JPH1024679A - 重ね合わせ接着シートおよびその作成方法 - Google Patents
重ね合わせ接着シートおよびその作成方法Info
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- JPH1024679A JPH1024679A JP8201273A JP20127396A JPH1024679A JP H1024679 A JPH1024679 A JP H1024679A JP 8201273 A JP8201273 A JP 8201273A JP 20127396 A JP20127396 A JP 20127396A JP H1024679 A JPH1024679 A JP H1024679A
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Abstract
剥離可能に接着させてなる重ね合わせ接着シートおよび
その作成方法の提供。 【課題の解決手段】 2枚のシートが重ね合わされ接着
されてなり、一方のシートは表面側に感熱発色記録部を
有した感熱発色シートからなり、この感熱発色シートと
他方のシートとが感圧接着剤基材と微小粉体とを混合し
て得た感圧接着剤からなる剥離可能な感圧接着剤層を介
して分離可能に接着されてなる重ね合わせ接着シートお
よび感熱発色シートに対向するシートの重ね合わせ面に
剥離可能な感圧接着剤層を塗布形成した後、2枚のシー
トを対接させ、前記剥離可能な感圧接着剤層を50〜5
00kg/cm2で加圧接着させてなることを特徴とす
る重ね合わせ接着シートの作成方法。
Description
送伝票あるいは各種帳票類に適用されるシートの重ね合
わせ面同士を剥離可能に接着してなる重ね合わせ接着シ
ートに関し、さらに詳しくは、サーマルプリンタをもっ
てシート表出面側に所定情報を加熱印字できる重ね合わ
せ接着シートおよびその作成方法に関する。
剥離可能とするため、重ね合わせ面の双方に常態におい
て非接着性であるが加圧した場合にのみ接着可能となる
感圧接着剤層を設けた構成が知られている。そして、こ
の構成を基本として、様々なアプリケーション技術が想
到されている。例えば、特願平5−171084では、
重ね合わせ面の一方に感圧接着剤層を、他方に接着力調
整層を設けた技術が想到されている。
プリント技術が発達し、様々な感熱発色剤、感熱発色シ
ートあるいはサーマルプリンタ等が開発され、最近、印
字の解像度の向上やサーマルプリンタの小型化、高性能
化が達成された。しかしながら、このように改良された
サーマルプリント技術であっても、感熱発色シートを剥
離可能に重ね合わせてなる重ね合わせ接着シートについ
ては未だ開示されていなかった。
わせ接着シートでは、対向するシートのそれぞれの重ね
合わせ面に感圧接着剤を塗布して接着するものであるた
め、例えば、感熱発色シートの重ね合わせ面に感圧接着
剤を塗布する場合、エマルジョン型感圧接着剤を用いる
と、シートへの塗工・加熱時にシートが感熱発色した
り、あるいは溶剤型感圧接着剤を用いると、極性を有す
る溶剤が感熱発色剤に作用し、シートが発色するという
問題があったからである。そこで、本発明は、このよう
な発色問題を生じることなく感熱発色シートを剥離可能
に接着させてなる重ね合わせ接着シートおよびその作成
方法の提供を課題とするものである。
め、本発明の重ね合わせ接着シートは、2枚のシートが
重ね合わされ接着されてなり、一方のシートは表面側に
感熱発色記録部を有した感熱発色シートからなり、この
感熱発色シートと他方のシートとが感圧接着剤基材と微
小粉体とを混合して得た感圧接着剤からなる剥離可能な
感圧接着剤層を介して分離可能に接着されてなる重ね合
わせ接着シート。
は、剥離可能な感圧接着剤層が、感圧接着剤基材100
重量部に対して微小粉体5〜50重量部の範囲の割合で
混合してなる接着剤をもって、乾燥塗布量0.5〜10
g/m2の範囲にて塗布形成されたことを特徴とする。
作成方法は、感熱発色シートに対向するシートの重ね合
わせ面に剥離可能な感圧接着剤層を塗布形成した後、2
枚のシートを対接させ、前記剥離可能な感圧接着剤層を
50〜500kg/cm2で加圧接着させてなることを
特徴とする。
本構成を、その概略的断面説明図である図1の(イ)、
(ロ)に基づき、さらに詳述する。先ず、(イ)に示し
た重ね合わせ接着シート1は、感熱発色シートからな
り、表出面に感熱発色記録部5が設けられた上部シート
2と通常の上質紙からなる下部シート3とを下部シート
3の重ね合わせ面に設けられた感圧接着剤層4を介在さ
せて加圧接着させてなるものであり、接着後でも感圧接
着剤層4と上部シート2との境界面にて界面剥離が可能
である。
の基本構成では、(ロ)に示すように、上部シート2と
下部シート3は必ずしも別体である必要はなく、一枚の
シートを二つ折りに畳んだ状態で、上部シート2および
下部シート3の一方に相当する側に感圧接着剤層4を設
け、他方に相当する側に感熱発色剤層(図示せず)を設
けた構成としてもよい。
詳述する。この感圧接着剤層4とはエマルジョン型粘着
剤を感圧接着剤基材とし、さらに、加圧接着後の剥離性
を付与する目的で微小粉体を混合してなるものである。
リル酸2エチルヘキシル、アクリル酸ブチル、酢酸ビニ
ル、MMA等、一種以上のアクリル酸エステルを乳化重
合して得られたアクリル系のものや酸性ラテックス、解
重合ラテックス、加硫ラテックス、MMAグラフト化ラ
テックス等の天然ゴムラテックス、あるいは、スチレ
ン、ブタジエンおよび共重合可能なアクリル酸、メタク
リル酸、メタクリル酸メチル等のモノマを乳化重合して
得られたスチレン−ブタジエンラテックスなどが好適に
利用できるものである。
は、この接着剤基材に対し非親和性を有するものであ
り、例えば、シリカ、スターチ、酸化亜鉛、炭酸カルシ
ウム、酸化チタン、カオリン等である。また、加圧接着
後の剥離性を考慮するとRosin−Rammler均等数の均一係
数nが1.0〜2.6の範囲のものが好適である。特に、
剥離性その他の実用性を考慮すると、微粉体シリカと微
粉体デンプンが好適に利用できる。さらに、両者を混合
したものは、その混合比を調整することにより接着力や
剥離性を容易に調整できるため、より好適であることが
判明している。
合は、接着力、剥離性、表面強度などを考慮すると感圧
接着剤基材100重量部に対して微小粉体5〜50重量
部の範囲である必要があり、好ましくは10〜30重量
部の範囲、さらに好ましくは15〜25重量部の範囲で
ある。なお、本発明の感圧接着剤には、必要に応じて粘
度調整剤や老化防止剤、架橋剤等の添加物を混合させて
もよいものである。
離可能な感圧接着剤の処方の一例を示す。 アクリル系エマルジョン型粘着剤 100重量部 (レジテックス T−225) 微粉体シリカ 10重量部 微粉体スターチ 15重量部 粘度調整剤(モディコールVD) 5重量部 なお、アクリル系エマルジョン型粘着剤として、三洋化
成 TCM−2、TCM−22を用いてもよく、また、
電気化学工業製 クロロプレンラテックスを用いてもよ
い。
は、上記のように調製された剥離可能な感圧接着剤を感
熱発色シートに重ね合わせるシートの重ね合わせ面に、
主にオフセットグラビア、フレキソ、リバースロール、
エアナイフ等の公知の塗工方式にて塗布し、加熱乾燥工
程を経ずに感圧接着剤層を形成した後、2枚のシートの
重ね合わせ面を対接させ、所定の圧力にて加圧し、この
感圧接着剤層をもって接着させることからなる。そし
て、感圧接着剤層の塗布量は、ドライシーラーによる加
圧接着時の圧力(50〜500kg/cm2)や調製さ
れた感圧接着剤の接着性や剥離性の程度に応じると、乾
燥重量で0.5〜10g/m2の範囲が適当であり、好ま
しくは5〜6g/m2の範囲が良い。
トの好適な実施例として、本発明を配送伝票に適応した
場合につき、添付図面に基づき説明する。ここにおい
て、図2は重ね合わせ接着シートの概略的な斜視図、図
3は図1のA−A線断面図、図4は図1の上位シートと
下位シートの剥離状態説明図である。
図2および図3に示すように、ミシン線Mで連接された
感熱発色シートからなる配達票たる上部シート12aと
貼付票たる上部シート12bが、表面側に前述の構成か
らなる剥離可能な感圧接着剤層14が施され、裏面側に
永久接着剤17が略全面に塗布され、その表出面を剥離
紙18で被覆してなる下部シート13と、該感圧接着剤
層14を介して剥離可能に接着されてなる。
のそれぞれの表出面には、お届け先印字欄、ご依頼主先
印字欄、品名印字欄、受付年月日印字欄などが感熱発色
記録部15を構成しており、この部分にサーマルプリン
タにて所定の感熱記録情報20が印字される。また、そ
の他にも、「配達票」や「貼付票」なる表題、配送業者
表示やバーコードなどの表記情報19が予め施されてい
る。
20が施された後の重ね合わせ接着シートの使用例は、
図4に示すように、配送人が配送時に剥離紙18を剥離
し、露出した永久接着剤17をもって配送品の適所に貼
り付け、配送し、受取人に配送品を手渡す際に上部シー
ト12aを下部シート13から分離し、上部シート12
aの捺印欄に受取人の認印を押捺してもらい、捺印済の
上部シート12aを持ち帰ることにより配送作業は終了
する。一方、貼付票たる上位シート12bは、そのまま
剥離されずに配送品に残るというものである。
2aが重ね合わされる部分には配送業者の挨拶文やサー
ビス案内などの通知情報16が施されており、この通知
情報16は上部シート12aによって隠蔽されているた
め、上部シート12aと下部シート13とを分離するこ
とにより表出される。
接着シートおよびその作成方法によれば、感熱発色シー
トに対向するシートの重ね合わせ面にのみ感圧接着剤層
を形成したことにより、発色の問題なく感熱発色シート
を剥離可能に接着できるものであり、したがって、この
ような感熱発色シートを有した重ね合わせ接着シートに
あっては、サーマルプリンタをもってシート表出面に所
定情報を加熱印字でき、印字後に2枚のシートを再剥離
できるといった格別の効果を泰する。
略的断面説明図。
ートの概略的な斜視図。
図。
Claims (3)
- 【請求項1】 2枚のシートが重ね合わされ接着されて
なり、一方のシートは表面側に感熱発色記録部を有した
感熱発色シートからなり、この感熱発色シートと他方の
シートとが感圧接着剤基材と微小粉体とを混合して得た
感圧接着剤からなる剥離可能な感圧接着剤層を介して分
離可能に接着されてなる重ね合わせ接着シート。 - 【請求項2】 剥離可能な感圧接着剤層が、感圧接着剤
基材100重量部に対して微小粉体5〜50重量部の範
囲の割合で混合してなる接着剤をもって、乾燥塗布量
0.5〜10g/m2の範囲にて塗布形成されたことを特
徴とする請求項1記載の重ね合わせ接着シート。 - 【請求項3】 感熱発色シートに対向するシートの重ね
合わせ面に剥離可能な感圧接着剤層を塗布形成した後、
2枚のシートを対接させ、前記剥離可能な感圧接着剤層
を50〜500kg/cm2で加圧接着させてなること
を特徴とする重ね合わせ接着シートの作成方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8201273A JPH1024679A (ja) | 1996-07-11 | 1996-07-11 | 重ね合わせ接着シートおよびその作成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8201273A JPH1024679A (ja) | 1996-07-11 | 1996-07-11 | 重ね合わせ接着シートおよびその作成方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1024679A true JPH1024679A (ja) | 1998-01-27 |
Family
ID=16438233
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8201273A Pending JPH1024679A (ja) | 1996-07-11 | 1996-07-11 | 重ね合わせ接着シートおよびその作成方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1024679A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007090744A (ja) * | 2005-09-29 | 2007-04-12 | Brother Ind Ltd | プリンタ装置用カット紙 |
-
1996
- 1996-07-11 JP JP8201273A patent/JPH1024679A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007090744A (ja) * | 2005-09-29 | 2007-04-12 | Brother Ind Ltd | プリンタ装置用カット紙 |
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