JP2003285557A - 感熱記録体 - Google Patents

感熱記録体

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JP2003285557A
JP2003285557A JP2002090830A JP2002090830A JP2003285557A JP 2003285557 A JP2003285557 A JP 2003285557A JP 2002090830 A JP2002090830 A JP 2002090830A JP 2002090830 A JP2002090830 A JP 2002090830A JP 2003285557 A JP2003285557 A JP 2003285557A
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JP2002090830A
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隆 伊達
Junpei Natsui
純平 夏井
Yuji Tsuzuki
雄司 続
Takashi Omori
隆志 大森
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Nippon Paper Industries Co Ltd
Jujo Paper Co Ltd
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Nippon Paper Industries Co Ltd
Jujo Paper Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 発色感度、白色度、地色および画像保存性が
良好で、耐温水性(90℃のお湯に浸しても印字の判読
が可能)を特徴として持つ感熱記録体の提供。 【解決手段】 支持体上に、無色ないし淡色の塩基性無
色染料と有機顕色剤とを主成分として含有する感熱発色
層を設けた感熱記録体において、90℃のお湯に5秒間
浸したときの画像部と地色部との濃度差が0.20以上
であり、かつ地色濃度が0.40以下である感熱記録
体。有機顕色剤としてビスフェノールS系顕色剤を含有
し、かつ融点110〜120℃の脂肪酸アミド系増感剤
を含有することが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、塩基性無色染料と
有機顕色剤との発色反応を利用した感熱記録体に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】一般に無色又は淡色の染料前駆体と染料
前駆体と熱時反応して発色させる顕色剤とを主成分とす
る感熱発色層を有する感熱記録体は、特公昭45―14
039号公報にて開示され、広く実用化されている。こ
の感熱記録体に記録を行うには、サーマルヘッドを内蔵
したサーマルプリンター等が用いられるが、このような
感熱記録法は、従来実用化された他の記録法に比べて、
記録時に騒音がない、現像定着の必要がない、メンテナ
ンスフリーである、機器が比較的安価でありコンパクト
である、得られた発色が非常に鮮明であるといった特徴
から、情報産業の発展に伴い、ファクシミリやコンピュ
ーター分野、各種計測器、ラベル用等に広く使用されて
いる。そして、これらの記録装置の多様化、高性能化が
進められるに伴い、感熱記録体に対する要求品質もより
高度なものになってきている。発色感度については装置
の小型化、記録の高速化が進められるに従って、微小な
熱エネルギーでも高濃度で鮮明な発色画像が得られるこ
とが要求されている。
【0003】これらの要求を満たすために、染料と顕色
剤にさらに適当な増感剤を併用する方法が知られてお
り、例えば顕色剤がビスフェノールAに代表されるフェ
ノール系化合物の場合は、p−ベンジルビフェニル(特
開昭60−82382号)、p−ベンジルオキシ安息香
酸ベンジル(特開昭57−201691号)、ベンジル
ナフチルエーテル(特開昭58−87094号)等が好
適な増感剤として使用されている。
【0004】一方、感熱記録体には、使用用途の広がり
に伴って、熱や水、湿度、光等の自然環境や、手で取り
扱う際の体脂、油、皮製財布等に入れた場合の可塑剤、
あるいは溶剤等に対する発色画像の保存安定性および良
好な地色が求められたり、また、例えば領収書やレジ用
紙に使用される場合には、捺印性も備える必要があるな
ど、様々な品質要求に応えなければならない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】さらに近年は、宝くじ
や競馬等の車馬券として使用されることが増えている。
これらの用途においては、1枚の感熱記録紙が高額の金
券になる可能性があり、また2ヶ月から1年など長期に
わたる有効期間の間は、どのような状況にさらされても
印字が読めなくなったり消えたりしない信頼性が求めら
れる。特に、身近な生活の場に置かれることが多いた
め、例えば、車のダッシュボード上で室内が高温になっ
たときや、誤ってお湯やお茶をこぼした場合でも判読で
きる高い安定性が重要である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、高温のお湯
に浸されても印字を十分に判読できる耐温水性を特徴と
して持つ感熱記録体を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題は、本発明者ら
の鋭意検討の結果、支持体上に、無色ないし淡色の塩基
性無色染料と有機顕色剤とを主成分として含有する感熱
発色層を設けた感熱記録体において、90℃のお湯に5
秒間浸したときの画像部と地色部との濃度差が0.20
以上であり、かつ地色濃度が0.40以下である感熱記
録体とすることにより解決され得るものである。
【0008】また、有機顕色剤としてビスフェノールS
系顕色剤を含有し、かつ増感剤として融点110〜12
0℃の脂肪酸アミド系増感剤を含有することによって、
本発明の課題はより良く達成される。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の感熱記録体は、90℃の
お湯で5秒間処理したときの画像部と地色部との濃度差
が0.20以上、かつ地色濃度が0.40以下であるこ
とにより、お湯をかけられても画像部と地色部とのコン
トラストが大きく維持されて、印字の判読性に優れると
考えられる。特に、画像部と地色部との濃度差が0.3
0以上であると好ましい。また、画像部のマクベス濃度
が0.6以上であるとより好ましい。
【0010】本発明の感熱記録体を得るには、例えば塩
基性無色染料、ビスフェノールS系有機顕色剤、融点1
10〜120℃の脂肪酸アミド系増感剤を、それぞれバ
インダーとともに分散した分散液を混合し、填料等その
他必要な添加剤を加えて感熱発色層塗液を調製し、基材
上に塗布乾燥して感熱発色層を形成することによって、
本発明の感熱記録体を製造することができる。
【0011】本発明において、ビスフェノールS系有機
顕色剤と融点110〜120℃の脂肪酸アミド系増感剤
とを含有することにより、優れた効果が得られる理由は
明らかではないが、融点が低すぎると耐熱性が悪くな
り、高すぎると発色感度が悪くなるが、本発明の範囲は
これらの性能に対し最適なバランスを与えると考えられ
る。それに加えて、脂肪酸アミド系増感剤は撥水性が高
いため、水やお湯に対する耐性が強くなると考えられ
る。
【0012】本発明で用いられるビスフェノールS系有
機顕色剤とは、ビスヒドロキシジフェニルスルホン化合
物の通称であり、2,4'−ジヒドロキシジフェニルスル
ホン、4,4'−ジヒドロキシジフェニルスルホン、ビス
(4−ヒドロキシ−3−アリルフェニル)スルホンが挙
げられるが、特に2,4'−ジヒドロキシジフェニルスル
ホン(2,4'−ビスフェノールS)が好ましく用いられ
る。
【0013】次に、本発明でビスフェノールS系有機顕
色剤と合わせて用いられる融点110〜120℃の脂肪
酸アミド系増感剤とは、メチロール化ステアリン酸アミ
ド、メチロール化ベヘン酸アミド、メチレンビスオレイ
ン酸アミド、エチレンビスオレイン酸アミド、エチレン
ビスエルカ酸アミド、ヘキサメチレンビスオレイン酸ア
ミド、N,N’−ジオレイルアジピン酸アミド、N,
N’−ジオレイルセバシン酸アミド、高純度ベヘン酸ア
ミドが挙げられるが、好ましくはメチロール化ステアリ
ン酸アミドが用いられる。
【0014】本発明で使用する塩基性無色染料としては
従来の感圧あるいは感熱記録紙分野で公知のものは全て
使用可能であり、特に制限されるものではないが、トリ
フェニルメタン系化合物、フルオラン系化合物、フルオ
レン系、ジビニル系化合物等が好ましい。以下に代表的
な無色ないし淡色の塩基性無色染料の具体例を示す。ま
た、これらの塩基性無色染料は、発色や地色に影響の無
い限りにおいて単独または2種以上混合して使用しても
よい。
【0015】<トリフェニルメタン系ロイコ染料> 3、3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−6−ジ
メチルアミノフタリド 〔別名クリスタルバイオレットラクトン〕 3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)フタリド 〔別名マラカイトグリーンラクトン〕 <フルオラン系ロイコ染料> 3−ジエチルアミノ−6−メチルフルオラン 3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオ
ラン 3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−(o、p−ジメ
チルアニリノ)フルオラン 3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−クロロフルオラ
ン 3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−(m−トリフル
オロメチルアニリノ)フルオラン 3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−(o−クロロア
ニリノ)フルオラン 3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−(p−クロロア
ニリノ)フルオラン 3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−(o−フルオロ
アニリノ)フルオラン 3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−(m−メチルア
ニリノ)フルオラン 3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−n−オクチルア
ニリノフルオラン 3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−n−オクチルア
ミノフルオラン 3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−ベンジルアミノ
フルオラン 3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−ジベンジルアミ
ノフルオラン 3−ジエチルアミノ−6−クロロ−7−メチルフルオラ
ン 3−ジエチルアミノ−6−クロロ−7−アニリノフルオ
ラン 3−ジエチルアミノ−6−クロロ−7−p−メチルアニ
リノフルオラン 3−ジエチルアミノ−6−エトキシエチル−7−アニリ
ノフルオラン 3−ジエチルアミノ−7−メチルフルオラン 3−ジエチルアミノ−7−クロロフルオラン 3−ジエチルアミノ−7−(m−トリフルオロメチルア
ニリノ)フルオラン 3−ジエチルアミノ−7−(o−クロロアニリノ)フル
オラン 3−ジエチルアミノ−7−(p−クロロアニリノ)フル
オラン 3−ジエチルアミノ−7−(o−フルオロアニリノ)フ
ルオラン 3−ジエチルアミノ−ベンゾ〔a〕フルオラン 3−ジエチルアミノ−ベンゾ〔c〕フルオラン 3−ジブチルアミノ−6−メチル−フルオラン 3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオ
ラン 3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−(o、p−ジメ
チルアニリノ)フルオラン 3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−(o−クロロア
ニリノ)フルオラン 3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−(p−クロロア
ニリノ)フルオラン 3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−(o−フルオロ
アニリノ)フルオラン 3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−(m−トリフル
オロメチルアニリノ)フルオラン 3−ジブチルアミノ−6−メチル−クロロフルオラン 3−ジブチルアミノ−6−エトキシエチル−7−アニリ
ノフルオラン 3−ジブチルアミノ−6−クロロ−7−アニリノフルオ
ラン 3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−p−メチルアニ
リノフルオラン 3−ジブチルアミノ−7−(o−クロロアニリノ)フル
オラン 3−ジブチルアミノ−7−(o−フルオロアニリノ)フ
ルオラン 3−ジ−n−ペンチルアミノ−6−メチル−7−アニリ
ノフルオラン 3−ジ−n−ペンチルアミノ−6−メチル−7−(p−
クロロアニリノ)フルオラン 3−ジ−n−ペンチルアミノ−7−(m−トリフルオロ
メチルアニリノ)フルオラン 3−ジ−n−ペンチルアミノ−6−クロロ−7−アニリ
ノフルオラン 3−ジ−n−ペンチルアミノ−7−(p−クロロアニリ
ノ)フルオラン 3−ピロリジノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン 3−ピペリジノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン 3−(N−メチル−N−プロピルアミノ)−6−メチル
−7−アニリノフルオラン 3−(N−メチル−N−シクロヘキシルアミノ)−6−
メチル−7−アニリノフルオラン 3−(N−エチル−N−シクロヘキシルアミノ)−6−
メチル−7−アニリノフルオラン 3−(N−エチル−N−キシルアミノ)−6−メチル−
7−(p−クロロアニリノ)フルオラン 3−(N−エチル−p−トルイディノ)−6−メチル−
7−アニリノフルオラン 3−(N−エチル−N−イソアミルアミノ)−6−メチ
ル−7−アニリノフルオラン 3−(N−エチル−N−イソアミルアミノ)−6−クロ
ロ−7−アニリノフルオラン 3−(N−エチル−N−テトラヒドロフルフリルアミ
ノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン 3−(N−エチル−N−イソブチルアミノ)−6−メチ
ル−7−アニリノフルオラン 3−(N−エチル−N−エトキシプロピルアミノ)−6
−メチル−7−アニリノフルオラン
【0016】3−シクロヘキシルアミノ−6−クロロフ
ルオラン 2−(4−オキサヘキシル)−3−ジメチルアミノ−6
−メチル−7−アニリノフルオラン 2−(4−オキサヘキシル)−3−ジエチルアミノ−6
−メチル−7−アニリノフルオラン 2−(4−オキサヘキシル)−3−ジプロピルアミノ−
6−メチル−7−アニリノフルオラン 2−メチル−6−p−(p−ジメチルアミノフェニル)
アミノアニリノフルオラン 2−メトキシ−6−p−(p−ジメチルアミノフェニ
ル)アミノアニリノフルオラン 2−クロロ−3−メチル−6−p−(p−フェニルアミ
ノフェニル)アミノアニリノフルオラン 2−クロロ−6−p−(p−ジメチルアミノフェニル)
アミノアニリノフルオラン 2−ニトロ−6−p−(p−ジエチルアミノフェニル)
アミノアニリノフルオラン 2−アミノ−6−p−(p−ジエチルアミノフェニル)
アミノアニリノフルオラン 2−ジエチルアミノ−6−p−(p−ジエチルアミノフ
ェニル)アミノアニリノフルオラン 2−フェニル−6−メチル−6−p−(p−フェニルア
ミノフェニル)アミノアニリノフルオラン 2−ベンジル−6−p−(p−フェニルアミノフェニ
ル)アミノアニリノフルオラン 2−ヒドロキシ−6−p−(p−フェニルアミノフェニ
ル)アミノアニリノフルオラン 3−メチル−6−p−(p−ジメチルアミノフェニル)
アミノアニリノフルオラン 3−ジエチルアミノ−6−p−(p−ジエチルアミノフ
ェニル)アミノアニリノフルオラン 3−ジエチルアミノ−6−p−(p−ジブチルアミノフ
ェニル)アミノアニリノフルオラン 2、4−ジメチル−6−〔(4−ジメチルアミノ)アニ
リノ〕−フルオラン <フルオレン系ロイコ染料> 3、6、6´−トリス(ジメチルアミノ)スピロ〔フル
オレン−9、3´−フタリド〕 3、6、6´−トリス(ジエチルアミノ)スピロ〔フル
オレン−9、3´−フタリド〕 <ジビニル系ロイコ染料> 3、3−ビス−〔2−(p−ジメチルアミノフェニル)
−2−(p−メトキシフェニル)エテニル〕−4、5、
6、7−テトラブロモフタリド 3、3−ビス−〔2−(p−ジメチルアミノフェニル)
−2−(p−メトキシフェニル)エテニル〕−4、5、
6、7−テトラクロロフタリド 3、3−ビス−〔1、1−ビス(4−ピロリジノフェニ
ル)エチレン−2−イル〕−4、5、6、7−テトラブ
ロモフタリド 3、3−ビス−〔1−(4−メトキシフェニル)−1−
(4−ピロリジノフェニル)エチレン−2−イル〕−
4、5、6、7−テトラクロロフタリド <その他> 3−(4−ジエチルアミノ−2−エトキシフェニル)−
3−(1−エチル−2−メチルインドール−3−イル)
−4−アザフタリド 3−(4−ジエチルアミノ−2−エトキシフェニル)−
3−(1−オクチル−2−メチルインドール−3−イ
ル)−4−アザフタリド 3−(4−シクロヘキシルエチルアミノ−2−メトキシ
フェニル)−3−(1−エチル−2−メチルインドール
−3−イル)−4−アザフタリド 3、3−ビス(1−エチル−2−メチルインドール−3
−イル)フタリド 3、6−ビス(ジエチルアミノ)フルオラン−γ−(3
´−ニトロ)アニリノラクタム 3、6−ビス(ジエチルアミノ)フルオラン−γ−(4
´−ニトロ)アニリノラクタム 1、1−ビス−〔2´、2´、2''、2''−テトラキス
−(p−ジメチルアミノフェニル)−エテニル〕−2、
2−ジニトリルエタン 1、1−ビス−〔2´、2´、2''、2''−テトラキス
−(p−ジメチルアミノフェニル)−エテニル〕−2−
β−ナフトイルエタン 1、1−ビス−〔2´、2´、2''、2''−テトラキス
−(p−ジメチルアミノフェニル)−エテニル〕−2、
2−ジアセチルエタン ビス−〔2、2、2´、2´−テトラキス−(p−ジメ
チルアミノフェニル)−エテニル〕−メチルマロン酸ジ
メチルエステル
【0017】本発明で使用するバインダーとしては、重
合度が200〜1900の完全ケン化ポリビニルアルコ
ール、部分ケン化ポリビニルアルコール、カルボキシ変
性ポリビニルアルコール、アミド変性ポリビニルアルコ
ール、スルホン酸変性ポリビニルアルコール、ブチラー
ル変性ポリビニルアルコール、その他の変性ポリビニル
アルコール、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセル
ロース、カルボキシメチルセルロース、スチレン−無水
マレイン酸共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体並
びにエチルセルロール、アセチルセルロースのようなセ
ルロース誘導体、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、ポ
リアクリルアミド、ポリアクリル酸エステル、ポリビニ
ルブチルラール、ポリスチロースおよびそれらの共重合
体、ポリアミド樹脂、シリコン樹脂、石油樹脂、テルペ
ン樹脂、ケトン樹脂、クマロ樹脂を例示することができ
る。これらの高分子物質は水、アルコール、ケトン類、
エステル類、炭化水素等の溶剤に溶かして使用するほ
か、水又は他の媒体中に乳化又はペースト状に分散した
状態で使用し、要求品質に応じて併用することも出来
る。
【0018】また、本発明においては、上記課題に対す
る所望の効果を阻害しない範囲で、記録画像の耐油性効
果等を示す画像安定剤として、4,4′−ブチリデン
(6−t−ブチル−3−メチルフェノール)、2,2′
−ジ−t−ブチル−5,5′−ジメチル−4,4′−ス
ルホニルジフェノール、1,1,3−トリス(2−メチ
ル−4−ヒドロキシ−5−シクロヘキシルフェニル)ブ
タン、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキ
シ−5−t−ブチルフェニル)ブタン等を添加すること
もできる。
【0019】本発明で使用する填料としては、シリカ、
炭酸カルシウム、カオリン、焼成カオリン、ケイソウ
土、タルク、酸化チタン、水酸化アルミニウムなどの無
機または有機充填剤などが挙げられる。このほかにワッ
クス類などの滑剤、ベンゾフェノン系やトリアゾール系
の紫外線吸収剤、グリオキザールなどの耐水化剤、分散
剤、消泡剤、酸化防止剤、蛍光染料等を使用することが
できる。
【0020】本発明の感熱記録体に使用する塩基性無色
染料、有機顕色剤及び一般式(1)で表される化合物の
量、その他の各種成分の種類及び量は要求される性能及
び記録適性に従って決定され、特に限定されるものでは
ないが、通常、塩基性無色染料1部に対してビスフェノ
ールS系顕色剤0.5〜10部、融点110〜120℃
の脂肪酸アミド系増感剤0.5〜10部、填料0.5〜
10部を使用し、バインダーは全固形分中5〜25%が
適当である。
【0021】上記組成から成る塗液を紙、再生紙、合成
紙、フィルム、プラスチックフィルム、発泡プラスチッ
クフィルム、不織布等任意の支持体に塗布することによ
って目的とする感熱記録シートが得られる。またこれら
を組み合わせた複合シートを支持体として使用してもよ
い。
【0022】さらに、保存性を高める目的で高分子物質
等のオーバーコート層を感熱発色層上に設けることもで
きる。又、発色感度を高める目的で填料を含有した高分
子物質等のアンダーコート層を感熱層下に設けることも
できる。前述の有機顕色剤、塩基性無色染料並びに必要
に応じて添加する材料はボールミル、アトライター、サ
ンドグライダーなどの粉砕機あるいは適当な乳化装置に
よって数ミクロン以下の粒子径になるまで微粒化し、バ
インダー及び目的に応じて各種の添加材料を加えて塗液
とする。塗布する手段は特に限定されるものではなく、
周知慣用技術に従って塗布することができ、例えばエア
ーナイフコーター、ロッドブレードコーター、ビルブレ
ードコーター、ロールコーターなど各種コーターを備え
たオフマシン塗工機やオンマシン塗工機が適宜選択され
使用される。
【0023】
【実施例】以下に、本発明を実施例によって説明する。
尚、説明において部は重量部を示す。
【0024】[実施例1]塩基性無色染料、有機顕色剤
等の各材料は、予め以下の配合の分散液をつくり、サン
ドグラインダーで平均粒径が0.5μmになるまで湿式
磨砕を行った。 <有機顕色剤分散液> 2,4′−ビスフェノールS 6.0部 10%ポリビニルアルコール水溶液 18.8部 水 11.2部 <塩基性無色染料分散液> 3−ジ−n−ブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン (ODB2) 3.0部 10%ポリビニルアルコール水溶液 6.9部 水 3.9部 <増感剤分散液> メチロール化ステアリン酸アミド 6.0部 10%ポリビニルアルコール水溶液 18.8部 水 11.2部 以下の組成物を混合し、感熱層塗液を得た。この塗液を
坪量50g/mの上質紙に乾燥後の塗布量が6g/m
となるように塗布乾燥し、スーパーカレンダーでベッ
ク平滑度が200〜600秒になるように処理し、感熱
記録体を得た。 顕色剤分散液 36.0部 染料分散液 13.8部 増感剤分散液 36.0部 カオリンクレー50%分散液 26.0部 ステアリン酸亜鉛30%分散液 6.7部
【0025】[実施例2]実施例1の増感剤分散液にお
いて、メチロール化ステアリン酸アミドをエチレンビス
オレイン酸アミドに変更した以外は、実施例1と同様に
感熱記録体を得た。
【0026】[比較例1]実施例1の増感剤分散液にお
いて、メチロール化ステアリン酸アミドを蓚酸ジ(p−
メチルベンジルエステル)に変更した以外は、実施例1
と同様にして感熱記録体を得た。
【0027】[比較例2]実施例1の増感剤分散液にお
いて、メチロール化ステアリン酸アミドをエチレンビス
ステアリン酸アミドに変更した以外は、実施例1と同様
にして感熱記録体を得た。
【0028】[発色感度]UBI社製印字プリンターを
使用し、作成した感熱記録体に印加エネルギー0.24
mJ/dotで印字を行った。印字後および品質試験後
の画像濃度はマクベス濃度計(アンバーフィルター使
用)で測定した。結果を表1に示す。
【0029】[耐温水性]UBI社製印字プリンターを
使用し、0.41mJ/dotで印字した画像部を95
℃のお湯に5秒間浸した後、画像部と地色部の濃度をマ
クベス濃度計(アンバーフィルター使用)で測定した。
濃度差△は下記式により算出し、判読性は下記の基準で
判断した。結果を表1に示す。 ・濃度差△=[(画像部のマクベス濃度)―(地色のマ
クベス濃度)] ・判読性の評価 ○:印字を容易に判読できる、×:印
字の判読が難しい
【0030】
【表1】
【0031】
【発明の効果】本発明の感熱記録体は、発色感度および
白色度に優れるとともに、90℃のお湯に浸されても画
像部および地色部の安定性が良好で、印字を十分に判読
できる強い耐温水性を有する極めて実用的価値の高い感
熱記録体である。
フロントページの続き (72)発明者 続 雄司 東京都北区王子5丁目21番1号 日本製紙 株式会社商品研究所内 (72)発明者 大森 隆志 東京都北区王子5丁目21番1号 日本製紙 株式会社商品研究所内 Fターム(参考) 2H026 AA07 BB01 BB30 DD01 DD04 DD14 DD43 DD53 FF01

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に、無色ないし淡色の塩基性無
    色染料と有機顕色剤とを主成分として含有する感熱発色
    層を設けた感熱記録体において、90℃のお湯に5秒間
    浸したときの画像部と地色部との濃度差が0.20以上
    であり、かつ地色濃度が0.40以下である感熱記録
    体。
  2. 【請求項2】 支持体上に、無色ないし淡色の塩基性無
    色染料と有機顕色剤とを主成分として含有する感熱発色
    層を設けた感熱記録体において、該有機顕色剤としてビ
    スフェノールS系顕色剤を含有し、かつ融点110〜1
    20℃の脂肪酸アミド系増感剤を含有することを特徴と
    する感熱記録体。
JP2002090830A 2002-03-28 2002-03-28 感熱記録体 Pending JP2003285557A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017177346A (ja) * 2016-03-28 2017-10-05 王子ホールディングス株式会社 感熱記録ライナーレスラベル及びその製造方法

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