JP3587485B2 - 電子機器の電源制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電池で駆動される例えば電子楽器、オーディオ装置、その他の電子機器に適用される電源制御装置に関し、特に電池の消耗を軽減する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、電池で駆動される電子機器として例えば電子楽器が知られている。この電子楽器は、一般に、複数の出力系統(例えば2チャンネル)を有しており、立体的な音場を形成できるようになっている。各出力系統は、例えば音源、D/A変換器、増幅器及びスピーカ等で形成されている。このような電子楽器では、常に全ての出力系統が駆動されるので、常に全チャンネルの音が発生されるようになっている。
【0003】
ところで、電池で駆動される電子楽器では、動作可能時間は電池の寿命によって決定される。従って、電池の寿命が尽きると該電子楽器を動作させることは最早不可能になる。ところが、演奏の局面によっては、全チャンネルの音を発生できなくても、せめて1チャンネルの音だけでも発音可能にして演奏時間を長引かせたいという場合がある。
【0004】
【発明か解決しようとする課題】
本発明は、かかる要請に応えるべくなされたものであり、電力消費を抑えて動作可能時間を引き延ばすことのできる電子機器の電源制御装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の第1の態様に係る電子機器の電源制御装置は、
電池を電源として動作する電子機器であって、複数系統の信号を出力するための複数の出力回路を有する電子機器において、
該複数の出力回路の中の少なくとも1つの出力回路を除く出力回路への電源供給を遮断する電源遮断手段、を有する。
【0006】
本発明の第1の態様に係る電子機器の電源制御装置においては、出力回路は、例えば電子機器の内部で生成された信号を増幅するための増幅器で構成することができる。この増幅器で増幅された信号は、例えば外部に出力される。本電子機器においては、かかる増幅器を複数備えている。電源遮断手段は、複数の増幅器の中の少なくとも1つの増幅器に供給される電源は遮断しないが、他の増幅器に供給される電源を遮断する。本発明が例えば2チャンネルの信号を出力する電子機器に適用される場合は、一方のチャンネルの信号を増幅する増幅器の電源が遮断される。電源遮断手段としては、例えばリレー、スイッチ等を用いることができる。
【0007】
一般に、増幅器の消費電力は他の回路素子に比べて大きい。従って、増幅器への電力供給を遮断すれば効率よく電池の消耗を軽減でき、これにより電子機器の動作可能時間を引き延ばすことができる。
【0008】
また、本発明の第1の態様に係る電子機器の電源制御装置は、
電池の出力電圧を検出する電圧検出手段を更に備え、
電源遮断手段は、該電圧検出手段によって電池の電圧が所定電圧以下になったことが検出された場合に、複数の出力回路の中の少なくとも1つの出力回路を除く出力回路への電源供給を遮断するように構成できる。
【0009】
電圧検出手段としては、例えばコンパレータを用いることができる。また、所定電圧は、各回路素子が動作可能な範囲の電圧より若干高い電圧とすることができる。この構成によれば、電池が消耗してその出力電圧が所定電圧以下になった場合に、自動的に所定の出力回路への電源供給が遮断されるので、電力消費を効率よく軽減することができる。
【0010】
また、本発明の第1の態様に係る電子機器の電源制御装置は、
電池の出力電圧を検出する電圧検出手段と、
電力消費の抑制を指示する指示手段と、
該指示手段による指示がなされている状態で、該電圧検出手段によって電池の電圧が所定電圧以下になったことが検出された場合に、電源遮断信号を生成する制御手段とを更に有し、
電源遮断手段は、該制御手段から電源遮断信号を受け取った場合に、複数の出力回路の中の少なくとも1つの出力回路を除く出力回路への電源供給を遮断するように構成できる。
【0011】
指示手段としては、例えば電子機器に設けられた操作パネル上のスイッチを用いることができる。また、制御手段としては、例えばCPUを用いることができる。この構成によれば、操作者によって指示手段で明示的に指示されており、且つ電池が消耗してその出力電圧が所定電圧以下になったことが検出された場合にのみ所定の出力回路への電源供給が遮断される。この場合、操作者は所定の系統の信号に基づく音が発音されなくなることは承知しているので、所定の出力回路への電源供給が遮断されることに伴う不都合は発生しない。
【0012】
また、本発明の第2の態様に係る電子機器の電源制御装置は、上記目的を達成するために、
電池を電源として動作する電子機器であって、複数系統の信号を出力するための複数の出力回路を有する電子機器において、
該複数の出力回路の中の少なくとも1つの出力回路を除く出力回路への入力信号を遮断する入力信号遮断手段、を有する。
【0013】
入力信号遮断手段は、複数の増幅器の中の少なくとも1つの増幅器に入力信号を供給し、他の増幅器に対する入力信号を遮断する。本発明が例えば2チャンネルの信号を出力する電子機器に適用される場合は、一方のチャンネルの信号を増幅する増幅器へ供給する信号が遮断される。入力信号遮断手段としては、例えば電気的なスイッチ及び機械的なスイッチを用いることができる。この入力信号遮断手段により増幅器へ供給する信号を遮断した場合は、その増幅器への入力を例えば低レベル(以下、「Lレベル」という)に固定するのが好ましい。
【0014】
増幅器への入力信号を遮断すれば、信号増幅に必要な電力が要らず、消費されるのは定常電流のみとなる。これにより、増幅器で消費される電力が軽減されるので、電池の消耗を軽減することができる。従って、電子機器の動作可能時間を引き延ばすことができる。
【0015】
また、本発明の第2の態様に係る電子機器の電源制御装置は、
電池の出力電圧を検出する電圧検出手段を更に備え、
入力信号遮断手段は、該電圧検出手段によって電池の電圧が所定電圧以下になったことが検出された場合に、複数の出力回路の中の少なくとも1つの出力回路を除く出力回路への入力信号を遮断するように構成できる。
【0016】
この構成によれば、電池が消耗してその出力電圧が所定電圧以下になった場合に、所定の出力回路への入力信号が遮断されるので、電力消費を効率よく軽減することができる。
【0017】
また、本発明の第2の態様に係る電子機器の電源制御装置は、
電池の出力電圧を検出する電圧検出手段と、
電力消費の抑制を指示する指示手段と、
該指示手段による指示がなされている状態で、該電圧検出手段によって電池の電圧が所定電圧以下になったことが検出された場合に、入力遮断信号を生成する制御手段とを更に有し、
入力信号遮断手段は、該制御手段から入力遮断信号を受け取った場合に、複数の出力回路の中の少なくとも1つの出力回路を除く出力回路への入力信号を遮断するように構成できる。
【0018】
また、本発明の第3の態様に係る電子機器の電源制御装置は、上記目的を達成するために、
電池を電源として動作する電子機器であって、複数系統の信号を出力するための複数の出力回路を有する電子機器において、
該複数の出力回路の中の少なくとも1つの出力回路を除く出力回路からの出力信号を遮断する出力信号遮断手段、を有する。
【0019】
出力信号遮断手段は、複数の増幅器の中の少なくとも1つの増幅器からの出力信号を通過させ、他の増幅器からの出力信号を遮断する。本発明が例えば2チャンネルの信号を出力する電子機器に適用される場合は、一方のチャンネルの信号を増幅する増幅器からの信号が遮断される。出力信号遮断手段としては、例えば電気的なスイッチ又は機械的なスイッチを用いることができる。この出力信号遮断手段により増幅器からの出力信号を遮断した場合は、その増幅器の出力は負荷(例えばスピーカ)に供給されない。従って、負荷に電流が流れることがないので負荷においては電力は消費されない。従って、電池の消耗を軽減することができるので、電子機器の動作可能時間を引き延ばすことができる。
【0020】
また、本発明の第3の態様に係る電子機器の電源制御装置は、
電池の出力電圧を検出する電圧検出手段を更に備え、
出力信号遮断手段は、該電圧検出手段によって電池の電圧が所定電圧以下になったことが検出された場合に、複数の出力回路の中の少なくとも1つの出力回路を除く出力回路からの出力信号を遮断するように構成できる。
【0021】
この構成によれば、電池が消耗してその出力電圧が所定電圧以下になった場合に、自動的に出力回路からの出力信号が遮断されるので、電力消費を効率よく軽減することができる。
【0022】
また、本発明の第3の態様に係る電子機器の電源制御装置は、
電池の出力電圧を検出する電圧検出手段と、
電力消費の抑制を指示する指示手段と、
該指示手段による指示がなされている状態で、該電圧検出手段によって電池の電圧が所定電圧以下になったことが検出された場合に、出力遮断信号を生成する制御手段とを更に有し、
出力信号遮断手段は、該制御手段から出力遮断信号を受け取った場合に、複数の出力回路の中の少なくとも1つの出力回路を除く出力回路からの出力信号を遮断するように構成できる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の電子機器の電源制御装置の実施の形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下においては、電子機器の一例として電子楽器を例に挙げて説明する。
【0024】
先ず、最初に、本発明の理解を容易にするために、本電源制御装置が適用される電子楽器全体の構成について、図1のブロック図を参照しながら説明する。
【0025】
図1において、CPU10、ROM11、RAM12及び音源15はバス30を介して相互に接続されている。CPU10は、電子楽器全体を制御する。このCPU10には、操作パネル13及び鍵盤装置14が接続されている。本発明の制御手段は、このCPU10で構成されている。
【0026】
ROM11は、CPU10を動作させるための制御プログラム、各種変換テーブル、各種固定データ等を記憶する。RAM12は、CPU10がデータを一時記憶するために用いられる。操作パネル13は演奏者が電子楽器に各種指示を与えるために使用される。この操作パネル13は電子楽器本体(図示しない)上に設けられ、押釦スイッチ、ホイール、ジョイスティック、ジョグダイアル、インジケータ、ディスプレイ装置等を備えている。本発明に直接関係するスイッチとして、操作パネル13上には、節電モードスイッチ130が設けられている。この節電モードスイッチ130は、本発明の指示手段に対応する。この操作パネル13から出力されるパネルデータ(スイッチ等のオン/オフ状態、ホイール等の変位を示すデータ)はCPU10に供給される。鍵盤装置14は、演奏者が発音を指示するために使用される。この鍵盤装置14からのキーデータ(鍵のオン/オフ状態を示すデータ)は、CPU10に供給される。
【0027】
音源15は、CPU10からの制御データに基づき2系統(左チャンネル用及び右チャンネル用)のデジタル楽音信号を生成する。CPU10は、操作パネル13からのパネルデータ及び鍵盤装置14からのキーデータに基づいて制御データを作成する。この音源15には波形メモリ16及びデジタルシグナルプロセッサ(以下、「DSP」という)17が接続されている。波形メモリ16は、複数の音色に対応する複数の波形データを記憶する。この波形メモリ16の中の複数の波形データの中から1つの波形データが上記制御データに基づいて選択され、発音に供される。
【0028】
DSP17は、音源15からのデジタル楽音信号に所定の処理を施すことにより、各種効果が付与されたデジタル楽音信号を生成する。このDSP17からの2系統のデジタル楽音信号は、それぞてD/A変換器18a及び18bに供給される。D/A変換器18a及び18bは、デジタル楽音信号をアナログ楽音信号に変換する。D/A変換器18a及び18bからのアナログ楽音信号は、それぞれ増幅器19a及び19bに供給される。この増幅器19a及び19bは本発明の出力回路に対応する。増幅器19a及び19bは、それぞれアナログ楽音信号を増幅してスピーカ20a及び20bに供給する。これにより、スピーカ20a及び20bから楽音が発生される。
【0029】
(実施の形態1)
次に、本発明の実施の形態1の電源制御装置の構成及び動作を、図2に示すブロック図を参照しながら説明する。図2において、電池50は、本電源制御装置が適用された電子楽器の電源である。この電池50の出力は、電源電圧VHとして使用される。電源電圧VHは例えば12ボルトとすることができる。この電源電圧VHは、電源スイッチ51を介してレギュレータ52、電圧検出回路54、リレー56及び増幅器19bに供給される。
【0030】
レギュレータ52は、電池50からの電源電圧VHを変換して電源電圧VLを生成する。電源電圧VLは、例えば5ボルトとすることができる。この電源電圧VLは、例えばCPU10、リセット回路53、ミュート回路55a及び55b、その他の図示しない回路素子に供給される。
【0031】
レギュレータ52から出力される電源電圧VLは、電源スイッチ51がオンにされると、図3(A)に示すように、0ボルトから徐々に立ち上がる。リセット回路53は、図3(B)に示すように、電源投入の後、電源電圧VLが所定電圧、例えば4.5ボルトに到達するまでリセット信号をアクティブ(Lレベル)にする。このリセット信号はCPU10に供給される。
【0032】
CPU10は、このリセット信号がアクティブである間は全ての動作を停止する。このCPU10はリセット信号がノンアクティブ(高レベル、以下「Hレベル」という)になった後に動作を開始する。これにより、電源投入後の電圧が不安定な期間でCPU10が動作することを防止するようになっている。
【0033】
CPU10は、リセット信号がノンアクティブになると、先ず、初期化処理を行う。そして、この初期化処理の一環として、初期化処理開始から一定時間後に所定の命令を実行する。これによりミュート信号がノンアクティブ(Hレベル)になる。このミュート信号は、ミュート回路55a及び55bに供給される。
【0034】
ミュート回路55a及び55bは、ミュート信号に応じて開閉するスイッチとして機能する。このミュート回路55aには、上述したD/A変換器18a(図1参照)から左チャンネル用のアナログ楽音信号が入力される。そして、ミュート信号がアクティブであれば、ミュート回路55aは、D/A変換器からのアナログ楽音信号の通過を阻止する。一方、ノンアクティブであれば、このアナログ楽音信号を通過させて増幅器19aに供給する。なお、ミュート回路55aと増幅器19aとの間に挿入されているキャパシタC1及び抵抗R1で構成される回路は、ミュート信号がアクティブにされている間、つまりミュート回路55aが開放されたスイッチとして機能する間は、増幅器19aの入力信号をLレベルに強制するために用いられる。
【0035】
同様に、ミュート回路55bには、上述したD/A変換器18b(図1参照)から右チャンネル用のアナログ楽音信号が入力される。そして、ミュート信号がアクティブであれば、ミュート回路55bは、D/A変換器からのアナログ楽音信号の通過を阻止する。一方、ノンアクティブであれば、このアナログ楽音信号を通過させて増幅器19bに供給する。なお、ミュート回路55bと増幅器19bとの間に挿入されているキャパシタC2及び抵抗R2で構成される回路は、上述したキャパシタC1及び抵抗R1で構成される回路と同様に機能する。
【0036】
このように、電源投入から一定時間が経過するまで、ミュート回路55a及び55bによって増幅器19a及び19bに供給する信号を遮断することにより、その間に発生するノイズによってスピーカ20a及び20bから音が発生されるのを防止するようになっている。
【0037】
電圧検出回路54は、電池50の出力電圧(電源電圧VH)が所定電圧以下になったかどうかを検出する。ここで、所定電圧は、各回路素子が動作可能な範囲の電圧より若干高い電圧とすることができる。この電圧検出回路54における検出結果は、低電圧検出信号としてリレー56に供給される。この低電圧検出信号は、電源電圧VHが所定電圧以下になった場合にアクティブ(Lレベル)になる。
【0038】
リレー56は、低電圧検出信号がアクティブの場合に接点が開放され、ノンアクティブの場合に接点が閉成される。このリレー56の接点が閉成されている場合は、電源電圧VHは増幅器19aに供給され、そうでない場合は増幅器19aには電源電圧VHは供給されない。
【0039】
上記のように構成される電源制御装置では、電池50が消耗してその出力電圧が所定電圧以下になると、電圧検出回路54は、低電圧検出信号をアクティブにする。これにより、リレー56の接点が開放され、増幅器19aへの電源電圧VHの供給が停止される。従って、増幅器19aは電力を消費しないので電力消費量が減り、電池50の寿命を引き延ばすことができる。
【0040】
(実施の形態2)
図4は、本発明の実施の形態2の電源制御装置の要部の構成を示すブロック図である。実施の形態1の電源制御装置と同一又は相当部分の一部は図示を省略し、又は、図示した部分には同一の符合を付してある。
【0041】
図4において、電圧検出回路54の構成及び動作は、実施の形態1のそれと同じである。しかし、この電圧検出回路54からの低電圧検出信号は、リレー56に直接供給されるのではなく、CPU10に供給される点で、上述した実施の形態1と異なる。
【0042】
また、本実施の形態2では、節電モードスイッチ130が設けられている。この節電モードスイッチ130の状態は、パネルデータの一部としてCPU10に供給される。CPU10は、電圧検出回路54からの低電圧検出信号及び操作パネル13からのパネルデータに含まれる節電モードスイッチ130の作動状態を示すデータに基づいて電源遮断信号を生成する。
【0043】
電池50が消耗してその出力電圧(電源電圧VH)が所定電圧以下になると、電圧検出回路54は、低電圧検出信号をアクティブにする。CPU10は、低電圧検出信号がアクティブであることを判断すると、節電モードスイッチ130がオンになっているかどうかを調べる。そして、オンになっていることを判断すると、電源遮断信号をアクティブにする。これにより、リレー56の接点が開放され、増幅器19aへの電源電圧VHの供給が停止される。
【0044】
一方、CPU10は、低電圧検出信号がアクティブであることを判断しても、節電モードスイッチ130がオンになっていないことを判断すると、電源遮断信号をノンアクティブにする。この場合は、リレー56の接点は開放されず、電源電圧VHは増幅器19aに供給され続ける。
【0045】
以上説明したように、本実施の形態2によれば、操作者は節電モードスイッチ130を操作することにより、電力消費を軽減できるが所定のチャンネルの音を発音しない状態、又は電力消費は軽減できないが全チャンネルの音を発音する状態の何れかを選択することができる。従って、使い勝手に優れた電子楽器を提供できる。
【0046】
(実施の形態3)
図5は、本発明の実施の形態3の電源制御装置の構成を示すブロック図である。この電源制御装置は、図2に示した実施の形態1の電源制御装置からリレー56が除去されると共に、ゲート60が追加されて構成されている。そして、ゲート60には電圧検出回路54からの低電圧検出信号及びCPU10からのミュート信号が供給され、これらの論理和をとった信号がミュート回路55aに供給されるようになっている。ミュート回路55aは、本発明の入力信号遮断手段に対応する。
【0047】
上記構成の電源制御装置では、電池50が消耗してその出力電圧(電源電圧VH)が所定電圧以下になると、電圧検出回路54は、低電圧検出信号をアクティブにする。これにより、ゲート60の出力信号がアクティブ(Lレベル)になり、ミュート回路55aに供給される。これにより、ミュート回路55aは開放されたスイッチと同じ状態になる。従って、増幅器19aの入力端子にはD/A変換器18aからのアナログ楽音信号は供給されず、キャパシタC1及び抵抗R1で形成される回路からLレベルの信号が供給されるので、増幅器19aは電力消費を抑えることができる。これにより、電池50の寿命を引き延ばすことができる。
【0048】
(実施の形態4)
図6は、本発明の実施の形態4の電源制御装置の要部の構成を示すブロック図である。本実施の形態4の電源制御装置は、実施の形態3の電源制御装置を変形したものである。即ち、実施の形態3では、増幅器19aの入力信号を遮断することにより増幅器19aの動作を抑止して電力消費を抑えるのに対し、本実施の形態4では、増幅器19aの出力信号を遮断してスピーカ20aに電流を流さないことにより消費電力を抑える。
【0049】
図6のブロック図では、実施の形態3と同一又は相当部分の一部は図示を省略し、又は、図示した部分には同一の符合を付してある。この電源制御装置は、図5に示した実施の形態3の電源制御装置からミュート回路55a及び55bが除去されると共に、増幅器19aとスピーカ20aとの間にリレー62aが設けられ、増幅器19bとスピーカ20bとの間にリレー62bが設けられて構成されている。また、ゲート61の出力信号は、リレー62aに供給され、その開閉を制御するために使用される。また、リレー62bの開閉は、CPU10からのミュート信号で行われる。
【0050】
上記構成の電源制御装置では、電池50が消耗してその出力電圧(電源電圧VH)が所定電圧以下になると、電圧検出回路54は、低電圧検出信号をアクティブにする。これにより、ゲート61の出力信号がアクティブ(Lレベル)になり、リレー62aの接点が開放される。これにより、増幅器19aの出力信号は遮断されスピーカ20aに供給されない。従って、スピーカ20aに電流が流れることによる電力の消費がないので、電池50の寿命を引き延ばすことができる。
【0051】
(実施の形態5)
図7は、本発明の実施の形態5の電源制御装置の要部の構成を示すブロック図である。実施の形態3及び実施の形態4の電源制御装置と同一又は相当部分の一部は図示を省略し、又は、図示した部分には同一の符合を付してある。
【0052】
本実施の形態5においては、電圧検出回路54からの低電圧検出信号は、ゲート63に供給されるのではなく、CPU10に供給される点で、上述した実施の形態4と異なる。
【0053】
また、本実施の形態5では、節電モードスイッチ130が設けられている。この節電モードスイッチ130及びCPU10の構成及び動作は、実施の形態2におけるそれらと同じである。ゲート63は、CPU10からの電源遮断信号及びミュート信号の論理和をとってリレー62aに供給する。
【0054】
上記のように構成される電源制御装置では、電池50が消耗してその出力電圧(電源電圧VH)が所定電圧以下になると、電圧検出回路54は、低電圧検出信号をアクティブにする。CPU10は、低電圧検出信号がアクティブであることを判断すると、節電モードスイッチ130がオンになっているかどうかを調べる。そして、オンになっていることを判断すると、電源遮断信号をアクティブにする。これにより、リレー62aの接点が開放され、スピーカ20aへの信号供給が停止される。
【0055】
一方、CPU10は、低電圧検出信号がアクティブであることを判断しても、節電モードスイッチ130がオンになっていないことを判断すると、電源遮断信号をノンアクティブにする。この場合は、リレー62aの接点は開放されず、スピーカ20aへの信号供給は継続される。
【0056】
以上説明したように、本実施の形態5によれば、上述した実施の形態2と同様に、操作者は節電モードスイッチ130を操作することにより、電力消費を軽減できるが所定のチャンネルの音を発音しない状態、又は電力消費は軽減できないが全チャンネルの音を発音する状態の何れかを選択することができる。従って、使い勝手に優れた電子楽器を提供できる。
【0057】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明の電子機器の電源制御装置によれば、電力消費を抑えて動作可能時間を引き延ばすことのできる電子機器の電源制御装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の各実施の形態の電源制御装置が適用される電子楽器の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態1の電源制御装置の構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の各実施の形態の電源制御装置の動作を説明するための図である。
【図4】本発明の実施の形態2の電源制御装置の構成を示すブロック図である。
【図5】本発明の実施の形態3の電源制御装置の構成を示すブロック図である。
【図6】本発明の実施の形態4の電源制御装置の構成を示すブロック図である。
【図7】本発明の実施の形態5の電源制御装置の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
10 CPU
11 ROM
12 RAM
13 操作パネル
14 鍵盤装置
15 音源
16 波形メモリ
17 DSP
18a、18b D/A変換器
19a、19b 増幅器
20a、20b スピーカ
30 バス
50 電池
51 電源スイッチ
52 レギュレータ
53 リセット回路
54 電圧検出回路
55a、55b ミュート回路
56、62a、62b リレー
60、61、63 ゲート
130 節電モードスイッチ
C1、C2 キャパシタ
R1、R2 抵抗

Claims (4)

  1. 複数系統の信号を出力するための複数の増幅器を有する電子機器において、
    電源の電圧を検出する電圧検出手段と、
    力信号遮断手段、とを有し、
    前記入力信号遮断手段は、電源投入から一定時間が経過するまでに前記増幅器に入力される入力信号を遮断するために用いられるミュート回路を用いて、前記電圧検出手段によって前記電源の電圧が所定電圧以下になったことが検出された場合に、前記複数の増幅器の中の少なくとも1つの増幅器を除く増幅器への入力信号を遮断することを特徴とする電子機器の電源制御装置。
  2. 電力消費の抑制を指示する指示手段と、
    前記指示手段による指示がなされている状態で、前記電圧検出手段によって前記電源の電圧が所定電圧以下になったことが検出された場合に、入力遮断信号を生成する制御手段、とを更に有し、
    前記入力信号遮断手段は、前記制御手段から入力遮断信号を受け取った場合に、前記複数の増幅器の中の少なくとも1つの増幅器を除く増幅器への入力信号を遮断することを特徴とする請求項に記載の電子機器の電源制御装置。
  3. 複数系統の信号を出力するための複数の増幅器を有する電子機器において、
    電源の電圧を検出する電圧検出手段と、
    力信号遮断手段、とを有し、
    前記出力信号遮断手段は、電源投入から一定時間が経過するまでに前記増幅器から出力される出力信号を遮断するために用いられるリレーを用いて、前記電圧検出手段によって前記電源の電圧が所定電圧以下になったことが検出された場合に、前記複数の増幅器の中の少なくとも1つの増幅器を除く増幅器からの出力信号を遮断することを特徴とする電子機器の電源制御装置。
  4. 電力消費の抑制を指示する指示手段と、
    前記指示手段による指示がなされている状態で、前記電圧検出手段によって前記電源の電圧が所定電圧以下になったことが検出された場合に、出力遮断信号を生成する制御手段、とを更に有し、
    前記出力信号遮断手段は、前記制御手段から出力遮断信号を受け取った場合に、前記複数の増幅器の中の少なくとも1つの増幅器を除く増幅器からの出力信号を遮断することを特徴とする請求項に記載の電子機器の電源制御装置。
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