JP4652226B2 - ベッドの荷重検出器 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、医療機関、介護施設、一般家庭等で使用され、ベッドの寝床部上に被験者が在床した状態において、ベッドの脚部に掛かる荷重を検出するベッドの荷重検出器に関する。
ベッドの寝床部上に在床している病人、高齢者、被介護者、乳幼児等の被験者の在床、離床、在床位置等の在床状況を検出するための方法として、次のようなものが知られている。
すなわち、ベッドの前後左右の各脚部に掛かる荷重を荷重検出器により検出し、これらの荷重に基づいてベッド寝床部上の被験者の重心位置(在床位置)を検出する。そして、この重心位置に基づいて被験者のベッド寝床部上での移動距離、運動速度、運動回数等を演算し、その結果に基づいて被験者の在床状況を検出する方法である(例えば、特許文献1及び2参照)。
また、特開2000−105884号公報には、ベッドの各脚部に掛かる荷重を検出する荷重検出器からの荷重検出用出力電圧に基づいて被験者の在床や離床を検出する方法が開示されている(特許文献3参照)。
これらの方法では、ベッドの前後左右の各脚部に掛かる荷重を荷重検出器により検出するために、まず、ベッド設置面上に前後左右の脚部用の複数個の荷重検出器を互いに所定間隔をおいて設置しておき、次いで、これらの荷重検出器の載置部上にそれぞれベッドの対応する脚部を載置している。
特許第3098997号公報 特許第3529332号公報 特開2000−105884号公報
而して、荷重検出器の載置部上にベッドの脚部を載置する際に、ベッドの脚部やその下端部に設けられたキャスタが荷重検出器にその側方からぶつかることで、荷重検出器の位置がずれることがある。このようになると、荷重検出器を元の位置に戻してから、再度ベッドの脚部の載置作業を行う必要があり、載置作業が面倒になる。
そこで、荷重検出器の位置がずれないようにするため、荷重検出器のベッド設置面との接床面に滑り止めゴムシートを貼着することが考えられる。
しかしながら、そのようにすると、荷重を検出する際に荷重検出器が滑り止めゴムシートの部分でぐらつきが生じるなど、滑り止めゴムシートの影響で荷重を正確に検出できなくなるという問題が生じる。
また、荷重検出器の載置部上にベッドの脚部を長時間載置しておいた場合、ベッドの脚部からの荷重により滑り止めゴムシートがベッド設置面に長時間押し付けられる結果、滑り止めゴムシートがベッド置面に強固に貼り付いてしまい、その結果、荷重検出器をベッド設置面上から取り外すことが困難になるという問題が生じる。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたもので、その目的は、ベッド設置面上における荷重検出器の滑りを防止でき、更に、荷重の検出精度の低下を防止できるベッドの荷重検出器、該荷重検出器を用いたベッドの荷重検出方法、前記荷重検出器を用いたベッドの在床状況検出装置、及び前記荷重検出器を用いたベッドの在床状況検出方法を提供することにある。
本発明は以下の手段を提供する。
[1] 外装体と、ベッドの脚部が載置される載置部と、弾性を有する滑り止め部材と、を有する、ベッドの荷重検出器であって、
前記荷重検出器は、前記荷重検出器が設置されるベッド設置面上に前記荷重検出器が設置された状態で前記載置部上にベッドの脚部が載置されてベッドの脚部に掛かる荷重を検出するものであり、
前記外装体の底面からなる接床面に設けられた凹部内に、前記滑り止め部材が前記接床面よりも下側にはみ出した状態で配置されており、
前記荷重検出器がベッド設置面上に設置された状態のもとで、
前記載置部上にベッドの脚部が載置されていない場合には、前記接床面が前記滑り止め部材により支持されて前記接床面がベッド設置面に対して上方に離間する一方、
前記載置部上にベッドの脚部が載置された場合には、前記滑り止め部材がベッドの脚部からの荷重により前記凹部の天面とベッド設置面との間で圧縮されて前記接床面がベッド設置面に当接するように構成されていることを特徴とするベッドの荷重検出器。
[2] 前記接床面における、前記載置部の直下位置を包囲する3箇所以上に、それぞれ前記凹部が設けられるとともに、
前記各凹部内に前記滑り止め部材が配置されている前項1記載のベッドの荷重検出器。
[3] 前記凹部の大きさは、前記滑り止め部材が前記凹部の天面とベッド設置面との間で圧縮された状態において滑り止め部材全体を収容可能な大きさに設定されている前項1又は2記載のベッドの荷重検出器。
[4] 前記滑り止め部材はゴム製である前項1〜3のいずれか1項記載のベッドの荷重検出器。
[5] ベッドの脚部が載置される載置部を有する荷重検出器を、荷重検出器が設置されるベッド設置面上に設置し、
次いで、前記荷重検出器の前記載置部上にベッドの脚部を載置して、ベッドの脚部に掛かる荷重を前記荷重検出器により検出するベッドの荷重検出方法において、
前記荷重検出器として、前項1〜4のいずれか1項記載のベッドの荷重検出器を用いることを特徴とするベッドの荷重検出方法。
[6] 複数個の脚部を有するベッドの前記各脚部が載置される載置部を有する複数個の荷重検出器を備え、
前記荷重検出器は、前記荷重検出器が設置されるベッド設置面上に前記荷重検出器が設置された状態で前記載置部上にベッドの脚部が載置されてベッドの脚部に掛かる荷重を検出するものであり、
前記複数個の荷重検出器から出力されるベッドの荷重に関する信号を用いて、被験者の在床状況を検出するベッドの在床状況検出装置において、
前記荷重検出器として、前項1〜4のいずれか1項記載のベッドの荷重検出器が用いられていることを特徴とするベッドの在床状況検出装置。
[7] 複数個の脚部を有するベッドの前記各脚部が載置される載置部を有する複数個の荷重検出器を用い、
前記荷重検出器は、前記荷重検出器が設置されるベッド設置面上に前記荷重検出器が設置された状態で前記載置部上にベッドの脚部が載置されてベッドの脚部に掛かる荷重を検出するものであり、
前記複数個の荷重検出器をベッド設置面上に設置し、
次いで、前記各荷重検出器の前記載置部上にベッドの脚部を載置し、前記複数個の荷重検出器から出力されるベッドの荷重に関する信号を用いて、被験者の在床状況を検出するベッドの在床状況検出方法において、
前記荷重検出器として、前項1〜4のいずれか1項記載のベッドの荷重検出器を用いることを特徴とするベッドの在床状況検出方法。
[1]の発明では、ベッドの荷重検出器において、荷重検出器がベッド設置面上に設置された状態のもとで、荷重検出器の載置部上にベッドの脚部が載置されていない場合には、荷重検出器の接床面が滑り止め部材により支持されて接床面がベッド設置面に対して上方に離間するように構成されている。したがって、荷重検出器の載置部上にベッドの脚部を載置する際に、ベッド設置面上における荷重検出器の滑りを滑り止め部材によって防止することができる。
さらに、荷重検出器の載置部上にベッドの脚部が載置された場合には、滑り防止部材がベッドの脚部からの荷重により接床面の凹部の天面とベッド設置面との間で圧縮されて接床面がベッド設置面に当接するように構成されている。したがって、滑り止め部材の影響による荷重の検出精度の低下を防止することができる。さらに、ベッドの脚部からの荷重による滑り止め部材のベッド設置面への押付け力が軽減されるので、もし仮に滑り止め部材がゴム製である場合であっても、滑り止め部材のベッド設置面への貼り付きを抑制することができる。
[2]の発明では、荷重検出器の載置部上にベッドの脚部を載置した状態において、荷重検出器の安定性が向上する。
[3]の発明では、滑り止め部材が圧縮された場合に該滑り止め部材が凹部内に確実に収容されるようになる。その結果、荷重検出器の載置部上にベッドの脚部が載置された場合において、荷重検出器の接床面をベッド設置面に確実に当接させることができる。
[4]の発明では、ゴム製の滑り止め部材は一般に安価に入手可能なので、ベッドの荷重検出器の製造コストを引き下げることができる。
[5]の発明では、ベッドの荷重検出方法において、荷重検出器として、上記[1]〜[4]のいずれかの発明に係る荷重検出器を用いることにより、滑り止め部材の影響による荷重の検出精度の低下を防止することができる。
[6]の発明では、ベッドの在床状況検出装置において、荷重検出器として、上記[1]〜[4]のいずれかの発明に係る荷重検出器が用いられているので、荷重検出器について上記[1]〜[4]のいずれかの発明の効果を奏する。さらに、滑り止め部材の影響による荷重の検出精度の低下を防止されるので、在床状況の検出精度の低下についても防止できる。
[7]の発明では、ベッドの在床状況検出方法において、荷重検出器として、上記[1]〜[4]のいずれかの発明に係る荷重検出器を用いることにより、滑り止め部材の影響による在床状況の検出精度の低下を防止することができる。
次に、本発明の一実施形態について図面を参照して以下に説明する。
図1において、(1)は、本発明の一実施形態に係るベッドの荷重検出器、(10)は本発明の一実施形態に係るベッドの在床状況検出装置である。(20)はベッドである。
ベッド(20)は、医療施設(例:病院)、介護施設(看護施設を含む。以下同じ。)、高齢者施設、一般家庭等で使用されるものであり、その寝床部(21)は平面視四角形状(詳述すると長方形状)に形成されている。そして、このベッド(20)は、病室、診察室、検査室、介護室、寝室等における床面等からなるベッド設置面(30)上に設置されるものである。
ここで本実施形態では、説明の便宜上、図1に示すように、ベッド(20)の寝床部(21)上に被験者(H)が仰向きで就寝する状態において、被験者(H)の頭側をベッド(20)の前側、被験者(H)の足側をベッド(20)の後側、被験者(H)の左側をベッド(20)の左側、及び被験者(H)の右側をベッド(20)の右側という。
ベッド(20)は、その寝床部(21)を所定の高さ位置に略水平状に支持する複数個の脚部として、前後左右の4個の脚部(22、22、22、22)を有している。これら4個の脚部(22、22、22、22)の下端部には、それぞれ、回転自在なベッド移動用キャスタ(22a)が設けられている。
このベッド(20)の寝床部(21)上には、被験者(H)として、病人、高齢者、被介護者(被看護者を含む)をはじめ、健康人、乳幼児等が、睡眠、休息、療養、診察、検査等のために仰向き姿勢等で在床する。
本実施形態のベッドの在床状況検出装置(10)は、図1に示すように、本実施形態の4個のベッドの荷重検出器(1、1、1、1)と、外部演算器(11)とを備えており、4個の荷重検出器(1、1、1、1)から出力されるベッド(20)の荷重に関する信号を用いて、被験者(H)の在床状況を検出するものである。
この在床状況検出装置(10)により検出される被験者(H)の在床状況としては、ベッド寝床部(21)上の被験者(H)の着床、離床、在床位置、体動の激しさ、寝返り、体動の種類、体動の頻度、在床姿勢等が挙げられる。
演算器(11)は、コンピュータ等からなり、4個の荷重検出器(1、1、1、1)から出力されるベッド(20)の荷重に関する信号に基づいて、被験者(H)の在床状況を演算するものである。詳述すると、この演算器(11)は、各荷重検出器(1)から出力されるベッド(20)の各脚部(22)に掛かる荷重に関する信号に基づいて、ベッド(20)の各脚部(22)に掛かる荷重を演算するとともに、この演算結果に基づいて被験者(H)の在床状況を更に演算するものである。
この演算器(11)は、通常、4個の荷重検出器(1、1、1、1)とは異なる場所に設置されるものであり、例えば、ナースセンターや監視室に設置されるものである。そして、この演算器(11)により演算された結果(即ち在床状況等)は、表示部(図示せず)にリアルタイムに表示される。
本実施形態のベッドの各荷重検出器(1)は、図2〜図4に示すように、ロードセル等からなる。詳述すると、荷重検出器(1)は、その動作を制御する制御部(図示せず)や動作電源(図示せず)などが、剛性を有する外装体(2)の内側に配置されたものである。
外装体(2)は、底板部、外側部等を有しており、例えば、アルミニウム(その合金を含む。)や鋼等の金属製である。
制御部としては、後述する載置部(3)の歪みを検出する歪みゲージ等の歪み検出センサ、該歪み検出センサからの出力信号(例:出力電圧)を増幅する増幅部、該増幅部により増幅された信号をアナログ信号からデジタル信号に変換するA/D変換部、通信部(例:無線通信部又は有線通信部)などが用いられる。本実施形態では、荷重検出器(1)からは、ベッド(20)の脚部(22)に掛かる荷重に関する信号として、制御部のA/D変換部により変換されたデジタル信号が通信部により演算器(11)に送られる。
また、荷重検出器(1)は、ベッド(20)の対応する脚部(22)が載置される載置部(3)を有している。この載置部(3)は、荷重検出器(1)(即ち外装体(2))の上面の略中央部(又は中央部)に設けられている。なお本実施形態では、上述したようにベッド(20)の各脚部(22)の下端部にキャスタ(22a)が設けられていることから、詳述すると荷重検出器(1)の載置部(3)上にはこのキャスタ(22a)が載置されることになる。
載置部(3)上にベッド(20)の脚部(22)のキャスタ(22a)が載置された状態において、載置部(3)上におけるキャスタ(22a)の載置位置が不慮にずれるのを防止するため、又は/及び、載置部(3)上におけるキャスタ(22a)の載置位置を決定するため、載置部(3)には、キャスタ(22a)の形状に対応して断面円弧状に窪んだ窪み部(3a)が設けられている。この窪み部(3a)内にキャスタ(22a)が嵌合されて載置部(3)上にベッド(20)の脚部(22)が載置される。
また、荷重検出器(1)(即ち外装体(2))のベッド設置面(30)との接床面(4)は、剛性を有する底板部の底面からなる。さらに、図2に示すように、この接床面(4)における、載置部(3)の窪み部(3a)の直下位置(P)を包囲する3箇所には、それぞれ、底面視長方形状の凹部(5)が設けられている。また、この接床面(4)における凹部(5)以外の面は、平坦状に形成されている。
さらに、3個(3箇所)の凹部(5)内には、それぞれ、ゴムシート片からなる弾性を有する滑り止め部材(7)が、図3に示すように接床面(4)よりも下側にはみ出した状態で配置されている。本実施形態では、滑り止め部材(7)は、凹部(5)の天面(5a)の略中央部(又は中央部)に接着剤等により固着されて凹部(5)内に配置されている。
滑り止め部材(7)は、天然ゴム、シリコーンゴム等のゴム製であり、底面視長方形状のゴムシート片からなる。
そして、荷重検出器(1)は、図3に示すように、ベッド設置面(30)上に設置された状態のもとで、載置部(3)上にベッド(20)の脚部(22)(詳述するとキャスタ(22a))が載置されていない場合には、接床面(4)が滑り止め部材(7)により支持されることによって該接床面(4)がベッド設置面(30)に対して上方に僅かに離間するように構成されている。この状態において、接床面(4)とベッド設置面(30)との間の隙間は、例えば0.2〜2mmの範囲内に設定されることが望ましい。ただし本発明では、この隙間は上記の範囲内であることに限定されるものではない。
さらに、荷重検出器(1)は、図4に示すように、ベッド設置面(30)上に設置された状態のもとで、載置部(3)上にベッド(20)の脚部(22)(詳述するとキャスタ(22a))が載置された場合には、滑り止め部材(7)がベッド(20)の脚部(22)からの荷重により凹部(5)の天面(5a)とベッド設置面(30)との間で上下方向に圧縮されてその厚さが薄くなる結果、接床面(4)がベッド設置面(30)に当接(詳述すると圧接)するように構成されている。
滑り止め部材(7)の大きさは、例えば、長さ10〜40mm(詳述すると28mm等)、幅5〜30mm(詳述すると8mm等)、厚さ0.5〜6mm(詳述すると2mm等)の範囲内に設定されていることが望ましい。
凹部(5)の大きさは、例えば、長さ12〜42mm(詳述すると30mm等)、幅7〜32mm(詳述すると10mm等)、深さ0.3〜4mm(詳述すると1.8mm等)の範囲内に設定されていることが望ましい。さらに、凹部(5)の大きさは、図4に示すように、滑り止め部材(7)が凹部(5)の天面(5a)とベッド設置面(30)との間で圧縮された状態において該滑り止め部材(7)全体を収容可能な大きさに設定されている。
ただし本発明では、滑り止め部材(7)や凹部(5)の大きさは上記の範囲内であることに限定されるものではない。
次に、上記荷重検出器(1)を用いたベッドの荷重検出方法及び在床状況検出方法について、以下に説明する。
まず、4個の荷重検出器(1、1、1、1)をベッド設置面(30)上に、ベッド(20)の脚部(22)のピッチに対応する間隔をおいて設置する。
すると、図3に示すように、各荷重検出器(1)は、接床面(4)が滑り止め部材(7)により支持されることによって接床面(4)がベッド設置面(30)に対して上方に僅かに離間して配置される。したがって、この設置状態では、荷重検出器(1)は、3個の滑り止め部材(7、7、7)だけがベッド設置面(30)に当接しており、これら3個の滑り止め部材(7、7、7)だけによって荷重検出器(30)が支持されている。
次いで、ベッド(20)の各脚部(22)を対応する荷重検出器(1)の設置位置の近傍までベッド設置面(30)上を移動させたのち、図4に示すように、各荷重検出器(1)の載置部(3)の窪み部(3a)内に、ベッド(20)の対応する脚部(22)のキャスタ(22a)を嵌合させて、載置部(3)上にベッド(20)の脚部(22)を載置する。
すると、荷重検出器(1)は、滑り止め部材(7)がベッド(20)の脚部(22)からの荷重により凹部(5)の天面(5a)とベッド設置面(30)との間で上下方向に圧縮されてその厚さが薄くなる結果、接床面(4)がベッド設置面(30)に当接(詳述すると圧接)して配置される。このとき、滑り止め部材(7)全体は、上述したように、圧縮された状態で凹部(5)内に収容されている。
以上の操作により、ベッド(20)の設置作業が終了する。
次いで、ベッド(20)の寝床部(21)上に被験者(H)が在床し、ベッド(20)の各脚部(22)に掛かる荷重を対応する荷重検出器(1)により検出する。この検出において、荷重検出器(1)からは、上述したように、ベッド(20)の脚部(22)に掛かる荷重に関する信号として、制御部のA/D変換部により変換されたデジタル信号が通信部により演算器(11)に送られる。演算器(11)では、各荷重検出器(1)から出力されるベッド(20)の各脚部(22)に掛かる荷重に関する信号に基づいて、ベッド(20)の各脚部(22)に掛かる荷重を演算するとともに、この演算結果に基づいて被験者(H)の在床状況を更に演算する。そして、この演算器(11)による演算結果(即ち在床状況等)は、表示部にリアルタイムに表示される。
而して、本実施形態のベッドの荷重検出器(1)は次の利点がある。
すなわち、この荷重検出器(1)は、ベッド設置面(30)上に設置された状態のもとで、荷重検出器(1)の載置部(3)上にベッド(20)の脚部(22)が載置されていない場合には、荷重検出器(1)の接床面(4)が滑り止め部材(7)により支持されて接床面(4)がベッド設置面(30)に対して上方に離間するように構成されている。したがって、荷重検出器(1)の載置部(3)上にベッド(20)の脚部((22)(キャスタ(22a))を載置する際に、もし仮にベッド(20)の脚部(22)(キャスタ(22a))が荷重検出器(1)にその側方からぶつかった場合であっても、ベッド設置面(30)上における荷重検出器(1)の滑りを滑り止め部材(7)によって防止することができる。そのため、ベッド(20)の脚部(22)の荷重検出器載置部(3)上への載置作業を容易に行うことができる。
さらに、この荷重検出器(1)は、載置部(3)上にベッド(20)の脚部(22)が載置された場合には、滑り防止部材(7)がベッド(20)の脚部(22)からの荷重により凹部(5)の天面(5a)とベッド設置面(30)との間で圧縮されて接床面(4)がベッド設置面(30)に当接するように構成されている。したがって、滑り止め部材(7)の影響による荷重の検出精度の低下を防止することができる。さらに、ベッド(20)の脚部(22)からの荷重による滑り止め部材(7)のベッド設置面(30)への押付け力が軽減されるので、滑り止め部材(7)がゴム製である場合であっても、滑り止め部材(7)のベッド設置面(30)への貼り付きを抑制することができる。そのため、荷重検出器(1)をベッド設置面(30)から容易に取り外すことができる。
さらに、荷重検出器(1)の接床面(4)における、載置部(3)の直下位置(P)を包囲する3箇所に、それぞれ凹部(5)が設けられるとともに、3個の凹部(5、5、5)内に、それぞれ滑り止め部材(7)が配置されている。したがって、荷重検出器(1)の載置部(3)上にベッド(20)の脚部(22)を載置した状態において、荷重検出器(1)の安定性が向上する。
さらに、凹部(5)の大きさは、滑り止め部材(7)が凹部(5)の天面(5a)とベッド設置面(30)との間で圧縮された状態において滑り止め部材(7)全体を収容可能な大きさに設定されている。したがって、滑り止め部材(7)が圧縮された場合に該滑り止め部材(7)が凹部(5)内に確実に収容されるようになる。その結果、荷重検出器(1)の載置部(3)上にベッド(20)の脚部(22)が載置された場合において、荷重検出器(1)の接床面(4)をベッド設置面(30)に確実に当接させることができる。
さらに、滑り止め部材(7)はゴム製であるから安価に入手することができる。そのため、ベッドの荷重検出器(1)の製造コストを引き下げることができる。
また、本実施形態のベッドの荷重検出方法では、荷重検出器として本実施形態の荷重検出器(1)が用いられているので、滑り止め部材(7)の影響による荷重の検出精度の低下を防止することができる。
また、本実施形態のベッドの在床状況検出装置(10)では、荷重検出器として本実施形態の荷重検出器(1)が用いられている。したがって、荷重検出器(1)について上述した効果を奏する。さらに、滑り止め部材(7)の影響による荷重の検出精度の低下が防止されるので、滑り止め部材(7)の影響による在床状況の検出精度の低下についても防止することができる。
また、本実施形態のベッドの在床状況検出方法では、荷重検出器として本実施形態の荷重検出器(1)が用いられている。したがって、滑り止め部材(7)の影響による在床状況の検出精度の低下を防止することができる。
以上で本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に示したものに限定されるものではなく、様々に設定変更可能である。
例えば、本発明では、ベッド(20)の各脚部(22)にはキャスタ(22a)は設けられていなくても良いし、各脚部(22)がキャスタ(22a)からなるものであっても良い。
また、本発明では、凹部(5)の個数は3個であることに限定されるものではない。例えば、接床面(4)における、載置部(3)の直下位置(P)を包囲する4箇所や5箇所以上に、それぞれ凹部(5)が設けられるとともに、各凹部(5)内に滑り止め部材(7)が配置されていても良い。
本発明は、例えば、医療機関、介護施設、一般家庭等で使用され、ベッドの寝床部上に被験者が在床した状態において、ベッドの脚部に掛かる荷重を検出するベッドの荷重検出器、並びに、前記荷重検出器を用いたベッドの荷重検出方法、ベッドの在床状況検出装置、及びベッドの在床状況検出方法に利用可能である。
本発明の一実施形態のベッドの荷重検出器を使用状態で示す概略図である。 同荷重検出器の底面図である。 同荷重検出器の載置部上にベッドの脚部を載置していない状態を示す一部切欠き側面図である。 同荷重検出器の載置部上にベッドの脚部を載置した状態を示す一部切欠き側面図である。
符号の説明
1…ベッドの荷重検出器
3…載置部
4…接床面
5…凹部
5a…天面
7…滑り止め部材
10…ベッドの在床状況検出装置
11…演算器
20…ベッド
21…寝床部
22…脚部
22a…キャスタ
30…ベッド設置面
H…被験者

Claims (7)

  1. 外装体(2)と、ベッド(20)の脚部(22)が載置される載置部(3)と、弾性を有する滑り止め部材(7)と、を有する、ベッドの荷重検出器(1)であって、
    前記荷重検出器(1)は、前記荷重検出器(1)が設置されるベッド設置面(30)上に前記荷重検出器(1)が設置された状態で前記載置部(3)上にベッドの脚部(22)が載置されてベッドの脚部(22)に掛かる荷重を検出するものであり、
    前記外装体(2)の底面からなる接床面(4)に設けられた凹部(5)内に、前記滑り止め部材(7)が前記接床面(4)よりも下側にはみ出した状態で配置されており、
    前記荷重検出器(1)がベッド設置面(30)上に設置された状態のもとで、
    前記載置部(3)上にベッドの脚部(22)が載置されていない場合には、前記接床面(4)が前記滑り止め部材(7)により支持されて前記接床面(4)がベッド設置面(30)に対して上方に離間する一方、
    前記載置部(3)上にベッドの脚部(22)が載置された場合には、前記滑り止め部材(7)がベッドの脚部(22)からの荷重により前記凹部(5)の天面(5a)とベッド設置面(30)との間で圧縮されて前記接床面(4)がベッド設置面(30)に当接するように構成されていることを特徴とするベッドの荷重検出器。
  2. 前記接床面(4)における、前記載置部(3)の直下位置(P)を包囲する3箇所以上に、それぞれ前記凹部(5)が設けられるとともに、
    前記各凹部(5)内に前記滑り止め部材(7)が配置されている請求項1記載のベッドの荷重検出器。
  3. 前記凹部(5)の大きさは、前記滑り止め部材(7)が前記凹部(5)の天面(5a)とベッド設置面(30)との間で圧縮された状態において滑り止め部材(7)全体を収容可能な大きさに設定されている請求項1又は2記載のベッドの荷重検出器。
  4. 前記滑り止め部材(7)はゴム製である請求項1〜3のいずれか1項記載のベッドの荷重検出器。
  5. ベッド(20)の脚部(22)が載置される載置部(3)を有する荷重検出器(1)、荷重検出器(1)が設置されるベッド設置面(30)上に設置し、
    次いで、前記荷重検出器(1)前記載置部(3)上にベッドの脚部(22)を載置して、ベッドの脚部(22)に掛かる荷重を前記荷重検出器(1)により検出するベッドの荷重検出方法において、
    前記荷重検出器(1)として、請求項1〜4のいずれか1項記載のベッドの荷重検出器(1)を用いることを特徴とするベッドの荷重検出方法。
  6. 複数個の脚部(22)を有するベッド(20)の前記各脚部(22)が載置される載置部(3)を有する複数個の荷重検出器(1)を備え、
    前記荷重検出器(1)は、前記荷重検出器(1)が設置されるベッド設置面(30)上に前記荷重検出器(1)が設置された状態で前記載置部(3)上にベッドの脚部(22)が載置されてベッドの脚部(22)に掛かる荷重を検出するものであり、
    前記複数個の荷重検出器(1)から出力されるベッド(20)の荷重に関する信号を用いて、被験者(H)の在床状況を検出するベッドの在床状況検出装置(10)において、
    前記荷重検出器(1)として、請求項1〜4のいずれか1項記載のベッドの荷重検出器(1)が用いられていることを特徴とするベッドの在床状況検出装置。
  7. 複数個の脚部(22)を有するベッド(20)の前記各脚部(22)が載置される載置部(3)を有する複数個の荷重検出器(1)を用い、
    前記荷重検出器(1)は、前記荷重検出器(1)が設置されるベッド設置面(30)上に前記荷重検出器(1)が設置された状態で前記載置部(3)上にベッドの脚部(22)が載置されてベッドの脚部(22)に掛かる荷重を検出するものであり、
    前記複数個の荷重検出器(1)をベッド設置面(30)上に設置し、
    次いで、前記各荷重検出器(1)前記載置部(3)上にベッドの脚部(22)を載置し、前記複数個の荷重検出器(1)から出力されるベッド(20)の荷重に関する信号を用いて、被験者(H)の在床状況を検出するベッドの在床状況検出方法において、
    前記荷重検出器(1)として、請求項1〜4のいずれか1項記載のベッドの荷重検出器(1)を用いることを特徴とするベッドの在床状況検出方法。
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