JP2007251410A - 音響機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】機器本体の消費電力を低減させることができる音響機器を提供するものである。特に、機器本体の電源オフ時の消費電力を削減する。
【解決手段】リモコン用接続接点4dに対する第1のプラグ2又は第2のプラグ7の接続状態を検出する検出部8と、接続部8に第1のプラグ2が接続され、操作部12が操作された際に、機器の動作制御を行う動作制御部10と、検出部8の検出結果に対応して動作制御部9への電源供給を制御する電源制御部9とを備え、電源制御部9は、検出部8が第1のプラグ2の接続を検出した場合に、動作制御部10の電源を投入するよう制御し、操作部12による操作で音響機器の動作制御を可能に構成したものである。
【選択図】図1
【解決手段】リモコン用接続接点4dに対する第1のプラグ2又は第2のプラグ7の接続状態を検出する検出部8と、接続部8に第1のプラグ2が接続され、操作部12が操作された際に、機器の動作制御を行う動作制御部10と、検出部8の検出結果に対応して動作制御部9への電源供給を制御する電源制御部9とを備え、電源制御部9は、検出部8が第1のプラグ2の接続を検出した場合に、動作制御部10の電源を投入するよう制御し、操作部12による操作で音響機器の動作制御を可能に構成したものである。
【選択図】図1
Description
本発明は、ポータブルCDプレーヤーや半導体メモリーオーディオプレーヤーに代表される携帯型の音響機器に関する。特に、ヘッドホン又はイヤホンを接続可能な音響機器に関する。
携帯型音響機器は、機器本体に装備されている操作部の他に、リモートコントローラー(以下、リモコンと称する)が装備されていることが多く、操作性を向上させている。このようなリモコンは、音響機器本体に接続可能なヘッドホン(頭載型やインナーイヤー型等)のコードの途中部分に配され、再生/停止ボタンや音量調節ボタンなど比較的使用頻度が高い操作スイッチや、機器の動作状態を視認できる液晶表示画面などが装備されている。
このようなリモコン付きヘッドホンは、機器側のジャックに接続可能なプラグに、左チャンネル(Lch)音声端子、右チャンネル(Rch)音声端子、接地端子(GND)に加えて、リモコン用接続端子が1つ以上備えられている。なお、以下の説明において、Lch音声端子とRch音声端子と接地端子とを備えたプラグを「3極単頭プラグ」と称する。また、Lch音声端子とRch音声端子と接地端子と一つのリモコン用接続端子とを備えたプラグを「4極単頭プラグ」と称する。3極単頭プラグ及び4極単頭プラグの構成は、例えば特許文献1に開示されている。ここで、4極単頭プラグは、リモコン用接続端子と接地端子によってリモコン操作の入力が可能になる。
このような4極単頭プラグを備えたリモコン付きヘッドホンを音響機器に接続し、リモコンに配されている操作ボタンが操作されると、リモコン用接続端子の電圧が所定レベルになる。リモコンに複数の操作ボタンが配されている場合は、操作ボタンの種類毎に異なる電圧レベルになる。機器は、リモコン用接続端子における電圧を測定して、操作された操作ボタンを判定し、その判定結果に対応した機能を実行させている。このような技術は、例えば特許文献2に開示されている。
さらに、上記音響機器が電源オフの状態で操作ボタンが操作されると、リモコン用接続端子の電圧が下がり、機器の動作制御マイコンに電源を供給し、動作状態にすることができる。
次に、3極単頭プラグまたは4極単頭プラグと、機器との接続状態について説明する。
図7及び図8は、ヘッドホンのプラグとジャックとの接続状態を示す断面図であり、図7はリモコン付きヘッドホンに装備されている4極単頭プラグが接続された状態、図8はヘッドホン(リモコン無し)に装備されている3極単頭プラグが接続された状態を示している。図7及び図8において、機器にヘッドホンを接続する際は、プラグ本体101または106を、機器に配されているジャック103に挿入する。
図7において、プラグ本体101は、音声端子102a及び102b、接地端子102c、リモコン用接続端子102dとが一体形成された4極単頭プラグで構成されている。また、図8において、プラグ本体106は、音声端子107a及び107b、接地端子107cとが一体形成された3極単頭プラグで構成されている。音声端子102a、102b、107a、107bと、接地端子102c及び107cは、ヘッドホンコードを介して他端に配されているヘッドホンスピーカーに接続されている。リモコン用接続端子102dは、ヘッドホンスピーカーの途中に配されたリモコンに接続され、リモコンにおける操作ボタンが操作されることで端子と接地端子102eとの間のインピーダンスが切り換えられる。
また、図7及び図8において、機器側に装備されているジャック103は、音声信号接点104a及び104b、接地接点104c、リモコン用接続接点104dで構成され、機器本体105内に配されている。音声信号接点104a及び104bは機器内の音声信号処理系の回路に接続され、リモコン用接続接点104dは機器内の動作制御マイコンに接続されている。
図7に示すように、リモコン付ヘッドホン用の4極単頭プラグであるプラグ本体101が、ジャック103に挿入接続された場合は、音声端子102aに音声接点104aが接続され、音声端子102bに音声接点104bが接続され、接地端子102cに接地接点104cが接続され、リモコン用接続端子102dにリモコン用接続接点104dが接続される。
これにより、機器側から出力されるLch音声信号は、音声接点104a及び音声端子102aを介してリモコン付きヘッドホンのLchスピーカーへ出力され、Rch音声信号は、音声接点104b及び音声端子102bを介してリモコン付きヘッドホンのRchスピーカーへ出力される。また、ヘッドホンコードに装備されたリモコンが、ユーザーによって操作された場合は、リモコン用接続接点102dと接地端子102cとの間のインピーダンスが切り換えられ、この変化をリモコン用接続端子104dにおける電圧変化として検出することにより、リモコンにおいて操作された操作ボタンを特定することができる。機器では、操作された操作ボタンに対応した機能を実行させる。
次に、図8に示すように、リモコンを備えていないヘッドホン用3極単頭プラグであるプラグ本体106が、ジャック103に挿入接続された場合は、音声端子107aに音声接点104aが接続され、音声端子107bに音声接点104bが接続される。接地端子107cには、接地接点104cとリモコン用接続接点104dとが接続される。したがって、リモコン用接続接点104dは接地される。
これにより、機器側から出力されるLch音声信号は、音声接点104a及び音声端子107aを介してヘッドホンのLchスピーカーへ出力され、Rch音声信号は、音声接点104b及び音声端子107bを介してヘッドホンのRchスピーカーへ出力される。
このように、リモコン用接続接点104dを有するジャック103は、リモコンを備えたプラグ本体101が接続された場合も、リモコンを備えていないプラグ本体106が接続された場合にも、ヘッドホンにより音声信号を聴取できるという利点を有するものである。
特許第2601211号公報
特開2002−57561号公報
しかしながら上記構成では、図7に示すように、3極単頭プラグから構成されるプラグ本体106をジャック103に接続すると、ジャック側のリモコン用接続接点104dが接地端子107cに接続されるため、機器の電源状態(オンまたはオフ)に関わらず動作制御マイコンに電源を供給し続けてしまう。よって、機器本体の電源をオフにしている時の消費電力が大きくなってしまうという問題がある。
本発明は、上記課題に鑑み、機器本体の電源オフ時の消費電力を低減させることができる音響機器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明の音響機器は、スピーカーにコードを介して接続された音声信号端子と接地端子とともに、前記コードの途中に配されているリモコン操作部に接続されたリモコン用接続端子を備えた第1の単頭プラグ、又は、スピーカーにコードを介して接続された音声信号端子と接地端子とを備えた第2の単頭プラグを、選択的に接続可能な音響機器であって、前記音声信号端子が接続可能な音声信号接点と、前記接地端子が接続可能な接地接点と、前記リモコン用接続端子が接続可能なリモコン用接続接点とを備えた接続部と、前記リモコン用接続接点に対する前記第1の単頭プラグ又は前記第2の単頭プラグの接続状態を検出する検出部と、前記接続部に前記第1の単頭プラグが接続され、前記リモコン操作部が操作された際に、機器の動作制御を行う動作制御部と、前記検出部の検出結果に対応して、前記動作制御部への電源供給を制御する電源制御部とを備え、前記電源制御部は、前記検出部が前記第1の単頭プラグの接続状態において前記リモコン操作部が電源オンの操作を行ったことを検出した場合に、前記動作制御部の電源を投入するよう制御して、前記リモコン操作部の操作に対応した音響機器の動作制御を可能に構成した。
本発明の音響機器は、リモコン用接続端子を備えたヘッドホン用の単頭プラグ対応の機器でありながら、リモコン用接続端子を備えない単頭プラグを選択的に接続して音声信号を出力可能であるため、使い勝手を向上させることができるとともに、機器の小型・薄型化が可能になる。
さらに、リモコン用接続端子を備えない単頭プラグの接地端子に、機器側のリモコン用接続接点が接続されたとしても、その接続を検出して無駄な電力消費を抑えることができる。
本発明の音響機器は、前記動作制御部は、前記リモコン操作部の操作時における前記リモコン用接続接点と前記接地接点との間の電圧変化により、操作を検出するように構成してもよい。
また、前記検出部は、前記接続部の前記接地接点及び前記リモコン用接続接点に、前記第2の単頭プラグの接地端子が接続された時、前記第2の単頭プラグが前記接続部に接続されたことを検出する構成としてもよい。
また、前記電源制御部は、前記検出部において前記第2の単頭プラグが接続されたことを検出した時、前記制御部に電源を供給し、一定時間経過後に電源を遮断するよう制御する構成としてもよい。
また、前記リモコン用接続接点と電源回路との間に流れる電流を制御する電流制御回路をさらに備え、前記電流制御回路は、前記検出部が前記第2の単頭プラグの接続を検出した時、電源から前記リモコン用接続接点へ流れる電流を低減させるよう制御する構成としてもよい。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1の音響機器の内部構成を一部電気回路で示すブロック図である。
図1は、実施の形態1の音響機器の内部構成を一部電気回路で示すブロック図である。
図1において、音響機器50は、例えばポータブルCDプレーヤーや半導体メモリーオーディオプレーヤーなどの携帯型音響機器であり、少なくともリモコンを備えた第1のヘッドホン1に接続されている4極単頭プラグである第1のプラグ2、またはリモコンを備えない第2のヘッドホン6に接続された3極単頭プラグ7を選択的に挿入接続可能なジャック4を備えている。また、音響機器50は、少なくともジャック4と、検出部8と、電源制御部9と、動作制御部10と、電源回路25と、情報媒体21と、再生制御部22と、音声信号処理部23と、第1の増幅部24aと、第2の増幅部24bとを備えている。
ジャック4は、第1のプラグ2及び第2のプラグ7を、選択的に挿入可能な開口部を備え、内部に第1の音声出力接点4aと第2の音声出力接点4bと接地接点4cとともに、第1のプラグ2に接続されたリモコン用接続端子に接続されるリモコン用接続接点4dを備えている。第1の音声出力接点4a及び第2の音声出力接点4bは機器内の音声信号処理系の回路に接続され、リモコン用接続接点4dは信号線51を介して動作制御マイコン10に接続されている。ここで、ジャック4は、一義的にはリモコン用接続端子を有する4極単頭プラグに対応可能な、4接点を有する構成となっているが、コードの途中にリモコンを有しないヘッドホン用の3極単頭プラグにも対応可能な構成となっている。具体的には、3極単頭プラグが挿入された場合には、接地接点4cとリモコン用接続接点4dとが短絡されるようになっている。
検出部8は、リモコン用接続接点4d、電源制御部9、電源回路25に接続されている。検出部8は、リモコン用接続接点4dの接地状態を検出し、ジャック3に接続されたプラグの種類(リモコン端子を備えた4極単頭プラグの第1のプラグ2か、リモコン端子を備えない3極単頭プラグの第2のプラグ7)を判別する。その判別結果に基づいて、信号線52を介して電源制御部9における電源投入要求を制御する。
電源制御部9は、検出部8と動作制御部10と電源回路25に接続されている。電源制御部9は、検出部8から電源投入要求が入力されると、電源線53を介して動作制御部10の電源のオン/オフを制御する。
動作制御部10は、音響機器50内の各部を動作制御するマイクロコンピューターで構成されている。すなわち、動作制御部10は、第1のヘッドホン1に備えたリモコン12の操作内容に対応して、再生制御部22や音声信号処理部23などを動作制御する。また、動作制御部10を駆動するための電源は、電源制御部9によって供給されている。
電源回路25は、音響機器50内の各部に電源を供給する回路であり、本実施の形態では少なくとも電源制御部9を介して動作制御部10に電源供給している。また、基準電圧Vccも、電源回路25から供給される電源電圧を調整して生成される。なお、本実施の形態では電源電圧を2.8Vとしている。
情報媒体21は、楽曲などの音声データ(音声信号)が記録されており、音響機器50で再生可能なフォーマットで書き込まれている。情報媒体21は、コンパクトディスク(CD)や、例えばデジタル音声データが記録された半導体メモリーカードや、ハードディスクドライブなどで構成されており、少なくとも本機器で音声を再生することができれば、情報媒体の種類や記録フォーマットについては限定されない。以下の説明では、情報媒体21はデジタル音声データが記録された半導体メモリーカードを一例に挙げて説明する。
再生制御部22は、情報媒体21に記録されている音声データを読み出し、音声信号に変換する。すなわち、情報媒体21に記録されているデジタル音声データをデコードし、デジタル−アナログ変換器によってアナログ音声に変換して出力する。
音声信号処理部23は、再生制御部22から出力される音声信号に対してノイズ除去処理やイコライザ処理を施し、Lchの音声信号とRchの音声信号とを出力する。
第1の増幅部24aはLch音声信号を増幅し、第2の増幅部24bはRch音声信号を増幅するものである。増幅された音声信号は、ジャック4の第1の音声出力接点4aと第2の音声出力接点4bとに出力される。
信号線51は、リモコン12が操作されることによる制御信号を動作制御部10に伝達するものである。信号線52は、検出部8から出力される電源制御信号を電源制御部9へ伝達するものである。電源線53は、電源回路25から検出部8及び電源制御部9などへ電源供給するものである。接地線54は、接地に接続されるものである。
図2Aは第1のヘッドホン1の構成を示す回路図である。図2Bは第2のヘッドホン6の構成を示す回路図である。
図2Aに示すように、第1のヘッドホン1は、第1のプラグ2と、第1のスピーカー11a及び第2のスピーカー11bと、リモコン12と、端子13a〜13dとを備えている。
第1のプラグ2は、4極単頭プラグで構成され、第1の音声出力接点4aに接続される第1の音声端子2aと、第2の音声出力接点4bに接続される第2の音声端子2bと、接地接点4cに接続される接地端子2cと、リモコン用接続接点4dに接続されるリモコン用接続端子2dとを備えている。第1の音声端子2aは、端子13aを介して第1のスピーカー11aの一方の端子に接続されている。第2の音声端子2bは、端子13bを介して、第2のスピーカー11bの一方の端子に接続されている。接地端子4cは、端子13cを介して、第1のスピーカー11a及び第2のスピーカー11bの接地端子とリモコン12の接地端子に接続されている。リモコン用接続端子2dは、端子13dを介して、リモコン12の一方の端子に接続されている。
第1のスピーカー11a及び第2のスピーカー11bは、それぞれLch用のスピーカー、Rch用のスピーカーである。音響機器50から出力される音声を出力することができ、受聴者は第1のスピーカー11a及び第2のスピーカー11bから出力される音声を聴くことができる。なお、第1のスピーカー11a及び第2のスピーカー11bと第1のプラグ2(または第2のプラグ6)とは、数十センチ程度のコードで接続されている。
リモコン12は、コードの略中間部分に配され、音響機器50を遠隔操作することができる。リモコン12には、所定の機能に割り当てられるスイッチ12a、12b、12cが配され、例えば「再生」や「停止」などの操作命令、音量調節などを行うことができる。なお、スイッチの個数は3個に限定されない。また、リモコン12において、スイッチ12a〜12cはそれぞれ並列に接続され、各スイッチの間には抵抗R1、R2、R3が配されている。よって、リモコン用接続接点4dと接地接点4c間におけるインピーダンスが、スイッチ12a〜12cを操作することで変化し、リモコン用接続接点4dの電位が変化する。すなわち、スイッチ12aが操作された時に電圧が最も低く、スイッチ12cが操作された時に電圧が最も高い。
図2Bに示すように、第2のヘッドホン6は、第2のプラグ7と、第1のスピーカー11a及び第2のスピーカー11bと、端子13a〜13cとを備えている。
第2のプラグ7は、3極単頭プラグで構成され、第1の音声出力接点4aに接続される第1の音声端子7aと、第2の音声出力接点4bに接続される第2の音声端子7bと、接地接点4cとリモコン用接続接点4dとに接続される接地端子7cとを備えている。第1の音声端子7aは、端子13aを介して第1のスピーカー11aの一方の入力端子に接続されている。第2の音声端子7bは、端子13bを介して、第2のスピーカー11bの一方の端子に接続されている。接地端子7cは、端子13cを介して、第1のスピーカー11a及び第2のスピーカー11bの接地端子に接続されている。
以下、音響機器の動作について説明する。
まず、図2Aに示す第1のヘッドホン1の第1のプラグ2が、図1に示す音響機器50に接続された場合、第1の音声端子2aが第1の音声出力接点4aに接続され、第2の音声端子2bが第2の音声出力接点4bに接続され、接地端子2cが接地接点4cに接続され、リモコン用接続端子2dがリモコン用接続接点4dに接続される。
第1のプラグ2がジャック3に接続された段階では、リモコン用接続接点4dが接地端子4cに接続されていないため、リモコン用接続接点4dにはVcc電圧がFET41、抵抗R39、ダイオードD38を介して印加されており、検出部8ではこの印加電圧を検出している。この状態では信号線52を介して電源制御部9への電源投入の要求出力はなく、動作制御部10も通電されておらず、動作していない。
次に、リモコン12における、例えば電源オン/オフ機能が割り当てられているスイッチ12aが操作されると、リモコン用接続接点4dの電圧が、Vcc電圧を分圧する抵抗R39と抵抗R1に基づいて第1の電圧になる。この第1の電圧が検出部8で検出される。
検出部8は、第1の電圧を検出することで、電源制御部9に対して動作制御部10の電源を投入するよう制御する。これにより電源制御部9は、電源回路25から供給される電源を、動作制御部10に供給し、動作制御部10は動作状態になる。
次に、機器が動作状態であるときに操作ボタン12bが操作(例えば「音声再生」操作)されると、リモコン用接続接点4dの電圧が変化する。この電圧を信号線51を介して動作制御部10が検出し、機器の動作を制御する。具体的には、動作制御部10は、再生制御部22に対して情報媒体21に記録されている音声データを読み出すように制御するとともに、音声信号処理部23に対して音声信号の信号処理を行うように制御する。
再生制御部22は、情報媒体21から音声データを読み出し、エンコードフォーマットに対応したデコード処理を行うとともに、DA変換処理を行ってアナログ音声信号を得る。得られた音声信号は、音声信号処理部23においてノイズ除去やイコライザ処理などの各種音声信号処理が施され、Lch音声信号とRch音声信号とが出力される。出力された音声信号は、Lch増幅器24aおよびRch増幅器24bにおいて増幅処理され、第1の音声出力接点4a及び第2の音声出力接点4bに出力される。音声信号は、第1の音声出力接点4a及び第2の音声出力接点4bから、第1のプラグ2を介して第1のスピーカー11a及び第2のスピーカー11bに出力される、これにより、ユーザーは、リモコン12の操作に基づき、情報媒体21に記録されている音声データを、受聴することができる。
次に、図2Bに示す第2のヘッドホン6が、図1に示す音響機器50に接続された場合、第1の音声端子7aに第1の音声出力接点4aが接続され、第2の音声端子7bに第2の音声出力接点4bが接続され、接地端子7cに接地接点4cとリモコン用接続接点4dとが接続される。すなわち、リモコン用接続接点4dは接地される。
検出部8は、ジャック3に第2のヘッドホン6が接続されると、電源制御部9に対して電源投入するよう命令する。電源制御部9は、検出部8からの命令に基づき、電源回路25からの電源を動作制御部10に供給する。検出部8は、電源制御部9に対する電源投入命令から所定時間経過後、電源投入を中止するよう電源制御部9に命令する。電源制御部9は、検出部8からの命令に基づき、電源回路25から動作制御部10への電源供給を中止させる。これにより、動作制御部10は動作を停止する。なお、動作制御部10への電源投入及び中止の具体的動作については、後述する。
上記のように第2のヘッドホン6が接続され、音響機器50に装備された操作部(不図示)が操作(例えば音声再生操作)されると、その制御信号が動作制御部10に入力され、動作制御部10は機器の動作を制御する。具体的には、動作制御部10は、再生制御部22に対して情報媒体21に記録されている音声データを読み出すように制御するとともに、音声信号処理部23に対して音声信号の信号処理を行うように制御する。
再生制御部22は、情報媒体21から音声データを読み出し、エンコードフォーマットに対応したデコード処理を行うとともに、DA変換処理を行ってアナログ音声信号を得る。得られた音声信号は、音声信号処理部23においてノイズ除去やイコライザ処理などの各種音声信号処理が施され、Lch音声信号とRch音声信号とが出力される。出力された音声信号は、Lch増幅器24aおよびRch増幅器24bにおいて増幅処理され、第1の音声出力接点4a及び第2の音声出力接点4bに出力される。音声信号は、第1の音声出力接点4a及び第2の音声出力接点4bから、第2のプラグ7を介して第1のスピーカー11a及び第2のスピーカー11bに出力される、これにより、ユーザーは、情報媒体21に記録されている音声データを受聴することができる。
図1において、Vccは、機器50が動作状態のときH電位となっているが、ジャック3に第2のヘッドホン6が接続されていると、プルアップ抵抗R39とショットキーダイオードD38を通って、リモコン用接続接点4d及び第2のヘッドホン6に多くの電流が流れてしまう。よって、消費電力が増大してしまう。
これを防ぐため、動作制御部10が第2のヘッドホン6の接続を検出すると、制御端子10aがH電位になるように制御する。制御端子10aがH電位になると、FET41がオフになり、リモコン用接続接点4d及び第2のヘッドホン6へ流れる電流をカットすることができる。よって、消費電力を抑えることができる。ここで、FET41は、電流制御回路を構成している。
次に、検出部8の具体構成について説明する。
図3は検出部8の回路図である。図5は検出部8の動作フローを示している。
まず、図2Aに示すように、ジャック3に第1のヘッドホン1の第1のプラグ2が接続され、電源スイッチが操作されると、リモコン用接続接点4dと接地接点4cとの間に抵抗が接続されるため、リモコン用接続接点4dが中間電圧となる。トランジスタTr14は、中間電圧がかかるためオン状態を保ち、コンデンサC18は充電されない。抵抗R19と抵抗R23の抵抗分割の結果、トランジスタTr15がオンするような中間電圧となる場合、トランジスタTr16のエミッタがH電位となる。コンデンサC18が充電されないので、信号線52から出力される電源投入要求がオンされた後、その状態が継続される。
次に、第1のヘッドホン1の第1のプラグ2が接続されているとともに、ボタンが押されていないか、電源スイッチ以外のスイッチが押された場合は、トランジスタTr14はオンのままである。また、トランジスタTr15はオフのままである。また、トランジスタTr16は、エミッタがH電位とならないためオフのままである。そのため、信号線52から出力される電源投入要求は、オフのままとなる。
次に、図2Bに示すように、ジャック3に第2のヘッドホン6の第2のプラグ7が接続されると、リモコン用接続接点4dが接地され、図3におけるトランジスタTr14がオフされる。これにより、電源線53に入力されている2.8V電源によって、抵抗R20と抵抗R26を通して、コンデンサC18の充電を開始する。
また、トランジスタTr15は、抵抗R19と抵抗R23とで2.8V電圧が抵抗分割された結果、オンとなり、トランジスタTr16のエミッタがH電位となる。トランジスタTr16は、コンデンサC18の充電が完了するまでオンとなるので、抵抗R27の上端がH電位となり、信号線52に出力される電源投入要求がオンになる。
その後、コンデンサC18の充電が完了すると、トランジスタTr16がオフとなり、信号線52から出力される電源投入要求がオフになる。
また、本実施の形態では、トランジスタTr14がオフになると、FET29のゲートがH電位となる。すると、FET29がオフになるため、抵抗R24を通ってリモコン用接続接点4dへ流れる電流をカットすることができる。
以上の動作は、図5に示すシーケンスに基づいて動作する。すなわち、検出部8は、機器50が電源オフ状態であるときに、リモコン用接続接点4dの接地状態を検出し、電源制御部9に対する電源投入要求を制御する。
すなわち、第1のヘッドホン1が接続され(ステップS1)、電源スイッチが押されると(ステップS2)、電源投入要求がオンになる(ステップS3)。電源スイッチが押されている間は、電源投入要求のオン状態を継続させる。また、第1のヘッドホン1が接続され、電源スイッチが押されていないかまたは起動対象外のボタンが押されているときには、電源投入要求はオンにならない。
また、第2のヘッドホン6が接続されると(ステップS4)、電源投入要求がオンになり(ステップS5)、一定時間経過後(ステップS6)、電源投入要求はオフなる(ステップS7)。ステップS6における一定時間は、図3におけるコンデンサC18の充電時間に相当する。
なお、本実施の形態において起動対象となる中間電圧の範囲は、トランジスタTr14がオフする最大電圧から、トランジスタTr15がオンする最大電圧までとなり、ショットキーダイオードD17のVF(順方向電圧)を0.2V、トランジスタTr14、Tr15、Tr16のVFを0.6Vとした場合、中間電圧の範囲の最小値Vminは、トランジスタTr14のVF=0.6VからショットキーダイオードD17のVF=0.2Vを差し引いた0.4Vとなる。また、最大値は、2.8VからトランジスタTr15のVF=0.6Vを差し引いた2.2Vが、抵抗R19と抵抗R23の抵抗分割により印加されるようなリモコン用接続接点4dの電圧、つまり1.6Vとなる。
次に、電源制御部9の具体構成について説明する。図4は電源制御部9の回路図である。
図4において、検出部8が、信号線52に出力している電源投入要求をHにすると、トランジスタ30がオンになり、トランジスタTr31のベースがL電位になるため、トランジスタTr31がオンになる。これにより、信号線55における電源制御信号がHになるとともにコンデンサC33が充電されるため、その後、信号線52に出力されている電源投入要求がLになっても、動作制御部10が起動するのに必要な時間、電源制御信号のH状態を保つ。このため、ユーザーが、リモコン12の電源スイッチを指で押して、すぐに指を電源スイッチから離した場合でも、動作制御部10を起動させることができる。
また、図6は、動作制御部10における電源投入及びリモコン操作時の動作シーケンスを示すフローチャートである。
電源制御部9による電源投入要求により、動作を開始する(ステップS11)。まず、制御端子10aをリセットしてL電位となり、FET41はゲートを介してオンする(ステップS12)。結果、Vcc電位がFET41、抵抗R33、ショットキーダイオードD38を介して、リモコン用接続接点4dに印加される。これにより、このリモコン用接続接点4dの電圧レベルを、接地接点4cとの間に接続されるリモコン12の抵抗による抵抗値と抵抗R39とで分圧される電圧レベルにより、信号線51を介して検出する(ステップS13)。
検出された電圧レベルに基づいて、リモコン用接続接点4dが接地されているか否かを判断する(ステップS14)。前述したように、4極単頭プラグである第1のプラグ2が接続されれば、リモコン用接続接点4dは接地されず、3極単頭プラグである第2のプラグ7が接続されれば、リモコン用接続接点4dは接地される。
リモコン用接続接点4dが接地されない場合、ステップS15へ進みリモコン12による電源オン操作が入力されたか否かを確認する。電源オン操作が入力されれば、本装置の起動処理を行う(ステップS16)。電源オン操作が入力されなければ、フローを終了する。
一方、ステップS14において、リモコン用接続接点4dが接地された場合、制御端子10aをセットする。これにより、FET41がオフとなり、Vcc電圧がリモコン用接続接点4dへ印加されるのを遮断することができる(ステップS17)。
以上のように本実施の形態によれば、リモコンを搭載しない第2のヘッドホン6が接続された場合に、動作制御部10が動作しないように制御するとともに、Vcc電源からリモコン用接続接点4dを介して、接地接点4cに流れる電流を遮断して低減することで、無駄な電力消費を防ぐことができる。
なお、本実施の形態では、第1のヘッドホン1に搭載されている第1のプラグ2を4極単頭プラグで構成し、第2のヘッドホン6に搭載されている第2のプラグ7を3極単頭プラグで構成しているが、極数はこれらに限定されない。
本発明にかかる音響機器は、リモコンのプラグ形状を4極単頭プラグとした場合でもリモコンとリモコンを有しないヘッドホンのいずれについても接続して使用可能となり、機器の小型・薄型化が実現できるという利点を有し、携帯型音響機器として有用である。
1 第1のヘッドホン
2 第1のプラグ
2a、2b、7a、7b 音声端子
2c、7c 接地端子
2d、7d リモコン用接続端子
3 ジャック本体
4a、4b 音声信号接点
4c 接地接点
4d リモコン用接続接点
6 第2のヘッドホン
8 検出部
9 電源制御部
10 動作制御部
2 第1のプラグ
2a、2b、7a、7b 音声端子
2c、7c 接地端子
2d、7d リモコン用接続端子
3 ジャック本体
4a、4b 音声信号接点
4c 接地接点
4d リモコン用接続接点
6 第2のヘッドホン
8 検出部
9 電源制御部
10 動作制御部
Claims (5)
- スピーカーにコードを介して接続された音声信号端子と接地端子とともに、前記コードの途中に配されているリモコン操作部に接続されたリモコン用接続端子を備えた第1の単頭プラグ、又は、スピーカーにコードを介して接続された音声信号端子と接地端子とを備えた第2の単頭プラグを、選択的に接続可能な音響機器であって、
前記音声信号端子が接続可能な音声信号接点と、前記接地端子が接続可能な接地接点と、前記リモコン用接続端子が接続可能なリモコン用接続接点とを備えた接続部と、
前記リモコン用接続接点に対する前記第1の単頭プラグ又は前記第2の単頭プラグの接続状態を検出する検出部と、
前記接続部に前記第1の単頭プラグが接続され、前記リモコン操作部が操作された際に、機器の動作制御を行う動作制御部と、
前記検出部の検出結果に対応して、前記動作制御部への電源供給を制御する電源制御部とを備え、
前記電源制御部は、前記検出部が前記第1の単頭プラグの接続状態において前記リモコン操作部が電源オンの操作を行ったことを検出した場合に、前記動作制御部の電源を投入するよう制御して、前記リモコン操作部の操作に対応した音響機器の動作制御を可能に構成したことを特徴とする音響機器。 - 前記動作制御部は、前記リモコン操作部の操作時における前記リモコン用接続接点と前記接地接点との間の電圧変化により、操作を検出するように構成した請求項1記載の音響機器。
- 前記検出部は、前記接続部の前記接地接点及び前記リモコン用接続接点に、前記第2の単頭プラグの接地端子が接続された時、前記第2の単頭プラグが前記接続部に接続されたことを検出する請求項1記載の音響機器。
- 前記電源制御部は、前記検出部において前記第2の単頭プラグが接続されたことを検出した時、前記制御部に電源を供給し、一定時間経過後に電源を遮断するよう制御する請求項3記載の音響機器。
- 前記リモコン用接続接点と電源回路との間に流れる電流を制御する電流制御回路をさらに備え、
前記電流制御回路は、前記検出部が前記第2の単頭プラグの接続を検出した時、電源から前記リモコン用接続接点へ流れる電流を低減させるよう制御する請求項4記載の音響機器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006069668A JP2007251410A (ja) | 2006-03-14 | 2006-03-14 | 音響機器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006069668A JP2007251410A (ja) | 2006-03-14 | 2006-03-14 | 音響機器 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2007251410A true JP2007251410A (ja) | 2007-09-27 |
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ID=38595270
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2006069668A Withdrawn JP2007251410A (ja) | 2006-03-14 | 2006-03-14 | 音響機器 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2007251410A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014529975A (ja) * | 2011-09-06 | 2014-11-13 | サムスン エレクトロニクスカンパニー リミテッド | オーディオ信号処理方法及びそれによるオーディオ信号処理装置 |
JP2017520165A (ja) * | 2014-05-30 | 2017-07-20 | 華為技術有限公司Huawei Technologies Co.,Ltd. | 能動的ノイズ低減ヘッドセットへ電力を供給するための方法、装置、およびシステム |
-
2006
- 2006-03-14 JP JP2006069668A patent/JP2007251410A/ja not_active Withdrawn
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