JP4396822B2 - 色修正方法、色修正装置、色修正プログラム、印刷制御装置、印刷制御方法および印刷制御プログラム - Google Patents

色修正方法、色修正装置、色修正プログラム、印刷制御装置、印刷制御方法および印刷制御プログラム Download PDF

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Description

本発明は、印刷ヘッドを用いて印刷データに対応する画像を印刷媒体上に印刷する印刷装置の色ずれを補償する色修正方法、色修正装置、色修正プログラム、同印刷装置に対して印刷制御を行う印刷制御装置、印刷制御方法および印刷制御プログラムに関する。
従来、量産されるインクジェットプリンタには、インクの色(種類)毎に印刷ノズル列が設けられ、各印刷ノズル列から吐出されるインクの重量のずれを補償するためのID(誤差情報)を記録した不揮発性半導体メモリが設けられている。各プリンタについて印刷制御を行う際、IDに対応させたキャリブレーション用のLUT(ルックアップテーブル)等の色修正データを予め作成して記憶しておき、IDに対応する色修正データを参照することにより、印刷ヘッドから吐出されるインクの重量を基準プリンタ(基準機体)に合わせるようにインク重量の誤差を補償している(例えば、特許文献1参照)。
プリンタ生産工場では、印刷ヘッドをプリンタに組み付けていない状態で同印刷ヘッドからインクを所定数吐出させてインク重量を計測し、基準プリンタのインク重量との差をIDに対応させて不揮発性半導体メモリに記録させるキャリブレーション作業を行っている。
特開平10−278360号公報
印刷ヘッドから吐出されるインクの重量を計測する作業にはある程度時間がかかる一方、プリンタを量産する際にはコストを抑えるためにキャリブレーション作業を迅速に行うことが望まれていた。また、印刷ヘッドをプリンタに組み付けたときに印刷ヘッドに与えられる電圧に微妙なばらつきがある等により、印刷媒体上に印刷される画像の色に微妙な誤差が生じていた。
本発明は、上記課題にかんがみてなされたもので、プリンタ等の印刷装置のキャリブレーション作業を迅速化させながら、印刷装置について基準色に対する良好な色再現性を得ることが可能な色修正方法、色修正装置、色修正プログラム、印刷制御装置、印刷制御方法および印刷制御プログラムの提供を目的とする。
課題を解決するための手段および発明の効果
上記目的を達成するため、本発明は、印刷媒体上にインクを付着させる印刷ヘッドを用いて印刷データに対応する印刷画像を同印刷媒体上に印刷する印刷装置における色ずれを補償する色修正方法であって、色成分選択工程と標準画像印刷制御工程と測色データ取得工程と色修正工程とを備えることを特徴とする。
上記色成分選択工程では、基準とした基準印刷装置に対して、上記インクの記録量を変化させた複数の色成分選択用画像を上記印刷媒体上に印刷させ、複数の色成分量で定義される所定の色空間で当該印刷された各色成分選択用画像を測色して当該複数の色成分量からなる測色データを同色成分選択用画像毎に取得し、当該測色データと同複数の色成分選択用画像を印刷させたインクの記録量とに基づいて、上記複数の色成分量の中から上記インクの記録量の変化に対して最も変化の大きい選択色成分量を上記印刷データの修正用の色成分量として特定する。
上記標準画像印刷制御工程では、印刷装置に対して上記インクにおける標準の記録量の標準画像を印刷媒体上に印刷させる制御が行われる。上記測色データ取得工程では、上記所定の色空間で印刷媒体上に印刷された標準画像を測色することによって、標準画像の測色データが取得される。そして、上記色修正工程では、この取得された測色データと、上記印刷媒体上に印刷された基準の標準画像を上記所定の色空間で測色して得られる基準の測色データとを対比して当該対比結果から印刷データが修正されるが、複数の色成分量の中から上記選択色成分量のみの対比結果を用いることによって基準の測色データに対する標準画像の測色データのずれを補償させるインク使用量となるように印刷データ修正され、標準画像を印刷させた印刷装置における色ずれが補償される。
印刷装置の色ずれを補償(色補償とも記載)する際に測色の基準とした色空間での複数の色成分量の中からインク記録量の変化に対して最も変化の大きい色成分量の対比結果を用いて印刷データを修正するので、印刷データは高精度にて修正される。そして、当該最も変化の大きい色成分量のみの対比結果を用いて印刷データを修正すればよいので、印刷装置のキャリブレーション作業の際に複雑な計算を行う必要が無くなる。従って、同キャリブレーション作業を迅速化させることが可能となる。また、印刷ヘッドをプリンタに組み付けた状態で印刷媒体上に印刷された標準画像を測色して得られる色成分量を用いて印刷データを修正するので、印刷ヘッドに与えられる電圧の微妙なばらつき等による印刷画像の色の微妙な誤差は生じず、キャリブレーション対象の印刷装置(以下、対象印刷装置とも記載)について基準色に対する色再現性を良好にさせることが可能である。
上記インクの記録量は、印刷媒体上で単位面積当たりに形成されるインクドットの数が表されたドット記録量でもよいし、同インクドットの数の比が表されたドット記録率でもよいし、複数種類のドットを形成可能な印刷装置を用いる場合には大ドット等所定の種類のドットに換算したときに印刷媒体上で単位面積当たりに形成されるインクドットの数が表されたインク記録濃度でもよいし、同インクドットの数の比が表されたインク記録率でもよい。
上記標準画像は、インク一種類で形成される画像でもよいし、インク二種類以上で形成される画像でもよい。ここで、標準画像を全体が一様な無地の画像とすると、より正確に測色データを得ることができるので、対象印刷装置について基準色に対する良好な色再現性を得ることができる。
上記標準の記録量を一種類とすると、より迅速にキャリブレーション作業を行うことが可能となる点で好ましいが、標準の記録量を複数段階設けることも可能である。
上記色空間と色成分と色成分量は、国際照明委員会(CIE)で規定されたCIE L***色空間であればL*,a*,b*の各色成分とこれらの各値、CIE L***色空間であればL*,u*,v*の各色成分とこれらの各値、CIE XYZ色空間であればX,Y,Zの各色成分とこれらの各値、RGB色空間であればR,G,Bの各色成分とこれらの各値、等、様々な組み合わせが考えられる。ここで、L*は明度(明るさ)を表す要素色であり、a*,b*,u*,v*は色相および彩度を表す要素色である。以下、「*」を省略して記載する。
上記印刷データは、様々なデータが考えられ、例えば画像を画素毎の階調データで表現したデータとしてもよい。同階調データは、ハーフトーン処理前の256階調等でもよいし、ハーフトーン処理後の2階調等でもよい。同画素は、画像を表現できる数であればよく、複数画素の構成とすることができ、例えば4×4画素、8×8画素のような小画像を表現するものでもよい。
上記印刷装置の色ずれは、基準色に対する色ずれとすることができ、例えば、基準とした基準印刷装置(基準機体)に対する色ずれとすると、より確実に対象印刷装置の色ずれを補償することが可能となる。むろん、上記基準の測色データは、基準色の測色データでもよいし、基準色以外の測色データでもよい。
上記標準画像印刷制御工程では、上記標準の記録量から上記標準画像を印刷させるためのドット量データを生成し、当該データ用いて印刷装置に対して同標準画像を上記印刷媒体上に印刷させる制御を行うと、上記印刷データを用いて印刷画像を印刷させる処理の一部を利用して標準画像を印刷させることができるので、本色修正方法を行うのが容易となり、本方法を行うためのプログラムや装置を簡素化させることができる。
上記測色データ取得工程では、上記標準画像の測色データを取得する際、上記複数の色成分量の中から上記インクの記録量の変化に対して最も変化の大きい色成分量のみを取得すると、本色修正方法を行うためのプログラムや装置を簡素化させることが可能となる。
上記色修正工程では、色ずれを補償するための印刷データの修正前後の対応関係を規定した色修正データを生成して所定の記録領域に記録しておき、当該色修正データを用いて印刷データを修正してもよい。また、異なる複数の識別情報(例えばID)と異なる複数の色修正データとを対応付けておき、当該複数の色修正データの中から色ずれを補償する色修正データを選択し、選択した色修正データに対応する識別情報を所定の記録領域に記録しておき、当該識別情報に対応する色修正データを用いて印刷データを修正してもよい。すると、色修正データを用いるという簡易な構成で印刷装置の色ずれを補償することができる。ここで、色修正データは、情報テーブル形式の色修正テーブルでもよいし、演算を行うためのデータでもよく、キャリブレーション用LUT、キャリブレーション用変換式、色変換LUT(色変換テーブル)、等、様々なデータが考えられる。
また、色成分選択工程では、基準印刷装置に対して、インクの記録量を変化させた複数の色成分選択用画像を印刷媒体上に印刷させ、印刷された各色成分選択用画像を上記所定の色空間で測色して上記複数の色成分量からなる測色データを同色成分選択用画像毎に取得する。すると、当該測色データと同複数の色成分選択用画像を印刷させたインクの記録量とに基づいて、上記複数の色成分量の中からインクの記録量の変化に対して最も変化の大きい選択色成分量が印刷データの修正用の色成分量として特定される。そして、上記色修正工程では、上記選択色成分量のみの対比結果を用いることによって、印刷データが修正される。すると、印刷媒体に印刷された色成分選択用画像の測色データから印刷データ修正用の色成分量が選択されるので、より確実に対象印刷装置について基準色に対する良好な色再現性を得ることが可能となる。
上記色成分選択工程では、上記基準印刷装置に対して、上記インクにおいて互いに異なる記録量の第一記録量および第二記録量で上記色成分選択用画像を上記印刷媒体上に印刷させ、印刷された各色成分選択用画像を上記所定の色空間で測色して上記複数の色成分量からなる測色データを両色成分選択用画像について取得し、上記所定の色空間の色成分毎に両色成分選択用画像についての色成分量の差異を求め、当該差異が最も大きい色成分の色成分量を上記選択色成分量として特定する構成としてもよい。すると、簡易な構成で、印刷装置のキャリブレーション作業を迅速化させることが可能となる。
上記色成分選択用画像についての色成分量の差異は、両色成分量の違いが大きくなるほど大きくなる値としてもよい。
ここで、第一記録量と第二記録量の組み合わせを上記変化させたインクの記録量の最小と最大とすると、簡易な構成で対象印刷装置について基準色に対する良好な色再現性を得ることが可能となる。
上記複数の色成分量が全て同じ階調数の階調値とされていると対象印刷装置について基準色に対する色再現性をより確実に得ることが可能となる点で有用であるが、色空間を定義する各量をそのまま同複数の色成分量とすると構成が簡易となる点で有用である。
上記標準画像印刷制御工程では、上記選択色成分量について上記印刷装置毎に生じる上記印刷媒体上に付着するインク量のばらつきによる変動が最も大きいインク記録量を上記標準の記録量として上記標準画像を上記印刷装置に対して上記印刷媒体上に印刷させる構成としてもよい。印刷媒体上に付着するインク量のばらつきによる選択色成分量の変動が最も大きいインク記録量の標準画像の選択色成分量の対比結果を用いることにより、対象印刷装置について基準色に対する色再現性をより確実に得ることが可能となる。また、当該変動が最も大きいインク記録量の標準画像のみの選択色成分量を用いることにより、より迅速にキャリブレーション作業を行うことが可能となる。
また、記録量決定工程をさらに備えていてもよい。当該工程では、上記印刷媒体上に付着するインク量の異なる第一・第二(第一および第二)の印刷装置に対して、インクの記録量を変化させた複数の記録量決定用画像を印刷媒体上に印刷させ、上記選択色成分量であって第一・第二の印刷装置にて印刷された各記録量決定用画像を上記所定の色空間で測色して同記録量決定用画像毎の第一・第二の選択色成分量を取得する。すると、当該第一・第二の選択色成分量と同複数の記録量決定用画像を印刷させたインクの記録量とから、上記選択色成分量について上記印刷装置毎に生じる上記印刷媒体上に付着するインク量のばらつきによる変動が最も大きいインク記録量が標準の記録量として決定される。そして、上記標準画像印刷制御工程では、印刷装置に対して上記記録量決定工程にて決定されたインク記録量の標準画像が印刷媒体上に印刷される。
印刷媒体に印刷された記録量決定用画像の選択色成分量から標準画像印刷用のインク記録量が決定されるので、より確実に対象印刷装置について基準色に対する良好な色再現性を得ることが可能となる。
なお、第一の印刷ヘッドを基準印刷装置に取り付けて第一の印刷装置とし、当該第一の印刷ヘッドよりも上記印刷媒体上に付着するインク量の多い第二の印刷ヘッドを基準印刷装置に取り付けて第二の印刷装置としてもよい。
上記色成分選択用画像や記録量決定用画像は、標準画像と同様の画像としてもよい。ここで、色成分選択用画像や記録量決定用画像を全体が一様な無地の画像とすると、より正確に測色データを得ることができるので、対象印刷装置について基準色に対する良好な色再現性を得ることができる。
第一・第二の印刷装置をインク量のばらつきの下限と上限とで印刷媒体上にインクを付着させる装置とすると、対象印刷装置について基準色に対する色再現性をさらに向上させることが可能となる。
上記色成分選択工程では、上記記録量決定工程で決定されたインクの記録量において上記複数の色成分量の中から同インクの記録量の変化に対して最も変化の大きい色成分量を上記選択色成分量の確認用の色成分量として特定し、特定した色成分量が上記選択色成分量と異なる場合、同選択色成分量を同特定した色成分量に変更し、上記記録量決定工程では、上記色成分選択工程にて上記選択色成分量が変更された場合、再度、変更後の選択色成分量であって上記第一・第二の印刷装置にて印刷された各記録量決定用画像を上記所定の色空間で測色して同記録量決定用画像毎の第一・第二の選択色成分量を取得し、上記選択色成分量について印刷装置毎に生じる印刷媒体上に付着するインク量のばらつきによる変動が最も大きい記録量を決定してもよい。
インクの記録量の変化に対して変化最大の選択色成分量を選択した後に標準画像を印刷するインク記録量を決定すると、決定したインク記録量ではインクの記録量の変化に対して変化最大の色成分量となっているとは限らない。従って、上記構成により、対象印刷装置について基準色に対する色再現性をさらに向上させることが可能となる。
上記色修正工程では、インクの種類毎に、上記複数の色成分量の中からインクの記録量の変化に対して最も変化の大きい色成分量のみの対比結果を用いて印刷データを修正してもよい。すると、対象印刷装置について基準色に対する色再現性をさらに向上させることが可能となる。
上記標準画像印刷制御工程では、上記インクにおいて、第一のドットよりもインク量の多い第二のドットで印刷させる標準画像のドットの記録量を第一のドットで印刷させる標準画像のドットの記録量よりも少なくさせて、印刷装置に対して第一・第二のドット別に標準の記録量の標準画像を印刷媒体上に印刷させてもよい。
また、上記標準画像印刷制御工程では、上記インクにおいて、上記ドットのインク量が多くなるほど印刷させる標準画像のドットの記録量を少なくさせて、上記印刷装置に対してドットの種類別に標準の記録量の標準画像を上記印刷媒体上に印刷させてもよい。
印刷装置毎に生じる印刷媒体への付着インク量のばらつきによる選択色成分量の変動が大きい記録量は、ドットのインク量が多くなるほど小さくなるので、上記構成により、対象印刷装置について基準色に対する色再現性をさらに向上させることが可能となる。
ところで、請求項11に記載した色修正装置のように、上述した制御方法に対応する装置を構成しても、基本的には同様の作用、効果が得られる。
また、基準とした基準印刷装置に対して、上記インクの記録量を変化させた複数の色成分選択用画像を上記印刷媒体上に印刷させ、複数の色成分量で定義される所定の色空間で当該印刷された各色成分選択用画像を測色して当該複数の色成分量からなる測色データを同色成分選択用画像毎に取得し、当該測色データと同複数の色成分選択用画像を印刷させたインクの記録量とに基づいて、上記複数の色成分量の中から上記インクの記録量の変化に対して最も変化の大きい選択色成分量を上記印刷データの修正用の色成分量として特定し、上記印刷装置に対して上記インクにおける標準の記録量の標準画像を上記印刷媒体上に印刷させる制御を行い、上記所定の色空間で上記印刷媒体上に印刷された標準画像を測色して同標準画像の測色データを取得し、取得した測色データと、上記印刷媒体上に印刷された基準の標準画像を上記所定の色空間で測色して得られる基準の測色データとを対比して当該対比結果から上記印刷データを修正する際に同複数の色成分量の中から上記選択色成分量のみの対比結果を用いることにより、上記基準の測色データに対する上記標準画像の測色データのずれを補償させるインク使用量となるように上記印刷データの修正前後の色修正対応関係を特定したとき、上記色修正対応関係で上記印刷データを修正し、上記印刷装置に対して修正後の印刷データに対応する印刷画像を上記印刷媒体上に印刷させる制御を行う印刷制御装置を構成してもよい。
色補償の際に測色の基準とする色空間での複数の色成分量の中からインク記録量の変化に対して最も変化の大きい色成分量の対比結果を用いた印刷データの修正前後の色修正対応関係で印刷データが修正されるので、高精度にて印刷データが修正される。そして、当該最も変化の大きい色成分量のみの対比結果を用いて印刷データの色修正対応関係を特定すればよいので、印刷制御の対象である印刷装置のキャリブレーション作業の際に複雑な計算を行う必要が無くなる。従って、印刷制御の対象である印刷装置のキャリブレーション作業を迅速化させることが可能となる。また、印刷媒体上に印刷された標準画像を測色して得られる色成分量を用いた色修正対応関係で印刷データが修正されるので、印刷画像について基準色に対する色再現性を良好にさせることが可能となる。
上述した色修正装置や印刷制御装置は、ある機器に組み込まれた状態で他の方法とともに実施されることもある等、各種の態様を含む。例えば、印刷装置を備える印刷システムとしても適用可能である。また、上記印刷制御装置の構成に対応した所定の手順に従って処理を進めていくことも可能であるので、本発明は制御方法としても適用可能であり、請求項14にかかる発明も、同様の作用、効果を有する。さらに、上記装置にて制御プログラムを実行させる場合もあるので、請求項12請求項15に記載したプログラムや、同プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体としても適用可能であり、同様の作用、効果を有する。
むろん、請求項2〜請求項10に記載した構成を上記色修正装置や印刷制御方法やプログラムや記録媒体に対応させることも可能である。
以下、下記の順序に従って本発明の実施形態を説明する。
(1)色修正システムの構成および色修正方法の説明:
(2)印刷制御処理:
(3)色修正処理:
(4)変形例:
(1)色修正システムの構成および色修正方法の説明:
図1は本発明の一実施形態である色修正方法を模式的に示す図であり、図2は本色修正方法を実施するのに適した色修正システムの概略を示すブロック図であり、図3は本実施形態において本発明の色修正装置および印刷制御装置となるパーソナルコンピュータ(PC)10、印刷装置(印刷手段)となるカラー印刷可能なインクジェットプリンタ20、等から構成された印刷システムを示している。むろん、本発明に用いられるコンピュータは、PCに限定されない。
本色修正システムは、プリンタ生産工場で使用されることを前提としてあり、PC10にカラー測色機(測色器)40が接続されるとともに、キャリブレーション対象のプリンタ(以下、対象プリンタとも記載)が順次接続されるようになっている。また、適宜、基準とした基準プリンタ(基準印刷装置)、印刷媒体上に付着するインク量が比較的少ない第一のプリンタ(第一の印刷装置)、この第一のプリンタよりも印刷媒体上に付着するインク量の多い第二のプリンタ(第二の印刷装置)が接続されるようになっている。そして、基準プリンタにより印刷媒体上に再現される印刷画像の色を基準色として、対象プリンタのキャリブレーション作業が行われる。
PC10では、演算処理の中枢をなすCPU11がシステムバス10aを介してPC全体を制御する。同バス10aには、書き換え不可能な半導体メモリであるROM12、書き換え可能な半導体メモリであるRAM13、CD−ROMドライブ15、フレキシブルディスク(FD)ドライブ16、各種インターフェイス(I/F)17a〜e等が接続され、ハードディスクドライブを介して磁気ディスクであるハードディスク(HD)14も接続されている。色修正装置を含む印刷システムの場合、RAM13には、一時的に、測色データ13a、特定した選択色成分量を表すデータ13b、決定したインク記録量13c、標準ドット量データ13d、等が格納される。
HD14にはオペレーティングシステム(OS)やアプリケーションプログラム(APL)等が記憶されており、実行時にCPU11によって適宜RAM13に転送され、実行される。本発明の色修正装置を含む印刷システムの場合、HD14には、本発明の色修正プログラム、記録量データ14a,14b、各種閾値、等が記憶される。I/F17a(例えばUSB I/F)に接続された測色機40は、測色する対象に色検出部40aを向けることにより、CIE(1976)規格におけるLab表色系に基づく複数の色成分L,a,bを色成分量(色彩値)として取得可能であり、取得した色成分量L,a,bをPC10に対して出力可能である。ここで、CIE Lab色空間(所定の色空間)は、複数の色成分L,a,bを色成分量とするデバイスに依存しない均等色空間である。なお、Lは明度(明るさ)を表し、a,bは色相および彩度を表す色座標である。むろん、測色する色空間は、CIE XYZ色空間、CIE Luv色空間、RGB色空間、等であってもよい。
一方、本発明の印刷制御装置を含む印刷システムの場合、HD14は、本発明の印刷制御プログラム、色変換LUT(色変換テーブル)14c、ドット振り分けテーブル(ドット種類対応データ)14d、プリンタから取得したID14e、一次元のLUTとされた複数の色修正データ14f、各種閾値、等を記憶した記憶領域とされている。この場合、測色機40の代わりにデジタルカメラ等を接続してもよい。
CRTI/F17bにはカラー画像データに基づいて当該データに対応する画像を表示するディスプレイ18aが接続され、入力I/F17cにはキーボード18bやマウス18cが操作用入力機器として接続され、プリンタI/F17eには例えばシリアルI/Fケーブルを介してプリンタ20が接続されている。
プリンタ20は、CMYRVK(シアン、マゼンタ、イエロー、レッド、バイオレット、ブラック)の各色に対応してそれぞれ設けられた6個のインクカートリッジ28に充填された6色のインクを印刷ヘッドから吐出して、印刷用紙(印刷媒体)にインクを付着させてドットを形成することによりカラー画像を表現した印刷データに対応する印刷画像を印刷する。むろん、ライトシアン、ライトマゼンタ、ライトブラック、ダークイエロー、無着色インク、等も使用するプリンタを採用してもよいし、CMYRVKのいずれかのインクを使用しないプリンタを採用してもよい。また、インク通路内に泡を発生させてインクを吐出するバブル方式のプリンタや、トナーインクを使用して印刷媒体上に印刷画像を印刷するレーザープリンタ等、種々の印刷装置を採用可能である。印刷装置が使用するインクは、液体でも固体でもよい。本実施形態の各インクは、水性の溶媒に微細な顔料からなる色材を混合したインクとされているが、染料からなる色剤を混合したインクとしてもよいし、油性の溶媒を用いたインクとしてもよい。
本プリンタ20では、CPU21、ROM22、RAM23、通信I/O24、コントロールIC25、ASIC26、I/F27、等がバス20aを介して接続され、CPU21がROM22に書き込まれたプログラムに従って各部を制御する。
キャリッジ機構27aにて主走査方向に往復動するキャリッジには、各インクカートリッジ28が装着されているとともに、印刷ヘッドユニット(印刷ヘッド集合体)29が搭載されている。当該ユニット29は、CMYRVKの6種類のインク毎に設けられた印刷ヘッド29a〜fと不揮発性半導体メモリ31を備えている。このメモリ31は、EEPROM等とすることができ、PC側で印刷データを修正するために用いられるカラー調整ID(誤差情報)31a等が記録されるようになっている。プリンタに組み付けられた各印刷ヘッド29a〜fは対応する色のインクを吐出して印刷用紙上に付着させることが可能であり、プリンタ20はインクの種類毎に対応する印刷ヘッド29a〜fを用いて印刷用紙上にドットを形成して印刷画像を印刷する。
各カートリッジ28には、例えばRAMからなるメモリチップ28aがそれぞれ設けられており、各メモリチップ28aは電気的にコントロールIC25と接続されている。
通信I/O24はPC10のプリンタI/F17eと接続され、プリンタ20は通信I/O24を介してPC10から送信される色別のラスタデータを受信する。ASIC26は、CPU21と所定の信号を送受信しつつヘッド駆動部26aに対してラスタデータに対応する印加電圧データを出力する。同ヘッド駆動部26aは、同印加電圧データから印刷ヘッド29a〜fに内蔵されたピエゾ素子への印加電圧パターンを生成し、印刷ヘッド29a〜fに6色のインクをドット単位で吐出させる。I/F27に接続されたキャリッジ機構27aや紙送り機構27bは、印刷ヘッドユニット29を主走査させたり、適宜改ページ動作を行いながら印刷用紙を順次送り出して副走査を行ったりする。
印刷ヘッド29a〜fには、各色毎に複数個のインクジェットノズルが設けられるとともに、同ノズルのそれぞれに対応してピエゾ素子が配置されている。
図4に示すように、ピエゾ素子PEは、ノズルNzまでインクを導くインク通路25bに接する位置に設置され、ピエゾ素子PEの両端に設けられた電極間に所定時間幅の電圧が印加されると、電圧の印加時間だけ伸張し、インク通路25bの一側壁を変形させる。この結果、インク通路25bの体積はピエゾ素子PEの伸張に応じて収縮し、この収縮分に相当するインクがインク滴IpとなってノズルNzの先端から高速に吐出され、印刷媒体に染み込むことによりドットが形成されて印刷が行われる。
同図にはインク量の異なる所定数の種類のドットを形成するための駆動波形を示してあり、所定の期間の駆動波形V1,V2によって、インク量の異なるドットが形成される。そして、駆動波形の電圧差が大きいほどピエゾ素子の伸張収縮の度合が大きくなるため、ドットは大きくなる。同図の下段に示すように、本プリンタ20は、大まかにはインク量(例えばインク重量。インク体積でもよい)が大中小の3種類のドットを印刷媒体上に形成可能であり、大中小の各ドットはさらにインク量の異なる3種類のドットを印刷媒体上に形成可能である。従って、プリンタは、色毎に同じ印刷ヘッドから異なる複数段階のインク量のインクを吐出し、当該複数段階のインク量に対応する大きさのドットを形成する。PCがプリンタに送信するラスタデータには9種類(所定数)のドットの種類を識別するための識別情報が付加されており、プリンタは識別情報に対応する種類のドットを形成する。そして、ラスタ毎にドットの種類を表現するドットデータからなるラスタデータを入力すると、プリンタはラスタデータに対応してインク量の異なる複数種類のドットを印刷媒体上に形成する。
PC10では、OSにプリンタI/F17eを制御するプリンタドライバ等が組み込まれ、各種の制御を実行する。APLは、OSを介してハードウェアとデータ等のやりとりを行う。プリンタドライバは、APLの印刷機能の実行時に稼働され、プリンタI/F17eを介してプリンタ20と双方向の通信を行うことが可能であり、OSを介してAPLから印刷データを受け取ってラスタデータに変換し、プリンタ20に送出する。
なお、本発明の色修正プログラムは、OS、APL、OSとAPL、のいずれにより構成してもよい。これらのプログラムを記録した媒体は、HD14以外にも、CD−ROM、FD16a、半導体メモリ、等でもよい。また、通信I/F17dをインターネット網に接続し、所定のサーバから本発明のプログラムをダウンロードして実行してもよい。
図1に示した本実施形態の色修正方法では、工程S1〜S5を順番に実施することによって、カラー画像が表された印刷データを修正することにより色修正用パッチ(標準画像)を印刷させた対象プリンタの色補償を行う。
色成分選択工程S1では、まず、基準プリンタをPC10に接続しておいて、インクの色毎かつドットの大きさ毎、すなわち、インクの色およびドット種類の組み合わせ毎に、HD14に記憶された所定の色成分選択用記録量データ14aに含まれる複数段階のドット記録量(インクの記録量の一種)からドットの記録量を変化させた複数の色成分選択用パッチ(色成分選択用画像)P1を表現する標準ドット量データを生成し、基準プリンタに対して当該標準ドット量データに対応する各色成分選択用パッチP1を印刷媒体上に印刷させる制御をPC10に実行させる。当該標準ドット量データは、インクの色別かつドット種類別に色成分選択用パッチをドットマトリクス状である多数の画素毎の階調データで表現したデータである。標準ドット量データに対して所定のハーフトーン処理、所定のラスタライズ処理を行ってラスタデータを生成し、このラスタデータをプリンタに送出することにより、複数の色成分選択用パッチP1が印刷される。これらのパッチP1は、色毎かつインクの大きさ毎(種類毎)に印刷しておく。各パッチP1は、インクを一種類のみ使用した一次色からなる印刷画像であり、印刷された全体が一様な無地の画像である。ここで、ドットの記録量は、例えば印刷媒体上の単位面積当たりのドット形成数とすることができる。この場合において、インクの記録濃度(インクの記録量の一種)を印刷媒体上の単位面積当たりに付着させたインク重量とすると、ドットの記録量にドット滴の重量を乗じるとインクの記録濃度となる。
印刷媒体としては、安定したインクの発色を得て高精度の色補償を行う観点からはフォト用紙等の光沢紙が好ましいが、キャリブレーション作業にかかるコストを低減させる観点からは光沢紙よりも光沢の弱い普通紙が好ましい。
次に、測色機40を用いて、印刷媒体に印刷された各色成分選択用パッチP1をLab色空間で測色し、複数の色成分量L,a,bからなる測色データを色成分選択用パッチP1毎に取得する。ここで、各色成分量L,a,bは、JIS Z8105にも規定されたCIE(1976)Lab色空間を定義するL量、a量、b量としている。むろん、これらのL量、a量、b量を一次式等で換算して全て同じ所定階調数(例えば256階調)の階調値としてもよい。当該各階調値も複数の色成分量であり、色空間の複数の色成分量を全て同じ階調数の階調値とすることにより対象プリンタについて基準色に対する色再現性がより確実に得られる。
さらに、取得した測色データと複数の色成分選択用パッチP1を印刷させたドットの記録量とに基づいて、複数の色成分量L,a,bの中からドットの記録量の変化に対して最も変化の大きい選択色成分量を印刷データの修正用の色成分量として特定する。
図5は、Yの大ドット1について、印刷媒体上の所定面積における画素の全数に対する形成ドット数の比、すなわち、ドットの記録量の相対値であるドット記録率(インクの記録量の一種)を10%刻みで10〜90%の9段階の色成分選択用パッチを光沢紙に印刷してLab色空間で測色した結果の一例を示している。ここで、横軸はドット記録率(%単位)であり、縦軸はLab色空間を定義するL量、a量、b量である。図の例では、色成分量L,a,bの中でドット記録率の変化に対して最も変化の大きいb量を選択色成分量とし、印刷データ修正用の色成分量として特定する。
例えば、選択色成分量を特定する色およびドット種類において、互いに異なるドット記録率をR1(第一記録量)、R2(第二記録量)、ドット記録率R1の色成分選択用パッチを測色したときの色成分量L,a,bをそれぞれL1,a1,b1、ドット記録率R2(R2>R1とする)の色成分選択用パッチを測色したときの色成分量L,a,bをそれぞれL2,a2,b2とする。記録率R1,R2の両色成分選択用パッチについての色成分量の差異としてΔL=|L2−L1|、Δa=|a2−a1|、Δb=|b2−b1|を算出すると、ΔL,Δa,Δbは、記録率R1,R2の両色成分選択用パッチについての色成分量の違いが大きくなるほど大きくなる値となる。そこで、ΔL,Δa,Δbの中から最大の算出値に対応する色成分の色成分量を選択色成分量として特定することができる。なお、変化させたドット記録率の中から最小のドット記録率と最大のドット記録率とを記録率R1,R2にすると、対象プリンタについて基準色に対する良好な色再現性が得られる。
選択色成分量を特定すると、記録量決定工程S2にて、まず、印刷媒体上に付着するインク量が比較的少ない第一のプリンタと印刷媒体上に付着するインク量が比較的多い第二のプリンタとをPC10に接続しておいて、インクの色毎かつドットの種類毎に、HDに記憶された所定の記録量決定用記録量データ14bに含まれる複数段階のドット記録量からドットの記録量を変化させた複数の記録量決定用パッチ(記録量決定用画像)P2を第一・第二のプリンタに対して所定の印刷媒体上に印刷させる制御をPC10に実行させる。当該標準ドット量データはインクの色別かつドット種類別に記録量決定用パッチをドットマトリクス状である多数の画素毎の階調データで表現したデータであり、当該複数のパッチP2を印刷させる際には、標準ドット量データに対してハーフトーン処理、ラスタライズ処理を行い、生成されるラスタデータをプリンタに送出すればよい。これらのパッチP2も、色毎かつインクの大きさ毎(種類毎)に印刷しておく。各パッチP2は、インクを一種類のみ使用した一次色からなる印刷画像であり、印刷された全体が一様な無地の画像である。ここで、吐出するインクの重量が比較的大きい第一の印刷ヘッドを基準プリンタに取り付けると第一のプリンタとすることができ、第一の印刷ヘッドよりも吐出するインクの重量が大きい第二の印刷ヘッドを基準プリンタに取り付けると第二のプリンタとすることができる。
次に、測色機40を用いて、第一のプリンタにて印刷された各記録量決定用パッチP2をLab色空間で測色し、工程S1で選択された選択色成分量を記録量決定用パッチP2毎に取得する。ここで取得した選択色成分量が、第一の選択色成分量である。また、測色機40を用いて、第二のプリンタにて印刷された各記録量決定用パッチP2をLab色空間で測色し、工程S1で選択された選択色成分量を記録量決定用パッチP2毎に取得する。ここで取得した選択色成分量が、第二の選択色成分量である。
さらに、第一・第二の選択色成分量と複数の記録量決定用パッチP2を印刷させたドットの記録量とから、選択色成分量についてプリンタ毎に生じる印刷媒体上に付着するインク量のばらつきによる変動が最も大きい記録量を標準の記録量として決定してRAM13に記憶する。記憶した同記録量13cは、色毎かつドット種類毎に決定され、対象プリンタの色修正を行うために用いる各色修正用パッチP3のドットの記録量とされている。
上述したYの大ドット1については、b量が選択色成分量であるので、第一・第二のプリンタで印刷された複数の記録量決定用パッチP2のb量を取得し、取得した各b量とドット記録量とを用いて各色修正用パッチP3のドット記録量を決定することになる。
図6は、Yの大ドット1、中ドット1、小ドット1について、ドット記録率を10%刻みで10〜90%の9段階の記録率決定用パッチを光沢紙に印刷してLab色空間で測色し、ドット記録率毎に選択色成分量(b量)の変動量を求めた結果の一例を示している。ここで、横軸はドット記録率(%単位)であり、縦軸はb量の変動量(Vb)である。図の例では、大ドット1の場合、ドット記録率30%が最も変動量Vbが大きいので、色修正用パッチP3のドット記録量(決定記録量)として30%と決定する。同様にして、中ドット1の場合には色修正用パッチP3のドット記録量として50%と決定し、小ドット1の場合には色修正用パッチP3のドット記録量として90%と決定する。
一般的に、各ドット記録率をRi(iは2以上の整数)、各記録率Riでの第一・第二の選択色成分量をそれぞれS1i、S2iとすると、各記録率Riでの選択色成分量変動量VSiは、例えばVSi=|S2i−S1i|より算出することができる。そして、複数のVSiの中から最大のVSiに対応するドット記録率Riを、色修正用パッチP3のドット記録率DRとして決定することができる。
むろん、三以上の印刷装置について各ドット記録率Riでの選択色成分量を取得し、各記録率Riでの変動量VSiを分散や標準偏差などの統計処理による値としてもよい。
なお、複数のプリンタについて印刷ヘッドから吐出されるインクの重量(インク量)を計測し、インク重量のばらつきの下限でインクを吐出させるプリンタを第一のプリンタとし、インク重量のばらつきの上限でインクを吐出させるプリンタを第二のプリンタとしてもよい。言い換えると、第一のプリンタはインク重量のばらつきの下限で印刷媒体上にインクを付着させるプリンタであり、第二のプリンタはインク重量のばらつきの上限で印刷媒体上にインクを付着させるプリンタである。すると、選択色成分量について印刷媒体への付着インク量のばらつきによる変動が最大となるドット記録量をより確実に決定することができるので、対象プリンタについて基準色に対する色再現性を良好にさせることができる。
色修正用パッチP3のドット記録率を決定すると、標準画像印刷制御工程S3にて、まず、基準プリンタをPC10に接続しておいて、工程S2にて決定された記録量13cから当該記録量の基準色修正用パッチ(基準の標準画像)をインクの色毎かつドットの種類毎に表現する標準ドット量データ13dを生成し、基準プリンタに対して当該標準ドット量データ13dに対応する各基準色修正用パッチP4を印刷媒体上に印刷させる制御をPC10に実行させる。また、キャリブレーション対象のプリンタをPC10に接続しておいて、同記録量13cから当該記録量の色修正用パッチ(標準画像)をインクの色毎かつドットの種類毎に表現する標準ドット量データ13dを生成し、同プリンタに対して当該標準ドット量データ13dに対応する各パッチP3を印刷媒体上に印刷させる制御をPC10に実行させる。標準ドット量データ13dはインクの色別かつドット種類別に色修正用パッチをドットマトリクス状である多数の画素毎の階調データで表現したデータであり、当該複数のパッチを印刷させる際には、標準ドット量データに対してハーフトーン処理、ラスタライズ処理を行い、生成されたラスタデータをプリンタに送出すればよい。
図7は、印刷用紙上に複数の色修正用パッチP3を印刷したキャリブレーションシートを示している。なお、同じ種類の印刷用紙上に複数の基準色修正用パッチP4を印刷したキャリブレーションシートも同様の構成とされている。各パッチP3は、インクを一種類のみ使用した一次色からなる印刷画像であり、印刷された全体が一様な無地の画像である。むろん、インクを二種類以上用いた二次色以上からなる印刷画像を色修正用パッチや基準色修正用パッチとしてもよい。同複数のパッチP3は、インクの色毎、ドットの種類毎に、標準のドット記録量一種類のみの画像とされている。図の例では、インクの種類数6とドットの種類数9とを乗じた54個のパッチP3が印刷されていることが示されている。各条件について一種類のみの色修正用パッチを印刷して対象プリンタの色修正に用いることにより、迅速にキャリブレーション作業を行うことができる。ここで、各パッチP3は、工程S2で決定されたドット記録量で印刷されている。すなわち、各色修正用パッチは、色成分選択工程で色成分量L,a,bの中から特定された選択色成分量について、プリンタ毎に生じる印刷媒体上への付着インク量のばらつきによる変動が最も大きいドット記録量で印刷される。
なお、予め基準プリンタで上記条件の各パッチP4を印刷媒体上に印刷しておけば、工程S3では基準プリンタに色修正用パッチを印刷させる工程を省略可能である。
以上により、工程S3では、対象プリンタに対して各インクにおける標準の記録量の標準画像を印刷媒体上に印刷させる制御を行う。
色修正用パッチP3を印刷すると、測色データ取得工程S4にて、まず、基準プリンタから印刷媒体上に印刷された各色修正用パッチを測色機40によりLab色空間で測色し、インクの色毎かつドットの種類毎に色修正用パッチの測色データを取得する。当該測色データが基準とする測色データである基準測色データである。また、対象プリンタから印刷媒体上に印刷された各色修正用パッチP3を測色機40によりLab色空間で測色し、インクの色毎かつドットの種類毎にパッチP3の測色データを取得する。本実施形態では、測色機40が色成分量L,a,bを全てPCに出力しているので、PCでは各パッチのL量、a量、b量を全て取得するものとして説明するが、L量、a量、b量の中から選択色成分量のみを取得してもよい。すると、本色修正方法を行うためのプログラムや装置の構成が簡素化される。
なお、予め基準プリンタから印刷媒体上に印刷された各色修正用パッチの測色データを用意しておけば、工程S4では基準プリンタの各パッチP4の測色データを取得する工程を省略可能である。
色修正用パッチの測色データを取得すると、色修正工程S5にて、両パッチP4,P3の測色データをインクの色毎かつドットの種類毎に対比し、当該対比結果が表されたカラー調整ID31aを生成して印刷ヘッドユニットのメモリ31に記憶させる。同メモリ31をPROM等とした場合には、ROMライタ等を用いてID31aをメモリ31に記録すればよい。また、プリンタのROM22にIDを記録してもよい。
両パッチP3,P4の測色データを対比する際には、工程S1にて特定された選択色成分量のみを用いて対比する。すると、生成されるID31aは、複数の色成分量の中からドットの記録量の変化に対して最も変化の大きい色成分量(色彩値)のみの対比結果が表された情報となる。むろん、ID31aは、変化が最大の色成分量の対比結果であるとも言える。図1の例では、選択色成分量としてb量が選択されているので、基準色修正用パッチP4のb量と色修正用パッチP3のb量とを対比してΔbの値を求め、求めたΔbの値に基づいて対比結果IDが生成されていることが示されている。
ここで、基準色修正用パッチの選択色成分量をS0、色修正用パッチの選択色成分量をSS、所定の係数をc(c>0)とすると、対比結果IDの値は、例えばID=c・(SS−S0)より算出することができる。
図8は、IDを決定する様子を示している。同図の上段は、ドット種類が小ドット1である場合の各色について、各パッチP4,P3を測色して得られる選択色成分量S0,SSを示している。小ドット1の場合において、インクがCである場合の選択色成分量はL量、Mである場合の選択色成分量はa量、Yである場合の選択色成分量はb量、Kである場合の選択色成分量はL量などと、選択色成分量は色毎に特定されているので、測色して得られる選択色成分量はインクの色に応じた色成分量とされている。
両パッチP4,P3での選択色成分量S0,SSを色毎かつドットの大きさ毎に取得しておいて、上記式ID=c・(SS−S0)を用いてIDの値を算出する。図の中段は、小ドット1の場合における各色毎のIDの値を示している。ここで、インクの6色全てとドットの9種類全ての全組み合わせ54種類について、IDの値を算出する。全IDの算出値の例を図の下段に示している。
このようにして、色毎かつドットの種類毎のIDを生成することができる。そして、生成した各IDをメモリ31内の所定領域に記録しておく。
IDをメモリ31に記録すると、このメモリ31からID31を読み出し、同ID31を用いることにより、カラー画像が表現された印刷データから対象プリンタにて印刷される印刷画像の色ずれを補償させる印刷データに修正する。これにより、色修正用パッチを印刷させたプリンタを色補償するように印刷データを修正することができる。
(2)印刷制御処理:
図9は、ID31aを用いて印刷データを修正し、修正後の印刷データに基づいて印刷制御を行う処理を示すフローチャートである。図10は、その処理を模式的に示す図である。図11は、HD14に記憶された複数の色修正データ14fの構造を模式的に示す図である。色修正データ14fは、IDの値の各段階毎に当該段階のIDに対応してHDに格納されている。
まず、PC10は、プリンタ20からID31aを取得済みであるか否かを判断する(ステップS105。以下、「ステップ」の記載を省略)。条件成立の場合、プリンタからIDを取得する必要がないと判断してS120に進む。なお、PC10に接続したプリンタを変更した場合も、当該プリンタに対応するIDが無いと判断してS120に進む。
条件不成立の場合、カラー調整IDの入手要求を作成してプリンタ20に送信する(S110)。すると、プリンタ20は同入手要求を受信し、印刷ヘッドユニットのメモリ31からインクの全6種類とドットの全9種類の全組み合わせ54種類のID31aを読み出してPCに対して送信する。そこで、PCでは、全ID31aを取得し、HD14に記憶する(S115)。このように、カラー調整IDがプリンタと一体となっているので、本印刷システムのユーザはプリンタを変更しても別途カラー調整IDを入力する必要がない。従って、本印刷制御装置は便利である。
S120では、多数(所定数)の画素別とされて複数の要素色に対応した階調データから構成された画像データD1を入力し、画像をRGB(赤、緑、青)毎の複数の画素で階調表現した広域RGB色空間内のRGBデータに変換する。その際、データを部分的に読み込んでもよいし、データの受け渡しに利用されるバッファ領域を表すポインタの受け渡しだけでもよい。入力する画像データD1は、画像をドットマトリクス状である多数の画素毎の階調データで表現したデータであり、sRGB色空間で定義されるRGBから構成された画像データや、YUV表色系におけるYUVから構成された画像データ、等がある。むろん、Exif2.2規格(Exifは社団法人電子情報技術産業協会の登録商標)に準拠したデータ、Print Image Matching(PIM:PIMはセイコーエプソン株式会社の登録商標)に対応したデータ、等でもよい。画像データの各成分も様々な階調数とされているので、sRGBやYUV表色系等の定義に従って、画像データを広域RGB色空間内のRGB各256階調のRGBデータに変換する。同RGBデータは、複数の要素色RGBで画像を表現した印刷データである。
次に、RGBデータを構成する各画素の階調データを変換対象として順次対象画素を移動させながら、色変換LUT14cを参照して、上記RGBデータを、CMYRVKインクのそれぞれの使用量に対応した階調データからなるCMYRVKデータD2に色変換する(S125)。色変換LUT14cは、上記RGBデータと、画像をCMYRVK毎の同数の画素で階調表現したCMYRVKデータと、の対応関係を複数の参照点について規定した情報テーブルである。入力したRGBデータに一致するCMYRVKデータが色変換LUTに格納されていない場合には、入力したRGBデータに近い複数のRGBデータに対応するCMYRVKデータを取得し、体積補間等の補間演算によりRGBデータに対応するCMYRVKデータに変換する。CMYRVKデータD2は、RGBデータと同じく画像をドットマトリクス状の多数(所定数)の画素毎の階調データで表現した印刷データであり、プリンタ20が印刷ヘッドから吐出する各インクの使用量を表すCMYRVK各256階調のデータであるとする。
その後、CMYRVKデータを構成する各画素の階調データを変換対象として順次対象画素を移動させながら、ドット振り分けテーブル14dを参照することにより、色変換後のCMYRVKデータを構成するCMYRVK色別の階調データ(入力階調データ)を、インク量の異なる複数種類のドット形成量を同種類別に表すドット量データ(出力階調データ)に変換するドット振り分け処理を行う(S130)。本実施形態では、IDを用いてドット量データ(印刷データ)を修正することにより色ずれを補償する。
図12の上段に示したように、ドット振り分けテーブル14dは、プリンタで使用されるインクの使用量を表す入力階調データと、ドットの種類別にドット形成量を表す出力階調データと、の対応関係を規定した情報テーブルである。同テーブル14dは、色毎に設けられ、入力階調値の各階調におけるドット形成量を表す出力階調値がドット種類別に格納されている。図10では、横軸を入力階調値、縦軸を出力階調値の相対値とし、入力階調値に対する小中大の各ドットのドット量データを模式的に示している。本実施形態では、ドットの大きさの設定モードを3種類設けている。そこで、ドット振り分けテーブル14dには、各設定モード1〜3に対応して、小ドット1と中ドット1と大ドット1を形成する際に参照する出力階調データD11と、小ドット2と中ドット2と大ドット2を形成する際に参照する出力階調データD12と、小ドット3と中ドット3と大ドット3を形成する際に参照する出力階調データD13と、を格納している。
ドット振り分け処理では、上記ドット振り分けテーブルを参照してCMYRVKデータを構成する階調データを設定モード1〜3に対応する複数種類のドットの使用量に振り分け、図10に示すように、小ドット用のドット量データD3、中ドット用のドット量データD4、大ドット用のドット量データD5を生成する。これらのドット量データD3〜D5も、CMYRVKデータと同じく画像をドットマトリクス状の多数(所定数)の画素毎の階調データで表現したデータであり、プリンタ20が印刷ヘッドから吐出する各ドットのインク使用量を表すCMYRVK各256階調のデータであるとする。
しかしながら、この段階でのドット量データを用いてプリンタに印刷を実行させても、印刷媒体上に印刷される画像の色に微妙な誤差が生じていることがある。これは、各印刷ノズル列から吐出されるインクの重量のずれ、印刷ヘッドをプリンタに組み付けたときに印刷ヘッドに与えられる電圧に微妙なばらつきがある等による。また、この電圧のばらつきや印刷ヘッドの組み付け状態によっては印刷媒体上に形成されるドットが割れるなど略円形とならないことも生じ、その結果として印刷画像の色に微妙なばらつきが生じることがある。そこで、このような色のばらつきを補償させるようにドット量データを修正することにしている。
各ドット量データを生成すると、ドット量データを修正する対象の色およびドット種類を設定する(S135)。例えば、全インクおよび全ドットの54種類に異なる数値を対応させておき、当該数値を格納するポインタの値を順次更新する等により、全54種類の中から対象の色およびドット種類を設定すればよい。次に、設定した色およびドット種類のID14eをHDから読み出し、HDに記憶された複数の色修正データ14fの中から当該ID14eの値に対応する色修正データを特定し、当該色修正データを読み出す(S140)。そして、設定した色およびドット種類に対応するドット量データを構成する各画素の階調データを変換対象として順次対象画素を移動させながら、S140で読み出した色修正データを参照することにより、対象画素のドット量データを修正していき、修正後のドット量データD6〜D8を生成する(S145)。
IDが負の値とされている場合、対象プリンタは基準プリンタよりも印刷媒体上での発色の度合が小さくなっているので、図11に示すように、印刷画像の発色の度合を大きくさせるよう、色修正データは全体の傾向として入力階調値よりも出力階調値が大きくされている。そこで、このような色修正データを参照することによって、IDが負値である色およびドット種類のドット量データは、全体の傾向として階調値が大きく修正される。一方、IDが正の値とされている場合、対象プリンタは基準プリンタよりも印刷媒体上での発色の度合が大きくなっているので、同図に示すように、印刷画像の発色の度合を小さくさせるよう、色修正データは全体の傾向として入力階調値よりも出力階調値が小さくされている。そこで、このような色修正データを参照することによって、IDが正値である色およびドット種類のドット量データは、全体の傾向として階調値が小さく修正される。これにより、色修正用パッチを印刷させた印刷装置を色補償することができる。
その後、全ての色およびドット種類を設定したか否かを判断し(S150)、条件不成立の場合にはS135〜S150を繰り返し、条件成立の場合にS155に進む。
S155では、ドットの大きさ毎のドット量データに対して誤差拡散法やディザ法や濃度パターン法といった所定のハーフトーン処理を行い、CMYRVKデータの画素数と同じ画素数であるCMYRVK別のハーフトーンデータを生成する。ハーフトーンデータは、ドットの形成状況をドットの形成有無として表すデータであり、例えば階調値「1」をドット形成有り、階調値「0」をドット形成無しに対応させて二値化した2階調の二値化データとすることができる。むろん、4階調等のデータとしてもよい。
また、生成したハーフトーンデータに対して所定のラスタライズ処理を行ってプリンタで使用される順番に並べ替え、CMYRVK別のラスタデータを生成し(S160)、プリンタ20に対して出力して(S165)、フローを終了する。すると、プリンタ20は、画像を表現するラスタデータを入手し、これらのデータに基づいて印刷ヘッドを駆動してインクを吐出して印刷用紙上に付着させ、RGBデータに対応する印刷画像を形成する。ラスタデータは色ずれがCMYRVK別に補償されたデータであるので、印刷画像は色ずれが補償された画像となる。ここで、対象プリンタにて実際に印刷媒体上に印刷させた色修正用パッチの測色データと基準測色データとの対比結果が表されたカラー調整IDに基づいて同対象プリンタが色補償されるので、印刷ヘッドに与えられる電圧の微妙なばらつき等による印刷画像の色の微妙な誤差は生じない。従って、インク重量の補償のみを行っていた従来よりも印刷画像について基準色に対する色再現性が良好になる。
このようにして、RGBデータを入力し、印刷画像を色補償するようにドット量データに変換し、色補償後の高画質の印刷画像をプリンタに印刷させる制御を行うことができる。なお、ハーフトーン処理を実行可能なプリンタであれば多階調のCMYRVKデータをプリンタに送出し、プリンタでドット量データを修正すればよい。
(3)色修正処理:
次に、本色修正方法の実施に使用可能な色修正装置が行う処理を説明する。
図13は本色修正装置が行うキャリブレーション処理を示すフローチャートであり、図14はS205のインク記録量決定処理を示すフローチャートである。適宜、図1等を参照して説明する。本処理と上述した印刷制御処理を行うPC10は各工程S1〜S5に対応する各手段を構成しており、S305〜S320が色成分選択手段、S325〜S345が記録量決定手段、S210〜S215,S225が標準画像印刷制御手段、S220,S230が測色データ取得手段、S235〜S240,S105〜S150が色修正手段に対応している。
まず、インク記録量決定処理を開始し、S305にて各色およびドット種類に対応させた数値を格納するポインタの値を更新等することにより、ドット記録量を決定する対象の色およびドット種類を設定する。次に、HD14に記憶された色成分選択用記録量データ14aを構成する複数段階のドット記録量(例えば、ドット記録率R1=10%、R2=90%)から対応する複数の無地の色成分選択用パッチP1を表現した標準ドット量データを生成し、当該標準ドット量データを用いてドット記録量を異ならせた複数の色成分選択用パッチP1を所定の印刷用紙上に印刷させる(S310)。さらに、印刷された各色成分選択用パッチP1毎の測色データである色成分量L,a,bを測色機40から取得する(S315)。例えば、全パッチの測色操作を終了したことを確認させるボタンをディスプレイに表示し、当該ボタンのマウス操作を受け付けたときに測色機に測色データを出力させる信号を送出して、送出後に測色機から出力される測色データを取得する構成とすることができる。以下も、同様である。そして、上述したようにドット記録率R1,R2の両色成分選択用パッチについての色成分量の差異ΔL=|L2−L1|、Δa=|a2−a1|、Δb=|b2−b1|を算出し、各算出値ΔL,Δa,Δbの中から最大の算出値に対応する色成分の色成分量、すなわち、ドット記録量の変化に対して最も変化の大きい選択色成分量を特定し、特定した選択色成分量を表すデータ13bを一時的にRAMに記憶する(S320)。
選択色成分量を特定すると、HDに記憶された記録量決定用記録量データ14bを構成する複数段階のドット記録量(例えば、ドット記録率Ri、i=1,2,…,9、R1=10%、R2=20%、…、R9=90%)から対応する複数の無地の記録量決定用パッチP2を表現した標準ドット量データを生成し、付着インク量が比較的少ない第一のプリンタに対して、当該標準ドット量データを用いることによりドット記録量を異ならせた複数の記録量決定用パッチP2を印刷用紙上に印刷させる(S325)。また、付着インク量が比較的多い第二のプリンタに対しても、同じ標準ドット量データを用いることにより同じドット記録率Riの各記録量決定用パッチP2を同じ種類の印刷用紙上に印刷させる(S330)。次に、第一のプリンタにて印刷された各記録量決定用パッチP2の測色データを測色機40から取得し、選択色成分量を表すデータ13bに従って第一の選択色成分量S1iを取得する(S335)。また、第二のプリンタにて印刷された各記録量決定用パッチP2の測色データを測色機40から取得し、同データ13bに従って第二の選択色成分量S2iを取得する(S340)。そして、各ドット記録率Riでの選択色成分量変動量VSi=|S2i−S1i|を算出し、算出したVSiのうち中から最大のVSiに対応するドット記録率Ri、すなわち、付着インク量のばらつきによる選択色成分量の変動が最も大きい記録率Riを、設定した色およびドット種類の色修正用パッチP3のドット記録率DRとして決定し、決定したドット記録量13cとしてRAM13に格納する(S345)。
なお、記録量決定用パッチを測色していないドット記録率(Rjとする)についても、多項式近似等により第一・第二の選択色成分量(S1j,S2jとする)を推定し、各ドット記録率Rjでの選択色成分量変動量VSj=|S2j−S1j|も算出し、算出したVSiとVSjの中から最大の選択色成分量変動量に対応するドット記録率を色修正用パッチP3のドット記録率DRとして決定してもよい。すると、きめ細やかに色修正用パッチ印刷用のドット記録量が決定されるので、より確実に対象プリンタについて基準色に対する良好な色再現性が得られる。
設定した色およびドット種類のドット量データを修正すると、全ての色およびドット種類を設定したか否かを判断し(S350)、条件不成立の場合にはS305〜S350を繰り返し、条件成立の場合に本処理を終了する。
色修正用パッチ印刷用のドット記録量を決定すると、色毎、ドットの種類毎に、インク記録量決定処理で決定したドット記録量13cから対応する複数の無地の色修正用パッチを表現した標準ドット量データ13dを生成し、一時的にRAM13に記憶する(S210)。次に、基準プリンタに対して、当該標準ドット量データ13dを用いて、色毎、ドットの種類毎に、対応する複数の基準色修正用パッチP4を印刷用紙上に印刷させる(S215)。すると、図7で示したパッチP3と同様の各基準色修正用パッチP4が基準プリンタから印刷される。さらに、印刷された各パッチP4の測色データである色成分量L,a,bを測色機40から取得し、一時的にRAMに記憶する(S220)。むろん、選択色成分量(S0とする)のみ取得してもよい。
その後、対象プリンタに対して、上記標準ドット量データ13dを用いて、色毎、ドットの種類毎に、対応する複数の色修正用パッチP3を印刷用紙上に印刷させる(S225)。すると、図7で示した各色修正用パッチP3が対象プリンタから印刷される。さらに、印刷された各色修正用パッチP3の測色データである色成分量L,a,bを測色機40から取得し、一時的にRAMに記憶する(S230)。むろん、選択色成分量(SSとする)のみ取得してもよい。
両パッチP3,P4の測色データを取得すると、選択色成分量のみの差(SS−S0)に対応するIDの値c・(SS−S0)を算出し、図8で示したように、インクの全6種類毎、かつ、ドットの全9種類毎にIDを決定する(S235)。当該IDは、基準色修正用パッチP4を測色した測色結果である選択色成分量S0と、色修正用パッチP3を測色した測色結果である選択色成分量SSと、の対比結果が表された情報となる。そして、決定したIDを対象プリンタにおける印刷ヘッドユニットのメモリ31に記録する(S240)。
最後に、キャリブレーション対象のプリンタが他に有るか否かを判断し(S245)、条件成立の場合にはS225〜S245を繰り返し、条件不成立の場合にフローを終了する。
その後、対象プリンタについて図9で示した印刷制御処理を行うと、当該対象プリンタにおける印刷画像を色補償させるようにインクの色毎かつドット種類毎のドット量データ(印刷データ)を修正することができ、修正後の印刷データに対応する印刷画像を印刷媒体上に印刷させる制御を行うことができる。
ここで、修正前のドット量データと修正後のドット量データとの色修正対応関係は、以下のようにして特定することができる。
すなわち、対象プリンタに対してインクの色毎かつドット種類毎に標準の記録量の色修正用パッチを印刷媒体上に印刷させる制御を行い、Lab色空間のように複数の色成分を色成分量とする所定の色空間で同印刷媒体上に印刷された色修正用パッチを測色して同色修正用パッチの測色データを取得する。そして、取得した測色データと基準の測色データとを対比して当該対比結果からドット量データを修正する際に同複数の色成分量の中からドットの記録量の変化に対して最も変化の大きい色成分量のみの対比結果を用いて対象プリンタを色補償するためのドット量データの修正前後の色修正対応関係を特定する。
すると、図9で示した印刷制御処理を行うPC10は、上記色修正対応関係でドット量データを修正し、対象プリンタに対して修正後のドット量データに対応する印刷画像を印刷媒体上に印刷させる制御を行う印刷制御装置となる。
なお、色補償時の修正対象の印刷データは、上記ドット量データ以外にも、ハーフトーンデータ、ラスタデータ等とすることも可能である。これらのデータの場合、IDの値に対応する比率で印刷媒体上に形成するドット数を増減させることにより、印刷画像を色補償可能である。また、ドットの大きさが一種類である場合には、色変換直後のCMYRVKデータを修正対象の印刷データとすることが可能である。同CMYRVKデータの場合、上記ドット量データに対する修正と同様、IDの値に対応する色修正データを参照して修正することにより、印刷画像を色補償可能である。むろん、色変換前のRGBデータであっても、修正前のRGBデータと修正後のRGBデータとの対応関係を規定した色修正LUTをIDの各値に対応させて用意し、IDの値に対応する色修正LUTを参照してRGBデータを修正することにより、印刷画像を色補償可能である。
また、ドットの大きさが一種類である場合には、ドット記録率以外にも、印刷媒体上の単位面積当たりに付着させたインク重量であるインク記録濃度、印刷媒体上の所定面積における全画素にインクドットを形成させたときのインク重量に対する同面積に印刷媒体上に付着させたインク重量の比、すなわち、インク記録率などをインクの記録量としてもよい。そして、選択色成分量を特定し、選択色成分量について付着インク量のばらつきによる変動が最大のインク記録量を標準の記録量とし、色修正用パッチを印刷させ、印刷させた各色修正用パッチの測色データを取得し、選択色成分量のみの対比結果を用いて上記印刷データを修正することにより、プリンタを色補償することができる。
以上説明したように、印刷装置の色ずれを補償する際に測色の基準とした色空間での複数の色成分量の中からインク記録量の変化に対して最も変化の大きい選択色成分量の対比結果を用いて印刷データを修正するので、高精度にて印刷データが修正される。そして、最も変化の大きい選択色成分量のみの対比結果を用いて印刷データを修正すればよいので、印刷装置のキャリブレーション作業の際に複雑な計算は不要である。従って、同キャリブレーション作業を迅速にさせることが可能となる。また、印刷媒体上への付着インク量のばらつきによる選択色成分量の変動が最も大きいインク記録量の色修正用パッチのみの選択色成分量を用いるので、この点でもキャリブレーション作業を迅速化させることができる。
さらに、印刷媒体上に印刷された色修正用パッチを測色して得られる色成分量を用いて印刷データを修正するので、印刷ヘッドに与えられる電圧の微妙なばらつき等による印刷画像の色の微妙な誤差は生じず、対象印刷装置について基準色に対する色再現性を向上させることが可能である。また、上記変動が最も大きいインク記録量の色修正用パッチの選択色成分量の対比結果を用いるので、この点でも対象印刷装置について基準色に対する色再現性を良好にさせることが可能となる。
(4)変形例:
ところで、本発明を実施する際に使用可能なコンピュータと周辺装置は、様々な構成が可能である。例えば、印刷装置は、コンピュータと一体化されたものでもよい。単色画像のみ印刷する印刷装置でもよい。上述したフローについては、一部または全部を印刷装置あるいは専用の画像処理装置で実行してもよい。
また、図15に示すように、ドット量データを修正する際、上記ドット振り分けテーブル14d自体を修正し、修正後のテーブルを参照してドット量データを修正してもよい。なお、S105〜S130,S155〜S165は図9とほぼ同じであるが、S115でIDをHD14に記憶した後にS405に進むようになっている。
S405では、色毎に設けられたドット振り分けテーブル14dを全てHDから読み出す。次に、同テーブル14dのデータを修正する対象の色およびドット種類を設定し(S410)、設定した色およびドット種類のID14eをHDから読み出し、HDに記憶された複数の色修正データ14fの中から当該ID14eの値に対応する色修正データを特定し、当該色修正データを読み出す(S415)。さらに、読み出した色修正データを参照して、設定した色およびドット種類に対応するテーブル14dのデータを修正する(S420)。
図11の下段に示すように、色修正データ14fは、色毎かつドット種類毎に、入力階調値Ai(iは0〜255の整数)と出力階調値との対応関係を入力階調値Aiの各階調(全階調)について規定した情報テーブルとされている。Cの小ドット1における階調値の場合、入力階調値Aiに対する出力階調値ACiが図の上段の実線のように規定されている。このような対応関係が、小ドット1以外の種類のドットについても規定されているとともに、MYRVKについてもドット種類毎に規定されている。
図12に示すように、修正前後の両ドット振り分けテーブルは、CMYRVKデータを構成する各階調データの値に対応するアドレスからドット種類に対応する出力階調値を参照することにより、CMYRVKデータを色毎かつドット種類毎のドット量データに変換することができるようになっている。修正前の基準のドット振り分けテーブル14dを修正する際、当該テーブル14dの出力階調値を色修正データ14fの出力階調値に置き換えることにより、修正後のドット振り分けテーブルを作成することができる。例えば、基準のテーブル14dにおけるCの小ドット1の出力階調値がAiであるとき、図11の色修正LUTには入力階調値Aiに対応して出力階調値ACiが格納されているため、同テーブル14dの出力階調値についてAiをACiに置き換えることにより、Cの小ドット1の出力階調値Aiが修正される。
修正後のドット振り分けテーブルを生成すると、全ての色およびドット種類について設定したか否かを判断し(S425)、条件不成立の場合にはS410〜S425を繰り返し、条件成立の場合にS120に進み、画像データを入力し、色変換し、修正後のドット振り分けテーブルを参照してドット量データを生成する(S120〜S130)。そして、当該ドット量データを用いて色補償された印刷画像をプリンタに印刷させることができる(S155〜S165)。
以上により、一度ドット振り分けテーブルを修正して記憶しておくことによって、印刷データを修正する処理を高速化させることができ、プリンタに対する印刷制御の処理速度を向上させることができる。
さらに、図16に示すインク記録量決定処理を行ってもよい。なお、S305〜S350は図14とほぼ同じであるが、S310では図5で示したように複数段階のドット記録率Rk(例えば、k=1,2,…,9、R1=10%、R2=20%、…、R9=90%)の複数の色成分選択用パッチP1を所定の印刷用紙上に印刷させるようにし、HD14には当該複数段階のドット記録率Riを含む色成分選択用記録量データ14aを記憶させている。また、S345で付着インク量のばらつきによる選択色成分量の変動が最も大きいドット記録率DRをRAM13に記憶した後にS505に進むようになっている。
S505では、設定した色およびドット種類について、色成分選択用パッチP1の測色データの色成分量L,a,bと当該パッチP1を印刷させたドット記録率Rkとに基づいて、S345で決定されたドット記録率DRにおいて色成分量L,a,bの中からドット記録量の変化に対して最も変化の大きい色成分量を選択色成分量の確認用の色成分量として特定する。図5の例では、決定されたドット記録率DRは30%であり、30%よりも一段階小さい記録率20%をR1’、30%よりも一段階大きい記録率40%をR2’として、ドット記録率R1’の色成分選択用パッチを測色したときの色成分量をL1’,a1’,b1’、ドット記録率R2’の色成分選択用パッチを測色したときの色成分量をL2’,a2’,b2’とし、記録率R1’,R2’の両色成分選択用パッチについての色成分量の差異ΔL’=|L2’−L1’|、Δa’=|a2’−a1’|、Δb’=|b2’−b1’|を算出すると、ΔL’,Δa’,Δb’の中から最大の算出値に対応する色成分の色成分量を確認用の色成分量として特定することができる。ΔL’,Δa’,Δb’は、記録率R1’,R2’の両色成分選択用パッチについての色成分量の違いが大きくなるほど大きくなる値となる。
むろん、各色成分量L,a,bについて、多項式近似等によりドット記録率に対する対応関係を表す曲線それぞれを求め、ドット記録率DRにおける当該曲線の傾きの絶対値を求め、当該傾きの絶対値の中から最大の値に対応する色成分の色成分量を確認用の色成分量としてもよい。ここで、各色成分量について、ドット記録率を変数として当該ドット記録率に対する対応関係を表す式を求め、当該式をドット記録率で微分して得られる微分式にドット記録率DRを代入すると、同曲線の傾きを算出することができる。
その後、特定した確認用の色成分量が、S320で特定した選択色成分量と異なるか否かを判断する(S510)。条件成立の場合、選択色成分量をS505で特定した確認用の色成分量に変更し(S515)、S335〜S510を繰り返す。条件不成立の場合、全ての色およびドット種類を設定したか否かを判断し(S350)、条件不成立の場合にはS305〜S350を繰り返し、条件成立の場合に本処理を終了する。
ドット記録量(インクの記録量)の変化に対して最も変化の大きい選択色成分量を選択した後に色修正用パッチを印刷するドット記録量を決定すると、決定したドット記録量ではドットの記録量の変化に対して最も変化の大きい色成分量となっているとは限らない。上記処理では、S345で決定されたドット記録率DRにおいて色成分量L,a,bの中からドット記録量の変化に対して最も変化の大きい色成分量を確認用の色成分量として特定し、特定した色成分量が選択色成分量と異なる場合、同選択色成分量を同特定した色成分量に変更し、再度、変更後の選択色成分量であって各記録量決定用パッチP2をLab色空間で測色して同記録量決定用パッチP2毎の第一・第二の選択色成分量を取得し、変更後の選択色成分量についてプリンタ毎に生じる印刷媒体上への付着インク量のばらつきによる変動が最も大きい記録量を決定することになる。従って、対象プリンタについて基準色に対する色再現性をさらに良好にさせることが可能となる。
さらに、図17に示す標準記録率テーブルD21を予めHD14に記憶させておき、当該テーブルD21を用いることにより、ドットのインク量が多くなるほど印刷させる色修正用パッチのドットの記録量を少なくさせて、プリンタに対してドットの種類別に標準の記録量の色修正用パッチを印刷媒体上に印刷させてもよい。図6で示したように、ある色のドット記録率に対する選択色成分量変動量VSiの最大値は、ドットのインク量が多くなるほどドット記録率が小さくなるためである。なお、標準記録率テーブルD21は、色毎かつ設定モード(ドットの大きさの設定モード)毎に設けられており、図17はYの設定モード1についての例を示してある。
図18は、標準記録率テーブルを用いてキャリブレーション作業を実施するために使用する色修正装置が行うキャリブレーション処理を示している。なお、S215〜S245は図13とほぼ同じである。
本変形例では、インク記録量決定処理を行う代わりに、まず、HDに記憶された標準記録率テーブルD21から色毎およびドット種類毎の標準のドット記録率SRを取得し、一時的にRAMに記憶する(S605)。すなわち、ドットのインク量が多くなるほど少なくされた標準のドット記録率SRが、印刷データ修正用の標準のドット記録量として特定される。次に、色毎、ドットの種類毎に、S605で取得したドット記録量から対応する複数の無地の色修正用パッチを表現した標準ドット量データ13dを生成し、一時的にRAM13に記憶する(S610)。以下、基準プリンタに複数の基準色修正用パッチP4を印刷させ、各基準色修正用パッチP4の測色データを取得するとともに、対象プリンタに複数の色修正用パッチP3を印刷させ、各色修正用パッチP3の測色データを取得する(S215〜S230)。S215,S225の処理により、ドットのインク量が多くなるほど印刷させる色修正用パッチのドットの記録量を少なくさせて、プリンタに対してドットの種類別に標準の記録量の色修正用パッチを印刷媒体上に印刷させることができる。そして、選択色成分量のみの差に対応するIDの値c・(SS−S0)を色毎かつドット種類毎に算出し、決定したIDを対象プリンタのメモリ31に記録し、全対象プリンタのメモリ31にIDを記録するまでS225〜S245を繰り返す(S235〜S245)。
その後、図9で示した印刷制御処理を行うと、対象プリンタにおける印刷画像を色補償させるようにインクの色毎かつドット種類毎のドット量データ(印刷データ)を修正することができ、修正後の印刷データに対応する印刷画像を印刷媒体上に印刷させる制御を行うことができる。
なお、小ドットを本発明にいう第一のドットとし、中ドットと大ドットの少なくとも一方を本発明にいう第二のドットとすると、第二のドットで印刷させる色修正用パッチのドットの記録量を第一のドットで印刷させる色修正用パッチのドットの記録量よりも少なくさせて、プリンタに対して第一・第二のドット別に標準のドット記録量の色修正用パッチを印刷媒体上に印刷させていることになる。また、大ドットを第二のドットとし、小ドットと中ドットの少なくとも一方を第一のドットとしても、同様のことが言える。
プリンタ毎に生じる印刷媒体への付着インク量のばらつきによる選択色成分量の変動が大きいドット記録量は、ドットのインク量が多くなるほど小さくなるので、上記処理により、対象プリンタについて基準色に対する色再現性を良好にさせることが可能となる。
以上説明したように、本発明によると、種々の態様により、印刷装置のキャリブレーション作業を迅速化させながら、印刷装置について基準色に対する良好な色再現性を得ることが可能となる。
色修正方法を模式的に示す図。 色修正システムの概略を示すブロック図。 印刷システムの構成を示すブロック図。 ノズルおよびその内部構造を拡大して示す図。 ドット記録率に対する色成分量L,a,bの測色結果の一例を示す図。 ドット種類別にドット記録率に対する選択色成分量変動量の一例を示す図。 キャリブレーションシートを示す図。 カラー調整IDを決定する様子を模式的に示す図。 印刷制御処理を示すフローチャート。 印刷制御処理を模式的に示す図。 複数の色修正データの構造を模式的に示す図。 ドット振り分けテーブルの構造を模式的に示す図。 キャリブレーション処理を示すフローチャート。 インク記録量決定処理を示すフローチャート。 変形例において、印刷制御処理を示すフローチャート。 変形例において、インク記録量決定処理を示すフローチャート。 変形例において、標準記録率テーブルの構造を模式的に示す図。 変形例において、キャリブレーション処理を示すフローチャート。
符号の説明
10…パーソナルコンピュータ(PC)、11…CPU、12…ROM、13…RAM、14…ハードディスク(HD)、14d…ドット振り分けテーブル、14e…カラー調整ID(誤差情報)、14f…色修正データ、20…インクジェットプリンタ、29…印刷ヘッドユニット、29a〜f…印刷ヘッド、31…不揮発性半導体メモリ、31a…カラー調整ID(誤差情報)、40…カラー測色機、D1…画像データ、D2…CMYRVKデータ、D3〜D5…修正前のドット量データ(印刷データ)、D6〜D8…修正後のドット量データ(印刷データ)、D11〜D13…出力階調データ、D21…標準記録率テーブル、P1…色成分選択用パッチ(色成分選択用画像)、P2…記録量決定用パッチ(記録量決定用画像)、P3…色修正用パッチ(標準画像)、P4…基準色修正用パッチ

Claims (15)

  1. 印刷媒体上にインクを付着させる印刷ヘッドを用いて印刷データに対応する印刷画像を同印刷媒体上に印刷する印刷装置における色ずれを補償する色修正方法であって、
    基準とした基準印刷装置に対して、上記インクの記録量を変化させた複数の色成分選択用画像を上記印刷媒体上に印刷させ、複数の色成分量で定義される所定の色空間で当該印刷された各色成分選択用画像を測色して当該複数の色成分量からなる測色データを同色成分選択用画像毎に取得し、当該測色データと同複数の色成分選択用画像を印刷させたインクの記録量とに基づいて、上記複数の色成分量の中から上記インクの記録量の変化に対して最も変化の大きい選択色成分量を上記印刷データの修正用の色成分量として特定する色成分選択工程と、
    上記印刷装置に対して上記インクにおける標準の記録量の標準画像を上記印刷媒体上に印刷させる制御を行う標準画像印刷制御工程と、
    上記所定の色空間で上記印刷媒体上に印刷された標準画像を測色して同標準画像の測色データを取得する測色データ取得工程と、
    上記測色データと、上記印刷媒体上に印刷された基準の標準画像を上記所定の色空間で測色して得られる基準の測色データとを対比して当該対比結果から上記印刷データを修正する際に上記複数の色成分量の中から上記選択色成分量のみの対比結果を用いることにより、上記基準の測色データに対する上記標準画像の測色データのずれを補償させるインク使用量となるように上記印刷データを修正する色修正工程とを備えることを特徴とする色修正方法。
  2. 上記色成分選択工程では、上記基準印刷装置に対して、上記インクにおいて互いに異なる記録量の第一記録量および第二記録量で上記色成分選択用画像を上記印刷媒体上に印刷させ、印刷された各色成分選択用画像を上記所定の色空間で測色して上記複数の色成分量からなる測色データを両色成分選択用画像について取得し、上記所定の色空間の色成分毎に両色成分選択用画像についての色成分量の差異を求め、当該差異が最も大きい色成分の色成分量を上記選択色成分量として特定することを特徴とする請求項1に記載の色修正方法。
  3. 上記複数の色成分量は、全て同じ階調数の階調値とされていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の色修正方法。
  4. 上記標準画像印刷制御工程では、上記選択色成分量について上記印刷装置毎に生じる上記印刷媒体上に付着するインク量のばらつきによる変動が最も大きいインク記録量を上記標準の記録量として上記標準画像を上記印刷装置に対して上記印刷媒体上に印刷させることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の色修正方法。
  5. 第一の印刷装置と、当該第一の印刷装置よりも上記印刷媒体上に付着するインク量の多い第二の印刷装置と、に対して、上記インクの記録量を変化させた複数の記録量決定用画像を上記印刷媒体上に印刷させ、上記選択色成分量であって同第一の印刷装置にて印刷された各記録量決定用画像を上記所定の色空間で測色して同記録量決定用画像毎の第一の選択色成分量を取得し、同選択色成分量であって同第二の印刷装置にて印刷された各記録量決定用画像を上記所定の色空間で測色して同記録量決定用画像毎の第二の選択色成分量を取得し、当該第一および第二の選択色成分量と同複数の記録量決定用画像を印刷させたインクの記録量とから、上記選択色成分量について上記印刷装置毎に生じる上記印刷媒体上に付着するインク量のばらつきによる変動が最も大きいインク記録量を上記標準の記録量として決定する記録量決定工程をさらに備え、
    上記標準画像印刷制御工程では、上記印刷装置に対して上記記録量決定工程にて決定されたインク記録量の標準画像を上記印刷媒体上に印刷させることを特徴とする請求項4に記載の色修正方法。
  6. 上記第一の印刷装置はインク量のばらつきの下限で上記印刷媒体上にインクを付着させる装置とされ、上記第二の印刷装置はインク量のばらつきの上限で上記印刷媒体上にインクを付着させる装置とされていることを特徴とする請求項5に記載の色修正方法。
  7. 上記色成分選択工程では、上記所定の色空間で測色した色成分選択用画像の測色データと当該色成分選択用画像を印刷させたインクの記録量とに基づいて、上記記録量決定工程で決定されたインクの記録量において上記複数の色成分量の中から同インクの記録量の変化に対して最も変化の大きい色成分量を上記選択色成分量の確認用の色成分量として特定し、特定した色成分量が上記選択色成分量と異なる場合、同選択色成分量を同特定した色成分量に変更し、
    上記記録量決定工程では、上記色成分選択工程にて上記選択色成分量が変更された場合、再度、変更後の選択色成分量であって上記第一の印刷装置にて印刷された各記録量決定用画像を上記所定の色空間で測色して同記録量決定用画像毎の第一の選択色成分量を取得し、同変更後の選択色成分量であって上記第二の印刷装置にて印刷された各記録量決定用画像を上記所定の色空間で測色して同記録量決定用画像毎の第二の選択色成分量を取得し、当該第一および第二の選択色成分量と同複数の記録量決定用画像を印刷させたインクの記録量とから、上記選択色成分量について上記印刷装置毎に生じる上記印刷媒体上に付着するインク量のばらつきによる変動が最も大きい記録量を決定することを特徴とする請求項5または請求項6に記載の色修正方法。
  8. 上記印刷ヘッドは複数の種類のインク毎に設けられるとともに、上記印刷装置は同インクの種類毎に対応する印刷ヘッドを用いて上記印刷画像を上記印刷媒体上に印刷する装置とされており、
    上記色成分選択工程では、上記インクの種類毎に、上記基準印刷装置に対して、上記インクの記録量を変化させた複数の色成分選択用画像を上記印刷媒体上に印刷させ、上記所定の色空間で当該印刷された各色成分選択用画像を測色して当該複数の色成分量からなる測色データを同色成分選択用画像毎に取得し、当該測色データと同複数の色成分選択用画像を印刷させたインクの記録量とに基づいて、上記複数の色成分量の中から上記インクの記録量の変化に対して最も変化の大きい選択色成分量を上記印刷データの修正用の色成分量として特定し、
    上記標準画像印刷制御工程では、上記インクの種類毎に、上記印刷装置に対して標準の記録量の標準画像を上記印刷媒体上に印刷させ、
    上記測色データ取得工程では、上記印刷媒体上に印刷された上記インクの種類毎の標準画像を上記所定の色空間で測色して当該インクの種類毎に同標準画像の測色データを取得し、
    上記色修正工程では、上記インクの種類毎に、上記測色データ取得工程にて取得された測色データと上記基準の測色データとの対比結果から上記印刷データを修正する際に上記複数の色成分量の中から上記選択色成分量のみの対比結果を用いることにより、上記基準の測色データに対する上記標準画像の測色データのずれを補償させるインク使用量となるように上記印刷データを修正することを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれか一項に記載の色修正方法。
  9. 上記印刷装置は、少なくとも第一のドットと、当該第一のドットよりもインク量の多い第二のドットと、を上記印刷ヘッドから上記印刷媒体上に付着可能な装置とされており、
    上記色成分選択工程では、上記ドットの種類毎に、上記基準印刷装置に対して、上記ドットの記録量を変化させた複数の色成分選択用画像を上記印刷媒体上に印刷させ、上記所定の色空間で当該印刷された各色成分選択用画像を測色して当該複数の色成分量からなる測色データを同色成分選択用画像毎に取得し、当該測色データと同複数の色成分選択用画像を印刷させたドットの記録量とに基づいて、上記複数の色成分量の中から上記ドットの記録量の変化に対して最も変化の大きい選択色成分量を上記印刷データの修正用の色成分量として特定し、
    上記標準画像印刷制御工程では、上記インクにおいて、上記第二のドットで印刷させる標準画像のドットの記録量を上記第一のドットで印刷させる標準画像のドットの記録量よりも少なくさせて、上記印刷装置に対して同第一および第二のドット別に標準の記録量の標準画像を上記印刷媒体上に印刷させ、
    上記測色データ取得工程では、上記印刷媒体上に印刷された上記ドットの種類毎の標準画像を上記所定の色空間で測色して当該ドットの種類毎に同標準画像の測色データを取得し、
    上記色修正工程では、上記ドットの種類毎に、上記測色データ取得工程にて取得された測色データと上記基準の測色データとの対比結果から上記印刷データを修正する際に上記複数の色成分量の中から上記選択色成分量のみの対比結果を用いることにより、上記基準の測色データに対する上記標準画像の測色データのずれを補償させるインク使用量となるように上記印刷データを修正することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の色修正方法。
  10. 上記印刷装置は、インク量の異なる所定数の種類のドットを上記印刷ヘッドから上記印刷媒体上に付着可能な装置とされており、
    上記色成分選択工程では、上記ドットの種類毎に、上記基準印刷装置に対して、上記ドットの記録量を変化させた複数の色成分選択用画像を上記印刷媒体上に印刷させ、上記所定の色空間で当該印刷された各色成分選択用画像を測色して当該複数の色成分量からなる測色データを同色成分選択用画像毎に取得し、当該測色データと同複数の色成分選択用画像を印刷させたドットの記録量とに基づいて、上記複数の色成分量の中から上記ドットの記録量の変化に対して最も変化の大きい選択色成分量を上記印刷データの修正用の色成分量として特定し、
    上記標準画像印刷制御工程では、上記インクにおいて、上記ドットのインク量が多くなるほど印刷させる標準画像のドットの記録量を少なくさせて、上記印刷装置に対して上記ドットの種類別に標準の記録量の標準画像を上記印刷媒体上に印刷させ、
    上記測色データ取得工程では、上記印刷媒体上に印刷された上記ドットの種類毎の標準画像を上記所定の色空間で測色して当該ドットの種類毎に同標準画像の測色データを取得し、
    上記色修正工程では、上記ドットの種類毎に、上記測色データ取得工程にて取得された測色データと上記基準の測色データとの対比結果から上記印刷データを修正する際に上記複数の色成分量の中から上記選択色成分量のみの対比結果を用いることにより、上記基準の測色データに対する上記標準画像の測色データのずれを補償させるインク使用量となるように上記印刷データを修正することを特徴とする請求項1〜請求項3、請求項9のいずれか一項に記載の色修正方法。
  11. 印刷媒体上にインクを付着させる印刷ヘッドを用いて印刷データに対応する印刷画像を同印刷媒体上に印刷する印刷装置における色ずれを補償する色修正装置であって、
    基準とした基準印刷装置に対して、上記インクの記録量を変化させた複数の色成分選択用画像を上記印刷媒体上に印刷させ、複数の色成分量で定義される所定の色空間で当該印刷された各色成分選択用画像を測色して当該複数の色成分量からなる測色データを同色成分選択用画像毎に取得し、当該測色データと同複数の色成分選択用画像を印刷させたインクの記録量とに基づいて、上記複数の色成分量の中から上記インクの記録量の変化に対して最も変化の大きい選択色成分量を上記印刷データの修正用の色成分量として特定する色成分選択手段と、
    上記印刷装置に対して上記インクにおける標準の記録量の標準画像を上記印刷媒体上に印刷させる制御を行う標準画像印刷制御手段と、
    上記所定の色空間で上記印刷媒体上に印刷された標準画像を測色して同標準画像の測色データを取得する測色データ取得手段と、
    上記測色データと、上記印刷媒体上に印刷された基準の標準画像を上記所定の色空間で測色して得られる基準の測色データとを対比して当該対比結果から上記印刷データを修正する際に上記複数の色成分量の中から上記選択色成分量のみの対比結果を用いることにより、上記基準の測色データに対する上記標準画像の測色データのずれを補償させるインク使用量となるように上記印刷データを修正する色修正手段とを備えることを特徴とする色修正装置。
  12. 印刷媒体上にインクを付着させる印刷ヘッドを用いて印刷データに対応する印刷画像を同印刷媒体上に印刷する印刷装置における色ずれを補償する機能をコンピュータに実現させる色修正プログラムであって、
    基準とした基準印刷装置に対して、上記インクの記録量を変化させた複数の色成分選択用画像を上記印刷媒体上に印刷させ、複数の色成分量で定義される所定の色空間で当該印刷された各色成分選択用画像を測色して当該複数の色成分量からなる測色データを同色成分選択用画像毎に取得し、当該測色データと同複数の色成分選択用画像を印刷させたインクの記録量とに基づいて、上記複数の色成分量の中から上記インクの記録量の変化に対して最も変化の大きい選択色成分量を上記印刷データの修正用の色成分量として特定する色成分選択機能と、
    上記印刷装置に対して上記インクにおける標準の記録量の標準画像を上記印刷媒体上に印刷させる制御を行う標準画像印刷制御機能と、
    上記所定の色空間で上記印刷媒体上に印刷された標準画像を測色して同標準画像の測色データを取得する測色データ取得機能と、
    上記測色データと、上記印刷媒体上に印刷された基準の標準画像を上記所定の色空間で測色して得られる基準の測色データとを対比して当該対比結果から上記印刷データを修正する際に上記複数の色成分量の中から上記選択色成分量のみの対比結果を用いることにより、上記基準の測色データに対する上記標準画像の測色データのずれを補償させるインク使用量となるように上記印刷データを修正する色修正機能とを実現させることを特徴とする色修正プログラム。
  13. 印刷媒体上にインクを付着させる印刷ヘッドを用いて印刷データに対応する印刷画像を同印刷媒体上に印刷する印刷装置に対して印刷制御を行う印刷制御装置であって、
    基準とした基準印刷装置に対して、上記インクの記録量を変化させた複数の色成分選択用画像を上記印刷媒体上に印刷させ、複数の色成分量で定義される所定の色空間で当該印刷された各色成分選択用画像を測色して当該複数の色成分量からなる測色データを同色成分選択用画像毎に取得し、当該測色データと同複数の色成分選択用画像を印刷させたインクの記録量とに基づいて、上記複数の色成分量の中から上記インクの記録量の変化に対して最も変化の大きい選択色成分量を上記印刷データの修正用の色成分量として特定し、上記印刷装置に対して上記インクにおける標準の記録量の標準画像を上記印刷媒体上に印刷させる制御を行い、上記所定の色空間で上記印刷媒体上に印刷された標準画像を測色して同標準画像の測色データを取得し、取得した測色データと、上記印刷媒体上に印刷された基準の標準画像を上記所定の色空間で測色して得られる基準の測色データとを対比して当該対比結果から上記印刷データを修正する際に同複数の色成分量の中から上記選択色成分量のみの対比結果を用いることにより、上記基準の測色データに対する上記標準画像の測色データのずれを補償させるインク使用量となるように上記印刷データの修正前後の色修正対応関係を特定したとき、
    上記色修正対応関係で上記印刷データを修正し、上記印刷装置に対して修正後の印刷データに対応する印刷画像を上記印刷媒体上に印刷させる制御を行うことを特徴とする印刷制御装置。
  14. 印刷媒体上にインクを付着させる印刷ヘッドを用いて印刷データに対応する印刷画像を同印刷媒体上に印刷する印刷装置に対して印刷制御を行う印刷制御方法であって、
    基準とした基準印刷装置に対して、上記インクの記録量を変化させた複数の色成分選択用画像を上記印刷媒体上に印刷させ、複数の色成分量で定義される所定の色空間で当該印刷された各色成分選択用画像を測色して当該複数の色成分量からなる測色データを同色成分選択用画像毎に取得し、当該測色データと同複数の色成分選択用画像を印刷させたインクの記録量とに基づいて、上記複数の色成分量の中から上記インクの記録量の変化に対して最も変化の大きい選択色成分量を上記印刷データの修正用の色成分量として特定し、上記印刷装置に対して上記インクにおける標準の記録量の標準画像を上記印刷媒体上に印刷させる制御を行い、上記所定の色空間で上記印刷媒体上に印刷された標準画像を測色して同標準画像の測色データを取得し、取得した測色データと、上記印刷媒体上に印刷された基準の標準画像を上記所定の色空間で測色して得られる基準の測色データとを対比して当該対比結果から上記印刷データを修正する際に同複数の色成分量の中から上記選択色成分量のみの対比結果を用いることにより、上記基準の測色データに対する上記標準画像の測色データのずれを補償させるインク使用量となるように上記印刷データの修正前後の色修正対応関係を特定したとき、
    上記色修正対応関係で上記印刷データを修正し、上記印刷装置に対して修正後の印刷データに対応する印刷画像を上記印刷媒体上に印刷させる制御を行うことを特徴とする印刷制御方法。
  15. 印刷媒体上にインクを付着させる印刷ヘッドを用いて印刷データに対応する印刷画像を同印刷媒体上に印刷する印刷装置に対して印刷制御を行う機能をコンピュータに実現させる印刷制御プログラムであって、
    基準とした基準印刷装置に対して、上記インクの記録量を変化させた複数の色成分選択用画像を上記印刷媒体上に印刷させ、複数の色成分量で定義される所定の色空間で当該印刷された各色成分選択用画像を測色して当該複数の色成分量からなる測色データを同色成分選択用画像毎に取得し、当該測色データと同複数の色成分選択用画像を印刷させたインクの記録量とに基づいて、上記複数の色成分量の中から上記インクの記録量の変化に対して最も変化の大きい選択色成分量を上記印刷データの修正用の色成分量として特定し、上記印刷装置に対して上記インクにおける標準の記録量の標準画像を上記印刷媒体上に印刷させる制御を行い、上記所定の色空間で上記印刷媒体上に印刷された標準画像を測色して同標準画像の測色データを取得し、取得した測色データと、上記印刷媒体上に印刷された基準の標準画像を上記所定の色空間で測色して得られる基準の測色データとを対比して当該対比結果から上記印刷データを修正する際に同複数の色成分量の中から上記選択色成分量のみの対比結果を用いることにより、上記基準の測色データに対する上記標準画像の測色データのずれを補償させるインク使用量となるように上記印刷データの修正前後の色修正対応関係を特定したとき、
    上記色修正対応関係で上記印刷データを修正し、上記印刷装置に対して修正後の印刷データに対応する印刷画像を上記印刷媒体上に印刷させる制御を行う機能を実現させることを特徴とする印刷制御プログラム。
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