JPH10278360A - 印刷装置 - Google Patents

印刷装置

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JPH10278360A
JPH10278360A JP9084232A JP8423297A JPH10278360A JP H10278360 A JPH10278360 A JP H10278360A JP 9084232 A JP9084232 A JP 9084232A JP 8423297 A JP8423297 A JP 8423297A JP H10278360 A JPH10278360 A JP H10278360A
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直樹 鍬田
Takashi Maruyama
貴士 丸山
Michinao Osawa
道直 大澤
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Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ハードウェアに依存する出力特性の偏差の調
整が工場でしか行えず、それに伴う不具合があった。 【解決手段】 プリンタ31の側に印字ヘッドユニット
31a1毎の使用するインク重量の機体差を表すIDを
書き込むためのPROMを備えておくとともに、工場設
定やユーザによるLUT設定処理を経て同PROMに設
定データとしてのIDを書き込んでおくことにより、当
該プリンタ31が接続されるコンピュータシステムでプ
リンタドライバが起動されると当該プリンタドライバは
PROMに書き込まれている設定データを読み出し、こ
の設定データに基づいて画像処理した印刷データを出力
することになるため、別のコンピュータシステムに接続
したとしても印刷時には書き込まれているIDを参照さ
れることになり、設定が活かされた印刷結果を得ること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印刷装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】インクジェットプリンタのようなカラー
印刷装置では、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロ
ー(Y)の三色の色インク、あるいはこれにブラック
(K)を加えた四色の色インクでカラー画像を印刷す
る。これらの色インクを吐出する印刷ヘッドは全ての色
インクを吐出する一体型のものとすることも可能である
が、歩留まりが悪くなるので複数の印刷ヘッドを色ごと
に分けて使用することが多い。一体型の場合は色インク
の吐出量は全体的に多いか少ないかの誤差はあるものの
各色インク間でのバランスは保持される。しかしなが
ら、複数の印刷ヘッドを使用する場合には印刷ヘッドご
とのばらつきによって各色インク間でのバランスが崩れ
てしまう。
【0003】このため、特公平6−79853号公報に
示す従来のカラー印刷装置では、印刷ヘッドを駆動する
駆動回路ごとに駆動信号を調整可能としておき、この駆
動信号を工場などで設定すれば各色インク間でのバラン
スを保持可能となっている。
【0004】一方、カラー印刷装置は出力装置であり、
通常は印刷データを一時的に記憶するだけであって、電
源を落とせば記憶しているデータがあったとしても消え
てしまう。むろん、モード設定などに利用する設定デー
タは不揮発性の記録領域に記録されるが、かかる設定デ
ータはカラー印刷装置の機種ごとに有するオプションな
どを示すものであった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のものに
おいては、各カラー印刷装置ごとに工場調整が必要とな
るので製造工程が増えて煩雑であるという課題があっ
た。
【0006】これに対し、本願出願人は新たにカラー画
像データを出力する段階で機体差を打ち消すような色修
正を行う画像処理装置を考案することにより、各カラー
印刷装置ごとの機体差が生じていることを許容しつつ印
刷物は均一なものが得られるようになった。
【0007】しかしながら、色修正によって均一な印刷
結果を得ようとする場合にはその機体差をどこかに保存
しておかない限り、毎回、機体差を取得する手続きが必
要になる。この場合、画像処理を行う装置の側に機体差
を保存しておくことも可能であるが、そのカラー印刷装
置を移動させた場合には保存しておいた機体差を利用で
きないし、カラー印刷装置を変更したにもかかわらず他
のカラー印刷装置の機体差のデータのまま画像処理を行
ってしまうと本来の修正結果を得られない。
【0008】一方、従来のカラー印刷装置であれば、そ
の機種のオプションなどを表す設定データを記録するに
過ぎず、このようなカラー印刷装置固有の機体差につい
てはもともと黙認されているものであって記録される術
はなかった。
【0009】本発明は、上記課題にかんがみてなされた
もので、ハードウェアに依存することなく出力特性の偏
差に対応した調整を可能とするための個々の偏差などを
有効に利用できるようにすることが可能な印刷装置の提
供を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1にかかる発明は、印刷データに基づいてド
ットマトリクス状に記録材を発色せしめる印字ヘッドを
有し、同印字ヘッドにて媒体上に所定の画像を出力する
印刷装置であって、当該記録材を発色せしめる特性に関
する設定データを保存可能な不揮発性の記録領域からな
る設定データ保持手段と、所定の読出要求に対して同設
定データ保持手段から上記設定データを読み出して出力
可能な設定データ読出手段とを具備する構成としてあ
る。
【0011】上記のように構成した請求項1にかかる発
明の印刷装置は、印刷データに基づいてドットマトリク
ス状に記録材を発色せしめる印字ヘッドを有しており、
同印字ヘッドにて媒体上に所定の画像を出力する。ここ
において、かかる印字ヘッドがドットマトリクス状に記
録材を発色せしめるにあたっては電気的な印字データを
物理的な記録材の発色という変換を行うものであるか
ら、当然に機構的偏差が生じうるものであり、厳密には
当該記録材を発色せしめる特性に偏差が生じている。し
かしながら、本印刷装置はこのような記録材を発色せし
める特性に関する設定データを不揮発性の記録領域から
なる設定データ保持手段に保存可能であるとともに、設
定データ読出手段は所定の読出要求に対して同設定デー
タ保持手段から上記設定データ読み出して出力する。
【0012】従って、外部の画像処理装置にて同出力特
性に見合った画像処理などを行う場合にこの設定データ
読出手段にて上記設定データ保持手段に保存されている
記録材を発色せしめる特性を読み出して利用すれば、印
刷装置を交換した場合にその印刷装置の設定データを利
用できるようになる。
【0013】むろん、このような設定データは記録材を
発色せしめる特性に関するものであればよく、現実の機
体差のみならず、利用者の好みを反映させるための設定
データであっても良い。また、その際に現実の物理特性
のみならず、それを修正するのに要するパラメータなど
のデータであっても構わない。
【0014】この意味で、請求項2にかかる発明は、所
定の書込要求に基づいて上記設定データ保持手段に対し
て上記設定データを書き込みする設定データ書込手段を
備えた構成としてある。
【0015】上記のように構成した請求項2にかかる発
明においては、ユーザーの好みどおりの印刷結果が得ら
れるように設定データを生成したら、外部より書込要求
を出し、上記設定データ書込手段が上記設定データ保持
手段に対して同設定データを書き込む。従って、かかる
設定データを書き込まれた印刷装置を他の画像処理装置
などに接続したとしてもユーザーの好みを反映した画像
処理などが可能となる。
【0016】このような書込要求は外部から行われ、そ
の一例として、請求項3にかかる発明は、請求項2に記
載の印刷装置において、外部の設定データ形成装置は、
当該印刷装置の設定データを形成するとともに、同設定
データを当該印刷装置に保持すべく上記書込要求する構
成としてある。
【0017】上記のように構成した請求項3にかかる発
明においては、この印刷装置から見て外部機器となる設
定データ形成装置が上記設定データを形成するが、同設
定データを当該設定データ形成装置が保持するのではな
く、同設定データ形成装置はこの設定データを当該印刷
装置に保持すべく書込要求し、設定データ書込手段が上
記設定データ保持手段に対して同設定データを書き込
む。
【0018】このような設定データ形成装置は、ホスト
側装置において実行されるユーティリティソフトウェア
のようなものでも実現でき、このようなユーティリティ
ソフトウェアによってユーザが機体差に関する設定を行
なったり、好みを反映させる設定を行なった場合に、設
定データをホスト側装置に記録するのではなく、印刷装
置に保持させる。
【0019】設定データ保持手段が設定データを保持す
る記録領域は印刷装置においてどこに据え付けられよう
とも外部の画像処理装置などから見れば特に変わるとこ
ろはない。しかしながら、請求項4にかかる発明は、請
求項1〜請求項3のいずれかに記載の印刷装置におい
て、上記記録領域は、上記印字ヘッドに設けられている
構成としてある。
【0020】上記のように構成した請求項4にかかる発
明においては、記録材を発色せしめる特性に関する設定
データは何らかの計測などを経て得られることになる
が、上記印字ヘッドに記録領域が設けられていれば少な
くとも印字ヘッドだけを組み付けた状態でかかる計測な
どを実行することによって記録も可能となる。これに対
し、印字ヘッドとは別個に設けられていれば、少なくと
も同時に管理するか、印刷装置として組み上がった状態
でなければ記録することができない。
【0021】記録材を発色せしめる特性は種々のものが
あり、特に限定されるものではない。すなわち、画像処
理等を行うに必要な特性であればよい。その中の一例と
して、請求項5にかかる発明は、請求項1〜請求項4の
いずれかに記載の印刷装置において、上記印字ヘッド
は、カラー画像を所定の要素色に色分解した所定比率の
印刷データに基づいて同要素色を発色せしめるものであ
り、上記設定データは、各要素色における発色程度が所
定の基準値と異なる偏差として構成してある。
【0022】上記のように構成した請求項5にかかる発
明においては、カラー画像を所定の要素色に色分解した
所定比率の印刷データに基づいて印字ヘッドは同要素色
を発色せしめるが、色分解した印刷データであるのでそ
の比率が変化すれば色としての同一性が無くなる。しか
しながら、上述したように機械的偏差は生じうるもので
あり、要素色間の比率となって表れる。従って、上記設
定データとして各要素色の発色程度が所定の基準値と異
なる偏差を保存するようにして画像処理などで利用せし
める。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、印刷デー
タに基づいてドットマトリクス状に記録材を発色せしめ
て媒体上に所定の画像を出力するにあたり、印字ヘッド
にて記録材を発色せしめる特性に関する設定データを保
存して読み出し可能としたため、接続される外部の画像
処理装置にて同設定データを利用可能となり、同設定デ
ータを利用しやすくすることが可能な印刷装置を提供す
ることができる。すなわち、必要に応じて印刷装置を他
の画像処理装置に接続し直した場合でも、その印刷装置
の設定データを利用できるし、機体差を解消して標準状
態に設定する場合に限らず、各個人のユーザーの好みを
常に反映させるようにするといったことも可能である。
【0024】また、請求項2にかかる発明によれば、ユ
ーザーの側などで作成した設定データを後から書き込む
ことができるため、機体の偏差を修正するのみならず、
各ユーザーのカスタマイズに応じた設定データを印刷装
置に保存できるので、画像処理装置を換えたとしてもそ
のカスタマイズデータを活かして満足度の高い印刷結果
を得ることができるようになる。
【0025】さらに、請求項3にかかる発明によれば、
外部の設定データ形成装置にて設定データを形成した場
合でも印刷装置自体に同設定データを保持させるので、
外部の設定データ形成装置を使用しない場合であっても
設定データを利用することができる。
【0026】さらに、請求項4にかかる発明によれば、
記録材を発色せしめる特性が最も密接な関連を有する印
字ヘッドに記録領域を設けたため、特性を表す設定デー
タの保存が最低限の組み付け状態である印字ヘッドに対
して行うことができ、計測後に組み立てるような場合に
便利である。
【0027】さらに、請求項5にかかる発明によれば、
カラー画像を色分解した後に発色せしめる場合に必然的
に起こりうる偏差を設定データとして保存するようにし
たため、印刷装置においても特に利用価値が高くなる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、図面にもとづいて本発明の
実施形態を説明する。
【0029】図1は、本発明の一実施形態にかかる印刷
装置を適用した印刷処理システムをブロック図により示
しており、図2は具体的ハードウェア構成例をブロック
図により示している。
【0030】図において、画像入力装置10はカラー画
像の色画像データを画像処理装置20へ入力し、同画像
処理装置20は同色画像データについて内部にて各種の
画像処理を行う。この画像処理は所定の設定データに基
づいて実行され、同画像処理装置20は当該画像処理装
置20に接続されたカラー印刷可能な印刷装置30に印
刷データを出力する。また、印刷装置30は、その内部
に設定データを不揮発性の記録領域に保存可能な設定デ
ータ保持手段と、同記録領域から同設定データを読み出
すための設定データ読出手段と、同記録領域に同設定デ
ータを記録するための設定データ書込手段とを備えてい
る。すなわち、画像処理装置20はカラー画像を所定の
要素色ごとに色分解した所定比率の印刷データを生成す
るにあたり、同印刷装置30に記録されている設定デー
タを読み出すとともに、同設定データに基づく画像処理
を実行し、所定の印刷データにして同印刷装置30に出
力する。すると、同印刷装置30は同印刷データに基づ
いてドットマトリクス状に同要素色に対応する記録材を
発色せしめて媒体上に所定の画像を出力する。
【0031】ここにおいて、画像入力装置10の具体例
はスキャナ11やデジタルスチルカメラ12あるいはビ
デオカメラ14などが該当し、画像処理装置20の具体
例はコンピュータ21とハードディスク22とキーボー
ド23とCD−ROMドライブ24とフロッピーディス
クドライブ25とモデム26とディスプレイ27などか
らなるコンピュータシステムが該当する。
【0032】図3はカラーインクジェット方式のプリン
タ31の概略構成を示しており、印字インクとしてシア
ン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック
(K)の四色の色インクを使用するものであり、各色ご
とに印字ヘッドユニット31a1を備えている。このよ
うにして各色ごとに印字ヘッドユニット31a1が独立
しているため、各印字ヘッドユニット31a1ごとの機
体差によって出力特性にバラツキが生じ、色ずれの要因
ともなっている。
【0033】図4は各印字ヘッドユニット31a1にお
いて1ショットで使用される色インクのインク重量とそ
のクラス分けの対応表を示している。本実施形態におい
ては、このインク重量のクラス分けをIDと呼んでい
る。図に示すように、IDの範囲は「1」〜「21」で
あり、中間の「11」が基準値となり、本来は1ショッ
トで使用されるインク重量は20.0〜20.5ナノグ
ラム(ng)の範囲であることが望まれる。プリンタ3
1の場合はコンピュータ21内部で利用されるRGBデ
ータに対して上述したCMYKの色インクを利用して印
字することになるが、その際に表色空間が異なるがため
に色変換する。従って、同じ色を保持しつつ変換するた
めにはCMYKが所定量だけ利用されることが前提とな
り、この使用量のずれは色ずれの原因となってくる。
【0034】むろん、製造精度を上げてこのずれを小さ
くすることも可能であるが、印字ヘッドユニット31a
1の製造歩留まりを悪化させてしまう。従って、基準値
と実際のIDとのずれを画像処理装置20におけるプリ
ンタドライバで修正することにより、ずれを解消させ
る。図から明らかなようにIDが小さいほどインク重量
が重いので色インクをたくさん使用しており、逆にID
が大きいほど少しの色インクを使用している。従って、
IDが大きい場合にはデータが表す濃度を濃いめにすれ
ばずれを打ち消すことになるし、逆にIDが小さい場合
は濃度を薄めにすれずれを打ち消すことができるように
なる。このようなずれを打ち消すための変換テーブルで
ある修正用ルックアップテーブルLUT1〜LUT21
を図5に示している。この複数の修正用ルックアップテ
ーブルLUT1〜LUT21はコンピュータシステムに
おけるハードディスク22に記録されている。各修正用
ルックアップテーブルLUT1〜LUT21は色画像デ
ータを構成するRGBデータの変換テーブルであり、各
修正用ルックアップテーブルLUT1〜LUT21は上
述した印字ヘッドユニット31a1に付されたIDに関
連づけられて利用可能となっている。すなわち、ある印
字ヘッドユニット31a1のIDが「11」であれば修
正用ルックアップテーブルLUT11を使用することに
よって基準値どおりのインク重量を使用することにな
る。
【0035】なお、図5に示す関数はよく知られている
γ補正のトーンカーブであり、256階調のRGBデー
タを前提とすれば、γ曲線はY=255×(X/25
5)**γとなる入出力関係を意味しており、γ=1に
おいて入出力間で強調を行わず、γ>1において入力に
対して出力が弱くなり、γ<1において入力に対して出
力が強くなる。本実施形態においては、予めIDに対応
して印刷結果が最もリニアになるトーンカーブのγを実
験によって求めてあり、各IDに対応した修正用ルック
アップテーブルLUT1〜LUT21を生成してある。
むろん、強調程度を変えつつ所定の傾向に従って強調す
るトーンカーブとしては、γ補正に限られる必要はな
く、スプライン曲線などの他の手法であっても構わな
い。
【0036】印字ヘッドユニット31a1にはこのよう
なクラス分けのIDを記録するPROMが備えられてお
り、この印字ヘッドユニット31a1を制御する印字ヘ
ッドコントローラ31bには各印字ヘッドユニット31
a1を駆動する印字ヘッド駆動部31b1とともに上記
PROMエリアへの書き込みと読み出しを行うためのP
ROMインターフェイス31b2が備えられている。
【0037】ここで、このような印字ヘッド31aのP
ROMエリアへの上記IDの書き込みについて説明す
る。この書き込みの手順は、図6に示す工場設定の手順
書に示している。同図に示すように、最初の手順S11
では色インク吐出量を計測し、次の手順S12にて計測
したインク重量に相当するIDをPROMに書き込む。
計測時には所定のショット数で吐出されるインク重量を
計測し、ショット数で除算して求める。
【0038】一方、このようにインク重量を直に計測す
るものであっても良いが、所定数のショットで印字した
パッチの濃度を計測し、同濃度からインク重量を換算す
ることも可能である。この場合、印字ヘッド31aを組
み付けた状態で全ての印字ヘッドユニット31a1にシ
アン色インクを供給し、所定の用紙に25%といった適
当な密度で図7に示すようにベタのパッチを印刷させ、
その濃度を濃度計で測定する。むろん、図に示す四つの
パッチは四つの印字ヘッドユニット31a1のそれぞれ
だけで印字する。全ての印字ノズルが同じシアン色イン
クを吐出するようにしているため、測定される濃度は印
字ノズルごとの吐出量に概ね比例する。この結果、図8
に示すように各ノズルが25%の基準で印字するように
しているにもかかわらず、計測された濃度にはバラツキ
が生じる。この例で言えば、マゼンタとイエローに使用
することになる印字ヘッドユニット31a1の吐出量が
やや少なく(23%)、シアンに使用することになる印
字ヘッドユニット31a1の吐出量がやや多く(27
%)なっており、ブラックに使用することになる印字ヘ
ッドユニット31a1の吐出量が基準値と一致している
(25%)。
【0039】一方、予めインク重量を精密計測しておい
た印字ヘッドユニット31a1を使用して同様のパッチ
を印字させ、その場合の濃度も計測しておく。そして、
これらの濃度が一致するインク重量をもって被計測対象
の印字ヘッドユニット31a1のIDとし、印字ヘッド
ユニット31a1のPROMに記録する。むろん、かか
るIDは記録材である色インクを発色せしめる特性に関
する設定データとなるわけであり、かかるIDを記録す
るPROMは不揮発性の記録領域としての設定データ保
持手段を構成するし、同PROMからIDを読み出すこ
とになるPROMインターフェイス31b2は設定デー
タ読出手段を構成する。
【0040】プリンタ31にはこの印字ヘッド31aと
印字ヘッドコントローラ31bの他、印字ヘッド31a
を桁方向に移動させる印字ヘッド桁移動モータ31c
と、印字用紙を行方向に送る紙送りモータ31dと、こ
れらの印字ヘッドコントローラ31bと印字ヘッド桁移
動モータ31cと紙送りモータ31dにおける外部機器
とのインターフェイスにあたるプリンタコントローラ3
1eとから構成されている。
【0041】本実施形態においては、印字ヘッドユニッ
ト31a1にPROMを備えているので、印字ヘッドユ
ニット31a1単体で計測装置などに組み付けて計測し
た後、同計測結果をそのままPROMに記録することが
できる。従って、その後でプリンタ31として組み付け
るにあたって上記計測装置から取り外したとしても印字
ヘッドユニット31a1と記録領域とが分離しないので
管理が容易となる。特に、印字ヘッドと色インクタンク
とが一体的に形成されるようなものにおいては、かかる
カートリッジごとにデータを記録するようにしてもよ
い。
【0042】これに対し、図9に示すように記録領域だ
けを単体のPROM31fとしてプリンタコントローラ
31eに接続することも可能ではある。しかしながら、
この場合にはプリンタ31として組み付けた後でないと
PROM31fに記録できない。むろん、印字ヘッドユ
ニット31a1とPROM31fとを個別に管理し、組
付工程で対となるものを確実に組み付けるようにしても
良いが、工場設定でIDを書き込むという管理工程が煩
雑になり、現実的ではない。
【0043】さらに、このようなデータを記録するとい
う意味ではディップスイッチのようなものを備えてプリ
ンタコントローラ31eに接続し、計測時に作業者が同
ディップスイッチを設定するようにしても良い。このよ
うにすれば同プリンタコントローラ31eを介して同デ
ィップスイッチの設定内容を読みとることができ、同デ
ータを偏差として入力できるからである。
【0044】一方、PROMに記録するのはかかるID
に限るものではなく、記録材を発色せしめる特性に関す
るものであればよい。これは広く解釈可能であり、例え
ば、IDの代わりに対応する修正用ルックアップテーブ
ルLUT1〜LUT21のいずれかを記録するといった
ことも可能である。
【0045】また、本実施形態においては、四色の色イ
ンクのそれぞれに印字ヘッドユニット31a1を割り当
てているが、二列の印字ノズルを有する三つの印字ヘッ
ドユニットで構成することもできるし、シアンとマゼン
タとに濃淡の二色のインクを割り当てて六色の色インク
を使用したりすることもできる。この場合、各印字ヘッ
ドユニットにおける二列のノズル間の製造誤差は比較的
小さく、ほぼ無視できるが、印字ヘッドユニット毎の誤
差が無視できない場合が多い。また、本実施形態におい
ては、インクジェット方式のカラープリンタ31につい
て説明したが、色インクを吐出させるためにはピエゾ素
子によるマイクロポンプ機構を採用しても良いし、イン
ク吐出孔の内側壁面に備えられたヒータによって気泡を
発生させ、その膨張圧力でインクを吐出させるようなも
のであっても構わない。むろん、これら以外の方法で色
インクを吐出させるものであっても良いし、あるいは、
色インクを吐出させるのではなく、ヒータによってイン
クリボンに付着した色インクを溶融させて転写する熱転
写タイプの印字ヘッドなどについても適用可能である。
ただし、この場合はインクリボンごとに印字ヘッドが異
なっており、各印字ヘッドごとに機体差が生じているよ
うなものに適用すると好適である。
【0046】このように印字ヘッドユニット31a1の
PROMに記録されたIDは、コンピュータ21の側に
おいて読み込まれるが、かかる読み込みはオペレーティ
ングシステム(OS)を介して双方向通信によって読み
込まれる。すなわち、同オペレーティングシステムは上
記プリンタ31と通信可能となっており、印刷データの
出力のみならず、上述したような色インクの吐出量であ
るIDを読み出し可能となっている。むろん、このオペ
レーティングシステムを介して同データの読み出しを要
求するのはプリンタドライバ(PRTDRV)であり、
このプリンタドライバはアプリケーションから出力され
る印刷用色画像データを入力し、上記プリンタ31が入
力可能な印刷データとして出力する。
【0047】プリンタドライバはアプリケーションから
印刷処理が実行されたときに起動され、図10に示すフ
ローチャートに従って印刷データを生成する。
【0048】起動されると、先ず、ステップS120に
てプリンタ31からIDを読み込む。このプリンタ31
からのIDの読み込みは上述したようにオペレーティン
グシステムとプリンタコントローラ31eと印字ヘッド
コントローラ31bのPROMインターフェイス31b
2と介して行われる。そして、IDが読み込まれたらハ
ードディスク22内に同IDと対応して記録されている
修正用ルックアップテーブルLUT1〜LUT21を読
み込む。
【0049】この修正用ルックアップテーブルLUT1
〜LUT21は各印字ヘッドユニット31a1における
インク吐出量の偏差に対応して形成された変換テーブル
であり、プリンタ31から読み込まれたIDによって複
数の設定データのうちのいずれかが選択され、コンピュ
ータ21に読み込まれたことになる。
【0050】読み込まれた修正用ルックアップテーブル
LUT1〜LUT21を利用するには、印刷用色画像デ
ータを構成するRGBデータを同修正用ルックアップテ
ーブルLUT1〜LUT21で変換し、変換値を利用し
てさらに色変換することも可能である。しかしながら、
ステップS140にてこのような変換テーブルを利用し
て色変換用ルックアップテーブルを書き換えることによ
り、ステップS150にて同色変換ルックアップテーブ
ルを参照すれば印字ヘッドユニット31a1の機体差を
解消しつつRGBデータをCMYKデータへと一度に変
換可能となる。
【0051】この後、通常のプリンタドライバと同様に
ステップS160にて256階調から2階調へと階調変
換し、ステップS170にて印刷データをプリンタ31
に出力する。この場合、プリンタ31では機体差によっ
て印刷データが示すとおりの色再現ができないものの、
この印刷データはプリンタ31の機体差を打ち消すよう
に予め変換されているものであるから、打ち出された印
刷物は色再現性の良いものとなっている。
【0052】このプリンタドライバの場合、色ずれの原
因となるインク重量をIDとしてプリンタ31内に保持
ししておくことにより、当該プリンタ31を別のコンピ
ュータシステムに接続した場合にも同IDを読み出すこ
とによって色ずれを解消することができる。すなわち、
既にプリンタ31に書き込まれたIDに対応した一定の
印刷結果が得られるに過ぎない。しかしながら、利用す
る修正用ルックアップテーブルをユーザーが選択できる
ようにすればユーザーの好みを反映した設定データを保
存しておくことになり、プリンタ31が一致すればその
好みが必ず反映できるようになる。
【0053】図11はこのようなユーザーの好みを反映
させるために使用する修正用ルックアップテーブルを指
定できるようにするためのLUT設定処理に対応したフ
ローチャートを示している。ユーザーの好みに対応する
一例として、グレイを基準とする色ずれを各人の好みに
対応させる処理を示している。むろん、このようなグレ
イ合わせ以外の色合わせに関する設定データの処理とす
ることもできる。
【0054】このLUT設定処理のステップS310で
は第一段階のテストパターンであるカスタムAパターン
を印刷させる。カスタムAパターンを図13および図1
4に示しており、成分データが少しずつ異なる円形の複
数の灰色パッチから構成されている。また、図12は2
56階調のRGBデータで成分データを表示しており、
図13はCMYKデータの%表示で成分データを表示し
ており、図14はそれを一覧で示している。
【0055】それぞれの灰色パッチの成分データについ
ては所定の規則性に従って少しずつ変化させてあり、中
央の灰色パッチにおいて成分データが均等しており、紙
面上方に向かうにつれて赤(R)成分が大きくなるとと
もに下方に向かうにつれて同赤成分が小さくなり、ま
た、紙面左下方向に向かうにつれて緑(G)成分が大き
くなるとともに右上方向に向かうにつれて同緑成分が小
さくなり、また、紙面右下方向に向かうにつれて青
(B)成分が大きくなるとともに左上方向に向かうにつ
れて同青成分が小さくなる。すなわち、上方から下方に
向かうに方向に要素色たる赤成分の座標軸を設定すると
ともに、左斜め下方から右斜め上方に向かうに方向に要
素色たる緑成分の座標軸を設定するとともに、右斜め下
方から左斜め上方に向かうに方向に要素色たる青成分の
座標軸を設定し、これらの座標軸によって定まる座標に
比例して各成分データが増減している。
【0056】従って、このカスタムAパターン内におい
て全ての要素色のバランスを一定の範囲内で変化させた
全ての組が表示されることになる。むろん、この成分デ
ータ通りに色インクが吐出されれば中央のA1の灰色パ
ッチが無彩色に見え、その周縁では要素色のバランスが
崩れていずれかの要素色の影響が表れた灰色となるはず
である。また、中央から離れるに従ってバランスのずれ
の量も大きくなっている。
【0057】しかしながら、印字ヘッドユニット31a
1におけるインク使用量に偏りがある場合には基準値通
りの色インクが吐出されないし、また、各人の好みによ
っては、必ずしもA1の灰色パッチではなくて他の灰色
パッチにおいてバランスするように見えることになる。
その関係を逆算した対応関係を図15に示している。例
えば、A1が無彩色に見えるのであればシアンの色イン
クの使用量のIDは「11」となり、マゼンタの色イン
クの使用量のIDは「11」となり、イエローの色イン
クの使用量のIDは「11」となるのでまさしく均衡し
ていることになる。しかし、C4が無彩色に見えるので
あればシアンの色インクの使用量のIDは「11」とな
り、マゼンタの色インクの使用量のIDは「15」とな
り、イエローの色インクの使用量のIDは「7」となっ
ていることが分かる。すなわち、イエロー、シアン、マ
ゼンタの順で吐出するインク重量が少しずつ小さくなっ
ており、各要素色間の強弱の偏差が分かる。
【0058】なお、図12および図13に示すカスタム
Aパターンではそれぞれの灰色パッチについてはCMY
の各要素色で印刷するものの、用紙の下部には切取線と
ともに黒色インクだけで階調値「128」に対するリフ
ァレンスパッチを印刷している。灰色パッチがたくさん
並ぶと、無彩色であるか否かの判断を付けにくくなる場
合がある。特に、紙色や照明の加減によっては分かりに
くくなる可能性がある。しかしながら、黒色インクだけ
で印刷されたリファレンスパッチがあればこれと対比す
ることによって無彩色の基準が確認できるので、灰色パ
ッチの中から無彩色を選択する際の正確度が向上する。
【0059】カスタムAパターンで灰色パッチを選択し
た場合、その強弱の程度も分かった感じもするが、ここ
で判断された強弱の偏差はあくまでも階調値であれば
「128」近辺での偏差に過ぎず、全階調にわたってシ
アン、マゼンタ、イエローのIDが「11」、「1
5」、「7」とするのが最適であるとは限らない。
【0060】従って、ステップS320にてユーザーは
カスタムAパターンの中から無彩色と思われる灰色パッ
チを選択してキーボード23からコンピュータ21に対
して入力すると、同コンピュータ21は次のステップS
330にて修正用ルックアップテーブルの候補を選択
し、ステップS340にて図16に示すカスタムBパタ
ーンを印刷する。カスタムBパターンは紙面上横方向に
一つの修正用ルックアップテーブルに従って成分データ
を変化させた灰色パッチを印刷しつつ、紙面上縦方向に
その修正用ルックアップテーブルを変化させ、最終的に
は紙面上に27のグラデーション風のグレイスケールパ
ターンを印刷して構成されている。
【0061】カスタムAパターンにおいてA1を無彩色
として選んだ場合であっても成分データが「128」の
近辺においてたまたまバランスが取れただけであり、他
の階調値ではわずかにリニアでないこともある。従っ
て、カスタムAパターンで選択された各要素色のIDに
ついて前後プラスマイナス「1」の範囲で三つのIDを
候補とし、それぞれを組み合わせた合計27個の修正用
ルックアップテーブルを利用して図16に示す成分デー
タを修正し、カスタムBパターンを印刷する。
【0062】図17はカスタムAパターンにおいてA1
を無彩色として選んだ場合であり、完全に理想通りであ
れば14番目のグレイスケールパターンが全階調にわた
って無彩色に見えるはずである。しかしながら、他の階
調値のバランスからすると他のグレイスケールパターン
の方が全体的に無彩色に見えることもあり得る。また、
図18はカスタムAパターンにおいてC4を無彩色とし
て選んだ場合であり、先に得られたIDを基準に27個
のグレイスケールパターンの中から全階調にわたって無
彩色に見えるものを選択すればよい。
【0063】ステップS350にて選択結果をキーボー
ド23からコンピュータ21に入力すると、最終的に選
択されたIDに従って修正用のルックアップテーブルも
決定され、ステップS360ではプリンタドライバが色
変換の際に利用できるようにプリンタ31における印字
ヘッドユニット31a1のPROMに書き込む。むろ
ん、この書き込みは印字ヘッドコントローラ31bのP
ROMインターフェイス31b2やプリンタコントロー
ラ31eを介して行われ、これらが設定データ書込手段
を構成する。一方、ステップS350を含む当該プリン
タドライバは設定データ形成装置を構成する。
【0064】この例では色ずれという観点で修正用ルッ
クアップテーブルLUT1〜LUT21を利用している
が、むろん、別の観点での設定データとして利用しても
構わない。例えば、上述したグレイ合わせは印刷用紙が
白でない場合にも無彩色であるグレイの印刷データでグ
レイを印刷させることができるようになる。
【0065】上述した実施形態においては、設定データ
が各要素色毎のインク重量の偏差による色ずれに関する
ものであったが、むろん、これに限られる必要はない。
例えば、一列に並んだ各ノズルごとの偏差というような
ものでも良いし、印字ヘッド31aにおける温度補償の
データであるとか、各ドットが記録材に向けて吐出され
るときの位置ずれを示すデータなどであっても構わな
い。
【0066】次に、上記構成からなる本実施形態の動作
を説明する。
【0067】印字ヘッド31aについてはプリンタ31
としての組付前に、図6に示す工場設定の手順を経て各
印字ヘッドユニット31a1のPROMにIDを書き込
んでおく。従って、通常どおりにプリンタ31を組み付
ければ既に設定データが当該プリンタ31内に保持され
ていることになる。むろん、PROMという不揮発性の
記録領域に書き込まれているため、電源のオン・オフに
関わらず保持される。
【0068】かかるプリンタ31に対してコンピュータ
システムにて印刷を行う際、アプリケーションなどから
印刷処理を選択すると、所定のRGBデータからなる色
画像データが生成され、図10に示すプリンタドライバ
が起動される。このプリンタドライバはステップS12
0にてプリンタ31からIDを読み込み、ステップS1
30では同IDに対応する修正用ルックアップテーブル
を読み込み、ステップS140では読み込んだ修正用ル
ックアップテーブルにて色変換ルックアップテーブルを
書き換える。これらの処理の後、同書き換えて色変換ル
ックアップテーブルを使用してステップS150にて色
画像データをCMYKデータに変換すると、印字ヘッド
ユニット31a1の機体差を打ち消すことができるよう
に色変換され、ステップS160では二値化されてステ
ップS170にて印刷データがプリンタ31へと出力さ
れる。
【0069】プリンタ31では同印刷データに基づいて
印字ヘッド31aが色インクの要素色をドットマトリク
ス状に発色せしめると、機体差によって印刷データが示
すものとは異なる発色となるものの、予めこの機体差を
打ち消すように色変換しているので、アプリケーション
の側で希望する色に忠実に再現することができる。
【0070】むろん、このようなプリンタ31は別のコ
ンピュータシステムに接続したとしてもプリンタドライ
バがこのプリンタ31から上述したIDを読み込むこと
になるため、色再現性は変わらない。
【0071】さらに、ユーザーの好みに合わせて色ずれ
を修正すべく、図11に示すLUT設定処理を実行する
ことも可能であり、カスタムAパターンの印刷と選択、
およびカスタムBパターンの印刷と選択を経て好みのグ
レイ合わせができたら、ステップS360にて修正用ル
ックアップテーブルを利用可能とするためにプリンタ3
1に対してIDを書き込む。
【0072】従って、この場合も当該プリンタ31を別
のコンピュータシステムに接続したときにはユーザが設
定した好みの設定を再現可能となる。
【0073】このように、プリンタ31の側に印字ヘッ
ドユニット31a1毎の使用するインク重量の機体差を
表すIDを書き込むためのPROMを備えておくととも
に、工場設定やユーザによるLUT設定処理を経て同P
ROMに設定データとしてのIDを書き込んでおくこと
により、当該プリンタ31が接続されるコンピュータシ
ステムでプリンタドライバが起動されると当該プリンタ
ドライバはPROMに書き込まれている設定データを読
み出し、この設定データに基づいて画像処理した印刷デ
ータを出力することになるため、別のコンピュータシス
テムに接続したとしても印刷時には書き込まれているI
Dを参照されることになり、設定が活かされた印刷結果
を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかる印刷装置を適用し
た印刷処理システムのブロック図である。
【図2】同印刷処理システムの具体的ハードウェア・ソ
フトウェア構成例を示すブロック図である。
【図3】プリンタの概略ブロック図である。
【図4】インク重量とクラス分けの対応を示す図であ
る。
【図5】設定データである修正用ルックアップテーブル
の入出力関係を示す図である。
【図6】印字ヘッドに偏差を書き込む工場設定の手順書
である。
【図7】濃度計にて計測するパッチを示す図である。
【図8】濃度計にて計測した結果を示す図である。
【図9】変形例にかかるプリンタの概略ブロック図であ
る。
【図10】プリンタドライバのフローチャートである。
【図11】LUT設定処理のフローチャートである。
【図12】カスタムAパターンをRGBデータの成分デ
ータで示す図である。
【図13】カスタムAパターンをCMYKモードの成分
データで示す図である。
【図14】カスタムAパターンの成分データの対応関係
を示す図である。
【図15】カスタムAパターンで選択される灰色パッチ
に対応するIDを示す図である。
【図16】カスタムBパターンを構成するグレイスケー
ルパターンを示す図である。
【図17】カスタムAパターンでA1の灰色パッチを選
択した場合の修正用ルックアップテーブルの組み合わせ
を示す図である。
【図18】カスタムAパターンでC4の灰色パッチを選
択した場合の修正用ルックアップテーブルの組み合わせ
を示す図である。
【符号の説明】
10…画像入力装置 20…画像処理装置 30…印刷装置 31…プリンタ 31a…印字ヘッド 31a1…印字ヘッドユニット 31b…印字ヘッドコントローラ 31b1…印字ヘッド駆動部 31b2…PROMインターフェイス 31c…印字ヘッド桁移動モータ 31d…紙送りモータ 31e…プリンタコントローラ 31f…PROM

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印刷データに基づいてドットマトリクス
    状に記録材を発色せしめる印字ヘッドを有し、同印字ヘ
    ッドにて媒体上に所定の画像を出力する印刷装置であっ
    て、当該記録材を発色せしめる特性に関する設定データ
    を保存可能な不揮発性の記録領域からなる設定データ保
    持手段と、所定の読出要求に対して同設定データ保持手
    段から上記設定データを読み出して出力可能な設定デー
    タ読出手段とを具備することを特徴とする印刷装置。
  2. 【請求項2】 上記請求項1に記載の印刷装置におい
    て、所定の書込要求に基づいて上記設定データ保持手段
    に対して上記設定データを書き込みする設定データ書込
    手段を具備することを特徴とする印刷装置。
  3. 【請求項3】 上記請求項2に記載の印刷装置におい
    て、外部の設定データ形成装置は、当該印刷装置の設定
    データを形成するとともに、同設定データを当該印刷装
    置に保持すべく上記書込要求することを特徴とする印刷
    装置。
  4. 【請求項4】 上記請求項1〜請求項3のいずれかに記
    載の印刷装置において、上記記録領域は、上記印字ヘッ
    ドに設けられていることを特徴とする印刷装置。
  5. 【請求項5】 上記請求項1〜請求項4のいずれかに記
    載の印刷装置において、上記印字ヘッドは、カラー画像
    を所定の要素色に色分解した所定比率の印刷データに基
    づいて同要素色を発色せしめるものであり、上記設定デ
    ータは、各要素色における発色程度が所定の基準値と異
    なる偏差であることを特徴とする印刷装置。
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