JPH10214679A - インバータ加熱調理器 - Google Patents

インバータ加熱調理器

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JPH10214679A
JPH10214679A JP1905097A JP1905097A JPH10214679A JP H10214679 A JPH10214679 A JP H10214679A JP 1905097 A JP1905097 A JP 1905097A JP 1905097 A JP1905097 A JP 1905097A JP H10214679 A JPH10214679 A JP H10214679A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スイッチングレギュレータからなる制御用直
流電源回路を用いても、周波数干渉による不快なうなり
音が発生することを防止できるインバータ加熱調理器を
提供する。 【解決手段】 スイッチングレギュレータからなる電源
回路11のスイッチング周波数を、誘導加熱コイル6に
高周波電流を供給するインバータ回路10の出力が最大
となる時の動作周波数に一致させるように設定して、加
熱調理中に両者の周波数差で生じる干渉によって、例え
ば、トッププレート上に載置された鍋37が振動するな
どにより、使用者にとって不快なうなり音が発生するこ
とを防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加熱調理のための
一次側コイルに対して高周波電流を供給するインバータ
回路を備えたインバータ加熱調理器に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】インバータ加熱調理器
例えば誘導加熱調理器は、インバータ回路を用いて一次
側コイルたる誘導加熱コイルに高周波電流を供給し、二
次側コイルに相当する例えば鉄やステンレス等で構成さ
れる鍋を誘導加熱して調理を行うものである。斯様な誘
導加熱調理器は、加熱調理の条件に応じてインバータ回
路の出力を制御するためのマイクロコンピュータなどか
らなる制御回路を有している。
【0003】従来、この制御回路に対して供給する直流
の制御用電源は、その消費電力が比較的低容量であるた
め、100Vの商用交流電源を整流したものを抵抗を用
いて電圧降下させることにより作成していた。
【0004】また、従来は、例えば、インバータ回路等
の電気部品の冷却用に設けられている冷却用ファンには
100Vの交流モータを用いていたが、交流モータは大
形且つ高価であるため、小形且つ安価な直流モータ(例
えば、直流24V)を使用したいという要請があった。
しかしながら、直流モータを使用すると、制御用電源を
含めた直流電源の容量が増加するため、抵抗を用いて電
圧降下させる方式では損失が大きくなってしまう。
【0005】上記の事情から、スイッチングレギュレー
タからなる直流電源回路を使用することにより、制御回
路の制御用電源及び直流モータの駆動用電源を作成する
ことが考えられた。この様な直流電源回路を使用するこ
とによって、必要な電源容量を確保できると共に、トラ
ンスを用いて電源回路を構成する場合に比して全体を小
形且つ軽量とすることができる。
【0006】この場合、インバータ回路から誘導加熱コ
イルに供給される高周波電流の周波数は、可聴周波数領
域を超える領域で且つスイッチング損失が大とならない
ように、一般に、20数KHz程度に設定されている。
そして、直流電源回路のスイッチング周波数も、同様な
理由から30KHz程度に設定されている。
【0007】ところが、誘導加熱調理が開始されると、
直流電源回路及びインバータ回路の両者の動作周波数が
干渉することにより、両者の周波数差が可聴域である数
KHzとなるため、これに伴う鍋の振動が使用者にとっ
ては耳障りなうなり音として知覚されてしまうという問
題が明らかになった。
【0008】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、スイッチングレギュレータからなる
制御用直流電源回路を用いても、周波数干渉による耳障
りなうなり音が発生することを防止できるインバータ加
熱調理器を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載のインバータ加熱調理器は、交流電源
を整流する整流回路と、この整流回路の出力に基づき加
熱調理のための一次側コイルに対して高周波電流を供給
するインバータ回路と、このインバータ回路の動作周波
数を制御する制御手段と、前記整流回路の出力に基づい
て制御用直流電源を作成するスイッチングレギュレータ
からなる制御用直流電源回路とを備え、前記インバータ
回路の動作周波数と前記制御用直流電源回路のスイッチ
ング周波数との一方が、他方に対して略等しいか若しく
は略整数倍に設定されていることを特徴とする。
【0010】斯様に構成すれば、インバータ回路の動作
周波数と制御用直流電源回路のスイッチング周波数との
何れか一方は、他方に略一致するか若しくは他方の略整
数倍となることによって、両者の周波数干渉は生じず、
加熱調理を行う際に耳障りなうなり音が発生することを
防止できる。
【0011】この場合、請求項2に記載したように、前
記制御用直流電源回路を、電気部品を送風冷却する冷却
用ファン駆動用の直流モータに電源を供給する構成とし
ても良い。斯様に構成すれば、冷却用ファンの駆動用と
して小形且つ安価な直流モータを用いることができる。
【0012】請求項3に記載したように、前記インバー
タ回路を、ハーフブリッジ型として構成すると良い。斯
様に構成すれば、加熱調理において出力調整が行われて
もインバータ回路の動作周波数は常に一定となるので、
干渉によるうなり音の発生防止をより容易且つ十分に行
うことができる。
【0013】この場合、請求項4に記載したように、前
記インバータ回路及び前記制御用直流電源回路を、1つ
の発振回路が出力する周波数信号に基づいて動作する構
成とするのが好ましく、斯様に構成すれば、部品点数が
削減される。
【0014】また、請求項5に記載したように、前記イ
ンバータ回路を、共振型として構成し、前記制御用直流
電源回路のスイッチング周波数を、前記インバータ回路
の最大出力となる動作周波数に対して略等しいか若しく
は略整数倍に設定しても良い。斯様に構成すれば、加熱
調理において出力調整が行われるのに伴ってインバータ
回路の動作周波数が変化しても、その出力が最大となる
動作周波数において干渉が生ずることがないから、大き
なうなり音の発生を防止することができる。
【0015】請求項6に記載したように、前記インバー
タ回路を、共振型として構成し、前記制御用直流電源回
路を、そのスイッチング周波数が、前記インバータ回路
の出力調整に伴う動作周波数の変化に追従するように構
成するのが好ましく、斯様に構成すれば、加熱調理にお
いて出力調整が行われるのに伴ってインバータ回路の動
作周波数が変化しても、その変化に制御用直流電源回路
のスイッチング周波数が追従することによって、干渉に
よるうなり音の発生防止をより十分に行うことができ
る。
【0016】また、この場合、請求項7に記載したよう
に、前記制御用直流電源回路を、前記インバータ回路の
動作開始前は一定周波数で動作し、前記インバータ回路
の動作開始後は、その出力調整に伴う動作周波数の変化
に追従するように構成すると良い。斯様に構成すれば、
インバータ回路の動作が停止している間においても、制
御用の直流電源が安定した状態で供給される。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明をインバータ加熱調
理器たる誘導加熱調理器に適用した場合の第1実施例に
ついて図1及び図2を参照して説明する。図1は、誘導
加熱調理器の電気的構成を示す図である。100Vの交
流電源1は、ダイオードブリッジで構成される全波整流
回路(整流回路)2の交流入力端子に接続されており、
全波整流回路2の直流出力端子は、直流母線3a,3b
に夫々接続されている。直流母線3a,3bに間には、
平滑コンデンサ4が接続されていると共に、直流母線3
aには、チョークコイル5が挿入されている。
【0018】また、直流母線3a,3b間には、誘導加
熱コイル(一次側コイル)6及び共振コンデンサ7の並
列回路とIGBT8のコレクタ,エミッタとの直列回路
が接続されている。そのIGBT8のコレクタ,エミッ
タ間には、フライホイールダイオード9が逆並列に接続
されている。尚、誘導加熱コイル6,共振コンデンサ
7,IGBT8及びフライホイールダイオード9は、共
振型のインバータ回路10を構成している。
【0019】次に、電源回路(制御用直流電源回路)1
1の構成について述べる。全波整流回路2の直流出力端
子の正側は、電源回路11内のダイオード12及び電流
制限抵抗13の直列回路を介して、PNP形のトランジ
スタ14のエミッタに接続されている。PNP形のトラ
ンジスタ14のエミッタは、抵抗15を介して自身のベ
ースに接続されており、そのベースは、抵抗16を介し
てNPN形のトランジスタ17のコレクタに接続されて
いる。
【0020】トランジスタ14のコレクタは、コイル1
9を介して電源回路11の直流母線18aに接続されて
いると共にフライホイールダイオード20のカソードに
接続され、そのフライホイールダイオード20のアノー
ドは、直流母線18bに接続されている。尚、この直流
母線18bは、直流母線3bと共にアースに接続されて
いる。
【0021】直流母線18a,18b間には、抵抗21
及び22の直列回路,平滑コンデンサ23並びに図示し
ない冷却ファンを回転駆動するファンモータ(直流モー
タ)24と常開形のスイッチ24aとの直列回路が接続
されており、抵抗21及び22の共通接続点は、電源制
御回路25の入力端子に接続されている。
【0022】発振回路26は、周波数22KHzの矩形
波信号を出力するように設定されており、この矩形波信
号は、電源制御回路25に与えられるようになってい
る。尚、スイッチ24aは、後述する操作部36から与
えられる操作信号によって開閉制御されるようになって
いる。
【0023】そして、電源制御回路25は、抵抗21及
び22によって分圧された直流母線18a,18b間の
検出電圧Vdを内部で設定されている基準電圧Vrと比
較して、両者の差(Vr−Vd)が大である程正パルス
幅のデューティ比が大となる矩形波信号Spを出力端子
に出力するようになっている(図2参照)。この場合、
矩形波信号Spの周波数は、発振回路26の周波数22
KHzと同一である。また、Vd≧Vrとなる場合は、
電源制御回路25の出力は停止される。尚、直流母線1
8a,18b間の電圧は、ファンモータ24の駆動用と
して例えば24Vとなるよう後述の様に制御される。
【0024】電源制御回路25の出力端子は、負論理出
力のドライバ27を介してNPN形のトランジスタ28
のベースに接続されている。トランジスタ28のコレク
タは、12Vの制御用電源にダイオード30及び抵抗2
9の直列回路を介して接続されていると共に、NPN形
のトランジスタ17のベースに接続されており、トラン
ジスタ28のエミッタは、トランジスタ17のエミッタ
と共にアースに接続されている。
【0025】尚、12Vの制御用電源は、直流母線18
a,18bに接続されている定電圧回路31によって作
成されるものである。また、この定電圧回路31は、イ
ンバータ回路10を制御する制御装置(制御手段)32
に対しても、5V程度の制御用電源を供給するようにな
っている。
【0026】次に、制御装置32の構成について述べ
る。タイミング回路33の入力端子は、IGBT8のコ
レクタ及びエミッタ(アース)に夫々接続されており、
タイミング回路33は、IGBT8のコレクタ−エミッ
タ間電圧がゼロ付近に低下するタイミングを検出して、
その検出信号を出力制御回路34に出力するようになっ
ている。
【0027】出力制御回路34の出力端子は、駆動回路
35を介してIGBT8のゲートに接続されている。出
力制御回路34は、操作部36から与えられる操作信号
に応じて、タイミング回路33の検出信号に基づき所定
周波数のオンオフ信号をゲート信号としてIGBT8に
出力するようになっている。
【0028】次に、第1実施例の作用について説明す
る。先ず、電源回路11の動作について述べる。電源制
御回路25は、上述のように、抵抗21及び22によっ
て分圧された検出電圧Vdと基準電圧Vrとの差(Vr
−Vd)に応じたデューティ比の矩形波信号Spを出力
する(図2参照)。
【0029】矩形波信号Spがハイレベルの時は、トラ
ンジスタ28はオフ状態であり、トランジスタ17はベ
ース電流が流れてオン状態となる。トランジスタ17が
オン状態であれば、トランジスタ14にもベース電流が
流れてオン状態となって、直流母線18a,18b間の
平滑コンデンサ23には、コイル19を介して充電電流
が流れる。
【0030】この様に、トランジスタ14が基準電圧V
rと検出電圧Vdとの差に応じて22KHzの周波数で
スイッチングされることにより、直流母線18a,18
b間の電圧は24Vに維持される。即ち、電源回路11
は、スイッチングレギュレータとして構成されている。
【0031】そして、使用者が操作部36において入力
操作を行い加熱調理を開始する場合は、ファンモータ2
4のスイッチ24aに制御信号が与えられて閉状態とな
ることにより、ファンモータ24は通電されて冷却ファ
ンが回転駆動され、加熱調理器内部の各電気部品を送風
冷却する。
【0032】次に、誘導加熱コイル6の上部に図示しな
いトッププレートを介して載置される鍋(誘導加熱調理
に適した鉄やステンレスなどからなる)37を加熱して
調理を行う場合の、インバータ回路10及びその制御装
置32の作用について説明する。
【0033】先ず、出力制御回路34が駆動回路35
を介してIGBT8のゲートにオン信号を与えると、電
流が平滑コンデンサ4,直流母線3a,誘導加熱コイル
6,IGBT8及び直流母線3bの経路で流れる。 次に、出力制御回路34がIGBT8のゲートにオフ
信号を与えると、誘導加熱コイル6に蓄積されている磁
気エネルギが遅れ電流となって、共振コンデンサ7を充
電する。
【0034】遅れ電流による共振コンデンサ7の充電
が終了すると、共振コンデンサ7は、蓄積された電荷を
誘導加熱コイル6に対して放電する。 共振コンデンサ7の放電が終了すると、誘導加熱コイ
ル6の逆方向の遅れ電流が、直流母線3a,平滑コンデ
ンサ4,直流母線3b,フライホイールダイオード9及
び誘導加熱コイル6の経路で流れる。 以上の過程を、タイミング回路33が検出するIGBT
8のコレクタ−エミッタ間電圧のゼロクロス点に基づく
タイミングをもって周期的に繰返すことにより、インバ
ータ回路10は、誘導加熱コイル6に高周波電流を供給
して鍋37を誘導加熱する。
【0035】この時、使用者が操作部36において行う
入力操作に応じた誘導加熱調理、即ちインバータ回路1
0の出力調整は、においてIGBT8がオンしている
期間の長短を以て、誘導加熱コイル6に流す電流量を調
整することによって行われる。即ち、加熱出力を大とす
る場合には、IGBT8のオン期間を長くして誘導加熱
コイル6に流す電流量を多くし、逆に、加熱出力を小と
する場合には、IGBT8のオン期間を短くして誘導加
熱コイル6に流す電流量を少なくする。
【0036】上記調整の実際の制御は、出力制御回路3
4が出力するオンオフ信号の周波数(インバータ回路1
0の動作周波数)によって決定される。即ち、IGBT
8のオン期間を短くする場合の動作周波数は高くなり、
オン期間を長くする場合の動作周波数は低くなる。その
周波数は、例えば、出力最小の場合には28KHz,出
力最大の場合には22KHz程度となる範囲で変化す
る。
【0037】而して、電源回路11におけるスイッチン
グ周波数は、発振回路26により出力される矩形波信号
の周波数22KHzに合わせて設定されており、インバ
ータ回路10の出力が最大となった時に、その動作周波
数と電源回路11のスイッチング周波数とが一致するよ
うになっている。
【0038】以上のように本実施例によれば、電源回路
11のスイッチング周波数を、インバータ回路10の出
力が最大となる時の動作周波数に一致するように設定し
たので、従来とは異なり、加熱調理中に両者の周波数差
で生じる干渉によって、例えばトッププレート上に載置
された振動発生源たる鍋37が振動するなどして耳障り
なうなり音が発生することがなく、使用者は、より快適
に調理を行うことができる。
【0039】また、インバータ回路10の出力が最大以
外の場合には、その出力が低下するにつれて両者の周波
数差が大きくなる。従って、出力が高い場合に生じるう
なり音は低周波であり、また、うなり音が使用者にとっ
て不快感を与える周波数領域に達する場合には、インバ
ータ回路10の出力は十分低下しているので、使用者に
知覚されることは殆どない。
【0040】更に、本実施例によれば、電源回路11
は、冷却ファン駆動用のファンモータ24にも駆動用電
源を供給するようにしたので、小形且つ安価な直流モー
タを用いることにより加熱調理器を小形且つ低価格で構
成することができる。
【0041】図3は本発明の第2実施例を示すものであ
り、第1実施例と同一部分には同一符合を付して説明を
省略し、以下異なる部分についてのみ説明する。第2実
施例においては、第1実施例における電源回路11の電
源制御回路25が、電源制御回路25aに置き換わって
おり、電源回路(制御用直流電源回路)11aとなって
いる。その電源制御回路25aは、制御装置32の出力
制御回路34がIGBT8に対して出力するオンオフ信
号と同じ信号が与えられるようになっている。その他は
第1実施例と同様の構成である。
【0042】次に、第2実施例の作用について説明す
る。電源制御回路25aは、加熱調理が行われておらず
インバータ回路10が動作する前は、第1実施例と同様
に発振回路26が出力する22KHzの矩形波信号によ
って、トランジスタ14をスイッチングして制御用電源
を作成する。
【0043】そして、加熱調理が開始されてインバータ
回路10が動作した後は、制御装置32の出力制御回路
34が出力するオンオフ信号の周波数、即ち、インバー
タ回路10の動作周波数に応じて、トランジスタ14を
スイッチングするように切替える。従って、加熱調理の
開始後は、電源回路11aのスイッチング周波数はイン
バータ回路10の動作周波数に追従して変化するように
なる。
【0044】以上のように第2実施例によれば、電源回
路11aは、インバータ回路10が動作する前は、発振
回路26が出力する一定周波数の矩形波信号によりトラ
ンジスタ14をスイッチングして制御用電源を作成し、
インバータ回路10が動作した後は、スイッチング周波
数がインバータ回路10の動作周波数に追従して変化す
るようにしたので、スイッチング周波数はインバータ回
路10の動作周波数に常に等しくなり、両者の干渉によ
るうなり音の発生防止を一層確実にすることができる。
【0045】図4は本発明の第3実施例を示すものであ
り、第1実施例と同一部分には同一符合を付して説明を
省略し、以下異なる部分についてのみ説明する。第3実
施例においては、第1実施例における共振形のインバー
タ回路10に代えて、ハーフブリッジ形のインバータ回
路38が設けられている。
【0046】直流母線3a,3b間には、1つのアーム
を構成するIGBT39及び40のコレクタ及びエミッ
タが夫々接続されており、そのIGBT39及び40の
コレクタ−エミッタ間には、フライホイールダイオード
41及び42が夫々逆並列に接続されている。また、直
流母線3a,3b間には、コンデンサ43及び44の直
列回路が接続されており、それらの共通接続点とIGB
T39及び40のエミッタ及びコレクタとの間には、誘
導加熱コイル(一次側コイル)45が接続されている。
以上がインバータ回路38を構成している。
【0047】インバータ回路38の制御装置(制御手
段)46は、第1実施例におけるタイミング回路33の
代わりに、一定周波数(例えば、22KHz)の信号を
出力する発振回路47を有しており、その発振回路47
の出力信号は、出力制御回路48に与えられるようにな
っている。そして、出力制御回路48は、駆動回路50
を介してIGBT39及び40のゲートに夫々オンオフ
信号を与えるようになっている。以上が制御装置46を
構成している。
【0048】また、電源回路(制御用直流電源回路)1
1bの電源制御回路25は、第1実施例における発振回
路26の代わりに、発振回路47から出力信号(周波数
信号)を得るように構成されている。その他は第1実施
例と同様の構成である。
【0049】次に、第3実施例の作用について説明す
る。先ず、インバータ回路38の動作について述べる。 正側のIGBT39がオン状態になると、電流は、直
流母線3a,IGBT39,誘導加熱コイル45,コン
デンサ44及び直流母線3bの経路で流れ、コンデンサ
44が充電される。 次に、IGBT39がオフ状態になると、遅れ電流
が、誘導加熱コイル45,コンデンサ44及びフライホ
イールダイオード42の経路で流れる。 そして、コンデンサ44が放電に転じると、誘導加熱
コイル45,フライホイールダイオード41,直流母線
3a,平滑コンデンサ4,直流母線3b及びコンデンサ
44の経路で放電電流が流れる。
【0050】続いて、負側のIGBT40がオン状態
になると、電流は、直流母線3a,コンデンサ43,誘
導加熱コイル45,IGBT40及び直流母線3bの経
路で流れ、コンデンサ43が充電される。 次に、IGBT40がオフ状態になると、遅れ電流
が、誘導加熱コイル45,フライホイールダイオード4
1及びコンデンサ43の経路で流れる。 そして、コンデンサ43が放電に転じると、直流母線
3a,平滑コンデンサ4,直流母線3b,フライホイー
ルダイオード42,誘導加熱コイル45及びコンデンサ
43の経路で放電電流が流れる。
【0051】IGBT39,40は、以上のように交互
にオンオフが繰返される。尚、コンデンサ44,43の
充放電については、IGBT39,40が夫々オンオフ
される場合につき分けて説明したが、実際の動作におい
ては、コンデンサ44が充電(放電)されている時はコ
ンデンサ43が同時に放電(充電)するような電流ルー
プが形成されている。
【0052】斯様な構成のハーフブリッジ型のインバー
タ回路38においては、発振回路47が出力する一定周
波数の信号に基づいてIGBT39,40が夫々交互に
オンオフされるので、動作周波数は一定である。そし
て、加熱調理の出力調整は、動作周波数が一定の状態に
おいてデューティ比を変化させることにより行われる
(デューティ比が大となるにつれて、出力が大とな
る)。
【0053】従って、電源回路11bにおいても、発振
回路47が出力する一定周波数の信号を受けてスイッチ
ング動作を行うように構成することにより、インバータ
回路38の動作周波数と電源回路11bのスイッチング
周波数を等しくすることが可能となる。
【0054】以上のように第3実施例によれば、ハーフ
ブリッジ型のインバータ回路38を用いたので、その動
作周波数は常に一定であるから、電源回路11bのスイ
ッチング周波数をその一定の動作周波数に合わせるだけ
で、両者の干渉によるうなり音の発生防止を容易且つ十
分に行うことができる。また、インバータ回路38と電
源回路11bとを一つの発振回路47が出力する信号に
基づいて動作させることができるので、部品点数をより
削減することができる。
【0055】本発明は上記し且つ図面に記載した実施例
にのみ限定されるものではなく、次のような変形または
拡張が可能である。第1実施例において、電源回路11
のスイッチング周波数を、インバータ回路10の出力が
最大となる時の動作周波数22KHzの整数倍、例えば
44KHzに設定しても良い。逆に、インバータ回路1
0の出力が最大となる時の動作周波数を、電源回路11
のスイッチング周波数22KHzの整数倍、例えば44
KHzとなるように設定しても良い。斯様な場合でも、
一方の基本周波数が他方の整数倍であるから、同様にう
なり音の発生を防止することができる。また、インバー
タ回路10の動作周波数に電源回路11のスイッチング
周波数を一致させる場合、必ずしもインバータ回路10
の出力が最大となる動作周波数に一致させる必要はな
い。例えば、使用者の聴感上干渉によるうなり音が最大
となる動作周波数が、加熱調理器の筐体構造などの影響
により出力が最大となる動作周波数以外となる場合など
は、その聴感上うなり音が最大となる動作周波数に合わ
せて一致させれば良い。
【0056】ファンモータ24の駆動用電源は、電源回
路11,11a及び11b以外の別個の電源から供給し
ても良い。また、設計条件等に応じて、冷却ファン駆動
用のモータを交流モータで構成しても良い。第3実施例
において、必ずしもインバータ回路38と電源回路11
bとを一つの発振回路47によって動作させるさせる必
要はなく、夫々別個の発振回路によって動作させるよう
にしても良い。インバータ回路10の動作周波数の範囲
は、22〜28KHzに限ることなく適宜変更して良
く、電源回路11のスイッチング周波数は、それに合わ
せて適宜一致させるようにすれば良い。誘導加熱調理器
に限ることなく、例えば電子レンジなどに適用しても良
く(この場合、一次側コイルに相当するものはマグネト
ロンに印加する電圧を昇圧する高圧トランスの低圧側コ
イルであり、振動発生源はコアである)、要は、一次側
コイルに高周波電流を供給するインバータ回路とスイッ
チングレギュレータからなる制御用直流電源回路とを備
えているインバータ加熱調理器であれば適用が可能であ
る。
【0057】
【発明の効果】本発明は以上説明した通りであるので、
以下の効果を奏する。請求項1記載のインバータ加熱調
理器によれば、インバータ回路の動作周波数と制御用直
流電源回路のスイッチング周波数との何れか一方は、他
方と略一致するか若しくは他方の略整数倍となるので、
両者の周波数干渉は生じず、加熱調理を行う際に耳障り
なうなり音が発生することを防止でき、使用者は、快適
に調理を行うことができる。
【0058】請求項2記載のインバータ加熱調理器によ
れば、制御用直流電源回路は、冷却用ファン駆動用の直
流モータに電源を供給するので、小形且つ安価な直流モ
ータを用いて、全体の小形化及び低価格化を図ることが
できる。
【0059】請求項3記載のインバータ加熱調理器によ
れば、インバータ回路をハーフブリッジ型としたので、
加熱調理において出力調整が行われてもインバータ回路
の動作周波数は常に一定となり、干渉によるうなり音の
発生防止をより容易且つ十分に行うことができる。
【0060】請求項4記載のインバータ加熱調理器によ
れば、インバータ回路及び制御用直流電源回路を1つの
発振回路が出力する周波数信号に基づいて動作するよう
にしたので、部品点数を削減することができる。
【0061】請求項5記載のインバータ加熱調理器によ
れば、加熱調理において出力調整が行われるのに伴って
共振型のインバータ回路の動作周波数が変化しても、そ
の出力が最大となる動作周波数において干渉が生ずるこ
とがないから、大きなうなり音の発生を防止することが
できる。
【0062】請求項6記載のインバータ加熱調理器によ
れば、加熱調理において出力調整が行われるのに伴って
共振型のインバータ回路の動作周波数が変化しても、そ
の変化に制御用直流電源回路のスイッチング周波数が追
従するので、干渉によるうなり音の発生防止をより十分
に行うことができる。
【0063】請求項7記載のインバータ加熱調理器によ
れば、制御用直流電源回路を、インバータ回路の動作開
始前は一定周波数で動作し、インバータ回路の動作開始
後はその出力調整に伴う動作周波数の変化に追従するよ
うにしたので、インバータ回路の動作が停止している間
においても、制御用の直流電源を安定した状態で供給す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を誘導加熱調理器に適用した場合の第1
実施例を示す電気的構成図
【図2】電源回路の制御信号波形を示す図
【図3】本発明の第2実施例を示す図1相当図
【図4】本発明の第3実施例を示す図1相当図
【符号の説明】
2は全波整流回路(整流回路)、6は誘導加熱コイル
(一次側コイル)、10はインバータ回路、11,11
a及び11bは電源回路(制御用直流電源回路)、24
はファンモータ(直流モータ)、32は制御装置(制御
手段)、38はインバータ回路、45は誘導加熱コイル
(一次側コイル)、46は制御装置(制御手段)、47
は発振回路を示す。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流電源を整流する整流回路と、 この整流回路の出力に基づき加熱調理のための一次側コ
    イルに対して高周波電流を供給するインバータ回路と、 このインバータ回路の動作周波数を制御する制御手段
    と、 前記整流回路の出力に基づいて制御用直流電源を作成す
    るスイッチングレギュレータからなる制御用直流電源回
    路とを備え、 前記インバータ回路の動作周波数と前記制御用直流電源
    回路のスイッチング周波数との一方が、他方に対して略
    等しいか若しくは略整数倍に設定されていることを特徴
    とするインバータ加熱調理器。
  2. 【請求項2】 前記制御用直流電源回路は、電気部品を
    送風冷却する冷却用ファン駆動用の直流モータに電源を
    供給するようになっていることを特徴とする請求項1記
    載のインバータ加熱調理器。
  3. 【請求項3】 前記インバータ回路は、ハーフブリッジ
    型として構成されていることを特徴とする請求項1また
    は2記載のインバータ加熱調理器。
  4. 【請求項4】 前記インバータ回路及び前記制御用直流
    電源回路は、1つの発振回路が出力する周波数信号に基
    づいて動作することを特徴とする請求項3記載のインバ
    ータ加熱調理器。
  5. 【請求項5】 前記インバータ回路は、共振型として構
    成されており、 前記制御用直流電源回路のスイッチング周波数は、前記
    インバータ回路の最大出力となる動作周波数に対して略
    等しいか若しくは略整数倍に設定されていることを特徴
    とする請求項1または2記載のインバータ加熱調理器。
  6. 【請求項6】 前記インバータ回路は、共振型として構
    成されており、 前記制御用直流電源回路は、そのスイッチング周波数
    が、前記インバータ回路の出力調整に伴う動作周波数の
    変化に追従するように構成されていることを特徴とする
    請求項1または2記載のインバータ加熱調理器。
  7. 【請求項7】 前記制御用直流電源回路は、前記インバ
    ータ回路の動作開始前は一定周波数で動作し、前記イン
    バータ回路の動作開始後は、その出力調整に伴う動作周
    波数の変化に追従するように構成されていることを特徴
    とする請求項6記載のインバータ加熱調理器。
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