JPH10261526A - モールドトランス - Google Patents

モールドトランス

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JPH10261526A
JPH10261526A JP9065807A JP6580797A JPH10261526A JP H10261526 A JPH10261526 A JP H10261526A JP 9065807 A JP9065807 A JP 9065807A JP 6580797 A JP6580797 A JP 6580797A JP H10261526 A JPH10261526 A JP H10261526A
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JP
Japan
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transformer
terminal pin
lead wire
coil bobbin
molding
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JP9065807A
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Kazuo Takahashi
一雄 高橋
Tomio Okubo
富生 大久保
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は各種電子機器に使用されるモールド
トランスに関するもので、落下衝撃時やヒートサイクル
時における断線不良を解決し、端子引き抜き強度を向上
させ高品質、高信頼性、高生産性で低コスト化が可能な
熱可塑性樹脂によるモールドトランスを提供することを
目的とするものである。 【解決手段】 両端に鍔を有し端子ピン4を植設したコ
イルボビン13の鍔部13aに係止用の突起14を設
け、引き出し線5を前記突起14を介して端子ピン4に
向かってテーパ状に引き回して配線接続したコイルボビ
ン13にE型、I型ラミネートコア7,8を組み込んで
トランス本体とし、モールド樹脂11にてモールド成形
した構成としたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は各種電子機器に使用
されるモールドトランスに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の技術を図7〜図10により説明す
る。まず、同図によると、1は両端に鍔部1aを有する
コイルボビンであり、2はこのコイルボビン1に巻回さ
れたコイルであり、4は前記コイルボビン1の鍔部1a
に圧入された端子ピンであり、5は前記コイル2の引き
出し線であり、この引き出し線5は前記コイルボビン1
の鍔部1aに設けられた引き出し溝3を通り、引き出し
線係止用突起6を介して、前記端子ピン4に対して略垂
直に引き回して端子ピン4に配線され、半田づけにより
接続されている。
【0003】7はE型ラミネートコアであり、8はI型
ラミネートコアであり、前記コイルボビン1の中心穴1
bに挿入して組み込み、その接合部9を溶接してトラン
ス本体10としている。
【0004】前記トランス本体10に対して、熱可塑性
樹脂からなるモールド樹脂11にてインサート成形する
ことで図10のモールドトランス12を構成するもので
ある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
成においては引き出し線5が端子ピン4に向かって突起
6を介して略垂直に引き回し配線接続されており、また
インサート成形時のモールド樹脂11の流入方向Aと直
角方向となり、引き出し線5の周囲のモールド樹脂11
の成形収縮率が大きくなる。通常、熱可塑性樹脂の場
合、元々の成形収縮率や熱膨脹率が熱硬化性樹脂に比べ
大きく、通常、樹脂の流れ方向と直角方向は成形収縮率
が1%程度であり、水平方向に対して約3〜4倍の値で
ある。
【0006】これらの要因により、落下衝撃時の端子ピ
ン4の引き抜き力に対して引き出し線5が断線したり、
トランスのヒートサイクル試験において、モールド樹脂
11の熱膨脹収縮ストレスで同じく引き出し線5が断線
するという不具合があった。
【0007】しかし、熱可塑性モールド樹脂は成形時間
が短く生産性がよく低コスト化できるメリットがあり、
上記不具合を克服する構造的施策が必要であった。
【0008】なお、引き出し線5の線径として0.15
mm以下の細いサイズのものにおいて特に影響があり、温
度冷熱時の温度幅160℃でのヒートサイクル試験で、
50サイクル程度で断線不良が発生し、落下衝撃試験で
も加速度100Gで断線が発生するという品質実力であ
り、実力向上が望まれていた。
【0009】本発明は上記落下衝撃時やヒートサイクル
時における端子ピンと引き出し線の配線部位でのモール
ド樹脂の熱膨脹収縮応力による断線不良を防止し、端子
ピン引張り強度を向上させ、高品質、高信頼性に富み、
低コスト生産が可能な熱可塑性樹脂によるモールドトラ
ンスを提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明のモールドトランスは、両端に鍔を有し端子ピ
ンを植設したコイルボビンにコイルを巻回し、コイルボ
ビンの中心穴に日の字状のラミネートコアを組み込み熱
可塑性樹脂をモールド成形してなるモールドトランスに
おいて、上記コイルボビンの鍔部に設けた突起を介して
モールド樹脂の略流れ方向となるよう端子ピンに向かっ
てテーパ状にコイル引き出し線を引き回して配線し接続
したものである。
【0011】上記構成により、熱可塑性モールド樹脂の
熱膨脹収縮応力による引き出し線が受ける伸縮ストレス
を緩和させ、落下衝撃やヒートサイクルでの引き出し線
の断線不良を防止できるのである。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、両端に鍔を有し端子ピンを植設したコイルボビンに
コイルを巻回し、コイルボビンの中心穴に日の字状のラ
ミネートコアを組み込み熱可塑性樹脂をモールド成形し
てなるモールドトランスにおいて、上記コイルボビン鍔
部に設けた突起を介してモールド樹脂の略流れ方向とな
るよう端子ピンに向かってテーパ状に引き出し線を引き
回して配線し接続する構成としたため、モールド樹脂の
熱膨脹収縮応力に対して引き出し線が受けるストレスが
緩和され断線防止が可能となるものである。
【0013】請求項2に記載の発明は、両端に鍔を有す
るコイルボビンの鍔部に植設された端子ピンの一部につ
ぶし加工突起部を設け、前記端子ピンの根元から前記つ
ぶし加工突起部までの間に引き出し線を巻きつけ接続
し、前記つぶし加工突起部が露出せず樹脂で覆われるよ
うにモールド成形する構成としたため、端子ピンの引き
抜き力が働いてもピン端子のつぶし加工突起部とモール
ド樹脂がくいついているため保持され、引き出し線の接
続部に直接応力がかからず断線防止が可能となるもので
ある。
【0014】以下、本発明の実施の形態について図1〜
図6により説明する。なお、説明にあたっては従来技術
と同一部分は同一番号を付し、説明を省略して説明す
る。
【0015】(実施の形態1)図1は分解斜視図であ
り、図2はモールド前のトランス本体の斜視図であり、
図3はモールドトランスの完成斜視図であり、図4
(a)、図4(b)は要部であるコイルボビンの引き出
し線の配線方法を説明するコイルボビンの鍔部の部分断
面図である。
【0016】同図によると、13は両端に鍔部13aを
有するコイルボビンであり、14は引き出し線5の係止
用の突起であり、逆台形状をしている。引き出し線5が
引き出し溝15を通り、前記突起14に向かって水平に
引き出され、コイルボビン13の鍔部13aに植設され
た端子ピン4に向かって突起14を経由してテーパ状に
引き回して配線し、半田づけして接続し、E型、I型ラ
ミネートコア7,8を組み込みトランス本体16として
いる。なお、引き出し線5の引き回しテーパ角度αは3
0度〜70度が望ましい。
【0017】そして、トランス本体16を熱可塑性のモ
ールド樹脂11によりインサート成形し、モールドトラ
ンス18とする構成である。
【0018】また、前記突起14の形状は、テーパ状の
引き回し配線が可能ならば、逆台形状でなくてもよく、
例えば図4(b)のように六角形状の突起17も考えら
れる。
【0019】従って、引き出し線5を突起14を介して
テーパ状に引き回して配線し端子ピン4に接続する構成
によって、モールド樹脂11の流れ方向Aに対して引き
出し線5が直角ではなく略水平方向に引き回されてモー
ルド固着されるため、引き出し線5の周囲のモールド樹
脂11の成形収縮率が小さく、ヒートサイクル試験時の
温度冷熱による樹脂膨脹収縮の影響が小さく、また、端
子ピン4の引き抜き応力に対しても応力吸収しやすいの
で、細い線径の引き出し線5の断線防止という効果が得
られるものである。
【0020】(実施の形態2)図5はモールド前のトラ
ンス本体の完成斜視図であり、図6は要部である引き出
し線と端子ピンの接続部分とモールド樹脂との関係を説
明する部分断面図である。
【0021】同図によると、19は全長の一部につぶし
加工突起部20を設けた端子ピンであり、その他は上記
の実施の形態1と同様の構成であり、引き出し線5が係
止用の突起14を介して端子ピン19に向かってテーパ
状に引き回され、端子ピン19の根元からつぶし加工突
起部20までの間に巻きつけて配線し、半田づけして接
続しE型、I型ラミネートコア7,8を組み込みトラン
ス本体21とし、そのつぶし加工突起部20がモールド
樹脂11で覆われるようモールド成形したものである。
従って、端子ピン19のつぶし加工突起部20にモール
ド樹脂11が食いつく構成によって引っかかりができる
ので、端子ピン19の引き抜き応力が加わっても直接引
き出し線5に引き抜きストレスが影響せず、またヒート
サイクルによるモールド樹脂11の熱膨脹収縮に対して
も引き出し線5の動こうとする動きを止める作用をする
ので、細線断線防止という特有の効果が得られるもので
ある。
【0022】
【発明の効果】以上のように本発明のモールドトランス
は、両端に鍔を有し端子ピンを植設したコイルボビンの
鍔部に突起を設け、引き出し線を前記突起を介して端子
ピンに向かってテーパ状に引き回し配線接続したコイル
ボビンにコアを組み込み熱可塑性樹脂でモールド成形す
る構成とし、また端子ピンの形状において、一部につぶ
し加工突起部を設け、端子ピン根元からつぶし加工突起
部までの間に引き出し線を配線接続し、つぶし加工突起
部が樹脂で覆われるようモールド成形する構成としたも
のである。この構成により、落下衝撃時やヒートサイク
ルなどの温度冷熱変化に対して、細い引き出し線の断線
防止が可能となり、高品質、高信頼性に富み、低コスト
化が可能な熱可塑性モールド樹脂を用いた工業的価値の
高いモールドトランスを提供できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態によるトランス本体の分
解斜視図
【図2】同トランス本体の完成斜視図
【図3】同モールドトランスの完成斜視図
【図4】(a),(b)同要部であるコイルボビンの引
き出し線の配線方法を説明する鍔の部分断面図
【図5】同他の実施の形態によるトランス本体の完成斜
視図
【図6】同要部である引き出し線と端子ピンの接続部分
とモールド樹脂との関係を説明する部分断面図
【図7】従来のトランス本体の分解斜視図
【図8】同トランス本体の完成斜視図
【図9】(a),(b)同要部であるコイルボビンの引
き出し線の配線方法を説明する鍔の部分断面図
【図10】同モールドトランスの完成斜視図
【符号の説明】
2 コイル 4 端子ピン 5 引き出し線 7 E型ラミネートコア 8 I型ラミネートコア 11 モールド樹脂 13 コイルボビン 13a 鍔部 14 突起 15 引き出し溝 16 トランス本体 18 モールドトランス 19 端子ピン 20 つぶし加工突起部 21 トランス本体

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両端に鍔を有し端子ピンを植設したコイ
    ルボビンにコイルを巻回し、コイルボビンの中心穴に日
    の字状のラミネートコアを組み込み熱可塑性樹脂でモー
    ルド成形してなるモールドトランスにおいて、前記鍔部
    の縁端面に設けた突起を介してモールド樹脂の略流れ方
    向となるよう端子ピンに向かってテーパ状に引き出し線
    を引き回して端子ピンに配線し接続したモールドトラン
    ス。
  2. 【請求項2】 両端に鍔を有するコイルボビンの鍔部に
    植設された端子ピンの一部につぶし加工突起部を設け、
    前記端子ピンの根元からつぶし加工突起部までの間に引
    き出し線を巻きつけて接続し、前記つぶし加工突起部が
    露出せずモールド樹脂で覆われるようにモールド成形し
    てなる請求項1に記載のモールドトランス。
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