JP2001225558A - 感熱記録紙 - Google Patents

感熱記録紙

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JP2001225558A
JP2001225558A JP2000037671A JP2000037671A JP2001225558A JP 2001225558 A JP2001225558 A JP 2001225558A JP 2000037671 A JP2000037671 A JP 2000037671A JP 2000037671 A JP2000037671 A JP 2000037671A JP 2001225558 A JP2001225558 A JP 2001225558A
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JP
Japan
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methyl
diethylamino
fluoran
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sensitive recording
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JP2000037671A
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English (en)
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Yoshimi Midorikawa
佳美 緑川
Toshio Kaneko
利雄 金子
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Nippon Paper Industries Co Ltd
Jujo Paper Co Ltd
Original Assignee
Nippon Paper Industries Co Ltd
Jujo Paper Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 古紙パルプを含有する支持体を用いても発色
能が低下せず、且つ記録感度特性や記録画像の保存安定
性に優れた感熱記録紙の提供。 【解決手段】 古紙パルプを含有する支持体を使用し、
かつ有機顕色剤として下記式(I)で表される化合物を
含有する感熱記録紙。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は古紙パルプを含有す
る支持体を使用した感熱記録紙に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、感熱記録紙は、通常無色ないし
淡色の塩基性染料とフェノール性物質等の有機顕色剤と
を、それぞれ微細な粒子に磨砕分散した後両者を混合
し、バインダー、充填剤、感度向上剤、滑剤その他の助
剤を添加して得た塗液を紙等の支持体に塗工したもの
で、熱ペン、感熱ヘッド、ホットスタンプ、レーザー光
等の加熱による瞬時の化学反応により発色記録を得るも
のである。
【0003】これらの感熱記録紙は、計測用レコーダ
ー、コンピュータの端末プリンター、ファクシミリ、自
動券売機、バーコードラベルなど広範囲の分野に応用さ
れているが、これら記録装置の多様化及び高性能化に伴
い、感熱記録紙に対する要求品質も、より高度なものと
なっている。例えば、記録の高速化に伴い、微小なエネ
ルギーでも高濃度で鮮明な発色画像を得ることが要求さ
れ、一方では、耐熱性、耐水性、耐油性及び耐可塑剤性
といった保存性の優れた感熱記録紙が要求されている。
【0004】感熱記録紙の支持体に関しては、一般的な
上質紙以外にも合成紙、フィルム、プラスチック等が知
られているが、近年資源保護の観点から紙類においても
古紙を回収し、これを原料として使用することが求めら
れている。特開昭58−25986号公報には、古紙パルプを
含有した板紙上に感熱記録層を塗布した感熱記録紙が開
示されている。しかしながら、感熱記録紙に古紙パルプ
を含有する支持体を用いると、発色能の低下、とりわけ
高温高湿環境下に保存した場合での低下や、地色部が着
色するという問題が生じる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、古紙
パルプを含有する支持体を用いても感熱記録紙の発色能
が低下せず、また地色部の耐熱性にも優れた感熱記録紙
を提供することを課題とした。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題は、古紙パルプ
を含有する支持体上に無色ないし淡色の塩基性染料と有
機顕色剤とを主成分とする感熱記録層を設けた感熱記録
紙において、該有機顕色剤として下記式(I)で表され
る化合物を用いることにより解決された。
【0007】
【化2】
【0008】本発明で特定の顕色剤を用いた場合、何故
本発明の効果が得られるかについては、次のように考え
られる。古紙パルプを含有する支持体を用いた場合に発
色能が低下する理由は明らかでないが、古紙パルプ中に
は界面活性剤が含まれており、これにより顕色剤の不活
性化が起こるためと考えられる。例えば2,2′−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)プロパン(BPA)は、従
来広く使用されている公知の顕色剤であるが、水溶性が
比較的高いためか界面活性剤と反応して不活性化しやす
い。これに対し、本発明で用いられる式(I)で表され
る化合物は、水溶性が低いためかこの顕色剤の不活性化
が有効に防止されるものと推察される。また、地色部の
耐熱性に優れているのは、明確にはわからないが、水溶
性が小さいことにより染料前駆体と無用な反応を起こし
難いのではないかと考えられる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明において支持体を構成する
古紙パルプは、家庭やオフィスから出される新聞、雑誌
等の紙類から、一般に離解、粗選、精選、脱墨、漂白工
程を適宜組み合せて作製される。本発明では、必要に応
じて古紙パルプと50%以下の量のバージンパルプとを
混合して用いることもできる。これらのパルプを原料と
して抄造することにより、古紙パルプからなる支持体が
得られる。
【0010】また、本発明に用いられる塩基性染料とし
ては、特に制限されるものではないがトリフェニルメタ
ン系、フルオラン系、アザフタリド系、フルオレン系等
が好ましく、以下にこれらの具体例を示す。これらの塩
基性染料は、単独又は2種以上混合して使用することも
できる。
【0011】<トリフェニルメタン系ロイコ染料> 3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−6−ジ
メチルアミノフタリド〔別名クリスタルバイオレットラ
クトン〕 3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)フタリド 〔別名マラカイトグリーンラクトン〕 <フルオラン系ロイコ染料> 3−ジエチルアミノ−6−メチルフルオラン 3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオ
ラン 3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−(o,p−ジメ
チルアニリノ)フルオラン 3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−クロロフルオラ
ン 3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−(m−トリフル
オロメチルアニリノ)フルオラン 3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−(o−クロロア
ニリノ)フルオラン 3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−(p−クロロア
ニリノ)フルオラン 3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−(o−フルオロ
アニリノ)フルオラン 3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−(m−メチルア
ニリノ)フルオラン 3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−n−オクチルア
ニリノフルオラン 3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−n−オクチルア
ミノフルオラン 3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−ベンジルアニリ
ノフルオラン 3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−ジベンジルアニ
リノフルオラン 3−ジエチルアミノ−6−クロロ−7−メチルフルオラ
ン 3−ジエチルアミノ−6−クロロ−7−アニリノフルオ
ラン 3−ジエチルアミノ−6−クロロ−7−p−メチルアニ
リノフルオラン 3−ジエチルアミノ−6−エトキシエチル−7−アニリ
ノフルオラン 3−ジエチルアミノ−7−メチルフルオラン 3−ジエチルアミノ−7−クロロフルオラン 3−ジエチルアミノ−7−(m−トリフルオロメチルア
ニリノ)フルオラン 3−ジエチルアミノ−7−(o−クロロアニリノ)フル
オラン 3−ジエチルアミノ−7−(p−クロロアニリノ)フル
オラン 3−ジエチルアミノ−7−(o−フルオロアニリノ)フ
ルオラン 3−ジエチルアミノ−ベンゾ〔a〕フルオラン 3−ジエチルアミノ−ベンゾ〔c〕フルオラン 3−ジブチルアミノ−6−メチル−フルオラン 3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオ
ラン 3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−(o,p−ジメ
チルアニリノ)フルオラン 3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−(o−クロロア
ニリノ)フルオラン 3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−(p−クロロア
ニリノ)フルオラン 3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−(o−フルオロ
アニリノ)フルオラン 3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−(m−トリフル
オロメチルアニリノ)フルオラン
【0012】3−ジブチルアミノ−6−メチル−クロロ
フルオラン 3−ジブチルアミノ−6−エトキシエチル−7−アニリ
ノフルオラン 3−ジブチルアミノ−6−クロロ−7−アニリノフルオ
ラン 3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−p−メチルアニ
リノフルオラン 3−ジブチルアミノ−7−(o−クロロアニリノ)フル
オラン 3−ジブチルアミノ−7−(o−フルオロアニリノ)フ
ルオラン 3−ジ−n−ペンチルアミノ−6−メチル−7−アニリ
ノフルオラン 3−ジ−n−ペンチルアミノ−6−メチル−7−(p−
クロロアニリノ)フルオラン 3−ジ−n−ペンチルアミノ−7−(m−トリフルオロ
メチルアニリノ)フルオラン 3−ジ−n−ペンチルアミノ−6−クロロ−7−アニリ
ノフルオラン 3−ジ−n−ペンチルアミノ−7−(p−クロロアニリ
ノ)フルオラン 3−ピロリジノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン 3−ピペリジノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン 3−(N−メチル−N−プロピルアミノ)−6−メチル
−7−アニリノフルオラン 3−(N−メチル−N−シクロヘキシルアミノ)−6−
メチル−7−アニリノフルオラン 3−(N−エチル−N−シクロヘキシルアミノ)−6−
メチル−7−アニリノフルオラン 3−(N−エチル−N−キシルアミノ)−6−メチル−
7−(p−クロロアニリノ)フルオラン 3−(N−エチル−p−トルイディノ)−6−メチル−
7−アニリノフルオラン 3−(N−エチル−N−イソアミルアミノ)−6−メチ
ル−7−アニリノフルオラン 3−(N−エチル−N−イソアミルアミノ)−6−クロ
ロ−7−アニリノフルオラン 3−(N−エチル−N−テトラヒドロフルフリルアミ
ノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン 3−(N−エチル−N−イソブチルアミノ)−6−メチ
ル−7−アニリノフルオラン 3−(N−エチル−N−エトキシプロピルアミノ)−6
−メチル−7−アニリノフルオラン
【0013】3−シクロヘキシルアミノ−6−クロロフ
ルオラン 2−(4−オキサヘキシル)−3−ジメチルアミノ−6
−メチル−7−アニリノフルオラン 2−(4−オキサヘキシル)−3−ジエチルアミノ−6
−メチル−7−アニリノフルオラン 2−(4−オキサヘキシル)−3−ジプロピルアミノ−
6−メチル−7−アニリノフルオラン 2−メチル−6−p−(p−ジメチルアミノフェニル)
アミノアニリノフルオラン 2−メトキシ−6−p−(p−ジメチルアミノフェニ
ル)アミノアニリノフルオラン 2−クロロ−3−メチル−6−p−(p−フェニルアミ
ノフェニル)アミノアニリノフルオラン 2−クロロ−6−p−(p−ジメチルアミノフェニル)
アミノアニリノフルオラン 2−ニトロ−6−p−(p−ジエチルアミノフェニル)
アミノアニリノフルオラン 2−アミノ−6−p−(p−ジエチルアミノフェニル)
アミノアニリノフルオラン 2−ジエチルアミノ−6−p−(p−ジエチルアミノフ
ェニル)アミノアニリノフルオラン 2−フェニル−6−メチル−6−p−(p−フェニルア
ミノフェニル)アミノアニリノフルオラン 2−ベンジル−6−p−(p−フェニルアミノフェニ
ル)アミノアニリノフルオラン 2−ヒドロキシ−6−p−(p−フェニルアミノフェニ
ル)アミノアニリノフルオラン 3−メチル−6−p−(p−ジメチルアミノフェニル)
アミノアニリノフルオラン 3−ジエチルアミノ−6−p−(p−ジエチルアミノフ
ェニル)アミノアニリノフルオラン 3−ジエチルアミノ−6−p−(p−ジブチルアミノフ
ェニル)アミノアニリノフルオラン 2,4−ジメチル−6−〔(4−ジメチルアミノ)アニ
リノ〕−フルオラン
【0014】<フルオレン系ロイコ染料> 3、6、6´−トリス(ジメチルアミノ)スピロ〔フル
オレン−9,3´−フタリド〕 3、6、6´−トリス(ジエチルアミノ)スピロ〔フル
オレン−9,3´−フタリド〕 <ジビニル系ロイコ染料> 3,3−ビス−〔2−(p−ジメチルアミノフェニル)
−2−(p−メトキシフェニル)エテニル〕−4,5,
6,7−テトラブロモフタリド 3,3−ビス−〔2−(p−ジメチルアミノフェニル)
−2−(p−メトキシフェニル)エテニル〕−4,5,
6,7−テトラクロロフタリド 3,3−ビス−〔1,1−ビス(4−ピロリジノフェニ
ル)エチレン−2−イル〕−4,5,6,7−テトラブ
ロモフタリド 3,3−ビス−〔1−(4−メトキシフェニル)−1−
(4−ピロリジノフェニル)エチレン−2−イル〕−
4,5,6,7−テトラクロロフタリド <その他> 3−(4−ジエチルアミノ−2−エトキシフェニル)−
3−(1−エチル−2−メチルインドール−3−イル)
−4−アザフタリド 3−(4−ジエチルアミノ−2−エトキシフェニル)−
3−(1−オクチル−2−メチルインドール−3−イ
ル)−4−アザフタリド 3−(4−シクロヘキシルエチルアミノ−2−メトキシ
フェニル)−3−(1−エチル−2−メチルインドール
−3−イル)−4−アザフタリド 3,3−ビス(1−エチル−2−メチルインドール−3
−イル)フタリド 3,6−ビス(ジエチルアミノ)フルオラン−γ−(3
´−ニトロ)アニリノラクタム 3,6−ビス(ジエチルアミノ)フルオラン−γ−(4
´−ニトロ)アニリノラクタム 1,1−ビス−〔2´,2´,2'',2''−テトラキス
−(p−ジメチルアミノフェニル)−エテニル〕−2,
2−ジニトリルエタン 1,1−ビス−〔2´,2´,2'',2''−テトラキス
−(p−ジメチルアミノフェニル)−エテニル〕−2−
β−ナフトイルエタン 1,1−ビス−〔2´,2´,2'',2''−テトラキス
−(p−ジメチルアミノフェニル)−エテニル〕−2,
2−ジアセチルエタン ビス−〔2,2,2´,2´−テトラキス−(p−ジメ
チルアミノフェニル)−エテニル〕−メチルマロン酸ジ
メチルエステル
【0015】さらに増感剤として、ステアリン酸アミ
ド、パルミチン酸アミド、メトキシカルボニル−N−ス
テアリン酸ベンズアミド、N−ベンゾイルステアリン酸
アミド、N−エイコサン酸アミド、エチレンビスステア
リン酸アミド、べヘン酸アミド、メチレンビスステアリ
ン酸アミド、メチロールアマイド、N−メチロールステ
アリン酸アミド、テレフタル酸ジベンジル、テレフタル
酸ジメチル、テレフタル酸ジオクチル、p−ベンジルオ
キシ安息香酸ベンジル、1−ヒドロキシ−2−ナフトエ
酸フェニル、シュウ酸ジベンジル、シュウ酸−ジ−p−
メチルベンジル、シュウ酸−ジ−p−クロロベンジル、
2−ナフチルベンジルエーテル、m−ターフェニル、p
−べンジルビフェニル、4−ビフェニルパラトリルエー
テル、ジ(p−メトキシフェノキシエチル)エーテル、
1,2−ジ(3−メチルフェノキシ)エタン、1,2−
ジ(4−メチルフェノキシ)エタン、1,2−ジ(4−
メトキシフェノキシ)エタン、1,2−ジ(4−クロロ
フェノキシ)エタン、1,2−ジフェノキシエタン、1
−(4−メトキシフェノキシ)−2−(2−メチルフェ
ノキシ)エタン、p−メチルチオフェニルベンジルエー
テル、1,4−ジ(フェニルチオ)ブタン、p−アセト
トルイジド、p−アセトフェネチジド、N−アセトアセ
チル−p−トルイジン、ジ(β−ビフェニルエトキシ)
ベンゼン、p−ジ(ビニルオキシエトキシ)ベンゼン、
1−イソプロピルフェニル−2−フェニルエタン、1,
2−ビス(フェノキシメチル)ベンゼン、p−トルエン
スルホンアミド、o−トルエンスルホンアミド、ジ−p
−トリルカーボネート、フェニル−α−ナフチルカーボ
ネート、ジフェニルスルホン等を添加することができる
が、特に、これらに制限されるものではない。これらの
増感剤は、単独または2種以上混合して使用してもよ
い。
【0016】また画像安定剤として、4,4′−ブチリ
デン(6−t−ブチル−3−メチルフェノール)、2,
2′−ジ−t−ブチル−5,5′−ジメチル−4,4′
−スルホニルジフェノール、1,1,3−トリス(2−
メチル−4−ヒドロキシ−5−シクロヘキシルフェニ
ル)ブタン、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒ
ドロキシ−5−t−ブチルフェニル)ブタン等を添加す
ることもできる。
【0017】本発明で感熱記録層において使用するバイ
ンダーとしては、重合度が200〜1900の完全ケン
化ポリビニルアルコール、部分ケン化ポリビニルアルコ
ール、カルボキシ変性ポリビニルアルコール、アマイド
変性ポリビニルアルコール、スルホン酸変性ポリビニル
アルコール、ブチラール変性ポリビニルアルコールなど
の変性ポリビニルアルコール、ヒドロキシエチルセルロ
ース、メチルセルロース、エチルセルロース、カルボキ
シメチルセルロース、アセチルセルロースなどのセルロ
ース誘導体、スチレン−無水マレイン酸共重合体、スチ
レン−ブタジエン共重合体、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸
ビニル、ポリアクリルアミド、ポリアクリル酸エステ
ル、ポリビニルブチラール、ポリスチロール及びそれら
の共重合体、ポリアミド樹脂、シリコン樹脂、石油樹
脂、テルペン樹脂、ケトン樹脂、クマロン樹脂を例示す
ることができる。これらの高分子物質は水、アルコー
ル、ケトン、エステル、炭化水素等の溶剤に溶かして使
用するほか、水または他の媒体中乳化またはペースト状
に分散した状態で使用し、要求品質に応じて併用するこ
ともできる。
【0018】本発明の感熱記録層において使用すること
ができる填料としては、シリカ、炭酸カルシウム、カオ
リン、焼成カオリン、ケイソウ土、タルク、酸化チタ
ン、酸化亜鉛、水酸化アルミニウム、ポリスチレン樹
脂、尿素−ホルマリン樹脂、スチレン−メタクリル酸共
重合体、スチレン−ブタジエン共重合体や、中空プラス
チックピグメントなどの無機または有機充填剤などが挙
げられる。
【0019】このほかに感熱記録層においては脂肪酸金
属塩などの離型剤、ワックス類などの滑剤、ベンゾフェ
ノン系やトリアゾール系の紫外線吸収剤、グリオキザー
ルなどの耐水化剤、分散剤、消泡剤、酸化防止剤、蛍光
染料などを使用することができる。
【0020】本発明に使用する有機顕色剤及び塩基性染
料の量、その他の各種成分の種類及び量は要求される性
能および記録適性に従って決定され、特に限定されるも
のではないが、通常、塩基性染料の1部に対して、有機
顕色剤1〜8部、充填剤1〜20部を使用し、バインダ
ーは全固形分中10〜25%が適当である。
【0021】これらの顕色剤、染料及び必要に応じて添
加する材料はボールミル、アトライター、サンドグライ
ンダーなどの粉砕機あるいは適当な乳化装置によって数
ミクロン以下の粒子径になるまで微粒化し、バインダー
及び目的に応じて各種の添加材料を加えて塗液とする。
塗布法としては、手塗り、サイズプレスコーター法、ロ
ールコーター法、エアナイフコーター法、ブレードコー
ター法、フローコーター法、コンマダイレクト法、グラ
ビアダイレクト法、グラビアリバース法、リバース・ロ
ールコーター法等が挙げられる。また、噴霧、吹き付け
又は浸漬後、乾燥してもよい。
【0022】さらに、保存性を高める目的で高分子物質
等のオーバーコート層を感熱記録層上に設けることもで
きる。また、発色感度を高める目的で填料を含有した高
分子物質等のアンダーコート層を感熱記録層下に設ける
こともできる。
【0023】
【実施例】以下に本発明を実施例によって説明する。
尚、説明中、部は重量部を示す。 [実施例1〜5]実施例1〜5は、顕色剤として式
(I)で表される化合物を使用し、塩基性染料として下
記の化合物を使用し、増感剤として1,2−ビス(フェ
ノキシメチル)ベンゼンを使用した例である。 実施例1:3−ジブチルアミノ−6−メチル−7−アニ
リノフルオラン(ODB−2) 実施例2:3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−アニ
リノフルオラン(ODB) 実施例3:−(N−エチル−N−イソアミルアミノ)−
6−メチル−7−アニリノフルオラン(S−205) 実施例4:3−ジエチルアミノ−7−(m−トリフルオ
ロメチルアニリノ)フルオラン(Black−100) 実施例5:ODB−2及びS−205をそれぞれ1部ず
つ使用した。
【0024】下記配合の顕色剤の分散液(A液)と塩基
性染料分散液(B液)及び増感剤分散液(C液)をそれ
ぞれ別にサンドグラインダーで平均粒子径1ミクロンに
なるまで湿式磨砕を行った。 A液(顕色剤分散液) 本発明の顕色剤 6.0部 10%ポリビニルアルコール水溶液 18.8部 水 11.2部 B液(染料分散液) 実施例1〜5の染料(表1参照) 2.0部 10%ポリビニルアルコール水溶液 4.6部 水 2.6部 C液(増感剤分散液) 1,2−ビス(フェノキシメチル)ベンゼン 4.0部 10%ポリビニルアルコール水溶液 5.0部 水 3.0部 次いで下記の割合で分散液を混合して塗液とした。 A液 36.0部 B液 9.2部 C液 12.0部 カオリンクレー(50%分散液) 12.0部 上記塗液を50g/m2の古紙パルプ85%、NBKP
15%により構成される中質紙の片面に塗布量6.0g
/m2になるように塗布乾燥し、このシートをスーパー
カレンダーで平滑度が200〜600秒になるように処
理し感熱記録紙を得た。
【0025】[比較例1〜4]実施例1の顕色剤を表1
のように代えて感熱記録紙を得た。 [参考例1、2]実施例1及び比較例1の支持体とし
て、LBKP80%、NBKP20%より構成される上
質紙を用いて感熱記録紙を得た。
【0026】以上の実施例、比較例及び参考例で得られ
た感熱記録紙について、下記の品質性能試験を行い、結
果を表1、表2にまとめて示す。 注(1)動的発色濃度:大倉電気社製のTH−PMD
(感熱記録紙印字試験機、京セラ社製サーマルヘッドを
装着)を用い、印加エネルギー0.41mj/dotで
印字した。記録部の記録濃度は、マクベス濃度計(RD
−914,アンバーフィルター使用)で測定した。 注(2)発色能:未発色の感熱紙サンプルを40℃、9
0%の条件に1週間保存し、(1)と同様に記録し、濃
度を測定後、下記式により評価を行った。 (2)で得られた濃度/(1)で得られた濃度×100
=R% Rの値が大きな程、発色能が高く良いことを示す。実用
的には80%以上が望ましい。 注(3)耐熱性:注(1)の方法で動的記録した感熱紙
サンプルを60℃、dryの条件下に24時間放置した
後、未発色部分をマクベス濃度計で測定。
【0027】
【表1】
【0028】
【表2】
【0029】
【発明の効果】本発明によれば、古紙パルプを含有する
支持体を用いた感熱記録紙の発色能低下の問題が解決さ
れ、かつ地色部の耐熱性に優れた感熱記録紙が提供され
る。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に無色ないし淡色の塩基性染料
    と有機顕色剤とを主成分とする感熱記録層を設けた感熱
    記録紙において、該支持体が古紙パルプを含有し、かつ
    該有機顕色剤が下記式(I)で表される化合物であるこ
    とを特徴とする感熱記録紙。 【化1】
JP2000037671A 2000-02-16 2000-02-16 感熱記録紙 Pending JP2001225558A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002014081A1 (fr) * 2000-08-11 2002-02-21 Oji Paper Co., Ltd. Equipement de gravure thermique

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