JP2002009420A - プリント配線基板材の搬送機構 - Google Patents

プリント配線基板材の搬送機構

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JP2002009420A
JP2002009420A JP2000184335A JP2000184335A JP2002009420A JP 2002009420 A JP2002009420 A JP 2002009420A JP 2000184335 A JP2000184335 A JP 2000184335A JP 2000184335 A JP2000184335 A JP 2000184335A JP 2002009420 A JP2002009420 A JP 2002009420A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 第1に、プリント配線基板材の搬送ローラー
への巻付きが、確実に防止され、もってスムーズな搬送
が実現され、製造不良が回避されるようになると共に、
第2に、しかもこれが簡単容易に実現される、プリント
配線基板材の搬送機構を提案する。 【解決手段】 この搬送機構5(W)にあっては、搬送
ローラー13間に小径の液溜めローラー14,15を配
設し、もって噴射された処理液Bを溜めつつ流す。そこ
でプリント配線基板材Aは、溜められた処理液Bにて浮
かされるので、先端部Cから搬送ローラー13の外周面
21に張付き,巻付くことは防止される。又は、次のよ
うな搬送機構も考えられる。搬送ローラー13に、剥が
し部を備えたリング部材を複数個取り付け、搬送ローラ
ー13に張付いたプリント配線基板材Aの先端部Cを剥
がし、もって巻付きを防止するようにしてもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリント配線基板
材の搬送機構に関する。すなわち、処理室内でプリント
配線基板材を搬送しつつ処理液を噴射して表面処理す
る、プリント配線基板の製造工程において用いられる、
プリント配線基板材の搬送機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】プリント配線基板は、近年ますます小型
化,軽量化,ファイン化,極薄化,フレキシブル化,多
層化等が著しく、外表面に形成される回路の高密度化,
微細化,高精度化等が進みつつある。そして、このよう
なプリント配線基板は、公知のごとく、絶縁基材に銅箔
が張り付けられたプリント配線基板材を切断した後、→
スルホール用の穴あけ加工,めっき、→感光性レジスト
の塗布又は張り付け、→回路用ネガフィルムを当てての
露光、→回路部分以外の感光性レジストを溶融除去する
現像、→回路部分以外の銅箔を溶融除去するエッチン
グ、→回路部分の感光性レジストを溶解除去する剥離、
等々の工程を順次辿って行くことにより、製造される。
そして、このようなプリント配線基板材の現像,エッチ
ング,剥離等の各工程では、処理室内でプリント配線基
板材を搬送機構にて搬送しつつ、現像液,腐食液,剥離
液等の処理液を、スプレーノズルにて噴射し、もってプ
リント配線基板材について、現像,エッチング,剥離等
の薬液処理・表面処理が行われている。又、このような
各工程更にはその他の製造工程では、それぞれ付随して
事後、水洗液よりなる処理液を噴射する洗浄処理・表面
処理が、行われている。
【0003】図9は、この種従来例のプリント配線基板
材の搬送機構の説明に供し、要部の側面図である。同図
にも示したように、現像,エッチング,剥離等の工程に
おいて、それぞれの処理室1内では、プリント配線基板
材Aが搬送機構2の上下の搬送ローラー3に挟まれて、
水平姿勢で送られ搬送される。これと共に、処理室1内
に対向配設された多数のスプレーノズルから、現像液,
腐蝕液,剥離液,又は水洗液等の処理液Bが、搬送され
るプリント配線基板材Aに対し噴射される。もってプリ
ント配線基板材Aが、現像,エッチング,剥離,洗浄
等、薬液処理や洗浄処理され表面処理される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
従来例にあっては、次の問題が指摘されていた。すなわ
ち、搬送されるプリント配線基板材Aが、先端部Cから
搬送ローラー3の外周面4に張付き、もって搬送ローラ
ーに巻付いてしまうトラブルが頻発していた。この点に
ついて更に詳述すると、a.プリント配線基板材Aは、
前述したように最近軽量化,極薄化が進み、フレキシブ
ル性に富んでいる。b.そしてこのようなプリント配線
基板材Aは、処理液Bが噴射されて濡らされており、付
着性を帯びている。c.搬送ローラー3にて上下から挟
まれて送られることにより、プリント配線基板材Aに、
加圧力が作用する。これらa,b,cが原因となって、
搬送されるプリント配線基板材Aが、先端部Cから通過
直後の搬送ローラー3の外周面4に対し、その下流側か
らピッタリと張付き、巻付いてしまう事故が多発してい
た。図面上では実線表示したように、下側の搬送ローラ
ー3の外周面4に巻付いた例が示されているが、破線表
示したように、上側の搬送ローラー3の外周面4に巻付
くことも多かった。
【0005】そして、このようにプリント配線基板材A
が搬送ローラー3に巻付くと、そのスムーズな搬送が阻
害され、製造不良が発生する。すなわち、このような巻
付きに起因して、プリント配線基板材Aが、折れ曲がっ
たり,折り重なったり,落下したり,損傷したりすると
共に、薬液処理や洗浄処理等の表面処理が、所期のごと
く行われなくなる。このような事態発生は、前述したよ
うにファイン化が進み、回路の高密度化,微細化,高精
度化が進むプリント配線基板にとって、致命的な欠陥と
なると共に、歩留まりも悪化し生産性にも問題が生じ
る。
【0006】本発明は、このような実情に鑑み、上記従
来例の課題を解決すべく、発明者の鋭意研究努力の結果
なされたものであって、プリント配線基板材の搬送機構
について、搬送ローラー間に、小径の液溜めローラーを
配設したり、搬送ローラーに、剥がし部を備えたリング
部材を複数個取付けたこと、を特徴とする。もって本発
明は、第1に、プリント配線基板材の搬送ローラーへの
巻付きが防止されると共に、第2に、しかもこれが簡単
容易に実現される、プリント配線基板材の搬送機構を提
案すること、を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
る本発明の技術的手段は、次のとおりである。まず、請
求項1については次のとおり。すなわち、この請求項1
のプリント配線基板材の搬送機構は、処理室内で該プリ
ント配線基板材を搬送しつつ処理液を噴射して表面処理
する、プリント配線基板の製造工程において用いられ
る。そして、該プリント配線基板材を送る搬送ローラー
と、該搬送ローラー間に配設された液溜めローラーと、
を有してなる。該液溜めローラーは、スプレーノズルか
ら噴射された該処理液を溜めつつ流し、該プリント配線
基板材は、溜められた該処理液にて浮力を受け該搬送ロ
ーラーへの巻付きが阻止されること、を特徴とする。請
求項2については次のとおり。すなわち、この請求項2
のプリント配線基板材の搬送機構では、請求項1に記載
したプリント配線基板材の搬送機構において、該プリン
ト配線基板材は、極薄でフレキシブル性に富み、該処理
液は、現像液,腐蝕液,剥離液,水洗液等よりなる。そ
して該搬送ローラーは、左右方向に添って配設された大
径のストレートローラーよりなり、該プリント配線基板
材を水平姿勢で搬送し、該液溜めローラーは、該搬送ロ
ーラーに接しつつ左右方向に添って配設された小径のス
トレートローラーよりなること、を特徴とする。
【0008】次に、請求項3については次のとおり。す
なわち、この請求項3のプリント配線基板材の搬送機構
は、処理室内で該プリント配線基板材を搬送しつつ処理
液を噴射して表面処理する、プリント配線基板の製造工
程において用いられる。そして、該プリント配線基板材
を挟んで送る上下の搬送ローラーと、該搬送ローラーに
取付けられたリング部材とを、を有してなる。該リング
部材は、該搬送ローラーの外周面より突出する剥がし部
を少なくとも下流側に備えてなり、該剥がし部は、該搬
送ローラーに巻付こうとする該プリント配線基板材を、
該搬送ローラーの回転と共に接触して剥がすこと、を特
徴とする。請求項4については次のとおり。すなわち、
この請求項4のプリント配線基板材の搬送機構では、請
求項3に記載したプリント配線基板材の搬送機構におい
て、該プリント配線基板材は、極薄でフレキシブル性に
富み、該処理液は、現像液,腐蝕液,剥離液,水洗液等
よりなる。そして該搬送ローラーは、左右方向に添って
配設されたストレートローラーよりなり、該プリント配
線基板材を水平姿勢で搬送すると共に、外周面に間隔を
存しつつ複数本の細溝が形成されている。該リング部材
は、該搬送ローラーに各該細溝を利用して複数個取付け
られており、該剥がし部は、アール状の剥がし面を備え
ていること、を特徴とする。
【0009】次に、請求項5については次のとおり。す
なわち、この請求項5のプリント配線基板材の搬送機構
では、請求項4に記載したプリント配線基板材の搬送機
構において、該搬送ローラーは、前後と上下で各1対の
計4本の組合せで用いられている。該リング部材は、部
分的に欠落した2個の略リング状のものが連続せしめら
れた湾曲形状をなし、該細溝に嵌入されることにより前
後の該搬送ローラー間に掛渡されており、前後の該搬送
ローラー用の該剥がし部をそれぞれ備えていること、を
特徴とする。請求項6については次のとおり。すなわ
ち、この請求項6のプリント配線基板材の搬送機構で
は、請求項4に記載したプリント配線基板材の搬送機構
において、該搬送ローラーは、上下1対で用いられてい
る。該リング部材は、略リング状をなし該搬送ローラー
の細溝に嵌入され、該搬送ローラーより大径の弾性材よ
りなり、一部が該剥がし部を形成すると共に、上下の該
搬送ローラーの対向箇所では該細溝内に圧入されるこ
と、を特徴とする。請求項7については次のとおり。す
なわち、この請求項7のプリント配線基板材の搬送機構
では、請求項6に記載したプリント配線基板材の搬送機
構において、該リング部材は、中空のチューブ状をなす
こと、を特徴とする。請求項8については次のとおり。
すなわち、この請求項8のプリント配線基板材の搬送機
構では、請求項4に記載したプリント配線基板材の搬送
機構において、該搬送ローラーは、複数本の単位ローラ
ーの集合体よりなり、上下1対で用いられている。そし
て該リング部材は、該単位ローラー間に挟持され、該搬
送ローラーより小径の円板状をなす弾性材よりなると共
に、外周面に複数の突起が付設されている。該突起は、
該搬送ローラーの外周面より突出し、一部が該剥がし部
を形成すると共に、上下の該搬送ローラーの対向箇所で
は、該搬送ローラーと該リング部材とで形成された該細
溝内に圧入されること、を特徴とする。
【0010】本発明は、このようになっているので、次
のようになる。まず、請求項1,2では、搬送ローラー
間に小径の液溜めローラーが配設され、もって液溜め部
が形成されており、スプレーノズルから噴射された処理
液は、溜められつつ幅方向へと流れる。そこで、極薄で
フレキシブルなプリント配線基板材は、液溜め部の処理
液中を搬送ローラーに対し浮かされて搬送されるので、
先端部から搬送ローラーに張付き,巻付くことは防止さ
れる。処理室内では、このような搬送機構によりプリン
ト配線基板材が搬送され、処理液が噴射されて表面処理
される。
【0011】次に、請求項3,4では、プリント配線基
板材を挟んで送る搬送ローラーの外周面に、間隔を存し
つつ複数本の細溝が形成され、リング部材が取付けられ
ており、各リング部材は、下流側に搬送ローラーの外周
面より突出する剥がし部を備えてなる。プリント配線基
板材は、極薄でフレキシブルであると共に、処理液にて
濡らされて付着性を帯びており、加圧力が作用すること
により、先端部から搬送ローラーに張付きやすいが、搬
送ローラーの回転と共に、直ちに各リング部材の剥がし
部の剥がし面に接触して剥がされ、搬送ローラーに巻付
くことは防止される。処理室内では、このような搬送ロ
ーラーを有した搬送機構により、プリント配線基板材が
搬送され、処理液が噴射されて表面処理される。
【0012】なお、請求項5,6,7,8は、リング部
材の各例を示す。そして、請求項5のリング部材では、
略リング状が連続した湾曲形状をなし、前後と上下で対
をなす搬送ローラーの前後間に掛渡され、2個の剥がし
部を備えてなる。請求項6のリング部材は、搬送ローラ
ーより大径のリング状の弾性材よりなり、上下対をなす
搬送ローラーの各細溝に嵌入され、それぞれ、一部が剥
がし部を形成すると共に、搬送ローラーの対向箇所では
細溝内に圧入される。請求項7のリング部材は、更に中
空のチューブ状をなす。請求項8のリング部材は、円板
状の弾性材よりなり、上下対をなす搬送ローラーの単位
ローラー間に挟持されると共に、複数の突起が、搬送ロ
ーラーの外周面より突出しており、一部が剥がし部を形
成すると共に、搬送ローラーの対向箇所では形成された
細溝内に圧入される。
【0013】
【発明の実施の形態】《図面について》以下本発明を、
図面に示す発明の実施の形態に基づいて、詳細に説明す
る。図1,図2,図3,図4,図5,図6,図7,図8
等は、本発明の実施の形態の説明に供する。そして図1
は、処理室の要部の側面図である。図2は、第1例の説
明に供し、(1)図は、プリント配線基板材を搬送する
前の要部の側面図、(2)図は、プリント配線基板材を
搬送中の要部の側面図、(3)図は、要部の平面図であ
る。図3は、第2例の説明に供し、(1)図は、要部の
側面図、(2)図は、搬送ローラーの要部の正面図、
(3)図は、要部の正面図である。図4も、同第2例の
説明に供し、(1)図は、上下のリング部材が対向配設
された例の正面図、(2)図は、上下のリング部材がず
れて配設された例の正面図である。
【0014】図5は、処理室の他の例の側面図である。
図6は、第3例の説明に供し、(1)図は、要部の側面
図、(2)図は、搬送ローラーの要部の正面図、(3)
図は、要部の正面図である。図7も、同第3例の説明に
供し、(1)図は、上下のリング部材が対向配設された
例の正面図、(2)図は、上下のリング部材がずれて配
設された例の正面図である。図8は、第4例の説明に供
し、(1)図は、要部の側面図、(2)図は、要部の正
面図である。なお図10は、プリント配線基板(材)の
平面説明図である。
【0015】《プリント配線基板Dの製造工程等につい
て》まず、プリント配線基板Dの製造工程等について、
図1,図5,図10等を参照しつつ説明する。本発明の
プリント配線基板材Aの搬送機構5は、処理室1内でプ
リント配線基板材Aを搬送しつつ処理液Bを噴射して表
面処理する、プリント配線基板Dの製造工程において用
いられる。プリント配線基板Dは、広く各種のOA機器
用の基板,その他の電子機器用の基板として用いられて
おり、片面基板,両面基板,多層基板(含、最近のビル
ドアップ工法のもの)等、各種のものがあり、その一環
として、半導体チップ・パッケージ絡みのCSP,PB
GAも出現している。そしてプリント配線基板Dは、近
年ますます小型化,軽量化,ファイン化,極薄化,フレ
キシブル化,多層化等が進み、外表面に形成される回路
の高密度化,微細化,高精度化等が著しい。例えばプリ
ント配線基板Dの肉厚は、絶縁基材の部分が0.06m
m程度で、回路E部分が55μmから0.18μm程度
まで極薄化されており、多層基板の場合でも、全体の肉
厚が1.0mmから0.4mm程度まで極薄化されつつ
ある。回路Eの幅も、70μmから20μm程度と微細
化傾向にある。
【0016】そしてプリント配線基板Dは、公知のごと
く、次の工程を順次辿って製造される。まず、樹脂やガ
ラスクロス製の絶縁基材に銅箔が、熱プレス等により張
り付けられた後、銅箔表面を粗化するソフトエッチング
が行われ、ワークサイズに切断される。それから、この
ように準備された銅張り積層板たるプリント配線基板材
Aについて、多くの場合、スルホール用の多数の穴あけ
加工が施された後、パネルめっきが施され、スルホール
内壁がめっきされる。しかる後、プリント配線基板材A
の外表面について、保護膜たる感光性レジストが、膜状
に塗布又は張付けられる。(なお、図示例のプリント配
線基板材Aは、表面と裏面の両外表面に回路Eが形成さ
れる両面基板タイプよりなり、両面銅張り積層板が用い
られているが、これによらず、片面の外表面のみに回路
Eが形成される片面基板タイプよりなり、片面銅張り積
層板が用いられるものにも、本発明は勿論適用され
る。) それから、このようなプリント配線基板材Aの外表面
に、回路Eのネガフィルムである回路写真をあてて、露
光する。もって感光性レジストは、露光されて硬化した
回路E部分を残し、他の不要部分が、処理液Bたる現像
液の噴射により溶解除去される。しかる後、このような
プリント配線基板材Aの外表面において、銅箔は、感光
性レジストが硬化して被覆,保護された回路E部分を残
し、上述により感光性レジストが溶解除去された不要部
分が、処理液Bたる腐食液・エッチング液の噴射によ
り、溶解除去・エッチングされる。それから、残ってい
た硬化した回路E部分の感光性レジストが、処理液Bた
る剥離液の噴射により溶解除去され、残った回路E部分
の銅箔にて、プリント配線基板材Aの外表面に所定の回
路Eが形成され、もってプリント配線基板Dが製造され
る。なお、このような工程を辿って製造されたプリント
配線基板Dについては、後処理工程として上述した工程
に準じ、形成された回路Eの保護被膜が、感光性レジス
トにて形成される。
【0017】そして、図1や図5左部に示したように、
このようなプリント配線基板材Aの現像,エッチング,
剥離等等の各工程では、それぞれの処理室1内で、プリ
ント配線基板材Aが、搬送機構5にて水平姿勢で搬送方
向Fに搬送される。これと共に、処理室1内に上下に対
向配設された多数のスプレーノズル6から現像液,腐蝕
液,剥離液等の処理液Bが、搬送されるプリント配線基
板材Aに対し噴射され、もってプリント配線基板材A
が、現像,エッチング,剥離等の薬液処理・表面処理さ
れる。又、このような現像,エッチング,剥離の各工
程、更にはその他の製造工程では、それぞれ付随して事
後、洗浄処理・表面処理が行われる。例えば、図5右部
に示したように、洗浄用の処理室1内において、プリン
ト配線基板材Aを搬送しつつ、水洗液たる処理液Bがス
プレーノズル6から噴射され、もって洗浄処理・表面処
理が行われる。
【0018】なお、処理室1内で各スプレーノズル6か
ら噴射された現像液,腐蝕液,剥離液,水洗液等の処理
液Bは、プリント配線基板材Aが搬送されている場合
は、プリント配線基板材Aの外表面を左右の幅方向Gに
流れ、もってプリント配線基板材Aを薬液処理や洗浄処
理等の表面処理した後、処理室1の下部に形成された液
槽7に、流下,回収,貯留される。そして、液槽7に貯
留された処理液Bは、その多くが、配管8やポンプ9を
介し、スプレーパイプ10へと圧送されて、循環使用さ
れる。図1,図5中、11は処理室1の前後壁であり、
出入口12が付設されている。プリント配線基板Dの製
造工程等は、このようになっている。
【0019】《搬送機構5について》本発明のプリント
配線基板材Aの搬送機構5は、このようなプリント配線
基板Dの製造工程において、プリント配線基板材Aを表
面処理する処理室1にて使用される。以下、このような
搬送機構5について、詳述する。まず、各例の搬送機構
5について概説しておくと、図1中,図2等に示した第
1例の搬送機構5(W)は、プリント配線基板材Aの張
付き,巻付きを未然に阻止すべく、主に、処理室1内に
おいて全体的に用いられる。図1中,図3,図4,図5
中等に示した第2例の搬送機構5(X)は、張付いたプ
リント配線基板材Aを剥がすべく、主に、処理室1の出
入口12において部分的に用いられる。図5中,図6,
図7等に示した第3例の搬送機構5(Y)は、張付いた
プリント配線基板材Aを剥がすべく、主に、処理室1内
において全体的又は部分的に用いられるが、出入口12
について部分的に用いることも可能である。図5中,図
8等に示した第4例の搬送機構5(Z)も、張付いたプ
リント配線基板材Aを剥がすべく、主に、処理室1内に
おいて全体的又は部分的に用いられるが、出入口12に
ついて部分的に用いることも可能である。見方を変える
と、図1の例では、第1例の搬送機構5(W)と第2例
の搬送機構5(X)とが、併用されている。図5の例で
は、第2例の搬送機構5(X)と第3例又は第4例の搬
送機構5(Y,Z)とが、併用されている。
【0020】《第1例について》まず、図1中および図
2等に示した、第1例の搬送機構5(W)について述べ
る。この第1例の搬送機構5(W)は、プリント配線基
板材Aを送る搬送ローラー13と、搬送ローラー13間
に配設された液溜めローラー14,15と、を有してな
る。搬送ローラー13は、左右方向に添って配設された
大径のストレートローラーよりなり、プリント配線基板
材Aを水平姿勢で搬送する。液溜めローラー14,15
は、搬送ローラー13に接しつつ左右方向に添って配設
された小径のストレートローラーよりなり、スプレーノ
ズル6(図5を参照)から噴射された処理液Bを溜めつ
つ流す。プリント配線基板材Aは、極薄でフレキシブル
性に富み、先端部Cが搬送ローラー13に巻付きやすい
が、液溜めローラー14,15にて溜められた処理液B
にて浮力を受け、もって搬送ローラー13への巻付きが
阻止される。処理液Bは、現像液,腐蝕液,剥離液,水
洗液等よりなる。
【0021】このような第1例の搬送機構5(W)につ
いて、更に詳述する。搬送ローラー13は、左右の幅方
向Gに平行に添いつつ、搬送方向Fに向け多数本配設さ
れている。そして、1本のストレートローラー又は複数
本の単位ローラーが1本に集合したストレートローラー
よりなり、液溜めローラー14,15より大径に設定さ
れ、駆動源にて回転駆動される。なお、搬送ローラー1
3の左右の幅は、プリント配線基板材Aの左右幅より広
く設定されている。図示例の搬送ローラー13は、下位
のものが、僅かな隙間Hを存した3本1組で用いられ、
各組間には、1個分に相当する間隔Jが形成されてい
る。上位のものは、この下位の間隔J上に対向位置して
いる。
【0022】液溜めローラー14や液溜めローラー15
は、左右の幅方向Gに平行に添いつつ、搬送方向Fに向
け複数本配設されており、1本のストレートローラー又
は単位ローラーが1本に集合したストレートローラーよ
りなり、搬送ローラー13より小径かつ同じ左右幅に設
定されている。そして液溜めローラー14は、下位側に
配設された最小径のフリーローラーよりなり、前述した
下位の3本1組の搬送ローラー13間の2個の隙間H
を、それぞれ上側から埋め・塞ぐように、1組につき2
本ずつ隙間H上に配され、もって、前後の搬送ローラー
13間に配設されると共に、この前後の搬送ローラー1
3に接している。
【0023】これに対し、液溜めローラー15は上位側
に配設され、搬送ローラー13と液溜めローラー14の
中間径よりなり、フリーローラー又は駆動源にて回転さ
れる駆動ローラーよりなる。この液溜めローラー15
は、上位に配設された1本の搬送ローラー13の前後に
隙間Kを存しつつ配され、もって上位の各搬送ローラー
13間に、相互間隔Lを存しつつ配設されている。これ
と共に、下位に配設された3本1組の搬送ローラー13
の前後のものに対し、上側から接している。
【0024】そして図示例では、下位の3本1組の搬送
ローラー13と、下位の2本の液溜めローラー14と、
上位の2本の液溜めローラー15とで、囲まれて形成さ
れた空間に、処理液Bの液溜め部16が形成される。
又、下位の間隔Jを介した2本の搬送ローラー13と、
上位の1本の搬送ローラー13と、その前後の上位の液
溜めローラー15とで、囲まれて形成された空間にも、
処理液Bの液溜め部17が形成される。
【0025】そこで、液溜め部16に対向位置する上位
のスプレーノズル6から噴射された処理液Bは、液溜め
部16に溜められつつ左右の幅方向Gへと流れた後、左
右両サイドから液槽7(図5を参照)へと流下する。
又、液溜め部17に対向位置する下位のスプレーノズル
6から噴射された処理液Bは、下からの圧にて保持され
つつ液溜め部17に溜められると共に、左右の幅方向G
へと流れた後、左右の両サイドから液槽7へと流下す
る。そしてプリント配線基板材Aは、このような液溜め
部16,17に溜められた処理液B中を、先端部Cから
搬送方向Fへと搬送され、もって浮力を受ける。このよ
うにプリント配線基板材Aが搬送された際において、処
理液Bの流れは各々上述に準じるが、液溜め部16,1
7中のプリント配線基板材Aの外表面に沿って、流れる
ことになる。図1中および図2等に示した第1例の搬送
機構5(W)は、このようになっている。
【0026】《第2,3,4例について》次に、図1
中,図3,図4,図5中,図6,図7,図8等に示し
た、第2,3,4例の搬送機構5(X,Y,Z)につい
て述べる。この第2,3,4例の搬送機構5(X,Y,
Z)は、プリント配線基板材Aを挟んで送る上下の搬送
ローラー13と、このような搬送ローラー13に取付け
られたリング部材18,19,20とを、を有してな
る。
【0027】搬送ローラー13は、左右方向に添って上
下に配設され、1本の又は集合して1本となるストレー
トローラーよりなり、駆動源にて回転駆動される。そし
て、プリント配線基板材Aを水平姿勢で搬送すると共
に、外周面21に左右の幅方向Gに間隔を存しつつ、複
数本の周溝たる細溝22が軸周りで形成されている。リ
ング部材18,19,20は、搬送ローラー13に各細
溝27を利用して複数個取付けられており、搬送ローラ
ー13の外周面21より突出する剥がし部23を少なく
とも下流側に備えてなる。剥がし部23は、アール状の
剥がし面24を備えており、搬送ローラー13に巻付こ
うとするプリント配線基板材Aを、搬送ローラー13の
回転と共に接触して、剥がすべく機能する。プリント配
線基板材Aは、極薄でフレキシブル性に富み、先端部C
から搬送ローラー13に巻付きやすい。処理液Bは、現
像液,腐蝕液,剥離液,水洗液等よりなる。
【0028】《第2例について》このような第2,3,
4例の搬送機構5(X,Y,Z)について、更に詳述す
る。まず、図1中,図3,図4,図5中等に示した第2
例の搬送機構5(X)について述べる。この第2例の搬
送機構5(X)は、例えば図1左部や図5に示したよう
に、処理室1の出入口12について用いられ、次の搬送
ローラー13とリング部材18と、を有してなる。ま
ず、この第2例の搬送ローラー13は、前後と上下で各
1対の計4本の組み合わせで用いられている。すなわ
ち、プリント配線基板材A水平姿勢で挟んで送る上下の
搬送ローラー13が、僅かな隙間を存しつつ前後1組で
用いられており、合計4本の組み合わせよりなる。
【0029】又、この第2例のリング部材18は、部分
的に欠落した2個の略リング状のものが連続せしめられ
た湾曲形状をなし、細溝22に嵌入されることにより前
後の搬送ローラー13間に掛渡されており、前後の搬送
ローラー13用の剥がし部23をそれぞれ備えている。
すなわちリング部材18は、図3の(1)図に示したよ
うに、前後のそれぞれ部分的に欠落した略リング状のも
のが、搬送方向Fに連続,連結せしめられた、特殊な凹
凸を備えた湾曲形状をなす。そして、このような前後部
の基部が、それぞれ、前後の搬送ローラー13に図3の
(2)図に示したように形成された細溝22に対し、図
3の(1)図や(3)図に示したように嵌入,係止さ
れ、もって、前後の搬送ローラー13間に掛渡されてい
る。そして、このようなリング部材18において、図3
の(1)図に示したように、前後の搬送ローラー13の
それぞれ下流側、つまりそれぞれの搬送方向Fの後半部
に対応する部分が、各々剥がし部23となっている。つ
まり、この部分のリング部材18は、搬送ローラー13
の外周面21より外側に突出して、剥がし部23を形成
しており、アール状の剥がし面24を備えてなる。
【0030】もって図4に示したように、このようなリ
ング部材18が、上位の前後1組の搬送ローラー13
と、下位の前後1組の搬送ローラー13とについて、そ
れぞれ、各細溝22に基部が嵌入され、もって複数個取
付けられている。なお、上位の搬送ローラー13に取付
けられたリング部材18と、下位の搬送ローラー13に
取付けられたリング部材18とは、図4の(1)図に示
したように、上下で対向位置すべく配設してもよいが、
図4の(2)図に示したように、上下でずれて位置すべ
く配設してもよい。勿論、そのように細溝22の位置
が、予め設定される。
【0031】そこで、この第2例の搬送機構5(X)に
あっては、上下の搬送ローラー13の対向・接触箇所
で、上位又は下位の搬送ローラー13に張付いたプリン
ト配線基板材Aの先端部Cは、搬送ローラー13の回転
に伴い、このような搬送ローラー13に取付けられたリ
ング部材18の剥がし部23の剥がし面24に接触する
ことにより、張付いていた搬送ローラー13から剥がさ
れる。なお、この各リング部材18は、搬送ローラー1
3の細溝22に対し、基部が摺接,嵌入されており、搬
送ローラー13が回転しても、変位することなく姿勢を
保持している。図1中,図3,図4,図5中等に示した
第2例の搬送機構5(X)は、このようになっている。
【0032】《第3例について》次に、図5中,図6,
図7等に示した第3例の搬送機構5(Y)について述べ
る。この第3例の搬送機構5(Y)は、例えば図5に示
した搬送ローラー13中、上下対をなして用いられる搬
送ローラーについて、適用される。そして、次の搬送ロ
ーラー13とリング部材19と、を有してなるまず、こ
の第3例の搬送ローラー13(Y)は、プリント配線基
板材Aを挟んで送るべく、上下1対で用いられている。
【0033】次に、この第3例のリング部材19は、略
リング状をなし、搬送ローラー13の細溝22に嵌入さ
れる。そして、搬送ローラー13より大径の弾性材より
なり、一部が剥がし部23を形成すると共に、上下の搬
送ローラー13の対向箇所では、細溝22内に圧入され
る。すなわちリング部材19は、図6の(1)図に示し
たように、搬送ローラー13側の細溝22に対応した略
リング状をなし、少なくともその基部・内側部が、搬送
ローラー13に図6の(2)図に示したように形成され
た細溝22に対し、図6の(1)図や(3)図に示した
ように嵌入される。そして、このリング部材19は、搬
送ローラー13より若干大径に設定されると共に、ゴム
や樹脂等の弾性材よりなる。もってリング部材19は、
図6の(1)図や(3)図に示したように、上下の搬送
ローラー13の対向箇所、つまりプリント配線基板材A
を挟んだ場合は間接的に接触する箇所、挟まない場合は
直接的に接触する箇所では、このような上下の搬送ロー
ラー13にて押し潰されて、細溝22内に圧入される。
【0034】これに対し、図6の(1)図や(3)図に
示しように、上述した対向・接触箇所の反対側を中心
に、このリング部材19は、その弾性に基づき膨らんで
おり、搬送ローラー13の外周面21より外側に突出し
ている。つまりリング部材19は、真円から偏心したリ
ング状をなし、前後では徐々に搬送ローラー13の外周
面21より突出し、上述した対向・接触箇所の反対側
(つまり上部や下部)では、突出量が最大となる。
【0035】そして、このようなリング部材19におい
て、図6の(1)図に示したように、搬送ローラー13
の下流側、つまり搬送方向Fの後半部に対応する部分
が、剥がし部23となっている。つまり、この部分のリ
ング部材19は、搬送ローラー13の外周面21より外
側に突出して、剥がし部23を形成しており、アール状
の剥がし面24を備えてなる。
【0036】もって図7に示したように、このようなリ
ング部材19が、上位の搬送ローラー13と下位の搬送
ローラー13について、それぞれ、各細溝22に基部・
内側部が嵌入され、もって複数個取付けられている。な
お、上位の搬送ローラー13に取付けられたリング部材
19と、下位の搬送ローラー13に取付けられたリング
部材19とは、図7の(1)図に示したように、上下で
対向位置すべく配設してもよいが、図7の(2)図に示
したように、上下でずれて位置すべく配設してもよい。
勿論、そのように細溝22の位置が、予め設定される。
【0037】そこで、この第3例の搬送機構5(Y)に
あっては、上下の搬送ローラー13の対向・接触箇所
で、上位又は下位の搬送ローラー13に張付いたプリン
ト配線基板材Aの先端部Cは、搬送ローラー13の回転
に伴い、このような搬送ローラー13に取付けられたリ
ング部材19の剥がし部23の剥がし面24に接触する
ことにより、張付いていた搬送ローラー13から剥がさ
れる。なお、この各リング部材19は、搬送ローラー1
3の細溝22に対し、基部・内側部が摺接又は固定によ
り嵌入されている。そこで、この各リング部材19は、
搬送ローラー13が回転しても回転変位することなくそ
のまま姿勢を保持するか、又は搬送ローラー13の回転
に従動して回転変位するが、いずれにしても、所定箇所
に剥がし部23が形成されることに変わりはない。又、
このリング部材19は、中空のチューブ状としてもよ
い。図5中,図6,図7等に示した第3例の搬送機構5
(Y)は、このようになっている。
【0038】《第4例について》次に、図5中や図8に
示した第4例の搬送機構5(Z)について述べる。この
第4例の搬送機構5(Z)も、前述した第3例の搬送機
構5(Y)と同様に、例えば図5に示した搬送ローラー
13中、上下対をなして用いられる搬送ローラー13に
ついて、適用される。そして、次の搬送ローラー13と
リング部材20と、を有してなる。まず、この第4例の
搬送ローラー13(Z)は、前述した第3例のものと同
様に、プリント配線基板材Aを挟んで送るべく、上下1
対で用いられている。これと共に、この搬送ローラー1
3は、複数本の単位ローラー25の集合体、つまり複数
本の単位ローラー25が1本に集合したストレートロー
ラーよりなる。
【0039】次に、この第4例のリング部材20は、こ
のような搬送ローラー13の単位ローラー25間に挟持
され、搬送ローラー13より小径の円板状をなす弾性材
よりなると共に、外周面に複数の突起26が付設されて
いる。この突起26は、搬送ローラー13の外周面21
より突出し、一部が剥がし部23を形成すると共に、上
下の搬送ローラー13の対向箇所では、搬送ローラー1
3とリング部材20とで形成された細溝22内に圧入さ
れる。
【0040】すなわちリング部材20は、図8の(1)
図に示したように、搬送ローラー13より小径の円板状
をなし、図8の(2)図に示したように、搬送ローラー
13の単位ローラー25間に同軸に取付けられ、もっ
て、その外周面を底としつつ両単位ローラー25との間
で、周溝たる細溝22が形成されている。つまりリング
部材20は、搬送ローラー13の外周面21に形成され
た細溝22を利用して取付けられている。そして、この
リング部材20は、ゴムや樹脂等の弾性材よりなると共
に、その外周面に、同弾性材製よりなる複数の突起26
が、所定間隔を置きつつ付設されており、もって外表面
が凹凸状をなす。
【0041】そして、このリング部材20の各突起26
は、上下の搬送ローラー13の対向箇所、つまりプリン
ト配線基板材Aを挟んだ場合は間接的に接触する箇所、
挟まない場合は直接的に接触する箇所では、このような
上下の搬送ローラー13にて押し潰されて、細溝22内
に圧入される。これに対し、上述した対向・接触箇所以
外では、このリング部材20の突起26は、その弾性に
基づき、搬送ローラー13の外周面21より外側に若干
突出している。そして、このようなリング部材20にお
いて、上下の搬送ローラー13の下流側、つまり搬送方
向Fの後半部に対応する部分の突起26が、それぞれ剥
がし部23となっている。つまり、この部分の突起26
は、搬送ローラー13の外周面21より外側に突出し
て、剥がし部23を形成しており、アール状の剥がし面
24を備えてなる。
【0042】もって、このような突起26を備えたリン
グ部材18が、上位の搬送ローラー13と、下位の前後
1組の搬送ローラー13について、それぞれ複数個取付
けられている。なお、上位の搬送ローラー13に取付け
られたリング部材20と、下位の搬送ローラー13に取
付けられたリング部材20とは、上下で対向位置すべく
配設してもよいが、上下でずれて位置すべく配設しても
よい(前述した図4や図7を参照)。
【0043】そこで、この第4例の搬送機構5(Z)に
あっては、上下の搬送ローラー13の対向・接触箇所
で、上位又は下位の搬送ローラー13に張付いたプリン
ト配線基板材Aの先端部は、搬送ローラー13の回転に
伴い、このような搬送ローラー13に取付けられたリン
グ部材18の突起26、つまり剥がし部23の剥がし面
24に接触することにより、張付いていた搬送ローラー
13から剥がされる。なお、この各リング部材20は、
搬送ローラー13の単位ローラー25間に狭持されてい
るが、単位ローラー25や軸等に対する関係は、摺接又
は固定のいずれでもよい。そこで、このリング部材20
は、搬送ローラー13が回転しても回転変位することな
くそのまま姿勢を保持するか、又は搬送ローラー13の
回転に従動して回転変位するが、いずれにしても、所定
箇所に剥がし部23が形成されることに変わりはない。
図5中や図8に示した第4例の搬送機構5(Z)は、こ
のようになっている。
【0044】なお、図3,図4,図6,図7,図8中、
27はコンベヤシャフトである。そして、このコンベヤ
シャフト27に、搬送ローラー13やその単位ローラー
25が取付け固定されており、図8の円板状のリング部
材20が必要に応じ取付け固定される。又、図4,図7
中、28はウォームギヤである。この上下1対のウォー
ムギヤ28は、一方が駆動源側に連結され、他方が下側
のコンベヤシャフト27に連結されている。更に、この
下側のコンベヤシャフト27に対し、上側のコンベヤシ
ャフト27が、上下1対の駆動ギヤ29を介して連結さ
れている。図4,図7中、30はフレームであり、この
左右のフレーム30間にコンベヤシャフト27が、軸廻
りで回動自在に水平に掛渡されている。
【0045】本発明のプリント配線基板材Aの搬送機構
5は、以上説明したように構成されている。そこで以下
のようになる。まず、図1,図2に示した第1例の搬送
機構5(W)にあっては、例えば、並んだ下位の複数例
えば3本1組の搬送ローラー13間に接して、小径の液
溜めローラー14がその隙間Hに配設されている。更
に、小径の液溜めローラー15が、上位の搬送ローラー
13間において、相互間隔Lを存すると共に下位の搬送
ローラー13上に接して配設されている。上位の搬送ロ
ーラー13は、下位の搬送ローラー13間の間隔J上
に、対向位置している。そして、このようなストレート
ローラーよりなる各搬送ローラー13と液溜めローラー
14,15により、液溜め部16,17が形成され、も
って、上下のスプレーノズル6から噴射された処理液B
が、このような液溜め部16,17に溜められつつ、左
右の幅方向Gへと流れた後、左右両サイドから流下す
る。
【0046】そこで、極薄でフレキシブルなプリント配
線基板材Aは、このような液溜め部16,17の処理液
B中を、先端部Cから水平姿勢で搬送され、処理液Bに
て浮力を受ける。もってプリント配線基板材Aは、搬送
ローラー13に対し浮かされ、水平姿勢を維持したまま
搬送されるようになる。処理室1内では、このような第
1例の搬送機構5(W)により、プリント配線基板材A
が搬送され、現像液,腐蝕液,剥離液,水洗液等の処理
液Bが噴射されて、プリント配線基板材Aが表面処理さ
れる。
【0047】次に、図1中,図3,図4,図5中,図
6,図7,図8等に示された第2,3,4例の搬送機構
5(X,Y,Z)にあっては、プリント配線基板材Aを
上下から挟んで送るストレートローラーよりなる搬送ロ
ーラー13について、外周面21に、間隔を存しつつ複
数本の細溝22が、軸周りで複数本形成されている。そ
して、この各細溝22を利用して、リング部材18,1
9,20が複数個、搬送ローラー13に取付けられてい
る。各リング部材18,19,20は、それぞれ、少な
くとも下流側において搬送ローラー13の外周面21よ
り突出する、剥がし部23を備えてなる。
【0048】そこで、水平姿勢で搬送される極薄でフレ
キシブルなプリント配線基板材Aは、このような上下の
搬送ローラー13に挟まれて送られる際、先端部Cから
搬送ローラー13の外周面21に張付きやすいが、搬送
ローラー13の回転と共に、直ちに各リング部材18,
19,20の剥がし部23のアール状の剥がし面24に
接触することにより、剥がされる。処理室1内では、こ
のような搬送ローラー13を含む第2例,第3例,第4
例の搬送機構5(X,Y,Z)により、プリント配線基
板材Aが搬送され、現像液,腐蝕液,剥離液,水洗液等
の処理液Bが噴射されて、プリント配線基板材Aが表面
処理される。
【0049】なお、図1中,図3,図4,図5中に示し
た第2例の搬送機構5(X)のリング部材18は、2個
の欠落した略リング状のものが連続して結合せしめられ
た湾曲形状をなす。そして、前後と上下で対をなす4本
の搬送ローラー13について、その前後間に掛渡されて
おり、2個の剥がし部23を備えてなる。図5中,図
6,図7に示した第3例の搬送機構5(Y)のリング部
材19は、弾性材製よりなり、搬送ローラー13より大
径のリング状をなし、上下対をなす搬送ローラー13の
各細溝22に嵌入されている。そして、それぞれ一部が
剥がし部23を形成すると共に、搬送ローラー13の上
下対向・接触箇所では、押し潰されて細溝22内に圧入
される。なおリング部材19は、更に、中空のチューブ
状をなしてもよい。図5中,図8に示した第4例の搬送
機構5(Z)のリング部材20は、上下対をなすと共に
単位ローラー25の集合体よりなる搬送ローラー13に
おいて、その単位ローラー25間に挟持されている。そ
して、弾性材製よりなり円板状をなし、外周面に付設さ
れた複数の突起26が、搬送ローラー13の外周面21
より突出しており、一部が剥がし部23を形成すると共
に、搬送ローラー13の上下対向・接触箇所では押し潰
され、形成された細溝22内に圧入される。
【0050】さてそこで、このプリント配線基板材Aの
搬送機構5にあっては、次の第1,第2にようになる。
第1に、a.まずプリント配線基板材Aは、軽量化,極
薄化が進み、フレキシブル性に富んでいる。b.しかも
このようなプリント配線基板材Aは、処理液Bが噴射さ
れ濡らされており、付着性に富んでいる。c.そして搬
送されるプリント配線基板材Aは、例えば上下から挟ん
で送られることにより、加圧力が作用する。これらa,
b,cに起因して、搬送されるプリント配線基板材A
は、先端部Cから、通過直後の搬送ローラー13の外周
面21に対し、その下流側から張付き、もって巻付きや
すいが、この搬送機構5(X,Y,Z)によると、この
ような巻付きは、確実に防止される。
【0051】すなわち、図1中,図2に示した第1例の
搬送機構5(W)にあっては、搬送ローラー13間に液
溜めローラー14,15を配設して、液溜め部16,1
7を形成し、もって噴射された処理液Bを、溜めつつ流
すようになっている。そこでプリント配線基板材Aは、
このように溜められた処理液Bにて浮力を受け、搬送ロ
ーラー13の下流側に対し浮かされるので、先端部Cか
ら搬送ローラー13の外周面21に張付くこと、そして
巻付くことは防止される。又、図1中,図3,図4,図
5中,図6,図7,図8等に示した第2,3,4例の搬
送機構5(X,Y,Z)にあっては、搬送ローラー13
に、複数個のリング部材18又は19又は20を、細溝
22を利用して取付けてなる。そして、搬送ローラー1
3の外周面21に張付いたプリント配線基板材Aの先端
部Cを、搬送ローラー13の下流側の外周面21より突
出したリング部材18又は19又は20の剥がし部23
にて、接触して剥がすようになっている。もってプリン
ト配線基板材Aが、搬送ローラー13の外周面21に巻
付くことは、防止されるようになる。
【0052】第2に、このプリント配線基板材Aの第1
例の搬送機構5(W)は、搬送ローラー13間に、液溜
めローラー14,15を配設した構成よりなり、第2,
3,4例の搬送機構5(X,Y,Z)では、搬送ローラ
ー13に、剥がし部23付のリング部材18,19,2
0を取付けた構成よりなる。このように、この搬送機構
5(W,X,Y,Z)は、比較的簡単な構成よりなる。
【0053】
【発明の効果】本発明に係るプリント配線基板材の搬送
機構は、以上説明したように、搬送ローラー間に、小径
の液溜めローラーを配設したり、搬送ローラーに、剥が
し部を備えたリング部材を複数個取付けたことにより、
次の効果を発揮する。
【0054】第1に、プリント配線基板材の搬送ローラ
ーへの巻付きが、確実に防止される。すなわち、このプ
リント配線基板材の搬送機構では、例えば、搬送ローラ
ー間に小径の液溜めローラーを配設し、噴射された処理
液を溜めつつ流すようにしたことにより、プリント配線
基板材が搬送ローラーの下流側に対し浮かされ、もっ
て、その張付きそして巻付きが防止される。又は、この
プリント配線基板材の搬送機構では、例えば、搬送ロー
ラーに複数個のリング部材を細溝を利用して取付け、下
流側にて搬送ローラーの外周面より突出するリング部材
の剥がし部にて、搬送ローラーに張付いたプリント配線
基板材の先端部を接触して剥がすことにより、巻付きが
防止される。
【0055】もって、このプリント配線基板材の搬送機
構によると、プリント配線基板材のスムーズな搬送が実
現され、製造不良が回避されるようになる。すなわち、
前述したこの種従来例について指摘されていた、巻き付
きに起因したプリント配線基板材の折れ曲がり,折り重
なり,落下,損傷等が、確実に回避され、現像,エッチ
ング,剥離等の薬液処理や洗浄処理等の表面処理が、所
期のとおり実施されるようになる。プリント配線基板
(材)は、小型化,軽量化,ファイン化,極薄化,フレ
キシブル化,多層化が進み、形成される回路の高密度
化,微細化,高精度化が著しく、このように製造工程の
処理室において巻付き事故が防止される意義は、特に大
なるものがある。更に、歩留まりがよくなり生産性が向
上する等、コスト面の効果も大なるものがある。
【0056】第2に、しかもこれは、簡単容易に実現さ
れる。すなわち、このプリント配線基板材の搬送機構
は、搬送ローラー間に液溜めローラーを配設したり、搬
送ローラーに剥がし部付のリング部材を取付けた構成よ
りなる。このように、この搬送機構は構成が簡単であ
り、もって、上述した第1の巻付き防止の点が容易に実
現されると共に、保守・メインテナンスも容易であり、
既存のこの種従来例の搬送機構を改造することも可能で
ある。このように、この種従来例に存した課題がすべて
解決される等、本発明の発揮する効果は、顕著にして大
なるものがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るプリント配線基板材の搬送機構に
ついて、発明の実施の形態の説明に供し、処理室の要部
の側面図である。
【図2】同発明の実施の形態について、第1例の説明に
供し、(1)図は、プリント配線基板材を搬送する前の
要部の側面図、(2)図は、プリント配線基板材を搬送
中の要部の側面図、(3)図は、要部の平面図である。
【図3】同発明の実施の形態について、第2例の説明に
供し、(1)図は、要部の側面図、(2)図は、搬送ロ
ーラーの要部の正面図、(3)図は、要部の正面図であ
る。
【図4】同発明の実施の形態について、第2例の説明に
供し、(1)図は、上下のリング部材が対向配設された
例の正面図、(2)図は、上下のリング部材がずれて配
設された例の正面図である。
【図5】同発明の実施の形態の説明に供し、処理室の他
の例の側面図である。
【図6】同発明の実施の形態について、第3例の説明に
供し、(1)図は、要部の側面図、(2)図は、搬送ロ
ーラーの要部の正面図、(3)図は、要部の正面図であ
る。
【図7】同発明の実施の形態について、第3例の説明に
供し、(1)図は、上下のリング部材が対向配設された
例の正面図、(2)図は、上下のリング部材がずれて配
設された例の正面図である。
【図8】同発明の実施の形態について、第4例の説明に
供し、(1)図は、要部の側面図、(2)図は、要部の
正面図である。
【図9】この種従来例のプリント配線基板材の搬送機構
の説明に供し、要部の側面図である。
【図10】プリント配線基板(材)の平面説明図であ
る。
【符号の説明】
1 処理室 2 搬送機構 3 搬送ローラー 4 外周面 5 搬送機構 6 スプレーノズル 7 液槽 8 配管 9 ポンプ 10 スプレーノズル 11 前後壁 12 出入口 13 搬送ローラー 14 液溜めローラー 15 液溜めローラー 16 液溜め部 17 液溜め部 18 リング部材 19 リング部材 20 リング部材 21 外周面 22 細溝 23 剥がし部 24 剥がし面 25 単位ローラー 26 突起 27 コンベヤシャフト 28 ウォームギヤ 29 駆動ギヤ 30 フレーム A プリント配線基板材 B 処理液 C 先端部 D プリント配線基板 E 回路 F 搬送方向 G 幅方向 H 隙間 J 間隔 K 隙間 L 相互間隔 W 第1例の搬送機構 X 第2例の搬送機構 Y 第3例の搬送機構 Z 第4例の搬送機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 菅原 清司 東京都江戸川区東小松川4丁目1番19号 東京化工機株式会社内 Fターム(参考) 4D075 AA01 AA58 AC06 AC77 CA47 DA06 DB14 DC22 EA05 4F042 AA07 DF19

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プリント配線基板材の搬送機構であっ
    て、処理室内で該プリント配線基板材を搬送しつつ処理
    液を噴射して表面処理するプリント配線基板の製造工程
    において用いられ、 該プリント配線基板材を送る搬送ローラーと、該搬送ロ
    ーラー間に配設された液溜めローラーと、を有してな
    り、 該液溜めローラーは、スプレーノズルから噴射された該
    処理液を溜めつつ流し、該プリント配線基板材は、溜め
    られた該処理液にて浮力を受け該搬送ローラーへの巻付
    きが阻止されること、を特徴とするプリント配線基板材
    の搬送機構。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載したプリント配線基板材
    の搬送機構において、該プリント配線基板材は、極薄で
    フレキシブル性に富み、該処理液は、現像液,腐蝕液,
    剥離液,水洗液等よりなり、 該搬送ローラーは、左右方向に添って配設された大径の
    ストレートローラーよりなり、該プリント配線基板材を
    水平姿勢で搬送し、該液溜めローラーは、該搬送ローラ
    ーに接しつつ左右方向に添って配設された小径のストレ
    ートローラーよりなること、を特徴とするプリント配線
    基板材の搬送機構。
  3. 【請求項3】 プリント配線基板材の搬送機構であっ
    て、処理室内で該プリント配線基板材を搬送しつつ処理
    液を噴射して表面処理するプリント配線基板の製造工程
    において用いられ、 該プリント配線基板材を挟んで送る上下の搬送ローラー
    と、該搬送ローラーに取付けられたリング部材とを、を
    有してなり、 該リング部材は、該搬送ローラーの外周面より突出する
    剥がし部を少なくとも下流側に備えてなり、該剥がし部
    は、該搬送ローラーに巻付こうとする該プリント配線基
    板材を、該搬送ローラーの回転と共に接触して剥がすこ
    と、を特徴とするプリント配線基板材の搬送機構。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載したプリント配線基板材
    の搬送機構において、該プリント配線基板材は、極薄で
    フレキシブル性に富み、該処理液は、現像液,腐蝕液,
    剥離液,水洗液等よりなり、 該搬送ローラーは、左右方向に添って配設されたストレ
    ートローラーよりなり、該プリント配線基板材を水平姿
    勢で搬送すると共に、外周面に間隔を存しつつ複数本の
    細溝が形成されており、 該リング部材は、該搬送ローラーに各該細溝を利用して
    複数個取付けられており、該剥がし部は、アール状の剥
    がし面を備えていること、を特徴とするプリント配線基
    板材の搬送機構。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載したプリント配線基板材
    の搬送機構において、該搬送ローラーは、前後と上下で
    各1対の計4本の組合せで用いられており、 該リング部材は、部分的に欠落した2個の略リング状の
    ものが連続せしめられた湾曲形状をなし、該細溝に嵌入
    されることにより前後の該搬送ローラー間に掛渡されて
    おり、前後の該搬送ローラー用の該剥がし部をそれぞれ
    備えていること、を特徴とするプリント配線基板材の搬
    送機構。
  6. 【請求項6】 請求項4に記載したプリント配線基板材
    の搬送機構において、該搬送ローラーは、上下1対で用
    いられており、 該リング部材は、略リング状をなし該搬送ローラーの細
    溝に嵌入され、該搬送ローラーより大径の弾性材よりな
    り、一部が該剥がし部を形成すると共に、上下の該搬送
    ローラーの対向箇所では該細溝内に圧入されること、を
    特徴とするプリント配線基板材の搬送機構。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載したプリント配線基板材
    の搬送機構において、該リング部材は、中空のチューブ
    状をなすこと、を特徴とするプリント配線基板材の搬送
    機構。
  8. 【請求項8】 請求項4に記載したプリント配線基板材
    の搬送機構において、該搬送ローラーは、複数本の単位
    ローラーの集合体よりなり、上下1対で用いられてお
    り、 該リング部材は、該単位ローラー間に挟持され、該搬送
    ローラーより小径の円板状をなす弾性材よりなると共
    に、外周面に複数の突起が付設されており、 該突起は、該搬送ローラーの外周面より突出し、一部が
    該剥がし部を形成すると共に、上下の該搬送ローラーの
    対向箇所では、該搬送ローラーと該リング部材とで形成
    された該細溝内に圧入されること、を特徴とするプリン
    ト配線基板材の搬送機構。
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