JPH09202054A - 感熱記録体 - Google Patents
感熱記録体Info
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- JPH09202054A JPH09202054A JP8013193A JP1319396A JPH09202054A JP H09202054 A JPH09202054 A JP H09202054A JP 8013193 A JP8013193 A JP 8013193A JP 1319396 A JP1319396 A JP 1319396A JP H09202054 A JPH09202054 A JP H09202054A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】無色ないしは淡色の塩基性染料と呈色剤との発
色反応を利用した感熱記録体に関し、高温環境下におけ
る地肌カブリが少なく、しかも記録濃度の経時的な低下
が少ない感熱記録体を提供する。 【解決手段】支持体上に、無色ないしは淡色の塩基性染
料と呈色剤を含有する記録層を設けた感熱記録体におい
て、記録層中に、塩基性染料として下記一般式(1)で
表されるフルオラン誘導体の少なくとも1種を用い、か
つ呈色剤として1−〔α−メチル−α−(4’−ヒドロ
キシフェニル)エチル〕−4−〔α’,α’−ビス
(4”−ヒドロキシフェニル)エチル〕ベンゼンを使用
した感熱記録体。 【化1】 (式中、R1 、R2 はそれぞれC1 〜C6 のアルキル
基、C5 〜C6 のシクロアルキル基またはトリル基を示
し、R1 、R2 は隣接する窒素原子とともにヘテロ環を
形成しても良い。また、R3 、R4 はそれぞれC1 〜C
6 のアルキル基またはフェニル基を示し、R3 、R4 は
隣接する炭素原子とともにC5 〜C6 のシクロアルカン
を形成しても良い。)
色反応を利用した感熱記録体に関し、高温環境下におけ
る地肌カブリが少なく、しかも記録濃度の経時的な低下
が少ない感熱記録体を提供する。 【解決手段】支持体上に、無色ないしは淡色の塩基性染
料と呈色剤を含有する記録層を設けた感熱記録体におい
て、記録層中に、塩基性染料として下記一般式(1)で
表されるフルオラン誘導体の少なくとも1種を用い、か
つ呈色剤として1−〔α−メチル−α−(4’−ヒドロ
キシフェニル)エチル〕−4−〔α’,α’−ビス
(4”−ヒドロキシフェニル)エチル〕ベンゼンを使用
した感熱記録体。 【化1】 (式中、R1 、R2 はそれぞれC1 〜C6 のアルキル
基、C5 〜C6 のシクロアルキル基またはトリル基を示
し、R1 、R2 は隣接する窒素原子とともにヘテロ環を
形成しても良い。また、R3 、R4 はそれぞれC1 〜C
6 のアルキル基またはフェニル基を示し、R3 、R4 は
隣接する炭素原子とともにC5 〜C6 のシクロアルカン
を形成しても良い。)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無色ないしは淡色
の塩基性染料と呈色剤との発色反応を利用した感熱記録
体に関し、特に高温環境下における地肌かぶりが少な
く、しかも記録濃度の経時的な低下が少ない感熱記録体
に関するものである。
の塩基性染料と呈色剤との発色反応を利用した感熱記録
体に関し、特に高温環境下における地肌かぶりが少な
く、しかも記録濃度の経時的な低下が少ない感熱記録体
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】無色ないしは淡色の塩基性染料と有機な
いしは無機呈色剤との呈色反応を利用し、熱により両発
色物質を接触させて記録像を得るようにした感熱記録体
はよく知られている。かかる感熱記録体は比較的安価で
あり、また記録機器がコンパクトでかつその補修も比較
的容易であるため、ファクシミリや各種計算機等の記録
媒体としてのみならず、幅広い分野において使用されて
いる。
いしは無機呈色剤との呈色反応を利用し、熱により両発
色物質を接触させて記録像を得るようにした感熱記録体
はよく知られている。かかる感熱記録体は比較的安価で
あり、また記録機器がコンパクトでかつその補修も比較
的容易であるため、ファクシミリや各種計算機等の記録
媒体としてのみならず、幅広い分野において使用されて
いる。
【0003】例えば、POS(Point of Sa
les)ラベルシステムが種々の製造工程で使用される
ようになり、それに伴い環境温度が150℃といった高
温条件下で使用された場合でも、地肌かぶりが少なくし
かも経時的に記録濃度の低下が少ない感熱記録体が要望
される。
les)ラベルシステムが種々の製造工程で使用される
ようになり、それに伴い環境温度が150℃といった高
温条件下で使用された場合でも、地肌かぶりが少なくし
かも経時的に記録濃度の低下が少ない感熱記録体が要望
される。
【0004】塩基性染料と呈色剤との発色反応を利用し
た感熱記録体は、高温環境下において地肌カブリが強く
なる欠点がある。かかる欠点を改良する目的で特定の塩
基性染料と顕色剤を併用した感熱記録体が数多く提案さ
れているが、環境温度が150℃といった高温条件下で
満足な耐熱性を有する記録体が得られていないのが現状
である。
た感熱記録体は、高温環境下において地肌カブリが強く
なる欠点がある。かかる欠点を改良する目的で特定の塩
基性染料と顕色剤を併用した感熱記録体が数多く提案さ
れているが、環境温度が150℃といった高温条件下で
満足な耐熱性を有する記録体が得られていないのが現状
である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、無色
ないしは淡色の塩基性染料と呈色剤との発色反応を利用
した感熱記録体に関し、高温環境下における地肌カブリ
が少なく、しかも記録濃度の経時的な低下が少ない感熱
記録体を提供することにある。
ないしは淡色の塩基性染料と呈色剤との発色反応を利用
した感熱記録体に関し、高温環境下における地肌カブリ
が少なく、しかも記録濃度の経時的な低下が少ない感熱
記録体を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、支持体上
に、無色ないしは淡色の塩基性染料と呈色剤を含有する
記録層を設けた感熱記録体において、記録層中に、塩基
性染料として下記一般式(1)で表されるフルオラン誘
導体の少なくとも1種を用い、かつ呈色剤として1−
〔α−メチル−α−(4’−ヒドロキシフェニル)エチ
ル〕−4−〔α’,α’−ビス(4”−ヒドロキシフェ
ニル)エチル〕ベンゼンを使用することにより、上記課
題が解決されるに至った。
に、無色ないしは淡色の塩基性染料と呈色剤を含有する
記録層を設けた感熱記録体において、記録層中に、塩基
性染料として下記一般式(1)で表されるフルオラン誘
導体の少なくとも1種を用い、かつ呈色剤として1−
〔α−メチル−α−(4’−ヒドロキシフェニル)エチ
ル〕−4−〔α’,α’−ビス(4”−ヒドロキシフェ
ニル)エチル〕ベンゼンを使用することにより、上記課
題が解決されるに至った。
【0007】
【化2】
【0008】(式中、R1 、R2 はそれぞれC1 〜C6
のアルキル基、C5 〜C6 のシクロアルキル基またはト
リル基を示し、R1 、R2 は隣接する窒素原子とともに
ヘテロ環を形成しても良い。また、R3 、R4 はそれぞ
れC1 〜C6 のアルキル基またはフェニル基を示し、R
3 、R4 は隣接する炭素原子とともにC5 〜C6 のシク
ロアルキル環を形成しても良い。)
のアルキル基、C5 〜C6 のシクロアルキル基またはト
リル基を示し、R1 、R2 は隣接する窒素原子とともに
ヘテロ環を形成しても良い。また、R3 、R4 はそれぞ
れC1 〜C6 のアルキル基またはフェニル基を示し、R
3 、R4 は隣接する炭素原子とともにC5 〜C6 のシク
ロアルキル環を形成しても良い。)
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の感熱記録体は、無色ない
しは淡色の塩基性染料として特定のフルオラン誘導体を
使用し、さらに呈色剤として1−〔α−メチル−α−
(4’−ヒドロキシフェニル)エチル〕−4−〔α’,
α’−ビス(4”−ヒドロキシフェニル)エチル〕ベン
ゼンを使用することにより、高温環境下における地肌カ
ブリが少なく、しかも記録濃度の経時的な低下が少ない
感熱記録体が得られるものである。
しは淡色の塩基性染料として特定のフルオラン誘導体を
使用し、さらに呈色剤として1−〔α−メチル−α−
(4’−ヒドロキシフェニル)エチル〕−4−〔α’,
α’−ビス(4”−ヒドロキシフェニル)エチル〕ベン
ゼンを使用することにより、高温環境下における地肌カ
ブリが少なく、しかも記録濃度の経時的な低下が少ない
感熱記録体が得られるものである。
【0010】本発明において用いられる前記一般式
(1)で表されるフルオラン誘導体の具体例としては、
例えば2,2−ビス{4−[6’−N,N−ジエチルア
ミノ−3’−メチルスピロ(フタリド−3,9’−キサ
ンテン)−2’−イルアミノ]フェニル}プロパン、
2,2−ビス{4−[6’−N,N−ジ−n−ブチルア
ミノ−3’−メチルスピロ(フタリド−3,9’−キサ
ンテン)−2’−イルアミノ]フェニル}プロパン、
2,2−ビス{4−[6’−N,N−ジ−n−ペンチル
アミノ−3’−メチルスピロ(フタリド−3,9’−キ
サンテン)−2’−イルアミノ]フェニル}プロパン、
2,2−ビス{4−[6’−N−エチル−N−イソアミ
ルアミノ−3’−メチルスピロ(フタリド−3,9’−
キサンテン)−2’−イルアミノ]フェニル}プロパ
ン、2,2−ビス{4−[6’−N−メチル−N−n−
プロピルアミノ−3’−メチルスピロ(フタリド−3,
9’−キサンテン)−2’−イルアミノ]フェニル}プ
ロパン、2,2−ビス{4−[6’−N−シクロヘキシ
ル−N−メチルアミノ−3’−メチルスピロ(フタリド
−3,9’−キサンテン)−2’−イルアミノ]フェニ
ル}プロパン、2,2−ビス{4−[6’−N−エチル
−N−シクロヘキシルアミノ−3’−メチルスピロ(フ
タリド−3,9’−キサンテン)−2’−イルアミノ]
フェニル}プロパン、2,2−ビス{4−[6’−ピロ
リジノ−3’−メチルスピロ(フタリド−3,9’−キ
サンテン)−2’−イルアミノ]フェニル}プロパン、
2,2−ビス{4−[6’−N−エチル−N−p−トリ
ルアミノ−3’−メチルスピロ(フタリド−3,9’−
キサンテン)−2’−イルアミノ]フェニル}プロパ
ン、2,2−ビス{4−[6’−N,N−ジエチルアミ
ノ−3’−メチルスピロ(フタリド−3,9’−キサン
テン)−2’−イルアミノ]フェニル}ブタン、2,2
−ビス{4−[6’−N,N−ジ−n−ブチルアミノ−
3’−メチルスピロ(フタリド−3,9’−キサンテ
ン)−2’−イルアミノ]フェニル}ブタン、2,2−
ビス{4−[6’−N,N−ジ−n−ペンチルアミノ−
3’−メチルスピロ(フタリド−3,9’−キサンテ
ン)−2’−イルアミノ]フェニル}ブタン、2,2−
ビス{4−[6’−N−エチル−N−イソアミルアミノ
−3’−メチルスピロ(フタリド−3,9’−キサンテ
ン)−2’−イルアミノ]フェニル}ブタン、2,2−
ビス{4−[6’−N−メチル−N−n−プロピルアミ
ノ−3’−メチルスピロ(フタリド−3,9’−キサン
テン)−2’−イルアミノ]フェニル}ブタン、2,2
−ビス{4−[6’−N−シクロヘキシル−N−メチル
アミノ−3’−メチルスピロ(フタリド−3,9’−キ
サンテン)−2’−イルアミノ]フェニル}ブタン、
2,2−ビス{4−[6’−N−エチル−N−シクロヘ
キシルアミノ−3’−メチルスピロ(フタリド−3,
9’−キサンテン)−2’−イルアミノ]フェニル}ブ
タン、2,2−ビス{4−[6’−ピロリジノ−3’−
メチルスピロ(フタリド−3,9’−キサンテン)−
2’−イルアミノ]フェニル}ブタン、2,2−ビス
{4−[6’−N−エチル−N−p−トリルアミノ−
3’−メチルスピロ(フタリド−3,9’−キサンテ
ン)−2’−イルアミノ]フェニル}ブタン、1,1−
ビス{4−[6’−N,N−ジ−n−ブチルアミノ−
3’−メチルスピロ(フタリド−3,9’−キサンテ
ン)−2’−イルアミノ]フェニル}シクロヘキサン、
1,1−ビス{4−[6’−N−シクロヘキシル−N−
メチルアミノ−3’−メチルスピロ(フタリド−3,
9’−キサンテン)−2’−イルアミノ]フェニル}シ
クロヘキサン、1,1−ビス{4−[6’−N−エチル
−N−シクロヘキシルアミノ−3’−メチルスピロ(フ
タリド−3,9’−キサンテン)−2’−イルアミノ]
フェニル}シクロヘキサン、1,1−ビス{4−[6’
−N−エチル−N−p−トリルアミノ−3’−メチルス
ピロ(フタリド−3,9’−キサンテン)−2’−イル
アミノ]フェニル}シクロヘキサン、1,1−ビス{4
−[6’−N,N−ジ−n−ブチルアミノ−3’−メチ
ルスピロ(フタリド−3,9’−キサンテン)−2’−
イルアミノ]フェニル}シクロペンタン、1,1−ビス
{4−[6’−N−エチル−N−p−トリルアミノ−
3’−メチルスピロ(フタリド−3,9’−キサンテ
ン)−2’−イルアミノ]フェニル}シクロペンタン、
α,α−ビス{4−[6’−N,N−ジ−n−ブチルア
ミノ−3’−メチルスピロ(フタリド−3,9’−キサ
ンテン)−2’−イルアミノ]フェニル}エチルベンゼ
ン、α,α−ビス{4−[6’−N−シクロヘキシル−
N−メチルアミノ−3’−メチルスピロ(フタリド−
3,9’−キサンテン)−2’−イルアミノ]フェニ
ル}エチルベンゼン、α,α−ビス{4−[6’−N−
エチル−N−p−トリルアミノ−3’−メチルスピロ
(フタリド−3,9’−キサンテン)−2’−イルアミ
ノ]フェニル}エチルベンゼン、2,2−ビス{4−
[6’−N,N−ジ−n−ブチルアミノ−3’−メチル
スピロ(フタリド−3,9’−キサンテン)−2’−イ
ルアミノ]フェニル}−4−メチルペンタン、2,2−
ビス{4−[6’−N−エチル−N−p−トリルアミノ
−3’−メチルスピロ(フタリド−3,9’−キサンテ
ン)−2’−イルアミノ]フェニル}−4−メチルペン
タン等が挙げられる。これらの化合物のうちでも、2,
2−ビス{4−[6’−N−エチル−N−p−トリルア
ミノ−3’−メチルスピロ(フタリド−3,9’−キサ
ンテン)−2’−イルアミノ]フェニル}プロパンおよ
び2,2−ビス{4−[6’−N−エチル−N−p−ト
リルアミノ−3’−メチルスピロ(フタリド−3,9’
−キサンテン)−2’−イルアミノ]フェニル}ブタン
は、とりわけ優れた耐熱性を示すため特に好ましく用い
られる。もちろん、上記の如きフルオランはこれらに限
定されるものではなく、また必要に応じて二種以上を併
用することもできる。
(1)で表されるフルオラン誘導体の具体例としては、
例えば2,2−ビス{4−[6’−N,N−ジエチルア
ミノ−3’−メチルスピロ(フタリド−3,9’−キサ
ンテン)−2’−イルアミノ]フェニル}プロパン、
2,2−ビス{4−[6’−N,N−ジ−n−ブチルア
ミノ−3’−メチルスピロ(フタリド−3,9’−キサ
ンテン)−2’−イルアミノ]フェニル}プロパン、
2,2−ビス{4−[6’−N,N−ジ−n−ペンチル
アミノ−3’−メチルスピロ(フタリド−3,9’−キ
サンテン)−2’−イルアミノ]フェニル}プロパン、
2,2−ビス{4−[6’−N−エチル−N−イソアミ
ルアミノ−3’−メチルスピロ(フタリド−3,9’−
キサンテン)−2’−イルアミノ]フェニル}プロパ
ン、2,2−ビス{4−[6’−N−メチル−N−n−
プロピルアミノ−3’−メチルスピロ(フタリド−3,
9’−キサンテン)−2’−イルアミノ]フェニル}プ
ロパン、2,2−ビス{4−[6’−N−シクロヘキシ
ル−N−メチルアミノ−3’−メチルスピロ(フタリド
−3,9’−キサンテン)−2’−イルアミノ]フェニ
ル}プロパン、2,2−ビス{4−[6’−N−エチル
−N−シクロヘキシルアミノ−3’−メチルスピロ(フ
タリド−3,9’−キサンテン)−2’−イルアミノ]
フェニル}プロパン、2,2−ビス{4−[6’−ピロ
リジノ−3’−メチルスピロ(フタリド−3,9’−キ
サンテン)−2’−イルアミノ]フェニル}プロパン、
2,2−ビス{4−[6’−N−エチル−N−p−トリ
ルアミノ−3’−メチルスピロ(フタリド−3,9’−
キサンテン)−2’−イルアミノ]フェニル}プロパ
ン、2,2−ビス{4−[6’−N,N−ジエチルアミ
ノ−3’−メチルスピロ(フタリド−3,9’−キサン
テン)−2’−イルアミノ]フェニル}ブタン、2,2
−ビス{4−[6’−N,N−ジ−n−ブチルアミノ−
3’−メチルスピロ(フタリド−3,9’−キサンテ
ン)−2’−イルアミノ]フェニル}ブタン、2,2−
ビス{4−[6’−N,N−ジ−n−ペンチルアミノ−
3’−メチルスピロ(フタリド−3,9’−キサンテ
ン)−2’−イルアミノ]フェニル}ブタン、2,2−
ビス{4−[6’−N−エチル−N−イソアミルアミノ
−3’−メチルスピロ(フタリド−3,9’−キサンテ
ン)−2’−イルアミノ]フェニル}ブタン、2,2−
ビス{4−[6’−N−メチル−N−n−プロピルアミ
ノ−3’−メチルスピロ(フタリド−3,9’−キサン
テン)−2’−イルアミノ]フェニル}ブタン、2,2
−ビス{4−[6’−N−シクロヘキシル−N−メチル
アミノ−3’−メチルスピロ(フタリド−3,9’−キ
サンテン)−2’−イルアミノ]フェニル}ブタン、
2,2−ビス{4−[6’−N−エチル−N−シクロヘ
キシルアミノ−3’−メチルスピロ(フタリド−3,
9’−キサンテン)−2’−イルアミノ]フェニル}ブ
タン、2,2−ビス{4−[6’−ピロリジノ−3’−
メチルスピロ(フタリド−3,9’−キサンテン)−
2’−イルアミノ]フェニル}ブタン、2,2−ビス
{4−[6’−N−エチル−N−p−トリルアミノ−
3’−メチルスピロ(フタリド−3,9’−キサンテ
ン)−2’−イルアミノ]フェニル}ブタン、1,1−
ビス{4−[6’−N,N−ジ−n−ブチルアミノ−
3’−メチルスピロ(フタリド−3,9’−キサンテ
ン)−2’−イルアミノ]フェニル}シクロヘキサン、
1,1−ビス{4−[6’−N−シクロヘキシル−N−
メチルアミノ−3’−メチルスピロ(フタリド−3,
9’−キサンテン)−2’−イルアミノ]フェニル}シ
クロヘキサン、1,1−ビス{4−[6’−N−エチル
−N−シクロヘキシルアミノ−3’−メチルスピロ(フ
タリド−3,9’−キサンテン)−2’−イルアミノ]
フェニル}シクロヘキサン、1,1−ビス{4−[6’
−N−エチル−N−p−トリルアミノ−3’−メチルス
ピロ(フタリド−3,9’−キサンテン)−2’−イル
アミノ]フェニル}シクロヘキサン、1,1−ビス{4
−[6’−N,N−ジ−n−ブチルアミノ−3’−メチ
ルスピロ(フタリド−3,9’−キサンテン)−2’−
イルアミノ]フェニル}シクロペンタン、1,1−ビス
{4−[6’−N−エチル−N−p−トリルアミノ−
3’−メチルスピロ(フタリド−3,9’−キサンテ
ン)−2’−イルアミノ]フェニル}シクロペンタン、
α,α−ビス{4−[6’−N,N−ジ−n−ブチルア
ミノ−3’−メチルスピロ(フタリド−3,9’−キサ
ンテン)−2’−イルアミノ]フェニル}エチルベンゼ
ン、α,α−ビス{4−[6’−N−シクロヘキシル−
N−メチルアミノ−3’−メチルスピロ(フタリド−
3,9’−キサンテン)−2’−イルアミノ]フェニ
ル}エチルベンゼン、α,α−ビス{4−[6’−N−
エチル−N−p−トリルアミノ−3’−メチルスピロ
(フタリド−3,9’−キサンテン)−2’−イルアミ
ノ]フェニル}エチルベンゼン、2,2−ビス{4−
[6’−N,N−ジ−n−ブチルアミノ−3’−メチル
スピロ(フタリド−3,9’−キサンテン)−2’−イ
ルアミノ]フェニル}−4−メチルペンタン、2,2−
ビス{4−[6’−N−エチル−N−p−トリルアミノ
−3’−メチルスピロ(フタリド−3,9’−キサンテ
ン)−2’−イルアミノ]フェニル}−4−メチルペン
タン等が挙げられる。これらの化合物のうちでも、2,
2−ビス{4−[6’−N−エチル−N−p−トリルア
ミノ−3’−メチルスピロ(フタリド−3,9’−キサ
ンテン)−2’−イルアミノ]フェニル}プロパンおよ
び2,2−ビス{4−[6’−N−エチル−N−p−ト
リルアミノ−3’−メチルスピロ(フタリド−3,9’
−キサンテン)−2’−イルアミノ]フェニル}ブタン
は、とりわけ優れた耐熱性を示すため特に好ましく用い
られる。もちろん、上記の如きフルオランはこれらに限
定されるものではなく、また必要に応じて二種以上を併
用することもできる。
【0011】本発明の感熱記録体は、無色ないしは淡色
の塩基性染料として特定のフルオラン誘導体を使用し、
さらに呈色剤として1−〔α−メチル−α−(4’−ヒ
ドロキシフェニル)エチル〕−4−〔α’,α’−ビス
(4”−ヒドロキシフェニル)エチル〕ベンゼンを使用
することを特徴とする。かかる呈色剤の使用量は特に限
定するものではないが、一般に塩基性染料100重量部
に対して50〜700重量部、好ましくは100〜50
0重量部程度の範囲で調節される。なお、本発明の所望
の効果を損なわない限りにおいて他の公知の呈色剤を併
用することも可能である。
の塩基性染料として特定のフルオラン誘導体を使用し、
さらに呈色剤として1−〔α−メチル−α−(4’−ヒ
ドロキシフェニル)エチル〕−4−〔α’,α’−ビス
(4”−ヒドロキシフェニル)エチル〕ベンゼンを使用
することを特徴とする。かかる呈色剤の使用量は特に限
定するものではないが、一般に塩基性染料100重量部
に対して50〜700重量部、好ましくは100〜50
0重量部程度の範囲で調節される。なお、本発明の所望
の効果を損なわない限りにおいて他の公知の呈色剤を併
用することも可能である。
【0012】本発明の感熱記録体においては、記録層を
構成する成分として上記の如き特定の塩基性染料と呈色
剤とを組み合わせることで、高温環境下で取り扱われて
も地肌カブリが少ない感熱記録体が得られるものである
が、記録層中にさらに下記の如き保存性改良剤を含有せ
しめると、記録保存性が一段と向上した感熱記録体が得
られるため好ましい。
構成する成分として上記の如き特定の塩基性染料と呈色
剤とを組み合わせることで、高温環境下で取り扱われて
も地肌カブリが少ない感熱記録体が得られるものである
が、記録層中にさらに下記の如き保存性改良剤を含有せ
しめると、記録保存性が一段と向上した感熱記録体が得
られるため好ましい。
【0013】本発明で用いられる保存性改良剤の具体例
としては、例えば4,4’−ブチリデンビス(6−te
rt−ブチル−m−クレゾール)、1,3,5−トリス
(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベン
ジル)−2,4,6−トリメチルベンゼン、1,1,1
−トリス−p−ヒドロキシフェニルエタン、2,2−メ
チレンビス[4−(1,1,3,3−テトラメチルブチ
ル)−6−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)フ
ェノール]、2,2−メチレンビス[4−メチル−6−
(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)フェノー
ル]、2,2−メチレンビス[4−tert−ブチル−
6−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)フェノー
ル]、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキ
シ−5−シクロヘキシルフェニル)ブタン、1,1,3
−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−tert
−ブチルフェニル)ブタン、1,3,5−トリス(3,
5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)
イソシアヌル酸、クレゾールノボラック型エポキシ樹
脂、フェノールノボラック型エポキシ樹脂、N,N’−
ジ−2−ナフチル−p−フェニレンジアミン、2,2’
−メチレンビス(4,6−ジ−tert−ブチルフェニ
ル)ホスフェイトのナトリウム塩またはマグネシウム塩
等が挙げられる。なお、これらの化合物は必要に応じて
二種以上を併用することも可能である。
としては、例えば4,4’−ブチリデンビス(6−te
rt−ブチル−m−クレゾール)、1,3,5−トリス
(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベン
ジル)−2,4,6−トリメチルベンゼン、1,1,1
−トリス−p−ヒドロキシフェニルエタン、2,2−メ
チレンビス[4−(1,1,3,3−テトラメチルブチ
ル)−6−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)フ
ェノール]、2,2−メチレンビス[4−メチル−6−
(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)フェノー
ル]、2,2−メチレンビス[4−tert−ブチル−
6−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)フェノー
ル]、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキ
シ−5−シクロヘキシルフェニル)ブタン、1,1,3
−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−tert
−ブチルフェニル)ブタン、1,3,5−トリス(3,
5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)
イソシアヌル酸、クレゾールノボラック型エポキシ樹
脂、フェノールノボラック型エポキシ樹脂、N,N’−
ジ−2−ナフチル−p−フェニレンジアミン、2,2’
−メチレンビス(4,6−ジ−tert−ブチルフェニ
ル)ホスフェイトのナトリウム塩またはマグネシウム塩
等が挙げられる。なお、これらの化合物は必要に応じて
二種以上を併用することも可能である。
【0014】本発明では本発明の所望の効果を損なわな
い限りにおいて、記録感度を改善する目的で熱可融性物
質を併用することもできる。
い限りにおいて、記録感度を改善する目的で熱可融性物
質を併用することもできる。
【0015】これらを含む塗液の調製は、一般に水を分
散媒体とし、ボールミル、アトライター、サンドミル、
コロイドミル等の撹拌・粉砕機により染料、呈色剤、熱
可融性物質等を一緒にまたは別々に分散するなどして調
製される。
散媒体とし、ボールミル、アトライター、サンドミル、
コロイドミル等の撹拌・粉砕機により染料、呈色剤、熱
可融性物質等を一緒にまたは別々に分散するなどして調
製される。
【0016】本発明の感熱記録体は、一般的にはバイン
ダーを溶解または分散した媒体中に、塩基性染料として
一般式(1)で表されるフルオラン誘導体と、呈色剤と
して1−〔α−メチル−α−(4’−ヒドロキシフェニ
ル)エチル〕−4−〔α’,α’−ビス(4”−ヒドロ
キシフェニル)エチル〕ベンゼンの微粒子を分散させて
得られる塗液を適当な支持体上に塗布することによって
製造される。
ダーを溶解または分散した媒体中に、塩基性染料として
一般式(1)で表されるフルオラン誘導体と、呈色剤と
して1−〔α−メチル−α−(4’−ヒドロキシフェニ
ル)エチル〕−4−〔α’,α’−ビス(4”−ヒドロ
キシフェニル)エチル〕ベンゼンの微粒子を分散させて
得られる塗液を適当な支持体上に塗布することによって
製造される。
【0017】かかる塗液中には、通常バインダーとして
デンプン類、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセル
ロース、カルボキシメチルセルロース、ゼラチン、カゼ
イン、アラビアゴム、ポリビニルアルコール、スチレン
・無水マレイン酸共重合体塩、スチレン・アクリル酸共
重合体塩、スチレン・ブタジエン共重合体エマルジョン
等が全固形分の2〜40重量%、好ましくは5〜25重
量%程度用いられる。もちろん、これらのバインダー類
は二種類以上を併用することも可能である。
デンプン類、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセル
ロース、カルボキシメチルセルロース、ゼラチン、カゼ
イン、アラビアゴム、ポリビニルアルコール、スチレン
・無水マレイン酸共重合体塩、スチレン・アクリル酸共
重合体塩、スチレン・ブタジエン共重合体エマルジョン
等が全固形分の2〜40重量%、好ましくは5〜25重
量%程度用いられる。もちろん、これらのバインダー類
は二種類以上を併用することも可能である。
【0018】さらに、塗液中には各種の助剤を添加する
ことができ、例えば、ジオクチルスルホコハク酸ナトリ
ウム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ラウリ
ルアルコール硫酸エステル・ナトリウム塩、脂肪酸金属
塩等の分散剤、その他消泡剤、螢光染料、着色染料、酸
化防止剤等が挙げられる。また、感熱記録体が記録機器
あるいは記録ヘッドとの接触によってスティッキングを
生じないよう塗料中にステアリン酸、ポリエチレン、カ
ルナバロウ、パラフィンワックス、ステアリン酸亜鉛、
ステアリン酸カルシウム、エステルワックス等の分散液
もしくはエマルジョン等を添加することもできる。
ことができ、例えば、ジオクチルスルホコハク酸ナトリ
ウム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ラウリ
ルアルコール硫酸エステル・ナトリウム塩、脂肪酸金属
塩等の分散剤、その他消泡剤、螢光染料、着色染料、酸
化防止剤等が挙げられる。また、感熱記録体が記録機器
あるいは記録ヘッドとの接触によってスティッキングを
生じないよう塗料中にステアリン酸、ポリエチレン、カ
ルナバロウ、パラフィンワックス、ステアリン酸亜鉛、
ステアリン酸カルシウム、エステルワックス等の分散液
もしくはエマルジョン等を添加することもできる。
【0019】加えて、記録ヘッドへのカス付着を改善す
るためにカオリン、クレー、タルク、炭酸カルシウム、
炭酸マグネシウム、焼成クレー、酸化チタン、珪藻土、
微粒子状無水シリカ、活性白土等の無機顔料やスチレン
マイクロボール、ナイロンパウダー、ポリエチレンパウ
ダー、尿素・ホルマリン樹脂フィラー、生でんぷん粒子
等の有機顔料を添加することもできる。
るためにカオリン、クレー、タルク、炭酸カルシウム、
炭酸マグネシウム、焼成クレー、酸化チタン、珪藻土、
微粒子状無水シリカ、活性白土等の無機顔料やスチレン
マイクロボール、ナイロンパウダー、ポリエチレンパウ
ダー、尿素・ホルマリン樹脂フィラー、生でんぷん粒子
等の有機顔料を添加することもできる。
【0020】支持体としては、紙(中性紙も含む)、プ
ラスチックフィルム、あるいはプラスチックフィルムを
コート紙や上質紙等と接着剤を介して貼合せたもの、ま
たは紙にプラスチックをラミネートしたもの等が使用さ
れる。かかるプラスチックフィルムとしては、例えば、
ポリエステル、ポリプロピレン、ナイロン等のフィルム
が挙げられる。
ラスチックフィルム、あるいはプラスチックフィルムを
コート紙や上質紙等と接着剤を介して貼合せたもの、ま
たは紙にプラスチックをラミネートしたもの等が使用さ
れる。かかるプラスチックフィルムとしては、例えば、
ポリエステル、ポリプロピレン、ナイロン等のフィルム
が挙げられる。
【0021】記録層の塗布方法については特に限定され
るものではなく、従来から周知慣用の技術に従って形成
することができ、例えばバーコーティング、エアーナイ
フコーティング、ロッドブレードコーティング、ピュア
ブレードコーティング、ショートドウェルコーティング
等により塗液を塗布・乾燥する方法等によって形成され
る。なお、支持体としてプラスチックフィルムを使用す
る場合には、表面にコロナ放電、電子線照射等の処理を
施すことで、塗布効率を高めることもできる。また塗液
の塗布量についても特に限定されるものではないが、通
常、乾燥重量で2〜10g/m2 、好ましくは3〜8g
/m2 程度の範囲で調節される。
るものではなく、従来から周知慣用の技術に従って形成
することができ、例えばバーコーティング、エアーナイ
フコーティング、ロッドブレードコーティング、ピュア
ブレードコーティング、ショートドウェルコーティング
等により塗液を塗布・乾燥する方法等によって形成され
る。なお、支持体としてプラスチックフィルムを使用す
る場合には、表面にコロナ放電、電子線照射等の処理を
施すことで、塗布効率を高めることもできる。また塗液
の塗布量についても特に限定されるものではないが、通
常、乾燥重量で2〜10g/m2 、好ましくは3〜8g
/m2 程度の範囲で調節される。
【0022】さらに、感熱記録層上に、接着剤、滑剤、
顔料等から構成される保護層を設けることにより、耐ス
ティック性、耐スクラッチ性に優れた感熱記録体が得ら
れる。保護層に使用される接着剤の具体例としては、例
えば各種の鹸化度のポリビニルアルコール、アセトアセ
チル基変性ポリビニルアルコール、カルボキシ変性ポリ
ビニルアルコール、シリコン変性ポリビニルアルコー
ル、アクリル樹脂、ポリウレタン系樹脂が挙げられる。
また、これらの接着剤は、全固型量に対して10〜95
重量%、好ましくは30〜90重量%の範囲で調整する
のが望ましい。保護層の塗布量としては、乾燥重量で
0.5〜10g/m2 、好ましくは、1〜7g/m2 程
度の範囲で調節される。
顔料等から構成される保護層を設けることにより、耐ス
ティック性、耐スクラッチ性に優れた感熱記録体が得ら
れる。保護層に使用される接着剤の具体例としては、例
えば各種の鹸化度のポリビニルアルコール、アセトアセ
チル基変性ポリビニルアルコール、カルボキシ変性ポリ
ビニルアルコール、シリコン変性ポリビニルアルコー
ル、アクリル樹脂、ポリウレタン系樹脂が挙げられる。
また、これらの接着剤は、全固型量に対して10〜95
重量%、好ましくは30〜90重量%の範囲で調整する
のが望ましい。保護層の塗布量としては、乾燥重量で
0.5〜10g/m2 、好ましくは、1〜7g/m2 程
度の範囲で調節される。
【0023】特に、保護層中に2−(2’−ヒドロキシ
−3’−ドデシル−5’−メチルフェニル)ベンゾトリ
アゾール等の常温で液体の紫外線吸収剤を内包したマイ
クロカプセルや、ビス[2−ヒドロキシ−3−(2’H
−ベンゾトリアゾール−2’−イル)−5−t−ブチル
フェニル]メタン等の紫外線吸収剤を微細化したものを
添加することにより光に対して地肌部の黄変や記録像の
退色が著しく改良される。
−3’−ドデシル−5’−メチルフェニル)ベンゾトリ
アゾール等の常温で液体の紫外線吸収剤を内包したマイ
クロカプセルや、ビス[2−ヒドロキシ−3−(2’H
−ベンゾトリアゾール−2’−イル)−5−t−ブチル
フェニル]メタン等の紫外線吸収剤を微細化したものを
添加することにより光に対して地肌部の黄変や記録像の
退色が著しく改良される。
【0024】その他、保護層上に、高光沢を付与する等
の目的のために水溶性、水分散性、電子線硬化性、紫外
線硬化性樹脂を含む層を設けることも可能であり、支持
体の裏面に保護層を設けたり、支持体と記録層の間に中
間層を設けることももちろん可能で、感熱記録体製造分
野における各種の公知技術が付加し得るものである。
の目的のために水溶性、水分散性、電子線硬化性、紫外
線硬化性樹脂を含む層を設けることも可能であり、支持
体の裏面に保護層を設けたり、支持体と記録層の間に中
間層を設けることももちろん可能で、感熱記録体製造分
野における各種の公知技術が付加し得るものである。
【0025】
【実施例】以下に実施例を示し、本発明をより具体的に
説明するが、もちろんこれらに限定されるものではな
い。また特に断らない限り例中の部および%はそれぞれ
重量部および重量%を示す。
説明するが、もちろんこれらに限定されるものではな
い。また特に断らない限り例中の部および%はそれぞれ
重量部および重量%を示す。
【0026】実施例1 〔中間層の形成〕焼成クレー(商品名:アンシレック
ス、見掛け比重:0.22、エンゲルハード社製)10
0部、スチレン・ブタジエン共重合体ラテックス(固形
分:50%)15部、ポリビニルアルコール10%水溶
液30部、および水200部からなる組成物を混合して
中間層用塗液を調整した。得られた塗液を50g/m2
の上質紙に乾燥後の塗布量が10g/m2 となるように
塗布、乾燥して中間層を形成した。
ス、見掛け比重:0.22、エンゲルハード社製)10
0部、スチレン・ブタジエン共重合体ラテックス(固形
分:50%)15部、ポリビニルアルコール10%水溶
液30部、および水200部からなる組成物を混合して
中間層用塗液を調整した。得られた塗液を50g/m2
の上質紙に乾燥後の塗布量が10g/m2 となるように
塗布、乾燥して中間層を形成した。
【0027】〔A液調製〕2,2−ビス{4−[6’−
N−エチル−N−p−トリルアミノ−3’−メチルスピ
ロ(フタリド−3,9’−キサンテン)−2’−イルア
ミノ]フェニル}プロパン20部、メチルセルロースの
5%水溶液6部、および水54部からなる組成物をサン
ドミルで平均粒子径0.8μmとなるまで粉砕し、A液
を得た。
N−エチル−N−p−トリルアミノ−3’−メチルスピ
ロ(フタリド−3,9’−キサンテン)−2’−イルア
ミノ]フェニル}プロパン20部、メチルセルロースの
5%水溶液6部、および水54部からなる組成物をサン
ドミルで平均粒子径0.8μmとなるまで粉砕し、A液
を得た。
【0028】〔B液調製〕1−〔α−メチル−α−
(4’−ヒドロキシフェニル)エチル〕−4−〔α’,
α’−ビス(4”−ヒドロキシフェニル)エチル〕ベン
ゼン40部、メチルセルロースの5%水溶液10部、お
よび水110部からなる組成物をサンドミルで平均粒子
径1.2μmとなるまで粉砕し、B液を得た。
(4’−ヒドロキシフェニル)エチル〕−4−〔α’,
α’−ビス(4”−ヒドロキシフェニル)エチル〕ベン
ゼン40部、メチルセルロースの5%水溶液10部、お
よび水110部からなる組成物をサンドミルで平均粒子
径1.2μmとなるまで粉砕し、B液を得た。
【0029】〔記録層の形成〕A液50部、B液130
部、軽質炭酸カルシウム10部、微粒子酸化珪素顔料
(吸油量180ml/100g)20部、ステアリン酸
亜鉛の30%分散液15部、およびポリビニルアルコー
ルの15%水溶液100部を混合・撹拌して得られた塗
液を上記の中間層上に乾燥重量が6g/m2 となるよう
に塗布乾燥し、スーパーキャレンダー処理して感熱記録
体を得た。
部、軽質炭酸カルシウム10部、微粒子酸化珪素顔料
(吸油量180ml/100g)20部、ステアリン酸
亜鉛の30%分散液15部、およびポリビニルアルコー
ルの15%水溶液100部を混合・撹拌して得られた塗
液を上記の中間層上に乾燥重量が6g/m2 となるよう
に塗布乾燥し、スーパーキャレンダー処理して感熱記録
体を得た。
【0030】実施例2〜9 A液調製において、2,2−ビス{4−[6’−N−エ
チル−N−p−トリルアミノ−3’−メチルスピロ(フ
タリド−3,9’−キサンテン)−2’−イルアミノ]
フェニル}プロパンの代わりに下記の化合物を用いた以
外は、実施例1と同様にして感熱記録体を得た。 実施例 2:2,2−ビス{4−[6’−N−エチル−
N−p−トリルアミノ−3’−メチルスピロ(フタリド
−3,9’−キサンテン)−2’−イルアミノ]フェニ
ル}ブタン 実施例 3:2,2−ビス{4−[6’−N,N−ジ−
n−ブチルアミノ−3’−メチルスピロ(フタリド−
3,9’−キサンテン)−2’−イルアミノ]フェニ
ル}プロパン 実施例 4:2,2−ビス{4−[6’−N−エチル−
N−イソアミルアミノ−3’−メチルスピロ(フタリド
−3,9’−キサンテン)−2’−イルアミノ]フェニ
ル}プロパン 実施例 5:2,2−ビス{4−[6’−N−メチル−
N−シクロヘキシルアミノ−3’−メチルスピロ(フタ
リド−3,9’−キサンテン)−2’−イルアミノ]フ
ェニル}プロパン 実施例 6:α,α−ビス{4−[6’−N−エチル−
N−p−トリルアミノ−3’−メチルスピロ(フタリド
−3,9’−キサンテン)−2’−イルアミノ]フェニ
ル}エチルベンゼン 実施例 7:2,2−ビス{4−[6’−ピロリジノ−
3’−メチルスピロ(フタリド−3,9’−キサンテ
ン)−2’−イルアミノ]フェニル}プロパン 実施例 8:1,1−ビス{4−[6’−N−エチル−
N−p−トリルアミノ−3’−メチルスピロ(フタリド
−3,9’−キサンテン)−2’−イルアミノ]フェニ
ル}シクロヘキサン 実施例 9:2,2−ビス{4−[6’−N−エチル−
N−p−トリルアミノ−3’−メチルスピロ(フタリド
−3,9’−キサンテン)−2’−イルアミノ] フェ
ニル}−4−メチルペンタン
チル−N−p−トリルアミノ−3’−メチルスピロ(フ
タリド−3,9’−キサンテン)−2’−イルアミノ]
フェニル}プロパンの代わりに下記の化合物を用いた以
外は、実施例1と同様にして感熱記録体を得た。 実施例 2:2,2−ビス{4−[6’−N−エチル−
N−p−トリルアミノ−3’−メチルスピロ(フタリド
−3,9’−キサンテン)−2’−イルアミノ]フェニ
ル}ブタン 実施例 3:2,2−ビス{4−[6’−N,N−ジ−
n−ブチルアミノ−3’−メチルスピロ(フタリド−
3,9’−キサンテン)−2’−イルアミノ]フェニ
ル}プロパン 実施例 4:2,2−ビス{4−[6’−N−エチル−
N−イソアミルアミノ−3’−メチルスピロ(フタリド
−3,9’−キサンテン)−2’−イルアミノ]フェニ
ル}プロパン 実施例 5:2,2−ビス{4−[6’−N−メチル−
N−シクロヘキシルアミノ−3’−メチルスピロ(フタ
リド−3,9’−キサンテン)−2’−イルアミノ]フ
ェニル}プロパン 実施例 6:α,α−ビス{4−[6’−N−エチル−
N−p−トリルアミノ−3’−メチルスピロ(フタリド
−3,9’−キサンテン)−2’−イルアミノ]フェニ
ル}エチルベンゼン 実施例 7:2,2−ビス{4−[6’−ピロリジノ−
3’−メチルスピロ(フタリド−3,9’−キサンテ
ン)−2’−イルアミノ]フェニル}プロパン 実施例 8:1,1−ビス{4−[6’−N−エチル−
N−p−トリルアミノ−3’−メチルスピロ(フタリド
−3,9’−キサンテン)−2’−イルアミノ]フェニ
ル}シクロヘキサン 実施例 9:2,2−ビス{4−[6’−N−エチル−
N−p−トリルアミノ−3’−メチルスピロ(フタリド
−3,9’−キサンテン)−2’−イルアミノ] フェ
ニル}−4−メチルペンタン
【0031】比較例1〜2 A液調製において、2,2−ビス{4−[6’−N−エ
チル−N−p−トリルアミノ−3’−メチルスピロ(フ
タリド−3,9’−キサンテン)−2’−イルアミノ]
フェニル}プロパンの代わりに下記の化合物を用いた以
外は、実施例1と同様にして感熱記録体を得た。 比較例 1:3−ジ−n−ブチルアミノ−6−メチル−
7−アニリノフルオラン 比較例 2:3−N−エチル−N−p−トリルアミノ−
6−メチル−7−アニリノフルオラン
チル−N−p−トリルアミノ−3’−メチルスピロ(フ
タリド−3,9’−キサンテン)−2’−イルアミノ]
フェニル}プロパンの代わりに下記の化合物を用いた以
外は、実施例1と同様にして感熱記録体を得た。 比較例 1:3−ジ−n−ブチルアミノ−6−メチル−
7−アニリノフルオラン 比較例 2:3−N−エチル−N−p−トリルアミノ−
6−メチル−7−アニリノフルオラン
【0032】比較例3〜4 1−〔α−メチル−α−(4’−ヒドロキシフェニル)
エチル〕−4−〔α’,α’−ビス(4”−ヒドロキシ
フェニル)エチル〕ベンゼンの代わりに下記の化合物を
用いた以外は、実施例1と同様にして感熱記録体を得
た。 比較例 3:4,4’−イソプロピリデンジフェノール 比較例 4:4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホ
ン
エチル〕−4−〔α’,α’−ビス(4”−ヒドロキシ
フェニル)エチル〕ベンゼンの代わりに下記の化合物を
用いた以外は、実施例1と同様にして感熱記録体を得
た。 比較例 3:4,4’−イソプロピリデンジフェノール 比較例 4:4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホ
ン
【0033】かくして得られた13種類の感熱記録体に
ついて以下の方法で評価し、その結果を表1に示した。 〔記録濃度〕感熱記録用評価機〔大倉電機社製、TH−
PMD型、印加エネルギー0.5mJ/dot〕で記録
し、得られた記録部の記録濃度および未記録部をマクベ
ス濃度計〔マクベス社製、RD−914型、ビジュアル
フィルター〕で測定した。
ついて以下の方法で評価し、その結果を表1に示した。 〔記録濃度〕感熱記録用評価機〔大倉電機社製、TH−
PMD型、印加エネルギー0.5mJ/dot〕で記録
し、得られた記録部の記録濃度および未記録部をマクベ
ス濃度計〔マクベス社製、RD−914型、ビジュアル
フィルター〕で測定した。
【0034】〔地肌カブリおよび記録濃度の低下〕上記
記録後の感熱記録体を、150℃の恒温器に1時間放置
した後の未記録部、および記録部の濃度をマクベス濃度
計(ビジュアルフィルター)で測定した。
記録後の感熱記録体を、150℃の恒温器に1時間放置
した後の未記録部、および記録部の濃度をマクベス濃度
計(ビジュアルフィルター)で測定した。
【0035】
【表1】
【0036】
【発明の効果】表1の結果から明らかなように、本発明
の感熱記録体は特に地肌カブリが少なく、しかも記録濃
度の経時的な低下が少ない効果を有するものである。
の感熱記録体は特に地肌カブリが少なく、しかも記録濃
度の経時的な低下が少ない効果を有するものである。
Claims (2)
- 【請求項1】支持体上に、無色ないしは淡色の塩基性染
料と呈色剤を含有する記録層を設けた感熱記録体におい
て、記録層中に、塩基性染料として下記一般式(1)で
表されるフルオラン誘導体の少なくとも1種を用い、か
つ呈色剤として1−〔α−メチル−α−(4’−ヒドロ
キシフェニル)エチル〕−4−〔α’,α’−ビス
(4”−ヒドロキシフェニル)エチル〕ベンゼンを使用
したことを特徴とする感熱記録体。 【化1】 (式中、R1 、R2 はそれぞれC1 〜C6 のアルキル
基、C5 〜C6 のシクロアルキル基またはトリル基を示
し、R1 、R2 は隣接する窒素原子とともにヘテロ環を
形成しても良い。また、R3 、R4 はそれぞれC1 〜C
6 のアルキル基またはフェニル基を示し、R3 、R4 は
隣接する炭素原子とともにC5 〜C6 のシクロアルキル
環を形成しても良い。) - 【請求項2】一般式(1)において、R1 がエチル基、
R2 がp−トリル基、R3 がメチル基、R4 がメチル基
またはエチル基である請求項1記載の感熱記録体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8013193A JPH09202054A (ja) | 1996-01-29 | 1996-01-29 | 感熱記録体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8013193A JPH09202054A (ja) | 1996-01-29 | 1996-01-29 | 感熱記録体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09202054A true JPH09202054A (ja) | 1997-08-05 |
Family
ID=11826334
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8013193A Pending JPH09202054A (ja) | 1996-01-29 | 1996-01-29 | 感熱記録体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09202054A (ja) |
-
1996
- 1996-01-29 JP JP8013193A patent/JPH09202054A/ja active Pending
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