JP4250419B2 - 採用処理システム、プログラム及び記録媒体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、人材の採用処理を行うコンピュータによる採用処理システム、コンピュータに採用処理を行わせるためのプログラム、及び該プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、求人企業によって行われる人材の採用処理は、主として人事担当者によって手作業で行われている。通常、その採用プロセスには、その求人企業に就職を希望してきた各応募者に対して書類選考、説明会の開催、面接(一次、二次、三次…)、内定、応募者の就職意思の確認、といった多数の段階があり、その処理に多大な労力が必要となっている。
【0003】
採用プロセスの中の書類選考を例にとると、応募者の情報が記載された書類を関係部署に回覧して、その各関係部署の書類選考担当者の評価をとりまとめなければならないが、書類の回覧には時間がかかり、また、その書類の管理が大変であるという問題がある。また、書類で回覧する代わりに、電子ファイルで複数の書類選考担当者に送信する場合であっても、各書類選考担当者から出された評価を一元管理することが困難であるために、選考結果のとりまとめに多大な労力を必要としている。
【0004】
また、応募者にとって、自分が採用プロセスにおいてどのような段階にいるかということは、当然のことながら重大な関心事であり、応募者から人事担当者への現状確認の問い合わせは、頻繁に起こる。しかしながら、上記のように採用プロセスは多数の段階があり、さらには、書類選考中にあって書類が手元にない場合には、人事担当者が迅速にその応募者の状況を把握することができず、状況把握のために多大な労力が必要となっている。
【0005】
さらには、説明会や面接の連絡、面接のアレンジメント、採用・不採用といった結果の連絡、採用者からの入社の意思を確認するための連絡等の各処理を、人事担当者が多数の登録者及び面接出席者に対して電話やEメールでそれぞれ個別に行わなければならないため、多大な労力が必要となっている。
また、応募者が多数いるために、そのデータベースの構築、管理または維持にも多大な労力が必要である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明はかかる従来の課題に鑑みなされたもので、少ない労力で効率的に採用処理を行うことができる採用処理システム、コンピュータに採用処理を行わせるためのプログラム、及び該プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供することをその目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明による採用処理システムは、人材の採用処理を行うコンピュータシステムであって、
求人者へ応募する応募者に関する情報(以下、応募者情報という)と、該応募者情報と対応付けられるステータス情報とを格納し、応募者情報は、少なくとも「氏名」のフィールドに対する情報を含んでおり、ステータス情報は、「現在状況」、複数の「書類選考評価」、「書類選考最終結果」のフィールドに対する情報を含んでおり、「現在状況」のフィールドには、少なくとも「書類選考中」を含む応募者の多数段階ある採用プロセスにおける現在状況のいずれかの情報が格納される応募者データベースと、
応募者データベースへのアクセスが許可された利用者のユーザー名、パスワード及びそのアクセス権の内容が格納された認証データベースと、
求人企業の求人用コンピュータからのアクセスに対して、ユーザー名、パスワードの入力を受けて、認証データベースに格納されたデータとの照合を行い、アクセスを許可するかどうかの判定を行う認証処理手段と、
前記認証処理手段によってアクセスが許可された求人用コンピュータからの書類選考評価がされていない応募者情報の検索要求に対して、前記応募者データベースに格納された応募者情報のうち、該当する応募者情報を抽出する検索手段と、
該検索手段によって抽出された応募者情報の少なくとも氏名の情報とその氏名に対応する複数の書類選考評価の欄とを前記求人用コンピュータに表示する手段と、
前記求人用コンピュータから応募者情報に対応する「書類選考評価」の情報が入力されると、または、求人用コンピュータからの応募者の閲覧指定要求があると、前記利用者のアクセス権に応じて入力または閲覧が許可されるか否かを判定するアクセス権監視手段と、
該アクセス権監視手段が閲覧が許可されると判断した場合に、前記求人用コンピュータからの応募者の閲覧指定要求により、応募者情報の氏名及び氏名以外の応募者情報を前記求人用コンピュータに表示する手段と、
該アクセス権監視手段が入力が許可されると判断した場合に、求人用コンピュータから入力された「書類選考評価」の情報を前記応募者データベースの対応する「書類選考評価」に入力する入力手段と、
「書類選考最終結果」の入力がない状態で、書類選考評価の情報の入力があったときに、対応する「現在状況」の情報を変更せずに「書類選考中」とする現在状況更新手段と、
を備えることを特徴とする。
応募者情報とステータス情報とを対応付けて、応募者データベースに格納することにより、情報を一元管理することができる。従って、応募者から現状の問い合わせがあったときにも、その担当者が応募者データベースの内容を確認することにより、迅速に且つ簡単にその応募者の状況を把握することができる。
【0008】
前記ステータス情報には、応募者の現状を表す情報の他に、前記求人者が行ったその応募者に対する評価を表す評価情報を含めることができ、または、対応する応募者への連絡を行ったかどうかの連絡情報を含めることができ、さらに、前記評価情報には、その応募者を採用するか採用しないかを表す採用結果情報を含めることができる。このような評価情報、連絡情報、採用結果情報を応募情報記憶手段に格納することで、情報を一元管理することができる。例えば、書類選考担当者のように評価を行う担当者が複数いる場合に、その担当者がそれぞれ自分の評価を入力手段を用いて応募情報記憶手段に入力することで、自動的にその評価を取りまとめることができる。また、このときに、応募者情報を見ながら評価を行うことができ、書類による回覧を廃止でき、迅速に評価の取りまとめを行うことができるようになる。また、連絡情報もステータス情報の中に含めることで、各応募者に連絡を行ったかどうかの現状を、人事担当者が迅速に把握することができ、応募者への連絡漏れ等を防ぐことができる。
【0009】
また、前記応募者情報から応募者のEメールアドレスを抽出し、そのEメールアドレスに宛てた面接・説明会等の連絡を行う連絡メールを作成する連絡メール作成手段をさらに備えるとよい。こうして、担当者が、個々に応募者に電話連絡をしたり、個々の応募者に宛ててメールを作成したりする手間を省くことができる。
【0010】
応募者によって操作されインターネット等の通信ネットワークを介してアクセスしてきたクライアント装置から転送された前記応募者情報を、前記応募者情報記憶手段に格納する求職者登録手段をさらに備えるとよい。インターネット等の通信ネットワークを介して応募者から入力された応募者情報を利用して応募者情報記憶手段に格納する情報とすることができるので、応募者情報の入力の手間を省き、より効率的に処理を行うことができる。
【0011】
また、前記求職者登録手段によって応募者情報が応募者情報記憶手段に格納されると、前記応募者情報の中に含まれるEメールアドレスのデータを抽出し、そのEメールアドレスに宛てた返信メールを作成・返送する返信処理手段をさらに備えるとよい。こうして、担当者が、個々に応募者に電話連絡をしたり、個々の応募者に宛ててメールを作成したりすることなく、応募者情報を受付けたことを応募者に知らしめることができる。
【0012】
前記メールにはURLが記載されており、そのURLには、応募者に希望する日程を選択して登録を促す登録画面のためのファイルが格納されるとよい。応募者は、通信ネットワークを介してそのURLを指定して、表示された登録画面で日程を選択して登録を行うことにより、その希望日程を連絡したことになる。これにより日程候補を希望する応募者のリストが自動的に作成される。従って、リスト作成や集計処理などを改めて行う必要が無く、担当者の手間を省くことができる。
【0013】
また、応募者情報記憶手段へアクセスする者に応じてステータス情報へのアクセス権を監視するアクセス監視手段を備えているので、ステータス情報を入力する権利がないものが不当にデータを処理することを防ぐことができる。
【0014】
前記応募者情報記憶手段に格納された情報は、インターネット等の通信ネットワークを介して、求人者によって操作される求人者用装置からアクセス可能とすることができるので、インターネット等の通信ネットワークを介して多数の担当者が、または、離れた場所にいる複数の担当者が、ほぼ同時にステータス情報を入力したり、または応募者情報を閲覧したりすることが可能となり、採用プロセスを迅速に且つ円滑に進めることができるようになる。
【0015】
また、本発明は、求人者へ応募する応募者に関する情報(以下、応募者情報という)と、該応募者情報と対応付けられるステータス情報とを格納し、応募者情報は、少なくとも「氏名」のフィールドに対する情報を含んでおり、ステータス情報は、「現在状況」、複数の「書類選考評価」、「書類選考最終結果」のフィールドに対する情報を含んでおり、「現在状況」のフィールドには、少なくとも「書類選考中」を含む応募者の多数段階ある採用プロセスにおける現在状況のいずれかの情報が格納される応募者データベースと、応募者データベースへのアクセスが許可された利用者のユーザー名、パスワード及びそのアクセス権の内容が格納された認証データベースと、を用いてコンピュータに採用処理を行わせるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、コンピュータを、
求人企業の求人用コンピュータからのアクセスに対して、ユーザー名、パスワードの入力を受けて、認証データベースに格納されたデータとの照合を行い、アクセスを許可するかどうかの判定を行う認証処理手段と、
前記認証処理手段によってアクセスが許可された求人用コンピュータからの書類選考評価がされていない応募者情報の検索要求に対して、前記応募者データベースに格納された応募者情報のうち、該当する応募者情報を抽出する検索手段と、
該検索手段によって抽出された応募者情報の少なくとも氏名の情報とその氏名に対応する複数の書類選考評価の欄とを前記求人用コンピュータに表示する手段と、
前記求人用コンピュータから応募者情報に対応する「書類選考評価」の情報が入力されると、または、求人用コンピュータからの応募者の閲覧指定要求があると、前記利用者のアクセス権に応じて入力または閲覧が許可されるか否かを判定するアクセス権監視手段と、
該アクセス権監視手段が閲覧が許可されると判断した場合に、前記求人用コンピュータからの応募者の閲覧指定要求により、応募者情報の氏名及び氏名以外の応募者情報を前記求人用コンピュータに表示する手段と、
該アクセス権監視手段が入力が許可されると判断した場合に、求人用コンピュータから入力された「書類選考評価」の情報を前記応募者データベースの対応する「書類選考評価」に入力する入力手段と、
「書類選考最終結果」の入力がない状態で、書類選考評価の情報の入力があったときに、対応する「現在状況」の情報を変更せずに「書類選考中」とする現在状況更新手段と、して機能させる。
【0016】
前記応募者データベースには、さらに前記応募者情報にID番号とパスワードとが対応づけて格納され、
さらに、コンピュータに
応募者によって操作されインターネット等の通信ネットワークを介してアクセスしてきたクライアント装置からEメールアドレス情報を含む応募者情報が転送されると、ID番号とパスワードとを割り当てて、前記応募者データベースに割り当てたID番号とパスワードとを対応づけて応募者情報を応募者データベースに追加格納する求職者登録手段と、
前記求職者登録手段によって応募者情報が前記応募者データベースに格納されると、前記応募者情報の中に含まれるEメールアドレスを抽出し、そのEメールアドレスに宛てて、前記ID番号とパスワードと説明会登録ホームページ閲覧用URLとを含む返信メールを作成し送信する返信処理手段と、
前記クライアント装置から前記URLの指定がなされると、ID番号とパスワードの入力と共に説明会日時選択の入力を促す画面をクライアント装置に表示する手段と、
クライアント装置からID番号とパスワードと説明会日時の情報が転送されると、ID番号に対応づけて説明会日時の情報を前記応募者データベースに登録する説明会登録処理手段と、
して機能させるためのプログラムを前記記録媒体に記録することができる。
【0017】
または、本発明は、求人者へ応募する応募者に関する情報(以下、応募者情報という)と、該応募者情報と対応付けられるステータス情報とを格納し、応募者情報は、少なくとも「氏名」のフィールドに対する情報を含んでおり、ステータス情報は、「現在状況」、複数の「書類選考評価」、「書類選考最終結果」のフィールドに対する情報を含んでおり、「現在状況」のフィールドには、少なくとも「書類選考中」を含む応募者の多数段階ある採用プロセスにおける現在状況のいずれかの情報が格納される応募者データベースと、応募者データベースへのアクセスが許可された利用者のユーザー名、パスワード及びそのアクセス権の内容が格納された認証データベースと、を用いてコンピュータに採用処理を行わせるためのプログラムであって、コンピュータを、
求人企業の求人用コンピュータからのアクセスに対して、ユーザー名、パスワードの入力を受けて、認証データベースに格納されたデータとの照合を行い、アクセスを許可するかどうかの判定を行う認証処理手段と、
前記認証処理手段によってアクセスが許可された求人用コンピュータからの書類選考評価がされていない応募者情報の検索要求に対して、前記応募者データベースに格納された応募者情報のうち、該当する応募者情報を抽出する検索手段と、
該検索手段によって抽出された応募者情報の少なくとも氏名の情報とその氏名に対応する複数の書類選考評価の欄とを前記求人用コンピュータに表示する手段と、
前記求人用コンピュータから応募者情報に対応する「書類選考評価」の情報が入力されると、または、求人用コンピュータからの応募者の閲覧指定要求があると、前記利用者のアクセス権に応じて入力または閲覧が許可されるか否かを判定するアクセス権監視手段と、
該アクセス権監視手段が閲覧が許可されると判断した場合に、前記求人用コンピュータからの応募者の閲覧指定要求により、応募者情報の氏名及び氏名以外の応募者情報を前記求人用コンピュータに表示する手段と、
該アクセス権監視手段が入力が許可されると判断した場合に、求人用コンピュータから入力された「書類選考評価」の情報を前記応募者データベースの対応する「書類選考評価」に入力する入力手段と、
「書類選考最終結果」の入力がない状態で、書類選考評価の情報の入力があったときに、対応する「現在状況」の情報を変更せずに「書類選考中」とする現在状況更新手段と、して機能させる。
【0018】
さらに、前記応募者データベースには、さらに前記応募者情報にID番号とパスワードとが対応づけて格納され、
さらに、コンピュータに
応募者によって操作されインターネット等の通信ネットワークを介してアクセスしてきたクライアント装置からEメールアドレス情報を含む応募者情報が転送されると、ID番号とパスワードとを割り当てて、前記応募者データベースに割り当てたID番号とパスワードとを対応づけて応募者情報を応募者データベースに追加格納する求職者登録手段と、
前記求職者登録手段によって応募者情報が前記応募者データベースに格納されると、前記応募者情報の中に含まれるEメールアドレスを抽出し、そのEメールアドレスに宛てて、前記ID番号とパスワードと説明会登録ホームページ閲覧用URLとを含む返信メールを作成し送信する返信処理手段と、
前記クライアント装置から前記URLの指定がなされると、ID番号とパスワードの入力と共に説明会日時選択の入力を促す画面をクライアント装置に表示する手段と、
クライアント装置からID番号とパスワードと説明会日時の情報が転送されると、ID番号に対応づけて説明会日時の情報を前記応募者データベースに登録する説明会登録処理手段と、
して機能させるためのプログラムとすることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、図面を用いて本発明の実施の形態を説明する。図1は、採用処理システムを含む全体の構成を表す第1実施形態である。図において、符号10,10,…は電話回線及びプロバイダを経由してインターネットに接続可能となったクライアントコンピュータであり、求職者が適時、操作することができるものである。また、符号30は、求人者である求人企業が所有するか、または所有していなくても該求人企業の管理下にあるか若しくは管理を委託している求人者管理サーバーであり、この求人者管理サーバーにおいて、採用処理システムが動作する。符号20,20,…はルータ22を介してインターネットに接続可能となった求人用コンピュータであり、ブラウザの機能を用いて、インターネットを介して採用処理システムを使用することができるようになっている。または、別の態様としては、求人用コンピュータ20が、プライベートネットワークを介して採用処理システムを使用することができるようにすることもできる。
【0020】
求人者管理サーバー30には、求人企業のホームページHPが開設されており、クライアントコンピュータ10でこのホームページHPのURLを指定することで、表示情報が送られて、求職者のクライアントコンピュータ10のブラウザを用いてこのホームページHPを見ることができるようになっている。このホームページHPには、通常の企業紹介、企業の商品・製品案内等の求人情報以外の情報の他に、「採用情報」(または「求人情報」)といったボタンが含まれており、このボタンには、採用ホームページHP2のURLがハイパーリンクされている。求職者がこのボタンをマウス等でクリックすると、求人者管理サーバー30から採用情報を表示するための情報が送られる。
【0021】
求人者管理サーバー30は、図2に示したように、インターネットを介して接続されたクライアントコンピュータ10等とのデータの入出力の制御を行う入出力制御回路302と、CPU、ROM、RAM等を有し、データの転送、演算、一時的なデータの格納、メインプログラムの格納を行う制御回路304と、ハードディスクのような記憶装置と、を有している。記憶装置には、各種プログラムが格納されており、この中のプログラムに基づき、本発明による採用処理システムが動作する。この採用処理システムは、図1に示すように、記録媒体としてのコンパクトディスク40またはフロッピーディスク50に格納されたプログラムを、サーバー30のCDドライブ42またはフロッピードライブ52にコンパクトディスク40またはフロッピーディスク50を挿入して、サーバー30のハードディスクのような記憶装置にコピーすることによって、動作するものであってもよい。また、記録媒体としては、上記の他に、DVD等の光学記録媒体、MD等の磁気記録媒体、またはICカードなどを用いることができる。
【0022】
さらに、求人者管理サーバー30の記憶装置には、中途採用を希望する求職者の情報が格納された応募者データベース310と、就職を希望する新卒の求職者の情報が格納された新卒者受付データベース312と、新卒者の中で説明会の登録を行った求職者の情報が格納された新卒応募者データベース314と、募集要項情報が書き込まれた募集要項ファイル(募集要項.htm)320と、登録画面情報が書き込まれた登録ファイル(登録.htm)330と、が備えられる。
【0023】
新卒者の場合は、中途採用希望者に比較して数が多く、また、格納される応募者情報の内容が異なるために、応募者データベース310と新卒応募者データベース314(または新卒者受付データベース312)とは、別々のデータベースで構成しているが、一つのデータベースで構成することも勿論可能である。また、ここでは、新卒者受付データベース312に格納された新卒者の中で説明会の出席の登録を行った者をさらに新卒応募者データベース314に格納して、多数受付けられた新卒者から説明会に出席したものを就職希望の高い応募者として絞っているが、これに限定されるものではなく、応募者を全く絞らずに、これらのデータベース312,314をまとめて1つのデータベースで構成することも可能である。
【0024】
応募者データベース310に格納される求職者の情報としては、大別して、求職者から引き出す主に属性に関する応募者情報と、求職者の採用プロセスにおけるステータスを表すステータス情報とに分けることができる。図6にその具体例を示しており、(a)が応募者情報、(b)がステータス情報となっている。応募者情報のフィールドとしては、氏名、氏名(ローマ字)、連絡先、希望職務(ジョブID)、Eメールアドレス、レジュメ等を例示することができる。また、ステータス情報のフィールドとしては、現在状況、次回予定状況、書類選考評価m(m=1,2,…)、コメントm、書類選考担当者m、選考日m、書類選考最終結果、n次面接評価(n=1,2,…)、n次面接コメント、n次面接選考担当者、n次選考日、面接最終結果、次回面接予定日時、次回面接予定場所、次回面接予定面談者、備考、筆記試験結果、健康診断結果等を例示することができる。
【0025】
募集要項ファイル(募集要項.htm)320に書き込まれる募集要項情報は、現在その求人者管理サーバー30に対応する求人企業が求めている職種に関する情報である。さらに、各職種の詳細情報についてそれぞれ職務ファイル321(J0001.htm)、322(J0002.htm),323(J0003.htm),…が用意され、各ファイル321,322,…に、例えばジョブID、職務、勤務地、職務内容、必要条件等のデータが書き込まれる。図3は、募集要項情報をブラウザを用いて表示させたときの表示例、図4はある職種情報をブラウザを用いて表示させたときの表示例である。
【0026】
登録ファイル330には、求人企業が、求職者から引き出したい応募者情報の入力を促すフォームが書き込まれる。図5は、それらのデータの入力を促す画面例である。
【0027】
求人者管理サーバー30に含まれるファイルの種類またはファイルに書き込むべき内容は、その求人企業の希望に合った任意のものとなる。つまり、上記の募集要項ファイル320、登録ファイル330等に書き込まれるデータ項目、また、それらのファイルの中に埋め込まれる画像ファイルは任意であり、図3ないし図5に示したレイアウトは一例にすぎない。
【0028】
また、求人者管理サーバー30には、必要に応じて、会社概要が書き込まれた会社概要ファイル(会社概要.htm)340、福利厚生内容が書き込まれた福利厚生ファイル(福利厚生.htm)350、待遇が書き込まれた待遇ファイル(待遇.htm)360等が用意されている。
【0029】
さらに、求人者管理サーバー30の記憶装置には、応募者データベース310や新卒者データベース312等のデータベースへのアクセスが許可された利用者のユーザー名、パスワード、そのアクセス権の内容が格納された認証データベース420、応募者への連絡用の各種文書のテンプレートが格納されたテンプレートデータベース430及びホームページHPまたはHP2の一般閲覧者からの問い合わせのEメールを受け付けるメールボックス450が備えられる。
【0030】
図7は、求人者管理サーバー30の制御部で実行される採用処理を機能毎に表した機能ブロック図である。求人者管理サーバー30は、中途採用の応募者からの応募者情報の登録処理を行う求職者登録処理部492、新卒の応募者からの応募者情報の登録処理を行う新卒求職者登録処理部493、中途採用の応募者への返信処理を行う返信処理部494、新卒の応募者への返信処理を行う新卒返信処理部495、一般的な問い合わせメールを受付ける問い合わせメール受付部496、応募者データベース310または新卒者受付データベース312等のデータベースの管理を行うデータベース管理部498、主として新卒の応募者に対する説明会の登録処理を行う説明会登録処理部499、応募者データベース310や新卒者データベース312等のデータベースへのアクセスが許可された利用者であるかどうかの認証を行う認証処理部512、応募者データベース310の中から入力された検索条件に合致したデータの抽出を行う応募者検索部514、新卒応募者データベース314の中から入力された検索条件に合致したデータの抽出を行う新卒応募者検索部516、応募者データベース310にステータス情報の入力を行うための入力部518、ステータス情報の入力または閲覧指示が行われた場合に、そのアクセス権を監視するアクセス監視部519、応募者データベース310のステータス情報の中の現在状況を自動的に更新する現在状況更新部520、応募者への連絡用のEメールの作成処理を行う連絡メール作成部522及び応募者への連絡用のEメールの本文のテンプレートを追加・編集・削除するメールテンプレートメンテナンス部524を備えている。
【0031】
次に、転職、即ち、中途採用を希望する求職者がインターネットを介してこの採用処理システムにアクセスした場合の処理を説明する。求職者は、自分のクライアントコンピュータ10のブラウザを用いて、自己の興味のある企業の求人者管理サーバー30のURLを指定し、ホームページHPを閲覧、ホームページHPからハイパーリンクしてホームページHP2を閲覧、または直接ホームページHP2を閲覧することができる。求人者管理サーバー30から送られてくる募集要項情報(図3)、職種情報(図4)等を閲覧し、その求人企業への就職を希望する場合には、「登録」ボタンをクリックする。これにより、求人者管理サーバー30からの登録ファイル330で指定された登録ページ(図5)が画面に表示される。ブラウザを用いて、各問い合わせに対する入力を行う。入力が終了して、「送信」ボタンをクリックすると、クライアントコンピュータ10から登録ファイル330内に指定された後述のCGIやPHP等のスクリプトによりその登録内容が求人者管理サーバー30へと転送される。
【0032】
求職者からの応募者情報が転送されると、求職者登録処理部492を構成するプログラムが起動する。このプログラムのフローチャートを図9に示す。求職者からの応募者情報に対して図6(a)に示したフィールドのうちの必須のフィールドにつき、データが入力されているかどうかを判定する(図9、ステップS11)。例えば、図6(a)のうちの連絡先電話番号を除き、残りのフィールド(氏名、氏名(ローマ字)、Eメール、希望職種、レジュメ)についてデータがブランクでないかどうかを判定し、1つの必須フィールドでもブランクがある場合には再入力を促すメッセージをクライアントコンピュータ10へと送り、該コンピュータ10のブラウザに表示させる(図9、ステップS12)。また、すべての必須フィールドがブランクでない場合には、応募者情報は、応募者データベース310へと格納される(図9、ステップS13)。登録が完了した旨のメッセージをクライアントコンピュータ10へと送り、該コンピュータ10のブラウザに表示させる(図9、ステップS14)。次に、返信処理部494が起動して、テンプレートデータベース430に記載された返信メールテンプレートを読み出し(図9、ステップS15)、返信メールを自動的に作成する(図9、ステップS16)。その際に、応募者情報の中から、「氏名」フィールドの氏名データを、送信メールの文書内の宛名(図8の符号71)に入力し、また、応募者情報の中から、「Eメール」フィールドのEメールアドレスデータを宛名アドレス(図8の符号72)に入力し(図9、ステップS16)、送信する(図9、ステップS17)。返信メールの一例を図8に示す。この返信メールの記載内容も、一例であり、任意のものとすることができる。
【0033】
求人企業の担当者は求人用コンピュータ20を用いて求人者管理サーバー30へとアクセスし、さらなる採用プロセスを進行していく。採用プロセスは各求人企業において様々な態様をとっているものと考えられるが、以下、基本的な採用プロセスに従って、その処理を具体的に説明していく。
【0034】
まず、求人企業の担当者は、求人用コンピュータ20を用いて、求人者管理サーバー30の所定のURLへとアクセスし、ユーザー名及びパスワードを入力し、認証処理部512による認証を受ける。認証処理部512は、入力されたユーザー名及びパスワードと、認証データベース420に格納されたデータとの照合を行い、その照合結果からアクセスを許可するかどうかを判定する処理を行う。求人企業に所属する者すべてではなく、特定の部署、例えば、人事部署または関係部署の担当者、またはある一定以上の役職者のみにアクセスを限定することもできる。
【0035】
新規に登録された応募者については、書類選考を行う必要がある。書類選考は、書類選考担当者が、応募者データベース310の各応募者のステータス情報の中の書類選考評価フィールドに評価情報を入力することによって行われる。書類選考担当者は、一人または複数人でも可能であり、複数人の場合は、その数(m)に応じて書類選考評価フィールドが設けられる。書類選考担当者は、まず、応募者検索部514の機能を使って、まだ書類選考を行っていない応募者を検索する。図10は、応募者検索部514の画面例である。図10の画面例に示すような任意の条件に従って検索を行うことができる。こうして、図11に示すような応募者一覧の画面を表示し、入力部518の機能を用いて、そこに表示されている書類選考評価の欄に、評価を入力する。また、各応募者氏名をクリックすると、図12及び図13に示すような、その応募者の応募者情報及びステータス情報が一覧表示されるので、担当者は、この応募者情報を見ながらその評価を下すことができる。このように書類選考評価が入力された時や応募者情報の閲覧指示がなされた時には、アクセス監視部519が作動し、アクセス時のユーザー名から認証データベース420を参照し、その入力や閲覧のアクセス権が正当にあるかどうかを判別し、正当にある場合にのみ入力及び閲覧を許可する。正当でない場合には、入力は拒否して、または応募者の応募者情報及びステータス情報が表示されないようにする。
【0036】
すべての書類選考担当者が評価を入力した後、書類選考の最終結果が入力される。最終結果の入力についても、アクセス監視部519の機能により、その入力のアクセス権を限定された者のみ、例えば人事担当者の特定の者のみに限定することが可能である。また、入力が行われるたびに、現在状況更新部520で現在状況に変更がないかどうかを判断する。ここでは、書類選考最終結果が出されるまでは、現在状況のフィールドの値は変更されずに、書類選考中となっている。
【0037】
書類選考最終結果が出されるとその結果を応募者に連絡しなければならないが、この連絡処理は、連絡メール作成部522を用いて行う。連絡メール作成部522は、図14に示すような応募者検索部514と同様の検索機能を有しており、今の場合、書類選考結果連絡フィールドの値が「未」となっており、書類選考最終結果の値が所定のものを条件として抽出すると、まだ連絡が済んでいない該当者が一覧表示される(図15)。同時に、テンプレートデータベース430に格納された複数のテンプレートの中からメールに使用するテンプレート名を選択することができるようになっている。一覧表示された該当者の中で適宜その氏名を選択すると、連絡メール作成部522のメール作成機能によって、その応募者の応募者情報の中からEメールアドレスを読み出して送信先とすると共に、前記選択されたテンプレート名からその本文を作成する(図16)。さらに必要に応じて、担当者がメールの内容を変更することもできる。こうして、連絡メールがほぼ自動的に作成され、担当者は、画面上のメール送信ボタンをクリックするだけで、連絡作業を終了することができる。書類選考最終結果が「合格」となった応募者に対しては、面接お知らせのテンプレートを用いて、次の面接の日程をお知らせするメールを送信し、「不合格」となった応募者に対しては、不合格お知らせのテンプレートを用いて、不合格の旨をお知らせするメールを送信する。但し、この連絡メール作成部516の機能としては、これに限るものではなく、例えば、書類選考最終結果に「合格」が入力されると、自動的に連絡メール作成部522が起動して、面接お知らせテンプレートを用いてメールを作成・送信し、書類選考最終結果に「不合格」が入力されると、自動的に連絡メール作成部522が起動して、不合格連絡テンプレートを用いて面接お知らせテンプレートを用いてメールを作成・送信するようにして、完全にこれらの処理を自動化するようにしてもよい。
【0038】
合格となった応募者の面接については、日程候補が複数ある場合に、面接お知らせメールの中に日程候補を選択をするためのURLを記載しておき、応募者にそのURLからブラウザ上で日程等を選択登録させることもできる。即ち、Eメールを受信した応募者は、クライアントコンピュータ10を用いて、URLで指定されたサイトにおける登録画面で都合の良い日程を選択すると共に、日程以外にその画面上に表示される登録項目に登録することで、日程の選択を行う。ここで、複数の応募者に、重複した複数の日程候補の中から希望の日程を選択させる場合に、ある日程が定員に達したときには、登録画面でその日程が選択肢から消去されるようにするとよい。登録された日程のデータは、自動的に応募者データベース310の中の対応する応募者の予定状況フィールドに入力される。担当者は、ある日程に登録された応募者をリスト表示させることもできる。
【0039】
次に、面接を行った後、その面接評価は、図11または図13の表示画面において、担当者が入力する。面接の回数は、応募者によって異なることがある。従って、面接最終結果が入力されるまでは、面接評価が入力されるたびに、図11及び図13の表示画面における面接に関するフィールドが自動的に追加されるようにしているとよい。このために、応募者データベースの面接に関するフィールドを多数設けておき、すでに行った面接回数+1の次数の面接に関するフィールドまでが表示画面に表示されるようにするか、または面接評価が入力される度に、その面接次数nに1プラスしたn+1次面接に関するフィールドを自動的に作成・追加するようにしておくとよい。
【0040】
面接評価の連絡は、書類選考の結果連絡と同じであり、連絡メール作成部522を用いて、次回の面接連絡を行うことができる。こうして、何次かの面接を行い、最終面接結果が入力されるまで、次の面接連絡、面接評価入力及び面接評価連絡の処理が繰り返される。同時に各処理が実行される毎に、現在状況更新部520が作動して、自動的に現在状況フィールドの内容が書き換えられる。
【0041】
また、上記の面接以外に筆記試験、健康診断を行った場合には、その結果等が図11または図13に示す表示画面から担当者によって入力される。
【0042】
採用するまたは採用しないという最終結果(=最終面接評価であることが多い)がでると、その結果の連絡を行う必要があるが、これも前記連絡メール作成部522を用いてメール作成して送信することができる。
【0043】
さらに、採用するとの内定が出されると、本人からの入社するかまたは辞退するかの意思を確認する必要が出る。この連絡も、連絡メール作成部522を用いて行うことができる。
【0044】
このように採用プロセスが進行していくに連れて、現在状況更新部520により、現在状況フィールドは、「書類選考中」、「面接中」、「保留」、「内定」、「不合格」、「辞退」といった状況に書き換えられる。
【0045】
以上の説明は、中途採用者を主として対象とするものであった。上記処理を新卒者に対しても同様に行うことも勿論可能であるが、上記に加えて、新卒者に対しては、登録人数が当然多くなるため、さらに次のような追加処理を行う態様とすることができる。
【0046】
この新卒処理の登録までのフローチャートを図17に示す。求人者管理サーバー30の採用ページに、「新卒者採用」のボタンと、「経験者採用」のボタンの両方を用意しておき、「新卒者採用」のボタンがクリックされると、新卒者採用ページにリンクするようにしておく。新卒者採用ページは、前述の募集要項ファイル320または職務ファイル321,322,…、登録ファイル330と同様のファイルで構成される。新卒求職者は、この新卒者採用ページで募集要項情報、職種情報を閲覧し、対応する当該求人企業への就職を希望する場合に、「登録」ボタンをクリックすると、登録ファイルで指定された登録ページが表示される(図17,ステップS20)。その表示例を図18(a)に示す。この例では、氏名、Eメールアドレス、学校名、学部名を登録項目としている。入力が終了して、「送信」ボタンをクリックすると、登録ファイルで指定されたCGIやPHP等のスクリプトによって、その登録内容が求人者管理用サーバー30へと転送される(図17,ステップS21)。
【0047】
新卒求職者からの応募者情報が転送されると、新卒求職者登録処理部493を構成するプログラムが起動し、再入力が必要でないかを判定した後、上記応募者情報は対応する求人企業の新卒者受付データベース312に追加される(図17,ステップS22)。新卒求職者からの応募者情報が到着すると、新卒求職者に対しては、その人数が多いため、ID番号とパスワードを自動的に割り当てる。このID番号とパスワードは、応募者情報に加えて新卒者受付データベース312に追加して、以降、ID番号とパスワードで管理できるようにする(勿論、前述の中途採用の求職者に対してもID番号とパスワードを割り当てて、これらの番号で管理することとしてもよい)。次に、新卒返信処理部495が起動して、新卒求職者に対して、応募者情報に含まれるEメールアドレスデータに宛てて、返信メールが自動的に作成され、送信される(図17,ステップS23)。この返信メールには、登録確認、ID番号とパスワード、説明会登録ホームページ等のURLが含まれる。説明会登録ホームページの具体例を図18(b)に示す。クライアントコンピュータ10から説明会登録ホームページ等のURLが指定される(図17,ステップS24)と、この説明会登録ホームページ等の画面では、ID番号とパスワードの入力と共に、説明会日時選択、より詳細な応募者情報(例えば、住所、電話等)の入力を促すようになっている。入力が終了し、「送信」ボタンがクリックされると、その説明会登録の表示用ファイルで指定されたCGIやPHP等のスクリプトによって、その説明会登録内容が、求人者管理サーバー30へと転送される(図17,ステップS25)。説明会登録処理部499が起動して、再入力が必要でないかを判定した後、その説明会登録内容が新卒応募者データベース314に追加される。同時に、説明会登録確認の返信メールが自動的に作成されて、新卒求職者のアドレスへと送信される(図17,ステップS26)。人事担当者は、この新卒応募者データベース314に転送された説明会登録者のデータを説明会日時別にリスト表示することができる(図17,ステップS27)。
【0048】
以上のように、新卒者に対して説明会登録といった別途の処理を加えることで、応募者を絞り込むと共に、これらの説明会登録処理を求人者管理サーバー30に格納されたプログラムによって構成される説明会登録処理部499を用いて自動的に行うことにより、効率化を図り、求人企業が負担するべきコストを低減させることができる。
【0049】
以降、説明会出席後の新卒者に対する採用プロセスは、求人企業によってその態様はまちまちであるが、説明会出席後の新卒者のみを対象として、その応募者情報を応募者データベース310に転送し、さらに、前記中途採用の場合と同様の採用プロセスを実行していくことができる。または、応募者データベース310に転送することなく、応募者検索部514とは別に新卒応募者データベース314を検索する新卒応募者検索部516を備えることで対応することもできる。この場合であっても、基本的処理は前記中途採用の場合の採用プロセス(図10ないし図16)で説明した基本的な処理に準じることができる。
【0050】
以上のように、この採用処理システムでは、以下のような効果を持たせることができる。
1)応募者からの現状の問い合わせがあったときに、応募者検索部514を用いて、応募者データベース310,314から該当する応募者のデータを抽出し、その応募者のステータス情報から現在の状況や次回の予定等を迅速に調べてその応募者に伝えることができる。また、応募者にID番号とパスワードを割り当てた場合には、応募者自身がクライアントコンピュータ10を用いて応募者データベース310,314へとアクセスして、自分で、自分のステータス情報を見るようにすることも可能である。この場合、アクセス監視部519がその応募者が閲覧できる権利を有するかどうかの判定を行う。また、応募者が登録した応募者情報の内容に変更や誤りがあった場合に、応募者自身がクライアントコンピュータ10を用いて応募者データベース310,314へとアクセスして、登録済の応募者情報を変更するようにしてもよい。この場合も、アクセス監視部519がその応募者がデータ変更できる権利を有するかどうかの判定を行う。
【0051】
2)書類選考において、実際に書類を回覧する必要が無く、また、書類選考評価が応募者データベース310、314で一元的に管理されているために、多数の書類選考担当者がいる場合にも、迅速に且つデータが混乱することもなく、少ない労力で行うことができる。
【0052】
3)応募者への面接日程の連絡、各種結果の連絡等の連絡も迅速に且つ少ない労力で行うことができる。
【0053】
尚、以上の説明は、選択しうる態様の中の一部の態様を図面と共に説明したが、特許請求の範囲の中で、システムは様々な態様を取ることが可能である。
任意の変形が可能であり、本発明は、サーバーの台数、データベースの数、またはその格納場所、またはホームページ等の画面ファイルの各種ファイルの格納場所などを限定するものではない。
さらには、求職者からの登録データは暗号化することにより、より機密性を高めるようにするとよい。
【0054】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、応募者情報とステータス情報とを対応付けて、応募者情報記憶手段に格納することにより、情報を一元管理することができる。従って、応募者から現状の問い合わせがあったときにも、その担当者が応募者情報記憶手段の内容を確認することにより、迅速に且つ簡単にその応募者の状況を把握することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の採用処理システムを含む全体の構成の実施形態を表す構成ブロック図である。
【図2】 求人者用サーバーの構成ブロック図である。
【図3】 募集要項情報の表示例である。
【図4】 職種情報の表示例である。
【図5】 登録情報の表示例である。
【図6】 (a)は、求職者から転送される応募者情報のデータ例、(b)はステータス情報のデータ例である。
【図7】 本発明の採用処理システムの機能ブロック図である。
【図8】 返信メールの一例である。
【図9】 登録された応募者情報に対して行われる処理を表すフローチャートである。
【図10】 採用処理部の応募者検索の画面例である。
【図11】 図10の検索結果の画面例である。
【図12】 応募者の応募者情報及びステータス情報の表示例である。
【図13】 図12の表示例の続きである。
【図14】 採用処理部のメール作成における検索の画面例である。
【図15】 図14の検索結果の画面例である。
【図16】 連絡メールの一例である。
【図17】 新卒求職者の登録後の処理を表すフローチャートである。
【図18】 (a)は、新卒求職者用の応募者情報の登録画面例であり、(b)は、説明会登録ホームページの画面例の一例である。
Claims (6)
- 人材の採用処理を行うコンピュータシステムであって、
求人者へ応募する応募者に関する情報(以下、応募者情報という)と、該応募者情報と対応付けられるステータス情報とを格納し、応募者情報は、少なくとも「氏名」のフィールドに対する情報を含んでおり、ステータス情報は、「現在状況」、複数の「書類選考評価」、「書類選考最終結果」のフィールドに対する情報を含んでおり、「現在状況」のフィールドには、少なくとも「書類選考中」を含む応募者の多数段階ある採用プロセスにおける現在状況のいずれかの情報が格納される応募者データベースと、
応募者データベースへのアクセスが許可された利用者のユーザー名、パスワード及びそのアクセス権の内容が格納された認証データベースと、
求人企業の求人用コンピュータからのアクセスに対して、ユーザー名、パスワードの入力を受けて、認証データベースに格納されたデータとの照合を行い、アクセスを許可するかどうかの判定を行う認証処理手段と、
前記認証処理手段によってアクセスが許可された求人用コンピュータからの書類選考評価がされていない応募者情報の検索要求に対して、前記応募者データベースに格納された応募者情報のうち、該当する応募者情報を抽出する検索手段と、
該検索手段によって抽出された応募者情報の少なくとも氏名の情報とその氏名に対応する複数の書類選考評価の欄とを前記求人用コンピュータに表示する手段と、
前記求人用コンピュータから応募者情報に対応する「書類選考評価」の情報が入力されると、または、求人用コンピュータからの応募者の閲覧指定要求があると、前記利用者のアクセス権に応じて入力または閲覧が許可されるか否かを判定するアクセス権監視手段と、
該アクセス権監視手段が閲覧が許可されると判断した場合に、前記求人用コンピュータからの応募者の閲覧指定要求により、応募者情報の氏名及び氏名以外の応募者情報を前記求人用コンピュータに表示する手段と、
該アクセス権監視手段が入力が許可されると判断した場合に、求人用コンピュータから入力された「書類選考評価」の情報を前記応募者データベースの対応する「書類選考評価」に入力する入力手段と、
「書類選考最終結果」の入力がない状態で、書類選考評価の情報の入力があったときに、対応する「現在状況」の情報を変更せずに「書類選考中」とする現在状況更新手段と、
を備えることを特徴とする採用処理システム。 - 前記応募者データベースには、さらに前記応募者情報にID番号とパスワードとが対応づけて格納され、
応募者によって操作されインターネット等の通信ネットワークを介してアクセスしてきたクライアント装置からEメールアドレス情報を含む応募者情報が転送されると、ID番号とパスワードとを割り当てて、前記応募者データベースに割り当てたID番号とパスワードとを対応づけて応募者情報を応募者データベースに追加格納する求職者登録手段と、
前記求職者登録手段によって応募者情報が前記応募者データベースに格納されると、前記応募者情報の中に含まれるEメールアドレスを抽出し、そのEメールアドレスに宛てて、前記ID番号とパスワードと説明会登録ホームページ閲覧用URLとを含む返信メールを作成し送信する返信処理手段と、
前記クライアント装置から前記URLの指定がなされると、ID番号とパスワードの入力と共に説明会日時選択の入力を促す画面をクライアント装置に表示する手段と、
クライアント装置からID番号とパスワードと説明会日時の情報が転送されると、ID番号に対応づけて説明会日時の情報を前記応募者データベースに登録する説明会登録処理手段と、
をさらに備えることを特徴とする請求項1記載の採用処理システム。 - 求人者へ応募する応募者に関する情報(以下、応募者情報という)と、該応募者情報と対応付けられるステータス情報とを格納し、応募者情報は、少なくとも「氏名」のフィールドに対する情報を含んでおり、ステータス情報は、「現在状況」、複数の「書類選考評価」、「書類選考最終結果」のフィールドに対する情報を含んでおり、「現在状況」のフィールドには、少なくとも「書類選考中」を含む応募者の多数段階ある採用プロセスにおける現在状況のいずれかの情報が格納される応募者データベースと、応募者データベースへのアクセスが許可された利用者のユーザー名、パスワード及びそのアクセス権の内容が格納された認証データベースと、を用いてコンピュータに採用処理を行わせるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、コンピュータを、
求人企業の求人用コンピュータからのアクセスに対して、ユーザー名、パスワードの入力を受けて、認証データベースに格納されたデータとの照合を行い、アクセスを許可するかどうかの判定を行う認証処理手段と、
前記認証処理手段によってアクセスが許可された求人用コンピュータからの書類選考評価がされていない応募者情報の検索要求に対して、前記応募者データベースに格納された応募者情報のうち、該当する応募者情報を抽出する検索手段と、
該検索手段によって抽出された応募者情報の少なくとも氏名の情報とその氏名に対応する複数の書類選考評価の欄とを前記求人用コンピュータに表示する手段と、
前記求人用コンピュータから応募者情報に対応する「書類選考評価」の情報が入力されると、または、求人用コンピュータからの応募者の閲覧指定要求があると、前記利用者のアクセス権に応じて入力または閲覧が許可されるか否かを判定するアクセス権監視手段と、
該アクセス権監視手段が閲覧が許可されると判断した場合に、前記求人用コンピュータからの応募者の閲覧指定要求により、応募者情報の氏名及び氏名以外の応募者情報を前記求人用コンピュータに表示する手段と、
該アクセス権監視手段が入力が許可されると判断した場合に、求人用コンピュータから入力された「書類選考評価」の情報を前記応募者データベースの対応する「書類選考評価」に入力する入力手段と、
「書類選考最終結果」の入力がない状態で、書類選考評価の情報の入力があったときに、対応する「現在状況」の情報を変更せずに「書類選考中」とする現在状況更新手段と、して機能させる、
プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。 - 前記応募者データベースには、さらに前記応募者情報にID番号とパスワードとが対応づけて格納され、
さらに、コンピュータに
応募者によって操作されインターネット等の通信ネットワークを介してアクセスしてきたクライアント装置からEメールアドレス情報を含む応募者情報が転送されると、ID番号とパスワードとを割り当てて、前記応募者データベースに割り当てたID番号とパスワードとを対応づけて応募者情報を応募者データベースに追加格納する求職者登録手段と、
前記求職者登録手段によって応募者情報が前記応募者データベースに格納されると、前記応募者情報の中に含まれるEメールアドレスを抽出し、そのEメールアドレスに宛てて、前記ID番号とパスワードと説明会登録ホームページ閲覧用URLとを含む返信メールを作成し送信する返信処理手段と、
前記クライアント装置から前記URLの指定がなされると、ID番号とパスワードの入力と共に説明会日時選択の入力を促す画面をクライアント装置に表示する手段と、
クライアント装置からID番号とパスワードと説明会日時の情報が転送されると、ID番号に対応づけて説明会日時の情報を前記応募者データベースに登録する説明会登録処理手段と、
して機能させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な請求項3記載の記録媒体。 - 求人者へ応募する応募者に関する情報(以下、応募者情報という)と、該応募者情報と対応付けられるステータス情報とを格納し、応募者情報は、少なくとも「氏名」のフィールドに対する情報を含んでおり、ステータス情報は、「現在状況」、複数の「書類選考評価」、「書類選考最終結果」のフィールドに対する情報を含んでおり、「現在状況」のフィールドには、少なくとも「書類選考中」を含む応募者の多数段階ある採用プロセスにおける現在状況のいずれかの情報が格納される応募者データベースと、応募者データベースへのアクセスが許可された利用者のユーザー名、パスワード及びそのアクセス権の内容が格納された認証データベースと、を用いてコンピュータに採用処理を行わせるためのプログラムであって、コンピュータを、
求人企業の求人用コンピュータからのアクセスに対して、ユーザー名、パスワードの入力を受けて、認証データベースに格納されたデータとの照合を行い、アクセスを許可するかどうかの判定を行う認証処理手段と、
前記認証処理手段によってアクセスが許可された求人用コンピュータからの書類選考評価がされていない応募者情報の検索要求に対して、前記応募者データベースに格納された応募者情報のうち、該当する応募者情報を抽出する検索手段と、
該検索手段によって抽出された応募者情報の少なくとも氏名の情報とその氏名に対応する複数の書類選考評価の欄とを前記求人用コンピュータに表示する手段と、
前記求人用コンピュータから応募者情報に対応する「書類選考評価」の情報が入力されると、または、求人用コンピュータからの応募者の閲覧指定要求があると、前記利用者のアクセス権に応じて入力または閲覧が許可されるか否かを判定するアクセス権監視手段と、
該アクセス権監視手段が閲覧が許可されると判断した場合に、前記求人用コンピュータからの応募者の閲覧指定要求により、応募者情報の氏名及び氏名以外の応募者情報を前記求人用コンピュータに表示する手段と、
該アクセス権監視手段が入力が許可されると判断した場合に、求人用コンピュータから入力された「書類選考評価」の情報を前記応募者データベースの対応する「書類選考評価」に入力する入力手段と、
「書類選考最終結果」の入力がない状態で、書類選考評価の情報の入力があったときに、対応する「現在状況」の情報を変更せずに「書類選考中」とする現在状況更新手段と、
して機能させる、プログラム。 - 前記応募者データベースには、さらに前記応募者情報にID番号とパスワードとが対応づけて格納され、
さらに、コンピュータを
応募者によって操作されインターネット等の通信ネットワークを介してアクセスしてきたクライアント装置からEメールアドレス情報を含む応募者情報が転送されると、ID番号とパスワードとを割り当てて、前記応募者データベースに割り当てたID番号とパスワードとを対応づけて応募者情報を応募者データベースに追加格納する求職者登録手段と、
前記求職者登録手段によって応募者情報が前記応募者データベースに格納されると、前記応募者情報の中に含まれるEメールアドレスを抽出し、そのEメールアドレスに宛てて、前記ID番号とパスワードと説明会登録ホームページ閲覧用URLとを含む返信メールを作成し送信する返信処理手段と、
前記クライアント装置から前記URLの指定がなされると、ID番号とパスワードの入力と共に説明会日時選択の入力を促す画面をクライアント装置に表示する手段と、
クライアント装置からID番号とパスワードと説明会日時の情報が転送されると、ID番号に対応づけて説明会日時の情報を前記応募者データベースに登録する説明会登録処理手段と、
して機能させるための請求項5記載のプログラム。
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