JPH10250236A - 感熱記録体 - Google Patents
感熱記録体Info
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- JPH10250236A JPH10250236A JP8280096A JP28009696A JPH10250236A JP H10250236 A JPH10250236 A JP H10250236A JP 8280096 A JP8280096 A JP 8280096A JP 28009696 A JP28009696 A JP 28009696A JP H10250236 A JPH10250236 A JP H10250236A
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Abstract
記録濃度の保存性に優れ、しかも記録感度の優れた感熱
記録体を提供する。 【解決手段】 下記一般式(1)で表されるフルオラン
誘導体の少なくとも1種、呈色剤として1−〔α−メチ
ル−α−(4'−ヒドロキシフェニル)エチル〕−4−
〔α',α'−ビス(4"−ヒドロキシフェニル)エチル〕
ベンゼンを用い、かつ熱可融性物質として1−(4−メ
チルフェノキシ)−2−(2−ナフトキシ)エタンおよ
び/または1,4−ビス(2−ナフトキシ)ブタンを含
有せしめた記録層を有する感熱記録体。 (式中、R1、R2はそれぞれC1〜C6のアルキル基、C
5〜C6のシクロアルキル基またはトリル基を示し、
R1、R2は隣接する窒素原子とともにヘテロ環を形成し
ても良い。また、R3、R4はそれぞれC1〜C6のアルキ
ル基またはフェニル基を示し、R3、R4は隣接する炭素
原子とともにC5〜C6のシクロアルキル環を形成しても
良い。)
Description
の塩基性染料と呈色剤との発色反応を利用した感熱記録
体に関し、特に高温環境下における地肌かぶりが少な
く、かつ経時的な記録像の保存性に優れ、しかも記録感
度の優れた感熱記録体に関するものである。
いしは無機呈色剤との呈色反応を利用し、熱により両発
色物質を接触させて記録像を得るようにした感熱記録体
はよく知られている。かかる感熱記録体は比較的安価で
あり、また記録機器がコンパクトでかつその補修も比較
的容易であるため、ファクシミリや各種計算機等の記録
媒体としてのみならず、幅広い分野において使用されて
いる。
システムが種々の製造工程で使用されるようになり、そ
れに伴い環境温度が150℃といった高温下で使用され
た場合でも、地肌かぶりが少なく且つ経時的な記録像の
保存性に優れ、しかも記録感度の優れた感熱記録体が求
められるようになってきた。従来一般に使用されている
熱可融性物質では、記録感度は改良されても、高温環境
下において地肌かぶりを生じたり、記録像の保存性が不
充分である等の欠点を伴い、満足すべき結果は得られて
いないのが現状である。このため、高温環境下で保管さ
れても記録層白紙部の白色度が低下せず、かつ記録濃度
の経時的な低下が少なく、しかも記録感度に優れた感熱
記録体が強く要請されている。
ないしは淡色の塩基性染料と呈色剤との発色反応を利用
した感熱記録体に関し、高温環境下における地肌カブリ
が少なく、かつ記録濃度の保存性に優れ、しかも記録感
度の優れた感熱記録体を提供することにある。
無色ないしは淡色の塩基性染料と呈色剤を含有する記録
層を設けた感熱記録体において、記録層中に、塩基性染
料として下記一般式(1)で表されるフルオラン誘導体
の少なくとも1種を用い、呈色剤として1−〔α−メチ
ル−α−(4'−ヒドロキシフェニル)エチル〕−4−
〔α',α'−ビス(4"−ヒドロキシフェニル)エチル〕
ベンゼンを用い、かつ熱可融性物質として1−(4−メ
チルフェノキシ)−2−(2−ナフトキシ)エタンおよ
び/または1,4−ビス(2−ナフトキシ)ブタンを含
有せしめたことを特徴とする感熱記録体に係る。
ルキル基、C5〜C6のシクロアルキル基またはトリル基
を示し、R1、R2は隣接する窒素原子とともにヘテロ環
を形成しても良い。また、R3、R4はそれぞれC1〜C6
のアルキル基またはフェニル基を示し、R3、R4は隣接
する炭素原子とともにC5〜C6のシクロアルキル環を形
成しても良い。)
基性染料として特定のフルオラン誘導体を、呈色剤とし
て1−〔α−メチル−α−(4'−ヒドロキシフェニ
ル)エチル〕−4−〔α',α'−ビス(4"−ヒドロキシ
フェニル)エチル〕ベンゼンをそれぞれ使用し、かつ1
−(4−メチルフェノキシ)−2−(2−ナフトキシ)
エタンおよび/または1,4−ビス(2−ナフトキシ)
ブタンを使用することにより、高温環境下における地肌
カブリが少なくて記録濃度の保存性に優れ、しかも記録
感度に優れた感熱記録体を得ているものである。
〜C6のアルキル基としてはメチル,エチル,プロピ
ル,ブチル,ペンチル,ヘキシル基、C5〜C6のシクロ
アルキル基としてはシクロペンチル,シクロヘキシル
基、R1,R2が隣接する窒素原子とともに形成するヘテ
ロ環としてはピロリジン,ピペリジン,モルホリン環等
を挙げることができる。
の具体例としては、例えば2,2−ビス{4−[6'−
N,N−ジエチルアミノ−3'−メチルスピロ(フタリド
−3,9'−キサンテン)−2'−イルアミノ]フェニ
ル}プロパン、2,2−ビス{4−[6'−N,N−ジ−
n−ブチルアミノ−3'−メチルスピロ(フタリド−3,
9'−キサンテン)−2'−イルアミノ]フェニル}プロ
パン、2,2−ビス{4−[6'−N,N−ジ−n−ペン
チルアミノ−3'−メチルスピロ(フタリド−3,9'−
キサンテン)−2'−イルアミノ]フェニル}プロパ
ン、2,2−ビス{4−[6'−N−エチル−N−イソア
ミルアミノ−3'−メチルスピロ(フタリド−3,9'−
キサンテン)−2'−イルアミノ]フェニル}プロパ
ン、2,2−ビス{4−[6'−N−メチル−N−n−プ
ロピルアミノ−3'−メチルスピロ(フタリド−3,9'
−キサンテン)−2'−イルアミノ]フェニル}プロパ
ン、2,2−ビス{4−[6'−N−シクロヘキシル−N
−メチルアミノ−3'−メチルスピロ(フタリド−3,
9'−キサンテン)−2'−イルアミノ]フェニル}プロ
パン、2,2−ビス{4−[6'−N−エチル−N−シク
ロヘキシルアミノ−3'−メチルスピロ(フタリド−3,
9'−キサンテン)−2'−イルアミノ]フェニル}プロ
パン、
3'−メチルスピロ(フタリド−3,9'−キサンテン)
−2'−イルアミノ]フェニル}プロパン、2,2−ビス
{4−[6'−ピペリジノ−3'−メチルスピロ(フタリ
ド−3,9'−キサンテン)−2'−イルアミノ]フェニ
ル}プロパン、2,2−ビス{4−[6'−モルホリノ−
3'−メチルスピロ(フタリド−3,9'−キサンテン)
−2'−イルアミノ]フェニル}プロパン、2,2−ビス
{4−[6'−N−エチル−N−p−トリルアミノ−3'
−メチルスピロ(フタリド−3,9'−キサンテン)−
2'−イルアミノ]フェニル}プロパン、2,2−ビス
{4−[6'−N,N−ジエチルアミノ−3'−メチルス
ピロ(フタリド−3,9'−キサンテン)−2'−イルア
ミノ]フェニル}ブタン、2,2−ビス{4−[6'−
N,N−ジ−n−ブチルアミノ−3'−メチルスピロ(フ
タリド−3,9'−キサンテン)−2'−イルアミノ]フ
ェニル}ブタン、2,2−ビス{4−[6'−N,N−ジ
−n−ペンチルアミノ−3'−メチルスピロ(フタリド
−3,9'−キサンテン)−2'−イルアミノ]フェニ
ル}ブタン、2,2−ビス{4−[6'−N−エチル−N
−イソアミルアミノ−3'−メチルスピロ(フタリド−
3,9'−キサンテン)−2'−イルアミノ]フェニル}
ブタン、2,2−ビス{4−[6'−N−メチル−N−n
−プロピルアミノ−3'−メチルスピロ(フタリド−3,
9'−キサンテン)−2'−イルアミノ]フェニル}ブタ
ン、2,2−ビス{4−[6'−N−シクロヘキシル−N
−メチルアミノ−3'−メチルスピロ(フタリド−3,
9'−キサンテン)−2'−イルアミノ]フェニル}ブタ
ン、2,2−ビス{4−[6'−N−エチル−N−シクロ
ヘキシルアミノ−3'−メチルスピロ(フタリド−3,
9'−キサンテン)−2'−イルアミノ]フェニル}ブタ
ン、
3'−メチルスピロ(フタリド−3,9'−キサンテン)
−2'−イルアミノ]フェニル}ブタン、2,2−ビス
{4−[6'−N−エチル−N−p−トリルアミノ−3'
−メチルスピロ(フタリド−3,9'−キサンテン)−
2'−イルアミノ]フェニル}ブタン、1,1−ビス{4
−[6'−N,N−ジ−n−ブチルアミノ−3'−メチル
スピロ(フタリド−3,9'−キサンテン)−2'−イル
アミノ]フェニル}シクロヘキサン、1,1−ビス{4
−[6'−N−シクロヘキシル−N−メチルアミノ−3'
−メチルスピロ(フタリド−3,9'−キサンテン)−
2'−イルアミノ]フェニル}シクロヘキサン、1,1−
ビス{4−[6'−N−エチル−N−シクロヘキシルア
ミノ−3'−メチルスピロ(フタリド−3,9'−キサン
テン)−2'−イルアミノ]フェニル}シクロヘキサ
ン、1,1−ビス{4−[6'−N−エチル−N−p−ト
リルアミノ−3'−メチルスピロ(フタリド−3,9'−
キサンテン)−2'−イルアミノ]フェニル}シクロヘ
キサン、1,1−ビス{4−[6'−N,N−ジ−n−ブ
チルアミノ−3'−メチルスピロ(フタリド−3,9'−
キサンテン)−2'−イルアミノ]フェニル}シクロペ
ンタン、
−p−トリルアミノ−3'−メチルスピロ(フタリド−
3,9'−キサンテン)−2'−イルアミノ]フェニル}
シクロペンタン、α,α−ビス{4−[6'−N,N−ジ
−n−ブチルアミノ−3'−メチルスピロ(フタリド−
3,9'−キサンテン)−2'−イルアミノ]フェニル}
エチルベンゼン、α,α−ビス{4−[6'−N−シクロ
ヘキシル−N−メチルアミノ−3'−メチルスピロ(フ
タリド−3,9'−キサンテン)−2'−イルアミノ]フ
ェニル}エチルベンゼン、α,α−ビス{4−[6'−N
−エチル−N−p−トリルアミノ−3'−メチルスピロ
(フタリド−3,9'−キサンテン)−2'−イルアミ
ノ]フェニル}エチルベンゼン、2,2−ビス{4−
[6'−N,N−ジ−n−ブチルアミノ−3'−メチルス
ピロ(フタリド−3,9'−キサンテン)−2'−イルア
ミノ]フェニル}−4−メチルペンタン、2,2−ビス
{4−[6'−N−エチル−N−p−トリルアミノ−3'
−メチルスピロ(フタリド−3,9'−キサンテン)−
2'−イルアミノ]フェニル}−4−メチルペンタン等
が挙げられる。
{4−[6'−N−エチル−N−p−トリルアミノ−3'
−メチルスピロ(フタリド−3,9'−キサンテン)−
2'−イルアミノ]フェニル}プロパンおよび2,2−ビ
ス{4−[6'−N−エチル−N−p−トリルアミノ−
3'−メチルスピロ(フタリド−3,9'−キサンテン)
−2'−イルアミノ]フェニル}ブタンは、とりわけ優
れた耐熱性を示すため特に好ましく用いられる。もちろ
ん、上記の如きフルオラン誘導体はこれらに限定される
ものではなく、また必要に応じて二種以上を併用するこ
ともできる。
1−〔α−メチル−α−(4'−ヒドロキシフェニル)
エチル〕−4−〔α',α'−ビス(4"−ヒドロキシフェ
ニル)エチル〕ベンゼンの使用量は特に限定するもので
はないが、一般に塩基性染料100重量部に対して50
〜700重量部、好ましくは100〜500重量部程度
の範囲で調節される。なお、本発明の所望の効果を損な
わない限りにおいて他の公知の呈色剤を併用することも
可能である。
られる1−(4−メチルフェノキシ)−2−(2−ナフ
トキシ)エタンおよび/または1,4−ビス(2−ナフ
トキシ)ブタンの使用量は特に限定するものではない
が、一般に塩基性染料100重量部に対して50〜10
00重量部、好ましくは50〜500重量部程度の範囲
で調節される。なお、本発明の所望の効果を損なわない
限りにおいて他の公知の熱可融性物質を併用することも
可能である。
記の如き特定の塩基性染料と呈色剤及び熱可融性物質を
組み合わせることで、150℃といった高温環境下で取
り扱われても地肌カブリが少なく且つ記録濃度の保存性
に優れ、しかも記録感度の良い感熱記録体を得ているも
のであるが、記録層中にさらに下記の如き保存性改良剤
を含有せしめると、記録濃度の保存性が一段と向上した
感熱記録体が得られるため好ましい。
としては、例えば1,1,3−トリス(2−メチル−4−
ヒドロキシ−5−シクロヘキシルフェニル)ブタン、
1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−
tert−ブチルフェニル)ブタン、4,4'−チオビス
(3−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、
1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ
−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼ
ン、テトラキス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−
ピペリジニル)−1,2,3,4−ブタンカルボキシレー
ト、4−ベンジルオキシフェニル−4'−(2−メチル
−2,3−エポキシプロピルオキシ)フェニルスルホ
ン、1,3,5−トリス(4−tert−ブチル−3−ヒ
ドロキシ−2,6−ジメチルベンジル)イソシアヌル
酸、4,4'−ブチリデンビス(6−tert−ブチル−
m−クレゾール)、2,2−メチレンビス[4−(1,
1,3,3−テトラメチルブチル)−6−(2H−ベンゾ
トリアゾール−2−イル)フェノール]、2,2−メチ
レンビス[4−メチル−6−(2H−ベンゾトリアゾー
ル−2−イル)フェノール]、2,2−メチレンビス
[4−tert−ブチル−6−(2H−ベンゾトリアゾ
ール−2−イル)フェノール]、1,3,5−トリス
(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベン
ジル)イソシアヌル酸、4,4'−ジグリシジルオキシジ
フェニルスルホン、クレゾールノボラック型エポキシ樹
脂、フェノールノボラック型エポキシ樹脂、N,N'−ジ
−2−ナフチル−p−フェニレンジアミン、2,2'−メ
チレンビス(4,6−ジ−tert−ブチルフェニル)
ホスフェイトのナトリウム塩またはマグネシウム塩、
1,4−ビス(4−ベンゾイル−3−ヒドロキシフェノ
キシ)ブタン等が挙げられる。なお、これらの化合物は
必要に応じて二種以上を併用することも可能である。
散媒体とし、ボールミル、アトライター、サンドミル、
コロイドミル等の撹拌・粉砕機により塩基性染料、呈色
剤、熱可融性物質等を一緒にまたは別々に分散するなど
して行われる。
デンプン類、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセル
ロース、カルボキシメチルセルロース、ゼラチン、カゼ
イン、アラビアゴム、ポリビニルアルコール、スチレン
・無水マレイン酸共重合体塩、スチレン・アクリル酸共
重合体塩、スチレン・ブタジエン共重合体エマルジョン
等が全固形分の2〜40重量%、好ましくは5〜25重
量%程度用いられる。もちろん、これらのバインダー類
は二種類以上を併用することも可能である。
ことができ、例えば、ジオクチルスルホコハク酸ナトリ
ウム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ラウリ
ルアルコール硫酸エステル・ナトリウム塩、脂肪酸金属
塩等の分散剤、その他消泡剤、螢光染料、着色染料、酸
化防止剤等が挙げられる。また、感熱記録体が記録機器
あるいは記録ヘッドとの接触によってスティッキングを
生じないよう塗料中にステアリン酸、ポリエチレン、カ
ルナバロウ、パラフィンワックス、ステアリン酸亜鉛、
ステアリン酸カルシウム、エステルワックス等の分散液
もしくはエマルジョン等を添加することもできる。
るためにカオリン、クレー、タルク、炭酸カルシウム、
炭酸マグネシウム、焼成クレー、酸化チタン、珪藻土、
微粒子状無水シリカ、活性白土等の無機顔料やスチレン
マイクロボール、ナイロンパウダー、ポリエチレンパウ
ダー、尿素・ホルマリン樹脂フィラー、生でんぷん粒子
等の有機顔料を添加することもできる。
ラスチックフィルム、合成紙、あるいはプラスチックフ
ィルムや合成紙をコート紙や上質紙等と接着剤を介して
貼合せたもの、または紙にプラスチックをラミネートし
たもの等が使用される。かかるプラスチックフィルムと
しては、例えば、ポリエステル、ポリプロピレン、ナイ
ロン等のフィルムが挙げられる。
るものではなく、従来から周知慣用の技術に従って形成
することができ、例えばバーコーティング、エアーナイ
フコーティング、ロッドブレードコーティング、ピュア
ブレードコーティング、ショートドウェルコーティング
等により塗液を塗布・乾燥する方法等によって形成され
る。なお、支持体としてプラスチックフィルムを使用す
る場合には、表面にコロナ放電、電子線照射等の処理を
施すことで、塗布効率を高めることもできる。また塗液
の塗布量についても特に限定されるものではないが、通
常、乾燥重量で2〜10g/m2、好ましくは3〜8g/m2
程度の範囲で調節される。
顔料等から構成される保護層を設けることにより、耐ス
ティック性、耐スクラッチ性に優れた感熱記録体が得ら
れる。保護層に使用される接着剤の具体例としては、例
えば各種の鹸化度のポリビニルアルコール、アセトアセ
チル基変性ポリビニルアルコール、カルボキシ変性ポリ
ビニルアルコール、シリコン変性ポリビニルアルコー
ル、アクリル樹脂、ポリウレタン系樹脂が挙げられる。
また、これらの接着剤は、全固型量に対して10〜95
重量%、好ましくは30〜90重量%の範囲で調整する
のが望ましい。保護層の塗布量としては、乾燥重量で
0.5〜10g/m2、好ましくは、1〜7g/m2程度の範
囲で調節される。
−3'−ドデシル−5'−メチルフェニル)ベンゾトリア
ゾール等の常温で液体の紫外線吸収剤を内包したマイク
ロカプセルを添加することにより光に対して地肌部の黄
変や記録像の褪色が著しく改良される。
の目的のために水溶性、水分散性、電子線硬化性、紫外
線硬化性樹脂を含む層を設けることも可能であり、支持
体の裏面に保護層を設けたり、支持体と記録層の間に中
間層を設けることももちろん可能で、感熱記録体製造分
野における各種の公知技術が付加し得るものである。
説明するが、もちろんこれらに限定されるものではな
い。また特に断らない限り例中の部および%はそれぞれ
重量部および重量%を示す。
ス,見掛け比重:0.22g/cm3,エンゲルハード社
製)100部、スチレン・ブタジエン共重合体ラテック
ス(固形分:50%)15部、ポリビニルアルコール1
0%水溶液30部、および水200部からなる組成物を
混合して中間層用塗液を調製した。得られた塗液を50
g/m2の上質紙に乾燥後の塗布量が10g/m2となるよう
に塗布、乾燥して中間層を形成した。
−エチル−N−p−トリルアミノ−3'−メチルスピロ
(フタリド−3,9'−キサンテン)−2'−イルアミ
ノ]フェニル}プロパン20部、メチルセルロースの5
%水溶液6部、および水54部からなる組成物をサンド
ミルで平均粒子径が0.8μmとなるまで粉砕し、A液を
得た。
(4'−ヒドロキシフェニル)エチル〕−4−〔α',α'
−ビス(4"−ヒドロキシフェニル)エチル〕ベンゼン
40部、メチルセルロースの5%水溶液10部、および
水110部からなる組成物をサンドミルで平均粒子径が
1.2μmとなるまで粉砕し、B液を得た。
シ)−2−(2−ナフトキシ)エタン40部、メチルセ
ルロースの5%水溶液10部、および水100部からな
る組成物をサンドミルで平均粒径が1.5μmとなるまで
粉砕し、C液を得た。
部、C液120部、軽質炭酸カルシウム10部、微粒子
酸化珪素顔料(吸油量 180ml/100g)20部、ス
テアリン酸亜鉛の30%水分散液15部、およびポリビ
ニルアルコールの15%水溶液100部を混合・撹拌し
て得られた塗液を上記の中間層上に乾燥重量が5g/m2
となるように塗布乾燥し、スーパーキャレンダー処理し
て感熱記録体を得た。
−(2−ナフトキシ)エタンの代わりに1,4−ビス
(2−ナフトキシ)ブタンを用いた以外は、実施例1と
同様にして感熱記録体を得た。
ル−N−p−トリルアミノ−3'−メチルスピロ(フタ
リド−3,9'−キサンテン)−2'−イルアミノ]フェ
ニル}プロパンの代わりに下記の化合物を用いた以外
は、実施例1と同様にして感熱記録体を得た。 実施例3:2,2−ビス{4−[6'−N−ジ−n−ブチ
ルアミノ−3'−メチルスピロ(フタリド−3,9'−キ
サンテン)−2'−イルアミノ]フェニル}プロパン 実施例4:2,2−ビス{4−[6'−N−シクロヘキシ
ル−N−メチルアミノ−3'−メチルスピロ(フタリド
−3,9'−キサンテン)−2'−イルアミノ]フェニ
ル}プロパン 実施例5:2,2−ビス{4−[6'−N−エチル−N−
p−トリルアミノ−3'−メチルスピロ(フタリド−3,
9'−キサンテン)−2'−イルアミノ]フェニル}ブタ
ン
ル−N−p−トリルアミノ−3'−メチルスピロ(フタ
リド−3,9'−キサンテン)−2'−イルアミノ]フェ
ニル}プロパンの代わりに3−ジ−n−ブチルアミノ−
6−メチル−7−アニリノフルオランを用いた以外は、
実施例1と同様にして感熱記録体を得た。
ドロキシフェニル)エチル〕−4−〔α',α'−ビス
(4"−ヒドロキシフェニル)エチル〕ベンゼンの代わ
りに下記の化合物を用いた以外は、実施例1と同様にし
て感熱記録体を得た。 比較例2:4,4'−イソプロピリデンジフェノール 比較例3:4,4'−ジヒドロキシジフェニルスルホン
実施例1と同様にして感熱記録体を得た。
−(2−ナフトキシ)エタンの代わりに下記の化合物を
用いた以外は、実施例1と同様にして感熱記録体を得
た。 比較例5:1,2−ビス(3−メチルフェノキシ)エタ
ン 比較例6:1,2−ビス(2−ナフトキシ)エタン
の方法で評価し、その結果を表1に示した。 〔記録濃度〕感熱記録用評価機〔大倉電機社製,TH−
PMD型,印加エネルギー 0.4mJ/dot〕で記録
し、得られた記録部の記録濃度および未記録部の濃度を
マクベス濃度計〔マクベス社製,RD−914型,ビジ
ュアルフィルター〕で測定した。
記録後の感熱記録体を、150℃の恒温器に1時間放置
した後、未記録部および記録部の濃度をマクベス濃度計
(ビジュアルフィルター)で測定した。
の感熱記録体は特に地肌カブリが少なく且つ記録濃度の
保存性が高く、しかも記録感度の高い優れた記録体であ
った。
Claims (2)
- 【請求項1】 支持体上に、無色ないしは淡色の塩基性
染料と呈色剤を含有する記録層を設けた感熱記録体にお
いて、記録層中に、塩基性染料として下記一般式(1)
で表されるフルオラン誘導体の少なくとも1種を用い、
呈色剤として1−〔α−メチル−α−(4'−ヒドロキ
シフェニル)エチル〕−4−〔α',α'−ビス(4"−ヒ
ドロキシフェニル)エチル〕ベンゼンを用い、かつ熱可
融性物質として1−(4−メチルフェノキシ)−2−
(2−ナフトキシ)エタンおよび/または1,4−ビス
(2−ナフトキシ)ブタンを含有せしめたことを特徴と
する感熱記録体。 【化1】 (式中、R1、R2はそれぞれC1〜C6のアルキル基、C
5〜C6のシクロアルキル基またはトリル基を示し、
R1、R2は隣接する窒素原子とともにヘテロ環を形成し
ても良い。また、R3、R4はそれぞれC1〜C6のアルキ
ル基またはフェニル基を示し、R3、R4は隣接する炭素
原子とともにC5〜C6のシクロアルキル環を形成しても
良い。) - 【請求項2】 一般式(1)において、R1がエチル
基、R2がp−トリル基、R3がメチル基、R4がメチル
基またはエチル基である請求項1記載の感熱記録体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8280096A JPH10250236A (ja) | 1996-09-30 | 1996-09-30 | 感熱記録体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8280096A JPH10250236A (ja) | 1996-09-30 | 1996-09-30 | 感熱記録体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10250236A true JPH10250236A (ja) | 1998-09-22 |
Family
ID=17620272
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8280096A Pending JPH10250236A (ja) | 1996-09-30 | 1996-09-30 | 感熱記録体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10250236A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20180105086A (ko) | 2017-03-14 | 2018-09-27 | 도쿄엘렉트론가부시키가이샤 | 종형 열처리 장치 및 종형 열처리 장치의 운전 방법 |
-
1996
- 1996-09-30 JP JP8280096A patent/JPH10250236A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20180105086A (ko) | 2017-03-14 | 2018-09-27 | 도쿄엘렉트론가부시키가이샤 | 종형 열처리 장치 및 종형 열처리 장치의 운전 방법 |
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