JP3552875B2 - 画像印刷システム、印刷装置、画像処理装置、画像処理装置における印刷装置の識別方法、および画像処理装置における印刷装置の識別プログラムを記録した媒体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像印刷システム、印刷装置、画像処理装置、画像処理装置における印刷装置の識別方法、および画像処理装置における印刷装置の識別プログラムを記録した媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
インクジェットプリンタのようなカラー印刷装置では、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の三色の色インク、あるいはこれにブラック(K)を加えた四色の色インクでカラー画像を印刷する。これらの色インクを吐出する印刷ヘッドは全ての色インクを吐出する一体型のものとすることも可能であるが、歩留まりが悪くなるので複数の印刷ヘッドを色ごとに分けて使用することが多い。一体型の場合は色インクの吐出量は全体的に多いか少ないかの誤差はあるものの各色インク間でのバランスは保持される。しかしながら、複数の印刷ヘッドを使用する場合には印刷ヘッドごとのばらつきによって各色インク間でのバランスが崩れてしまう。
【0003】
このため、特公平6−79853号公報に示す従来のカラー印刷装置では、印刷ヘッドを駆動する駆動回路ごとに駆動信号を調整可能としておき、この駆動信号を工場などで設定すれば各色インク間でのバランスを保持可能となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来のものにおいては、各カラー印刷装置ごとに工場調整が必要となるので製造工程が増えて煩雑であるという課題があった。
【0005】
これに対し、本願出願人は新たにカラー画像データを出力する段階で機体差を打ち消すような色修正を行う手法を考案することにより、各カラー印刷装置ごとの機体差が生じていることを許容しつつ印刷物は均一なものが得られるようになった。
【0006】
しかしながら、色修正によって均一な印刷結果を得ようとする場合にはカラー画像データを出力する側が接続されているカラー印刷装置の機体差に応じて色修正を行うことになるため、接続されているカラー印刷装置が変更されていないか識別する必要が生じる。
【0007】
カラー印刷装置自体はシリアル番号を付されており、このようなシリアル番号を出力することは技術的には困難なわけではない。しかしながら、シリアル番号が付されるのは、カラー印刷装置の製造過程における最終段階の梱包過程においてシールを貼付する段階でしかない。すなわち、シリアル番号を印刷されたシールと登録葉書などとがセットにされ、梱包過程においてシールを貼付するとともに登録葉書とともに梱包箱に挿入している。
【0008】
もし、カラー印刷装置自体がシリアル番号を出力できるようにすれば梱包過程においてそのシリアル番号に一致するシールと登録葉書などを用意して不一致とならないように慎重な作業が要求されてしまう。すなわち、技術的な問題以前において、製造コストの面からそのような手法は実質的に採用し得なかった。
【0009】
なお、シリアル番号を出力可能に構成できるとして、このシリアル番号から機体差を入手するということも実現不可能ではないが、このような参照テーブルは巨大となるし、製品全てについての参照テーブルを形成して配布するのは困難である。
【0010】
本発明は、上記課題にかんがみてなされたもので、ハードウェアに依存することなく機体差に対応した調整が可能であるとともに、接続されている印刷装置が変更されているか否かを効果的に識別することが可能な画像印刷システム、印刷装置、画像処理装置、画像処理装置における印刷装置の識別方法、および画像処理装置における印刷装置の識別プログラムを記録した媒体の提供を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1にかかる発明は、カラー画像を色分解した所定の要素色の記録材を使用して印刷を行う印刷装置と、同印刷装置の機体差に応じた所定の画像処理をした印刷データをこの印刷装置に出力する画像処理装置とを備える画像印刷システムであって、上記印刷装置は、同印刷装置における各要素色ごとの記録材の使用量の機体差に関する性能を表す性能データを保持するとともに上記画像処理装置に対して出力可能な性能データ保持手段を有するとともに、上記画像処理装置は、上記性能データを取得可能であるとともに同性能データに基づいて上記印刷装置を識別する識別手段と、同識別手段にて識別される印刷装置ごとにその記録材の使用量の機体差を打ち消すように色画像データを色変換する色修正手段とを有し、同色修正手段では、要素色間の強弱を判定するための色偏りパッチを上記印刷装置に印刷させ、このパッチの選択の入力から上記印刷装置における各要素色ごとの強弱のバランスを判定し、色補正が必要な要素色を所定のトーンカーブで修正するためにどの程度の強調修正をすべきか判定するためのグレイスケールパターンであってトーンカーブを利用した強調修正を行ったグレイスケールパターンを上記印刷装置に印刷させ、このトーンカーブの選択の入力に対応した色修正を行う構成としてある。
【0012】
上記のように構成した請求項1にかかる発明においては、印刷装置と画像処理装置とが接続されており、同画像処理装置は同印刷装置の機体差に応じた所定の画像処理をした印刷データを同印刷装置に出力するが、このときに印刷装置の性能データ保持手段は自己の機体差に関する性能を表す性能データを保持するとともに上記画像処理装置に対して出力するし、上記画像処理装置の識別手段は上記性能データを取得するとともに、同性能データに基づいて同印刷装置を識別する。
【0013】
機体差に関する性能データであればユーザの側において直接的に必要なものではなく、シリアル番号などのように装置外面に付されたり登録葉書などに付される必要もない。従って、純粋に製造過程だけの管理で性能データを付し、これを出力すればよい。
【0014】
また、画像処理装置の側においては所定の画像処理をした印刷データを印刷装置に出力すればよいが、かかる画像処理は特別な処理に限定されることなく、広く適用可能である。ここにおいて、性能データに基づいて印刷装置を識別する関係上、性能データが一致する印刷装置においては識別し得ないことにもなる。しかしながら、その前提として機体差が無いものにおいては同じ印刷データを出力しても同じ印刷物を得られる意味で十分である。従って、より効果的な適用例として、上記印刷装置は、カラー画像を色分解した所定の要素色の記録材を使用して印刷するとともに、上記性能データ保持手段は、上記性能データとして同印刷装置における各要素色ごとの記録材の使用量を機体差として保持するとともに、上記画像処理装置は、上記識別手段にて識別される印刷装置ごとにその記録材の使用量の機体差を打ち消すように色画像データを色変換する色修正手段を有する構成としてある。なお、ここにいう使用量とは、各要素色毎の一画素あたりの記録材の使用量を指している。
【0015】
上記のように構成した発明においては、印刷装置の性能データ保持手段は当該印刷装置における機体差に対応した各要素色ごとの記録材の使用量を性能データとして出力し、画像処理装置では識別手段がその性能データに基づいて印刷装置を識別するとともに、色修正手段がその記録材の使用量の機体差を打ち消すように色画像データを色変換する。
【0016】
従って、標準的な性能データと比較して偏りのある機体であれば通常は記録材の使用量の偏差だけ色が変化してしまうことになるのであるが、このように色修正手段は印刷データを出力するにあたって性能データに基づいて機体差が打ち消されるように色修正するので、印刷装置において機体差の分だけ印刷データから色ずれが生じる印刷物となったとしてもそれを見越して色修正されているので、本来の色に忠実な印刷物となる。また、性能データが一致する複数の印刷装置においては識別不能となったとしても識別する理由が色合わせであるので、色の再現性は保持される。
【0017】
記録材の使用量の機体差を性能データとして保持するにあたってどこに保持するのかは特に限定されるものではないが、作業性を考慮した好適な例として、請求項2にかかる発明は、請求項1に記載の画像印刷システムにおいて、上記性能データ保持手段は、上記印刷装置において記録材を消費する印字ヘッドに備えられている構成としてある。
【0018】
上記のように構成した請求項2にかかる発明においては、記録材を消費する印字ヘッドに性能データが保持されることになるが、印字ヘッドはにおけ記録材の使用量を計測する状況においては印字ヘッドだけがアセンブルされるような状況もありうるため、他の構成パーツでなく印字ヘッド自体に保持せしめることにより現実の作業性を向上させうる。
【0019】
印字ヘッドにおける性能データの保持手法については特に限定されるものでもないが、その一例として、請求項3にかかる発明は、請求項1または請求項2のいずれかに記載の画像印刷システムにおいて、上記性能データ保持手段は、上記記録材の使用量を電気信号で記録する構成としてある。
【0020】
上記のように構成した請求項3にかかる発明においては、上記性能データ保持手段が電気信号で記録材の使用量を記録する。例えば、不揮発性のPROMであるとか、他のメモリなどを備えておき、同使用量を記録する。ここにおいて記録された同使用量の出力手法は適宜変更可能であり、シリアル通信による出力であってもよいしパラレル通信による出力であってもよく、また、性能以外の他のデータを記録しておくものであってもよい。また、同使用量は、性能データとして画像処理装置において使用可能なものであればよく、必ずしも絶対的な値である必要はなく、相対的な値であったり、使用量を段階的にクラス分けしたようなデータであっても良い。
【0021】
むろん、印字ヘッドに対する記録手法は電気信号以外であっても可能であり、請求項4にかかる発明は、請求項1〜請求項3に記載の画像印刷システムにおいて、上記性能データ保持手段は、上記記録材の使用量を機構的に記録する構成としてある。
【0022】
上記のように構成した請求項4にかかる発明においては、例えば、ヘッドの一部に容易に切除可能なピンを形成しておき、計測した記録材の使用量に応じて対応するピンを切除するとともに、このようなピンの切除を印刷装置に設けた他のセンサで検出するようにしても良い。また、切除する部分にプリントパターンを形成しておき、切除した部分で非導通となるようにしておくようにすれば機構的な記録でありながら電気的に読みとり可能にもなる。
【0023】
一方、本発明はこのような印刷装置と画像処理装置とが共に所定の構成を有することによって実現可能であるものの、その要素ごとにも発明としては成立しうる。すなわち、請求項5にかかる発明は、画像処理装置に接続されて、同画像処理装置からの印刷データを入力して印刷する印刷装置であって、自己の機体差に関する性能を表す性能データを保持するとともに上記画像処理装置に対して出力可能な性能データ保持手段と、要素色間の強弱を判定するための色偏りパッチと色補正が必要な要素色を所定のトーンカーブで修正するためにどの程度の強調修正をすべきか判定するためのグレイスケールパターンであってトーンカーブを利用した強調修正を行ったグレイスケールパターンを印刷する印刷手段を有する構成としてあるし、請求項6にかかる発明は、接続された印刷装置に対して同印刷装置の機体差に応じた所定の画像処理をした印刷データを出力する画像処理装置であって、上記印刷装置から自己の機体差に関する性能を表す性能データを取得可能であるとともに、同性能データに基づいて同印刷装置を識別する識別手段と、要素色間の強弱を判定するための色偏りパッチを上記印刷装置に印刷させ、このパッチの選択の入力から上記印刷装置における各要素色ごとの強弱のバランスを判定し、色補正が必要な要素色を所定のトーンカーブで修正するためにどの程度の強調修正をすべきか判定するためのグレイスケールパターンであってトーンカーブを利用した強調修正を行ったグレイスケールパターンを上記印刷装置に印刷させ、このトーンカーブの選択の入力に対応した色修正を行う色修正手段とを有する構成としてあり、それぞれにおいて個別の印刷装置や画像処理装置において適用される。
【0024】
上述したようにして、印刷装置が保持する性能データを利用して画像処理装置が複数の印刷装置を識別する手法は、実体のある装置に限定される必要はなく、その方法としても機能することは容易に理解できる。このため、請求項7にかかる発明は、印刷装置と画像処理装置とを接続し、同画像処理装置より同印刷装置の機体差に応じた所定の画像処理をした印刷データを同印刷装置に出力するにあたり、上記印刷装置より自己の機体差に関する性能を表す性能データを上記画像処理装置に対して出力し、上記画像処理装置はこの性能データを取得するとともに同性能データに基づいて同印刷装置を識別し、同性能データに応じた画像処理をして印刷データを出力するにあたり、要素色間の強弱を判定するための色偏りパッチを上記印刷装置に印刷させ、このパッチの選択の入力から上記印刷装置における各要素色ごとの強弱のバランスを判定し、色補正が必要な要素色を所定のトーンカーブで修正するためにどの程度の強調修正をすべきか判定するためのグレイスケールパターンであってトーンカーブを利用した強調修正を行ったグレイスケールパターンを上記印刷装置に印刷させ、このトーンカーブの選択の入力に対応した色修正を行う構成としてある。
【0025】
すなわち、必ずしも実体のある装置に限らず、その方法としても有効であることに相違はない。
【0026】
ところで、このような画像処理装置は単独で存在する場合もあるし、ある機器に組み込まれた状態で利用されることもあるなど、発明の思想としてはこれに限らず、各種の態様を含むものである。従って、ソフトウェアであったりハードウェアであったりするなど、適宜、変更可能である。
【0027】
その一例として、入力される色画像データに基づいて印刷インクなどに対応した色画像データに変換し、所定のカラープリンタに印刷せしめるプリンタドライバにおいても、接続されているカラープリンタから機体差に関する性能データを取得し、同性能データに応じてカラープリンタを識別するとともに、必要に応じて同性能データに基づいて画像処理を実行し、認識したカラープリンタに対して出力する構成とすることもできる。
【0028】
すなわち、プリンタドライバは印刷インクなどに対応して入力された色画像データを変換するが、性能データを取得することによってカラープリンタを識別し、変換する処理が同性能データに対応することによって本来の変換処理も可能となり、所定のカラープリンタに対して印刷せしめることが可能となる。むろん、取得した性能データに基づいて複数のカラープリンタの中から所望のものを選択するといった処理とすることも可能である。
【0029】
発明の思想の具現化例として画像処理装置のソフトウェアとなる場合には、かかるソフトウェアを記録した記録媒体上においても当然に存在し、利用されるといわざるをえない。
【0030】
その一例として、さらに、請求項8にかかる発明は、印刷装置と画像処理装置とを接続し、同画像処理装置より同印刷装置の機体差に応じた所定の画像処理をした印刷データを同印刷装置に出力するための画像処理装置における印刷装置の識別プログラムを記録した媒体であって、上記印刷装置より出力される自己の機体差に関する性能を表す性能データを取得し、同性能データに応じた画像処理をして印刷データを出力するにあたって当該性能データに基づいて同印刷装置を識別する機能および要素色間の強弱を判定するための色偏りパッチを上記印刷装置に印刷させ、このパッチの選択の入力から上記印刷装置における各要素色ごとの強弱のバランスを判定し、色補正が必要な要素色を所定のトーンカーブで修正するためにどの程度の強調修正をすべきか判定するためのグレイスケールパターンであってトーンカーブを利用した強調修正を行ったグレイスケールパターンを上記印刷装置に印刷させ、このトーンカーブの選択の入力に対応した色修正を行う機能をコンピュータに実現させる構成としてある。
【0031】
むろん、その記録媒体は、磁気記録媒体であってもよいし光磁気記録媒体であってもよいし、今後開発されるいかなる記録媒体においても全く同様に考えることができる。また、一次複製品、二次複製品などの複製段階については全く問う余地無く同等である。
【0032】
さらに、一部がソフトウェアであって、一部がハードウェアで実現されている場合においても発明の思想において全く異なるものはなく、一部を記録媒体上に記録しておいて必要に応じて適宜読み込まれるような形態のものとしてあってもよい。
【0033】
【発明の効果】
以上説明したように本発明は、性能データという製造過程においてのみ管理すれば足りるデータを利用して印刷装置を識別するようにしたため、梱包過程を含めた管理作業が不要となり、現実的な問題として実現可能な画像印刷システムを提供することができる。また、機体差に関する性能データであるので、画像処理装置の側でこれを取得することにより、ハードウェアに依存することなく機体差に対応した調整も可能となる。
【0034】
また、記録材の使用量に関する偏差を打ち消すように色変換することにより、ハードウェアに対する直接の調整を行うことなく修正することができるようになる。すなわち、ハードウェアにおける記録材の使用量の偏りを許容するものであるから、ユーザの側で調整することができ、工場調整を不要にできる。なお、性能データが同一の印刷装置に対しては同じ色修正を行うのであるから、識別できない場合でも色再現性は保持される。
【0035】
さらに、請求項2にかかる発明によれば、記録材の使用量の偏差を生じる直接の原因となる印字ヘッドに性能データを保持するため、記録材の使用量の計測時に記録対象が被計測物となって記録作業が容易であるし、計測に必要なアセンブルも最小単位でよくなる。
【0036】
さらに、請求項3にかかる発明によれば、性能データの記録が電気信号によるものであり、書き込みと読み込みが容易となる。
【0037】
さらに、請求項4にかかる発明によれば、性能データの記録が機構的によるものであり、記録方法が容易であるし、安価となる。
【0038】
さらに、請求項5にかかる発明によれば、かかる効果を奏することが可能な印刷装置を提供することができる。
【0039】
さらに、請求項6にかかる発明によれば、かかる効果を奏することが可能な画像処理装置を提供することができる。
【0040】
さらに、請求項7にかかる発明によれば、かかる効果を奏することが可能な画像処理装置における印刷装置の識別方法を提供することができる。
【0041】
さらに、請求項8にかかる発明によれば、かかる効果を奏することが可能な画像処理装置における印刷装置の識別プログラムを記録した媒体を提供することができる。
【0042】
【発明の実施の形態】
以下、図面にもとづいて本発明の実施形態を説明する。
【0043】
図1は、本発明の一実施形態にかかる画像印刷システムをブロック図により示しており、図2は具体的ハードウェア構成例をブロック図により示している。
【0044】
図において、画像入力装置10はカラー画像の色画像データを画像処理装置20へ入力し、同画像処理装置20は同色画像データについて画像処理する。そして、同画像処理装置20は通信回線40を介して接続されている複数の印刷装置30のうちのいずれかに印刷データとして出力する。ここにおいて、各印刷装置30は自己の機体差に関する性能データを保持しており、画像処理装置20は通信回線40を介して同性能データを取得し、この性能データに応じて印刷装置30を識別するとともに、同性能データに応じた画像処理を行なっている。すなわち、印刷装置30には性能データを保持するとともに通信回線40を介して画像処理装置20に出力する性能データ保持手段が備えられ、画像処理装置20には同性能データを取得するとともに印刷装置30を識別する識別手段と同性能データに応じた画像処理を行うための画像処理手段が備えられている。
【0045】
ここにおいて、画像入力装置10の具体例はスキャナ11やデジタルスチルカメラ12あるいはビデオカメラ14などが該当し、画像処理装置20の具体例はコンピュータ21とハードディスク22とキーボード23とCD−ROMドライブ24とフロッピーディスクドライブ25とモデム26とディスプレイ27などからなるコンピュータシステムが該当する。なお、モデム26については公衆通信回線に接続され、外部のネットワークに同公衆通信回線を介して接続し、ソフトウェアやデータをダウンロードして導入可能となっている。また、この場合の通信回線40はLANであり、複数台接続されている印刷装置30の具体例は破線で示す他のコンピュータシステムを介して同通信回線40に接続されたカラーインクジェット方式のプリンタ31となっている。
【0046】
本実施形態においては、通信回線40を介して複数のプリンタ31をコンピュータ21に接続しているが、一台のプリンタ31だけを接続する構成とするものであっても良い。
【0047】
図3はプリンタ31の概略構成を示しており、三つの印字ヘッドユニット31a1からなる印字ヘッド31aと、この印字ヘッド31aを制御する印字ヘッドコントローラ31bと、当該印字ヘッド31aを桁方向に移動させる印字ヘッド桁移動モータ31cと、印字用紙を行方向に送る紙送りモータ31dと、これらの印字ヘッドコントローラ31bと印字ヘッド桁移動モータ31cと紙送りモータ31dにおける外部機器とのインターフェイスにあたるプリンタコントローラ31eとから構成されている。
【0048】
このプリンタ31は印字インクとして四色の色インクを使用するものであり、各印字ヘッドユニット31a1にはそれぞれ独立した二列の印字ノズルが形成されている。供給する色インクは印字ノズルの列単位で変えることができ、この場合は図示左方の印字ヘッドユニット31a1については二列とも黒色インク(K)を供給し、図示右方の印字ヘッドユニット31a1については左列にマゼンタ色インク(M)を供給するとともに右列にイエロー色インク(Y)を供給し、図示真ん中の印字ヘッドユニット31a1については左列にシアン色インク(C)を供給するとともに右列は不使用としている。ここにおいて、各印字ヘッドユニット31a1の左列と右列との製造誤差は比較的小さく、ほぼ無視できる。
【0049】
しかしながら、印字ヘッドユニット31a1ごとの間では色インクの吐出量に差が生じやすく、後述するようにして測定された各印字ヘッドユニット31a1ごとの色インクの吐出量を計測した性能データを保持できるようにPROMエリアを備えている。本実施形態においては、性能データをPROMに対して電気信号を利用して記録するようにしているが、印字ヘッドユニット31a1に記録するにあたっては必ずしもこのようなPROMを利用する必要はない。
【0050】
例えば、図4には印字ヘッドユニット31a1の背面側に容易に折ることの可能なピン31a1Pを形成してあり、性能データを4ビットでコード化して記録できるようにしている。この場合、プリンタ31内でピン31a1Pのそれぞれに対応する位置に支持される可動センサ31a1Sが4ビットをデコードして電気信号に変換する。また、図5には図4に示したピン31a1Pを利用してプリントパターン31a1Lを切断可能にした例を示している。すなわち、プリントパターン31a1Lの一部が上述したピン31a1Pの根部を通過するように配設してあり、同ピン31a1Pを折ることによってプリントパターン31a1Lが切除されてコード化できるようにしている。従って、同プリントパターン31a1Lの端部で導通状況を判断すれば、折られたピン31a1Pに対応するプリントパターン31a1Lか否かを判断でき、デコード可能となる。すなわち、記録は機構的に行うとともに読み込みは電気的に行なえるようにした例である。
【0051】
むろん、これら以外にも性能データの記録及び読み出しが可能であることはいうまでもなく、同様の意味でディップスイッチを装着しておいてもよい。この場合、同ディップスイッチのオン・オフの組み合わせによって複数ビットのコード化が可能となり、性能データを設定しておくことができる。
【0052】
一方、上述した印字ヘッドコントローラ31bには、この印字ヘッドユニット31a1における各ノズルに備えられているピエゾ素子を駆動して色インクを吐出させる印字ヘッド駆動部31b1とともに同PROMエリアを参照するためのPROMインターフェイス31b2を備えており、プリンタコントローラ31eを介して入力される印字データに基づいて印字ヘッド駆動部31b1にて印字させるとともに、要求に応じてPROMエリアに保持された色インクの吐出量である性能データを出力可能となっている。
【0053】
また、このようなPROMエリアは必ずしも印字ヘッドユニット31a1に備えなければならないわけではなく、少なくともプリンタ31内に装着してあればよく、図3の二点鎖線に示すように印字ヘッド31aとは別個に備えても良い。
【0054】
ここで、このような印字ヘッド31aのPROMエリアへの性能データの書き込みについて説明する。この書き込みの手順は、図6に示す工場設定の手順書に示している。同図に示すように、最初の手順S11では色インク吐出量を計測する。
【0055】
図7(A)は印字ヘッド31aにおける色インク吐出量を示している。印字する際にプリンタドライバはRGBデータをCMYKデータに色変換するとともにハーフトーン処理するが、これは印字ヘッド31aの色インクを考慮した対応関係に基づいている。そして、この対応関係は当然に色インクの吐出量にも関係している。すなわち、同図の上段(基準)に示すようにある印字データに対応して吐出されるべき色インク量が40ngであることを前提としてプリンタドライバが色変換するにもかかわらず、実際には下段(サンプル)のようにずれてしまう。むろん、このずれを小さくすることも可能であるが、印字ヘッドユニット31a1の製造歩留まりを悪化させてしまう。
【0056】
このような色インクの吐出量の計測(手順S11)は、印字ヘッド31aを組み付けた状態で全ての印字ヘッドユニット31a1にシアン色インクを供給し、所定の用紙に25%といった適当な密度で図8に示すようにベタのパッチを印刷させ、その濃度を濃度計で測定する。むろん、図に示す六つのパッチは六列の印字ノズルのそれぞれだけで印字する。全ての印字ノズルが同じシアン色インクを吐出するようにしているため、測定される濃度は印字ノズルごとの吐出量に概ね比例する。この結果、図7(B)に示すように各ノズルが25%の基準で印字するようにしているにもかかわらず、サンプルされた結果にはバラツキが生じる。この例で言えば、同じ印字ヘッドユニット31a1で印字されるマゼンタとイエローに使用することになる印字ノズルの吐出量がやや少なく(23%)、シアンに使用することになる印字ノズルの吐出量がやや多く(27%)なっており、ブラックに使用することになる印字ノズルの吐出量が基準値と一致している(25%)。
【0057】
図9はこのように濃度計で計測される濃度と色インク量との対応関係を示すとともに、これをクラス分けしつつ4ビットでコード化した対応関係も示している。同図から明らかなように、起こりうる吐出量の偏差は基準となる40ngを中心として上下に2ngずつの範囲で16段階に分類でき、これをクラス分けして性能データとしてPROMに記録する。すなわち、濃度を計測したら同対応関係を参照することにより対応する色インク量を得ることができ、結果的に色インク量を計測したのと同意義となるので印字ヘッド31aにおけるPROMエリアに書き込む(手順S12)。なお、同対応関係を形成するにあたっては何千、何万ショットを吐出した場合の色インク重量をショット数で除算して1ショットの色インク量を求めるとともに、そのようにして計測されたヘッドを使用してパッチを印刷させて濃度を測っておく。また、16段階であれば二進法の4桁で表せることになり、図4および図5で示したようにして4ビットの性能データとして記録することができる。
【0058】
図10はこのような工場設定でのパッチ印刷の際の電気信号系統を示すブロック図であり、パッチ印刷回路51が印字ヘッドユニット31a1内のスイッチング回路を介してアクチュエータにあたる各ピエゾ素子を駆動させてパッチを印刷させ、濃度計で計測された濃度のデータをPROM書込回路52が書き込んでいる。従って、上述したようにプリンタ31に組み付けられたときには印字ヘッドコントローラ31bを介して印字ヘッドユニット31a1ごとの吐出量を読出可能となる。また、印字ヘッドユニット31a1を組み付けた段階で既に記録手段も備えているので、この段階で計測した結果を記録でき、最小のアセンブルで性能データを保持できることになる。
【0059】
特に、印字ヘッドと色インクタンクとが一体的に形成されるようなものにおいては、かかるカートリッジごとにデータを記録するようにしてもよい。
【0060】
なお、本実施形態においては、四色の色インクを使用しているが、図11に示すプリンタ31の印字ヘッド31aのように三つの印字ヘッドユニット31a1における二列の印字ノズルを最大限に利用して六色の色インクを使用することも可能である。この場合、シアンとマゼンタについては濃色インクと淡色インクとを使用するものとし、さらにイエローとブラックとを使用して合計六色となっている。また、本実施形態においては、色インクを吐出させるためにピエゾ素子によるマイクロポンプ機構を採用しているが、インク吐出孔の内側壁面に備えられたヒータによって気泡を発生させ、その膨張圧力でインクを吐出させるようなものであっても構わない。むろん、これら以外の方法で色インクを吐出させるものであっても良いし、あるいは、色インクを吐出させるのではなく、ヒータによってインクリボンに付着した色インクを溶融させて転写する熱転写タイプの印字ヘッドなどについても適用可能である。ただし、この場合はインクリボンごとに印字ヘッドが異なっており、各印字ヘッドごとに機体差が生じているようなものに適用される。
【0061】
むろん、画像処理の内容によっては性能データの影響が異なる。本実施形態においては後述するように印字ヘッド31aの機体差を打ち消す画像処理をするべく性能データとして印字ヘッド31aの機体差を利用しているが、別の機体差を打ち消すような画像処理であれば印字ヘッド部分の機体差に限るものではない。
【0062】
このように印字ヘッドユニット31a1のPROMに記録された性能データは、コンピュータ21の側において読み込まれるが、かかる読み込みはオペレーティングシステム(OS)に組み込まれたLANドライバ(LANDRV)を介して行われる。すなわち、同LANドライバは通信回線40を介して上記プリンタ31と通信可能となっており、印刷データの出力のみならず、上述したような色インクの吐出量である性能データを読み出し可能となっている。さらに、このLANドライバを介して同データの読み出しを要求するのは後述するプリンタドライバ(PRTDRV)であり、このプリンタドライバが識別手段を構成するし、プリンタドライバ自身は通常の画像処理も含めて画像処理手段を構成している。むろん、通信回線40を介することなくプリンタ31をコンピュータ21に接続する場合には、コンピュータ21のCPUが周辺機器としてのプリンタ31と双方向通信を実行することによって行われる。このような双方向通信はオペレーティングシステムに組み込まれた基本プログラム等も利用して行われる。
【0063】
一方、プリンタドライバはこれら以外の機能も備えている。すなわち、本実施形態においては、表色空間を変換する色変換手段や階調を変換する階調変換手段の機能を兼ね備えている。ただし、色変換手段と階調変換手段については公知の手法を採用しており、ここでは詳述しない。
【0064】
このようなプリンタドライバなどはインストールプログラムとともにCD−ROMなどのプログラム記録媒体に記録されて頒布され、コンピュータ21にプリンタ31を接続した後、同CD−ROMをCD−ROMドライブ24にセットしてインストールされる。すなわち、セット後、インストールプログラムはアプリケーションとして実行され、プリンタドライバや色変換ルックアップテーブルなどをハードディスク22上に展開することになる。むろん、上述したようにフロッピーディスクドライブ25とモデム26などを介して導入してもよい。
【0065】
次に、上記構成からなる本実施形態の動作をプリンタドライバの流れに沿って説明する。
【0066】
アプリケーションから印刷を行う場合、オペレーティングシステムに組み込まれたプリンタドライバが起動され、図12に示すように、ステップS110にて印字ヘッドのPROMから性能データを読み込む。すなわち、LANドライバを介して通信回線40上で現在指定されているプリンタ31と通信し、印字ヘッドコントローラ31bのPROMインターフェイス31b2を介して印字ヘッド31aのPROMエリアに書き込まれたインクの吐出量である性能データを読み出す。
【0067】
次に、ステップS120では読み出されたデータに基づいてプリンタ31が変更されたか否かを判断する。この識別はハードディスク22などの所定の領域に書き込まれた一つ前に読み込んだ性能データを読み出して比較することにより行う。なお、初めてプリンタドライバが起動されたときにはそれ以前の読み出し経験がないためハードディスク22上に記録されておらず、比較したときには変更有りと判断する。
【0068】
このようにして識別した結果、プリンタ31が変更されている場合、ステップS130にて色修正ルックアップテーブル(LUT)を作成する。読み出されたデータは各印字ヘッドユニット31a1ごとの色インクの吐出量の偏差を表しており、偏差があるということはある色を表す印刷データで印刷しようとしてもその偏りによって色が変化してしまうことを意味する。この色修正ルックアップテーブルは、かかる色の変化を打ち消すように予め色修正しておくための対応関係を表すものであり、かかる色修正ルックアップテーブルを参照して色修正しておけば、印字ヘッドユニット31a1で印刷したときに色の変化が相殺されて原色に忠実に再現されるようになる。
【0069】
上述した例を参照すれば、図9に示すように、シアンは基準よりも強く、マゼンタとイエローは基準よりも弱いから、図13に示すように元のシアンCのデータに対して修正されたシアンC’のデータは全体的に弱めとするとともに、元のマゼンタMとイエローYのデータに対して修正されたマゼンタM’とイエローY’のデータは全体的に強めとする対応関係をルックアップテーブルに形成する。また、ブラックについては基準通りであるため、入出力間で特性を変化させていない。なお、印字ヘッドユニット31a1には計測結果に基づいたデータが記録されているため、相対的な誤差ではなく、絶対的な誤差が分かる。このような絶対的な誤差は製品検査でパスする程度であるのでその範囲は限られており、生じうる絶対的な誤差のすべてについて予め実験して最適な入出力の変換特性を得ておけばよい。
【0070】
印刷手順としては、このような色修正と、RGBからCMYKなどへの色変換とを個別に実行することも可能であるが、実際には同時に実行することが可能である。ステップS140ではこの二つを同時に実行可能となるように色変換時に使用する色変換ルックアップテーブルを書き換えている。従って、RGBデータに基づいて同色変換ルックアップテーブルを参照すればCMYKへの色空間の変換と同時にプリンタ31の出力特性の偏差を見越したC’M’Y’K’データへの補正も同時に行われる。
【0071】
すなわち、この後のステップS150で色変換する際には書き換えられた色変換ルックアップテーブルを参照することになり、色修正と色変換とが同時に完了する。従って、これらのステップS130〜S150の各処理が色修正手段を構成しているといえる。
【0072】
この後、ステップS160にて二値化し、ステップS170にてプリンタ31に印刷させたときには当該プリンタ31における印刷ヘッドユニット31a1の偏差によって生じるはずの色ずれが生じない。
【0073】
この例では、接続されているプリンタ31が変更されているか否かを識別しているが、別の用途として所望のプリンタを探し当てるような利用も可能である。図14はこの場合のプリンタドライバのフローチャートを示している。
【0074】
同図に示すように、ステップS110では先ほどと同様にして現在指定されている印字ヘッドユニット31a1のPROMを読み込み、ステップS112では読み込んだPROM内容のデータが所望のプリンタのデータであるか否かを判断する。この場合、所望のプリンタでなければステップS114にて現在の指定を解いてプリンタ31を変更する。これを繰り返して所望のプリンタ31となったら、ステップS150にて色変換するとともに、ステップS160にて二値化し、ステップS170で印刷する。
【0075】
なお、印字ヘッドユニット31a1のPROMエリアに上述したような性能データが記録されている場合、その性能データに基づいて偏差を打ち消すような色修正を行えばよいのであるが、経年変化によって偏差が生じてくる場合には対応できない。従って、印字ヘッドユニット31a1のPROMエリアからの読み込みだけでなく、マニュアルによって偏差を取得して色修正することも可能である。
【0076】
図15〜図20はこのような偏差取得のサブルーチン処理のフローチャートを示しており、パッチの印刷とユーザーによる選択によってコンピュータ21は偏差を取得する。
【0077】
図16および図17はコンピュータ21にてプリンタ31に印刷させるパッチとそのデータを示している。ステップS210では、紙面上に(1)〜(5)の符号を伴った五つの色偏りパッチを印刷させるものとし、その印刷の色データは赤成分を微妙に変化させたものとなっている。図17に示すように、緑成分と青成分とを階調値「64」で固定しつつ赤成分だけについては階調値「48」〜「80」の範囲で「8」刻みとしている。この刻み幅は全体としての傾向を見る必要があり、細かくしすぎる必要はない。(1)のように赤成分が弱ければシアンぽいグレイが印刷され、(5)のように赤成分が強ければ赤っぽいグレイが印刷される傾向にある。
【0078】
色データを見れば分かるように、本来であれば(3)のパッチにおいて赤緑青の各成分が一致するのでグレーで出力されるべきであるが、上述したようにこの色データに基づいてプリンタ31が印刷する場合に色インクの吐出量の偏差によっては必ずしも(3)のパッチがグレーで出力されるとは限らない。
【0079】
ステップS220ではユーザーがこのパッチを見てグレーに近いパッチNo.を選択してキーボード23から手入力する。ここで、(3)のパッチがグレーであれば補正する必要はないといえる。しかしながら、(4)や(5)のパッチがグレーに近いと判断されたならばシアンが強いことを裏付け、(1)や(2)のパッチがグレーに近いと判断されたならばシアンが弱いことを裏付けることになる。すなわち、この選択はプリンタ31における各要素色ごとの強弱のバランスを判定することに対応する。
【0080】
図18および図19はステップS220においてユーザが選択したパッチが(4)または(5)であり、シアンが強くなる傾向の場合の色補正を示している。
【0081】
ステップS220にて(4)または(5)が選択された場合は赤成分を強調する色補正が必要であると判断し、どの程度の強調補正をすべきか判定するためにステップS230にてグレイスケールパターンを印刷する。ここでいうグレイスケールパターンとは赤成分についてトーンカーブを利用した強調補正を行うものとし、その強調程度を変えて階調値の異なるグレイを連続したパッチ状に印刷したものを意味している。図18はトーンカーブの符号とともにそのグレイスケールを印刷しており、図19は各トーンカーブにおける入出力間の対応関係を示している。図に示すように、トーンカーブの符号が大きいものほど強調度が大きいことが分かる。この例では弱い成分だけを修正するようにしているが、図20に示すように相対的に弱い成分は強くしつつ、強い成分の側を弱くするような修正を同時に行うことも可能である。
【0082】
このようなトーンカーブの具体例としてはγ補正がよく知られている。256階調のRGBデータを前提とすれば、γ曲線はY=255×(X/255)**γとなる入出力関係を意味しており、γ=1において入出力間で強調を行わず、γ>1において入力に対して出力が弱くなり、γ<1において入力に対して出力が強くなる。本実施形態においては、トーンカーブとしてγを「0.05」刻みで変化させてグレイスケールを印刷してみたところ、良好な結果を得た。
【0083】
ステップS240ではユーザーがトーンカーブの選択を実行するが、かかる選択に対応してステップS130では色修正ルックアップテーブルを作成するとともに、ステップS140ではステップS130にて作成した色修正ルックアップテーブルに基づいて色変換ルックアップテーブルを書き換えればよい。
【0084】
この結果、経年変化に対応可能となるし、印刷用紙の紙色の影響も打ち消すことができる。このような印刷用紙の紙色が印刷結果に及ぼす影響は実質的にハードウェアにおける出力特性の偏差と同様であるから、所望の紙に上述したパッチを印刷させて偏差を取得せしめることにより、紙色に影響されることなく元の色を再現するといったことが可能となる。
【0085】
このように、コンピュータ21に対してプリンタ31が接続されているとともに、このプリンタ31の印字ヘッド31aを構成する三つの印字ヘッドユニット31a1に機体差がある場合、コンピュータ21の側でこの機体差を打ち消すように画像処理して出力するが、これにあたって、プリンタ31から印字ヘッド31aのPROMエリアに記録された機体差の性能データをコンピュータ21が読み込み、これによってプリンタ31が変更されていないか判断できるようにしたため、純粋に製造工程においてのみ管理すれば足りるデータでプリンタ31を識別することができ、管理が容易になるとともに、ハードウェアの機体差を許容しつつ同機体差の影響が出ないようにすることが可能となる。
【0086】
<他の実施形態>
図21は各印字ヘッドユニット31a1において1ショットで使用される色インクのインク重量とそのクラス分けの対応表を示している。この例では1ショットあたりの色インク量が20.5〜21.0ngであるときを基準として「1」〜「21」のクラス分けを行ない、各クラスをIDと呼んでいる。図から明らかなようにIDが小さいほどインク重量が重いので色インクをたくさん使用しており、逆にIDが大きいほど少しの色インクを使用している。従って、IDが大きい場合にはデータが表す濃度を濃いめにすればずれを打ち消すことになるし、逆にIDが小さい場合は濃度を薄めにすれずれを打ち消すことができるようになる。
【0087】
故に、予め、IDに対応して図22に示すように入力データと出力データとの間で変換される色修正ルックアップテーブルLUT1〜LUT21を用意しておき、この色修正ルックアップテーブルLUT1〜LUT21に従ってデータの変換を行えばずれは解消される。本実施形態においては、予めIDに対応して印刷結果が最もリニアになるトーンカーブのγを実験によって求めてあり、各IDに対応したルックアップテーブルLUT1〜LUT21を生成してある。
【0088】
従って、この例ではプリンタ31の印字ヘッド31aからIDを読み込むだけで色修正ルックアップテーブルLUT1〜LUT21も一義的に決まり、ステップS130を実行することなくステップS140にて色変換ルックアップテーブルを書き換えればよい。
【0089】
また、上述した実施形態においては、色ずれが二つの印字ヘッドユニット31a1の間の機体差によって生じるものであったため、図17に示すように、緑成分と青成分とを固定しつつ赤成分だけについては階調値を変化させれば色ずれを解消させる方向性が分かった。しかしながら、赤成分と緑成分と青成分とがそれぞれ独立した印字ヘッドユニットを備えている場合には単に一つの成分を増減させるだけではグレーを得ることはできない。このような場合の手順を図23に示している。
【0090】
以下、この手順について詳述する。ステップS310では第一段階のテストパターンであるカスタムAパターンを印刷させる。カスタムAパターンを図24および図25に示しており、成分データが少しずつ異なる円形の複数の灰色パッチから構成されている。また、図24は256階調のRGBデータで成分データを表示しており、図25はCMYKデータの%表示で成分データを表示しており、図26はそれを一覧で示している。
【0091】
それぞれの灰色パッチの成分データについては所定の規則性に従って少しずつ変化させてあり、中央の灰色パッチにおいて成分データが均等しており、紙面上方に向かうにつれて赤(R)成分が大きくなるとともに下方に向かうにつれて同赤成分が小さくなり、また、紙面左下方向に向かうにつれて緑(G)成分が大きくなるとともに右上方向に向かうにつれて同緑成分が小さくなり、また、紙面右下方向に向かうにつれて青(B)成分が大きくなるとともに左上方向に向かうにつれて同青成分が小さくなる。すなわち、上方から下方に向かうに方向に要素色たる赤成分の座標軸を設定するとともに、左斜め下方から右斜め上方に向かうに方向に要素色たる緑成分の座標軸を設定するとともに、右斜め下方から左斜め上方に向かうに方向に要素色たる青成分の座標軸を設定し、これらの座標軸によって定まる座標に比例して各成分データが増減している。
【0092】
従って、このカスタムAパターン内において全ての要素色のバランスを一定の範囲内で変化させた全ての組が表示されることになる。むろん、この成分データ通りに色インクが吐出されれば中央のA1の灰色パッチが無彩色に見え、その周縁では要素色のバランスが崩れていずれかの要素色の影響が表れた灰色となるはずである。また、中央から離れるに従ってバランスのずれの量も大きくなっている。
【0093】
しかしながら、印字ヘッドユニットにおけるインク使用量に偏りがある場合には予定通りの量の色インクが吐出されないため、A1の灰色パッチではなく、他の灰色パッチにおいてバランスすることになる。その関係を逆算した対応関係を図21のクラス分けを利用して図27に示している。例えば、A1が無彩色に見えるのであればシアンの色インクの使用量のIDは「11」となり、マゼンタの色インクの使用量のIDは「11」となり、イエローの色インクの使用量のIDは「11」となるのでまさしく均衡していることになるが、C4が無彩色に見えるのであればシアンの色インクの使用量のIDは「11」となり、マゼンタの色インクの使用量のIDは「15」となり、イエローの色インクの使用量のIDは「7」となっていることが分かる。すなわち、イエロー、シアン、マゼンタの順で吐出するインク重量が少しずつ小さくなっており、各要素色間の強弱の偏差が分かる。
【0094】
なお、灰色パッチは中央のA1と、その一回り外のB1〜B6と、さらに一回り外のC1〜C12と、最外周のD1〜D16とから構成されているが、ハードウェアのチェックでは必ずC1〜C12よりも外側にずれないようにしている。それにもかかわらずD1〜D16を印字するのは、無彩色を選択する際に一定の傾向で成分データがずれる複数の灰色パッチにおいて両側の灰色パッチと比較することによって正確に判断できる事実に鑑み、必ず両側に灰色パッチが存在するようにするためである。
【0095】
また、図24および図25に示すカスタムAパターンではそれぞれの灰色パッチについてはCMYの各要素色で印刷するものの、用紙の下部には切取線とともに黒色インクだけで階調値「128」に対するリファレンスパッチを印刷している。灰色パッチがたくさん並ぶと、無彩色であるか否かの判断を付けにくくなる場合がある。特に、紙色や照明の加減によっては分かりにくくなる可能性がある。しかしながら、黒色インクだけで印刷されたリファレンスパッチがあればこれと待避することによって無彩色の基準が確認できるので、灰色パッチの中から無彩色を選択する際の正確度が向上する。
【0096】
ところで、カスタムAパターンで灰色パッチを選択した場合、その強弱の程度も分かった感じもするが、ここで判断された強弱の偏差はあくまでも階調値であれば「128」近辺での偏差に過ぎず、全階調にわたってシアン、マゼンタ、イエローのIDが「11」、「15」、「7」とするのが最適であるとは限らない。
【0097】
従って、ステップS320にてユーザーはカスタムAパターンの中から無彩色と思われる灰色パッチを選択してキーボード23からコンピュータ21に対して入力すると、同コンピュータ21は次のステップS330にて図22に示した色修正ルックアップテーブルLUT1〜LUT21の候補を選択し、ステップS340にて図28に示すカスタムBパターンを印刷する。カスタムBパターンは紙面上横方向に一つの色修正ルックアップテーブルに従って成分データを変化させた灰色パッチを印刷しつつ、紙面上縦方向にその色修正ルックアップテーブルを変化させ、最終的には紙面上に27のグラデーション風のグレイスケールパターンを印刷して構成されている。
【0098】
カスタムAパターンにおいてA1を無彩色として選んだ場合であっても成分データが「128」の近辺においてたまたまバランスが取れただけであり、他の階調値ではわずかにリニアでないこともある。従って、カスタムAパターンで選択された各要素色のIDについて前後プラスマイナス「1」の範囲で三つのIDを候補とし、それぞれを組み合わせた合計27個の色修正ルックアップテーブルを利用して図28に示す成分データを修正し、カスタムBパターンを印刷する。
【0099】
図29はカスタムAパターンにおいてA1を無彩色として選んだ場合であり、完全に理想通りであれば14番目のグレイスケールパターンが全階調にわたって無彩色に見えるはずである。しかしながら、他の階調値のバランスからすると他のグレイスケールパターンの方が全体的に無彩色に見えることもあり得る。また、図30はカスタムAパターンにおいてC4を無彩色として選んだ場合であり、先に得られたIDを基準に27個のグレイスケールパターンの中から全階調にわたって無彩色に見えるものを選択すればよい。選択結果はステップS350にてキーボード23からコンピュータ21に入力され、最終的に選択されたIDに従って図22に示す色修正ルックアップテーブルも決定される。
【0100】
むろん、この場合もステップS130を実行することなくステップS140にて色変換ルックアップテーブルを書き換えればよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかる画像印刷システムのブロック図である。
【図2】同画像印刷システムの具体的ハードウェア・ソフトウェア構成例を示すブロック図である。
【図3】同画像印刷システムにおけるカラー印刷装置の概略ブロック図である。
【図4】印字ヘッドの変形例を示す斜視図である。
【図5】印字ヘッドの他の変形例を示す図である。
【図6】印字ヘッドに偏差を書き込む工場設定の手順書である。
【図7】印刷ヘッドユニットの色インクの吐出量の状況を示す図である。
【図8】濃度計にて計測するパッチを示す図である。
【図9】濃度計にて計測した結果を示す図である。
【図10】工場設定で印字ヘッドに偏差を書き込む際の回路図である。
【図11】カラー印刷装置の他の構成例を示す概略ブロック図である。
【図12】プリンタドライバのフローチャートである。
【図13】図9に示す計測結果に基づいて入出力特性を変換する対応関係を示す図である。
【図14】他のプリンタドライバのフローチャートである。
【図15】偏差取得のサブルーチンのフローチャートである。
【図16】要素色間の強弱を判定するための色偏りパッチを示す図である。
【図17】同色偏りパッチを印刷するためのデータを示す図である。
【図18】補正態様を選択するためのグレイスケールパターンを示す図である。
【図19】γ曲線を利用した補正態様と入出力の対応関係を示す図である。
【図20】赤の色成分を相対的に強調補正する場合の入出力の対応関係を示す図である。
【図21】プリンタにて吐出する色インクのインク重量とそのクラス分けの対応を示す図である。
【図22】クラス分けに対応した色修正ルックアップテーブルでの入出力の対応関係を示す図である。
【図23】色ずれ調整プログラムのフローチャートである。
【図24】カスタムAパターンをRGBデータの成分データで示す図である。
【図25】カスタムAパターンをCMYKモードの成分データで示す図である。
【図26】カスタムAパターンの成分データの対応関係を示す図である。
【図27】カスタムAパターンで選択される灰色パッチに対応するIDを示す図である。
【図28】カスタムBパターンを構成するグレイスケールパターンを示す図である。
【図29】カスタムAパターンでA1の灰色パッチを選択した場合の色修正ルックアップテーブルの組み合わせを示す図である。
【図30】カスタムAパターンでC4の灰色パッチを選択した場合の色修正ルックアップテーブルの組み合わせを示す図である。
【符号の説明】
10…画像入力装置
20…画像処理装置
21…コンピュータ
22…ハードディスク
23…キーボード
24…CD−ROMドライブ
25…フロッピーディスクドライブ
26…モデム
27…ディスプレイ
30…印刷装置
31…プリンタ
31a…印字ヘッド
31a1…印字ヘッドユニット
31a1L…プリントパターン
31a1P…ピン
31a1S…可動センサ
31b…印字ヘッドコントローラ
31b2…PROMインターフェイス
31e…プリンタコントローラ
40…通信回線
51…パッチ制御回路
52…PROM書込回路
Claims (8)
- カラー画像を色分解した所定の要素色の記録材を使用して印刷を行う印刷装置と、同印刷装置の機体差に応じた所定の画像処理をした印刷データをこの印刷装置に出力する画像処理装置とを備える画像印刷システムであって、上記印刷装置は、同印刷装置における各要素色ごとの記録材の使用量の機体差に関する性能を表す性能データを保持するとともに上記画像処理装置に対して出力可能な性能データ保持手段を有するとともに、上記画像処理装置は、上記性能データを取得可能であるとともに同性能データに基づいて上記印刷装置を識別する識別手段と、同識別手段にて識別される印刷装置ごとにその記録材の使用量の機体差を打ち消すように色画像データを色変換する色修正手段とを有し、同色修正手段では、要素色間の強弱を判定するための色偏りパッチを上記印刷装置に印刷させ、このパッチの選択の入力から上記印刷装置における各要素色ごとの強弱のバランスを判定し、色補正が必要な要素色を所定のトーンカーブで修正するためにどの程度の強調修正をすべきか判定するためのグレイスケールパターンであってトーンカーブを利用した強調修正を行ったグレイスケールパターンを上記印刷装置に印刷させ、このトーンカーブの選択の入力に対応した色修正を行うことを特徴とする画像印刷システム。
- 上記請求項1に記載の画像印刷システムにおいて、上記性能データ保持手段は、上記印刷装置において記録材を消費する印字ヘッドに備えられていることを特徴とする画像印刷システム。
- 上記請求項1または請求項2のいずれかに記載の画像印刷システムにおいて、上記性能データ保持手段は、上記記録材の使用量を電気信号で記録することを特徴とする画像印刷システム。
- 上記請求項1〜請求項3のいずれかに記載の画像印刷システムにおいて、上記性能データ保持手段は、上記記録材の使用量を機構的に記録することを特徴とする画像印刷システム。
- 画像処理装置に接続されて、同画像処理装置からの印刷データを入力して印刷する印刷装置であって、自己の機体差に関する性能を表す性能データを保持するとともに上記画像処理装置に対して上記性能データを出力可能な性能データ保持手段と、要素色間の強弱を判定するための色偏りパッチと色補正が必要な要素色を所定のトーンカーブで修正するためにどの程度の強調修正をすべきか判定するためのグレイスケールパターンであってトーンカーブを利用した強調修正を行ったグレイスケールパターンを印刷する印刷手段を有することを特徴とする印刷装置。
- 接続された印刷装置に対して同印刷装置の機体差に応じた所定の画像処理をした印刷データを出力する画像処理装置であって、上記印刷装置から自己の機体差に関する性能を表す性能データを取得可能であるとともに、同性能データに基づいて同印刷装置を識別する識別手段と、要素色間の強弱を判定するための色偏りパッチを上記印刷装置に印刷させ、このパッチの選択の入力から上記印刷装置における各要素色ごとの強弱のバランスを判定し、色補正が必要な要素色を所定のトーンカーブで修正するためにどの程度の強調修正をすべきか判定するためのグレイスケールパターンであってトーンカーブを利用した強調修正を行ったグレイスケールパターンを上記印刷装置に印刷させ、このトーンカーブの選択の入力に対応した色修正を行う色修正手段とを有することを特徴とする画像処理装置。
- 印刷装置と画像処理装置とを接続し、同画像処理装置より同印刷装置の機体差に応じた所定の画像処理をした印刷データを同印刷装置に出力するにあたり、上記印刷装置より自己の機体差に関する性能を表す性能データを上記画像処理装置に対して出力し、上記画像処理装置はこの性能データを取得するとともに同性能データに基づいて同印刷装置を識別し、同性能データに応じた画像処理をして印刷データを出力するにあたり、要素色間の強弱を判定するための色偏りパッチを上記印刷装置に印刷させ、このパッチの選択の入力から上記印刷装置における各要素色ごとの強弱のバランスを判定し、色補正が必要な要素色を所定のトーンカーブで修正するためにどの程度の強調修正をすべきか判定するためのグレイスケールパターンであってトーンカーブを利用した強調修正を行ったグレイスケールパターンを上記印刷装置に印刷させ、このトーンカーブの選択の入力に対応した色修正を行うことを特徴とする画像処理装置における印刷装置の識別方法。
- 印刷装置と画像処理装置とを接続し、同画像処理装置より同印刷装置の機体差に応じた所定の画像処理をした印刷データを同印刷装置に出力するための画像処理装置における印刷装置の識別プログラムを記録した媒体であって、上記印刷装置より出力される自己の機体差に関する性能を表す性能データを取得し、同性能データに応じた画像処理をして印刷データを出力するにあたって当該性能データに基づいて同印刷装置を識別する機能および要素色間の強弱を判定するための色偏りパッチを上記印刷装置に印刷させ、このパッチの選択の入力から上記印刷装置における各要素色ごとの強弱のバランスを判定し、色補正が必要な要素色を所定のトーンカーブで修正するためにどの程度の強調修正をすべきか判定するためのグレイスケールパターンであってトーンカーブを利用した強調修正を行ったグレイスケールパターンを上記印刷装置に印刷させ、このトーンカーブの選択の入力に対応した色修正を行う機能をコンピュータに実現させることを特徴とする画像処理装置における印刷装置の識別プログラムを記録した媒体。
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