JPH10282385A - 光学部品の固定装置 - Google Patents

光学部品の固定装置

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JPH10282385A
JPH10282385A JP9254497A JP9254497A JPH10282385A JP H10282385 A JPH10282385 A JP H10282385A JP 9254497 A JP9254497 A JP 9254497A JP 9254497 A JP9254497 A JP 9254497A JP H10282385 A JPH10282385 A JP H10282385A
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JP
Japan
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optical component
frame
lens
plane
fixed frame
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JP9254497A
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Chitaka Iwasaki
千孝 岩崎
Shinichi Orimo
進一 織茂
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 組立、着脱が容易であり、その上落としても
光学部品が容易に外れない光学部品の固定装置を得るこ
と。 【解決手段】開口3002周辺部に開けられた3個の小
孔3010とこの中で突出している係止突起3020と
が形成された固定枠3に、環状枠4001の平面に直角
に形成され、前記各小孔に挿入でき、そして前記係止突
起が係合できる係合孔4300が開けられた係止突片4
200と、これらの係止突片の間に在って前記環状枠の
平面で回動軸に支えられた抑え片4100とが形成され
ている保持環4でレンズ2を固定枠3に着脱自在に固定
できるように構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レンズ、ミラーな
どの光学部品を鏡胴、固定枠などに固定する光学部品の
固定装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、レンズを鏡胴に固定する固定機
構としては以前から多数提案されている。従来技術のス
ナップフィット法は、弾性体の弾性力を出すため、固定
装置をカニメで或る角度だけねじり込むことにより弾性
力を発生させるような機構を用いている。その代表的な
考案としては、実開昭55−156008、実開昭56
−92103、実開昭56−10606、実開昭56−
137107などを挙げることができる。
【0003】また、弾性体とプラスチックレンズの接触
圧を管理してプラスチックレンズを固定する機構として
は、実開昭55−57709、実開昭55−5770
8、実開昭55−48103、実開昭56−13710
7などを挙げることができる。例えば、実開昭55−5
7709に記載のレンズの固定装置は、図13に示した
ように、レンズ100を係止する環状突条111を有す
る鏡胴110と、レンズ100を抑える環状の弾性圧接
部材120とからなり、前記鏡胴110の周面には複数
個のガイド片112が突設され、そして鏡胴110の周
面には複数個の突起113が等間隔で突設されており、
一方の前記弾性圧接部材120は前記ガイド片112の
内側に嵌合できる大きさであって、その周縁部には前記
突起113と係合する開口122が開けられた複数個の
係止片121が突設されており、レンズ100を鏡胴1
10に固定するに当たっては、レンズ100を鏡胴11
0の環状突条111に嵌め込み、その後、弾性圧接部材
120を鏡胴110のガイド片112に沿って装着し、
その係止片121の開口122を突起113に嵌め込む
構造を採っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前者のレンズ
の固定装置は組立に長時間を要し、後者の固定装置によ
るレンズ100の押圧力は係止片121の開口122と
鏡胴110の突起113との取付け精度で決まる。つま
り、部品のバラツキにより強い圧力と弱い圧力が生じ、
場合によっては、光学性能に変化が起こり、性能が劣化
するという難点がある。これを防止するためには部品精
度を上げる必要がある。
【0005】従って、本発明は前記のような課題を解決
しようとするものであって、組立、着脱が容易であり、
その上落としても光学部品が容易に外れない光学部品の
固定装置を得ることを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明の光学部品の保持装置は、固定しようとする
光学部品を装着できる室径の開口が開けられた固定枠
と、この固定枠に前記光学部品を着脱自在に固定する保
持環とから構成された光学部品の固定装置において、前
記固定枠には、その前記開口周辺部に所定の間隔で開け
られた複数個の小孔とこれら各小孔の中で突出している
係止突起とが形成されており、前記保持環には、この保
持環の環状枠の平面に対してほぼ直角に形成され、前記
各小孔に挿入でき、そして前記係止突起が係合できる複
数個の四角形の係合孔が開けられた係止突片と、これら
の係止突片の間に在って前記環状枠の平面で回動軸に支
えられた光学部品の抑え片とが形成されていて、前記固
定枠の開口に光学部品を装着し、その外側から前記保持
環を、その係止突片を前記固定枠の係止突起に係合させ
ることにより、前記抑え片で所望の光学部品を押圧して
固定する構造を採って、前記課題を解決している。
【0007】従って、本発明の光学部品の保持装置によ
れば、前記抑え片が「てこ」の原理を応用した機構で構
成されているため、これにより発生する弾性力により光
学部品を固定することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図を用いて、本発明の光学
部品の固定装置の実施例を説明する。先ず、図1乃至図
5を参照しながら本発明の光学部品の固定装置の構成を
説明する。図1は本発明の光学部品の固定装置の構成部
品である固定枠の平面図であり、図2は光学部品の一つ
であるプラスチックレンズの平面図であり、図3は本発
明の光学部品の固定装置の構成部品である保持環の平面
図であり、図4は図2に示したプラスチックレンズを保
持環で固定枠に固定した組立状態の本発明の光学部品の
固定装置の平面図であり、そして図5は図4のA−A線
上における断面図である。
【0009】本発明の光学部品の固定装置(以下、単に
「固定装置」と略記する)1は、図2に示したプラスチ
ックレンズ2を図1に示した固定枠3に図3に示した保
持環4で着脱自在に固定したものである。以下の実施例
においては、これらの部品はプラスチック成形品であ
る。本実施例では、光学部品としてレンズ、特にプラス
チックレンズ2を採り上げて説明する。このプラスチッ
クレンズ(以下、単に「レンズ」と略記する)2は円形
の凸レンズに形成されており、その中央部がレンズ本体
201であり、外周縁部には環状凸縁202が形成され
ている(図2、図5)。
【0010】前記固定枠3は、この実施例では平板状の
枠本体3001からなり、その中央部に前記レンズ2を
装着できる室径の開口3002が開けられている。開口
3002側の周辺部にはレンズ2を精度良く維持して装
着できるように枠本体3001の表面からは最も深い位
置にレンズ2の装着用の環状段部3003が形成されて
おり、この第1環状段部3003の直近の外側には同心
円で後記する保持環4が嵌まり込む口径の前記第1環状
段部3003の深さよりやや浅い深さの第2環状段部3
004が形成されており、そしてこの第2環状段部30
04の外周部側には保持環4の外周縁が挿入できる細い
環状凹溝3005が形成されている。また、この環状凹
溝3005を跨いで前記第2環状段部3004の外周部
に120°の角間隔を開けてほぼ四角形の3個の小孔3
010があけられていて、これら各小孔3010の中で
第2環状段部3004側の一辺中央部から突出している
小さな係止突起3020が形成されている。この係止突
起3020の詳細な構造は後記する。枠本体3001の
外周部にはの枠本体3001を、例えば、ビューファイ
ンダのケース(不図示)にネジ止めするための複数個の
ネジ孔3006が開けられている。これらのネジ孔30
06は本発明とは直接関係がないのでそれらの説明は省
略する。
【0011】前記保持環4は、図3に示したように、円
環状の形状に形成されている。この保持環4の環状枠4
001の中央部にはレンズ2の有効レンズ面を露出させ
ることができる口径の開口4002が開けられている。
そして環状枠4001の最外周部には、紙面の裏側へほ
ぼ直角に、即ち、保持環4を固定枠3に嵌め込んだ場合
に、その固定枠3側にほぼ直角に折り曲げられ、前記環
状凹溝3005に嵌まり込める長さの外周縁4003が
形成されている(図3、図5)。また、詳細は図6乃至
図9を用いて後記するが、前記環状枠4001の平面で
回動軸に支えられたレンズ2の抑え片4100が120
°の角間隔を開けて3個形成されている。更にまた、詳
細は図10乃至図12を用いて後記するが、前記外周縁
4003からやや後退した外周部に環状枠4001の一
部を前記外周縁4003と同一の方向に折り曲げて、前
記各小孔3010に挿入できる係止突片4200が形成
されている。これら3個の係止突片4200は前記抑え
片4100の中央部に在って、環状枠4001の外周部
に120°の間隔を開けて配設されており、そして各係
止突片4200の環状枠4001側に偏って、その中央
部に、前記係止突起3020が係合できる四角形の係合
孔4300が開けられている。
【0012】以上説明したような構成部品を用いてレン
ズ2が保持、固定される。その固定状態を図4及び図5
に示した。レンズ2を固定枠3に固定するには、先ず、
レンズ2を、その背面を固定枠3の開口3002側に向
けて第1環状段部3003に装着する。そして装着され
たレンズ2の上から保持環4を固定枠3に嵌め込む。こ
の場合、保持環4の各係止突片4200をそれぞれ固定
枠3の各小孔3010に差し込み、保持環4の外周縁4
003を固定枠3の環状凹溝3005に嵌め込み、そし
てこの状態の保持環4を更に押し込むと、後記するよう
に、環状枠4001の裏面で、「てこ」の原理で作用す
るその環状枠4001に形成した抑え片4100の押圧
力でレンズ2を均等に抑え、各係止突片4200の係合
孔4300に各小孔3010に突設した係止突起302
0が嵌まり込んで、保持環4が固定枠3に固定される。
従って、レンズ2はその周辺部を保持環4に抑えられた
状態で固定枠3に保持、固定される。
【0013】次に、前記保持環4の環状枠4001に形
成された抑え片4100の構造及びこの抑え片4100
がレンズ2を押圧するメカニズムを図6乃至図9を用い
て、また、前記固定枠3の小孔3010及び係止突起3
020と保持環4の係止突片4200及び係合孔430
0との構造を図10乃至図12を用いて、それぞれ細に
説明する。
【0014】先ず、図6乃至図9を用いて、前者の保持
環4の環状枠4001に形成された抑え片4100の構
造及びこの抑え片4100がレンズ2を押圧するメカニ
ズムを説明する。図6は図3に示した環状枠4001に
形成されている符号Cで示した抑え片4100の構造を
示す拡大平面図であり、図7は図3に示した保持環4の
A−A線上における断面図であり、図8は図7の符号D
で示した抑え片4100の拡大断面図であり、そして図
9は保持環4の抑え片4100でレンズ2を固定枠3に
押圧した状態を示す拡大断面図である。
【0015】この抑え片4100は環状枠4001の幅
方向に相対向した2つのコの字型スリット4110、4
120を形成することにより形成されている。レンズ2
が露出される開口4002の方の内側のコの字型スリッ
ト4110の両端の平行なスリット4111の長さは外
側のコの字型スリット4120の平行なスリット412
1の長さと比較してやや短く、それらスリット4111
の幅は、それらスリット4121の幅と比較してやや狭
く、また、両スリット4111、4121の互いに内側
の縁は同一線上に並ぶように各コの字型スリット411
0、4120が開けられているため、これらのコの字型
スリット4110、4120で形成された内部には長方
形の抑え片4100が形成される。従って、コの字型ス
リット4110の外形の幅はコの字型スリット4120
のそれよりも狭く、コの字型スリット4110の外形の
長さはコの字型スリット4120のそれよりも短い。従
って、抑え片4100のコの字型スリット4110側の
半舌片4100Aの長さは短く、コの字型スリット41
20側の半舌片4100Bの長さは長くなる。そしてこ
の半舌片4100Bの外方中央部には環状枠4001の
裏面に向かって窪んだ半球状の小突起4140が形成さ
れている。
【0016】更にまた、両コの字型スリット4110、
4120の間にはそれぞれ連結部4130が形成されて
いる。これらの連結部4130はスリット4111の端
縁Maが短い一辺となり、他のスリット4121の端縁
Mbが長い他の一辺とする形のものである。これらの連
結部4130は一直線上に形成されている。従って、抑
え片4100はこれらの連結部4130を「てこ」の支
点として僅かに回動することができる。そして図7乃至
図9に示したように、バネの回転量が大き過ぎて弾性限
度を越える場合には抑え片4100全体が、その半舌片
4100A側を前記固定枠側に向けて若干傾斜して形成
されるようにプレス塑性で予備成形して傾斜をもたすこ
とにより抑え片4100にレンズ2を押圧するバネ力を
発生させることができる。バネの回転量が弾性限度内で
あれば、この予備成形は不要である。また、半舌片41
00Aは連結部4130のスリット4111側の端縁M
aが短いために、前記連結部4130を中心に捩じりモ
ーメントを大きく受け易く、前記半舌片4100Bは連
結部4130のスリット4121側の端縁Mbが長いた
めに、前記連結部4130を中心に捩じりモーメントは
大きく受けない。
【0017】次に、図10乃至図12を用いて、前記固
定枠3の小孔3010及び係止突起3020と保持環4
の係止突片4200及び係合孔4300との構造をそれ
ぞれ説明する。図10は図4に示したB−B線上におけ
る固定枠3と保持環4との一部断面上面図であり、図1
1は図5の符号Fで示した固定枠3と保持環4との一部
断面拡大図であり、そして図12は図11の符号Hで示
した固定枠3と保持環4との一部断面拡大図を一層拡大
して示していて、同図Aはその一部断面拡大図、同図B
は更に同図Aに示した係止突起3020と係止突片42
00の係合孔4300との一部拡大断面図である。
【0018】前記固定枠3の小孔3010で突出してい
る係止突起3020は、図12に拡大して示したよう
に、その断面がほぼ梯形型であって、保持環4が装着さ
れる側から徐々に上昇する比較的長い第1の傾斜面30
21と、これに続く比較的短い平面3022と、この先
端部からほぼ垂直に終端した垂直面3023と、この垂
直面3023の下縁から前記第1傾斜面3021とほぼ
平行な比較的短い第2の傾斜面3024と、この第2傾
斜面3024の終端でほぼ垂直な垂直面3025とで形
成されている。前記第2傾斜面3024の突出分は成形
のアンダーカット部となる。前記垂直面3023または
垂直面3025と前記第2傾斜面3024との角度は保
持環4の装着時の呼び込み角度α1 である。
【0019】前記係止突片4200の先端部側の前記係
合孔4300の一辺の上縁にも前記第1傾斜面3021
または第2傾斜面3024の前記角度α2 と同一方向で
ほぼ同等の角度で落とされている第1の傾斜面4201
が形成されている。この第1傾斜面4201の角度α2
は保持環4の固定枠3への装着時と固定枠3から脱着時
の呼び込み角度である。
【0020】そして前記保持環4の係止突片4200
は、その先端部も前記第1傾斜面3021または第2傾
斜面3024と同一方向の外方に反った第2の傾斜面4
202が形成されている。この第2傾斜面4202の角
度α3 は保持環4の前記固定枠3への装着時の案内角度
である。
【0021】次に、レンズ2を固定枠3に装着し、保持
環4で保持、固定する場合の前記係止突起3020と係
止突片4200の係合孔4300との動作及び抑え片4
100の作用を説明する。係止突起3020と係止突片
4200の係合孔4300とは前記のような形状で形成
されているため、レンズ2を固定枠3に装着して保持環
4を固定枠3に保持、固定する時には、保持環4の係止
突片4200の先端部は、その下面に前記のような第2
傾斜面4202が形成されて案内角度α3 で外方に若干
反っているため、この先端部は、先ず、係止突起302
0の第1傾斜面3021に沿って若干外側に開き、そし
て係止突起3020の平面3022を越え、垂直面30
23で落下して、保持環4の若干のバネ力により前記ア
ンダーカット部の第2傾斜面3024で形成されている
呼び込み角度α2 によりその第2傾斜面3024に沿っ
て若干戻り、垂直面3025に落ち着く。従って、前記
アンダーカットが設けられているため、例えば、このレ
ンズ2を装着したビデオ機器を落下して受けた落下衝撃
などに対して、保持環4は固定枠3から容易に外れるよ
うなことはない。
【0022】次に、保持環4を固定枠3から外してレン
ズ2を固定枠3か取り外す時には、保持環4の係合孔4
030に形成された前記第1傾斜面4201による呼び
込み角度α2 により、係止突片4200の先端部は係止
突起3020の第2傾斜面3024に沿って外方に開
き、アンダーカット部を容易に越えることができ、従っ
て、保持環4を固定枠3から容易に外すことができる。
【0023】次に、図5乃至図9、特に図9を参照しな
がら、レンズ2を固定枠3に装着し、保持環4で保持、
固定した場合の前記抑え片410の作用を説明する。前
記の説明のようにレンズ2を固定枠3に装着し、そのレ
ンズ2の外方からレンズ2を挟むようにして保持環4を
固定枠3に嵌め込むと、保持環4のレンズ2側に傾斜し
ている抑え片4100の半舌片4100Bに形成した小
突起4140が固定枠3の第1環状段部3003面に当
接し、これが力点となって抑え片4100が連結部41
30を「てこ」の支点にして若干回動し、一層傾斜し、
その結果抑え片4100の半舌片4100Aの先端部は
作用点となり、レンズ2の環状凸縁202の端面を押圧
する。即ち、抑え片4100の「てこ」の原理でバネと
なり、その先端部には押圧力が発生し、力点側の小突起
4140が形成されている半舌片4100Bのバネ圧が
小さくても、作用点側の半舌片4100Aの先端部に大
きな押圧力が発生し、レンズ2を固定枠3にしっかり抑
え込み、保持、固定することができる。
【0024】この場合、抑え片4100は、図6に示し
たように、その長さを短くし、コの字型スリット412
0の外形の幅は広く、その長さを長くしたので、前記半
舌片4100Aの先端部に大きな押圧力が発生する。ま
た、抑え片4100のコの字型スリット4110の外形
の幅を狭く、コの字型スリット4120の外形の幅は広
く形成されているので、半舌片4100A側は連結部4
130を中心に捩じりモーメントを大きく受け易く、半
舌片4100B側は連結部4130を中心に捩じりモー
メントを大きく受けないため、抑え片4100の先端部
に安定した均一な押圧力が発生し、従って、レンズ2は
この安定な押圧力で均一に抑えられることになる。
【0025】以上の説明では、光学部品としてレンズ2
を採り上げて説明したが、光学部品はレンズに限定され
るものではなく、この他、例えば、絵画用などの額縁の
ガラス板でもよいことを付言しておく。
【0026】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明の光学部
品の保持装置は、固定枠3に一方向からレンズ2と保持
環4とを組み込めるので組立性がよい。そして、保持環
4を固定枠3に嵌め込む際に、呼び込み角度α2 が形成
されている係止突片4200の先端部が係止突起302
0の傾斜面に沿って進むため、容易に嵌め込める。ま
た、保持環4を固定枠3から外す際には、係合孔430
0に呼び込み角度α2 が形成されており、そして係止突
起3020の第2傾斜面3024による呼び込み角度α
2 が形成されているため、極めて容易に外すことができ
る。しかも、係止突起3020にアンダーカット部を形
成したため、これが所謂フックとなり、落下時などの衝
撃を受けても、保持環4は固定枠3から容易に外れるこ
とはない。更に保持環4を固定枠3に嵌め込むと、保持
環の抑え片4100が「てこ」の原理で弾性力を発生
し、レンズ2をより一層強く弾性的に保持することがで
きる。以上のように、本発明の光学部品の固定装置は数
々の優れた効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の光学部品の固定装置の構成部品であ
る固定枠の平面図である。
【図2】 光学部品の一つであるプラスチックレンズの
平面図である。
【図3】 本発明の光学部品の固定装置の構成部品であ
る保持環の平面図である。
【図4】 図2に示したプラスチックレンズを保持環で
固定枠に固定した組立状態の本発明の光学部品の固定装
置の平面図である。
【図5】 図4のA−A線上における断面図である。
【図6】 図3に示した環状枠に形成されている抑え片
の構造を示す拡大平面図である。
【図7】 図3に示した保持環のA−A線上における断
面図である。
【図8】 図7の符号Dで示した抑え片の拡大断面図で
ある。
【図9】 保持環の抑え片でレンズを固定枠に押圧した
状態を示す拡大断面図である。
【図10】 図4に示したB−B線上における固定枠3
と保持環4との一部断面上面図である。
【図11】 図5の符号Fで示した固定枠3と保持環4
との一部断面拡大図である。
【図12】 図11の符号Hで示した固定枠3と保持環
4との一部断面拡大図を一層拡大して示していて、同図
Aはその一部断面拡大図、同図Bは更に同図Aに示した
係止突起3020と係止突片4200の係合孔4300
との一部拡大断面図である。
【図13】 従来技術のレンズの固定方法を説明するた
めの分解斜視図である。
【符号の説明】
1…本発明の光学部品の固定装置、2…(プラスチック
製)レンズ、201…レンズ本体、3…固定枠、300
1…枠本体、3002…開口、3003…第1環状段
部、3004…第2環状段部、3005…環状凹溝、3
010…小孔、3020…係止突起、3021…第1傾
斜面、3022…平面、3023…垂直面、3024…
第2傾斜面、3025…垂直面、4…保持環、4001
…環状枠、4002…開口、4003…外周縁、410
0…抑え片、4100A…半舌片、4100B…半舌
片、4110…コの字型スリット、4120…コの字型
スリット、4130…連結部、4140…小突起、42
00…係止突片、4201…第1傾斜面、4202…第
2傾斜面、4300…係合孔

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光学部品と、この光学部品を装着できる
    室径の開口が開けられた固定枠と、この固定枠に前記光
    学部品を着脱自在に固定する保持環とから構成された光
    学部品の固定装置において、 前記固定枠には、その前記開口周辺部に所定の間隔で開
    けられた複数個の小孔とこれら各小孔の中で突出してい
    る係止突起とが形成されており、 前記保持環には、この保持環の環状枠の平面に対してほ
    ぼ直角に形成され、前記各小孔に挿入でき、そして前記
    係止突起が係合できる複数個の四角形の係合孔が開けら
    れた係止突片と、これらの係止突片の間に在って前記環
    状枠の平面で回動軸に支えられた光学部品の抑え片とが
    形成されていることを特徴とする光学部品の固定装置。
  2. 【請求項2】 前記保持環の環状枠に形成された前記抑
    え片及び前記連結部は前記環状枠の幅方向に相対向した
    2つのコの字型スリットで形成されていることを特徴と
    する請求項1に記載の光学部品の固定装置。
  3. 【請求項3】 前記両コの字型スリットの内、内側のコ
    の字型スリットの平行スリットの幅よりも外側のコの字
    型スリットの平行スリットの幅の方がやや広く、前記抑
    え片の形状はこれら両コの字型スリットで長方形に形成
    され、この抑え片の内側の舌片は前記連結部を中心に捩
    じりモーメントを大きく受け易く、前記抑え片の外側の
    舌片は前記連結部を中心に捩じりモーメントは大きく受
    けず、そしてこの舌片の後方に前記固定枠側に突出した
    小突起が形成されていて、前記抑え片全体が若干前記固
    定枠側に傾斜していることを特徴とする請求項2に記載
    の光学部品の固定装置。
  4. 【請求項4】 前記固定枠の小孔内で突出している係止
    突起は、その断面がほぼ梯形型であって、保持環が装着
    される側から徐々に上昇する比較的長い第1の傾斜面と
    これに続く短い平面とこの先端部からほぼ垂直に終端し
    た垂直面とこの垂直面の下縁から前記傾斜面とほぼ平行
    な比較的短い第2の傾斜面とこの傾斜面の終端でほぼ垂
    直な垂直面とで形成されており、 前記保持環の係合孔が開けられた係止突片は、その先端
    部がこの保持環の前記固定枠への装着時の呼び込み角度
    だけ外方に反っており、そしてこの先端部側の前記係合
    孔の一辺の上縁が前記角度とほぼ同等の角度に落とされ
    ていることを特徴とする請求項1に記載の光学部品の固
    定装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102159373A (zh) * 2008-09-22 2011-08-17 奔达刚公司 光学用途成型组件,特别是滤光镜圈或透镜框架
JP2011209398A (ja) * 2010-03-29 2011-10-20 Seiko Epson Corp プロジェクター

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CN102159373A (zh) * 2008-09-22 2011-08-17 奔达刚公司 光学用途成型组件,特别是滤光镜圈或透镜框架
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