JP2016087206A - マッサージシステム - Google Patents
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Abstract
【課題】人体の所定部分を模擬したモデルを用いなくても、施術者の被術者への押圧力等のマッサージ情報を報知することができるマッサージシステムを提供する。
【解決手段】マッサージシステム30は、マッサージ施術時に被術者40が載るベッド20の頭側右部、頭側左部、足側右部及び足側左部に掛かる荷重を検出する荷重検出手段1と、荷重検出手段1により検出された荷重値に基づいてマッサージ施術者の被術者40への押圧力をマッサージ情報の少なくとも一部として算出する押圧力演算手段と、マッサージ情報を報知するマッサージ情報報知手段と、を具備している。
【選択図】図1
【解決手段】マッサージシステム30は、マッサージ施術時に被術者40が載るベッド20の頭側右部、頭側左部、足側右部及び足側左部に掛かる荷重を検出する荷重検出手段1と、荷重検出手段1により検出された荷重値に基づいてマッサージ施術者の被術者40への押圧力をマッサージ情報の少なくとも一部として算出する押圧力演算手段と、マッサージ情報を報知するマッサージ情報報知手段と、を具備している。
【選択図】図1
Description
本発明はマッサージシステムに関する。
マッサージを受ける人(被術者)は、なるべく上手なマッサージ師(施術者)により即ち優れた手技を有するマッサージ師によりマッサージを受けたいと思うのが普通である。
特開2008−83624号公報(特許文献1)は、マッサージの手技を定量的に評価することを課題としたマッサージ手技評価システムを開示している。この評価システムは、人体の所定部位(頭部等)を模擬したモデル内に圧力センサを組込み、圧力センサにより測定された押圧力を用いてマッサージの手技について定量的に評価を行うように構成されている。
しかし上述の評価システムでは、人体の所定部分を模擬したモデルを用いるので、モデルの製作に時間や費用が掛かっていた。
また一般に、マッサージの手技を客観的に評価するためには、施術者等は、施術者の被術者への押圧力等のマッサージ情報を知る必要がある。
さらに、熟練したマッサージ師(熟練した施術者)が生徒等の他人にマッサージの高度な手技を教示するためには、マッサージの手技を教える施術者や教わる他人は、施術者の被術者への押圧力等のマッサージ情報を知ることが望ましい。
本発明は、上述した技術背景に鑑みてなされたもので、その目的は、人体の所定部分を模擬したモデルを用いなくても施術者の被術者への押圧力等のマッサージ情報を報知することができるマッサージシステムを提供することにある。
本発明は以下の手段を提供する。
[1] マッサージ施術時に被術者が載るベッドの頭側右部、頭側左部、足側右部及び足側左部に掛かる荷重を検出する荷重検出手段と、
前記荷重検出手段により検出された荷重値に基づいてマッサージ施術者の前記被術者への押圧力をマッサージ情報の少なくとも一部として算出する押圧力演算手段と、
前記マッサージ情報を報知するマッサージ情報報知手段と、を具備している、マッサージシステム。
前記荷重検出手段により検出された荷重値に基づいてマッサージ施術者の前記被術者への押圧力をマッサージ情報の少なくとも一部として算出する押圧力演算手段と、
前記マッサージ情報を報知するマッサージ情報報知手段と、を具備している、マッサージシステム。
[2] 基準となるマッサージ情報を記憶する基準マッサージ情報記憶手段と、
前記押圧力を前記基準マッサージ情報に含まれた押圧力と比較し前記マッサージ情報を評価する第1評価手段と、
前記第1評価手段の評価結果を報知する第1評価結果報知手段と、を具備している前項1記載のマッサージシステム。
前記押圧力を前記基準マッサージ情報に含まれた押圧力と比較し前記マッサージ情報を評価する第1評価手段と、
前記第1評価手段の評価結果を報知する第1評価結果報知手段と、を具備している前項1記載のマッサージシステム。
[3] 前記荷重検出手段により検出された荷重値に基づいて前記施術者による前記ベッドの被押圧位置を前記マッサージ情報の一部として算出する被押圧位置演算手段を具備している前項1又は2記載のマッサージシステム。
[4] 前記荷重検出手段により検出された荷重値に基づいて前記ベッド上の前記被術者の重心位置を前記マッサージ情報の一部として算出する重心位置演算手段と、
前記被押圧位置と前記重心位置とに基づいて前記施術者による前記被術者の被押圧部位を前記マッサージ情報の一部として推定する被押圧部位推定手段と、を具備している前項3記載のマッサージシステム。
前記被押圧位置と前記重心位置とに基づいて前記施術者による前記被術者の被押圧部位を前記マッサージ情報の一部として推定する被押圧部位推定手段と、を具備している前項3記載のマッサージシステム。
[5] 前記被術者の身体寸法を被術者に関する情報の少なくとも一部として記憶する被術者情報記憶手段を具備しており、
前記被押圧部位推定手段は、前記重心位置と前記被押圧位置と前記被術者の身体寸法とに基づいて前記被押圧部位を推定する前項4記載のマッサージシステム。
前記被押圧部位推定手段は、前記重心位置と前記被押圧位置と前記被術者の身体寸法とに基づいて前記被押圧部位を推定する前項4記載のマッサージシステム。
[6] 基準となるマッサージ情報を記憶する基準マッサージ情報記憶手段と、
前記被押圧部位を前記基準マッサージ情報に含まれた被押圧部位と比較し前記マッサージ情報を評価する第2評価手段と、
前記第2評価手段の評価結果を報知する第2評価結果報知手段と、を具備している前項4又は5記載のマッサージシステム。
前記被押圧部位を前記基準マッサージ情報に含まれた被押圧部位と比較し前記マッサージ情報を評価する第2評価手段と、
前記第2評価手段の評価結果を報知する第2評価結果報知手段と、を具備している前項4又は5記載のマッサージシステム。
[7] 前記荷重検出手段により検出された荷重値に基づいて前記施術者の前記被術者への押圧サイクルを前記マッサージ情報の一部として算出する押圧サイクル演算手段を具備している前項1〜6のいずれかに記載のマッサージシステム。
[8] 基準となるマッサージ情報を記憶する基準マッサージ情報記憶手段と、
前記押圧サイクルを前記基準マッサージ情報に含まれた押圧サイクルと比較し前記マッサージ情報を評価する第3評価手段と、
前記第3評価手段の評価結果を報知する第3評価結果報知手段と、を具備している前項7記載のマッサージシステム。
前記押圧サイクルを前記基準マッサージ情報に含まれた押圧サイクルと比較し前記マッサージ情報を評価する第3評価手段と、
前記第3評価手段の評価結果を報知する第3評価結果報知手段と、を具備している前項7記載のマッサージシステム。
[9] 前記被術者の反応情報を前記マッサージ情報の一部として入力する入力手段を具備している前項1〜8のいずれかに記載のマッサージシステム。
本発明は以下の効果を奏する。
前項[1]のマッサージシステムでは、施術者の被術者への押圧力は、ベッドの所定部位に掛かる荷重を荷重検出手段により検出した荷重値に基づいて押圧力演算手段により算出される。そのため、人体の所定部分を模擬したモデルを用いないで押圧力の算出を行うことができる。さらに、算出された押圧力を含むマッサージ情報はマッサージ情報報知手段により施術者等に対して報知することができる。
もとより、一般に被術者がマッサージを受ける場合、被術者はベッド上に載ってマッサージを受けるのが通常であるから、前項[1]のマッサージステムのベッドとして、例えば従来からマッサージの施術時に使用しているベッドをそのまま使用することも可能である。これにより、マッサージシステムの製作費用の削減を図ることができる。
前項[2]では、マッサージ情報としての押圧力を第1評価手段により客観的に評価することができる。
前項[3]では、被押圧位置演算手段により施術者によるベッドの被押圧位置が算出される。ここで、施術時には被術者はベッド上に寝た姿勢(即ちベッド上に身体を横たえた姿勢)になっているのが普通であるが、このときのベッド上に対する被術者の寝位置は、被術者に大きくは依存しない。したがって、施術者によるベッドの被押圧位置が分かれば、施術者による被術者の被押圧部位を推定することができる。これにより、被術者の被押圧部位を客観的に評価することができる。
前項[4]では、被押圧部位推定手段は、被押圧位置だけではなく更にベッド上の被術者の重心位置にも基づいて施術者による被術者の被押圧部位を推定するので、被術者の被押圧部位の推定精度を高めることができる。
前項[5]では、被押圧部位推定手段は、被押圧位置と重心位置とだけではなく更に被術者の身体寸法にも基づいて施術者による被術者の被押圧部位を推定するので、被術者の被押圧部位の推定精度を更に高めることができる。
前項[6]では、マッサージ情報としての被術者の被押圧部位を第2評価手段により評価することができる。
前項[7]では、マッサージ情報として押圧サイクルもマッサージ情報報知手段により報知することができる。
前項[8]では、押圧サイクルを第3評価手段により評価することができる。
前項[9]では、マッサージ情報として被術者の反応情報もマッサージ情報報知手段により報知することができる。
次に、本発明の一実施形態について図面を参照して以下に説明する。
本発明の一実施形態に係るマッサージシステム30は、図1に示すように、荷重検出手段1、制御器2などを具備している。
被術者40は、マッサージの施術時にベッド20上に載って所定の姿勢として主に仰向け(又はうつ伏せ)に寝た姿勢になり、マッサージ師としての施術者(図示せず)によりマッサージを受ける。
ベッド20としては、例えば、従来からマッサージ店などにおいて施術時に使用しているベッドをそのまま使用可能であり、図2に示すように、ベッド20の平面視形状は略長方形状である。
なお本実施形態では、図2に示すように、説明の便宜上、ベッド20上に被術者40が仰向けに寝た姿勢において、被術者40の右側、左側、頭側及び足側を、それぞれベッド20の右側、左側、頭側及び足側と定義する。
ベッド20は、ベッド20をベッド設置面としての床面22に対して所定の高さ位置に略水平に支持する4つの脚部として、頭側右脚部21a、頭側左脚部21b、足側右脚部21c及び足側左脚部21dを有している。
荷重検出手段1は、ベッド20の下端と床面22との間に配置されるとともにベッド20の頭側右部、頭側左部、足側右部及び足側左部に掛かる荷重を所定の検出周期毎に検出するものであり、詳述すると、ベッド20の頭側右部、頭側左部、足側右部及び足側左部のそれぞれの下端としての各脚部21a〜21dの下端と床面22との間に1つずつ配置された合計4つの荷重検出センサ1a〜1dを有している。なお、所定の検出周期は限定されるものではないが、特に0.01〜2sの範囲内に設定されるのが望ましく、具体的には例えば0.5s又は1sに設定される。
各荷重検出センサ1a〜1dは、公知のロードセル式のものであり、また特開2006−302266号公報、特開2007−167492号公報、特開2008−12202号公報などに開示されたものを使用可能である。各荷重検出センサ1a〜1dはその上面に荷重受け面が設けられており、当該荷重受け面上にベッド20の対応する脚部の下端が載置されることにより、ベッド20の対応する部位に掛かる荷重を検出しうるように構成されている。
これらの荷重検出センサ1a〜1dにおいて、ベッド20の頭側右脚部21aの下端と床面22との間に配置された荷重検出センサ1a(これを「第1荷重検出センサ1a」という)は、ベッド20の頭側右部として特にベッド20の頭側右端部に掛かる荷重を検出するものである。ベッド20の頭側左脚部21bの下端と床面22との間に配置された荷重検出センサ1b(これを「第2荷重検出センサ1b」という)は、ベッド20の頭側左部として特にベッド20の頭側左端部に掛かる荷重を検出するものである。ベッド20の足側右脚部21cの下端と床面22との間に配置された荷重検出センサ1c(これを「第3荷重検出センサ1c」という)は、ベッド20の足側右部として特にベッド20の足側右端部に掛かる荷重を検出するものである。ベッド20の足側左脚部21dの下端と床面22との間に配置された荷重検出センサ1d(これを「第4荷重検出センサ1d」という)は、ベッド20の足側左部として特にベッド20の足側左端部に掛かる荷重を検出するものである。
これらの荷重検出センサ1a〜1dを上述のようにベッド20の4つの脚部21a〜21dの下端と床面22との間に配置させる方法としては、これらの荷重検出センサ1a〜1dを床面22上にベッド20の4つの脚部21a〜21dの間隔に対応して互いに離間して配置しておき、各荷重検出センサ1a〜1dの荷重受け面上にベッド20の対応する脚部の下端を載置する。こうすることにより、これらの荷重検出センサ1a〜1dの配置作業を容易に行うことができるし、従来からマッサージ店などにおいて施術時に使用しているベッドをそのまま使用することができる。
荷重検出手段1(各荷重検出センサ1a〜1d)により検出された荷重値は、上述の検出周期毎に荷重検出手段1から制御器2に有線又は無線で所定の通信網(例:LAN、インターネット)を介して又は介さないで送信されるようにシステム30が構成されている。そのため、荷重検出手段1は、荷重検出手段1により検出された荷重値を送信する送信手段(図示せず)を備えている。なお本実施形態では、荷重検出手段1から制御器2への荷重値の送信は、無線で行われる。
制御器2は、CPU、RAM、ROM、記憶媒体(例:SSD、HDD、SDメモリカード)、タッチパネルディスプレイ、通信モジュール等を有するコンピュータ(例えばタブレット型コンピュータ又はスマートフォン)からなるものであり、図3に示すように、演算手段3、評価手段4、記憶手段5、報知手段6、時刻計測手段7、受信手段8、入力手段9などを備えている。これらの手段3〜9はバス10に接続されている。コンピュータには、マッサージ情報の報知、評価等の本システム30の動作に必要な所定の演算、判定、記憶、制御等を実行するためのプログラムが予めインストールされている。
演算手段3は、風袋処理手段3a、押圧力演算手段3b、被押圧位置演算手段3c、重心位置演算手段3d、被押圧部位推定手段3e、押圧サイクル演算手段3fなどを備えている。これらの説明は後述する。
評価手段4は、第1〜第3評価手段4a〜4cなどを備えている。これらの説明は後述する。
記憶手段5は、マッサージ情報記憶手段5a、ベッド重量記憶手段5b、ベッド寸法記憶手段5c、被術者情報記憶手段5d、基準マッサージ情報記憶手段5e、評価結果記憶手段5fなどを備えている。
報知手段6は、マッサージ情報報知手段としてのマッサージ情報表示手段6a、第1〜第3評価結果報知手段としての第1〜第3評価結果表示手段6b〜6dなどを備えている。
時刻計測手段7は、荷重検出手段1による荷重値の検出時刻を計測するものである。
受信手段8は、荷重検出手段1から送信される荷重値を受信するものである。
各演算手段3a〜3fについて簡単に説明すると次のとおである。
風袋処理手段3aは、荷重検出手段1により検出された荷重値に対してベッド20の重量Aを風袋値として風袋処理を行うものである。
押圧力演算手段3bは、荷重検出手段1により検出された荷重値に基づいてマッサージ施術時における施術者の被術者40への押圧力Pを荷重検出手段1の検出周期毎にマッサージ情報の少なくとも一部として算出するものである。
被押圧位置演算手段3cは、荷重検出手段1により検出された荷重値に基づいて施術者によるベッド20の被押圧位置E(EX,EY)をマッサージ情報の一部として算出するものである。
重心位置演算手段3dは、荷重検出手段1により検出された荷重値に基づいてベッド20上の被術者40の重心位置G(GX,GY)をマッサージ情報の一部として算出するものである。
被押圧部位推定手段3eは、被押圧位置演算手段3cにより算出されたベッド20の被押圧位置E(EX,EY)と、重心位置演算手段3dにより算出された被術者40の重心位置G(GX,GY)と、被術者情報記憶手段5dに記憶された被術者40の身体寸法とに基づいて、施術者による被術者40の被押圧部位をマッサージ情報の一部として推定するものである。
押圧サイクル演算手段3fは、荷重検出手段1により検出された荷重値に基づいて施術者の被術者40への押圧サイクルをマッサージ情報の一部として算出するものである。
これらの演算手段3a〜3fによる算出は、荷重検出手段1による荷重値の検出時刻毎に行われる。
各記憶手段5a〜5fについて簡単に説明すると次のとおりである。
マッサージ情報記憶手段5aは所定のマッサージ情報を記憶するものである。
ベッド重量記憶手段5bはベッド20の重量Aを記憶するものである。
ベッド寸法記憶手段5cには、ベッド20の寸法(例:ベッド20の長さ方向の脚部間隔、ベッド20の幅方向の脚部間隔)が予め記憶されている。
被術者情報記憶手段5dには、被術者40の氏名、生年月日、性別、身体寸法(例:身長)、体重などが被術者40に付されたIDと関連付けられて被術者40に関する情報として予め記憶されている。
基準マッサージ情報記憶手段5eには、評価の基準となるマッサージ情報(以下「基準マッサージ情報」という)が被術者40のIDと関連付けられて予め記憶されている。
評価結果記憶手段5fは第1〜第3評価手段4a〜4cの評価結果を記憶するものである。
各評価手段4a〜4cについて簡単に説明すると次のとおである。
第1評価手段4aは、押圧力演算手段3bにより算出された押圧力Pを基準マッサージ情報記憶手段5eに記憶された基準マッサージ情報に含まれた押圧力と比較し、マッサージ情報として特に押圧力Pについて評価するものである。
第2評価手段4bは、被押圧部位推定手段3eにより推定された被術者40の被押圧部位を基準マッサージ情報記憶手段5eに記憶された基準マッサージ情報に含まれた被術者40の被押圧部位と比較し、マッサージ情報として特に被術者40の被押圧部位について評価するものである。
第3評価手段4cは、押圧サイクル演算手段3fにより算出された押圧サイクルを基準マッサージ情報記憶手段5eに記憶された基準マッサージ情報に含まれた押圧サイクルと比較し、マッサージ情報として特に押圧サイクルについて評価するものである。
報知手段6において、マッサージ情報表示手段6aは、マッサージ情報を報知対象者に対して報知するためにマッサージ情報を表示するものであり、タッチパネルディスプレイなどからなる。
第1評価結果表示手段6bは、第1評価手段4aの評価結果を報知対象者に対して報知するために評価結果を表示するものである。第2評価結果表示手段6cは、第2評価手段4bの評価結果を報知対象者に対して報知するために評価結果を表示するものである。第3評価結果表示手段6dは、第3評価手段4cの評価結果を報知対象者に対して報知するために評価結果を表示するものである。本実施形態では、マッサージ情報表示手段6aと第1〜第3評価結果表示手段6b〜6dは、互いに兼用されておりタッチパネルディスプレイからなる。
なお本実施形態では、報知対象者は施術者とする。
入力手段9は、所定の情報(被術者40のID、被術者40の反応情報)及び所定の指示をシステム30に入力するためのものであり、タッチパネルディスプレイ、マイクを用いた音声入力器などからなる。
次に、図7〜10を参照して演算手段3による演算対象の具体的な算出方法について以下に詳細に説明する。
ここで図7において、O(0,0)は、ベッド20上の被術者40の重心位置G(GX,GY)を定めるX−Y直交座標の原点を示しており、ベッド20の中心位置に設定されている。また、X軸方向はベッド20の長さ方向に設定されるとともに、X軸の正方向(+方向)が原点Oからベッド20の頭側の方向に設定されている。Y軸方向はベッド20の幅方向(即ちベッド20の左右方向)に設定されるとともに、Y軸の正方向(+方向)が原点Oからベッド20の右側の方向に設定されている。「BX」はベッド20の長さ方向の脚部間隔、「BY」はベッド20の幅方向の脚部間隔をそれぞれ示しており、「BX」及び「BY」は予めベッド寸法記憶手段5cに記憶されている。X軸の原点はベッド20の長さ方向の脚部間の中心位置に設定され、Y軸の原点はベッド20の幅方向の脚部間の中心位置に設定されている。本実施形態では、BX=2000mm、BY=800mmである。
図7に示すように、ベッド20上に被術者40が載っていないとき、第1〜第4荷重検出センサ1a〜1dにより検出された荷重値W1〜W4がそれぞれベッド20の重量Aの成分値A1〜A4として、及び、これらの荷重値W1〜W4を合計した総荷重値W(=W1+W2+W3+W4)がベッド20の重量A(=A1+A2+A3+A4)としてベッド重量記憶手段5bに記憶される。本実施形態では、ベッド重量記憶手段5bに記憶されるベッド20の重量Aは135kgfである。
風袋処理手段3aは、図8に示すように、ベッド20上に被術者40が載っていないとき、第1〜第4荷重検出センサ1a〜1dにより検出された荷重値W1〜W4に対して、ベッド重量記憶手段5bに記憶されたベッド20の重量Aの成分値A1〜A4を風袋値として風袋処理を行う。すなわちこの風袋処理では、第1〜第4荷重検出センサ1a〜1dにより検出された荷重値W1〜W4からベッド重量記憶手段5bに記憶されたベッド20の重量Aの成分値A1〜A4がそれぞれ減算される。したがって、第1〜第4荷重検出センサ1a〜1dにより検出された風袋処理後の荷重値をそれぞれQ1〜Q4とすると、Q1〜Q4はそれぞれQ1=W1−A1、Q2=W2−A2、Q3=W3−A3、Q4=W4−A4で算出される。ここで、図8ではベッド20上に被術者40が載っていないので、Q1〜Q4はいずれも0kgfとなる。
なお、各荷重検出センサ1a〜1dによる荷重値W1〜W4の検出時刻は、時刻計測手段7により計測される。
図9に示すように、被術者40がマッサージを受けるためにベッド20上に被術者40が載ってベッド20の長さ方向(即ちX軸方向)に沿って寝た姿勢になった場合では、このときの風袋処理後の荷重値Q1〜Q4がそれぞれ被術者40の最新の体重Cの成分値C1〜C4として、及び、このときの風袋処理後の荷重値Q1〜Q4を合計した総荷重値Q(=Q1+Q2+Q3+Q4)が被術者40の最新の体重C(=C1+C2+C3+C4)として被術者情報記憶手段5dに記憶されるか、あるいは、被術者情報記憶手段5dに被術者40の体重Cが予め記憶されている場合には、被術者情報記憶手段5dに記憶された被術者40の体重データに被術者40の最新の体重Cが上書き記憶される。本実施形態では、被術者情報記憶手段5dに記憶(又は上書き記憶)される被術者40の最新の体重Cは70kgfである。
重心位置演算手段3dは、図9に示すようにベッド20上に被術者40が寝た姿勢のときの風袋処理後の荷重値Q1〜Q4に基づいて、ベッド20上の被術者40の重心位置G(GX,GY)をマッサージ情報の一部として算出し、例えば次式(1X)及び(1Y)に従って算出する。
GX=(Q1+Q2−Q3−Q4)×(1/Q)×(BX/2) …式(1X)
GY=(Q1+Q3−Q2−Q4)×(1/Q)×(BY/2) …式(1Y)。
GY=(Q1+Q3−Q2−Q4)×(1/Q)×(BY/2) …式(1Y)。
ただし、上述したように「BX」、「BY」及び「Q」の意味は次のとおりである。
BX:ベッドの長さ方向(即ちX軸方向)の脚部間隔
BY:ベッドの幅方向(即ちY軸方向)の脚部間隔
Q=Q1+Q2+Q3+Q4。
BY:ベッドの幅方向(即ちY軸方向)の脚部間隔
Q=Q1+Q2+Q3+Q4。
本実施形態では、重心位置演算手段3dにより算出されるベッド20上の被術者40の重心位置G(GX,GY)は、X座標GXが29mm、Y座標GYが46mmである。図9中の黒丸印は、ベッド20上の被術者40の重心位置Gを示している。
押圧力演算手段3bは、図10に示すように、ベッド20上に寝た姿勢の被術者40に対して施術者がマッサージを施術しているときの風袋処理後の荷重値Q1〜Q4に基づいて施術者の被術者40への押圧力Pをマッサージ情報の一部として算出する。その具体的な算出方法は次のとおりである。
ベッド20上に寝た姿勢の被術者40に対してマッサージを施術している状態では、このときの風袋処理後の荷重値Q1〜Q4は、ベッド重量記憶手段5bに記憶された被術者40の体重Cの成分値C1〜C4に施術者の被術者40への押圧力Pの成分値P1〜P4をそれぞれ加算した値となっており、すなわち、Q1=C1+P1、Q2=C2+P2、Q3=C3+P3、Q4=C4+P4となっている。したがって、押圧力Pの成分値P1〜P4は、P1=Q1−C1、P2=Q2−C2、P3=Q3−C3、P4=Q4−C4で算出されるとともに、押圧力Pは、P=P1+P2+P3+P4=(Q1−C1)+(Q2−C2)+(Q3−C3)+(Q4−C4)=Q1+Q2+Q3+Q4−(C1+C2+C3+C4)=Q−Cで算出される。本実施形態では、押圧力演算手段3bにより算出される押圧力Pは26kgfである。
被押圧位置演算手段3cは、ベッド20上に寝た姿勢の被術者40に対して施術者がマッサージを施術しているときの風袋処理後の荷重値Q1〜Q4又は押圧力Pの成分値P1〜P4に基づいて施術者によるベッド20の被押圧位置E(EX,EY)をマッサージ情報の一部として算出し、例えば次式(2X)及び(2Y)により算出する。
EX=(P1+P2−P3−P4)×(1/P)×(BX/2) …式(2X)
EY=(P1+P3−P2−P4)×(1/P)×(BY/2) …式(2Y)。
EY=(P1+P3−P2−P4)×(1/P)×(BY/2) …式(2Y)。
ただし、上述したように「P」の意味は次のとおりである。
P=P1+P2+P3+P4。
本実施形態では、被押圧位置演算手段3cにより算出されるベッド20の被押圧位置E(EX、EY)は、X座標EXが77mm、Y座標EYが62mmである。
被押圧部位推定手段3eは、被押圧位置演算手段3cにより算出されたベッド20の被押圧位置E(EX,EY)と、重心位置演算手段3dにより算出されたベッド20上の被術者40の重心位置G(GX,GY)と、被術者情報記憶手段5dに記憶された被術者40の身体寸法としての身長とに基づいて、施術者による被術者40の被押圧部位をマッサージ情報の一部として推定する。図10中の星印(★印)は、施術者による被術者40の被押圧部位を示している。
被押圧部位推定手段3eによる被術者40の被押圧部位の推定は例えば次のように行われる。
すなわち、ベッド20上の被術者40の重心位置G(GX,GY)を基準位置とし当該重心位置G(GX,GY)に対する寝姿勢の被術者40の各部位の相対的な座標BG(BXG,BYG)を、被術者40の身長Hと対応させて所定の記憶部(図示せず)に予め記憶しておく。そして、被押圧部位推定手段3eは、ベッド20上の被術者40の重心位置G(GX,GY)に対するベッド20の相対的な被押圧位置EG(EXG,EYG)を算出し、当該相対的な被押圧位置EG(EXG,EYG)に対応する被術者40の部位を、被術者40の被押圧部位として推定する。
押圧サイクル演算手段3fは、ベッド20上に寝た姿勢の被術者40に対して施術者がマッサージを施術しているときの風袋処理後の荷重値Q1〜Q4又は押圧力Pの成分値P1〜4に基づいて、施術者の被術者40への押圧サイクルをマッサージ情報の一部として算出する。
次に、本実施形態のマッサージシステム30の動作及びその操作方法について本システム30がマッサージ店で利用される場合で図4及び5を参照して以下に説明する。
図4に示すように、マッサージを受けたい客である被術者40がマッサージ店に来ると(ステップS20)、その店員であるマッサージ施術者が被術者40のIDを入力手段9によりシステム30に入力する(ステップS30)。この入力は、タッチパネルディスプレイへのタッチ操作により行われる。そして、施術者が風袋処理の開始指示を入力手段9によりシステム30に入力する(ステップS31)。この指示は、タッチパネルディスプレイへのタッチ操作により行われる。
入力手段9から被術者40のIDがシステム30に入力されるとともに、風袋処理の開始指示がシステム30に入力されると、システム30は、第1〜第4荷重検出センサ1a〜1dにより検出された荷重値W1〜W4をそれぞれベッド20の重量Aの成分値A1〜A4として、及び、これらの荷重値W1〜W4を合計した総荷重値Wをベッド20の重量Aとして、ベッド重量記憶手段5bに記憶する。そして、第1〜第4荷重検出センサ1a〜1dにより検出された荷重値W1〜W4に対して、ベッド重量記憶手段5bに記憶されたベッド20の重量Aの成分値A1〜A4を風袋値として風袋処理手段3aにより風袋処理を行う(ステップS2)。この際に行われる風袋処理手段3aによる風袋処理方法は上述したとおりである。そして、システム30がスタンバイ状態になる(ステップS3)。
被術者40がベッド20上に載って寝た姿勢になったか、又は、ベッド20上に既に寝た姿勢であった被術者40の寝位置や寝姿勢が変わった場合(ステップS21)、そのことを施術者が確認し、施術者が被術者40の体重Cの算出とベッド20上の被術者40の重心位置Gの算出の開始を入力手段9によりシステム30に指示する(ステップS32)。この指示は、タッチパネルディスプレイへのタッチ操作により行われる。
入力手段9からシステム30に被術者40の体重Cの算出とベッド20上の被術者40の重心位置G(GX,GY)の算出について開始の指示を入力されると、システム30は、そのときの風袋処理後の荷重値Q1〜Q4をそれぞれ被術者40の最新の体重Cの成分値C1〜C4として、及び、そのときの風袋処理後の荷重値Q1〜Q4を合計した総荷重値Qを被術者40の最新の体重Cとして被術者情報記憶手段5dに記憶(又は上書き記憶)するとともに、ベッド20上の被術者40の重心位置G(GX,GY)を重心位置演算手段3dにより算出する(ステップS4)。この際に行われる重心位置演算手段3dによる被術者40の重心位置G(GX,GY)の算出方法は上述したとおりである。
次いで、施術者は、施術者の被術者40への押し動作と施術者による被術者40の被押圧部位の予定部位とを入力手段9によりシステム30に入力する(ステップS33)。この入力は、タッチパネルディスプレイへのタッチ操作により行われる。
すると、システム30は、基準マッサージ情報記憶手段5eに記憶された基準マッサージ情報として、ステップS30で入力された被術者40のIDに対応する被術者40の前回のマッサージ情報Daをマッサージ情報表示手段6aに表示する(ステップS5)。なお本実施形態では、前回のマッサージ情報Daは、熟練した施術者により被術者40に対してマッサージを施術した場合のマッサージ情報とする。
施術者は、マッサージ情報表示手段6aに表示された前回のマッサージ情報Daを見てこれを把握し、その後、マッサージの施術の開始をシステム30に入力手段9により指示する(ステップS34)。この指示は、タッチパネルディスプレイへのタッチ操作により行われる。そして、施術者は被術者40に対してマッサージの施術を開始する。これにより、被術者40は施術者によりマッサージを受ける(ステップS22)。この施術の際において、被術者40が前回と同様のマッサージを希望する場合には、施術者は、現在(今回)のマッサージ情報Raが前回のマッサージ情報Daと同じようになるよう被術者40に対してマッサージを施術する。
システム30は、現在のマッサージ情報Raとして、施術者の被術者40への押圧力P、施術者によるベッド20の被押圧位置E、施術者による被術者40の被押圧部位、及び、施術者の被術者40への押圧サイクルを、それぞれ押圧力演算手段3b、被押圧位置演算手段3c、被押圧部位推定手段3e及び押圧サイクル演算手段3fにより、荷重検出手段1による荷重値の検出周期毎に算出(推定)する。
さらに、検出周期毎に、荷重検出手段1による荷重値の検出時刻と、風袋処理後の荷重値Q1〜Q4と、押圧力P(その成分値P1〜P4を含む)と、被押圧位置Eと、被押圧部位と、押圧サイクルと、ステップS4で算出された重心位置Gと、後述するステップS8で入力される被術者40の反応情報となどを関連付けてマッサージ情報記憶手段5aに現在のマッサージ情報Raとして記憶するとともに、マッサージ情報記憶手段5aに記憶された現在のマッサージ情報Raをマッサージ情報表示手段6aに表示する(ステップS6)。
図11は、ステップS6において、マッサージ情報記憶手段5aに記憶される現在のマッサージ情報Raの一部(検出時刻、ベッド20上の被術者40の重心位置G(GX,GY)、押圧力Pの成分値P1〜P4、被術者40の反応情報)を表形式にして示している。だたし図11では、荷重検出手段1による荷重値の検出周期は1sである。図12は、図11に示した図(表)における検出時刻と押圧力Pの成分値P1〜P4とをグラフ化した図である。システム30は、図11に示した図(表)や図12に示した図を現在のマッサージ情報Ra又はその一部としてマッサージ情報表示手段6aに表示することも可能である。
そして、システム30は、現在のマッサージ情報Raと前回のマッサージ情報Daとを第1〜第3評価手段4a〜4cにより比較する(ステップS7)。
施術者は、マッサージ情報表示手段6aに表示されたマッサージ情報を見て、現在のマッサージ情報Ra(押圧力、被押圧部位、押圧サイクル等)を確認する。さらに、施術者は、被術者40に対して被術者40の反応情報を予め定められたキーワード(例:気持ちいいか、痛いか、弱いか、強すぎるか)を使って質問する。被術者40はその質問に対して回答をする(ステップS23)。すると、施術者は、その回答を予め定められたキーワード(例:気持ちいい、痛い、弱い、強すぎる、無回答)を使って入力手段9によりシステム30に入力する(ステップS35)。この入力は、例えばマイクを用いた音声入力により行われる。図11に示した図(表)中の「反応情報」欄において、「○」は「気持ちいい」、「△」は「弱い」、「−」は「無回答」を意味している。
そして、システム30は、入力手段9から入力された反応情報を現在のマッサージ情報Raの一部としてマッサージ情報記憶手段5aに上述したように記憶する。そして、現在のマッサージ情報Raを第1〜第3評価手段4a〜4cにより判定(評価)し(ステップS9)、それらの評価結果を第1〜第3評価結果表示手段6b〜6dに表示する(ステップS10)。さらに、それらの評価結果を評価結果記憶手段5fに記憶する。第1〜第3評価手段4a〜4cによる判定(評価)方法の詳細については後述する。そして、ステップS7へ戻る。
マッサージを終了する場合には、施術者はシステム30に終了の指示を入力手段9により入力する(ステップS36)。この入力は、タッチパネルディスプレイへのタッチ操作により行われる。これにより、システム30の動作が終了する(ステップS11)。
次に、第1〜第3評価手段4a〜4cによる現在のマッサージ情報Raの判定(評価)方法について図5及び6を参照して以下に詳細に説明する。
図5において、上述したようにステップS5では、基準マッサージ情報として被術者40の前回のマッサージ情報Daをマッサージ情報表示手段6aに表示する。なお、前回のマッサージ情報Daは、前回の施術の際の荷重値の検出時刻、風袋処理後の荷重値Q1〜Q4、押圧力P(その成分値P1〜P4を含む)、被押圧位置E、被押圧部位、押圧サイクル、重心位置G、被術者40の反応情報などを関連付けて含んでいる。
ステップS41では、現在の押圧力Pを押圧力演算手段3bにより算出する。ステップS51では、現在の被押圧部位を被押圧部位推定手段3eにより算出(推定)する。ステップS61では、現在の押圧サイクルを押圧サイクル演算手段3fにより算出する。
ステップS42では、現在の押圧力Pと前回の押圧力とを第1評価手段4aにより比較する。ステップS52では、現在の被押圧部位と前回の被押圧部位とを第2評価手段4bにより比較する。ステップS62では、現在の押圧サイクルと前回の押圧サイクルとを第3評価手段4cにより比較する。
ステップS43では、所定の記憶部に予め記憶された図6に示したマッサージ情報の評価点数表に従って、第1評価手段4aにより、現在の押圧力Pと前回の押圧力との比較判定結果として両者間のズレに対応する点数を算出する。ステップS53では、上記の点数表に従って、第2評価手段4bにより、現在の被押圧部位と前回の被押圧部位との比較判定結果として両者間のズレに対応する点数を算出する。ステップS63では、上記の点数表に従って、第3評価手段4cにより、現在の押圧サイクルと前回の押圧サイクルとの比較判定結果として両者間のズレに対応する点数を算出する。
なお図5では示していないが、本発明では、被術者40の反応情報についても、上記の点数表に従って、所定の評価手段により、現在の反応情報と前回の反応情報とを比較しその比較判定結果として両者間のズレに対応する点数を算出することも可能である。
ステップS44では、現在の押圧力Pと前回の押圧力間の差分(ズレ)及びその点数と、差分を小さくする指示とを第1評価結果表示手段6bに表示する。ステップS54では、現在の被押圧部位と前回の被押圧部位間の差分(ズレ)及びその点数と、差分を小さくする指示とを第2評価結果表示手段6cに表示する。ステップS64では、現在の押圧サイクルと前回の押圧サイクル間の差分(ズレ)及びその点数と、差分を小さくする指示とを第3評価結果表示手段6dに表示する。
そして、ステップS44、S54及びS64が終了したら、上述したステップS8へ進む。
図13〜15は、第1〜第3評価結果表示手段6b〜6dに表示されるマッサージ情報と第1〜第3評価結果とについての幾つかの表示例を示す図(画面)である。なお、上述したように、マッサージ情報表示手段6aと第1〜第3評価結果表示手段6b〜6dは互いに兼用されておりタッチパネルディスプレイからなる。
各図(画面)において、上部に表示されたベッドの平面図61と検出時刻vs.押圧力Pのグラフ62は、前回のマッサージ情報Daを示しており、下部に表示されたベッドの平面図66と検出時刻vs.押圧力Pのグラフ67は、現在のマッサージ情報Raを示している。各ベッドの平面図61、66中の星印(★印)は、施術者による被術者40の被押圧部位を示している。下部のグラフ67において、細線が前回のマッサージ情報Daにおける検出時刻vs.押圧力Pのグラフを示しており、太線が現在のマッサージ情報Raにおける検出時刻vs.押圧力Pのグラフを示している。
「51」の箇所には被術者40のID、「52」の箇所には被術者40の氏名、「53」の箇所には被術者40の身体寸法としての身長、「54」の箇所には被術者40の体重(又は最新の体重)がそれぞれ表示される。
「55」の箇所には、施術者の被術者40への押し動作と施術者による被術者40の被押圧部位とが表示され、「押す動作」とは施術者の被術者40への押し動作を意味し、「箇所」とは施術者による被術者40の被押圧部位を意味している。図13中における「55」の箇所の表示内容において、「腰押し」とは押し動作が腰を押す動作であることを意味し、「腰」とは被術者40の被押圧部位が腰であることを意味している。図14及び15中における「55」の箇所の表示内容についてもこれと同じである。
「56」の箇所には、第1〜第3評価手段4a〜4cの評価結果として算出された少なくとも一つの点数又はこれらの合計点数が表示される。
「57」の箇所には、第1〜第3評価手段4a〜4cの評価結果の一部が表示される。
すなわち、図13中における「57」の箇所の表示内容において、「押圧力:+10%増ししなさい」とは、第1評価手段4aの評価結果として現在の押圧力Pと前回の押圧力間の差分(ズレ)が大きく、差分を小さくするために現在の押圧力Pを10%増加しなさいという指示を意味している。「押し位置:OK」とは、第2評価手段4bの評価結果として現在の被押圧部位と前回の被押圧部位間の差分が非常に小さく、したがって現在の被押圧部位が適当(OK)であることを意味している。「押しサイクル:OK」とは、第3評価手段4cの評価結果として現在の押圧サイクルと前回の押圧サイクル間の差分が非常に小さく、したがって現在の押圧サイクルが適当(OK)であることを意味している。
図14中における「57」の箇所の表示内容において、「押圧力:OK」とは、第1評価手段4aの評価結果として現在の押圧力Pと前回の押圧力間の差分が非常に小さく、したがって現在の押圧力Pが適当(OK)であることを意味している。「押し位置:10cm足側に移動」とは、第2評価手段4bの評価結果として現在の被押圧部位と前回の被押圧部位間の差分が大きく、差分を小さくするために現在の被押圧部位を10cm足側に移動しなさいという指示を意味している。「押しサイクル:OK」とは、第3評価手段4cの評価結果として現在の押圧サイクルと前回の押圧サイクル間の差分が非常に小さく、したがって現在の押圧サイクルが適当(OK)であることを意味している。
図15中における「57」の箇所の表示内容において、「押圧力:OK」とは、第1評価手段4aの評価結果として現在の押圧力Pと前回の押圧力間の差分が非常に小さく、したがって現在の押圧力Pが適当(OK)であることを意味している。「押し位置:OK」とは、第2評価手段4bの評価結果として現在の被押圧部位と前回の被押圧部位間の差分が非常に小さく、したがって現在の被押圧部位が適当(OK)であることを意味している。「押しサイクル:早くしてください」とは、第3評価手段4cの評価結果として現在の押圧サイクルと前回の押圧サイクル間の差分が大きく、差分を小さくするために現在の押圧サイクルを早くしなさいという指示を意味している。
本実施形態のシステム30によれば、施術者の被術者40への押圧力Pは、ベッド20の所定部位に掛かる荷重を荷重検出手段1により検出した荷重値(詳述すると風袋処理後の荷重値Q1〜Q4)に基づいて押圧力演算手段3bにより算出される。そのため、人体の所定部分を模擬したモデルを用いないで押圧力Pの算出を行うことができる。さらに、算出された押圧力Pを含むマッサージ情報は、マッサージ情報表示手段6a(マッサージ情報報知手段)により施術者等に対して報知することができる。そのため、マッサージ情報として施術者を客観的に知ることができる。
もとより、一般に被術者40がマッサージを受ける場合、被術者40はベッド20上に載ってマッサージを受けるのが通常であるから、本システム30のベッド20として、例えば従来から施術時に使用しているベッドをそのまま使用することも可能である。これにより、マッサージシステム30の製作費用の削減を図ることができる。
さらに、マッサージ情報としての押圧力Pを第1評価手段4aにより客観的に評価することができる。
さらに、被押圧位置演算手段3cにより施術者によるベッド20の被押圧位置E(EX,EY)が算出される。ここで、施術時には被術者40はベッド20上に寝た姿勢になっているのが普通であるが、ベッド20上に対する被術者40の寝位置は、被術者40に大きくは依存しない。したがって、ベッド20の被押圧位置E(EX,EY)が分かれば、施術者による被術者40の被押圧部位を推定することができる。そのため、マッサージ情報としての被術者40の被押圧部位を客観的に評価することができる。
さらに、被押圧部位推定手段3eは、被押圧位置E(EX,EY)とベッド20上の被術者40の重心位置G(GX,GY)と被術者40の身長とに基づいて被術者40の被押圧部位を推定するので、被術者40の被押圧部位の推定精度を更に高めることができる。
さらに、マッサージ情報としての被術者40の被押圧部位を第2評価手段4bにより評価することができる。
さらに、マッサージ情報として押圧サイクルもマッサージ情報表示手段6aにより表示することができる。
さらに、押圧サイクルを第3評価手段4cにより評価することができる。
さらに、マッサージ情報として被術者40の反応情報もマッサージ情報表示手段6aにより表示することができる。
以上で本発明の一実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を変更しない範囲内で様々に変更可能である。以下に本発明の幾つかの変形例を示す。
本発明に係るマッサージシステムは、熟練したマッサージ師が有する高度なマッサージの手技を全国各地の生徒に教示・指導するために、そのマッサージ情報を基準マッサージ情報としてインターネットを介して生徒が所持する端末機器(例:タブレット型コンピュータ、スマートフォン)等に送信し報知(表示)する構成を採用することも可能である。この場合によれば、生徒が被術者に対してマッサージを施術して得られるマッサージ情報を基準マッサージ情報と比較することで、マッサージ情報を評価することができる。
また、本発明に係るマッサージシステムは、全国展開しているマッサージ店において被術者が特定の店舗でマッサージを受けて得られたマッサージ情報をインターネット等の通信網を介してその他の店舗でも取得できるように構成することも可能である。この場合によれば、被術者が特定の店舗でマッサージを受けて得られたマッサージ情報と同じようにその他の店舗でも同被術者に対してマッサージを施術することができる。
また、本発明に係るマッサージシステムは、複数の被術者を世代別や性別等に区分するとともに反応情報を加味したマッサージ情報を収集してデータベースを生成し、このデータベースに基づいて被術者の世代や性別等に対応したマッサージの標準コースを作成する構成を採用しても良い。
また、本発明に係るマッサージシステムは、基準マッサージ情報における施術者による被術者の被押圧部位が光(例:レーザポインタから発したレーザ光)等のマークで被術者の身体上に示されるように構成することも可能である。この場合によれば、施術者は、現在の被押圧部位と基準マッサージ情報の被押圧部位との間のズレ(差分)を被術者の身体上で視覚により知ることができ、そのため現在の被押圧部位を基準マッサージ情報の被押圧部位に容易に合致させることができる。
また、本発明に係るマッサージシステムは、そのベッドとして、従来からマッサージの施術時に使用しているベッドをそのまま使用することが本システムの製作費用の削減を図り得る点で特に望ましいが、本発明に係るマッサージシステムは必ずしもこれに限定されるものではない。例えば、ベッドの頭側右部、頭側左部、足側右部及び足側左部に掛かる荷重を検出する荷重検出手段がベッドに組み込まれていても良い。
本発明はマッサージシステムに利用可能である。
1:荷重検出手段
2:制御器
3:演算手段
3b:押圧力演算手段
3c:被押圧位置演算手段
3d:重心位置演算手段
3e:被押圧部位推定手段
3f:押圧サイクル演算手段
4:評価手段
4a〜4c:第1〜第3評価手段
5:記憶手段
5a:マッサージ情報記憶手段
5e:基準マッサージ情報記憶手段
6:報知手段
6a:マッサージ情報表示手段
6b〜6d:第1〜第3評価結果表示手段
20:ベッド
30:マッサージシステム
40:被術者
2:制御器
3:演算手段
3b:押圧力演算手段
3c:被押圧位置演算手段
3d:重心位置演算手段
3e:被押圧部位推定手段
3f:押圧サイクル演算手段
4:評価手段
4a〜4c:第1〜第3評価手段
5:記憶手段
5a:マッサージ情報記憶手段
5e:基準マッサージ情報記憶手段
6:報知手段
6a:マッサージ情報表示手段
6b〜6d:第1〜第3評価結果表示手段
20:ベッド
30:マッサージシステム
40:被術者
Claims (9)
- マッサージ施術時に被術者が載るベッドの頭側右部、頭側左部、足側右部及び足側左部に掛かる荷重を検出する荷重検出手段と、
前記荷重検出手段により検出された荷重値に基づいてマッサージ施術者の前記被術者への押圧力をマッサージ情報の少なくとも一部として算出する押圧力演算手段と、
前記マッサージ情報を報知するマッサージ情報報知手段と、を具備している、マッサージシステム。 - 基準となるマッサージ情報を記憶する基準マッサージ情報記憶手段と、
前記押圧力を前記基準マッサージ情報に含まれた押圧力と比較し前記マッサージ情報を評価する第1評価手段と、
前記第1評価手段の評価結果を報知する第1評価結果報知手段と、を具備している請求項1記載のマッサージシステム。 - 前記荷重検出手段により検出された荷重値に基づいて前記施術者による前記ベッドの被押圧位置を前記マッサージ情報の一部として算出する被押圧位置演算手段を具備している請求項1又は2記載のマッサージシステム。
- 前記荷重検出手段により検出された荷重値に基づいて前記ベッド上の前記被術者の重心位置を前記マッサージ情報の一部として算出する重心位置演算手段と、
前記被押圧位置と前記重心位置とに基づいて前記施術者による前記被術者の被押圧部位を前記マッサージ情報の一部として推定する被押圧部位推定手段と、を具備している請求項3記載のマッサージシステム。 - 前記被術者の身体寸法を被術者に関する情報の少なくとも一部として記憶する被術者情報記憶手段を具備しており、
前記被押圧部位推定手段は、前記重心位置と前記被押圧位置と前記被術者の身体寸法とに基づいて前記被押圧部位を推定する請求項4記載のマッサージシステム。 - 基準となるマッサージ情報を記憶する基準マッサージ情報記憶手段と、
前記被押圧部位を前記基準マッサージ情報に含まれた被押圧部位と比較し前記マッサージ情報を評価する第2評価手段と、
前記第2評価手段の評価結果を報知する第2評価結果報知手段と、を具備している請求項4又は5記載のマッサージシステム。 - 前記荷重検出手段により検出された荷重値に基づいて前記施術者の前記被術者への押圧サイクルを前記マッサージ情報の一部として算出する押圧サイクル演算手段を具備している請求項1〜6のいずれかに記載のマッサージシステム。
- 基準となるマッサージ情報を記憶する基準マッサージ情報記憶手段と、
前記押圧サイクルを前記基準マッサージ情報に含まれた押圧サイクルと比較し前記マッサージ情報を評価する第3評価手段と、
前記第3評価手段の評価結果を報知する第3評価結果報知手段と、を具備している請求項7記載のマッサージシステム。 - 前記被術者の反応情報を前記マッサージ情報の一部として入力する入力手段を具備している請求項1〜8のいずれかに記載のマッサージシステム。
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