JP4572322B2 - 印刷制御方法、印刷制御装置、及びコンピュータープログラム - Google Patents

印刷制御方法、印刷制御装置、及びコンピュータープログラム Download PDF

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Description

本発明は、複数種類のドットの形成量を同種類毎に表す出力階調データを用いて印刷制御を行う印刷制御装置、印刷制御方法、印刷制御プログラム、印刷装置で使用されるインクの使用量を表す入力階調データを同出力階調データに変換する際に参照するためのドット形成量データを作成するドット形成量データ作成装置、ドット形成量データ作成方法およびドット形成量データ作成プログラムに関する。
従来、この種の印刷制御装置では、色変換LUT(色変換テーブル)を参照してRGB(赤、緑、青)毎の階調値からなる画像データを例えばCMYK(シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック)毎の階調値からなる画像データに色変換し、カラープリンタで形成可能なドットの大きさ毎のドット記録率を決定し、決定したドット記録率に基づいて各ドットの大きさ毎にドットの形成有無を判断し、該判断結果に基づいてプリンタに各ドットを形成させている。プリンタでは、同判断結果に対応した各ドットを記録媒体上に形成して、多階調の画像を印刷している(特許文献1参照)。同技術では、ドットの大きさ毎に、CMYのドットを混在させた選定パターンを印刷媒体上に印刷し、インクの吐出量のばらつきによるCMYバランスが最もとれている選定パターンを目視により選択し、その結果に基づいてCMYのバランスのずれを補償させるようにドット記録率テーブルを修正している。そして、修正後のドット記録率テーブルを参照して、各ドットの大きさ毎にドットの形成有無を判断し、この判断結果に基づいて各ドットを形成している。
特開2001−158085号公報
プリンタに使用させるCMYKのインクセットを変更する場合には、色変換LUTを作り直す必要があり、プリンタのキャリブレーション作業に時間がかかっていた。また、複数のインクセットを交換して使用する場合には、複数の色変換LUTを記憶しておく必要があり、多くのデータ量の記憶領域を確保する必要があった。
本発明は、上記課題にかんがみてなされたもので、印刷装置に使用させるインクセットを変更する場合でも色変換テーブルのような色変換データを作り直すことを不要にさせてキャリブレーション作業を迅速化させ、複数のインクセットを交換して使用する場合でも複数の色変換データを記録させることを不要にさせて記録させるデータの量を少なくさせることを目的とする。
課題を解決するための手段および発明の効果
上記目的を達成するため、本発明は、インク量の異なる二以上の種類のドットを印刷媒体上に形成可能な印刷装置に対して印刷制御を行う際、画像データを構成する画素毎に同印刷装置で使用されるインクの使用量を表す入力階調データから複数種類のドットの形成量を同種類毎に表す出力階調データに変換し、変換後の出力階調データを用いて印刷制御を行う印刷制御装置であって、上記入力階調データは、基準とした基準インクの使用量が表されたデータであり、ドット振分手段と印刷制御手段とを具備することを特徴とする。
上記ドット振分手段にて、ドット形成量データが参照され、入力階調データが出力階調データに変換される。このドット形成量データは、入力階調データと、印刷制御を行う対象の対象インクのドット形成量が表された出力階調データと、の対応関係を規定したデータとされている。ここで、同ドット形成量データは、基準インクを使用したときに印刷媒体上に印刷される標準のドット形成量の標準画像に対する上記印刷制御を行う対象の対象インクを使用したときに印刷媒体上に印刷される同標準のドット形成量の標準画像の色ずれを上記複数種類のドットのそれぞれについて補償させるように規定されている。
そして、上記印刷制御手段にて、印刷装置に対して上記ドット振分手段による変換後の出力階調データに対応した対象インクの複数種類のドットを印刷媒体上に形成させて印刷画像を印刷させる制御が行われる。すると、印刷制御対象の印刷装置で対象インクを使用したときに印刷媒体上に印刷される印刷画像は、同対象インクを使用したときに印刷媒体上に印刷される標準画像の色ずれが複数種類のドットのそれぞれについて補償される。
入力階調データを基準インクの使用量が表されたデータとし、出力階調データを基準インクと対象インクとの色の違いを補償させるデータとすることにより、印刷装置に使用させるインクセットを変更する場合でも色変換データを作り直す必要がなくなるので、印刷制御対象の印刷装置(対象印刷装置とも記載)のキャリブレーション作業を迅速化させることが可能となる。また、複数のインクセットを交換して使用する場合でも複数の色変換データを記録しておく必要がなくなるので、記録させるデータの量を少なくさせることが可能となる。
上記ドット形成量は、印刷媒体上で単位面積当たりに形成されるインクドットの数が表された量でもよいし、同インクドットの数の比が表されたドット記録率でもよい。
上記標準画像は、インク一種類で形成される画像でもよいし、インク二種類以上で形成される画像でもよい。ここで、標準画像を全体が一様な無地の画像とすると、より正確に測色データを得ることができるので、対象印刷装置について基準色に対する良好な色再現性を得ることができる。
上記標準の記録量を一種類にすると、より迅速にキャリブレーション作業を行うことが可能となる。
上記画像データは、例えば画像を画素毎の階調データで表現したデータとすることができる。同画素は、画像を表現できる数であればよく、複数画素の構成とすることができ、例えば4×4画素、8×8画素のような小画像を表現するものでもよい。
上記ドット形成量データは、情報テーブル形式のドット振分テーブル、変換式のパラメータ群、等とすることができる。また、同ドット形成量データは、入力階調データと各階調における複数種類のドットの形成量を同種類別に表す出力階調データとの対応関係を規定したデータとすることができ、入力階調データの全階調におけるドット形成量を規定したデータでもよいし、入力階調データの一部の階調におけるドット形成量を規定したデータでもよい。
上記ドット形成量データは、上記基準インクを使用したときに印刷媒体上に印刷される上記標準のドット形成量の標準画像を所定の色空間で測色して得られる基準測色データと、上記対象インクを使用したときに印刷媒体上に印刷される同標準のドット形成量の標準画像を同所定の色空間で測色して得られる測色データと、の差異を少なくさせるように上記入力階調データと上記出力階調データとの対応関係を規定したデータとされている構成としてもよい。より客観的に評価可能な測色データからドット形成量データの対応関係が規定されるので、ドット形成量データはより正確に基準インクと対象インクとの色の違いを少なくさせるデータとされている。従って、より正確にインクの違いによる色ずれが少なくされた印刷画像を得ることが可能となる。
上記標準画像の測色データには、標準画像と当該標準画像を印刷した印刷媒体との色の差異が表されたデータが含まれる。上記測色データの差異は、所定の色空間での色差、明度等の明るさの差、等とすることができる。
画像を画素毎に第一要素色毎の階調データで表現した第一画像データを上記印刷装置で使用されるインクの色に対応した第二要素色毎の階調データで表現した第二画像データに色変換する際、同第一要素色毎の階調データと、上記印刷装置で使用される上記基準インクの使用量が同第二要素色毎に表された階調データと、の対応関係を規定した色変換データを参照して色変換する色変換手段をさらに備える構成としてもよい。この場合、印刷装置で使用される基準インクの使用量が第二要素色毎に表された階調データを入力階調データとしてドット形成量データの対応関係を規定しておくと、上記ドット振分手段は、当該ドット形成量データを参照して第二画像データを構成する画素毎の階調データを出力階調データに変換することができる。
以上により、印刷装置に使用させるインクセットを変更する場合でも色変換手段が参照する色変換データを作り直す必要がなくなるので、対象印刷装置のキャリブレーション作業を迅速化させることが可能となる。また、複数のインクセットを交換して使用する場合でも色変換手段が参照する色変換データを複数記録しておく必要がなくなるので、記録させるデータの量を少なくさせることが可能となる。
上記色変換データは、情報テーブル形式の色変換テーブル、変換式のパラメータ群、等とすることができる。
上記印刷装置で同時に使用されるインクの組み合わせ毎に上記入力階調データと同使用されるインクのドット形成量が表された上記出力階調データとの対応関係を規定したドット形成量データと、同使用されるインクの組み合わせに関係なく共通とされた上記色変換データとを記録したデータ記録領域を設けてもよい。この場合色変換手段は、データ記録領域内の共通とされた色変換データを参照して第一画像データを第二画像データに色変換することができる。また、ドット振分手段は、インクの組み合わせ毎とされたドット形成量データのうち印刷装置で使用されるインクの組み合わせに対応したドット形成量データを参照して、第二画像データを構成する画素毎の階調データを出力階調データに変換することができる。
以上により、複数のインクセットを交換して使用する場合でもドット形成量データを切り替えて参照するだけで共通の色変換データを利用することができるので、記録しておくデータの量を少なくさせることが可能となる。
上記印刷装置は、基準とした基準印刷装置としてもよい。すると、基準印刷装置についてドット形成量データを作成して対象印刷装置に使用させることができ、ドット形成量データを作成する手間を少なくさせることが可能となる。
ところで、上記ドット形成量データは、上記基準インクのドット形成量を変化させて印刷媒体上に印刷される各指標量選択用画像を所定の色空間で測色したときの測色データから得られる複数の指標量のうち同ドット形成量の変化に対して単調増加または単調減少となる指標量を単調指標量とするとき、上記基準インクを使用して印刷媒体上に印刷される上記標準のドット形成量の標準画像を同所定の色空間で測色して得られる基準の単調指標量と、上記対象インクを使用して印刷媒体上に印刷される同標準のドット形成量の標準画像を同所定の色空間で測色して得られる単調指標量と、の差異を少なくさせるように上記入力階調データと上記出力階調データとの対応関係を規定したデータとされている構成としてもよい。すなわち、測色データから得られる複数の指標量の中から単調増加または単調減少(以下、単調変化とも記載)となる単調指標量のみに基づいて両標準画像の単調指標量の差異が少なくなるようにドット形成量データの対応関係が規定されているので、対象印刷装置の色再現性を良好にさせることができる。
上記複数の指標量は、所定の色空間の色成分量のそれぞれと、当該色空間における基準インクまたは対象インクを使用して印刷された標準画像と当該標準画像が印刷された印刷媒体との色差と、から構成してもよい。これらの指標量をドット形成量データ作成に用いる単調指標量の選択範囲とすることにより、対象印刷装置の色再現性を良好に保ちながら、同印刷装置のキャリブレーション作業を迅速化させることができる。
ここで、上記色空間と色成分と色成分量は、国際照明委員会(CIE)で規定されたCIE L***色空間であればL*,a*,b*の各色成分とこれらの各値、CIE L***色空間であればL*,u*,v*の各色成分とこれらの各値、CIE XYZ色空間であればX,Y,Zの各色成分とこれらの各値、RGB色空間であればR,G,Bの各色成分とこれらの各値、等、様々な組み合わせが考えられる。ここで、L*は明度(明るさ)を表す要素色であり、a*,b*,u*,v*は色相および彩度を表す要素色である。以下、「*」を省略して記載する。
上記複数の色成分量が全て同じ階調数の階調値とされていると対象印刷装置について基準色に対する色再現性をより確実に得ることが可能となる点で有用であるが、色空間を定義する各量をそのまま同複数の色成分量とすると構成が簡易となる点で有用である。
上記ドット形成量データは、上記単調指標量の中から上記基準インクのドット形成量の変化に対して最も差異の大きい単調指標量を選択指標量とするとき、上記基準インクを使用して印刷媒体上に印刷される上記標準のドット形成量の標準画像を測色して得られる基準の選択指標量と、上記対象インクを使用して印刷媒体上に印刷される同標準のドット形成量の標準画像を測色して得られる選択指標量と、の差異を少なくさせるように上記入力階調データと上記出力階調データとの対応関係を規定したデータとされている構成としてもよい。単調指標量の中から基準インクのドット形成量の変化に対して最も差異の大きい単調指標量のみの差異が少なくなるようにドット形成量データの対応関係が規定されているので、対象印刷装置のキャリブレーション作業を迅速化させることができる。
ここで、ドット形成量の変化に対して最も差異の大きい単調指標量には、ドット形成量の変化に対して最も変化の大きい単調指標量が含まれる。
ところで、所定の装填箇所に装填されたインクについてインク量の異なる二以上の種類のドットを印刷媒体上に形成可能な印刷装置に対して印刷制御を行う際、画像データを構成する画素毎に同印刷装置で使用されるインクの使用量を表す入力階調データから複数種類のドットの形成量を同種類毎に表す出力階調データに変換し、変換後の出力階調データを用いて印刷制御を行う印刷制御装置であって、上記入力階調データは、基準とした基準インクの使用量が表されたデータであり、標準画像印刷制御手段と、測色データ取得手段と、ドット形成量データ作成手段と、ドット振分手段と、印刷制御手段とを具備する構成としてもよい。
以上の構成でも、印刷装置に使用させるインクセットを変更する場合でも色変換データを作り直す必要がなくなるので、対象印刷装置のキャリブレーション作業を迅速化させることが可能となる。また、複数のインクセットを交換して使用する場合でも複数の色変換データを記録しておく必要がなくなるので、記録させるデータの量を少なくさせることが可能となる。
また、上記基準インクを使用したときに印刷媒体上に印刷される標準のドット形成量の標準画像に対する上記印刷制御を行う対象の対象インクを使用したときに印刷媒体上に印刷される同標準のドット形成量の標準画像の色ずれを上記複数種類のドットのそれぞれについて補償させるように上記入力階調データと同対象インクのドット形成量が表された上記出力階調データとの対応関係を規定して上記ドット形成量データを作成するドット形成量データ作成装置を構成してもよい。
以上の装置で作成されたドット形成量データを参照して入力階調データを出力階調データに変換し、変換後の出力階調データを用いて印刷制御を行うことにより、印刷装置に使用させるインクセットを変更する場合でも色変換データを作り直す必要がなくなるので、対象印刷装置のキャリブレーション作業を迅速化させることが可能となる。また、複数のインクセットを交換して使用する場合でも複数の色変換データを記録しておく必要がなくなるので、記録させるデータの量を少なくさせることが可能となる。
上述した印刷制御装置やドット形成量データ作成装置は、ある機器に組み込まれた状態で他の方法とともに実施されることもある等、各種の態様を含む。例えば、印刷装置を備える印刷システムとしても適用可能である。また、上記印刷制御装置やドット形成量データ作成装置の構成に対応した所定の手順に従って処理を進めていくことも可能であるので、本発明は制御方法としても適用可能であり、請求項10、13にかかる発明も、同様の作用、効果を有する。さらに、上記装置にて制御プログラムを実行させる場合もあるので、請求項11、14に記載したプログラムや、同プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体としても適用可能であり、同様の作用、効果を有する。むろん、請求項2〜9に記載した構成を上記方法やプログラムや記録媒体に適用可能である。
以下、下記の順序に従って本発明の実施形態を説明する。
(1)印刷システムおよびドット形成量データ作成装置の構成:
(2)ドット形成量データ作成方法および作成処理:
(3)ドット形成量データを用いた印刷制御処理:
(4)変形例:
(1)印刷システムおよびドット形成量データ作成装置の構成:
図1は本発明の一実施形態である印刷制御装置U0の構成を模式的に示す図であり、図2は本実施形態において本発明の印刷制御装置およびドット形成量データ作成装置となるパーソナルコンピュータ(PC)10、印刷装置(印刷手段)となるカラー印刷可能なインクジェットプリンタ20、等から構成された印刷システムを示している。図3は、ドット形成量データ作成方法を模式的に示す図である。むろん、本発明に用いられるコンピュータは、PCに限定されない。
PC10では、CPU11がシステムバス10aを介してPC全体を制御する。同バス10aには、ROM12、RAM13、CD−ROMドライブ15、フレキシブルディスク(FD)ドライブ16、各種インターフェイス(I/F)17a〜e等が接続され、ハードディスクドライブを介して磁気ディスクであるハードディスク(HD)14も接続されている。RAM13には、一時的に、画像データ13a等が格納される。ドット形成量データ作成装置を含む印刷システムの場合、RAM13には、一時的に、測色データ13b、単調指標量や選択指標量を表すデータ13c,d、等が格納される。
HD14にはオペレーティングシステム(OS)やアプリケーションプログラム(APL)等が記憶されており、実行時にCPU11によって適宜RAM13に転送され、実行される。本発明の印刷制御装置を含む印刷システムの場合、HD14は、本発明の印刷制御プログラム、本発明の色変換データである色変換LUT(色変換テーブル)14a、ドット振分テーブル(ドット形成量データ)14b〜d、各種閾値、等を記憶(記録)した所定の記憶領域(データ記録領域)とされている。I/F17a(例えばUSB I/F)には、デジタルカメラ50等を接続可能である。
なお、ドット形成量データ作成装置を含む印刷システムの場合、HD14には、色修正プログラム、標準ドット形成量データ14e、標準インク使用量データ14f、各種閾値、等が記憶される。この場合、I/F17aにはカラー測色機40を接続しておく。この測色機40は、測色する対象に色検出部40aを向けることにより、CIE(1976)規格におけるLab表色系に基づく複数の色成分L,a,bを色成分量(色彩値)として取得可能であり、取得した色成分量L,a,bをPC10に対して出力可能である。ここで、CIE Lab色空間(所定の色空間)は、複数の色成分L,a,bを色成分量とするデバイスに依存しない均等色空間である。なお、Lは明度(明るさ)を表し、a,bは色相および彩度を表す色座標である。むろん、測色する色空間は、CIE XYZ色空間、CIE Luv色空間、RGB色空間、等であってもよい。
CRTI/F17bにはカラー画像データに基づいて当該データに対応する画像を表示するディスプレイ18aが接続され、入力I/F17cにはキーボード18bやマウス18cが操作用入力機器として接続され、プリンタI/F17eには例えばシリアルI/Fケーブルを介してプリンタ20が接続されている。
プリンタ20は、CMYRVK(シアン、マゼンタ、イエロー、レッド、バイオレット、ブラック)の各色に対応してそれぞれ設けられた6個のインクカートリッジ28に充填された6色のインクを印刷ヘッドから吐出して、印刷用紙(印刷媒体)にインクを付着させてドットを形成することによりカラー画像を表現した印刷データに対応する印刷画像を印刷する。むろん、ライトシアン、ライトマゼンタ、ライトブラック、ダークイエロー、無着色インク、等も使用するプリンタを採用してもよいし、CMYRVKのいずれかのインクを使用しないプリンタを採用してもよい。また、インク通路内に泡を発生させてインクを吐出するバブル方式のプリンタや、トナーインクを使用して印刷媒体上に印刷画像を印刷するレーザープリンタ等、種々の印刷装置を採用可能である。印刷装置が使用するインクは、液体でも固体でもよい。本実施形態の各インクは、水性の溶媒に微細な顔料からなる色材を混合したインクとされているが、染料からなる色剤を混合したインクとしてもよいし、油性の溶媒を用いたインクとしてもよい。
本プリンタ20では、CPU21、ROM22、RAM23、通信I/O24、コントロールIC25、ASIC26、I/F27、等がバス20aを介して接続され、CPU21がROM22に書き込まれたプログラムに従って各部を制御する。
キャリッジ機構27aにて主走査方向に往復動するキャリッジには、各インクカートリッジ28をそれぞれ所定の装着箇所にて装着可能なカートリッジホルダ32が設けられているとともに、印刷ヘッドユニット(印刷ヘッド集合体)29が搭載されている。本実施形態のホルダ32は、全6種類のインクのそれぞれに対応する6箇所の装着箇所が形成されている。各カートリッジ28には、対応する色のインクを充填可能な所定の充填室が形成されている。ホルダ32の各装着箇所に対応する種類のカートリッジ28を装着したときに当該カートリッジ28内の充填室が本発明にいう所定の装填箇所となる。
印刷ヘッドユニット29は、CMYRVKの6種類のインク毎に設けられた印刷ヘッド29a〜fとEEPROM31を備えている。このメモリ31には、例えば基準機体に対するインク吐出量の誤差を補償するために用いられるカラー調整ID(誤差情報)31a等を記録してもよい。プリンタに組み付けられた各印刷ヘッド29a〜fは対応する色のインクを吐出して印刷用紙上に付着させることが可能であり、プリンタ20はインクの種類毎に対応する印刷ヘッド29a〜fを用いて印刷用紙上にドットを形成して印刷画像を印刷する。
各カートリッジ28には、例えばRAMからなるメモリチップ28aがそれぞれ設けられており、各メモリチップ28aは電気的にコントロールIC25と接続されている。
通信I/O24はPC10のプリンタI/F17eと接続され、プリンタ20は通信I/O24を介してPC10から送信される色別のラスタデータを受信する。ASIC26は、CPU21と所定の信号を送受信しつつヘッド駆動部26aに対してラスタデータに対応する印加電圧データを出力する。同ヘッド駆動部26aは、同印加電圧データから印刷ヘッド29a〜fに内蔵されたピエゾ素子への印加電圧パターンを生成し、印刷ヘッド29a〜fに6色のインクをドット単位で吐出させる。I/F27に接続されたキャリッジ機構27aや紙送り機構27bは、印刷ヘッドユニット29を主走査させたり、適宜改ページ動作を行いながら印刷用紙を順次送り出して副走査を行ったりする。
印刷ヘッド29a〜fには各色毎に複数個のインクジェットノズルが設けられ、同ノズルのそれぞれに対応してピエゾ素子が配置されている。
図4に示すように、ノズルNzまでインクを導くインク通路25bに接する位置に設置されたピエゾ素子PEは、同素子の両端に設けられた電極間に電圧が印加されると伸張し、インク通路25bの一側壁を変形させる。すると、インク通路25bの収縮分に相当するインクがインク滴IpとなってノズルNzの先端から吐出され、印刷媒体に染み込むことによりドットが形成されて印刷が行われる。そして、印加電圧の駆動波形の電圧差が大きいほど、ドットは大きくなる。
本プリンタ20は、インク量(例えばインク滴の重量。インク滴の体積でもよい)が異なる大中小の3種類(二以上の種類)のドットを印刷媒体上に形成可能であり、色毎に同じ印刷ヘッドから異なる複数段階のインク量のインクを吐出し、当該複数段階のインク量に対応する大きさのドットを形成する。PCがプリンタに送信するラスタデータには3種類(複数種類)のドットの種類を識別するための識別情報が付加されており、プリンタは識別情報に対応する種類のドットを形成する。そして、ラスタ毎にドットの種類を表現するドットデータからなるラスタデータを入力すると、プリンタはラスタデータに対応してインク量の異なる複数種類のドットを印刷媒体上に形成する。
PC10では、OSにプリンタI/F17eを制御するプリンタドライバ等が組み込まれ、各種の制御を実行する。APLは、OSを介してハードウェアとデータ等のやりとりを行う。プリンタドライバは、APLの印刷機能の実行時に稼働され、プリンタI/F17eを介してプリンタ20と双方向の通信を行うことが可能であり、OSを介してAPLから印刷データを受け取ってラスタデータに変換し、プリンタ20に送出する。
なお、本発明の印刷制御プログラムは、OS、APL、OSとAPL、のいずれにより構成してもよい。同プログラムを記録した媒体は、HD14以外にも、CD−ROM、FD16a、半導体メモリ、等でもよい。また、通信I/F17dをインターネット網に接続し、所定のサーバから本発明のプログラムをダウンロードして実行してもよい。
図1に示す印刷制御装置U0は、データ記録領域を有するHD14と各部U1〜U5を備えている。HD14には、プリンタ20で同時に使用されるCMYRVKのインクセット(インクの組み合わせ)に関係なく共通とされた色変換LUT14a、同インクセット毎に設けられたドット振分テーブル(図では14b〜dの3種類)を記憶している。
画像入力部U1は、画像データDA1を入力し、画像をRGB毎の複数の画素で階調表現したRGBデータ(第一画像データ)DA2に変換する。色変換部U2は、HDに記憶されている色変換LUT14aを参照して、RGBデータDA2を、画像をCMYRVK毎の複数の画素で階調表現したCMYRVKデータ(第二画像データ)DA3に色変換する。ドット振分部U3は、HDに記憶されているドット振分テーブル14b〜dのうちプリンタ20で使用されるインクセットに対応したドット振分テーブルを参照して、CMYRVKデータDA3を構成する画素毎にプリンタ20で使用されるインクの使用量を表すCMYRVK毎の入力階調データから3種類のドットの形成量を同種類毎に表すCMYRVK毎の出力階調データに変換し、CMYRVKの色毎かつドットの大きさ毎のドット量データDA4を生成する。ハーフトーン処理部U4は、ドット量データDA4に対して所定のハーフトーン処理を行い、色毎かつドットの大きさ毎のハーフトーンデータDA5を生成する。ラスタライズ処理部U5は、ハーフトーンデータDA5に対して所定のラスタライズ処理を行い、色毎かつドットの大きさ毎のラスタデータDA6を生成してプリンタに送出する。これらの各部U4,U5が行う処理により、ドット量データDA4に対応する印刷画像をプリンタに対して印刷させる制御が行われる。
図5に示すように、ドット振分テーブルT1〜T3は、CMYRVK毎に、プリンタ20で使用されるインクの使用量を表す入力階調データD1〜D3と、ドットの種類別にドット形成量を表す出力階調データD4〜D6と、の対応関係を規定した情報テーブルである。同ドット振分テーブルは、入力階調データD1〜D3を構成する入力階調値の各階調におけるドットの形成量がドット種類別に表された出力階調値が格納されている。本実施形態では、基準としたCMYRVKの基準インクを使用するときに参照するための基準ドット振分テーブルT1をドット振分テーブル14bとしてHD14に記憶させるとともに、基準インクから派生したCMYRVKの派生インクを使用するときに参照するための派生ドット振分テーブルT2,T3をドット振分テーブル14c,dとしてHD14に記憶させている。ここで、入力階調データD1〜D3は、いずれも基準インクの使用量が表されたデータとされている。
(2)ドット形成量データ作成方法および作成処理:
図3に示した本実施形態のドット形成量データ作成方法では、工程S1〜S4を順番に実施して、基準インクを使用したときに印刷媒体上に印刷される標準のドット形成量の標準画像に対する印刷制御を行う対象の対象インクを使用したときに印刷媒体上に印刷される同標準のドット形成量の標準画像の色ずれを複数種類のドットのそれぞれについて補償させるように、基準ドット振分テーブルから派生ドット振分テーブルを作成する。
まず、図6に示すフローチャートを参照して、ドット形成量データ作成装置が行う基準ドット振分テーブルの作成処理について説明する。本実施形態では、インク量の最も多い最大ドット(大ドット)を他のインク量のドット(小中ドット)で代替させることにしてドットの各種類におけるドット形成量を決定しており、CMYRVKの各色毎に処理を行う。まず、CMYRVKの6色の中からデータ作成対象のインク色をポインタの更新等により設定し、対象のインク色について、インク量の異なる各種類のドットの形成量(階調値)と所定の印刷媒体上での明度との相関を表す相関データを作成し、グラフとして表示する(ステップS105。以下、ステップの記載を省略)。印刷媒体の種類毎にドット振分テーブルを作成する場合、ドット振分テーブルを作成する対象の印刷媒体上に複数段階の標準のドット形成量とされた無地のパッチ(標準画像。色票とも呼ばれる)を印刷し、CIE Lab色空間等の所定の色空間で測色して明度Lを取得して、ドット形成量と明度Lとを対応付けて相関データとする。
図7はCインクについて作成したドット形成量と明度との相関データを示すグラフ形式の図であり、横軸がドット形成量、縦軸が明度L(0≦L≦100)である。明度Lは、デバイスに依存しない均等色空間であるCIE Lab色空間(CIE Luv色空間等も可)における明度としている。例えば、JIS Z8701にも規定されたCIE XYZ表色系における三刺激値のYおよび完全拡散反射面の標準の光によるYの値Ynから明度Lを求めることができるが、CIE X101010表色系における三刺激値のY10および完全拡散反射面の標準の光によるY10の値Yn等から明度Lを求めてもよい。
ドット形成量は、0(ドット記録率0%)〜255(ドット記録率100%)の階調値で各ドットを記録しない状態から単位面積当たりのデューティ制限(インク量制限)の上限までドットを記録する状態を指定している。グラフの各曲線には、ドットの大きさを付している。ドット形成量はドット記録率と比例しており、ドット形成量を最大階調値255で除算するとドット記録率となる。実際には、3種類のドットについて各ドット形成量でのパッチを表現する画像データを作成し、ハーフトーン処理とラスタライズ処理を行ってラスタデータを作成してプリンタに対して出力し、所定の印刷媒体上に印刷された各パッチの測色結果を取得してドット形成量と明度とを対応させることにより、グラフを作成することができる。ここで、作業者は、PC10に明度Lを測定可能な測色器を接続しておき、測色器の検出部を各パッチに順次押し当てて測色させることにより、PC10に測色結果を取得させることができる。
図に示すように、ドットの明度レンジは、インク量が最も小さい最小ドット(小ドット)で一番狭く、インク量が多くなるほど広くなる。各種類のドットにおいてグラフは下に凸であり、低インク形成量において最大ドットでの明度変化率が一番大きく、インク量が少なくなるほど明度変化率が小さくなる。C以外の色についても、明度レンジに差異はあるものの同様の傾向を示す。
次に、最大ドットを除いた各種類のドットの形成量をパラメータX(X>1)で除し、最大ドットの相関データに最も合致するパラメータXcを取得する(S110)。図7のグラフでは、ドット形成量をXで除して最大ドットのグラフに合致させることになる。
図8は、ドット形成量をパラメータXで除して小中ドットのグラフを最大ドットのグラフに合致させる様子の説明図である。同図においても横軸がドット形成量、縦軸が明度Lであり、ドット形成量をパラメータXで除する前のグラフを破線で示している。ドット形成量をXで除するとグラフ上の破線が左方向に縮小されるので、Xを調整することによって最大ドットの明度変化の一部に他のドットの明度変化を合わせることができる。
小ドットの場合、パラメータX1で除して小ドットの明度変化を最大ドットの明度変化に合致させたとき、同じ明度値における除算前後のドット形成量の比率がa1・X1:a1(0<a1<255)となる。パラメータX1は、1より大きい値から順次設定値を大きくしていき、各設定値において各ドット形成量での明度値の差の絶対値を足し合わせた値を求め、当該値が最小になる設定値にする等により決定することができる。
上記処理は、最大ドットを除いた小中ドットのそれぞれについて、最大ドットの相関データに最も合致するパラメータX1c,X2cを決定する。得られたパラメータXcは最大ドットを代替する他のドットの形成量を表しているので、最大ドット1個を他のドットXc個で代替すればドットのインク量の差異を補償した代替を行うことができる。
中ドットの場合、パラメータX2で除して中ドットの明度変化を最大ドットの明度変化に合致させたとき、同じ明度値における除算前後のドット形成量の比率がa2・X2:a2(a1<a2<255)となる。
S110終了後、まず最大ドットのみについて入力階調値とドット形成量との相関を表す相関データを作成する(S115)。ここで、入力階調値は、プリンタで使用されるインクの使用量が表された色変換後のCMYRVKデータ(入力階調データ)を構成する階調値であり、インクの色別の値である。
図9は、Cインクの場合における入力階調値と複数種類のドットの形成量との対応関係を示すグラフ形式の図である。各図において横軸が入力階調値、縦軸がドット形成量(階調値)である。これらの対応関係を規定した情報テーブルが基準ドット振分テーブルT1とされることになり、横軸の階調値が基準ドット振分テーブルの入力階調値とされ、縦軸の各ドットの形成量が出力階調値とされる。なお、MYRVKの場合も同様のグラフとなり、同様のテーブルを作成することができる。図の破線に示すように、最大ドットのみでは入力階調値が0〜255までリニア(直線的)に増加するとドット形成量が0〜255までリニアに増加(比例)する相関であるとして相関データを作成している。
その後、最大ドットの形成量を他のドットの形成量に振り分ける処理を行う(S120)。ここで、小中ドットの形成量をそれぞれ最大とする入力階調値G1,G2は、例えば各種類に対応するドットの相関データから、所定のドット形成量Gd(0<Gd<255、より好ましくは128<Gd<255)での基準明度Ldを小中ドットの種類別に取得し、最大ドットの相関データが同基準明度Ldとなるドット形成量とすることができる。
小ドットについては、代替比がa1・X1:a1と決められているので、最大ドットの形成量a1に対してドット形成量をa1・X1とする。破線で示す最大ドットのみの相関が傾き1の直線であるので、小ドットについては傾きX1の直線になる。そこで、小ドットでは入力階調値0〜G1について傾きX1の直線とし、入力階調値G1〜G2について傾き−X1・G1/(G2−G1)の直線とする。この結果、入力階調値0〜G1まで最大ドットの形成量は0になり、入力階調値G1〜G2において図の二重線に示すドット形成量となる。
次に入力階調値G1〜G2において小ドット振り分け後の最大ドット(二重線で図示)の形成量を中ドットの形成量で代替する。中ドットの代替比をa2・X2:a2と決定したものとすると、図の二重線の傾きG2/(G2−G1)のX2倍の傾きを有する直線を中ドットの形成量とする。そこで、中ドットでは入力階調値G1〜G2について傾きX2・G2/(G2−G1)の直線とし、入力階調値G2〜255については傾き−X2・G2/(255−G2)の直線とする。
なお、小ドットと大ドットとを混在させて形成させるようにしてもよい。また、各ドット種類のグラフにおけるピークの高さやドットを形成する範囲等は様々な態様が考えられる。さらに、グラフの一部あるいは全部を曲線とすることもできる。
S120終了後、基準ドット振り分けテーブルを作成する(S125)。図5用いて説明すると、基準ドット振分テーブルT1に、入力階調値0〜255の各階調値に対応させて、小中大ドットの形成量D1s(0)〜D1s(255),D2m(0)〜D2m(255),D3l(0)〜D3l(255)を格納する。これにより、0〜255の入力階調値256段階全てについて、入力階調データとドット種類毎の出力階調データとの対応関係が決定され、ドット種類別の出力階調値がテーブルT1に格納される。作成されたテーブルT1は、基準インクの使用量が表された入力階調データと、各階調における同基準インクのドット形成量がドットの種類毎に表された出力階調データと、の対応関係を規定したデータとされる。また、基準インクにより印刷媒体上に印刷される画像を高画質にさせるデータでもある。
その後、CMYRVKの全色について基準ドット振分テーブルを作成したか否かを判断し(S130)、条件不成立時にはS105〜S130を繰り返し、条件成立時にはフローを終了する。作成した基準ドット振分テーブルは、例えばドット振分テーブル14bとしてHD14に記憶しておく。
次に、図10と図11に示すフローチャートを参照して、ドット形成量データ作成装置が行う派生ドット振分テーブルの作成処理について説明する。本処理と上述した基準ドット振分テーブル作成処理を行うPC10は図3で示した各工程S1〜S4に対応する各手段を構成しており、S210〜S225が指標量選択手段、S230〜S235が標準画像印刷制御手段、S240〜S245が測色データ取得手段、S105〜S130,S250〜S280がドット形成量データ作成手段に対応している。
まず、CMYRVKの各色に対応させた数値を格納するポインタの値を更新等することにより、基準ドット振分テーブルを修正する対象の対象色を設定する(S205)。次に、指標量選択工程S1にて、基準とした基準プリンタ(基準印刷装置)に基準インクのインクカートリッジを装着した状態としておき、PC10では、ドット種類毎に、複数段階とした標準のドット形成量の指標量選択用パッチP1を所定の印刷用紙上に印刷させる制御を行う(S210)。HD14には標準ドット形成量データ14eが記憶されており、この標準ドット形成量データ14eを構成する複数段階のドット形成量(例えば、ドット記録率Ri、iは1〜nの整数、n=9、R1=10%、R2=20%、…、R9=90%)から対応する複数の無地の指標量選択用パッチを表現した標準ドット量データを生成し、当該標準ドット量データを用いて指標量選択用パッチを印刷させる。当該標準ドット量データは、インクの色別かつドット種類別に指標量選択用パッチをドットマトリクス状である多数の画素で階調表現したデータである。標準ドット量データに対して所定のハーフトーン処理、所定のラスタライズ処理を行ってラスタデータを生成し、このラスタデータをプリンタに送出することにより、複数の指標量選択用パッチP1が印刷される。これらのパッチP1は、色毎かつインクの大きさ毎(種類毎)に印刷しておく。各パッチP1は、インクを一種類のみ使用した一次色からなる印刷画像であり、印刷された全体が一様な無地の画像である。ここで、ドットの形成量は、例えば印刷媒体上の単位面積当たりのドット形成数とすることができる。
印刷媒体としては、安定したインクの発色を得て高精度の色補償を行う観点からはフォト用紙等の光沢紙が好ましいが、キャリブレーション作業にかかるコストを低減させる観点からは光沢紙よりも光沢の弱い普通紙が好ましい。以下、標準画像を印刷する場合に同様のことが言える。
さらに、測色機40を用いて印刷媒体に印刷された各指標量選択用パッチP1をLab色空間(所定の色空間)で測色し、PC10では、印刷された各指標量選択用パッチP1毎の測色データである色成分量L,a,bを測色機40から取得する(S215)。このとき、各指標量選択用パッチP1を印刷した印刷媒体自体もLab色空間で測色し、PC10では印刷媒体の測色データも測色機40から取得しておく。例えば、全パッチの測色操作を終了したことを確認させるボタンをディスプレイに表示し、当該ボタンのマウス操作を受け付けたときに測色機に測色データを出力させる信号を送出して、送出後に測色機から出力される測色データを取得する構成とすることができる。以下も、同様である。
ここで、各色成分量L,a,bは、JIS Z8105にも規定されたCIE(1976)Lab色空間を定義するL量、a量、b量としている。むろん、L量、a量、b量を一次式等で換算して全て同じ所定階調数(例えば256階調)の階調値としてもよい。当該各階調値も複数の色成分量であり、色空間の複数の色成分量を全て同じ階調数の階調値とすることにより対象プリンタについて基準色に対する色再現性がより確実に得られる。
S215終了後、ドット種類毎に、色成分量L,a,bのそれぞれと、Lab色空間における基準インクを使用して印刷された指標量選択用パッチと当該パッチが印刷された印刷媒体との色差WEと、のうちドット形成量の変化に対して単調変化(単調増加または単調減少)となる指標量を単調指標量として特定し、特定した単調指標量を表すデータ13cを一時的にRAMに記憶する(S220)。ここで、Lab色空間におけるパッチの測色データをLP,aP,bP、印刷媒体の測色データをLM,aM,bMとすると、色差は、
WE={(LP−LM)2+(aP−aM)2+(bP−bM)21/2 …(1)
なる演算式により算出することができる。本実施形態では、キャリブレーション作業を容易にさせるためLab色空間の各色成分量L,a,bをそのまま測色データから得られる複数の指標量の一部としているとともに、キャリブレーション対象のプリンタの色再現性を良好にさせるため色差WEも複数の指標量の一部としている。むろん、(a2+b21/2、(L2+a2+b21/2など、複数の色成分量のうち二以上の組み合わせから得られる数量も、測色データから得られる指標量とすることもできる。
むろん、L量、a量、b量とともに色差WEを一次式等で換算して全て同じ所定階調数(例えば256階調)の階調値としてもよい。当該各階調値も複数の指標量であり、複数の指標量を全て同じ階調数の階調値とすることにより対象プリンタについて基準色に対する色再現性がより確実に得られる。
次に、特定した単調指標量と複数の指標量選択用パッチP1を印刷させたドット形成量とに基づいて、単調指標量の中からドット形成量の変化に対して最も差異の大きい選択指標量を派生ドット振分テーブルの作成用の指標量として特定し、特定した選択指標量を表すデータ13dを一時的にRAMに記憶する(S225)。
図12は、Yの大ドットについて、印刷媒体上の所定面積における画素の全数に対する形成ドット数の比、すなわち、ドット形成量の相対値であるドット記録率を10%刻みで10〜90%の9段階の指標量選択用パッチを光沢紙に印刷してLab色空間で測色した結果の一例を示している。ここで、横軸はドット記録率(%単位)であり、縦軸はLab色空間を定義するL量、a量、b量、色差WEである。図の例では、指標量L,a,b,WEの中でドット記録率の変化に対して最も差異の大きいb量を選択指標量とし、派生ドット振分テーブル作成用の指標量として特定する。
例えば、単調指標量を特定する色およびドット種類において、指標量の種類を表すパラメータjを1〜4の整数とし、ドット記録率Riの指標量選択用パッチを測色したときの各指標量をSj(i)とし、ドット記録率の各段階を表すパラメータiを1〜n−1の整数として、全てのiについて、
Sj(i+1)>Sj(i) …(2)
が成立するときにパラメータjの指標量はドット形成量に対して単調増加である。また、全てのiについて、
Sj(i+1)<Sj(i) …(3)
が成立するときにパラメータjの指標量はドット形成量に対して単調減少である。そこで、上記不等式(2)または(3)が成立する指標量を単調指標量として特定すればよい。
また、選択指標量を特定する色およびドット種類において、ドット記録率Riの指標量選択用パッチを測色したときの指標量L,a,b,WEの最小値をそれぞれL1,a1,b1,WE1、最大値をそれぞれL2,a2,b2,WE2とする。当該パッチについての指標量の差異としてΔL=L2−L1、Δa=a2−a1、Δb=b2−b1、ΔWE=WE2−WE1を算出し、ΔL,Δa,Δb,ΔWEの中から最大の算出値に対応する指標量を選択指標量として特定することができる。
ここで、ドット形成量の変化に対して最も差異の大きい指標量には、ドット形成量の変化に対して最も変化の大きい指標量が含まれる。例えば、選択指標量を特定する色およびドット種類において、互いに異なるドット記録率をR11、R12、ドット記録率R11の指標量選択用パッチを測色したときの指標量L,a,b,WEをそれぞれL1,a1,b1,WE1、ドット記録率R12(R12>R11とする)の指標量選択用パッチを測色したときの指標量L,a,b,WEをそれぞれL2,a2,b2,WE2とする。記録率R11,R12の両指標量選択用パッチについての指標量の差異としてΔL=|L2−L1|、Δa=|a2−a1|、Δb=|b2−b1|、ΔWE=|WE2−WE1|を算出すると、ΔL,Δa,Δb,ΔWEは、記録率R11,R12の両指標量選択用パッチについての指標量の違いが大きくなるほど大きくなる値となる。そこで、ΔL,Δa,Δb,ΔWEの中から最大の算出値に対応する指標量を選択指標量として特定することができる。なお、変化させたドット記録率の中から最小のドット記録率と最大のドット記録率とを記録率R11,R12にすると、対象プリンタについて基準色に対する良好な色再現性が得られる。
選択指標量を特定すると、標準画像印刷制御工程S2にて、まず、基準プリンタに基準インクのインクカートリッジを装着した状態としておき、PC10では、ドット種類毎に、複数段階とした標準のドット形成量の基準パッチ(標準画像)P2を所定の印刷用紙上に印刷させる制御を行う(S230)。HD14には標準インク使用量データ14fが記憶されており、この標準インク使用量データ14fを構成する複数段階のインク使用量(例えば、インク記録率RIi、iは1〜nの整数、n=9、RI1=10%、RI2=20%、…、RI9=90%)を表す入力階調値(0〜255の階調値ではRIi×255/100)から対応する複数の無地の指標量選択用パッチを表現した標準ドット量データを生成し、当該標準ドット量データを用いて基準パッチを印刷させる。その際、HDに記憶されている基準ドット振分テーブルを参照することにより、画像データを構成する画素毎に、基準インクのインク使用量が表された入力階調値から複数種類のドットの形成量を同種類毎に表す出力階調値に変換してドット種類毎のドット量データに変換する。そして、標準ドット量データに対して所定のハーフトーン処理、所定のラスタライズ処理を行ってラスタデータを生成し、このラスタデータをプリンタに送出することにより、複数の基準パッチP2が印刷される。各パッチP2は、インクを一種類のみ使用した一次色からなる印刷画像であり、印刷された全体が一様な無地の画像である。
ここで、指標量選択用パッチP1をそのまま基準パッチP2として利用することができるため、S230を省略可能である。
次に、基準プリンタに対象インクのインクカートリッジを装着した状態としておき、PC10では、ドット種類毎に、複数段階とした標準のドット形成量の色補償用パッチ(標準画像)P3を所定の印刷用紙上に印刷させる制御を行う(S235)。この処理も、HDに記憶されている標準インク使用量データ14fを用いてS230と同様にして行うことができる。すなわち、HDに記憶されている基準ドット振分テーブルを参照することにより、画像データを構成する画素毎に、基準インクのインク使用量が表された入力階調値から複数種類のドットの形成量を同種類毎に表す出力階調値に変換してドット種類毎のドット量データに変換する。そして、標準ドット量データに対して所定のハーフトーン処理、所定のラスタライズ処理を行ってラスタデータを生成し、このラスタデータをプリンタに送出することにより、複数の色補償用パッチP3が印刷される。同パッチP3も、インクを一種類のみ使用した一次色からなる印刷画像であり、印刷された全体が一様な無地の画像である。
上記パッチP2,P3を印刷すると、測色データ取得工程S3にて、まず、測色機40を用いて基準インクを使用して印刷された各基準パッチP2をLab色空間で測色し、PC10では、パッチP2毎に、測色データを取得し、選択指標量を表すデータ13dに従って、工程S1で選択された選択指標量を測色データに基づいて取得する(S240)。ここで得られる測色データおよび選択指標量が、基準インクを使用したときに印刷媒体上に印刷される標準のドット形成量の標準画像を所定の色空間で測色して得られる基準測色データである。選択指標量が色差WEである場合には、基準パッチP2が印刷された印刷媒体の測色データLM,aM,bMも取得し、各基準パッチ自体の測色データLP,aP,bPとから上記式(1)に従って色差WEを算出する。
また、測色機40を用いて対象インクを使用して印刷された各色補償用パッチP3をLab色空間で測色し、PC10では、パッチP3毎に、測色データを取得し、選択指標量を表すデータ13dに従って、工程S1で選択された選択指標量を測色データに基づいて取得する(S245)。ここで得られる測色データおよび選択指標量が、対象インクを使用したときに印刷媒体上に印刷される同標準のドット形成量の標準画像を所定の色空間で測色して得られる測色データである。選択指標量が色差WEである場合には、基準パッチP2が印刷された印刷媒体の測色データLM,aM,bMも取得し、各基準パッチ自体の測色データLP,aP,bPとから上記式(1)に従って色差WEを算出する。
以上により、印刷媒体上に印刷された標準画像を測色したときの選択指標量(測色データ)を取得することができる。
上記パッチP2,P3の選択指標量を取得すると、ドット形成量データ作成工程S4にて、基準インクのインク使用量が表された入力階調値と対象インクのインク使用量が表された入力階調値とを、選択指標量を基準として対応づけ、同じ選択指標量の両インクの入力階調値を対応付けた対応関係データを生成する(S250)。ここで、両インクの入力階調値を対応付けることが基準パッチの基準測色データと色補償用パッチの測色データとを対比することであり、生成される対応関係データが当該対比結果である。
図13は、上記対応関係データを生成する様子を示している。図の上段では、大ドットのドット記録率に相当するインク記録率10%刻みで10〜90%の9段階の基準パッチP2を基準インクの大ドットで所定の種類(光沢紙等)の印刷媒体M1に印刷し、インク記録率10%刻みで10〜90%の色補償用パッチP3を対象インクの大ドットで印刷媒体M1と同じ種類の印刷媒体M2に印刷した様子を示している。ここで、各基準パッチP2の選択指標量(第一指標量)をそれぞれS11〜S19、各色補償用パッチP3の選択指標量(第二指標量)をそれぞれS21〜S29とする。各第一指標量S11〜S19となる基準インクの入力階調値GR11〜GR19は、最大階調値255に基準インクのインク記録率0.1〜0.9(10〜90%)を乗じた値である。各第二指標量S21〜S29となる対象インクの入力階調値GR21〜GR29は、最大階調値255に対象インクのインク記録率0.1〜0.9を乗じた値である。各第一指標量S11〜S19となる対象インクの入力階調値GR21〜GR29は、各第二指標量S21〜S29に対する対象インクの入力階調値GR21〜GR29の対応関係に基づいて、スプライン補間(線形補間等も可)等の補間演算により指標量Sから対象インクの入力階調値GRを算出する曲線等の近似式GR=f(S)を求め、この近似式に各第一指標量S11〜S19を代入して得られる算出値とすることができる。なお、スプライン補間等で曲線の近似式を求めると、指標量Sと入力階調値GRとの対応関係を滑らかに近似することができるので、当該対応関係をより正確に規定することができ、より正確にインクの違いによる色ずれが少なくされた印刷画像を得ることが可能となる。
そして、同じ第一指標量S11〜S19となる両インクの入力階調値どうし、すなわち、GR11とGR21,…,GR19とGR29を対応させて対応関係データD11を生成する。同対応関係データは、基準インクの入力階調値と対象インクの入力階調値との、測色データを基準とした対応関係が表された情報テーブルである。
対応関係データを生成すると、基準ドット振分テーブルT1を参照することにより、対象色について、各基準パッチP2の基準インクのインク使用量が表された入力階調値GR1k(kは1〜Nkの整数、本例ではNk=9)をドット種類毎のドット形成量が表されたドット量データに変換する(S255)。ここで、小ドット、中ドット、大ドットのドット形成量をそれぞれドット形成量S1k,M1k,L1kとする。また、同基準ドット振分テーブルT1を参照することにより、対象色について、各色補償用パッチP3の対象インクのインク使用量が表された入力階調値GR2kをドット種類毎のドット形成量が表されたドット量データに変換する(S260)。ここで、小ドット、中ドット、大ドットのドット形成量をそれぞれドット形成量S2k,M2k,L2kとする。次に、対象色について、ドット種類毎にドット形成量の比RSk=S2k/S1k,RMk=M2k/M1k,RLk=L2k/L1kを算出する(S265)。
さらに、図14に示すように、基準インクのドット形成量S1k,M1k,L1kに対するドット形成量の比RSk,RMk,RLkの対応関係に基づいて、ドット種類毎に、スプライン補間(線形補間等も可)等の補間演算により基準インクのドット形成量S1,M1,L1からドット形成量の比RS,RM,RLを算出する曲線等の近似式RS=h1(S1),RM=h2(M1),RL=h3(L1)を求め、対象色について、ドット種類毎にドット形成量の全階調値について比RS,RM,RLを算出する(S270)。なお、スプライン補間等で曲線の近似式を求めると、基準インクのドット形成量とドット形成量の比との対応関係を滑らかに近似することができるので、当該対応関係をより正確に規定することができ、より正確にインクの違いによる色ずれが少なくされた印刷画像を得ることが可能となる。
その後、基準ドット振分テーブルT1をRAMに読み出し(コピーし)、当該テーブルT1のドット形成量に比RS,RM,RLを乗じることにより、基準ドット振分テーブルを修正する(S275)。図5を参照して説明すると、基準ドット振分テーブルT1の入力階調値0〜255の全階調の中から順次出力階調値を修正する対象の入力階調値g1を設定し、当該入力階調値g1に対応する小ドット、中ドット、大ドットの出力階調値D1s(g1),D1m(g1),D1l(g1)にそれぞれドット形成量の比RS,RM,RLを乗じて修正出力階調値D2s(g1)=D1s(g1)×RS,D2m(g1)=D1m(g1)×RM,D2l(g1)=D1l(g1)×RLとする。
入力階調値の全階調について出力階調値を修正したら、派生ドット振分テーブルT2,T3としてHD14に記憶する(S280)。作成されたテーブルT2,T3は、基準インクの使用量が表された入力階調データと、各階調における対象インクのドット形成量がドットの種類毎に表された出力階調データと、の対応関係を規定したデータとされる。ここで、両パッチの測色データを基準として基準インクの入力階調値と対象インクの入力階調値とを対応付けた対応関係データに基づいて派生ドット振分テーブルを作成しているので、派生ドット振分テーブルは基準パッチの基準測色データに対する色補償用パッチの測色データの差異を補償するように(少なくさせるように)対応関係が規定されたデータとされる。言い換えると、派生ドット振分テーブルは、基準インクを使用したときに印刷媒体上に印刷される標準のドット形成量の基準パッチP2に対する対象インクを使用したときに同じ種類の印刷媒体上に印刷される同標準のドット形成量の色補償用パッチP3の色ずれを複数種類のドットのそれぞれについて補償させるように入力階調データと出力階調データとの対応関係を規定したデータとされる。
そして、CMYRVKの全色について派生ドット振分テーブルを作成したか否かを判断し(S285)、条件不成立時にはS205〜S285を繰り返し、条件成立時にはフローを終了する。
以上により作成された派生ドット振分テーブルを用いてプリンタに対する印刷制御を行うと、基準インク用の色変換LUTを用いてRGBデータをCMYRVKデータに色変換し、同派生ドット振分テーブルを参照してCMYRVKデータを色毎かつドット種類毎のドット量データに変換することができる。ここで、当該ドット量データは、対象インクを使用したときに印刷媒体上に印刷される画像の色ずれをドットの各種類について補償させるデータとされている。すると、プリンタに対して当該ドット量データに対応する色毎の小中大ドットを印刷媒体上に形成させる制御を行うと、基準インクに対する色ずれが補償された印刷画像を印刷させることができる。従って、プリンタに使用させるインクセットを変更する場合でも色変換LUTを作り直す必要がなくなるので、対象プリンタのキャリブレーション作業が迅速化される。
また、図15に示すように、173個の参照点を有する色変換LUTでは約29KB(173個×6色)のデータ量となり、256全階調について小中大ドットの形成量を表す出力階調データを格納したドット振分テーブルでは約5KB(256×3種類×6色)のデータ量となる。すると、3種類のインクセットを交換して使用する場合、従来では色変換LUTとドット振分テーブルを記憶させるために約102KB(34×3+5×3)の記憶領域が必要であったのに対し、本発明によると約44KB(34+5×3)の記憶領域で済む。このように、複数のインクセットを交換して使用する場合でも複数の色変換LUTを記憶しておく必要がなくなるので、記憶させるデータの量を少なくさせることができる。
また、客観的に評価可能な測色データから派生ドット振分テーブルの対応関係が規定されるので、派生ドット振分テーブルは正確に基準インクと対象インクとの色の違いを少なくさせるデータとされている。従って、正確にインクの違いによる色ずれが少なくされた印刷画像が得られる。
さらに、派生ドット振分テーブルの入出力階調データの対応関係は、測色データから得られる複数の指標量の中から単調変化となる単調指標量のみに基づいて基準パッチの単調指標量と色補償用パッチの単調指標量との差異が少なくなるように規定されているので、対象プリンタの色再現性が良好となる。ここで、基準パッチと色補償用パッチとについて、測色する基準とする色空間の色成分量のそれぞれと、印刷媒体との色差と、を派生ドット振分テーブル作成に用いる単調指標量の選択範囲とすることにより、対象プリンタの色再現性が良好に保たれ、同対象プリンタのキャリブレーション作業が迅速化される。
さらに、派生ドット振分テーブルの入出力階調データの対応関係は、基準インクのドット形成量の変化に対して最も差異の大きい指標量のみの差異が少なくなるように規定されているので、対象プリンタのキャリブレーション作業が迅速化される。
なお、基準プリンタを使用してドット振分テーブルを作成して印刷制御対象の対象プリンタ(対象印刷装置)に使用させるので、ドット振分テーブルを作成する手間が少なくて済む。むろん、このような効果は得られないものの、実際に印刷制御を行う対象プリンタを使用してドット振分テーブルを作成してもよい。この場合、プリンタ間の機体差による画像の色ずれを少なくさせるドット振分テーブルを作成することができる。
(3)ドット形成量データを用いた印刷制御処理:
図16は、上述したドット振分テーブル作成処理により作成されたドット振分テーブルを用いてプリンタに対する印刷制御を行う印刷制御処理を示すフローチャートである。本処理を行うPC10は印刷制御装置を構成し、S310が色変換手段、S315がドット振分手段、S320〜S330が印刷制御手段に対応している。以下、図1も参照して説明する。
まず、PC10は、多数(所定数)の画素別とされて複数の要素色に対応した階調データから構成された画像データDA1を入力し、画像をRGB毎の複数の画素で階調表現した広域RGB色空間内のRGBデータDA2に変換する(S305)。その際、データを部分的に読み込んでもよいし、データの受け渡しに利用されるバッファ領域を表すポインタの受け渡しだけでもよい。画像データDA1は、画像をドットマトリクス状である多数の画素で階調表現したデータであり、sRGB色空間で定義されるRGBから構成された画像データや、YUV表色系におけるYUVから構成された画像データ、等がある。画像データの各成分も様々な階調数とされているので、sRGBやYUV表色系等の定義に従って、画像データを広域RGB色空間内のRGB各256階調のRGBデータに変換する。同RGBデータは、複数の要素色RGBで画像を表現した印刷データである。
次に、RGBデータを構成する各画素の階調データを変換対象として順次対象画素を移動させながら、色変換LUT14aを参照して、画像を画素毎にRGB(第一要素色)毎の階調データで表現したRGBデータ(第一画像データ)DA2を、プリンタで使用されるインクの色に対応したCMYRVK(第二要素色)毎の階調データで表現したCMYRVKデータ(第二画像データ)DA3に色変換する(S310)。色変換LUT14aは、RGB毎の階調データと、プリンタで使用される基準インクの使用量がCMYRVK毎に表された階調データと、の対応関係を複数の参照点について規定した情報テーブルである。入力したRGBデータのRGB毎の階調データに一致するCMYRVKデータが色変換LUTに格納されていない場合には、当該RGB毎の階調データに近い複数のRGB毎の階調データに対応するCMYRVKデータのCMYRVK毎の階調データを取得し、体積補間等の補間演算により入力したRGB毎の階調データに対応するCMYRVK毎の階調データに変換する。CMYRVKデータDA3は、RGBデータDA2と同じく画像をドットマトリクス状の多数(所定数)の画素で階調表現した印刷データであり、画素毎の階調データはプリンタ20が印刷ヘッドから吐出する各インクの使用量を表すCMYRVK各256階調のデータであるとする。
その後、CMYRVKデータDA3を構成する各画素の階調データを変換対象として順次対象画素を移動させながら、対象インク用のドット振分テーブル(14b〜dのいずれか)を参照することにより、CMYRVKデータを構成するCMYRVK色別の階調データ(入力階調データ)を、インク量の異なる複数種類のドット形成量を同種類別に表すドット量データ(出力階調データ)DA4に変換するドット振り分け処理を行う(S315)。ドット量データは、色毎に、小ドット用ドット量データ、中ドット用ドット量データ、大ドット用ドット量データから構成される。これらのドット量データも、CMYRVKデータと同じく画像をドットマトリクス状の多数(所定数)の画素で階調表現したデータであり、画素毎の階調データはプリンタが印刷ヘッドから吐出する各ドットのインク使用量を表すCMYRVK各256階調のデータであるとする。
基準インクと対象インクとが異なる場合、派生ドット振分テーブルT2,T3が用いられる。当該テーブルは、基準インクを使用したときに印刷媒体上に印刷される標準のドット形成量の基準パッチに対する対象インクを使用したときに印刷媒体上に印刷される同標準のドット形成量の色補償用パッチの色ずれを複数種類のドットのそれぞれについて補償させるように(少なくさせるように)入出力階調データの対応関係が入力階調データの各階調において規定されている。従って、派生ドット振分テーブルを参照して変換されたドット種類毎のドット量データは、基準インクにより印刷媒体上に印刷される印刷画像に対する対象インクにより同じ種類の印刷媒体上に印刷される印刷画像の色ずれを補償させるデータとされる。
なお、対象インクが基準インクである場合、基準ドット振分テーブルT1が用いられる。この基準ドット振分テーブルは、基準インクのインク使用量が表された入力階調データと、同基準インクのドット形成量がドット種類毎に表された出力階調データと、の対応関係が入力階調データの各階調において規定されている。従って、基準ドット振分テーブルを参照して変換されたドット種類毎のドット量データは、基準インクにより印刷媒体上に印刷される印刷画像を高画質にさせるデータとされている。
ドット量データDA4を生成すると、ドット振分手段による変換後の出力階調データからなるドット量データDA4を構成する画素毎に、ドットの大きさ毎のドット量データに対して誤差拡散法やディザ法や濃度パターン法といった所定のハーフトーン処理を行っていき、CMYRVKデータDA3の画素数と同じ画素数であるCMYRVK別のハーフトーンデータDA5を生成する(S320)。ハーフトーンデータは、ドットの形成状況をドットの形成有無として表すデータであり、例えば階調値「1」をドット形成有り、階調値「0」をドット形成無しに対応させて二値化した2階調の二値化データとすることができる。むろん、4階調等のデータとしてもよい。
また、生成したハーフトーンデータDA5に対して所定のラスタライズ処理を行ってプリンタで使用される順番に並べ替え、CMYRVK別のラスタデータDA6を生成し(S325)、プリンタ20に対して出力して(S330)、フローを終了する。すると、プリンタ20は、画像を表現するラスタデータを入手し、これらのデータに基づいて印刷ヘッドを駆動してインクを吐出して印刷用紙上に付着させ、RGBデータDA2に対応する印刷画像I1を形成する。ラスタデータはCMYRVK毎かつドット種類毎に基準インクによる印刷画像に対する対象インクによる印刷画像の色ずれを補償させる(少なくさせる)データであるので、対象インクによる印刷画像は基準インクによる印刷画像に対する色ずれが補償された画像となる。
上記S320〜S330により、対象プリンタに対して、ドット量データDA4を構成する画素毎に、ドット量データDA4の各画素の出力階調データに対応した対象インクの複数種類のドットを印刷媒体上に形成させて印刷させる制御を行うことができる。なお、ハーフトーン処理を実行可能なプリンタであれば多階調のドット量データをプリンタに送出し、当該ドット量データに基づく印刷を実行させるようにすることができる。
以上説明したように、CMYRVKデータDA3の各画素の階調データ(ドット振り分け処理時の入力階調データ)を基準インクの使用量が表されたデータとし、出力階調データを基準インクと対象インクとの色の違いを補償させるデータとすることにより、プリンタに使用させるインクの組み合わせを変更する場合でも色変換LUTを作り直す必要がなくなるので、対象プリンタのキャリブレーション作業を迅速化させることが可能となる。また、複数のインク組み合わせを交換して使用する場合でも複数の色変換LUTを記憶しておく必要がなくなるので、記憶させるデータの量を少なくさせることが可能となる。
また、客観的に評価可能な測色データから派生ドット振分テーブルの対応関係が規定されるので、正確にインクの違いによる色ずれが少なくされた印刷画像が得られる。
さらに、派生ドット振分テーブルの入出力階調データの対応関係は、単調変化となる単調指標量のみに基づいて基準パッチの単調指標量と色補償用パッチの単調指標量との差異が少なくなるように規定されているので、対象プリンタの色再現性を良好となる。
(4)変形例:
ところで、本発明を実施する際に使用可能なコンピュータと周辺装置は、様々な構成が可能である。例えば、印刷装置は、コンピュータと一体化されたものでもよい。単色画像のみ印刷する印刷装置でもよい。上述したフローについては、一部または全部を印刷装置あるいは専用の画像処理装置で実行してもよい。
上記色変換LUTの代わりに、第一要素色毎の階調データと、印刷装置で使用される基準インクの使用量が第二要素色毎に表された階調データと、の対応関係を規定した色変換用の変換式を用いるとともに、当該変換式に使用する複数のパラメータを色変換パラメータ情報テーブルとしてHD等に記録しておいてもよい。
本発明は、インク使用量が表された入力階調データから印刷装置にて形成可能なドットの全3種類に対応した出力階調データに変換する印刷制御装置以外にも、印刷装置にて形成可能なドットの一部の種類(例えば小と大のドット)のみに対応した出力階調データに変換する装置に適用可能である。小大ドットのみに対応した出力階調データに変換する場合、印刷装置はインク量の異なる二以上の小中大ドットを形成可能な装置であり、ドット振分手段は入力階調データから小大ドット(複数種類のドット)の形成量を小大ドット毎に表す出力階調データに変換する手段となる。そして、上記ドット振分テーブルは、小大ドットのみに対応した出力階調データを格納した情報テーブルとしておけばよい。
上記ドット振分テーブルの代わりに、印刷装置で使用されるインク使用量を表す入力階調データと複数種類のドットの形成量を同種類毎に表す出力階調データに変換する変換式を用いるとともに、当該変換式に使用する複数のパラメータをドット振分パラメータ情報テーブルとしてHD等に記録しておいてもよい。
印刷装置間で印刷ヘッドに印加される駆動電圧にばらつきがあったり、ノズルの形状にばらつきがあったりして、印刷装置毎に各ドットのインク量が異なることがある。基準印刷装置を用いてドット振分テーブルを作成する場合、ユーザに使用させる各対象印刷装置毎に基準印刷装置の各ドットのインク量に対する対象印刷装置の各ドットのインク量の誤差を表すID(誤差情報)を色毎かつドット種類毎に印刷装置内のメモリに記録しておき、印刷制御をおこなう場合にはインクセットの種類に対応したドット振分テーブルを参照して色変換後のCMYRVKデータをドット種類毎のドット量データに変換するとともに、当該IDを用いて各ドット量データを修正することによって、インクの違いによる色ずれを補償するとともに印刷装置間の各ドットのインク量の誤差を補償する構成としてもよい。すると、対象印刷装置の色再現性を向上させることができ、印刷画像の画質をさらに良好にさせることができる。
なお、上述したように、対象印刷装置毎にドット振分テーブルを作成すると、上記IDを用いることなく印刷装置間の各ドットのインク量の誤差による印刷画像の色ずれもインクの違いによる色ずれとともに補償することができる点で、好ましい。
また、図17に示すように、印刷装置からインクの組み合わせの種類を表すインク組合せ種類情報を取得し、ドット形成量データを切り替えて参照するようにしてもよい。なお、図のフローを行う前提として、プリンタ20のメモリ31(メモリチップ28a等も可)にインク組合せ情報を記録しているものとする。ここで、インク組合せ情報は、インクセットの種類毎に異なる情報とされ、例えば、基準インクの組み合わせに対して「1」、対象インクの組み合わせ1に対して「2」、対象インクの組み合わせ2に対して「3」、等とすることができる。図のフローは、図16のフローと比べて、S405〜S415,S420が追加されている。
処理を開始すると、PC10は、プリンタ20からインク組合せ情報を取得済みであるか否かを判断する(S405)。条件成立の場合、プリンタからインク組合せ情報を取得する必要がないと判断してS305に進む。なお、PC10に接続したプリンタを変更した場合、当該プリンタに対応するインク組合せ情報が無いと判断してS410に進む。
条件不成立の場合、インク組合せ情報の入手要求を作成してプリンタ20に送信する(S410)。すると、プリンタ20は同入手要求を受信し、メモリ31からインク組合せ情報を読み出してPCに対して送信する。そこで、PCでは、インク組合せ情報を取得し、HD14に記憶して(S415)、S305に進む。このように、インク組合せ情報がプリンタと一体となっているので、本印刷システムのユーザはインクセットを交換したりプリンタを変更したりしても別途インク組合せ情報を入力する必要がない。従って、本印刷制御装置は便利である。
その後、画像データを入力し、共通の基準インク用色変換LUT14aを参照して、RGBデータをCMYRVKデータに色変換する(S305〜S310)。次に、HDに記憶させたインク組合せ情報を読み出し、HDに記憶されているドット振分テーブルの中から当該インク組合せ情報に対応するドット振分テーブルをRAMに読み出す(S420)。そして、読み出したドット振分テーブルを参照してCMYRVKデータをドット量データに変換し、プリンタ20に対して変換後のドット量データに対応するドットを形成させる制御を行って(S315〜S330)、フローを終了する。
以上により、複数のインクセットを交換して使用する場合でもドット振分テーブルを切り替えて参照するだけで共通の色変換LUTを利用することができるので、記録しておくデータの量が少なくて済む。
むろん、基準インクの組み合わせとは異なる対象インクの組み合わせを交換することなく使用する際には、当該対象インクの組み合わせに対応する派生ドット振分テーブルのみをHDに記憶しておいて、当該テーブルを参照しながら上記印刷制御処理を行う構成とすればよい。
また、図18に示すように、対象プリンタを使用して、図6で示した基準ドット振分テーブル作成処理を行い(S505)、図10と図11に示した派生ドット振分テーブル作成処理を行い(S510)、その後、図16または図17で示した印刷制御処理を行う(S515)構成としてもよい。
以上の構成でも、プリンタに使用させるインクセットを変更する場合でも色変換LUTを作り直す必要がなくなるので、対象プリンタのキャリブレーション作業を迅速化させることが可能となる。また、複数のインクセットを切り替えて使用する場合でも複数の色変換LUTを記憶させておく必要がなくなるので、記憶させるデータの量を少なくさせることが可能となる。
印刷制御装置U0の構成を模式的に示す図。 印刷システムの構成を示すブロック図。 ドット形成量データ作成方法を模式的に示す図。 ノズルおよびその内部構造を拡大して示す図。 ドット振分テーブルの構造を模式的に示す図。 基準ドット振分テーブルの作成処理を示すフローチャート。 ドット形成量と明度との相関データを示すグラフ形式の図。 小中ドットのグラフを大ドットのグラフに合致させる様子を説明する図。 入力階調値と複数種類のドットの形成量との対応関係を示す図。 派生ドット振分テーブル作成処理を示すフローチャート。 派生ドット振分テーブル作成処理を示すフローチャート。 ドット記録率に対する指標量L,a,b,WEの一例を示す図。 対応関係データを生成する様子を模式的に示す図。 基準インクのドット形成量に対するドット形成量の比の近似式を示す図。 必要なデータ量を従来と比較する説明図。 本印刷制御装置が行う印刷制御処理を示すフローチャート。 変形例において、印刷制御処理を示すフローチャート。 変形例において、本印刷制御装置が行う処理を示すフローチャート。
符号の説明
10…パーソナルコンピュータ(PC)、14…ハードディスク(HD)、14a…共通の色変換LUT(色変換データ)、14b〜d…ドット振分テーブル(ドット形成量データ)、20…インクジェットプリンタ、40…カラー測色機、D1〜D3…入力階調データ、D4〜D6…出力階調データ、DA2…RGBデータ(第一画像データ)、DA3…CMYRVKデータ(第二画像データ)、DA4…ドット量データ、D11…対応関係データ、I1…印刷画像、M1,M2…印刷媒体、P1…指標量選択用パッチ、P2…基準パッチ(基準インクの標準画像)、P3…色補償用パッチ(対象インクの標準画像)、T1…基準ドット振分テーブル、T2,T3…派生ドット振分テーブル、U0…印刷制御装置、U1…画像入力部、U2…色変換部(色変換手段)、U3…ドット振分部(ドット振分手段)、U4,U5…印刷制御手段

Claims (3)

  1. 印刷装置を制御する方法であって、
    RGBデータを受け付ける工程と、
    前記RGBデータを、基準とする基準インクの使用量である入力階調値に変換する工程と、
    ドット振分テーブルを参照して、前記入力階調値をサイズの異なる複数のドットの形成量である出力階調値に変換する工程と、
    前記出力階調値を用いて印刷部を制御する工程と、
    を有し、
    前記サイズの異なる複数のドットは、第1ドットと、前記1ドットのサイズよりも小さいサイズである第2ドットと、前記2ドットのサイズよりも小さいサイズである第3ドットとから成り、
    前記ドット振分テーブルは、前記基準インクを用いて印刷する場合に使用される基準ドット振分テーブルと前記基準インクとは異なる対象インクを用いて印刷する場合に使用される派生ドット振分テーブルとから成り、
    前記基準ドット振分テーブルは、以下(A)〜(E)の工程により作成されたテーブルであり、
    前記派生ドット振分テーブルは、以下(F)〜(M)の工程により作成されたテーブルである、
    ことを特徴とする印刷制御方法。

    (A)前記基準インクを用いて、前記サイズの異なる複数のドット別にドットの形成量と明度との相関関係を算出する工程
    (B)前記第1ドットの相関関係に前記第3ドットの相関関係を最も合致させるために前記第3ドットの形成量を除する値であるパラメータX1(X1>1)を算出する工程
    (C)前記第1ドットの相関関係に前記第2ドットの相関関係を最も合致させるために前記第2ドットの形成量を除する値であるパラメータX2(X2>1)を算出する工程
    (D)前記第1ドットのみについて、前記入力階調値を横軸としドットの形成量を縦軸とした場合の前記入力階調値とドットの形成量との相関データを算出する工程
    (E)入力階調値を横軸としドットの形成量を縦軸とした場合、
    前記第3ドットの形成量が、入力階調値が0からG1(G1は前記第3ドットの形成量を最大にする予め決められた値)において傾きX1で変化し、G1からG2(G2はG1よりも大きく、第2ドットの形成量を最大にする予め決められた値)において傾き−X1×G1/(G2−G1)で変化し、
    第2ドットの形成量が、入力階調値がG1からG2において傾きX2×G2/(G2−G1)で変化し、G2から入力階調値の最大値において傾き−X2×G2/(最大値−G2)で変化し、
    前記第1ドットの形成量が、入力階調値が0からG1において0であり、G2から最大値において傾き(前記最大値)/(前記最大値−G2)で変化する関係を前記基準ドット振分テーブルとして得る工程、

    (F)前記基準インクを用いて複数の記録率で前記サイズの異なる複数のドット別に印刷された指標量選択用パッチを測色することにより取得されたLab値及び色差WEから、ドットの形成量の変化に対して単調変化する単調指標量を複数特定する工程
    (G)前記複数の単調指標量と、前記指標量選択パッチを印刷させたドットの形成量とに基づいて、前記複数の単調指標量の中からドットの形成量の変化に対して最も差異の大きい単調指標量を表す選択指標量を特定する工程
    (H)前記指標量選択用パッチ、及び前記対象インクを用いて複数の記録率で前記異なる複数種類のドット別に印刷された色補償用パッチから前記選択指標量の値を取得する工程
    (I)前記選択指標量の値を用いて前記基準インクの入力階調値と前記対象インクの入力階調値とを対応させて対応関係データを生成する工程
    (J)前記基準ドット振分テーブルを参照して、前記サイズの異なる複数のドット別に前記基準インクの入力階調値をドットの形成量に変換する工程
    (K)前記基準ドット振分テーブルを参照して、前記サイズの異なる複数のドット別に前記対象インクの入力階調値をドットの形成量に変換する工程
    (L)前記異なるサイズの複数のドット別に前記基準インクのドットの形成量と前記対象インクのドットの形成量の比を算出する工程
    (M)前記基準ドット振分テーブルのドットの形成量に対し前記比を乗算したドットの形成量を派生ドット振分テーブルとして得る工程
  2. 印刷装置を制御する装置であって、
    RGBデータを受け付ける手段と、
    前記RGBデータを、基準とする基準インクの使用量である入力階調値に変換する手段と、
    ドット振分テーブルを参照して、前記入力階調値をサイズの異なる複数のドットの形成量である出力階調値に変換する手段と、
    前記出力階調値を用いて印刷部を制御する手段と、
    を有し、
    前記サイズの異なる複数のドットは、第1ドットと、前記1ドットのサイズよりも小さいサイズである第2ドットと、前記2ドットのサイズよりも小さいサイズである第3ドットとから成り、
    前記ドット振分テーブルは、前記基準インクを用いて印刷する場合に使用される基準ドット振分テーブルと前記基準インクとは異なる対象インクを用いて印刷する場合に使用される派生ドット振分テーブルとから成り、
    前記基準ドット振分テーブルは、以下(A)〜(E)の工程により作成されたテーブルであり、
    前記派生ドット振分テーブルは、以下(F)〜(M)の工程により作成されたテーブルである、
    ことを特徴とする印刷制御装置。

    (A)前記基準インクを用いて、前記サイズの異なる複数のドット別にドットの形成量と明度との相関関係を算出する工程
    (B)前記第1ドットの相関関係に前記第3ドットの相関関係を最も合致させるために前記第3ドットの形成量を除する値であるパラメータX1(X1>1)を算出する工程
    (C)前記第1ドットの相関関係に前記第2ドットの相関関係を最も合致させるために前記第2ドットの形成量を除する値であるパラメータX2(X2>1)を算出する工程
    (D)前記第1ドットのみについて、前記入力階調値を横軸としドットの形成量を縦軸とした場合の前記入力階調値とドットの形成量との相関データを算出する工程
    (E)入力階調値を横軸としドットの形成量を縦軸とした場合、
    前記第3ドットの形成量が、入力階調値が0からG1(G1は前記第3ドットの形成量を最大にする予め決められた値)において傾きX1で変化し、G1からG2(G2はG1よりも大きく、第2ドットの形成量を最大にする予め決められた値)において傾き−X1×G1/(G2−G1)で変化し、
    第2ドットの形成量が、入力階調値がG1からG2において傾きX2×G2/(G2−G1)で変化し、G2から入力階調値の最大値において傾き−X2×G2/(最大値−G2)で変化し、
    前記第1ドットの形成量が、入力階調値が0からG1において0であり、G2から最大値において傾き(前記最大値)/(前記最大値−G2)で変化する関係を前記基準ドット振分テーブルとして得る工程、

    (F)前記基準インクを用いて複数の記録率で前記サイズの異なる複数のドット別に印刷された指標量選択用パッチを測色することにより取得されたLab値及び色差WEから、ドットの形成量の変化に対して単調変化する単調指標量を複数特定する工程
    (G)前記複数の単調指標量と、前記指標量選択パッチを印刷させたドットの形成量とに基づいて、前記複数の単調指標量の中からドットの形成量の変化に対して最も差異の大きい単調指標量を表す選択指標量を特定する工程
    (H)前記指標量選択用パッチ、及び前記対象インクを用いて複数の記録率で前記異なる複数種類のドット別に印刷された色補償用パッチから前記選択指標量の値を取得する工程
    (I)前記選択指標量の値を用いて前記基準インクの入力階調値と前記対象インクの入力階調値とを対応させて対応関係データを生成する工程
    (J)前記基準ドット振分テーブルを参照して、前記サイズの異なる複数のドット別に前記基準インクの入力階調値をドットの形成量に変換する工程
    (K)前記基準ドット振分テーブルを参照して、前記サイズの異なる複数のドット別に前記対象インクの入力階調値をドットの形成量に変換する工程
    (L)前記異なるサイズの複数のドット別に前記基準インクのドットの形成量と前記対象インクのドットの形成量の比を算出する工程
    (M)前記基準ドット振分テーブルのドットの形成量に対し前記比を乗算したドットの形成量を派生ドット振分テーブルとして得る工程
  3. 印刷装置を制御するためのコンピュータープログラムであって、
    RGBデータを受け付ける工程と、
    前記RGBデータを、基準とする基準インクの使用量である入力階調値に変換する工程と、
    ドット振分テーブルを参照して、前記入力階調値をサイズの異なる複数のドットの形成量である出力階調値に変換する工程と、
    前記出力階調値を用いて印刷部を制御する工程と、
    をコンピューターに実行させ、
    前記サイズの異なる複数のドットは、第1ドットと、前記1ドットのサイズよりも小さいサイズである第2ドットと、前記2ドットのサイズよりも小さいサイズである第3ドットとから成り、
    前記ドット振分テーブルは、前記基準インクを用いて印刷する場合に使用される基準ドット振分テーブルと前記基準インクとは異なる対象インクを用いて印刷する場合に使用される派生ドット振分テーブルとから成り、
    前記基準ドット振分テーブルは、以下(A)〜(E)の工程により作成されたテーブルであり、
    前記派生ドット振分テーブルは、以下(F)〜(M)の工程により作成されたテーブルである、
    ことを特徴とするコンピュータープログラム。

    (A)前記基準インクを用いて、前記サイズの異なる複数のドット別にドットの形成量と明度との相関関係を算出する工程
    (B)前記第1ドットの相関関係に前記第3ドットの相関関係を最も合致させるために前記第3ドットの形成量を除する値であるパラメータX1(X1>1)を算出する工程
    (C)前記第1ドットの相関関係に前記第2ドットの相関関係を最も合致させるために前記第2ドットの形成量を除する値であるパラメータX2(X2>1)を算出する工程
    (D)前記第1ドットのみについて、前記入力階調値を横軸としドットの形成量を縦軸とした場合の前記入力階調値とドットの形成量との相関データを算出する工程
    (E)入力階調値を横軸としドットの形成量を縦軸とした場合、
    前記第3ドットの形成量が、入力階調値が0からG1(G1は前記第3ドットの形成量を最大にする予め決められた値)において傾きX1で変化し、G1からG2(G2はG1よりも大きく、第2ドットの形成量を最大にする予め決められた値)において傾き−X1×G1/(G2−G1)で変化し、
    第2ドットの形成量が、入力階調値がG1からG2において傾きX2×G2/(G2−G1)で変化し、G2から入力階調値の最大値において傾き−X2×G2/(最大値−G2)で変化し、
    前記第1ドットの形成量が、入力階調値が0からG1において0であり、G2から最大値において傾き(前記最大値)/(前記最大値−G2)で変化する関係を前記基準ドット振分テーブルとして得る工程、

    (F)前記基準インクを用いて複数の記録率で前記サイズの異なる複数のドット別に印刷された指標量選択用パッチを測色することにより取得されたLab値及び色差WEから、ドットの形成量の変化に対して単調変化する単調指標量を複数特定する工程
    (G)前記複数の単調指標量と、前記指標量選択パッチを印刷させたドットの形成量とに基づいて、前記複数の単調指標量の中からドットの形成量の変化に対して最も差異の大きい単調指標量を表す選択指標量を特定する工程
    (H)前記指標量選択用パッチ、及び前記対象インクを用いて複数の記録率で前記異なる複数種類のドット別に印刷された色補償用パッチから前記選択指標量の値を取得する工程
    (I)前記選択指標量の値を用いて前記基準インクの入力階調値と前記対象インクの入力階調値とを対応させて対応関係データを生成する工程
    (J)前記基準ドット振分テーブルを参照して、前記サイズの異なる複数のドット別に前記基準インクの入力階調値をドットの形成量に変換する工程
    (K)前記基準ドット振分テーブルを参照して、前記サイズの異なる複数のドット別に前記対象インクの入力階調値をドットの形成量に変換する工程
    (L)前記異なるサイズの複数のドット別に前記基準インクのドットの形成量と前記対象インクのドットの形成量の比を算出する工程
    (M)前記基準ドット振分テーブルのドットの形成量に対し前記比を乗算したドットの形成量を派生ドット振分テーブルとして得る工程
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