JP2002187364A - 感熱記録紙 - Google Patents

感熱記録紙

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JP2002187364A
JP2002187364A JP2000386502A JP2000386502A JP2002187364A JP 2002187364 A JP2002187364 A JP 2002187364A JP 2000386502 A JP2000386502 A JP 2000386502A JP 2000386502 A JP2000386502 A JP 2000386502A JP 2002187364 A JP2002187364 A JP 2002187364A
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JP
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methyl
diethylamino
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fluoran
color
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JP2000386502A
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English (en)
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Chuichi Fukuchi
忠一 福地
Junpei Natsui
純平 夏井
Toshio Kaneko
利雄 金子
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Nippon Paper Industries Co Ltd
Jujo Paper Co Ltd
Original Assignee
Nippon Paper Industries Co Ltd
Jujo Paper Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 古紙パルプを含有する支持体を用いても発色
能および発色画像の保存安定性が優れた感熱記録紙の提
供。 【解決手段】 古紙パルプを含有する支持体を使用し、
かつ有機顕色剤として少なくとも下記一般式(1)で表
されるウレアウレタン化合物を使用した感熱記録紙。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は古紙パルプを使用し
た感熱記録紙に関するものである。
【0002】
【従来技術】一般に感熱記録紙は通常無色ないし淡色の
塩基性無色染料とフェノール性物質等の有機顕色剤と
を、それぞれ微細な粒子に磨砕分散した後両者を混合
し、バインダー、充填剤、感度向上剤、滑剤その他の助
剤を添加して得た塗液を紙等の支持体に塗工したもの
で、熱ペン、感熱ヘッド、ホットスタンプ、レーザー光
等の加熱による瞬時の化学反応により発色記録を得るも
のである。これらの感熱記録シートは計測用レコーダ
ー、コンピュータの端末プリンター、ファクシミリ、自
動券売機、バーコードラベルなど広範囲の分野に応用さ
れている。
【0003】感熱記録紙の支持体に関しては、一般的な
上質紙以外にも合成紙、フィルム、プラスチック等が知
られているが、近年資源保護の観点から紙類においても
古紙を回収し、これを原料として使用することが求めら
れている。特開昭58−25986号公報には、古紙パルプを
含有した板紙上に感熱記録層を塗布した感熱記録紙が開
示されている。しかしながら、感熱記録紙に古紙パルプ
を含有する支持体を用いると、発色能の低下、とりわけ
高温高湿環境下に保存した場合での低下という問題が生
じる。また同時に、発色画像の保存安定性が劣る傾向が
ある。具体的には、水分や皮脂成分が付着したり、塩ビ
フィルム等のラップフィルムに含まれる可塑剤(DO
P、DOA等)と接触すると画像濃度の著しい低下や消
色が起こりやすい。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、古紙
パルプを含有する支持体を用いても発色能が低下せず、
且つ発色画像の保存安定性に優れた感熱記録紙を提供す
ることを課題とした。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題は、支持体上に
無色ないし淡色の塩基性無色染料と有機顕色剤とを主成
分とする感熱記録層を設けた感熱記録紙において、該支
持体が古紙パルプを含有し、かつ該有機顕色剤として少
なくとも下記一般式(1)で表されるウレアウレタン化
合物を使用したことによって解決された。
【0006】
【化2】
【0007】古紙パルプを含有する支持体を用いた場合
に発色能が低下する理由および発色画像の保存安定性が
低下する理由は明確には解明されていない。しかし、古
紙パルプには界面活性剤が含まれており、これにより顕
色剤が不活性化するため発色能が低下すると推測され
る。また、一般に古紙パルプを含有する支持体は填料配
合率が高く、これにより支持体のサイズ度が低く、この
支持体を通して水、油脂、可塑剤等の発色阻害因子の影
響を受けやすいため、発色画像の保存性が低下すると考
えられる。例えば4,4’−イソプロピリデンジフェノ
ール(BPA)は、従来より広く使用されている公知の
顕色剤であるが、水溶性が比較的高いためか反応性が高
く、内的・外的発色阻害因子の影響を受けやすいと推定
される。これに対し、本発明で用いられる一般式(1)
で表されるウレアウレタン化合物によれば、顕色剤の発
色阻害因子との反応が有効に防止され、良好な発色能及
び発色画像の保存安定性が得られるものと思われる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明では、一般式(1)によっ
て表される少なくとも1種類のウレアウレタン化合物を
有機顕色剤として用いる。一般式(1)で表される化合
物としては、具体的に以下に例示することが出来る。
【0009】
【化3】
【0010】本発明では、感度向上の目的で従来公知の
顕色剤を一般式(1)の化合物1部に対して0.01〜
0.9部程度併用することも可能である。従って、本明
細書において、「有機顕色剤として少なくとも下記一般
式(1)で表されるウレアウレタン化合物を使用する」
とは、一般式(1)の顕色剤を単独で使用する場合、及
び一般式(1)の顕色剤と前記従来公知の顕色剤とを前
記の割合で併用する場合とを意味する。併用可能な従来
公知の顕色剤の二、三を例示すると、4,4’−イソプ
ロピリデンジフェノール (BPA)、4−ヒドロキシ
−4’−イソプロポキシジフェニルスルホン、4−ヒド
ロキシ−4’−n−プロポキシジフェニルスルホン等で
ある。
【0011】本発明において支持体を構成する古紙パル
プは、家庭やオフィスから出される新聞、雑誌等の紙類
から、一般に離解、粗選、精選、脱墨、漂白工程を適宜
組み合せて作製される。本発明では、必要に応じて古紙
パルプと50%以下の量のバージンパルプとを混合して
用いることもできる。これらのパルプを原料として抄造
することにより、古紙パルプを含有する支持体が得られ
る。
【0012】また、本発明に用いられる塩基性無色染料
としては、特に制限されるものではないがトリフェニル
メタン系、フルオラン系、アザフタリド系、フルオレン
系等が好ましく、以下にこれらの具体例を示す。これら
の塩基性無色染料は、単独又は2種以上の混合して使用
することもできる。 <トリフェニルメタン系ロイコ染料>3,3−ビス(p
−ジメチルアミノフェニル)−6−ジメチルアミノフタ
リド[別名クリスタルバイオレットラクトン] 3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)フタリド
[別名マラカイトグリーンラクトン]
【0013】<フルオラン系ロイコ染料> 3−ジエチルアミノ−6−メチルフルオラン 3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオ
ラン 3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−(o,p−ジメ
チルアニリノ)フルオラン 3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−クロロフルオラ
ン 3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−(m−トリフル
オロメチルアニリノ)フルオラン 3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−(o−クロロア
ニリノ)フルオラン 3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−(p−クロロア
ニリノ)フルオラン 3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−(o−フルオロ
アニリノ)フルオラン 3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−(m−メチルア
ニリノ)フルオラン 3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−n−オクチルア
ニリノフルオラン
【0014】3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−n
−オクチルアミノフルオラン 3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−ベンジルアニリ
ノフルオラン 3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−ジベンジルアニ
リノフルオラン 3−ジエチルアミノ−6−クロロ−7−メチルフルオラ
ン 3−ジエチルアミノ−6−クロロ−7−アニリノフルオ
ラン 3−ジエチルアミノ−6−クロロ−7−p−メチルアニ
リノフルオラン 3−ジエチルアミノ−6−エトキシエチル−7−アニリ
ノフルオラン 3−ジエチルアミノ−7−メチルフルオラン 3−ジエチルアミノ−7−クロロフルオラン 3−ジエチルアミノ−7−(m−トリフルオロメチルア
ニリノ)フルオラン 3−ジエチルアミノ−7−(o−クロロアニリノ)フル
オラン 3−ジエチルアミノ−7−(p−クロロアニリノ)フル
オラン 3−ジエチルアミノ−7−(o−フルオロアニリノ)フ
ルオラン 3−ジエチルアミノ−ベンゾ[a]フルオラン 3−ジエチルアミノ−ベンゾ[c]フルオラン 3−ジブチルアミノ−6−メチル−フルオラン 3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオ
ラン
【0015】3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−
(o,p−ジメチルアニリノ)フルオラン 3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−(o−クロロア
ニリノ)フルオラン 3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−(p−クロロア
ニリノ)フルオラン 3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−(o−フルオロ
アニリノ)フルオラン 3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−(m−トリフル
オロメチルアニリノ)フルオラン 3−ジブチルアミノ−6−メチル−クロロフルオラン 3−ジブチルアミノ−6−エトキシエチル−7−アニリ
ノフルオラン 3−ジブチルアミノ−6−クロロ−7−アニリノフルオ
ラン 3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−p−メチルアニ
リノフルオラン 3−ジブチルアミノ−7−(o−クロロアニリノ)フル
オラン 3−ジブチルアミノ−7−(o−フルオロアニリノ)フ
ルオラン 3−ジ−n−ペンチルアミノ−6−メチル−7−アニリ
ノフルオラン
【0016】3−ジ−n−ペンチルアミノ−6−メチル
−7−(p−クロロアニリノ)フルオラン 3−ジ−n−ペンチルアミノ−6−クロロ−7−アニリ
ノフルオラン 3−ジ−n−ペンチルアミノ−7−(p−クロロアニリ
ノ)フルオラン 3−ピロリジノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン 3−ピペリジノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン 3−(N−メチル−N−プロピルアミノ)−6−メチル
−7−アニリノフルオラン 3−(N−メチル−N−シクロヘキシルアミノ)−6−
メチル−7−アニリノフルオラン 3−(N−エチル−N−シクロヘキシルアミノ)−6−
メチル−7−アニリノフルオラン 3−(N−エチル−N−キシルアミノ)−6−メチル−
7−(p−クロロアニリノ)フルオラン
【0017】3−(N−エチル−p−トルイディノ)−
6−メチル−7−アニリノフルオラン 3−(N−エチル−N−イソアミルアミノ)−6−メチ
ル−7−アニリノフルオラン 3−(N−エチル−N−イソアミルアミノ)−6−クロ
ロ−7−アニリノフルオラン 3−(N−エチル−N−テトラヒドロフルフリルアミ
ノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン 3−(N−エチル−N−イソブチルアミノ)−6−メチ
ル−7−アニリノフルオラン 3−シクロヘキシルアミノ−6−クロロフルオラン 2−(4−オキサヘキシル)−3−ジメチルアミノ−6
−メチル−7−アニリノフルオラン 2−(4−オキサヘキシル)−3−ジエチルアミノ−6
−メチル−7−アニリノフルオラン 2−(4−オキサヘキシル)−3−ジプロピルアミノ−
6−メチル−7−アニリノフルオラン 2−メチル−6−p−(p−ジメチルアミノフェニル)
アミノアニリノフルオラン 2−メトキシ−6−p−(p−ジメチルアミノフェニ
ル)アミノアニリノフルオラン
【0018】2−クロロ−3−メチル−6−p−(p−
フェニルアミノフェニル)アミノアニリノフルオラン 2−クロロ−6−p−(p−ジメチルアミノフェニル)
アミノアニリノフルオラン 2−ニトロ−6−p−(p−ジエチルアミノフェニル)
アミノアニリノフルオラン 2−アミノ−6−p−(p−ジエチルアミノフェニル)
アミノアニリノフルオラン 2−ジエチルアミノ−6−p−(p−ジエチルアミノフ
ェニル)アミノアニリノフルオラン 2−フェニル−6−メチル−6−p−(p−フェニルア
ミノフェニル)アミノアニリノフルオラン 2−ベンジル−6−p−(p−フェニルアミノフェニ
ル)アミノアニリノフルオラン 2−ヒドロキシ−6−p−(p−フェニルアミノフェニ
ル)アミノアニリノフルオラン 3−メチル−6−p−(p−ジメチルアミノフェニル)
アミノアニリノフルオラン 3−ジエチルアミノ−6−p−(p−ジエチルアミノフ
ェニル)アミノアニリノフルオラン 3−ジエチルアミノ−6−p−(p−ジブチルアミノフ
ェニル)アミノアニリノフルオラン
【0019】<フルオレン系ロイコ染料> 3、6、6´−トリス(ジメチルアミノ)スピロ[フル
オレン−9,3´−フタリド] 3、6、6´−トリス(ジエチルアミノ)スピロ[フル
オレン−9,3´−フタリド] <ジビニル系ロイコ染料> 3,3−ビス−[2−(p−ジメチルアミノフェニル)
−2−(p−メトキシフェニル)エテニル]−4,5,
6,7−テトラブロモフタリド 3,3−ビス−[2−(p−ジメチルアミノフェニル)
−2−(p−メトキシフェニル)エテニル]−4,5,
6,7−テトラクロロフタリド 3,3−ビス−[1,1−ビス(4−ピロリジノフェニ
ル)エチレン−2−イル]−4,5,6,7−テトラブ
ロモフタリド 3,3−ビス−[1−(4−メトキシフェニル)−1−
(4−ピロリジノフェニル)エチレン−2−イル]−
4,5,6,7−テトラクロロフタリド
【0020】<その他> 3−(4−ジエチルアミノ−2−エトキシフェニル)−
3−(1−エチル−2−メチルインドール−3−イル)
−4−アザフタリド 3−(4−ジエチルアミノ−2−エトキシフェニル)−
3−(1−オクチル−2−メチルインドール−3−イ
ル)−4−アザフタリド 3−(4−シクロヘキシルエチルアミノ−2−メトキシ
フェニル)−3−(1−エチル−2−メチルインドール
−3−イル)−4−アザフタリド 3,3−ビス(1−エチル−2−メチルインドール−3
−イル)フタリド 3,6−ビス(ジエチルアミノ)フルオラン−γ−(3
´−ニトロ)アニリノラクタム 3,6−ビス(ジエチルアミノ)フルオラン−γ−(4
´−ニトロ)アニリノラクタム 1,1−ビス−[2´,2´,2'',2''−テトラキス
−(p−ジメチルアミノフェニル)−エテニル]−2,
2−ジニトリルエタン 1,1−ビス−[2´,2´,2'',2''−テトラキス
−(p−ジメチルアミノフェニル)−エテニル]−2−
β−ナフトイルエタン 1,1−ビス−[2´,2´,2'',2''−テトラキス
−(p−ジメチルアミノフェニル)−エテニル]−2,
2−ジアセチルエタン ビス−[2,2,2´,2´−テトラキス−(p−ジメ
チルアミノフェニル)−エテニル]−メチルマロン酸ジ
メチルエステル
【0021】さらに増感剤として、ステアリン酸アミ
ド、パルミチン酸アミド等の脂肪酸アマイド、エチレン
ビスアマイド、モンタン系ワックス、ポリエチレンワッ
クス、テレフタル酸ジベンジル、p−ベンジルオキシ安
息香酸ベンジル、ジ−p−トリルカーボネート、p−ベ
ンジルビフェニル、フェニルα−ナフチルカーボネー
ト、1,4−ジエトキシナフタリン、1−ヒドロキシ−
2−ナフトエ酸フェニルエステル、1,2−ジ−(3−
メチルフェノキシ)エタン、シュウ酸ジ(p−メチルベ
ンジル)、β−ベンジルオキシナフタレン、4−ビフェ
ニルp−トリルエーテル、1,2−ビス(フェノキシメ
チル)ベンゼン、4−(m−メチルフェノキシメチル)
ビフェニル、ジフェニルスルホン、p−トルエンスルホ
ンアマイド、o−トルエンスルホンアマイド等を添加す
ることもできる。これらの増感剤は、単独または2種類
以上混合して使用しても良い。
【0022】また画像安定剤として、4,4′−ブチリ
デン(6−t−ブチル−3−メチルフェノール)、2,
2′−ジ−t−ブチル−5,5′−ジメチル−4,4′
−スルホニルジフェノール、1,1,3−トリス(2−
メチル−4−ヒドロキシ−5−シクロヘキシルフェニ
ル)ブタン、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒ
ドロキシ−5−t−ブチルフェニル)ブタン等を添加す
ることもできる。本発明で使用するバインダーとして
は、重合度が200〜1900の完全ケン化ポリビニル
アルコール、部分ケン化ポリビニルアルコール、カルボ
キシ変性ポリビニルアルコール、アマイド変性ポリビニ
ルアルコール、スルホン酸変性ポリビニルアルコール、
ブチラール変性ポリビニルアルコール、その他の変性ポ
リビニルアルコール、ヒドロキシエチルセルロース、メ
チルセルロース、カルボキシメチルセルロース、並びに
エチルセルロース、アセチルセルロースのようなセルロ
ース誘導体、スチレン−無水マレイン酸共重合体、スチ
レン−ブタジエン共重合体ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビ
ニル、ポリアクリルアミド、ポリアクリル酸エステル、
ポリビニルブチラールポリスチロースおよびそれらの共
重合体、ポリアミド樹脂、シリコン樹脂、石油樹脂、テ
ルペン樹脂、ケトン樹脂、クマロ樹脂を例示することが
できる。これらの高分子物質は水、アルコール、ケト
ン、エステル、炭化水素等の溶剤に溶かして使用するほ
か、水又は他の媒体中に乳化又はペースト状に分散した
状態で使用し、要求品質に応じて併用することも出来
る。
【0023】本発明で使用する填料としては、シリカ、
炭酸カルシウム、カオリン、焼成カオリン、ケイソウ
土、タルク、酸化チタン、水酸化アルミニウムなどの無
機または有機充填剤などが挙げられる。このほかに脂肪
酸金属塩などの離型剤、ワックス類などの滑剤、ベンゾ
フェノン系やトリアゾール系の紫外線吸収剤、グリオキ
ザールなどの耐水化剤、分散剤、消泡剤、などを使用す
ることができる。
【0024】本発明に使用する有機顕色剤及び塩基性無
色染料の量、その他の各種成分の種類及び量は要求され
る性能および記録適性に従って決定され、特に限定され
るものではないが、通常、塩基性無色染料の1部に対し
て、有機顕色剤1〜8部、充填剤1〜20部を使用し、
バインダーは全固形分中10〜25%が適当である。こ
れらの有機顕色剤、塩基性無色染料並びに必要に応じて
添加する材料はボールミル、アトライター、サンドグラ
イダーなどの粉砕機あるいは適当な乳化装置によって数
ミクロン以下の粒子径になるまで微粒化し、バインダー
及び目的に応じて各種の添加材料を加えて塗液とする。
上記組成から成る塗液を古紙パルプを含有する支持体上
にブレードコーター、エアナイフコーター、バーコータ
ー、リバースロールコーター等により塗布、乾燥するこ
とによって目的とする感熱記録紙が得られる。さらに、
保存性を高める目的で高分子物質等のオーバーコート層
を感熱記録層上に設けることもできる。また、発色感度
を高める目的で填料を含有した高分子物質等のアンダー
コート層を感熱記録層下に設けることもできる。
【0025】
【実施例】以下に本発明を実施例によって説明する。
尚、説明中、部は重量部を示す。 [実施例1〜2]実施例1〜2は、本発明の感熱記録体
に、顕色剤として化合物(1−1)及び(1−2)、塩
基性無色染料として3−ジブチルアミノ−6−メチル−
7−アニリノフルオラン(別名:ODB−2)、増感剤
として1,2−ジ(3−メチルフェノキシ)エタン(別
名:MPE)を使用した例である。 A液(顕色剤分散液) 顕色剤 6.0部 10%ポリビニルアルコール水溶液 18.8部 水 11.2部 B液(塩基性無色染料分散液) 3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン(ODB−2) 2.0部 10%ポリビニルアルコール水溶液 4.6部 水 2.6部 C液(増感剤分散液) 1,2−ジ(3−メチルフェノキシ)エタン(MPE) 4.0部 10%ポリビニルアルコール水溶液 5.0部 水 3.0部 上記の組成物の各液をサンドグライダーで平均粒子径1ミクロンまで磨砕した。 次いで下記の割合で分散液を混合、撹拌し、塗液とした。 A液(顕色剤分散液) 36.0部 B液(塩基性無色染料分散液) 9.2部 C液(増感剤分散液) 12.0部 カオリンクレー(50%分散液) 12.0部 上記塗液を50g/m2の古紙パルプ85%、NBKP
15%により構成される中質紙の片面に塗布量6.0g
/m2になるように塗布乾燥し、このシートをスーパー
カレンダーで平滑度が200〜600秒になるように処
理し感熱記録紙を得た。
【0026】[比較例1〜2]比較例1〜2は、実施例
1で用いた顕色剤としての化合物(1−1)を4,4'
−イソプロピリデンジフェノール(別名:BPA)及び
4−ヒドロキシ−4'−イソプロポキシジフェニルスル
ホン(別名:D−8)に置き換えた例である。
【0027】[参考例1〜4]実施例1〜2及び比較例
1〜2の支持体としてLBKP80%、NBKP20%
より構成される上質紙を用いて感熱記録紙を得た。以上
の実施例、比較例及び参考例の組成を表1にまとめて示
す。
【0028】
【表1】
【0029】〔評価方法〕 [発色能テスト] (1)作成した感熱記録体について、大倉電気社製のT
H−PMD(感熱記録紙印字試験機、京セラ社製サーマ
ルヘッドを装着)を用い、印加エネルギー0.38mJ
/dotで印字した。記録部の記録濃度は、マクベス濃
度計(RD−914、アンバーフィルター使用)で測定
した(Da)。 (2)同一の感熱記録体を40℃、90%r.h.の条
件に一週間保存し、(1)と同様に記録し、濃度を測定
した(Db) (3)下記式により評価を行った。 Db/Da×100=Rd(%) Rdの値が大きい程、発色能が高く良好であることを示
す。実用的には80%以上が望ましい。
【0030】[発色画像の保存安定性テスト] (1)作成した感熱記録体について、大倉電気社製のT
H−PMD(感熱記録紙印字試験機、京セラ社製サーマ
ルヘッドを装着)を用い、印加エネルギー0.38mJ
/dotで印字した。記録部の記録濃度は、マクベス濃
度計(RD−914、アンバーフィルター使用)で測定
した(Dc)。 (2)紙管に塩ビラップ(三井東圧製ハイラップKM
A)を1重に巻き付け、この上に前記プリンター(0.
38mJ/dot)により記録した感熱記録体を貼り付
け、更にこの上に塩ビラップを3重に巻き付けたものを
20℃、24時間放置した後、画像のマクベス濃度を測
定した(Dd)。 (3)下記式により評価を行った。 Dd/Dc×100=Rp(%) Rpの値が大きな程、発色画像の保存安定性が高く良好
であることを示す。実用的には30%以上が望ましい。
これらの感熱記録紙のテストより得られた実施例、比較
例及び参考例の評価結果を表2に示す。
【0031】
【表2】
【0032】前記の表2から明らかなように、古紙パル
プを配合した支持体を用いる場合、一般式(1−1)及
び(1−2)で表される化合物を顕色剤とすると、古紙
パルプを配合しない支持体を用いる場合とほぼ同程度
の、良好な発色能および発色画像の保存安定性が示され
る。一方、他の顕色剤を用いた比較例1では発色能およ
び発色画像の保存安定性は共に非常に劣る、比較例2で
は発色能は良好だが発色画像の保存安定性は劣る。この
ように、一般式(1)で表される化合物を用いることに
より、発色能と発色画像の保存安定性が共に優れた感熱
記録体が得られることがわかる。
【0033】
【発明の効果】本発明によれば、古紙パルプを含有する
支持体を用いた感熱記録紙の発色能低下および発色画像
の保存安定性低下の問題が解決された優れた感熱記録紙
が提供される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 金子 利雄 東京都北区王子5丁目21番1号 日本製紙 株式会社商品研究所内 Fターム(参考) 2H026 AA07 BB24 DD12 EE03

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に無色ないし淡色の塩基性無色
    染料と有機顕色剤とを主成分とする感熱記録層を設けた
    感熱記録紙において、該支持体が古紙パルプを含有し、
    かつ該有機顕色剤として少なくとも下記一般式(1)で
    表されるウレアウレタン化合物を使用することを特徴と
    する感熱記録紙。 【化1】
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010228171A (ja) * 2009-03-26 2010-10-14 Oji Paper Co Ltd 感熱記録体
US20220184986A1 (en) * 2020-12-10 2022-06-16 Appvion Operations, Inc. Multi-Purpose Phenol-Free Direct Thermal Recording Media

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010228171A (ja) * 2009-03-26 2010-10-14 Oji Paper Co Ltd 感熱記録体
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