JP6229489B2 - ベッドのセンサ判定装置 - Google Patents

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本発明は、ベッドのセンサ判定装置に関し、詳しくは、ベッドの複数の脚部の荷重を計測する荷重センサを判定する装置に関する。
ベッドの脚部の荷重を計測する荷重センサとして、特許文献1にはベッドの脚部を上面に載置する形態で使用される荷重センサ(文献では荷重検出器)が示されている。
この特許文献1では、ベッドの4つ脚部のキャスタ等の下側に荷重センサを配置し、4つの荷重センサからの信号を、信号線を介して演算手段に入力し、演算手段による演算結果を表示手段に表示することや、通信手段により看護センタ等に送信する技術が記載されている。
特開2006‐266894号公報
特許文献1に示されるように、例えば、脚部の下側に各々の荷重センサを配置するものは、4つの脚部を有するものであれば多様なベッドに対応可能となる。また、特許文献1に示される構成では、4つの荷重センサの計測からベッド上に存在する人の重心位置を演算によって求めることも可能である。
しかしながら、荷重センサを人為的に配置するものでは、荷重センサの配置を誤ることもある。このように、荷重センサを誤って配置した場合には、ベッド上に人が存在する状態で演算を行っても求められる重心位置が誤ったものになる。
特に、荷重センサの配置を誤った場合には、人為操作等でベッドを持ち上げ、荷重センサを適正な位置に人為的に移動する操作を必要とすることになり改善の余地がある。
本発明の目的は、複数の荷重センサが誤って配置された場合は、その誤りを適正に把握することが可能なセンサ判定装置を構成する点にある。
本発明の特徴は、就寝面を有するベッドの複数の脚部に加わる荷重を脚部毎に計測する荷重センサと、複数の前記荷重センサの計測値に基づき前記就寝面における使用者の重心位置を求める重心位置演算部とを備えて検出ユニットが構成され、前記就寝面のうち所定の検査位置へ荷重を作用させた状態で前記重心位置演算部で求められた前記荷重の重心位置と前記検査位置との相対的な位置関係に基づいて複数の前記荷重センサの設置位置の適否を判定するセンサ位置判定部と、このセンサ位置判定部の判定結果を出力する出力部とを備えている点にある。
この構成によると、ベッドの就寝面の検査位置に人が着座することや、重量物を載置する等の操作で所定位置に荷重を作用させ、この状態において重心位置演算部で求めた重心位置と、検査位置との相対的な位置関係に基づいてセンサ位置判定部が、荷重センサの設置位置の適否を出力部に出力する。
つまり、複数の荷重センサが適正な位置に配置されている場合には、重心位置演算部で求めた重心位置と、荷重が作用する所定位置とが一致する。これに対して、荷重センサが誤って配置された場合には、重心位置演算部で求めた重心位置と、荷重が作用する所定位置とが一致しない。このような理由から、検査者が検査位置に荷重を作用させる操作を行うだけで荷重センサの配置の適否の判定が可能となる。
従って、複数の荷重センサが誤って配置された場合は、その誤りを適正に把握することが可能なセンサ判定装置が構成された。
本発明は、前記出力部としてディスプレイを備え、前記センサ位置判定部は、前記ディスプレイに対して前記就寝面の平面視画像を表示し、この表示状態において検査者が任意に指定した前記検査位置に荷重を作用させた場合に、指定された前記検査位置に基づいて前記荷重センサの設置位置の適否の判定を行い、判定結果を前記ディスプレイに表示しても良い。
これによると、センサ位置判定部はディスプレイに表示される就寝面の平面視画像を表示する。この表示状態において、検査者がベッドの就寝面の検査位置に荷重を作用させることにより、重心位置演算手段が現実の重心位置を求め、検査位置と比較する判定を行い、判定結果がディスプレイに表示される。従って、ディスプレイを用い視覚的に簡便な操作により荷重センサの配置の適否を把握できる。
本発明は、前記出力部としてディスプレイを備え、前記センサ位置判定部は、前記ディスプレイに対して前記就寝面の平面視画像を表示し、この表示状態において前記就寝面に対して荷重を作用させるべき前記検査位置を表示し、この表示状態において検査者が前記検査位置に荷重を作用させた場合には、前記検査位置に基づいて前記荷重センサの設置位置の適否の判定を行い、判定結果を前記ディスプレイに表示しても良い。
これによると、センサ位置判定部はディスプレイに表示される就寝面の平面視画像を表示し、その就寝面に対して荷重を作用させるべき検査位置を表示する。この表示状態において、検査者は検査位置に荷重を作用させることにより、重心位置演算手段が現実の重心位置を求め、ディスプレイに表示された検査位置と比較する判定を行い、判定結果をディスプレイに表示することになる。従って、ディスプレイを用い視覚的に簡便な操作により荷重センサの配置の適否を把握できる。
本発明は、前記ベッドが平面視で矩形であり、この矩形の4箇所の角部に前記脚部を配置した構成を有しており、前記センサ位置判定部は、前記検査位置として前記ベッドの4箇所の前記角部の何れかを指定する表示を行っても良い。
これによると、ベッドの角部は検査者が容易に腰を掛けることが可能であり、容易な作業形態でベッドに荷重を作用させて検査が可能となる。
本発明は、前記検査位置が、前記就寝面において異なる位置となる複数の箇所に設定され、前記センサ位置判定部は、前記重心位置演算部で求めた複数の重心位置と、これに対応する前記検査位置とから前記荷重センサの設置位置の適否の判定を行っても良い。
これによると、複数の検査位置に荷重を作用させることで求められる複数の重心位置と、各々の重心位置に対応する検査位置とに基づいてセンサ位置判定部が個別に判定を行うため、判定の精度を向上させることが可能となる。
本発明は、前記重心位置演算部が、複数の前記荷重センサが予め設定された接続関係で重心位置を求める演算を行い、この演算による重心位置と前記検査位置とに基づき前記センサ位置判定部が複数の前記荷重センサの設置位置が不適正であると判定し、且つ、前記荷重センサの接続関係の入れ換えにより設置位置が適正となる場合には、適正な設置位置に対応させるように前記接続関係を示す情報を変更する情報変更部を備えても良い。
荷重センサを誤って配置した場合や、荷重センサからの情報を取り込む配線を誤った場合には、センサ位置判定部の判定結果から複数の荷重センサの設置位置が不適正であることを判定する。このように不適正と判定された場合でも、荷重センサの配置の入れ換えにより荷重センサの設置位置が適正となる場合には、複数の荷重センサが適正な設置位置に対応するように情報変更部が、接続関係を示す情報を変更する。これにより、現実に荷重センサの配置を変更することや、配線を変更する等の作業を行わずに適正に重心位置を求めることが可能となる。
ベッドと荷重センサと就寝状態検出装置とを示す斜視図である。 就寝状態検出装置の構成を示すブロック回路図である。 第1判定ルーチンの実行時の初期画面を示す図である。 第1判定ルーチンで適正配置である判定時の画面を示す図である。 第1判定ルーチンで荷重センサの配置を修正した際の画面を示す図である。 第1判定ルーチンのフローチャートである。 第2判定ルーチンの実行時の初期画面を示す図である。 第2判定ルーチンのフローチャートである。 別実施形態(c)の制御時の初期画面を示す図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
〔全体構成〕
図1及び図2に示すように、4つの脚部1を有したベッドフレーム2と、このベッドフレーム2に載せ付けられるマットレス3とを備えてベッドB(寝台の一例)が構成されている。このベッドBは病院や介護施設等に備えられるものを想定しており、ベッドBのマットレス3の就寝面に存在する使用者の重心位置を取得するために就寝状態検出装置Aが構成されている。
就寝状態検出装置Aは、使用者の重心位置を取得するだけでなく、複数の荷重センサSが誤って配置された場合には、その誤りを適正に把握することが可能なセンサ判定装置として機能する。就寝状態検出装置Aは、ベッドBの近傍にはキャビネット4が備えられ、就寝状態検出装置Aは、キャビネット4にセットされることになる。
就寝状態検出装置Aは、4つの脚部1と床面との間に挟み込まれる4つの荷重センサSによって各々の脚部1に作用する荷重を計測し、この計測信号に基づいて使用者の重心位置を求め、重心位置の情報をディスプレイ18に表示する処理を行う。また、この就寝状態検出装置Aは、求めた重心位置の情報を通信回線21によりナースセンター等の管理室に送信するようにも構成されている。
尚、管理室では就寝状態検出装置Aから送信される情報をモニター等に表示することにより、就寝面における使用者の存否だけでなく、就寝面における重心位置からベッド上の位置の把握も可能にする。また、管理室では、重心位置の情報を所定インターバルでサンプリングすることでベッド上での使用者の動きの取得も可能となる。
この就寝状態検出装置Aは、4つの荷重センサSに接続ずる計測ケーブル6や、電源ケーブルとしてフレキシブルなものが使用され、後述するセンサ位置の判定を行う場合に、検査者が手に持って操作できるサイズに構成されている。
〔就寝状態検出装置〕
図2に示すように、就寝状態検出装置Aは、入力インタフェース11と、入力設定部12と、重心位置演算部13と、出力制御部14と、センサ位置判定部15と、情報変更部16と、出力インタフェース17と、ディスプレイ18(出力部の一例)と、タッチパネル19と、通信ユニット20とを備えて構成されている。
入力インタフェース11と、入力設定部12と、重心位置演算部13と、出力制御部14と、センサ位置判定部15と、情報変更部16と、出力インタフェース17とはワンチップマイコンを用いて構成されるものを想定している。また、重心位置演算部13と、センサ位置判定部15と、情報変更部16とはソフトウエアで構成されるものを想定しているが、尚、これらをロジックの組み合わせによりハードウエアで構成しても良い。
入力インタフェース11は、4つの荷重センサSとタッチパネル19とから情報を取得する。この就寝状態検出装置Aは4つの荷重センサSに接続する計測ケーブル6が個別に接続しており、入力インタフェース11を介して取得した4つの荷重センサSからの計測信号には、4つの荷重センサSを識別するための識別情報(例えば、ポート番号や、計測信号の値が記憶されるI/O空間のアドレス等に関連する情報)が関連付けられる。
この識別情報は、脚部1と荷重センサSとを関連付ける(荷重センサSの設置位置に関連付ける)ために予めに設定されるものであり、計測ケーブル毎、あるいは、計測ケーブル6が接続するコネクタ毎に識別情報が付されることになる。
荷重センサSには、ストレインゲージが用いられているため、電圧を印加する電力線を備えており、荷重に対応する計測信号(電圧信号)をA/D変換器によりデジタル化して入力インタフェース11に入力することになる。ワンチップマイコンとしてA/D変換器を内蔵するものでは、入力インタフェース11を介して取得した計測信号(電圧信号)を計測信号として取得することになる。尚、この荷重センサSとして感圧ゴムを用いることも可能であり、荷重センサSはストレインゲージに限るものではない。
入力設定部12は、4つの荷重センサSを識別するために付された識別情報の変更を可能にする。この入力設定部12は、後述するように荷重センサSが適正に配置されなかった場合に、識別情報を変更することにより荷重センサSの位置を変更することなく重心位置の適正な演算を可能にすることになる。
重心位置演算部13は、4つの荷重センサSから取得した計測信号に基づきベッドBの就寝面の使用者(重量物でも良い)の重心位置(重心座標)を演算する。つまり、平面視でベッドBの就寝面の中央位置に使用者の重心が存在する場合には、4の荷重センサSが等しい計測信号を出力することになるが、例えば、中央位置から外れた位置に重心位置が存在する場合には、検査位置に最も近い位置の荷重センサSが最も大きい荷重を計測し、検査位置から最も離間する位置の荷重センサSが最も小さい荷重を計測する。
この荷重センサSによる計測信号の値は、脚部1(平面視での荷重センサS)と重心との距離によって演算することが可能である。このような原理から、重心位置演算部13は、4つの荷重センサSの計測信号の演算により重心位置を求める処理を行う。
出力制御部14は、重心位置演算部13とセンサ位置判定部15とからの情報を出力インタフェース17に出力する。
センサ位置判定部15は、表示制御モジュール15Aと相対位置関係判定モジュール15Bとを有している。表示制御モジュール15Aは、ディスプレイ18に対して図3、図4等に示す画像を表示する。相対位置関係判定モジュール15Bは、重心位置演算部13で求めた重心位置の座標と、検査位置の座標とに基づいて4つの荷重センサSの設置位置の適否を判定する。
つまり、図3に示す如くベッドBの就寝面のうち長寸となる長さ方向での中央ラインCと、短寸となる幅方向での中央ラインCとから外れた1箇所に検査位置Pを設定し、この1箇所の検査位置に荷重を作用させた状態(例えば、検査者が腰を下した状態)では、4つの荷重センサSの計測信号から重心位置演算部13が重心位置を求めることが可能である。また、荷重センサSが不適正な位置に配置されている場合には、ディスプレイ18に表示された検査位置Pと、重心位置演算部13で求めた重心位置とが食い違うことになる。この原理により、相対位置関係判定モジュール15Bは、1箇所の検査位置Pを指定し、重心位置演算部13で求めた重心位置との相対的な位置関係に基づき荷重センサSの配置の適否の判定を行うように構成されている。
情報変更部16は、センサ位置判定部15の相対位置関係判定モジュール15Bからの情報に基づいて4つの荷重センサSの計測信号を切り換えるための制御情報を入力設定部12に出力する。
出力インタフェース17は、ディスプレイ18と通信ユニット20とに情報を出力する。通信ユニット20は、重心位置演算部13の演算結果を通信回線21に出力する。この通信ユニット20は有線LANのようにケーブルにより情報を伝送するものを想定しているが、無線LANのように無線により情報を伝送するものでも良い。
この就寝状態検出装置Aは、荷重センサSと、重心位置演算部13とで使用者の重心位置を求める検出ユニットTが構成されている。つまり、検出ユニットTによって検出した重心位置をディスプレイ18に表示することや、通信ユニット20から送り出すことを可能に構成されているのである。
〔制御形態〕
この就寝状態検出装置Aは、4つの脚部1と床面との間に挟み込む形態で4つの荷重センサSを配置するため、荷重センサSを誤った位置に配置することも考えられる。このような誤った配置を判定するためセンサ位置判定部15の相対位置関係判定モジュール15Bは、重心位置演算部13の座標と、検査位置の座標とに基づいて荷重センサSの配置の適否を判定する判定処理を行う。
この判定処理として図6に示す第1判定ルーチンと、図8に示す第2判定ルーチンとの何れかが選択される。この選択は、検査者が任意に選択できるように構成されているが、就寝状態検出装置Aが条件に応じて制御ルーチンの中で選択するものでも良い。
〔制御形態:第1判定ルーチン〕
第1判定ルーチンでは、処理の開始とともにディスプレイ18に対して図3に示す初期画面を表示する(#101ステップ)。
このステップで表示される初期画面には、ベッドBの就寝面の平面視画像の所定位置に検査位置Pが表示される。この表示と共に、初期画面には「検査位置に座り、確認ボタンに指を触れて下さい」とのメッセージと、確認ボタンQとが表示される。
この検査位置Pは中央ラインCから外れた領域の1箇所に設定されている。尚、この検査位置Pとして脚部1の上方(荷重センサSの上方)位置であっても良い。また、検査位置Pにウエイトを載せ付ける形態で判定を実行しても良い。
この表示に従って検査者が、マットレス3の就寝面の検査位置Pに座り、確認ボタンQに指を接触させることにより、重心位置演算部13が4つの荷重センサSからの計測信号を取得し、演算により重心位置の座標を求める(#102、#103ステップ)。
次に、センサ位置判定部15は、求められた重心位置と検査位置Pとの一致・不一致を判定する(#104ステップ)。つまり、求めた重心位置の座標と検査位置Pの座標との誤差が設定値未満である場合に、一致と判定し、この誤差が設定値以上である場合に不一致と判定する。
この判定により一致している場合には、図4に示すように、荷重センサSの配置が適正であることを示す画面をディスプレイ18に表示して処理を終了する(#106ステップ)。
この判定により一致しない場合には、情報変更部16が荷重センサSの入れ換えにより求めた重心位置の座標と検査位置Pの座標との誤差が設定値未満となるか(適正配置となるか)の可否を演算により判定する(#107ステップ)。
この判定により、可能である場合には入力設定部12を制御することにより、4つの荷重センサSを識別するための識別情報を入れ換える処理(入力の変更)により、入力を変更し、この変更により適正になったことを図5に示す画面をディスプレイ18に表示して処理を終了する(#108〜#110ステップ)。
つまり、4つの荷重センサSが適正な位置に配置されている場合(4つの荷重センサSが予め設定された接続関係にある場合)には、重心位置演算部13で求められる重心位置と検査位置との誤差は小さい値となる。しかし、4つの荷重センサSの配置が不適正である場合には、荷重センサSの配置を入れ換えるだけで適正に重心位置を求めることが可能となる。
この就寝状態検出装置Aでは、4つの荷重センサSの何れか入れ換わる形態で誤配置され、複数の荷重センサSの入れ換えを必要とする場合でも、この状態を相対位置関係判定モジュール15Bが判定し、この判定に基づき情報変更部16がソフトウエア的に接続関係を変更することにより適正に重心位置を求める状態への移行を可能に構成されている。
また、判定により不可である場合には判定不能であることをディスプレイ18に表示して処理を終了する(#111ステップ)。尚、判定不能となる原因としては、4つの荷重センサSの少なくとも1つが故障していることや、計測ケーブル6の接続不良等が原因として考えられるので、これらを確認するメッセージも併せて表示される。
〔制御形態:第2判定ルーチン〕
第2判定ルーチンでは、処理の開始とともにディスプレイ18に対して図7に示す初期画面を表示する(#201ステップ)。
このステップで表示される画像は、ベッドBの就寝面の平面視画像であり、この表示と共に、「中央ラインCから外れた任意の位置に座り、位置その位置を指定下さい」とのメッセージとが表示される。このように表示されるベッドBの就寝面には縦方向と横方向とに中央ラインCが表示されている。
この表示に従って、検査者が、マットレス3の就寝面の任意の位置に座り、ディスプレイ18に表示されたベッドBにおいて対応する位置(1箇所)に指を接触させる操作を行うことにより、重心位置演算部13が4つの荷重センサSからの計測信号を取得し、演算により重心位置の座標を求める(#202、#203ステップ)。
次に、センサ位置判定部15は、求められた重心位置と検査位置Pとの一致・不一致を判定する(#204ステップ)。つまり、求めた重心位置の座標と検査位置Pの座標との誤差が設定値未満である場合に、一致と判定し、この誤差が設定値以上である場合に不一致と判定する。
この判定により一致した場合には、荷重センサSの配置が適正であることを示す画面(第1判定ルーチンの図4と同様の画面)をディスプレイ18に表示して処理を終了する(#206ステップ)。
この判定により一致しない場合には、情報変更部16が荷重センサSを入れ換えることにより求めた重心位置の座標と検査位置Pの座標との誤差が設定値未満となるか(適正配置となるか)の可否を演算により判定する(#207ステップ)。
この判定により、可能である場合には入力設定部12を制御することにより、4つの荷重センサSを識別するための識別情報を入れ換える処理(入力の変更)により、入力の変更により適正になったことを示す画面(第1判定ルーチンの図5と同様の画面)ディスプレイ18に表示して処理を終了する(#208〜#210ステップ)。
この第2判定ルーチンにおいても、4つの荷重センサSの配置が不適正である場合に、荷重センサSの配置を入れ換えるだけで適正に重心位置を求めることが可能である場合には、複数の荷重センサSの入れ換えを行わずに、情報変更部16がソフトウエア的に接続関係を変更することにより適正に重心位置を求める状態への移行を実現する。
また、判定により不可である場合には判定不能であることをディスプレイ18に表示して処理を終了する(#211ステップ)。尚、判定不能となる原因としては、4つの荷重センサSの少なくとも1つが故障していることや、計測ケーブル6の接続不良等が原因として考えられるので、これらを確認するメッセージも併せて表示される。
このような判定ルーチンにより4つ荷重センサSが適正に配置されていることが判定された後には、ベッドBのマットレス3に使用者が体を横たえるだけで、使用者の重心位置が検出ユニットTによって求められ、ディスプレイ18に表示される。また、この重心位置は通信回線21により管理室に伝送され、この管理室のモニタなどによってもベッドB上における使用者の存否を把握できるだけでなく、ベッドB上における使用者の位置も把握できることになる。
〔実施形態の変形例〕
例えば、タッチパネル19を備えずに検査者が操作するスイッチを備えることや、ディスプレイ18にカーソルを表示し、このカーソルを操作するマウスを備えて就寝状態検出装置Aを構成しても良い。また、ディスプレイ18にメッセージを表示する場合に、人の言葉による音声メッセージを出力するように構成しても良い。
〔実施形態の効果〕
このように就寝状態検出装置Aでは、ベッドBの4つの脚部1に対して荷重センサSをセットすることにより、ベッドBの就寝面に存在する使用者の重心位置の判定を可能にするものである。また、荷重センサSを配置した後には、第1判定ルーチン又は第2判定ルーチンを実行することにより、荷重センサSの配置に誤りがあった場合でも、誤りを正確に判定することが可能となる。
特に、この判定では、ベッドBの就寝面の1箇所の検査位置Pに荷重を作用させる作業を1度行うだけで、荷重センサSの配置の適否の判定を行えるため、検査者が行う作業を軽減して能率的な判定を実現している。
また、この判定により荷重センサSの配置に誤りがあった場合でも、荷重センサSの位置を現実に変更しなくとも、4つの荷重センサSを識別する識別情報の入れ換えを行う(接続関係を変更する)という、ソフトウエアによる処理を行う自動的な処理により適正に重心位置の判定を可能にすることが可能となり、セッティングを行う者の負担の軽減を実現している。
〔別実施形態〕
本発明は、上記した実施形態以外に以下のように構成しても良い。
(a)荷重センサSを3つ、あるいは、5つ以上備えて就寝状態検出装置Aを構成する。このように構成したものでも、セッティング時に複数の荷重センサSが誤った位置に配置された場合には、センサ位置判定部15により適否の判定が可能となる。
(b)荷重センサSが、ベッドBの脚部1の基端部等に内蔵されたものであり、荷重センサSに計測ケーブル6が接続するコネクタを有する構成のもの、あるいは、荷重センサSに繋がる計測ケーブル6が就寝状態検出装置Aのコネクタに接続する構成のものに適用可能である。これらの構成では、コネクタの接続に誤りがあった場合には、実施形態で説明した処理により接続の適否の判定が可能となる。
(c)ベッドBの就寝面に荷重を作用させて判定を行う判定ルーチンとして、複数箇所に検査位置を設定し、これらの検査位置に荷重を個別に作用させて判定を行うように処理形態を設定する。このように複数箇所の検査位置に荷重を作用させた状態で判定を行うものでは、判定の精度が一層向上することになる。
その具体例として、図9に示すように、ディスプレイ18に、検査位置として脚部1の上部位置(ベッドBの角部)を表示し、検査者が荷重を作用させるべき順序を数字で表示する。また、メッセージとして「1→2→3→4の順序で座り、座った際に確認ボタンに触れて下さい」を表示する。
この表示に従って検査者は、荷重(体重)を作用させ、確認ボタンQに指を触れることにより、荷重を作用させる毎に重心位置の座標が求められ、検査位置の座標と比較されることになる。これにより判定の精度が向上する。この別実施形態(c)では4箇所の検査位置を設定していたが、検査位置は2箇所でも3箇所でも良い。
尚、ベッドBが正方向である場合には、ベッドBの角に1度だけ荷重を作用させただけでは、荷重センサSの配置の適否の判定を行えないものであり、この別実施形態(c)のように複数回、センサ位置判定部15により適否の判定を行うことにより、荷重センサSの配置の適否の判定が可能となる。
(d)ベッドBの就寝面に荷重を作用させて判定を行う判定ルーチンとして、予め設定された2箇所の位置の間でウエイトを移動させ、この移動時における重心位置の移動から判定を行うように処理形態を設定する。この判定形態でも判定精度は向上する。
(e)複数の荷重センサSは、性能に多少のバラツキがあるものであり、較正が必要な場合もある。例えば、就寝面の中央位置(ベッドBの就寝面で対角線が交わる位置)に荷重を作用させた状態で本発明のセンサ位置判定部15により検査位置と重心位置とが一致しない場合には、荷重センサSの計測値に誤差が含まれることが考えられる。
つまり、本発明の就寝状態検出装置Aでは、センサ位置判定部15を較正に用いることにより、誤差が小さくなるように、荷重センサSの計測値に乗算する係数を設定することや、重心位置演算部13での演算に補正値を設定することにより重心位置の精度を向上させることも可能となる。
本発明は、ベッドの脚部に備えた荷重センサの計測値からベッドの就寝面の使用者の重心位置を検出する装置に利用することができる。
1 脚部
13 重心位置演算部
15 センサ位置判定部
16 情報変更部
18 出力部・ディスプレイ
19 タッチパネル
B ベッド
P 検査位置
Q 確認ボタン
S 荷重センサ
T 検出ユニット

Claims (6)

  1. 就寝面を有するベッドの複数の脚部に加わる荷重を脚部毎に計測する荷重センサと、複数の前記荷重センサの計測値に基づき前記就寝面における使用者の重心位置を求める重心位置演算部とを備えて検出ユニットが構成され、
    前記就寝面のうち所定の検査位置へ荷重を作用させた状態で前記重心位置演算部で求められた前記荷重の重心位置と前記検査位置との相対的な位置関係に基づいて複数の前記荷重センサの設置位置の適否を判定するセンサ位置判定部と、このセンサ位置判定部の判定結果を出力する出力部とを備えているベッドのセンサ判定装置。
  2. 前記出力部としてディスプレイを備え、
    前記センサ位置判定部は、前記ディスプレイに対して前記就寝面の平面視画像を表示し、この表示状態において検査者が任意に指定した前記検査位置に荷重を作用させた場合に、指定された前記検査位置に基づいて前記荷重センサの設置位置の適否の判定を行い、判定結果を前記ディスプレイに表示する請求項1記載のベッドのセンサ判定装置。
  3. 前記出力部としてディスプレイを備え、
    前記センサ位置判定部は、前記ディスプレイに対して前記就寝面の平面視画像を表示し、この表示状態において前記就寝面に対して荷重を作用させるべき前記検査位置を表示し、この表示状態において検査者が前記検査位置に荷重を作用させた場合には、前記検査位置に基づいて前記荷重センサの設置位置の適否の判定を行い、判定結果を前記ディスプレイに表示する請求項1記載のベッドのセンサ判定装置。
  4. 前記ベッドが平面視で矩形であり、この矩形の4箇所の角部に前記脚部を配置した構成を有しており、
    前記センサ位置判定部は、前記検査位置として前記ベッドの4箇所の前記角部の何れかを指定する表示を行う請求項3記載のベッドのセンサ判定装置。
  5. 前記検査位置が、前記就寝面において異なる位置となる複数の箇所に設定され、前記センサ位置判定部は、前記重心位置演算部で求めた複数の重心位置と、これに対応する前記検査位置とから前記荷重センサの設置位置の適否の判定を行う請求項1〜4のいずれか一項に記載のベッドのセンサ判定装置。
  6. 前記重心位置演算部が、複数の前記荷重センサが予め設定された接続関係で重心位置を求める演算を行い、この演算による重心位置と前記検査位置とに基づき前記センサ位置判定部が複数の前記荷重センサの設置位置が不適正であると判定し、且つ、前記荷重センサの接続関係の入れ換えにより設置位置が適正となる場合には、適正な設置位置に対応させるように前記接続関係を示す情報を変更する情報変更部を備えている請求項1〜5のいずれか一項に記載のベッドのセンサ判定装置。
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