JPH10282929A - 階調表示方法 - Google Patents
階調表示方法Info
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- JPH10282929A JPH10282929A JP9090528A JP9052897A JPH10282929A JP H10282929 A JPH10282929 A JP H10282929A JP 9090528 A JP9090528 A JP 9090528A JP 9052897 A JP9052897 A JP 9052897A JP H10282929 A JPH10282929 A JP H10282929A
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- Control Of Indicators Other Than Cathode Ray Tubes (AREA)
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Abstract
目立たない高品質の表示を実現することを目的とする。 【解決手段】マトリクス表示デバイスの各表示素子に対
応した画像データの集合であるフレームFを積分発光強
度の異なる複数のサブフィールドSF1〜6に分割し、
サブフィールド単位で各表示素子の発光の有無を選択す
る階調表示において、フレームF毎に、フレームF中の
画像データの最大値Dmaxを検出し、検出された最大
値Dmaxと画像データの取り得るデータ値範囲の上限
値との比に応じて各サブフレームSF1〜6の積分発光
強度TSを設定する。
Description
ディスプレイパネル)に好適な階調表示方法に関する。
適しており、カラー画面の実用化を機にテレビジョン映
像やコンピュータのモニターなどの用途に広く用いられ
るようになってきた。また、ハイビジョン用の大画面フ
ラット型デバイスとして注目されている。
りの放電回数に依存する。したがって、マトリクス表示
の表示素子(セル)毎に1フレームの放電回数を適切に
設定することによって中間調の再現が行われる。カラー
表示は階調表示の一種であって、3原色の輝度比を変え
ることによって実現される。
いては、帯電状態を均一にするリセットに続いて表示内
容に応じた帯電状態を形成するライン順次のアドレッシ
ングが行われ、その後に壁電荷を利用して周期的に放電
を生じさせるサステインが行われる。放電周期を短くす
れば、見かけの上で連続した発光状態が得られる。表示
の輝度は、サステイン期間における発光量の総和である
“積分発光強度”に依存する。通常、放電周期を規定す
るサステインパルスの周波数は一定とされ、輝度に応じ
てサステイン期間の長さ(すなわち放電回数)が設定さ
れる。
ムを放電回数の重み付けをした複数のサブフィールドで
構成し、サブフィールド毎にアドレッシングを行って1
フレームの総放電回数を設定する方法が広く知られてい
る(特開平4−195188号)。例えば6個のサブフ
ィールドを設け、それらのサステイン期間の長さの比を
1:2:4:8:16:32とする。すなわち、各サブ
フィールドに対して公比が「2」の等比数列を用いたい
わゆる“バイナリーの重み付け”を行う。これにより、
階調レベルが「0」〜「63」の64階調の表示が可能
となる。サブフィールドの個数を増大すれば、階調数も
増大する。例えばサブフィールド数を7とすれば128
階調を実現することができる。ただし、テレビジョン表
示に代表される通常の用途では、フレーム周期が規定さ
れているので、少なくとも「1回のアドレッシング時間
とサブフィールド数との積がフレーム周期より短い」と
いう条件を満足しなければならない。
信回路などからPDPの駆動回路に入力される画像デー
タの階調数が、PDPで再現可能な階調数より大きい場
合には、駆動回路内で階調変換が行われる。その簡便な
手法として、例えば8ビット256階調の画像データか
らなるフレームを64階調のPDPで再現する場合に、
8ビットのうちの上位側の6ビットのみを6個のサブフ
ィールドに対応づけ、残りの2ビットを無効とするもの
がある。この手法を用いた場合、元の階調範囲(0〜2
55)を64分割した各区画に属する4段階の階調レベ
ルが、変換によって同一の階調レベルとなる。このた
め、特に暗い画像において階調の飛躍が目立ってしま
う。そこで、従来において、画像データの最大値に応じ
て各サブフィールドのサステイン期間の長さを段階的に
変更する階調表示方法が提案されている(特開平8−2
02311号)。
は従来の階調変換特性を示すグラフである。入力画像に
おいて8ビットの画像データの最上位ビット(MSB)
が「1」の画素が存在する場合、つまり、フレーム中の
画像データの最大値が10進数表示の128〜255の
範囲内の値である場合には、6個のサブフィールドSF
1〜6のサステイン期間TSの長さの比を128:6
4:32:16:8:4として64階調の表示を行う。
アドレス期間TAの長さはサステイン期間TSの長さに
係わらず一定である。図9のように出力階調の1段階は
入力階調の4段階に対応する。
ビットが「1」の画素が存在する場合、つまり、画像デ
ータの最大値が64〜127の範囲内の値である場合に
は、6個のサブフィールドSF1〜6のサステイン期間
TSの長さの比を64:32:16:8:4:2として
64階調の表示を行う。最終のサステイン期間TSの終
了からフレーム期間の終了までの期間は、実質的に駆動
を行わない休止期間TPとする。出力階調の1段階は入
力階調の2段階に対応する。
「1」の画素が存在しない場合、つまり、画像データの
最大値が63以下である場合には、6個のサブフィール
ドのサステイン期間の長さの比を32:16:8:4:
2:1として64階調の表示を行う。出力階調の1段階
は入力階調の1段階に対応する。
は、画像データの最大値が表示可能な最大階調数(上述
の例では64)より大きい場合に、最大値によっては実
質の階調数が表示可能な最大階調数より大幅に小さくな
り、階調の飛躍が目立ってしまう。例えば、最大値が2
55のときの実質の階調数は64であるが、最大値が2
00のときには実質の階調数が50になってしまう。階
調の飛躍は、特に映画などの画面が徐々に暗くなるフェ
ードアウト場面において目立つ。
ず階調の飛躍の目立たない高品質の表示を実現すること
を目的としている。
(N≧2)個のサブフィールドのそれぞれの積分発光強
度Lを無段階に変化させる。詳しくは、サブフィールド
の積分発光強度Lを、そのサブフィールドの最大積分発
光強度Lmaxに対する割合が、表示対象を示すのNビ
ットの画像データDの取り得る上限値Dfull(=2
N −1)に対するフレーム中の画像データの最大値Dm
axの割合と実質的に一致するように、フレーム毎に設
定する。積分発光強度Lは次式で表される。
axを入力とするルックアップテーブルを用いることに
よって実現できる。最大値Dmaxがサブフィールド数
で定まる階調数より大きいときのみに積分発光強度Lを
変化させるようにすれば、テーブルのデータ容量を低減
できる。
よって変化させる場合、フレーム中の画像データの最大
値Dmaxが所定値以下のときには、最大値Dmaxが
上限値Dfullであるときよりもサブフィールド数を
多くすることができる。つまり、フレーム毎にサブフィ
ールド数を最適化する。
2値の発光制御が可能な表示素子からなるマトリクス表
示デバイスによる画面表示に際して、各表示素子に対応
した画像データの集合であるフレームを積分発光強度の
異なる複数のサブフィールドに分割し、サブフィールド
単位で各表示素子の発光の有無を選択する階調表示方法
であって、フレーム毎に、フレーム中の画像データの最
大値を検出し、検出された最大値と画像データの取り得
るデータ値範囲の上限値との比に応じて前記各サブフレ
ームの積分発光強度を設定するものである。
フレーム中の画像データの最大値を検出し、検出された
最大値がサブフレーム数で定まる階調数以上であるとき
には、検出された最大値と画像データの取り得るデータ
値範囲の上限値との比に応じて前記各サブフレームの積
分発光強度を設定し、検出された最大値が前記階調数よ
り小さいときには、検出された最大値に係わらず、前記
各サブフレームの積分発光強度として前記階調数と前記
上限値との比に応じた一定強度を設定するものである。
フレーム中の画像データの最大値を検出し、検出された
最大値に応じて前記サブフレームの個数を設定するとと
もに、検出された最大値と画像データの取り得るデータ
値範囲の上限値との比に応じて前記各サブフレームの積
分発光強度を設定するものである。
設定値が最低強度値未満となるサブフレームの表示期間
を、期間の全体にわたって放電を生じさせない休止期間
とするものである。
装置100の構成図である。プラズマ表示装置100
は、マトリクス形式のカラー表示デバイスであるAC型
のPDP1と、画面(スクリーン)を構成する多数のセ
ルを選択的に点灯させるための駆動ユニット80とから
構成されており、壁掛け式テレビジョン受像機、コンピ
ュータシステムのモニターなどとして利用される。
が平行配置された面放電形式のPDPであり、各セルに
サステイン電極X,Yとアドレス電極Aとが対応する3
電極構造の電極マトリクスを有している。サステイン電
極X,Yは表示のライン方向に延び、一方のサステイン
電極Yはアドレッシングに際してライン単位にセルを選
択するためのスキャン電極として用いられる。アドレス
電極Aは、列単位にセルを選択するためのデータ電極で
あり、列方向に延びている。
フレームメモリ82、変換ROM83、サブフィールド
メモリ84、最大値検出回路85、輝度設定ROM8
6、Xドライバ回路87、Yドライバ回路88、及びア
ドレスドライバ回路89を有している。駆動ユニット8
0には外部装置から画素の色を特定するRGBの各色の
輝度レベル(階調レベル)を示す1色当たりNビットの
画像データDが、各種の同期信号とともに入力される。
旦格納されるとともに、最大値検出回路85に入力され
る。最大値検出回路85は、1フレーム分の各セルの画
像データDの値を比較し、フレーム内での画像データD
の最大値Dmaxを検出する。この検出動作はフレーム
毎に行われる。検出された最大値Dmaxは、本発明に
特有の階調表示のための情報としてコントローラ81、
変換ROM83、及び輝度設定ROM86に与えられ
る。最大値Dmaxの入力に同期して、変換ROM83
に対してフレームメモリ82から該当フレームの画像デ
ータDが転送される。
ルドの組合せを設定するルックアップテーブル方式のデ
ータ変換手段であり、最大値Dmaxと画像データDと
に応じたMビット(M≦N)のサブフィールドデータD
sfを出力する。サブフィールドデータDsfはサブフ
ィールドメモリ84に格納される。サブフィールドデー
タDsfの各ビットの値は、階調表示のためのサブフィ
ールドにおけるセルの発光の要否を示す情報である。
入力に呼応して、最大値Dmaxと画像データDの取り
得る上限値Dfullとの比a(=Dmax/Dful
l)に応じた重みデータDwをコントローラ81に出力
する。コントローラ81は、輝度設定ROM86からの
重みデータDwに応じて1フレームの構成するM個のサ
ブフィールドのそれぞれのサステインパルス数を調整す
ることによって、各サブフィールドの積分発光強度Lを
設定する。例えば、最大値Dmaxが上限値Dfull
の1/2(a=0.5)の場合には、積分発光強度Lを
最大値Dmaxが上限値Dfullであるときの強度の
1/2又はそれに近い値となるように、Xドライバ回路
87及びYドライバ回路88を制御する。
駆動電圧を印加し、Yドライバ回路88はサステイン電
極Yに駆動電圧を印加する。アドレスドライバ回路89
は、サブフィールドデータDsfに応じてアドレス電極
Aに駆動電圧を印加する。
ある。PDP1において、サステイン電極X,Yは、そ
れぞれが透明導電膜41と金属膜(バス導体)42とか
らなり、前面側のガラス基板11の内面に配列されてい
る。これらサステイン電極X,Yを被覆する誘電体層
(低融点ガラス)17の表面には保護膜(MgO)18
が設けられている。アドレス電極Aは、背面側のガラス
基板21の内面に配列されている。各アドレス電極Aの
間に平面視直線状の隔壁29が1つずつ設けられ、これ
らの隔壁29によって放電空間30がライン方向にサブ
ピクセル(単位発光領域)EU毎に区画されている。そ
して、アドレス電極Aの上部及び隔壁29の側面を含め
て背面側の壁面を被覆するように、カラー表示のための
R,G,Bの3色の蛍光体層28が設けられている。蛍
光体層28は、放電で生じた紫外線によって局部的に励
起されて所定色の可視光を放つ。マトリクス表示の1ラ
インにはサステイン電極対12が対応し、1列には1本
のアドレス電極Aが対応する。1ピクセルEGはライン
方向に並ぶR,G,Bの3つのサブピクセルEUからな
る。1つのサブピクセルEUに対応する構造体がセルで
ある。例えば、1フレームを6個のサブフィールドに分
割する場合、RGBの各色毎に「0」から「63」まで
の64段階の輝度設定を行うことができ、643 色の表
示が可能である。
圧波形図である。サブフィールドSFに割り当てられる
表示期間は、リセット期間TR、アドレス期間TA、及
びサステイン期間TSに分かれる。リセット期間TR及
びアドレス期間TAの長さは固定であるが、サステイン
期間TSの長さは輝度の重みによって異なり且つ上述の
とおりフレーム毎に最大値Dmaxに応じて調整され
る。
の影響を防ぐため、有効表示領域の壁電荷の消去(全面
消去)を行う期間である。書込みパルスPwの立上がり
に呼応して全てのラインで強い面放電が生じ、誘電体層
17に壁電荷が蓄積する。しかし、書込みパルスPwの
立下がりに呼応して、壁電荷によるいわゆる自己放電が
生じ、誘電体層17の壁電荷が消失する。パルスPaw
は背面側内壁面の帯電を抑えるために印加される。
ッシングを行う期間である。サステイン電極Xを接地電
位に対して正電位Vaxにバイアスし、全てのサステイ
ン電極Yを負電位Vscにバイアスする。この状態で、
先頭のラインから1ラインずつ順に各ラインを選択し、
サステイン電極Yに負極性のスキャンパルスPyを印加
する。ラインの選択と同時に、サブフィールドデータD
sfが示す点灯すべきセルに対応したアドレス電極Aに
対して、波高値Vaの正極性のアドレスパルスPaを印
加する。選択されたラインにおいて、アドレスパルスP
aの印加されたセルでは、サステイン電極Yとアドレス
電極Aとの間の対向放電が起こり、壁電荷が生じる。サ
ステイン電極XがアドレスパルスPaと同極性の電位に
バイアスされているので、そのバイアスでアドレスパル
スPaが打ち消され、サステイン電極Xとアドレス電極
Aとの間では放電は起きない。
た輝度を確保するために、アドレッシングによって設定
された点灯状態を維持する期間である。対向放電を防止
するためアドレス電極Aを正極性の電位にバイアスし、
最初に全てのサステイン電極Yに波高値Vsの正極性の
サステインパルスPsを印加する。その後、サステイン
電極Xとサステイン電極Yとに対して、交互にサステイ
ンパルスPsを印加する。サステインパルスPsの印加
毎に、アドレス期間TAの終了時点で適切な壁電荷の存
在したセルで面放電が生じる。
調表示を具体的に説明する。以下では、画像データDの
ビット数Nを「8」とする。すなわち、画像データDの
取り得るデータ値範囲の上限値Dfullを「255」
とする。また、便宜的にリセット期間TRをアドレス期
間TAの一部とみなしてフレーム構成を図示する。
る。駆動ユニット80に入力されるフレームに1つのフ
ィールドFを対応づける。ただし、テレビジョンのよう
にインタレース形式で走査された画像を再生する場合に
は、1つのフレームに対して2つのフィールドFを割り
当てる。
個のサブフィールドSF1,SF2,SF3,SF4,
SF5,SF6に分割する。そして、視覚によって点灯
/非点灯を識別できる最低の積分発光強度を「1」とし
て、画像データDの取り得る256個の全ての値又は
「0」を除く255個の値のそれぞれについて、各サブ
フィールドSF1〜6の積分発光強度の重み付けを行
う。つまり、輝度設定ROM86のデータ内容を決め
る。
サブフィールドSF1〜6の重みを、順に例えば「12
8」「64」「32」「16」「8」「4」とする。他
の値j(=254〜0)については、その値jの上限値
Dfullに対する比a(=j/Dmax)と上限値D
fullの重みとの積を、サブフィールドSF1〜6の
重みとする。例えばサブフィールドSF1の重みは12
8×aとなる。積が「1」未満のときは「0」とする。
なお、厳密に数式どおりに重みを設定する必要はなく、
6個のサブフィールドSF1〜6の全てを点灯させたと
きの積分発光強度と最大積分発光強度との比が概ね比a
と一致するように設定すればよい。
に応じたサブフィールドSF1〜6の組合せを定め、そ
の組合せをサブフィールドデータDsfとして変換RO
M83に格納しておく。これにより、例えば最大値Dm
axが「200」のフィールド(フレーム)Fの表示に
際して、「101」「51」「25」「13」「7」
「3」の重み付けが適用され、「0」〜「200」の画
像データDのそれぞれについて、その値に応じたサブフ
ィールドデータDsfに基づいて各サブフィールドSF
1〜6における点灯の要否が設定される。つまり、64
階調の表示が行われる。従来では、この最大値Dmax
が「200」のフレームに対して、「255」のフレー
ムと同一の重み付けが適用されていたので、実質的に5
0階調となっていた。
期間TSの長さとの関係を明瞭とするため、各サブフィ
ールドSF1〜6の表示開始タイミングが固定である
が、これに限定されない。例えば、サブフィールドSF
1のサステイン期間TSの終了後に直ちに次のサブフィ
ールドSF2のアドレッシングを開始するというように
各サブフィールドSF1〜6の表示を連続的に行い、最
後のサブフィールドSF6のサステイン終了から次のフ
ィールドFの表示開始までを休止期間TPとしてもよ
い。休止期間TPをまとめるのである。また、必ずしも
各サブフィールドSF1〜6を輝度の重みの順に表示す
る必要はなく、適宜並べ替えてもよい。
る。フィールドFを6個のサブフィールドSF1〜6に
分割する。画像データDの取り得る値のうちの「25
5」〜「63」の範囲の値については、図4の方法と同
様に各サブフィールドSF1〜6の積分発光強度の重み
付けを行う。「62」以下の値については値「63」と
同一の重み付けとする。そして、「255」〜「64」
の範囲の値については、その値に応じたサブフィールド
SF1〜6の組合せを定め、その組合せをサブフィール
ドデータDsfとして変換ROM83に格納しておき、
「63」以下の値については、画像データDの下位側6
ビットをそのままサブフィールドデータDsfとして用
いるようにする。これにより、変換ROM83及び輝度
設定ROM86の小容量化を図ることができる。
る。図4の方法と同様に画像データDの値毎に各サブフ
ィールドSF1〜6の重み付けを行い、輝度設定ROM
86及び変換ROM83のデータ内容を定める。本方法
の特徴は、重み付けの計算に際して積分発光強度が
「1」未満となったサブフィールドの表示期間の全体を
休止期間TPとすることである。積分発光強度が「1」
未満であってサステインパルスPsを印加しないにも係
わらず、すなわちサステイン期間TSが実質的に休止期
間TPであるにも係わらず、アドレス期間TA(ここで
はリセット期間TRを含む)で通常どおりの駆動をして
放電を生じさせると、その不要の放電で表示のコントラ
ストが低下してしまう。したがって、アドレス期間TA
を休止期間TPとするのである。図3に例示した書込み
アドレス方式では、リセット期間TRで強い発光が生じ
るので、特にリセット期間TRを休止期間TPとする意
義は大きい。
数)及び各サブフィールドの輝度の設定要領を説明す
る。まず、表示輝度の分解能について考える。表示の最
大輝度をL0とし、画像データDの階調レべルの1段階
分に相当するスクリーン上の輝度レべルをλとすると、
λ=L0/Dfullである。重みの最も小さいサブフ
ィールドの輝度がλ以下であれば、画像データD(入力
画像)の階調を再現するための十分な輝度レベルの分解
能があることになる。基本的に各サブフィールドの輝度
は2の巾乗系列であるので、重みの最も小さいサブフィ
ールドの輝度がλ/2以下であると、重みの小さい方か
ら2番目のサブフィールドの輝度はλ以下となり、重み
の最も小さいサブフィールドが不要となる。逆に重みの
最も小さいサブフィールドの輝度がλ/2より大きいと
きは、2番目のサブフィールドSF5の輝度はλより大
きい値となるので、それより重みの小さいサブフィール
ドが必要である。
(すなわちサステイン期間で放電を生じさせない場合)
以外の実現可能な最低輝度をLminとする。実際の輝
度としては、計算上の設定値に最も近い実現可能な値を
設定する。つまり、計算上の設定値がLmin/2以下
であれば、実際の設定輝度が0となり、そのサブフィー
ルドSFは不要となる。したがって、最も重みの小さい
サブフィールドの輝度がLmin/2より大きくなるよ
うにサブフィールド数を設定すればよい。
さいサブフィールドの輝度がλ/2、Lmin/2の両
方よりも大きくなるようにサブフィールド数を設定すれ
ばよいことになる。サブフィールド数をmとすると、最
大値Dmax>0の場合(Dmax=0の場合は後述)
には、サブフィールドの輝度は、 2m-i (Dmax/Dfull)L0/(2m −1) i:サブフィールドの番号 となる。m番目のサブフィールドの輝度である最低輝度
は、 (Dmax/Dfull)L0/(2m −1) である。不要なサブフィールドが生じないための条件
は、 m<log2 (2Dmax+1) 且つ m<log2 〔2(L0/Lmin)(Dmax/Df
ull)+1〕 である。したがって、サブフィールド数Mとして、これ
らの不等式及びM≦mを満たす最大の整数が設定され
る。Dmax=0のときは、フィールドFの全ての画像
データDが「0」であるので、全てのサブフィールドS
F1〜Mを点灯させる必要がない。すなわちM=0であ
る。
Mの各サブフィールドSF1〜Mの輝度L(i)は L(i)=2M-i LDmax/(2M −1) LDmax:(Dmax/Dfull)L0 ただし、Dm
ax>0 である。Dmax=0の場合は駆動を休止するので輝度
の設定は不要である。
る。この方法は、フィールドFにおける画像データDの
最大値Dmaxに応じて、サブフィールド数を増減する
ものである。この方法においても、サブフィールドの重
み付けについては、基本的には上述の各方法と同様にフ
ィールドFの画像データDの最大値Dmaxが上限値D
fullであるときの積分発光強度を最大とし、最大値
Dmaxが小さくなるにつれて積分発光強度を小さくす
る。
テイン期間TSが短くなり、1フィールドの表示期間の
中で休止期間TPの占める割合が増加する。休止期間T
Pの合計時間が、1回のアドレッシングの所要時間と最
短の有効サステイン時間との和以上に達すると、サブフ
ィールド数(階調数)を増加することができる。例え
ば、1フィールドの表示期間が16.7ms、上限値D
fullに対応したサブフィールド数が6、アドレス期
間(リセット期間TRを含む)が2ms、上限値Dfu
llに対応したサステイン期間TSの合計が4.7m
s、上限値Dfullに対応した休止期間TPが0ms
である場合、最短の有効サステイン時間を約70μmと
すると、休止期間TPが2.7ms以上になれば、サブ
フィールド数を1つ増やすことができる。
5」〜「217」のときには、サブフィールド数が6と
され、最大値Dmaxが「216」のときにサブフィー
ルド数が7とされている。最大値Dmaxがさらに短い
ときに、サブフィールド数を8以上とすることも可能で
ある。ただし、最も重みの小さいサブフィールドのサス
テイン期間TSの長さを最小輝度に対応する下限値以上
とする必要がある。また、画像データDのビット数N
(ここでは8)よりもサブフィールド数を大きくするこ
とは意味がない。出力階調数が入力階調数を越えてしま
い、表示分解能が過大となるからである。
ないサブフィールドについては、アドレッシングを取り
止め(表示期間を休止期間TPとし)、コントラストを
高めるのが望ましい。最大値Dmaxが「64」以下の
ときには、図5の方法と同様にサブフィールドの重み付
けを一定とすることによって、ルックアップテーブルの
小容量化を図ることができる。
る。最大値Dmaxが上限値Dfullであるときの各
サブフィールドの輝度の合計(最高輝度)をL0、フィ
ールドの表示期間の長さをF、アドレス期間TAの長さ
をAとする。サブフィールド数がmのとき、各サブフィ
ールドの輝度L(i)は、 L(i)=2m-i (Dmax/Dfull)L0/(2
m −1) で表される。ここで、サステイン期間TSの長さをB
(i,m,Dmax)とする。サブフィールド数Mは、
際には各最大値Dmaxに対するサブフィールド数Mを
予め計算しておき、上述したとおりルックアップテーブ
ル形式で画像データDに応じてフィールド構成を設定す
る。
F1〜Mの輝度L(i)は L(i)=2M-i LDmax/(2M −1) LDmax:(Dmax/Dfull)L0 である。
表示対象の画像の明暗に係わらず階調の飛躍の目立たな
い高品質の表示を実現することができる。
負担を軽減することができ、特に階調変換をルックアッ
プテーブルによって行う場合にテーブルのデータ容量の
低減を図ることができる。
数を増大することができる。請求項4の発明によれば、
不要の発光を防止してコントラストを高めることができ
る。
る。
ある。
Claims (4)
- 【請求項1】2値の発光制御が可能な表示素子からなる
マトリクス表示デバイスによる画面表示に際して、各表
示素子に対応した画像データの集合であるフレームを積
分発光強度の異なる複数のサブフィールドに分割し、サ
ブフィールド単位で各表示素子の発光の有無を選択する
階調表示方法であって、 フレーム毎に、フレーム中の画像データの最大値を検出
し、検出された最大値と画像データの取り得るデータ値
範囲の上限値との比に応じて前記各サブフレームの積分
発光強度を設定することを特徴とする階調表示方法。 - 【請求項2】2値の発光制御が可能な表示素子からなる
マトリクス表示デバイスによる画面表示に際して、各表
示素子に対応した画像データの集合であるフレームを積
分発光強度の異なる複数のサブフィールドに分割し、サ
ブフィールド単位で各表示素子の発光の有無を選択する
階調表示方法であって、 フレーム毎に、フレーム中の画像データの最大値を検出
し、検出された最大値がサブフレーム数で定まる階調数
以上であるときには、検出された最大値と画像データの
取り得るデータ値範囲の上限値との比に応じて前記各サ
ブフレームの積分発光強度を設定し、検出された最大値
が前記階調数より小さいときには、検出された最大値に
係わらず、前記各サブフレームの積分発光強度として前
記階調数と前記上限値との比に応じた一定強度を設定す
ることを特徴とする階調表示方法。 - 【請求項3】2値の発光制御が可能な表示素子からなる
マトリクス表示デバイスによる画面表示に際して、各表
示素子に対応した画像データの集合であるフレームを積
分発光強度の異なる複数のサブフィールドに分割し、サ
ブフィールド単位で各表示素子の発光の有無を選択する
階調表示方法であって、 フレーム毎に、フレーム中の画像データの最大値を検出
し、検出された最大値に応じて前記サブフレームの個数
を設定するとともに、検出された最大値と画像データの
取り得るデータ値範囲の上限値との比に応じて前記各サ
ブフレームの積分発光強度を設定することを特徴とする
階調表示方法。 - 【請求項4】積分発光強度の設定値が最低強度値未満と
なるサブフレームの表示期間を、期間の全体にわたって
放電を生じさせない休止期間とする請求項1又は請求項
3記載の階調表示方法。
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