JP2003205631A - 印刷装置、印刷制御プログラム、印刷制御プログラムを記録した媒体および印刷方法 - Google Patents

印刷装置、印刷制御プログラム、印刷制御プログラムを記録した媒体および印刷方法

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JP2003205631A
JP2003205631A JP2002004816A JP2002004816A JP2003205631A JP 2003205631 A JP2003205631 A JP 2003205631A JP 2002004816 A JP2002004816 A JP 2002004816A JP 2002004816 A JP2002004816 A JP 2002004816A JP 2003205631 A JP2003205631 A JP 2003205631A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 太陽光の下で見る色と室内灯の下で見る色が
異なって見えてしまう。 【解決手段】 少なくとも3色の有彩色に加えてこれら
3色と色相の異なる有彩色を使用する。3色の有彩色に
加えるインクとして、これら3色の組み合わせにて生成
する略無彩色における分光反射率の波形の凹凸を減少さ
せることが可能な分光反射率を有する色のインクを採用
すると特に効果的である。従って、インクの組み合わせ
によって全波長に渡って略一定の分光反射率を有する色
を作成することができ、光源の変化による色の変化が少
ない印刷結果を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印刷装置、印刷制
御プログラム、印刷制御プログラムを記録した媒体およ
び印刷方法に関する。
【0002】
【従来の技術】印刷用紙にインクを付着させて色を表現
する際、人間の色の見え方は光源の分光分布とインクお
よび印刷用紙の反射率と人間の目の特性を加味した等色
関数との積で表現することができる。印刷装置において
は通常C(シアン),M(マゼンタ),Y(イエロー)
あるいは略同色相のlc(ライトシアン),lm(ライ
トマゼンタ)の各色インクを組み合わせて色を表現する
ので、上記色の見え方を規定する積の要素においてイン
クの分光分布が変化することによって色が変化すると言
える。色の組み合わせとしては、例えば、無彩色のグレ
ーを表現するためにCMYの各色を適宜組み合わせて印
刷用紙に付着するなどしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の印刷装
置においては、実際に印刷した色についてある光源の下
で測色し、当該測色結果に基づいて画像データとインク
の組み合わせとの対応関係を予め決定するとともに、当
該対応関係を参照して印刷を行っていた。色は上述の積
で表現されることからある光源の下で測色することが必
須であるものの、測色した光源と異なる光源で印刷結果
を見ると、異なる色に見えてしまう。この現象は特に低
彩度あるいは無彩色のグレーについて顕著に現れ、例え
ば、太陽光の下ではグレーに見える色が室内灯の下では
色味を帯びて見えてしまうようなことが起こってしま
う。色の見え方の変化は顔料系のインクで顕著である。
【0004】本発明は、上記課題にかんがみてなされた
もので、光源の変化による色の変化が少ない印刷結果を
得ることのできる印刷装置、印刷制御プログラム、印刷
制御プログラムを記録した媒体および印刷方法の提供を
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1にかかる発明は、複数のインクカートリッ
ジを搭載可能なインクカートリッジ搭載部と、同インク
カートリッジからインクの供給を受けて当該インクを印
刷用紙に印刷する印刷機構とを備えた印刷装置であっ
て、上記インクカートリッジ搭載部には有彩色インクが
充填された少なくとも3色のインクカートリッジを搭載
可能であるとともにこれら3色のインクと色相が異なる
有彩色インクが充填された第2インクカートリッジを搭
載可能である構成としてある。
【0006】すなわち、色の見え方は上述のように光源
の分光分布とインクおよび印刷用紙の反射率と人間の目
の特性を加味した等色関数とが関与するが、等色関数は
人間の目の特性であって固定的であると考えられ、光源
を変化させたときには当該光源の分光分布が変化するの
は当然である。従って、光源を変化させたときに色の見
え方を人為的に制御するためにはインクの分光反射率を
変化させる構成が好適であり、第2インクカートリッジ
に充填されたインクと上記有彩色インクが充填された少
なくとも3色のインクとを組み合わせることによって、
より柔軟に反射率を制御することができる。
【0007】ここで、インクの分光反射率はインクの種
類や色毎に特有であり、光の波長毎の反射率すなわち分
光反射率の高低が色の見え方に寄与する。例えば、波長
が630nm程度の可視光は人間の目に赤色に見えるの
で、当該630nm程度の分光反射率が高く他の波長の
分光反射率が低いインクは赤色に見えやすい。上記有彩
色インクの3色はそれぞれ可視光に対して分光反射率の
高低があるが、当該3色のインクと色相が異なる有彩色
インクはこれら3色のインクと異なる波長での分光反射
率が高いので、第2インクカートリッジの充填インクを
使用することが分光反射率の柔軟な制御に寄与する。
【0008】印刷装置等で任意の色を表現する際には、
少なくとも3色のインクが使用可能であれば必要充分で
ある。3色のインクを組み合わせると、組み合わせられ
た色の分光反射率が重畳され、巨視的には重畳された分
光反射率においてその値が大きい波長の色のように見え
るが、3色のインクと色相が異なる有彩色インクを重畳
することによって、重畳された分光反射率をより柔軟に
制御してより理想的なものに近づけることができる。例
えば、理想的な無彩色の重畳分光反射率は可視光の全波
長に対して分光反射率が一定のものであるが、上記少な
くとも3色のインクの組み合わせでは重畳分光反射率を
一定にすることは困難であり、異なる色相のインクを組
み合わせることによって重畳分光反射率をより一定に近
づけることができる。
【0009】ここで、上記インクカートリッジに充填さ
れる有彩色インクは少なくとも3色であって、これらの
インクの組み合わせによって特定光源下で略任意の色を
表現することができればよく、例えばCMYインクやR
(レッド),G(グリーン),B(ブルー)インクの組
み合わせ等があげられる。むろん、少なくとも3色であ
れば良く、これに対して類似色相のインクを加えてある
印刷装置であっても良い。
【0010】すなわち、上記CMYインクに対してl
c,lm,DY(ダークイエロー)を加えてあっても良
い。lc,lm,DYインクはCMYインクと色相が略
同一であり、第2インクカートリッジに充填された有彩
色インクはlc,lm,DYと色相が異なるので、かか
る構成であっても本発明による効果が生じるからであ
る。さらに、印刷装置としてはインク滴を吐出するイン
クジェットタイプであっても良いし、トナーインクを使
用するレーザープリンタでもよく、他にも種々の態様の
印刷装置に本発明を適用することができる。
【0011】また、第2インクカートリッジに充填され
たインクの具体例として請求項2にかかる発明では、上
記色相の異なるインクは、上記3色のインクと分光反射
率が異なるインクである構成としてある。すなわち、分
光反射率が異なれば上記色相が異なるので、かかるイン
クを加えることによって上記重畳された分光反射率を柔
軟に制御することができる。
【0012】さらに、請求項3にかかる発明は、複数の
インクカートリッジを搭載可能なインクカートリッジ搭
載部と、同インクカートリッジからインクの供給を受け
て当該インクを印刷用紙に印刷する印刷機構とを備えた
印刷装置であって、上記インクカートリッジ搭載部には
有彩色インクが充填された少なくとも3色のインクカー
トリッジを搭載可能であるとともにこれら3色の組み合
わせにて生成する略無彩色における分光反射率の波形の
凹凸を減少させることが可能な分光反射率を有する色の
インクが充填された第2インクカートリッジを搭載可能
である構成としてある。
【0013】すなわち、3色の有彩色インクの組み合わ
せにて略無彩色を生成する際には、各色インクの分光反
射率が重畳されて略無彩色における分光反射率となる
が、この重畳された分光反射率は可視光の全波長に対し
て一定であると理想的である。しかし、3色の有彩色イ
ンクの組み合わせでは重畳された分光反射率が一定には
ならず、ある波長に対しては分光反射率が高く、他の波
長に対しては分光反射率が低いということが起こる。む
ろん、分光反射率が波長によって高低しても光源によっ
ては充分無彩色に見えるが、例えば、分光反射率が高い
波長成分の分光エネルギーが大きい光源下であれば当該
高い波長に相当する色味を帯びて見えてしまう。
【0014】そこで、本発明では3色の組み合わせにて
生成された略無彩色における分光反射率の波形の凹凸を
減少させることが可能な分光反射率を有する色のインク
を第2インクカートリッジに充填し、この第2インクカ
ートリッジの充填インクを使用すると、全波長に対する
分光反射率の凹凸を少なく、すなわち、より一定に近づ
けることができる。むろん、ここで上記インクカートリ
ッジに充填される有彩色インクは少なくとも3色であっ
て、これらのインクの組み合わせによって略無彩色を表
現することができればよく、上記CMYインクやRGB
インク、これに濃淡インクを加えた印刷装置等種々の態
様を採用可能である。
【0015】上記請求項1,3における第2インクカー
トリッジは、上記少なくとも3色の有彩色インクが充填
されたインクカートリッジを使用可能な印刷装置におい
て、デフォルトで搭載されるインクカートリッジでも良
いし、オプションで搭載されるインクカートリッジでも
良い。また、印刷機構においてはインクカートリッジか
らのインク供給を受けて印刷を実行することができれば
よく、上記第2インクカートリッジを使用する場合に
は、上記少なくとも3色の有彩色インクの他、当該第2
インクカートリッジに充填されたインクをも吐出可能に
インク経路等を構成する。
【0016】さらに、第2インクカートリッジの充填イ
ンクとして好適な具体例として請求項4にかかる発明で
は、上記第2インクカートリッジの充填インクは、上記
3色の組み合わせによる分光反射率が他の波長の分光反
射率に比べて高い波長領域において当該3色のそれぞれ
より小さな分光反射率を有する構成としてある。すなわ
ち、3色の組み合わせによる分光反射率においてある波
長領域の分光反射率が他の波長の分光反射率に比べて高
いと、この波長領域の分光反射率は光源の変化によって
色味を帯びる原因となるが、この波長領域で上記3色の
いずれの分光反射率よりも小さい分光反射率を有するイ
ンクを組み合わせると、当該波長領域の分光反射率を抑
えながら他の波長領域の分光反射率を上昇させることが
できる。
【0017】従って、組み合わせの分光反射率を柔軟に
変化させることができる。特に無彩色については、組み
合わせによる分光反射率をより一定に近づける、すなわ
ち分光反射率の波形の凹凸を減少させることができ、光
源の変化によらず無彩色である色を生成することができ
る。むろん、上記3色の組み合わせによる分光反射率が
他の波長の分光反射率に比べて高い波長領域以外では、
当該3色のそれぞれと同等の分光反射率を有していて良
いが、上記他の波長領域での分光反射率をむやみに上昇
させないためには3色のそれぞれより小さな分光反射率
を有することが好ましいし、上記波長領域での分光反射
率を積極的に上昇させたい場合は3色のいずれかより大
きな分光反射率を有することが好ましい。
【0018】さらに、本発明を適用して好適なインクの
例として請求項5にかかる発明では、上記複数のインク
カートリッジに充填されたインクは顔料系インクである
構成としてある。すなわち、顔料系インクによって印刷
した印刷物は、染料系インクより光源の変化による色の
変化が現れやすいので、当該顔料系インクについて本発
明を適用することによって光源変化による色の変化が生
じやすい状況にてこの色の変化を効果的に防止すること
ができる。
【0019】さらに、上記インクカートリッジへの充填
インク例として請求項6にかかる発明では、上記インク
カートリッジ搭載部においては、上記少なくとも3色の
インクとしてシアン系とマゼンタ系とイエロー系のイン
クを充填したインクカートリッジを搭載可能であるとと
もに、レッド系とバイオレット系とのいずれかまたは双
方のインクを充填した第2インクカートリッジを搭載可
能である構成としてある。
【0020】すなわち、シアン系のインクは波長450
nm〜500nm程度の分光反射率が大きく、イエロー
系のインクは波長500nm〜700nm程度の分光反
射率が大きく、マゼンタ系のインクは波長600nm〜
700nm程度および400〜500nm程度の分光反
射率が大きいので、500nm付近の分光反射率は3色
とも大きい。また、レッド系のインクとバイオレット
(V)系のインクは500nm程度の分光反射率が非常
に小さく、この波長の光を吸収することができる。
【0021】従って、CMYインクを組み合わせても5
00nm付近の分光反射率は大きくなりがちであるが、
これにR,Vインクを加えても当該500nm付近の分
光反射率は大きくならず、その周りの分光反射率が大き
くなる。この結果、500nm付近の分光反射率が突出
して大きくならないように組み合わせの分光反射率を調
整することができ、理想的な無彩色に近づけることがで
きる。
【0022】また、第2インクカートリッジとしてR,
Vインクのいずれを充填しても良いが、Rの色相角はM
とYとの色相角の間に存在し、Vの色相角はMとCとの
色相角の間に存在するので、R,Vインクの双方を使用
した方がより容易に多様な色を作成することができる。
さらに、通常の印刷装置においてはCMYのインクを充
填したインクカートリッジが多用されるので、この構成
により非常に多くの印刷装置に適用可能なものを提供す
ることができる。
【0023】さらに、請求項7にかかる発明では、上記
インクカートリッジ搭載部においては少なくとも6色以
上のインクカートリッジを搭載可能であるとともに、任
意の1色以上のインクカートリッジを上記第2インクカ
ートリッジと交換して使用可能である構成としてある。
すなわち、6色以上のインクが搭載可能な印刷装置にお
いて交換インクとして本発明にかかる第2インクカート
リッジの充填インクを使用することができる。
【0024】例えば、CMYKlclmのインクカート
リッジが搭載可能な印刷装置において、lc,lm,K
インクのいずれかをR,Vインクのいずれかに交換する
構成を採用可能である。むろん、CMYKlclmDY
インクを搭載可能な印刷装置であっても良い。このよう
に交換可能な構成にすることによって、通常は従来のC
MYKlclmインク等による印刷を実行しつつも、必
要に応じて本発明にかかるR,Vインクを使用して印刷
を行うことができる。
【0025】さらに、請求項8にかかる発明は、上記印
刷装置は、ドットマトリクス状の画素からなる画像デー
タを取得する画像データ取得部と、上記少なくとも3色
の有彩色および上記第2インクカートリッジの充填イン
ク色によって画素の色を規定したインク色画像データと
上記画像データとの対応関係を規定した色変換テーブル
を記憶する色変換テーブル記憶部と、同色変換テーブル
を参照して上記画像データを上記インク色画像データに
変換する色変換部と、当該色変換後のインク色画像デー
タにて規定された色で印刷を実行させる印刷データを生
成する印刷データ生成部と、当該印刷データに基づいて
上記印刷機構を制御する印刷機構制御部とを具備する構
成としてある。
【0026】すなわち、ドットマトリクス状の画素から
なる画像データを印刷装置で使用するインク色の組み合
わせからなるインク色画像データに変換しつつ印刷を実
行する構成において、本発明にかかる第2インクカート
リッジの充填インク色を含むインク色画像データと上記
取得する画像データとの対応関係を色変換テーブルに規
定すれば、当該色変換テーブルによって容易に本発明に
かかる構成に対応した色変換を実施することができる。
また、当該色変換後のインク色画像データの各色成分の
規定内容に対応した量のインクを使用させる印刷データ
を生成することによって本発明にかかる第2インクカー
トリッジの充填インク色を使用した印刷を実行すること
ができる。
【0027】さらに、請求項9にかかる発明は、上記少
なくとも3色の有彩色を上記第2インクカートリッジの
充填インク色に置き換える分版処理を行って上記色変換
テーブルが作成されている構成としてある。すなわち、
CMY等の少なくとも3色の有彩色の組み合わせで表現
される色を色変換テーブルにて規定する手法は従来より
確立されているので、当該3色の有彩色の組み合わせが
決定していれば、そのうちのいずれかの色を上記第2イ
ンクカートリッジの充填インク色に置き換えることによ
り、第2インクカートリッジの充填インク色を使用しつ
つも元の色と等価な色を容易に作成することができる。
【0028】当該分版処理によって少なくとも3色の有
彩色を上記第2インクカートリッジの充填インク色に置
き換えることができれば、当該置き換えられた色は画像
データにおけるRGBデータの組み合わせと即座に対応
づけられるので、本発明にかかる第2インクカートリッ
ジの充填インク色を使用した色変換テーブルを容易に作
成することができる。
【0029】さらに、請求項10にかかる発明は、上記
分版処理では、マゼンタ系とイエロー系のインクをレッ
ド系のインクに置き換える構成としてある。すなわち、
Rの色相角はMとYとの色相角の間に存在するので、C
MY系のインクを使用する印刷装置においてMとYをR
に置き換えれば容易に分版処理を行うことができる。置
き換えの指針としては、置き換えが可能な最大限の置き
換えを実施するなど、種々の指針を採用可能である。む
ろん、分版処理後にそのインクでの印刷色を測色し、よ
り正確な色変換テーブルを作成することもできる。
【0030】さらに、請求項11にかかる発明は、上記
分版処理では、マゼンタ系とシアン系のインクをバイオ
レット系のインクに置き換える構成としてある。すなわ
ち、Vの色相角はMとCとの色相角の間に存在するの
で、CMY系のインクを使用する印刷装置においてMと
YをRに置き換えれば容易に分版処理を行うことができ
る。ここでも、置き換えが可能な最大限の置き換えを実
施するなど、種々の指針を採用可能であるし、分版処理
後にそのインクでの印刷色を測色し、より正確な色変換
テーブルを作成することもできる。
【0031】ところで、このような印刷装置は単独で存
在する場合もあるし、ある機器に組み込まれた状態で利
用されることもあるなど、発明の思想としてはこれに限
らず、各種の態様を含むものである。従って、ソフトウ
ェアであったりハードウェアであったりするなど、適
宜、変更可能である。請求項12,請求項13にかかる
発明は、その思想の具現化例として印刷装置のソフトウ
ェアとなる場合に対応させてある。請求項14,請求項
15にかかる発明ではその記録媒体に対応させてある。
むろん、請求項12〜請求項15において請求項2,請
求項4〜請求項11に対応させることも可能である。
【0032】このソフトウェアの記録媒体は、磁気記録
媒体であってもよいし光磁気記録媒体であってもよい
し、今後開発されるいかなる記録媒体においても全く同
様に考えることができる。また、一次複製品、二次複製
品などの複製段階については全く問う余地無く同等であ
る。その他、上記媒体ではないが供給方法として通信回
線を利用して行なう場合でも本発明が利用されているこ
とにはかわりない。さらに、一部がソフトウェアであっ
て、一部がハードウェアで実現されている場合において
も発明の思想において全く異なるものはなく、一部を記
録媒体上に記憶しておいて必要に応じて適宜読み込まれ
るような形態のものとしてあってもよい。
【0033】また、このような印刷制御プログラムはか
かる制御に従って処理を進めていく上でその根底にはそ
の手順に発明が存在するということは当然であり、方法
としても適用可能であることは容易に理解できる。この
ため、請求項16,請求項17にかかる発明は、上記印
刷装置が実施する印刷方法に対応した構成としてある。
すなわち、必ずしも実体のある装置に限らず、その方法
としても有効であることに相違はない。むろん、上記請
求項2,請求項4〜請求項11に対応させた方法として
も有効である。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように請求項1,請求項1
2,請求項14,請求項16にかかる発明においては、
柔軟に分光反射率を制御し、色の見え方を柔軟に制御す
ることが可能な印刷装置、印刷制御プログラム、印刷制
御プログラムを記録した媒体および印刷方法を提供する
ことができる。また、請求項2にかかる発明において
は、分光反射率を柔軟に制御することができる。さら
に、請求項3,請求項13,請求項15,請求項17に
かかる発明においては、光源の変化に影響されにくい、
理想的な無彩色に近い色で印刷を実行することが可能な
印刷装置、印刷制御プログラム、印刷制御プログラムを
記録した媒体および印刷方法を提供することができる。
【0035】さらに、請求項4にかかる発明によれば、
各色インクの組み合わせの分光反射率を柔軟に変化さ
せ、光源の変化に影響を受けにくい色を生成することが
できる。さらに、請求項5にかかる発明によれば、光源
変化による色の変化が生じやすい状況にてこの色の変化
を効果的に防止することができる。さらに、請求項6に
かかる発明によれば、理想的な無彩色に近づけることが
できる。さらに、請求項7にかかる発明によれば、本発
明にかかるインクを交換インクとして使用することがで
きる。
【0036】さらに、請求項8にかかる発明によれば、
汎用的な制御手法の一環として本発明にかかる構成に対
応した色変換を実施し、本発明にかかるインク色を使用
した印刷を実行することができる。さらに、請求項9に
かかる発明によれば、第2インクカートリッジの充填イ
ンク色を使用しつつも元の色と等価な色を容易に作成す
ることができる。さらに、請求項10にかかる発明によ
れば、容易に分版処理を行うことができる。さらに、請
求項11にかかる発明によれば、容易に分版処理を行う
ことができる。
【0037】
【発明の実施の形態】ここでは、下記の順序に従って本
発明の実施の形態について説明する。 (1)本発明の構成: (2)LUTの構成: (3)印刷処理: (4)画像の印刷: (5)光源依存性解消 (6)第2の実施形態: (7)他の実施形態:
【0038】(1)本発明の構成:図1は本発明にかか
る印刷装置を構成するシステムの概略ハードウェア構成
を示しており、図2はプリンタの概略ハードウェア構成
を示しており、図3はコンピュータにて実現される印刷
装置の主な制御系の概略構成図を示している。即ち、本
実施形態においてはプリンタとプリンタを制御するコン
ピュータとによって印刷装置を構成する。コンピュータ
10は演算処理の中枢をなすCPU11を備えており、
このCPU11はシステムバス12を介してBIOSな
どの記載されたROM13やRAM14にアクセス可能
となっている。
【0039】また、システムバス12には外部記憶装置
としてのハードディスクドライブ(HDD)15とフレ
キシブルディスクドライブ16とCD−ROMドライブ
17とが接続されており、HDD15に記憶されたOS
20やアプリケーションプログラム(APL)25等が
RAM14に転送され、CPU11はROM13とRA
M14に適宜アクセスしてソフトウェアを実行する。す
なわち、RAM14を一時的なワークエリアとして種々
のプログラムを実行する。
【0040】コンピュータ10にはシリアル通信用I/
O19aを介してキーボード31やマウス32等の操作
用入力機器が接続されており、図示しないビデオボード
を介して表示用のディスプレイ18も接続されている。
さらに、プリンタ40とはパラレル通信用I/O19b
を介して接続が可能である。尚、本コンピュータ10の
構成は簡略化して説明しているが、パーソナルコンピュ
ータとして一般的な構成を有するものを採用することが
できる。むろん、本発明が適用されるコンピュータはパ
ーソナルコンピュータに限定されるものではない。この
実施形態はいわゆるデスクトップ型コンピュータである
が、ノート型であるとか、モバイル対応のものであって
も良い。また、コンピュータ10とプリンタ40の接続
インタフェースも上述のものに限る必要はなくシリアル
インタフェースやSCSI,USB接続など種々の接続
態様を採用可能であるし、今後開発されるいかなる接続
態様であっても同様である。
【0041】この例では各プログラムの類はHDD15
に記憶されているが、記録媒体はこれに限定されるもの
ではない。例えば、フレキシブルディスク16aである
とか、CD−ROM17aであってもよい。これらの記
録媒体に記録されたプログラムはフレキシブルディスク
ドライブ16やCD−ROMドライブ17を介してコン
ピュータ10にて読み込まれ、HDD15にインストー
ルされる。そして、HDD15を介してRAM14上に
読み込まれてコンピュータを制御することになる。ま
た、記録媒体はこれに限らず、光磁気ディスクなどであ
ってもよい。また、半導体デバイスとしてフラッシュカ
ードなどの不揮発性メモリなどを利用することも可能で
あるし、モデムや通信回線を介して外部のファイルサー
バにアクセスしてダウンロードする場合には通信回線が
伝送媒体となって本発明が利用される。
【0042】一方、図2に示すように、プリンタ40内
部に設けられたバス40aには、CPU41、ROM4
2、RAM43、ASIC44、コントロールIC4
5、パラレル通信用I/O46、イメージデータや駆動
信号などを送信するためのインターフェイス(I/F)
47、等が接続されている。そして、CPU41が、R
AM43をワークエリアとして利用しながらROM42
に書き込まれたプログラムに従って各部を制御する。A
SIC44は図示しない印刷ヘッドを駆動するためにカ
スタマイズされたICであり、CPU41と所定の信号
を送受信しつつ印刷ヘッド駆動のための処理を行う。ま
た、ヘッド駆動部49に対して印加電圧データを出力す
る。
【0043】ヘッド駆動部49は、専用ICと駆動用ト
ランジスタ等からなる回路である。同ヘッド駆動部49
は、ASIC44から入力される印加電圧データに基づ
いて印刷ヘッドに内蔵されたピエゾ素子への印加電圧パ
ターンを生成する。印刷ヘッドは、6色の顔料系インク
が充填されたインクカートリッジ48a〜48fを搭載
可能なカートリッジホルダ48とインク別のチューブで
接続されており、各インクの供給を受けるようになって
いる。そして、チューブから吐出口まで連通するインク
室でピエゾ素子が駆動されることにより、インクを吐出
する。尚、本実施形態においては汎用的なCMYKイン
クと本発明にかかるRVインクとが使用される。また、
本発明による効果は顔料系インクの方が顕著に現れる
が、染料系インクであっても良い。
【0044】尚、RVはCMYの有彩色と色相が異な
り、後述のようにCMYの組み合わせによって生成され
る略無彩色の分光反射率をの変化を低下させることが可
能なインクであって、上記第2インクカートリッジの充
填インク色に該当する。また、上記カートリッジホルダ
48が上記インクカートリッジ搭載部に該当し、上記A
SIC44とヘッド駆動部49とキャリッジ機構47a
と紙送り機構47bとが上記印刷機構に該当する。
【0045】印刷ヘッドのインク吐出面には、6色のイ
ンクのそれぞれを吐出する6組のノズル列が印刷ヘッド
の主走査方向に並ぶように形成され、ノズル列のそれぞ
れは複数のノズル(例えば、48個)が副走査方向に一
定の間隔で配置されている。カートリッジホルダ48は
インク供給針を備えており、同インク供給針がインクカ
ートリッジ48a〜48fに設けられた図示しないイン
ク供給口と接触してインクの供給経路を形成することに
より、インクカートリッジ内のインクがチューブを介し
て印刷ヘッドに供給される。
【0046】コントロールIC45は、各インクカート
リッジ48a〜48fに搭載された不揮発性メモリであ
るカートリッジメモリを制御するために搭載されたIC
である。インクカートリッジがカートリッジホルダ48
に装着されると、カートリッジメモリはコントロールI
C45と電気的に接続されるようになっている。CPU
41は、コントロールIC45と所定の信号を送受信
し、カートリッジメモリに記録されたインクの色や残量
の情報の読み出しや、インク残量の情報の更新等を行
う。
【0047】パラレル通信用I/O46はコンピュータ
10のパラレル通信用I/O19bと接続されており、
プリンタ40はパラレル通信用I/O46を介してコン
ピュータ10から送信されるデータ、例えばCMYKR
Vのドット形成密度を指定したデータやページ記述言語
等からなる印刷ジョブを受信する。また、コンピュータ
10から各種要求を受信したとき、通信I/Oはコント
ロールIC45からのインクの色や装着状態を示す情報
をコンピュータ10に出力する。
【0048】I/F47には、キャリッジ機構47aと
紙送り機構47bとが接続されている。紙送り機構47
bは、紙送りモータや紙送りローラなどからなり、印刷
用紙などの印刷記録媒体を順次送り出して副走査を行
う。キャリッジ機構47aは、印刷ヘッドを搭載するキ
ャリッジと、このキャリッジをタイミングベルトなどを
介して走行させるキャリッジモータなどからなり、印刷
ヘッドを主走査させる。副走査方向に複数のノズルが設
けられた印刷ヘッドにおいては、ビット列からなるヘッ
ドデータに基づいてヘッド駆動部49が出力する駆動信
号にてピエゾ素子を駆動し、各ノズルからドット単位で
インク滴を吐出させる。
【0049】このプリンタ40はコンピュータ10にイ
ンストールされたプリンタドライバに制御されて印刷を
実行する。図3に示すように本実施形態にかかるコンピ
ュータ10では、プリンタドライバ(PRTDRV)2
1と入力機器ドライバ(DRV)22とディスプレイド
ライバ(DRV)23とがOS20に組み込まれてい
る。ディスプレイDRV23はディスプレイ18におけ
る画像データ等の表示を制御するドライバであり、入力
機器DRV22はシリアル通信用I/O19aを介して
入力される上記キーボード31やマウス32からのコー
ド信号を受信して所定の入力操作を受け付けるドライバ
である。
【0050】APL25は、カラー画像のレタッチ等を
実行可能なアプリケーションプログラムであり、利用者
は当該APL25の実行下において上記操作用入力機器
を操作して当該カラー画像をプリンタ40にて印刷させ
ることができる。すなわち、APL25は利用者の指示
によりHDD15に記録された画像データ15aをRA
M14に読み出して、ディスプレイDRV23を介して
当該画像データ15aに基づく画像をディスプレイ18
上に表示させる。利用者が上記入力機器を操作するとそ
の操作内容が入力機器DRV22を介して取得されて内
容が解釈されるようになっており、APL25はその操
作内容に応じて印刷指示やレタッチなど種々の処理を行
う。
【0051】APL25にて印刷指示がなされると上記
PRTDRV21が駆動され、PRTDRV21はディ
スプレイDRV23にデータを送出して印刷に必要な情
報を入力させるための図示しないUIを表示する。利用
者は当該図示しないUIにて印刷部数やページ数等種々
のパラメータを設定可能であり、PRTDRV21が入
力機器DRV22を介してこれらのパラメータを受け付
ける。PRTDRV21がこれらのパラメータを受け付
けると、後述するLUT15bを参照してsRGBにて
色を指定した上記画像データ15aをCMYKRVの各
色データに色変換しつつ印刷データを作成し、上記プリ
ンタ40に印刷データを送出することによって印刷を実
行する。
【0052】(2)LUTの構成:図4はLUT15b
の一例を示している。LUT15bではRGBデータと
CMYKRVデータのそれぞれが0〜255の値を有
し、各色256階調(8ビット)である。また、RGB
データについてはRGBの各色成分について階調値域を
16分割して参照点を形成しており、RGB各色につい
て階調値「0,16,32,、、、255」の総ての組
み合わせが規定されている。従って、LUT15bにつ
いては17個の参照点が存在する。
【0053】これらの参照点についてCMYKRVの各
色の階調値が「0〜255」の値で規定されており、色
変換時にこれらのRGBデータとCMYKRVデータと
を参照し、補間演算により任意のRGBデータをCMY
KRVデータに変換する。むろん、LUTとしては、プ
リンタ40にて使用可能なメディアやインクセット毎に
異なるテーブルを作成し、適宜選択可能に構成すること
もできる。尚、本実施形態において上記画像データ15
aはRGBの各色成分を階調表現したドットマトリクス
状のデータであり、sRGB規格に準拠したデータであ
る。むろん、LUT15bにおいてはsRGBデータの
具体的な値をデータとして有する構成の他、予め決めら
れた順番に特定のRGBデータの組について色を規定す
ることとし、RGBデータの具体的な値を省いても良
い。
【0054】LUT15b作成のための一連の処理とし
ては例えば図5に示すフローに従った処理にて実現可能
である。この作業においては多くの演算処理を必要とす
るので、コンピュータを使用して演算を実行するのが好
ましい。LUT15bにおいては、sRGB色空間にお
いて全空間を網羅するようにsRGBデータを規定して
おり、ディスプレイ18にて使用するこれらのsRGB
データとプリンタ40で使用するCMYKRVデータに
よる色をLab空間の座標値に変換し、当該Lab空間
内で上記sRGBデータとCMYKRVデータとを対応
づける。このためにまずステップS100にてディスプ
レイ18の参照点を抽出する。この抽出によって上記図
4の左側に示す17個のsRGB階調値が確定する。
【0055】ステップS105においては、当該確定し
たsRGB階調値をLab空間の座標値に変換する。s
RGB規格に準拠した画像データは公知の変換式により
Lab空間の座標値に変換することができるので、同ス
テップS105においては変換式に基づいてLab座標
へ変換しても良いし、上記参照点による色をディスプレ
イ18上に表示させ、測色器等によってLab座標を取
得しても良い。以上の結果、sRGBの参照点に該当す
る色のLab座標値が得られ、ステップS110にて上
記図4の左側に示す17個のsRGB階調値とLab
階調値との対応関係を規定する。
【0056】次に、ステップS115においては、CM
YにKを加え、さらにRVインクを加えることにより、
CMYのいずれかまたは組み合わせの値を小さくしてC
MYKRVデータを規定する。すなわち、CMYデータ
をCMYKRVデータに分版する。本実施形態において
は、CMYインクの吐出量をできるだけRVインクの吐
出量に割り当てるとともに、高明度の色ではできるだけ
Rインクへの分版を行い、低明度の色ではVインクへの
分版を行う。具体的には、Lab空間においてRはYと
Mの間の色相を有し、VはCとMの間の色相を有するこ
とから、まず、YMをできるだけRに分版し、CMをで
きるだけVに分版する。
【0057】このとき、本実施形態においてはYインク
量1とMインク量1をRインク量1に割り当て、Cイン
ク量1とMインク量1をできるだけVに割り当てること
としている。例えば、ある色の表現において公知の手法
によってCMYをCMYKに分版した後、当該CMYK
インク量の比が50:30:20:10である場合に
は、まず、CMYKRインク量の比を50:10:0:
10:20と規定する。さらに、CMYKRVインク量
の比を40:0:0:10:20:10と規定する。
【0058】図6は以上のようにして分版処理を行った
場合の無彩色の各色インクドット発生率を示している。
横軸はLab空間中の明度Lである。本実施形態にかか
る分版においてはできるだけRVインクを使用する構成
となっており、MインクはRVインク双方の分版に使用
されるので、同図に示す無彩色においてはMインクは”
0”になっている。むろん、上述の分版手法は一例であ
り、CMYインクのそれぞれについて所定量以下にはし
ないように下限を設けたり、RVインクのそれぞれにつ
いて所定量以上にはしないように上限を設けたり、YM
インク量とRインク量の比およびCMインク量とVイン
ク量の比を1以外にするなど種々の分版を行うことがで
きる。
【0059】以上のようにしてステップS115にて分
版処理を実行したら、ステップS120にて当該分版処
理後のCMYKRVデータを使用して多数のパッチを印
刷する。これらの各色パッチを印刷したときのCMYK
RVデータを把握しておき、ステップS125では色パ
ッチを測色機にて測色することによって当該CMYKR
VデータとLab空間の座標値とを対応づける。以上の
結果、sRGBの参照点に該当する色のLab座標値
と、CMYKRVデータに対応づけられたLab座標値
が得られるので、ステップS130においてはこれらの
Lab座標値を使用してsRGBデータとCMYKRV
データとの対応関係を規定する。
【0060】すなわち、LUT15bを作成する。ここ
で、上記ステップS120で得たLab空間内の座標値
は互いに一致しているとは限らず、両データの対応関係
は補間演算や最適値探索法等によって求めることができ
る。補間演算を使用するといっても、上記色パッチを多
数印刷して多数の色についてLab座標値を得ておけば
正確に対応関係を規定することができる。
【0061】(3)印刷処理:本実施形態において、上
記PRTDRV21は上記LUT15bを使用して色変
換を行いつつ、プリンタ40に印刷を実行させる。すな
わち、PRTDRV21は印刷を実行するために図3に
示す画像データ取得モジュール21aと色変換モジュー
ル21bとハーフトーン処理モジュール21cと印刷デ
ータ生成モジュール21dとを備えている。利用者が上
記APL25にて印刷実行を指示すると、図7に示すフ
ローに従って印刷処理を実行する。印刷処理が開始され
るとステップS200において上記画像データ取得モジ
ュール21aは上記RAM14に格納された画像データ
15aを取得する。
【0062】すると、ステップS210にて画像データ
取得モジュール21aは上記色変換モジュール21bを
起動する。色変換モジュール21bは、RGB階調値を
CMYKRV階調値に変換するモジュールであり、同ス
テップS210にて上記画像データ15aの各ドットデ
ータをCMYKRVのドットデータに変換する。色変換
モジュール21bが色変換を行ってCMYKRVの階調
データを生成すると、ステップS220にて上記ハーフ
トーン処理モジュール21cが起動され、当該CMYK
RVの階調データが上記ハーフトーン処理モジュール2
1cに受け渡される。
【0063】ハーフトーン処理モジュール21cは、各
ドットのCMYKRV階調値を変換してインク滴の記録
密度で表現するためのハーフトーン処理を行うモジュー
ルであり、同ステップS220にて変換後の記録密度で
インクを付着させるためのヘッド駆動データを生成す
る。印刷データ生成モジュール21dはかかるヘッド駆
動データを受け取って、ステップS230にてプリンタ
40で使用される順番に並べ替える。すなわち、プリン
タ40においてはインク吐出デバイスとして図示しない
吐出ノズルアレイが搭載されており、当該ノズルアレイ
では副走査方向に複数の吐出ノズルが並設されるため、
副走査方向に数ドット分離れたデータが同時に使用され
る。
【0064】そこで、主走査方向に並ぶデータのうち同
時に使用されるべきものがプリンタ40にて同時にバッ
ファリングされるように順番に並べ替えるラスタライズ
を行う。このラスタライズの後、画像の解像度などの所
定の情報を付加して印刷データを生成し、ステップS2
40にて上記パラレル通信用I/O19bを介してプリ
ンタ40に出力する。プリンタ40においては当該印刷
データに基づいて上記ディスプレイ18に表示された画
像を印刷する。このプリンタ40においては、上述のよ
うにCMYKRV階調値データに基づいてCMYKRV
の各色インクを印刷媒体に付着させる。
【0065】(4)画像の印刷:次に、上記構成におい
て画像を印刷する際の動作を図8に示す動作概念図に基
づいて説明する。図8のディスプレイ18の表示画面は
上記APL25の実行画面を示しており、APL25で
画像データ15aを読み出すと当該画像データ15aが
RAM14に格納され、ディスプレイDRV23の処理
によって画像データ15aに基づく画像Aがディスプレ
イ18上に表示される。本発明による効果は特に低彩度
の略無彩色で顕著に現れることから、背景が暗く略無彩
色を多く含む画像Aを例にして説明する。APL25に
おいてはディスプレイ18に表示した画像Aに対して種
々のレタッチ等を実行可能であるとともに当該画像Aの
印刷実行指示を行うことが可能である。同図の実行画面
はHDD15に格納されている画像データ15aを読み
出して印刷実行指示を行う状態の画面であり、マウス3
2の操作によってファイルメニュー内の印刷タブを選択
することによって印刷実行指示を行うことができる。
【0066】画像Aに含まれる略無彩色は、可視光の全
波長についての分光反射率が略一定であることが理想で
あるが、略無彩色における色味の変化は人間の目に視認
されやすく、分光反射率に一定ではない波長領域が存在
すると、光源が変化して特定の波長のエネルギーが強く
なったときに反射光のエネルギー変化がより際だって特
定の色味を帯びることがある。しかし、CMYKインク
に加えてRVインクを使用すると、CMYKインクの組
み合わせと比較して略無彩色の分光反射率が可視光の全
波長に渡ってより一定に近づけられているので光源変化
の影響を受けにくくなる。
【0067】本発明では、LUT15bによってsRG
BデータをCMYKRVデータに変換し、プリンタ40
にCMYKRVインクを充填したインクカートリッジ4
8a〜48fを搭載しているので、CMYKに加えてR
Vインクを使用した印刷を実行可能である。従って、プ
リンタ40において印刷を行って得られた画像Bを光源
C(室内灯),光源D(太陽光)のいずれの下で視認し
たとしても光源による色の変化が少なく、略無彩色に色
味が生じることはない。
【0068】ここで、上記LUT15bは図4に示すよ
うに、sRGBデータとCMYKRVデータとを対応さ
せたテーブルであり、上記ステップS210においては
これらの参照点に基づいて補間演算を行うことによって
任意のRGB階調値とCMYKRV階調値とを対応づけ
ているが、補間演算の手法としては公知の種々の技術が
適用可能である。例えば、線形補間演算やスプライン補
間演算等を採用可能である。また、LUT15bに備え
られた参照点を補間演算によってより多数の参照点に展
開し、当該展開された参照点をRAM14にバッファリ
ングするとともに当該RAM14内の参照点を参照して
さらに補間演算を実行するように構成すること等も可能
である。むろん、色変換テーブルを使用して色変換を行
う構成の他、予め変換マトリックスを定義するプロファ
イル等の色変換を行っても良い。
【0069】(5)光源依存性解消 以下、本発明にかかる構成によって色の光源依存性が解
消する仕組みを説明する。まず、人間の目における色の
見え方を説明する。図9は人間の目における色の見え方
を説明する説明図である。人間の目は光の波長によって
色の差異を識別するので、人間の目に入射する光の中に
どの波長の光がどれぐらい含まれているかを規定すると
共に、どの波長の光に対して人間の目がどのように反応
するかを規定することによって色の見え方を規定するこ
とができる。
【0070】印刷物から人間の目に入射する光の波長は
光源に含まれる波長の分布すなわち光源の分光分布L
(λ)と印刷物からの反射光に含まれる波長の分布すな
わち印刷物の分光反射率R(λ)とに規定される。人間
の目が光の波長にどのように反応するかは等色関数x
(λ),y(λ),z(λ)で規定される。ここで、x
(λ)は赤色成分の感度、y(λ)は緑色成分の感度、
z(λ)は青色成分の感度を示している。尚各等色関数
には通常その文字の上に「横線」を付してエックスバー
などと表現するが、本明細書では簡単のために「横線」
を省略して示す。また、本実施形態におけるプリンタ4
0の様なインクジェットプリンタにおいて、分光反射率
R(λ)は印刷用紙が露出する部分における印刷用紙の
分光反射率とインクの分光反射率とを重畳(面積比を係
数とした線形結合)して生成される。これらの式におい
て上記λは光の波長である。
【0071】色の見え方は上記光源の分光分布L(λ)
と分光反射率R(λ)と等色関数x(λ),y(λ),
z(λ)とを乗じて波長で積分することによって三刺激
値XYZとして計算される。すなわち、下記式(1)に
て三刺激値XYZが計算される。
【数1】
【0072】人間の目において色の見え方はこの三刺激
値XYZによって規定される。すなわち、三刺激値XY
Zの値の組み合わせによって色が一義的に決定する。こ
の三刺激値を規定する要因のうち、上記等色関数x
(λ),y(λ),z(λ)は人間の目の特性の平均値
であって人為的に変更不可能であり、上記光源の分光分
布L(λ)は光源の変化によって当然に変動し、光源依
存性を解消する本発明はこの光源の分光分布L(λ)が
変動したときの対策を行うものである。三刺激値を規定
する要因のうち、上記分光反射率R(λ)の大部分はイ
ンクの分光反射率が担っているので、インクの量やイン
クの色数を変更することによって人為的に変更可能であ
る。そこで、本発明はこの分光反射率R(λ)を好まし
い分布にするために、CMYKインクに上記RVインク
を追加している。
【0073】以下、RVインクを追加することによって
光源依存性を解消する仕組みを説明する。本発明による
効果が最も顕著に現れる色は無彩色であるので、無彩色
を例として説明する。図10は、本発明において使用す
るCMYインクの分光反射率を示している。同図におい
て縦軸が分光反射率(%)であり、横軸が波長(nm)
である。このCMYインクの分光反射率は従来のプリン
タにおいても同様である。同図に示すようにCの分光反
射率は波長400nmから波長の増大とともに上昇し、
波長450nm〜500nm程度ではほぼ80%で推移
し、波長500nm〜600nmで波長の増大とともに
下降し、波長600nm〜700nmでは10%以下で
ある。
【0074】Yの分光反射率は波長450nm程度から
波長の増大とともに急激に上昇し、波長500nm〜7
00nmではほぼ80%で推移する。Mの分光反射率は
波長400nmから波長の増大とともに一旦上昇し、波
長450nm〜550nmで波長の増大とともに下降
し、波長550nm〜600nmで波長の増大とともに
上昇し、波長600nm以上ではほぼ80%で推移す
る。これらのCMYインクにて略無彩色を作成する場合
には、これらのCMYインクの総てを印刷用紙に吐出す
る。
【0075】図10のGray1は、このようにCMY
インクの総てを印刷用紙に吐出した場合の重畳された分
光反射率R(λ)を示している。無彩色の分光反射率R
(λ)は全波長に渡って一定、すなわち図10のGra
y1が横軸に平行な直線に近い程理想的である。しか
し、分光反射率R(λ)はインク滴の面積と印刷用紙の
露出面積とを重みとしてそれぞれの分光反射率に乗じて
線形結合した結果であり、CMYインクの組み合わせに
おいては分光反射率R(λ)を直線にすることは困難で
ある。図10においては、特に波長500nm部分に分
光反射率のピークが現れており、波長400nm部分で
分光反射率が非常に小さくなっており、光源を変更した
場合にこの分光反射率の凹凸を起因として色味を帯びて
しまうことがある。
【0076】これに対して本発明のようにRVインクを
追加すると無彩色の分光反射率R(λ)の凹凸を減少さ
せ、より直線に近づけることができる。すなわち、上記
分光反射率のピークはCMYインクの分光反射率が波長
500nm付近でいずれも大きいことに起因し、分光反
射率の低下は波長400nm付近でCMの分光反射率が
中程度であるとともにYの分光反射率が著しく小さいこ
とに起因している。従って、波長500nm付近で分光
反射率が小さく、波長400nm付近である程度の分光
反射率を有するインクを追加することによって無彩色の
分光反射率R(λ)の凹凸を減少させることができる。
【0077】図11では、上記図10にRVインクの分
光反射率を重ねて示している。Rの分光反射率は波長4
00nmでほぼ30%であるとともに、波長の増大とと
もに下降して波長550nm程度までほぼ10%で推移
し、波長550nmからは一旦上昇し、波長620nm
程度ではほぼ80%で推移する。Vの分光反射率は波長
400nmから波長の増大とともに一旦上昇し、波長4
50nm〜500nmで波長の増大とともに下降し、波
長500nm〜600nmでほぼ一定であるとともに、
波長600nmからは波長の増大とともに上昇する。
【0078】すなわち、RVインクともに波長500n
m付近の分光反射率が小さく(20%以下)、波長40
0nm付近である程度の分光反射率(30〜40%)を
有している。従って、RVインクはCMYインクとの組
み合わせにおいて波長400nmでの分光反射率を上昇
させ、波長500nmでの分光反射率を下降させるよう
に寄与する。この結果、図11のGray2に示すよう
に、CMYKRVの組み合わせによる無彩色の分光反射
率R(λ)は上記Gray1と比較して全波長に渡って
フラットとなる。
【0079】図12は、CMYインクの組み合わせによ
るGray1の分光反射率R(λ)とCMYRVインク
の組み合わせによるGray2の分光反射率R(λ)を
同一グラフ上に再掲したものである。同図に示すように
Gray1の分光反射率R(λ)は波長400nmで他
の波長と比較して分光反射率が著しく小さく、波長50
0nmで分光反射率の大きなピークが生じていたが、G
ray2の分光反射率R(λ)では全波長にわたって分
光反射率がフラットであり、特に大きなピークや小さな
分光反射率を有することがない。尚、図10〜図12に
おいては、CMYインクおよびRVインクの組み合わせ
においてある明度の無彩色を作成することを想定してい
る。他の明度においてもCMYインクやRVインクの量
が変化することによって無彩色の分光反射率R(λ)も
変化するが、むろんCMYインクにRVインクを加えた
方がより柔軟に分光反射率R(λ)を制御することがで
き、より理想的な分光反射率にすることができる。
【0080】次に、上述のように分光反射率R(λ)が
全波長にわたってフラットになっているときに光源依存
性が解消する、すなわち光源が変化しても無彩色に色み
が生じにくくなるしくみを説明する。図13は、CIE
(国際照明委員会)が規定したD50光源とA光源の分
光分布を示しており、縦軸では光のエネルギーを相対的
に示しており、横軸は光の波長である。同図に示すよう
にD50光源は可視光の全波長にわたってほぼ一定の分
光分布を有しており、いわゆる白色光である。A光源は
波長の増大とともにほぼリニアにエネルギーが上昇して
おり、赤みがかった光である。
【0081】上述のように人間の目にとって色は三刺激
値XYZで表現される色に見え、当該三刺激値XYZに
は上記無彩色の分光反射率R(λ)と光源の分光分布が
乗じられる形で寄与する。上記D50光源が上記Gra
y1,2に対して乗じられる際には全波長にわたってほ
ぼ定率で寄与する。従って、双方が無彩色に見える。し
かし、A光源においては波長が大きな程エネルギーが高
いので、大きな波長ほど大きく寄与し、小さな波長ほど
小さく寄与する。
【0082】A光源の分光分布が上記Gray1,2に
乗じられたときに、それぞれに対する寄与は同一である
ものの、元々Gray1の方がGray2より分光反射
率R(λ)の変化率が大きく分光反射率一定の状態とは
遠いので、A光源の分光分布が上記Gray1に乗じら
れた場合の方がより無彩色から遠ざかる。例えば、図1
2に示す例においては波長450nm以下でのGray
1の分光反射率が小さく、Gray2の分光反射率が大
きいので、分光分布が乗じられたときにCMYインクの
組み合わせに(Gray1)においては波長450nm
以下の寄与がほとんど無くなり、無彩色に見えなくな
る。
【0083】図14は、上記CMYインクの組み合わせ
による無彩色およびCMYRVインクの組み合わせによ
る無彩色のそれぞれについて、D50光源における色彩
値とA光源における色彩値との差を示している。上述の
ように色は三刺激値XYZで表現されるが、同図におい
てはこの三刺激値XYZを絶対色空間であるLab空間
での色彩値に変換し、各光源における色差ΔE(Lab
空間中の距離)を縦軸としている。また、横軸は明度L
であり、本実施形態においては明度Lが40以下の場合
にブラック(K)インクを使用することから、Kインク
を含まない明度45以上の色について比較をしている。
同図に示すように、光源の差異による色差ΔEはCMY
インクの組み合わせの方がCMYRVインクの組み合わ
せより大きい。従って、CMYRVインクの組み合わせ
の方が光源の変化による色の変化が顕著に現れなくな
る。すなわち、光源依存性が解消する。
【0084】(6)第2の実施形態:上記実施形態にお
いてはプリンタ40にデフォルトでRVインクを充填し
た第2インクカートリッジを搭載していたが、むろん本
発明にかかるRVインクの使用を利用者の必要に応じて
選択可能に構成することもできる。図15は、利用者の
必要に応じてRVインクの使用を選択可能に構成したプ
リンタ400の概略ハードウェア構成を示している。同
図において上記プリンタ40と同様の構成は上記図2と
同一の符号を付して示している。また、ソフトウェアと
しても上記図3に示すPRTDRV21と同様の構成を
採用可能であるが、本実施形態においては上記LUT1
5bに加え、CMYKlclmデータとsRGBデータ
との対応関係を規定した図示しないLUT15cを予め
HDD15に保存しておき、印刷のプロパティ画面にて
利用者が選択できるように構成してある。
【0085】具体的には、図15に示すようにプリンタ
400にはデフォルトでCMYKlclmの各インクを
充填したインクカートリッジ48a〜48d,480
e,480fを搭載可能である。これらの各インクカー
トリッジ48a〜48d,480e,480fはプリン
タ400のカートリッジホルダ48に対して着脱可能で
あり、lcインクのインクカートリッジ480eおよび
lmインクのインクカートリッジ480fをRインクの
インクカートリッジ48eとVインクのインクカートリ
ッジ48fに交換可能である。
【0086】図16は、上記APL25による印刷実行
指示の際に表示される印刷のプロパティ画面を示してい
る。すなわち、APL25にて印刷指示がなされると上
記PRTDRV21が駆動され、PRTDRV21はデ
ィスプレイDRV23にデータを送出して印刷に必要な
情報を入力させるためのUIを表示するが、このUIが
当該印刷のプロパティで画面である。PRTDRV21
はこの画面を視認しつつ利用者がキーボード31等を使
用して行う種々の操作入力を入力機器DRV22を介し
て受け付ける。
【0087】同図に示す印刷のプロパティ画面では印刷
時に指定すべき種々のパラメータ入力が可能であり、部
数やページ数を入力する各種入力ボックスや、印刷実行
指示やキャンセル指示等を行う各種ボタンが備えられて
いる。さらに当該プロパティ画面の下部にはインクセッ
ト選択ラジオボタン18aが備えられており、利用者は
上記マウス32を操作してポインタ等によってインクセ
ット選択ラジオボタン18aの表示内容を変更すること
ができる。インクセット選択ラジオボタン18aには使
用するインクセット(インクの色)が対応づけられてお
り、利用者は使用するインクをCMYKlclmインク
あるいはCMYKRVインクに設定することができる。
【0088】このインクセット選択ラジオボタン18a
での選択内容は上記色変換モジュール21bに送られ、
同色変換モジュール21bは当該選択内容に応じたLU
Tを選択する。すなわち、インクセット選択ラジオボタ
ン18aでCMYKRVが選択されているときには上記
LUT15bを選択し、インクセット選択ラジオボタン
18aでCMYKlclmが選択されているときは上記
図示しないLUT15cを選択する。この結果、利用者
はCMYKlclmインクとCMYKRVインクの双方
を適宜使用して印刷を実行することができる。
【0089】本実施形態のようにデフォルトでCMYK
lclmインクを使用するプリンタは非常に汎用的であ
り、本発明はこの汎用的な構成にLUTを追加し僅かな
ソフトウェアの変更を施すのみで実現可能である。尚、
本実施形態において色変換モジュール21bが印刷のプ
ロパティ画面による設定内容を取得する構成が必須とな
るわけではない。例えば、上記インクカートリッジに搭
載されたカートリッジメモリの情報を読み出し、インク
カートリッジ48eの充填インク色を判別して自動でL
UTを選択するように構成しても良い。
【0090】また、本実施形態のようにlclmインク
とRVインクのインク供給経路が同一である場合には、
インク色変更時にプリンタ400に備える図示しないイ
ンク供給経路のクリーニング機構にて念入りにクリーニ
ングを実行すると好ましい。さらに、CMYKlclm
インクとCMYKRVインクの双方を使用可能にするた
めにはインク色の交換が必須となるわけではなく、カー
トリッジホルダの数を増やすとともに、CMYKlcl
mRVインクが充填されたインクカートリッジを搭載可
能に構成しても良い。
【0091】(7)他の実施形態:上記実施形態におい
ては、CMY(あるいはCMYK)インクに加えるイン
クとしてRVインクを採用していたが、むろん、Rおよ
びVインクが必須となるわけではない。すなわち、CM
Yインクの組み合わせにおいて無彩色を作成しようとし
たときには、上述のように波長500nm付近で分光反
射率にピークが生じるなどの不都合を解消できればよい
ので、RVインク以外にも500nm付近の分光反射率
が低いオレンジインクや青紫インク等を採用することも
できる。むろん、R,V,オレンジ,青紫などを単独で
追加しても良い。さらに、上記実施形態ではCMY(あ
るいはCMYK)インクを基礎としてこれらのインクに
何らかの色を追加する構成としてあったが、むろん、C
MYインクを基礎とする構成の他、他の色の3色を基礎
としつつこの基礎に対して他の色相のインクを追加する
構成としても良い。
【0092】以上説明したように、本発明においては少
なくとも3色の有彩色に加えてこれら3色と色相の異な
る有彩色を使用する。3色の有彩色に加えるインクとし
て、これら3色の組み合わせにて生成する略無彩色にお
ける分光反射率の波形の凹凸を減少させることが可能な
分光反射率を有する色のインクを採用すると特に効果的
である。従って、インクの組み合わせによって全波長に
渡って略一定の分光反射率を有する色を作成することが
でき、光源の変化による色の変化が少ない印刷結果を得
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】印刷装置を構成するシステムの概略ハードウェ
ア構成を示す図である。
【図2】プリンタの概略ハードウェア構成を示す図であ
る。
【図3】コンピュータにて実現される印刷装置の主な制
御系の概略構成図である。
【図4】LUTの一例を示す図である。
【図5】LUTの作成作業フローチャートである。
【図6】各色インクドット発生率の一例を示す図であ
る。
【図7】印刷処理のフローチャートである。
【図8】画像を印刷する際の動作を示す動作概念図であ
る。
【図9】人間の目における色の見え方を説明する説明図
である。
【図10】CMYインクの分光反射率を示す図である。
【図11】CMYRVインクの分光反射率を示す図であ
る。
【図12】無彩色の分光反射率R(λ)の比較を示す図
である。
【図13】D50光源とA光源の分光分布を示す図であ
る。
【図14】光源を変化させたときの色差を示す図であ
る。
【図15】プリンタの概略ハードウェア構成を示す図で
ある。
【図16】印刷のプロパティ画面を示す図である。
【符号の説明】
10…コンピュータ 11,41…CPU 12…システムバス 13,42…ROM 14,43…RAM 15…HDD 15a…画像データ 15b…LUT 16…フレキシブルディスクドライブ 17…CD−ROMドライブ 18…ディスプレイ 20…OS 21…PRTDRV 21a…画像データ取得モジュール 21b…色変換モジュール 21c…ハーフトーン処理モジュール 21d…印刷データ生成モジュール 22…入力機器DRV 23…ディスプレイDRV 25…アプリケーションプログラム 31…キーボード 32…マウス 40…プリンタ 44…ASIC 45…コントロールIC 47a…キャリッジ機構 47b…紙送り機構 48a〜48f…インクカートリッジ 49…ヘッド駆動部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 片岡 修一 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 Fターム(参考) 2C056 EA04 EA11 EB29 EE03 EE09 EE18 KC02 2C087 AA15 AC07 BA07 BD36 BD53

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のインクカートリッジを搭載可能な
    インクカートリッジ搭載部と、同インクカートリッジか
    らインクの供給を受けて当該インクを印刷用紙に印刷す
    る印刷機構とを備えた印刷装置であって、 上記インクカートリッジ搭載部には有彩色インクが充填
    された少なくとも3色のインクカートリッジを搭載可能
    であるとともにこれら3色のインクと色相が異なる有彩
    色インクが充填された第2インクカートリッジを搭載可
    能であることを特徴とする印刷装置。
  2. 【請求項2】 上記色相の異なるインクは、上記3色の
    インクと分光反射率が異なるインクであることを特徴と
    する上記請求項1に記載の印刷装置。
  3. 【請求項3】 複数のインクカートリッジを搭載可能な
    インクカートリッジ搭載部と、同インクカートリッジか
    らインクの供給を受けて当該インクを印刷用紙に印刷す
    る印刷機構とを備えた印刷装置であって、 上記インクカートリッジ搭載部には有彩色インクが充填
    された少なくとも3色のインクカートリッジを搭載可能
    であるとともにこれら3色の組み合わせにて生成する略
    無彩色における分光反射率の波形の凹凸を減少させるこ
    とが可能な分光反射率を有する色のインクが充填された
    第2インクカートリッジを搭載可能であることを特徴と
    する印刷装置。
  4. 【請求項4】 上記第2インクカートリッジの充填イン
    クは、上記3色の組み合わせによる分光反射率が他の波
    長の分光反射率に比べて高い波長領域において当該3色
    のそれぞれより小さな分光反射率を有することを特徴と
    する上記請求項1〜請求項3のいずれかに記載の印刷装
    置。
  5. 【請求項5】 上記複数のインクカートリッジに充填さ
    れたインクは顔料系インクであることを特徴とする上記
    請求項1〜請求項4のいずれかに記載の印刷装置。
  6. 【請求項6】 上記インクカートリッジ搭載部において
    は、上記少なくとも3色のインクとしてシアン系とマゼ
    ンタ系とイエロー系のインクを充填したインクカートリ
    ッジを搭載可能であるとともに、レッド系とバイオレッ
    ト系とのいずれかまたは双方のインクを充填した第2イ
    ンクカートリッジを搭載可能であることを特徴とする上
    記請求項1〜請求項5のいずれかに記載の印刷装置。
  7. 【請求項7】 上記インクカートリッジ搭載部において
    は少なくとも6色以上のインクカートリッジを搭載可能
    であるとともに、任意の1色以上のインクカートリッジ
    を上記第2インクカートリッジと交換して使用可能であ
    ることを特徴とする上記請求項1〜請求項6のいずれか
    に記載の印刷装置。
  8. 【請求項8】 上記印刷装置は、ドットマトリクス状の
    画素からなる画像データを取得する画像データ取得部
    と、上記少なくとも3色の有彩色および上記第2インク
    カートリッジの充填インク色によって画素の色を規定し
    たインク色画像データと上記画像データとの対応関係を
    規定した色変換テーブルを記憶する色変換テーブル記憶
    部と、同色変換テーブルを参照して上記画像データを上
    記インク色画像データに変換する色変換部と、当該色変
    換後のインク色画像データにて規定された色で印刷を実
    行させる印刷データを生成する印刷データ生成部と、当
    該印刷データに基づいて上記印刷機構を制御する印刷機
    構制御部とを具備することを特徴とする上記請求項1〜
    請求項7のいずれかに記載の印刷装置。
  9. 【請求項9】 上記少なくとも3色の有彩色を上記第2
    インクカートリッジの充填インク色に置き換える分版処
    理を行って上記色変換テーブルが作成されていることを
    特徴とする上記請求項8に記載の印刷装置。
  10. 【請求項10】 上記分版処理では、マゼンタ系とイエ
    ロー系のインクをレッド系のインクに置き換えることを
    特徴とする上記請求項9に記載の印刷装置。
  11. 【請求項11】 上記分版処理では、マゼンタ系とシア
    ン系のインクをバイオレット系のインクに置き換えるこ
    とを特徴とする上記請求項9に記載の印刷装置。
  12. 【請求項12】 有彩色インクが充填された少なくとも
    3色のインクカートリッジとこれら3色のインクと色相
    が異なる有彩色インクが充填された第2インクカートリ
    ッジとを搭載可能なインクカートリッジ搭載部と、同イ
    ンクカートリッジからインクの供給を受けて当該インク
    を印刷用紙に印刷する印刷機構とを備えた印刷装置にお
    ける印刷を制御する印刷制御プログラムであって、 ドットマトリクス状の画素からなる画像データを取得す
    る画像データ取得機能と、 上記少なくとも3色の有彩色および上記第2インクカー
    トリッジの充填インク色によって画素の色を規定したイ
    ンク色画像データと上記画像データとの対応関係を規定
    した色変換テーブルを所定の記憶領域に記憶する記憶す
    る色変換テーブル記憶機能と、 同色変換テーブルを参照して上記画像データを上記イン
    ク色画像データに変換する色変換機能と、 当該色変換後のインク色画像データにて規定された色で
    印刷を実行させる印刷データを生成する印刷データ生成
    機能と、 上記印刷機構の駆動を制御するべく上記印刷データを出
    力する印刷データ出力機能とをコンピュータに実現させ
    ることを特徴とする印刷制御プログラム。
  13. 【請求項13】 有彩色インクが充填された少なくとも
    3色のインクカートリッジとこれら3色の組み合わせに
    て生成する略無彩色における分光反射率の波形の凹凸を
    減少させることが可能な分光反射率を有する色のインク
    が充填された第2インクカートリッジとを搭載可能なイ
    ンクカートリッジ搭載部と、同インクカートリッジから
    インクの供給を受けて当該インクを印刷用紙に印刷する
    印刷機構とを備えた印刷装置における印刷を制御する印
    刷制御プログラムであって、 ドットマトリクス状の画素からなる画像データを取得す
    る画像データ取得機能と、 上記少なくとも3色の有彩色および上記第2インクカー
    トリッジの充填インク色によって画素の色を規定したイ
    ンク色画像データと上記画像データとの対応関係を規定
    した色変換テーブルを所定の記憶領域に記憶する記憶す
    る色変換テーブル記憶機能と、 同色変換テーブルを参照して上記画像データを上記イン
    ク色画像データに変換する色変換機能と、 当該色変換後のインク色画像データにて規定された色で
    印刷を実行させる印刷データを生成する印刷データ生成
    機能と、 上記印刷機構の駆動を制御するべく上記印刷データを出
    力する印刷データ出力機能とをコンピュータに実現させ
    ることを特徴とする印刷制御プログラム。
  14. 【請求項14】 有彩色インクが充填された少なくとも
    3色のインクカートリッジとこれら3色のインクと色相
    が異なる有彩色インクが充填された第2インクカートリ
    ッジとを搭載可能なインクカートリッジ搭載部と、同イ
    ンクカートリッジからインクの供給を受けて当該インク
    を印刷用紙に印刷する印刷機構とを備えた印刷装置にお
    ける印刷を制御する印刷制御プログラムを記録した媒体
    であって、 ドットマトリクス状の画素からなる画像データを取得す
    る画像データ取得機能と、 上記少なくとも3色の有彩色および上記第2インクカー
    トリッジの充填インク色によって画素の色を規定したイ
    ンク色画像データと上記画像データとの対応関係を規定
    した色変換テーブルを所定の記憶領域に記憶する記憶す
    る色変換テーブル記憶機能と、 同色変換テーブルを参照して上記画像データを上記イン
    ク色画像データに変換する色変換機能と、 当該色変換後のインク色画像データにて規定された色で
    印刷を実行させる印刷データを生成する印刷データ生成
    機能と、 上記印刷機構の駆動を制御するべく上記印刷データを出
    力する印刷データ出力機能とをコンピュータに実現させ
    ることを特徴とする印刷制御プログラムを記録した媒
    体。
  15. 【請求項15】 有彩色インクが充填された少なくとも
    3色のインクカートリッジとこれら3色の組み合わせに
    て生成する略無彩色における分光反射率の波形の凹凸を
    減少させることが可能な分光反射率を有する色のインク
    が充填された第2インクカートリッジとを搭載可能なイ
    ンクカートリッジ搭載部と、同インクカートリッジから
    インクの供給を受けて当該インクを印刷用紙に印刷する
    印刷機構とを備えた印刷装置における印刷を制御する印
    刷制御プログラムを記録した媒体であって、 ドットマトリクス状の画素からなる画像データを取得す
    る画像データ取得機能と、 上記少なくとも3色の有彩色および上記第2インクカー
    トリッジの充填インク色によって画素の色を規定したイ
    ンク色画像データと上記画像データとの対応関係を規定
    した色変換テーブルを所定の記憶領域に記憶する記憶す
    る色変換テーブル記憶機能と、 同色変換テーブルを参照して上記画像データを上記イン
    ク色画像データに変換する色変換機能と、 当該色変換後のインク色画像データにて規定された色で
    印刷を実行させる印刷データを生成する印刷データ生成
    機能と、 上記印刷機構の駆動を制御するべく上記印刷データを出
    力する印刷データ出力機能とをコンピュータに実現させ
    ることを特徴とする印刷制御プログラムを記録した媒
    体。
  16. 【請求項16】 複数のインクカートリッジを搭載可能
    なインクカートリッジ搭載部と、同インクカートリッジ
    からインクの供給を受けて当該インクを印刷用紙に印刷
    する印刷機構とを備えた印刷装置における印刷方法であ
    って、 上記インクカートリッジ搭載部には有彩色インクが充填
    された少なくとも3色のインクカートリッジを搭載可能
    であるとともにこれら3色のインクと色相が異なる有彩
    色インクが充填された第2インクカートリッジを搭載可
    能であり、上記少なくとも3色とともに第2インクカー
    トリッジの充填インクを使用して印刷を行うことを特徴
    とする印刷方法。
  17. 【請求項17】 複数のインクカートリッジを搭載可能
    なインクカートリッジ搭載部と、同インクカートリッジ
    からインクの供給を受けて当該インクを印刷用紙に印刷
    する印刷機構とを備えた印刷装置における印刷方法であ
    って、 上記インクカートリッジ搭載部には有彩色インクが充填
    された少なくとも3色のインクカートリッジを搭載可能
    であるとともにこれら3色の組み合わせにて生成する略
    無彩色における分光反射率の波形の凹凸を減少させるこ
    とが可能な分光反射率を有する色のインクが充填された
    第2インクカートリッジを搭載可能であり、上記少なく
    とも3色とともに第2インクカートリッジの充填インク
    を使用して印刷を行うことを特徴とする印刷方法。
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