JPH0636962A - コイル組立体の製造方法 - Google Patents

コイル組立体の製造方法

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JPH0636962A
JPH0636962A JP4191101A JP19110192A JPH0636962A JP H0636962 A JPH0636962 A JP H0636962A JP 4191101 A JP4191101 A JP 4191101A JP 19110192 A JP19110192 A JP 19110192A JP H0636962 A JPH0636962 A JP H0636962A
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JP
Japan
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coil
connection terminal
wire
assembly
wire rod
Prior art date
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Pending
Application number
JP4191101A
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English (en)
Inventor
Mutsumi Shimizu
睦 清水
Yoshiro Wada
義郎 和田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SHINETSU DENSEN KK
Nissin Kogyo Co Ltd
Original Assignee
SHINETSU DENSEN KK
Nissin Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】一対の接続端子を軸方向一端側に備えるボビン
に、コイルを巻装するとともに該コイルに連なる一対の
リード線を前記両接続端子に個別に接続して予備組立体
を構成し、予備組立体を合成樹脂によりモールド被覆し
てコイル組立体を製造するようにしたコイル組立体の製
造方法において、リード線の接続端子への容易かつ確実
な接続を可能とする。 【構成】接続端子10を中空金属細管とし、ボビン7に
巻装したコイル8に連なるリード線8a,8bを接続端
子10内に挿通した後、接続端子10の外端部からリー
ド線8a,8bおよび接続端子10間に毛細管現象によ
り吸い上げたはんだでリード線8a,8bを接続端子1
0に接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、外側方に突出する一対
の接続端子を軸方向一端側に備えるボビンに、コイルを
巻装するとともに該コイルに連なる一対のリード線を前
記両接続端子に個別に接続して予備組立体を構成し、接
続端子の外端部が外方に突出するようにして該予備組立
体を合成樹脂によりモールド被覆してコイル組立体を製
造する、コイル組立体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ところで、かかるコイル組立体は、たと
えば実開昭57−102770号公報等で開示されてお
り、このものでは、コイルに連なるリード線を、ボビン
の一端に設けられているピン状の接続端子の基部にはん
だ鏝によりはんだ付けするようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
ようにピン状の接続端子の基部にリード線をはんだ付け
するようにしたものでは、接続作業が煩雑であるだけで
なく、予備組立体を型内に装入して合成樹脂によりモー
ルド被覆する際に、リード線の接続端子へのはんだ付け
部分にモールド圧力が作用して、リード線の接続端子へ
の接続が外れてしまうおそれがある。
【0004】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、リード線の接続端子への容易かつ確実な接続を
可能としたコイル組立体の製造方法を提供することを目
的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明によれば、接続端子を中空金属
細管とし、ボビンに巻装したコイルに連なるリード線を
接続端子内に挿通した後、接続端子の外端部からリード
線および接続端子間に毛細管現象により吸い上げたはん
だでリード線を接続端子に接続する。
【0006】また請求項2記載の発明によれば、はんだ
に対する濡れ性を不良とした第1の線材の外周に、前記
はんだに対する濡れ性を良好として金属により形成した
第2の線材をその隣接部が相互に密接するようにして螺
旋状に巻付けて線材集合体を構成し、第2の線材同士を
はんだ付けした状態で線材集合体から第1の線材を引き
抜くことにより中空金属細管である接続端子を形成す
る。
【0007】
【実施例】以下、図面により本発明の実施例について説
明する。
【0008】図1ないし図10は本発明の一実施例を示
すものであり、図1はコイル組立体の縦断側面図であっ
て図2の1−1線に沿う断面図、図2は図1の2−2線
断面図、図3はボビンの縦断面図であって図4の3−3
線断面図、図4は図3の4−4線断面図、図5は図3の
5−5線断面図、図6は線材集合体の斜視図、図7は中
空金属細管の斜視図、図8は図7の8−8線拡大断面
図、図9は接続端子の外端部を溶融はんだに浸した状態
を示す縦断側面図、図10はインジェクション成形装置
の縦断面図である。
【0009】先ず図1および図2において、このコイル
組立体6は、合成樹脂から成るボビン7と、ボンディン
グワイヤが円筒状に巻付けられて成るとともにボビン7
に嵌挿されるコイル8とが、合成樹脂から成るモールド
部9で被覆され、基本的に円筒状に形成されるものであ
り、該コイル組立体6の一端側から相互に平行にして外
側方に突出される一対の接続端子10,10にコイル8
に連なるリード線8a,8bが電気的に接続される。
【0010】図3、図4および図5を併せて参照して、
ボビン7は、相互間にスリット11を介在させて横断面
円弧状に形成されるとともにコイル8の内周に対応する
仮想円12に沿って配置される複数の弾性爪部13の一
端がコイル8の一端に当接される鍔部14に共通に連設
されて成るものであり、全弾性爪部13の外径D1 は、
外力を加えない自然な状態ではコイル8の内径D2 (図
1参照)よりも大きく設定される。したがってコイル8
内に各弾性爪部13を嵌入したときに、各弾性爪部13
の外面はコイル8の内面に弾発的に接触することにな
る。
【0011】鍔部14には、その周方向に沿う1個所で
コイル8の軸方向に沿う一方側に隆起した隆起部15が
一体に設けられており、この隆起部15には、コイル8
の一直径線に沿って平行な一対の挿通孔16a,16b
が穿設される。而してそれらの挿通孔16a,16bに
は、中空金属細管から成る接続端子10,10の一端部
が圧入、固定される。また隆起部15の両側で鍔部14
には切欠き部17a,17bが設けられており、ボビン
7に嵌挿されたコイル8の両端に連なるリード線8a,
8bは切欠き部17a,17bを経て両接続端子10,
10内に挿通される。
【0012】図6において、中空金属細管から成る接続
端子10を製造するにあたっては、はんだに対する濡れ
性を不良とした第1の線材18が1本準備されるととも
に、前記はんだに対する濡れ性を良好とした第2の線材
19が複数たとえば6本準備される。第1の線材18
は、たとえばステンレス鋼から成るものである。また第
2の線材19は、金属から成るものであり、たとえば銅
合金やアルミニウム合金から成る金属素材表面に錫メッ
キが施されるものである。
【0013】次いで直線状に保持した第1の線材18の
外周に、第2の線材19をひねりながら螺旋状に巻付け
て線材集合体20を形成する。この際、第2の線材19
は、その隣接部が相互に密接するようにして第1の線材
18に巻付けられている。
【0014】この線材集合体20は、溶融はんだ中に浸
漬され、それにより第2の線材19同士がはんだ付けさ
れる。而して第1の線材18は、はんだに対する濡れ性
に劣るものであるので、第2の線材19と接合されては
いない。
【0015】そこで、図7および図8で示すように、線
材集合体20から第1の線材18を引き抜くと、相互に
はんだ付けされた第2の線材19により、第1の線材1
8に対応する部分を中空とした金属細管が形成されるこ
とになるので、所定の長さに切断して接続端子10を形
成すればよい。
【0016】このようにして得られた接続端子10,1
0の一端部を隆起部15の両挿通孔16a,16bに圧
入、固定した状態で、ボビン7に巻装されているコイル
8のリード線8a,8bを接続端子10,10内にそれ
ぞれ挿入し、その状態で、図9で示すように、接続端子
10,10の外端部をはんだバス21の溶融はんだ中に
浸す。そうすると、接続端子10,10の外端部からリ
ード線8a,8bと接続端子10,10との間の間隙に
毛細管現象によりはんだが吸い上げられ、該はんだによ
りリード線8a,8bが接続端子10,10に接合され
ることになり、接続作業が容易となる。
【0017】このようにして、一対の接続端子10,1
0を軸方向一端側に備えるボビン7に、コイル8を巻装
するとともに該コイル8のリード線8a,8bを前記両
接続端子10,10に個別に接続して成る予備組立体
6′が形成されるので、この予備組立体6′を図10で
示すインジェクション成形装置によって合成樹脂でモー
ルド被覆することによりコイル組立体6が製造される。
【0018】図10において、このインジェクション成
形装置は、コイル組立体6の外形に対応した形状のキャ
ビティ22を協働して形成する一対の型23,24を備
え、一方の型23には予備組立体6′におけるボビン7
の各弾性爪部13に嵌合する中子ピン25が設けられ、
他方の型24には、溶融した合成樹脂をキャビティ22
内に注入するためのゲート26が設けられる。
【0019】而して、予備組立体6′は、一対の接続端
子10,10の外端部を両型23,24の合わせ面から
外方に突出させるようにして両型23,24内に装入さ
れ、その状態でキャビティ22に溶融合成樹脂を注入す
ることにより、予備組立体6′が合成樹脂から成るモー
ルド部9で被覆され、それによってコイル組立体6が形
成されることになる。
【0020】次にこの実施例の作用について説明する
と、コイル8の内周にボビン7における複数の弾性爪部
13が弾発的にそれぞれ密接するので、ボビン7とコイ
ル8との同芯度を向上することができ、それにより磁気
特性向上に寄与することができる。またコイル組立体6
の成形時には、図10で示したインジェクション成形装
置における型23,24間に形成されるキャビティ22
内に予備組立体6′を装入した状態で、前記キャビティ
22に溶融した合成樹脂を注入してモールド部9を形成
するが、その際に、各弾性爪部13とコイル8との間に
空隙が生じることはなく、さらに各弾性爪部13相互間
にスリット11が存在することにより、溶融合成樹脂が
各スリット11からコイル8の内方側に流入するので、
コイル8およびボビン7間に空気が溜まる空隙が生じる
ことはない。したがって温度上昇によってもコイル組立
体6が破裂することはない。
【0021】しかもコイル8のリード線8a,8bは、
中空金属細管から成る接続端子10,10に挿通された
後に、接続端子10,10の外端部から毛細管現象によ
り吸い上げたはんだで接続されるものであり、接続作業
が極めて容易であるとともに、接続端子10,10とリ
ード線8a,8bとの接続部にモールド部9成形時のモ
ールド圧力が作用することもなく、接続端子10,10
とリード線8a,8bとの接続を確実に維持することが
できる。
【0022】さらに接続端子10となる中空金属細管
は、はんだに対する濡れ性を不良とした第1の線材18
の外周に、前記はんだに対する濡れ性を良好とした第2
の線材19をその隣接部が相互に密接するようにして螺
旋状に巻付けて線材集合体20を形成し、その線材集合
体20における第2の線材19同士をはんだ付けした状
態で、線材集合体20から第1の線材18を引き抜くこ
とにより形成されるものであるので、極めて小径である
中空金属細管から成る接続端子10を容易かつ低コスト
で製造することができる。
【0023】上記実施例では、接続端子10の製造にあ
たって第2の線材19を複数本用いるようにしたが、単
一である第2の線材19を第1の線材18に螺旋状に巻
付けるようにしてもよく、また第1の線材18は、セラ
ミックス等の金属以外の材料により形成されるものであ
ってもよい。
【0024】図11は本発明の他の実施例を示すもので
あり、内、外面が平滑である従来周知の中空金属細管で
接続端子10′,10′を形成するようにしてもよい。
【0025】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の
範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の小設
計変更を行なうことが可能である。
【0026】
【発明の効果】以上のように請求項1記載の発明によれ
ば、接続端子を中空金属細管とし、ボビンに巻装したコ
イルに連なるリード線を接続端子内に挿通した後、接続
端子の外端部からリード線および接続端子間に毛細管現
象により吸い上げたはんだでリード線を接続端子に接続
するので、リード線の接続端子への接続作業を極めて容
易に行なうことができるとともに、その接続状態を確実
に維持することができる。
【0027】また請求項2記載の発明によれば、はんだ
に対する濡れ性を不良とした第1の線材の外周に、前記
はんだに対する濡れ性を良好として金属により形成した
第2の線材をその隣接部が相互に密接するようにして螺
旋状に巻付けて線材集合体を構成し、第2の線材同士を
はんだ付けした状態で線材集合体から第1の線材を引き
抜くことにより中空金属細管である接続端子を形成する
ので、接続端子を容易にかつ低コストで製造することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例のコイル組立体の縦断面図であって図
2の1−1線に沿う断面図である。
【図2】図1の2−2線断面図である。
【図3】ボビンの縦断面図であって図4の3−3線断面
図である。
【図4】図3の4−4線断面図である。
【図5】図3の5−5線断面図である。
【図6】線材集合体の斜視図である。
【図7】中空金属細管の斜視図である。
【図8】図7の8−8線拡大断面図である。
【図9】接続端子の外端部を溶融はんだに浸した状態を
示す縦断側面図である。
【図10】インジェクション成形装置の縦断面図であ
る。
【図11】他の実施例の図1に対応した縦断面図であ
る。
【符号の説明】
6 コイル組立体 6′ 予備組立体 7 ボビン 8 コイル 8a,8b リード線 10,10′ 接続端子 18 第1の線材 19 第2の線材 20 線材集合体

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外側方に突出する一対の接続端子(1
    0,10′)を軸方向一端側に備えるボビン(7)に、
    コイル(8)を巻装するとともに該コイル(8)に連な
    る一対のリード線(8a,8b)を前記両接続端子(1
    0,10′)に個別に接続して予備組立体(6′)を構
    成し、接続端子(10,10′)の外端部を外方に突出
    するようにして該予備組立体(6′)を合成樹脂により
    モールド被覆してコイル組立体(6)を製造する、コイ
    ル組立体の製造方法において、接続端子(10,1
    0′)を中空金属細管とし、ボビン(7)に巻装したコ
    イル(8)に連なるリード線(8a,8b)を接続端子
    (10,10′)内に挿通した後、接続端子(10,1
    0)の外端部からリード線(8a,8b)および接続端
    子(10,10′)間に毛細管現象により吸い上げたは
    んだでリード線(8a,8b)を接続端子(10,1
    0′)に接続することを特徴とするコイル組立体の製造
    方法。
  2. 【請求項2】 はんだに対する濡れ性を不良とした第1
    の線材(18)の外周に、前記はんだに対する濡れ性を
    良好として金属により形成した第2の線材(19)をそ
    の隣接部が相互に密接するようにして螺旋状に巻付けて
    線材集合体(20)を構成し、第2の線材(19)同士
    をはんだ付けした状態で線材集合体(20)から第1の
    線材(18)を引き抜くことにより中空金属細管である
    接続端子(10)を形成することを特徴とする請求項1
    記載のコイル組立体の製造方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005265001A (ja) * 2004-03-17 2005-09-29 Keihin Corp 電磁弁
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