JPH055821Y2

JPH055821Y2 -

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Publication number: JPH055821Y2
Application number: JP1985027657U
Authority: JP
Priority date: 1985-02-27
Filing date: 1985-02-27
Publication date: 1993-02-16
Anticipated expiration: 2000-02-27
Also published as: JPS61144759U

Description

【考案の詳細な説明】本考案はモータ、特にステツピングモータ等の
励磁巻線部と外付導体との結線に関するものであ
る。

従来の技術の説明従来技術としては、実開昭56−149413がある。

その内容は円環部の両端にフランジ部を有する
ボビン本体と大略Ｌ字形をなす複数の端子ピンを
保持するピンホルダ部とが前記の一方のフランジ
端部で屈曲自在に連接する如く一体的に成型され
てなる合成樹脂製環状コイルボビンであり、上記
のような樹脂製ボビンの為、機械的強度に問題の
あること、また、構成部品としてボビンが必要な
為、ボビンを省いた省略構成の可能性が無い事等
の欠点があつた。

また実開昭56−123752があり、その内容はコイ
ルボビンのフランジ部の一側端に折曲用ヒンジで
一体に端子部を設け、ヒンジ部で端子部を巻線外
周上方に折曲するようにしたモータ用コイルボビ
ンであり、実開昭56−149413と同様の欠点があつ
た。

考案の目的本考案は樹脂製ボビンとは無関係に、金属性の
ヨークの外周の一部を突出させてコネクタ保持部
とし、該保持部にコネクタを固定するようにし
て、コネクタ保持の機械的強度を保証するととも
に、励磁コイル及び外付導体を接続するコネクタ
をコイルボビン並びにヨークと別個部品とするこ
とにより、ステツピングモータの結線処理に好適
なヨークとコネクタの構造を提供することを目的
とする。

第１図は本考案を実施したモータの全体図で、
１はコネクタを保持したヨーク、２ａ及び２ｂは
軸受、３Ａ，３Ｂはコネクタ、４ａ，４ｂは励磁
コイルを巻くボビン、５ａ，５ｂは励磁コイル、
６Ａ，６Ｂはヨーク、７はロータマグネツト、８
はコネクタを保持したヨークである。第１図の実
施例はPM型４相ステツピングモータの場合で５
ａ及び５ｂは２相ずつ励磁コイルが巻かれ、巻端
部はコネクタ３Ａ及び３Ｂに接続される。ヨーク
１及び８は軸受２ａ，２ｂをそれぞれ圧入保持
し、極歯１ａ，１ｂ，１ｃ…、８ａ，８ｂ，８ｃ
…を有している。各極歯は内径部を中心に切り起
こし、前記ロータマグネツト７の回転軸７ａの軸
線まわりに設ける。６Ａ，６Ｂのヨークはロータ
マグネツト７の回転する内径部からそれぞれ極歯
６A₁，６A₂…６B₁，６B₂…が切り起こされてい
る。

第２図、第３図、第４図は第１図の実施例の工
程要旨である。第２図は励磁コイルを巻くときの
図であり、１はコネクタを保持するヨーク、４ａ
はボビン、５ａはボビン４ａに巻かれたコイル、
３Ａはコネクタ、１０は巻線機のスピンドル、１
２はボビン４ａをスピンドル１０に取り付けるた
めの治具である。

ヨーク１，８の外周には切欠部１Ｐ，８Ｐがあ
り、その切欠部の一部より外周方向に向けてピン
状突起部１N₁，１N₂，８N₁，８N₂が伸びてい
る。コネクタ３Ａ，３Ｂはこの突出部に差し込ま
れてヨークにより外周上に保持されている。コネ
クタ３Ａ，３Ｂはコネクタ本体から互いに直角方
向に伸びて互いに導通しているコネクタピン３a₁
…、３a₂…及び３b₁…、３b₂…を有している。

第３図は第２図の斜視図であり、ヨーク１に取
りつけたコネクタ３Ａには励磁コイル５ａの巻端
がコネクタ３Ａの導電性ピン３a₁に接続される。

そして、ヨーク１のコネクタ外周の突起１N₁，
１N₂をコネクタ３Ａと共に図の矢印Ａの方向へ
ピン３a₁がヨーク１の外周部より中に入るように
ほぼ直角に折曲する。

折曲後の図が第４図でありコネクタのピンが折
曲されたことでヨーク１の外周より突出するピン
が外部導体と接続される。

このようにして第１図に示された各部品を組み
あわせる。

前述のヨークの折曲部の他の実施例を示したも
のが、第５図，第６図，第７図である。

第５図の例はヨーク１より突出する突起部１
N₁及び１N₂でコネクタ２０の両端の溝２０ａ，
２０ｂにはさみ込むもので、これは圧入等でもよ
い。また、図では直方形となつているが、折曲部
に容易とするために根元巾を細くしたり、根元部
の板厚を別工程で薄くしたりしても良い。

第６図の例はヨーク１の突起部１Ｎをコネクタ
の穴（不図示）に圧入する方式であり、第７図は
ヨーク１の突起部１N₁，１N₂に穴をあけておき
そこにコネクタ３０より出ているダボ３０ａ，３
０ｂを挿入し、固定する方式である。この場合ダ
ボ高さをヨーク板厚より若干高くし、突出する部
分を熱溶着、超音波溶着等で固定しても良いし、
圧入としても良い。

以上のように構成することによりモータの励磁
コイルの巻線作業、結線作業、その後の部品の組
み立て作業が簡略化される。またコネクタの保持
を金属であるヨークにて行なうため、保持力が強
いことがあげられる。

また、第２図に示した状態で巻線を行なう為に
ボビンのフランジは、片方は巻線治具、片方はヨ
ークで押えることが出来るため巻線治具としては
簡単である。

また、実施例で示されているボビンは機能とし
てはヨークと励磁コイルの電気的絶縁性を保つこ
とであつて、コイルが独立して円環状の形状であ
り、さらにヨークとの絶縁が出きれば、ボビン不
用となる。つまり、ヨークの表面に絶縁皮膜を施
したり、コイルを円環状に巻いたあと、樹脂モー
ルドとして、ヨークに挿入する手段を用いれば、
ボビンが省略でき、大きな利点となる。

前述した、コネクタの保持力については、工程
上としては、巻線時にコネクタをつけた。また高
速で巻線機のスピンドルを回転させても問題のな
いこと、また、コイルとコネクタの端子ピンの接
続の際には通常コイルをピンに２〜３回程度から
げるのであるが、その場合に、保持が強いために
安定すること、また、外部導体との接続作業時に
も信頼性が増すなどの利点がある。

以上説明したように、本考案によれば、樹脂製
ボビンとは無関係に金属性ヨークにコネクタ保持
部である突起部を設け、それをコネクタと共に折
曲した構成であるため、コネクタ保持の機械的強
度が保証されるとともに結線処理を容易に行な
え、信頼性、作業性の良いモータの製作が可能と
なる。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第４図は本考案の一実施例を示し、
第１図はコネクタを有したモータの展開図。第２
図ａは巻線状態を示す図。第２図ｂはヨーク１に
コネクタ４を取付けた平面図。第３図はコネクタ
に巻線を回巻した斜視図。第４図はコネクタを取
付けたヨークのコネクタ保持部を折曲げた状態の
側面図。第５図乃至第７図は他の実施例を示す斜
視図。１，８，６Ａ，６Ｂ……ヨーク、５ａ，５ｂ…
…励磁用コイル、３Ａ，３Ｂ……コネクタ。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

ボビンに回巻した励磁用コイルとマグネツトロ
ータ及びヨークとをモータ構成部品として備えた
ステツプモータにおいて、上記励磁用コイルに通
電するためのコネクタを上記ヨークとは別部品と
して形成するとともに、上記ヨークの外周の一部
を突出させて上記コネクタを保持する保持部と
し、該ヨーク外周の突出した保持部に上記コネク
タを保持し、該コネクタが保持された保持部を上
記ボビン側に折り曲げて構成されることを特徴と
するコネクタを有するモータ。