JPH10237733A - サマーウール調複合加工糸及びその製造方法 - Google Patents
サマーウール調複合加工糸及びその製造方法Info
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- JPH10237733A JPH10237733A JP5115197A JP5115197A JPH10237733A JP H10237733 A JPH10237733 A JP H10237733A JP 5115197 A JP5115197 A JP 5115197A JP 5115197 A JP5115197 A JP 5115197A JP H10237733 A JPH10237733 A JP H10237733A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 織編物としたときに、優れたドライ感及びふ
くらみ感を与え、また織編物表面に白筋を発生させな
い、スパンライクなサマーウール調複合加工糸を提供
し、また、そのサマーウール調複合加工糸を生産安定性
よく得る。 【解決手段】 減量率5重量%以上のアルカリ減量処理
により繊維表面の50%以上に平均孔径0.1〜5μm
の微細ボイドを発現し得る高伸度ポリエステルフィラメ
ント糸が、低伸度ポリエステルフィラメント糸を芯部と
し、好ましくは芯部の一部と部分的に交絡しながら、交
互撚糸状に芯部をとりまき二層構造を形成しているサマ
ーウール調複合加工糸、及びこの複合加工糸を、伸度が
80%以上で、低伸度糸との伸度差が40〜150%あ
り、かつ一次粒子径0.1〜1μmのアナターゼ型二酸
化チタンを1〜3重量%含有する高伸度糸を用い、交絡
数30〜60個/mに交絡処理した後、仮撚加工するこ
とにより得る。
くらみ感を与え、また織編物表面に白筋を発生させな
い、スパンライクなサマーウール調複合加工糸を提供
し、また、そのサマーウール調複合加工糸を生産安定性
よく得る。 【解決手段】 減量率5重量%以上のアルカリ減量処理
により繊維表面の50%以上に平均孔径0.1〜5μm
の微細ボイドを発現し得る高伸度ポリエステルフィラメ
ント糸が、低伸度ポリエステルフィラメント糸を芯部と
し、好ましくは芯部の一部と部分的に交絡しながら、交
互撚糸状に芯部をとりまき二層構造を形成しているサマ
ーウール調複合加工糸、及びこの複合加工糸を、伸度が
80%以上で、低伸度糸との伸度差が40〜150%あ
り、かつ一次粒子径0.1〜1μmのアナターゼ型二酸
化チタンを1〜3重量%含有する高伸度糸を用い、交絡
数30〜60個/mに交絡処理した後、仮撚加工するこ
とにより得る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スパンライクでサ
マーウール調の複合加工糸及びその製造方法に関する。
マーウール調の複合加工糸及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、スパンライクな複合加工糸と
して、半延伸糸と延伸糸、又は未延伸糸と半延伸糸の組
み合わせのように伸度の異なる2種のフィラメント糸を
引き揃え状態で仮撚加工し、伸度の小なるフィラメント
糸が芯部を構成し、伸度の大なるフィラメント糸が外層
部を構成して芯部の周りに交互撚糸状に捲き付いた二層
構造糸が特公昭61−19733号公報、特公昭61−
36103号公報等にて知られている。しかしながら、
これらの複合加工糸を用いた織編物は、通常の仮撚加工
糸による織編物では得られぬスパンライクな風合いを有
するものの、複合加工糸の外層部に配向度の低いフィラ
メント糸が配されるため、独特のヌメリ感を有してドラ
イ感がなく、春夏用途の織編物として適するものではな
かった。また、フィラメントの混繊状態の不均一さに起
因して織編物表面に白筋が発生するという欠点もあっ
た。
して、半延伸糸と延伸糸、又は未延伸糸と半延伸糸の組
み合わせのように伸度の異なる2種のフィラメント糸を
引き揃え状態で仮撚加工し、伸度の小なるフィラメント
糸が芯部を構成し、伸度の大なるフィラメント糸が外層
部を構成して芯部の周りに交互撚糸状に捲き付いた二層
構造糸が特公昭61−19733号公報、特公昭61−
36103号公報等にて知られている。しかしながら、
これらの複合加工糸を用いた織編物は、通常の仮撚加工
糸による織編物では得られぬスパンライクな風合いを有
するものの、複合加工糸の外層部に配向度の低いフィラ
メント糸が配されるため、独特のヌメリ感を有してドラ
イ感がなく、春夏用途の織編物として適するものではな
かった。また、フィラメントの混繊状態の不均一さに起
因して織編物表面に白筋が発生するという欠点もあっ
た。
【0003】かかる風合い上の問題を解決すべく、伸度
差のある2種の半延伸糸を用い、捲付糸に伸度及び単繊
維デニールが大きい半延伸糸、芯部を構成する糸に伸度
及び単繊維デニールが小さい半延伸糸を用い、特定の条
件下で延伸仮撚加工して120個/m以上の未融着の膠
着状態の未解撚部を形成させた複合加工糸が特開平6−
73630号公報にて示されている。しかしながら、こ
の複合加工糸を用いた織編物は、未解撚部によりドライ
感を与えるが、二層構造の形成が不十分でふくらみ感に
劣り、またこの複合加工糸は、未解撚部形成のコントロ
ールが難しく、その生産安定性に問題を残している。
差のある2種の半延伸糸を用い、捲付糸に伸度及び単繊
維デニールが大きい半延伸糸、芯部を構成する糸に伸度
及び単繊維デニールが小さい半延伸糸を用い、特定の条
件下で延伸仮撚加工して120個/m以上の未融着の膠
着状態の未解撚部を形成させた複合加工糸が特開平6−
73630号公報にて示されている。しかしながら、こ
の複合加工糸を用いた織編物は、未解撚部によりドライ
感を与えるが、二層構造の形成が不十分でふくらみ感に
劣り、またこの複合加工糸は、未解撚部形成のコントロ
ールが難しく、その生産安定性に問題を残している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、織編
物としたときに、優れたドライ感及びふくらみ感を与
え、また織編物表面に白筋を発生させない、スパンライ
クなサマーウール調複合加工糸を提供することにあり、
また、そのサマーウール調複合加工糸を生産安定性よく
得ることにある。
物としたときに、優れたドライ感及びふくらみ感を与
え、また織編物表面に白筋を発生させない、スパンライ
クなサマーウール調複合加工糸を提供することにあり、
また、そのサマーウール調複合加工糸を生産安定性よく
得ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、減量率5重量
%以上のアルカリ減量処理により繊維表面の50%以上
に平均孔径0.1〜5μmの微細ボイドを発現し得る高
伸度ポリエステルフィラメント糸が、低伸度ポリエステ
ルフィラメント糸を芯部として、好ましくは芯部の一部
と部分的に交絡しながら、交互撚糸状に芯部をとりまき
二層構造を形成していることを特徴とするサマーウール
調複合加工糸、
%以上のアルカリ減量処理により繊維表面の50%以上
に平均孔径0.1〜5μmの微細ボイドを発現し得る高
伸度ポリエステルフィラメント糸が、低伸度ポリエステ
ルフィラメント糸を芯部として、好ましくは芯部の一部
と部分的に交絡しながら、交互撚糸状に芯部をとりまき
二層構造を形成していることを特徴とするサマーウール
調複合加工糸、
【0006】及び、伸度の異なる2種のポリエステルフ
ィラメント糸を交絡処理し、次いで前記フィラメント糸
が融着しない温度で仮撚加工して複合加工糸を製造する
際、高伸度ポリエステルフィラメント糸として、伸度が
80%以上で、低伸度ポリエステルフィラメント糸との
伸度差が40〜150%あり、かつ一次粒子径0.1〜
1μmのアナターゼ型二酸化チタンを1.0〜3.0重
量%含有するポリエステルフィラメント糸を用い、交絡
処理により交絡数30〜60個/mの交絡を付与するこ
とを特徴とするサマーウール調複合加工糸の製造方法、
にある。
ィラメント糸を交絡処理し、次いで前記フィラメント糸
が融着しない温度で仮撚加工して複合加工糸を製造する
際、高伸度ポリエステルフィラメント糸として、伸度が
80%以上で、低伸度ポリエステルフィラメント糸との
伸度差が40〜150%あり、かつ一次粒子径0.1〜
1μmのアナターゼ型二酸化チタンを1.0〜3.0重
量%含有するポリエステルフィラメント糸を用い、交絡
処理により交絡数30〜60個/mの交絡を付与するこ
とを特徴とするサマーウール調複合加工糸の製造方法、
にある。
【0007】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の複合加工糸の構
造を示す拡大側面図である。図1において、高伸度ポリ
エステルフィラメント糸1は、低伸度ポリエステルフィ
ラメント糸2を芯部として、芯部の一部と部分的に交絡
しながら交互撚糸状に芯部をとりまき二層構造を形成し
ている。本発明の複合加工糸は、芯部を構成するフィラ
メントと外層部を構成するフィラメントとの交絡部分を
有しながら、芯部と外層部との交互撚糸状二層構造をと
り、かかる形態崩れのない安定した交互撚糸状二層構造
をとることによって、優れたハリ・コシ及びふくらみ感
を奏する。
造を示す拡大側面図である。図1において、高伸度ポリ
エステルフィラメント糸1は、低伸度ポリエステルフィ
ラメント糸2を芯部として、芯部の一部と部分的に交絡
しながら交互撚糸状に芯部をとりまき二層構造を形成し
ている。本発明の複合加工糸は、芯部を構成するフィラ
メントと外層部を構成するフィラメントとの交絡部分を
有しながら、芯部と外層部との交互撚糸状二層構造をと
り、かかる形態崩れのない安定した交互撚糸状二層構造
をとることによって、優れたハリ・コシ及びふくらみ感
を奏する。
【0008】そして、本発明の複合加工糸は、二層構造
の外層部が減量率5重量%以上のアルカリ減量処理によ
り繊維表面の50%以上に平均孔径0.1〜5μmの微
細ボイドを発現し得る高伸度ポリエステルフィラメント
糸で構成され、本発明の複合加工糸が減量率5重量%以
上にアルカリ減量処理されたときに、外層部を構成する
フィラメントに発現した微細ボイドによって、優れたド
ライ感を奏するとともに、可視光線の反射率が増大して
染色での発色性を低減し、芯部のポリエステルフィラメ
ント糸との色差を減少させて白筋やチラツキの発生を抑
え染め品位を向上させる。
の外層部が減量率5重量%以上のアルカリ減量処理によ
り繊維表面の50%以上に平均孔径0.1〜5μmの微
細ボイドを発現し得る高伸度ポリエステルフィラメント
糸で構成され、本発明の複合加工糸が減量率5重量%以
上にアルカリ減量処理されたときに、外層部を構成する
フィラメントに発現した微細ボイドによって、優れたド
ライ感を奏するとともに、可視光線の反射率が増大して
染色での発色性を低減し、芯部のポリエステルフィラメ
ント糸との色差を減少させて白筋やチラツキの発生を抑
え染め品位を向上させる。
【0009】本発明の複合加工糸において、アルカリ減
量処理により高伸度ポリエステルフィラメント糸の繊維
表面に発現される微細ボイドは、繊維表面での占有率が
50%未満では、ドライ感、染め品位の向上効果が不十
分であり、また、微細ボイドの平均孔径は0.1〜5μ
m、好ましくは1〜3μmで、平均孔径が0.1μm未
満では、可視光線の反射率が低下し濃染性を呈するので
染色時に芯部のポリエステルフィラメント糸との色差が
拡大し、白筋やチラツキ等の発生により染め品位を低下
させ、また平均孔径が5μmを超えると、凹凸が大きく
なりすぎ、粗剛な手触りの風合いを与える。図2は、ア
ルカリ減量処理後の本発明の複合加工糸における高伸度
ポリエステルフィラメント糸の繊維表面の走査型電子顕
微鏡写真である。
量処理により高伸度ポリエステルフィラメント糸の繊維
表面に発現される微細ボイドは、繊維表面での占有率が
50%未満では、ドライ感、染め品位の向上効果が不十
分であり、また、微細ボイドの平均孔径は0.1〜5μ
m、好ましくは1〜3μmで、平均孔径が0.1μm未
満では、可視光線の反射率が低下し濃染性を呈するので
染色時に芯部のポリエステルフィラメント糸との色差が
拡大し、白筋やチラツキ等の発生により染め品位を低下
させ、また平均孔径が5μmを超えると、凹凸が大きく
なりすぎ、粗剛な手触りの風合いを与える。図2は、ア
ルカリ減量処理後の本発明の複合加工糸における高伸度
ポリエステルフィラメント糸の繊維表面の走査型電子顕
微鏡写真である。
【0010】本発明の複合加工糸は、高伸度ポリエステ
ルフィラメント糸と低伸度ポリエステルフィラメント糸
からなるものであるが、これらポリエステルフィラメン
ト糸の他に高伸度と低伸度の間の伸度を有するポリエス
テルフィラメント糸が含まれていてもよい。
ルフィラメント糸と低伸度ポリエステルフィラメント糸
からなるものであるが、これらポリエステルフィラメン
ト糸の他に高伸度と低伸度の間の伸度を有するポリエス
テルフィラメント糸が含まれていてもよい。
【0011】本発明の複合加工糸における減量率5重量
%以上のアルカリ減量処理により繊維表面での占有率が
50%以上で、平均孔径が0.1〜5μmの微細ボイド
を発現し得る高伸度ポリエステルフィラメント糸として
は、一次粒子径0.1〜1μmのアナターゼ型二酸化チ
タンを1.0〜3.0重量%、好ましくは1.5〜2.
5重量%含有するポリエステルフィラメント糸が具体的
に挙げられる。
%以上のアルカリ減量処理により繊維表面での占有率が
50%以上で、平均孔径が0.1〜5μmの微細ボイド
を発現し得る高伸度ポリエステルフィラメント糸として
は、一次粒子径0.1〜1μmのアナターゼ型二酸化チ
タンを1.0〜3.0重量%、好ましくは1.5〜2.
5重量%含有するポリエステルフィラメント糸が具体的
に挙げられる。
【0012】アナターゼ型二酸化チタンは、硬度の点及
びポリエステル製造時の水、エチレングリコール等の分
散媒に対する分散安定性の点から好適なるものであり、
その一次粒子径が0.1μm未満或いは1μmを超える
と繊維表面に満足すべき微細ボイドが発現せず、ドライ
感が得られない。また、アナターゼ型二酸化チタンの含
有量が1.0重量%未満では、繊維表面に微細ボイドが
発現するものの、織編物としたときにドライ感が低く、
3.0重量%を超えると、フィラメント糸を得る際の製
糸安定性及び複合加工糸を得る際の工程通過性が悪化
し、工業的に安定に本発明の複合加工糸自体を得ること
ができない。
びポリエステル製造時の水、エチレングリコール等の分
散媒に対する分散安定性の点から好適なるものであり、
その一次粒子径が0.1μm未満或いは1μmを超える
と繊維表面に満足すべき微細ボイドが発現せず、ドライ
感が得られない。また、アナターゼ型二酸化チタンの含
有量が1.0重量%未満では、繊維表面に微細ボイドが
発現するものの、織編物としたときにドライ感が低く、
3.0重量%を超えると、フィラメント糸を得る際の製
糸安定性及び複合加工糸を得る際の工程通過性が悪化
し、工業的に安定に本発明の複合加工糸自体を得ること
ができない。
【0013】次に、本発明の複合加工糸の製造方法につ
いて説明すると、本発明の複合加工糸は、伸度の異なる
2種のポリエステルフィラメント糸を交絡処理し、次い
で前記フィラメント糸が融着しない温度で仮撚加工して
複合加工糸を製造する際、高伸度ポリエステルフィラメ
ント糸として、伸度が80%以上、好ましくは100%
以上で、低伸度ポリエステルフィラメント糸との伸度差
が40〜150%、好ましくは60〜140%あり、か
つ一次粒子径0.1〜1μmのアナターゼ型二酸化チタ
ンを1.0〜3.0重量%含有するポリエステルフィラ
メント糸を用い、交絡処理により交絡数30〜60個/
mの交絡を付与することにより製造される。
いて説明すると、本発明の複合加工糸は、伸度の異なる
2種のポリエステルフィラメント糸を交絡処理し、次い
で前記フィラメント糸が融着しない温度で仮撚加工して
複合加工糸を製造する際、高伸度ポリエステルフィラメ
ント糸として、伸度が80%以上、好ましくは100%
以上で、低伸度ポリエステルフィラメント糸との伸度差
が40〜150%、好ましくは60〜140%あり、か
つ一次粒子径0.1〜1μmのアナターゼ型二酸化チタ
ンを1.0〜3.0重量%含有するポリエステルフィラ
メント糸を用い、交絡処理により交絡数30〜60個/
mの交絡を付与することにより製造される。
【0014】本発明の複合加工糸の製造に用いられる伸
度の異なる2種のポリエステルフィラメント糸のうち高
伸度ポリエステルフィラメント糸の伸度が80%未満で
は、複合加工糸のふくらみ感に欠けるだけでなく、アル
カリ減量処理による繊維表面の微細ボイドの形成が不十
分となる。また、高伸度ポリエステルフィラメント糸の
低伸度ポリエステルフィラメント糸との伸度差が40%
未満では、二層構造の形成が不十分となり、ふくらみ感
が得られず、また150%を超えると、伸度差がありす
ぎ、ふくらみ感は得られるものの、ループを形成し、ル
ープよるフィラメント間の引っかかり等後工程での工程
通過性に問題を生ずる。
度の異なる2種のポリエステルフィラメント糸のうち高
伸度ポリエステルフィラメント糸の伸度が80%未満で
は、複合加工糸のふくらみ感に欠けるだけでなく、アル
カリ減量処理による繊維表面の微細ボイドの形成が不十
分となる。また、高伸度ポリエステルフィラメント糸の
低伸度ポリエステルフィラメント糸との伸度差が40%
未満では、二層構造の形成が不十分となり、ふくらみ感
が得られず、また150%を超えると、伸度差がありす
ぎ、ふくらみ感は得られるものの、ループを形成し、ル
ープよるフィラメント間の引っかかり等後工程での工程
通過性に問題を生ずる。
【0015】本発明の複合加工糸の製造には、高伸度ポ
リエステルフィラメント糸として未延伸糸が、また低伸
度ポリエステルフィラメント糸として延伸糸が、好まし
く用いられるが、前記伸度条件を満たす組み合わせであ
れば、これに限定されるものではない。本発明の複合加
工糸の製造においては、高伸度ポリエステルフィラメン
ト糸、低伸度ポリエステルフィラメント糸の他に、必要
に応じ前記高伸度や低伸度以外の伸度のポリエステルフ
ィラメント糸を併用してもよく、また、高伸度ポリエス
テルフィラメント糸、低伸度ポリエステルフィラメント
糸は、それらの繊維断面形状、繊度、構成フィラメント
数等には特に限定はない。
リエステルフィラメント糸として未延伸糸が、また低伸
度ポリエステルフィラメント糸として延伸糸が、好まし
く用いられるが、前記伸度条件を満たす組み合わせであ
れば、これに限定されるものではない。本発明の複合加
工糸の製造においては、高伸度ポリエステルフィラメン
ト糸、低伸度ポリエステルフィラメント糸の他に、必要
に応じ前記高伸度や低伸度以外の伸度のポリエステルフ
ィラメント糸を併用してもよく、また、高伸度ポリエス
テルフィラメント糸、低伸度ポリエステルフィラメント
糸は、それらの繊維断面形状、繊度、構成フィラメント
数等には特に限定はない。
【0016】図3は、本発明の複合加工糸の製造方法の
一例を示す概略工程図である。図3において、高伸度ポ
リエステルフィラメント糸1及び低伸度ポリエステルフ
ィラメント糸2は、それぞれフィードローラ3及びフィ
ードローラ4によって供給されてタスランノズル5にて
交絡処理され、この交絡糸は、フィードローラ6によっ
て供給され、ヒータ7、仮撚ツイスタ8、デリベリロー
ラ9を経る過程で仮撚加工され、複合加工糸としてワイ
ンダ10により捲き取られる。
一例を示す概略工程図である。図3において、高伸度ポ
リエステルフィラメント糸1及び低伸度ポリエステルフ
ィラメント糸2は、それぞれフィードローラ3及びフィ
ードローラ4によって供給されてタスランノズル5にて
交絡処理され、この交絡糸は、フィードローラ6によっ
て供給され、ヒータ7、仮撚ツイスタ8、デリベリロー
ラ9を経る過程で仮撚加工され、複合加工糸としてワイ
ンダ10により捲き取られる。
【0017】交絡処理においては、流体噴射ノズルが用
いられ、好ましくはタスランノズルが用いられが、イン
ターレースノズルであってもよい。交絡処理によって交
絡数30〜60個/mの交絡を付与することが好まし
く、交絡数が30個/m未満では、フィラメント間のば
らけ等により後工程でのトラブルを起こし、また60個
/mを超えると、得られる複合加工糸のふくらみ感が欠
けたものとなる。交絡処理後は、交絡糸を、一旦捲き取
ってもよいし、捲き取ることなく仮撚加工に付してもよ
い。
いられ、好ましくはタスランノズルが用いられが、イン
ターレースノズルであってもよい。交絡処理によって交
絡数30〜60個/mの交絡を付与することが好まし
く、交絡数が30個/m未満では、フィラメント間のば
らけ等により後工程でのトラブルを起こし、また60個
/mを超えると、得られる複合加工糸のふくらみ感が欠
けたものとなる。交絡処理後は、交絡糸を、一旦捲き取
ってもよいし、捲き取ることなく仮撚加工に付してもよ
い。
【0018】仮撚加工においては、交互撚糸状に芯部を
とりまく二層構造を形成した複合加工糸を安定に生産性
よく製造するうえから、三軸外接ディスクタイプ又はベ
ルトニップタイプの仮撚ツイスタを用いることが好まし
く、また、仮撚加工をK値〔解撚張力(g)/加撚張力
(g)〕が0.4〜0.9の条件下で行うことが好ま
し。K値が0.4未満では未解撚部が顕著に現れ、0.
9を超えると、加撚域でのバルーニングや捲縮不良が生
じ、加工安定を低下させまた染斑の発生により織編物品
位を低下させる。仮撚加工後は、複合加工糸を、そのま
まワインダでチーズに捲き取ってもよいし、さらにセッ
トヒータを通してセットした後にワインダで捲き取って
もよい。
とりまく二層構造を形成した複合加工糸を安定に生産性
よく製造するうえから、三軸外接ディスクタイプ又はベ
ルトニップタイプの仮撚ツイスタを用いることが好まし
く、また、仮撚加工をK値〔解撚張力(g)/加撚張力
(g)〕が0.4〜0.9の条件下で行うことが好ま
し。K値が0.4未満では未解撚部が顕著に現れ、0.
9を超えると、加撚域でのバルーニングや捲縮不良が生
じ、加工安定を低下させまた染斑の発生により織編物品
位を低下させる。仮撚加工後は、複合加工糸を、そのま
まワインダでチーズに捲き取ってもよいし、さらにセッ
トヒータを通してセットした後にワインダで捲き取って
もよい。
【0019】本発明の複合加工糸のアルカリ減量処理
は、複合加工糸の形態で、又はさらに製織編して織編物
とした形態でアルカリ化合物の水溶液に浸漬処理するこ
とにより容易に行われる。アルカリ減量処理により繊維
表面の50%以上に平均孔径0.1〜5μmの微細ボイ
ドを発現させるためには、減量率5重量%以上にアルカ
リ減量処理する必要がある。アルカリ減量処理における
アルカリ化合物としては、特に限定はないが、好ましく
は水酸化ナトリウム、水酸化カリウムが用いられる。ま
た、アルカリ化合物の水溶液濃度、処理温度、処理時間
は、減量率が5重量%以上となる範囲で適宜選択され、
これら条件には特に限定はない。
は、複合加工糸の形態で、又はさらに製織編して織編物
とした形態でアルカリ化合物の水溶液に浸漬処理するこ
とにより容易に行われる。アルカリ減量処理により繊維
表面の50%以上に平均孔径0.1〜5μmの微細ボイ
ドを発現させるためには、減量率5重量%以上にアルカ
リ減量処理する必要がある。アルカリ減量処理における
アルカリ化合物としては、特に限定はないが、好ましく
は水酸化ナトリウム、水酸化カリウムが用いられる。ま
た、アルカリ化合物の水溶液濃度、処理温度、処理時間
は、減量率が5重量%以上となる範囲で適宜選択され、
これら条件には特に限定はない。
【0020】
【実施例】以下、本発明を実施例により具体的に説明す
る。なお、交絡数、微細ボイドの孔径、繊維表面の微細
ボイドの占有率は、次の方法により測定した。
る。なお、交絡数、微細ボイドの孔径、繊維表面の微細
ボイドの占有率は、次の方法により測定した。
【0021】〈交絡数〉任意に1mのサンプルをとり、
0.02g/dの張力下で非交絡部分にピンを刺し、
0.1g/dの張力でピンを糸条の長手方向の前後に移
動させて交絡数を測った。この操作を10回行い、その
平均値で求めた。
0.02g/dの張力下で非交絡部分にピンを刺し、
0.1g/dの張力でピンを糸条の長手方向の前後に移
動させて交絡数を測った。この操作を10回行い、その
平均値で求めた。
【0022】〈微細ボイド孔径〉得られた複合加工糸を
アルカリ減量処理し、乾燥しサンプルとした。このサン
プルを走査型電子顕微鏡(日本電子(株)製JSM−T
100)にて2000倍拡大SEM写真を撮り、繊維表
面形態を観察し測定した。
アルカリ減量処理し、乾燥しサンプルとした。このサン
プルを走査型電子顕微鏡(日本電子(株)製JSM−T
100)にて2000倍拡大SEM写真を撮り、繊維表
面形態を観察し測定した。
【0023】〈微細ボイド占有率〉アルカリ減量処理後
のサンプルの繊維表面における平均孔径0.1〜5μm
のボイドの占有率を画像解析装置((株)ニコン製ルー
ゼックス3)により測定した。
のサンプルの繊維表面における平均孔径0.1〜5μm
のボイドの占有率を画像解析装置((株)ニコン製ルー
ゼックス3)により測定した。
【0024】(実施例1)テレフタル酸100重量部と
エチレングリコール52重量部をエステル化槽に仕込
み、4kg/cm2の加圧下で260℃でエステル化を
行い、得られた反応生成物に一次粒子の平均粒子径が
0.3μmのアナターゼ型二酸化チタンを3重量%加
え、高真空下で285℃で重縮合を行った。得られたポ
リマを常法によりチップ化、乾燥後、孔径0.25mm
の円形孔を72個有する紡糸口金を用い、溶融温度28
5℃、紡糸速度2900m/分で紡糸して伸度149
%、150デニール/72フィラメントのポリエチレン
テレフタレート高配向未延伸糸を得た。
エチレングリコール52重量部をエステル化槽に仕込
み、4kg/cm2の加圧下で260℃でエステル化を
行い、得られた反応生成物に一次粒子の平均粒子径が
0.3μmのアナターゼ型二酸化チタンを3重量%加
え、高真空下で285℃で重縮合を行った。得られたポ
リマを常法によりチップ化、乾燥後、孔径0.25mm
の円形孔を72個有する紡糸口金を用い、溶融温度28
5℃、紡糸速度2900m/分で紡糸して伸度149
%、150デニール/72フィラメントのポリエチレン
テレフタレート高配向未延伸糸を得た。
【0025】得られた高配向未延伸糸(高伸度糸)と、
常法により得られた伸度24%、75デニール/24フ
ィラメントのポリエチレンテレフタレート延伸糸(低伸
度糸)とを、それぞれ1%、5%のオーバーフィード率
でヘバライン社製タスランノズルT−311に供給し、
4kg/cm2で交絡処理して交絡数34個/mの交絡
を付与した後、ヒータ温度190℃、延伸倍率1.01
1、三軸外接ディスクタイプ仮撚ツイスタにおけるディ
スク表面速度375m/分、撚Z方向、K値0.56
(18g/32g)、デリベリローラ速度200m/分
の条件で仮撚加工した。
常法により得られた伸度24%、75デニール/24フ
ィラメントのポリエチレンテレフタレート延伸糸(低伸
度糸)とを、それぞれ1%、5%のオーバーフィード率
でヘバライン社製タスランノズルT−311に供給し、
4kg/cm2で交絡処理して交絡数34個/mの交絡
を付与した後、ヒータ温度190℃、延伸倍率1.01
1、三軸外接ディスクタイプ仮撚ツイスタにおけるディ
スク表面速度375m/分、撚Z方向、K値0.56
(18g/32g)、デリベリローラ速度200m/分
の条件で仮撚加工した。
【0026】得られた複合加工糸を1,000T/M
(S方向)に追撚し、経密度52羽/2本/鯨寸、緯密
度45本/吋の平織物を製織し、織物を水酸化ナトリウ
ム水溶液に浸漬して減量率20重量%にアルカリ減量処
理し、次いで130℃で染色仕上げ加工した。得られた
織物は、外層部の繊維表面にボイド占有率72%に平均
孔径2.5μmの微細ボイドが発現し、かつ外層部フィ
ラメントが芯部フィラメントと部分的に交絡した交互撚
糸状の二層構造糸から構成され、ドライ感、ふくらみ感
に富みサマーウール調の風合いを奏し、また白筋発生等
の欠陥のない染め品位に優れた織物であった。なお、得
られた複合加工糸の構成、交絡数、加工条件、織物での
構成糸の微細ボイドの平均孔径、繊維表面の微細ボイド
占有率及び風合い等の評価判定結果を表1に示した。
(S方向)に追撚し、経密度52羽/2本/鯨寸、緯密
度45本/吋の平織物を製織し、織物を水酸化ナトリウ
ム水溶液に浸漬して減量率20重量%にアルカリ減量処
理し、次いで130℃で染色仕上げ加工した。得られた
織物は、外層部の繊維表面にボイド占有率72%に平均
孔径2.5μmの微細ボイドが発現し、かつ外層部フィ
ラメントが芯部フィラメントと部分的に交絡した交互撚
糸状の二層構造糸から構成され、ドライ感、ふくらみ感
に富みサマーウール調の風合いを奏し、また白筋発生等
の欠陥のない染め品位に優れた織物であった。なお、得
られた複合加工糸の構成、交絡数、加工条件、織物での
構成糸の微細ボイドの平均孔径、繊維表面の微細ボイド
占有率及び風合い等の評価判定結果を表1に示した。
【0027】(実施例2〜4、比較例1〜4)実施例1
において、高伸度糸の伸度を変更した(実施例2)、交
絡処理での交絡数を変更した(実施例3)、高伸度糸の
アナターゼ型二酸化チタン含有量を1.5重量%にし、
仮撚加工時のK値を変更した(実施例4)、高伸度糸に
アナターゼ型二酸化チタンを添加しなかった(比較例
1)、高伸度糸に一次粒子径が0.08μmのアナター
ゼ型二酸化チタンを用いた(比較例2)、高伸度糸のア
ナターゼ型二酸化チタン含有量を0.5重量%に変更し
た(比較例3)、交絡処理での交絡数及び仮撚加工時の
K値を変更した(比較例4)以外は、それぞれ実施例1
と同様にして複合加工糸を製造した。
において、高伸度糸の伸度を変更した(実施例2)、交
絡処理での交絡数を変更した(実施例3)、高伸度糸の
アナターゼ型二酸化チタン含有量を1.5重量%にし、
仮撚加工時のK値を変更した(実施例4)、高伸度糸に
アナターゼ型二酸化チタンを添加しなかった(比較例
1)、高伸度糸に一次粒子径が0.08μmのアナター
ゼ型二酸化チタンを用いた(比較例2)、高伸度糸のア
ナターゼ型二酸化チタン含有量を0.5重量%に変更し
た(比較例3)、交絡処理での交絡数及び仮撚加工時の
K値を変更した(比較例4)以外は、それぞれ実施例1
と同様にして複合加工糸を製造した。
【0028】得られた複合加工糸を用い、実施例1と同
様に、製織した織物をアルカリ減量処理し、染色仕上げ
加工した。得られた複合加工糸の構成、交絡数、加工条
件、織物での構成糸の微細ボイドの平均孔径、繊維表面
の微細ボイド占有率及び風合い等の評価判定結果を表1
に示した。実施例2〜4により得られた織物は、外層部
の繊維表面に微細ボイドが発現し外層部フィラメントが
芯部フィラメントと部分的に交絡した交互撚糸状の二層
構造糸から構成され、ドライ感、ふくらみ感に富み、ま
た白筋発生等の欠陥のないサマーウール調の風合いを奏
するものであった。これに対し、比較例1〜4により得
られた織物は、染め品位に劣ったり、ドライ感に劣った
り、ふくらみ感に劣ったりして、いずれもこれらを同時
に満たすものではなかった。
様に、製織した織物をアルカリ減量処理し、染色仕上げ
加工した。得られた複合加工糸の構成、交絡数、加工条
件、織物での構成糸の微細ボイドの平均孔径、繊維表面
の微細ボイド占有率及び風合い等の評価判定結果を表1
に示した。実施例2〜4により得られた織物は、外層部
の繊維表面に微細ボイドが発現し外層部フィラメントが
芯部フィラメントと部分的に交絡した交互撚糸状の二層
構造糸から構成され、ドライ感、ふくらみ感に富み、ま
た白筋発生等の欠陥のないサマーウール調の風合いを奏
するものであった。これに対し、比較例1〜4により得
られた織物は、染め品位に劣ったり、ドライ感に劣った
り、ふくらみ感に劣ったりして、いずれもこれらを同時
に満たすものではなかった。
【0029】
【表1】
【0030】
【発明の効果】本発明の複合加工糸は、ドライ感、ふく
らみ感に優れ、スパンライクでサマーウール調の風合い
を奏し、かつ芯部及び外層部を構成するポリエステルフ
ィラメント間の染着差が低減され白筋、チラツキ等の染
め欠点がなく、パステル調の色調の染色物を得ることが
でき、春秋用途の織編物を得るに好適なる素材である。
また、かかる複合加工糸を生産安定性よく得ることがで
きる。
らみ感に優れ、スパンライクでサマーウール調の風合い
を奏し、かつ芯部及び外層部を構成するポリエステルフ
ィラメント間の染着差が低減され白筋、チラツキ等の染
め欠点がなく、パステル調の色調の染色物を得ることが
でき、春秋用途の織編物を得るに好適なる素材である。
また、かかる複合加工糸を生産安定性よく得ることがで
きる。
【図1】本発明の複合加工糸の構造を示す拡大側面図で
ある。
ある。
【図2】アルカリ減量処理後の本発明の複合加工糸にお
ける高伸度ポリエステルフィラメント糸の繊維表面の走
査型電子顕微鏡写真(2000倍)である。
ける高伸度ポリエステルフィラメント糸の繊維表面の走
査型電子顕微鏡写真(2000倍)である。
【図3】本発明の複合加工糸の製造方法の一例を示す概
略工程図である。
略工程図である。
1 高伸度ポリエステルフィラメント糸 2 低伸度ポリエステルフィラメント糸 3 フィードローラ 4 フィードローラ 5 タスランノズル 6 フィードローラ 7 ヒータ 8 仮撚ツイスタ 9 デリベリローラ 10 ワインダ
Claims (5)
- 【請求項1】 減量率5重量%以上のアルカリ減量処理
により繊維表面の50%以上に平均孔径0.1〜5μm
の微細ボイドを発現し得る高伸度ポリエステルフィラメ
ント糸が、低伸度ポリエステルフィラメント糸を芯部と
して、交互撚糸状に芯部をとりまき二層構造を形成して
いることを特徴とするサマーウール調複合加工糸。 - 【請求項2】 高伸度ポリエステルフィラメント糸が、
低伸度ポリエステルフィラメント糸を芯部として、芯部
の一部と部分的に交絡しながら交互撚糸状に芯部をとり
まき二層構造を形成している請求項1記載のサマーウー
ル調複合加工糸。 - 【請求項3】 高伸度ポリエステルフィラメント糸が、
一次粒子径0.1〜1μmのアナターゼ型二酸化チタン
を1.0〜3.0重量%含有するポリエステルフィラメ
ント糸である請求項1記載のサマーウール調複合加工
糸。 - 【請求項4】 伸度の異なる2種のポリエステルフィラ
メント糸を交絡処理し、次いで前記フィラメント糸が融
着しない温度で仮撚加工して複合加工糸を製造する際、
高伸度ポリエステルフィラメント糸として、伸度が80
%以上で、低伸度ポリエステルフィラメント糸との伸度
差が40〜150%あり、かつ一次粒子径0.1〜1μ
mのアナターゼ型二酸化チタンを1.0〜3.0重量%
含有するポリエステルフィラメント糸を用い、交絡処理
により交絡数30〜60個/mの交絡を付与することを
特徴とするサマーウール調複合加工糸の製造方法。 - 【請求項5】 仮撚加工を、三軸外接ディスクタイプ又
はベルトニップタイプの仮撚ツイスタを用い、K値〔解
撚張力(g)/加撚張力(g)〕が0.4〜0.9の条
件下で行う請求項3記載のサマーウール調複合加工糸の
製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5115197A JPH10237733A (ja) | 1997-02-20 | 1997-02-20 | サマーウール調複合加工糸及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5115197A JPH10237733A (ja) | 1997-02-20 | 1997-02-20 | サマーウール調複合加工糸及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10237733A true JPH10237733A (ja) | 1998-09-08 |
Family
ID=12878826
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5115197A Pending JPH10237733A (ja) | 1997-02-20 | 1997-02-20 | サマーウール調複合加工糸及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10237733A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108048981A (zh) * | 2018-02-05 | 2018-05-18 | 张家港市隆利氨纶纱线厂 | 一种低、无捻棉锦、涤双包芯股线 |
CN116446085A (zh) * | 2023-04-26 | 2023-07-18 | 浙江佳宝聚酯有限公司 | 一种涤纶fdy长丝复合仿毛纱线的生产方法 |
-
1997
- 1997-02-20 JP JP5115197A patent/JPH10237733A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108048981A (zh) * | 2018-02-05 | 2018-05-18 | 张家港市隆利氨纶纱线厂 | 一种低、无捻棉锦、涤双包芯股线 |
CN116446085A (zh) * | 2023-04-26 | 2023-07-18 | 浙江佳宝聚酯有限公司 | 一种涤纶fdy长丝复合仿毛纱线的生产方法 |
CN116446085B (zh) * | 2023-04-26 | 2024-05-28 | 浙江佳宝聚酯有限公司 | 一种涤纶fdy长丝复合仿毛纱线的生产方法 |
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