JP4396822B2 - 色修正方法、色修正装置、色修正プログラム、印刷制御装置、印刷制御方法および印刷制御プログラム - Google Patents
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Description
上記色成分選択工程では、基準とした基準印刷装置に対して、上記インクの記録量を変化させた複数の色成分選択用画像を上記印刷媒体上に印刷させ、複数の色成分量で定義される所定の色空間で当該印刷された各色成分選択用画像を測色して当該複数の色成分量からなる測色データを同色成分選択用画像毎に取得し、当該測色データと同複数の色成分選択用画像を印刷させたインクの記録量とに基づいて、上記複数の色成分量の中から上記インクの記録量の変化に対して最も変化の大きい選択色成分量を上記印刷データの修正用の色成分量として特定する。
上記標準画像印刷制御工程では、印刷装置に対して上記インクにおける標準の記録量の標準画像を印刷媒体上に印刷させる制御が行われる。上記測色データ取得工程では、上記所定の色空間で印刷媒体上に印刷された標準画像を測色することによって、標準画像の測色データが取得される。そして、上記色修正工程では、この取得された測色データと、上記印刷媒体上に印刷された基準の標準画像を上記所定の色空間で測色して得られる基準の測色データと、を対比して当該対比結果から印刷データが修正されるが、複数の色成分量の中から上記選択色成分量のみの対比結果を用いることによって基準の測色データに対する標準画像の測色データのずれを補償させるインク使用量となるように印刷データが修正され、標準画像を印刷させた印刷装置における色ずれが補償される。
上記標準画像は、インク一種類で形成される画像でもよいし、インク二種類以上で形成される画像でもよい。ここで、標準画像を全体が一様な無地の画像とすると、より正確に測色データを得ることができるので、対象印刷装置について基準色に対する良好な色再現性を得ることができる。
上記標準の記録量を一種類とすると、より迅速にキャリブレーション作業を行うことが可能となる点で好ましいが、標準の記録量を複数段階設けることも可能である。
上記印刷装置の色ずれは、基準色に対する色ずれとすることができ、例えば、基準とした基準印刷装置(基準機体)に対する色ずれとすると、より確実に対象印刷装置の色ずれを補償することが可能となる。むろん、上記基準の測色データは、基準色の測色データでもよいし、基準色以外の測色データでもよい。
上記色成分選択用画像についての色成分量の差異は、両色成分量の違いが大きくなるほど大きくなる値としてもよい。
ここで、第一記録量と第二記録量の組み合わせを上記変化させたインクの記録量の最小と最大とすると、簡易な構成で対象印刷装置について基準色に対する良好な色再現性を得ることが可能となる。
印刷媒体に印刷された記録量決定用画像の選択色成分量から標準画像印刷用のインク記録量が決定されるので、より確実に対象印刷装置について基準色に対する良好な色再現性を得ることが可能となる。
上記色成分選択用画像や記録量決定用画像は、標準画像と同様の画像としてもよい。ここで、色成分選択用画像や記録量決定用画像を全体が一様な無地の画像とすると、より正確に測色データを得ることができるので、対象印刷装置について基準色に対する良好な色再現性を得ることができる。
インクの記録量の変化に対して変化最大の選択色成分量を選択した後に標準画像を印刷するインク記録量を決定すると、決定したインク記録量ではインクの記録量の変化に対して変化最大の色成分量となっているとは限らない。従って、上記構成により、対象印刷装置について基準色に対する色再現性をさらに向上させることが可能となる。
また、上記標準画像印刷制御工程では、上記インクにおいて、上記ドットのインク量が多くなるほど印刷させる標準画像のドットの記録量を少なくさせて、上記印刷装置に対してドットの種類別に標準の記録量の標準画像を上記印刷媒体上に印刷させてもよい。
印刷装置毎に生じる印刷媒体への付着インク量のばらつきによる選択色成分量の変動が大きい記録量は、ドットのインク量が多くなるほど小さくなるので、上記構成により、対象印刷装置について基準色に対する色再現性をさらに向上させることが可能となる。
色補償の際に測色の基準とする色空間での複数の色成分量の中からインク記録量の変化に対して最も変化の大きい色成分量の対比結果を用いた印刷データの修正前後の色修正対応関係で印刷データが修正されるので、高精度にて印刷データが修正される。そして、当該最も変化の大きい色成分量のみの対比結果を用いて印刷データの色修正対応関係を特定すればよいので、印刷制御の対象である印刷装置のキャリブレーション作業の際に複雑な計算を行う必要が無くなる。従って、印刷制御の対象である印刷装置のキャリブレーション作業を迅速化させることが可能となる。また、印刷媒体上に印刷された標準画像を測色して得られる色成分量を用いた色修正対応関係で印刷データが修正されるので、印刷画像について基準色に対する色再現性を良好にさせることが可能となる。
むろん、請求項2〜請求項10に記載した構成を上記色修正装置や印刷制御方法やプログラムや記録媒体に対応させることも可能である。
(1)色修正システムの構成および色修正方法の説明:
(2)印刷制御処理:
(3)色修正処理:
(4)変形例:
図1は本発明の一実施形態である色修正方法を模式的に示す図であり、図2は本色修正方法を実施するのに適した色修正システムの概略を示すブロック図であり、図3は本実施形態において本発明の色修正装置および印刷制御装置となるパーソナルコンピュータ(PC)10、印刷装置(印刷手段)となるカラー印刷可能なインクジェットプリンタ20、等から構成された印刷システムを示している。むろん、本発明に用いられるコンピュータは、PCに限定されない。
本色修正システムは、プリンタ生産工場で使用されることを前提としてあり、PC10にカラー測色機(測色器)40が接続されるとともに、キャリブレーション対象のプリンタ(以下、対象プリンタとも記載)が順次接続されるようになっている。また、適宜、基準とした基準プリンタ(基準印刷装置)、印刷媒体上に付着するインク量が比較的少ない第一のプリンタ(第一の印刷装置)、この第一のプリンタよりも印刷媒体上に付着するインク量の多い第二のプリンタ(第二の印刷装置)が接続されるようになっている。そして、基準プリンタにより印刷媒体上に再現される印刷画像の色を基準色として、対象プリンタのキャリブレーション作業が行われる。
一方、本発明の印刷制御装置を含む印刷システムの場合、HD14は、本発明の印刷制御プログラム、色変換LUT(色変換テーブル)14c、ドット振り分けテーブル(ドット種類対応データ)14d、プリンタから取得したID14e、一次元のLUTとされた複数の色修正データ14f、各種閾値、等を記憶した記憶領域とされている。この場合、測色機40の代わりにデジタルカメラ等を接続してもよい。
CRTI/F17bにはカラー画像データに基づいて当該データに対応する画像を表示するディスプレイ18aが接続され、入力I/F17cにはキーボード18bやマウス18cが操作用入力機器として接続され、プリンタI/F17eには例えばシリアルI/Fケーブルを介してプリンタ20が接続されている。
本プリンタ20では、CPU21、ROM22、RAM23、通信I/O24、コントロールIC25、ASIC26、I/F27、等がバス20aを介して接続され、CPU21がROM22に書き込まれたプログラムに従って各部を制御する。
各カートリッジ28には、例えばRAMからなるメモリチップ28aがそれぞれ設けられており、各メモリチップ28aは電気的にコントロールIC25と接続されている。
図4に示すように、ピエゾ素子PEは、ノズルNzまでインクを導くインク通路25bに接する位置に設置され、ピエゾ素子PEの両端に設けられた電極間に所定時間幅の電圧が印加されると、電圧の印加時間だけ伸張し、インク通路25bの一側壁を変形させる。この結果、インク通路25bの体積はピエゾ素子PEの伸張に応じて収縮し、この収縮分に相当するインクがインク滴IpとなってノズルNzの先端から高速に吐出され、印刷媒体に染み込むことによりドットが形成されて印刷が行われる。
なお、本発明の色修正プログラムは、OS、APL、OSとAPL、のいずれにより構成してもよい。これらのプログラムを記録した媒体は、HD14以外にも、CD−ROM、FD16a、半導体メモリ、等でもよい。また、通信I/F17dをインターネット網に接続し、所定のサーバから本発明のプログラムをダウンロードして実行してもよい。
印刷媒体としては、安定したインクの発色を得て高精度の色補償を行う観点からはフォト用紙等の光沢紙が好ましいが、キャリブレーション作業にかかるコストを低減させる観点からは光沢紙よりも光沢の弱い普通紙が好ましい。
さらに、取得した測色データと複数の色成分選択用パッチP1を印刷させたドットの記録量とに基づいて、複数の色成分量L,a,bの中からドットの記録量の変化に対して最も変化の大きい選択色成分量を印刷データの修正用の色成分量として特定する。
例えば、選択色成分量を特定する色およびドット種類において、互いに異なるドット記録率をR1(第一記録量)、R2(第二記録量)、ドット記録率R1の色成分選択用パッチを測色したときの色成分量L,a,bをそれぞれL1,a1,b1、ドット記録率R2(R2>R1とする)の色成分選択用パッチを測色したときの色成分量L,a,bをそれぞれL2,a2,b2とする。記録率R1,R2の両色成分選択用パッチについての色成分量の差異としてΔL=|L2−L1|、Δa=|a2−a1|、Δb=|b2−b1|を算出すると、ΔL,Δa,Δbは、記録率R1,R2の両色成分選択用パッチについての色成分量の違いが大きくなるほど大きくなる値となる。そこで、ΔL,Δa,Δbの中から最大の算出値に対応する色成分の色成分量を選択色成分量として特定することができる。なお、変化させたドット記録率の中から最小のドット記録率と最大のドット記録率とを記録率R1,R2にすると、対象プリンタについて基準色に対する良好な色再現性が得られる。
さらに、第一・第二の選択色成分量と複数の記録量決定用パッチP2を印刷させたドットの記録量とから、選択色成分量についてプリンタ毎に生じる印刷媒体上に付着するインク量のばらつきによる変動が最も大きい記録量を標準の記録量として決定してRAM13に記憶する。記憶した同記録量13cは、色毎かつドット種類毎に決定され、対象プリンタの色修正を行うために用いる各色修正用パッチP3のドットの記録量とされている。
図6は、Yの大ドット1、中ドット1、小ドット1について、ドット記録率を10%刻みで10〜90%の9段階の記録率決定用パッチを光沢紙に印刷してLab色空間で測色し、ドット記録率毎に選択色成分量(b量)の変動量を求めた結果の一例を示している。ここで、横軸はドット記録率(%単位)であり、縦軸はb量の変動量(Vb)である。図の例では、大ドット1の場合、ドット記録率30%が最も変動量Vbが大きいので、色修正用パッチP3のドット記録量(決定記録量)として30%と決定する。同様にして、中ドット1の場合には色修正用パッチP3のドット記録量として50%と決定し、小ドット1の場合には色修正用パッチP3のドット記録量として90%と決定する。
むろん、三以上の印刷装置について各ドット記録率Riでの選択色成分量を取得し、各記録率Riでの変動量VSiを分散や標準偏差などの統計処理による値としてもよい。
以上により、工程S3では、対象プリンタに対して各インクにおける標準の記録量の標準画像を印刷媒体上に印刷させる制御を行う。
なお、予め基準プリンタから印刷媒体上に印刷された各色修正用パッチの測色データを用意しておけば、工程S4では基準プリンタの各パッチP4の測色データを取得する工程を省略可能である。
両パッチP3,P4の測色データを対比する際には、工程S1にて特定された選択色成分量のみを用いて対比する。すると、生成されるID31aは、複数の色成分量の中からドットの記録量の変化に対して最も変化の大きい色成分量(色彩値)のみの対比結果が表された情報となる。むろん、ID31aは、変化が最大の色成分量の対比結果であるとも言える。図1の例では、選択色成分量としてb量が選択されているので、基準色修正用パッチP4のb量と色修正用パッチP3のb量とを対比してΔbの値を求め、求めたΔbの値に基づいて対比結果IDが生成されていることが示されている。
ここで、基準色修正用パッチの選択色成分量をS0、色修正用パッチの選択色成分量をSS、所定の係数をc(c>0)とすると、対比結果IDの値は、例えばID=c・(SS−S0)より算出することができる。
両パッチP4,P3での選択色成分量S0,SSを色毎かつドットの大きさ毎に取得しておいて、上記式ID=c・(SS−S0)を用いてIDの値を算出する。図の中段は、小ドット1の場合における各色毎のIDの値を示している。ここで、インクの6色全てとドットの9種類全ての全組み合わせ54種類について、IDの値を算出する。全IDの算出値の例を図の下段に示している。
このようにして、色毎かつドットの種類毎のIDを生成することができる。そして、生成した各IDをメモリ31内の所定領域に記録しておく。
図9は、ID31aを用いて印刷データを修正し、修正後の印刷データに基づいて印刷制御を行う処理を示すフローチャートである。図10は、その処理を模式的に示す図である。図11は、HD14に記憶された複数の色修正データ14fの構造を模式的に示す図である。色修正データ14fは、IDの値の各段階毎に当該段階のIDに対応してHDに格納されている。
まず、PC10は、プリンタ20からID31aを取得済みであるか否かを判断する(ステップS105。以下、「ステップ」の記載を省略)。条件成立の場合、プリンタからIDを取得する必要がないと判断してS120に進む。なお、PC10に接続したプリンタを変更した場合も、当該プリンタに対応するIDが無いと判断してS120に進む。
条件不成立の場合、カラー調整IDの入手要求を作成してプリンタ20に送信する(S110)。すると、プリンタ20は同入手要求を受信し、印刷ヘッドユニットのメモリ31からインクの全6種類とドットの全9種類の全組み合わせ54種類のID31aを読み出してPCに対して送信する。そこで、PCでは、全ID31aを取得し、HD14に記憶する(S115)。このように、カラー調整IDがプリンタと一体となっているので、本印刷システムのユーザはプリンタを変更しても別途カラー調整IDを入力する必要がない。従って、本印刷制御装置は便利である。
その後、CMYRVKデータを構成する各画素の階調データを変換対象として順次対象画素を移動させながら、ドット振り分けテーブル14dを参照することにより、色変換後のCMYRVKデータを構成するCMYRVK色別の階調データ(入力階調データ)を、インク量の異なる複数種類のドット形成量を同種類別に表すドット量データ(出力階調データ)に変換するドット振り分け処理を行う(S130)。本実施形態では、IDを用いてドット量データ(印刷データ)を修正することにより色ずれを補償する。
S155では、ドットの大きさ毎のドット量データに対して誤差拡散法やディザ法や濃度パターン法といった所定のハーフトーン処理を行い、CMYRVKデータの画素数と同じ画素数であるCMYRVK別のハーフトーンデータを生成する。ハーフトーンデータは、ドットの形成状況をドットの形成有無として表すデータであり、例えば階調値「1」をドット形成有り、階調値「0」をドット形成無しに対応させて二値化した2階調の二値化データとすることができる。むろん、4階調等のデータとしてもよい。
このようにして、RGBデータを入力し、印刷画像を色補償するようにドット量データに変換し、色補償後の高画質の印刷画像をプリンタに印刷させる制御を行うことができる。なお、ハーフトーン処理を実行可能なプリンタであれば多階調のCMYRVKデータをプリンタに送出し、プリンタでドット量データを修正すればよい。
次に、本色修正方法の実施に使用可能な色修正装置が行う処理を説明する。
図13は本色修正装置が行うキャリブレーション処理を示すフローチャートであり、図14はS205のインク記録量決定処理を示すフローチャートである。適宜、図1等を参照して説明する。本処理と上述した印刷制御処理を行うPC10は各工程S1〜S5に対応する各手段を構成しており、S305〜S320が色成分選択手段、S325〜S345が記録量決定手段、S210〜S215,S225が標準画像印刷制御手段、S220,S230が測色データ取得手段、S235〜S240,S105〜S150が色修正手段に対応している。
設定した色およびドット種類のドット量データを修正すると、全ての色およびドット種類を設定したか否かを判断し(S350)、条件不成立の場合にはS305〜S350を繰り返し、条件成立の場合に本処理を終了する。
その後、対象プリンタに対して、上記標準ドット量データ13dを用いて、色毎、ドットの種類毎に、対応する複数の色修正用パッチP3を印刷用紙上に印刷させる(S225)。すると、図7で示した各色修正用パッチP3が対象プリンタから印刷される。さらに、印刷された各色修正用パッチP3の測色データである色成分量L,a,bを測色機40から取得し、一時的にRAMに記憶する(S230)。むろん、選択色成分量(SSとする)のみ取得してもよい。
最後に、キャリブレーション対象のプリンタが他に有るか否かを判断し(S245)、条件成立の場合にはS225〜S245を繰り返し、条件不成立の場合にフローを終了する。
ここで、修正前のドット量データと修正後のドット量データとの色修正対応関係は、以下のようにして特定することができる。
すなわち、対象プリンタに対してインクの色毎かつドット種類毎に標準の記録量の色修正用パッチを印刷媒体上に印刷させる制御を行い、Lab色空間のように複数の色成分を色成分量とする所定の色空間で同印刷媒体上に印刷された色修正用パッチを測色して同色修正用パッチの測色データを取得する。そして、取得した測色データと基準の測色データとを対比して当該対比結果からドット量データを修正する際に同複数の色成分量の中からドットの記録量の変化に対して最も変化の大きい色成分量のみの対比結果を用いて対象プリンタを色補償するためのドット量データの修正前後の色修正対応関係を特定する。
すると、図9で示した印刷制御処理を行うPC10は、上記色修正対応関係でドット量データを修正し、対象プリンタに対して修正後のドット量データに対応する印刷画像を印刷媒体上に印刷させる制御を行う印刷制御装置となる。
さらに、印刷媒体上に印刷された色修正用パッチを測色して得られる色成分量を用いて印刷データを修正するので、印刷ヘッドに与えられる電圧の微妙なばらつき等による印刷画像の色の微妙な誤差は生じず、対象印刷装置について基準色に対する色再現性を向上させることが可能である。また、上記変動が最も大きいインク記録量の色修正用パッチの選択色成分量の対比結果を用いるので、この点でも対象印刷装置について基準色に対する色再現性を良好にさせることが可能となる。
ところで、本発明を実施する際に使用可能なコンピュータと周辺装置は、様々な構成が可能である。例えば、印刷装置は、コンピュータと一体化されたものでもよい。単色画像のみ印刷する印刷装置でもよい。上述したフローについては、一部または全部を印刷装置あるいは専用の画像処理装置で実行してもよい。
S405では、色毎に設けられたドット振り分けテーブル14dを全てHDから読み出す。次に、同テーブル14dのデータを修正する対象の色およびドット種類を設定し(S410)、設定した色およびドット種類のID14eをHDから読み出し、HDに記憶された複数の色修正データ14fの中から当該ID14eの値に対応する色修正データを特定し、当該色修正データを読み出す(S415)。さらに、読み出した色修正データを参照して、設定した色およびドット種類に対応するテーブル14dのデータを修正する(S420)。
図12に示すように、修正前後の両ドット振り分けテーブルは、CMYRVKデータを構成する各階調データの値に対応するアドレスからドット種類に対応する出力階調値を参照することにより、CMYRVKデータを色毎かつドット種類毎のドット量データに変換することができるようになっている。修正前の基準のドット振り分けテーブル14dを修正する際、当該テーブル14dの出力階調値を色修正データ14fの出力階調値に置き換えることにより、修正後のドット振り分けテーブルを作成することができる。例えば、基準のテーブル14dにおけるCの小ドット1の出力階調値がAiであるとき、図11の色修正LUTには入力階調値Aiに対応して出力階調値ACiが格納されているため、同テーブル14dの出力階調値についてAiをACiに置き換えることにより、Cの小ドット1の出力階調値Aiが修正される。
以上により、一度ドット振り分けテーブルを修正して記憶しておくことによって、印刷データを修正する処理を高速化させることができ、プリンタに対する印刷制御の処理速度を向上させることができる。
むろん、各色成分量L,a,bについて、多項式近似等によりドット記録率に対する対応関係を表す曲線それぞれを求め、ドット記録率DRにおける当該曲線の傾きの絶対値を求め、当該傾きの絶対値の中から最大の値に対応する色成分の色成分量を確認用の色成分量としてもよい。ここで、各色成分量について、ドット記録率を変数として当該ドット記録率に対する対応関係を表す式を求め、当該式をドット記録率で微分して得られる微分式にドット記録率DRを代入すると、同曲線の傾きを算出することができる。
ドット記録量(インクの記録量)の変化に対して最も変化の大きい選択色成分量を選択した後に色修正用パッチを印刷するドット記録量を決定すると、決定したドット記録量ではドットの記録量の変化に対して最も変化の大きい色成分量となっているとは限らない。上記処理では、S345で決定されたドット記録率DRにおいて色成分量L,a,bの中からドット記録量の変化に対して最も変化の大きい色成分量を確認用の色成分量として特定し、特定した色成分量が選択色成分量と異なる場合、同選択色成分量を同特定した色成分量に変更し、再度、変更後の選択色成分量であって各記録量決定用パッチP2をLab色空間で測色して同記録量決定用パッチP2毎の第一・第二の選択色成分量を取得し、変更後の選択色成分量についてプリンタ毎に生じる印刷媒体上への付着インク量のばらつきによる変動が最も大きい記録量を決定することになる。従って、対象プリンタについて基準色に対する色再現性をさらに良好にさせることが可能となる。
本変形例では、インク記録量決定処理を行う代わりに、まず、HDに記憶された標準記録率テーブルD21から色毎およびドット種類毎の標準のドット記録率SRを取得し、一時的にRAMに記憶する(S605)。すなわち、ドットのインク量が多くなるほど少なくされた標準のドット記録率SRが、印刷データ修正用の標準のドット記録量として特定される。次に、色毎、ドットの種類毎に、S605で取得したドット記録量から対応する複数の無地の色修正用パッチを表現した標準ドット量データ13dを生成し、一時的にRAM13に記憶する(S610)。以下、基準プリンタに複数の基準色修正用パッチP4を印刷させ、各基準色修正用パッチP4の測色データを取得するとともに、対象プリンタに複数の色修正用パッチP3を印刷させ、各色修正用パッチP3の測色データを取得する(S215〜S230)。S215,S225の処理により、ドットのインク量が多くなるほど印刷させる色修正用パッチのドットの記録量を少なくさせて、プリンタに対してドットの種類別に標準の記録量の色修正用パッチを印刷媒体上に印刷させることができる。そして、選択色成分量のみの差に対応するIDの値c・(SS−S0)を色毎かつドット種類毎に算出し、決定したIDを対象プリンタのメモリ31に記録し、全対象プリンタのメモリ31にIDを記録するまでS225〜S245を繰り返す(S235〜S245)。
なお、小ドットを本発明にいう第一のドットとし、中ドットと大ドットの少なくとも一方を本発明にいう第二のドットとすると、第二のドットで印刷させる色修正用パッチのドットの記録量を第一のドットで印刷させる色修正用パッチのドットの記録量よりも少なくさせて、プリンタに対して第一・第二のドット別に標準のドット記録量の色修正用パッチを印刷媒体上に印刷させていることになる。また、大ドットを第二のドットとし、小ドットと中ドットの少なくとも一方を第一のドットとしても、同様のことが言える。
以上説明したように、本発明によると、種々の態様により、印刷装置のキャリブレーション作業を迅速化させながら、印刷装置について基準色に対する良好な色再現性を得ることが可能となる。
Claims (15)
- 印刷媒体上にインクを付着させる印刷ヘッドを用いて印刷データに対応する印刷画像を同印刷媒体上に印刷する印刷装置における色ずれを補償する色修正方法であって、
基準とした基準印刷装置に対して、上記インクの記録量を変化させた複数の色成分選択用画像を上記印刷媒体上に印刷させ、複数の色成分量で定義される所定の色空間で当該印刷された各色成分選択用画像を測色して当該複数の色成分量からなる測色データを同色成分選択用画像毎に取得し、当該測色データと同複数の色成分選択用画像を印刷させたインクの記録量とに基づいて、上記複数の色成分量の中から上記インクの記録量の変化に対して最も変化の大きい選択色成分量を上記印刷データの修正用の色成分量として特定する色成分選択工程と、
上記印刷装置に対して上記インクにおける標準の記録量の標準画像を上記印刷媒体上に印刷させる制御を行う標準画像印刷制御工程と、
上記所定の色空間で上記印刷媒体上に印刷された標準画像を測色して同標準画像の測色データを取得する測色データ取得工程と、
上記測色データと、上記印刷媒体上に印刷された基準の標準画像を上記所定の色空間で測色して得られる基準の測色データと、を対比して当該対比結果から上記印刷データを修正する際に上記複数の色成分量の中から上記選択色成分量のみの対比結果を用いることにより、上記基準の測色データに対する上記標準画像の測色データのずれを補償させるインク使用量となるように上記印刷データを修正する色修正工程とを備えることを特徴とする色修正方法。 - 上記色成分選択工程では、上記基準印刷装置に対して、上記インクにおいて互いに異なる記録量の第一記録量および第二記録量で上記色成分選択用画像を上記印刷媒体上に印刷させ、印刷された各色成分選択用画像を上記所定の色空間で測色して上記複数の色成分量からなる測色データを両色成分選択用画像について取得し、上記所定の色空間の色成分毎に両色成分選択用画像についての色成分量の差異を求め、当該差異が最も大きい色成分の色成分量を上記選択色成分量として特定することを特徴とする請求項1に記載の色修正方法。
- 上記複数の色成分量は、全て同じ階調数の階調値とされていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の色修正方法。
- 上記標準画像印刷制御工程では、上記選択色成分量について上記印刷装置毎に生じる上記印刷媒体上に付着するインク量のばらつきによる変動が最も大きいインク記録量を上記標準の記録量として上記標準画像を上記印刷装置に対して上記印刷媒体上に印刷させることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の色修正方法。
- 第一の印刷装置と、当該第一の印刷装置よりも上記印刷媒体上に付着するインク量の多い第二の印刷装置と、に対して、上記インクの記録量を変化させた複数の記録量決定用画像を上記印刷媒体上に印刷させ、上記選択色成分量であって同第一の印刷装置にて印刷された各記録量決定用画像を上記所定の色空間で測色して同記録量決定用画像毎の第一の選択色成分量を取得し、同選択色成分量であって同第二の印刷装置にて印刷された各記録量決定用画像を上記所定の色空間で測色して同記録量決定用画像毎の第二の選択色成分量を取得し、当該第一および第二の選択色成分量と同複数の記録量決定用画像を印刷させたインクの記録量とから、上記選択色成分量について上記印刷装置毎に生じる上記印刷媒体上に付着するインク量のばらつきによる変動が最も大きいインク記録量を上記標準の記録量として決定する記録量決定工程をさらに備え、
上記標準画像印刷制御工程では、上記印刷装置に対して上記記録量決定工程にて決定されたインク記録量の標準画像を上記印刷媒体上に印刷させることを特徴とする請求項4に記載の色修正方法。 - 上記第一の印刷装置はインク量のばらつきの下限で上記印刷媒体上にインクを付着させる装置とされ、上記第二の印刷装置はインク量のばらつきの上限で上記印刷媒体上にインクを付着させる装置とされていることを特徴とする請求項5に記載の色修正方法。
- 上記色成分選択工程では、上記所定の色空間で測色した色成分選択用画像の測色データと当該色成分選択用画像を印刷させたインクの記録量とに基づいて、上記記録量決定工程で決定されたインクの記録量において上記複数の色成分量の中から同インクの記録量の変化に対して最も変化の大きい色成分量を上記選択色成分量の確認用の色成分量として特定し、特定した色成分量が上記選択色成分量と異なる場合、同選択色成分量を同特定した色成分量に変更し、
上記記録量決定工程では、上記色成分選択工程にて上記選択色成分量が変更された場合、再度、変更後の選択色成分量であって上記第一の印刷装置にて印刷された各記録量決定用画像を上記所定の色空間で測色して同記録量決定用画像毎の第一の選択色成分量を取得し、同変更後の選択色成分量であって上記第二の印刷装置にて印刷された各記録量決定用画像を上記所定の色空間で測色して同記録量決定用画像毎の第二の選択色成分量を取得し、当該第一および第二の選択色成分量と同複数の記録量決定用画像を印刷させたインクの記録量とから、上記選択色成分量について上記印刷装置毎に生じる上記印刷媒体上に付着するインク量のばらつきによる変動が最も大きい記録量を決定することを特徴とする請求項5または請求項6に記載の色修正方法。 - 上記印刷ヘッドは複数の種類のインク毎に設けられるとともに、上記印刷装置は同インクの種類毎に対応する印刷ヘッドを用いて上記印刷画像を上記印刷媒体上に印刷する装置とされており、
上記色成分選択工程では、上記インクの種類毎に、上記基準印刷装置に対して、上記インクの記録量を変化させた複数の色成分選択用画像を上記印刷媒体上に印刷させ、上記所定の色空間で当該印刷された各色成分選択用画像を測色して当該複数の色成分量からなる測色データを同色成分選択用画像毎に取得し、当該測色データと同複数の色成分選択用画像を印刷させたインクの記録量とに基づいて、上記複数の色成分量の中から上記インクの記録量の変化に対して最も変化の大きい選択色成分量を上記印刷データの修正用の色成分量として特定し、
上記標準画像印刷制御工程では、上記インクの種類毎に、上記印刷装置に対して標準の記録量の標準画像を上記印刷媒体上に印刷させ、
上記測色データ取得工程では、上記印刷媒体上に印刷された上記インクの種類毎の標準画像を上記所定の色空間で測色して当該インクの種類毎に同標準画像の測色データを取得し、
上記色修正工程では、上記インクの種類毎に、上記測色データ取得工程にて取得された測色データと上記基準の測色データとの対比結果から上記印刷データを修正する際に上記複数の色成分量の中から上記選択色成分量のみの対比結果を用いることにより、上記基準の測色データに対する上記標準画像の測色データのずれを補償させるインク使用量となるように上記印刷データを修正することを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれか一項に記載の色修正方法。 - 上記印刷装置は、少なくとも第一のドットと、当該第一のドットよりもインク量の多い第二のドットと、を上記印刷ヘッドから上記印刷媒体上に付着可能な装置とされており、
上記色成分選択工程では、上記ドットの種類毎に、上記基準印刷装置に対して、上記ドットの記録量を変化させた複数の色成分選択用画像を上記印刷媒体上に印刷させ、上記所定の色空間で当該印刷された各色成分選択用画像を測色して当該複数の色成分量からなる測色データを同色成分選択用画像毎に取得し、当該測色データと同複数の色成分選択用画像を印刷させたドットの記録量とに基づいて、上記複数の色成分量の中から上記ドットの記録量の変化に対して最も変化の大きい選択色成分量を上記印刷データの修正用の色成分量として特定し、
上記標準画像印刷制御工程では、上記インクにおいて、上記第二のドットで印刷させる標準画像のドットの記録量を上記第一のドットで印刷させる標準画像のドットの記録量よりも少なくさせて、上記印刷装置に対して同第一および第二のドット別に標準の記録量の標準画像を上記印刷媒体上に印刷させ、
上記測色データ取得工程では、上記印刷媒体上に印刷された上記ドットの種類毎の標準画像を上記所定の色空間で測色して当該ドットの種類毎に同標準画像の測色データを取得し、
上記色修正工程では、上記ドットの種類毎に、上記測色データ取得工程にて取得された測色データと上記基準の測色データとの対比結果から上記印刷データを修正する際に上記複数の色成分量の中から上記選択色成分量のみの対比結果を用いることにより、上記基準の測色データに対する上記標準画像の測色データのずれを補償させるインク使用量となるように上記印刷データを修正することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の色修正方法。 - 上記印刷装置は、インク量の異なる所定数の種類のドットを上記印刷ヘッドから上記印刷媒体上に付着可能な装置とされており、
上記色成分選択工程では、上記ドットの種類毎に、上記基準印刷装置に対して、上記ドットの記録量を変化させた複数の色成分選択用画像を上記印刷媒体上に印刷させ、上記所定の色空間で当該印刷された各色成分選択用画像を測色して当該複数の色成分量からなる測色データを同色成分選択用画像毎に取得し、当該測色データと同複数の色成分選択用画像を印刷させたドットの記録量とに基づいて、上記複数の色成分量の中から上記ドットの記録量の変化に対して最も変化の大きい選択色成分量を上記印刷データの修正用の色成分量として特定し、
上記標準画像印刷制御工程では、上記インクにおいて、上記ドットのインク量が多くなるほど印刷させる標準画像のドットの記録量を少なくさせて、上記印刷装置に対して上記ドットの種類別に標準の記録量の標準画像を上記印刷媒体上に印刷させ、
上記測色データ取得工程では、上記印刷媒体上に印刷された上記ドットの種類毎の標準画像を上記所定の色空間で測色して当該ドットの種類毎に同標準画像の測色データを取得し、
上記色修正工程では、上記ドットの種類毎に、上記測色データ取得工程にて取得された測色データと上記基準の測色データとの対比結果から上記印刷データを修正する際に上記複数の色成分量の中から上記選択色成分量のみの対比結果を用いることにより、上記基準の測色データに対する上記標準画像の測色データのずれを補償させるインク使用量となるように上記印刷データを修正することを特徴とする請求項1〜請求項3、請求項9のいずれか一項に記載の色修正方法。 - 印刷媒体上にインクを付着させる印刷ヘッドを用いて印刷データに対応する印刷画像を同印刷媒体上に印刷する印刷装置における色ずれを補償する色修正装置であって、
基準とした基準印刷装置に対して、上記インクの記録量を変化させた複数の色成分選択用画像を上記印刷媒体上に印刷させ、複数の色成分量で定義される所定の色空間で当該印刷された各色成分選択用画像を測色して当該複数の色成分量からなる測色データを同色成分選択用画像毎に取得し、当該測色データと同複数の色成分選択用画像を印刷させたインクの記録量とに基づいて、上記複数の色成分量の中から上記インクの記録量の変化に対して最も変化の大きい選択色成分量を上記印刷データの修正用の色成分量として特定する色成分選択手段と、
上記印刷装置に対して上記インクにおける標準の記録量の標準画像を上記印刷媒体上に印刷させる制御を行う標準画像印刷制御手段と、
上記所定の色空間で上記印刷媒体上に印刷された標準画像を測色して同標準画像の測色データを取得する測色データ取得手段と、
上記測色データと、上記印刷媒体上に印刷された基準の標準画像を上記所定の色空間で測色して得られる基準の測色データと、を対比して当該対比結果から上記印刷データを修正する際に上記複数の色成分量の中から上記選択色成分量のみの対比結果を用いることにより、上記基準の測色データに対する上記標準画像の測色データのずれを補償させるインク使用量となるように上記印刷データを修正する色修正手段とを備えることを特徴とする色修正装置。 - 印刷媒体上にインクを付着させる印刷ヘッドを用いて印刷データに対応する印刷画像を同印刷媒体上に印刷する印刷装置における色ずれを補償する機能をコンピュータに実現させる色修正プログラムであって、
基準とした基準印刷装置に対して、上記インクの記録量を変化させた複数の色成分選択用画像を上記印刷媒体上に印刷させ、複数の色成分量で定義される所定の色空間で当該印刷された各色成分選択用画像を測色して当該複数の色成分量からなる測色データを同色成分選択用画像毎に取得し、当該測色データと同複数の色成分選択用画像を印刷させたインクの記録量とに基づいて、上記複数の色成分量の中から上記インクの記録量の変化に対して最も変化の大きい選択色成分量を上記印刷データの修正用の色成分量として特定する色成分選択機能と、
上記印刷装置に対して上記インクにおける標準の記録量の標準画像を上記印刷媒体上に印刷させる制御を行う標準画像印刷制御機能と、
上記所定の色空間で上記印刷媒体上に印刷された標準画像を測色して同標準画像の測色データを取得する測色データ取得機能と、
上記測色データと、上記印刷媒体上に印刷された基準の標準画像を上記所定の色空間で測色して得られる基準の測色データと、を対比して当該対比結果から上記印刷データを修正する際に上記複数の色成分量の中から上記選択色成分量のみの対比結果を用いることにより、上記基準の測色データに対する上記標準画像の測色データのずれを補償させるインク使用量となるように上記印刷データを修正する色修正機能とを実現させることを特徴とする色修正プログラム。 - 印刷媒体上にインクを付着させる印刷ヘッドを用いて印刷データに対応する印刷画像を同印刷媒体上に印刷する印刷装置に対して印刷制御を行う印刷制御装置であって、
基準とした基準印刷装置に対して、上記インクの記録量を変化させた複数の色成分選択用画像を上記印刷媒体上に印刷させ、複数の色成分量で定義される所定の色空間で当該印刷された各色成分選択用画像を測色して当該複数の色成分量からなる測色データを同色成分選択用画像毎に取得し、当該測色データと同複数の色成分選択用画像を印刷させたインクの記録量とに基づいて、上記複数の色成分量の中から上記インクの記録量の変化に対して最も変化の大きい選択色成分量を上記印刷データの修正用の色成分量として特定し、上記印刷装置に対して上記インクにおける標準の記録量の標準画像を上記印刷媒体上に印刷させる制御を行い、上記所定の色空間で上記印刷媒体上に印刷された標準画像を測色して同標準画像の測色データを取得し、取得した測色データと、上記印刷媒体上に印刷された基準の標準画像を上記所定の色空間で測色して得られる基準の測色データと、を対比して当該対比結果から上記印刷データを修正する際に同複数の色成分量の中から上記選択色成分量のみの対比結果を用いることにより、上記基準の測色データに対する上記標準画像の測色データのずれを補償させるインク使用量となるように上記印刷データの修正前後の色修正対応関係を特定したとき、
上記色修正対応関係で上記印刷データを修正し、上記印刷装置に対して修正後の印刷データに対応する印刷画像を上記印刷媒体上に印刷させる制御を行うことを特徴とする印刷制御装置。 - 印刷媒体上にインクを付着させる印刷ヘッドを用いて印刷データに対応する印刷画像を同印刷媒体上に印刷する印刷装置に対して印刷制御を行う印刷制御方法であって、
基準とした基準印刷装置に対して、上記インクの記録量を変化させた複数の色成分選択用画像を上記印刷媒体上に印刷させ、複数の色成分量で定義される所定の色空間で当該印刷された各色成分選択用画像を測色して当該複数の色成分量からなる測色データを同色成分選択用画像毎に取得し、当該測色データと同複数の色成分選択用画像を印刷させたインクの記録量とに基づいて、上記複数の色成分量の中から上記インクの記録量の変化に対して最も変化の大きい選択色成分量を上記印刷データの修正用の色成分量として特定し、上記印刷装置に対して上記インクにおける標準の記録量の標準画像を上記印刷媒体上に印刷させる制御を行い、上記所定の色空間で上記印刷媒体上に印刷された標準画像を測色して同標準画像の測色データを取得し、取得した測色データと、上記印刷媒体上に印刷された基準の標準画像を上記所定の色空間で測色して得られる基準の測色データと、を対比して当該対比結果から上記印刷データを修正する際に同複数の色成分量の中から上記選択色成分量のみの対比結果を用いることにより、上記基準の測色データに対する上記標準画像の測色データのずれを補償させるインク使用量となるように上記印刷データの修正前後の色修正対応関係を特定したとき、
上記色修正対応関係で上記印刷データを修正し、上記印刷装置に対して修正後の印刷データに対応する印刷画像を上記印刷媒体上に印刷させる制御を行うことを特徴とする印刷制御方法。 - 印刷媒体上にインクを付着させる印刷ヘッドを用いて印刷データに対応する印刷画像を同印刷媒体上に印刷する印刷装置に対して印刷制御を行う機能をコンピュータに実現させる印刷制御プログラムであって、
基準とした基準印刷装置に対して、上記インクの記録量を変化させた複数の色成分選択用画像を上記印刷媒体上に印刷させ、複数の色成分量で定義される所定の色空間で当該印刷された各色成分選択用画像を測色して当該複数の色成分量からなる測色データを同色成分選択用画像毎に取得し、当該測色データと同複数の色成分選択用画像を印刷させたインクの記録量とに基づいて、上記複数の色成分量の中から上記インクの記録量の変化に対して最も変化の大きい選択色成分量を上記印刷データの修正用の色成分量として特定し、上記印刷装置に対して上記インクにおける標準の記録量の標準画像を上記印刷媒体上に印刷させる制御を行い、上記所定の色空間で上記印刷媒体上に印刷された標準画像を測色して同標準画像の測色データを取得し、取得した測色データと、上記印刷媒体上に印刷された基準の標準画像を上記所定の色空間で測色して得られる基準の測色データと、を対比して当該対比結果から上記印刷データを修正する際に同複数の色成分量の中から上記選択色成分量のみの対比結果を用いることにより、上記基準の測色データに対する上記標準画像の測色データのずれを補償させるインク使用量となるように上記印刷データの修正前後の色修正対応関係を特定したとき、
上記色修正対応関係で上記印刷データを修正し、上記印刷装置に対して修正後の印刷データに対応する印刷画像を上記印刷媒体上に印刷させる制御を行う機能を実現させることを特徴とする印刷制御プログラム。
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