水形態が異なる吐水形態部を複数有する吐水切換手段
    と、 上記吐水切換手段を電気的に切換駆動して、上記複数の
    吐水形態部の1つと上記給水通路とを連通させる駆動手
    段と、 上記吐水形態を順次切り換える吐水切換順序を任意に設
    定可能な任意吐水切換順序設定手段と、 吐水切換順序設定手段に設定された設定吐水切換順序に
    したがって上記駆動手段に指令して吐水形態を順次切り
    換え制御する吐水形態制御手段と、 を備えたことを特徴とする吐水装置。
JP28377692A 1992-09-28 1992-09-28 吐水装置 Pending JPH06108503A (ja)

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JP (1) JPH06108503A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6322005B1 (en) * 1997-10-01 2001-11-27 Fraunhofer-Gesellschaft zur Förderung der angewandten Forschung e.V. Shower system with adjustable streams
JP2020143463A (ja) * 2019-03-05 2020-09-10 株式会社Lixil 吐水装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6322005B1 (en) * 1997-10-01 2001-11-27 Fraunhofer-Gesellschaft zur Förderung der angewandten Forschung e.V. Shower system with adjustable streams
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