JPH09314996A - 感熱記録体 - Google Patents

感熱記録体

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JPH09314996A
JPH09314996A JP8133754A JP13375496A JPH09314996A JP H09314996 A JPH09314996 A JP H09314996A JP 8133754 A JP8133754 A JP 8133754A JP 13375496 A JP13375496 A JP 13375496A JP H09314996 A JPH09314996 A JP H09314996A
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JP
Japan
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bis
sulfone
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recording layer
parts
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JP8133754A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Furukawa
博之 古川
Naoko Inazu
直子 稲津
Tetsuo Tsuchida
哲夫 土田
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New Oji Paper Co Ltd
Original Assignee
Oji Paper Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】発色性に優れ、しかも記録部および白紙部の耐
光性と耐熱性に優れた感熱記録体を提供することにあ
る。 【解決手段】支持体上に、無色ないしは淡色の塩基性染
料と呈色剤とを含有する記録層を設けた感熱記録体にお
いて、上記課題を解決するための一手段として、記録層
中に、1,6−ビス(4−ベンゾイル−3−ヒドロキシ
フェノキシ)ヘキサンなどの一般式(1)で表される化
合物の少なくとも1種を含有させる。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は無色ないしは淡色の
塩基性染料と呈色剤との発色反応を利用した感熱記録体
に関し、特に耐熱性と耐光性に優れた感熱記録体に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、無色ないしは淡色の塩基性染料と
呈色剤との反応を利用し、熱により両発色物質を接触さ
せて記録像を得るようにした感熱記録体はよく知られて
いる。かかる感熱記録体は、比較的安価であり、また記
録機器がコンパクトで、且つメンテナンスフリーである
ため広範囲な分野で使用されている。
【0003】感熱記録体の利用分野拡大の一環として、
例えばPOS(point of sales)システム用の感熱記録
ラベルが挙げられるが、同システム化の拡大に伴って、
従来のように短期間でその使命を終える食品用ラベルと
は別に、長期間にわたって商品に添付され使用されるタ
グ用紙、あるいは屋外で取り扱われることの多い集配用
のハンディーターミナル用紙としての用途が増大してい
る。しかしこのような用途では長期にわたって高温環境
下に曝されたり、室内光や太陽光に曝されたりすること
が多く、その影響で感熱記録体の画像が褪色したり、あ
るいは白紙部の白色度が低下し、結果的に商品イメージ
をも著しく損なってしまう。このため、記録感度が優
れ、高温あるいは長期の耐光条件下で保管されても白紙
部の白色度が低下せず、しかも記録像が安定して維持し
得る感熱記録体が強く要請されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は発色性
に優れ、しかも記録部および白紙部の耐熱性と耐光性に
優れた感熱記録体を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】支持体上に、無色ないし
は淡色の塩基性染料と呈色剤とを含有する記録層を設け
た感熱記録体において、上記課題を解決するための一手
段として、本発明は記録層中に、下記一般式(1)で表
される化合物の少なくとも1種を含有させるものであ
る。
【0006】
【化3】 (式中nは1〜8の整数を示す。)
【0007】
【発明の実施の形態】本発明は、無色ないしは淡色の塩
基性染料と呈色剤とを含有する記録層を設けた感熱記録
体において、記録層中に、一般式(1)で表される化合
物の少なくとも1種を含有することにより発色性に優
れ、高温環境下で使用または保管されたり、長期間光に
曝されても白紙部(未記録部)の白色度の低下が少な
く、かつ記録像の保存安定性に優れた感熱記録体が得ら
れるものである。
【0008】上記一般式(1)で表される化合物の具体
例としては、例えば下記のものが挙げられる。ビス(4
−ベンゾイル−3−ヒドロキシフェノキシ)メタン、
1,2−ビス(4−ベンゾイル−3−ヒドロキシフェノ
キシ)エタン、1,3−ビス(4−ベンゾイル−3−ヒ
ドロキシフェノキシ)プロパン、1,4−ビス(4−ベ
ンゾイル−3−ヒドロキシフェノキシ)ブタン、1,5
−ビス(4−ベンゾイル−3−ヒドロキシフェノキシ)
ペンタン、1,6−ビス(4−ベンゾイル−3−ヒドロ
キシフェノキシ)ヘキサン、1,7−ビス(4−ベンゾ
イル−3−ヒドロキシフェノキシ)ヘプタン、1,8−
ビス(4−ベンゾイル−3−ヒドロキシフェノキシ)オ
クタンなど。なお、一般式(1)で表される化合物は必
要に応じて2種以上併用することができる。
【0009】一般式(1)の化合物の使用量について
は、必ずしも限定するものではないが塩基性染料100
重量部に対して10〜700重量部、好ましくは50〜
500重量部程度である。
【0010】本発明において、感熱記録体の記録層を構
成する無色ないし淡色の塩基性染料としては各種公知が
使用できる。かかる塩基性染料の具体例としては、例え
ば下記のものが挙げられる。3−(N−エチル−N−イ
ソアミルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラ
ン、3−ジエチルアミノ−7−(m−トリフルオロメチ
ルアニリノ)フルオラン、3−〔N−(3−エトキシプ
ルピル)−N−エチルアミノ〕−6−メチル−7−アニ
リノフルオラン、3−(N−エチル−p−トルイジノ)
−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジエチル
アミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−ジ
−n−ブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオ
ラン、3−ジ−n−ペンチルアミノ−6−メチル−7−
アニリノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−(o−
クロロアニリノ)フルオラン、3−ジ−n−ブチルアミ
ノ−7−(o−クロロアニリノ)フルオラン、3−ジ−
n−ブチルアミノ−7−(o−フルオロアニリノ)フル
オラン、3−ジエチルアミノ−6−クロロ−7−アニリ
ノフルオラン、3−(N−シクロヘキシル−N−メチル
アミノ)−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−
ピロリジノ−6−メチル−7−アニリノフルオラン、3
−(N−メチル−N−n−プロピルアミノ)−6−メチ
ル−7−アニリノフルオラン、2,2−ビス{4−
〔6’−(N−シクロヘキシル−N−メチルアミノ)−
3’−メチルスピロ(フタリド−3,9’−キサンテ
ン)−2’−イルアミノ〕フェニル}プロパン、3−ジ
エチルアミノ−6−メチル−7−クロロフルオラン、3
−ジエチルアミノ−7−クロロフルオラン、3,3’−
ビス(1−エチル−2−メチルインドール−3−イル)
フタリド、3,3−ビス(4−ジメチルアミノフェニ
ル)−6−ジメチルアミノフタリド、3,3−ビス〔1
−(4−メトキシフェニル)−1−(4−ジメチルアミ
ノフェニル)エチレン−2−イル〕−4,5,6,7−
テトラクロロフタリド、3,3’−ビス(4−ジエチル
アミノ−2−エトキシフェニル)−4−アザフタリド、
3−ジ−n−ペンチルアミノ−6,8,8−トリメチル
−9−エチル−8,9−ジヒドロ−(3,2,e)ピリ
ドフルオラン、3−ジ−n−ブチルアミノ−6,8,8
−トリメチル−9−エチル−8,9−ジヒドロ−(3,
2,e)ピリドフルオランなど。勿論、これらの塩基性
染料に限定されるものではなく、2種以上の塩基性染料
の併用も可能である。
【0011】なお、これらの染料のうちでも、3−ジ−
n−ブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオラ
ン、3−ジ−n−ペンチルアミノ−6−メチル−7−ア
ニリノフルオラン、3−ジ−n−ブチルアミノ−7−
(o−クロロアニリノ)フルオランおよび3−ジエチル
アミノ−7−(m−トリフルオロメチルアニリノ)フル
オランは発色性、地肌カブリの点で優れており、特に好
ましく用いられる。
【0012】また、記録層を構成する呈色剤としては、
各種公知の化合物が使用でき、具体的には下記が例示さ
れる。2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパ
ン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘ
キサン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−4
−メチルペンタン、ビス(4−ヒドロキシフェニルチオ
エトキシ)メタン、1,4−ビス〔α−メチル−α−
(4’−ヒドロキシフェニル)エチル〕ベンゼン、1,
3−ビス〔α−メチル−α−(4’−ヒドロキシフェニ
ル)エチル〕ベンゼン、4,4’−ジヒドロキシジフェ
ニルスルホン、2,4’−ジヒドロキシジフェニルスル
ホン、4−ヒドロキシ−4’−イソプロポキシジフェニ
ルスルホン、ビス(3−アリル−4−ヒドロキシフェニ
ル)スルホン、4−ヒドロキシ安息香酸ベンジルエステ
ル、ビス(4−ヒドロキシフェニル)酢酸ブチル、ビス
(4−ヒドロキシフェニルチオエチル)エーテル、N−
(p−トリルスルホニル)−N’−フェニルウレア、
4,4’−ビス(p−トルエンスルホニルアミノカルボ
ニルアミノ)ジフェニルメタン、4−〔2−(p−メト
キシフェノキシ)エトキシ〕サリチル酸の亜鉛塩、4−
〔3−(p−トリルスルホニル)プロピルオキシ〕サリ
チル酸の亜鉛塩、5−〔p−(2−p−メトキシフェノ
キシエトキシ)クミル〕サリチル酸の亜鉛塩、4−オク
チルオキシアセチルアミノサリチル酸の亜鉛塩、チオシ
アン酸亜鉛のアンチピリン錯体など。
【0013】更に、上記の呈色剤の他に下記一般式
(2)で表されるジフェニルスルホン誘導体からなる呈
色剤は特に高温下での白紙部および記録部の保存性に優
れた感熱記録体が得られるため、好ましく用いられる。
【0014】
【化4】 (式中R1 、R2 はそれぞれC1 〜C4 のアルキル基、
2 〜C4 のアルケニル基、C1 〜C4 のアルコキシル
基、ベンジルオキシ基、またはハロゲン原子を示す。m
は0〜2の整数、kは1〜3の整数、p、qはそれぞれ
0〜2の整数を示す。)
【0015】一般式(2)で表されるジフェニルスルホ
ン誘導体からなる呈色剤の具体例としては、例えば4,
4’−ジヒドロキシジフェニルスルホン、2,4’−ジ
ヒドロキシジフェニルスルホン、3,3’−ジアリル−
4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホン、3,
3’,5,5’−テトラブロモ−4,4’−ジヒドロキ
シジフェニルスルホン、3,3’,5,5’−テトラク
ロロ−4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホン、4
−ヒドロキシジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−
4’−メチルジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−
4’−メトキシジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−
4’−エトキシジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−
4’−イソプロポキシジフェニルスルホン、4−ヒドロ
キシ−4’−n−ブトキシジフェニルスルホン、4−ヒ
ドロキシ−4’−ベンジルオキシジフェニルスルホン、
3,4−ジヒドロキシジフェニルスルホン、3,4−ジ
ヒドロキシ−4’−メチルジフェニルスルホン、3,
4,4’−トリヒドロキシジフェニルスルホン、3,
4,3’,4’−テトラヒドロキシジフェニルスルホ
ン、2,3,4−トリヒドロキシジフェニルスルホンな
どが挙げられる。
【0016】一般式(2)で表されるジフェニルスルホ
ン誘導体のうちでも、ビス(3−アリル−4−ヒドロキ
シフェニル)スルホン、4−ヒドロキシ−4’−イソプ
ロポキシジフェニルスルホンまたは2,4’−ジヒドロ
キシジフェニルスルホンは、とりわけ高温下における白
紙部の保存性に優れるため、より好ましく用いられる。
勿論、これらの呈色剤に限定されるものではなく、2種
以上の呈色剤の併用も可能である。
【0017】記録層中の塩基性染料と呈色剤の使用比率
は特に限定するものではないが、一般に塩基性染料10
0重量部に対して100〜700重量部、好ましくは1
50〜400重量部程度の呈色剤が使用される。
【0018】本発明の感熱記録体においては、記録層中
に本発明の所望の効果を阻害しない範囲で、更に記録感
度を高めたり、記録像の保存性を高めるために各種公知
の増感剤、或いは保存性改良剤を併用することもでき
る。かかる増感剤としては、例えばステアリン酸アミ
ド、エチレンビスステアリン酸アミド、メチレンビスス
テアリン酸アミド、N−メチロールステアリン酸アミ
ド、テレフタル酸ジベンジル、テレフタル酸ジメチル、
p−ベンジルオキシ安息香酸ベンジル、2−ナフチルヘ
ンジルエーテル、1−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸フェ
ニルエステル、シュウ酸ジ(p−クロロベンジル)エス
テル、シュウ酸ジベンジルエステル、シュウ酸ジ−p−
メチルベンジルエステル、シュウ酸ジ−p−クロロベン
ジルエステル、1,2−ジフェノキシエタン、1,2−
ジ(3−メチルフェノキシ)エタン、p−ベンジルビフ
ェニル、ビフェニル−p−トリルエーテルなどが例示で
きる。
【0019】保存性改良剤としては、例えば1,1,3
−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−シクロヘ
キシルフェニル)ブタン、1,1,3−トリス(2−メ
チル−4−ヒドロキシ−5−tert−ブチルフェニル)ブ
タン、4,4’−チオビス(3−メチル−6−tert−ブ
チルフェノール)、1,3,5−トリメチル−2,4,
6−トリス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキ
シベンジル)ベンゼン、2−(2−ヒドロキシ−5−メ
チルフェニル)ベンゾトリアゾール、テトラキス(1,
2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジニル)−
1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシレート、4−
ベンジルオキシフェニル−4’−(2−メチル−2,3
−エポキシプロピルオキシ)フェニルスルホン、1,
3,5−トリス(4−tert−ブチル−3−ヒドロキシ−
2,6−ジメチルベンジル)イソシアヌル酸、1−〔α
−メチル−α−(4−ヒドロキシフェニル)エチル〕−
4−〔α’,α’−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エ
チル〕ベンゼン、4,4’−ブチリデンビス(6−tert
−ブチル−m−クレゾール)、ビス〔2−ヒドロキシ−
3−(2’H−ベンゾトリアゾール−2’−イル)−5
−オクチルフェニル〕メタン、2,2’−メチレンビス
(4,6−ジ−tert−ブチルフェニル)リン酸のナトリ
ウム塩またはマグネシウム塩などが挙げられる。
【0020】増感剤および保存性改良剤の使用量として
は塩基性染料100重量部に対して400重量部以下で
ある。
【0021】塩基性染料、呈色剤、一般式(1)で表さ
れる化合物、増感剤などを含有する記録層は、一般に水
を分散媒体とし、ボールミル、アトライター、サンドミ
ル、コロイドミルなどの攪拌・粉砕器により、塩基性染
料、呈色剤、一般式(1)で表される化合物、増感剤な
どを一緒に又は別々に微分散した後、接着剤を添加して
調製された記録層用塗液を支持体上に塗布乾燥して形成
される。
【0022】接着剤の具体例としては、例えばデンプン
類、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロース、
カルボキシメチルセルロース、ゼラチン、カゼイン、ア
ラビアガム、完全(部分)ポリビニルアルコール、カル
ボキシ基変性ポリビニルアルコール、スルホン基変性ポ
リビニルアルコール、アセトアセチル基変性ポリビニル
アルコール、シリコン変性ポリビニルアルコールなどの
各種変性ポリビニルアルコール、スチレン・無水マレイ
ン酸共重合体塩、スチレン・アクリル酸共重合体塩、ス
チレン・ブタジエン共重合体エマルジョンなどが挙げら
れる。接着剤の使用量としては記録層の全固形分の2〜
40重量%、好ましくは5〜25重量%程度である。
【0023】さらに、記録層用塗液中には各種の助剤を
添加することができ、例えば、ジオクチルスルフォコハ
ク酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスルフォン酸ナトリ
ウム、ラウリルアルコール硫酸エステル・ナトリウム
塩、脂肪酸金属塩などの分散剤、ステアリン酸亜鉛、ス
テアリン酸カルシルウムなどの滑剤、ポリエチレンワッ
クス、パラフィンワックス、カルナバロウなどのワック
ス、カオリン、クレー、タルク、炭酸カルシウム、焼成
クレー、酸化チタン、水酸化アルミミニウム、無定形シ
リカ、尿素−ホルマリン樹脂ヒィラーなどの顔料、その
他消泡剤、螢光染料、着色染料などが挙げられる。
【0024】記録層の形成方法については特に限定され
るものではなく、従来から周知慣用の技術に従って形成
することができる。例えば、バーコーティング、エアー
ナイフコーティング、ロッドブレードコーティング、ピ
ュアブレードコーティング、ショートドウェルコーティ
ングなどのコーティング方法により記録層用塗液を支持
体上に塗布後、乾燥して記録層が形成される。記録層の
塗布量としては乾燥重量で2〜10g/m2 、好ましく
は3〜7g/m2 程度である。
【0025】更に、記録層上に、成膜性を有する接着
剤、および必要により滑剤、顔料などの添加剤を含有す
る保護層を設けることにより記録適性、筆記適性、印刷
適性などに優れた感熱記録体が得られる。成膜性を有す
る接着剤の具体例としては、例えば完全(部分)ケン化
ポリビニルアルコール、アセトアセチル基変性ポリビニ
ルアルコール、カルボキシ変性ポリビニルアルコール、
シリコン変性ポリビニルアルコール、ポリエステルポリ
ウレタン系樹脂などが挙げられる。また、これらの接着
剤は、保護層の全固型量に対して10〜95重量%、好
ましくは30〜90重量%程度で調整するのが望まし
い。保護層の塗布量としては、乾燥重量で0.5〜10
g/m2 、好ましくは1〜7g/m2 程度である。
【0026】その他、保護層上に、高光沢を付与するな
どの目的のために水溶性、水分散性、電子線硬化性、紫
外線硬化性樹脂を含む層を設けることも可能であり、支
持体の裏面に保護層を設けたり、支持体に下塗り層を設
けることも勿論可能で、感熱記録体製造分野における各
種の公知技術が付加し得るものである。
【0027】
【実施例】以下に実施例を示し、本発明をより具体的に
説明するが、勿論これらに限定されるものではない。ま
た特に断らない限り例中の部および%はそれぞれ重量部
および重量%を示す。
【0028】実施例1 下塗り層の形成 焼成クレー(商品名:アンシレックス、エンゲルハード
社製)100部、スチレン・ブタジエン共重合体ラテッ
クス(固形分:50%)15部、ポリビニルアルコール
(重合度1000、ケン化度88%)の10%水溶液3
0部、および水100部からなる組成物を混合・攪拌し
て得られた下塗り層用塗液を坪量58g/m2 の上質紙
の片面に、乾燥後の塗布量が10g/m2 となるように
塗布乾燥して下塗り層を形成した。
【0029】 A液調製 3−ジ−n−ブチルアミノ−6−メチル−7−アニリノ
フルオラン10部、メチルセルロースの5%水溶液5
部、および水15部からなる組成物をサンドミルで平均
粒径1.0μmとなるまで粉砕してA液を調製した。
【0030】 B液調製 1,6−ビス(4−ベンゾイル−3−ヒドロキシフェノ
キシ)ヘキサン15部、メチルセルロースの5%水溶液
7部、および水28部からなる組成物をサンドミルで平
均粒径1.5μmとなるまで粉砕してB液を調製した。
【0031】 C液調製 ビス(3−アリル−4−ヒドロキシフェニル)スルホン
20部、メチルセルロースの5%溶液10部、水30部
からなる組成物をサンドミルで平均粒径1.4μmとな
るまで粉砕してC液を調製した。
【0032】 記録層の形成 A液30部、B液50部、C液60部、ポリビニルアル
コールの10%水溶液100部、軽質炭酸カルシウム1
0部、無定形シリカ10部、ステアリン酸亜鉛の30%
分散液20部、および水50部とを混合攪拌して得られ
た記録層用塗液を上記の下塗り層上に乾燥重量が4g/
2 となるように塗布乾燥して記録層を形成した後、ス
ーパーキャレンダー処理して感熱記録体を得た。
【0033】実施例2〜3 B液調製において、1,6−ビス(4−ベンゾイル−3
−ヒドロキシフェノキシ)ヘキサンの代わりに下記の化
合物を用いた以外は、実施例1と同様にして感熱記録体
を得た。 実施例2: 1,4−ビス(4−ベンゾイル−3−ヒド
ロキシフェノキシ)ブタン 実施例3: 1,3−ビス(4−ベンゾイル−3−ヒド
ロキシフェノキシ)プロパン
【0034】実施例4〜5 C液調製において、ビス(3−アリル−4−ヒドロキシ
フェニル)スルホンの代わりに下記の化合物を用いた以
外は、実施例1と同様にして感熱記録体を得た。 実施例4: 4−ヒドロキシ−4’−イソプロポキシジ
フェニルスルホン 実施例5: 2,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホ
【0035】実施例6〜8 A液調製において、3−ジ−n−ブチルアミノ−6−メ
チル−7−アニリノフルオランの代わりに下記の化合物
を用いた以外は実施例1と同様にして感熱記録体を得
た。 実施例6: 3−ジ−n−ペンチルアミノ−6−メチル
−7−アニリノフルオラン 実施例7: 3−ジ−n−ブチルアミノ−7−(o−ク
ロロアニリノ)フルオラン 実施例8: 3−ジエチルアミノ−7−(m−トリフル
オロメチルアニリノ)フルオラン
【0036】比較例1 B液調製において、1,6−ビス(4−ベンゾイル−3
−ヒドロキシフェノキシ)ヘキサンを用いなかった以外
は実施例1と同様にして感熱記録体を得た。
【0037】比較例2〜3 B液調製において、1,6−ビス(4−ベンゾイル−3
−ヒドロキシフェノキシ)ヘキサンの代わりに下記の化
合物を用いた以外は実施例1と同様にして感熱記録体を
得た。 比較例2: 1,2−ジ(3ーメチルフェノキシ)エタ
ン 比較例3: 2−ナフチルベンジルエーテル
【0038】かくして得られた感熱記録体を、下記の如
く評価試験を行い、その結果を表1に記載した。 「発色性」感熱評価機〔商品名:TH−PMD型、大倉
電機社製〕を用いて印加電圧18V、パルスサイクル
3.0ms、印加パルス幅2.0msで記録し、その記
録部および白紙部をマクベス濃度計〔商品名:RD−9
14型、マクベス社製〕でビジュアルモードにて測定し
た。
【0039】「耐熱性」上記発色性の評価で記録した感
熱記録体を90℃の熱風乾燥機中に3時間保持した後、
記録部および白紙部をマクベス濃度計でビジュアルモー
ドにて測定した。
【0040】「耐光性」上記発色性の評価で記録した感
熱記録体を、63℃、50%RHの条件に設定したウェ
ザーメーター〔商品名:SUNSHINE XENON
LONG LIFE WEATHER METER、ス
ガ試験機社製〕中に8時間放置した後、その記録部およ
び白紙部をマクベス濃度計にて測定した。記録部はビジ
ュアルモードにて、また白紙部はブルーフィルターモー
ドにて測定した。
【0041】
【表1】
【0042】
【発明の効果】〔表1〕の結果から明らかなように、本
発明の感熱記録体は発色性に優れ、高温環境下や光に曝
されても白紙部の白色度の低下が少なく、かつ記録像の
保存性に優れたものであった。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持体上に、無色ないしは淡色の塩基性染
    料と呈色剤を含有する記録層を設けた感熱記録体におい
    て、記録層中に、下記一般式(1)で表される化合物の
    少なくとも1種を含有させることを特徴とする感熱記録
    体。 【化1】 (式中nは1〜8の整数を示す。)
  2. 【請求項2】呈色剤が下記一般式(2)で表されるジフ
    ェニルスルホン誘導体の少なくとも1種である請求項1
    に記載の感熱記録体。 【化2】 (式中R1 、R2 はそれぞれC1 〜C4 のアルキル基、
    2 〜C4 のアルケニル基、C1 〜C4 のアルコキシル
    基、ベンジルオキシ基、またはハロゲン原子を示す。m
    は0〜2の整数、kは1〜3の整数、p、qはそれぞれ
    0〜2の整数を示す。)
  3. 【請求項3】呈色剤がビス(3−アリル−4−ヒドロキ
    シフェニル)スルホン、4−ヒドロキシ−4’−イソプ
    ロポキシジフェニルスルホンまたは2,4’−ジヒドロ
    キシジフェニルスルホンである請求項2に記載の感熱記
    録体。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000053425A1 (fr) * 1999-03-05 2000-09-14 Nippon Paper Industries Co., Ltd. Materiau d'enregistrement thermique

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2000053425A1 (fr) * 1999-03-05 2000-09-14 Nippon Paper Industries Co., Ltd. Materiau d'enregistrement thermique

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