JPH10285415A - 色修正装置、色修正方法、色修正プログラムを記憶した媒体およびカラー印刷装置 - Google Patents

色修正装置、色修正方法、色修正プログラムを記憶した媒体およびカラー印刷装置

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JPH10285415A
JPH10285415A JP9084225A JP8422597A JPH10285415A JP H10285415 A JPH10285415 A JP H10285415A JP 9084225 A JP9084225 A JP 9084225A JP 8422597 A JP8422597 A JP 8422597A JP H10285415 A JPH10285415 A JP H10285415A
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JP9084225A
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Naoki Kuwata
直樹 鍬田
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 印刷ヘッドにおける色インクの吐出量に偏り
が生じている場合には各機体ごとに工場調整が必要とな
り、製造工程が増えて煩雑となるし、経年変化によって
色ずれが生じることがある。 【解決手段】 カラー印刷装置における出力特性の偏差
を印字ヘッドユニット31a1のPROMエリアに書き
込くとともに同PROMエリアを読み込んだり、あるい
は所定の調整用パターンを印刷させるとともにその中か
らグレイに近いものを選択して入力させることにより、
上記カラー印刷装置における出力特性の偏差を取得する
とともに、この偏差を打ち消すように色変換すべく色修
正ルックアップテーブルを作成して色変換ルックアップ
テーブルを書き換えておくことにより、印刷物における
色は当該カラー印刷装置におけるハードウェアに既存し
た偏差は生じなくなり、忠実に色再現することが可能と
なる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラーバランスを
修正するのに使用して好適な色修正装置、色修正方法、
色修正プログラムを記憶した媒体およびカラー印刷装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェットプリンタのようなカラー
印刷装置では、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロ
ー(Y)の三色の色インク、あるいはこれにブラック
(K)を加えた四色の色インクでカラー画像を印刷す
る。これらの色インクを吐出する印刷ヘッドは全ての色
インクを吐出する一体型のものとすることも可能である
が、歩留まりが悪くなるので複数の印刷ヘッドを色ごと
に分けて使用することが多い。一体型の場合は色インク
の吐出量は全体的に多いか少ないかの誤差はあるものの
各色インク間でのバランスは保持される。しかしなが
ら、複数の印刷ヘッドを使用する場合には印刷ヘッドご
とのばらつきによって各色インク間でのバランスが崩れ
てしまう。
【0003】このため、特公平6−79853号公報に
示す従来のカラー印刷装置では、印刷ヘッドを駆動する
駆動回路ごとに駆動信号を調整可能としておき、この駆
動信号を工場などで設定すれば各色インク間でのバラン
スを保持可能となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のカラー
印刷装置においては、印刷ヘッドの経年変化によって色
インクの吐出量に偏りが生じたような場合には対応でき
ないという課題があった。また、各機体ごとに工場調整
が必要となり、製造工程が増えて煩雑であるという課題
もあった。
【0005】本発明は、上記課題にかんがみてなされた
もので、カラー印刷装置を含めた画像出力装置における
ハードウェアに依存するようなカラーバランスの偏りを
ハードウェアに対する直接の調整を行うことなく修正す
ることが可能な色修正装置、色修正方法、色修正プログ
ラムを記憶した媒体およびカラー印刷装置の提供を目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1にかかる発明は、カラー画像を所定の要素
色ごとに色分解するとともに強弱を表した色画像データ
に基づいて各要素色ごとに画像出力を行うことによりカ
ラー画像を出力する画像出力装置のための色修正装置で
あって、上記画像出力装置における各要素色ごとの出力
特性の偏差を取得する偏差取得手段と、この偏差取得手
段にて取得された出力特性の偏差を打ち消すように上記
色画像データについて色変換して修正する色修正手段と
を具備する構成としてある。
【0007】上記のように構成した請求項1にかかる発
明においては、カラー画像を所定の要素色ごとに色分解
するとともに強弱を表した色画像データに基づいて各要
素色ごとに画像出力を行うことによりカラー画像を出力
する画像出力装置を前提とし、偏差取得手段がこの画像
出力装置における各要素色ごとの出力特性の偏差を取得
し、色修正手段がこの偏差取得手段にて取得された出力
特性の偏差を打ち消すように上記色画像データについて
色変換して修正する。
【0008】従って、色修正手段が色変換した色画像デ
ータに基づいて画像出力装置がカラー画像を出力する
と、本来、画像出力装置の特性によって偏って画像出力
される色が予めその偏りを見越して修正されている結
果、元のカラー画像に忠実な色で再現される。すなわ
ち、画像出力装置ではあくまでも色の偏りが生じること
を認容するものであり、画像出力装置に対する色画像デ
ータに色の偏りを見越した修正をかけている。
【0009】ところで、偏差取得手段については、上述
した画像出力装置における各要素色ごとの出力特性の偏
差を取得するものであり、計量に伴う正確な値であった
り、比較対象を並べて選択される値であったりするな
ど、その取得手法は特に限定されるものではない。その
一例として、請求項2にかかる発明は、請求項1に記載
の色修正装置において、上記偏差取得手段は、上記画像
出力装置が保持する上記偏差のデータを取得する構成と
してある。
【0010】上記のように構成した請求項2にかかる発
明においては、画像出力装置自身が各要素色ごとの出力
特性の偏差のデータを保持している場合に、偏差取得手
段はこの画像出力装置からその偏差のデータを取得す
る。従って、例えば、色修正装置がコンピュータなどで
構成されている場合、接続されているプリンタなどの画
像出力装置と通信し、同画像出力装置が保持している偏
差のデータを取得すればよい。この場合、画像出力装置
が偏差のデータを備えていれば同データを取得すればよ
いのはむろんのこと、画像出力装置を特定するシリアル
ナンバーなどのIDを取得しつつ別のデータベースを同
IDにてアクセスして偏差のデータを取得するといった
間接的な手法でも構わない。
【0011】また、偏差の取得はこのような機器間での
自動的な取得に限られる必要はなく、その一例として、
請求項3にかかる発明は、請求項1または請求項2のい
ずれかに記載の色修正装置において、上記偏差取得手段
は、偏差を使用者が入力する入力手段を備える構成とし
てある。
【0012】上記のように構成した請求項3にかかる発
明においては、入力手段を利用して使用者等が偏差を入
力することにより、偏差取得手段として同偏差を取得す
る。
【0013】ここにおいて、入力手段で取得する偏差は
直接的に偏差を表すデータであっても良いし、間接的に
偏差を表すデータであっても良い。例えば、印刷装置が
画像出力装置である場合に各要素色ごとに印刷ヘッドを
備えているものとすると、印刷ヘッドに偏差を示すデー
タを記入しておき、使用者等がこれを見て入力すること
が可能である。むろん、データは相対的な単位で示して
おけばよいし、印刷ヘッド間の相対的な差異を表すデー
タであっても良い。
【0014】一方、入力するのはこのような直接的な偏
差である必要はなく、間接的に同偏差を示すようなデー
タであっても良い。その一例として、請求項4にかかる
発明は、請求項3に記載の色修正装置において、上記偏
差取得手段は、偏差に対応して画像を変化させた調整パ
ターンを上記画像出力装置にて画像出力させる調整パタ
ーン出力手段を備え、上記入力手段は、この調整パター
ンを選択することにより偏差を間接的に入力する構成と
してある。
【0015】上記のように構成した請求項4にかかる発
明においては、調整パターン出力手段が調整パターンを
画像出力装置にて画像出力させるので、使用者等は所定
の調整パターンを選択して上記入力手段にて入力する。
この調整パターンは偏差に対応して画像を変化させたも
のであり、例えば、本来のグレーに対してわずかに色成
分を異ならせた複数のグレーを画像出力させる。しかし
ながら、画像出力装置の側では各要素色の出力特性の偏
差によって本来のグレーからずれたものがグレーに見え
る場合がある。この場合、使用者等が画像出力結果から
グレーに近いものを選択すれば本来的にはグレーからず
れたデータがグレーとして画像出力されることが分かる
から、間接的に偏差が分かることになる。むろん、グレ
ーバランスだけでなく、個別の色について実行すること
も可能である。
【0016】このような調整パターンは、間接的に偏差
を示すものであるが故に種々の態様が可能であり、その
一例として請求項5にかかる発明は、請求項4に記載の
色修正装置において、上記調整パターン出力手段は、各
要素ごとに強弱のバランスを変化させた強弱判定を実行
するための第一の出力パターンと、強弱判定後に強度の
修正態様を変化させた第二の出力パターンとを出力する
構成としてある。
【0017】使用者等は調整パターン出力手段が各要素
ごとに強弱のバランスを変化させて出力する第一の出力
パターンの中からどれかを選択することにより各要素間
での強弱のバランスのずれを判定することになる。ただ
し、このように選択する第一の出力パターンでは、どの
要素が強く、どの要素が弱いかということを判定するに
過ぎない。従って、ある要素が強いと分かったとすれば
弱い要素をどの程度で修正すべきかといったことを知る
ために、使用者等は調整パターン出力手段が強度の修正
態様を変化させて出力する第二の出力パターンの中から
どれかを選択することにより、修正すべき態様が分か
る。
【0018】また、偏差としてのデータは現実の画像出
力結果に基づいて取得するのも有効であり、そのため、
請求項6にかかる発明は、請求項1〜請求項5のいずれ
かに記載の色修正装置において、上記偏差取得手段は、
上記画像出力装置による画像出力を入力する撮像手段を
具備する構成としてある。
【0019】上記のように構成した請求項6にかかる発
明においては、偏差取得手段が有する撮像手段が画像出
力装置による画像出力を撮像することにより、画像出力
状況から偏差を入力する。
【0020】画像出力装置がディスプレイであればディ
スプレイに所定のテストパターンを画像出力させつつ撮
像しても良いし、画像出力装置が印刷装置であれば所定
のテストパターンの印刷結果を撮像してもよい。また、
撮像するについては画像出力装置と別体であっても良い
し、合体させるようにしても良く、特に限定されるもの
ではない。
【0021】一方、色修正手段としては、このようにし
て各種の態様で取得される出力特性の偏差を打ち消すよ
うに上記色画像データについて色変換して修正するが、
色変換の態様は各種の態様が可能である。むろん、全て
の色についての修正値を求めることは論理的には可能で
あるものの、現実的には不可能であり。何らかの傾向に
基づいて一括的に処理して変換するのが効率的である。
このため、請求項7にかかる発明は、請求項1〜請求項
6のいずれかに記載の色修正装置において、上記色修正
手段は、出力特性の偏差を打ち消すように入出力間で強
弱の特性変換するトーンカーブを利用して修正する。
【0022】トーンカーブを利用すれば、いずれかの要
素色についての出力が他色に比べて弱いと分かった場合
に強調する程度となるトーンを決めて入出力間で強弱の
特性変換することにより、個々の色についての強調程度
を個別に設定することなく一括的に変換できる。むろ
ん、このようなトーンカーブは各種のものを採用可能で
あり、γ変換であったり、スプライン補間やニュートン
補間といったトーンカーブを採用可能である。そして、
いずれを採用するかはそれぞれの特性を考慮したり、ハ
ードウェア資源の限界などによって適宜決定すればよ
い。
【0023】また、前提とする画像出力装置は、カラー
画像を所定の要素色ごとに色分解するとともに強弱を表
した色画像データに基づいて各要素色ごとに画像出力を
行うことによりカラー画像を出力するものであり、印刷
装置であればCMYなどの色インクを吐出するノズルを
備え、各色ごとに色分解された印刷データに基づいてノ
ズルから色インクを吐出してカラー画像を出力するもの
などが該当する。
【0024】従って、本発明の一例として、請求項8に
かかる発明は、上記請求項1〜請求項7のいずれかに記
載の色修正装置において、上記画像出力装置は、上記各
要素色ごとに備えた記録材を媒体上に付着させてカラー
画像を出力する印刷装置で構成してある。
【0025】上記のように構成した請求項8にかかる発
明においては、印刷装置が各要素色ごとに備えた記録材
を媒体上に付着させてカラー画像を出力するが、記録材
の使用量が各色毎に異なることによって出力特性に偏差
が生じている。これを偏差取得手段にて取得し、色修正
手段が同偏差を打ち消すように色変換する。
【0026】各色毎の記録材の使用量によって出力特性
に偏りが生じるために色変換するにあたり、画像出力装
置の側のハードウェアに応じてその態様も種々の手法を
採用可能である。その一例として、請求項9にかかる発
明は、請求項8に記載の色修正装置において、上記画像
出力装置は、濃色と淡色の記録材を備えるとともに、上
記色修正手段は、上記偏差を修正するために濃色と淡色
の混合バランスを変化させる構成としてある。
【0027】上記のように構成した請求項9にかかる発
明においては、画像出力装置のハードウェアが濃色と淡
色の記録材を備えるものであるため、所定のバランスで
印刷する際に濃色の比率を大きくすれば強度を上げるこ
とになるし、淡色の比率を大きくすれば強度を下げるこ
とになる。従って、色修正手段は偏差を修正するために
色変換するにあたり、これらの記録材の混合バランスを
変化させるだけで可能となる。
【0028】このような混合バランスの変更による影響
は濃色の方が強いといえるため、請求項10にかかる発
明は、請求項8または請求項9のいずれかに記載の色修
正装置において、上記印刷装置は、記録材としての色イ
ンクを吐出してカラー画像を出力する構成としてある。
【0029】上記のように構成した請求項10にかかる
発明においては、記録材としての色インクを使用するも
のであり、上記印刷装置は同色インクを吐出してカラー
画像を出力する。
【0030】むろん、画像出力装置としてはこのような
印刷装置には限らず、CRTなどの陰極線ディスプレイ
であっても良いし、TFTなどの液晶ディスプレイであ
ったりしてもよい。また、より具体的にはカラーコピー
機やカラーファクシミリ機、投射式ディスプレイなど様
々な機種において適用できる。
【0031】上述したようにして、偏差を取得してか
ら、同偏差を打ち消すように色変換する手法は、実体の
ある装置に限定される必要はなく、その方法としても機
能することは容易に理解できる。このため、請求項11
にかかる発明は、カラー画像を所定の要素色ごとに色分
解するとともに強弱を表した色画像データに基づいて各
要素色ごとに画像出力を行うことによりカラー画像を出
力する画像出力装置のための色修正方法であって、上記
画像出力装置における各要素色ごとの出力特性の偏差を
取得し、この取得された出力特性の偏差を打ち消すよう
に上記色画像データについて色変換して修正する構成と
してある。
【0032】すなわち、必ずしも実体のある装置に限ら
ず、その方法としても有効であることに相違はない。
【0033】ところで、このような色修正装置は単独で
存在する場合もあるし、ある機器に組み込まれた状態で
利用されることもあるなど、発明の思想としてはこれに
限らず、各種の態様を含むものである。従って、ソフト
ウェアであったりハードウェアであったりするなど、適
宜、変更可能である。
【0034】その一例として、入力される色画像データ
に基づいて印刷インクに対応した色画像データに変換
し、所定のカラープリンタに印刷せしめるプリンタドラ
イバにおいても、同カラープリンタにおける各印刷イン
クごとの出力特性の偏差を取得し、この取得された出力
特性の偏差を打ち消すように上記色画像データについて
色変換して修正し、修正後の色画像データに基づいて印
刷させるように構成することができる。
【0035】すなわち、プリンタドライバは印刷インク
に対応して入力された色画像データを変換するが、この
ときに出力特性の偏差を打ち消すように色変換して印刷
させる。
【0036】発明の思想の具現化例として色修正装置の
ソフトウェアとなる場合には、かかるソフトウェアを記
録した記録媒体上においても当然に存在し、利用される
といわざるをえない。
【0037】その一例として、請求項12にかかる発明
は、カラー画像を所定の要素色ごとに色分解するととも
に強弱を表した色画像データに基づいて各要素色ごとに
画像出力を行うことによりカラー画像を出力する画像出
力装置のためにコンピュータによって色修正するプログ
ラムを記録した媒体であって、上記画像出力装置におけ
る各要素色ごとの出力特性の偏差を取得し、この取得さ
れた出力特性の偏差を打ち消すように上記色画像データ
について色変換して修正する構成としてある。
【0038】むろん、その記録媒体は、磁気記録媒体で
あってもよいし光磁気記録媒体であってもよいし、今後
開発されるいかなる記録媒体においても全く同様に考え
ることができる。また、一次複製品、二次複製品などの
複製段階については全く問う余地無く同等である。その
他、供給方法として通信回線を利用して行なう場合でも
本発明が利用されていることにはかわりない。
【0039】さらに、一部がソフトウェアであって、一
部がハードウェアで実現されている場合においても発明
の思想において全く異なるものはなく、一部を記録媒体
上に記憶しておいて必要に応じて適宜読み込まれるよう
な形態のものとしてあってもよい。さらには、カラーフ
ァクシミリ機やカラーコピー機などにおいても適用可能
であることはいうまでもない。
【0040】また、このような色修正装置を前提とした
カラー印刷装置においては、同色修正装置を有効に活用
するための所定の構成が必要になるとも言える。その一
例として、請求項13にかかる発明は、カラー画像を所
定の要素色に色分解するとともに強弱を表した色画像デ
ータに基づいて各要素色ごとの記録材を媒体上に付着さ
せてカラー画像を出力するカラー印刷装置であって、各
要素色ごとの記録材の使用量の偏差に対応するデータを
保持する構成としてある。
【0041】このように各要素色ごとの記録材の使用量
の偏差に対応するデータを保持することにより、上述し
た請求項2に記載の色修正装置で偏差取得手段が当該カ
ラー印刷装置から偏差のデータを取得することが可能と
なる。一方、このような偏差に限らず機体差に関する直
接的または間接的なデータを印刷装置に保持させるだけ
でも他の画像処理装置などにおいて有効な利用が可能と
なることも明らかである。
【0042】また、より具体的な例として、請求項14
にかかる発明は、請求項13に記載のカラー印刷装置に
おいて、上記記録材として色インクを使用し、各要素色
ごとに色インクを吐出する印刷ヘッドを備えるととも
に、上記使用量の偏差に対応するデータは、この印刷ヘ
ッドにおける色インクの吐出量に対応するデータとして
構成してある。
【0043】色インクの吐出量は印刷ヘッドの良否判定
において実際に計測されるものであるから、かかる作業
を無駄にすることはなく、同吐出量を偏差のデータとし
ても有効利用すればよい。
【0044】さらに、カラー印刷装置がかかる偏差を保
持するものであれば上述した色修正手段を組み入れるこ
とも可能であり、その一例として、請求項15にかかる
発明は、上記請求項13または請求項14のいずれかに
記載のカラー印刷装置において、上記記録材毎の使用量
の偏差を打ち消すように上記色画像データについて色変
換して修正する構成としてある。
【0045】上記のように構成した請求項15にかかる
発明においては、自己が保持する偏差を表すデータに基
づいて当該偏差を打ち消すように色変換して印刷するこ
とになる。従って、外部的にはなんら色変換の処理を施
すことなく極めて自然に元の色を再現することになる。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、各要素色
毎の出力特性の偏差を打ち消すように色変換することに
より、ハードウェアに対する直接の調整を行うことなく
修正することが可能な色修正装置を提供することができ
る。また、ハードウェアにおける偏りを許容するもので
あるから、ユーザの側で調整することができ、工場調整
を不要とできるとともに経年変化にも容易に対応でき
る。さらに、印刷用紙の紙色が印刷結果に及ぼす影響は
実質的にこのようなハードウェアにおける出力特性の偏
差と同様であるから、紙色に影響されることなく元の色
を再現するといったことも可能である。
【0047】また、請求項2にかかる発明によれば、画
像出力装置が保持する偏差のデータを利用することによ
り曖昧さがなくなる。
【0048】さらに、請求項3にかかる発明によれば、
調整を使用者が入力して行うことになるため、固定的で
なく好みに応じたり、経年変化に対して後々調整するこ
とも容易になる。
【0049】さらに、請求項4にかかる発明によれば、
調整パターンを利用することによりユーザの側でも容易
に偏りを判断することが可能となる。
【0050】さらに、請求項5にかかる発明によれば、
強弱のバランスと、修正の態様とを二段階に分けて選択
するため、困難な調整を極めて簡易に行うことができ
る。
【0051】さらに、請求項6にかかる発明によれば、
実際の画像出力状況を計測するものであるため、正確で
あるし、経年変化があった場合や色インクが変わったよ
うな場合にも対応可能となる。
【0052】さらに、請求項7にかかる発明によれば、
一義的なトーンカーブを利用することにより、個別の色
についての修正状況を決定する必要がなくなり、修正が
容易となる。
【0053】さらに、請求項8にかかる発明によれば、
画像出力装置として最終結果を画像出力することになる
カラー印刷装置の場合に原色に対する忠実度を向上させ
ることができる。
【0054】さらに、請求項9にかかる発明によれば、
濃色と淡色とを使用する場合に混合バランスを変えるだ
けで修正が可能となる。
【0055】さらに、請求項10にかかる発明によれ
ば、色インクを吐出してカラー画像を出力する印刷装置
において適用可能となる。
【0056】さらに、請求項11にかかる発明によれ
ば、各要素色毎の出力特性の偏差を打ち消すように色変
換することにより、ハードウェアに対する直接の調整を
行うことなく修正することが可能な色変換方法を提供す
ることができる。
【0057】さらに、請求項12にかかる発明によれ
ば、このような色修正を行なうプログラムを記録した媒
体を提供することができる。
【0058】さらに、請求項13にかかる発明によれ
ば、このような色修正をより正確に行うことが可能なカ
ラー印刷装置を提供することができる。
【0059】さらに、請求項14にかかる発明によれ
ば、実際の色インクの吐出量を保持するので、修正結果
が正確になる。
【0060】さらに、請求項15にかかる発明によれ
ば、ハードウェアの偏差を自己で修正することにより、
外部的にはなんら色変換の処理を施すことなく極めて自
然に元の色を再現することができる。
【0061】
【発明の実施の形態】以下、図面にもとづいて本発明の
実施形態を説明する。
【0062】図1は、本発明の一実施形態にかかる色修
正システムをブロック図により示しており、図2は具体
的ハードウェア構成例をブロック図により示している。
【0063】同図において、画像入力装置10はカラー
画像についての色画像データを色修正装置20へ入力
し、同色修正装置20は同色画像データについて色修正
したデータを画像出力装置30に出力する。ここにおい
て、色修正装置20が出力するデータは画像出力装置3
0にて画像出力せしめたときに元色に忠実となるように
修正されたデータであり、偏差取得手段と色修正手段と
を備えている。
【0064】ここにおいて、画像入力装置10の具体例
はスキャナ11やデジタルスチルカメラ12あるいはビ
デオカメラ14などが該当し、画像処理装置20の具体
例はコンピュータ21とハードディスク22とキーボー
ド23とCD−ROMドライブ24とフロッピーディス
クドライブ25とモデム26などからなるコンピュータ
システムが該当し、画像出力装置30の具体例はプリン
タ31やディスプレイ32等が該当する。ただし、本実
施形態においては、これらの画像出力装置30のうちプ
リンタ31について特に詳細に説明していく。なお、モ
デム26については公衆通信回線に接続され、外部のネ
ットワークに同公衆通信回線を介して接続し、ソフトウ
ェアやデータをダウンロードして導入可能となってい
る。
【0065】図3はプリンタ31の概略構成を示してお
り、三つの印字ヘッドユニット31a1からなる印字ヘ
ッド31aと、この印字ヘッド31aを制御する印字ヘ
ッドコントローラ31bと、当該印字ヘッド31aを桁
方向に移動させる印字ヘッド桁移動モータ31cと、印
字用紙を行方向に送る紙送りモータ31dと、これらの
印字ヘッドコントローラ31bと印字ヘッド桁移動モー
タ31cと紙送りモータ31dにおける外部機器とのイ
ンターフェイスにあたるプリンタコントローラ31eと
から構成されている。
【0066】このプリンタ31は印字インクとして四色
の色インクを使用するものであり、各印字ヘッドユニッ
ト31a1にはそれぞれ独立した二列の印字ノズルが形
成されている。供給する色インクは印字ノズルの列単位
で変えることができ、この場合は図示左方の印字ヘッド
ユニット31a1については二列とも黒色インク(K)
を供給し、図示右方の印字ヘッドユニット31a1につ
いては左列にマゼンタ色インク(M)を供給するととも
に右列にイエロー色インク(Y)を供給し、図示真ん中
の印字ヘッドユニット31a1については左列にシアン
色インク(C)を供給するとともに右列は不使用として
いる。ここにおいて、各印字ヘッドユニット31a1の
左列と右列との製造誤差は比較的小さく、ほぼ無視でき
る。
【0067】しかしながら、印字ヘッドユニット31a
1ごとの間ではインクの吐出量に差が生じやすく、後述
するようにして測定された各印字ヘッドユニット31a
1ごとの色インクの吐出量を計測したデータを保持でき
るようにPROMエリアを備えている。なお、この吐出
量の偏りが本発明にいう偏差に相当する。そして、上述
した印字ヘッドコントローラ31bにはこの印字ヘッド
ユニット31a1における各ノズルを駆動して色インク
を吐出させる印字ヘッド駆動部31b1とともに同PR
OMエリアを参照するためのPROMインターフェイス
31b2を備えており、プリンタコントローラ31eを
介して入力される印字データに基づいて印字ヘッド駆動
部31b1にて印字させるとともに、要求に応じてPR
OMエリアに保持された色インクの吐出量のデータを出
力可能となっている。
【0068】また、このようなPROMエリアは必ずし
も印字ヘッドユニット31a1に備えなければならない
わけではなく、少なくともプリンタ31内に装着してあ
ればよく、図3の二点鎖線に示すように印字ヘッド31
aとは別個に備えても良い。ただし、印字ヘッドユニッ
ト31a1に備えられている場合には少なくとも当該印
字ヘッドユニット31a1を組み上げた状態で検査して
吐出量を計測したデータを保持できるというメリットが
ある。特に、印字ヘッドと色インクタンクとが一体的に
形成されるようなものにおいては、かかるカートリッジ
ごとにデータを記録するようにしてもよい。
【0069】さらに、このようなデータを記録するとい
う意味ではディップスイッチのようなものを備えてプリ
ンタコントローラ31eに接続し、計測時に作業者が同
ディップスイッチを設定するようにしても良い。このよ
うにすれば同プリンタコントローラ31eを介して同デ
ィップスイッチの設定内容を読みとることができ、同デ
ータを偏差として入力できるからである。あるいは、単
に計測結果をシール用紙のようなものに印字し、印字ヘ
ッド31aに貼付せしめ、ユーザーがそのシール用紙に
印字されたデータを入力するということも可能である。
【0070】なお、本実施形態においては、四色の色イ
ンクを使用しているが、図4に示すプリンタ31の印字
ヘッド31aのように三つの印字ヘッドユニット31a
1における二列の印字ノズルを最大限に利用して六色の
色インクを使用することも可能である。この場合、シア
ンとマゼンタについては濃色インクと淡色インクとを使
用するものとし、さらにイエローとブラックとを使用し
て合計六色となっている。
【0071】本実施形態においては、画像出力装置30
としてカラー印刷可能なプリンタ31を使用している
が、図5に示すディスプレイ32であるとか、図6に示
すカラーファクシミリ機33や、図7に示すカラーコピ
ー機34などに適用可能である。この場合、ディスプレ
イ32についてはRGBの各陰極線の出力特性に偏差が
生じることがあるし、カラーファクシミリ機33やカラ
ーコピー機34などにおいてはプリンタ31と同様に色
インクなどの使用量に偏差が生じることがある。また、
本実施形態においては、プリンタ31に対して色画像デ
ータを修正するコンピュータシステムを使用している
が、図8に示すようにカラープリンタ35内にかかる色
修正システムを内蔵し、ネットワークなどから供給され
る色画像データを直に入力して印字するような構成も可
能である。
【0072】色修正装置20を実現するコンピュータ2
1は機能的に偏差取得手段と色修正手段とを構成する
が、むろん、これら以外の機能を有するものとすること
も可能であり、プリンタ31を出力装置とすれば表色空
間を変換する色変換手段と階調を変換する階調変換手段
を兼用することも可能である。
【0073】まず、偏差取得手段について説明するもの
の、この偏差を取得する手法に関連して具体例は大きく
変化する。図9は上述したようにプリンタ31自体が色
インクの吐出量の偏差を保持する場合の色修正の手順を
示している。前半の手順S11と手順S12とでプリン
タ31に同偏差を表すデータを記録しておき、後半の手
順S13〜S15で色修正の準備をしている。
【0074】図10は印字ヘッド31aにおける色イン
ク吐出量を示している。印字する際にプリンタドライバ
はRGBデータをCMYKデータに色変換するとともに
ハーフトーン処理するが、これは印字ヘッド31aの色
インクを考慮した対応関係に基づいている。そして、こ
の対応関係は当然に色インクの吐出量にも関係してい
る。すなわち、同図の上段(基準)に示すようにある印
字データに対応して吐出されるべき色インク量が40n
gであることを前提としてプリンタドライバが色変換す
るにもかかわらず、実際には下段(サンプル)のように
ずれてしまう。むろん、このずれを小さくすることも可
能であるが、印字ヘッドユニット31a1の製造歩留ま
りを悪化させてしまう。
【0075】このような色インクの吐出量の計測(手順
S11)は、印字ヘッド31aを組み付けた状態で全て
の印字ヘッドユニット31a1にシアン色インクを供給
し、所定の用紙に25%といった適当な密度で図11に
示すようにベタのパッチを印刷させ、その濃度を濃度計
で測定する。むろん、図に示す六つのパッチは六列の印
字ノズルのそれぞれだけで印字する。全ての印字ノズル
が同じシアン色インクを吐出するようにしているため、
測定される濃度は印字ノズルごとの吐出量に概ね比例す
る。
【0076】この結果、図12に示すように各ノズルが
25%の基準で印字するようにしているにもかかわら
ず、サンプルされた結果にはバラツキが生じる。この例
で言えば、同じ印字ヘッドユニット31a1で印字され
るマゼンタとイエローに使用することになる印字ノズル
の吐出量がやや少なく(23%)、シアンに使用するこ
とになる印字ノズルの吐出量がやや多く(27%)なっ
ており、ブラックに使用することになる印字ノズルの吐
出量が基準値と一致している(25%)。そして、この
ような計測結果は計測後に印字ヘッド31aにおけるP
ROMエリアに書き込む(手順S12)。従って、上述
したようにプリンタ31に組み付けられたときには印字
ヘッドコントローラ31bを介して印字ヘッドユニット
31a1ごとの吐出量を読出可能となる。なお、必ずし
もシアン色インクを使用する必要はない。
【0077】コンピュータ21においては、上述した手
順S13〜S15をプリンタドライバなどが実行する。
プリンタドライバの通常の印刷手順を図13に示してい
る。ステップS110でRGBデータ(赤緑青の三色の
要素色についての階調表示データを指すものとする)か
らなる色画像データを入力したら、先ず、ステップS1
20ではCMYKデータ(シアン、マゼンタ、イエロ
ー、ブラックの四色の要素色についての階調表示データ
を指すものとする)に変換する。このような異なる色空
間での色変換については公知の手法で行われ、ここでは
詳述しない。色変換されたCMYKデータは、基準量の
色インクが吐出されてこそRGBデータと同色を表現で
きることになるものの、上述したように色インクの吐出
量に誤差があれば色再現性は劣化してしまう。従って、
ステップS130に示すように色インクの吐出量の偏差
を見越したC’M’Y’K’データに修正する必要があ
る。例えば、色インクの吐出量が少ない色についてはC
MYKデータの値を大きめにしておけば差し引きしてち
ょうど良くなるし、色インクの吐出量が多い色について
はCMYKデータの値を小さめにしておけば差し引きし
てちょうど良くなるといえる。そして、このようにして
得られたC’M’Y’K’データを使ってステップS1
40にて二値化し、ステップS150で印刷すれば、色
再現性は向上する。
【0078】ただし、このようなステップS130での
色修正は、上述したプリンタドライバがその起動時に色
修正ルックアップテーブルを作成するとともに、色変換
ルックアップテーブルに組み入れることによって実質的
に行われる。すなわち、同プリンタドライバは、まず、
手順S13に示すようにバラツキデータのPROMから
の読み込みを実行する。ここにおける実行主体はコンピ
ュータ21のCPUであるし、かかる手順自体はハード
ディスク22に記録されたプリンタドライバプログラム
であり、CPUは適宜必要なプログラムを読み込んでR
AM上に展開して実行している。
【0079】バラツキデータの読み込みはCPUが周辺
機器との双方向通信を実行することによって行われる。
このような周辺機器との双方向通信はROM等に記録さ
れた基本プログラム等も利用して行われる。具体的には
CPUはプリンタ31と通信し、プリンタコントローラ
31eと印字ヘッドコントローラ31bとを介して印字
ヘッド31aのPROMエリアに記憶された吐出量のデ
ータを読み出す。すなわち、このようにして吐出量のデ
ータを読み出す手順およびハードウェア環境こそが偏差
取得手段を構成する。
【0080】吐出量のデータが印字ヘッド31aに保持
されている場合のメリットとして基準からのずれが分か
るということも上げられる。後述するようにしてパッチ
を印刷することにより印字ノズル間での相対的な強弱を
判別する場合、例えば相対的に弱い方については基準よ
りも弱い結果なのか他方が強すぎる故であるのかといっ
たことは判別できない。しかしながら、このように工場
などで計量した結果が保持されていれば絶対的な意味で
の偏差が分かる。
【0081】偏差が分れば、手順S14では色修正のた
めのルックアップテーブルを作成する。図12に示すよ
うに、シアンは基準よりも強く、マゼンタとイエローは
基準よりも弱いから、図14に示すように元のシアンC
のデータに対して修正されたシアンC’のデータは全体
的に弱めとするとともに、元のマゼンタMとイエローY
のデータに対して修正されたマゼンタM’とイエロー
Y’のデータは全体的に強めとする対応関係をルックア
ップテーブルに形成する。また、ブラックについては基
準通りであるため、入出力間で特性を変化させていな
い。なお、ここで示す入出力の変換特性についての詳細
は後述する。
【0082】次なる手順S15ではこの色修正のための
ルックアップテーブルを使って色変換ルックアップテー
ブルの値を書き換える。従って、RGBデータに基づい
て同色変換ルックアップテーブルを参照すればCMYK
への色空間の変換と同時にプリンタ31の出力特性の偏
差を見越したC’M’Y’K’データへの修正も同時に
行われる。すなわち、手順S14,S15という前準備
をしておいたルックアップテーブルを使用してプリンタ
ドライバが色変換する作業およびそのハードウェア構成
が色修正手段を構成しているといえる。
【0083】上述した例では、濃度を介して間接的に色
インクの吐出量を計測しているが、同吐出量を直に計測
しても良い。むろん、1ドット(ショット)で吐出され
る色インクの重量は計測困難であるから、数万ショット
で使用される色インクの重量を計測し、ショット数で除
算して1ショットあたりの色インクの吐出量を計測する
こともできる。
【0084】図15は各印字ヘッドユニット31a1に
おいて1ショットで使用される色インクのインク重量と
そのクラス分けの対応表を示している。この例では1シ
ョットあたりの色インク量が20.5〜21.0ngで
あるときを基準として「1」〜「21」のクラス分けを
行ない、各クラスをIDと呼んでいる。図から明らかな
ようにIDが小さいほどインク重量が重いので色インク
をたくさん使用しており、逆にIDが大きいほど少しの
色インクを使用している。従って、IDが大きい場合に
はデータが表す濃度を濃いめにすればずれを打ち消すこ
とになるし、逆にIDが小さい場合は濃度を薄めにすれ
ずれを打ち消すことができるようになる。
【0085】故に、予め、IDに対応して図16に示す
ように入力データと出力データとの間で変換される色修
正ルックアップテーブルLUT1〜LUT21を用意し
ておき、この色修正ルックアップテーブルLUT1〜L
UT21に従ってデータの変換を行えばずれは解消され
る。なお、図16に示す関数はよく知られているγ補正
のトーンカーブであり、256階調のRGBデータを前
提とすれば、γ曲線はY=255×(X/255)**
γとなる入出力関係を意味しており、γ=1において入
出力間で強調を行わず、γ>1において入力に対して出
力が弱くなり、γ<1において入力に対して出力が強く
なる。本実施形態においては、予めIDに対応して印刷
結果が最もリニアになるトーンカーブのγを実験によっ
て求めてあり、各IDに対応したルックアップテーブル
LUT1〜LUT21を生成してある。
【0086】ところで、これまでは偏差取得手段を実現
するにあたってプリンタ31に偏差を表すデータが記録
されているという前提であった。しかし、プリンタ31
に偏差を記録する手法では、ハードウェアに対する調整
を行うことなく色再現性を向上させることはできるもの
の、それだけでは経年変化などに対応することができな
い。
【0087】工場調整をすることなく経年変化に対応す
るためにはユーザーの側で容易に調整できる必要があ
る。このようにすれば、経年変化に対応可能であるし、
さらにはプリンタ31が偏差を表すデータを保持しない
場合であっても対応可能である。
【0088】図17はこのような場合の手順を示してお
り、現実にはプリンタドライバが起動されたときに以下
の手順を実行することになる。手順S21〜S24はパ
ッチの印刷とユーザーの入力であり、これによってコン
ピュータ21は偏差を取得する。まず、この偏差の取得
手法について説明する。
【0089】図18および図19はコンピュータ21に
てプリンタ31に印刷させるパッチとそのデータを示し
ている。手順S21では、紙面上に(1)〜(5)の符
号を伴った五つの色偏りパッチを印刷させるものとし、
その印刷の色データは赤成分を微妙に変化させたものと
なっている。図19に示すように、緑成分と青成分とを
階調値「64」で固定しつつ赤成分だけについては階調
値「48」〜「80」の範囲で「8」刻みとしている。
この刻み幅は全体としての傾向を見る必要があり、細か
くしすぎる必要はない。(1)のように赤成分が弱けれ
ばシアンぽいグレイが印刷され、(5)のように赤成分
が強ければ赤っぽいグレイが印刷される傾向にある。
【0090】色データを見れば分かるように、本来であ
れば(3)のパッチにおいて赤緑青の各成分が一致する
のでグレーで出力されるべきであるが、上述したように
この色データに基づいてプリンタ31が印刷する場合に
色インクの吐出量の偏差によっては必ずしも(3)のパ
ッチがグレーで出力されるとは限らない。
【0091】手順S22ではユーザーがこのパッチを見
てグレーに近いパッチNo.を選択してキーボード23
から入力する。ここで、(3)のパッチがグレーであれ
ば修正する必要はないといえる。しかしながら、(4)
や(5)のパッチがグレーに近いと判断されたならばシ
アンが強いことを裏付け、(1)や(2)のパッチがグ
レーに近いと判断されたならばシアンが弱いことを裏付
けることになる。すなわち、この選択はプリンタ31に
おける各要素色ごとの強弱のバランスを判定することに
対応する。
【0092】ここにおいて、図13にも示したようにR
GBデータをCMYKデータに変換する色変換を実行す
る前提があるのであれば、シアンが強い場合にこの色変
換の前であっても後であってもプリンタ31による印刷
結果に影響を与えることは可能である。上述した例では
CMYKデータを修正する例を示したので、ここでは図
20に示すようにRGBデータを修正する例を説明する
ことにする。
【0093】図21〜図23は手順S22においてユー
ザが選択したパッチが(4)または(5)であり、シア
ンが強くなる傾向の場合の色修正を示している。
【0094】プリンタドライバでは手順S22にて
(4)または(5)が選択された場合に赤成分を強調す
る色修正が必要であると判断し、どの程度の強調修正を
すべきか判定するために手順S23にてグレイスケール
パターンを印刷する。ここでいうグレイスケールパター
ンとは赤成分についてトーンカーブを利用した強調修正
を行うものとし、その強調程度を変えて階調値の異なる
グレイを連続したパッチ状に印刷したものを意味してい
る。図21はトーンカーブの符号とともにそのグレイス
ケールを印刷しており、図22は各トーンカーブにおけ
る入出力間の対応関係を示している。図に示すように、
トーンカーブの符号が大きいものほど強調度が大きいこ
とが分かる。
【0095】本実施形態においては、トーンカーブとし
てγ補正を採用し、同γを「0.05」刻みで変化させ
てグレイスケールを印刷してみたところ、良好な結果を
得た。
【0096】むろん、トーンカーブとしては、γ補正に
限られる必要はなく、図23に示すようなスプライン曲
線もよく利用される。この例では256階調のRGBデ
ータを前提において、赤成分について階調値「64」の
データをどの程度強調させるかを「8」刻みで「64」
〜「88」の範囲で選択可能としている。すなわち、階
調値「0」と階調値「64」と階調値「255」におい
て入出力が(0,0),(64,a),(255,25
5)を通り、その間で緩やかなトーンカーブを描くよう
に修正する。なお、階調値「64」の近辺での修正を利
用しているのは人間の感覚として全階調範囲における1
/4〜1/3程度の範囲を中程と感じる傾向が見られる
からである。また、このようなトーンカーブを利用しな
いとすれば、各階調値ごとにどの程度修正すべきかを個
別に指示しなければならなくなるから、極めて煩雑にな
る。
【0097】手順S24ではユーザーがトーンカーブの
選択を実行するが、これは強調態様の選択にあたる。そ
して、手順S25はこのようにして選択された強調態様
に基づいてRGBデータを色修正するためのルックアッ
プテーブルを作成し、手順S26ではそのようなルック
アップテーブルを色変換ルックアップテーブルに組み入
れる。従って、この場合もRGBデータに基づいて同色
変換ルックアップテーブルを参照すればプリンタ31の
出力特性の偏差を見越したR’G’B’データへの修正
とが同時にCMYKへの色空間の変換も行われる。
【0098】すなわち、手順S21〜S24が偏差取得
手段を構成するといえるし、手順S25,S26という
前準備をしておいたルックアップテーブルを使用してプ
リンタドライバが色変換する作業およびそのハードウェ
ア構成が色修正手段を構成しているといえる。
【0099】なお、プリンタ31に偏差を保持する場合
についても説明したように、このようなパッチの中から
ユーザーがグレイに近いものを選択する場合にはどちら
が相対的なずれは分かるものの基準との偏差は分からな
い。従って、トーンカーブについても同じ赤成分を強く
するという前提のもとで、図24に示すように赤成分だ
けを強調するトーンカーブも可能であるし、図25に示
すように赤成分を少し強調しつつ緑成分と青成分とを少
し弱くするといったトーンカーブを適用することも可能
となる。
【0100】上述した実施例においては、色ずれが二つ
の印字ヘッドユニット31a1の間の機体差によって生
じるものであったため、図19に示すように、緑成分と
青成分とを固定しつつ赤成分だけについては階調値を変
化させれば色ずれを解消させる方向性が分かった。しか
しながら、赤成分と緑成分と青成分とがそれぞれ独立し
た印字ヘッドユニットを備えている場合には単に一つの
成分を増減させるだけではグレーを得ることはできな
い。このような場合の手順を図26に示している。
【0101】以下、この手順について詳述する。手順S
31では第一段階のテストパターンであるカスタムAパ
ターンを印刷させる。カスタムAパターンを図27およ
び図28に示しており、成分データが少しずつ異なる円
形の複数の灰色パッチから構成されている。また、図2
7は256階調のRGBデータで成分データを表示して
おり、図28はCMYKデータの%表示で成分データを
表示しており、図29はそれを一覧で示している。
【0102】それぞれの灰色パッチの成分データについ
ては所定の規則性に従って少しずつ変化させてあり、中
央の灰色パッチにおいて成分データが均等しており、紙
面上方に向かうにつれて赤(R)成分が大きくなるとと
もに下方に向かうにつれて同赤成分が小さくなり、ま
た、紙面左下方向に向かうにつれて緑(G)成分が大き
くなるとともに右上方向に向かうにつれて同緑成分が小
さくなり、また、紙面右下方向に向かうにつれて青
(B)成分が大きくなるとともに左上方向に向かうにつ
れて同青成分が小さくなる。すなわち、上方から下方に
向かうに方向に要素色たる赤成分の座標軸を設定すると
ともに、左斜め下方から右斜め上方に向かうに方向に要
素色たる緑成分の座標軸を設定するとともに、右斜め下
方から左斜め上方に向かうに方向に要素色たる青成分の
座標軸を設定し、これらの座標軸によって定まる座標に
比例して各成分データが増減している。
【0103】従って、このカスタムAパターン内におい
て全ての要素色のバランスを一定の範囲内で変化させた
全ての組が表示されることになる。むろん、この成分デ
ータ通りに色インクが吐出されれば中央のA1の灰色パ
ッチが無彩色に見え、その周縁では要素色のバランスが
崩れていずれかの要素色の影響が表れた灰色となるはず
である。また、中央から離れるに従ってバランスのずれ
の量も大きくなっている。
【0104】しかしながら、印字ヘッドユニットにおけ
るインク使用量に偏りがある場合には予定通りの量の色
インクが吐出されないため、A1の灰色パッチではな
く、他の灰色パッチにおいてバランスすることになる。
その関係を逆算した対応関係を図15のクラス分けを利
用して図30に示している。例えば、A1が無彩色に見
えるのであればシアンの色インクの使用量のIDは「1
1」となり、マゼンタの色インクの使用量のIDは「1
1」となり、イエローの色インクの使用量のIDは「1
1」となるのでまさしく均衡していることになるが、C
4が無彩色に見えるのであればシアンの色インクの使用
量のIDは「11」となり、マゼンタの色インクの使用
量のIDは「15」となり、イエローの色インクの使用
量のIDは「7」となっていることが分かる。すなわ
ち、イエロー、シアン、マゼンタの順で吐出するインク
重量が少しずつ小さくなっており、各要素色間の強弱の
偏差が分かる。
【0105】なお、灰色パッチは中央のA1と、その一
回り外のB1〜B6と、さらに一回り外のC1〜C12
と、最外周のD1〜D16とから構成されているが、ハ
ードウェアのチェックでは必ずC1〜C12よりも外側
にずれないようにしている。それにもかかわらずD1〜
D16を印字するのは、無彩色を選択する際に一定の傾
向で成分データがずれる複数の灰色パッチにおいて両側
の灰色パッチと比較することによって正確に判断できる
事実に鑑み、必ず両側に灰色パッチが存在するようにす
るためである。
【0106】また、図27および図28に示すカスタム
Aパターンではそれぞれの灰色パッチについてはCMY
の各要素色で印刷するものの、用紙の下部には切取線と
ともに黒色インクだけで階調値「128」に対するリフ
ァレンスパッチを印刷している。灰色パッチがたくさん
並ぶと、無彩色であるか否かの判断を付けにくくなる場
合がある。特に、紙色や照明の加減によっては分かりに
くくなる可能性がある。しかしながら、黒色インクだけ
で印刷されたリファレンスパッチがあればこれと待避す
ることによって無彩色の基準が確認できるので、灰色パ
ッチの中から無彩色を選択する際の正確度が向上する。
【0107】ところで、カスタムAパターンで灰色パッ
チを選択した場合、その強弱の程度も分かった感じもす
るが、ここで判断された強弱の偏差はあくまでも階調値
であれば「128」近辺での偏差に過ぎず、全階調にわ
たってシアン、マゼンタ、イエローのIDが「11」、
「15」、「7」とするのが最適であるとは限らない。
【0108】従って、手順S32にてユーザーはカスタ
ムAパターンの中から無彩色と思われる灰色パッチを選
択してキーボード23からコンピュータ21に対して入
力すると、同コンピュータ21は次の手順S33にて図
16に示した色修正ルックアップテーブルLUT1〜L
UT21の候補を選択し、手順S34にて図31に示す
カスタムBパターンを印刷する。カスタムBパターンは
紙面上横方向に一つの色修正ルックアップテーブルに従
って成分データを変化させた灰色パッチを印刷しつつ、
紙面上縦方向にその色修正ルックアップテーブルを変化
させ、最終的には紙面上に27のグラデーション風のグ
レイスケールパターンを印刷して構成されている。
【0109】カスタムAパターンにおいてA1を無彩色
として選んだ場合であっても成分データが「128」の
近辺においてたまたまバランスが取れただけであり、他
の階調値ではわずかにリニアでないこともある。従っ
て、カスタムAパターンで選択された各要素色のIDに
ついて前後プラスマイナス「1」の範囲で三つのIDを
候補とし、それぞれを組み合わせた合計27個の色修正
ルックアップテーブルを利用して図31に示す成分デー
タを修正し、カスタムBパターンを印刷する。
【0110】図32はカスタムAパターンにおいてA1
を無彩色として選んだ場合であり、完全に理想通りであ
れば14番目のグレイスケールパターンが全階調にわた
って無彩色に見えるはずである。しかしながら、他の階
調値のバランスからすると他のグレイスケールパターン
の方が全体的に無彩色に見えることもあり得る。また、
図33はカスタムAパターンにおいてC4を無彩色とし
て選んだ場合であり、先に得られたIDを基準に27個
のグレイスケールパターンの中から全階調にわたって無
彩色に見えるものを選択すればよい。
【0111】選択結果は手順S35にてキーボード23
からコンピュータ21に入力すると、最終的に選択され
たIDに従って色修正ルックアップテーブルも決定さ
れ、プリンタドライバが色変換に使用する色変換ルック
アップテーブルに組み込むべく同プリンタドライバに設
定する。
【0112】ところで、これまでの例では四色インクの
例であったり、RGBのデータというように所定の要素
色が一色であった。従って、トーンカーブを変えるとい
った入出力間の特性変換が有効である。しかしながら、
上述したようにシアンとマゼンタについては濃色と淡色
を備えた六色インクの場合もあり、このようにある要素
色において複数の濃度を選択できる場合には、濃色と淡
色の選択及び混合割合を変えることによっても入出力の
変換特性を変えることができる。
【0113】例えば、シアンについて濃色をC、淡色を
cで表すとともにマゼンタについても同様に濃色をM、
淡色をmで表すとすると、図13に示すようにRGBデ
ータをCMYKデータ色変換するステップS120にお
いては図34(a)に示すようにCcMmYKの六色へ
の色変換LUTを参照することになる。一方、シアンを
強調したい場合にはシアンの濃色の割合を多くして淡色
の割合を少なくすればよいし、逆にシアンを弱くしたい
場合にはシアンの濃色の割合を少なくして淡色の割合を
多くすればよい。あるいは、濃度の影響を考えるならば
濃色だけの割合だけを多くしたり少なくしたりすること
も可能である。
【0114】従って、図34(b)に示すようにCcM
mYKへの色変換LUTについてシアンやマゼンタにつ
いての濃色と淡色の割合を一律に変化させたり、同図
(c)に示すように濃色だけについて変化させたりする
ことにより、色修正が可能となる。むろん、このように
複数の濃度を選択できる場合においてもトーンカーブに
よる修正を行うことも可能である。
【0115】上述した実施例においては、印字ヘッド3
1aのPROMエリアに予め書き込まれている偏差を読
み込むか、使用者等が複数のパッチから目視で判断した
ものを選択して入力するようにしているが、偏差を取得
する手段としては、これらに限られるものではなく、印
刷したパッチをスキャナ11などの撮像手段で読み込ん
だ後、判断するようにしても良い。
【0116】図35は、図17に示す手順で示した偏差
取得部分において一部をスキャナ11とコンピュータ2
1とを利用して実施する例を示している。すなわち、手
順S21と同様にして手順S41では紙面上に五つの色
偏りパッチを印刷させ、手順S42でスキャナで読み込
む。このスキャナによる読み込みでは、先ず、スキャナ
11にて紙面全体を読み込み、次にこの五つの色偏りパ
ッチ部分を切り出し、各パッチ部分でのRGB成分のバ
ランスを判断して最もグレイに近いものを判断する。こ
の場合、切り出した位置に対応して色偏りパッチを印刷
せしめたデータを認識することができるから、どの成分
が強いのかということが判断できる。
【0117】この判断結果に基づけばどの成分を強調す
べきかが分かるから、手順S43では手順S23の場合
と同様にして強調程度を判定するためのグレイスケール
パターンを印刷する。そして、手順S44にて再度スキ
ャナにて読み込む。この場合も、先ず、スキャナ11に
て紙面全体を読み込み、次に強調程度毎のグレイスケー
ルパターンの帯を切り出すとともに、その中での階調毎
にパッチを切り出す。そして、各強調程度毎にグレイス
ケールパターンを構成するパッチのグレイ度を次のよう
にして判断する。すなわち、印刷したパッチごとに緑成
分に対する赤成分と青成分の偏差を積算してグレイ度と
する。よって、各パッチを階調毎にiで識別するとする
と、 (グレイ度)=Σ{|Ri−Gi|+|Bi−Gi|} と表せる。
【0118】このグレイ度をトーンカーブごとに演算
し、最も最小になる強調程度を選択することになる。以
後の手順については手順S25,S26と同様である。
【0119】さらに、スキャナ11のように撮像手段を
別個に備えるのではなく、プリンタ31内に色判断可能
な程度の撮像手段を組み入れるようにしても良い。図3
6はこのようなプリンタ31の例を示しており、印字ヘ
ッド31aと並べてRGBの各成分を読み取り可能な撮
像素子31fを配置するとともに、印字ヘッドコントロ
ーラ31bには撮像I/O部31b3を備えている。む
ろん、コンピュータ21はプリンタコントローラ31e
と同印字ヘッドコントローラ31bの撮像I/O部31
b3を介して撮像素子31fの撮像結果を読み取り可能
としておく。かかる構成としておくことにより、印字ヘ
ッド31aにてパッチを印刷する際に桁移動しながら撮
像素子31fはパッチを撮像できる。
【0120】図37はかかるプリンタ31を利用して上
述した手順S41〜S44と同様の処理を簡易に行うた
めのパッチデータを示している。パッチの印刷と撮像を
平行して行えることから、基準値としての階調値を「1
5」「31」「47」…と移行させながら赤成分だけを
その前後で「8」階調数だけずらして五つのパッチを印
刷する。そして、各パッチを撮像しながらその読み取り
成分値に基づいてどのパッチが最もグレイに近いかを判
断する。このようにすれば、離散的ではあるものの25
6階調の全範囲においてグレイバランスを整わせること
ができるための偏差が分かることになる。従って、この
偏差を元に手順S25,S26と同様にして色変換ルッ
クアップテーブルを書き換えればよい。なお、このよう
に自動化できる場合には、パッチデータの刻み幅をより
細かくして実行すれば完全な偏差が分かるようになる。
また、この場合は絶対的な色成分を判断できるため、各
成分毎に偏差を求めて調整することも可能になる。
【0121】次に、上記構成からなる本実施形態の動作
を説明する。
【0122】製造工程においては、三個の印字ヘッドユ
ニット31a1を一組として印字ヘッド31aを組み付
ける。印字ヘッド31aが色インクの吐出量を書き込み
可能なPROMエリアを備えるものである場合、各印字
ヘッドユニット31a1に対してシアン色インクを充填
し、25%濃度となるデューティで図11に示すような
ベタのパッチを印刷させる。次に、このパッチを濃度計
で計測し、同計測した濃度を表すデータを上記PROM
エリアに書き込む。むろん、この作業が手順S11,S
12に相当する。この後、当該印字ヘッド31aのシア
ン色インクを洗い流して空にし、プリンタ31を組み上
げる。
【0123】一方、ユーザーの側ではプリンタ31を購
入した後、各人のコンピュータシステムなどに接続して
プリンタドライバなどをインストールするが、このとき
に色修正装置の適用例である色修正プログラムを記録さ
れたフロッピーディスクやCD−ROMなどの媒体から
当該色修正プログラムを読み込み、コンピュータシステ
ムのハードディスク22などにインストールする。むろ
ん、インストールはかかるフロッピーディスクやCD−
ROMなどの具体的な媒体に限らず、モデム26を介し
て公衆通信回線などを介してインストールすることも可
能である。
【0124】かかる色修正プログラムを起動させると、
同コンピュータシステムはプリンタ31と通信し、プリ
ンタコントローラ31eと印字ヘッドコントローラ31
bを介して印字ヘッド31aのPROMエリアに記録さ
れているデータを読み出す(手順S13)。このデータ
は上述したように実際に計測された濃度を表すデータで
あり、これが基準値より上回っていたり下回っていた場
合には色修正ルックアップテーブルを作成し(手順S1
4)、次に、この色修正のためのルックアップテーブル
を使って色変換ルックアップテーブルの値を書き換えて
(手順S15)当該プログラムは終了する。従って、こ
れにさかのぼってプリンタドライバがインストールされ
ている必要があるが、色修正のためのルックアップテー
ブルを作成するだけでこのプログラムを終了しておき、
プリンタドライバが起動されたときに色修正のためのル
ックアップテーブルを使って色変換ルックアップテーブ
ルの値を書き換えるようにしてもよい。
【0125】一方、このようにして色変換ルックアップ
テーブルを書き換えておくことにより、アプリケーショ
ンなどから印刷を実行したときにプリンタドライバが起
動されると、プリンタドライバは図13に示すステップ
S110にて色画像データを入力し、ステップS120
にてこの色画像データ基づいて上記色変換ルックアップ
テーブルを参照する。この色変換ルックアップテーブル
で参照されるCMYKデータにはプリンタ31における
出力特性の偏差を見越して既に書き換えられているの
で、読み出されるCMYKデータはステップS130の
色修正を完了したデータとなっている。
【0126】従って、ステップS140にて二値化し、
ステップS150にてプリンタ31に印刷させたときに
は当該プリンタ31における印刷ヘッドユニット31a
1の偏差によって生じるはずの色ずれが生じない。
【0127】この場合はコンピュータシステムに使用す
る例であるが、例えば、図8に示すようにかかる色修正
システムをカラー印刷装置内に収容している場合にはハ
ードウェアの調整をしなくても、電源をオンにしたとき
に手順S13,S14に示すような色修正ルックアップ
テーブルを作成し入力される色画像データを色修正して
印刷するため、元の色に忠実な色で印刷することが可能
となる。
【0128】一方、このように印字ヘッド31aにPR
OMエリアがないような場合や、あったとしても経年変
化などによって色のずれを感じるようになった場合、さ
らには、色のついた紙に印刷したいといった場合には図
17に示すような手順に従って色変換ルックアップテー
ブルを作成する。
【0129】すなわち、プリンタ31を購入した後、各
人のコンピュータシステムなどに接続し、プリンタドラ
イバのインストールを行なうとともに、色修正プログラ
ムを起動する。すると、最初に図18に示すような五つ
の色偏りパッチを印刷する(手順S21)ので、この五
つの色偏りパッチのうち、最もグレーに近いものを選択
してコンピュータシステムに入力する(手順S22)。
このときに(3)に示すパッチを選択しなかった場合に
は各要素色間に偏りがあるものと判断され、偏りのある
要素色を所定のトーンカーブで修正するために修正レベ
ルを異ならせたグレイスケールパターンを印刷するので
(手順S23)、その中で最もグレイらしいものを選択
して同様に入力する(手順S24)。
【0130】この時点で色修正プログラムはどの要素色
についてどの程度で修正を掛けてやればプリンタ31に
おける出力特性の偏差を打ち消すことができるかが分か
るようになる。従って、かかる情報に基づいて色修正ル
ックアップテーブルを作成し(手順S25)、続いて色
変換ルックアップテーブルを書き換える(手順S2
6)。
【0131】このようにして色変換ルックアップテーブ
ルを書き換えておけば、先程の場合と同様に、アプリケ
ーションなどから印刷を実行したときにプリンタドライ
バが起動されると、プリンタドライバは図20に示すス
テップS210にて色画像データを入力し、書き換えら
れた色変換ルックアップテーブルを参照することによっ
てステップS220,S230の色修正と色変換とを同
時に行う。そして、この後のステップS240にて二値
化し、ステップS250にて印刷させたときには当該プ
リンタ31における印刷ヘッドユニット31a1の偏差
によって生じるはずの色ずれが生じない。
【0132】このように、プリンタ31における出力特
性の偏差を印字ヘッドユニット31a1のPROMエリ
アに書き込くとともに同PROMエリアを読み込んだ
り、あるいは所定の調整用パターンを印刷させるととも
にその中からグレイに近いものを選択して入力させるこ
とにより、上記プリンタ31における出力特性の偏差を
取得するとともに、この偏差を打ち消すように色変換す
べく色修正ルックアップテーブルを作成して色変換ルッ
クアップテーブルを書き換えておくことにより、実際に
色画像データに基づいて印刷を行ったときに書き換えら
れた色変換ルックアップテーブルを参照して偏差を見越
した色修正が行われるため、結果として印刷物における
色は当該プリンタ31におけるハードウェアに既存した
偏差は生じなくなり、忠実に色再現することが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかる色修正システムの
ブロック図である。
【図2】同色修正装置の具体的ハードウェア構成例を示
すブロック図である。
【図3】同色修正装置にて偏差を打ち消すことになる画
像出力装置としてのカラー印刷装置の概略ブロック図で
ある。
【図4】同カラー印刷装置の他の構成例を示す概略ブロ
ック図である。
【図5】他の画像出力装置としてディスプレイを示す図
である。
【図6】他の画像出力装置としてカラーファクシミリを
示す図である。
【図7】他の画像出力装置としてカラーコピー機を示す
図である。
【図8】他の画像出力装置としてネットワークなどに接
続可能なカラー印刷装置を示す図である。
【図9】第一の色修正手順を示す図である。
【図10】印刷ヘッドユニットの色インクの吐出量の状
況を示す図である。
【図11】濃度計にて計測するパッチを示す図である。
【図12】濃度計にて計測した結果を示す図である。
【図13】第一の例にかかるプリンタドライバのフロー
チャートである。
【図14】図12に示す計測結果に基づいて入出力特性
を変換する対応関係を示す図である。
【図15】プリンタにて吐出する色インクのインク重量
とそのクラス分けの対応を示す図である。
【図16】クラス分けに対応した色修正ルックアップテ
ーブルでの入出力の対応関係を示す図である。
【図17】第二の色修正手順を示す図である。
【図18】要素色間の強弱を判定するための色偏りパッ
チを示す図である。
【図19】同色偏りパッチを印刷するためのデータを示
す図である。
【図20】第二の例にかかるプリンタドライバのフロー
チャートである。
【図21】修正態様を選択するためのグレイスケールパ
ターンを示す図である。
【図22】γ曲線を利用した修正態様と入出力の対応関
係を示す図である。
【図23】スプライン曲線を利用した修正態様と入出力
の対応関係を示す図である。
【図24】赤の色成分だけを強調修正する場合の入出力
の対応関係を示す図である。
【図25】赤の色成分を相対的に強調修正する場合の入
出力の対応関係を示す図である。
【図26】色ずれ調整プログラムのフローチャートであ
る。
【図27】カスタムAパターンをRGBデータの成分デ
ータで示す図である。
【図28】カスタムAパターンをCMYKモードの成分
データで示す図である。
【図29】カスタムAパターンの成分データの対応関係
を示す図である。
【図30】カスタムAパターンで選択される灰色パッチ
に対応するIDを示す図である。
【図31】カスタムBパターンを構成するグレイスケー
ルパターンを示す図である。
【図32】カスタムAパターンでA1の灰色パッチを選
択した場合の色修正ルックアップテーブルの組み合わせ
を示す図である。
【図33】カスタムAパターンでC4の灰色パッチを選
択した場合の色修正ルックアップテーブルの組み合わせ
を示す図である。
【図34】濃色と淡色とを使用するカラー印刷装置にて
色修正する場合の対応関係を示す図である。
【図35】第四の色修正手順を示す図である。
【図36】撮像手段を備えたカラー印刷装置の要部ブロ
ック図である。
【図37】同カラー印刷装置を利用してパッチを印刷さ
せる際のパッチデータを示す図である。
【符号の説明】
10…画像入力装置 11…スキャナ 12…デジタルスチルカメラ 14…ビデオカメラ 20…色修正装置 21…コンピュータ 22…ハードディスク 23…キーボード 24…CD−ROMドライブ 25…フロッピーディスクドライブ 26…モデム 30…画像出力装置 31…プリンタ 31a…印字ヘッド 31a1…印字ヘッドユニット 31b…印字ヘッドコントローラ 31b1…印字ヘッド駆動部 31b2…PROMインターフェイス 31b3…撮像I/O部 31c…印字ヘッド桁移動モータ 31d…紙送りモータ 31e…プリンタコントローラ 31f…撮像素子 32…ディスプレイ 33…カラーファクシミリ機 34…カラーコピー機 35…カラープリンタ
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // B41J 2/21 B41J 3/04 101A 2/205 103X

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カラー画像を所定の要素色ごとに色分解
    するとともに強弱を表した色画像データに基づいて各要
    素色ごとに画像出力を行うことによりカラー画像を出力
    する画像出力装置のための色修正装置であって、 上記画像出力装置における各要素色ごとの出力特性の偏
    差を取得する偏差取得手段と、 この偏差取得手段にて取得された出力特性の偏差を打ち
    消すように上記色画像データについて色変換して修正す
    る色修正手段とを具備することを特徴とする色修正装
    置。
  2. 【請求項2】 上記請求項1に記載の色修正装置におい
    て、上記偏差取得手段は、上記画像出力装置が保持する
    上記偏差のデータを取得することを特徴とする色修正装
    置。
  3. 【請求項3】 上記請求項1または請求項2のいずれか
    に記載の色修正装置において、上記偏差取得手段は、偏
    差を使用者が入力する入力手段を備えることを特徴とす
    る色修正装置。
  4. 【請求項4】 上記請求項3に記載の色修正装置におい
    て、上記偏差取得手段は、偏差に対応して画像を変化さ
    せた調整パターンを上記画像出力装置にて画像出力させ
    る調整パターン出力手段を備え、上記入力手段は、この
    調整パターンを選択することにより偏差を間接的に入力
    することを特徴とする色修正装置。
  5. 【請求項5】 上記請求項4に記載の色修正装置におい
    て、上記調整パターン出力手段は、各要素ごとに強弱の
    バランスを変化させた強弱判定を実行するための第一の
    出力パターンと、強弱判定後に強度の修正態様を変化さ
    せた第二の出力パターンとを出力することを特徴とする
    色修正装置。
  6. 【請求項6】 上記請求項1〜請求項5のいずれかに記
    載の色修正装置において、上記偏差取得手段は、上記画
    像出力装置による画像出力を入力する撮像手段を具備す
    ることを特徴とする色修正装置。
  7. 【請求項7】 上記請求項1〜請求項6のいずれかに記
    載の色修正装置において、上記色修正手段は、出力特性
    の偏差を打ち消すように入出力間で強弱の特性変換する
    トーンカーブを利用して修正することを特徴とする色修
    正装置。
  8. 【請求項8】 上記請求項1〜請求項7のいずれかに記
    載の色修正装置において、上記画像出力装置は、上記各
    要素色ごとに備えた記録材を媒体上に付着させてカラー
    画像を出力する印刷装置であることを特徴とする色修正
    装置。
  9. 【請求項9】 上記請求項8に記載の色修正装置におい
    て、上記画像出力装置は、濃色と淡色の記録材を備える
    とともに、上記色修正手段は、上記偏差を修正するため
    に記録材の混合バランスを変化させることを特徴とする
    色修正装置。
  10. 【請求項10】 上記請求項8または請求項9のいずれ
    かに記載の色修正装置において、上記印刷装置は、記録
    材としての色インクを吐出してカラー画像を出力するこ
    とを特徴とする色修正装置。
  11. 【請求項11】 カラー画像を所定の要素色ごとに色分
    解するとともに強弱を表した色画像データに基づいて各
    要素色ごとに画像出力を行うことによりカラー画像を出
    力する画像出力装置のための色修正方法であって、上記
    画像出力装置における各要素色ごとの出力特性の偏差を
    取得し、この取得された出力特性の偏差を打ち消すよう
    に上記色画像データについて色変換して修正することを
    特徴とする色修正方法。
  12. 【請求項12】 カラー画像を所定の要素色ごとに色分
    解するとともに強弱を表した色画像データに基づいて各
    要素色ごとに画像出力を行うことによりカラー画像を出
    力する画像出力装置のためにコンピュータによって色修
    正するプログラムを記録した媒体であって、上記画像出
    力装置における各要素色ごとの出力特性の偏差を取得
    し、この取得された出力特性の偏差を打ち消すように上
    記色画像データについて色変換して修正することを特徴
    とする色修正プログラムを記録した媒体。
  13. 【請求項13】 カラー画像を所定の要素色ごとに色分
    解するとともに強弱を表した色画像データに基づいて各
    要素色ごとの記録材を媒体上に付着させてカラー画像を
    出力するカラー印刷装置であって、各要素色ごとの記録
    材の使用量の偏差に対応するデータを保持することを特
    徴とするカラー印刷装置。
  14. 【請求項14】 上記請求項13に記載のカラー印刷装
    置において、上記記録材として色インクを使用し、各要
    素色ごとに色インクを吐出する印刷ヘッドを備えるとと
    もに、上記使用量の偏差に対応するデータは、この印刷
    ヘッドにおける色インクの吐出量に対応するデータであ
    ることを特徴とするカラー印刷装置。
  15. 【請求項15】 上記請求項13または請求項14のい
    ずれかに記載のカラー印刷装置において、上記記録材毎
    の使用量の偏差を打ち消すように上記色画像データにつ
    いて色変換して修正することを特徴とするカラー印刷装
    置。
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EP98302485A EP0869663B1 (en) 1997-04-02 1998-03-31 Colour correction device and method for image reproduction
US09/052,151 US6404509B1 (en) 1997-04-02 1998-03-31 Color correction device
EP04076244A EP1439692A3 (en) 1997-04-02 1998-03-31 Image processing device for colour printing devices
DE69826916T DE69826916T2 (de) 1997-04-02 1998-03-31 Farbkorrekturvorrichtung und -verfahren für die Bildwiedergabe
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Cited By (6)

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