JPH10207081A - 現像装置及び現像方法 - Google Patents

現像装置及び現像方法

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JPH10207081A
JPH10207081A JP2606897A JP2606897A JPH10207081A JP H10207081 A JPH10207081 A JP H10207081A JP 2606897 A JP2606897 A JP 2606897A JP 2606897 A JP2606897 A JP 2606897A JP H10207081 A JPH10207081 A JP H10207081A
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substrate
roller
developing
tank
resin
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JP2606897A
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English (en)
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Yasushi Inagaki
靖 稲垣
Shigeki Sawa
茂樹 澤
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Ibiden Co Ltd
Original Assignee
Ibiden Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 導体パターンに断線を生じせしめないめっき
レジストを形成し得る現像装置及び現像方法を提供す
る。 【解決手段】 現像装置は、溶剤を噴霧器12A、12
Bから噴霧する現像槽10と、現像液を絞るための絞り
ローラ22から成る搬送機20と、該搬送機20から水
洗槽まで基板40を搬送するバッファ槽50と、水を噴
霧器32A、32Bから噴霧する水洗槽30と、から構
成されている。洗浄槽から水の飛散する部位のミスト避
け搬送ローラ54及び搬送ローラ52が、回路形成部と
非接触で基板40を搬送するため、ローラの表面に付着
した感光性樹脂を基板の回路形成部に転写させることが
なく、めっき形成部に樹脂を残すことがない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、現像装置及び現
像方法に関し、特に、基板上にめっきレジストを形成
し、またソルダーレジストに開口部を設け、層間樹脂絶
縁剤層にバイヤホール形成用の開口部を形成するための
現像装置及び現像方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】基板の表面にめっきを施し導体パターン
を形成する方法の一つとして、めっきレジストを用いる
方法がある。この方法では、まず、基板へ均一にめっき
レジストとなる感光性樹脂を塗布し、めっき形成部に対
応させて光非透過パターンを形成したマスクを載置し
て、紫外線等を感光性樹脂に照射し、該光非透過パター
ンを除いて感光性樹脂を硬化させる。その後、現像装置
において、上記光非透過パターンの下の未硬化の感光性
樹脂を除去して、めっきレジストを完成する。最後に、
該除去した部分にめっきを無電解めっきによって形成す
る。
【0003】ここで、従来技術に係る現像装置につい
て、図4を参照して説明する。現像装置は、溶剤を噴霧
器112、112から噴霧する現像槽110と、該現像
槽110から水洗槽130へ搬送するウレタンゴム製の
絞りローラ122から成る搬送機120と、水を噴霧器
132から噴霧する水洗槽130と、から構成されてい
る。該現像槽110では、基板へ感光性樹脂の溶剤(水
溶性)を噴霧し、上記紫外線の照射されていない未硬化
部分の感光性樹脂を溶解する。そして、搬送機120の
絞りローラ122によって、基板140の上の溶剤によ
って溶解された感光性樹脂(現像液)を絞りながら、水
洗槽130へ搬送する。水洗槽130では、噴霧器13
2から水を噴霧することで、現像液を洗い流している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ここで、上記現像装置
により現像した基板にめっきを施したところ、めっきに
よって形成される配線パターンに断線が生じることがあ
った。この断線の生じた基板の断面を拡大して図5に示
す。この基板40の表面には、めっきレジスト42が形
成されており、めっき形成部43a、43bは、上述し
た現像装置により未硬化の感光性樹脂が除去されてい
る。基板40の表面へは均一に無電解めっきが施されて
いるが、図5(A)及び図5(B)に示すように、比較
的広いめっき形成部43bには、めっき層44が形成さ
れているが、狭いめっき形成部43aには、めっき層が
形成されていない。即ち、配線パターンに断線が生じて
いる。
【0005】この断線、即ち、めっきの形成されない原
因は、図5(A)に示す例では、狭いめっき形成部43
aに、一旦現像装置において、感光性樹脂が溶剤にて除
去された後、再度析出した感光性樹脂46がブリッジ状
に残っている。また、図5(B)に示す例では、狭いめ
っき形成部43aに、感光性樹脂が溶剤にて除去された
後、再度析出した樹脂47が該形成部を塞ぐように残っ
ている。このように析出した樹脂46、及び、47によ
ってめっき層の形成が阻まれ、断線が生じていることが
判明した。
【0006】本発明者は、上記感光性樹脂の再析出の原
因を研究したところ、搬送機120の絞りローラ122
に、現像処理により溶解した樹脂を含む現像液が付着
し、該現像液から析出した樹脂が再度基板40へ転写さ
れていることが判明した。特に、水洗槽130側の端部
の絞りローラ122aにおいて、噴霧器132から飛散
した水滴が該絞りローラ122aへ付着し、この水滴に
よって感光性樹脂と現像液との混合液の溶解度が低下し
て、該現像液から図中に示すように樹脂の粒子49が析
出し、この樹脂粒子49が、絞りローラ122aの回転
に伴い基板40側へ押し当てられる。即ち、図5
(A)、図5(B)を参照して上述したよう、現像液に
て感光性樹脂の一旦除去された狭いめっき形成部43a
に、析出した樹脂粒子49が、該形成部を塞ぐように押
し当てられているものと推測された。
【0007】また、更に、当該端部の絞りローラ122
aにおいては、現像液の泡が発生し易く、この泡に析出
した感光性樹脂が当該ローラ122aに巻き込まれて基
板40の裏面(図中下側)に付着し、同様に導電パター
ンの断線の原因となっていると判断される。さらに、こ
れらの析出樹脂の再付着の問題は、めっきレジストのみ
ならず、感光性層間樹脂絶縁剤層、ソルダーレジストに
も見られた。
【0008】本発明は、上述した課題を解決するために
なされたものであり、その目的とするところは、導体パ
ターンに断線を生じせしめないめっきレジストを形成
し、またはソルダーレジスト開口部を設け、層間樹脂絶
縁剤層にバイアホール用の開口部を形成し得る現像装置
及び現像方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の現像装置で
は、上記目的を達成するため、感光性樹脂層が設けられ
た回路形成基板に現像液を噴霧し、未硬化部の樹脂を溶
解する現像槽と、該現像液にて溶解した樹脂を、洗浄液
を噴霧して洗い流す洗浄槽と、前記現像槽から前記洗浄
槽まで基板をローラにて搬送する搬送装置と、を有する
現像装置において、前記搬送装置のローラであって、前
記洗浄槽からの洗浄液が飛散する部位のローラが回路形
成部と非接触で前記基板を搬送することを技術的特徴と
する。
【0010】請求項2の現像装置では、請求項1におい
て、前記感光性樹脂層は、めっきレジスト形成用もしく
はソルダーレジスト形成用の樹脂層、又は層間樹脂絶縁
剤層であることを技術的特徴とする。
【0011】請求項3の現像装置では、請求項1におい
て、前記現像液は、溶剤もしくはアルカリ性溶液である
ことを技術的特徴とする。
【0012】請求項4の現像装置では、請求項1におい
て、前記搬送装置のローラであって、前記洗浄槽側端部
の上側ローラが、基板の前記回路形成部の上面にて洗浄
液の液流を許容すると共に、霧状の洗浄液の通過を防ぐ
ように構成されていることを技術的特徴とする。
【0013】請求項5の現像装置では、請求項1におい
て、前記搬送装置のローラであって、前記現像槽から洗
浄槽までのローラが回路形成部と非接触で前記基板を搬
送することを技術的特徴とする。
【0014】請求項6の現像方法では、現像槽にて、感
光性樹脂層が設けられた回路形成基板に現像液を噴霧
し、未硬化部の樹脂を溶解する工程と、搬送装置にて、
前記現像槽から洗浄槽までの基板をローラで搬送する工
程と、洗浄槽にて、該現像液溶解した樹脂を、洗浄液を
噴霧して洗い流す工程とを有する現像方法において、前
記搬送装置のローラであって、前記洗浄槽からの洗浄液
が飛散する部位のローラが回路形成部と非接触で前記基
板を搬送することを技術的特徴とする。
【0015】請求項1、2の現像装置では、洗浄槽から
洗浄液の飛散する部位のローラが、回路形成部と非接触
で基板を搬送するため、ローラの表面に付着した樹脂を
基板の回路形成部に転写させることがなく、感光性樹脂
層の未硬化部を溶解して形成しためっき形成部、ソルダ
ーレジスト開口部、バイアホール用開口部に、感光性樹
脂を残すことがない。このため、めっき形成部に適切に
めっきを施せるので、導体パターンを断線させることが
なく、また、半田バンプ形成不良、バイアホールの接続
不良がない。
【0016】請求項3の現像装置では、現像液として溶
剤(有機溶剤)もしくはアルカリ性溶液を採用する。未
硬化の感光性樹脂を溶解させることができるからであ
る。
【0017】請求項4の現像装置では、洗浄槽側端の上
側ローラが、基板の回路形成部の上面にて、霧状の洗浄
液の通過を防ぐように構成されているため、洗浄液によ
る感光性樹脂の析出を防ぐことができる。また、基板の
回路形成部の上面にて洗浄液の液流を許容するため、基
板上に樹脂が析出するのを防ぎ得と共に、付着した析出
樹脂を洗い流すことができる。
【0018】請求項5の現像装置では、回路形成基板を
搬送用ローラにて前記現像槽から洗浄槽まで回路形成部
と非接触で搬送する。現像槽から洗浄槽までの搬送路は
洗浄液の飛散を受けやすく、現像液の溶解度が低下しや
すいため樹脂粒子の付着を招きやすい。このような搬送
路を回路形成部と非接触の搬送用ローラで搬送させるこ
とにより、樹脂粒子の付着を防止できるのである。
【0019】請求項6の現像方法では、洗浄槽からの洗
浄液の飛散する部位のローラが、回路形成部と非接触で
基板を搬送するため、ローラの表面に付着した樹脂を基
板の回路形成部に転写させることがなく、感光性樹脂層
の未硬化部を溶解して形成しためっき形成部、ソルダー
レジスト開口部、バイアホール用開口部に、樹脂を残す
ことがない。従って、このようなめっき形成部に適切に
めっきを施せるので、導体パターンを断線させることが
なく、また、半田バンプ形成不良、バイアホールの接続
不良がない。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の現像装置の実施形
態について図を参照して説明する。本実施態様の現像装
置は、基板にめっきレジストを現像するための装置であ
る。即ち、基板へ均一にめっきレジストとなる感光性樹
脂(エポキシアクリレート)を塗布し、めっき形成部に
対応させて光非透過パターンを形成したマスクを載置し
て、紫外線等を感光性樹脂へ照射し、該光非透過パター
ンを除いて感光性樹脂を硬化させる。その後、本実施態
様の現像装置において、上記光非透過パターンの下の未
硬化感光性樹脂を除去し、めっきレジストを完成する。
そして、該除去した部分へめっきを無電解めっきによっ
て施す。
【0021】図1は一実施形態に係る現像装置の構成を
示している。現像装置は、現像液である溶剤を噴霧器1
2A、12Bから噴霧する現像槽10と、該現像槽10
から基板40を搬出すると共に、現像液と感光性樹脂の
混合液60を絞るための絞りローラ22から成る搬送機
20と、該搬送機20から水洗槽まで基板40を搬送す
るバッファ槽50と、水を噴霧器32A、32Bから噴
霧する水洗槽30と、から構成されている。
【0022】該現像槽10は、基板40(縦横340mm
×255mmで、厚さ約1mm)を挟持するための上下一対
の支持ローラ14と、基板40から滴下した現像液を受
けるための現像タブ16と、該支持ローラ14に挟持さ
れた基板40の上面へ感光性樹脂の溶剤(現像液)のミ
スト(微細滴)を噴霧する噴霧器12Aと、基板40の
下面へ溶剤を噴霧する噴霧器12Bとから構成されてい
る。現像タブ16の搬送ローラ側の側壁には、絞りロー
ラ22へ溶剤のミストがかかるのを防ぐためのガイド1
6Aが配設されている。なお、基板の大きさは、これに
限定されず、縦横(100〜500mm)×(100〜5
00mm)の大きさでも良い。
【0023】搬送機20は、ウレタンゴムから成る絞り
ローラ22を上下に配設したものを、二組並べて、基板
40の上下面に付着している感光性樹脂と溶剤との混合
液60を絞る取るよう構成されている。
【0024】バッファ槽50は、基板40に接触する絞
りローラ22から水洗槽30までの間隔を離し、該絞り
ローラ22へ水滴がかかるのを防ぐため設けられてい
る。該バッファ槽50は、基板40を挟持する上下一対
の搬送ローラ52と、滴下した現像液を受けるバッファ
タブ56から成る。水洗槽30側端部には、ミスト避け
搬送ローラ54と、搬送ローラ52とが上下に対向する
ように配設されている。ここで、該現像装置のA−A断
面視を図2(A)に示す。搬送ローラ52は、軸52a
にて支持された一対のホイール52b、52bから成
り、上下に配設された一組の搬送ローラ52aのホイー
ル52b、52bによって、基板40の端部(回路非形
成部)40bを挟持するよう構成されている。即ち、搬
送ローラ52は、中央部(回路形成部)40aとは非接
触で、基板40を搬送するように構成されている。
【0025】また、現像装置のB−B断面視を図2
(B)に示す。上述したようにバッファ槽50の水洗槽
30側端部には、ミスト避け搬送ローラ54と、搬送ロ
ーラ52とが上下に対向するように配設されている。下
側に配設されている搬送ローラ52は、図2(A)を参
照して前述したものと同じである。他方、上側に配設さ
れるミスト避け搬送ローラ54は、軸54aに支持され
た第1円筒部54bと、第2円筒部54cとから構成さ
れ、図中左右の第1円筒部54bは、搬送ローラ52の
ホイール52bと同様に、基板40の端部(回路非形成
部)40bを挟持するよう構成されている。他方、第2
円筒部54cは、基板40の中央部(回路形成部)40
aとの間に1mm程度の空間rが空く径に段差が設けられ
ている。この空間rは、0.1乃至1.0mmであれば任
意に調整できる。即ち、ミスト避け搬送ローラ54は、
中央部(回路形成部)40aとは非接触で、基板40を
搬送するように構成されている。なお、第1円筒部54
bをOリングに変更しても良い。
【0026】図1に示す水洗槽30は、基板40を挟持
するための上記バッファ槽50と同様な搬送ローラ52
と、基板40から滴下した水滴を受けるための水洗タブ
36と、該搬送ローラ52に挟持された基板40の上面
側へ、感光性樹脂を溶解した溶剤(現像液)を洗い流す
水のミスト(微細水滴)を噴霧する噴霧器32Aと、基
板40の下面を洗い流すミストを噴霧する噴霧器32B
とから構成されている。水洗タブ36のバッファ槽50
側の側壁には、上記ミスト避け搬送ローラ54の下側の
搬送ローラ52へミストがかかるのを防ぐためのガイド
36Aが配設されている。
【0027】引き続き、該現像装置による現像処理につ
いて説明する。該現像槽10は、支持ローラ14、14
に挟持された基板40へ、噴霧器12A及び噴霧器12
Bから溶剤のミストを噴霧し、基板上の感光性樹脂の未
硬化部分(めっき部分)を溶解する。
【0028】次に、搬送機20の絞りローラ22にて、
基板40の上下面に付着している感光性樹脂と現像液と
の混合液60を絞り取る。そして、バッファ槽50で
は、搬送ローラ52にて中央部(回路形成部)40aと
は非接触で基板40を搬送する。このため、現像液から
樹脂が析出しても、搬送ローラ52によって、基板40
の回路形成部40aへ転写されることがない。
【0029】また、基板40は搬送路に複数配設された
搬送ローラ52によって送られ、ミスト避け搬送ローラ
54によって、水洗槽30内へ案内される。該ミスト避
け搬送ローラ54は、図2(B)を参照して上述したよ
うに第2円筒部の径が大きく形成されているため、水洗
槽30の噴霧器32Aからのミストが該ミスト避け搬送
ローラ54の図1中左側へ侵入するのを防ぐ。即ち、基
板40が通過する際に、該ミスト避け搬送ローラ54を
通過した部位のみがミストに晒され洗浄され、未通過部
位には、ミストがかからず、ミストによって基板表面の
現像液の溶解度が低下して樹脂が析出することがない。
【0030】更に、図2(B)を参照して上述したよう
に、第2円筒部54cは基板40の中央部(回路形成
部)40aとの間に1mm程度の空間rが空くよう形成さ
れている。このため、上述したミスト避け搬送ローラ5
4を通過した部位にかかったミストが水流となって、第
2円筒部54cと基板40の回路形成部40aとの間の
空間rを流れる。即ち、基板40のミスト避け搬送ロー
ラ54未通過部分にも水流の膜が出来て、基板上に樹脂
が析出するのを防ぐと共に、付着した析出樹脂を洗い流
す。
【0031】また、ミスト避け搬送ローラ54の下側の
搬送ローラ52は、バッファタブ36に形成されたガイ
ト36Aによって、水洗槽30の噴霧器32Bからの水
滴61の飛散が防がれるので、基板40の表面の現像液
から樹脂が析出することがない。更に、図4を参照して
上述した従来技術の装置において問題となった泡も発生
し難い。
【0032】図1に示す水洗槽30では、噴霧器32A
から基板40の上面へ、また、噴霧器32Bから下面へ
水のミストを吹きかけ現像液を洗い流す。これにより、
基板へのめっきレジストの形成が完了し、引き続き、無
電解めっき工程にて、めっきレジストの非形成部にめっ
きを形成する。
【0033】本実施態様の現像装置により現像を行った
際の基板40への付着樹脂数を計数した結果について、
図3に示す図表を参照して説明する。図4を参照して上
述した従来技術のローラ配置の現像装置では、基板(縦
横340mm×255mm)を搬送速度1m/分で搬送した
際に、上面に52個、下面に163個、合計で215個
の樹脂が付着していた(2枚の基板の平均値)。
【0034】図表中で、ローラ配置Aは、図1に示す装
置において、バッファ槽50の水洗槽30側の端部のミ
スト避け搬送ローラ54の代わりに搬送ローラ52を配
置した場合を示している。この構成の現像装置では、搬
送速度1m/分で搬送した際に、上面に38個、下面に
9個、合計で47個の樹脂が付着し、搬送速度0.75
m/分で搬送した際に、上面に78個、下面に17個、
合計で95個付着し、搬送速度0.50m/分で搬送し
た際に、上面に141個、下面に21個、合計で162
個付着した。即ち、非接触の搬送ローラ52にて搬送す
ることで、基板の下面側の樹脂付着数を大幅に減らし得
ることが判明した。
【0035】図表下段のローラ配置Bは、図1に示す様
にバッファ槽50の水洗槽30側の端部の上側にミスト
避け搬送ローラ54を用いた現像装置による樹脂付着数
を示している。この構成では、搬送速度1m/分で搬送
した際に、上面に4個、下面に29個、合計で33個の
樹脂が付着し、搬送速度0.75m/分で搬送した際
に、上面に0個、下面に74個、合計で74個付着し
た。ミスト避け搬送ローラ54にて上面にかかる水ミス
トを防ぎながら下側を非接触の搬送ローラ52で支持す
ることで、基板の下面側のみならず、上面側も樹脂付着
数を大幅に減らし得ることが判明した。即ち、従来技術
の現像装置が搬送速度1m/分で搬送した際に、合計2
15個樹脂が付着したのに対して、図1に示す本実施態
様の構成では、付着数を33個まで低減できることが明
らかになった。
【0036】なお、本実施態様では、感光性樹脂として
エポキシアクリレートを用いたが、種々の材質の感光性
樹脂を用いることができる。また、感光性樹脂を水溶性
の溶剤で溶解し、水により洗浄を行ったが、この代わり
に、感光性樹脂の溶剤を水以外の洗浄剤にて洗い流すこ
とも可能である。さらに、現像液としては、ジエチレン
グリコールジメチルエーテル(DMDG)などの有機溶
剤、NaOH、KOH、Na2 CO3 水溶液などのアル
カリ溶液を使用できる。また、めっきレジスト現像以外
にも、ソルダーレジスト開口部の現像、層間樹脂絶縁層
のバイアホール用開口部の形成に使用できる。
【0037】
【発明の効果】以上のように、請求項1、2,3,5の
現像装置及び請求項6の現像方法では、洗浄槽から洗浄
液の飛散する部位のローラが、回路形成部と非接触で基
板を搬送するため、ローラの表面に付着した感光性樹脂
を基板の回路形成部に転写させることがなく、めっき形
成部などの未硬化の感光性樹脂を溶解させた部分に、感
光性樹脂を残すことがない。このため、めっき形成部な
どの未硬化の感光性樹脂を溶解した部分に適切にめっき
を施せるので、導体パターンを断線させることがなく、
また半田バンプの形成不良、バイアホールの接続不良が
ない。
【0038】請求項4の現像装置では、洗浄槽側端の上
側ローラが、基板の回路形成部の上面にて、霧状の洗浄
液の通過を防ぐように構成されているため、洗浄液によ
る感光性樹脂の析出を防ぐことができる。また、基板の
回路形成部の上面にて洗浄液の液流を許容するため、基
板上に感光性樹脂が析出するのを防ぎ得と共に、付着し
た析出感光性樹脂を洗い流すことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る現像装置の構成図であ
る。
【図2】図2(A)は図1に示す現像装置のA−A断面
図であり、図2(B)は図1に示す現像装置のB−B断
面図である。
【図3】実施態様の現像装置と従来技術の現像装置との
付着樹脂数を比較した図表である。
【図4】従来技術に係る現像装置の構成図である。
【図5】図5(A)及び図5(B)は、配線パターンに
断線の発生した基板の断面図である。
【符号の説明】
10 現像槽 12 噴霧器 20 搬送機 22 絞りローラ 30 水洗槽 40 基板 42 めっきレジスト 44 めっき槽 50 バッファ槽 52 搬送ローラ 54 ミスト避け搬送ローラ
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H05K 3/46 H05K 3/46 B

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光性樹脂層が設けられた回路形成基板
    に現像液を噴霧し、未硬化部の樹脂を溶解する現像槽
    と、 該現像液にて溶解した樹脂を、洗浄液を噴霧して洗い流
    す洗浄槽と、 前記現像槽から前記洗浄槽まで基板をローラにて搬送す
    る搬送装置と、を有する現像装置において、 前記搬送装置のローラであって、前記洗浄槽からの洗浄
    液が飛散する部位のローラが回路形成部と非接触で前記
    基板を搬送することを特徴とする現像装置。
  2. 【請求項2】 前記感光性樹脂層は、めっきレジスト形
    成用もしくはソルダーレジスト形成用の樹脂層、又は層
    間樹脂絶縁剤層である請求項1に記載の現像装置。
  3. 【請求項3】 前記現像液は、溶剤もしくはアルカリ性
    溶液である請求項1に記載の現像装置。
  4. 【請求項4】 前記搬送装置のローラであって、前記洗
    浄槽側端部の上側ローラが、基板の前記回路形成部の上
    面にて洗浄液の液流を許容すると共に、霧状の洗浄液の
    通過を防ぐように構成されていることを特徴とする請求
    項1に記載の現像装置。
  5. 【請求項5】 前記搬送装置のローラであって、前記現
    像槽から洗浄槽までのローラが回路形成部と非接触で前
    記基板を搬送する請求項1に記載の現像装置。
  6. 【請求項6】 現像槽にて、感光性樹脂層が設けられた
    回路形成基板に現像液を噴霧し、未硬化部の樹脂を溶解
    する工程と、 搬送装置にて、前記現像槽から洗浄槽までの基板をロー
    ラで搬送する工程と、 洗浄槽にて、該現像液溶解した樹脂を、洗浄液を噴霧し
    て洗い流す工程とを有する現像方法において、 前記搬送装置のローラであって、前記洗浄槽からの洗浄
    液が飛散する部位のローラが回路形成部と非接触で前記
    基板を搬送することを特徴とする現像方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6674017B1 (en) 1998-12-24 2004-01-06 Ngk Spark Plug Co., Ltd. Multilayer-wiring substrate and method for fabricating same
JP2013055100A (ja) * 2011-09-01 2013-03-21 Fujikura Ltd 薬液処理装置及び薬液処理方法

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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