JPH10232893A - インターネット上にてｗｗｗサーバーとして機能する情報交換仲介装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 インターネット上にてＷＷＷサーバーとして
機能する情報交換仲介装置であって、たとえば求職者と
求人企業との間をとりもって相互の有意義な情報交換に
役立たせる。 【解決手段】 公開会員が発信した公開タイプの自己説
明情報のデータベースは匿名会員クライアントによる検
索閲覧に供する。匿名会員が発信した匿名タイプの自己
説明情報のデータベースについては、発信者の名前・住
所・連絡先などの個人を特定できる情報を除いた匿名情
報を、公開会員クライアントによる検索閲覧に供する。
匿名情報を公開会員クライアントに送達するときにコメ
ント情報を記入するための画面情報を添付する。公開会
員クライアントにて記入されて返送されてきたコメント
情報を受領してデータベースに蓄積するとともに、該当
の匿名会員宛にそのことを伝える電子メールを送達す
る。電子メールで連絡を受けた匿名会員は該当のコメン
ト情報を閲覧できる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、インターネット
上にてＷＷＷサーバーとして機能する情報交換仲介装置
に関し、たとえば求職者と求人企業との間をとりもって
相互の有意義な情報交換に役立たせる情報処理技術に関
する。

【０００２】

【従来の技術】インターネットを活用したさまざまな情
報提供サービスが一般社会に急速に浸透してきた。ＷＷ
Ｗ（Ｗorld Ｗide Ｗeb）と呼ばれている技術が開発さ
れたことにより、インターネット上の情報検索が直感的
でグラフィカルなユーザー・インタフェースで行えるよ
うになり、インターネット環境が激変した。インターネ
ット上にてＷＷＷの仕組みで情報を提供するコンピュー
タをＷＷＷサーバーと呼び、ＷＷＷサーバーが提供する
情報を検索閲覧するためにクライアント・コンピュータ
が備えるべきソフトウェアのことをＷＷＷブラウザーと
呼んでいる。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】データベースにまつわ
る成熟した情報処理技術とインターネットＷＷＷの仕組
みが融合することで、社会的にきわめて意義深いさまざ
まな情報提供サービスが生みだされている。その応用分
野は多岐にわたるが、たとえばその１つに企業から個人
に向けた求人情報サービスとか、個人から企業に向けた
求職情報のデータベース化などがある。具体的に説明す
る。個人の求職情報をＷＷＷサーバーのデータベースに
蓄積して求人企業の担当者がクライアント・コンピュー
タから検索閲覧できるようにし、また、企業の求人情報
をＷＷＷサーバーに蓄積して求職や転職を希望している
個人がクライアント・コンピュータから検索閲覧できる
ようにする。これは技術的になんら困難はなく、これに
類するシステムはインターネット上にてすでに運用され
ているであろう。

【０００４】このような就職情報サービスについて、本
発明者らはつぎのような課題があることを考察し、より
有意義な情報サービスのあり方について研究した。ま
ず、転職希望の明確な意志を固めていない潜在的な転職
希望者が多いことを考察した。自分のキャリアプランに
興味はあるものの、履歴書や職務経歴書を書いて求人企
業に送ったり、直接電話で問い合せをするといった具体
的な行動に移せない人達である。これを潜在転職希望者
と呼ぶ。これらの人達にとって、匿名のままで自分の経
歴を企業の人事担当者に評価してもらえれば有意義であ
ろう。そのような機会があるということは、求人企業に
とってはより多くの人材について経歴を調査できること
になり、これも有意義なことであろう。そして匿名の潜
在転職希望者の経歴および企業の求人内容に基づいて、
互いの関心が深化するならば、匿名のままで新たな情報
を交換したりし、最終的には匿名を解消して両者の直接
交渉につなげる。前述のように、身元を明した個人や企
業と匿名の人との間のオープンな情報交換を仲介するこ
とで、社会的に有意義な価値を生みだせる分野は他にも
いろいろとあるであろう。この発明の目的は、前記のよ
うな情報交換仲介サービスをＷＷＷサーバーとしてイン
ターネット上で効果的に実現することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】この発明の情報交換仲介
装置は、インターネット上でＷＷＷサーバーとして機能
するもので、つぎの要件（１）〜（６）を備えるもので
ある。

【０００６】（１）情報交換仲介サービスの対象者とし
て登録された匿名会員および公開会員にそれぞれ会員Ｉ
Ｄを発行し、各会員の名前・住所・連絡先と会員ＩＤと
を会員名簿として管理する。

【０００７】（２）アクセスしてきたクライアントに対
して希望に応じて自己説明情報を記入するための画面情
報を送達し、クライアントにて記入されて返送されてき
た自己説明情報を受領してデータベースに蓄積する。

【０００８】（３）公開会員が発信した公開タイプの自
己説明情報のデータベースを匿名会員クライアントによ
る検索閲覧に供する。

【０００９】（４）匿名会員が発信した匿名タイプの自
己説明情報のデータベースについては、発信者の名前・
住所・連絡先などの個人を特定できる情報を除いた匿名
情報を公開会員クライアントによる検索閲覧に供する。
前記匿名情報を公開会員クライアントに送達するとき
に、前記匿名情報に対するコメント情報を記入するため
の画面情報を添付する。

【００１０】（５）公開会員クライアントにて記入され
て返送されてきた前記匿名情報に対するコメント情報を
受領してデータベースに蓄積するとともに、当該匿名情
報の発信者である匿名会員宛に前記コメント情報が送ら
れてきた旨を伝える電子メールを発送する。

【００１１】（６）公開会員クライアントから返信され
てきた前記コメント情報のデータベースについては、各
コメント情報の源泉である特定の匿名会員からのアクセ
スに対してのみ該当のコメント情報を閲覧可能とする。

【００１２】以上の要件（１）〜（６）に加えて、請求
項２の発明では、匿名会員が自分の自己説明情報を閲覧
させてほしくない相手として特定の公開会員を指名する
入力を受け付ける手段と、その指名入力により閲覧拒否
された公開会員に対しては閲覧拒否を発した匿名会員の
自己説明情報の検索閲覧を不能にする手段とを備える。

【００１３】また請求項３の発明では、匿名会員が自分
の自己説明情報を見てほしい相手として特定の公開会員
を指名する入力を受け付ける手段と、その指名入力を受
領したときに指名された公開会員宛にその旨を伝える電
子メールを送発送する手段とを備える。さらに請求項４
の発明では、公開会員に対して前記指名をしてきた匿名
会員のリストを公開会員ごとに作成し、その指名リスト
を該当の公開会員クライアントによる閲覧に供する手段
と、前記指名リストに掲載してから一定期間を経過して
も該当の公開会員からの前記コメント情報が返信されな
かった匿名会員については前記指名リストから削除する
手段とを備える。

【００１４】

【発明の実施の形態】

＝＝＝基本的なシステム構成と用語の説明＝＝＝ この発明の情報交換仲介装置を中心にしたシステム構成
を図１に示している。この図とともに以下の実施例で使
用する用語について説明する。 ［個人会員］…前述の匿名会員に相当し、匿名で自分の
職務経験や資格などの求職情報をデータベースに登録す
る個人である。個人ＩＤとパスワードとが割り当てられ
る。 ［参画企業］…前述の公開会員に相当し、自社の募集職
種や採用条件などの求人情報をデータベースに登録す
る。企業ＩＤとパスワードとが割り当てられる。 ［個人クライアントマシン］…個人会員が操作するコン
ピュータのことであり、インターネットに接続される。
単にクライアントとも言う。 ［企業クライアントマシン］…参画企業の担当者が操作
するコンピュータのことであり、インターネットに接続
される。単にクライアントとも言う。 ［仲介サーバーマシン］…この発明の情報交換仲介装置
としてのコンピュータであり、インターネットに接続さ
れる。単にサーバーとも言う。

【００１５】［打診］…個人会員がある参画企業を指名
して自分の求職情報を見てほしいと意思表示すること。 ［返信］…打診された参画企業（打診対象企業）が打診
してきた個人会員（打診者）の求職情報を見てコメント
を付けること。 ［アプローチ］…打診されていない参画企業が公開され
ている求職情報を閲覧し、ある個人会員を指名して関心
があると意思表示すること。

【００１６】個人クライアントマシンあるいは企業クラ
イアントマシンからの要求に応じ、仲介サーバーマシン
にてＨＴＭＬタイプの画面情報が生成され、インターネ
ットのＷＷＷの仕組みで要求クライアントマシンに送達
される。クライアントマシン側でその画面情報に所要の
情報を記入して仲介サーバーマシンに返送することがで
きる。仲介サーバーマシンはＷＷＷサーバーとしてだけ
でなく、電子メールサーバーとしても機能し、必要に応
じて個人会員宛および参画企業宛に電子メールを発送す
る。

【００１７】＝＝＝データベースの概要＝＝＝ 仲介サーバーマシンには、つぎのように複数の系統に分
れて階層構造をなすデータベースが構築される。 ［個人会員名簿］…個人会員のＩＤ・パスワード・名前
・住所・現職・電話番号・電子メールアドレスなどの一
覧表であり、これにデータ有効期限や最新閲覧日などの
管理データを付帯させている。 ［求職情報データベース］…個人会員のＩＤをキーとし
て各個人の職務経験・資格・語学・各技術分野スキルを
関係データベースとして集約したものである。

【００１８】［参画企業名簿］…参画企業のＩＤ・パス
ワード・企業概要・連絡先・電子メールアドレスなどの
一覧表であり、これにデータ有効期限や最新閲覧日など
の管理データを付帯させている。 ［企業情報データベース］…参画企業のＩＤをキーとし
て各社の募集職種や採用条件などの求人情報を関係デー
タベースとして集約したものである。 ［検索条件保存庫］…参画企業が個人情報データベース
を検索したときに設定した検索条件式を参画企業ＩＤを
キーとして保存しておく。

【００１９】［打診返信記録簿］…個人会員が参画企業
を打診したときに、打診者のＩＤと打診対象企業ＩＤと
打診日とをセットにして記録する。その打診に対して企
業が返信したときに、前記のデータセットに返信日と返
信内容が追加記録される。 ［アプローチ記録簿］…参画企業がある個人会員にアプ
ローチしたとき、アプローチ企業ＩＤとアプローチ対象
個人ＩＤとアプローチ日をセットにして記録する。

【００２０】＝＝＝個人会員および参画企業の初期登録
＝＝＝ この発明の情報仲介装置が提供しているサービスに加入
したいと希望する個人は、まず、個人クライアントマシ
ンをインターネットに接続して仲介サーバーマシンのＵ
ＲＬを送出する。両者が接続されると、仲介サーバーマ
シンから個人クライアントマシンに図２に示すホームペ
ージ（表紙画面）が送達される。このページには基本と
なる３つの選択肢「FIRST TIME」「YOUR PAGE 」
「COPANYDATA 」がある。項目をクリックすると、
サーバーからクライアントに個人会員の初期登録用の画
面情報が送られてくる。初期登録画面も多数のページで
全体構成されており、システムの仕組みを説明する案内
画面から始り、多岐にわたる個人情報を内容別に分けて
入力するための登録画面がつぎつぎと出てくる。

【００２１】登録画面に入力すべき内容はつぎのような
ものである。名前・住所・現職・電話番号・電子メール
アドレスなどの個人を特定する名簿情報と、職務経験・
資格・語学・各技術分野スキルなどの求職に直接的に関
連した求職情報とに大別される。個人会員が入力した情
報内容を整理して最終確認をとる画面を図３と図４に示
している。

【００２２】クライアント側において登録画面に所要事
項を記入してエントリー操作をすると、情報記入後の画
面情報がサーバー側に返送される。サーバー側では、返
送されてきた画面情報からクライアントによる記入事項
を抽出し、それぞれの情報をデータベース（個人会員名
簿と求職情報データベース）に登録する。このとき登録
を受け付けた個人会員にＩＤとパスワードとを発行し、
それをＩＤ・パスワード通知画面でクライアントに知ら
せる。

【００２３】一方、本装置のシステムに参画しようとす
る企業は、このシステムを運営している事業者に申し込
みをする。この段階ではオフライン処理であり、所定の
申込用紙に所要事項を記入し、事業者側の担当者のチェ
ックを受けて、正式に契約する。このときに取得した参
画企業の細かな情報を係員が所定の端末コンピュータを
操作して仲介サーバーマシンに入力し、参画企業名簿と
企業情報データベースに分けて登録する。また、参画企
業に対してＩＤとパスワードとを発行する。なお、この
発明はこのようなオフライン処理を介在させるものに限
定されるわけではなく。つぎのようにも実施可能であ
る。

【００２４】個人会員の初期登録と同じ仕組みで、本装
置のシステムに参画しようとする企業は、仲介サーバー
マシンにアクセスして参画企業用ホームページを取り寄
せて、登録画面に所要の事項を記入してサーバーに返送
する。仲介サーバーマシンは、参画企業に対してＩＤと
パスワードを発行するとともに、参画企業から送られて
きた情報は参画企業名簿と企業情報データベースに分け
て登録する。

【００２５】＝＝＝参画企業による求職情報データベー
スの検索閲覧＝＝＝ 企業クライアントマシンから仲介サーバーマシンにアク
セスし（もちろんＩＤとパスワードによる認証手続きが
必要である）、個人会員が登録した求職情報データベー
スの内容を企業の求人担当者が適宜に検索して閲覧でき
る。このときの閲覧対象は個人の求職情報データベース
であり、個人会員名簿に掲載されている名前・住所・現
職・電話番号・電子メールアドレスは見ることはできな
い。個人会員を区別するのはＩＤである。

【００２６】検索を行うにはサーバーにアクセスして参
画企業別に用意されているホームページ（図５）を取り
寄せて、そこから検索条件の設定画面を引きだしてく
る。自社専用ページの画面には基本となる３つの選択肢
「OFFERS」「SEARCH」「FOLLOW UP 」がある。項
目をクリックすると検索条件の設定画面を引き出せ
る。その画面において、職務経験・資格・語学・各技術
分野スキルなどの多岐にわたる属性を使って希望の人を
探すための検索条件式を画面に記入してサーバーに返送
する。サーバーはその検索条件式に従って求職情報デー
タベースから該当する個人情報を引きだし、それらを規
定の閲覧画面にはめ込んでクライアントに送達する。閲
覧出力は、概略情報表示（図６）と詳細情報表示（図
７）の２階層で行う。

【００２７】企業クライアントマシンと仲介サーバーマ
シンとのやり取りにおいて、クライアントが希望すれ
ば、個人情報データベースを検索したときの検索条件式
をサーバーの検索条件保存庫に保存してもらえる。保存
庫には企業ＩＤをキーとして検索条件式を保存してお
き、ある企業クライアントマシンから個人情報データベ
ースの検索要求があったときに、この保存庫に該当企業
ＩＤの検索条件式が保存されているか否かをチェック
し、保存されていれば、その検索条件式を記述した検索
条件設定画面をクライアントに送達する。これを受けて
クライアントでは、保存してあった条件と同じ条件で検
索するのであれば、それを再び入力する手間を省ける。

【００２８】＝＝＝参画企業から個人会員へのアプロー
チ＝＝＝ 参画企業は、求職情報データベースを検索閲覧した結
果、興味ある人材を見出した場合、その閲覧画面中にア
プローチ希望のマークを記入することで、その意思を仲
介してもらえる。つまり、仲介サーバーマシンは、企業
クライアントマシンからアプローチ希望マークの付いた
閲覧画面が返送されてきたのを受けて、その企業ＩＤと
マークの付けられた個人会員のＩＤと当日の日付（アプ
ローチ日）とをセットにしてアプローチ記録簿に記録す
る。また仲介サーバーマシンは、たとえば１週間に一度
の周期で定期的にアプローチ記録簿をサーチし、アプロ
ーチ日に基づいてその週に生じたアプローチ件をピック
アップし、アプローチされた個人会員に対して電子メー
ルを送り、参画企業からアプローチがあったことを伝え
る。なお言うまでもないが、仲介サーバーマシンは、ア
プローチ記録簿のアプローチ対象個人ＩＤに従って個人
会員名簿をサーチすることで、その個人会員の電子メー
ルアドレスを知る。またアプローチした企業ＩＤに従っ
て参画企業名簿をサーチすれば、その企業の名称が分
る。なお、アプローチ日から３週間を経過したアプロー
チ件の記録はアプローチ記録簿から抹消している。

【００２９】＝＝＝個人会員による企業情報の閲覧と打
診＝＝＝ 個人クライアントマシンにて、たとえば図２の個人会員
向けホームページを閲覧していて「YOUR PAGE 」をク
リックすると、図８に示すその個人専用のホームページ
がサーバーから送られてくる。この個人ページには基本
的な３つの選択肢「MESSAGE 」「COMPANY 」「PE
RSONAL DATA 」がある。この画面で項目「COMPANY 」
をクリックすると、仲介サーバーマシンの参画企業名簿
の内容と企業情報データベースの内容を組み合わせた参
画企業一覧画面（図９）がクライアントマシンに送られ
てくる。この参画企業一覧を見て個人会員は、自分の登
録情報を見てほしい相手企業を指名することができる
（これが打診である）。一覧画面中の希望の企業の欄に
打診マークを記入する。打診マークを記入した画面情報
がクライアントからサーバーに返送されると、サーバー
マシンでは、打診した個人会員のＩＤと打診された参画
企業のＩＤと当日の日付をセットにして打診返信記録簿
に記録する。

【００３０】また仲介サーバーマシンでは、たとえば１
週間に一度の周期で定期的に打診返信記録簿をサーチ
し、打診日に基づいてその週に生じた打診件をピックア
ップし、打診された企業に対して電子メールを送り、個
人会員からの打診があった旨を伝える。なおこの方法に
限定されず、新しい打診件が発生するごとに該当企業に
電子メールを送る方法を採用した方がより望ましい。

【００３１】＝＝＝打診された企業による返信＝＝＝ 電子メールにより打診があったことを知らされた参画企
業の担当者は、仲介サーバーマシンにアクセスし、自社
専用ページ（図５）を取り寄せる。この画面には基本と
なる３つの選択肢「OFFERS」「SEARCH」「FOLLOW
UP 」がある。項目を選択すると、自社を打診してき
ている個人会員の一覧画面がサーバーから送られてく
る。つまりサーバーは、打診返信記録簿から特定の企業
ＩＤの記録を選び出し、それら打診記録中の打診者ＩＤ
の情報を個人データベースから拾い出して、図１０のよ
うな打診者一覧画面を作成して企業クライアントマシン
に送る。

【００３２】この打診者一覧画面を見て、そこに掲載さ
れている個人の詳しい情報を取り寄せて見ることができ
る。企業の担当者が打診者の登録情報を検討して、その
関心度合いに応じた返信を打診者一覧画面に記入する。
この実施例では、返信はＡ、Ｂ、Ｃの３種類に決められ
ており、それぞれの意味内容はつぎの通りである。 （Ａ）非常に興味がある。ぜひ会ってみたい。 （Ｂ）興味がある。場合によっては会ってみたい。 （Ｃ）興味なし。打診者に返信は送らない。 企業の担当者が打診者一覧画面中の返信欄にＡ、Ｂ、Ｃ
のいずれかを記入し（記入しなければＣ扱い）、その記
入済み画面を仲介サーバーマシンに返送する。

【００３３】仲介サーバーマシンでは、返信欄に記入さ
れてクライアントから返送されてきた打診者一覧画面を
受けて、打診返信記録簿における打診者ＩＤ・打診対象
企業ＩＤ・打診日のセットに返信日と返信内容（Ａ、
Ｂ、Ｃ）を追記する。そして、たとえば１週間に一度の
周期で定期的に打診返信記録簿をサーチし、返信日に基
づいてその週に生じた返信件でしかも返信内容がＡまた
はＢの件をピックアップし、ＡまたはＢの返信を受けた
打診者に対して電子メールを送り、「貴方が打診した企
業から返信が来ました」という通知をする。なお言うま
でもないが、ここまでの打診者（個人会員）と参画企業
とのやり取りは個人ＩＤに基づいてなされており、個人
の名前・住所・連絡先をふせた匿名で行われている。ま
た、打診返信記録簿のデータのうち、打診日から３週間
を経過したものは順次抹消していく。

【００３４】＝＝＝アプローチや返信の通知を受けた個
人会員＝＝＝ 個人会員に対して不特定の企業からアプローチがあった
り、個人が打診した企業から返信があると、前述のよう
にその個人会員に電子メールが送られて、そのことが通
知される。この通知を受けた個人会員は、仲介サーバー
マシンにアクセスし、まず図２のホームページを取り寄
せて、その中から項目「YOUR PAGE 」をクリックする
と、サーバーから図８に示す個人ページの画面が送られ
てくる。この個人ページには基本的な３つの選択肢「
MESSAGE 」「COMPANY 」「PERSONAL DATA 」があ
る。には打診に対する返信メッセージについての項目
「気になる会社からのメッセージ」と、不特定企業から
のアプローチメッセージについての項目「こんな会社か
らもメッセージが」とがある。

【００３５】個人ページにおけるの２つの項目のいず
れかがクリックされると、サーバーは打診返信記録簿
（またはアプローチ記録簿）の内容に基づいて、返信
（またはアプローチ）をしてきた企業の概要と連絡先、
それに返信内容を編集したメッセージ報告画面を作成し
てクライアントに送る。前述のように返信はＡ、Ｂ、Ｃ
のいずれかの符号であり、打診者に返信を知らせるのは
ＡまたはＢが企業によって記入された場合である。この
場合に「貴方のスキルや経験は弊社が求めている人材像
にとても近いので、ぜひお会いしてみたいと思っていま
す。ご連絡をお待ちしています。」といった既定のメッ
セージに変換して打診者に伝える。企業側からのアプロ
ーチの場合も同様な既定のメッセージに変換してアプロ
ーチ対象者に伝える。

【００３６】＝＝＝個人会員が処理できるその他の機能
＝＝＝ 図８の個人ページにおける項目「COMPANY 」をクリッ
クすると、前述したように参画企業の一覧画面がサーバ
ーから送られてくる。その画面で打診したい企業にマー
クを付けることは既に説明した。また図８の個人ページ
における項目「PERSONAL DATA 」をクリックすると、
初期登録として詳しく説明した個人情報について、修正
や追加を行うための画面がサーバーから送られてくる。
その画面でいつでも自分の登録情報に手を加えることが
できる。これに加えて、求職情報データベースに登録さ
れている自分の情報を見られたくない企業を指定するこ
とができる。つまり、特定の企業に対しては自分の情報
の閲覧を拒否することができる。この閲覧拒否の指定を
受けた企業ＩＤが拒否した個人ＩＤに対応づけして求職
情報データベースに格納される。サーバーが企業からの
希望に応じて求職情報データベースの閲覧処理を行うと
きに、この閲覧拒否情報を参照することで個人の意向に
合せる。

【００３７】

【発明の効果】ＷＷＷサーバーのデータベースに蓄積さ
れた個人の求職情報を求人企業の担当者がクライアント
マシンから検索閲覧でき、またＷＷＷサーバーに蓄積さ
れた企業の求人情報を求職や転職を希望している個人が
クライアントマシンから検索閲覧できる。このような単
純な情報サービスを行うシステムに対し、この発明の情
報交換仲介装置は明確に一線を画している。

【００３８】この発明の装置によれば、潜在転職希望者
は匿名会員として自分の経歴をデータベースに登録し、
求人企業は公開会員として求人内容をデータベースに登
録する。匿名会員と公開会員は相互にデータベースの内
容を検索閲覧できる。ただし、匿名会員の名前・住所・
連絡先は当該仲介装置の会員名簿として管理されている
が、公開会員に対する検索閲覧時には隠される。そのた
め潜在転職希望者は気楽にこのシステムを利用できる
し、求人企業もより多くの人材情報を調べることができ
る。

【００３９】またこの発明においては、求人企業側は、
転職希望者の経歴を検索してこれはと思う人材を見つけ
たならば、その匿名会員ＩＤを特定したコメント情報を
付けて当該仲介装置に返信する。これを受けて当該仲介
装置は、会員ＩＤに基づいて該当の匿名会員宛に電子メ
ールを送達する。これで企業の意志が匿名の潜在転職希
望者に伝わる。

【００４０】また潜在転職希望者の側は、自分が興味を
持っている企業を指定できる。この指定が当該仲介装置
により該当の企業に電子メールとして伝えられる。した
がって、企業側は興味を寄せている人材に的を絞って効
率よく検討できる。もちろん、企業側の検討結果がコメ
ント情報として当該仲介装置を経由して転職希望者（匿
名会員）に間接的に伝わる。さらに、指名リストに掲載
された情報でも企業側が関心を示さずに一定期間をすぎ
ると該当の情報が削除されるので、情報が整理されて見
やすい。

【００４１】このように本発明の仲介装置によれば、匿
名の潜在転職希望者の経歴および企業の求人内容に基づ
いて、互いの関心が深化するならば、匿名のままで新た
な情報を交換したりし、最終的には匿名を解消して両者
の直接交渉につなげることがスムーズにできる。なお、
このように身元を明した個人や企業と匿名の人との間の
オープンな情報交換を仲介することで、社会的に有意義
な価値を生みだせる分野は他にもいろいろと考えられ、
本発明の仲介装置はさまざまな分野に適用可能である。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の一実施例による情報交換仲介装置の
概略構成とシステム構成を示す図である。

【図２】同上実施例における個人会員の初期登録用の画
面を示す図である。

【図３】同上実施例における個人情報および求職情報の
登録確認画面を示す図その１である。

【図４】同上実施例における個人情報および求職情報の
登録確認画面を示す図その２である。

【図５】同上実施例における参画企業ごとの自社専用ペ
ージを示す図である。

【図６】同上実施例における求職情報の閲覧出力の概略
モード画面を示す図である。

【図７】同上実施例における求職情報の閲覧出力の詳細
モード画面を示す図である。

【図８】同上実施例における個人会員ごとに専用の個人
ページを示す図である。

【図９】同上実施例における参画企業の一覧表示画面を
示す図である。

【図１０】同上実施例における打診者一覧表示画面を示
す図である。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 庄村 美紀 東京都中央区銀座８−４−17 株式会社リ クルート内 (72)発明者 三浦 健太郎 東京都中央区銀座８−４−17 株式会社リ クルート内 (72)発明者 熊澤 公平 東京都中央区銀座８−４−17 株式会社リ クルート内 (72)発明者 葛島 敏彦 東京都中央区銀座８−４−17 株式会社リ クルート内

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 インターネット上にてＷＷＷサーバーと
   して機能する情報交換仲介装置であって、つぎの要件
   （１）〜（６）を備える。 （１）情報交換仲介サービスの対象者として登録された
   匿名会員および公開会員にそれぞれ会員ＩＤを発行し、
   各会員の名前・住所・連絡先と会員ＩＤとを会員名簿と
   して管理する。 （２）アクセスしてきたクライアントに対して希望に応
   じて自己説明情報を記入するための画面情報を送達し、
   クライアントにて記入されて返送されてきた自己説明情
   報を受領してデータベースに蓄積する。 （３）公開会員が発信した公開タイプの自己説明情報の
   データベースを匿名会員クライアントによる検索閲覧に
   供する。 （４）匿名会員が発信した匿名タイプの自己説明情報の
   データベースについては、発信者の名前・住所・連絡先
   などの個人を特定できる情報を除いた匿名情報を公開会
   員クライアントによる検索閲覧に供する。前記匿名情報
   を公開会員クライアントに送達するときに、前記匿名情
   報に対するコメント情報を記入するための画面情報を添
   付する。 （５）公開会員クライアントにて記入されて返送されて
   きた前記匿名情報に対するコメント情報を受領してデー
   タベースに蓄積するとともに、当該匿名情報の発信者で
   ある匿名会員宛に前記コメント情報が送られてきた旨を
   伝える電子メールを発送する。 （６）公開会員クライアントから返信されてきた前記コ
   メント情報のデータベースについては、各コメント情報
   の源泉である特定の匿名会員からのアクセスに対しての
   み該当のコメント情報を閲覧可能とする。
2. 【請求項２】 請求項１において、匿名会員が自分の自
   己説明情報を閲覧させてほしくない相手として特定の公
   開会員を指名する入力を受け付ける手段と、その指名入
   力により閲覧拒否された公開会員に対しては閲覧拒否を
   発した匿名会員の自己説明情報の検索閲覧を不能にする
   手段とを備えたことを特徴とする情報交換仲介装置。
3. 【請求項３】 請求項１または２において、匿名会員が
   自分の自己説明情報を見てほしい相手として特定の公開
   会員を指名する入力を受け付ける手段と、その指名入力
   を受領したときに指名された公開会員宛にその旨を伝え
   る電子メールを発送する手段とを備えたことを特徴とす
   る情報交換仲介装置。
4. 【請求項４】 請求項３において、公開会員に対して前
   記指名をしてきた匿名会員のリストを公開会員ごとに作
   成し、その指名リストを該当の公開会員クライアントに
   よる閲覧に供する手段と、前記指名リストに掲載してか
   ら一定期間を経過しても該当の公開会員からの前記コメ
   ント情報が返信されなかった匿名会員については前記指
   名リストから削除する手段とを備えたことを特徴とする
   情報交換仲介装置。