JPH1024673A - 重ね合わせ接着シートおよびその作成方法 - Google Patents
重ね合わせ接着シートおよびその作成方法Info
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- JPH1024673A JPH1024673A JP20127296A JP20127296A JPH1024673A JP H1024673 A JPH1024673 A JP H1024673A JP 20127296 A JP20127296 A JP 20127296A JP 20127296 A JP20127296 A JP 20127296A JP H1024673 A JPH1024673 A JP H1024673A
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Abstract
剥離した後、2枚のシートの剥離面のそれぞれにフィル
ムが残存したり、あるいは粘着剤と剥離剤が残存するな
ど、剥離後のシートの取扱いに支障を来たすことのない
重ね合わせ接着シートおよびその作成方法の提供。 【課題の解決手段】 2枚のシートが一方のシートに塗
布された剥離可能な感圧接着剤層を介して接着されてな
る重ね合わせ接着シートであって、2枚のシートの接着
面と反対面をそれぞれ、印字面と貼着面としてなり、前
記剥離可能な感圧接着剤層が感圧接着剤基材と微小粉体
とを混合して得た感圧接着剤からなることを特徴とする
重ね合わせ接着シートおよび2枚のシートの内、一方の
シートの重ね合わせ面に剥離可能な感圧接着剤層を塗布
形成した後、2枚のシートの重ね合わせ面を対接させ、
前記剥離可能な感圧接着剤層を50〜500kg/cm
2で加圧接着させてなることを特徴とする重ね合わせ接
着シートの作成方法。
Description
ラベル、葉書、カードおよび各種帳票類に適用される、
別体のシート重ね合わせ、あるいは1枚のシートを折り
重ね、重ね合わせ面同士を剥離可能に接着してなる重ね
合わせ接着シートに関し、シート表出面側に所定情報を
印字できる重ね合わせ接着シートおよびその作成方法に
関するものである。
可能とするため、重ね合わせ面に互いに剥離可能に接着
した2枚のフィルムを介在させ、剥離可能に接着する技
術や、重ね合わせシートの接着を粘着剤と剥離剤との対
接により剥離可能に接着する技術などが知られている。
いては、2枚のシートを剥離した後、2枚のシートの剥
離面のそれぞれにフィルムが残存したり、あるいは粘着
剤と剥離剤が残存するなど、剥離後のシートの取扱いに
支障を来たすものであった。そこで、本発明の重ね合わ
せ接着シートは、一旦接着された後の2枚のシートの一
方のシートには、剥離面にフィルムや粘着剤が存在しな
い重ね合わせ接着シートおよびその作成方法の提供を課
題とする。
め、本発明の重ね合わせ接着シートは、2枚のシートが
一方のシートに塗布された剥離可能な感圧接着剤層を介
して接着されてなる重ね合わせ接着シートであって、2
枚のシートの接着面と反対面をそれぞれ、印字面と貼着
面としてなり、前記剥離可能な感圧接着剤層が感圧接着
剤基材と微小粉体とを混合して得た感圧接着剤からなる
ことを特徴とする。
は、剥離可能な感圧接着剤層が、接着剤基材100重量
部に対して微小粉体5〜50重量部の範囲の割合で混合
してなる接着剤をもって、乾燥塗布量0.5〜10g/
m2の範囲にて塗布形成されたことを特徴とする。
作成方法は、2枚のシートの内、一方のシートの重ね合
わせ面に剥離可能な感圧接着剤層を塗布形成した後、2
枚のシートの重ね合わせ面を対接させ、前記剥離可能な
感圧接着剤層を50〜500kg/cm2で加圧接着さ
せてなることを特徴とする。
本構成を、その概略的断面説明図である図1の(イ)、
(ロ)に基づき、さらに詳述する。先ず、図1の(イ)
に示すように、本発明の重ね合わせ接着シート1は、上
部シート2と下部シート3とを下部シート3の重ね合わ
せ面に予め設けられた感圧接着剤層4を介在させて加圧
接着させてなるものであり、下部シート3に設けられた
感圧接着剤層4は、その塗布時にシート内に接着剤のバ
インダと共に接着剤が含浸し、下部シート3に強固に保
持されることから、感圧接着剤層4と上部シート2との
境界面にて界面剥離が可能である。一方、上部シート2
の表出面には配送情報記録部5が設けられ、所定の情報
が印字される。また、下部シート3の表出面は、配送品
などへの貼着面30としてなるものである。
の重ね合わせ接着シートの基本構成では、上部シート2
と下部シート3は必ずしも別体である必要はなく、片面
の所定領域もしくは全面に感圧接着剤層を設けた一枚の
シートを二つ折りに畳んで重ね合わせてもよく、貼着面
30に所定の説明文50を印刷しておいても良い。
詳述する。この感圧接着剤層4とはエマルジョン型粘着
剤を感圧接着剤基材とし、さらに、加圧接着後の剥離性
を付与する目的で微小粉体を混合してなるものである。
リル酸2エチルヘキシル、アクリル酸ブチル、酢酸ビニ
ル、MMA等、一種以上のアクリル酸エステルを乳化重
合して得られたアクリル系のものや酸性ラテックス、解
重合ラテックス、加硫ラテックス、MMAグラフト化ラ
テックス等の天然ゴムラテックス、あるいは、スチレ
ン、ブタジエンおよび共重合可能なアクリル酸、メタク
リル酸、メタクリル酸メチル等のモノマを乳化重合して
得られたスチレン−ブタジエンラテックスなどが好適に
利用できるものである。
は、この接着剤基材に対し非親和性を有するものであ
り、例えば、シリカ、スターチ、酸化亜鉛、炭酸カルシ
ウム、酸化チタン、カオリン等である。また、加圧接着
後の剥離性を考慮するとRosin−Rammler均等数の均一係
数nが1.0〜2.6の範囲のものが好適である。特に、
剥離性その他の実用性を考慮すると、微粉体シリカと微
粉体デンプンが好適に利用できる。さらに、両者を混合
したものは、その混合比を調整することにより接着力や
剥離性を容易に調整できるため、より好適であることが
判明している。
合は、接着力、剥離性、表面強度などを考慮すると感圧
接着剤基材100重量部に対して微小粉体5〜50重量
部の範囲である必要があり、好ましくは10〜30重量
部の範囲、さらに好ましくは15〜25重量部の範囲で
ある。なお、本発明の感圧接着剤には、必要に応じて粘
度調整剤や老化防止剤、架橋剤等の添加物を混合させて
もよいものである。
離可能な感圧接着剤の処方の一例を示す。 アクリル系エマルジョン型粘着剤 100重量部 (レジテックス T−225) 微粉体シリカ 10重量部 微粉体スターチ 15重量部 粘度調整剤(モディコールVD) 5重量部 なお、アクリル系エマルジョン型粘着剤として、三洋化
成 TCM−2、TCM−22を用いてもよく、また、
電気化学工業製 クロロプレンラテックスを用いてもよ
い。
は、上記のように調製された剥離可能な感圧接着剤を感
熱発色シートに重ね合わせるシートの重ね合わせ面に、
主にオフセットグラビア、フレキソ、リバースロール、
エアナイフ等の公知の塗工方式にて塗布し、加熱乾燥工
程を経ずに感圧接着剤層を形成した後、2枚のシートの
重ね合わせ面を対接させ、所定の圧力にて加圧し、この
感圧接着剤層をもって接着させることからなる。そし
て、感圧接着剤層の塗布量は、ドライシーラーによる加
圧接着時の圧力(50〜500kg/cm2)や調製さ
れた感圧接着剤の接着性や剥離性の程度に応じると、乾
燥重量で0.5〜10g/m2の範囲が適当であり、好ま
しくは5〜6g/m2の範囲が良い。
トの好適な実施例として、本発明を配送伝票に適応した
場合につき、添付図面に基づき説明する。ここにおい
て、図2は重ね合わせ接着シートの概略的な斜視図、図
3は図1のA−A線断面図、図4は図1の上位シートと
下位シートの剥離状態説明図である。
図2および図3に示すように、ミシン線Mで連接された
配達票たる上部シート12aと貼付票たる上部シート1
2bが、前述の構成からなる感圧接着剤層14を介し、
裏面側の貼着面30に通常の永久接着剤17が略全面に
塗布され、その表出面は剥離紙18で被覆されてなる下
部シート13の表面側に剥離可能に接着されている。
のそれぞれの表出面には、お届け先印字欄、ご依頼主先
印字欄、品名印字欄、受付年月日印字欄などの配送情報
記録部15を構成しており、この部分に所定の配送情報
20が印字される。また、その他にも、「配達票」や
「貼付票」なる表題、配送業者表示やバーコードなどの
表記情報19が予め施されている。
れた後の重ね合わせ接着シートの使用例は、図4に示す
ように、配送人が配送時に剥離紙18を剥離し、露出し
た永久接着剤17をもって配送品の適所に貼り付け、配
送し、受取人に配送品を手渡す際に上部シート12aを
下部シート13から分離し、上部シート12aの捺印欄
に受取人の認印を押捺してもらい、捺印済の上部シート
12aを持ち帰ることにより配送作業は終了する。一
方、貼付票たる上位シート12bは、そのまま剥離され
ずに配送品に残るというものである。
2aが重ね合わされる部分には配送業者の挨拶文やサー
ビス案内などの通知情報16が施されており、この通知
情報16は上部シート12aによって隠蔽されているた
め、上部シート12aと下部シート13とを分離するこ
とにより表出される。
ト12a、12bを感熱発色シートで構成してもよく、
また、下部シート13の貼着面30には、再湿性接着
剤、感熱接着剤、あるいはディレードタック型粘着剤を
予め塗布しておいてもよく、また、接着剤を予め塗布す
ることなく、貼着時に塗布してもよいものである。
接着シートおよびその作成方法によれば、一旦接着され
た後の2枚のシートの一方のシートの剥離面にはフィル
ムが残存したり、あるいは粘着剤と剥離剤が残存するこ
とがないので、剥離後のシートの取扱いに支障を来たす
不都合が生じないといった効果を奏するものである。
略的断面説明図。
ートの概略的な斜視図。
図。
Claims (3)
- 【請求項1】 2枚のシートが一方のシートに塗布され
た剥離可能な感圧接着剤層を介して接着されてなる重ね
合わせ接着シートであって、2枚のシートの接着面と反
対面をそれぞれ、印字面と貼着面としてなり、前記剥離
可能な感圧接着剤層が感圧接着剤基材と微小粉体とを混
合して得た感圧接着剤からなることを特徴とする重ね合
わせ接着シート。 - 【請求項2】 剥離可能な感圧接着剤層が、接着剤基材
100重量部に対して微小粉体5〜50重量部の範囲の
割合で混合してなる接着剤をもって、乾燥塗布量0.5
〜10g/m2の範囲にて塗布形成されたことを特徴と
する請求項1記載の重ね合わせ接着シート。 - 【請求項3】 2枚のシートの内、一方のシートの重ね
合わせ面に剥離可能な感圧接着剤層を塗布形成した後、
2枚のシートの重ね合わせ面を対接させ、前記剥離可能
な感圧接着剤層を50〜500kg/cm2で加圧接着
させてなることを特徴とする重ね合わせ接着シートの作
成方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20127296A JPH1024673A (ja) | 1996-07-11 | 1996-07-11 | 重ね合わせ接着シートおよびその作成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20127296A JPH1024673A (ja) | 1996-07-11 | 1996-07-11 | 重ね合わせ接着シートおよびその作成方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1024673A true JPH1024673A (ja) | 1998-01-27 |
Family
ID=16438215
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20127296A Pending JPH1024673A (ja) | 1996-07-11 | 1996-07-11 | 重ね合わせ接着シートおよびその作成方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1024673A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001146080A (ja) * | 1999-11-18 | 2001-05-29 | Dainippon Printing Co Ltd | 配送伝票 |
-
1996
- 1996-07-11 JP JP20127296A patent/JPH1024673A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001146080A (ja) * | 1999-11-18 | 2001-05-29 | Dainippon Printing Co Ltd | 配送伝票 |
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