JPH10273604A - 反応性アルミニウムフタロシアニン染料、その製造方法及びその使用方法 - Google Patents

反応性アルミニウムフタロシアニン染料、その製造方法及びその使用方法

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JPH10273604A
JPH10273604A JP9161650A JP16165097A JPH10273604A JP H10273604 A JPH10273604 A JP H10273604A JP 9161650 A JP9161650 A JP 9161650A JP 16165097 A JP16165097 A JP 16165097A JP H10273604 A JPH10273604 A JP H10273604A
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Karl-Josef Dr Herd
カール・ヨーゼフ・ヘルト
Klaus Dr Saitmacher
クラウス・ザイトマッヒャー
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Dystar Textilfarben GmbH and Co Deutschland KG
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 反応性アルミニウムフタロシアニン染料、そ
の製造方法及びその使用方法。 【解決手段】式(1) 具体的には、例えば

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規反応性アルミ
ニウムフタロシアニン染料、その製造方法及びその使用
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】重金属を含有するフタロシアニン化合
物、特に銅フタロシアニン及びニッケルフタロシアニン
を反応性染料として使用することは知られている。たと
えば米国特許第4,237,050号、第4,350,
632号及び第4,745,187号明細書に、繊維反
応性重金属フタロシアニン染料が記載され、これはN-
アリールスルホンアミド又はN- アルキルスルホンアミ
ド基を介して結合するビニルスルホン系繊維反応性基を
有する。主として青緑色- 及び緑色- 色調が、木綿の染
色でこの反応性染料を用いて得られる。この染料を用い
る染色は、良好な堅牢性、特に耐光性を有する。重金属
が、この染料中で安定な錯体の形で結合するにもかかわ
らず、近年銅及び、特にニッケルは、環境保護上の問題
となる。したがって重金属イオンが、使用された繊維材
料────これは上記染料を含有する────の生物分
解処理又は燃焼処理の間に遊離し、それによって環境が
汚染される。
【0003】この理由から、主に重金属を中心原子とし
て含有しないか(ドイツ特許公開第4,340,160
号公報)又は環境保護上危険なかつ有害な金属、たとえ
ば鉄、チタン、亜鉛(カナダ特許公開第2,135,5
55号公報)又はアルミニウム(英国特許第2,29
0,548号公報)を錯体の形で結合含有するフタロシ
アニン染料が開発されている。しかしこれらのフタロシ
アニン発色団を主体として製造された反応染料は、対応
するCu及びNiフタロシアニン染料の使用特性を有し
ていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】したがって本発明の課
題は、環境保護上の観点から危険がなく同時に良好な使
用特性を有する、新規水溶性の繊維反応性フタロシアニ
ン染料を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この課題は、下記アルミ
ニウムフタロシアニン染料によって解決される。驚くべ
きことに、これは良好ないし極めて良好な堅牢性、特に
耐光性を有し、しかもCu及びNiフタロシアニン染料
に比して、より良好な着色力特性及びより良好なカラー
ビルドアップ性を、特に低い染色温度で、たとえば40
〜40℃で有する。したがって本発明の染料は組合せ染
色にも特に適する。
【0006】本発明は、式(1)
【0007】
【化15】
【0008】〔式中、XはCl又はOHである;Zはビ
ニル又は式−CH2 CH2 −Yの基(式中Yはアルカリ
性条件下で離脱しうる置換基、特に塩素、スルフアト、
チオスルフアト、アセタート又はホスフアト、好ましく
はスルフアトであるか又はYはスルホ、ヒドロキシル又
は−NR−T(式中Tは繊維反応性ヘテロ環状残基であ
り、Rは水素、C1-C6-アルキル又はOH、SO3 M、
OSO3 M、COOM、OCH3 又はOC2 5 によっ
て置換されているC1-C6-アルキルである。)であ
る。)である;aは0〜3の数である;bは0〜4の数
である;cは0.5〜4の数である;Mは水素、アルカ
リ金属あるいは置換された又は置換されていないアンモ
ニウムイオンである;R1 及びR2 は相互に独立して水
素、C1-C6-アルキル、式OH、SO3 M又はOSO3
Mの基1又は2個によって置換されているC1-C6-アル
キル、フエニル、式OH、SO3 M又はCOOMの基1
ないし3個によって置換されているフエニルあるいは式
(2)、(3)又は(4)
【0009】
【化16】
【0010】(式中、nは0〜3の数であり、mは0又
は1の数であり、この際n+mの合計は1,2,3又は
4であり、xは2〜6の整数であり、yは0〜3の数で
あり、WはC1-C6-アルキレン、-(CH2)2-O-(CH2)
2-又は化学結合であり、Y1 は−CH=CH2 、−CH
2 CH2 Cl、−CH2 CH2 OH又は−CH2 CH2
OSO3 Mである。)であるか又はR1 及びR2 は隣接
する窒素原子と一緒になって3- ないし9- 員成、好ま
しくは5- ないし7- 員成、飽和又は不飽和N- ヘテロ
環状残基を形成するか又は−O−、−S−、−SO
2 −、−N=及び−NR3 (式中R3 は水素、C1-C4-
アルキル、C1-C4-ヒドロキシアルキル、C1-C4-クロ
ロアルキル又はC1-C4-スルフアトアルキルである。)
より成る群から選ばれた別のヘテロ原子と一緒になって
5- 又は8- 員成、好ましくは5- 又は6- 員成飽和又
は不飽和ヘテロ環状残基を形成する。〕のアルミニウム
フタロシアニンに関する。
【0011】個々の式成員は、それらが意味する範囲で
相互に同一であるか又は相互に異なる意味を有していて
よい。本発明のフタロシアニン染料は、一般に式(1)
の個々の化合物の混合物の形で得られる。この際これら
の個々の化合物は、フタロシアニン残基へのスルホ- 及
びスルホンアミド基の置換度によって相互に異なる。し
たがって本発明のフタロシアニン染料の式は、一般に分
数である指数を有する。
【0012】好ましい式(1)の染料は、式中、XがO
Hであり、Zが−CH=CH2 、−CH2 CH2 Cl、
−CH2 CH2 OSO3 M、−CH2 CH2 SSO
3 M、−CH2 CH2 −OCOCH3 、−CH2 CH2
−OCOPO3 M、−NR- トリアジニル又はNR- ピ
リミジニル(式中、トリアジニル- 及びピリミジニル基
はハロゲン、アミノ基及び(又は)シアノ基によって置
換されている。)であり、a+b+cの合計が2.0〜
4.0の数であり、Mが水素、リチウム、ナトリウム、
カリウム、アンモニウム、モノ- 、ジ- 、トリ- 又はテ
トラメチルアンモニウムイオン、モノ- 、ジ- 、トリ-
又はテトラエチルアンモニウムイオン又はモノ- 、ジ-
又はトリエタノールアンモニウムイオンであり、R1
びR2 が相互に独立して水素、C1-C4-アルキル、C1-
4-スルホアルキル又はC1-C4-スルフアトアルキルで
あるか、又は隣接するN- 原子と一緒になった式
【0013】
【化17】
【0014】のヘテロ環状残基であるものである。特に
重要である式(1)の染料は、式中XはOHであり、a
は0〜3の数であり、bは0であり、cは0.5〜4の
数であり、Zは−CH=CH2 又は−CH 2 CH2 −O
SO3 Mであり、Mは水素、ナトリウム又はカリウムで
あるものである。
【0015】XがOHであり、aが0〜3の数であり、
bが0の数であり、cが0.5〜4.0の数であり、Z
が式CH2 CH2 NR4 1 (式中、R4 がH、C
3 、C2 5 、C3 7 、CH2 CH2 OH、CH2
CH2 SO3 M、CH2 CH2OSO3 M又はCH2
OOM、T1 が式
【0016】
【化18】
【0017】の残基である。)の基であり、Mは上述の
意味を有するものである。更に、特に重要である式
(1)の染料は、XがOHであり、aが0〜3の数であ
り、bが0.5〜2.0の数であり、cが0.5〜4.
0の数であり、R1 及びR2 が相互に独立してH、CH
3 、C2 5 、CH2 CH2 SO3 M又はCH 2 CH2
OSO3 Mであるか又は隣接するN原子と一緒になって
【0018】
【化19】
【0019】のヘテロ環状残基を形成し、M及びZは上
述の意味の1つを有するものである。また重要である式
(1)の染料は、XがOHであり、aが0〜3の数であ
り、bが0.5〜2.0の数であり、cが0.5〜4.
0であり、R1 が水素であり、R2 が式(2)又は
(4)(式中xが2の数であり、mが1の数であり、n
が0の数であり、Wが化学結合であり、Y1 がビニル又
はβ- スルフアトエチルである。)の残基であり、Zが
ビニル又はβ- スルフアトエチルであり、Mは上述の意
味を有するものである。
【0020】更に本発明は、式(5)
【0021】
【化20】
【0022】の酸クロライドを還元して、式(6)
【0023】
【化21】
【0024】のスルフィン酸を生成し、式(6)の化合
物をエトキシレート化して、式(1a)
【0025】
【化22】
【0026】の化合物を生成し、必要ならば式(1)の
化合物を塩素化、硫酸化、チオ硫酸化、リン酸化又はア
セチル化して、式(1)の化合物(Zは−CH2 CH2
Cl、−CH2 CH2 OSO3 M、−CH2 CH2 SS
3 M、−CH2 CH2 OPO 3 M又は−CH2 COO
Mである。)を生成し、これを場合により離脱反応させ
て、式(1)の化合物(Zはビニルである。)を生成
し、場合により式(1)の化合物(Zはビニル、β- ス
ルフアトエチル、β- チオスルフアトエチル、β-ホス
フアトエチル又はβ- アセテートエチルである。)を式
2 NRのアミンと反応させて、式(1)の化合物(Z
は−CH2 CH2 NHRである。)を生成し、この化合
物をその中間単離後に式Hal- T(式中Halは塩素
又はフッ素である。)のヘテロ環状化合物と反応させ
て、式(1)の化合物(Zは−CH2 CHNR−Tであ
る。)を生成するかあるいは式(1)の化合物(Zは−
CH2 CH2 SO3 Mである。)を製造するために、式
(6)の化合物と1- クロロエタン -2- スルホン酸と
を反応させるか又は式(1)の化合物(Zはビニルであ
る。)とM2 SO3 、好ましくはNa2 SO3 と反応さ
せることを特徴とする、式(1)の化合物を製造する方
法に関する。
【0027】この処理変法によれば、数bに相当するス
ルホンアミド基−SO2 NR1 2は、出発化合物中に
すでに含有される。別の処理変法に於て、式(7)
【0028】
【化23】
【0029】──これは(c+b)SO2 Cl基を含有
する──を出発化合物として使用し、この化合物を所望
の数bに相当する化学量論量のNHR1 3 のアミンと
反応させ、生じた式(5)の化合物を上述の様に更に反
応させ、式(1)の化合物を製造する。式(7)の化合
物を所望の数cに相当する化学量論量の還元剤で部分的
に先ず還元してスルフィン酸とし、次いでこの生成物を
HNR1 2 のアミン──これを過剰に使用することも
できる──と反応させて、式(6)の化合物とし、次い
でこれを上述の様に、更に反応させ、式(1)の化合物
を製造することもできる。
【0030】式(1b)
【0031】
【化24】
【0032】(式中、aは0〜3.0の数であり、cは
0.5〜4.0の数であり、dは0.5〜2.0の数で
あり、xは2〜6、好ましくは2の数であり、Z2 はビ
ニル又はβ- スルフアトエチルであり、Mは上述の意味
を有する。)の化合物を製造するにあたり、式(7a)
【0033】
【化25】
【0034】の化合物を所望の数dに相当する化学量論
量の式H2 N-(CH2)x - SO3 Mのアルキルアミノス
ルホン酸とアルカリ性条件下で反応させ、式(8)
【0035】
【化26】
【0036】の化合物とし、この際数cに相当するSO
2 Cl- 基を加水分解し、次いで式(8)の化合物をク
ロルスルホン酸及びチオニルクロライドと反応させ、ス
ルホンアミドアルキル基のスルホ基及びフタロシアニン
発色団に直接結合するスルホ基のいくつかをSO2 Cl
基に変え、生じる反応生成物を還元剤で還元し、スルフ
ィン酸基をSO2 Cl基から生成し、生じる反応生成物
をエトキシル化し、スルフィン酸基をヒドロキシルエチ
ルスルホニル基に変え、次いで生成物を硫酸化し、式
(1b)の化合物(Z2 はβ- スルフアトエチルであ
る。)とし、必要ならばこれを離脱反応させ、式(1
b)の化合物(Z2 はビニルである。)を生成すること
によって、上記式(1b)の化合物を製造するのが好ま
しい。
【0037】上述の処理変法で、還元工程は、亜硫酸ナ
トリウム、亜硫酸水素ナトリウム、亜ジチオン酸ナトリ
ウム又は対応するカリウム塩を還元剤と等モル量で又は
還元すべき基の数に対して10倍までのモル過剰で用い
て、好ましくは8〜12のpH及び10〜50℃の温度
で行われるのが有利である。上述の処理法で、エトキシ
ル化反応は、酸化エチレン、クロロエタノール又は炭酸
エチレンをエトキシル化剤と等モル量で又はエトキシル
化すべき基の数に対して3倍までのモル過剰で用いて、
好ましくは7〜9のpH及び50〜70℃の温度で行わ
れるのが好ましい。
【0038】上述の処理変法で、硫酸化反応は80〜1
00%硫酸、特に硫酸- 水和物又は発煙硫酸を硫酸化剤
と等モル量で又は硫酸化すべき基の数に対して10倍ま
でのモル過剰で用いて、0〜20℃の温度で行われるの
が好ましい。上述の処理変法で、塩素化反応はチオニル
クロライドを等モル量で又は塩素化すべき基の数に対し
て10倍モル過剰で用いて0〜80℃の温度で行われる
のが好ましい。
【0039】本発明による染料は、ヒドロキシル及び
(又は)カルボキシアミド基を含有する材料、好ましく
はセルロース繊維材料又はポリアミドを染色又は捺染す
るのに適する。この染料は、光沢のある緑色ないし青緑
色色調の染色又は捺染を生じ、これは上記材料上で良好
な固着度合い及び堅牢性の点で優れている。特に染料は
染色又は捺染処理の間及びまたこれを使用した後に繊維
材料の生物分解の間、重金属イオンを遊離しないという
点でも優れている。
【0040】本発明の染料を、通常の染色法によって材
料上に適用するか又は材料中に混入し、その材料上で又
はその材料中で熱によって又はアルカリ性に作用する剤
によって又はこの2つの処理によって固着することがで
きる。
【0041】
〔例〕
式(7)と(7a)の化合物の製造 本発明の染料の前駆体は、たとえば次の様に製造され
る: a)アルミニウムフタロシアニンをクロロスルホン酸中
に加え、混合物を100〜150℃、好ましくは120
〜140℃の温度で数時間、好ましくは3〜5時間、攪
拌する。次いでチオニルクロライドを滴加し、攪拌を数
時間、好ましくは約2〜4時間、70〜90℃の温度で
続ける。混合物を氷上に注ぎ、アルミニウムフタロシア
ニンスルホクロライドを吸引濾取する。 b)その代りに、アルミニウムフタロシアニンスルホク
ロライドを、クロロスルホン酸でスルホクロル化して得
られる。しかしチオニルクロライドとの反応は行われな
い。スルホクロル基の他に、遊離のスルホン酸基も有す
る生成物が得られる。これは亜硫酸塩の反応の間反応せ
ず、次の反応の間保たれる。
【0042】上記処理変法で、アルミニウムフタロシア
ニン(XはClである)が生じる。水性又はアルカリ-
水性媒体中でAlPcCl- スルホクロライドの反応
で、ClをOHで置換する。 〔例1〕 アルミニウムフタロシアニン フタロジニトリル157部を激しく混合し、塩化アルミ
ニウム(III)52部及び硫酸ナトリウム600部と
共に粉砕する。次いで混合物を1時間以内に250℃に
加熱する。
【0043】反応混合物を、この温度で更に90分間保
つ。冷却後、混合物を反応容器から除去し、粉砕する。
暗色粉末を水1000部中に95℃で加え、混合物を1
5分間攪拌し、吸引濾取する。残留物を5N塩酸100
0部中に取り、混合物を1時間攪拌する。生成物を再び
吸引濾取し、熱水1000部中に95℃で加え、吸引濾
取し、次いで60℃で減圧乾燥する。 〔例2a〕 アルミニウムフタロシアニントリスルホクロライド 例1からのアルミニウムフタロシアニン59部をクロロ
スルホン酸275部中に加え、混合物を95℃に加熱す
る。攪拌をこの温度で15分間続け、混合物を更に13
5℃に加熱する。5時間後、80〜85℃に冷却し、チ
オニルクロライド83部を45分以内に徐々に滴加す
る。室温に冷却後、反応混合物を氷1200部上に加
え、生成物を吸引濾取し、氷水1000部で洗滌する。
最後の洗滌水フラクションのpHは2〜3である。単離
された湿ったアルミニウムフタロシアニントリスルホク
ロライドを、更に例3aに於けると同様に反応させる。 〔例2b〕 アルミニウムフタロシアニンスルホクロライド/スルホ
ン酸(2.2:1.2) 例1からのアルミニウムフタロシアニン59部(0.1
モル)をクロロスルホン酸525部に加え、反応混合物
を135℃に加熱する。この温度で6時間攪拌する。室
温に冷却後、反応混合物を、氷1200部上に加え、生
成物を吸引濾取し、1N塩酸1000部で洗滌する。最
後の洗滌水フラクションのpHは2〜3である。単離さ
れた湿ったアルミニウムフタロシアニンスルホクロライ
ド/スルホン酸(2.2:1.2)を、更に例3bに於
けると同様に反応させる。 〔例3a〕 アルミニウムフタロシアニンスルフィネート 亜硫酸ナトリウム133部を、重炭酸ナトリウム97部
と共に水2000部中に加える。例2aからの湿ったア
ルミニウムフタロシアニントリスルホクロライド180
部を10〜15℃で30分以内に加える。反応混合物を
10〜15℃で5時間、次いで室温で15時間、次いで
40℃で30分間攪拌する。
【0044】室温に冷却後、pHを濃HCl 310m
lで1とし、混合物を室温で1時間攪拌する。3回1N
塩酸500部で洗滌する。湿った生成物を次の反応に直
接使用する。
【0045】
【化27】
【0046】〔例3b〕 アルミニウムフタロシアニンスルフィネート/スルホネ
ート(2.2:1.2) 亜硫酸ナトリウム133部を、重炭酸ナトリウム97部
と共に水2000部中に加える。例2bからの湿ったア
ルミニウムフタロシアニンスルホクロライド/スルホン
酸(2.2:1.2)180部を、10〜15℃で30
分以内で加える。反応混合物を10〜15℃で5時間、
次いで室温で15時間、次いで40℃で30分間攪拌す
る。室温に冷却後pHを濃HCl 310mlで1と
し、混合物を室温で1時間攪拌する。3回1N塩酸50
0部で洗滌する。湿った生成物を次の反応に直接使用す
る。
【0047】
【化28】
【0048】〔例4a〕 クロロエタノールとの反応及びエステル化 例3aからのアルミニウムフタロシアニンスルフィネー
ト190部を、水2000部中に加え、pH7.3を2
N NaOHで調整する。次いで2- クロロエタノール
56.4部を滴加し、温度を65℃に増加させる。20
時間の全反応時間の間、pHを2N水酸化ナトリウム溶
液で9.5〜9.6で保つ。次いで混合物を希塩酸でp
H6.8とし、沈澱を吸引濾取し、乾燥する。式
【0049】
【化29】
【0050】の生成物が得られる。次いでこの染料91
部を硫酸540部- 水和物に15〜20℃で加え、混合
物を20℃で12時間攪拌する。反応混合物を氷260
0部上に注ぎ、沈澱を吸引濾取し、全部で2500ml
の5%塩酸で洗滌する。プレス- ケーキを再び水750
部中に加え、pH6で2N水酸化ナトリウム溶液で溶解
する。反応性染料を減圧棚中で乾燥するか又は塩析して
単離する。
【0051】
【化30】
【0052】H2 O中でλmax =676nmの暗緑色生
成物が得られる。反応性染料は水に容易に溶解し、これ
は木綿上に良好な堅牢性を有する光沢のある緑色捺染又
は染色を生じる。 〔例4b〕 クロロエタノールとの反応及びエステル化 例3bからのアルミニウムフタロシアニンスルフィネー
ト/スルホネート190部を、水2000部中に加え、
pH7.3を2N NaOHで調整する。次いで2- ク
ロロエタノール56.4部を滴加し、温度を65℃に上
昇させる。20時間の全反応時間の間、pHを2N水酸
化ナトリウム溶液で9.5〜9.6で保つ。次いで混合
物を希塩酸でpH6.8とし、沈澱を吸引濾取し、50
℃で減圧棚で乾燥する。式
【0053】
【化31】
【0054】の生成物が得られる。次いでこの染料91
部を硫酸540部- 水和物に15〜20℃で加え、混合
物を20℃で12時間攪拌する。反応混合物を氷260
0部上に注ぎ、沈澱を吸引濾取し、全部で2500ml
の5%塩酸で洗滌する。プレス- ケーキを再び水750
部中に加え、pH6で2N水酸化ナトリウム溶液で溶解
する。反応性染料を減圧棚中で乾燥するか又は塩析して
単離する。
【0055】
【化32】
【0056】H2 O中でλmax =678nmの暗緑色生
成物が得られる。反応性染料は水に容易に溶解し、これ
は木綿上に良好な堅牢性を有する光沢のある緑色捺染又
は染色を生じる。 〔例5〕 アルミニウムフタロシアニンスルホンアミドエチルスル
フィネート 例2aからのアルミニウムフタロシアニントリスルホク
ロライド180部を、5〜10℃で水300部中に加え
る。pH8を、重炭酸ナトリウムで調整し、タウリン4
5部を10〜15℃で5分以内に滴加する。次いで混合
物を40℃で3時間加熱する。反応生成物を吸引濾取
し、塩化ナトリウムで塩析する。乾燥後、生成物をクロ
ロスルホン酸200部に加え、その間温度は20℃以上
に上昇しない。次いで混合物を60℃に加熱し、チオニ
ルクロライド8mlを滴加する。温度を80℃で1時間
還流下に保つ。冷却後、反応混合物を、氷2000部上
に加え、生成物を吸引濾取し、1N塩酸1500部で洗
滌する。湿ったプレス- ケーキを水1000部及び亜硫
酸ナトリウム110部を有する溶液中に10℃で加え
る。pH8〜8.5を、重炭酸ナトリウム溶液で調整す
る反応混合物を10〜15℃で5時間、室温で15時
間、次いで40℃で30分間攪拌する。室温に冷却後、
濃塩酸250部でpH1とし、室温で1時間攪拌する。
3回1N塩酸500部で洗滌する。式
【0057】
【化33】
【0058】の湿った生成物は次の反応に直接使用され
る。 〔例6〕 クロロエタノールとの反応及びエステル化 例5からのアルミニウムフタロシアニンスルホンアミド
エスチルフィネート200部を、水2000部中に加
え、pH3.5を2N NaOHで調整する。次いで2
- クロロエタノール56.4部を滴加し、温度を65℃
に上昇させる。20時間の全反応の間、pHを2N水酸
化ナトリウム溶液で9.5〜9.6に保つ。混合物を希
塩酸でpH6.8とし、沈澱を吸引濾取し、乾燥する。
【0059】ヒドロキシ- 染料100部を硫酸- 水和物
540部に15〜20℃で加え、混合物を20℃で12
時間攪拌する。反応混合物を氷2600部上に注ぎ、沈
澱を吸引濾取し、全部で2500mlの5%塩酸で洗滌
する。プレス- ケーキを水750部中に加え、pH6で
2N水酸化ナトリウム溶液で溶解する。反応性染料を、
減圧棚中で乾燥するか又は塩析する。
【0060】
【化34】
【0061】H2 O中でλmax =670nmの緑色生成
物が得られる。反応性染料は容易に水に溶解し、木綿上
に良好な堅牢性を有する光沢のある緑色捺染又は染色を
生じる。 〔例7〕 アルミニウムフタロシアニンスルホモルホリンスルフィ
ネート 例2aからのアルミニウムフタロシアニントリスルホク
ロライド180部を、5〜10℃で水300部中に加え
る。pH8を重炭酸ナトリウムで調整し、モルホリン
4.3部を10〜15℃で5分以内に滴加する。次いで
混合物を40℃で3時間加熱する。15分後、反応混合
物を水1600部中に亜硫酸ナトリウム95部及び重炭
酸ナトリウム28部を有する溶液に加える。反応混合物
を10〜15℃で5時間、室温で15時間、次いで40
℃で30分間攪拌する。
【0062】室温に冷却後、濃塩酸310部でpH1と
し、室温で1時間攪拌する。3回1N塩酸500部で洗
滌する。式
【0063】
【化35】
【0064】の湿った生成物は次の反応に直接使用され
る。 〔例8〕 クロロエタノールとの反応及びエステル化 例5からのアルミニウムフタロシアニンスルホモルホリ
ノ/スルフィネート190部を、水2000部中に加
え、pH7.3を2N NaOHで調整する。次いで2
- クロロエタノール56.4部を滴加し、温度を65℃
に上昇させる。20時間の全反応の間、pHを2N水酸
化ナトリウム溶液で9.5〜9.6に保つ。混合物を希
塩酸でpH6.8とし、沈澱を吸引濾取し、乾燥する。
【0065】ヒドロキシ- 染料91部を硫酸- 水和物5
40部に15〜20℃で加え、混合物を20℃で12時
間攪拌する。反応混合物を氷2600部上に注ぎ、沈澱
を吸引濾取し、全部で2500mlの5%塩酸で洗滌す
る。プレス- ケーキを水750部中に加え、pH6で2
N水酸化ナトリウム溶液で溶解する。反応染料を、減圧
棚中で乾燥するか又は塩析する。
【0066】
【化36】
【0067】H2 O中でλmax =672nmの緑色生成
物が得られる。反応性染料は容易に水に溶解し、木綿上
に良好な堅牢性を有する光沢のある緑色捺染又は染色を
生じる。 〔例9〕 アルミニウムフタロシアニンβ- アミノエチルスルホン
+3-(β- スルフアトエチルスルホニル)-アニリンとシ
アヌルクロライド 25%アンモニア溶液150部及び水500部の混合物
を10℃に冷却し、例4bからの反応性染料135部を
10分以内に加える。1時間後、混合物を室温に加温
し、pH6.5を2N塩酸で調整する。沈澱を吸引濾取
し、5%NaCl溶液で洗滌する。式
【0068】
【化37】
【0069】の生成物が得られる。シアヌルクロライド
45部を水250部及び氷250部中に加え、混合物を
氷冷しながら30分間攪拌する。3-(β- スルフアトエ
チルスルホニル)アニリン63部を水250部中に加
え、5℃で冷却しながら、重炭酸ナトリウムを用いてp
H5で溶解する。この溶液をシアヌルクロライドの懸濁
液中に加える。混合物を2時間5℃で攪拌し、pHを炭
酸ナトリウム溶液で3〜3.5に保つ。次いでアミノエ
チルスルホン- 染料化合物の湿った沈澱を加え、混合物
を室温で1時間攪拌する。pHを炭酸ナトリウムで6.
5とする。次いで反応溶液を40℃に加熱し、pHを炭
酸ナトリウムの添加によって6時間6〜6.5に保つ。
染料を塩化ナトリウムで塩析し、吸引濾取し、5%Na
Cl溶液で洗滌する。
【0070】
【化38】
【0071】H2 O中でλmax =675nmの緑色生成
物が得られる。反応性染料は容易に水に溶解し、木綿上
に良好な堅牢性を有する光沢のある緑色捺染又は染色を
生じる。
フロントページの続き (71)出願人 596141033 Frankfurt am Main,B RD (72)発明者 クラウス・ザイトマッヒャー ドイツ連邦共和国、65830 クリフテル、 ローベルト− シユーマン− リング、12

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(1) 【化1】 〔式中、 XはCl又はOHである;Zはビニル又は式−CH2
    2 −Yの基(式中Yはアルカリ性条件下で離脱しうる
    置換基又はスルホ基、ヒドロキシル又は−NR−T(式
    中Tは繊維反応性ヘテロ環状残基であり、Rは水素、C
    1-C6-アルキル又はOH、SO3M、OSO3 M、OC
    3 又はOC2 5 によって置換されているC1-C6-ア
    ルキルである。)である。)である;aは0〜3の数で
    ある;bは0〜4の数である;cは0.5〜4の数であ
    る;Mは水素、アルカリ金属あるいは置換された又は置
    換されていないアンモニウイオンである;R1 及びR2
    は相互に独立して水素、C1-C6-アルキル、式OH、S
    3 M又はOSO3 Mの基1又は2個によって置換され
    ているC1-C6-アルキル、フエニル、式OH、SO3
    又はCOOMの基1ないし3個によって置換されている
    フエニルあるいは式(2)、(3)又は(4) 【化2】 (式中、 nは0〜3の数であり、 mは0又は1の数であり、この際n+mの合計は1,
    2,3又は4であり、 xは2〜6の整数であり、 yは0〜3の数であり、 WはC1-C6-アルキレン、-(CH2)2-O-(CH2)2-又は
    化学結合であり、 Y1 は−CH=CH2 、−CH2 CH2 Cl、−CH2
    CH2 OH又は−CH2 CH2 OSO3 Mである。)で
    あるか又はR1 及びR2 は隣接する窒素原子と一緒にな
    って3- ないし9- 員成飽和又は不飽和N- ヘテロ環状
    残基を形成するか又は−O−、−S−、−SO2 −、 −N=及び−NR3 (式中R3 は水素、C1-C4-アルキ
    ル、C1-C4-ヒドロキシアルキル、C1-C4-クロロアル
    キル又はC1-C4-スルフアトアルキルである。)より成
    る群から選ばれた別のヘテロ原子と一緒になって5- 又
    は8- 員成飽和又は不飽和ヘテロ環状残基を形成す
    る。〕のアルミニウムフタロシアニン。
  2. 【請求項2】 Yが塩素、スルフアト、チオスルフア
    ト、アセテート又はホスフエートである、請求項1記載
    のアルミニウムフタロシアニン。
  3. 【請求項3】 XがOHであり、Zが−CH=CH2
    −CH2 CH2 Cl、−CH2 CH2 OSO3 M、−C
    2 CH2 SSO3 M、−CH2 CH2 −OCOC
    3 、−CH2 CH2-OPO3 M、−NR- トリアジニ
    ル 又はNR- ピリミジニル(式中、トリアジニル- 及
    びピリミジニル基はハロゲン、アミノ基及び(又は)シ
    アノ基によって置換されている。)であり、a+b+c
    の合計が2.0〜4.0の数であり、Mが水素、リチウ
    ム、ナトリウム、カリウム、アンモニウム、モノ- ジ-
    、トリ- 又はテトラメチルアンモニウムイオン、モノ-
    、ジ- 、トリ- 又はテトラエチルアンモニウムイオン
    又はモノ- 、ジ- 又はトリエタノールアンモニウムイオ
    ンであり、R1 及びR2 が相互に独立して水素、C1-C
    4-アルキル、C1-C4-スルホアルキル又はC1-C4-スル
    フアトアルキルであるか、又は隣接するN- 原子と一緒
    になった式 【化3】 のヘテロ環状残基である、請求項1又は2記載のアルミ
    ニウムフタロシアニン。
  4. 【請求項4】 XがOHであり、aが0〜3の数であ
    り、bが0.5〜2.0の数であり、cが0.5〜4.
    0の数であり、R1 及びR2 が相互に独立してH、CH
    3 、C2 5 、CH2 CH2 SO3 M又はCH2 CH2
    OSO3 Mであるか又は隣接するN原子と一緒になって
    式 【化4】 のヘテロ環状残基を形成する、請求項1ないし3のいず
    れかに記載のアルミニウムフタロシアニン。
  5. 【請求項5】 XがOHであり、aが0〜3の数であ
    り、bが0.5〜2.0の数であり、cが0.5〜4.
    0であり、R1 が水素であり、R2 が式(2)又は
    (4)(式中xが2の数であり、mが1の数であり、n
    が0の数であり、Wが化学結合であり、Y1 がビニル又
    はβ- スルフアトエチルである。)の残基であり、Zが
    ビニル又はβ- スルフアトエチルである、請求項1ない
    し4のいずれかに記載のアルミニウムフタロシアニン。
  6. 【請求項6】 XがOHであり、aが0〜3の数であ
    り、bが0.5〜4.0の数であり、cが0.5〜4.
    0の数であり、Zが式CH2 CH2 NR4 1(式中、
    4 がH、CH3 、C2 5 、C3 7 、CH2 CH2
    OH、CH2 CH2 SO3 M、CH2 CH2 OSO3
    又はCH2 COOM、T1 が式 【化5】 の残基である。)の基である、請求項1ないし3のいず
    れかに記載のアルミニウムフタロシアニン。
  7. 【請求項7】 XがOHであり、aが0〜3の数であ
    り、bが0の数であり、cが0.5〜4.0の数であ
    り、Zがビニル又はβ- スルフアトエチルである、請求
    項1ないし3のいずれかに記載のアルミニウムフタロシ
    アニン。
  8. 【請求項8】 式(5) 【化6】 の酸クロライドを還元して、式(6) 【化7】 のスルフィン酸を生成し、式(6)の化合物をエトキシ
    レート化して、式(1a) 【化8】 の化合物を生成し、必要ならば式(1)の化合物を塩素
    化、硫酸化、チオ硫酸化、リン酸化又はアセチル化し
    て、式(1)の化合物(Zは−CH2 CH2 Cl、−C
    2 CH2 OSO3 M、−CH2 CH2 SSO3 M、−
    CH2 CH2 OPO 3 M又は−CH2 COOMであ
    る。)を生成し、これを場合により離脱反応させて、式
    (1)の化合物(Zはビニルである。)を生成し、場合
    により式(1)の化合物(Zはビニル、β- スルフアト
    エチル、β- チオスルフアトエチル、β-ホスフアトエ
    チル又はβ- アセテートエチルである。)を式H2 NR
    のアミンと反応させて、式(1)の化合物(Zは−CH
    2 CH2 NHRである。)を生成し、この化合物をその
    中間単離後に式Hal- T(式中Halは塩素又はフッ
    素である。)のヘテロ環状化合物と反応させて、式
    (1)の化合物(Zは−CH2 CHNR- T)であ
    る。)を生成するかあるいは式(1)の化合物(Zは−
    CH2CH2 SO3 Mである。)を製造するために、式
    (6)の化合物と1- クロロエタン -2- スルホン酸と
    を反応させるか又は式(1)の化合物(Zはビニルであ
    る。)とM2 SO3 、好ましくはNa2 SO3 と反応さ
    せることを特徴とする、請求項1ないし7のいずれかに
    記載の式(1)の化合物を製造する方法。
  9. 【請求項9】 式(7) 【化9】 の化合物を所望の数cに相当する化学量論量の還元剤で
    部分的に還元してスルフィン酸とし、次いでHNR1
    2 のアミンと反応させて、式(6) 【化10】 の化合物を生成し、次いでこれを請求項8に記載した様
    に、更に反応させる、請求項1ないし7のいずれかに記
    載の式(1)の化合物を製造する方法。
  10. 【請求項10】 式(7) 【化11】 の化合物を所望の数bに相当する化学量論量のNHR1
    3 のアミンと反応させ、生じた式(5)の化合物を請
    求項8に記載した様に更に反応させる、請求項1ないし
    7のいずれかに記載の式(1)の化合物を製造する方
    法。
  11. 【請求項11】 式(1b) 【化12】 (式中、 aは0〜3.0の数であり、 cは0.5〜4.0の数であり、 dは0.5〜2.0の数であり、 xは2〜6、好ましくは2の数であり、 Z2 はビニル又はβ- スルフアトエチルであり、 Mは水素、アルカリ金属あるいは置換された又は置換さ
    れていないアンモニウムイオンである。)の化合物を製
    造する方法に於て、式(7a) 【化13】 の化合物を所望の数dに相当する化学量論量の式H2
    -(CH2)x - SO3 Mのアルキルアミノスルホン酸とア
    ルカリ性条件下で反応させ、式(8) 【化14】 の化合物を生成し、この際数cに相当するSO2 Cl-
    基を加水分解し、次いで式(8)の化合物をクロルスル
    ホン酸及びチオニルクロライドと反応させ、スルホンア
    ミドアルキル基のスルホ基及びフタロシアニン発色団に
    直接結合するスルホ基のいくつかをSO2 Cl基に変
    え、生じる反応生成物を還元剤で還元し、スルフィン酸
    基をSO2 Cl基から生成し、生じる反応生成物をエト
    キシル化し、スルフィン酸基をヒドロキシルエチルスル
    ホニル基に変え、次いで生成物を硫酸化し、式(1b)
    の化合物(Z2 はβ- スルフアトエチルである。)を生
    成し、必要ならばこれを離脱反応させ、式(1b)の化
    合物(Z2 はビニルである。)を生成する、上記式(1
    b)の化合物の製造方法。
  12. 【請求項12】 請求項1ないし7のいずれかに記載の
    式(1)のアルミニウムフタロシアニンを用いてヒドロ
    キシル及び(又は)カルボキシアミド基を含有する材
    料、好ましくはセルロース繊維材料を染色又は捺染する
    方法。
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