JPH10197555A - 移送体の走行特性測定装置 - Google Patents

移送体の走行特性測定装置

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JPH10197555A
JPH10197555A JP9000857A JP85797A JPH10197555A JP H10197555 A JPH10197555 A JP H10197555A JP 9000857 A JP9000857 A JP 9000857A JP 85797 A JP85797 A JP 85797A JP H10197555 A JPH10197555 A JP H10197555A
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聡 田中舘
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金雄 津久井
Kiyoshi Naganuma
清 長沼
Noriyuki Sahoda
典之 佐保田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 測定作業を容易に行なうことができる移送体
の走行特性測定装置を提供すること。 【解決手段】 加速度センサ11の検出値に基づいてエ
レベータ等の移送体の加速度、速度等を測定する測定装
置10の演算制御部15には、通信手段を有する入出力
インタフェース157が備えられている。指令装置20
には、入出力インタフェース157とケーブル30で接
続される入出力インタフェース28が備えられている。
測定装置10は移送体の床に設置され、指令装置20は
立った状態の保守員の手に持たれる。指令装置20のキ
ーボード25により0点補正、測定開始、測定終了、デ
ータ転送が指示されることにより、それらの指示に応じ
て測定装置10が作動せしめられ、かつ、測定装置10
のデータメモリ155のデータが指令装置20のメモリ
24に転送され、表示部26に表示される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エレベータその他
の移送体の乗り心地等を良好に維持するための基礎とな
る移送体の走行特性を測定する移送体の走行特性測定装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】エレベータ、エスカレータ、動く歩道等
の移送体は乗客を乗せて移動する装置であるので、装置
に故障が生じると乗客に多大の迷惑を及ぼし、場合によ
っては大きな危険を与えるおそれがある。又、上記移送
体の乗り心地が悪いと乗客に不快感を与えるばかりでな
く、不安感を与えることになる。通常、上記移送体に対
しては定期的に保守を行い安全を期する必要があり、こ
の保守は専門の保守員により行われ、多数の項目につい
てチェックが行われるが、その中でも、上記の危険、不
快感、不安感に関与する移送体の加速度、移動速度の測
定は必要不可欠である。
【0003】従来、例えばエレベータの加速度および速
度の測定は、特開平3−195678号公報に記載され
ているように、エレベータの乗りかご内に走行時の上
下、前後、左右の加速度を同時に検出する3個の加速度
センサと、この加速度センサの検出値を記録する記録部
とを設置し、エレベータの乗りかごを走行させて各加速
度を検出し、又、上下方向の加速度データを積分するこ
とにより速度を測定していた。又、得られた速度データ
をさらに積分して距離データを求め、加速度データ、速
度データ、および距離データを、横軸を時間軸として表
示部に表示し、この表示に基づいてエレベータの乗り心
地の良否を判断していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記加速度
センサを用いた測定では、測定時、測定装置を移送体の
床面に設置して測定するのが通常である。したがって、
測定者である保守員は、測定装置上にかがみこんで測定
に関する指示を与えるスイッチを操作し、又は測定によ
り得られたデータをかがみこんで見なければならず、か
がみこんだ姿勢でこれらの作業を行なうことは、保守員
の疲労を増大させ、又、手や衣服を汚すおそれがあると
いう問題があった。特に、移送体がエレベータである場
合、保守員は、測定装置を乗りかごの床に設置し、乗り
かごに設けられている操作盤の各種操作ボタンを操作し
て乗りかごを昇降させるが、当該各種操作ボタンは乗客
が立った状態で操作し易いような位置に設けられている
ので、保守員は測定装置の操作、観察と各種操作ボタン
の操作の両方を行なうために、立ったりかがみこんだり
しなければならず、上記の問題に加えて、作業性が著し
く悪化するという問題があった。
【0005】本発明の目的は、上記従来技術における課
題を解決し、測定作業を容易に行なうことができる移送
体の走行特性測定装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項1の発明は、加速度センサ、この加速度セン
サのデータに基づいて速度を得る加速度・速度変換手
段、測定の開始と終了を指示する開始終了指示手段、お
よび前記加速度センサの0点補正を指示する0補正指示
手段を備えた移送体の走行特性測定装置において、この
走行特性測定装置に外部機器との間で信号の授受を行な
う通信手段を設けるとともに、前記開始終了指示手段を
作動させる開始終了指令出力手段、前記0補正指示手段
を作動させる0補正指令出力手段、および外部機器との
間で信号の授受を行なう他の通信手段を備えた指令装置
を設け、この指令装置により、前記通信手段および前記
他の通信手段を介して前記走行特性測定装置を操作する
ことを特徴とする。
【0007】又、請求項2の発明は、請求項1に記載の
移送体の走行特性測定装置において、前記走行特性測定
装置に、この走行特性測定装置自体による測定又は前記
指令装置を用いる測定のいずれかを選択する切替手段を
設けたことを特徴とする。
【0008】又、請求項5の発明は、請求項2乃至請求
項4に記載の移送体の走行特性測定装置において、前記
走行特性測定装置に、前記切替手段で前記指令装置を用
いる測定が選択されたとき、前記開始終了指示手段およ
び前記0補正手段に対する前記走行特性測定装置側から
の指示を無効とする指示無効手段を設けたことを特徴と
する。
【0009】さらに、請求項6の発明は、請求項5記載
の移送体の走行特性測定装置において、前記指示無効手
段により指示が無効とされた状態で前記走行特性測定装
置側から前記開始終了指示手段又は前記0補正手段に対
する指示があったとき、当該指示が無効であることを報
知する無効報知手段を設けたことを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示の実施の形態
に基づいて説明する。図1は本発明の実施の形態に係る
エレベータの走行特性測定装置のブロック図である。こ
の図で、10はエレベータの乗りかご内に設置される測
定装置である。測定装置10は、加速度センサ11、電
圧周波数変換器12、カウンタ13、A/D変換器1
4、マイクロコンピュータで構成される演算制御部15
で構成される。演算制御部15は、所要の演算、制御を
行う中央処理ユニット(CPU)151、CPU151
の処理手順が格納されたリードオンリメモリ(ROM)
152、演算、制御の結果等を格納するランダムアクセ
スメモリ(RAM)153、クロック154、過去の測
定データ等が格納されているデータメモリ155、各種
スイッチからの信号の入力を処理する入力回路156、
外部との通信を行う入出力インタフェース157、各種
の指令を入力するキースイッチ161、測定の開始と終
了の指令信号を出力する測定開始/終了スイッチ16
2、加速度センサの0点の補正を指令する指令信号を出
力する0補正スイッチ163、データの表示に使用され
る表示スイッチ164、オンライン、オフライン切替ス
イッチ165(この機能については後述する)、および
表示部170で構成されている。
【0011】上記電圧周波数変換器12は、よく知られ
ているように積分器、比較器および出力トランジスタで
構成され、入力電圧は積分器により積分され、この積分
器からの出力は比較器により鋸歯状波等の参照電圧と比
較され、この比較の結果、積分器からの電圧に比例した
周波数のパルスが出力トランジスタから出力され、カウ
ンタ13でカウントされ、演算制御部15へ出力され
る。又、A/D変換器14は、加速度センサで検出され
た加速度を、これに比例したディジタル値に変換して演
算制御部15へ出力する。さらに、0補正スイッチ16
3が操作されると加速度センサ11の出力は0とされ
(現状の入力値を0とし)、測定開始/終了スイッチ1
62が測定開始側に操作されるとCPU151がカウン
タ13およびA/D変換器14の出力を取り込み、測定
終了側に操作されると当該取り込みを停止する。
【0012】20は保守員が手に持って各種の指示やデ
ータの処理を行なう指令装置であり、携帯型のパーソナ
ルコンピュータ等を用いて構成されている。この指令装
置20は、所要の演算、制御を行う中央処理ユニット
(CPU)21、CPU21の処理手順が格納されたリ
ードオンリメモリ(ROM)22、演算、制御の結果等
を格納するランダムアクセスメモリ(RAM)23、測
定装置10から送信されたデータを格納するメモリ2
4、各種指令を入力するキーボード25、各種の表示を
行う表示部26、および外部との通信を行う入出力イン
タフェース28で構成されている。本実施の形態では、
入出力インタフェース28は測定装置10の入出力イン
タフェース157とケーブル30で接続されている。
【0013】図2は図1に示す測定装置10の上面図、
図3は図2に示す矢印III方向からみた側面図である。
これらの図で、図1に示す部分と同一部分には同一符号
が付してある。180は収納ケースであり、この収納ケ
ース180内に、図1に示す加速度センサ11、電圧周
波数変換器12、カウンタ13、A/D変換器14、演
算制御部15、および図示しないバッテリが収納されて
いる。181は収納ケース180の底面に設けられた複
数の足を示す。182は外部装置とのデータ通信のため
のコネクタであり、収納ケース180の内部で入出力イ
ンターフェース157に接続されている。167は各ス
イッチのON、OFFを表示する表示ランプを示す。1
64U、164Dはデータ表示スイッチ164とともに
使用される表示送りスイッチであるが、これらの機能に
ついては後述する。
【0014】図4はエレベータの走行特性の測定に本実
施の形態の測定装置および指令装置を用いる場合の使用
の形態を示す図である。この図で、40はエレベータの
乗りかご、41は床、42は側壁、43は所定個所に取
り付けられた操作盤、43aは操作盤43の各操作ボタ
ン、44は天井、45はドア、50は保守員を示す。1
0は測定装置、20は指令装置、30はケーブルであ
り、これらは図1、2、3に示すものと同じである。測
定装置10は床41に設置され、指令装置20は立った
状態の保守員50が手に持って操作する。又、操作盤4
3の各操作ボタン43aは、保守員50がそのままの状
態で操作する。
【0015】次に、本実施の形態の動作を図5に示すフ
ローチャートを参照して説明する。図5は図1に示す演
算制御部15の動作を示すフローチャートである。保守
員は、測定に際して測定装置10のオンライン、オフラ
イン切替スイッチ165をオンラインに切替える。この
切替によりCPU151は入力回路156を不作動状態
にして入力回路156に入力された指示を無効にする
(図5に示す手順S1 )。次に、保守員は電源スイッチ
166をONとして収納ケース180を測定対象の所定
の個所(例えば図4に示す乗りかご40の床41)に設
置し、図4に例示されるように立った姿勢で指令装置2
0を手に持ち、加速度センサ11のウォームアップに充
分な時間経過後、キーボード25により加速度センサ1
1の0点補正を指令する。この指令により指令装置20
から0補正指令信号が出力され、この信号は入出力イン
タフェース28、ケーブル30、入出力インタフェース
157を介してCPU151に入力される。CPU15
1は0補正指令信号の受信を判断し(手順S2 )、0補
正スイッチ163が操作された場合と同様にして加速度
センサ11の0点補正を行い(手順S3 )、0点補正が
終了するとこれを指令装置20へ送信し(手順S4 )、
指令装置20からの測定開始指令信号の受信を待つ(手
順S5 )。
【0016】測定装置10からの0点補正終了の信号が
入出力インタフェース157、ケーブル30、入出力イ
ンタフェース28を介して指令装置20に入力される
と、指令装置20のCPU21はこれを表示部26に表
示し、又は図示しない音響装置を作動させる。保守員
は、表示部26の表示をみて、又は音響装置の音を聞い
て0点補正が終了したことを知り、キーボード25によ
り測定開始を指示するとともに、測定対象の移送体を駆
動させる。エレベータの場合、保守員は乗りかご40の
操作盤43の所要の操作ボタン43aを操作して乗りか
ごを上昇、下降、又は往復運転させる。
【0017】保守員の上記測定開始の指示により測定開
始信号が出力され、CPU151で受信される。この受
信によりCPU151は、測定開始/終了スイッチ16
2が測定開始側に操作された場合と同様にして測定を開
始し、加速度データ、速度データ(加速度データの積分
値)、距離データ(速度データの積分値)のうちの所要
のものを採取し、これをデータメモリ155に格納し
(手順S6 )、指令装置20からの測定終了指令信号が
入力されたか否かを判断し(手順S7 )、入力されてい
なければ再び手順S6 の処理を実行する。保守員は、移
送体の所定の駆動が終了すると(エレベータの場合、乗
りかごが停止すると)、指令装置20のキーボード25
により測定終了を指示し、この指示により測定終了指令
信号が出力され、これが測定装置10のCPU151で
受信される。CPU151は、測定終了指令信号を受信
すると、測定開始/終了スイッチ162が測定終了側に
操作された場合と同様にして測定を終了し、データメモ
リ155に格納された速度データについて速度修正処理
を行ない、修正した速度データをデータメモリ155へ
格納し(手順S8 )、指令装置20からのデータ要求信
号を待つ(手順S9 )。なお、速度修正処理については
後述する。
【0018】保守員は、所要のデータを見たい場合、指
令装置20のキーボード25によりそのデータの送信を
指示し、この指示によりデータ要求信号が出力され、こ
れが測定装置10のCPU151で受信される。CPU
151は、データ要求信号を受信すると、データメモリ
155に格納されたデータのうち該当するデータを取り
出してこれを指令装置20へ転送し(手順S10)、当該
データをデータメモリ155から消去して(手順S11
処理を終了する。転送されたデータはメモリ24に格納
され、適宜表示部26に表示される。保守員は、表示さ
れたデータをみて所要の判断を行なう。
【0019】なお、指令装置20のパーソナルコンピュ
ータの機能を用い、転送されたデータに基づいて波形、
グラフ等、任意の表示を行なうことができるのは当然で
ある。又、各サンプリング時刻で採取した各データをデ
ータメモリ155に格納すると同時に、指令装置20へ
送信してそれらを順次メモリ24に格納し、表示部26
に表示させることもできる。これは、測定開始前に、各
サンプリング毎にデータの送信を指示しておくことによ
り容易に実行できる。
【0020】ここで、上記速度修正処理について、図6
および図7を参照して説明する。
【0021】図6は加速度センサの出力特性を示す図で
ある。この図で、横軸には時間、縦軸には加速度センサ
の出力がとってある。加速度センサは、加速度の大きさ
を検出する測定器であるので、静止状態、つまり重力加
速度以外の加速度が「 0」のとき、出力も「 0」のはず
である。しかし、実際には、気圧、気温、電気部品の発
熱等の影響を敏感に受けて僅かな誤差を生じ、この誤差
は時間の経過とともに累積されてゆくので、加速度セン
サの出力は、実際の加速度が「 0」であっても図示のよ
うに少しずつ上昇してゆくことになる。そして、たとえ
時刻t0 で零点補正して出力を「 0」に戻しても、加速
度センサの出力は同様に「 0」から上昇してゆく。した
がって、加速度センサを用いて精度の良い測定を行うに
は、上記のように新たな測定毎に0点補正を行うことが
必要となる。さらに、0補正を数秒間行い、その間の0
変化を記憶しておけば、後述するように速度補正に利用
できる。
【0022】ところで、走行特性を得るには、加速度の
測定とともに速度の測定も必要である。本実施の形態で
は、速度を加速度センサ11の検出値を用いて算出する
手段を採用する。この手段が図1に示す電圧周波数変換
器12およびカウンタ14である。即ち、前述のよう
に、電圧周波数変換器12は積分器、比較器および出力
トランジスタで構成されており、加速度センサの電圧を
積分器により積分することにより速度が得られる。そし
て、最終的には、この速度に比例した周波数のパルスが
演算制御部15に出力されることになる。しかしなが
ら、上述のように、加速度センサは測定中に誤差を生
じ、この誤差が累積されてゆくので、加速度センサの検
出値を積分して速度を得る本実施の形態の手段では、当
該積分により誤差の累積が時間経過に従ってさらに加算
されてゆく(誤差が2乗になって現われる)。このた
め、演算された速度データは大きな誤差を有することと
なる。これを図7に示す。
【0023】図7は往復運転における速度特性曲線を示
す図である。この図で、横軸には時間、縦軸には速度が
とってある。なお、図で、速度特性曲線は類型化した形
で描かれており、又、加速度の入力による演算であっ
て、上昇、下降ではこれに応じて正負の符号がつく。正
負の符号は上昇を+に設定するか下降を+に設定するか
により決定される。V1 が演算により得られる速度特性
曲線、V2 が実際の(正しい)速度特性曲線である。時
刻t1 では実際の速度は「 0」であるにもかかわらず、
演算では速度ΔVが算出されることになる。本実施の形
態では、演算制御部15によりこのような速度の誤差を
修正する。
【0024】この修正は、測定を終了したときの速度Δ
vと、移動時からの経過時間t1 (いずれも図7に示さ
れている)の比率(Δv/t1 )を演算し、各速度から
その速度に上記比率を乗じた値を減算することにより行
われる。例えば、時刻tX において取り込んだ速度vX
に対する修正された速度をvX0とすると、速度の修正は vX0=vX −tX (Δv/t1 )…………(1) のように行われる。
【0025】上記の修正手段は、誤差が直線的に(図7
に破線で示す直線T0 に沿って)積算されるとして修正
を行うものである。しかし、速度は加速度を積分するこ
とにより得られるので、加速度センサの誤差も積分され
ることになり、実際には誤差は直線的でなく二次曲線に
近い曲線に沿う値となる。この二次曲線を一点鎖線T01
で示す。この二次曲線を、速度をV、時間をT、係数を
a、b、cとして表すと、 V=aT2 +bT+c…………(2) 図示のように時間t1 で速度ΔVであるから、 ΔV=at1 2+bt1 +c………………(3) 測定開始時は、t=0 、V=0 だから、 c=0 …………(4) である。0補正後数秒後の値を(tB 、VB )とする
と、 VB =atB 2+btB +c…………(5) (3)、(4)、(5)式から係数a、b、cが決定す
る。したがって、上記のように時刻tX における速度v
X に対する修正された速度をvX0とすると、速度の修正
は vX0=vX −tX (atX 2+btX +c) のように行われる。演算制御部15に上記速度修正手段
を備えることにより、加速度センサとしては精度の如何
にかかわらずどのような加速度センサを用いても、精度
良く速度を測定することができる。なお、誤差を直線と
した場合も、二次曲線とした場合も、加速度センサ11
に高精度のものを使用する場合には、修正手段は必ずし
も必要ではない。
【0026】このように、本実施の形態では、測定装置
10に通信手段より成る入出力インタフェースを設け、
かつ、パーソナルコンピュータで構成され通信手段を有
する指令装置20をケーブルを介して測定装置と接続
し、指令装置20により測定についての指示を行ない、
かつ、データを収集するようにしたので、保守員は測定
装置にかがみこむことなく測定を行なうことができ、こ
れにより、測定作業を疲労なく効率的に行なうことがで
きる。又、オンライン、オフライン切替スイッチ165
により指令装置20を用いる測定を選択したとき、測定
装置10の入力回路156を不作動としたので、測定装
置の各スイッチが操作されてもその指令は無効となり、
測定に支障を生じることはない。
【0027】なお、本発明が1つの加速度センサを用い
る測定装置にも、複数の加速度センサを用いる測定装置
にも適用できるのは明らかである。又、上記実施の形態
の説明では、測定装置10の入力回路156を不作動と
するのは、オンライン、オフライン切替スイッチ165
の切替えにより行なう例について説明したが、指令装置
20からの最初の指令があったとき、これに応じてCP
U151が自動的に入力回路156を不作動状態とする
ようにしてもよい。又、入力回路156が不作動とされ
た状態で入力回路156に入力があったとき、その入力
が無効であることを表示部170に表示し、又は音響装
置を設けこれにより入力無効を知らせることもできる。
又、上記実施の形態の説明では、測定装置10と指令装
置20をケーブルで接続した例について説明したが、こ
れに限ることはなく、通信手段を無線通信手段として無
線により信号の授受を行なうようにすることもできる。
【0028】さらに、測定装置10はそれ自体で測定を
行なうことができるのは当然である。この場合、ROM
152に種々の処理手順を格納しておき、キースイッチ
161を用いることにより種々の処理を可能とすること
ができる。例えば、保守員が過去の速度のデータをみた
い場合、当該保守員はキースイッチ161で「速度デー
タ」、および過去の速度データのうちの「何番目のデー
タ」かを選択し、データ表示スイッチ164を押す。こ
れにより、CPU151はデータメモリ155に格納さ
れているデータのうちから選択された速度データを取り
出して表示部に表示する。この場合、速度データの表示
は、各サンプリング時刻毎の速度のデータとなる。この
場合、保守員が前述の表示送りスイッチ164Uを1回
押すと、データメモリ155に格納された速度データの
うちの1つ先のサンプリング時刻のデータが表示され、
表示送りスイッチ164Dを1回押すと、1つ後のサン
プリング時刻のデータが表示され、又、表示送りスイッ
チ164U(又は164D)を所定時間(数秒)連続し
て押すと、表示部170に、データメモリ155の速度
データが採取された時間の経過に沿って、速度データが
順次(又は逆方向に)連続的に流れて表示されることに
なる。なお、複数のサンプリング時間のデータを同時に
表示するようにしてもよい。
【0029】
【発明の効果】以上述べたように、本発明では、測定装
置に通信手段より成る入出力インタフェースを設け、通
信手段を有する指令装置により測定についての指示を行
ない、かつ、データを収集するようにしたので、保守員
は測定装置にかがみこむことなく測定を行なうことがで
き、これにより、測定作業を疲労なく効率的に行なうこ
とができる。又、指令装置を用いる測定を行なうとき、
測定装置の指示入力を無効としたので、誤って測定装置
から指示を入力しても測定に支障を生じることはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るエレベータの走行特
性測定装置のブロック図である。
【図2】図1に示す測定装置の上面図である。
【図3】図2に示す矢印III方向からみた側面図であ
る。
【図4】エレベータの走行特性の測定における図1に示
す装置の使用の形態を示す図である。
【図5】図1に示す装置の動作を説明するフローチャー
トである。
【図6】加速度センサの出力特性図である。
【図7】測定時間に対する速度誤差の特性図である。
【符号の説明】
10 測定装置 11 加速度センサ 12 電圧周波数変換器 13 カウンタ 14 A/D変換器 15 演算制御部 20 指令装置 30 ケーブル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐保田 典之 東京都千代田区神田錦町1丁目6番地 株 式会社日立ビルシステムサービス内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加速度センサ、この加速度センサのデー
    タに基づいて速度を得る加速度・速度変換手段、測定の
    開始と終了を指示する開始終了指示手段、および前記加
    速度センサの0点補正を指示する0補正指示手段を備え
    た移送体の走行特性測定装置において、この走行特性測
    定装置に外部機器との間で信号の授受を行なう通信手段
    を設けるとともに、前記開始終了指示手段を作動させる
    開始終了指令出力手段、前記0補正指示手段を作動させ
    る0補正指令出力手段、および外部機器との間で信号の
    授受を行なう他の通信手段を備えた指令装置を設け、こ
    の指令装置により、前記通信手段および前記他の通信手
    段を介して前記走行特性測定装置を操作することを特徴
    とする移送体の走行特性測定装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の移送体の走行特性測定
    装置において、前記走行特性測定装置に、この走行特性
    測定装置自体による測定又は前記指令装置を用いる測定
    のいずれかを選択する切替手段を設けたことを特徴とす
    る移送体の走行特性測定装置。
  3. 【請求項3】 請求項2において、前記切替手段は、操
    作スイッチであることを特徴とする移送体の走行特性測
    定装置。
  4. 【請求項4】 請求項2において、前記切替手段は、前
    記指令装置からの信号が入力したとき自動的に当該指令
    装置を用いる測定を選択する手段であることを特徴とす
    る移送体の走行特性測定装置。
  5. 【請求項5】 請求項2乃至請求項4に記載の移送体の
    走行特性測定装置において、前記走行特性測定装置に、
    前記切替手段で前記指令装置を用いる測定が選択された
    とき、前記開始終了指示手段および前記0補正手段に対
    する前記走行特性測定装置側からの指示を無効とする指
    示無効手段を設けたことを特徴とする移送体の走行特性
    測定装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の移送体の走行特性測定装
    置において、前記指示無効手段により指示が無効とされ
    た状態で前記走行特性測定装置側から前記開始終了指示
    手段又は前記0補正手段に対する指示があったとき、当
    該指示が無効であることを報知する無効報知手段を設け
    たことを特徴とする移送体の走行特性測定装置。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至請求項6において、前記通
    信手段および前記他の通信手段は、有線通信又は無線通
    信を行なう手段であることを特徴とする移送体の走行特
    性測定装置。
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