JP2003147214A - 有機樹脂用添加剤、それを含有する硬化性有機樹脂組成物、およびその硬化物 - Google Patents

有機樹脂用添加剤、それを含有する硬化性有機樹脂組成物、およびその硬化物

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 有機樹脂に優れた流動性や成形性を付与し、
得られる成形物に優れた撥水性、耐湿性、耐熱性を付与
できる有機樹脂用添加剤、流動性や成形性が優れ、撥水
性、耐湿性、耐熱性が優れる硬化物を形成できる硬化性
有機樹脂組成物、および撥水性、耐湿性、耐熱性が優れ
る硬化物を提供する。 【解決手段】 (A)一般式: 【化1】 (式中、R1は同じか、または相異なる、脂肪族不飽和
結合を有さない一価炭化水素基もしくは水素原子であ
り、R2は炭素原子数1〜10のアルキル基であり、X
はラジカル重合性有機基であり、aは2または3であ
る。)で表される有機ケイ素化合物、(B)芳香族炭化水
素基含有ビニル系単量体、および(C)アルキルアクリレ
ートまたはアルキルメタクリレートから少なくともなる
単量体混合物を共重合した液状ビニル系重合体からなる
有機樹脂用添加剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、有機樹脂用添加
剤、それを含有する硬化性有機樹脂組成物、およびその
硬化物に関し、詳しくは、有機樹脂に優れた流動性や成
形性を付与し、その成形物に優れた撥水性、耐湿性、耐
熱性を付与できる有機樹脂用添加剤、該添加剤を含有す
る、流動性や成形性が優れ、撥水性、耐湿性、耐熱性が
優れる硬化物を形成できる硬化性有機樹脂組成物、およ
び該組成物を硬化して得られる、撥水性、耐湿性、耐熱
性が優れる硬化物に関する。
【0002】
【従来の技術】硬化性有機樹脂組成物は、誘電特性、体
積抵抗率、絶縁破壊強度等の電気特性や、曲げ強度、衝
撃強度等の機械的特性が優れていることから種々の産業
で使用されているが、これをコーティング剤や接着剤と
して使用した場合には、その塗布性や流動性が十分でな
く、その硬化樹脂の撥水性、耐湿性が十分でないという
問題があり、特に、それを電気部品や電子素子の封止剤
として使用した場合には、その流動性や充填性が十分で
なく、その硬化樹脂の耐湿性が十分でないことから、電
気・電子部品の信頼性が十分でないという問題があっ
た。
【0003】このため、特開2000−160025号
公報には、低分子量のシロキサンオリゴマーとアクリル
系単量体の共重合体を含有する硬化性有機樹脂組成物が
提案されているが、この共重合体は、半導体封止用樹脂
組成物において一般に使用される、クレゾルノボラック
型エポキシ樹脂、ビスフェノール型エポキシ樹脂、ビフ
ェニル型エポキシ樹脂等の芳香族環を有するエポキシ樹
脂に対する溶解性が十分でなく、また、それを含有する
硬化性エポキシ樹脂組成物の流動性や成形性が十分でな
いという問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは上記の課
題を解決するために鋭意検討した結果、本発明に到達し
た。すなわち、本発明の目的は、有機樹脂に優れた流動
性や成形性を付与し、その成形物に優れた撥水性、耐湿
性、耐熱性を付与できる有機樹脂用添加剤、該添加剤を
含有する、流動性や成形性が優れ、撥水性、耐湿性、耐
熱性が優れる硬化物を形成できる硬化性有機樹脂組成
物、および該組成物を硬化して得られる、撥水性、耐湿
性、耐熱性が優れる硬化物を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の有機樹脂用添加
剤は、(A)一般式:
【化7】 (式中、R1は同じか、または相異なる、脂肪族不飽和
結合を有さない一価炭化水素基もしくは水素原子であ
り、R2は炭素原子数1〜10のアルキル基であり、X
はラジカル重合性有機基であり、aは2または3であ
る。)で表される有機ケイ素化合物、(B)芳香族炭化水
素基含有ビニル系単量体、および(C)アルキルアクリレ
ートまたはアルキルメタクリレートから少なくともなる
単量体混合物を共重合した液状ビニル系重合体からなる
ことを特徴とする。
【0006】また、本発明の硬化性有機樹脂組成物は、
(I)硬化性有機樹脂100重量部、および(II)上記の有
機樹脂用添加剤0.01〜100重量部から少なくとも
なることを特徴とする。さらに、本発明の硬化物は上記
の硬化性有機樹脂組成物を硬化させてなることを特徴と
する。
【0007】
【発明の実施の形態】はじめに、本発明の有機樹脂用添
加剤を詳細に説明する。本添加剤は、(A)一般式:
【化8】 で表される有機ケイ素化合物、(B)芳香族炭化水素基含
有ビニル系単量体、および(C)アルキルアクリレートま
たはアルキルメタクリレートから少なくともなる単量体
混合物を共重合した液状ビニル系重合体からなる。
【0008】(A)成分の有機ケイ素化合物は、本添加剤
を含有する有機樹脂に耐湿性、流動性を付与するための
原料である。上式中、R1は同じか、または相異なり、
脂肪族不飽和結合を有さない一価炭化水素基もしくは水
素原子である。R1の一価炭化水素基としては、メチル
基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、イ
ソプロピル基、イソブチル基等の鎖状アルキル基;シク
ロペンチル基、シクロヘキシル基等の環状アルキル基;
フェニル基、ナフチル基等のアリール基;ベンジル基、
フェネチル基等のアラルキル基が例示される。特に、R
1はメチル基または水素原子であることが好ましい。ま
た、上式中、R2は炭素原子数1〜10のアルキル基で
あり、メチル基、エチル基、ブチル基、イソプロピル基
が例示される。また、上式中、aは2または3であり、
好ましくは3である。
【0009】また、上式中、Xはラジカル重合性有機基
であり、(B)成分および(C)成分と共重合し得る基であ
れば特に限定されないが、例えば、一般式(1):
【化9】 で表される基、一般式(2):
【化10】 で表される基、一般式(3):
【化11】 で表される基、または炭素原子数2〜10のアルケニル
基が例示される。
【0010】上記一般式(1)で表される基において、式
中のR3はメチル基または水素原子である。また、式中
のR4は二価炭化水素基であり、メチレン基、エチレン
基、プロピレン基、ブチレン基、ペンチレン基等の炭素
原子数1〜10のアルキレン基;フェニレン基、ナフチ
レン基、フェニレンメチレン基、フェニレンエチレン基
等のアリーレン基もしくはアリーレンアルキレン基が例
示される。このような基としては、アクリロキシメチル
基、3−アクリロキシプロピル基、メタクリロキシメチ
ル基、3−メタクリロキシプロピル基が例示される。
【0011】また、上記一般式(2)で表される基におい
て、式中のR3はメチル基または水素原子である。ま
た、式中のR4は二価炭化水素基であり、前記と同様の
基が例示される。このような基としては、アクリルアミ
ドメチル基、3−アクリルアミドプロピル基、メタクリ
ルアミドメチル基、3−メタクリルアミドプロピル基が
例示される。
【0012】また、上記一般式(3)で表される基におい
て、式中のR3はメチル基または水素原子である。ま
た、式中のR4は二価炭化水素基であり、前記と同様の
基が例示される。また、式中のR5は炭素原子数1〜1
0のアルキル基であり、メチル基、エチル基、プロピル
基、ブチル基、ペンチル基が例示される。また、式中の
bは0または1である。また、式中のcは0〜4の整数
である。このような基としては、4−ビニルフェニル
基、3−ビニルフェニル基、4−(2−プロペニル)フェ
ニル基、3−(2−プロペニル)フェニル基、2−(4−
ビニルフェニル)エチル基、2−(3−ビニルフェニル)
エチル基が例示される。
【0013】また、炭素原子数2〜10のアルケニル基
としては、ビニル基、アリル基、メタリル基、5−ヘキ
セニル基が例示される。
【0014】このような(A)成分としては、例えば、一
般式:
【化12】 で表される有機ケイ素化合物および/または一般式:
【化13】 で表される有機ケイ素化合物であることが好ましい。な
お、式中のXはラジカル重合性有機基であり、前記と同
様の基が例示される。前者の有機ケイ素化合物として、
具体的には、 CH2=CHC48Si{OSi(CH3)3}3
【化14】
【化15】
【化16】
【化17】 が例示される。また、後者の有機ケイ素化合物として、
具体的には、 CH2=CHC48Si{OSi(CH3)2H}3
【化18】
【化19】
【化20】 が例示される。
【0015】このような(A)成分の有機ケイ素化合物
は、例えば、特開平11−217389号公報に記載の
とおり、ラジカル重合性有機基含有トリアルコキシシラ
ンとジシロキサンを、カルボン酸および強酸の存在下で
反応させて、前記シラン中のアルコキシ基をジシロキサ
ン中のシロキシ基で置換することによって調製できる。
【0016】(B)成分の芳香族炭化水素基含有ビニル系
単量体は、本添加剤の有機樹脂への相溶性を付与するた
めの原料である。このような(B)成分としては、スチレ
ン、ビニルトルエン、ベンジルアクリレート、ベンジル
メタクリレート、フェノキシエチルアクリレート、フェ
ノキシエチルメタクリレート、ビニルピロリドンが例示
される。特に、本添加剤の有機樹脂への相溶性をさらに
向上できることから、(B)成分は、ベンジルアクリレー
ト、ベンジルメタクリレート、フェノキシエチルアクリ
レート、またはフェノキシエチルメタクリレートである
ことが好ましく、特に、本添加剤のガラス転移点を室温
以下とすることができることから、ベンジルアクリレー
ト、フェノキシエチルアクリレートであることが好まし
い。
【0017】(C)成分のアルキルアクリレートまたはア
ルキルメタクリレートは、本添加剤の有機樹脂への相溶
性を向上させ、また、本添加剤を含有する硬化性有機樹
脂組成物の流動性を向上させるための原料である。この
ような(C)成分は、炭素原子数1〜22の直鎖状あるい
は分岐鎖状のアルキル基を有するアルコールとアクリル
酸またはメタアクリル酸とのエステルであることが好ま
しい。このような(C)成分としては、アクリル酸メチ
ル、アクリル酸エチル、アクリル酸n−プロピル、アク
リル酸イソプロピル等の低級アルキルアクリレート;メ
タクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸
n−プロピル、メタクリル酸イソプロピル等の低級アル
キルメタクリレート;アクリル酸n−ブチル、アクリル
酸イソブチル、アクリル酸tert−ブチル、アクリル
酸n−ヘキシル、アクリル酸シクロヘキシル、アクリル
酸2−エチルヘキシル、アクリル酸オクチル、アクリル
酸ラウリル、アクリル酸ステアリル等の高級アルキルア
クリレート;メタクリル酸n−ブチル、メタクリル酸イ
ソブチル、メタクリル酸tert−ブチル、メタクリル
酸n−ヘキシル、メタクリル酸シクロヘキシル、メタク
リル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸オクチル、メ
タクリル酸ラウリル、メタクリル酸ステアリル等の高級
アルキルメタクリレートが例示され、本添加剤のガラス
転移点を室温以下とすることができることから、アクリ
ル酸エステルであることが好ましく、特に、本添加剤の
有機樹脂への相溶性をさらに向上できることから、アク
リル酸n−ブチルであることが好ましい。
【0018】本添加剤は、上記(A)成分〜(C)成分から
少なくともなる単量体混合物を共重合することにより調
製されるが、本添加剤に、有機樹脂との反応性を付与し
たり、これを含有する有機樹脂に良好な接着性を付与で
きることから、分子中にエポキシ基を有するビニル系単
量体および/または分子中にアルコキシシリル基を有す
るビニル系単量体を共重合させることが好ましい。前者
のビニル系単量体は分子中にグリシジル基、脂環式エポ
キシ基等のエポキシ基を含有するものであれば特に限定
されず、例えば、グリシジルアクリレート、グリシジル
メタクリレート、3,4−エポキシシクロヘキシルメチ
ルアクリレート、3,4−エポキシシクロヘキシルメチ
ルメタクリレートが挙げられる。また、後者のビニル系
単量体は分子中にアルコキシシリル基を含有するもので
あれば特に限定されず、例えば、一般式: X−SiR1 3-d(OR2)d で表されるビニル系単量体が挙げられる。上式中、R1
は同じか、または相異なる、脂肪族不飽和結合を有さな
い一価炭化水素基もしくは水素原子であり、R1 の一価
炭化水素基としては、前記と同様の基が例示される。ま
た、上式中、R2 は炭素原子数1〜10のアルキル基で
あり、前記と同様の基が例示される。また、上式中、X
はラジカル重合性有機基であり、前記と同様の基が例示
される。このようなビニル系単量体として、具体的に
は、 CH2=CH−Si(OCH3)3
【化21】
【化22】
【化23】
【化24】
【化25】
【化26】 が例示される。
【0019】また、本添加剤は、上記(A)成分、(B)成
分、(C)成分、および分子中にエポキシ基および/また
はアルコキシシリル基を有するビニル系単量体以外に、
その他任意のビニル系単量体を共重合させてもよい。こ
のビニル系単量体として、具体的には、酢酸ビニル、プ
ロピオン酸ビニル等の低級脂肪酸ビニルエステル;酪酸
ビニル、カプロン酸ビニル、2−エチルヘキサン酸ビニ
ル、ラウリル酸ビニル、ステアリン酸ビニル等の高級脂
肪酸エステル;ジメチルアミノエチルアクリレート、ジ
メチルアミノエチルメタクリレート、ジエチルアミノエ
チルアクリレート、ジエチルアミノエチルメタクリレー
ト等のアミノ基含有ビニル系単量体;アクリルアミド、
メタクリルアミド、N−メチロールアクリルアミド、N
−メチロールメタクリルアミド、N−メトキシメチルア
クリルアミド、N−メトキシメチルメタクリルアミド、
イソブトキシメトキシアクリルアミド、イソブトキシメ
トキシメタクリルアミド、N,N−ジメチルアクリルア
ミド、N,N−ジメチルメタクリルアミド等のアミド基
含有ビニル系単量体;アクリル酸ヒドロキシエチル、メ
タクリル酸ヒドロキシエチル、アクリル酸ヒドロキシプ
ロピルアルコール、メタクリル酸ヒドロキシプロピルア
ルコール等の水酸基含有ビニル系単量体;トリフルオロ
プロピルアクリレート、パーフルオロブチルエチルアク
リレート、パーフルオロオクチルエチルアクリレート、
トリフルオロプロピルメタクリレート、パーフルオロブ
チルエチルメタクリレート、パーフルオロオクチルエチ
ルアメタクリレート等のフッ素含有ビニル系単量体;ア
クリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、クロトン酸、フ
マル酸、マレイン酸等のカルボン酸含有ビニル系単量
体;テトラヒドロフルフリルアクリレート、テトラヒド
ロフルフリルメタクリレート、ブトキシエチルアクリレ
ート、ブトキシエチルメタクリレート、エトキシジエチ
レングリコールアクリレート、エトキシジエチレングリ
コールメタクリレート、ポリエチレングリコールアクリ
レート、ポリエチレングリコールメタクリレート、ポリ
プロピレングリコールモノアクリレート、ポリプロピレ
ングリコールモノメタクリレート、ヒドロキシブチルビ
ニルエーテル、セチルビニルエーテル、2−エチルヘキ
シルビニルエーテル等のエーテル結合含有ビニル系単量
体;アクリロキシプロピルトリメトキシシラン、メタク
リロキシプロピルトリメトキシシラン、片末端にアクリ
ル基またはメタクリル基を含有する分岐状あるいは直鎖
状のポリジメチルシロキサン、片末端にスチリル基を含
有するポリジメチルシロキサン等の不飽和基含有シリコ
ーン化合物;ブタジエン;塩化ビニル;塩化ビニリデ
ン;アクリロニトリル、メタクリロニトリル;フマル酸
ジブチル;無水マレイン酸;ドデシル無水コハク酸;ア
クリルグリシジルエーテル、メタクリルグリシジルエー
テル:アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、クロト
ン酸、フマル酸、マレイン酸等のラジカル重合性不飽和
カルボン酸のアルカリ金属塩、アンモニウム塩、有機ア
ミン塩;スチレンスルホン酸のようなスルホン酸基を有
するラジカル重合性不飽和単量体、およびそれらのアル
カリ金属塩、アンモニウム塩、有機アミン塩;2−ヒド
ロキシ−3−メタクリルオキシプロピルトリメチルアン
モニウムクロライドのようなメタクリル酸から誘導され
る4級アンモニウム塩、メタクリル酸ジエチルアミンエ
ステルのような3級アミン基を有するアルコールのメタ
クリル酸エステル、およびそれらの4級アンモニウム塩
が例示される。本添加剤に有機樹脂との反応性を付与し
たり、有機樹脂への相溶性をさらに向上でき、さらに本
添加剤を含有する硬化性有機樹脂組成物に金属に対する
接着性を付与できることから、カルボキシ基、アミノ
基、メルカプト基、アルコール基、ポリエーテル基等の
有機官能基を有するビニル系単量体であることが好まし
い。
【0020】また、このビニル系単量体として多官能ビ
ニル系単量体を用いることもできる。この多官能ビニル
系単量体として、具体的には、トリメチロールプロパン
トリアクリレート、トリメチロールプロパントリメタク
リレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、ペ
ンタエリスリトールトリメタクリレート、エチレングリ
コールジアクリレート、エチレングリコールジメタクリ
レート、テトラエチレングリコールジアクリレート、テ
トラエチレングリコールジメタクリレート、ポリエチレ
ングリコールジアクリレート、ポリエチレングリコール
ジメタクリレート、1,4−ブタンジオールジアクリレ
ート、1,4−ブタンジオールジメタクリレート、1,6
−ヘキサンジオールジアクリレート、1,6−ヘキサン
ジオールジメタクリレート、ネオペンチルグリコールジ
アクリレート、ネオペンチルグリコールジメタクリレー
ト、トリメチロールプロパントリオキシエチルアクリレ
ート、トリメチロールプロパントリオキシエチルメタク
リレート、トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレ
ートジアクリレート、トリス(2−ヒドロキシエチル)イ
ソシアヌレートジメタクリレート、トリス(2−ヒドロ
キシエチル)イソシアヌレートトリアクリレート、トリ
ス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレートトリメタク
リレート、ビスフェノールAのエチレンオキサイドまた
はプロピレンオキサイドの付加体のジオールのジアクリ
レートやジメタクリレート、水添ビスフェノールAのエ
チレンオキサイドまたはプロピレンオキサイドの付加体
のジオールのジアクリレートやジメタクリレート、トリ
エチレングリコールジビニルエーテル等のアクリロイル
基もしくはメタクリロイル基含有単量体、両末端スチリ
ル基封鎖ポリジメチルシロキサンや両末端メタクリロキ
シプロピル基封鎖ポリジメチルシロキサン等の不飽和基
含有シリコ−ン化合物が例示される。
【0021】本添加剤において、上記(A)成分、(B)成
分、(C)成分、およびその他任意のビニル系単量体から
なる単量体混合物中、上記(A)成分の含有量は特に限定
されないが、好ましくは1〜98重量%であり、さらに
好ましくは1〜85重量%の範囲内であり、さらに好ま
しくは2〜85重量%の範囲内であり、さらに好ましく
は5〜80重量%の範囲内であり、さらに好ましくは5
〜70重量%の範囲内であり、特に好ましくは10〜5
0重量%の範囲内である。これは、(A)成分の含有量が
上記範囲の下限未満であると、得られるビニル系重合体
を含有する有機樹脂の流動性が低下したり、また、その
成形物の撥水性が低下する傾向があるからであり、一
方、上記範囲の上限を超えると、得られるビニル系重合
体の有機樹脂への相溶性が低下する傾向があるからであ
る。また、上記単量体混合物中、上記(B)成分の含有量
は特に限定されないが、好ましくは1〜98重量%の範
囲内であり、さらに好ましくは1〜85重量%の範囲内
であり、さらに好ましくは2〜85重量%の範囲内であ
り、さらに好ましくは5〜80重量%の範囲内であり、
さらに好ましくは10〜80重量%の範囲内であり、特
に好ましく10〜60重量%の範囲内である。これは、
(B)成分の含有量が上記範囲の下限未満であると、得ら
れるビニル系重合体の有機樹脂への相溶性が低下する傾
向があるからであり、一方、上記範囲の上限を超える
と、得られるビニル系重合体の室温での流動性が損なわ
れるからである。また、上記単量体混合物中、上記(C)
成分の含有量は特に限定されないが、好ましくは1〜9
8重量%の範囲内であり、さらに好ましくは1〜85重
量%の範囲内であり、さらに好ましくは2〜85重量%
の範囲内であり、さらに好ましくは5〜80重量%の範
囲内であり、さらに好ましくは10〜80重量%の範囲
内であり、特に好ましく10〜60重量%の範囲内であ
る。これは、(C)成分の含有量が上記範囲の下限未満で
あると、得られるビニル系重合体の有機樹脂への相溶性
が低下する傾向があるからであり、一方、上記範囲の上
限を超えると、得られるビニル系重合体を含有する有機
樹脂組成物の成形物の撥水性が低下する傾向があるから
である。さらに、任意のビニル系単量体として分子中に
エポキシ基を有するビニル系単量体を用いる場合には、
上記単量体混合物中の含有量は20重量%以下であるこ
とが好ましく、さらには、0.1〜20重量%の範囲内
であることが好ましく、特には、0.1〜10重量%の
範囲内であることが好ましい。また、任意のビニル系単
量体として分子中にアルコキシシリル基を有するビニル
系単量体を用いる場合には、上記単量体混合物中の含有
量は20重量%以下であることが好ましく、さらには、
0.1〜20重量%の範囲内であることが好ましく、特
には、0.1〜10重量%の範囲内であることが好まし
い。
【0022】本添加剤を調製する方法としては、ラジカ
ル重合法、イオン重合法が例示され、特に、ラジカル重
合法が好ましい。このラジカル重合法に用いるラジカル
開始剤は特に限定されないが、例えば、2,2'−アゾビ
ス(イソブチロニトリル)、2,2'−アゾビス(2−メチ
ルブチロニトリル)、2,2'−アゾビス(2,4−ジメチ
ルバレロニトリル)等のアゾビス系化合物;過酸化ベン
ゾイル、過酸化ラウロイル、tert−ブチルパーオキ
シベンゾエート、tert−ブチルパーオキシ−2−エ
チルヘキサノエート等の有機過酸化物が挙げられる。こ
のラジカル開始剤は1種であってもよく、また2種類以
上の混合物であってもよい。また、その添加量は、上記
単量体混合物100重量部に対して0.1〜5重量部の
範囲内であることが好ましい。
【0023】また、このラジカル重合として、具体的に
は、乳化重合法、懸濁重合法、塊状重合法、溶液重合法
が例示され、特に、溶液重合法であることが好ましい。
この溶液重合に用いる溶媒は限定されないが、例えば、
ヘキサン、オクタン、デカン、シクロヘキサン等の脂肪
族炭化水素;ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族
炭化水素;ジエチルエーテル、ジブチルエーテル、テト
ラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル類;アセト
ン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、ジ
イソブチルケトン等のケトン類;酢酸メチル、酢酸エチ
ル、酢酸ブチル、酢酸イソブチル等のエステル類;メタ
ノール、エタノール、イソプロピルアルコール、ブタノ
ール等のアルコール類;オクタメチルシクロテトラシロ
キサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ヘキサメ
チルジシロキサン、オクタメチルトリシロキサン等のオ
ルガノシロキサンオリゴマーが挙げられる。
【0024】この溶液重合法においては、得られるビニ
ル系重合体の粘度を低下させるため、さらには、有機樹
脂への相溶性を向上できることから、連鎖移動剤を添加
することが好ましい。この連鎖移動剤としては、例え
ば、3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、3−
メルカプトプロピルメチルジメトキシシラン等のメルカ
プトプロピルアルコキシシランで例示されるメルカプト
基含有有機基と加水分解性基を有するシラン化合物;2
−メルカプトエタノール、ブチルメルカプタン、n−ド
デシルメルカプタン、メルカプトプロピル基を有するポ
リジメチルシロキサン等のメルカプト化合物;塩化メチ
レン、クロロホルム、四塩化炭素、臭化ブチル、3−ク
ロロプロピルトリメトキシシラン等のハロゲン化物が挙
げられ、好ましくはメルカプト基含有有機基と加水分解
性基を有するシラン化合物であり、特に好ましくは3−
メルカプトプロピルアルコキシシランである。この連鎖
移動剤の添加量は特に限定されないが、上記単量体混合
物100重量部に対して0.1〜10重量部の範囲内で
あることが好ましい。
【0025】上記単量体混合物を溶媒中でラジカル重合
開始剤の存在下でラジカル重合する方法としては、これ
を50〜150℃の温度条件下で3〜20時間反応さ
せ、重合後、加熱下で減圧処理して残存する未反応の単
量体を除去する方法が例示される。このようにして得ら
れるビニル系重合体は液状であれば特に限定されない
が、有機樹脂用添加剤として有機樹脂への配合性が良好
であり、これを含有する有機樹脂組成物の流動性が良好
であることから、25℃における粘度が10〜1000
000mPa・sの範囲内であることが好ましく、さらに
は、100〜500000mPa・sの範囲内であることが
好ましく、特には、500〜100000mPa・sの範囲
内であることが好ましい。
【0026】次に、本発明の硬化性有機樹脂組成物につ
いて説明する。本組成物は、(I)硬化性有機樹脂100
重量部、および(II)上記の有機樹脂用添加剤0.1〜1
00重量部から少なくともなることを特徴とする。
【0027】(I)成分は本組成物の主成分であり、硬化
性のものであれば特に限定されず、その硬化方法として
は、熱硬化、紫外線または放射線等の高エネルギー線硬
化、湿気硬化、縮合型硬化、付加反応硬化が例示され
る。また、その性状も限定されず、25℃において液状
あるいは固体状のいずれの状態であってもよい。このよ
うな(I)成分としては、フェノール樹脂、ホルムアルデ
ヒド樹脂、キシレン樹脂、キシレン−ホルムアルデヒド
樹脂、ケトン−ホルムアルデヒド樹脂、フラン樹脂、尿
素樹脂、イミド樹脂、メラミン樹脂、アルキッド樹脂、
不飽和ポリエステル樹脂、アニリン樹脂、スルホン−ア
ミド樹脂、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂、これらの共
重合体樹脂、およびこれらの樹脂の少なくとも2種以上
の混合物が例示される。特に、(I)成分としては、エポ
キシ樹脂、フェノール樹脂、イミド樹脂、またはシリコ
ーン−エポキシ樹脂であることが好ましい。
【0028】このエポキシ樹脂はグリシジル基や脂環式
エポキシ基を有するものであれば特に限定されないが、
具体的には、o−クレゾールノボラック型エポキシ樹
脂、フェノールノボラック型エポキシ樹脂、ビフェニル
型エポキシ樹脂、ビフェニルアラルキル型エポキシ樹
脂、ビフェニルノボラック型エポキシ樹脂、ビスフェノ
−ルA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹
脂、ビスフェノールAD型エポキシ樹脂、ビスフェノー
ルS型エポキシ樹脂、ジシクロペンタジエン型エポキシ
樹脂、ナフタレン型エポキシ樹脂、アントラセン型エポ
キシ樹脂、ナフトールアラルキル型エポキシ樹脂、ポリ
ビニルフェノール型エポキシ樹脂、ジフェニルメタン型
エポキシ樹脂、ジフェニルサルホン型エポキシ樹脂、ト
リフェノールアルカン型エポキシ樹脂、クレゾール・ナ
フトール共縮合型エポキシ樹脂、ビスフェニルエチレン
型エポキシ樹脂、フルオレン型エポキシ樹脂、スチルベ
ン型エポキシ樹脂、スピロクマロン型エポキシ樹脂、ノ
ルボルネン型エポキシ樹脂、ハロゲン化エポキシ樹脂、
イミド基含有エポキシ樹脂、マレイミド基含有エポキシ
樹脂、アリル基変性エポキシ樹脂、さらには得られる硬
化物の撥水性を向上させ、またその硬化物を低応力する
ために、シラン、ポリアルキルシロキサン、あるいはフ
ルオロアルキル基を化学的に結合したエポキシ樹脂が例
示される。
【0029】また、フェノ−ル樹脂として、具体的に
は、ポリビニルフェノール型フェノール樹脂、フェノー
ルノボラック型フェノール樹脂、クレゾールノボラック
型フェノール樹脂、ビフェノール型フェノール樹脂、ビ
フェノールアラルキル型フェノール樹脂、ナフトール型
フェノール樹脂、テルペン型フェノール樹脂、フェノー
ルジシクロペンタジエン型フェノール樹脂、フェノール
アラルキル型フェノール樹脂、ナフトールアラルキル型
フェノール樹脂、トリフェノールアルカン型フェノール
樹脂、ジシクロペンタジエン型フェノール樹脂、クレゾ
ール・ナフトール共縮合型フェノール樹脂、キシレン・
ナフトール共縮合型フェノール樹脂、さらには得られる
硬化物の撥水性を向上させ、またその硬化物を低応力す
るために、シラン、ポリアルキルシロキサン、あるいは
フルオロアルキル基を化学的に結合したフェノール樹脂
が例示される。
【0030】(II)成分の有機樹脂用添加剤は、本組成物
に優れた流動性や成形性を付与し、本組成物を硬化して
得られる有機樹脂硬化物に優れた撥水性、耐湿性、耐熱
性を付与するための成分である。この(II)成分は上記の
とおりである。本組成物において、(II)成分の含有量
は、上記(I)成分100重量部に対して0.01〜10
0重量部の範囲内であり、好ましくは、0.1〜100
重量部の範囲内であり、特に好ましくは、0.1〜50
重量部の範囲内である。これは、(II)成分の含有量が上
記範囲の下限未満であると、得られる硬化性有機樹脂組
成物の流動性や成形性を向上し難くなるからであり、一
方、上記範囲の上限を超えると、得られる硬化性有機樹
脂組成物を硬化してなる有機樹脂硬化物の機械的強度が
著しく低下するからである。
【0031】本組成物には、その他任意の成分として、
硬化剤、硬化促進剤、充填剤、光増感剤、高級脂肪酸金
属塩、エステル系ワックス、可塑剤、シランカップリン
グ剤、チタン系カップリング剤、可撓性付与剤、顔料、
染料等を含有してもよい。この硬化剤としては、カルボ
ン酸やスルホン酸等の有機酸およびその無水物、有機ヒ
ドロキシ化合物、シラノール基、アルコキシ基またはハ
ロゲノ基を有する有機ケイ素化合物、一級または二級の
アミノ化合物、およびこれらの二種以上の混合物が例示
される。また、この硬化促進剤としては、三級アミン化
合物、アルミニウムやジルコニウム等の有機金属化合
物、ホスフィン等の有機リン化合物、異環型アミン化合
物、ホウ素錯化合物、有機アンモニウム塩、有機スルホ
ニウム塩、有機過酸化物、ヒドロシリル化用触媒が例示
される。また、この充填剤としては、ガラス繊維、石
綿、アルミナ繊維、アルミナとシリカを成分とするセラ
ミック繊維、ボロン繊維、ジルコニア繊維、炭化ケイ素
繊維、金属繊維、ポリエステル繊維、アラミド繊維、ナ
イロン繊維、フェノール繊維、天然の動植物繊維等の繊
維状充填剤;結晶性シリカ、溶融シリカ、沈澱シリカ、
ヒュームドシリカ、焼成シリカ、酸化亜鉛、焼成クレ
イ、カーボンブラック、ガラスビーズ、アルミナ、タル
ク、炭酸カルシウム、クレイ、水酸化アルミニウム、硫
酸バリウム、二酸化チタン、窒化アルミニウム、炭化ケ
イ素、酸化マグネシウム、酸化ベリリウム、カオリン、
雲母、ジルコニア等の粉粒体状充填剤;これらの混合物
が例示される。また、この可撓性付与剤としては、シリ
コーンオイルが例示される。
【0032】本組成物は、(I)成分、および(II)成分、
さらに必要に応じてその他任意の成分を混合することに
より調製できる。この調製方法は限定されないが、例え
ば、(I)成分、(II)成分、およびその他任意の成分を直
接混合する方法、(I)成分を調製する際に、(II)成分を
予め予備混合しておき、次いで、その他任意の成分を混
合する方法、(II)成分にその他任意の成分を予備混合し
た後、(I)成分を混合する方法が挙げられる。本組成物
を調製するための混合装置は特に限定されず、上記(I)
成分が性状により異なるが、例えば、一軸または二軸の
連続混合機、二本ロール、三本ロール、ロスミキサー、
ニーダーミキサー、バンバリーミキサーが挙げられる。
【0033】本組成物は、流動性や成形性が優れている
ので、トランスファーモールド、インジェクションモー
ルド、ポッティング、キャスティング、粉体塗装、浸漬
塗布、滴下等の方法に適用できる。また、本組成物は、
硬化して、撥水性、耐湿性、耐熱性が優れる硬化物を形
成できるので、電気部品・電子素子の封止剤や接着剤と
して有用である。特に、本組成物を半導体封止剤として
使用した場合、従来のものに比べて、成形性、接着性、
電気特性、機械特性、耐湿性が優れるという特長があ
る。
【0034】この半導体封止剤としては、エポキシ樹
脂、フェノール樹脂、硬化促進剤、無機充填剤、シラン
カップリング剤、および上記の有機樹脂用添加剤から少
なくともなる硬化性エポキシ樹脂組成物であることが好
ましい。このエポキシ樹脂としては、前記と同様の樹脂
が例示され、特に、本封止剤の成型性が良好であり、そ
の硬化物の耐熱性および耐湿性が良好であることから、
o−クレゾールノボラック型エポキシ樹脂等のクレゾー
ルノボラック型エポキシ樹脂、ビフェニル型エポキシ樹
脂、ジシクロペンタジエン型エポキシ樹脂が好ましい。
また、このフェノール樹脂としては、前記と同様の樹脂
が例示され、特に、フェノールノボラック型フェノール
樹脂、フェノールアラルキル型フェノール樹脂であるこ
とが好ましい。また、この硬化促進剤としては、前記と
同様の促進剤が例示され、特に、トリフェニルフォスフ
ィン等の有機リン系化合物;第3級アミン化合物、イミ
ダゾール等の有機アミン系化合物が好ましい。また、こ
の充填剤としては、前記と同様の充填剤が例示され、特
に、溶融シリカ、結晶シリカ、アルミナ、窒化アルミ、
三酸化アンチモンが好ましい。また、溶融シリカの中で
も、特に、本封止剤の流動性を向上できることから、球
状のものが好ましい。また、この充填剤の粒子径は限定
されないが、通常は0.1〜40μmの範囲内のものが
好ましく、特に、0.3〜20μmの範囲内のものが好
ましい。また、このシランカップリング剤としては、ア
ミノプロピルトリメトキシシラン等のアミノシラン;グ
リジロキシプロピルトリメトキシシラン等のエポキシシ
ラン;アニリノシラン;イミノシラン;これらシラン2
種類以上の混合物;これらシランの部分加水分解縮合
物;これらシラン2種類以上の部分共加水分解縮合物等
が例示される。また、この有機樹脂用添加剤は上記のと
おりのものであり、分子中に芳香族炭化水素基含有ビニ
ル系単量体として、ベンイジルアクリレート、フェノキ
シアクリレートを用いたものが好ましい。
【0035】本封止剤において、上記各成分の含有量は
限定されないが、エポキシ樹脂とフェノール樹脂との含
有量の比率は、エポキシ樹脂中の総エポキシ量に対する
フェノール樹脂中の総フェノール量が0.6〜1.5とな
る範囲内の量であることが好ましく、さらには0.8〜
1.2となる範囲内の量であることが好ましく、特には
0.9〜1.1の範囲内の量であることが好ましい。ま
た、硬化促進剤の含有量は、エポキシ樹脂とフェノール
樹脂の合計量100重量部に対して0.1〜20重量部
の範囲内であることが好ましく、特に、0.2〜10重
量部の範囲内であることが好ましい。また、無機充填剤
の含有量は、本組成物中の70重量%以上であることが
好ましく、さらには、80重量%以上であることが好ま
しく、特には、85重量%以上であることが好ましい。
また、シランカップリング剤の含有量は、無機充填剤に
対して0.1〜5重量%の範囲内となる量であることが
好ましく、特には、0.2〜1重量%の範囲内となる量
であることが好ましい。また、有機樹脂用添加剤の含有
量は、エポキシ樹脂とフェノール樹脂の合計量100重
量部に対して0.1〜20重量部の範囲内であることが
好ましく、特には、0.2〜10重量部の範囲内である
ことが好ましい。
【0036】本封止剤を調製する方法としては、上記各
成分を予備混合した後、ミキサー等によって均一に混合
し、さらに熱ロールによる溶融混合、あるいはニーダ等
による溶融混合する方法が例示される。また、本封止剤
を溶融混合した後、冷却固化させて適当な大きさに粉砕
することもできる。このようにして調製された本封止剤
は、半導体装置をはじめとする電子部品あるいは電気部
品の封止、被覆、絶縁等に適用できる、電気部品に優れ
た特性と信頼性を付与できる。
【0037】本封止剤を用いて、半導体素子を封止する
方法としては、低圧トランスファー成形法、射出成形
法、圧縮成形法、注型法が例示される。本封止剤を加熱
して硬化させる際の温度は限定されないが、150℃以
上に加熱することが好ましい。このようにして封止され
た半導体装置としては、集積回路、大規模集積回路、ト
ランジスタ、サイリスタ、ダイオードが例示される。
【0038】
【実施例】本発明の有機樹脂用添加剤、それを含有する
硬化性有機樹脂組成物、およびその硬化物を実施例によ
り説明する。なお、実施例中、粘度は25℃における値
である。また、有機樹脂用添加剤の硬化性有機樹脂(エ
ポキシ樹脂)への溶解性は、ビスフェノールA型エポキ
シ樹脂(油化シェルエポキシ株式会社製のエピコート8
28)20gをラボプラストミルにて100℃、30r
pmで加熱溶解した後、これに有機樹脂用添加剤を4g
投入し、5分間、加熱混練した後の溶融状態の硬化性エ
ポキシ樹脂組成物を少量採取し、その外観を目視にて観
察することにより評価した。
【0039】[実施例1〜7、比較例1] (ビニル重合体1〜8の調製と特性評価)攪拌装置、温
度計、還流管を取り付けた200mLの4口フラスコ
に、表1に示した量で各原料を仕込み、窒素雰囲気下、
70〜80℃で6時間加熱攪拌した。次いで、アスピレ
ーター、および真空ポンプにより減圧下で加熱攪拌する
ことにより、トルエンや未反応物を除去した。これを2
00メッシュの金網でろ過することによりビニル系重合
体を得た。このビニル系重合体をそれぞれ有機樹脂用添
加剤〜とした。これらの有機樹脂用添加剤の粘度、
屈折率、エポキシ樹脂への溶解性を表1に示した。な
お、表1中の有機ケイ素化合物(1)は、
【化27】 で表される有機ケイ素化合物であり、また、有機ケイ素
化合物(2)は、
【化28】 で表される有機ケイ素化合物である。また、表1中のA
MBNは2,2'−アゾビス−2−メチルブチロニトリル
を示す。
【0040】
【表1】
【0041】[実施例8〜14] (有機樹脂用添加剤〜を含有する硬化性エポキシ樹
脂組成物の調製)加熱2ロールミルに、表2で示した組
成で、オルソクレゾールノボラック型エポキシ樹脂(日
本化薬株式会社製のEOCN1020;エポキシ当量=
195)、フェノールノボラック型フェノール樹脂(昭
和高分子株式会社製のBRG558;フェノール当量=
105)、有機樹脂用添加剤〜、溶融シリカ(電気
化学工業株式会社製のFS692)、カルナバワック
ス、およびトリフェニルフォスフィンを仕込み、ロール
温度90℃の条件で加熱混練し、硬化性エポキシ樹脂組
成物を調製した。次に、これを粉砕し、175℃、70k
g/cm2の条件下で3分間トランスファー成形した。得ら
れたエポキシ樹脂硬化物を取り出し、オーブン中で15
0℃×4時間加熱し、ポストキュアした。このようにし
て得られたエポキシ樹脂硬化物の特性を表2に示した。
なお、硬化性エポキシ樹脂組成物の成形性(スパイラル
フロー)、およびエポキシ樹脂硬化物の耐湿性(吸水
率)を次のようにして測定した。
【0042】○スパイラルフロー:硬化性エポキシ樹脂
組成物についてEMMI規格に準じた方法により測定し
た。 ○吸水率:5mm角×5mm厚みのエポキシ樹脂硬化物
の立方体を10個成形し、これを温度121℃、湿度1
00%の条件下にて12時間加湿した後、その重量増加
を測定することにより求めた。
【0043】
【表2】
【0044】[実施例15〜22] (有機樹脂用添加剤、、、またはを含有する硬
化性エポキシ樹脂組成物の調製)加熱2ロールミルに、
表3で示した組成で、ビフェニル型エポキシ樹脂(油化
シェルエポキシ株式会社製のYX4000H;エポキシ
当量=193)、フェノールノボラック型フェノール樹
脂(昭和高分子株式会社製のBRG558;フェノール
当量=105)またはフェノールアラルキル型フェノー
ル樹脂(三井化学株式会社製のXL−225−3L;フ
ェノール当量=175)、有機樹脂用添加剤、、
、または、球状シリカ(電気化学工業株式会社製の
FB48;平均粒子径=17μm)、カルナバワック
ス、およびトリフェニルフォスフィンを仕込み、ロール
温度90℃の条件で加熱混練し、硬化性エポキシ樹脂組
成物を調製した。次に、これを粉砕し、175℃、70k
g/cm2の条件下で3分間トランスファー成形した。得ら
れたエポキシ樹脂硬化物を取り出し、オーブン中で15
0℃×4時間加熱し、ポストキュアした。このようにし
て得られたエポキシ樹脂硬化物の成形性(スパイラルフ
ロー)、およびエポキシ樹脂硬化物の耐湿性(吸水率)
を前記と同様に測定した。これらの結果を表3に示した
【0045】
【表3】
【0046】[比較例2〜4] (有機樹脂用添加剤、、を含有した硬化性エポキ
シ樹脂組成物の調製)加熱2ロールミルに、表4に示し
た組成で、オルソクレゾールノボラック型エポキシ樹脂
(日本化薬株式会社製のEOCN1020;エポキシ当
量=195)またはビフェニル型エポキシ樹脂(油化シ
ェルエポキシ株式会社製のYX4000H;エポキシ当
量=193)、フェノールノボラック型フェノール樹脂
(昭和高分子株式会社製のBRG558;フェノール当
量=105)またはフェノールアラルキル型フェノール
樹脂(三井化学株式会社製のXL−225−3L;フェ
ノール当量=175)、有機樹脂用添加剤、溶融シリ
カ(電気化学工業株式会社製のFS692)または球状
シリカ(電気化学工業株式会社製のFB48;平均粒子
径=17μm)、カルナバワックス、およびトリフェニ
ルフォスフィンを仕込み、ロール温度90℃の条件で加
熱混練して硬化性エポキシ樹脂組成物を調製した。次
に、これを粉砕し、175℃、70kg/cm2の条件下で
3分間トランスファー成形した。得られたエポキシ樹脂
硬化物を取り出し、オーブン中で150℃×4時間加熱
してポストキュアした。このようにして得られた硬化性
エポキシ樹脂組成物の成形性(スパイラルフロー)、お
よびエポキシ樹脂硬化物の耐湿性(吸水率)を前記と同
様にして測定した。これらの結果を表4に示した。
【0047】
【表4】
【0048】[実施例23〜26、比較例5] (硬化エポキシ樹脂組成物の接着性)エポキシ樹脂(東
都化成株式会社製のエポトートZX−1059)50
g、フェノール樹脂(大内新興化学株式会社製のノクラ
ックNS−5)30g、有機樹脂用添加剤5g、イミダ
ゾール触媒(旭化成工業株式会社製のノバキュアHX−
3721)20gをミキサーにより室温で混合して、液
状の硬化性エポキシ樹脂組成物を調製した。また、同様
にして、有機樹脂用添加剤を含有しない以外は同様にし
て液状の硬化性エポキシ樹脂組成物を調製した。これら
の硬化性エポキシ樹脂組成物を2枚の銅板(日本テスト
パネル製)間にフッ素樹脂製のスペーサを用いて作った
長さ15mm×幅10mm×厚さ0.2mmの型に流し込んだ
後、120℃で2時間で加熱することにより硬化した。
その後、150℃で3時間加熱することによりポストキ
ュアして接着試験片を作成した。また、同様にして、銅
板の代わりにニッケルメッキ板(日本テストパネル製)
を用いて接着試験片を作成した。これらの接着試験片の
せん断接着力をテンシロンにより測定した。それらの結
果を表5に示した。
【0049】
【表5】
【0050】
【発明の効果】本発明の有機樹脂用添加剤は、有機樹脂
に優れた流動性や成形性を付与し、得られる成形物に優
れた撥水性、耐湿性、耐熱性を付与できるという特徴が
ある。また、本発明の硬化性有機樹脂組成物は、前記添
加剤を含有しているので、流動性や成形性が優れ、撥水
性、耐湿性、耐熱性が優れる硬化物を形成できるという
特徴がある。さらに、本発明の硬化物は、前記組成物を
硬化して得られるので、撥水性、耐湿性、耐熱性が優れ
るという特徴がある。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 83/04 C08L 83/04 //(C08L 101/00 43:04 43:04) (72)発明者 植木 浩 千葉県市原市千種海岸2番2 東レ・ダウ コーニング・シリコーン株式会社研究開発 本部内 Fターム(参考) 4J002 BC102 BG072 CC041 CC111 CC161 CC181 CD021 CD041 CD051 CD061 CD071 CD151 CF011 CK011 CM041 CN031 CP031 FD202 4J100 AB02Q AB04Q AB07P AL03R AL04R AL05R AL08P AL08Q AL08R AM21P AQ08Q BA02Q BA77P BC04R BC43Q CA05

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)一般式: 【化1】 (式中、R1は同じか、または相異なる、脂肪族不飽和
    結合を有さない一価炭化水素基もしくは水素原子であ
    り、R2は炭素原子数1〜10のアルキル基であり、X
    はラジカル重合性有機基であり、aは2または3であ
    る。)で表される有機ケイ素化合物、(B)芳香族炭化水
    素基含有ビニル系単量体、および(C)アルキルアクリレ
    ートまたはアルキルメタクリレートから少なくともなる
    単量体混合物を共重合した液状ビニル系重合体からなる
    有機樹脂用添加剤。
  2. 【請求項2】 (A)成分が、一般式: 【化2】 (式中、Xはラジカル重合性有機基である。)で表され
    る有機ケイ素化合物および/または一般式: 【化3】 (式中、Xは前記と同じである。)で表される有機ケイ
    素化合物であることを特徴とする、請求項1記載の有機
    樹脂用添加剤。
  3. 【請求項3】 (A)成分中のXが、一般式: 【化4】 (式中、R3はメチル基または水素原子であり、R4は二
    価炭化水素基である。)で表される基、一般式: 【化5】 (式中、R3およびR4は前記と同じである。)で表され
    る基、一般式: 【化6】 (式中、R3およびR4は前記と同じであり、R5は炭素
    原子数1〜10のアルキル基であり、bは0または1で
    あり、cは0〜4の整数である。)で表される基、およ
    び炭素原子数2〜10のアルケニル基からなる群より選
    択される少なくとも1種のラジカル重合性有機基である
    ことを特徴とする、請求項1または2記載の有機樹脂用
    添加剤。
  4. 【請求項4】 (B)成分が、ベンジルアクリレート、フ
    ェノキシアクリレート、ベンジルメタクリレート、およ
    びフェノキシメタクリレートからなる群より選択される
    少なくとも一種のビニル系単量体であることを特徴とす
    る、請求項1記載の有機樹脂用添加剤。
  5. 【請求項5】 (C)成分が、アルキルアクリレートであ
    ることを特徴とする、請求項1記載の有機樹脂用添加
    剤。
  6. 【請求項6】 単量体混合物中の(A)成分の含有量が1
    〜98重量%であり、(B)成分の含有量が1〜98重量
    %、(C)成分の含有量が1〜98重量%であることを特
    徴とする、請求項1記載の有機樹脂用添加剤。
  7. 【請求項7】 (I)硬化性有機樹脂100重量部、およ
    び(II)請求項1乃至6のいずれか1項記載の有機樹脂用
    添加剤0.01〜100重量部から少なくともなる硬化
    性有機樹脂組成物。
  8. 【請求項8】 (I)成分が、エポキシ樹脂、シリコーン
    −エポキシ樹脂、イミド樹脂、およびフェノール樹脂か
    らなる群から選択される少なくとも一種の硬化性有機樹
    脂であることを特徴とする、請求項7記載の硬化性有機
    樹脂組成物。
  9. 【請求項9】 請求項7または8記載の硬化性有機樹脂
    組成物を硬化させてなる硬化物。
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