JPH1020855A - 電子機器の電源制御装置 - Google Patents

電子機器の電源制御装置

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JPH1020855A
JPH1020855A JP8192970A JP19297096A JPH1020855A JP H1020855 A JPH1020855 A JP H1020855A JP 8192970 A JP8192970 A JP 8192970A JP 19297096 A JP19297096 A JP 19297096A JP H1020855 A JPH1020855 A JP H1020855A
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battery
signal
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Tetsuya Hirano
哲也 平野
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Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、電力消費を抑えて動作可能時間を
引き延ばすことのできる電子機器の電源制御装置を提供
することを目的とする。 【解決手段】電池50を電源として動作する電子機器で
あって、複数系統の信号を出力するための複数の出力回
路19a、19bを有する電子機器において、該複数の
出力回路の中の少なくとも1つの出力回路を除く出力回
路への電源供給を遮断する電源遮断手段56、を有す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電池で駆動される
例えば電子楽器、オーディオ装置、その他の電子機器に
適用される電源制御装置に関し、特に電池の消耗を軽減
する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電池で駆動される電子機器として
例えば電子楽器が知られている。この電子楽器は、一般
に、複数の出力系統(例えば2チャンネル)を有してお
り、立体的な音場を形成できるようになっている。各出
力系統は、例えば音源、D/A変換器、増幅器及びスピ
ーカ等で形成されている。このような電子楽器では、常
に全ての出力系統が駆動されるので、常に全チャンネル
の音が発生されるようになっている。
【0003】ところで、電池で駆動される電子楽器で
は、動作可能時間は電池の寿命によって決定される。従
って、電池の寿命が尽きると該電子楽器を動作させるこ
とは最早不可能になる。ところが、演奏の局面によって
は、全チャンネルの音を発生できなくても、せめて1チ
ャンネルの音だけでも発音可能にして演奏時間を長引か
せたいという場合がある。
【0004】
【発明か解決しようとする課題】本発明は、かかる要請
に応えるべくなされたものであり、電力消費を抑えて動
作可能時間を引き延ばすことのできる電子機器の電源制
御装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の第1の態様に係る電子機器の電源制御装置
は、電池を電源として動作する電子機器であって、複数
系統の信号を出力するための複数の出力回路を有する電
子機器において、該複数の出力回路の中の少なくとも1
つの出力回路を除く出力回路への電源供給を遮断する電
源遮断手段、を有する。
【0006】本発明の第1の態様に係る電子機器の電源
制御装置においては、出力回路は、例えば電子機器の内
部で生成された信号を増幅するための増幅器で構成する
ことができる。この増幅器で増幅された信号は、例えば
外部に出力される。本電子機器においては、かかる増幅
器を複数備えている。電源遮断手段は、複数の増幅器の
中の少なくとも1つの増幅器に供給される電源は遮断し
ないが、他の増幅器に供給される電源を遮断する。本発
明が例えば2チャンネルの信号を出力する電子機器に適
用される場合は、一方のチャンネルの信号を増幅する増
幅器の電源が遮断される。電源遮断手段としては、例え
ばリレー、スイッチ等を用いることができる。
【0007】一般に、増幅器の消費電力は他の回路素子
に比べて大きい。従って、増幅器への電力供給を遮断す
れば効率よく電池の消耗を軽減でき、これにより電子機
器の動作可能時間を引き延ばすことができる。
【0008】また、本発明の第1の態様に係る電子機器
の電源制御装置は、電池の出力電圧を検出する電圧検出
手段を更に備え、電源遮断手段は、該電圧検出手段によ
って電池の電圧が所定電圧以下になったことが検出され
た場合に、複数の出力回路の中の少なくとも1つの出力
回路を除く出力回路への電源供給を遮断するように構成
できる。
【0009】電圧検出手段としては、例えばコンパレー
タを用いることができる。また、所定電圧は、各回路素
子が動作可能な範囲の電圧より若干高い電圧とすること
ができる。この構成によれば、電池が消耗してその出力
電圧が所定電圧以下になった場合に、自動的に所定の出
力回路への電源供給が遮断されるので、電力消費を効率
よく軽減することができる。
【0010】また、本発明の第1の態様に係る電子機器
の電源制御装置は、電池の出力電圧を検出する電圧検出
手段と、電力消費の抑制を指示する指示手段と、該指示
手段による指示がなされている状態で、該電圧検出手段
によって電池の電圧が所定電圧以下になったことが検出
された場合に、電源遮断信号を生成する制御手段とを更
に有し、電源遮断手段は、該制御手段から電源遮断信号
を受け取った場合に、複数の出力回路の中の少なくとも
1つの出力回路を除く出力回路への電源供給を遮断する
ように構成できる。
【0011】指示手段としては、例えば電子機器に設け
られた操作パネル上のスイッチを用いることができる。
また、制御手段としては、例えばCPUを用いることが
できる。この構成によれば、操作者によって指示手段で
明示的に指示されており、且つ電池が消耗してその出力
電圧が所定電圧以下になったことが検出された場合にの
み所定の出力回路への電源供給が遮断される。この場
合、操作者は所定の系統の信号に基づく音が発音されな
くなることは承知しているので、所定の出力回路への電
源供給が遮断されることに伴う不都合は発生しない。
【0012】また、本発明の第2の態様に係る電子機器
の電源制御装置は、上記目的を達成するために、電池を
電源として動作する電子機器であって、複数系統の信号
を出力するための複数の出力回路を有する電子機器にお
いて、該複数の出力回路の中の少なくとも1つの出力回
路を除く出力回路への入力信号を遮断する入力信号遮断
手段、を有する。
【0013】入力信号遮断手段は、複数の増幅器の中の
少なくとも1つの増幅器に入力信号を供給し、他の増幅
器に対する入力信号を遮断する。本発明が例えば2チャ
ンネルの信号を出力する電子機器に適用される場合は、
一方のチャンネルの信号を増幅する増幅器へ供給する信
号が遮断される。入力信号遮断手段としては、例えば電
気的なスイッチ及び機械的なスイッチを用いることがで
きる。この入力信号遮断手段により増幅器へ供給する信
号を遮断した場合は、その増幅器への入力を例えば低レ
ベル(以下、「Lレベル」という)に固定するのが好ま
しい。
【0014】増幅器への入力信号を遮断すれば、信号増
幅に必要な電力が要らず、消費されるのは定常電流のみ
となる。これにより、増幅器で消費される電力が軽減さ
れるので、電池の消耗を軽減することができる。従っ
て、電子機器の動作可能時間を引き延ばすことができ
る。
【0015】また、本発明の第2の態様に係る電子機器
の電源制御装置は、電池の出力電圧を検出する電圧検出
手段を更に備え、入力信号遮断手段は、該電圧検出手段
によって電池の電圧が所定電圧以下になったことが検出
された場合に、複数の出力回路の中の少なくとも1つの
出力回路を除く出力回路への入力信号を遮断するように
構成できる。
【0016】この構成によれば、電池が消耗してその出
力電圧が所定電圧以下になった場合に、所定の出力回路
への入力信号が遮断されるので、電力消費を効率よく軽
減することができる。
【0017】また、本発明の第2の態様に係る電子機器
の電源制御装置は、電池の出力電圧を検出する電圧検出
手段と、電力消費の抑制を指示する指示手段と、該指示
手段による指示がなされている状態で、該電圧検出手段
によって電池の電圧が所定電圧以下になったことが検出
された場合に、入力遮断信号を生成する制御手段とを更
に有し、入力信号遮断手段は、該制御手段から入力遮断
信号を受け取った場合に、複数の出力回路の中の少なく
とも1つの出力回路を除く出力回路への入力信号を遮断
するように構成できる。
【0018】また、本発明の第3の態様に係る電子機器
の電源制御装置は、上記目的を達成するために、電池を
電源として動作する電子機器であって、複数系統の信号
を出力するための複数の出力回路を有する電子機器にお
いて、該複数の出力回路の中の少なくとも1つの出力回
路を除く出力回路からの出力信号を遮断する出力信号遮
断手段、を有する。
【0019】出力信号遮断手段は、複数の増幅器の中の
少なくとも1つの増幅器からの出力信号を通過させ、他
の増幅器からの出力信号を遮断する。本発明が例えば2
チャンネルの信号を出力する電子機器に適用される場合
は、一方のチャンネルの信号を増幅する増幅器からの信
号が遮断される。出力信号遮断手段としては、例えば電
気的なスイッチ又は機械的なスイッチを用いることがで
きる。この出力信号遮断手段により増幅器からの出力信
号を遮断した場合は、その増幅器の出力は負荷(例えば
スピーカ)に供給されない。従って、負荷に電流が流れ
ることがないので負荷においては電力は消費されない。
従って、電池の消耗を軽減することができるので、電子
機器の動作可能時間を引き延ばすことができる。
【0020】また、本発明の第3の態様に係る電子機器
の電源制御装置は、電池の出力電圧を検出する電圧検出
手段を更に備え、出力信号遮断手段は、該電圧検出手段
によって電池の電圧が所定電圧以下になったことが検出
された場合に、複数の出力回路の中の少なくとも1つの
出力回路を除く出力回路からの出力信号を遮断するよう
に構成できる。
【0021】この構成によれば、電池が消耗してその出
力電圧が所定電圧以下になった場合に、自動的に出力回
路からの出力信号が遮断されるので、電力消費を効率よ
く軽減することができる。
【0022】また、本発明の第3の態様に係る電子機器
の電源制御装置は、電池の出力電圧を検出する電圧検出
手段と、電力消費の抑制を指示する指示手段と、該指示
手段による指示がなされている状態で、該電圧検出手段
によって電池の電圧が所定電圧以下になったことが検出
された場合に、出力遮断信号を生成する制御手段とを更
に有し、出力信号遮断手段は、該制御手段から出力遮断
信号を受け取った場合に、複数の出力回路の中の少なく
とも1つの出力回路を除く出力回路からの出力信号を遮
断するように構成できる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の電子機器の電源制
御装置の実施の形態を、図面を参照しながら詳細に説明
する。なお、以下においては、電子機器の一例として電
子楽器を例に挙げて説明する。
【0024】先ず、最初に、本発明の理解を容易にする
ために、本電源制御装置が適用される電子楽器全体の構
成について、図1のブロック図を参照しながら説明す
る。
【0025】図1において、CPU10、ROM11、
RAM12及び音源15はバス30を介して相互に接続
されている。CPU10は、電子楽器全体を制御する。
このCPU10には、操作パネル13及び鍵盤装置14
が接続されている。本発明の制御手段は、このCPU1
0で構成されている。
【0026】ROM11は、CPU10を動作させるた
めの制御プログラム、各種変換テーブル、各種固定デー
タ等を記憶する。RAM12は、CPU10がデータを
一時記憶するために用いられる。操作パネル13は演奏
者が電子楽器に各種指示を与えるために使用される。こ
の操作パネル13は電子楽器本体(図示しない)上に設
けられ、押釦スイッチ、ホイール、ジョイスティック、
ジョグダイアル、インジケータ、ディスプレイ装置等を
備えている。本発明に直接関係するスイッチとして、操
作パネル13上には、節電モードスイッチ130が設け
られている。この節電モードスイッチ130は、本発明
の指示手段に対応する。この操作パネル13から出力さ
れるパネルデータ(スイッチ等のオン/オフ状態、ホイ
ール等の変位を示すデータ)はCPU10に供給され
る。鍵盤装置14は、演奏者が発音を指示するために使
用される。この鍵盤装置14からのキーデータ(鍵のオ
ン/オフ状態を示すデータ)は、CPU10に供給され
る。
【0027】音源15は、CPU10からの制御データ
に基づき2系統(左チャンネル用及び右チャンネル用)
のデジタル楽音信号を生成する。CPU10は、操作パ
ネル13からのパネルデータ及び鍵盤装置14からのキ
ーデータに基づいて制御データを作成する。この音源1
5には波形メモリ16及びデジタルシグナルプロセッサ
(以下、「DSP」という)17が接続されている。波
形メモリ16は、複数の音色に対応する複数の波形デー
タを記憶する。この波形メモリ16の中の複数の波形デ
ータの中から1つの波形データが上記制御データに基づ
いて選択され、発音に供される。
【0028】DSP17は、音源15からのデジタル楽
音信号に所定の処理を施すことにより、各種効果が付与
されたデジタル楽音信号を生成する。このDSP17か
らの2系統のデジタル楽音信号は、それぞてD/A変換
器18a及び18bに供給される。D/A変換器18a
及び18bは、デジタル楽音信号をアナログ楽音信号に
変換する。D/A変換器18a及び18bからのアナロ
グ楽音信号は、それぞれ増幅器19a及び19bに供給
される。この増幅器19a及び19bは本発明の出力回
路に対応する。増幅器19a及び19bは、それぞれア
ナログ楽音信号を増幅してスピーカ20a及び20bに
供給する。これにより、スピーカ20a及び20bから
楽音が発生される。
【0029】(実施の形態1)次に、本発明の実施の形
態1の電源制御装置の構成及び動作を、図2に示すブロ
ック図を参照しながら説明する。図2において、電池5
0は、本電源制御装置が適用された電子楽器の電源であ
る。この電池50の出力は、電源電圧VHとして使用さ
れる。電源電圧VHは例えば12ボルトとすることがで
きる。この電源電圧VHは、電源スイッチ51を介して
レギュレータ52、電圧検出回路54、リレー56及び
増幅器19bに供給される。
【0030】レギュレータ52は、電池50からの電源
電圧VHを変換して電源電圧VLを生成する。電源電圧
VLは、例えば5ボルトとすることができる。この電源
電圧VLは、例えばCPU10、リセット回路53、ミ
ュート回路55a及び55b、その他の図示しない回路
素子に供給される。
【0031】レギュレータ52から出力される電源電圧
VLは、電源スイッチ51がオンにされると、図3
(A)に示すように、0ボルトから徐々に立ち上がる。
リセット回路53は、図3(B)に示すように、電源投
入の後、電源電圧VLが所定電圧、例えば4.5ボルト
に到達するまでリセット信号をアクティブ(Lレベル)
にする。このリセット信号はCPU10に供給される。
【0032】CPU10は、このリセット信号がアクテ
ィブである間は全ての動作を停止する。このCPU10
はリセット信号がノンアクティブ(高レベル、以下「H
レベル」という)になった後に動作を開始する。これに
より、電源投入後の電圧が不安定な期間でCPU10が
動作することを防止するようになっている。
【0033】CPU10は、リセット信号がノンアクテ
ィブになると、先ず、初期化処理を行う。そして、この
初期化処理の一環として、初期化処理開始から一定時間
後に所定の命令を実行する。これによりミュート信号が
ノンアクティブ(Hレベル)になる。このミュート信号
は、ミュート回路55a及び55bに供給される。
【0034】ミュート回路55a及び55bは、ミュー
ト信号に応じて開閉するスイッチとして機能する。この
ミュート回路55aには、上述したD/A変換器18a
(図1参照)から左チャンネル用のアナログ楽音信号が
入力される。そして、ミュート信号がアクティブであれ
ば、ミュート回路55aは、D/A変換器からのアナロ
グ楽音信号の通過を阻止する。一方、ノンアクティブで
あれば、このアナログ楽音信号を通過させて増幅器19
aに供給する。なお、ミュート回路55aと増幅器19
aとの間に挿入されているキャパシタC1及び抵抗R1
で構成される回路は、ミュート信号がアクティブにされ
ている間、つまりミュート回路55aが開放されたスイ
ッチとして機能する間は、増幅器19aの入力信号をL
レベルに強制するために用いられる。
【0035】同様に、ミュート回路55bには、上述し
たD/A変換器18b(図1参照)から右チャンネル用
のアナログ楽音信号が入力される。そして、ミュート信
号がアクティブであれば、ミュート回路55bは、D/
A変換器からのアナログ楽音信号の通過を阻止する。一
方、ノンアクティブであれば、このアナログ楽音信号を
通過させて増幅器19bに供給する。なお、ミュート回
路55bと増幅器19bとの間に挿入されているキャパ
シタC2及び抵抗R2で構成される回路は、上述したキ
ャパシタC1及び抵抗R1で構成される回路と同様に機
能する。
【0036】このように、電源投入から一定時間が経過
するまで、ミュート回路55a及び55bによって増幅
器19a及び19bに供給する信号を遮断することによ
り、その間に発生するノイズによってスピーカ20a及
び20bから音が発生されるのを防止するようになって
いる。
【0037】電圧検出回路54は、電池50の出力電圧
(電源電圧VH)が所定電圧以下になったかどうかを検
出する。ここで、所定電圧は、各回路素子が動作可能な
範囲の電圧より若干高い電圧とすることができる。この
電圧検出回路54における検出結果は、低電圧検出信号
としてリレー56に供給される。この低電圧検出信号
は、電源電圧VHが所定電圧以下になった場合にアクテ
ィブ(Lレベル)になる。
【0038】リレー56は、低電圧検出信号がアクティ
ブの場合に接点が開放され、ノンアクティブの場合に接
点が閉成される。このリレー56の接点が閉成されてい
る場合は、電源電圧VHは増幅器19aに供給され、そ
うでない場合は増幅器19aには電源電圧VHは供給さ
れない。
【0039】上記のように構成される電源制御装置で
は、電池50が消耗してその出力電圧が所定電圧以下に
なると、電圧検出回路54は、低電圧検出信号をアクテ
ィブにする。これにより、リレー56の接点が開放さ
れ、増幅器19aへの電源電圧VHの供給が停止され
る。従って、増幅器19aは電力を消費しないので電力
消費量が減り、電池50の寿命を引き延ばすことができ
る。
【0040】(実施の形態2)図4は、本発明の実施の
形態2の電源制御装置の要部の構成を示すブロック図で
ある。実施の形態1の電源制御装置と同一又は相当部分
の一部は図示を省略し、又は、図示した部分には同一の
符合を付してある。
【0041】図4において、電圧検出回路54の構成及
び動作は、実施の形態1のそれと同じである。しかし、
この電圧検出回路54からの低電圧検出信号は、リレー
56に直接供給されるのではなく、CPU10に供給さ
れる点で、上述した実施の形態1と異なる。
【0042】また、本実施の形態2では、節電モードス
イッチ130が設けられている。この節電モードスイッ
チ130の状態は、パネルデータの一部としてCPU1
0に供給される。CPU10は、電圧検出回路54から
の低電圧検出信号及び操作パネル13からのパネルデー
タに含まれる節電モードスイッチ130の作動状態を示
すデータに基づいて電源遮断信号を生成する。
【0043】電池50が消耗してその出力電圧(電源電
圧VH)が所定電圧以下になると、電圧検出回路54
は、低電圧検出信号をアクティブにする。CPU10
は、低電圧検出信号がアクティブであることを判断する
と、節電モードスイッチ130がオンになっているかど
うかを調べる。そして、オンになっていることを判断す
ると、電源遮断信号をアクティブにする。これにより、
リレー56の接点が開放され、増幅器19aへの電源電
圧VHの供給が停止される。
【0044】一方、CPU10は、低電圧検出信号がア
クティブであることを判断しても、節電モードスイッチ
130がオンになっていないことを判断すると、電源遮
断信号をノンアクティブにする。この場合は、リレー5
6の接点は開放されず、電源電圧VHは増幅器19aに
供給され続ける。
【0045】以上説明したように、本実施の形態2によ
れば、操作者は節電モードスイッチ130を操作するこ
とにより、電力消費を軽減できるが所定のチャンネルの
音を発音しない状態、又は電力消費は軽減できないが全
チャンネルの音を発音する状態の何れかを選択すること
ができる。従って、使い勝手に優れた電子楽器を提供で
きる。
【0046】(実施の形態3)図5は、本発明の実施の
形態3の電源制御装置の構成を示すブロック図である。
この電源制御装置は、図2に示した実施の形態1の電源
制御装置からリレー56が除去されると共に、ゲート6
0が追加されて構成されている。そして、ゲート60に
は電圧検出回路54からの低電圧検出信号及びCPU1
0からのミュート信号が供給され、これらの論理和をと
った信号がミュート回路55aに供給されるようになっ
ている。ミュート回路55aは、本発明の入力信号遮断
手段に対応する。
【0047】上記構成の電源制御装置では、電池50が
消耗してその出力電圧(電源電圧VH)が所定電圧以下
になると、電圧検出回路54は、低電圧検出信号をアク
ティブにする。これにより、ゲート60の出力信号がア
クティブ(Lレベル)になり、ミュート回路55aに供
給される。これにより、ミュート回路55aは開放され
たスイッチと同じ状態になる。従って、増幅器19aの
入力端子にはD/A変換器18aからのアナログ楽音信
号は供給されず、キャパシタC1及び抵抗R1で形成さ
れる回路からLレベルの信号が供給されるので、増幅器
19aは電力消費を抑えることができる。これにより、
電池50の寿命を引き延ばすことができる。
【0048】(実施の形態4)図6は、本発明の実施の
形態4の電源制御装置の要部の構成を示すブロック図で
ある。本実施の形態4の電源制御装置は、実施の形態3
の電源制御装置を変形したものである。即ち、実施の形
態3では、増幅器19aの入力信号を遮断することによ
り増幅器19aの動作を抑止して電力消費を抑えるのに
対し、本実施の形態4では、増幅器19aの出力信号を
遮断してスピーカ20aに電流を流さないことにより消
費電力を抑える。
【0049】図6のブロック図では、実施の形態3と同
一又は相当部分の一部は図示を省略し、又は、図示した
部分には同一の符合を付してある。この電源制御装置
は、図5に示した実施の形態3の電源制御装置からミュ
ート回路55a及び55bが除去されると共に、増幅器
19aとスピーカ20aとの間にリレー62aが設けら
れ、増幅器19bとスピーカ20bとの間にリレー62
bが設けられて構成されている。また、ゲート61の出
力信号は、リレー62aに供給され、その開閉を制御す
るために使用される。また、リレー62bの開閉は、C
PU10からのミュート信号で行われる。
【0050】上記構成の電源制御装置では、電池50が
消耗してその出力電圧(電源電圧VH)が所定電圧以下
になると、電圧検出回路54は、低電圧検出信号をアク
ティブにする。これにより、ゲート61の出力信号がア
クティブ(Lレベル)になり、リレー62aの接点が開
放される。これにより、増幅器19aの出力信号は遮断
されスピーカ20aに供給されない。従って、スピーカ
20aに電流が流れることによる電力の消費がないの
で、電池50の寿命を引き延ばすことができる。
【0051】(実施の形態5)図7は、本発明の実施の
形態5の電源制御装置の要部の構成を示すブロック図で
ある。実施の形態3及び実施の形態4の電源制御装置と
同一又は相当部分の一部は図示を省略し、又は、図示し
た部分には同一の符合を付してある。
【0052】本実施の形態5においては、電圧検出回路
54からの低電圧検出信号は、ゲート63に供給される
のではなく、CPU10に供給される点で、上述した実
施の形態4と異なる。
【0053】また、本実施の形態5では、節電モードス
イッチ130が設けられている。この節電モードスイッ
チ130及びCPU10の構成及び動作は、実施の形態
2におけるそれらと同じである。ゲート63は、CPU
10からの電源遮断信号及びミュート信号の論理和をと
ってリレー62aに供給する。
【0054】上記のように構成される電源制御装置で
は、電池50が消耗してその出力電圧(電源電圧VH)
が所定電圧以下になると、電圧検出回路54は、低電圧
検出信号をアクティブにする。CPU10は、低電圧検
出信号がアクティブであることを判断すると、節電モー
ドスイッチ130がオンになっているかどうかを調べ
る。そして、オンになっていることを判断すると、電源
遮断信号をアクティブにする。これにより、リレー62
aの接点が開放され、スピーカ20aへの信号供給が停
止される。
【0055】一方、CPU10は、低電圧検出信号がア
クティブであることを判断しても、節電モードスイッチ
130がオンになっていないことを判断すると、電源遮
断信号をノンアクティブにする。この場合は、リレー6
2aの接点は開放されず、スピーカ20aへの信号供給
は継続される。
【0056】以上説明したように、本実施の形態5によ
れば、上述した実施の形態2と同様に、操作者は節電モ
ードスイッチ130を操作することにより、電力消費を
軽減できるが所定のチャンネルの音を発音しない状態、
又は電力消費は軽減できないが全チャンネルの音を発音
する状態の何れかを選択することができる。従って、使
い勝手に優れた電子楽器を提供できる。
【0057】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の電子機器
の電源制御装置によれば、電力消費を抑えて動作可能時
間を引き延ばすことのできる電子機器の電源制御装置を
提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の各実施の形態の電源制御装置が適用さ
れる電子楽器の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態1の電源制御装置の構成を
示すブロック図である。
【図3】本発明の各実施の形態の電源制御装置の動作を
説明するための図である。
【図4】本発明の実施の形態2の電源制御装置の構成を
示すブロック図である。
【図5】本発明の実施の形態3の電源制御装置の構成を
示すブロック図である。
【図6】本発明の実施の形態4の電源制御装置の構成を
示すブロック図である。
【図7】本発明の実施の形態5の電源制御装置の構成を
示すブロック図である。
【符号の説明】
10 CPU 11 ROM 12 RAM 13 操作パネル 14 鍵盤装置 15 音源 16 波形メモリ 17 DSP 18a、18b D/A変換器 19a、19b 増幅器 20a、20b スピーカ 30 バス 50 電池 51 電源スイッチ 52 レギュレータ 53 リセット回路 54 電圧検出回路 55a、55b ミュート回路 56、62a、62b リレー 60、61、63 ゲート 130 節電モードスイッチ C1、C2 キャパシタ R1、R2 抵抗

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電池を電源として動作する電子機器であっ
    て、複数系統の信号を出力するための複数の出力回路を
    有する電子機器において、 該複数の出力回路の中の少なくとも1つの出力回路を除
    く出力回路への電源供給を遮断する電源遮断手段、を有
    することを特徴とする電子機器の電源制御装置。
  2. 【請求項2】前記電池の出力電圧を検出する電圧検出手
    段を更に備え、 前記電源遮断手段は、該電圧検出手段によって前記電池
    の電圧が所定電圧以下になったことが検出された場合
    に、前記複数の出力回路の中の少なくとも1つの出力回
    路を除く出力回路への電源供給を遮断することを特徴と
    する請求項1に記載の電子機器の電源制御装置。
  3. 【請求項3】前記電池の出力電圧を検出する電圧検出手
    段と、 電力消費の抑制を指示する指示手段と、 該指示手段による指示がなされている状態で、該電圧検
    出手段によって前記電池の電圧が所定電圧以下になった
    ことが検出された場合に、電源遮断信号を生成する制御
    手段とを更に有し、 前記電源遮断手段は、該制御手段から電源遮断信号を受
    け取った場合に、前記複数の出力回路の中の少なくとも
    1つの出力回路を除く出力回路への電源供給を遮断する
    ことを特徴とする請求項1に記載の電子機器の電源制御
    装置。
  4. 【請求項4】電池を電源として動作する電子機器であっ
    て、複数系統の信号を出力するための複数の出力回路を
    有する電子機器において、 該複数の出力回路の中の少なくとも1つの出力回路を除
    く出力回路への入力信号を遮断する入力信号遮断手段、
    を有することを特徴とする電子機器の電源制御装置。
  5. 【請求項5】前記電池の出力電圧を検出する電圧検出手
    段を更に備え、 前記入力信号遮断手段は、該電圧検出手段によって前記
    電池の電圧が所定電圧以下になったことが検出された場
    合に、前記複数の出力回路の中の少なくとも1つの出力
    回路を除く出力回路への入力信号を遮断することを特徴
    とする請求項4に記載の電子機器の電源制御装置。
  6. 【請求項6】前記電池の出力電圧を検出する電圧検出手
    段と、 電力消費の抑制を指示する指示手段と、 該指示手段による指示がなされている状態で、該電圧検
    出手段によって前記電池の電圧が所定電圧以下になった
    ことが検出された場合に、入力遮断信号を生成する制御
    手段とを更に有し、 前記入力信号遮断手段は、該制御手段から入力遮断信号
    を受け取った場合に、前記複数の出力回路の中の少なく
    とも1つの出力回路を除く出力回路への入力信号を遮断
    することを特徴とする請求項4に記載の電子機器の電源
    制御装置。
  7. 【請求項7】電池を電源として動作する電子機器であっ
    て、複数系統の信号を出力するための複数の出力回路を
    有する電子機器において、 該複数の出力回路の中の少なくとも1つの出力回路を除
    く出力回路からの出力信号を遮断する出力信号遮断手
    段、を有することを特徴とする電子機器の電源制御装
    置。
  8. 【請求項8】前記電池の出力電圧を検出する電圧検出手
    段を更に備え、 前記出力信号遮断手段は、該電圧検出手段によって前記
    電池の電圧が所定電圧以下になったことが検出された場
    合に、前記複数の出力回路の中の少なくとも1つの出力
    回路を除く出力回路からの出力信号を遮断することを特
    徴とする請求項7に記載の電子機器の電源制御装置。
  9. 【請求項9】前記電池の出力電圧を検出する電圧検出手
    段と、 電力消費の抑制を指示する指示手段と、 該指示手段による指示がなされている状態で、該電圧検
    出手段によって前記電池の電圧が所定電圧以下になった
    ことが検出された場合に、出力遮断信号を生成する制御
    手段とを更に有し、 前記出力信号遮断手段は、該制御手段から出力遮断信号
    を受け取った場合に、前記複数の出力回路の中の少なく
    とも1つの出力回路を除く出力回路からの出力信号を遮
    断することを特徴とする請求項7に記載の電子機器の電
    源制御装置。
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