JPH05295084A - 硬化性樹脂組成物 - Google Patents
硬化性樹脂組成物Info
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- JPH05295084A JPH05295084A JP4128081A JP12808192A JPH05295084A JP H05295084 A JPH05295084 A JP H05295084A JP 4128081 A JP4128081 A JP 4128081A JP 12808192 A JP12808192 A JP 12808192A JP H05295084 A JPH05295084 A JP H05295084A
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Abstract
に優れた硬化樹脂となる硬化性樹脂組成物を提供するこ
とにある。 【構成】 (A)硬化性樹脂100重量部および(B)一般
式: 【化1】 {式中、R1はアルケニル基を除く一価炭化水素基であ
り、R2はアルケニル基を除く一価炭化水素基または水
素原子であり、R3はエポキシ基含有有機基またはアル
コキシシリルアルキル基であり、またaは0または正数
であり、bは正数であり、cは正数であり、a/cは0
〜4の数であり、b/cは0.05〜4の数であり、か
つ(a+b)/cは0.2〜4の数である。}で表され
る、エポキシ基含有有機基を有するオルガノポリシロキ
サン0.1〜500重量部からなる硬化性樹脂組成物。
Description
し、詳しくは、硬化前は流動性が優れ、硬化後は可撓性
および接着性が優れた硬化樹脂となる、硬化性樹脂組成
物に関する。
られた硬化樹脂が、誘電特性、体積抵抗率および絶縁破
壊強度等の電気的特性あるいは曲げ強度、圧縮強度およ
び衝撃強度等の機械的特性に優れているため、電気・電
子素子用封止樹脂、接着剤、FRP用樹脂等に使用され
ている。
れた硬化樹脂が一般に剛直で可撓性に乏しく、また硬化
時の硬化収縮率が大きいため、これを電気・電子素子用
封止樹脂として使用すると、電気・電子素子に対して大
きな応力が加わるため、硬化樹脂自体に亀裂を生じた
り、あるいは電気・電子素子を破壊したり、また硬化樹
脂の電気・電子素子に対する接着性が低いため、電気・
電子素子と硬化樹脂との間に隙間を生じたりするという
問題があった。また、硬化性樹脂組成物は、これを硬化
して得られた硬化樹脂の熱膨張係数が電気・電子素子の
熱膨張係数に対して大きいため、樹脂封止電気・電子素
子がヒートサイクルを受けると、電気・電子素子に対し
て大きな応力が加わるため、硬化樹脂自体に亀裂を生じ
たり、あるいは電気・電子素子を破壊したり、また硬化
樹脂の電気・電子素子に対する接着性が低いため、電気
・電子素子と硬化樹脂との間に隙間を生じたりするとい
う問題があった。さらに、硬化性樹脂組成物の硬化収縮
あるいは熱膨張収縮によって生じた亀裂または硬化樹脂
と電気・電子素子との隙間に水が侵入することにより、
樹脂封止電気・電子素子の劣化を促進するという問題が
あった。
硬化樹脂を低応力化するために硬化樹脂の可撓性を向上
させたり、また硬化樹脂の電気・電子素子に対する接着
性を向上させてなる種々の硬化性樹脂組成物が提案され
ている。例えば、エポキシ樹脂、メチルフェニルポリシ
ロキサン、エポキシ基を有する二官能性シロキサン単位
(D単位)と三官能性シロキサン単位(T単位)からな
るオルガノポリシロキサン、無機質充填剤および硬化用
触媒からなる硬化性樹脂組成物(特開昭56−1459
42号公報参照)、エポキシ樹脂、エポキシ基またはア
ミノ基および水酸基または加水分解可能な基をそれぞれ
少なくとも1個有する、一官能性シロキサン単位(M単
位)または三官能性シロキサン単位(T単位)と二官能
性シロキサン単位(D単位)からなるオルガノポリシロ
キサン、硬化剤および無機質充填剤からなる硬化性樹脂
組成物(特開昭56−136816号公報参照)、エポ
キシ樹脂、フェノール樹脂、分子鎖側鎖にエポキシ基と
ポリオキシアルキレン基を有するジメチルポリシロキサ
ンからなる硬化性樹脂組成物(特開昭60−58425
号公報参照)、および硬化性樹脂とシリコーンゴム球状
微粉体からなる硬化性樹脂組成物(特開昭64−514
67号公報参照)が提案されている。
および特開昭56−136816号公報により提案され
た硬化性樹脂組成物は、二官能性シロキサン単位(D単
位)を必須とするオルガノポリシロキサンを使用してい
るので、得られた硬化樹脂のガラス転移点(Tg)が低
下するという欠点があり、特に、エポキシ基を有する
(CH3)2SiO2/2単位(D単位)からなるオルガノ
ポリシロキサンをロキサンを使用する場合は顕著であっ
た。特開昭60−58425号公報により提案された硬
化性樹脂組成物は、分子鎖側鎖にエポキシ基とポリオキ
シアルキレン基を有するジメチルポリシロキサンを使用
するため、得られた硬化樹脂は吸水性が大きく、電気・
電子素子用封止樹脂としては適さないという欠点があっ
た。さらに、特開昭64−51467号公報により提案
された硬化性樹脂組成物は、これを硬化して得られた硬
化樹脂の可撓性が優れるものの、硬化性樹脂組成物の流
動性が悪いため、電気・電子素子を樹脂封止する作業性
が悪く、さらにこの硬化樹脂は電気・電子素子に対する
接着性が悪いという欠点があった。
問題点を解決するため鋭意努力した結果、本発明に到達
した。
性が優れ、硬化後は可撓性および接着性が優れた硬化樹
脂となる硬化性樹脂組成物を提供することにある。
り、R2はアルケニル基を除く一価炭化水素基または水
素原子であり、R3はエポキシ基含有有機基またはアル
コキシシリルアルキル基であり、またaは0または正数
であり、bは正数であり、cは正数であり、a/cは0
〜4の数であり、b/cは0.05〜4の数であり、か
つ(a+b)/cは0.2〜4の数である。}で表され
る、エポキシ基含有有機基を有するオルガノポリシロキ
サン 0.1〜500重量部 からなる硬化性樹脂組成物に関する。
詳細に説明する。
脂である。(A)成分としては、従来公知の硬化性樹脂を
使用することができる。(A)成分として、具体的には、
フェノール樹脂,ホルムアルデヒド樹脂,キシレン樹
脂,キシレン−ホルムアルデヒド樹脂,ケトン−ホルム
アルデヒド樹脂,フラン樹脂,尿素樹脂,イミド樹脂,
メラミン樹脂,アルキッド樹脂,不飽和ポリエステル樹
脂,アニリン樹脂,スルホン−アミド樹脂、シリコーン
樹脂,エポキシ樹脂およびこれらの共重合体樹脂が例示
され、上記例示の硬化性樹脂の1種もしくは2種以上を
組み合わせて使用することができる。特に、(A)成分と
しては、エポキシ樹脂,フェノール樹脂,イミド樹脂お
よびシリコーン樹脂からなる群から選択される硬化性樹
脂であることが好ましい。なお、(A)成分は、その硬化
手段が特に限定されず、熱により硬化する硬化性樹脂、
紫外線または放射線等の高エネルギー線により硬化する
硬化性樹脂、湿気により硬化する硬化性樹脂等が例示さ
れる。また、(A)成分は室温で液状または固体状のいず
れの状態の硬化性樹脂であってもよい。
の成分として、硬化剤,硬化促進剤,充填剤,光増感
剤,高級脂肪酸金属塩,エステル系ワックス,可塑剤等
を配合することができる。硬化剤としては、具体的に
は、カルボン酸やスルホン酸等の有機酸およびその無水
物,有機ヒドロキシ化合物,シラノール基、アルコキシ
基またはハロゲノ基等の基を有する有機ケイ素化合物,
一級または二級のアミノ化合物を例示することができ、
これらの一種または二種以上を組み合わせて使用するこ
とができる。また、硬化促進剤としては、具体的には、
三級アミン化合物,アルミニウムやジルコニウム等の有
機金属化合物,ホスフィン等の有機リン化合物,異環型
アミン化合物,ホウ素錯化合物,有機アンモニウム塩,
有機スルホニウム塩,有機過酸化物等が例示される。ま
た、充填剤としては、具体的には、ガラス繊維,石綿,
アルミナ繊維,アルミナとシリカを成分とするセラミッ
ク繊維,ボロン繊維,ジルコニア繊維,炭化ケイ素繊
維,金属繊維,ポリエステル繊維,アラミド繊維,ナイ
ロン繊維,フェノール繊維,天然の動植物繊維等の繊維
状充填剤,溶融シリカ,沈澱シリカ,ヒュームドシリ
カ,焼成シリカ,酸化亜鉛,焼成クレイ,カーボンブラ
ック,ガラスビーズ,アルミナ,タルク,炭酸カルシウ
ム,クレイ,水酸化アルミニウム,硫酸バリウム,二酸
化チタン,窒化アルミニウム,炭化ケイ素,酸化マグネ
シウム,酸化ベリリウム,カオリン,雲母,ジルコニア
等の粉粒体状充填剤およびこれらの混合物が例示され
る。
硬化して得られた硬化樹脂の可撓性を向上させ、かつ電
気・電子素子に対する接着性を向上させるための成分で
あり、一般式:
1はアルケニル基を除く一価炭化水素基であり、具体的
には、メチル基,エチル基,プロピル基,ブチル基,ペ
ンチル基,ヘキシル基,オクチル基等のアルキル基;フ
ェニル基,トリル基,キシリル基等のアリール基;ベン
ジル基,フェネチル基等のアラルキル基;クロロメチル
基,3,3,3−トリフルオロプロピル基等の置換アル
キル基等が例示される。R2はアルケニル基を除く一価
炭化水素基または水素原子であり、アルケニル基を除く
一価炭化水素基として、具体的には、メチル基,エチル
基,プロピル基,ブチル基,ペンチル基,ヘキシル基,
オクチル基等のアルキル基;フェニル基,トリル基,キ
シリル基等のアリール基;ベンジル基,フェネチル基等
のアラルキル基;クロロメチル基,3,3,3−トリフ
ルオロプロピル基等の置換アルキル基等が例示される。
R3はエポキシ基含有有機基またはアルコキシシリルア
ルキル基であり、エポキシ基含有有機基として、具体的
には、グリシドキシエチル基,グリシドキシプロピル
基,グリシドキシブチル基,3,4−エポキシシクロヘ
キシルエチル基,3,4−エポキシシクロヘキシルプロ
ピル基,3,4−エポキシノルボルネニルエチル基,2
−(3,4−エポキシ−3−メチルシクロヘキシル)−
2−メチルエチル基等が例示され、またアルコキシシリ
ルアルキル基として、具体的には、トリメトキシシリル
エチル基,トリエトキシシリルエチル基,メチルジメト
キシシリルエチル基,トリメトキシシリルプロピル基,
トリエトキシシリルプロピル基,トリメトキシシリルブ
チル基,メチルジメトキシシリルプロピル基等が例示さ
れる。
またはアルコキシシリルアルキル基を有しない一官能性
シロキサン単位(M単位)の数を示す0または正数であ
り、bはエポキシ基含有有機基またはアルコキシシリル
アルキル基を有する一官能性シロキサン単位(M単位)
の数を示す正数であり、cは四官能性シロキサン単位
(Q単位)の数を示す正数であり、それぞれの比、a/
cは0〜4の範囲の数であり、b/cは0.05〜4の
範囲の数であり、かつ(a+b)/cは0.2〜4の範
囲の数である。これは、四官能性シロキサン単位(Q単
位)1個に対して、一官能性シロキサン単位(M単位)
は4個をこえることはできず、また本発明において、
(B)成分が(A)成分に対して相溶性が優れるために、エポ
キシ基含有有機基またはアルコキシシリルアルキル基を
有する一官能性シロキサン単位(M単位)は、四官能性
シロキサン単位(Q単位)1個に対して少なくとも0.
05個であることが必要であるからである。(B)成分の
オルガノポリシロキサンは室温で液状または固体状であ
り、その分子量は特に限定されないが、(A)成分との相
溶性が良好であることから、500〜500,000の
範囲であることが好ましい。
シロキサンは、エポキシ基含有有機基またはアルコキシ
シリルアルキル基を有するので、(A)成分の樹脂マトリ
ックス中に取り込まれることにより、得られた硬化樹脂
の可撓性が向上し、また(B)成分がSiO2単位(Q単
位)からなるので、得られた硬化樹脂のガラス転移点
(Tg)は悪化せず、耐熱性および難燃性に優れるとい
う利点を有する。
は、例えば、ヒドロシリル化反応用触媒の存在下、一般
式:
り、dは0または正数であり、eは正数であり、fは正
数であり、d/fは0〜4の数であり、e/fは0.0
5〜4の数であり、かつ(d+e)/fは0.2〜4の
数である。}で表される、ケイ素原子結合水素原子を有
するオルガノポリシロキサンとエポキシ基および脂肪族
不飽和結合を有する有機化合物と任意量のアルコキシシ
リルアルケンを付加反応させることにより得ることがで
きる。
に対して0.1〜500重量部であり、好ましくは0.
5〜100重量部である。これは、(B)成分の配合量
が、(A)成分100重量部に対して0.1重量部未満で
あると、硬化樹脂の低応力化に効果がないためであり、
また500重量部を超えると硬化樹脂の機械的強度が著
しく低下するためである。
(B)成分を均一に混合することにより得られる。(A)成分
と(B)成分を混合する方法は特に限定されず、具体的に
は、(A)成分に直接(B)成分を配合する方法、(A)成分調
製時に(B)成分を配合し、プレミックスした後、(A)成分
に充填剤等の添加剤を配合する方法、(B)成分に(A)成分
に配合する各種の添加剤を順次配合する方法が例示され
る。(A)成分と(B)成分を混合する混合装置としては、特
に限定がなく、(A)成分または(B)成分が液状、固体状、
粉状等の種々の形態により混合装置は選択されるが、具
体的には、一軸または二軸の連続混合機、二本ロール、
ロスミキサー、ニーダーミキサーが例示される。
流動性に優れるので、トランスファーモールド,インジ
ェクションモールド,ポッティング,キャスティング,
粉体塗装,浸漬塗布,滴下等の方法により使用すること
ができる。また、本発明の硬化性樹脂組成物は、硬化後
は可撓性および接着性に優れた硬化樹脂になるので、電
気・電子素子を封止するための硬化性樹脂組成物、接着
剤等に使用することができる。
お、実施例中、粘度の値は25℃において測定した値で
あり、硬化性樹脂組成物および硬化樹脂の諸特性は以下
に示す方法により測定した。
た方法により測定した。 ○成形収縮率 :JIS−K−6911に準じた方
法により測定した。 ○熱膨張率 :5mm×5mm×16mmに成形した硬
化樹脂を熱膨張計(真空理工社製DL−7000)を使
用して測定した。熱膨張率の値は、室温からガラス転移
点までの値である。 ○ガラス転移点(Tg):熱膨張率測定により測定した。 ○曲げ弾性率 :JIS−K−6911に準じた方
法により測定した。 ○吸水率 :2インチ×0.5インチ×0.2
5インチに成形した硬化樹脂を温度121℃、湿度10
0%にして20時間加湿した後に、その硬化樹脂の重量
増加を測定することにより求めた。 ○バリ :深さ20μmの溝を使用して、バ
リ長さを測定した。 ○接着性 :硬化性樹脂組成物を42アロイ板
および銅板に挟み、これを硬化させた後、硬化樹脂を剥
す際の接着性を○(良好)、×(不良)により判断し
た。 ○耐熱衝撃性 :チップサイズ36mm2、パッケー
ジ厚さ2.0mmの樹脂封止半導体素子20個を成形し、
これを−196℃←→+150℃で1分間のサイクルで
ヒートサイクル試験を行い、150サイクル後に封止樹
脂表面を実体顕微鏡で観察して、表面にクラックの入っ
た成形品の個数が5個以下である場合を○、6〜10個
である場合を△、11個以上である場合を×とした。 ○半田耐熱性 :チップサイズ36mm2、パッケー
ジ厚さ2.0mmの樹脂封止半導体素子20個を成形し、
これを85℃で85%RH条件下にて72時間放置後、
直ちに240℃の半田浴に1時間浸漬し、封止樹脂表面
を実体顕微鏡で観察した。表面にクラックの入った成形
品の個数が5個以下である場合を○、6〜10個である
場合を△、11個以上である場合を×とした。
四つ口フラスコに、式:
ポイズ、ケイ素原子結合水素原子の含有量0.40重量
%)をトルエン中で、アリルグリシジルエーテル(オル
ガノポリシロキサン中のケイ素原子結合水素原子のモル
数に対して、アリルグリシジルエーテル中のアリル基の
モル数は過剰量である。)を塩化白金酸触媒の存在下で
反応させて、褐色透明なオルガノポリシロキサンを調製
した。このオルガノポリシロキサンの粘度は520セン
チポイズであり、エポキシ当量は420であった。この
オルガノポリシロキサンは、1H−核磁気共鳴スペクト
ル、1 3C−核磁気共鳴スペクトルおよび29Si−核磁気
共鳴スペクルにより、下式で表されるオルガノポリシロ
キサンであることが確認された。
四つ口フラスコに、式:
イズ、ケイ素原子結合水素原子の含有量0.92重量
%)をトルエン中で、アリルグリシジルエーテル(オル
ガノポリシロキサン中のケイ素原子結合水素原子のモル
数に対してアリルグリシジルエーテル中のアリル基のモ
ル数が過剰量である。)を塩化白金酸触媒の存在下で反
応させて、褐色透明なオルガノポリシロキサンを調製し
た。このオルガノポリシロキサンの粘度は610センチ
ポイズであり、エポキシ当量は370であった。このオ
ルガノポリシロキサンは、1H−核磁気共鳴スペクト
ル、13C−核磁気共鳴スペクトルおよび29Si−核磁気
共鳴スペクルにより、下式で表されるオルガノポリシロ
キサンであることが確認された。
四つ口フラスコに、式:
結合水素原子の含有量0.33重量%)をトルエン中
で、アリルグリシジルエーテル(オルガノポリシロキサ
ン中のケイ素原子結合水素原子のモル数に対してアリル
グリシジルエーテル中のアリル基のモル数が過剰量であ
る。)を塩化白金酸触媒の存在下で反応させて、褐色半
透明な水飴状のオルガノポリシロキサンを調製した。こ
のオルガノポリシロキサンのエポキシ当量は1100で
あった。このオルガノポリシロキサンは、1H−核磁気
共鳴スペクトル、13C−核磁気共鳴スペクトルおよび29
Si−核磁気共鳴スペクルにより、下式で表されるオル
ガノポリシロキサンであることが確認された。
四つ口フラスコに、式:
素原子の含有量0.09重量%)の68重量%のトルエ
ン溶液に、アリルグリシジルエーテル(オルガノポリシ
ロキサン中のケイ素原子結合水素原子のモル数に対して
アリルグリシジルエーテル中のアリル基のモル数が過剰
量である。)を塩化白金酸触媒の存在下で反応させて、
褐色半透明な水飴状のオルガノポリシロキサンを調製し
た。このオルガノポリシロキサンのエポキシ当量は12
90であった。このオルガノポリシロキサンは、1H−
核磁気共鳴スペクトル、13C−核磁気共鳴スペクトルお
よび2 9Si−核磁気共鳴スペクルにより、下式で表され
るオルガノポリシロキサンであることが確認された。
四つ口フラスコに、式:
イズ、ケイ素原子結合水素原子の含有量0.92重量
%)をトルエン中で、1,2−エポキシ−4−ビニルシ
クロヘキサン(オルガノポリシロキサン中のケイ素原子
結合水素原子のモル数に対して、1,2−エポキシ−4
−ビニルシクロヘキサン中のビニル基のモル数が過剰量
である。)を塩化白金酸触媒の存在下で反応させて、褐
色透明のオルガノポリシロキサンを調製した。このオル
ガノポリシロキサンの粘度は520センチポイズであ
り、エポキシ当量は230であった。このオルガノポリ
シロキサンは、1H−核磁気共鳴スペクトル、13C−核
磁気共鳴スペクトルおよび29Si−核磁気共鳴スペクル
により、下式で表されるオルガノポリシロキサンである
ことが確認された。
四つ口フラスコに、式:
イ素原子結合水素原子の含有量1.22重量%)をトル
エン中で、アリルグリシジルエーテル(オルガノポリシ
ロキサン中のケイ素原子結合水素原子のモル数に対し
て、アリルグリシジルエーテル中のアリル基のモル数が
過剰量である。)を塩化白金酸触媒の存在下で反応させ
て、褐色透明のオルガノポリシロキサンを調製した。こ
のオルガノポリシロキサンの粘度は54センチポイズで
あり、エポキシ当量は205であった。このオルガノポ
リシロキサンは、1H−核磁気共鳴スペクトル、13C−
核磁気共鳴スペクトルおよび29Si−核磁気共鳴スペク
ルにより、下式で表されるオルガノポリシロキサンであ
ることが確認された。
四つ口フラスコに、式:
イズ、ケイ素原子結合水素原子の含有量0.92重量
%)をトルエン中で、アリルグリシジルエーテルと同モ
ルのアリルトリメトキシシラン(オルガノポリシロキサ
ン中のケイ素原子結合水素原子のモル数に対して、アリ
ルグリシジルエーテルとアリルトリメトキシシラン中の
アリル基のモル数は過剰量である。)を塩化白金酸触媒
の存在下で反応させて、黄色透明のオルガノポリシロキ
サンを調製した。このオルガノポリシロキサンの粘度は
200センチポイズである。このオルガノポリシロキサ
ンは、1H−核磁気共鳴スペクトル、13C−核磁気共鳴
スペクトルおよび29Si−核磁気共鳴スペクルにより、
下式で表されるオルガノポリシロキサンであることが確
認された。
℃、水酸基当量100)35重量部、参考例1で調製し
たオルガノポリシロキサン3重量部、溶融石英粉末65
重量部、ヘキサメチレンテトラミン4重量部およびカル
ナウバワックス1重量部を、90℃の加熱ロールで混練
して、硬化性樹脂組成物を調製した。次いで、これを粉
砕し、175℃、70kg/cm2の条件下で3分間トランス
ファ成形した。その後、硬化樹脂を150℃で2時間か
けてポストキュアした。得られた硬化樹脂の諸特性を表
1に示した。
ルガノポリシロキサンの代わりに下式で表されるオルガ
ノポリシロキサンを使用した以外は実施例1と同様にし
て硬化性樹脂組成物を調製した。これを実施例1と同様
にして硬化させた。得られた硬化樹脂の諸特性を表1に
示した。
ルガノポリシロキサンを使用しない以外は実施例1と同
様にして硬化性樹脂組成物を調製した。これを実施例1
と同様にして硬化させた。得られた硬化樹脂の諸特性を
表1に示した。
5(CH3)SiO2/2単位10モル%、C6H5SiO3/2
単位40モル%および(C6H5)2SiO2/2単位10モ
ル%からなり、Siに直結する水酸基を5重量%含有す
るメチルフェニルポリシロキサン樹脂13重量部とクレ
ゾールノボラックエポキシ樹脂(軟化点80℃、エポキ
シ当量220)13重量部からなるシリコーンエポキシ
樹脂に参考例2で調製したオルガノポリシロキサン2重
量部、溶融石英粉末74重量部、アルミニウムアセチル
アセトネート0.90重量部およびカルナウバワックス
1重量部とを90℃の加熱ロールで混練して、硬化性樹
脂組成物を得た。次いで、これを粉砕し、175℃、7
0kg/cm2の条件下で2分間トランスファモールド成形し
た。その後、この硬化樹脂を180℃で12時間かけて
ポストキュアした。得られた硬化樹脂の諸特性を表2に
示した。
ルガノポリシロキサンの代わりに参考例3で調製したオ
ルガノポリシロキサンを使用した以外は実施例2と同様
にして、硬化性樹脂組成物を調製した。これを実施例2
と同様にして硬化させた。得られた硬化樹脂の諸特性を
表2に示した。
ルガノポリシロキサンの代わりに参考例4で調製したオ
ルガノポリシロキサンを使用した以外は実施例2と同様
にして、硬化性樹脂組成物を調製した。これを実施例2
と同様にして硬化させた。得られた硬化樹脂の諸特性を
表2に示した。
ルガノポリシロキサンの代わりに下式で表されるオルガ
ノポリシロキサンを使用した以外は実施例2と同様にし
て硬化性樹脂組成物を調製した。これを実施例2と同様
にして硬化させた。得られた硬化樹脂の諸特性を表2に
示した。
ルガノポリシロキサンを添加しない以外は実施例2と同
様にして硬化性樹脂組成物を調製した。これを実施例2
と同様にして硬化させた。得られた硬化樹脂の諸特性を
表2に示した。
ポリイミド樹脂35重量部、参考例5で調製したオルガ
ノポリシロキサン4重量部、溶融石英粉末65重量部、
カルナウバワックス1重量部および安息香酸アルミニウ
ム0.32重量部とを90℃の加熱ロールで混練し、硬
化性樹脂組成物を調製した。次いで、これを粉砕して、
220℃、70kg/cm2の条件下で4分間トランスファモ
ールド成形した。その後、この硬化樹脂を230℃で3
時間かけてポストキュアした。得られた硬化樹脂の諸特
性を表3に示した。
ルガノポリシロキサンを使用しない以外は実施例5と同
様にして硬化性樹脂組成物を調製した。これを実施例5
と同様に硬化させた。この硬化樹脂の諸特性を表3に示
した。
(軟化点80℃、エポキシ当量220)75重量部、溶
融シリカ260重量部、カルナバウワックス1重量部、
フェノールノボラック樹脂35重量部、トリフェニルフ
ォスフィン0.6重量部、参考例6で調製したオルガノ
ポリシロキサン5重量部を、90℃の加熱ロールで混練
して、硬化性樹脂組成物を調製した。次いで、これを粉
砕し、150℃、70kg/cm2の条件下で3分間トランス
ファモールド成形した。その後、この硬化樹脂を180
℃で4時間かけてポストキュアした。得られた硬化樹脂
の諸特性を表4に示した。
ルガノポリシロキサンの代わりに参考例7で調製したオ
ルガノポリシロキサンを使用した以外は実施例6と同様
にして硬化性樹脂組成物を調製した。これを実施例6と
同様にして硬化させた。得られた硬化樹脂の諸特性を表
4に示した。
ルガノポリシロキサンを使用しない以外は実施例6と同
様にして硬化性樹脂組成物を調製した。これを実施例6
と同様にして硬化させた。得られた硬化樹脂の諸特性を
表4に示した。
としてエポキシ基結合有機基を有するオルガノポリシロ
キサンを配合しているので、硬化前は流動性に優れ、こ
れを硬化して得られた硬化樹脂が可撓性および接着性に
優れるという特徴を有する。
Claims (2)
- 【請求項1】 (A)硬化性樹脂
100重量部 および、(B)一般式: 【化1】 {式中、R1はアルケニル基を除く一価炭化水素基であ
り、R2はアルケニル基を除く一価炭化水素基または水
素原子であり、R3はエポキシ基含有有機基またはアル
コキシシリルアルキル基であり、またaは0または正数
であり、bは正数であり、cは正数であり、a/cは0
〜4の数であり、b/cは0.05〜4の数であり、か
つ(a+b)/cは0.2〜4の数である。}で表され
る、エポキシ基含有有機基を有するオルガノポリシロキ
サン 0.1〜500重量部 からなる硬化性樹脂組成物。 - 【請求項2】 (A)成分の硬化性樹脂が、エポキシ樹
脂,フェノール樹脂,イミド樹脂およびシリコーン樹脂
からなる群から選択される硬化性樹脂である請求項1記
載の硬化性樹脂組成物。
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