JP4716778B2 - 代行処理システム及び代行処理方法 - Google Patents

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Description

本発明は、インターネット上に分散配置された求人情報などの情報データに対する個人情報の送信を代行する代行処理システム及び代行処理方法に関する。
従来より、インターネットを通じて求人や求職を行う情報提供サービスが行われている。このような情報提供サービスを実施するためのシステムとして、例えば特許文献1に開示された技術がある。
この特許文献1に開示されたシステムでは、例えば、医療機関が医師の照会をしたり、医師が医療機関への応募などの情報提供サービスを行うためのものであり、情報提供会社の情報提供サーバが、これらの照会依頼及び応募依頼受け付け、照会依頼情報や応募依頼情報としてマッチングデータベースに登録、保持する。そして、情報管理サーバは、医療機関情報、医師情報、履歴情報等を判断材料として、依頼情報の内容を審査し、当該依頼情報の処理の可否、提示の可否についての審査結果を情報提供サーバに返答し、この審査結果が情報提供サーバにおいて、ユーザー(医療機関や医師)に対して提示される。
特開2004−94759号公報
しかしながら、上述した特許文献1に開示されたシステムでは、求人を行う企業等の団体(医療機関)が、積極的にマッチングデータベースに登録する必要があり、登録されていない団体は検索されないという問題がある。このため、求職者は、十分な情報の下で照会を行わなければならず、適切なマッチング結果を得ることができない惧れがある。
そこで、本発明は以上の点に鑑みてなされたもので、インターネット等の通信ネットワークを通じて求人を行っている企業等や、求人企業を登録しているポータルサイトを自動的に収集し、収集されたポータルサイトへの登録手続や、求人企業等に対する求職手続きを、簡単な操作により一括して行うことができる代行処理システム及び代行処理方法を提供することをその課題とする。
上記課題を解決するために、本発明は、通信回線を相互に接続して構築された通信ネットワーク上に接続され、ユーザーが使用する端末装置と、通信ネットワーク上に分散配置されたWebサーバと、通信ネットワークを通じて端末装置がアクセス可能な代行処理サーバとを備え、端末装置に対して、求人に関する情報を提供するサービスを代行する代行処理システムであって、代行処理サーバは、Webサーバに蓄積された、Webデータ中のタグを解析し、Webデータ中のテキストを属性毎に分類するとともに、Webデータに含まれるリンク情報を解析し、解析されたリンク情報を辿って、Webデータ間を遷移することにより、Webデータを収集する情報データ収集部と、Webデータ中のタグにより画定されたテキスト中に含まれる文字列を抽出するためのキーワードを蓄積するキーワードデータベースと、キーワードデータベースを検索し、Webデータから、キーワードに対応するデータを抽出データとして抽出するとともに、抽出データとキーワードとを対応づけて、情報取得元のWebサーバ毎のテーブルデータとしてデータベースに蓄積する情報抽出部と、情報データ収集部で解析されたタグによって、データを通信ネットワーク上に送信するための送信フォームをWebデータから切り出すとともに、送信フォーム中に含まれる送信項目の属性を解析し、送信項目と所定のテンプレートの対応項目とを関連付けて、この送信フォームをデータベースに蓄積する送信フォーム生成部と、端末装置に対してデータの送受信を行い、基本フォームに入力されたユーザー情報を取得するとともに、端末装置からの操作に応じて、データベースに蓄積されている識別子を選択し、識別子に対するテンプレートをデータベースから読み出し、基本フォームの各項目に対応するテンプレートの項目にユーザー情報を入力し、送信フォームを形成する代行処理部と、代行処理部により選択された情報取得元に対して送信フォームを送信する。
このような本発明によれば、自動的にインターネット上の情報データを収集するため、求人企業等が、インターネット上に積極的に企業情報や求人情報を登録しなくても、自動的にユーザーの検索対象に含めることができる。また、自動的に収集された情報データ(例えば就職情報ポータルサイト等)に対する求職手続や企業登録手続などの情報送信処理を、統一された送信フォームにより一括して行うことができるため、ユーザー(企業や求職者)は、ポータルサイト毎に採用情報や個人情報を入力するなどの煩雑な操作を簡略化し、多数のサイトに対して容易に手続きを行うことができる。
また、本発明では、前記Webデータに、前記送信フォームが含まれていないときであって、連絡先としてメールアドレスが含まれているときに、電子メール形式の送信フォームを生成し、前記データベースに蓄積するようにしてもよい。
なお、上記情報データに含まれるリンク情報を解析し、解析されたリンク情報を辿って、情報データ間を遷移することにより、情報データを収集するので、いわゆる検索ロボットにより、通信ネットワーク上を自動的に遷移し、関連する情報を辿って求人情報等の情報データを効率よく収集することができる。
上記発明においては、ユーザー情報のうち、所定のデータを非表示として送信フォームに記述することが好ましい。この場合には、情報取得元に対して、不要な個人情報が開示されるのを回避することができ、個人情報の漏洩を防止することができる。
上記発明において、前記ユーザーは、求職している個人であり、前記ユーザー情報は、前記個人の個人情報及び求職条件であり、前記情報データは、求人企業等に関するWebデータであり、前記抽出データは、前記求人企業等に関する情報及び求人に関する項目データであり、前記情報取得元は、求人に対する応募を受け付ける部署であり、前記送信フォームは、求職のために個人情報を送信するデータ構造をなすようにすることも可能である。この場合には、本発明を、求人を行っている企業等の企業ホームページや、就職ポータルサイトに対して求職者が行う応募手続を代行するサービスに利用することができる。
上記発明において、取得された前記個人情報及び求職条件に基づいて、所定のフォーマットの履歴書データを作成し、この作成された履歴書データを履歴書データベースに蓄積することが好ましい。この場合には、求職者の応募手続を代行する処理と並行して、求職者の履歴書データを蓄積することができ、独自の履歴書データベースを構築することが可能となる。
上記発明における履歴書データを履歴書データベースに蓄積するステップでは、履歴書データに係る前記個人が選択した求人企業等において復号可能な暗号鍵を設定するとともに、前記履歴書データを前記暗号鍵を用いて暗号化し、暗号化された履歴書データを、個人が選択した求人企業等において復号可能に、求人企業等に対して提供することが好ましい。この場合には、就職活動を希望しない無関係な企業に対して個人情報である履歴書データが漏洩するのを防止することができる。
なお、上記発明では、例えば、個人に固有の個人暗号鍵により前記履歴書データを暗号化するとともに、選択された求人企業等に固有の企業公開鍵により個人暗号鍵を暗号化し、その選択された求人企業等に固有の秘密鍵により、個人暗号鍵を復号し、復号された個人暗号鍵により履歴書データを復号して開示することができる。
上記発明において、前記ユーザーは、求人企業等であり、前記ユーザー情報は、前記求人企業に関する情報及び採用情報であり、前記情報データは、前記求人企業等を登録する就職情報サイトに関するWebデータであり、前記抽出データは、前記求人企業等に関する情報及び求人採用に関する項目データであり、前記情報取得元は、前記求人企業等の登録を受け付ける部署であり、前記送信フォームは、前記求人企業等を登録するためのデータ構造をなすようにすることも可能である。この場合には、本発明を、求人企業を募集・登録しているポータルサイトに対して企業等が行う登録手続を代行するサービスに利用することができる。
上記発明において、取得された前記求人企業に関する情報及び採用情報に基づいて、前記通信ネットワーク上で配布可能なデータ形式の採用ホームページデータを作成し、この作成された前記採用ホームページデータを企業データベースに蓄積することが好ましい。この場合には、求人企業等の企業登録手続を代行する処理と並行して、求人企業のホームページ作成サービス、及び求人企業のデータを蓄積することができ、独自の企業データベースを構築することが可能となる。
以上説明したように本発明によれば、インターネット等の通信ネットワークを通じて求人を行っている企業等や、求人企業を登録しているポータルサイトを自動的に収集し、収集されたポータルサイトへの登録手続や、求人企業等に対する求職手続きを、簡単な操作により一括して容易に行うことができる。
そして、特に本発明によれば、求人企業のポータルサイトへの登録手続や、求職者の応募手続を代行するサービスと併せて、この代行サービスにおいて取得されたデータを独自のデータベースに蓄積することにより、求人企業側の情報及び求職者側の情報の両方を効率よく蓄積することができ、求人企業と求職者とのマッチングサービスを統一されたシステムにより提供することが可能となる。
[第1実施形態]
(代行処理システムの構成)
本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。図1は、本実施形態に係る代行処理システムの概略構成を示す説明図である。
同図に示すように、本実施形態に係る代行処理システムは、ユーザーが使用する端末装置1aと、インターネット3と、インターネット3上に分散配置されたWebサーバ41〜43と、インターネット3を通じて端末装置1aがアクセス可能な代行処理サーバ2とを備えている。なお、本実施形態では、インターネット3上において配信される情報データは、求人を行っている企業等の団体に関する情報であって、求人に関する情報を含むHTMLファイル等である。
端末装置1aは、CPU等の演算処理ユニットや通信デバイスを備えた装置であり、パーソナルコンピュータ等の汎用コンピュータや、機能を特化させた専用装置により実現することができ、モバイルコンピュータやPDA(Personal Digital Assistance)、携帯電話機が含まれる。
インターネット3は、通信プロトコルTCP/IPを用いて種々の通信回線(電話回線やISDN回線、ADSL回線などの公衆回線、専用回線、無線通信網)を相互に接続して構築される分散型の通信ネットワークであり、10BASE-Tや100BASE-TX等によるイントラネット(企業内ネットワーク)や家庭内ネットワークなどのLANなども含まれる。
Webサーバ41〜43は、WWW(World Wide Web)等のドキュメントシステムにおいて、HTML(HyperText Markup Language)ファイルや画像ファイル、音楽ファイルなどの情報送信を行う通信サーバ或いはその機能を持ったソフトウェアにより実現され、HTML文書や画像などの情報を蓄積しておき、端末装置1aで実行されるWebブラウザなどのクライアントソフトウェアの要求に応じて、インターネット3を通じて企業情報の配信や求人情報の配信などの情報提供サービスを行う。
代行処理サーバ2も、Webサーバ41〜43と同様に、WWW(World Wide Web)等のドキュメントシステムにおいて、HTML(HyperText Markup Language)ファイルや画像ファイル、音楽ファイルなどの情報送信を行う通信サーバ或いはその機能を持ったソフトウェアである。また、代行処理サーバ2は、インターネット3上を巡回ロボットにより巡回し、Webサーバ41〜43等から求人情報を収集し、求職情報の検索サービスを提供する機能を備えている。図2(a)は、代行処理サーバ2の内部構成を示すブロック図である。
具体的に、代行処理サーバ2は、通信系のモジュールであるデータ送受部22と、データ収集系のモジュールである情報データ収集部21とを備えている。
データ送受部22は、インターネット3に接続され、インターネット3を通じてIPパケットの送受を行う通信デバイスである。このデータ送受部22は、情報データ収集部21により特定されたアドレス(URLやIPアドレス)にアクセスし、HTMLファイル等をダウンロードし、タグ解析部21cに出力する。また、データ送受部22は、代行処理部24を通じて求職者1が使用する端末装置1a及びWebサーバ41〜43に対して情報の送受信を行う。
情報データ収集部21は、インターネット3上に分散配置されたHTML等の情報データを収集するモジュールであり、アクセス制御部21aと、リンク解析部21bと、タグ解析部21cとを備え、アドレスデータベース51が接続されている。
タグ解析部21cは、情報データであるHTML中のタグ(マークアップ)を解析し、情報データ中のテキストを属性(リンクアンカーや入力フォーム、テーブル等)毎に分類し、キーワード検索部23及びリンク解析部21bに出力するモジュールである。
リンク解析部21bは、タグ解析部21cにより解析されたリンク情報、すなわちHTMLタグに含まれる”リンクアンカー”を解析し、関連する情報データのアドレスを収集し、アドレスデータベース51に蓄積させるモジュールである。
アクセス制御部21aは、リンク解析部21bにより解析されアドレスデータベース51に蓄積されたリンク情報を読み出し、読み出されたリンク先をデータ送受部22に出力し、データ送受部22により、リンクを辿って情報データ間を遷移させて、情報データを収集させるモジュールである。
また、代行処理サーバ2は、代行処理系のモジュールであるキーワード検索部23と、情報抽出部25と、送信フォーム生成部26とを備えている。
キーワード検索部23は、情報抽出部25の要求に応じて、情報データから所定の情報を抽出するためのキーワードを蓄積するキーワードデータベース52を検索し、検索結果を情報抽出部25に出力するモジュールである。このキーワードは、情報データ中のタグ(文書レイアウトやテーブル、リスト等)により画定されるテキスト中に含まれる文字列を抽出するためのものであり、本実施形態では、企業情報を抽出するキーワードとして、”会社案内”や”所在地”、”会社概要”等であり、求人情報であれば、”採用情報”、”募集要項”、”勤務地”、”職務内容”、”給与”、”勤務時間”等である。なお、このキーワードとしては、例えば地名を識別するためのコードであってもよい。
また、キーワード検索部23には、例えば、キーワード検索のために入力された文字列の履歴をユーザー毎に記憶する入力履歴機能を設けてもよい。この入力履歴機能によれば、例えば、ユーザーが頻繁に入力する文字列を履歴の中から抽出して、入力用のテキストボックス(コンボボックス)等に表示し、選択操作によって入力可能とすることにより、ユーザーによる入力作業の支援を実現することができる。また、例えば、ユーザー毎の履歴を複数のユーザー間で共有できるようにしてもよい。この場合には、多数のユーザーが一般的に用いる検索文字列を優先的に表示し、選択入力させることができ、検索操作が不慣れなユーザーであっても、容易に情報検索を行うことができる。
情報抽出部25は、情報データから所定の情報を情報取得元及び上記キーワードと関連付けて抽出し、抽出した情報を企業データベース53に蓄積するモジュールである。例えば、Webサーバ41から取得した情報データから得られた情報について、各項目及び各内容を対応付けて、以下のようなテーブルデータとして企業データベース53に蓄積する。
送信フォーム生成部26は、タグ解析部21cにより、Webサーバ41〜43上のHTML内に送信フォームが含まれている場合に、この送信フォームを切り出すとともに、送信フォーム中に含まれる送信項目の属性を解析し、所定のテンプレートの対応項目と関連付けて、送信フォームデータベース54に蓄積するモジュールである。
例えば、情報データに以下のようなタグが含まれている場合、

送信フォーム生成部26は、<FORM>〜</FORM>までを切り出すとともに、表2に示すように、送信フォーム中のインプット用テキストボックスの属性を解析し、送信先(情報取得元)のID(企業ID)と、その送信先アドレス、対応項目のデータ名(シンボリック名)を関連付けて蓄積する。
このとき、例えば”氏名”が”名前”、”性別”が”男女別”など、項目名(項目タイトル)として異なる表現が用いられている場合には、テンプレートに登録された項目タイトルに統一するように、取得した送信フォームの項目タイトルを変換する。
また、送信フォーム生成部26は、Webサーバ41〜43上のHTML内に送信フォームが含まれていない場合であって、問い合わせ用のメールアドレスが含まれている場合には、所定の求職情報が記述可能な電子メール形式の送信フォームを生成し、送信フォームデータベース54に蓄積する。
代行処理部24は、ユーザーの個人情報を取得するとともに、この取得した個人情報を、情報抽出部25により抽出された情報データに含まれるデータ項目に対応付け、データをインターネット3上に送信するための送信フォームに記述し、送信するモジュールである。図2(b)は、代行処理部24の内部構成を示すブロック図である。
同図に示すように、代行処理部24は、Web配信部24aと、個人情報入力部24bと、企業選択部24cと、情報フィルタ部24dと、送信フォーム選択部24eと、送信フォーム形成部24fとを備えている。
Web配信部24aは、HTMLファイルを蓄積し、配信するWebサーバ機能であり、データ送受部22を通じて、求職者1の端末装置1aに対し、対話形式でデータの送受信を行い、所定のデータを取得するモジュールである。個人情報入力部24bは、Web配信部24aにより取得された情報のうち、求職者1の個人情報(氏名、年齢、住所、職歴等)を取得し、取得した情報を情報フィルタ部24dに出力するモジュールである。
企業選択部24cは、求職のため応募用送信フォームを生成する際に、求職者1の操作に応じて、応募対象となる企業を企業データベース53から選択するモジュールである。具体的には、企業データベース53に情報が蓄積されている企業を企業ID等の識別子により選択し、その企業識別子を送信フォーム選択部24eに出力する。
情報フィルタ部24dは、個人情報入力部24bにおいて入力された個人情報のうち、所定のデータを非表示とすべくフィルタリングを施し、送信フォーム形成部24fに転送するモジュールであり、この情報フィルタ部24dによりフィルタリングされた情報は、送信フォーム形成部24fにおいて送信フォームを形成する際に、非表示となるように記述される。このフィルタリングされる情報としては、個人の氏名や住所、電話番号など個人を特定できる情報であり、これらの情報は非開示とされ、年齢や性別、最終学歴等が企業等に開示される。
送信フォーム選択部24eは、企業選択部24cで選択された企業に対する送信フォームを送信フォームデータベース54から検索し取得するモジュールである。この送信フォーム選択部24eで選択された送信フォームは、送信フォーム形成部24fに一括して転送される。
送信フォーム形成部24fは、送信フォーム選択部24eで選択された送信フォームに、個人情報入力部24bで入力され、情報フィルタ部24dでフィルタリングされた個人情報を記述して、送信フォームを形成するモジュールである。この送信フォーム形成部24fで形成された送信フォームは、データ送受部22を通じて、インターネット3上の企業Webページに送信される。
(代行処理方法)
以上の構成を有する代行処理システムを動作させることによって、本発明の代行処理方法を実施することができる。図3は、本実施形態に係る代行処理システムの動作を示すシーケンス図であり、図4は、本実施形態における情報データに対する処理を示す説明図である。
先ず、代行処理サーバ2の情報データ収集部21により、インターネット3上を巡回し、情報データの収集を行う(S101及びS102)。収集された情報データは、代行処理サーバ2におけるタグ解析及びキーワード検索により情報抽出が行われ、抽出された企業情報や求人情報は企業データベース53に蓄積され、求職ページに含まれていた送信フォームは、企業IDと関連付けられて送信フォームデータベース54に蓄積される(S103〜S106)。
具体的には、図4(a)に示すように、インターネット3上を巡回することによって、例えば企業情報や求人情報が掲載されたWebページP1〜P3を収集する。そして、このWebページP1〜P3内に含まれるタグを解析し、企業情報T1〜T3を切り出すとともに、求人情報に対する応募用送信フォームF01〜F03を切り出す。
企業情報T1〜T3は、企業に関する項目が含まれているが、そのレイアウトや項目の配置は統一されていない。したがって、所定形式のテンプレートT11〜T12に変換(項目のソート、タイトルの統一など)を行い企業データベース53に蓄積する。
応募用送信フォームF01〜F03についても、応募用送信フォームF01〜F03内の項目を、所定のテンプレートF11〜F13の対応する項目に関係づけて、送信フォームデータベース54に蓄積する。
なお、ステップS106において、送信フォームが情報データに含まれていないときであって、連絡先としてメールアドレスが含まれているときには、電子メール形式の送信フォームを生成し、送信フォームデータベース54に蓄積する。
収集された企業情報や求人情報は、Web配信部24aによりインターネット3上に配信され、求職者1によるアクセスが可能となる(S107)。
そして、求職者1は、端末装置1aより代行処理サーバ2に対してアクセスし、企業情報及び求人情報の検索を行い、求人に対する応募をするに際し、個人情報の入力を行うとともに、応募対象となる企業を選択する(S108及びS109)。
そして、代行処理サーバ2において、ステップS108で入力された個人情報のうち所定の情報をフィルタリングし(S110)、選択された企業に対応付けられた送信フォームを、送信フォームデータベース54から読み出し、送信フォームに所定の個人情報を記述して、送信フォームを形成する(S111)。
具体的には、図4(b)に示すように、個人情報入力部24bでは、基本フォームF1に所定の個人情報を入力する。これと併せて、選択された企業のテンプレートF11〜F13が読み出され、基本フォームF1の各項目に対応するテンプレートF11〜F13の項目に入力され、送信フォームが形成される。
このようにして形成された送信フォームは、企業選択部24cにより選択された企業に対して、送信される(S112)。
なお、フィルタリングされた個人情報は、企業の要求及び求職者本人の承諾を得て、企業側に開示するようにしてもよい。
(代行処理システム及び代行処理方法による作用・効果)
以上説明した本実施形態に係る代行処理システム及び代行処理方法によれば、先ず、巡回ロボットにより、自動的にインターネット3上の情報データを収集するため、求人を行っている企業が積極的に求人情報を登録しなくても、自動的に求職者1の検索対象に含めることができる。
また、求職者1は、自動的に収集された求人情報データに対する応募処理を、代行処理サーバ2上で提供される統一された送信フォームにより一括して行うことができるため、情報データ毎に個人情報を入力するなどの煩雑な操作を簡略化し、多数の企業に対して容易に求職手続きを行うことができる。
本実施形態においては、個人情報のうち、情報フィルタ部24dにより、個人情報に含まれる情報のうち、所定のデータをフィルタリングして送信フォームに記述するため、情報取得元に対して、不要な個人情報が開示されるのを回避することができ、個人情報の漏洩を防止することができる。
[第2実施形態]
次いで、本発明の第2実施形態について説明する。この第2実施形態では、第1実施形態で説明した、企業の求人に対する応募を代行するシステムに加えて、企業の就職情報ポータルサイトに対する求人登録を代行するシステム等を並設し、求人及び求職の双方に対して総合的なサービスの提供を行うことを特徴とする。
(システムの全体構成)
図5は、本実施形態に係る代行処理システムの概略構成を示す説明図である。なお、本実施形態において、上述した第1実施形態と同一の構成要素には同一の符号を付し、その機能等は特に言及しない限り同一であり、その説明は省略する。
同図に示すように、本実施形態に係る代行処理システムは、求職者が使用する端末装置1aと、インターネット3と、インターネット3上に分散配置されWebサーバ41〜43と、インターネット3を通じて端末装置1aがアクセス可能な代行処理サーバ2と、企業登録代行サーバ6と、履歴書管理サーバ7と、企業4に設置された端末装置4aと、就職情報ポータルサイト81〜83とを備えている。
本実施形態においてWebサーバ41〜43は、求人情報を配信しているWebサイトであり、求人企業が独自に運営するサーバや、就職情報が掲載された就職情報ポータルサイトのサーバが含まれる。また、就職情報ポータルサイト81〜83は、求人企業が多数登録され、採用情報が掲載された就職情報ポータルサイトであり、上述したWebサーバ41〜43と同一のポータルサイトの場合もある。
端末装置4aは、企業内或いは企業外に設置され、CPU等の演算処理ユニットや通信デバイスを備えた装置であり、パーソナルコンピュータ等の汎用コンピュータや、機能を特化させた専用装置により実現することができ、モバイルコンピュータやPDA(Personal Digital Assistance)、携帯電話機が含まれる。
(代行処理サーバ2,及び企業登録代行サーバ6の構成)
本実施形態において代行処理サーバ2は、上述した第1実施形態と同様に、インターネット3上を巡回ロボットにより巡回し、Webサーバ41〜43等から求人情報を収集し、求職情報の検索サービスを提供する機能を備えている。一方、企業登録代行サーバ6は、求人を出している企業が、就職情報ポータルサイト81〜83に登録する手続を代行するサーバであり、上記代行処理サーバ2とほぼ同一の構成を有しているが、企業向けに種々の変更が加えられている。
図6(a)は、企業登録代行サーバ6の内部構成を示すブロック図である。具体的に、企業登録代行サーバ6は、通信系のモジュールであるデータ送受部67と、データ収集系のモジュールである情報データ収集部69とを備えている。
データ送受部67は、インターネット3に接続され、インターネット3を通じてIPパケットの送受を行う通信デバイスである。このデータ送受部67は、情報データ収集部69により特定されたアドレス(URLやIPアドレス)にアクセスし、HTMLファイル等をダウンロードし、タグ解析部69cに出力する。また、データ送受部67は、代行処理部68を通じて企業4が使用する端末装置4a及び就職情報ポータルサイト81〜83に対して情報の送受信を行う。
情報データ収集部69は、インターネット3上に分散配置されたHTML等の情報データ(求人企業を登録する就職情報ポータルサイト)を収集するモジュールであり、アクセス制御部69aと、リンク解析部69bと、タグ解析部69cとを備え、アドレスデータベース61が接続されている。
タグ解析部69cは、情報データであるHTML中のタグ(マークアップ)を解析し、情報データ中のテキストを属性(リンクアンカーや入力フォーム、テーブル等)毎に分類し、キーワード検索部63及びリンク解析部69bに出力するモジュールである。
リンク解析部69bは、タグ解析部69cにより解析されたリンク情報、すなわちHTMLタグに含まれる”リンクアンカー”を解析し、求人企業登録に関連する情報データのアドレスを収集し、アドレスデータベース61に蓄積させるモジュールである。
アクセス制御部69aは、リンク解析部69bにより解析されアドレスデータベース61に蓄積されたリンク情報を読み出し、読み出されたリンク先をデータ送受部67に出力し、データ送受部67により、リンクを辿って情報データ間を遷移させて、情報データを収集させるモジュールである。
また、企業登録代行サーバ6は、登録代行処理系のモジュールであるキーワード検索部63と、情報抽出部65と、送信フォーム生成部66とを備えている。
キーワード検索部63は、情報抽出部65の要求に応じて、情報データから企業とろくに関する情報を抽出するためのキーワードを蓄積するキーワードデータベース62を検索し、検索結果を情報抽出部65に出力するモジュールである。このキーワードは、情報データ中のタグ(文書レイアウトやテーブル、リスト等)により画定されるテキスト中に含まれる文字列を抽出するためのものであり、本実施形態では、求人企業登録に関する情報を抽出するキーワードとして、”会社案内”や”所在地”、”会社概要”等であり、求人情報であれば、”採用情報”、”募集要項”、”勤務地”、”職務内容”、”給与”、”勤務時間”等である。なお、このキーワードとしては、例えば地名を識別するためのコードであってもよい。
また、キーワード検索部63には、例えば、キーワード検索のために入力された文字列の履歴を企業毎に記憶する入力履歴機能を設けてもよい。この入力履歴機能によれば、例えば、企業が頻繁に入力する文字列を履歴の中から抽出して、入力用のテキストボックス(コンボボックス)等に表示し、選択操作によって入力可能とすることにより、企業による入力作業の支援を実現することができる。また、例えば、ユーザー毎の履歴を複数の企業間で共有できるようにしてもよい。この場合には、多数の企業が一般的に用いる検索文字列を優先的に表示し、選択入力させることができ、検索操作が不慣れな企業であっても、容易に情報検索を行うことができる。
情報抽出部65は、情報データから就職情報ポータルサイトに関する情報を情報取得元及び上記キーワードと関連付けて抽出し、抽出した情報をポータルサイトデータベース65aに蓄積するモジュールである。例えば、就職情報ポータルサイト81から取得した情報データから得られた情報について、各項目及び各内容を対応付けてテーブルデータとしてポータルサイトデータベース65aに蓄積する。
送信フォーム生成部66は、タグ解析部69cにより、就職情報ポータルサイト81〜83上のHTML内に送信フォームが含まれている場合に、この送信フォームを切り出すとともに、送信フォーム中に含まれる送信項目の属性を解析し、所定のテンプレートの対応項目と関連付けて、送信フォームデータベース64に蓄積するモジュールである。
また、送信フォーム生成部66は、就職情報ポータルサイト81〜83上のHTML内に送信フォームが含まれていない場合であって、問い合わせ用のメールアドレスが含まれている場合には、所定の求職情報が記述可能な電子メール形式の送信フォームを生成し、送信フォームデータベース64に蓄積する。
代行処理部68は、求人企業の採用情報を取得するとともに、この取得した採用情報を、情報抽出部65により抽出された情報データに含まれるデータ項目に対応付け、データをインターネット3上に送信するための送信フォームに記述し、送信するモジュールである。図6(b)は、代行処理部68の内部構成を示すブロック図である。
同図に示すように、代行処理部68は、採用情報入力部68aと、情報フィルタ部68bと、送信フォーム選択部68cと、送信フォーム形成部68dと、採用ホームページ作成部68eとを備えている。
採用情報入力部68aは、採用情報入力フォームであるHTMLファイルを蓄積し、配信するWebサーバ機能を備え、データ送受部67を通じて、企業4の端末装置4aに対し、対話形式でデータの送受信を行い、所定のデータを取得するモジュールである。この取得された情報は、採用ホームページ作成部68eに出力され、採用ホームページ作成部68eにおいて採用情報が掲載されたホームページが作成され、企業データベース53に蓄積される。また、採用情報入力部68aは、採用情報入力フォームを通じて取得された情報のうち、求人企業の採用情報(氏名、年齢、住所、職歴等)を抽出し、抽出した情報を情報フィルタ部68b、送信フォーム選択部68c、及び企業データベース53に出力する。すなわち、本実施形態において、採用情報入力部68aは、企業から取得した採用情報を、登録代行処理と並行して企業データベース53に企業情報として蓄積し、独自の就職情報データベースの構築を実現する。
情報フィルタ部68bは、採用情報入力部68aにおいて入力された個人情報のうち、所定のデータを非表示とすべくフィルタリングを施し、送信フォーム形成部68dに転送するモジュールであり、この情報フィルタ部68bによりフィルタリングされた情報は、送信フォーム形成部68dにおいて送信フォームを形成する際に、非表示となるように記述される。
送信フォーム選択部68cは、ポータルサイトに対する送信フォームを送信フォームデータベース64から検索し取得するモジュールである。この送信フォーム選択部68cで選択された送信フォームは、送信フォーム形成部68dに一括して転送される。
送信フォーム形成部68dは、送信フォーム選択部68cで選択された送信フォームに、採用情報入力部68aで入力され、情報フィルタ部68bでフィルタリングされた採用情報を記述して、送信フォームを形成するモジュールである。この送信フォーム形成部68dで形成された送信フォームは、データ送受部67を通じて、インターネット3上の就職情報ポータルサイト81〜83に送信される。
(履歴書管理サーバ7の構成)
次いで、上記履歴書管理サーバ7の構成について説明する。図7は、履歴書管理サーバ7の内部構成を示すブロック図である。
同図に示すようにこの履歴書管理サーバ7は、上記代行処理サーバ2の代行処理部24と連係して動作するサーバである。具体的には、履歴書作成部71と、履歴書データベース72と、応募者管理部73と、暗号処理部74と、応募者情報開示部75と、暗号鍵設定部76と、相互検索部77とを備えている。
履歴書作成部71は、求職者(応募者)が入力した個人情報に基づいて、所定のフォーマットの履歴書データを作成する。本実施形態において個人情報入力部24bは、入力された個人情報を代行処理部24における代行処理に送出するとともに、この履歴書作成部71における履歴書作成処理にも送出する。これにより、求人応募の代行処理と並行して、独自のデータベースの構築を実現することができる。
履歴書データベース72は、履歴書作成部71で作成された履歴書データを蓄積するデータベース装置である。この履歴書データベース72は、応募者管理部73を介して相互検索部77と接続され、企業データベース53の採用条件と就職条件との相互検索を行うことも可能となっている。
応募者管理部73は、Webサーバ41〜43〜43からの返答を収集して整理する機能と、履歴書データベース72内のデータを整理するデータベースマネージャーの機能を備えたモジュールである。すなわち、応募者管理部73は、応募代行により求職応募を行った企業(或いは就職情報ポータルサイト)からの、求職応募に対する返答を求職者の代理として受け取り、受け取った返答のうち重複したデータを排除した上で、暗号処理部74に出力するとともに、相互検索部77を介して企業データベース53に反映させる。企業データベース53に反映された返答情報は、データ送受部22を介して、求職者が閲覧可能となる。
暗号処理部74は、暗号鍵設定部76により設定された暗号鍵により履歴書データを暗号化して応募者情報開示部75に出力するモジュールである。暗号鍵設定部76は、企業選択部24cと接続されており、ユーザーが選択した企業ごとに暗号鍵を設定する。この暗号鍵は、ユーザーが任意に設定してもよく、システム側が自動的に生成するものであってもよい。これら暗号処理部74と暗号鍵設定部76とにより、ユーザーが就職を希望した企業のみが履歴書の閲覧が可能となる。
応募者情報開示部75は、求人企業に対しWeb経由、電子メール、或いは専用回線等を通じて履歴書情報を開示するモジュールである。この開示される企業は、企業選択部24cで選択され、かつ暗号処理部74で暗号化されたデータを閲覧する暗号鍵を有する企業のみに限定される。
相互検索部77は、企業データベース53と履歴書データベース72とに接続され、相互にマッチングを行うモジュールである。すなわち、企業データベース53には、巡回ロボットにより収集された企業情報と採用情報入力部68aを通じて直接入力された企業情報が蓄積されており、また履歴書データベース72には、応募代行用に入力された個人情報が蓄積されており、相互にマッチングを行うことにより、本システム内で完結した求人求職検索サービスシステムを構築することができる。
(登録代行処理方法)
以上の構成を有する代行処理システムを動作させることによって、本発明の求人企業登録代行処理方法を実施することができる。図8は、本実施形態に係る代行処理システムの動作を示すシーケンス図である。
先ず、企業登録代行サーバ6の情報データ収集部69により、インターネット3上を巡回し、求人企業登録ポータルサイトに関する情報データの収集を行う(S301及びS302)。収集された情報データは、企業登録代行サーバ6おけるタグ解析及びキーワード検索により情報抽出が行われ、抽出された企業情報や求人情報は企業データベース53に蓄積され、企業登録ページに含まれていた送信フォームは、ポータルサイトIDと関連付けられて送信フォームデータベース64に蓄積される(S303〜S306)。
具体的には、インターネット3上を巡回することによって、例えば企業登録情報が掲載されたWebページを収集する。そして、このWebページ内に含まれるタグを解析し、登録条件を切り出すとともに、登録申し込み用送信フォームを切り出す。登録申込用送信フォームについては、フォーム内の項目を、所定のテンプレートの対応する項目に関係づけて、送信フォームデータベース64に蓄積する。
なお、ステップS306において、送信フォームが情報データに含まれていないときであって、連絡先としてメールアドレスが含まれているときには、電子メール形式の送信フォームを生成し、送信フォームデータベース64に蓄積する。
収集された企業情報や求人情報は、インターネット3上に配信され、求職者1によるアクセスが可能となる(S307)。そして、企業4は、端末装置4aより企業登録代行サーバ6に対してアクセスし、企業情報及び採用情報の入力を行う(S308)。
そして、企業登録代行サーバ6において、ステップS308で入力された採用情報のうち所定の情報をフィルタリングし(S309)、ポータルサイト用の送信フォームを、送信フォームデータベース64から読み出し、送信フォームに所定の企業情報及び採用情報を記述して、送信フォームを形成する(S310)。具体的には、採用情報入力部68aでは、基本フォームに所定の企業情報及び採用情報を入力する。これと併せて、対応するポータルサイトのテンプレートが読み出され、基本フォームの各項目に対応するテンプレートの項目に入力され、送信フォームが形成される。
このようにして形成された送信フォームは、各ポータルサイトに対して送信され、登録手続が完了する(S311)。
(求人・求職データベースの構築)
以上説明した本システムによれば、求人企業に対するポータルサイトへの登録代行処理と、求職者に対する求人応募代行処理と並行して、独自の求人・求職データベースの構築を行うことができる。図9は、求人・求職データベースの構築手順を示す説明図である。
先ず、企業登録代行サーバ6において就職情報ポータルサイト81〜83の巡回が行われ、登録代行用の情報が収集されているものとする(S204)。企業4は、企業登録代行サーバ6にアクセスし、採用情報入力部68aに対して採用情報の入力を行う(S201)。この入力された情報に基づいて、代行処理部68において登録代行処理が行われるとともに(S203)、採用ホームページの作成(S202)が行われ、企業データベース53へ蓄積される。一方、代行処理サーバ2においても、求人企業への応募代行用の情報収集が巡回ロボットにより実行され(S213)、収集された求人企業に関する情報が企業データベース53に蓄積されている。
このようにして企業データベース53に蓄積された求人情報は、代行処理サーバ2のWeb配信部24aにより求職者1に対して閲覧可能に開示される(S205)。求職者1は、個人情報入力部24bに対して個人情報を入力するとともに(S206)、就職希望企業の選択(又は就職条件の入力)を行う(S211)。
ステップS206で入力された個人情報に基づいて、履歴書作成部71により履歴書データが作成され(S207)、履歴書データベース72への蓄積が行われるとともに(S207)、代行処理部24において応募代行が行われる(S214)。次いで、応募者管理部73において、情報の整理(重複削除等)が行われた後(S208)、企業選択部24cにおいて選択された企業について、暗号鍵が設定され(S212)、この暗号鍵に基づいて、履歴書データが暗号化され(S209)、選択された企業に対して開示される(S210)。
この応募に対する企業からの応答は、企業データベース53に反映され、Web配信部24aにより求職者に対して開示される(S205)。なお、相互検索部77においても、マッチング検索が可能であり、採用条件や就職条件等に基づいて、企業側から又は求職者側からの検索も可能である(S215)。
(代行処理システム及び代行処理方法による作用・効果)
以上説明した本実施形態に係る代行処理システム及び代行処理方法によれば、先ず、巡回ロボットにより、自動的にインターネット3上の情報データ(企業ホームページや就職ポータルサイト)を収集するため、求人を行っている企業が積極的に求人情報を登録しなくても、自動的に求職者1の検索対象に含めることができる。また、巡回ロボットにより、求人企業の登録を行っているポータルサイトを収集するため、求人企業は、ポータルサイトを検索する作業を省略することができる。
さらに、企業4にあっては、自動的に収集された企業登録ポータルサイトへの登録処理を、求職者1にあっては、自動的に収集された求人情報データに対する応募処理を、代行処理サーバ2または企業登録代行サーバ6上で提供される統一されたフォームにより一括して行うことができるため、ポータルサイト毎に情報を入力するなどの煩雑な操作を簡略化し、多数の企業やポータルサイトに対して容易に手続きを行うことができる。
そして、特に本実施形態においては、上述した求人企業のポータルサイトへの登録手続や、求職者の応募手続を代行するサービスと併せて、この代行サービスにおいて取得されたデータを独自のデータベースに蓄積することにより、求人企業側の情報及び求職者側の情報の両方を効率よく蓄積することができ、求人企業と求職者とのマッチングサービスを統一されたシステムにより提供することが可能となる。
(変更例)
なお、この第2実施形態では、履歴書データの暗号化をデータベース72への蓄積後に行ったが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、求職者がブラウザ上で個人情報を入力する際に行うこともできる。 図10及び図11は、本変更例に係る代行処理システムの概略構成を示すブロック図であり、図12は、本変更例に係る代行処理システムの動作を示す説明図である。
すなわち、本変更例では、上述した個人情報の入力(S206)、履歴書作成(S207)、求職者のブラウザ上で実行し、さらにこの作成された履歴書データを暗号化し(S312)、暗号化された履歴書データを履歴書データベース72に蓄積する。
具体的に、ステップS312では、図12に示すように、求職者Aに固有の個人暗号鍵Kaにより履歴書データD1を暗号化して暗号化データD10とするとともに、選択された求人企業等に固有の企業公開鍵(ここでは、企業Bの公開鍵PKb)により個人暗号鍵Kaを暗号化して暗号化データD20とする。この企業公開鍵は、暗号鍵設定部76の企業公開鍵データベース78に蓄積されており、求職者による就職希望企業の選択(S211)に応じて、データベース78から読み出され、暗号処理部74において暗号処理に用いられる。
そして、これら暗号化データD10及びD20は、それぞれ履歴書データベース72及び個人鍵データベース79にそれぞれ蓄積され、応募者管理部73により管理される(S208)。この応募者管理部73では、上記同様に重複応募の削除が実行される。
次いで、応募者情報開示部75によって、求職者が選択した企業に対して暗号化データD10及びD20が提供される。この暗号化データの提供は、電子メールによる配信や、Webページによる閲覧により行うことができる。この暗号化データの提供を受けた求人企業Bは、先ず、企業Bに固有の秘密鍵SKbにより、暗号化データD20を復号して個人暗号鍵Kaを取り出し、この復号された個人暗号鍵Kaにより暗号化データD10を復号して、履歴書データD1を取り出して閲覧することができる。
このような変更例によれば、個人情報が記述されている履歴書データを履歴書データベース72に蓄積する前に暗号化するため、データベースに対するアクセス中に個人情報が漏洩するのを防止することが可能となる。また、暗号化された個人鍵Kaは、求職者Aが選択した企業の秘密鍵でのみ復号が可能であることから、求職者Aが選択しなかった他の企業は復号することができず、より強固な個人情報保護を実施することができる。
この結果、本変更例に係るシステム及び方法によれば、求人企業にあっては、個人情報の運用業務を安全にアウトソーシングすることができ、信頼性の高い採用業務システムを低コストで実現することができ、また、求職する個人にあっては、個人情報の漏洩を防止しつつ、利便性の高い求人・求職サービスを受けることができる。
第1実施形態に係る代行処理システムの概略構成を示す説明図である。 (a)は、代行処理サーバ2の内部構成を示すブロック図であり、(b)は、代行処理部24の内部構成を示すブロック図である。 第1実施形態に係る代行処理システムの動作を示すシーケンス図である。 第1実施形態における情報データに対する処理を示す説明図である。 第2実施形態に係る代行処理システムの概略構成を示す説明図である。 (a)は、企業登録代行サーバ6の内部構成を示すブロック図であり、(b)は、代行処理部68の内部構成を示すブロック図である。 第2実施形態にかかる履歴書管理サーバ7の内部構成を示すブロック図である。 第2実施形態に係る代行処理システムの動作を示すシーケンス図である。 第2実施形態における代行処理方法の全体動作を示す説明図である。 第2実施形態の変更例に係る代行処理システムの概略構成を示すブロック図である。 第2実施形態の変更例にかかる履歴書管理サーバ7の内部構成を示すブロック図である。 第2実施形態の変更例にかかる暗号処理を示す説明図である。
符号の説明
D1…履歴書データ
D10,D20…暗号化データ
F01〜F03…応募用送信フォーム
F1…基本フォーム
F11〜F13…テンプレート
P1〜P3…Webページ
Ka…個人Aの暗号鍵
PKb…企業Bの公開鍵
SKb…企業Bの秘密鍵
T11〜T12…テンプレート
T1〜T3…企業情報
1…求職者
1a,4a…端末装置
2…代行処理サーバ
3…インターネット
4…企業
6…企業登録代行サーバ
7…履歴書管理サーバ
21…情報データ収集部
21a…アクセス制御部
21b…リンク解析部
21c…タグ解析部
22…データ送受部
23…キーワード検索部
24…代行処理部
24a…Web配信部
24b…個人情報入力部
24c…企業選択部
24d…情報フィルタ部
24e…送信フォーム選択部
24f…送信フォーム形成部
25…情報抽出部
26…送信フォーム生成部
41〜43…Webサーバ
51…アドレスデータベース
52…キーワードデータベース
53…企業データベース
54…送信フォームデータベース
61…アドレスデータベース
62…キーワードデータベース
63…キーワード検索部
64…送信フォームデータベース
65…情報抽出部
65a…ポータルサイトデータベース
66…送信フォーム生成部
67…データ送受部
68…代行処理部
68a…採用情報入力部
68b…情報フィルタ部
68c…送信フォーム選択部
68d…送信フォーム形成部
68e…採用ホームページ作成部
69…情報データ収集部
69a…アクセス制御部
69b…リンク解析部
69c…タグ解析部
71…履歴書作成部
72…履歴書データベース
73…応募者管理部
74…暗号処理部
75…応募者情報開示部
76…暗号鍵設定部
77…相互検索部
78…企業公開鍵データベース
79…個人鍵データベース
81〜83…就職情報ポータルサイト

Claims (18)

  1. 通信回線を相互に接続して構築された通信ネットワーク上に接続され、ユーザーが使用する端末装置と、
    前記通信ネットワーク上に分散配置されたWebサーバと、
    前記通信ネットワークを通じて前記端末装置がアクセス可能な代行処理サーバとを備え、
    前記端末装置に対して、求人に関する情報を提供するサービスを代行する代行処理システムであって、
    前記代行処理サーバは、
    前記Webサーバに蓄積された、Webデータ中のタグを解析し、Webデータ中のテキストを属性毎に分類するとともに、Webデータに含まれるリンク情報を解析し、解析された前記リンク情報を辿って、Webデータ間を遷移することにより、Webデータを収集する情報データ収集部と、
    前記Webデータ中のタグにより画定されたテキスト中に含まれる文字列を抽出するためのキーワードを蓄積するキーワードデータベースと、
    前記キーワードデータベースを検索し、前記Webデータから、前記キーワードに対応するデータを抽出データとして抽出するとともに、該抽出データと前記キーワードとを対応づけて、情報取得元のWebサーバ毎のテーブルデータとしてデータベースに蓄積する情報抽出部と、
    前記情報データ収集部で解析されたタグによって、データを前記通信ネットワーク上に送信するための送信フォームを前記Webデータから切り出すとともに、該送信フォーム中に含まれる送信項目の属性を解析し、該送信項目と所定のテンプレートの対応項目とを関連付けて、該送信フォームをデータベースに蓄積する送信フォーム生成部と、
    前記端末装置に対してデータの送受信を行い、基本フォームに入力されたユーザー情報を取得するとともに、前記端末装置からの操作に応じて、前記データベースに蓄積されている前記識別子を選択し、該識別子に対する前記テンプレートを前記データベースから読み出し、該基本フォームの各項目に対応する該テンプレートの項目に前記ユーザー情報を入力し、前記送信フォームを形成する代行処理部と、
    前記代行処理部により選択された情報取得元に対して前記送信フォームを送信するデータ送信部と
    を備えていることを特徴とする代行処理システム。
  2. 前記送信フォーム生成部は、前記Webデータに、前記送信フォームが含まれていないときであって、連絡先としてメールアドレスが含まれているときに、電子メール形式の送信フォームを生成し、前記データベースに蓄積することを特徴とする請求項1に記載の代行処理システム。
  3. 前記代行処理部は、前記ユーザー情報のうち、所定のデータを非表示として前記送信フォームに記述する情報フィルタ部を備えていることを特徴とする請求項1に記載の代行処理システム。
  4. 前記ユーザーは、求職している個人であり、
    前記ユーザー情報は、前記個人の個人情報及び求職条件であり、
    前記情報データは、求人を行っている企業等の組織(以下、「求人企業等」とする。)に関するWebデータであり、
    前記抽出データは、前記求人企業等に関する情報及び求人に関する項目データであり、
    前記情報取得元は、求人に対する応募を受け付ける部署であり、
    前記送信フォームは、求職のために個人情報を送信するデータ構造をなしている
    ことを特徴とする請求項1に記載の代行処理システム。
  5. 前記代行処理部で取得された前記個人情報及び求職条件に基づいて、所定のフォーマットの履歴書データを作成する履歴書作成部と、
    前記履歴書データを蓄積する履歴書データベースと
    を備えることを特徴とする請求項4に記載の代行処理システム。
  6. 前記履歴書データベースに蓄積された履歴書データを、当該履歴書データに係る個人が選択する求人企業等に対して、該求人企業等において復号可能に提供する開示部と、
    前記選択された求人企業等が復号可能な暗号鍵を設定する暗号鍵設定部と、
    前記履歴書データを前記暗号鍵を用いて暗号化する暗号処理部と
    を有することを特徴とする請求項5に記載の代行処理システム。
  7. 前記暗号処理部は、前記個人に固有の個人暗号鍵により前記履歴書データを暗号化し、
    前記暗号鍵設定部は、前記選択された求人企業等に固有の企業公開鍵により、前記個人暗号鍵を暗号化し、
    前記開示部は、前記選択された求人企業等に固有の秘密鍵により、前記個人暗号鍵を復号し、復号された該個人暗号鍵により前記履歴書データを復号して開示する
    ことを特徴とする請求項6に記載の代行処理システム。
  8. 前記ユーザーは、求人企業等であり、
    前記ユーザー情報は、前記求人企業に関する情報及び採用情報であり、
    前記情報データは、前記求人企業等を登録する就職情報サイトに関するWebデータであり、
    前記抽出データは、前記求人企業等に関する情報及び求人採用に関する項目データであり、
    前記情報取得元は、前記求人企業等の登録を受け付ける部署であり、
    前記送信フォームは、前記求人企業等を登録するためのデータ構造をなしている
    ことを特徴とする請求項1に記載の代行処理システム。
  9. 前記代行処理部で取得された前記求人企業に関する情報及び採用情報に基づいて、前記通信ネットワーク上で配布可能なデータ形式の採用ホームページデータを作成する採用ホームページ作成部と、
    前記採用ホームページデータを蓄積する企業データベースと
    を備えることを特徴とする請求項8に記載の代行処理システム。
  10. 通信回線を相互に接続して構築された通信ネットワーク上に接続され、ユーザーが使用する端末装置と、
    前記通信ネットワーク上に分散配置されたWebサーバと、
    前記通信ネットワークを通じて前記端末装置がアクセス可能な代行処理サーバとを備え、
    前記端末装置に対して、求人に関する情報を提供するサービスを代行する代行処理方法であって、前記代行処理サーバにおいて、
    前記Webサーバに蓄積された、Webデータ中のタグを解析し、Webデータ中のテキストを属性毎に分類するとともに、Webデータに含まれるリンク情報を解析し、解析された前記リンク情報を辿って、Webデータ間を遷移することにより、Webデータを収集するステップ(1)と、
    前記Webデータ中のタグにより画定されたテキスト中に含まれる文字列を抽出するためのキーワードを蓄積するキーワードデータベースを検索し、前記Webデータから、前記キーワードに対応するデータを抽出データとして抽出するとともに、該抽出データと前記キーワードとを対応づけて、情報取得元のWebサーバ毎のテーブルデータとしてデータベースに蓄積するステップ(2)と、
    前記情報データ収集部で解析されたタグによって、データを前記通信ネットワーク上に送信するための送信フォームを前記Webデータから切り出すとともに、該送信フォーム中に含まれる送信項目の属性を解析し、該送信項目と所定のテンプレートの対応項目とを関連付けて、該送信フォームをデータベースに蓄積するステップ(3)と、
    前記端末装置に対してデータの送受信を行い、基本フォームに入力されたユーザー情報を取得するとともに、前記端末装置からの操作に応じて、前記データベースに蓄積されている前記識別子を選択し、該識別子に対する前記テンプレートを前記データベースから読み出し、該基本フォームの各項目に対応する該テンプレートの項目に前記ユーザー情報を入力し、前記送信フォームを形成するステップ(4)と、
    前記ステップ(4)により選択された情報取得元に対して前記送信フォームを送信するステップ(5)と
    を備えていることを特徴とする代行処理方法。
  11. 前記ステップ(3)では、前記Webデータに、前記送信フォームが含まれていないときであって、連絡先としてメールアドレスが含まれているときに、電子メール形式の送信フォームを生成し、前記データベースに蓄積することを特徴とする請求項10に記載の代行処理方法。
  12. 前記ステップ()では、前記ユーザー情報のうち、所定のデータを非表示として前記送信フォームに記述することを特徴とする請求項10に記載の代行処理方法。
  13. 前記ユーザーは、求職している個人であり、
    前記ユーザー情報は、前記個人の個人情報及び求職条件であり、
    前記情報データは、求人企業等に関するWebデータであり、
    前記抽出データは、前記求人企業等に関する情報及び求人に関する項目データであり、
    前記情報取得元は、求人に対する応募を受け付ける部署であり、
    前記送信フォームは、求職のために個人情報を送信するデータ構造をなしている
    ことを特徴とする請求項10に記載の代行処理方法。
  14. 前記ステップ()で取得された前記個人情報及び求職条件に基づいて、所定のフォーマットの履歴書データを作成し、この作成された履歴書データを履歴書データベースに蓄積するステップをさらに有することを特徴とする請求項13に記載の代行処理方法。
  15. 前記履歴書データを履歴書データベースに蓄積するステップにおいて、
    前記履歴書データに係る前記個人が選択した求人企業等において復号可能な暗号鍵を設定するとともに、前記履歴書データを前記暗号鍵を用いて暗号化するステップを有し
    前記ステップ(5)の後に、
    前記暗号化された履歴書データを、前記個人が選択した求人企業等において復号可能に、該求人企業等に対して提供するステップをさらに有することを特徴とする請求項14に記載の代行処理方法。
  16. 前記履歴書データを履歴書データベースに蓄積するステップにおいて、
    前記個人に固有の個人暗号鍵により前記履歴書データを暗号化するとともに、前記選択された求人企業等に固有の企業公開鍵により、前記個人暗号鍵を暗号化し、
    前記暗号化された履歴書データを復号可能に提供するステップでは、前記選択された求人企業等に固有の秘密鍵により、前記個人暗号鍵を復号し、復号された該個人暗号鍵により前記履歴書データを復号して開示する
    ことを特徴とする請求項15に記載の代行処理方法。
  17. 前記ユーザーは、求人企業等であり、
    前記ユーザー情報は、前記求人企業に関する情報及び採用情報であり、
    前記情報データは、前記求人企業等を登録する就職情報サイトに関するWebデータであり、
    前記抽出データは、前記求人企業等に関する情報及び求人採用に関する項目データであり、
    前記情報取得元は、前記求人企業等の登録を受け付ける部署であり、
    前記送信フォームは、前記求人企業等を登録するためのデータ構造をなしている
    ことを特徴とする請求項10に記載の代行処理方法。
  18. 前記ステップ()で取得された前記求人企業に関する情報及び採用情報に基づいて、前記通信ネットワーク上で配布可能なデータ形式の採用ホームページデータを作成し、
    この作成された前記採用ホームページデータを企業データベースに蓄積するステップをさらに有することを特徴とする請求項17に記載の代行処理方法。
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