JPH10243199A - 通信装置 - Google Patents

通信装置

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JPH10243199A
JPH10243199A JP9055621A JP5562197A JPH10243199A JP H10243199 A JPH10243199 A JP H10243199A JP 9055621 A JP9055621 A JP 9055621A JP 5562197 A JP5562197 A JP 5562197A JP H10243199 A JPH10243199 A JP H10243199A
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communication
upper limit
transmission speed
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JP9055621A
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Inventor
Takehiro Yoshida
武弘 吉田
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 装置の外部仕様を変えることなく、また、頻
繁なフォールバック動作を起こすことなく、着信レベル
に応じた効率の良い通信動作を得ることができる通信装
置を提供することを目的とする。 【解決手段】 回線状態の判定に基づいて通信を実行す
る伝送速度を決定する装置において、受信信号の着信レ
ベルに基づいて伝送速度の上限値を設定して受信動作を
実行する。また、通信を実行する伝送速度を決定するタ
イミングでの通信装置の動作状態に基づいて、伝送速度
の上限値を変える。例えば、読取、記録系が動作してい
ない状態で、V.34の33.6Kb/sが可能と判断
されても、着信レベルが低い場合は、例えば24Kb/
sで通信を開始する。また、伝送速度を決定する場合
に、読取、記録系が動作している場合、動作内容に応じ
てS/N値を変更してセットし、このS/N値に基づい
て伝送速度を決定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特に情報受信時の
信号の着信レベルにより制御を変えるファクシミリ装置
等の通信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のファクシミリ装置においては、通
信伝送速度や着信レベルにかかわらず装置の外部仕様、
すなわち実行可能な動作の種類が固定されており、か
つ、記録や読み取り処理時における装置内ノイズを抑え
ることが困難であるため、高速通信による画像伝送中
に、コピー等のデュアル処理が実行された場合、装置内
ノイズによって通信速度がフォールバックされ、せっか
くの高速受信が不可となってしまう場合がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで本件出願人は、
ファクシミリ受信時の信号の着信レベルに応じて、制御
を変えるファクシミリ装置を提案している(特願平7−
297,773号)。
【0004】これは、通信を実行する伝送速度を検出
し、また、受信信号の着信レベルを検出し、ファクシミ
リ受信が選択された時に、伝送速度や着信レベルに従っ
てファクシミリ装置の外部仕様を変えていた。
【0005】具体的には、ファクシミリ受信が選択され
た場合、伝送速度、着信レベルにより、メモリ受信動作
とするか、即時記録するかを決定する。また、ファクシ
ミリ受信の実行時に、メモリ送信のためのメモリ格納の
操作が選択された場合に、メモリ格納の動作を行うか否
かを伝送速度、着信レベルにより決定していた。また、
ファクシミリ受信の実行時に、コピー動作が選択された
場合に、コピー動作を行うか否かを伝送速度、着信レベ
ルにより決定していた。
【0006】ところで、このような動作は、ファクシミ
リ装置のモデムの能力を活かしたものであるが、ファク
シミリ装置の仕様がファクシミリ受信時の伝送速度や着
信レベルにより変わるため、ユーザは、装置が故障して
いると思ってしまい、混乱を招くという問題があった。
【0007】そこで本発明は、装置の外部仕様を変える
ことなく、また、頻繁なフォールバック動作を起こすこ
となく、着信レベルに応じた効率の良い通信動作を得る
ことができる通信装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本出願の第1の発明は、
回線状態の判定に基づいて通信を実行する伝送速度を決
定する決定手段と、受信信号の着信レベルを検出する検
出手段と、受信信号の着信レベルに基づいて、前記通信
を実行する伝送速度の上限値を設定し、この上限値以下
の伝送速度で受信動作を実行する受信制御手段とを有す
ることを特徴とする。
【0009】本出願の第2の発明は、前記決定手段で伝
送速度を決定する際に、装置の動作状態を検出する検出
手段と、受信信号の着信レベルと前記装置の動作状態と
に基づいて、前記通信を実行する伝送速度の上限値を設
定し、この上限値以下の伝送速度で受信動作を実行する
受信制御手段とを有することを特徴とする。
【0010】本出願の第3の発明は、前記受信信号の着
信レベルが低い時には、着信レベルが高い時に比べて、
前記通信を実行する伝送速度の上限値を低く設定するこ
とを特徴とする。
【0011】本出願の第4の発明は、着信レベルが低い
時には、着信レベルが高い時に比べて、通信を実行する
伝送速度の上限値を低く設定し、また、前記装置の動作
状態が停止状態である時には、動作状態である時に比べ
て、前記通信を実行する伝送速度の上限値を相対的に低
く設定することを特徴とする。
【0012】本出願の第5の発明は、前記装置の動作状
態として、装置が動作していない第1の状態、読取り動
作をしている第2の状態、記録動作をしている第3の状
態、読取り動作と記録動作をしている第4の状態の順
に、前記通信を実行する伝送速度の上限値を相対的に高
く設定することを特徴とする。
【0013】本出願の第6の発明は、ITU−T勧告
V.34に規定されたラインプロービング信号、および
トレーニング信号により、通信を実行する伝送速度を回
線状態の判定に基づいて決定することを特徴とする。
【0014】本出願の第7の発明は、回線状態の判定に
基づいて通信を実行する伝送速度を決定する通信方法に
おいて、受信信号の着信レベルを検出し、この着信レベ
ルに基づいて、前記通信を実行する伝送速度の上限値を
設定し、この上限値以下の伝送速度で受信動作を実行す
ることを特徴とする。
【0015】本出願の第8の発明は、前記伝送速度を決
定する際に、装置の動作状態を検出し、受信信号の着信
レベルと前記装置の動作状態とに基づいて、前記通信を
実行する伝送速度の上限値を設定し、この上限値以下の
伝送速度で受信動作を実行することを特徴とする。
【0016】前記第1、第7の発明では、通信装置の読
取、記録系が動作していない状態において、通信を実行
する伝送速度を回線状態の判定に基づき決定し、例えば
V.34の33.6Kb/sが可能と判断されても、着
信レベルが低い(例えば、−40dBm)ために、この
33.6Kb/sでの通信を開始すると、受信エラーが
多発するようなケースにおいて、例えば、24Kb/s
での通信を開始し、エラーのない確実な通信が可能にな
る。
【0017】また、前記第2、第8の発明では、通信を
実行する伝送速度を決定するタイミングでの通信装置の
動作状態に基づいて、伝送速度の上限値を変えることに
より、通信エラーをなくし、また、伝送スピードを画一
的に下げすぎることがなくなり、確実かつ適切な伝送速
度での通信が可能になる。
【0018】また、前記第3の発明では、第1の発明に
おける着信レベルと通信を実行する伝送速度の上限値の
設定を適切に行うことができ、エラーのない確実な通信
が可能になる。
【0019】また、前記第4、第5の発明では、第2の
発明における着信レベル、通信を実行する伝送速度を決
定するタイミングでのファクシミリ装置の動作状態と、
通信を実行する伝送速度の上限値の設定を適切に行うこ
とができ、確実かつ適切な伝送速度での通信が可能にな
る。
【0020】また、前記第6の発明では、通信を実行す
る伝送速度を回線状態の判定に基づき決定する場合の適
切な判定タイミングを得ることができる。
【0021】
【発明の実施の形態および実施例】図1は、本発明の一
実施例によるファクシミリ装置の構成を示すブロック図
である。
【0022】NCU(網制御装置)2は、電話網をデー
タ通信等に使用するために、その回線の端末に接続し、
電話交換網の接続制御を行なったり、データ通信路への
切換えを行なったり、ループの保持を行なうものであ
る。また、NCU2は、制御回路20からの信号レベル
(信号線20a)が「0」であれば、電話回線2aを電
話機4側に接続し、信号レベルが「1」であれば、電話
回線2aをファクシミリ装置側に接続するものである。
なお、通常状態では、電話回線2aは、電話機4側に接
続されている。
【0023】ハイブリッド回路6は、送信系の信号と受
信系の信号とを分離し、加算回路12からの送信信号を
NCU2経由で、電話回線2aに送出し、相手側からの
信号をNCU2経由で受取り、信号線6a経由で、変復
調器8に送るものである。
【0024】変復調器8は、ITU−T勧告V.8、
V.21、V.27ter、V.29、V.17、V.
34に基づいた変調、および復調を行なうものであり、
信号線20cにより、各伝送モードが指定される。この
変復調器8は、信号線20bに出力されている信号を入
力し、変調データを信号線8aに出力し、信号線6aに
出力されている受信信号を入力し、復調データを信号線
8bに出力する。
【0025】ANSam送出回路10は、ANSam信
号を送出する回路であり、信号線20dに信号レベル
「1」の信号が出力されている時には、信号線10aに
ANSam信号を送出し、信号線20dに信号レベル
「0」の信号が出力されている時には、信号線10aに
何も信号を出力しない。
【0026】加算回路12は、信号線8aの情報と信号
線10aの情報とを入力し、加算した結果を信号線12
aに出力するものである。読取回路14は、原稿の画像
を読取り、この読取り画像データを信号線14aに出力
するものである。記録回路16は、信号線20eに出力
されている情報を順次1ライン毎に記録するものであ
る。
【0027】メモリ回路18は、読取りデータの生情
報、あるいは、符号化した情報を格納したり、また、受
信情報、あるいは、復号化した情報等を格納するために
使用する。
【0028】着信レベル検出回路22は、信号線6aに
出力されている信号を入力し、着信レベルを求め、信号
線22aに出力するものであり、例えば−35dBmと
出力する。
【0029】操作部24は、ワンタッチダイヤル、短縮
ダイヤル、スタートキー、テンキー、登録回路26、2
8、30にデータを登録するためのキー、セットキー、
その他のファンクションキー等を有するもので、押下さ
れたキー情報は信号線24aに出力される。
【0030】登録回路26は、着信レベルに対応して伝
送速度の上限値を信号線26aを介して登録する回路で
ある。例えば、着信レベルが−32dBm以上なら3
3.6Kb/sを上限値として登録し、以後、順に−3
4dBm、−36dBm、−38dBm、−40dB
m、−41dBm、−42dBm、−44dBm以上な
ら、31.2Kb/s、28.8Kb/s、26.4K
b/s、24.0Kb/s、21.6Kb/s、19.
2Kb/s、16.8Kb/sを上限値として伝送を行
うと登録回路26に登録されているものとする。
【0031】登録回路28は、ファクシミリ装置のノイ
ズレベルを信号線28aを介して登録する回路である。
例えば、装置内のノイズは、スタンバイ状態で、xdB
mであり、読取系が動作すると、3dBノイズが多くな
り、記録系が動作すると、5dBノイズが多くなり、読
取系、記録系がともに動作すると8dBノイズが多くな
ると登録回路28に登録されているものとする。
【0032】登録回路30は、各伝送速度に対応したS
/Nを信号線30aを介して登録する回路である。例え
ば、回線状態を判定し、33.6Kb/sの通信が可能
と判断されていれば、CdBのS/Nがあると判断し、
同様に順に、回線状態を判定し、31.2Kb/s、2
8.8Kb/s、26.4Kb/s、24.0Kb/
s、21.6Kb/s、19.2Kb/s、16.8K
b/s、14.4Kb/sのい通信が可能と判断されて
いれば、順に(C−2)dB、(C−4)dB、(C−
6)dB、(C−8)dB、(C−9)dB、(C−1
0)dB、(C−12)dB、(C−13)dBのS/
Nがあると判断する。
【0033】例えば、通信を実行する伝送速度を回線状
態に基づいて決定した時の速度が、33.6Kb/sで
あり、着信レベルが−39dBmである場合、装置がス
タンバイ状態のときには、読取系、記録系が動作してい
ないため、−39dBmの着信で、S/NはCdBが確
保されることを意味する。
【0034】また、装置が、読取、記録をすると装置内
ノイズは8dB増えるので、最悪でC−8dBのS/N
が確保される。この最悪のケースを考えると、伝送速度
の上限値は、24.0Kb/sとする。
【0035】また、通信を実行する伝送速度を回線状態
に基づいて決定した時の速度が、33.6Kb/sであ
り、着信レベルが−40dBmである場合、装置が記録
中のときには、記録動作のみしかしていないため、−4
0dBmの着信で、S/NはCdBが確保されることを
意味する。
【0036】しかし、装置が記録に加え、読み取りをす
ると装置内ノイズは3dB増えるので、最悪でC−3d
BのS/Nが確保される。この最悪のケースを考える
と、伝送速度の上限値は、28.8Kb/sとする。
【0037】制御回路20は、特に本発明の第1実施例
において、通信を実行する伝送速度を回線状態の判定に
基づき決定するとともに、ファクシミリ受信の選択時
に、受信信号の着信レベルに基づいて通信を実行する伝
送速度の上限値を設定し、この上限値以下の伝送速度
で、ファクシミリ受信を実行する制御を行うものであ
る。ここで、着信レベルが低い時には着信レベルが高い
時に比べて通信を実行する伝送速度の上限値を低く設定
する。また、ITU−T勧告V.34のラインプロービ
ング信号、および、トレーニング信号により、回線状態
を判定し、通信を実行する伝送速度を決定する。なお、
この第1実施例においては、登録回路28、30は使用
しない。
【0038】図2〜図4は、この第1実施例における制
御回路20の制御の流れを示すフローチャートである。
【0039】図2において、S0で動作を開始し、S2
では、信号線20aに信号レベル「0」の信号を出力し
てCMLをオフする。S4では、信号線20dに信号レ
ベル「0」の信号を出力してANSam信号を送出しな
い状態とする。
【0040】S6では、信号線24aの情報を入力し回
路26への登録選択されたか否かを判断し、登録が選択
されるとS8に進み、登録が選択されていないとS10
に進む。
【0041】S8では、例えば着信レベルが−32dB
m以上なら、33.6Kb/sでの伝送を行い、以後、
順に−34dBm、−36dBm、−38dBm、−4
0dBm、−41dBm、−42dBm、−44dBm
以上なら31.2Kb/s、28.8Kb/s、26.
4Kb/s、24.0Kb/s、21.6Kb/s、1
9.2Kb/s、16.8Kb/sでの伝送を行うと、
伝送速度の上限値を登録回路26へ登録する。
【0042】S10では、受信動作が選択されたか否か
を判断し、選択されるとS14に進み、選択されていな
いとS12に進に、その他の処理をして、S2に進む。
【0043】S14では、信号線20aに信号レベル
「1」の信号を出力してCMLをオンし、S16では、
V.8手順を実行する。S18では、ラインプロービン
グ信号の受信を行う。ここで、信号線2aの情報を入力
し、着信レベルを記憶する。S20では、ロングトレー
ニング信号の受信を行う。
【0044】S22、S24、S26、S28、S3
0、S32、S34では、S18で、記憶した着信レベ
ルを判断し、着信レベルが−32dBm以上であればS
36に進み、伝送速度の上限を33.6Kb/sとし、
着信レベルが−34dBm以上であればS38に進み、
伝送速度の上限を31.2Kb/sとし、着信レベルが
−36dBm以上であればS40に進み、伝送速度の上
限を28.8Kb/sとし、着信レベルが−38dBm
以上であればS42に進み、伝送速度の上限を26.4
Kb/sとし、着信レベルが−40dBm以上であれば
S44に進み、伝送速度の上限を24Kb/sとし、着
信レベルが−41dBm以上であればS46に進み、伝
送速度の上限を21.6Kb/sとし、着信レベルが−
42dBm以上であればS48に進み、伝送速度の上限
を19.2Kb/sとし、着信レベルが−42dBm未
満であればS50に進み、伝送速度の上限を16.8K
b/sとする。
【0045】次に、S52では、トレーニング信号の受
信を行い、S54では、パラメータ交換を行う。ここ
で、伝送速度の上限値で伝送速度を決定する。S56で
は、V.34に基づいた画伝送を行い、S58では、後
手順を行って、S2に進む。
【0046】次に、本発明の第2実施例について説明す
る。
【0047】この第2実施例は、上述した第1実施例に
おいて、さらに、通信を実行する伝送速度を決定するタ
イミングでのファクシミリ装置の動作状態を検出し、フ
ァクシミリ受信が選択された場合の着信レベル、および
通信を実行する伝送速度を決定するタイミングでのファ
クシミリ装置の動作状態に基づいて、通信を実行する伝
送速度の上限値を設定し、この上限値以下の伝送速度で
ファクシミリ受信を実行するものである。
【0048】具体的には、着信レベルが低い時には着信
レベルが高い時に比べて、通信を実行する伝送速度の上
限値を低く設定し、また、通信を実行する伝送速度を決
定するタイミングでファクシミリ装置が動作していない
時には、ファクシミリ装置が動作している時に比べて、
回線状態の判定に基づいて決定した伝送速度に対し、通
信を実行する伝送速度の上限値を相対的に低く設定す
る。
【0049】さらに詳細には、通信を実行する伝送速度
を決定するタイミングでのファクシミリ装置の動作状態
として、動作していない第1の状態、読取り動作をして
いる第2の状態、記録動作をしている第3の状態、読取
りと記録動作をしている第4の状態に順に、回線状態の
判定に基づいて決定した伝送速度に対し、通信を実行す
る伝送速度の上限値を相対的に高く設定するものとす
る。
【0050】図5〜図7は、この第2実施例における制
御回路20の動作を示すフローチャートである。なお、
この第2実施例においては、登録回路26は使用しな
い。
【0051】図5において、S60は、S4を表わして
いる。そして、S62では、信号線24aの情報を入力
して登録回路28への登録が選択されたか否かを判断
し、登録が選択されるとS64に進み、登録が選択され
ていないとS66に進む。
【0052】S64は、例えば、装置内ノイズは、スタ
ンバイ状態でxdBmあり、読取系が動作すると3dB
ノイズが増え、記録系が動作すると5dBノイズが増
え、読取系・記録系がともに動作すると8dBノイズが
増えると、信号線28aを介して登録回路28に登録す
る。この後、S66に進む。
【0053】S66では、信号線24aの情報を入力
し、登録回路30への登録が選択されたか否かを判断
し、登録が選択されるとS68に進み、登録が選択され
ていないとS70(S10)に進む。
【0054】S68では、例えば、回線状態を判定し、
33.6Kb/sの通信が可能と判断されていれば、C
dBのS/Nがあると判断し、同様に、順に、回線状態
を判定し、31.2Kb/s、28.8Kb/s、2
6.4Kb/s、24.0Kb/s、21.6Kb/
s、19.2Kb/s、16.8Kb/s、14.4K
b/sの場合には、順にC−2dB、C−4dB、C−
6dB、C−8dB、C−9dB、C−10dB、C−
12dB、C−13dBのS/Nがあると判断し、これ
を信号線30aを介して登録回路30へ登録する。この
後、S70でS10に進む。
【0055】また、S72は、S16を表わしている。
そして、S74では、ラインプロービング信号の受信を
行う。ここで、信号線22aの情報を入力し、着信レベ
ル、および、読取、記録動作を行っているか否かを合わ
せて記憶する。
【0056】次に、S76では、ロングトレーニング信
号の受信を行い、S78では、回線状態の判定による伝
送速度から、現在のS/Nの値をセットする。ここで、
伝送速度が、33.6Kb/sであるとS/Nの値とし
てCdBがあるとセットし、以後、同様に、伝送速度が
順に31.2Kb/s、28.8Kb/s、26.4K
b/s、24.0Kb/s、21.6Kb/s、19.
2Kb/s、16.8Kb/s、14.4Kb/sであ
ると、S/Nの値として、順に、C−2dB、C−4d
B、C−6dB、C−8dB、C−9dB、C−10d
B、C−12dB、C−13があるとセットする。
【0057】次に、S80では、S78のS/Nの値に
対して、回線状態の判定の時の動作が、読取、記録とも
に動作していれば、そのままの値とし、記録のみ動作し
ていれば、S/Nの値から3dBを引き、読取のみ動作
していれば、S/Nの値から5dBを引き、スタンバイ
で読取、記録ともに動作していないと、S/Nの値から
8dBを引く、すなわち、実際のプライマリチャネル情
報の受信時に、読取、記録が動作してもエラーしない通
信を行うように意図している。
【0058】次に、S82では、S80のS/Nの値が
CdB以上であれば、伝送速度の上限値を33.6Kb
/sとし、以後、同様にS/Nの値がC−2dB以上、
C−4dB以上、C−6dB以上、C−8dB以上、C
−9dB以上、C−10dB以上、C−12dB以上、
C−13dB以上であれば、伝送速度の上限値を順に、
31.2Kb/s、28.8Kb/s、26.4Kb/
s、24.0Kb/s、21.6Kb/s、19.2K
b/s、16.8Kb/s、14.4Kb/sとする。
この後、S84では、S52に進む。
【0059】なお、以上の実施例では、スタンドアロー
ンタイプのファクシミリ装置を例に説明したが、本発明
はこれに限らず、例えばコピー機能や電子ファイル機
能、さらにはデータ処理機能を通信機能と複合させた総
合的なデータ処理システムにおけるデータ通信制御に適
用し得ることは勿論である。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように、本出願の第1、第
7の発明によれば、受信信号の着信レベルに基づいて、
前記通信を実行する伝送速度の上限値を設定し、この上
限値以下の伝送速度で受信動作を実行することから、装
置の外部仕様を変えることなく、また、頻繁なフォール
バック動作を起こすことなく、着信レベルに応じた効率
の良い通信動作を得ることができる。
【0061】例えば、通信装置の読取、記録系が動作し
ていない状態において、V.34の33.6Kb/sが
可能と判断されても、着信レベルが低い(例えば、−4
0dBm)ために、この33.6Kb/sでの通信を開
始すると、受信エラーが多発するようなケースにおい
て、例えば24Kb/sでの通信を開始し、エラーのな
い確実な通信が可能になる。
【0062】また、本出願の第2、第8の発明によれ
ば、通信を実行する伝送速度を決定するタイミングでの
通信装置の動作状態に基づいて、伝送速度の上限値を変
えることにより、通信エラーをなくし、また、伝送スピ
ードを画一的に下げすぎることがなくなり、確実かつ適
切な伝送速度での通信が可能になる。
【0063】また、本出願の第3の発明によれば、第1
の発明における着信レベルと通信を実行する伝送速度の
上限値の設定を適切に行うことができ、エラーのない確
実な通信が可能になる。
【0064】また、本出願の第4、第5の発明によれ
ば、第2の発明における着信レベル、通信を実行する伝
送速度を決定するタイミングでのファクシミリ装置の動
作状態と、通信を実行する伝送速度の上限値の設定を適
切に行うことができ、確実かつ適切な伝送速度での通信
が可能になる。
【0065】また、本出願の第6の発明によれば、通信
を実行する伝送速度を回線状態の判定に基づき決定する
場合の適切な判定タイミングを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1実施例における動作を示すフロー
チャートである。
【図3】上記第1実施例における動作を示すフローチャ
ートである。
【図4】上記第1実施例における動作を示すフローチャ
ートである。
【図5】本発明の第2実施例における動作を示すフロー
チャートである。
【図6】上記第2実施例における動作を示すフローチャ
ートである。
【図7】上記第2実施例における動作を示すフローチャ
ートである。
【符号の説明】
2…NCU、 4…電話機、 6…ハイブリッド回路、 8…変復調器、 10…ANSam送出回路、 12…加算回路、 14…読取回路、 16…記録回路、 18…メモリ回路、 20…制御回路、 22…着信レベル検出回路、 24…操作部、 26、28、30…登録回路。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回線状態の判定に基づいて通信を実行す
    る伝送速度を決定する決定手段と、 受信信号の着信レベルを検出する検出手段と、 受信信号の着信レベルに基づいて、前記通信を実行する
    伝送速度の上限値を設定し、この上限値以下の伝送速度
    で受信動作を実行する受信制御手段と、 を有することを特徴とする通信装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記決定手段で伝送速度を決定する際に、装置の動作状
    態を検出する検出手段と、 受信信号の着信レベルと前記装置の動作状態とに基づい
    て、前記通信を実行する伝送速度の上限値を設定し、こ
    の上限値以下の伝送速度で受信動作を実行する受信制御
    手段と、 を有することを特徴とする通信装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、 前記受信信号の着信レベルが低い時には、着信レベルが
    高い時に比べて、前記通信を実行する伝送速度の上限値
    を低く設定することを特徴とする通信装置。
  4. 【請求項4】 請求項2において、 着信レベルが低い時には、着信レベルが高い時に比べ
    て、通信を実行する伝送速度の上限値を低く設定し、ま
    た、前記装置の動作状態が停止状態である時には、動作
    状態である時に比べて、前記通信を実行する伝送速度の
    上限値を相対的に低く設定することを特徴とする通信装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項4において、 前記装置の動作状態として、装置が動作していない第1
    の状態、読取り動作をしている第2の状態、記録動作を
    している第3の状態、読取り動作と記録動作をしている
    第4の状態の順に、前記通信を実行する伝送速度の上限
    値を相対的に高く設定することを特徴とする通信装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか1項において、 ITU−T勧告V.34に規定されたラインプロービン
    グ信号、およびトレーニング信号により、通信を実行す
    る伝送速度を回線状態の判定に基づいて決定することを
    特徴とする通信装置。
  7. 【請求項7】 回線状態の判定に基づいて通信を実行す
    る伝送速度を決定する通信方法において、 受信信号の着信レベルを検出し、この着信レベルに基づ
    いて、前記通信を実行する伝送速度の上限値を設定し、
    この上限値以下の伝送速度で受信動作を実行することを
    特徴とする通信方法。
  8. 【請求項8】 請求項7において、 前記伝送速度を決定する際に、装置の動作状態を検出
    し、受信信号の着信レベルと前記装置の動作状態とに基
    づいて、前記通信を実行する伝送速度の上限値を設定
    し、この上限値以下の伝送速度で受信動作を実行するこ
    とを特徴とする通信方法。
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