JPH10212207A - ゴキブリ忌避剤含有電子部品材料およびそれを用いた電子部品 - Google Patents
ゴキブリ忌避剤含有電子部品材料およびそれを用いた電子部品Info
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Abstract
もゴキブリ忌避性を有し、電子機器に用いても信頼性の
あるゴキブリ忌避剤含有電子部品材料を提供することを
目的とする。 【解決手段】 絶縁層11上に導電層12を設け、はん
だ付け等の実装用ランド以外の導電層をソルダレジスト
13で被覆し、その上にゴキブリ忌避剤を含有しかつシ
リカやタルク等のフィラーを含有したペーストを形成し
たプリント配線板を用いてゴキブリ忌避性を持たせる。
Description
飲食業等で用いられる電子機器等、すなわちゴキブリに
より信頼性を損なわれる可能性のある電子機器のゴキブ
リ忌避に有効なゴキブリ忌避剤含有電子部品材料および
それを用いた電子部品に関するものである。
は想定しておらず、かつゴキブリの死骸や糞による電子
機器の不具合に遭遇することは稀であった。そのため、
ゴキブリ対策自身を電子機器内に施すことはなく、その
環境全体でのゴキブリ対策に努めていた。
食産業の伸長に伴い業務用調理場および飲食業等で用い
られる電子機器例えば電化調理機器や業務用電話機の信
頼性を要求する声が高まり、電子機器自身のゴキブリ対
策が必要になりつつある。
策を施したい場所に付着、塗布、放置等により用いられ
ていたが、従来のゴキブリ忌避対策をそのまま電子機器
の部材に用いると電子機器を作製する上ではんだリフロ
ーやはんだフロー等の熱負荷に対して、蒸発、分解等が
起こりそのままではプリント配線板上に用いることがで
きない。また、電子機器を作製する上での熱負荷後に樹
脂とゴキブリ忌避剤を混合した材料を塗布する技術は紹
介されていた(特開平8−275713号公報、特開平
8−275714号公報)が、この従来の構成の樹脂を
プリント配線板及び電子部品上に用いることはプリント
配線板及び電子部品としての最低限の信頼性である構成
の樹脂の密着性が確保できないし、部品実装時の熱負荷
工程後にこの従来の樹脂を塗布するには電子機器を作製
する工程上で複雑かつ煩雑であった。
忌避剤でははんだリフローの最高到達温度240℃やは
んだフローの250℃(はんだ槽設定温度)では一部の
ゴキブリ忌避剤が蒸発、分解しゴキブリ忌避性を大きく
劣化させる。また、同様の熱負荷後にプリント配線板お
よび電子部品上のゴキブリ忌避剤の密着性が確保できな
い。
リフローやはんだフロー後でもゴキブリ忌避性を有し、
かつ電子機器に用いるに際しての信頼性(密着性)を確
保できるゴキブリ忌避剤含有電子部品材料、およびそれ
を用いた電子部品を提供することである。
に本発明は、主剤エポキシ樹脂、硬化剤、反応促進剤、
溶剤、ゴキブリ忌避剤を主成分として構成され、主剤エ
ポキシ樹脂100重量部に対してゴキブリ忌避剤5〜1
50重量部含有し、かつシリカやタルク等のフィラーを
含有したペーストから構成されている。
いた場合ゴキブリ忌避剤が全体に分散されてゴキブリ忌
避性が著しく効果を発揮することになる。
は、主剤エポキシ樹脂、硬化剤、反応促進剤、溶剤、ゴ
キブリ忌避剤を主成分として構成され、主剤エポキシ樹
脂100重量部に対してゴキブリ忌避剤5〜150重量
部含有しかつシリカやタルク等のフィラーを含有してな
るペーストとしたものであり、溶剤の含有によりペース
トの塗膜形成(印刷、硬化等)の際にペースト全体(3
次元的)にゴキブリ忌避剤が分散されゴキブリ忌避性を
発揮するという作用を有する。
ポキシアクリレート、反応性希釈剤、光開始剤、ゴキブ
リ忌避剤を主成分として構成され、主剤エポキシアクリ
レート100重量部に対してゴキブリ忌避剤2〜100
重量部含有しかつシリカやタルク等のフィラーを含有し
てなるペーストとしたものであり、ペーストの塗膜形成
(印刷、硬化等)の際に主剤エポキシアクリレートの硬
化機構からゴキブリ忌避剤が除外される構成になり、本
発明のペーストの塗膜表面にゴキブリ忌避剤が浮き上が
りゴキブリ忌避剤の含有量を少なくしてもゴキブリの触
覚に触れる表面層にゴキブリ忌避剤が多く分散し十分な
ゴキブリ忌避性を発揮するという作用を有する。
ポキシ樹脂、反応性希釈剤、光開始剤、硬化剤、反応促
進剤、溶剤、ゴキブリ忌避剤を主成分として構成され、
主剤エポキシ樹脂100重量部に対してゴキブリ忌避剤
5〜100重量部含有しかつシリカやタルク等のフィラ
ーを含有してなるペーストとしたものであり、溶剤の含
有によりペーストの塗膜仮乾燥、硬化の際に本ペースト
全体(3次元的)にゴキブリ忌避剤の一部が分散されゴ
キブリ忌避性を発揮する本発明の請求項1の作用と、ペ
ーストの塗膜露光(紫外線硬化)の際に主剤エポキシア
クリレートの硬化機構からゴキブリ忌避剤が除外される
構成になりペーストの塗膜表面にゴキブリ忌避剤の一部
が浮き上がりゴキブリ忌避剤の含有量を少なくしてもゴ
キブリの触覚に触れる表面層にゴキブリ忌避剤が多く分
散し十分なゴキブリ忌避性を発揮する発明の請求項2の
作用とを有する。
ポキシ樹脂、硬化剤、反応促進剤、溶剤、ゴキブリ忌避
剤を主成分として構成され、主剤エポキシ樹脂100重
量部に対してゴキブリ忌避剤5〜150重量部含有しか
つシリカやタルク等のフィラー及び酸化チタン等の着色
顔料を含有してなるペーストとしたものであり、溶剤の
含有によりペーストの塗膜形成(印刷、硬化等)の際に
ペースト全体(3次元的)にゴキブリ忌避剤が分散され
ゴキブリ忌避性を発揮すると共にプリント配線板等の部
品配置図用及び文字印刷用のインキをも兼ねるという作
用を有する。
ポキシ樹脂、硬化剤、反応促進剤、溶剤、ゴキブリ忌避
剤を主成分として構成されフタロシアニングリーン等の
着色顔料を含有し、主剤エポキシ樹脂100重量部に対
してゴキブリ忌避剤8〜120重量部含有しかつシリカ
やタルク等のフィラーを含有してなるソルダレジストと
したものであり、ソルダレジレストとして導電層の絶縁
性を確保しはんだ付けから導電層回路を保護すると共
に、溶剤の含有によりソルダレジストの塗膜形成(印
刷、硬化等)の際にソルダレジスト全体(3次元的)に
ゴキブリ忌避剤が分散されゴキブリ忌避性を発揮すると
いう作用を有する。
ポキシアクリレート、反応性希釈剤、光開始剤、ゴキブ
リ忌避剤を主成分として構成されフタロシアニングリー
ン等の着色顔料を含有し、主剤エポキシアクリレート1
00重量部に対してゴキブリ忌避剤5〜80重量部含有
しかつシリカやタルク等のフィラーを含有してなるソル
ダレジストとしたものであり、ソルダレジストとして導
電層の絶縁性を確保しはんだ付けから導電層回路を保護
すると共に、ソルダレジストの塗膜形成(印刷、硬化
等)の際に主剤エポキシアクリレートの硬化機構からゴ
キブリ忌避剤が除外される構成になりソルダレジストの
塗膜表面にゴキブリ忌避剤が浮き上がりゴキブリ忌避剤
の含有量を少なくしてもゴキブリの触覚に触れる表面層
にゴキブリ忌避剤が多く分散し十分なゴキブリ忌避性を
発揮するという作用を有する。
ポキシ樹脂、反応性希釈剤、光開始剤、硬化剤、反応促
進剤、溶剤、ゴキブリ忌避剤を主成分として構成されフ
タロシアニングリーン等の着色顔料を含有し、主剤エポ
キシ樹脂100重量部に対してゴキブリ忌避剤10〜8
0重量部含有しかつシリカやタルク等のフィラーを含有
してなるソルダレジストとしたものであり、ソルダレジ
ストとして導電層の絶縁性を確保しはんだ付けから導電
層回路を保護すると共に、溶剤の含有によりソルダレジ
ストの塗膜仮乾燥、硬化の際にソルダレジスト全体(3
次元的)にゴキブリ忌避剤の一部が分散されゴキブリ忌
避性を発揮する本発明の請求項5の作用と、ソルダレジ
ストの塗膜露光(紫外線硬化)の際に主剤エポキシアク
リレートの硬化機構からゴキブリ忌避剤が除外される構
成になりソルダレジストの塗膜表面にゴキブリ忌避剤の
一部が浮き上がりゴキブリ忌避剤の含有量を少なくして
もゴキブリの触覚に触れる表面層にゴキブリ忌避剤が多
く分散し十分なゴキブリ忌避性を発揮する本発明の請求
項6の作用とを有する。
ラスのクロスもしくはガラス不織布または紙に主剤エポ
キシ樹脂、硬化剤、反応促進剤、溶剤及びゴキブリ忌避
剤を主成分として構成されるワニスを含浸、仮乾燥させ
構成され、主剤エポキシ樹脂100重量部に対してゴキ
ブリ忌避剤10〜80重量部含有させたプリプレグとし
たものであり、プリント配線板平面内で均一なゴキブリ
忌避性を発揮するために溶剤の含有によりプリプレグの
仮乾燥の際にプリプレグの絶縁層に全体にゴキブリ忌避
剤が分散されると共にプリプレグを用いることによりあ
らゆる層構成のプリント配線板用基材に本発明の主目的
たるゴキブリ忌避性を持たせ得るという作用を有する。
ポキシ樹脂、硬化剤、反応促進剤、溶剤、ゴキブリ忌避
剤を主成分として構成され、主剤エポキシ樹脂100重
量部に対してゴキブリ忌避剤10〜80重量部含有して
なる絶縁層樹脂としたものであり、プリント配線板の平
面内で均一なゴキブリ忌避性を発揮するために溶剤の含
有によりゴキブリ忌避剤含有絶縁層樹脂の仮乾燥の際に
絶縁層樹脂全体にゴキブリ忌避剤が分散されると共に絶
縁層樹脂を用いることによりあらゆる層構成のブリント
配線板用基材に本発明の主目的たるゴキブリ忌避性を持
たせ得るという作用を有する。
エポキシ樹脂、硬化剤、反応促進剤、ゴキブリ忌避剤を
主成分として構成され、主剤エポキシ樹脂100重量部
に対してゴキブリ忌避剤10〜80重量部含有してなる
熱硬化型樹脂フィルムとしたものであり、プリント配線
板の平面内で均一なゴキブリ忌避性を発揮するためにゴ
キブリ忌避剤含有絶縁樹脂フィルム作製(フィルム仮乾
燥)の際に溶剤の含有により樹脂フィルム全体にゴキブ
リ忌避剤が分散されると共に樹脂フィルムを用いること
によりあらゆる層構成のプリント配線板用基材に本発明
の主目的たるゴキブリ忌避性を持たせ得るという作用を
有する。
明の請求項1〜10に記載のゴキブリ忌避剤として、熱
分解温度等が250℃以上の神経伝達系忌避薬剤を用い
ることを特徴としたものであり、ゴキブリの侵入に際し
て、ゴキブリの触角、前脚の接触における皮膚刺激を利
用するものである。
明の請求項11に記載の神経伝達系忌避薬剤としてピレ
スロイド系薬剤を用いることを特徴としたものであり、
このゴキブリ忌避剤を塗工したプリント配線板及び電子
部品は、生活環境及び食品取扱い作業上で用いられる電
化製品に応用されることから、蒸気圧の低い材料であっ
てもプリント配線板及び電子部品から蒸発等した場合で
も人体に対する安全性および環境汚染性の低さが必要不
可欠である。ピレスロイド系薬剤を混合薬剤とすること
により上記安全性および環境安全性を確保するという作
用を有する。
層上に導電層を設け、はんだ付け等の実装用ランド以外
の導電層をソルダレジストで被覆し、その上に本発明の
請求項1〜3に記載のペーストのうち少なくとも一つの
ゴキブリ忌避剤含有ペーストを塗布形成したプリント配
線板としたものであり、フィラーを含有することによ
り、電子機器作製時の熱負荷後でも応力緩和を実現し従
来のソルダレジストと同等の信頼性(密着性)を確保す
る。かつゴキブリ忌避剤がシリカ等のフィラーに吸着
し、このフィラー分がゴキブリ忌避剤の分散性を助け、
ゴキブリが熱誘引により、もしくは餌誘引により電子機
器内に侵入しようとしても本発明のプリント配線板にゴ
キブリの触覚が接触した途端にプリント配線板に含有さ
れた上記構成のゴキブリ忌避剤により電子機器内への侵
入を諦め得るという作用を有する。
層上に導電層を設け、はんだ付け等の実装用ランド以外
の導電層をソルダレジストで被覆し、その上に本発明の
請求項4に記載のペーストで部品配置図を形成すると共
に外周部10cm以上の幅で被覆したプリント配線板とし
たものであり、フィラーを含有することにより電子機器
作製時の熱負荷後でも応力緩和を実現し従来の部品配置
図(ロードマップ)と同等の信頼性(密着性)を確保す
る。かつゴキブリ忌避剤がシリカ等のフィラーに吸着
し、このフィラー分がゴキブリ忌避剤の分散性を助け、
ゴキブリが熱誘引により、もしくは餌誘引により電子機
器内に侵入しようとしても本発明のプリント配線板にゴ
キブリの触覚が接触(プリント配線板の外周部にゴキブ
リの体長を超える10cm以上の範囲にゴキブリ忌避剤が
配置され接触)した途端にプリント配線板に含有された
上記構成のゴキブリ忌避剤により電子機器内への侵入を
諦め得るという作用を有する。
層上に導電層を設け、はんだ付け等の実装用ランド以外
の導電層を本発明の請求項5〜7に記載のソルダレジス
トで被覆したプリント配線板としたものであり、フィラ
ーを含有することにより、電子機器作製時の熱負荷後で
も応力緩和を実現し従来のソルダレジストと同等の信頼
性(密着性)を確保し、ゴキブリが熱誘引によりもしく
は餌誘引により電子機器内に侵入しようとしても本発明
のプリント配線板にゴキブリの触覚が接触した途端にプ
リント配線板に含有された上記構成のゴキブリ忌避剤に
より電子機器内への侵入を諦め得ると共にソルダレジス
ト(導電層の絶縁性を確保しはんだ付けから導電層回路
を保護する機能を有する)をも兼用するという作用を有
する。
ント配線板用に少なくとも最外層側に本発明の請求項8
に記載のプリプレグを銅箔で挟んで加温、加圧して作製
するゴキブリ忌避剤含有銅張積層板に導電層回路を形成
し導電層回路のはんだ付け等の実装用ランド以外の導電
層をソルダレジストで被覆し、積層板の絶縁層を露出さ
せてなる両面もしくは片面プリント配線板としたもので
あり、ソルダレジストの使用量を削減し、溶剤の含有に
より本発明の請求項8の銅張積層板の加温、加圧硬化の
際に本積層板の絶縁層全体にゴキブリ忌避剤が分散され
積層板のゴキブリ忌避剤含有絶縁層を露出させることで
ゴキブリ忌避性を発揮するという作用を有する。
回路層用に通常のガラス−エポキシ樹脂で絶縁層を構成
した内層用銅張積層板に導電層回路を形成し、少なくと
も最外層側に接続する絶縁層に本発明の請求項8に記載
のプリプレグを用い、かつその外側から外層回路層用の
銅箔で挟み、加温、加圧して作製するゴキブリ忌避剤含
有銅張積層板に外層用導電層回路を形成し導電層回路の
はんだ付け等の実装用ランド以外の導電層をソルダレジ
ストで被覆し、積層板の絶縁層を露出させてなる多層プ
リント配線板としたものであり、ソルダレジストの使用
量を削減し、溶剤の含有により銅張積層板の加温、加圧
硬化の際に積層板の絶縁層全体にゴキブリ忌避剤が分散
され積層板のゴキブリ忌避剤含有絶縁層を露出させるこ
とでゴキブリ忌避性を発揮するという作用を有する。
回路層用に通常のガラス−エポキシ樹脂で絶縁層を構成
した内層用銅張積層板に導電層回路を形成し、外層側に
接続する絶縁層に通常のガラス−エポキシ樹脂で構成し
たプリプレグを用い、かつ少なくとも最外層側に接続す
る絶縁層として本発明の請求項8に記載のプリプレグを
加温、加圧して作製した銅張積層板で挟み、加温、加圧
して作製するゴキブリ忌避剤含有銅張積層板に外層用導
電層回路を形成し導電層回路のはんだ付け等の実装用ラ
ンド以外の導電層をソルダレジストで被覆し、積層板の
絶縁層を露出させてなるIVH(インタステシャルバイ
アホール)を有する多層プリント配線板としたものであ
り、ソルダレジストの使用量を削減し、溶剤の含有によ
り銅張積層板の加温、加圧硬化の際に本積層板の絶縁層
全体にゴキブリ忌避剤が分散され積層板のゴキブリ忌避
剤含有絶縁層を露出させることでゴキブリ忌避性を発揮
するという作用を有する。
回路層用に通常のガラス−エポキシ樹脂で絶縁層を構成
した内層用銅張積層板に導電層回路を形成し、少なくと
も最外層側に接続する絶縁層として本発明の請求項9に
記載の絶縁層樹脂で構成した絶縁層をスクリーン印刷、
あるいはカーテンコータ、もしくはラミネート等により
塗布、熱硬化して作製するゴキブリ忌避剤含有銅張積層
板に外層用導電層回路を形成し導電層回路のはんだ付け
等の実装用ランド以外の導電層をソルダレジストで被覆
し、積層板の絶縁層を露出させてなる多層プリント配線
板としたものであり、ソルダレジストの使用量を削減
し、溶剤の含有により絶縁層樹脂の硬化の際に絶縁層全
体にゴキブリ忌避剤が分散され積層板のゴキブリ忌避剤
含有絶縁層を露出させることでゴキブリ忌避性を発揮す
るという作用を有する。
回路層用に通常のガラス−エポキシ樹脂で絶縁層を構成
した内層用銅張積層板に導電層回路を形成し、少なくと
も最外層側に接続する絶縁層及び外層導電回路用銅箔と
して本発明の請求項10の熱硬化型樹脂フィルムに銅箔
をラミネート等により形成、熱硬化して作製するゴキブ
リ忌避剤含有銅張積層板、もしくは加温、加圧して作製
するゴキブリ忌避剤含有銅張積層板に外層用導電層回路
を形成し導電層回路のはんだ付け等の実装用ランド以外
の導電層をソルダレジストで被覆し、積層板の絶縁層を
露出させてなる多層プリント配線板としたものであり、
ソルダレジストの使用量を削減し、溶剤の含有によりゴ
キブリ忌避剤含有絶縁層の硬化の際に絶縁層全体にゴキ
ブリ忌避剤が分散され積層板のゴキブリ忌避剤含有絶縁
層を露出させることでゴキブリ忌避性を発揮するという
作用を有する。
C,LSI等の電子部品の上部にゴキブリ忌避剤を含有
しかつシリカやタルク等のフィラーを含有した本発明の
請求項1に記載のペーストを塗布形成して電子部品とし
たものであり、電子機器作製時の熱負荷後でも応力緩和
を実現し従来と同等の密着性を確保し、ゴキブリが熱誘
引により、もしくは餌誘引により電子機器内に侵入しよ
うとしても(特にICやLSIはゴキブリが生息するに
適した温度にあり、熱誘引に対して)本発明の電子部品
にゴキブリの触覚が接触した途端に電子部品に含有され
た上記構成のゴキブリ忌避剤により電子機器内への侵入
(電子部品の上に乗り上がること)を諦め得るという作
用を有する。
C,LSI等の電子部品の上部にゴキブリ忌避剤を含有
しかつシリカやタルク等のフィラーと酸化チタン等を着
色顔料として含有した本発明の請求項4に記載のペース
トを塗布、メーカ名、品番等を抜き文字もしくは絵柄
(印刷しないで電子部品上部の下地色を浮き上がらせた
文字もしくは絵柄)として形成して電子部品としたもの
であり、電子機器作製時の熱負荷後でも応力緩和を実現
し従来と同等の密着性を確保し、ゴキブリが熱誘引によ
り、もしくは餌誘引により電子機器内に侵入しようとし
ても(特にICやLSIはゴキブリが生息するに適した
温度にあり、熱誘引に対して)本発明の電子部品にゴキ
ブリの触覚が接触した途端に電子部品に含有された上記
構成のゴキブリ忌避剤により電子機器内への侵入(電子
部品の上に乗り上がること)を諦め得ると共に電子部品
のメーカ名、部品名等の表示をも兼用するという作用を
有する。
て、熱分解温度等が少なくとも250℃以上の神経伝達
系忌避薬剤を用いる(たとえば少なくともピレスロイド
系薬剤を含む)電子部品材料(主剤エポキシ樹脂、硬化
剤、反応促進剤、溶剤、ゴキブリ忌避剤を主成分として
構成される熱硬化型ペーストで主剤エポキシ樹脂100
重量部に対してゴキブリ忌避剤5〜150重量部含有し
かつシリカやタルク等のフィラーを含有してなるゴキブ
リ忌避剤含有ペースト、もしくは主剤エポキシアクリレ
ート、反応性希釈剤、光開始剤、ゴキブリ忌避剤を主成
分として構成される紫外線硬化型ペーストで主剤エポキ
シアクリレート100重量部に対してゴキブリ忌避剤2
〜100重量部含有しかつシリカやタルク等のフィラー
を含有してなるゴキブリ忌避剤含有ペースト、もしくは
主剤エポキシ樹脂、反応性希釈剤、光開始剤、硬化剤、
反応促進剤、溶剤、ゴキブリ忌避剤を主成分として構成
されるデュアル硬化(紫外線硬化+熱硬化)型露光現像
用ペーストで主剤エポキシ樹脂100重量部に対してゴ
キブリ忌避剤5〜100重量部含有しかつシリカやタル
ク等のフィラーを含有してなるゴキブリ忌避剤含有ペー
スト、もしくは主剤エポキシ樹脂、硬化剤、反応促進
剤、溶剤、ゴキブリ忌避剤を主成分として構成される熱
硬化型ペーストで主剤エポキシ樹脂100重量部に対し
てゴキブリ忌避剤5〜150重量部含有しかつシリカや
タルク等のフィラー及び酸化チタン等の着色顔料を含有
してなるゴキブリ忌避剤含有ペースト、また主剤エポキ
シ樹脂、硬化剤、反応促進剤、着色顔料、溶剤、ゴキブ
リ忌避剤を主成分として構成される熱硬化型ソルダレジ
ストで主剤エポキシ樹脂100重量部に対してゴキブリ
忌避剤8〜120重量部含有しかつシリカやタルク等の
フィラーを含有してなるゴキブリ忌避剤含有ソルダレジ
スト、もしくは主剤エポキシアクリレート、反応性希釈
剤、光開始剤、着色顔料、ゴキブリ忌避剤を主成分とし
て構成される紫外線硬化型ソルダレジストで主剤エポキ
シアクリレート100重量部に対してゴキブリ忌避剤5
〜80重量部含有しかつシリカやタルク等のフィラーを
含有してなるゴキブリ忌避剤含有ソルダレジスト、もし
くは主剤エポキシ樹脂、反応性希釈剤、光開始剤、硬化
剤、反応促進剤、着色顔料、溶剤、ゴキブリ忌避剤を主
成分として構成されるデュアル硬化(紫外線硬化+熱硬
化)型露光現像用ソルダレジスト(ホトレジスト)で主
剤エポキシ樹脂100重量部に対してゴキブリ忌避剤1
0〜80重量部含有しかつシリカやタルク等のフィラー
を含有してなるゴキブリ忌避剤含有ソルダレジスト、お
よびE型ガラスのクロスもしくはガラス不織布または紙
に主剤エポキシ樹脂、硬化剤、反応促進剤、溶剤及びゴ
キブリ忌避剤を主成分として構成されるワニスを含浸、
仮乾燥させたプリプレグで主剤エポキシ樹脂100重量
部に対してゴキブリ忌避剤10〜80重量部含有させた
ゴキブリ忌避剤含有プリプレグ、もしくは主剤エポキシ
樹脂、硬化剤、反応促進剤、溶剤、ゴキブリ忌避剤を主
成分として構成される熱硬化型樹脂で主剤エポキシ樹脂
100重量部に対してゴキブリ忌避剤10〜80重量部
含有しかつシリカやタルク等のフィラーを含有してなる
ゴキブリ忌避剤含有絶縁層樹脂、もしくは主剤エポキシ
樹脂、硬化剤、反応促進剤、ゴキブリ忌避剤を主成分と
して構成される熱硬化型樹脂フィルムで主剤エポキシ樹
脂100重量部に対してゴキブリ忌避剤10〜80重量
部含有してなるゴキブリ忌避剤含有絶縁層樹脂付き銅
箔)を用いるとしたものである。
子部品材料を用いたプリント配線板や電子部品を示し
た。そのプリント配線板として、絶縁層上に導電層を設
け、はんだ付け等の実装用ランド以外の導電層をソルダ
レジストで被覆し、その(ソルダレジストで導電層を被
覆した領域の)上に上記ゴキブリ忌避剤含有ペーストの
うち少なくとも一つのゴキブリ忌避剤含有ペーストを塗
布形成したプリント配線板、また同様に絶縁層上に導電
層を設け、はんだ付け等の実装用ランド以外の導電層を
上記ゴキブリ忌避剤含有ソルダレジストのうち少なくと
も一つのゴキブリ忌避剤含有ソルダレジストで被覆、形
成したプリント配線板、また、絶縁層上に導電層を設
け、はんだ付け等の実装用ランド以外の導電層をソルダ
レジストで被覆し、その(ソルダレジストで導電層を被
覆した領域の)上に上記着色顔料を含有するゴキブリ忌
避剤含有ペーストで部品配置図を形成すると共に外周部
を10cm以上の幅で被覆したプリント配線板、さらにま
た、プリント配線板用に少なくとも最外層側に上記ゴキ
ブリ忌避剤含有プリプレグを銅箔で挟んで加温、加圧し
て作製するゴキブリ忌避剤含有銅張積層板に導電層回路
を形成し導電層回路のはんだ付け等の実装用ランド以外
の導電層をソルダレジストで被覆し、積層板の絶縁層を
露出させてなる両面もしくは片面プリント配線板、もし
くは内層回路層用に通常のガラス−エポキシ樹脂で絶縁
層を構成した内層用銅張積層板に導電層回路を形成し、
少なくとも最外層側に接続する絶縁層に上記ゴキブリ忌
避剤含有プリプレグを用い、かつその外側から外層回路
用の銅箔で挟み、加温、加圧して作製するゴキブリ忌避
剤含有銅張積層板に外層用導電層回路を形成し導電層回
路のはんだ付け等の実装用ランド以外の導電層をソルダ
レジストで被覆し、積層板の絶縁層を露出させてなる多
層プリント配線板、もしくは内層回路層用に通常のガラ
ス−エポキシ樹脂で絶縁層を構成した内層用銅張積層板
に導電層回路を形成し、外層側に接続する絶縁層に通常
のガラス−エポキシ樹脂で構成したプリプレグを用い、
かつ少なくとも最外層側に接続する絶縁層として上記ゴ
キブリ忌避剤含有積層板用プリプレグを加温、加圧して
作成した銅張積層板で挟み、加温、加圧して作製するゴ
キブリ忌避剤含有銅張積層板に外層用導電層回路を形成
し導電層回路のはんだ付け等の実装用ランド以外の導電
層をソルダレジストで被覆し、積層板の絶縁層を露出さ
せてなるIVHを有する多層プリント配線板等のように
してプリント配線板の最外層のゴキブリ忌避剤含有絶縁
層を露出させるとしたプリント配線板である。
子が実装されており、それらの通電により若干の発熱状
態にある。ゴキブリはその成長速度は雰囲気温度により
支配されるため、27±5℃の雰囲気に誘引される。プ
リント基板上では、回路素子がこの温度域に発熱してお
り、その表面などに営巣しやすい。一方、ゴキブリはプ
リント基板上への侵入に際し、触角・前脚などで探査を
するが、その際接触するプリント基板表面に忌避薬剤を
配置するものである。
構造からなり、人間との皮膚構造の差を利用し、ゴキブ
リにのみ皮膚を介した神経伝達系薬剤による刺激を与
え、ゴキブリを忌避するものである。神経伝達系薬剤を
用いることにより、嗅覚刺激薬剤と異なり、薬剤の蒸気
圧を高める必要がない。このことから使用薬剤の無駄な
揮発蒸散を抑制し、ひいては長期間の持続性能を得るも
のである。さらに、ゴキブリの学習効果により、数度こ
の忌避作用をくり返すことにより営巣させない効果が期
待できるものである。
上の加工条件の制約から、半田付けなどの高温に耐える
薬剤を用いる必要があり、そのため熱分解温度等の25
0℃以上の薬剤を少なくとも、忌避薬剤として用いる。
の電子部品の上部(電子部品実装面側を下として)に上
記ゴキブリ忌避剤含有ペーストを塗布形成した電子部
品、もしくはIC,LSI等の電子部品の上部(電子部
品実装側を下として)にゴキブリ忌避剤を含有しかつシ
リカやタルク等のフィラーと酸化チタン等を着色顔料と
して含有したゴキブリ忌避剤含有ペーストを塗布、メー
カ名、品番等を抜き文字もしくは絵柄(印刷しないで電
子部品上部の下地色を浮き上がらせた文字もしくは絵
柄)として形成した電子部品である。
ブリ侵入による信頼性を劣化させることを防止すると共
に、上述の神経伝達系忌避剤を本発明のように電子部品
たとえば、プリント配線板やIC,LSI等の電子部品
に本発明の樹脂構成により形成、使用することにより、
同様の虫、例えば蟻に対しても有効な忌避性を発揮し、
電子機器の信頼性を高め得る。
用いて説明する。図1は本発明の一実施の形態である両
面銅スルーホールプリント配線板の要部の断面図を示
す。図1において、11はガラス−エポキシ(FR−
4)の絶縁層(基板)、12は18μm厚の銅箔に25
μm銅めっきを施した導電層、13は紫外線硬化型ソル
ダレジスト、14は紫外線硬化型ロードマップ(部品配
置図)、15は主剤エポキシアクリレート100重量
部、反応性希釈剤としてメタクリル酸モノマー30重量
部、光開始剤としてベンゾイン3重量部、過酸化物とし
てパーオキシルエステル2重量部、フィラーとしてタル
ク60重量部、シリカ5重量部から構成される紫外線硬
化型ペーストに主剤エポキシアクリレート100重量部
に対して熱分解温度等の最低耐熱温度264℃のピレス
ロイド系の神経伝達系ゴキブリ忌避剤50重量部含有し
てなるゴキブリ忌避剤含有電子部品材料としてのペース
トを紫外線硬化した層である。
る両面銅スルーホールプリント配線板の要部の断面図を
示す。図2において、21はガラス−エポキシ(FR−
4)の絶縁層(基板)、22は18μm銅箔に25μm
銅めっきを施した導電層、23は主剤エポキシアクリレ
ート100重量部、反応性希釈剤としてメタクリル酸モ
ノマー30重量部、光開始剤としてベンゾイン3重量
部、過酸化物としてパーオキシルエステル2重量部、着
色顔料としてフタロシアニングリーン1.5重量部、フ
ィラーとしてタルク58重量部、シリカ5重量部から構
成される紫外線硬化型ソルダレジストに主剤エポキシア
クリレート100重量部に対してピレスロイド系の神経
伝達系ゴキブリ忌避剤50重量部含有してなるゴキブリ
忌避剤含有電子部品材料としての紫外線硬化型ソルダレ
ジスト、24は紫外線硬化型ロードマップ(部品配置
図)である。
態の要部を示す。図3は4層銅スルーホールプリント配
線板であるが、31はガラス−エポキシ(FR−4)の
絶縁層(内層基板)、32は主剤エポキシ樹脂100重
量部に対してピレスロイド系ゴキブリ忌避剤80重量部
含有させたゴキブリ忌避剤含有電子部品材料としてのガ
ラス−エポキシ(FR−4)の(プリプレグを加圧硬化
させた)絶縁層、33は18μm銅箔に25μm銅めっ
きを施した導電層、34はデュアル硬化(紫外線硬化+
熱硬化)型露光現像用ソルダレジスト、35は熱硬化型
ロードマップ(部品配置図)である。
避性を評価した結果を(表1)に示す。ゴキブリ忌避性
の評価は80×100cmの塩化ビニール製のバットにチ
ャバネゴキブリを入れ、中央に紙製シェルター(巣)と
飲料水を入れた容器を、バットの四隅に検体(従来のプ
リント配線板)と対照(実施の形態の構成のプリント配
線板)を置いて評価する。
した。対照と検体は、10cm角に切断したものを使用し
た。対照と検体はそれぞれ中央に角砂糖を置き、48時
間後の角砂糖の重量の減少量で忌避率(下式参照)を算
出した。(ゴキブリは熱誘引性が大きく、本来は熱誘引
で評価すべきだが、ここでは定量的評価のために餌誘引
による評価とした。) 忌避率=100×(対照の角砂糖減少量−検体の角砂糖
減少量)/対照の角砂糖減少量[%]
剤エポキシアクリレート、反応性希釈剤、光開始剤、フ
ィラー等から構成される紫外線硬化型ペーストに主剤エ
ポキシアクリレート100重量部に対してピレスロイド
系ゴキブリ忌避剤100重量部を越える量を含有してな
るペースト、もしくは主剤エポキシ樹脂、硬化剤、反応
促進剤、フィラー等から構成される熱硬化型ペーストに
主剤エポキシ樹脂100重量部に対してピレスロイド系
ゴキブリ忌避剤150重量部を越える量を含有してなる
ペースト、もしくは主剤エポキシ樹脂、反応性希釈剤、
光開始剤、硬化剤、反応促進剤、着色顔料、溶剤、フィ
ラー等から構成されるデュアル硬化(紫外線硬化+熱硬
化)型露光現像用ペーストに主剤エポキシ樹脂100重
量部に対してピレスロイド系ゴキブリ忌避剤100重量
部含有してなるペーストは、電子機器作製時の熱負荷
(はんだリフローやはんだフロー等の熱工程)後のソル
ダレジスト等のプリント配線板構成材料との密着性が確
保できず、膨れたり剥がれたりしてプリント配線板の基
本特性上信頼性に乏しいその状態を(表2)に示す。
で、主剤エポキシアクリレート、反応性希釈剤、光開始
剤、着色顔料、フィラー等から構成される紫外線硬化型
ソルダレジストに主剤エポキシアクリレート100重量
部に対してピレスロイド系ゴキブリ忌避剤80重量部を
越える量を含有してなるソルダレジスト、もしくは主剤
エポキシ樹脂、硬化剤、反応促進剤、着色顔料、フィラ
ー等から構成される熱硬化型ソルダレジストに主剤エポ
キシ樹脂100重量部に対してピレスロイド系ゴキブリ
忌避剤120重量部を超える量を含有してなるソルダレ
ジスト、もしくは主剤エポキシ樹脂、反応性希釈剤、光
開始剤、硬化剤、反応促進剤、着色顔料、フィラー等か
ら構成されるデュアル硬化(紫外線硬化+熱硬化)型露
光現像用ソルダレジスト(ホトレジスト)に主剤エポキ
シ樹脂100重量部に対してピレスロイド系ゴキブリ忌
避剤80重量部を超える量を含有してなるソルダレジス
トは、同様に電子機器作製時の熱負荷(はんだリフロー
やはんだフロー等の熱工程)の後の銅箔、絶縁基材等の
プリント配線板構成材料との密着性が確保できず、膨れ
たり剥がれたりしてプリント配線板の基本特性上信頼性
に乏しい。その結果を(表3)に示す。
まとめる。密着性評価に用いたテープテストは日本工業
規格C−5012による。
部に対してピレスロイド系ゴキブリ忌避剤80重量部を
超える量を含有させたガラス−エポキシ(FR−4)の
(プリプレグを加圧硬化させた)絶縁層を用いた積層板
は、同様に電子機器作製時の熱負荷(はんだリフローや
はんだフロー等の熱工程)後の銅箔等のプリント配線板
構成材料との密着性が確保できず、膨れたり剥がれたり
してプリント配線板の基本特性上信頼性に乏しい。(表
4)に密着性(銅箔の引き剥がし強さ)の評価結果をま
とめる。密着性評価に用いた銅箔の引き剥がし強さの試
験方法は日本工業規格C−6481による。なお、試験
用銅箔厚みは0.018mmを用いた。
基板表面の最高到達温度240℃でかつ200℃以上の
滞留時間が45秒)が2回(表裏)の後、はんだフロー
(はんだ槽設定温度260℃で滞留時間が5秒)1回後
イソプロピルアルコールによる洗浄を電子機器作製工程
と想定して同条件を実施後行った。
フローやはんだフロー等の熱工程)や実装時に用いられ
るフラックス等を除去する溶剤(例えば代替フロン、イ
ソプロピルアルコール)での洗浄等の工程、ここではは
んだリフロー(熱源は遠赤外線で基板表面の最高到達温
度240℃でかつ200℃以上の滞留時間が45秒)が
2回(表裏)の後、はんだフロー(はんだ槽設定温度2
60℃で滞留時間が5秒)1回後イソプロピルアルコー
ルによる洗浄を基本工程とした工程でゴキブリ忌避剤脱
落等によりゴキブリ忌避性が劣化する。
は、溶剤での洗浄がない工程条件やはんだリフロー1回
のみの工程で電子機器が作製される場合、あるいは洗浄
溶剤や洗浄方法等の工程条件によって有効な含有量は異
なるが、ゴキブリ忌避剤含有ペーストとしては、主剤エ
ポキシアクリレート、反応性希釈剤、光開始剤、フィラ
ー等から構成される紫外線硬化型ペーストに主剤エポキ
シアクリレート100重量部に対してピレスロイド系ゴ
キブリ忌避剤2重量部以上含有してなるペースト、もし
くは主剤エポキシ樹脂、硬化剤、反応促進剤、フィラー
等から構成される熱硬化型ペーストに主剤エポキシ樹脂
100重量部に対してピレスロイド系ゴキブリ忌避剤5
重量部以上含有してなるペースト、もしくは主剤エポキ
シ樹脂、反応性希釈剤、光開始剤、硬化剤、反応促進
剤、着色顔料、溶剤、フィラー等から構成されるデュア
ル硬化(紫外線硬化+熱硬化)型露光現像用ペーストに
主剤エポキシ樹脂100重量部に対してピレスロイド系
ゴキブリ忌避剤5重量部含有してなるペーストでなけれ
ばならない。
ダレジストとしては、主剤エポキシアクリレート、反応
性希釈剤、光開始剤、着色顔料、フィラー等から構成さ
れる紫外線硬化型ソルダレジストに主剤エポキシアクリ
レート100重量部に対してピレスロイド系ゴキブリ忌
避剤5重量部以上含有してなるソルダレジスト、もしく
は主剤エポキシ樹脂、硬化剤、反応促進剤、フィラー等
から構成される熱硬化型ソルダレジストに主剤エポキシ
樹脂100重量部に対してピレスロイド系ゴキブリ忌避
剤8重量部以上含有してなるソルダレジスト、もしくは
主剤エポキシ樹脂、反応性希釈剤、光開始剤、硬化剤、
反応促進剤、着色顔料、フィラー等から構成されるデュ
アル硬化(紫外線硬化+熱硬化)型露光現像用ソルダレ
ジスト(ホトレジスト)に主剤エポキシ樹脂100重量
部に対してピレスロイド系ゴキブリ忌避剤10重量部以
上含有してなるソルダレジストでなければならない。ゴ
キブリ忌避剤の含有量がそれ以下であると、ゴキブリ忌
避性の評価で忌避率が70%を下回る。
避率70%以上を確保するためには、それぞれ本発明の
請求項に記載する数字以上の含有量を必要とする。
硬化型ペーストおよびソルダレジストでゴキブリ忌避剤
の大多数が表層に浮かび上がり、ペーストおよびレジス
ト中の溶剤の中にゴキブリ忌避剤が拡散、硬化する熱硬
化型ペーストおよびソルダレジストよりも含有量が少な
くても同等のゴキブリ忌避性を有する結果となる。ただ
し、デュアル硬化(紫外線硬化+熱硬化)型ペースト及
びソルダレジスト(ホトレジスト)の硬化の工程上、紫
外線硬化が先で比較的表層にゴキブリ忌避剤が拡散して
レジスト膜となっているため、紫外線硬化型のレジスト
に近いゴキブリ忌避性を示す。
を構成するプリント配線板等の電子部品それ自体にゴキ
ブリ忌避性を持たせゴキブリの侵入および滞在を抑制
し、ゴキブリの死骸および糞等による電子機器の不具合
を抑制し信頼性を高めることができ、かつ人体に対する
影響を少なくすることができる。また、電子機器に用い
る筐体やファーネス(ケーブル線)にも同様の忌避剤を
塗布することと合わせて用いることにより、より一層確
実なゴキブリ忌避性を持たせることができる。
ことにより同様の効果を持たせることは可能である。特
に熱硬化型ペーストや熱硬化型ソルダレジストに同様の
ゴキブリ忌避剤を含有させることによりプリント配線板
等の電子部品の信頼性を確保しやすい。
伝達系忌避剤を本発明のようにレジスト、ペースト、絶
縁層で形成された電子部品を用いることにより、同様な
触角等による活動の情報を得ている蟻等の虫類に対して
も電子機器の信頼性を確保する上で有効な手段となり、
かつ人体に対する影響を少なくする上でも有効な手段と
なる。
の例を示す要部の断面図
の例を示す要部の断面図
の例を示す要部の断面図
Claims (22)
- 【請求項1】 主剤エポキシ樹脂、硬化剤、反応促進
剤、溶剤、ゴキブリ忌避剤を主成分として構成され、主
剤エポキシ樹脂100重量部に対してゴキブリ忌避剤5
〜150重量部含有し、かつシリカやタルク等のフィラ
ーを含有してなるペーストであるゴキブリ忌避剤含有電
子部品材料。 - 【請求項2】 主剤エポキシアクリレート、反応性希釈
剤、光開始剤、ゴキブリ忌避剤を主成分として構成さ
れ、主剤エポキシアクリレート100重量部に対してゴ
キブリ忌避剤2〜100重量部含有しかつシリカやタル
ク等のフィラーを含有してなるペーストであるゴキブリ
忌避剤含有電子部品材料。 - 【請求項3】 主剤エポキシ樹脂、反応性希釈剤、光開
始剤、硬化剤、反応促進剤、着色顔料、溶剤、ゴキブリ
忌避剤を主成分として構成され、主剤エポキシ樹脂10
0重量部に対してゴキブリ忌避剤5〜100重量部含有
しかつシリカやタルク等のフィラーを含有してなるペー
ストであるゴキブリ忌避剤含有電子部品材料。 - 【請求項4】 主剤エポキシ樹脂、硬化剤、反応促進
剤、溶剤、ゴキブリ忌避剤を主成分として構成され、主
剤エポキシ樹脂100重量部に対してゴキブリ忌避剤5
〜150重量部含有しかつシリカやタルク等のフィラー
及び酸化チタン等の着色顔料を含有してなるペーストで
あるゴキブリ忌避剤含有電子部品材料。 - 【請求項5】 主剤エポキシ樹脂、硬化剤、反応促進
剤、溶剤、ゴキブリ忌避剤を主成分として構成されフタ
ロシアニングリーン等の着色顔料を含有し、主剤エポキ
シ樹脂100重量部に対してゴキブリ忌避剤8〜120
重量部含有しかつシリカやタルク等のフィラーを含有し
てなるソルダレジストであるゴキブリ忌避剤含有電子部
品材料。 - 【請求項6】 主剤エポキシアクリレート、反応性希釈
剤、光開始剤、ゴキブリ忌避剤を主成分として構成され
フタロシアニングリーン等の着色顔料を含有し、主剤エ
ポキシアクリレート100重量部に対してゴキブリ忌避
剤5〜80重量部含有しかつシリカやタルク等のフィラ
ーを含有してなるソルダレジストであるゴキブリ忌避剤
含有電子部品材料。 - 【請求項7】 主剤エポキシ樹脂、反応性希釈剤、光開
始剤、硬化剤、反応促進剤、溶剤、ゴキブリ忌避剤を主
成分として構成されフタロシアニングリーン等の着色顔
料を含有し、主剤エポキシ樹脂100重量部に対してゴ
キブリ忌避剤10〜80重量部含有しかつシリカやタル
ク等のフィラーを含有してなるソルダレジストであるゴ
キブリ忌避剤含有電子部品材料。 - 【請求項8】 E型ガラスのクロスもしくはガラス不織
布または紙に主剤エポキシ樹脂、硬化剤、反応促進剤、
溶剤及びゴキブリ忌避剤を主成分として構成されるワニ
スを含浸、仮乾燥させて構成され、主剤エポキシ樹脂1
00重量部に対してゴキブリ忌避剤10〜80重量部含
有させたプリプレグであるゴキブリ忌避剤含有電子部品
材料。 - 【請求項9】 主剤エポキシ樹脂、硬化剤、反応促進
剤、溶剤を主成分として構成され、主剤エポキシ樹脂1
00重量部に対してゴキブリ忌避剤10〜80重量部含
有してなる絶縁層樹脂であるゴキブリ忌避剤含有電子部
品材料。 - 【請求項10】 主剤エポキシ樹脂、硬化剤、反応促進
剤を主成分として構成され、主剤エポキシ樹脂100重
量部に対してゴキブリ忌避剤10〜80重量部含有して
なる熱硬化型樹脂フィルムであるゴキブリ忌避剤含有電
子部品材料。 - 【請求項11】 ゴキブリ忌避剤として、熱分解温度等
が少なくとも250℃以上の神経伝達系忌避薬剤を用い
ることを特徴とする請求項1〜請求項10のいずれかに
記載のゴキブリ忌避剤含有電子部品材料。 - 【請求項12】 神経伝達系忌避薬剤には、少なくとも
ピレスロイド系薬剤を含むことを特徴とする請求項11
記載のゴキブリ忌避剤含有電子部品材料。 - 【請求項13】 絶縁層上に導電層を設け、はんだ付け
等の実装用ランド以外の導電層をソルダレジストで被覆
し、そのソルダレジストで導電層を被覆した領域の上に
請求項1〜3のうちの少なくとも一つのゴキブリ忌避剤
含有電子部品材料を塗布形成したプリント配線板である
電子部品。 - 【請求項14】 絶縁層上に導電層を設け、はんだ付け
等の実装用ランド以外の導電層をソルダレジストで被覆
し、そのソルダレジストで導電層を被覆した領域の上に
請求項4に記載のゴキブリ忌避剤含有電子部品材料で部
品配置図を形成すると共に外周部を10cm以上の幅で被
覆したプリント配線板である電子部品。 - 【請求項15】 絶縁層上に導電層を設け、はんだ付け
等の実装用ランド以外の導電層を請求項5〜7のうち少
なくとも一つのソルダレジストとしてのゴキブリ忌避剤
含有電子部品材料で被覆したプリント配線板である電子
部品。 - 【請求項16】 プリント配線板用に少なくとも最外層
側に請求項8に記載のプリプレグとしてのゴキブリ忌避
剤含有電子部品材料を銅箔で挟んで加温、加圧して作製
するゴキブリ忌避剤含有銅張積層板に導電層回路を形成
し導電層回路のはんだ付け等の実装用ランド以外の導電
層をソルダレジストで被覆し、積層板の絶縁層を露出さ
せてなる両面もしくは片面プリント配線板である電子部
品。 - 【請求項17】 内層回路層用に通常のガラス−エポキ
シ樹脂で絶縁層を構成した内層用銅張積層板に導電層回
路を形成し、少なくとも最外層側に接続する絶縁層に請
求項8に記載のプリプレグとしてのゴキブリ忌避剤含有
電子部品材料を用い、かつその外側から外層回路層用の
銅箔で挟み、加温、加圧して作製するゴキブリ忌避剤含
有銅張積層板に外層用導電層回路を形成し導電層回路の
はんだ付け等の実装用ランド以外の導電層をソルダレジ
ストで被覆し、積層板の絶縁層を露出させてなる多層プ
リント配線板である電子部品。 - 【請求項18】 内層回路層用に通常のガラス−エポキ
シ樹脂で絶縁層を構成した内層用銅張積層板に導電層回
路を形成し、外層側に接続する絶縁層に通常のガラス−
エポキシ樹脂で構成したプリプレグを用い、かつ少なく
とも最外層側に接続する絶縁層として請求項8に記載の
プリプレグからなるゴキブリ忌避剤含有電子部品材料を
加温、加圧して作製した銅張積層板で挟み、加温、加圧
して作製するゴキブリ忌避剤含有銅張積層板に外層用導
電層回路を形成し導電層回路のはんだ付け等の実装用ラ
ンド以外の導電層をソルダレジストで被覆し、積層板の
絶縁層を露出させてなるIVHを有する多層プリント配
線板である電子部品。 - 【請求項19】 内層回路層用に通常のガラス−エポキ
シ樹脂で絶縁層を構成した内層用銅張積層板に導電層回
路を形成し、少なくとも最外層側に接続する絶縁層とし
て請求項9に記載の絶縁層樹脂としてのゴキブリ忌避剤
含有電子部品材料で構成した絶縁層をスクリーン印刷、
あるいはカーテンコータ、もしくはラミネート等により
塗布、熱硬化して作製するゴキブリ忌避剤含有銅張積層
板に外層用導電層回路を形成し導電層回路のはんだ付け
等の実装用ランド以外の導電層をソルダレジストで被覆
し、積層板の絶縁層を露出させてなる多層プリント配線
板である電子部品。 - 【請求項20】 内層回路層用に通常のガラス−エポキ
シ樹脂で絶縁層を構成した内層用銅張積層板に導電層回
路を形成し、少なくとも最外層側に接続する絶縁層及び
外層導電回路用銅箔として請求項10に記載の熱硬化型
樹脂フィルムとしてのゴキブリ忌避剤含有電子部品材料
に銅箔をラミネート等により形成、熱硬化して作製する
ゴキブリ忌避剤含有銅張積層板もしくは加温、加圧して
作製するゴキブリ忌避剤含有銅張積層板に外装用導電層
回路を形成し導電層回路のはんだ付け等の実装用ランド
以外の導電層をソルダレジストで被覆し、積層板の絶縁
層を露出させてなる多層プリント配線板である電子部
品。 - 【請求項21】 IC,LSI等の電子部品の上部に請
求項1に記載のゴキブリ忌避剤含有電子部品材料を塗布
形成した電子部品。 - 【請求項22】 IC,LSI等の電子部品の上部に請
求項4に記載のゴキブリ忌避剤含有電子部品材料を塗
布、メーカ名、品番等を抜き文字もしくは絵柄として形
成した電子部品。
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