JPH10217767A - 自動車のドア構造 - Google Patents

自動車のドア構造

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JPH10217767A
JPH10217767A JP9018451A JP1845197A JPH10217767A JP H10217767 A JPH10217767 A JP H10217767A JP 9018451 A JP9018451 A JP 9018451A JP 1845197 A JP1845197 A JP 1845197A JP H10217767 A JPH10217767 A JP H10217767A
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door inner
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    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60JWINDOWS, WINDSCREENS, NON-FIXED ROOFS, DOORS, OR SIMILAR DEVICES FOR VEHICLES; REMOVABLE EXTERNAL PROTECTIVE COVERINGS SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLES
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    • B60J5/101Doors arranged at the vehicle rear for non-load transporting vehicles, i.e. family cars including vans
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  • Mechanical Engineering (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ドアアウタパネルのドアオープナハンドル締
付座面からドアインナパネルまでの寸法のバラツキを吸
収できると共に、ドアオープナハンドル取付部の強度の
点でも有利な構造にすることができ、過大な外力が加わ
った場合でもドアが不測に開放されてしまうような不具
合を生じないようにする。 【解決手段】 ドアオープナハンドル配設部の近傍のド
アインナパネル4部分にドアインナパネル4の基本面に
対してほぼ垂直な屈曲片部28a,28bを屈曲成形す
ると共に、ドアオープナハンドル配設部を補強するため
にドアインナパネル4とドアアウタパネル5との間に介
在されるリーンフォースメント部材12にドアインナパ
ネル4の屈曲片部28a,28bに対向する取付片部1
6a,16bを設け、リーンフォースメント部材12の
取付片部16a,16bをドアインナパネル4の屈曲片
部28a,28bに摺接させた状態でこれらを結合す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車のドア構造
に関し、さらに詳しくは、自動車のバックドアオープナ
ハンドル取付部等の補強構造に適用して好適なドア構造
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来では、自動車のバックドアオープナ
ハンドル取付部の補強は、例えば図7及び図8に示すよ
うな構造にて行なうようにしている。すなわち、バック
ドア30の内面を構成するドアインナパネル31にクラ
ンク形状の一対のリーンフォースメント部材32,33
の屈曲片部32a,33aを図8に示す如くスポット溶
接S1 にて取付けておき、これら一対のリーンフォース
メント部材32,33の他方の屈曲片部32b,33b
に、ドアインナパネル31の側に向けてL字状に屈曲さ
れたドアアウタパネル34の一対の取付片部35,36
を当てがってハンドルケース37と一緒にボルト締めに
て締結するようにしている。かくして、この場合には、
ドアインナパネル31へのリーンフォースメント部材3
2,33のスポット溶接S1 はドアインナパネル31の
基本面(ドアインナパネル基本面)上で行われ、リーン
フォースメント部材32,33とドアアウタパネル34
との締結はドアインナパネル31の基本面から距離αだ
け離れた位置においてこの基本面とほぼ平行な座面上で
行われる。
【0003】なお、図7において、38はバックドアオ
ープナハンドル39とその連動機構部40(図10参
照)との連結作業を行なうためにドアインナパネル31
に形成された作業用開口、41はバックドアオープナハ
ンドル39を操作するためにドアアウタパネル34に形
成されたハンドル操作用開口である。上述の作業用開口
38は、バックドアオープナハンドル39の回動操作に
連動する作動ロッド42の上端部42a(図10参照)
とバックドアオープナハンドル39とを連結する作業、
及び、ドアアウタパネル34をハンドルケース37と共
にリーンフォースメント部材32,33をボルト締めす
る際に図10に示す如くボックススパナ43を挿入する
ためにのみ必要な開口面積を有するサービスホールであ
る。また、図8において、44は、ドアインナパネル3
1の車室内側の面に取付られたドアインナトリムであ
る。
【0004】また、従来の別の補強構造として、図9に
示すようなラッチ補強用のリーンフォースメント部材5
0を利用する場合もある。この場合には、ラッチ補強用
のリーンフォースメント部材50の上部を上方に延設し
て一対の取付片部51,52を設け、ドアインナパネル
31に組付けられたリーンフォースメント部材50の取
付片部51,52にドアアウタパネル34の取付片部3
5,36(図7参照)をボルト締めするようにしてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
如き従来のドア構造では、何れの場合も、次のような問
題点がある。まず、バックドアオープナハンドル取付部
におけるドアインナパネル31とドアアウタパネル34
との間の間隔βすなわちドアアウタパネルのドアオープ
ナハンドル締付座面からドアインナパネルまでの寸法β
(図8参照)にバラツキがある場合には、ドアインナパ
ネル31に予め組付けられたリーンフォースメント部材
32,33又は50にドアアウタパネル34を組付ける
際に、これらの部材が互いに干渉したり或いはこれらの
間に隙間が存在した状態でボルト締めを行なうこととな
るため、ドアアウタパネル34の角部すなわち図8にお
いて矢印Mで示す箇所に外観の悪い変形(デフォーム)
を生じるおそれがある。
【0006】また、ドアアウタパネル34に配設される
バックドアオープナハンドル39の回動操作力は、ドア
インナパネル31とリーンフォースメント部材32,3
3とを互いに結合するスポット溶接S1 部分が剥離する
方向に作用するため、結合強度の点で不利な構成であ
る。
【0007】さらに、既述のようにドアインナパネル3
1にはバックドアオープナハンドル39の連動機構部4
0を構成する作動ロッド42の上端部42aとバックド
アオープナハンドル39とを連結するため及び部品組付
のためのみに必要な開口面積の小さな作業用開口38し
か開いていないため、図10において矢印Fで示すよう
にバックドア30のドアアウタパネル34に後方側から
過大な外力(衝撃力)が加わった場合には、ドアアウタ
パネル34の変形に伴って前記作動ロッド42の上端部
42aとバックドアオープナハンドル39との連結部6
0等がドアインナパネル31に干渉して、バックドア3
0が不測に開放されてしまうおそれがある。
【0008】また、ドアインナパネル31の基本面から
ドアアウタパネル34の取付面(リーンフォースメント
部材32,33又は50とドアアウタパネル34との締
結面)までの距離αが図8に示すように長いため、ドア
インナパネル31のリーンフォースメント部材取付座面
の精度の影響がリーンフォースメント部材32,33又
は50の取付位置に出やすく、バックドアオープナハン
ドル39に対するハンドル操作用開口41の位置が安定
しない。さらに、ドアインナパネル31の強度も小さ
い。また、前記距離αが長いことに応じてリーンフォー
スメント部材32,33又は50自体も形状が大きくな
り、従ってコスト面及び重量面で不利である。
【0009】本発明は、このような種々の問題点に鑑み
てなされたものであって、その目的は、ドアアウタパネ
ルのドアオープナハンドル締付座面からドアインナパネ
ルまでの寸法のバラツキを吸収し得てドアアウタパネル
の変形やドアオープナハンドルの浮き等を防止できると
共に、ドアオープナハンドル取付部の強度の点でも有利
な構造にすることができ、過大な外力が加わった場合で
もドアオープナハンドルの連動機構部が誤動作してドア
が不測に開放されてしまうような不具合を生じないよう
にした自動車のドア構造を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明では、ドアオープナハンドル配設部の近傍
のドアインナパネル部分にドアインナパネル基本面に対
してほぼ垂直な屈曲片部を屈曲成形すると共に、前記ド
アオープナハンドル配設部を補強するために前記ドアイ
ンナパネルとドアアウタパネルとの間に介在されるリー
ンフォースメント部材に前記ドアインナパネルの屈曲片
部に対向する取付片部を設け、前記リーンフォースメン
ト部材の取付片部を前記ドアインナパネルの屈曲片部に
摺接させた状態でこれらを結合している。
【0011】また、本発明では、前記ドアオープナハン
ドル及びその連動機構部に対応して前記ドアインナパネ
ルに設けられる作業用開口の上端部、並びに、前記ドア
オープナハンドル及びその連動機構部に対応する前記リ
ーンフォースメント部材の上部部分を、前記ドアオープ
ナハンドルと前記連動機構部の作動ロッドの上端部との
連結部よりも上方となるように設定している。
【0012】また、本発明では、前記リーンフォースメ
ント部材の取付片部のうち車室内側の先端縁を、自動車
用ドアの内面に配設されるドアインナトリムの基本面に
対して交差するように屈曲させるようにしている。
【0013】また、本発明では、前記リーンフォースメ
ント部材の取付片部と前記ドアインナパネルの屈曲片部
との結合部の付近において、前記ドアインナパネルが前
記ドアアウタパネルの側に近づくような絞り形状部を前
記ドアインナパネルに形成している。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例について
図1〜図6を参照して説明する。
【0015】図1は本発明に係るドア構造を備えた四輪
自動車1の車体後部を示すものであって、同図におい
て、2はこの四輪自動車1の後部に配設された跳ね上げ
式(回動式)のバックドア、3はこのバックドア2のロ
ックを解除操作して開放位置に回動操作するのに用いら
れるバックドアオープナハンドルである。
【0016】上述のバックドア2は、図5に示すよう
に、ドア内側面を構成するドアインナパネル4とドア外
側面を構成するドアアウタパネル5とを閉断面形状に接
合して成るものであって、前記ドアアウタパネル5の裏
面に回動式のバックドアオープナハンドル3及びこのバ
ックドアオープナハンドル3に連動する連動機構部6が
配設されている。そして、バックドアオープナハンドル
3は、図5及び図6に示すように、ドアアウタパネル5
に形成されたハンドル操作用開口7の上半分部分に対応
配置されている。なお、上述の連動機構部6は、図5に
示すように、バックドアオープナハンドル3の作動ロッ
ド連結端部3aに上端部8aが連結された作動ロッド
8、及び、この作動ロッド8の下端部8bに連結された
ラッチ9等から成り、バックドアオープナハンドル3の
回動操作に応じて連動機構部6が作動してラッチ9と車
体側のストライカ10とによるロック状態が解除される
ように構成されている。
【0017】ここで、バックドアオープナハンドル3の
取付部における補強構造について詳述する。本例におい
ては、図2〜図4に示す如き形状のリーンフォースメン
ト部材12が用いられている。このリーンフォースメン
ト部材12は左右対称形状に屈曲成形された板金製部品
であって、上下方向に沿って平坦状に延びかつ下部にボ
ルト挿通孔13a,13bを有する左右一対の垂直片部
14a,14bと、これらの垂直片部14a,14bに
対してほぼ直角に屈曲されて互いに対向している左右一
対の対向片部15a,15bと、これらの対向片部15
a,15bの下部部分からさらに後方(組付時において
はドアインナパネル4の基本面に対してほぼ直交する方
向)に延設されて互いに対向している左右一対の取付片
部16a,16bと、前記左右一対の垂直片部14a,
14bの上部間を連結する連結片部17とから構成され
ている。そして、図2及び図4に明示するように、前記
左右一対の取付片部16a,16bの先端縁(後端縁)
18a,18bは互いに近づく方向に屈曲されている。
【0018】かくして、リーンフォースメント部材12
は、後述の如く、ドアアウタパネル5に先ず組付けられ
てからドアインナパネル4に組付けられるようになって
おり、この組付状態の下では取付片部16a,16bの
先端縁18a,18bがドアインナパネル4の車室内側
の面に取付けられるドアインナトリム19に対して交差
した状態すなわちドアインナトリム19に対して直交し
ない状態で対応配置されるようになっている(図4参
照)。
【0019】一方、ドアアウタパネル5には、図1〜図
3及び図5に示すように、その下部の中央箇所にハンド
ル操作用開口7が形成されており、この開口7の左右両
側部には裏面側(ドアインナパネル4の側)に向けて屈
曲された一対のL字状片部21a,21bが設けられて
いる。そして、これら一対のL字状片部21a,21b
の取付片部22a,22bはドアアウタパネル5の基本
面に対して間隔を隔てた同一平面上において平行に配設
され、これらの取付片部22a,22bの所定箇所には
ボルト挿通孔23a,23bが設けられている。
【0020】また、ドアインナパネル4には、図2及び
図3に示すように、裏面側(ドアアウタパネル5の側)
に向けて突出する絞り形状部25が一体成形されてお
り、この絞り形状部25の突出面25aに前記ドアイン
ナパネル4のハンドル操作用開口7に対応する作業用開
口26が設けられている。さらに、前記作業用開口26
の左右両側部には前記突出面25aに対してほぼ直交す
る方向すなわちドアインナパネル4の基本面に対してほ
ぼ垂直な方向に屈曲成形された屈曲片部28a,28b
がそれぞれ設けられている。なお、屈曲片部28a,2
8bの奥行き(垂直方向の長さ)は前記絞り形状部25
の絞り深さの範囲内に確保されるようになっている。
【0021】本例においては、前記作業用開口26の上
半分部分が作業用開口(サービスホール)として兼用さ
れるようになっており、この作業用開口26の上端部2
6a、並びに、前記リーンフォースメント部材12の連
結片部17(バックドアオープナハンドル3及び連動機
構部6の上部に対応するリーンフォースメント部材12
の上部部分)は、バックドアオープナハンドル3の作動
ロッド連結端部3aや、バックドアオープナハンドル3
と作動ロッド8の上端部8aとの連結部27(図5参
照)等を避けてこの連結部27より余裕をもった上方位
置に配置されるように設定されている。
【0022】ここで、ドアインナパネル4,ドアアウタ
パネル5及びリーンフォースメント部材12等の組付作
業について述べると、以下の通りである。先ず、リーン
フォースメント部材12を予めドアアウタパネル5に組
付ける。具体的には、リーンフォースメント部材12の
左右一対の垂直片部14a,14bの下部をドアアウタ
パネル5の取付片部22a,22bに当てがい、これら
の重ね合わせ部分をスポット溶接S3 (図2及び図3参
照)にて溶接結合し、これによりドアアウタパネル5に
リーンフォースメント部材12を先に組付けておく。
【0023】次いで、ドアアウタパネル5と共にリーン
フォースメント部材12をドアインナパネル4の側に向
けてこのドアインナパネル4の基本面にほぼ垂直な方向
に移動させることにより、リーンフォースメント部材1
2の取付片部16a,16bをドアインナパネル4の作
業用開口26内に挿入してドアインナパネル4の屈曲片
部28a,28bに対して摺接移動可能な状態で当接さ
せる。そして、前記屈曲片部28a,28bに対する前
記取付片部16a,16bの相対位置を適宜に設定し、
その適宜位置でこれらの接合箇所をスポット溶接S
2 (図2及び図4参照)にて溶接結合する。また、ドア
インナパネル4とドアアウタパネル5とはその端縁にお
いてヘミング加工等にて互いに接合する。
【0024】また、ドアアウタパネル5の裏面側であっ
てかつハンドル操作用開孔7の上半分部分に対応する箇
所にバックドアオープナハンドル3を図外のヒンジ軸を
中心に回動可能な状態で取付ける。一方、ドアインナパ
ネル4の裏面側には作動ロッド8等から成る連動機構部
6を配設する。ハンドルケース29(図3参照)は、ド
アアウタパネル5のボルト挿通孔23a,23bとリー
ンフォースメント部材12のボルト挿通孔13a,13
bにボルトとナットにて螺着する。しかる後に、ドアイ
ンナパネル4の作業用開口26の上半分部分をサービス
ホールとして利用し、ドアインナパネル4の外側からこ
のサービスホールに手を差し入れてバックドアオープナ
ハンドル3と連動機構部6の作動ロッド8の上端部8a
とを連結する作業を行なう。次いで、ドアインナパネル
4の表面にドアインナトリム19を取付け(図3参
照)、バックドア2を完成する。
【0025】このような構成のバックドア2の構造によ
れば、リーンフォースメント部材12とドアインナパネ
ル4とのスポット溶接面(取付片部16a,16bと屈
曲片部28a,28bとの合わせ面)を、リーンフォー
スメント部材12の組付方向すなわちドアインナパネル
4の基本面に対してほぼ垂直な方向において摺接移動可
能に構成したので、ドアインナパネル4とドアアウタパ
ネル5との間の寸法にバラツキを生じても、前記スポッ
ト溶接面の合わせ部分でそのバラツキを充分に吸収する
ことができる。しかも、本案の構成によれば、リーンフ
ォースメント部材12とドアインナパネル4とのスポッ
ト溶接による結合方向は、バックドアオープナハンドル
3のハンドル操作力に対して剪断方向となるため、結合
強度を大幅に増大することができて強度の点で有利とな
る。
【0026】また、既述のようにリーンフォースメント
部材12の連結片部17並びにドアインナパネル4の作
業用開口26の上端部26aを、バックドアオープナハ
ンドル3や、このバックドアオープナハンドル3の作動
ロッド連結端部3aに連結される作動ロッド8の上端部
8a等を避けてこれらよりも上方に設定するようにした
ので、次のような利点がある。すなわち、図5において
矢印Fで示すようにバックドア2の後部からドアアウタ
パネル5に過大な衝撃力が加わってドアアウタパネル5
が変形を生じ、これに伴ってリーンフォースメント部材
12が変形すると共にバックドアオープナハンドル3や
連動機構部6がドアインナパネル4に向けて車両前方に
移動した場合でも、リーンフォースメント部材12の連
結片部17がバックドアオープナハンドル3の作動ロッ
ド連結端部3aや作動ロッド8の上端部8aに当たるこ
とがなく、前記作動ロッド連結端部3a及び上端部8a
がドアインナパネル4に干渉することもない。従って、
バックドアオープナハンドル3及び作動ロッド8が誤動
作を生じてバックドア2が不測に開放されてしまうよう
な不具合の発生を防止することができる。
【0027】また、本案では、リーンフォースメント部
材12の先端縁18a,18bを既述の如く屈曲させて
ドアインナトリム19の基本面に対して交差するように
設定したので、バックドア2に後部からの過大な衝撃力
が加わってリーンフォースメント部材12が車両前方に
移動した場合、前記先端縁18a,18bがドアインナ
トリム19に当ったときにその付け根部分において屈曲
されて先端縁18a,18bとドアインナパネル4とが
互いに面接触状態(面当たり状態)となる。従って、先
端縁18a,18bがドアインナパネル4に突き刺さる
ことがなく、前記面接触状態の下でリーンフォースメン
ト部材12のさらなる車両前方への移動を阻止すること
ができる。しかも、屈曲状の前記先端縁18a,18b
をドアインナパネル5へのリーンフォースメント部材1
2の組付作業時におけるガイドとして利用することがで
き、組付作業性の向上を図ることができる。その上、屈
曲状の前記先端縁18a,18bの存在により、リーン
フォースメント部材12自体の強度の向上ひいてはバッ
クドアオープナハンドル3の配設箇所の強度の向上を図
ることができる。
【0028】さらに、ドアインナパネル4をリーンフォ
ースメント部材12との結合部付近でドアアウタパネル
5に近づくような方向に突出する絞り形状部25を設け
るようにしたので、ドアインナパネル4に屈曲片部28
a,28bの配設スペースを確保することができると共
に、バックドアオープナハンドル3の位置精度の向上、
ドアインナパネル4の強度の向上を図り得る。これに応
じて、リーンフォースメント部材12の小型化が可能と
なり、従ってリーンフォースメント部材12のコストダ
ウン並びに軽量化が可能となる。
【0029】以上、本発明の一実施例につき述べたが、
本発明はこの実施例に限定されるものではなく、本発明
の技術的思想に基づいて各種の変形及び変更が可能であ
る。例えば、既述の実施例では、一体成形品から成るリ
ーンフォースメント部材12を用いるようにしたが、別
体の数種類の部品を組合わせて成るリーンフォースメン
ト部材を用いることも可能である。また、本発明は、四
輪自動車1のバックドア2に限らず、各種の自動車のサ
イドドア等にも適用可能である。
【0030】
【発明の効果】以上の如く、本発明は、ドアインナパネ
ルにドアインナパネル基本面に対してほぼ垂直な屈曲片
部を屈曲成形すると共に、ドアオープナハンドル配設部
補強用のリーンフォースメント部材に前記ドアインナパ
ネルの屈曲片部に対向する取付片部を設け、前記リーン
フォースメント部材の取付片部を前記ドアインナパネル
の屈曲片部に摺接させた状態でこれらを結合するように
したものであるから、ドアインナパネル基本面に対して
ほぼ垂直な方向における前記取付片部と屈曲片部との相
対的な合わせ位置の調整により、ドアアウタパネルのド
アオープナハンドル締付座面からドアインナパネルまで
の寸法のバラツキを吸収することができ、ドアアウタパ
ネルの変形(デフォーム)やドアオープナハンドルの浮
き等の不具合の発生を防止できる。しかも、本発明に係
るドア構造によれば、ドアオープナハンドルの操作力が
前記取付片部と屈曲片部との結合部に対して剪断方向に
働くこととなるため、結合強度が強くなり、強度の点で
も有利となる。
【0031】また、本発明は、前記ドアオープナハンド
ル及びその連動機構部に対応して前記ドアインナパネル
に設けられる作業用開口の上端部、並びに、前記ドアオ
ープナハンドル及びその連動機構部に対応する前記リー
ンフォースメント部材の上部部分を、前記ドアオープナ
ハンドルと前記連動機構部の作動ロッドの上端部との連
結部よりも上方となるように設定するようにしたもので
あるから、ドアアウタパネルが外部からの過大な衝撃力
により変形してドアオープナハンドルの作動ロッド連結
部がドアインナパネルに向けて移動したとしても、この
作動ロッド連結部とドアインナパネルの作業用開口とは
上下方向において距離を隔てた位置関係にあるためこれ
らの間で干渉を生じることがなく、従ってドアオープナ
ハンドルの作動ロッド連結部や連動機構の作動ロッドが
誤動作してドアが不測に開放された状態になるのを回避
することができる。
【0032】また、本発明は、リーンフォースメント部
材の取付片部のうち車室内側の先端縁を、自動車用ドア
の内面に配設されるドアインナトリムの基本面に対して
交差するように屈曲させるようにしたものであるから、
ドアアウタパネルが外部からの過大な衝撃力により変形
してリーンフォースメント部材がドアインナパネルに向
けて移動したとしても、リーンフォースメント部材の先
端縁はドアインナトリムに突き刺さることなく屈曲変形
してドアインナトリムに対して面接触状態で係合するこ
ととなる。そのため、車室内の荷物がリーンフォースメ
ント部材によって損傷を受けるのを防止できる。その
上、ドアアウタパネルとドアインナパネルとの組付作業
の際に前記先端縁をガイドとして利用することができる
と共に、リーンフォースメント部材の取付片部の強度の
向上を図ることができる。
【0033】また、本発明は、リーンフォースメント部
材の取付片部とドアインナパネルの屈曲片部との結合部
の付近において、ドアインナパネルがドアアウタパネル
の側に近づくような絞り形状部をドアインナパネルに形
成するようにしたものであるから、前記絞り形状部の存
在によりドアインナパネルの強度の向上並びにドアオー
プナハンドルの位置精度の向上を図ることができ、ひい
てはリーンフォースメント部材の小型・軽量化が可能と
なり、リーンフォースメント部材のコストダウンが可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るドア構造を備えた四輪自動車の車
体後部を示す斜視図である。
【図2】上述の四輪自動車のバックドアの要部の分解斜
視図である。
【図3】図1におけるA−A線拡大断面図である。
【図4】図3において矢印Xで示す部分の拡大断面図で
ある。
【図5】図1におけるB−B線拡大断面図である。
【図6】ドアのハンドル操作用開口部分の正面図であ
る。
【図7】従来のドア構造を示す分解斜視図である。
【図8】図7におけるC−C線断面図である。
【図9】従来のドア構造に用いられているリーンフォー
スメント部材の斜視図である。
【図10】図7におけるD−D線断面図である。
【符号の説明】
1 四輪自動車 2 バックドア 3 バックドアオープナハンドル 3a 作動ロッド連結端部 4 ドアインナパネル 5 ドアアウタパネル 6 連動機構部 7 ハンドル操作用開口 8 作動ロッド 8a 上端部 12 リーンフォースメント部材 16a,16b 取付片部 18a,18b 先端縁 19 ドアインナトリム 25 絞り形状部 26 作業用開口 27 連結部 28a,28b 屈曲片部 S2 スポット溶接

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドアオープナハンドル配設部の近傍のド
    アインナパネル部分にドアインナパネル基本面に対して
    ほぼ垂直な屈曲片部を屈曲成形すると共に、前記ドアオ
    ープナハンドル配設部を補強するために前記ドアインナ
    パネルとドアアウタパネルとの間に介在されるリーンフ
    ォースメント部材に前記ドアインナパネルの屈曲片部に
    対向する取付片部を設け、前記リーンフォースメント部
    材の取付片部を前記ドアインナパネルの屈曲片部に摺接
    させた状態でこれらを結合したことを特徴とする自動車
    のドア構造。
  2. 【請求項2】 前記ドアオープナハンドル及びその連動
    機構部に対応して前記ドアインナパネルに設けられる作
    業用開口の上端部、並びに、前記ドアオープナハンドル
    及びその連動機構部に対応する前記リーンフォースメン
    ト部材の上部部分を、前記ドアオープナハンドルと前記
    連動機構部の作動ロッドの上端部との連結部よりも上方
    となるように設定したことを特徴とする請求項1に記載
    の自動車のドア構造。
  3. 【請求項3】 前記リーンフォースメント部材の取付片
    部のうち車室内側の先端縁を、自動車用ドアの内面に配
    設されるドアインナトリムの基本面に対して交差するよ
    うに屈曲させたことを特徴とする請求項1又は2に記載
    の自動車のドア構造。
  4. 【請求項4】 前記リーンフォースメント部材の取付片
    部と前記ドアインナパネルの屈曲片部との結合部の付近
    において、前記ドアインナパネルが前記ドアアウタパネ
    ルの側に近づくような絞り形状部を前記ドアインナパネ
    ルに形成したことを特徴とする請求項1乃至3の何れか
    1項に記載の自動車のドア構造。
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