JPH072888B2 - エポキシ樹脂組成物 - Google Patents
エポキシ樹脂組成物Info
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- JPH072888B2 JPH072888B2 JP61120060A JP12006086A JPH072888B2 JP H072888 B2 JPH072888 B2 JP H072888B2 JP 61120060 A JP61120060 A JP 61120060A JP 12006086 A JP12006086 A JP 12006086A JP H072888 B2 JPH072888 B2 JP H072888B2
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- composition
- polyfluoroalkyl group
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08F—MACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
- C08F283/00—Macromolecular compounds obtained by polymerising monomers on to polymers provided for in subclass C08G
- C08F283/10—Macromolecular compounds obtained by polymerising monomers on to polymers provided for in subclass C08G on to polymers containing more than one epoxy radical per molecule
-
- H—ELECTRICITY
- H05—ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- H05K—PRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
- H05K1/00—Printed circuits
- H05K1/02—Details
- H05K1/03—Use of materials for the substrate
- H05K1/0313—Organic insulating material
- H05K1/0353—Organic insulating material consisting of two or more materials, e.g. two or more polymers, polymer + filler, + reinforcement
- H05K1/0373—Organic insulating material consisting of two or more materials, e.g. two or more polymers, polymer + filler, + reinforcement containing additives, e.g. fillers
-
- H—ELECTRICITY
- H05—ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- H05K—PRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
- H05K3/00—Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
- H05K3/22—Secondary treatment of printed circuits
- H05K3/28—Applying non-metallic protective coatings
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Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はポリフルオロアルキル基を有するアクリル酸エ
ステル及び/又はメタクリル酸エステルの重合体が粒子
状態で分散したエポキシ樹脂組成物に関する。
ステル及び/又はメタクリル酸エステルの重合体が粒子
状態で分散したエポキシ樹脂組成物に関する。
[従来の技術] 硬化エポキシ樹脂は、優れた電気的性質、接着性、耐薬
品性や粘り強さを有しているため、コーティング材料、
電気絶縁材料、積層物、構造材料、土木建築材料として
広く用いられている。しかし一般に用いられているエポ
キシ樹脂硬化物は本質的にOH基を有し、極性が高いため
に吸湿、吸水性が高く、水分を嫌うコーティング用途、
電気絶縁材料に対してその性能は充分とは言えない。こ
れらの欠点を改良するために種々のフッ素系化合物を硬
化物表面に塗布することが検討されているが、充分な耐
湿耐水性を与えるまでに至っていない。
品性や粘り強さを有しているため、コーティング材料、
電気絶縁材料、積層物、構造材料、土木建築材料として
広く用いられている。しかし一般に用いられているエポ
キシ樹脂硬化物は本質的にOH基を有し、極性が高いため
に吸湿、吸水性が高く、水分を嫌うコーティング用途、
電気絶縁材料に対してその性能は充分とは言えない。こ
れらの欠点を改良するために種々のフッ素系化合物を硬
化物表面に塗布することが検討されているが、充分な耐
湿耐水性を与えるまでに至っていない。
[発明の解決しようとする問題点] 上記の技術的背景から、本発明者等は優れた耐湿耐水性
を有するエポキシ樹脂組成物を見出すべく種々の検討を
重ねた。
を有するエポキシ樹脂組成物を見出すべく種々の検討を
重ねた。
従来からエポキシ樹脂硬化物の耐湿耐水性を改良する一
つの方法としてフッ素系オリゴマーをエポキシ樹脂に配
合する試みがなされてきた。例えば、特開昭60-40161号
公報ではポリフルオロアルキル基を有するアクリル酸又
はメタクリル酸エステルオリゴマーを種々の樹脂に配合
してその耐湿性を改良する方法が述べられている。しか
し、この例では使用されるポリフルオロアルキル基を有
するオリゴマーは後から樹脂に添加配合されるもので、
樹脂中におけるオリゴマーの分散は必ずしも充分に均一
でなく、耐湿耐水性にばらつきを生じ、満足できるもの
とはいい難い。
つの方法としてフッ素系オリゴマーをエポキシ樹脂に配
合する試みがなされてきた。例えば、特開昭60-40161号
公報ではポリフルオロアルキル基を有するアクリル酸又
はメタクリル酸エステルオリゴマーを種々の樹脂に配合
してその耐湿性を改良する方法が述べられている。しか
し、この例では使用されるポリフルオロアルキル基を有
するオリゴマーは後から樹脂に添加配合されるもので、
樹脂中におけるオリゴマーの分散は必ずしも充分に均一
でなく、耐湿耐水性にばらつきを生じ、満足できるもの
とはいい難い。
[問題点を解決するための手段] 本発明者等は、優れた耐湿耐水性を有するエポキシ樹脂
組成物について検討した結果、従来のようにポリフルオ
ロアルキル基を有するアクリル酸エステルあるいはメタ
クリル酸エステルのオリゴマーを単にエポキシ樹脂中に
後添加という方法で配合するのではなく、エポキシ樹脂
中でポリフルオロアルキル基を有するアクリル酸エステ
ル及び/又はメタクリル酸エステル単量体を重合させて
得られるポリフルオロアルキル基を有する重合体を前記
エポキシ樹脂中に含むエポキシ樹脂組成物は耐湿耐水性
を改良できることを見出し本発明に至ったものである。
組成物について検討した結果、従来のようにポリフルオ
ロアルキル基を有するアクリル酸エステルあるいはメタ
クリル酸エステルのオリゴマーを単にエポキシ樹脂中に
後添加という方法で配合するのではなく、エポキシ樹脂
中でポリフルオロアルキル基を有するアクリル酸エステ
ル及び/又はメタクリル酸エステル単量体を重合させて
得られるポリフルオロアルキル基を有する重合体を前記
エポキシ樹脂中に含むエポキシ樹脂組成物は耐湿耐水性
を改良できることを見出し本発明に至ったものである。
すなわち本発明はポリフルオロアルキル基を有するアク
リル酸エステル及び/又はメタクリル酸エステルをエポ
キシ樹脂中で重合せしめて得られるポリフルオロアルキ
ル基を有する重合体を前記エポキシ樹脂中に含むエポキ
シ樹脂組成物を提供するものである。
リル酸エステル及び/又はメタクリル酸エステルをエポ
キシ樹脂中で重合せしめて得られるポリフルオロアルキ
ル基を有する重合体を前記エポキシ樹脂中に含むエポキ
シ樹脂組成物を提供するものである。
このようなポリフルオロアルキル基を有するアクリル酸
エステル及び/又はメタクリル酸エステルの単量体をエ
ポキシ樹脂中で重合させる方法としてはイオン重合、ラ
ジカル重合のいずれも用いることができるが、触媒残渣
がエポキシ樹脂の硬化に影響を及ぼしにくいラジカル重
合が好ましい。いずれの重合法によっても、粒径約0.01
〜100μの粒子状共重合体が生成する。
エステル及び/又はメタクリル酸エステルの単量体をエ
ポキシ樹脂中で重合させる方法としてはイオン重合、ラ
ジカル重合のいずれも用いることができるが、触媒残渣
がエポキシ樹脂の硬化に影響を及ぼしにくいラジカル重
合が好ましい。いずれの重合法によっても、粒径約0.01
〜100μの粒子状共重合体が生成する。
ポリフルオロアルキル基を有するアクリル酸エステル及
びメタクリル酸エステルとしては、特に限定させるもの
ではないが、下記のものが好ましい。
びメタクリル酸エステルとしては、特に限定させるもの
ではないが、下記のものが好ましい。
CF3(CF2)4CH2OCOC(CH3)=CH2 CF3(CF2)6(CH2)2OCOC(CH3)=CH2 CF3(CF2)6CH2OCOC=CH2 CF3(CF2)7CH2CH2OCOCH=CH2 CF3(CF2)7SO2N(C3H7)(CH2)2OCOCH=CH2 CF3(CF2)7(CH2)4OCOCH=CH2 CF3(CF2)7SO2N(CH3)(CH2)2OCOCH(CH3)=CH2 CF3(CF2)7SO2N(C2H5)(CH2)2OCOCH=CH2 CF3(CF2)7CONH(CH2)2OCOCH=CH2 CF3(CF2)8(CH2)2OCOCH=CH2 CF3(CF2)8(CH2)2OCOC(CH3)=CH2 H(CF2)10CH2OCOCH=CH2 CF2Cl(CF2)10CH2OCOC(CH3)=CH2 ポリフルオロアルキル基の炭素数は3〜21個から選択す
ればよく、炭素数が少な過ぎると重合体中の含フッ素量
が減り、耐湿性に対する寄与が小さくなり、また、炭素
数が多過ぎると重合に関与する二重結合が少なくなり過
ぎるため、好ましくは3〜15個である。ポリフルオロア
ルキル基としては、パーフルオロアルキル基が好ましい
が、20〜95wt%程度、フッ素以外の元素で置換されてい
てもよい。また重合においてポリフルオロアルキル基を
有するアクリル酸エステル及びメタクリル酸エステルを
同時に用いることも可能である。さらに本発明における
重合体はフロオロアルキル基を有するアクリル酸エステ
ル及び/又はメタクリル酸エステル単量体のみの重合に
限られることはなく、種々の共重合性単量体を共重合割
合として5〜95wt%程度用いて共重合体を作ることがで
きる。そのような共重合性単量体の例としては、ブタジ
エン、イソプレンの如きジエンモノマー、スチレン、メ
チルスチレンの如きスチレン誘導体、アクリル酸メチル
の如きアクリル酸アルキルエステル、メタクリル酸メチ
ルの如きメタクリル酸アルキルエステル、酢酸ビニルの
如きビニルエステル、ビニルメチルエーテルの如きビニ
ルエーテル、ビニルメチルケトンの如きビニルケトン、
塩化ビニルの如きハロゲン化ビニル、その他アクリルア
ミド、N-ビニルピロリドン、ビニルイミダゾール、ビニ
ルピリジン、マレイン酸ジアルキルエステル、アリルア
ルコールなどが挙げられる。共重合体を得るために上記
の単量体を二種類以上用いることも可能である。
ればよく、炭素数が少な過ぎると重合体中の含フッ素量
が減り、耐湿性に対する寄与が小さくなり、また、炭素
数が多過ぎると重合に関与する二重結合が少なくなり過
ぎるため、好ましくは3〜15個である。ポリフルオロア
ルキル基としては、パーフルオロアルキル基が好ましい
が、20〜95wt%程度、フッ素以外の元素で置換されてい
てもよい。また重合においてポリフルオロアルキル基を
有するアクリル酸エステル及びメタクリル酸エステルを
同時に用いることも可能である。さらに本発明における
重合体はフロオロアルキル基を有するアクリル酸エステ
ル及び/又はメタクリル酸エステル単量体のみの重合に
限られることはなく、種々の共重合性単量体を共重合割
合として5〜95wt%程度用いて共重合体を作ることがで
きる。そのような共重合性単量体の例としては、ブタジ
エン、イソプレンの如きジエンモノマー、スチレン、メ
チルスチレンの如きスチレン誘導体、アクリル酸メチル
の如きアクリル酸アルキルエステル、メタクリル酸メチ
ルの如きメタクリル酸アルキルエステル、酢酸ビニルの
如きビニルエステル、ビニルメチルエーテルの如きビニ
ルエーテル、ビニルメチルケトンの如きビニルケトン、
塩化ビニルの如きハロゲン化ビニル、その他アクリルア
ミド、N-ビニルピロリドン、ビニルイミダゾール、ビニ
ルピリジン、マレイン酸ジアルキルエステル、アリルア
ルコールなどが挙げられる。共重合体を得るために上記
の単量体を二種類以上用いることも可能である。
さらに、グリシジルメタクリレート、イソシアナトエチ
ルメタクリレート、アクリル酸、メタクリル酸、無水マ
レイン酸、イタコン酸の如きビニル重合とエポキシ樹脂
の硬化の両方に関与することができる単量体を用いてグ
ラフト点を導入してやれば、ビニル重合体とエポキシ樹
脂の分散安定性、強度を向上させることができる。又、
共重合体のエポキシ樹脂表面へのブリードアウトが適度
となり、耐湿耐水性の持続性が向上する。
ルメタクリレート、アクリル酸、メタクリル酸、無水マ
レイン酸、イタコン酸の如きビニル重合とエポキシ樹脂
の硬化の両方に関与することができる単量体を用いてグ
ラフト点を導入してやれば、ビニル重合体とエポキシ樹
脂の分散安定性、強度を向上させることができる。又、
共重合体のエポキシ樹脂表面へのブリードアウトが適度
となり、耐湿耐水性の持続性が向上する。
共重合体中のポリフルオロアルキル基を有するアクリル
酸エステル及び/又はメタクリル酸エステルの量として
は少量でも効果は顕著に表われるが、共重合体中の上記
単量体の重量分率としては1%以上、好ましくは5%以
上とすることが望ましい。
酸エステル及び/又はメタクリル酸エステルの量として
は少量でも効果は顕著に表われるが、共重合体中の上記
単量体の重量分率としては1%以上、好ましくは5%以
上とすることが望ましい。
本発明における共重合体は、分子量10000以下程度のオ
リゴマーから、それ以上のポリマーをも意味するもので
あるが、オリゴマーとするためには、HSC2H4OH,HSCH2CO
OH,HSC8H17,HSC12H25,HSC2H4C8F17,HSC2H4COOC2H4C8F17
等のメルカプト基を含有する連鎖移動剤を用いればよ
い。
リゴマーから、それ以上のポリマーをも意味するもので
あるが、オリゴマーとするためには、HSC2H4OH,HSCH2CO
OH,HSC8H17,HSC12H25,HSC2H4C8F17,HSC2H4COOC2H4C8F17
等のメルカプト基を含有する連鎖移動剤を用いればよ
い。
又、エポキシ樹脂とポリフルオロアルキル基を有するア
クリル酸エステル及び/又はメタクリル酸エステルから
なる重合体の配合割合は、重量部基準で40:60〜99:1、
好ましくは50:50〜95:5であり、エポキシ樹脂が少な過
ぎると耐熱性が損なわれるなどの点で好ましくなく、多
過ぎると充分な耐湿耐水性が得られない点で好ましくな
い。
クリル酸エステル及び/又はメタクリル酸エステルから
なる重合体の配合割合は、重量部基準で40:60〜99:1、
好ましくは50:50〜95:5であり、エポキシ樹脂が少な過
ぎると耐熱性が損なわれるなどの点で好ましくなく、多
過ぎると充分な耐湿耐水性が得られない点で好ましくな
い。
上に述べた単量体の重合に用いられる触媒としては、ラ
ジカル重合であれば過硫酸塩、過酸化ベンゾイルの如き
過酸化物、アゾビスイソブチロニトリルノ如きアゾ化合
物などを用いることができ、イオン重合であれば、三フ
ッ化ホウ素の如きカチオン重合用の触媒、金属ナトリウ
ム、アルキルリチウムの如きアニオン重合用の触媒を用
いることができる。また必要に応じて溶媒を用いること
もできるが、液状エポキシ樹脂中で重合させる場合は、
エポキシ樹脂自身が溶媒の作用をするため、新たな溶媒
を使わなくともよい。
ジカル重合であれば過硫酸塩、過酸化ベンゾイルの如き
過酸化物、アゾビスイソブチロニトリルノ如きアゾ化合
物などを用いることができ、イオン重合であれば、三フ
ッ化ホウ素の如きカチオン重合用の触媒、金属ナトリウ
ム、アルキルリチウムの如きアニオン重合用の触媒を用
いることができる。また必要に応じて溶媒を用いること
もできるが、液状エポキシ樹脂中で重合させる場合は、
エポキシ樹脂自身が溶媒の作用をするため、新たな溶媒
を使わなくともよい。
エポキシ樹脂としては、エポキシ基を1個以上、特に2
個以上含有する化合物が使用でき、例として、ビスフェ
ノールA型、ビスフェノールF型、ハロゲン化ビスフェ
ノール型、レゾルシン型、ノボラック型、ポリアルコー
ル型、グリセリンエーテル型、ポリオレフィン型、大豆
油型、脂環型等が上げられる。硬化剤としてはBF3化合
物、ジシアンジアミド、アミン系硬化剤、ポリアミド樹
脂、酸無水物硬化剤などが使用でき、またベンジルジメ
チルアミンの如き硬化促進剤を用いることもできる。ま
た樹脂の改質、変性のための種々の配合用副資材も加え
ることができ、例として、フェニルグリシジルエーテ
ル、スチレンオキシドの如き反応性希釈剤、フタル酸ジ
ブチル、リン酸トリクレジルの如き非反応性希釈剤、シ
リカ、タルク、アスベスト、ガラス繊維、炭素繊維、各
種セラミック繊維、アラミド繊維の如き充填剤、顔料、
ポリスルフィド樹脂のような樹脂変性材がある。
個以上含有する化合物が使用でき、例として、ビスフェ
ノールA型、ビスフェノールF型、ハロゲン化ビスフェ
ノール型、レゾルシン型、ノボラック型、ポリアルコー
ル型、グリセリンエーテル型、ポリオレフィン型、大豆
油型、脂環型等が上げられる。硬化剤としてはBF3化合
物、ジシアンジアミド、アミン系硬化剤、ポリアミド樹
脂、酸無水物硬化剤などが使用でき、またベンジルジメ
チルアミンの如き硬化促進剤を用いることもできる。ま
た樹脂の改質、変性のための種々の配合用副資材も加え
ることができ、例として、フェニルグリシジルエーテ
ル、スチレンオキシドの如き反応性希釈剤、フタル酸ジ
ブチル、リン酸トリクレジルの如き非反応性希釈剤、シ
リカ、タルク、アスベスト、ガラス繊維、炭素繊維、各
種セラミック繊維、アラミド繊維の如き充填剤、顔料、
ポリスルフィド樹脂のような樹脂変性材がある。
このようにして得られた優れた耐湿耐水性を有するエポ
キシ樹脂硬化物は、塗料、プリント配線板や封止樹脂等
の各種電気用途、積層品、接着剤、成形材料として優れ
た性能を示す。
キシ樹脂硬化物は、塗料、プリント配線板や封止樹脂等
の各種電気用途、積層品、接着剤、成形材料として優れ
た性能を示す。
[実施例] 次に本発明の実施例について、更に具体的に説明する
が、かかる説明によって本発明が何ら限定されるもので
ないことは勿論である。
が、かかる説明によって本発明が何ら限定されるもので
ないことは勿論である。
エポキシ樹脂組成物の実施例1〜2 実施例1 メカニカルスターラー、ジムロート冷却器を取り付けた
300ml 2口フラスコにエピコート828(油化シエルエポキ
シ社製ビスフェノールA型エポキシ樹脂75g、CH2=C
(CH3)COOC2H4C4F9 29g、アゾビスイソブチロニトリル
0.1gを仕込み60℃で20時間撹拌を続ける。反応が進むに
従って系は白色になり、20時間後には乳白色の粘稠な組
成物を得る。この組成物は保存安定性も比較的良好で、
1ケ月の放置でやや粒子の沈降は見られたが、再混合す
ることによって容易に均一組成物となった。このエポキ
シ当量270の組成物13.9g、メチルナジック酸無水物8g、
ベンジルジメチルアミン0.1gを均一に混合して、組成物
(I)を得た。
300ml 2口フラスコにエピコート828(油化シエルエポキ
シ社製ビスフェノールA型エポキシ樹脂75g、CH2=C
(CH3)COOC2H4C4F9 29g、アゾビスイソブチロニトリル
0.1gを仕込み60℃で20時間撹拌を続ける。反応が進むに
従って系は白色になり、20時間後には乳白色の粘稠な組
成物を得る。この組成物は保存安定性も比較的良好で、
1ケ月の放置でやや粒子の沈降は見られたが、再混合す
ることによって容易に均一組成物となった。このエポキ
シ当量270の組成物13.9g、メチルナジック酸無水物8g、
ベンジルジメチルアミン0.1gを均一に混合して、組成物
(I)を得た。
実施例2 メカニカルスターラー、ジムロート冷却器、滴下ロート
を取り付けた300ml 3つ口フラスコにエピコート1001
(油化シェルエポキシ社製ビスフェノールA型エポキシ
樹脂)80g、イソシアナトエチルメタクリレート2gを仕
込み、80℃で5時間反応させる。次いで、アゾビスイソ
ブチロニトリル1gをメチルイソブチルケトン50gに溶解
させた溶液をCH2=C(CH3)COOC2H4N(C2H5)SO2C8F17
29gと混合し、取り付けた滴下ロートから100℃に昇温
したフラスコ中に1時間で滴下する。滴下終了後、さら
に1時間100℃で後反応を行ない、乳白色の粘稠液を得
た。
を取り付けた300ml 3つ口フラスコにエピコート1001
(油化シェルエポキシ社製ビスフェノールA型エポキシ
樹脂)80g、イソシアナトエチルメタクリレート2gを仕
込み、80℃で5時間反応させる。次いで、アゾビスイソ
ブチロニトリル1gをメチルイソブチルケトン50gに溶解
させた溶液をCH2=C(CH3)COOC2H4N(C2H5)SO2C8F17
29gと混合し、取り付けた滴下ロートから100℃に昇温
したフラスコ中に1時間で滴下する。滴下終了後、さら
に1時間100℃で後反応を行ない、乳白色の粘稠液を得
た。
この組成物は非常に保存安定性が良好で、1ケ月の放置
でも粒子の沈降は全く見られなかった。この組成物から
溶媒を減圧脱気したもの50gをフェニルグリシジルエー
テル20gと加熱混合してエポキシ当量320の組成物を得
た。この組成物17.1gとメチルヘキサヒドロフタル酸無
水物7.5g、ベンジルジメチルアミン0.1gを均一に混合し
て組成物(II)を得た。
でも粒子の沈降は全く見られなかった。この組成物から
溶媒を減圧脱気したもの50gをフェニルグリシジルエー
テル20gと加熱混合してエポキシ当量320の組成物を得
た。この組成物17.1gとメチルヘキサヒドロフタル酸無
水物7.5g、ベンジルジメチルアミン0.1gを均一に混合し
て組成物(II)を得た。
比較例1 エピコート828 18.6g、メチルナジック酸無水物8g、ベ
ンジルジメチルアミン0.1gを均一に混合して組成物(II
I)を得た。
ンジルジメチルアミン0.1gを均一に混合して組成物(II
I)を得た。
比較例2 エピコート1001 80g、フェニルグリシジルエーテル20g
を加熱混合して、エポキシ当量320の組成物を得る。こ
の組成物17.1gとメチルヘキサヒドロフタル酸無水物7.5
部、ベンジルジメチルアミン0.1部を均一に混合して組
成物(IV)を得た。
を加熱混合して、エポキシ当量320の組成物を得る。こ
の組成物17.1gとメチルヘキサヒドロフタル酸無水物7.5
部、ベンジルジメチルアミン0.1部を均一に混合して組
成物(IV)を得た。
比較例3 比較例2で得られた組成物IV 100gに対し、パーフルオ
ロアロアルキル基を有するアクリル酸エステルオリゴマ
ー(分子量約3000)3gを添加した組成物Vを得た。尚、
前記オリゴマーを3g以上添加するとブリードアウトによ
り得られた注型板は表面にベタつきを生じる。
ロアロアルキル基を有するアクリル酸エステルオリゴマ
ー(分子量約3000)3gを添加した組成物Vを得た。尚、
前記オリゴマーを3g以上添加するとブリードアウトによ
り得られた注型板は表面にベタつきを生じる。
以上の各実施例および比較例で得られた組成物を、フッ
素樹脂シートを合せた2枚のガラス板を前記シート面が
相対向するように厚さ3mmのPTFE製スペーサーを介して
重ね合せて作製した注形型に脱泡後流し込み150℃で5
時間加熱硬化させて注型板を得た。
素樹脂シートを合せた2枚のガラス板を前記シート面が
相対向するように厚さ3mmのPTFE製スペーサーを介して
重ね合せて作製した注形型に脱泡後流し込み150℃で5
時間加熱硬化させて注型板を得た。
この注型板を30×50(mm)に切り出し、そのものについ
て3hr,6hr後の煮沸吸水率[%]を測定した。その結果
を第1表に示した。
て3hr,6hr後の煮沸吸水率[%]を測定した。その結果
を第1表に示した。
第1表 3hr 6hr 50hr (I) +0.82 +0.95 +1.08 (II) +0.89 +1.01 +1.14 (III) +0.98 +1.30 +1.88 (IV) +0.94 +1.24 +1.81 (V) +0.92 +1.21 +1.35 [発明の効果] 以上の如く、本発明は含フッ素重合体粒子をエポキシ樹
脂中で生成させることにより、均一に含フッ素重合体粒
子が分散したエポキシ樹脂組成物を得ることができ、そ
の硬化物は特に耐湿耐水性が優れ、耐熱性等他の物性を
損なうこともない。従って、耐湿耐水性を要求される各
種用途において極めて有効である。又含フッ素重合体粒
子が分散した本発明のエポキシ樹脂組成物は、保存安定
性や成形操作性にも優れている。
脂中で生成させることにより、均一に含フッ素重合体粒
子が分散したエポキシ樹脂組成物を得ることができ、そ
の硬化物は特に耐湿耐水性が優れ、耐熱性等他の物性を
損なうこともない。従って、耐湿耐水性を要求される各
種用途において極めて有効である。又含フッ素重合体粒
子が分散した本発明のエポキシ樹脂組成物は、保存安定
性や成形操作性にも優れている。
Claims (1)
- 【請求項1】ポリフルオロアルキル基を有するアクリル
酸エステル及び/又はメタクリル酸エステルをエポキシ
樹脂中で重合せしめて得られる、ポリフルオロアルキル
基を有する重合体を前記エポキシ樹脂中に含むエポキシ
樹脂組成物。
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