JP2003318512A - プリント配線板の製造方法及び製造装置 - Google Patents

プリント配線板の製造方法及び製造装置

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JP2003318512A
JP2003318512A JP2002121906A JP2002121906A JP2003318512A JP 2003318512 A JP2003318512 A JP 2003318512A JP 2002121906 A JP2002121906 A JP 2002121906A JP 2002121906 A JP2002121906 A JP 2002121906A JP 2003318512 A JP2003318512 A JP 2003318512A
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resist film
wiring board
printed wiring
manufacturing
tank
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JP2002121906A
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Kazuhisa Ide
和久 井手
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、上記課題を解決するもので、レジ
スト膜の充分な除去と処理液の洗浄性を容易に維持する
ことが可能で、かつ生産効率の高いプリント配線板の製
造方法及び製造装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 本発明は、絶縁性基板に銅箔を積層した
積層板にレジスト膜を形成した基板をエッチングし、レ
ジスト膜を除去して、配線パターンを形成するプリント
配線板の製造方法であって、レジスト膜の除去工程が、
レジスト膜を固形状態で剥離する第1の除去工程と、レ
ジスト膜を処理液で溶解する第2の除去工程とを備え
る。また、絶縁性基板にパターニングされた銅箔及びこ
れを覆うレジスト膜が積層された基板からレジスト膜を
除去するプリント配線板の製造装置であって、レジスト
膜を剥離する第1の除去槽と、レジスト膜を溶解する第
2の除去槽とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ICカード端子等
の半導体パッケージング、携帯情報端末等の電子機器に
組み込まれる高密度配線板、多層プリント配線板、フレ
キシブル配線板や薄型モータや各種磁気センサーに組み
込まれるコイル状配線板等の多様なプリント配線板の製
造方法及び製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】プリント配線板の製造方法は、まず、樹
脂テープ等の絶縁性基板に銅箔を積層したプリント配線
用積層板に対し、フォトリソグラフィー法や印刷法によ
って所望の回路配線パターンを有するエッチングレジス
ト膜(以下、単にレジスト膜という)を形成する。次
に、該パターニングされたレジスト膜に覆われることな
く、露出した不要部分の銅を塩化第二鉄水溶液等のエッ
チング液を用いたエッチングにより溶解除去する。そし
て、もはや不要となったレジスト膜を除去する。このよ
うな工程によって、絶縁性基板上に銅からなる導電膜が
パターニングされ、所望の回路配線パターンを有するプ
リント配線板を形成するものである。
【0003】ここで、エッチング後に不要となったレジ
スト膜は、レジスト膜の除去装置を用い、除去用の処理
液をスプレー噴霧するか、除去用の処理液に浸漬するこ
とによって、剥離、或いは、溶解されて除去される。
【0004】このレジスト膜除去用の処理液には、有機
溶剤やアルカリ水溶液等のレジスト膜の樹脂に対する剥
離性、或いは、溶解性を有する薬液が用いられる。
【0005】そして、レジスト膜の除去が不十分であっ
たり、或いは、レジスト膜除去用の薬液中に溶解したレ
ジスト膜の樹脂が基板に再付着することにより、銅箔表
面にレジスト膜が残存してしまうと、銅配線表面をメッ
キしたときのメッキ層の不均一性や、他部品の実装及び
ワイヤボンディングに於ける接合強度の低下による不良
発生などの不具合が生じる。
【0006】このため、従来のプリント配線板の製造方
法においては、レジスト膜を処理液中で固形剥離させる
ような場合には、処理液を循環させると共に、その循環
経路にフィルターを設け、剥離したレジスト膜の固形分
を除去している。また、レジスト膜を処理液中で溶解さ
せるような場合では、処理液中に溶解したレジスト膜の
樹脂濃度を管理することで処理液の除去能力を維持して
いる。
【0007】例えば、特開平6−348040号公報に
は、レジスト膜の剥離液中の蓄積される樹脂濃度を全有
機炭素濃度で測定し、剥離液の剥離能力を判定して剥離
液の更新や追加をするようにしたアクリル系フォトレジ
ストの剥離液の管理方法が開示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
プリント配線板の製造方法や製造装置では、処理液にお
けるレジスト膜樹脂の堆積の影響を抑えるために、処理
液の更新や調整が必要であり、レジスト膜を除去する基
板処理数が多くなる場合では、更に頻繁な液更新や調整
が必要とされ、量産性が悪くなってコスト高となる問題
があった。また、固形状態で剥離する場合、レジスト膜
の処理液中への溶解力が弱いためにレジスト膜が基板表
面に微細に分散して残留してしまい、製品の外観不良や
メッキ層の不均一及び接合不良が発生していた。
【0009】特に、配線パターンが微細であるほど僅か
な残留レジスト膜でもその影響は大きくなる。そして、
従来のプリント配線板の製造方法や製造装置では、それ
に対応した十分な除去性が得られないと言う課題があっ
た。
【0010】本発明は、上記課題を解決するもので、レ
ジスト膜の充分な除去と処理液の洗浄性を容易に維持す
ることが可能で、かつ生産効率の高いプリント配線板の
製造方法及び製造装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明のプリント配線板
の製造方法は、絶縁性基板に銅箔を積層した積層板にレ
ジスト膜を形成した基板をエッチングし、レジスト膜を
除去して、配線パターンを形成するプリント配線板の製
造方法であって、レジスト膜の除去工程が、レジスト膜
を固形状態で剥離する第1の除去工程と、レジスト膜を
処理液で溶解する第2の除去工程とを、備える構成とし
たものである。
【0012】また、本発明のプリント配線板の製造装置
は、絶縁性基板にパターニングされた銅箔及びこれを覆
うレジスト膜が積層された基板からレジスト膜を除去す
るプリント配線板の製造装置であって、レジスト膜を剥
離する第1の除去槽と、レジスト膜を溶解する第2の除
去槽とを、備える構成としたものである。
【0013】
【発明の実施の形態】請求項1に記載の発明は、絶縁性
基板に銅箔を積層した積層板にレジスト膜を形成した基
板をエッチングし、レジスト膜を除去して、配線パター
ンを形成するプリント配線板の製造方法であって、レジ
スト膜の除去工程が、レジスト膜を固形状態で剥離する
第1の除去工程と、レジスト膜を処理液で溶解する第2
の除去工程とを、備えることを特徴とするプリント配線
板の製造方法であり、第1の除去工程でレジスト膜の大
部分を固形状態で剥離することができるので、第2の除
去工程に送られる基板のレジスト膜の残留量は極めて少
量であり、第2の除去工程では、この少量のレジスト膜
を確実に溶解できると共に、溶解堆積するレジスト膜の
樹脂量を抑えることができる。よって、レジスト膜の十
分な除去と処理液の洗浄性を容易に維持することが可能
であり、プリント配線板の生産効率を高くすることがで
きる。
【0014】請求項2に記載の発明は、請求項1におい
て、レジスト膜がアクリル樹脂を主成分とし、処理液が
水酸化ナトリウム水溶液を主剤としたことを特徴とする
プリント配線板の製造方法であり、アクリル樹脂を水酸
化ナトリウム水溶液によって溶解することができる。
【0015】請求項3に記載の発明は、請求項1,2に
おいて、第1の除去工程は、処理液を噴霧することによ
って、レジスト膜を固形状態で剥離することを特徴とす
るプリント配線板の製造方法であり、処理液を噴霧する
ことでレジスト膜に剥離性を付与することができる。
【0016】請求項4に記載の発明は、請求項3におい
て、第1の除去工程は、高濃度の水酸化ナトリウム水溶
液を主剤とする処理液を用い、第2の除去工程は、低濃
度の水酸化ナトリウム水溶液を主剤とする処理液を用い
たことを特徴とするプリント配線板の製造方法であり、
高濃度の水酸化ナトリウム水溶液によって、レジスト膜
に剥離性を付与することができ、低濃度の水酸化ナトリ
ウム水溶液によって、レジスト膜を溶解することができ
る。
【0017】請求項5に記載の発明は、請求項3におい
て、第1の除去工程は、1重量%以上の濃度の水酸化ナ
トリウム水溶液を処理液として用い、第2の除去工程
は、0.1重量%以上、0.7重量%以下の濃度の水酸
化ナトリウム水溶液を処理液として用いたことを特徴と
するプリント配線板の製造方法であり、1重量%以上の
濃度の水酸化ナトリウム水溶液によって、レジスト膜に
最適な剥離性を付与することができ、0.1重量%以
上、0.7重量%以下の濃度の水酸化ナトリウム水溶液
によって、レジスト膜を確実に溶解することができる。
【0018】請求項6に記載の発明は、請求項1〜5に
おいて、第1の除去工程と、第2の除去工程との間に、
水洗工程を備えたことを特徴とするプリント配線板の製
造方法であり、水洗によって、レジスト膜を更に確実に
剥離することができる。
【0019】請求項7に記載の発明は、請求項1〜6に
おいて、第1の除去工程と、第2の除去工程との間に、
レジスト膜に水分を付着させる水分付着工程を備えたこ
とを特徴とするプリント配線板の製造方法であり、第1
の除去工程と、第2の除去工程との間でのレジスト膜の
乾燥を防止できる。また、基板に付着した高濃度水酸化
ナトリウム水溶液の濃度を低下させて、剥離しかけたレ
ジスト膜に溶解性を付与して剥離性を向上させることが
できる。また、これと同時に、基板に付着した高濃度水
酸化ナトリウム水溶液を次工程の第2除去工程にそのま
まの高い濃度で持ち込むことなく、第2除去工程の低濃
度水酸化ナトリウム水溶液処理液の濃度への影響を無く
すことができる。
【0020】請求項8に記載の発明は、請求項1,2に
おいて、第1の除去工程は、レジスト膜を他の基材へ転
写することによって、レジスト膜を固形状態で剥離する
ことを特徴とするプリント配線板の製造方法であり、第
1の除去工程でレジスト膜の大部分を固形状態で剥離す
ることができるので、第2の除去工程に送られる基板の
レジスト膜の残留量は極めて少量であり、第2の除去工
程では、この少量のレジスト膜を確実に溶解できると共
に、溶解堆積するレジスト膜の樹脂量を抑えることがで
きる。
【0021】請求項9に記載の発明は、請求項8におい
て、第1の除去工程が、レジスト膜自体の粘着性、また
は、他の基材の粘着性により、レジスト膜を他の基材へ
転写することを特徴とするプリント配線板の製造方法で
あり、レジスト膜を容易に剥離して除去することができ
る。
【0022】請求項10に記載の発明は、絶縁性基板に
銅箔を積層した積層板にレジスト膜を形成した基板をエ
ッチングし、レジスト膜を除去して、配線パターンを形
成するプリント配線板の製造方法であって、レジスト膜
の除去工程が、レジスト膜を剥離する第1の除去工程
と、レジスト膜を溶解する第2の除去工程とを、備える
ことを特徴とするプリント配線板の製造方法であり、レ
ジスト膜の除去工程を剥離、溶解と言う2つの工程に分
離し、段階的に行うことによって、レジスト膜を確実に
除去することが可能であり、溶解堆積するレジスト膜の
樹脂量を抑えることができる。よって、レジスト膜の十
分な除去と処理液の洗浄性を容易に維持することが可能
であり、プリント配線板の生産効率を高くすることがで
きる。
【0023】請求項11に記載の発明は、絶縁性基板に
パターニングされた銅箔及びこれを覆うレジスト膜が積
層された基板からレジスト膜を除去するプリント配線板
の製造方法であって、レジスト膜の除去工程が、レジス
ト膜を剥離する第1の除去工程と、レジスト膜を溶解す
る第2の除去工程とを、備えることを特徴とするプリン
ト配線板の製造方法であり、レジスト膜の除去工程を剥
離、溶解と言う2つの工程に分離し、段階的に行うこと
によって、レジスト膜を確実に除去することが可能であ
り、溶解堆積するレジスト膜の樹脂量を抑えることがで
きる。よって、レジスト膜の十分な除去と処理液の洗浄
性を容易に維持することが可能であり、プリント配線板
の生産効率を高くすることができる。
【0024】請求項12に記載の発明は、絶縁性基板に
パターニングされた銅箔及びこれを覆うレジスト膜が積
層された基板からレジスト膜を除去するプリント配線板
の製造方法であって、レジスト膜の除去工程が、レジス
ト膜を剥離する第1の除去工程と、レジスト膜を溶解す
る第2の除去工程とを備え、第1の除去工程は、レジス
ト膜に対して剥離性を付与する処理液を用い、第2の除
去工程は、レジスト膜を溶解する処理液を用いたことを
特徴とするプリント配線板の製造方法であり、レジスト
膜の除去工程を剥離、溶解と言う2つの工程に分離し、
段階的に行うことによって、レジスト膜を確実に除去す
ることが可能であり、溶解堆積するレジスト膜の樹脂量
を抑えることができる。よって、レジスト膜の十分な除
去と処理液の洗浄性を容易に維持することが可能であ
り、プリント配線板の生産効率を高くすることができ
る。
【0025】請求項13に記載の発明は、絶縁性基板に
パターニングされた銅箔及びこれを覆うレジスト膜が積
層された基板からレジスト膜を除去するプリント配線板
の製造方法であって、レジスト膜の除去工程が、レジス
ト膜を剥離する第1の除去工程と、レジスト膜を溶解す
る第2の除去工程とを備え、第1の除去工程は、1重量
%以上の濃度の水酸化ナトリウム水溶液を処理液として
用い、第2の除去工程は、0.1重量%以上、0.7重
量%以下の濃度の水酸化ナトリウム水溶液を処理液とし
て用いたことを特徴とするプリント配線板の製造方法で
あり、レジスト膜の除去工程を剥離、溶解と言う2つの
工程に分離し、段階的に行うことによって、レジスト膜
を確実に除去することが可能であり、溶解堆積するレジ
スト膜の樹脂量を抑えることができる。そして、1重量
%以上の濃度の水酸化ナトリウム水溶液によって、レジ
スト膜に最適な剥離性を付与することができ、0.1重
量%以上、0.7重量%以下の濃度の水酸化ナトリウム
水溶液によって、レジスト膜を確実に溶解することがで
きる。よって、レジスト膜の十分な除去と処理液の洗浄
性を容易に維持することが可能であり、プリント配線板
の生産効率を高くすることができる。
【0026】請求項14に記載の発明は、絶縁性基板に
パターニングされた銅箔及びこれを覆うレジスト膜が積
層された基板からレジスト膜を除去するプリント配線板
の製造装置であって、レジスト膜を剥離する第1の除去
槽と、レジスト膜を溶解する第2の除去槽とを、備える
ことを特徴とするプリント配線板の製造装置であり、第
1の除去槽でレジスト膜の大部分を固形状態で剥離する
ことができるので、第2の除去槽に送られる基板のレジ
スト膜の残留量は極めて少量であり、第2の除去槽で
は、この少量のレジスト膜を確実に溶解できると共に、
溶解堆積するレジスト膜の樹脂量を抑えることができ
る。よって、レジスト膜の十分な除去と処理液の洗浄性
を容易に維持することが可能であり、プリント配線板の
生産効率を高くすることができる。
【0027】請求項15に記載の発明は、請求項14に
おいて、第1の除去槽は、レジスト膜に対して剥離性を
付与する処理液を噴霧するノズルを備え、第2の除去槽
は、前記レジスト膜を溶解する処理液を噴霧するノズル
を備えたことを特徴とするプリント配線板の製造装置で
あり、ノズルを備えることによって、基板に効率よく処
理液を噴霧することができる。
【0028】請求項16に記載の発明は、請求項15に
おいて、第1の除去槽、第2の除去槽は、それぞれの処
理液を貯留する貯留槽を備え、それぞれの処理液をノズ
ルで噴霧した後、貯留槽に回収し、循環させることを特
徴とするプリント配線板の製造装置であり、処理液を循
環させて用いることができ、処理液の無駄がなくなり、
消耗品のコストを下げることができる。
【0029】請求項17に記載の発明は、請求項16に
おいて、第1の除去槽、及び/または、第2の除去槽
は、貯留槽とノズルとの間に、固定物を除去する固形物
フィルタを備えたことを特徴とするプリント配線板の製
造装置であり、処理液の劣化を防ぐことができる。
【0030】請求項18に記載の発明は、請求項14〜
17において、第1の除去槽と、第2の除去槽との間
に、水洗槽を備えたことを特徴とするプリント配線板の
製造装置であり、水洗によって、レジスト膜を更に確実
に剥離することができる。
【0031】請求項19に記載の発明は、請求項17〜
18において、第1の除去槽と、第2の除去槽との間
に、レジスト膜に微霧水を噴霧して水分を付着させる微
霧スプレー槽を備えたことを特徴とするプリント配線板
の製造装置であり、第1の除去槽と、第2の除去槽との
間でのレジスト膜の乾燥を防止できる。また、基板に付
着した処理液の濃度を低下させて、剥離しかけたレジス
ト膜に溶解性を付与して剥離性を向上させることができ
る。また、これと同時に、基板に付着した処理液を次工
程の第2除去槽にそのままの高い濃度で持ち込むことな
く、第2除去槽の処理液の濃度への影響を無くすことが
できる。
【0032】請求項20に記載の発明は、請求項14〜
19において、第2の除去槽に連なる水洗槽を備えたこ
とを特徴とするプリント配線板の製造装置であり、第2
除去槽の処理液を水洗することができる。
【0033】以下、本発明の実施の形態について、図1
〜図3を用いて説明する。
【0034】(実施の形態1)図1は、本発明の実施の
形態1におけるプリント配線板の製造装置を示す構成図
である。図1において、1は基板、2は第1除去槽、3
は第2除去槽、4は液送ポンプ、5は固形物フィルタ、
6はスプレーノズル、7は処理液を貯留する貯留槽とし
ての循環リザーブ槽、8は処理液としての高濃度水酸化
ナトリウム水溶液、9は処理液としての低濃度水酸化ナ
トリウム水溶液である。また、10は廃液管を示す。
【0035】まず、基板1について説明する。本実施の
形態1において、基板1は、例えば、ポリイミドフィル
ム等の絶縁性基板にエポキシ系接着剤を介して銅箔を積
層した積層板に、アクリル樹脂を主成分とするレジスト
膜を所望の配線パターンに形成し、このパターニングさ
れたレジスト膜に覆われることなく、露出した不要部分
の銅を塩化第二鉄水溶液等のエッチング液を用いたエッ
チングにより溶解除去して形成したテープ状の基板であ
る。よって、基板1は、絶縁性基板にパターニングされ
た銅箔及びこれを覆うレジスト膜が積層された状態とな
っている。なお、レジスト膜を所望の配線パターンに形
成する方法としては、フォトリソグラフィー法や印刷
法、或いは、所望の配線パターンに形成した電着樹脂を
転写する方法等を用いることができる。また、図1(図
2,3も同様)においては、基板1には、スプレーノズ
ル6側にレジスト膜が形成されている。
【0036】そして、基板1は、巻出し装置(図示せ
ず)より巻き出されて、図1に示すように、第1除去槽
2へ搬入される。
【0037】第1除去槽2では、液送ポンプ4によっ
て、循環リザーブ槽7内に貯留された高濃度水酸化ナト
リウム水溶液8が固形物フィルタ5を通してスプレーノ
ズル6へ送られ、スプレーノズル6から高濃度水酸化ナ
トリウム水溶液8が基板1へ噴霧される。これが第1の
除去工程である。
【0038】ここで、高濃度水酸化ナトリウム水溶液8
について説明する。基板1に形成されているアクリル樹
脂を主成分とするレジスト膜は、処理液の水酸化ナトリ
ウム水溶液の濃度が1重量%以上の高濃度であると、レ
ジスト膜の処理液への溶解性は低いものの、レジスト膜
自体は固形のまま剥離性を示すようになる。
【0039】そこで、基板1に形成されているレジスト
膜は1重量%以上の水酸化ナトリウム水溶液によって、
ほとんど溶解されずに固形状態を保つが、基板1の銅箔
面からは剥離しやすくなるため、レジスト膜は第1除去
槽2を通過する間に基板1から剥離除去される。
【0040】そして、高濃度水酸化ナトリウム水溶液8
の濃度は1重量%以上であることが好ましい。なお、高
濃度水酸化ナトリウム水溶液8の濃度は、レジスト膜に
剥離性を与えることができればよく、不必要に濃度が高
すぎるとコストの増大にもつながるので、少なくとも1
重量%であればよい。
【0041】このように、第1除去槽2において、基板
1のレジスト膜は銅箔面から固形状態のまま剥離され
る。そして、剥離除去されたレジスト膜は、噴霧された
高濃度水酸化ナトリウム水溶液8と共に、廃液管10か
ら循環リザーブ槽7に戻される。更に、高濃度水酸化ナ
トリウム水溶液8に含まれている剥離除去されたレジス
ト膜は、固形物フィルタ5で除去される。このように、
高濃度水酸化ナトリウム水溶液8は、レジスト膜を取り
除きながら循環される。
【0042】以上の第1の除去工程が完了すると、次
に、基板1は第2除去槽3へ搬送される。第2除去槽3
では、第1除去槽2と同様に、液送ポンプ4によって、
循環リザーブ槽7内の低濃度水酸化ナトリウム水溶液9
が固形物フィルタ5を通してスプレーノズル6へ送ら
れ、スプレーノズル6から基板1へ噴霧される。これが
第2の除去工程である。
【0043】ここで、低濃度水酸化ナトリウム水溶液9
について説明する。基板1に形成されているアクリル樹
脂を主成分とするレジスト膜は、処理液の水酸化ナトリ
ウム水溶液の濃度が0.1重量%から0.7重量%の範
囲では、レジスト膜の処理液への溶解性は高い。よっ
て、レジスト膜は基板1に付着した微細な破片まで溶解
されて基板1から除去される。
【0044】このように、基板1上の残留レジスト膜は
第2除去槽3を通過する間に基板1から完全に溶解除去
される。
【0045】ここで、第2除去槽3の処理液である低濃
度水酸化ナトリウム水溶液9に溶解したレジスト膜の樹
脂は、既に固形ではなく、処理液から分離することが難
しい状態である。しかし、本実施の形態1においては、
第1除去槽2でほとんどのレジスト膜が除去されている
ので基板汚染の発生が無く、液交換や調整の頻度も少な
くて済む。
【0046】よって、第1除去槽2でほとんどのレジス
ト膜が除去されているので、従来のように、溶解したレ
ジスト膜の樹脂が処理数の増加に応じて処理液中に堆積
し基板へ再付着してこれを汚染する恐れはない。
【0047】なお、第2除去槽3においても、第1除去
槽2と同様に、噴霧された低濃度水酸化ナトリウム水溶
液9は、廃液管10から循環リザーブ槽7に戻される。
そして、低濃度水酸化ナトリウム水溶液9に固形状態の
レジスト膜が含まれていたとしても、固形物フィルタ5
で除去される。このように、低濃度水酸化ナトリウム水
溶液9は循環される。
【0048】なお、第1除去槽2でほとんどのレジスト
膜が除去されており、第2除去槽3では、レジスト膜が
低濃度水酸化ナトリウム水溶液9にほぼ完全に溶解され
る状態であり、循環される低濃度水酸化ナトリウム水溶
液9に固形物フィルタ5で除去可能な大きさの固形状態
のレジスト膜が存在しない場合には、固形物フィルタ5
は設ける必要はない。
【0049】以上が第2の除去工程であり、次に、レジ
スト膜が完全に除去された基板1は、巻取り装置(図示
せず)によって巻き取られる。
【0050】以上のように、本実施の形態1では、第1
除去槽2においては、レジスト膜の溶解性は低いもの
の、剥離性を付与することができる高濃度水酸化ナトリ
ウム水溶液8を噴霧することによって、基板1のレジス
ト膜を固形状態で剥離除去し、第2除去槽3において
は、レジスト膜の溶解性が高い低濃度水酸化ナトリウム
水溶液9を噴霧することによって、基板1に残留するレ
ジスト膜を完全に溶解除去するものである。レジスト膜
の溶解性が異なる2種の処理液を用い、更にこれらの処
理液を段階的に噴霧処理することによって、基板汚染の
発生を抑制し、かつ、液交換や調整の頻度も少なくする
ことが可能となる。
【0051】(実施の形態2)図2は、本発明の実施の
形態2におけるプリント配線板の製造装置を示す構成図
である。図2において、基板1、第1除去槽2、第2除
去槽3、液送ポンプ4、固形物フィルタ5、スプレーノ
ズル6、循環リザーブ槽7、高濃度水酸化ナトリウム水
溶液8、低濃度水酸化ナトリウム水溶液9、廃液管10
は、実施の形態1で説明したものと同様のものであり、
同一の符号を付して詳しい説明は一部省略している。ま
た、11は水洗槽、12は水洗水である。
【0052】図2に示すように、水洗槽11は、第1除
去槽2と第2除去槽3の間に配置されている。
【0053】水洗槽11では、水洗水12をスプレーノ
ズル6で基板1へ噴霧する。これが水洗工程である。そ
して、基板1に残留したレジスト膜があったとしても、
これを水圧により強制的に剥離除去する。このため、第
2除去槽3の低濃度水酸化ナトリウム水溶液9へのレジ
スト膜の持ち込みを確実に抑えることができ、液交換や
調整の頻度が更に小さくできる。
【0054】このように、第1除去槽2と第2除去槽3
との間に水洗槽11を設けることによって、第2除去槽
3の低濃度水酸化ナトリウム水溶液9へのレジスト膜の
持ち込みを抑制することができる。
【0055】また、第1除去槽2を通過した基板1にお
いて、第1除去槽2で剥離除去されていないレジスト膜
があったとしても、第1除去槽2の高濃度水酸化ナトリ
ウム水溶液8によって、レジスト膜自体は固形のまま剥
離性を付与されており、基板1が水洗槽11に到達した
時、基板1に残留するレジスト膜は、ほぼ剥離しかけた
状態である。そこで、水洗槽11で水洗水12を噴霧す
ることで、容易かつ確実にレジスト膜を剥離除去するこ
とができる。
【0056】更に、水洗水12を噴霧すると、基板1に
付着残留した第1除去槽2で噴霧された高濃度水酸化ナ
トリウム水溶液8を洗い流すことができる。これによっ
て、次工程の第2除去槽3に高濃度水酸化ナトリウム水
溶液8を持ち込むことなく、第2除去槽3における低濃
度水酸化ナトリウム水溶液9の濃度への影響を無くすこ
とができる。そして、第2除去槽3では、低濃度水酸化
ナトリウム水溶液9により、レジスト膜を確実に溶解す
ることができる。
【0057】(実施の形態3)図3は、本発明の実施の
形態3におけるプリント配線板の製造装置を示す構成図
である。図3において、基板1、第1除去槽2、第2除
去槽3、液送ポンプ4、固形物フィルタ5、スプレーノ
ズル6、循環リザーブ槽7、高濃度水酸化ナトリウム水
溶液8、低濃度水酸化ナトリウム水溶液9、廃液管1
0、水洗槽11、水洗水12は、実施の形態1,2で説
明したものと同様のものであり、同一の符号を付して詳
しい説明は一部省略している。また、13は微霧スプレ
ー槽、14は微霧スプレーノズル、15は微霧水であ
る。
【0058】図3に示すように、微霧スプレー槽13
は、第1除去槽2と水洗槽11の間に配置され、基板1
に微霧水15を噴霧する。これが水分付着工程となる。
【0059】第1除去槽2で噴霧され基板1に付着した
1重量%の高濃度水酸化ナトリウム水溶液8は微霧水1
5により希釈されるので、レジスト溶解性の高い水酸化
ナトリウム水溶液濃度領域である0.7重量%から0.
1重量%の濃度をある程度の時間維持することが可能と
なる。
【0060】ここで、上述したように、第1除去槽2で
剥離除去されていないレジスト膜があったとしても、第
1除去槽2の高濃度水酸化ナトリウム水溶液8によっ
て、レジスト膜自体は固形のまま剥離性を付与されてお
り、基板1が水洗槽10に到達した時、基板1に残留す
るレジスト膜は、ほぼ剥離しかけた状態である。そし
て、微霧水15を噴霧することにより、剥離しかけたレ
ジスト膜に溶解性を付与することで剥離性を向上させる
ことができる。これは、レジスト膜と銅箔との間に、希
釈され低濃度となった水酸化ナトリウム水溶液が浸入
し、界面のレジスト膜を溶解することによるものと考え
られる。そして、水洗槽11で水洗水12のスプレー噴
霧より、更に、容易かつ確実にレジスト膜を剥離除去す
ることができる。そして、第2除去槽3の低濃度水酸化
ナトリウム水溶液9へのレジスト膜の持ち込みを更に抑
えることができ、液交換や調整の頻度が更に小さくでき
る。
【0061】なお、本実施の形態3では、第1除去槽2
と第2除去槽3との間に、微霧スプレー槽13及び水洗
槽11を設けたが、水洗槽11を設けずに、微霧スプレ
ー13のみを設けてもよい。
【0062】この構成において、第1除去槽2で剥離除
去されていないレジスト膜が存在する場合には、これを
水洗槽11による水洗水12で剥離除去することはでき
ない。しかし、第1除去槽2で剥離除去されていないレ
ジスト膜は、存在したとしても微量であり実用上問題な
い。そして、上述のように、基板1に微霧水15を噴霧
することによって、第1除去槽2で噴霧され基板1に付
着した高濃度水酸化ナトリウム水溶液8の濃度を低下さ
せて、剥離しかけたレジスト膜に溶解性を付与して剥離
性を向上させることは可能である。また、これと同時
に、基板1に微霧水15を噴霧することによって、基板
1に付着した高濃度水酸化ナトリウム水溶液8の濃度を
低下させるので、基板1に付着した高濃度水酸化ナトリ
ウム水溶液8を次工程の第2除去槽3にそのままの高い
濃度で持ち込むことなく、第2除去槽3の低濃度水酸化
ナトリウム水溶液9の濃度への影響を無くすことができ
る。よって、第2除去槽3では、低濃度水酸化ナトリウ
ム水溶液9により、レジスト膜を確実に溶解することが
できる。
【0063】以上、本発明の実施の形態1〜3について
説明したが、本発明は、種々の変形が可能である。
【0064】基板1のレジスト膜を第1除去槽2の高濃
度水酸化ナトリウム水溶液8によって剥離除去したが、
第1除去槽2の代わりに、レジスト膜の貼着剥離装置を
設け、基板1のレジスト膜に粘着テープを貼着し、この
粘着力により、基板1からレジスト膜を粘着テープに剥
離転写して除去するようにしてもよい。即ち、レジスト
膜を他の基材へ転写することによって除去するような構
成である。
【0065】具体的には、粘着剤をその表面に備えた回
転体(例えばベルトコンベア)を基板1のレジスト膜に
接する状態で対向させ、粘着剤にレジスト膜を押しつ
け、更に、回転させることで、順次、貼着及び剥離、転
写を可能とするものである。即ち、回転体表面に形成さ
れた粘着剤によって、レジスト膜を基板1から回転体に
剥離転写させ、その後で、回転体に転写されたレジスト
膜をブレード等で削り落とし、この作業を繰り返し行う
ような構成である。このような構成であっても、貼着剥
離装置でレジスト膜を剥離除去し、第2除去槽3で溶解
除去することができる。
【0066】また、搬送機構はテープ状の基板1をリー
ルから巻き出して第1除去槽2等を通過させる方法とし
たが、搬送方向に複数の搬送ローラを並べてモータで同
期回転させ、搬送ローラ上に基板1をのせて搬送する方
法等の各種別機構の搬送系を用いてもよい。
【0067】更に、第2除去槽3の後に、水洗槽を設け
て、水洗水で基板1を洗浄するようにしてもよい。この
ような構成とすれば、第2除去槽3で噴霧された低濃度
水酸化ナトリウム水溶液9が基板1に付着している場合
には、これを除去できるので好ましい。
【0068】また、スプレーノズル6を基板1の下に設
け、上側に噴霧する構成としたが、上側或いは上下側両
方に設けてもよく、基板の種類等に合わせ適宜選択すれ
ばよい。
【0069】更に、基板1としては、絶縁性基板として
ポリイミドフィルムを用い、これにエポキシ系接着剤を
介して、銅箔を積層した構成を例示して説明した。この
ポリイミドフィルム、エポキシ系接着剤、銅箔からなる
組み合わせは、加工適正、汎用性に優れるものであり好
ましい形態と言える。なお、本発明においては、その基
板としてポリイミドフィルム以外にも、従来公知のプリ
ント配線板に使用される絶縁性基板を用いることもでき
る。また、この絶縁性基板は、連続加工、巻き取り加工
を行う場合には、可撓性、柔軟性を有していることが好
ましい。また、その接着剤もエポキシ系接着剤以外に、
他の熱硬化性接着剤を用いることができるのは言うまで
もない。更に、接着剤を設けなくてもよい。接着剤を使
用せず銅箔に絶縁性樹脂をキャストして形成するタイプ
のものは、その後の加工で接着剤の影響を排除できるの
で特に好ましい。更に、銅箔以外にも従来公知のプリン
ト配線板に使用される金属箔を使用することもできる。
【0070】また、基板1に形成されたレジスト膜がア
クリル樹脂を主成分とし、これを剥離或いは溶解する処
理液として水酸化ナトリウム水溶液の場合で説明した
が、この組み合わせに限るものではなく、レジスト膜の
溶解性が異なる2種の処理液を用い、更にこれらの処理
液を段階的に噴霧処理することにより、レジスト膜を除
去可能な組み合わせであれば特に限定されない。
【0071】
【発明の効果】本発明のプリント配線板の製造方法及び
製造装置によれば、レジスト膜の充分な除去と処理液の
洗浄性を容易に維持することが可能で、かつ生産効率の
高いプリント配線板の回路配線パターン寸法分布が小さ
くでき微細回路配線パターン化が容易で、かつ生産効率
の高いプリント配線板の製造方法及び製造装置を提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1におけるプリント配線板
の製造装置を示す構成図
【図2】本発明の実施の形態2におけるプリント配線板
の製造装置を示す構成図
【図3】本発明の実施の形態3におけるプリント配線板
の製造装置を示す構成図
【符号の説明】
1 基板 2 第1除去槽 3 第2除去槽 4 液送ポンプ 5 固形物フィルタ 6 スプレーノズル 7 循環リザーブ槽 8 高濃度水酸化ナトリウム水溶液 9 低濃度水酸化ナトリウム水溶液 10 廃液管 11 水洗槽 12 水洗水 13 微霧スプレー槽 14 微霧スプレーノズル 15 微霧水
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H096 AA26 LA03 5E339 AB02 BC02 BE13 CE16 CE17 CG02 CG04 5E343 AA18 BB24 BB67 CC43 DD76 EE04 ER11 ER13 ER16 ER18 GG08 GG11

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】絶縁性基板に銅箔を積層した積層板にレジ
    スト膜を形成した基板をエッチングし、前記レジスト膜
    を除去して、配線パターンを形成するプリント配線板の
    製造方法であって、 前記レジスト膜の除去工程が、前記レジスト膜を固形状
    態で剥離する第1の除去工程と、前記レジスト膜を処理
    液で溶解する第2の除去工程とを、備えることを特徴と
    するプリント配線板の製造方法。
  2. 【請求項2】前記レジスト膜がアクリル樹脂を主成分と
    し、前記処理液が水酸化ナトリウム水溶液を主剤とした
    ことを特徴とする請求項1記載のプリント配線板の製造
    方法。
  3. 【請求項3】前記第1の除去工程は、処理液を噴霧する
    ことによって、前記レジスト膜を固形状態で剥離するこ
    とを特徴とする請求項1,2いずれか1項に記載のプリ
    ント配線板の製造方法。
  4. 【請求項4】前記第1の除去工程は、高濃度の水酸化ナ
    トリウム水溶液を主剤とする処理液を用い、前記第2の
    除去工程は、低濃度の水酸化ナトリウム水溶液を主剤と
    する処理液を用いたことを特徴とする請求項3記載のプ
    リント配線板の製造方法。
  5. 【請求項5】前記第1の除去工程は、1重量%以上の濃
    度の水酸化ナトリウム水溶液を処理液として用い、前記
    第2の除去工程は、0.1重量%以上、0.7重量%以
    下の濃度の水酸化ナトリウム水溶液を処理液として用い
    たことを特徴とする請求項3記載のプリント配線板の製
    造方法。
  6. 【請求項6】前記第1の除去工程と、前記第2の除去工
    程との間に、水洗工程を備えたことを特徴とする請求項
    1〜5いずれか1項に記載のプリント配線板の製造方
    法。
  7. 【請求項7】前記第1の除去工程と、前記第2の除去工
    程との間に、前記レジスト膜に水分を付着させる水分付
    着工程を備えたことを特徴とする請求項1〜6いずれか
    1項に記載のプリント配線板の製造方法。
  8. 【請求項8】前記第1の除去工程は、前記レジスト膜を
    他の基材へ転写することによって、前記レジスト膜を固
    形状態で剥離することを特徴とする請求項1,2いずれ
    か1項に記載のプリント配線板の製造方法。
  9. 【請求項9】前記第1の除去工程が、前記レジスト膜自
    体の粘着性、または、前記他の基材の粘着性により、前
    記レジスト膜を他の基材へ転写することを特徴とする請
    求項8記載のプリント配線板の製造方法。
  10. 【請求項10】絶縁性基板に銅箔を積層した積層板にレ
    ジスト膜を形成した基板をエッチングし、前記レジスト
    膜を除去して、配線パターンを形成するプリント配線板
    の製造方法であって、前記レジスト膜の除去工程が、前
    記レジスト膜を剥離する第1の除去工程と、前記レジス
    ト膜を溶解する第2の除去工程とを、備えることを特徴
    とするプリント配線板の製造方法。
  11. 【請求項11】絶縁性基板にパターニングされた銅箔及
    びこれを覆うレジスト膜が積層された基板から前記レジ
    スト膜を除去するプリント配線板の製造方法であって、
    前記レジスト膜の除去工程が、前記レジスト膜を剥離す
    る第1の除去工程と、前記レジスト膜を溶解する第2の
    除去工程とを、備えることを特徴とするプリント配線板
    の製造方法。
  12. 【請求項12】絶縁性基板にパターニングされた銅箔及
    びこれを覆うレジスト膜が積層された基板から前記レジ
    スト膜を除去するプリント配線板の製造方法であって、
    前記レジスト膜の除去工程が、前記レジスト膜を剥離す
    る第1の除去工程と、前記レジスト膜を溶解する第2の
    除去工程とを備え、 前記第1の除去工程は、前記レジスト膜に対して剥離性
    を付与する処理液を用い、前記第2の除去工程は、前記
    レジスト膜を溶解する処理液を用いたことを特徴とする
    プリント配線板の製造方法。
  13. 【請求項13】絶縁性基板にパターニングされた銅箔及
    びこれを覆うレジスト膜が積層された基板から前記レジ
    スト膜を除去するプリント配線板の製造方法であって、
    前記レジスト膜の除去工程が、前記レジスト膜を剥離す
    る第1の除去工程と、前記レジスト膜を溶解する第2の
    除去工程とを備え、 前記第1の除去工程は、1重量%以上の濃度の水酸化ナ
    トリウム水溶液を処理液として用い、前記第2の除去工
    程は、0.1重量%以上、0.7重量%以下の濃度の水
    酸化ナトリウム水溶液を処理液として用いたことを特徴
    とするプリント配線板の製造方法。
  14. 【請求項14】絶縁性基板にパターニングされた銅箔及
    びこれを覆うレジスト膜が積層された基板から前記レジ
    スト膜を除去するプリント配線板の製造装置であって、
    前記レジスト膜を剥離する第1の除去槽と、前記レジス
    ト膜を溶解する第2の除去槽とを、備えることを特徴と
    するプリント配線板の製造装置。
  15. 【請求項15】前記第1の除去槽は、前記レジスト膜に
    対して剥離性を付与する処理液を噴霧するノズルを備
    え、前記第2の除去槽は、前記レジスト膜を溶解する処
    理液を噴霧するノズルを備えたことを特徴とする請求項
    14記載のプリント配線板の製造装置。
  16. 【請求項16】前記第1の除去槽、前記第2の除去槽
    は、それぞれの処理液を貯留する貯留槽を備え、前記そ
    れぞれの処理液を前記ノズルで噴霧した後、前記貯留槽
    に回収し、循環させることを特徴とする請求項15記載
    のプリント配線板の製造装置。
  17. 【請求項17】前記第1の除去槽、及び/または、前記
    第2の除去槽は、前記貯留槽と前記ノズルとの間に、固
    定物を除去する固形物フィルタを備えたことを特徴とす
    る請求項16記載のプリント配線板の製造装置。
  18. 【請求項18】前記第1の除去槽と、前記第2の除去槽
    との間に、水洗槽を備えたことを特徴とする請求項14
    〜17いずれか1項に記載のプリント配線板の製造装
    置。
  19. 【請求項19】前記第1の除去槽と、前記第2の除去槽
    との間に、前記レジスト膜に微霧水を噴霧して水分を付
    着させる微霧スプレー槽を備えたことを特徴とする請求
    項17〜18いずれか1項に記載のプリント配線板の製
    造装置。
  20. 【請求項20】前記第2の除去槽に連なる水洗槽を備え
    たことを特徴とする請求項14〜19いずれか1項に記
    載のプリント配線板の製造装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007129389A1 (ja) * 2006-05-01 2007-11-15 Hitachi Plasma Display Limited レジスト除去ライン
JP2008070446A (ja) * 2006-09-12 2008-03-27 Sumitomo Metal Mining Package Materials Co Ltd レジスト剥離・回収システム、該システムに用いられるレジスト分離器およびレジスト回収槽
JP2008542830A (ja) * 2005-06-03 2008-11-27 アトテック・ドイチュラント・ゲーエムベーハー ファインラインレジストの剥離方法
CN113504714A (zh) * 2021-06-28 2021-10-15 华虹半导体(无锡)有限公司 晶片去胶方法

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