JP2014140640A - 重心動揺計、重心動揺評価方法、個人認証装置および個人認証方法 - Google Patents
重心動揺計、重心動揺評価方法、個人認証装置および個人認証方法 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】測定時間の短縮及び被験者への負担を軽減することができる重心動揺計及び重心動揺評価方法を提供する。
【解決手段】被験者が乗る載台、載台上にかかる荷重を検出する荷重検出部、時間を計測する時間計測部、荷重検出部が検出した荷重及び時間計測部が計測した時間データに基づき重心軌跡データを算出する演算部、被験者の重心動揺を評価する生体評価部、を備え、演算部は、被験者が載台上に一方の足を乗せることを完了した時点(Tb)を判定する判定部、載台上に一方の足を乗せた状態の被験者が他方の足を地面から離した時点(Tc)を判定する判定部、を有し、生体評価部は、重心軌跡データ、単位時間あたりの荷重の変動データ、時間データの少なくとも1つに基づき、時点(Tb)から時点(Tc)までの間の被験者の前記重心動揺を評価する。
【選択図】図2
【解決手段】被験者が乗る載台、載台上にかかる荷重を検出する荷重検出部、時間を計測する時間計測部、荷重検出部が検出した荷重及び時間計測部が計測した時間データに基づき重心軌跡データを算出する演算部、被験者の重心動揺を評価する生体評価部、を備え、演算部は、被験者が載台上に一方の足を乗せることを完了した時点(Tb)を判定する判定部、載台上に一方の足を乗せた状態の被験者が他方の足を地面から離した時点(Tc)を判定する判定部、を有し、生体評価部は、重心軌跡データ、単位時間あたりの荷重の変動データ、時間データの少なくとも1つに基づき、時点(Tb)から時点(Tc)までの間の被験者の前記重心動揺を評価する。
【選択図】図2
Description
本発明は、被測定者の測定装置への乗り方を測定することで、重心動揺を評価することが可能な重心動揺計、重心動揺評価方法、および、被験者に対する認証を行うことが可能な個人認証装置、個人認証方法に関する。
従来の被験者(使用者)の重心動揺を測定し、平衡障害の病態を評価する方法として、例えば特許文献1に記載の平衡障害評価方法が開示されている。この平衡障害評価方法においては、被検体の重心位置を算出し、この重心位置を予め設定されたX−Y座標上の位置に変換して重心位置の時間の経過に伴う軌跡を求め、この軌跡の総軌跡長を算出するとともに、当該軌跡によって形成された軌跡図形の最外周線の内側の面積を算出し、前記総軌跡長をL、軌跡図形の最外周線の内側の面積をDとして、L/D値を算出し、この値によって前記被検体の平衡障害の病態を評価する方法が開示されている。この重心動揺計は、被験者が検出板(載台)上で静止姿勢を維持した後、検出を開始する。
しかしながら、特許文献1によれば、例えば、被験者が高齢者であったり、病態を有する場合には、検出板上で静止するまでに時間がかかったり、静止すること事態が困難であったりするために、測定開始までの時間が長引いてしまうことがある。このように、測定開始までの時間が長いと、被験者には測定自体が負担となってしまっていた。
そこで、本発明は、被験者が測定装置に乗り始めた状態から、両足を検出板上に乗せて安定する時点までの過程について、経過時間に対応させて荷重及び重心を測定することによって、測定時間の短縮及び被験者への負担を軽減することができる重心動揺計、重心動揺評価方法、個人認証装置および個人認証方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の重心動揺計は、被験者が乗る載台と、前記載台上にかかる荷重を少なくとも3点で検出する荷重検出部と、時間を計測する時間計測部と、前記荷重検出部が検出した前記荷重及び前記時間計測部が計測した時間データに基づいて重心軌跡データを算出する演算部と、前記被験者の重心動揺を評価する生体評価部と、を備え、前記演算部は、前記被験者が前記載台上に一方の足を乗せることを完了した時点(Tb)を判定する判定部、及び、前記載台上に前記一方の足を乗せた状態の前記被験者が他方の足を地面から離した時点(Tc)を判定する判定部、を有し、前記生体評価部は、前記重心軌跡データ、単位時間あたりの前記荷重の変動データ、及び、前記時間データのうちの少なくとも1つに基づいて、前記被験者が前記載台上に一方の足を乗せることを完了した時点(Tb)から前記載台上に前記一方の足を乗せた状態の前記被験者が他方の足を地面から離した時点(Tc)までの間における前記被験者の前記重心動揺を評価することを特徴とする。
また、本発明の重心動揺計において、前記演算部は、前記被験者が前記載台上に両足を乗せることを完了した時点(Td)を判定する判定部と、前記被験者が前記載台上で安定して静止立位となった時点(Te)を判定する判定部と、を備え、前記生体評価部は、前記重心軌跡データ、単位時間あたりの前記荷重の変動データ、及び、前記時間データのうちの少なくとも1つに基づいて、前記被験者が前記載台上に両足を乗せることを完了した時点(Td)から前記被験者が前記載台上で安定して静止立位となった時点(Te)までの間における前記被験者の前記重心動揺を評価することを特徴とする。
また、本発明の重心動揺計において、前記生体評価部は、前記被験者が前記載台上に一方の足を乗せることを完了した時点(Tb)から前記載台上に前記一方の足を乗せた状態の前記被験者が他方の足を地面から離した時点(Tc)までの間に取得された前記重心軌跡データ、単位時間あたりの前記荷重の変動データ、及び、前記時間データのうちの少なくとも1つに基づいて、前記被験者の動的バランスに関する前記重心動揺を評価し、前記被験者が前記載台上に両足を乗せることを完了した時点(Td)から前記被験者が前記載台上で安定して静止立位となった時点(Te)までの間に取得された前記重心軌跡データ、単位時間あたりの前記荷重の変動データ、及び、前記時間データのうちの少なくとも1つに基づいて、前記被験者の静的バランスに関する前記重心動揺を評価することを特徴とする。
また、本発明の重心動揺計において、前記生体評価部は、前記被験者が前記載台上に一方の足を乗せることを完了した時点(Tb)から前記載台上に前記一方の足を乗せた状態の前記被験者が他方の足を地面から離した時点(Tc)までの間、及び、前記被験者が前記載台上に両足を乗せることを完了した時点(Td)から前記被験者が前記載台上で安定して静止立位となった時点(Te)までの間、の前記重心動揺の各評価に基づいて総合的評価をすることを特徴とする。
また、本発明の重心動揺計は、被験者が乗る載台と、前記載台上にかかる荷重を少なくとも3点で検出する荷重検出部と、時間を計測する時間計測部と、前記荷重検出部が検出した前記荷重及び前記時間計測部が計測した時間データに基づいて重心軌跡データを算出する演算部と、前記被験者の重心動揺を評価する生体評価部と、を備え、前記演算部は、前記被験者が前記載台上に一方の足を接触し始めた時点(Ta)を判定する判定部、前記被験者が前記載台上に一方の足を乗せることを完了した時点(Tb)を判定する判定部、及び、前記載台上に前記一方の足を乗せた状態の前記被験者が他方の足を地面から離した時点(Tc)を判定する判定部、を有し、前記生体評価部は、前記重心軌跡データ、単位時間あたりの前記荷重の変動データ、及び、前記時間データのうちの少なくとも1つに基づいて、前記被験者が前記載台上に一方の足を接触し始めた時点(Ta)から前記被験者が前記載台上に一方の足を乗せることを完了した時点(Tb)までの間、及び、前記被験者が前記載台上に一方の足を乗せることを完了した時点(Tb)から前記載台上に前記一方の足を乗せた状態の前記被験者が他方の足を地面から離した時点(Tc)までの間における、前記被験者の前記重心動揺を評価することを特徴とする。
また、本発明の重心動揺計において、前記生体評価部は、前記被験者が前記載台上に一方の足を接触し始めた時点(Ta)から前記被験者が前記載台上に一方の足を乗せることを完了した時点(Tb)までの間、及び、前記被験者が前記載台上に一方の足を乗せることを完了した時点(Tb)から前記載台上に前記一方の足を乗せた状態の前記被験者が他方の足を地面から離した時点(Tc)までの間、の前記重心動揺の各評価に基づいて総合的評価をすることを特徴とする。
また、本発明の重心動揺計は、被験者が乗る載台と、前記載台上にかかる荷重を少なくとも3点で検出する荷重検出部と、時間を計測する時間計測部と、前記荷重検出部が検出した前記荷重及び前記時間計測部が計測した時間データに基づいて重心軌跡データを算出する演算部と、前記被験者の重心動揺を評価する生体評価部と、を備え、前記演算部は、前記被験者が前記載台上に一方の足を乗せることを完了した時点(Tb)を判定する判定部、前記載台上に前記一方の足を乗せた状態の前記被験者が他方の足を地面から離した時点(Tc)を判定する判定部、及び、前記被験者が前記載台上に両足を乗せることを完了した時点(Td)を判定する判定部、を有し、前記生体評価部は、前記重心軌跡データ、単位時間あたりの前記荷重の変動データ、及び、前記時間データのうちの少なくとも1つに基づいて、前記被験者が前記載台上に一方の足を乗せることを完了した時点(Tb)から前記載台上に前記一方の足を乗せた状態の前記被験者が他方の足を地面から離した時点(Tc)までの間、及び、前記載台上に前記一方の足を乗せた状態の前記被験者が他方の足を地面から離した時点(Tc)から前記被験者が前記載台上に両足を乗せることを完了した時点(Td)までの間における、前記被験者の前記重心動揺を評価することを特徴とする。
また、本発明の重心動揺計において、前記生体評価部は、前記被験者が前記載台上に一方の足を乗せることを完了した時点(Tb)から前記載台上に前記一方の足を乗せた状態の前記被験者が他方の足を地面から離した時点(Tc)までの間、及び、前記載台上に前記一方の足を乗せた状態の前記被験者が他方の足を地面から離した時点(Tc)から前記被験者が前記載台上に両足を乗せることを完了した時点(Td)までの間、の前記重心動揺の各評価に基づいて総合的評価をすることを特徴とする。
また、本発明の重心動揺計は、被験者が乗る載台と、前記載台上にかかる荷重を少なくとも3点で検出する荷重検出部と、時間を計測する時間計測部と、前記荷重検出部が検出した前記荷重及び前記時間計測部が計測した時間データに基づいて重心軌跡データを算出する演算部と、前記被験者の重心動揺を評価する生体評価部と、を備え、前記演算部は、前記被験者が前記載台上に一方の足を接触し始めた時点(Ta)を判定する判定部、前記被験者が前記載台上に一方の足を乗せることを完了した時点(Tb)を判定する判定部、前記載台上に前記一方の足を乗せた状態の前記被験者が他方の足を地面から離した時点(Tc)を判定する判定部、前記被験者が前記載台上に両足を乗せることを完了した時点(Td)を判定する判定部、及び、前記被験者が前記載台上で安定して静止立位となった時点(Te)を判定する判定部、を有し、前記生体評価部は、前記重心軌跡データ、単位時間あたりの前記荷重の変動データ、及び、前記時間データのうちの少なくとも1つに基づいて、前記被験者が前記載台上に一方の足を接触し始めた時点(Ta)から前記被験者が前記載台上に一方の足を乗せることを完了した時点(Tb)までの間、前記被験者が前記載台上に一方の足を乗せることを完了した時点(Tb)から前記載台上に前記一方の足を乗せた状態の前記被験者が他方の足を地面から離した時点(Tc)までの間、前記載台上に前記一方の足を乗せた状態の前記被験者が他方の足を地面から離した時点(Tc)から前記被験者が前記載台上に両足を乗せることを完了した時点(Td)までの間、及び、前記被験者が前記載台上に両足を乗せることを完了した時点(Td)から前記被験者が前記載台上で安定して静止立位となった時点(Te)までの間における、前記被験者の前記重心動揺を評価することを特徴とする。
また、本発明の重心動揺計において、前記生体評価部は、前記被験者が前記載台上に一方の足を接触し始めた時点(Ta)から前記被験者が前記載台上に両足を乗せることを完了した時点(Td)までの間、に取得された前記重心軌跡データ、単位時間あたりの前記荷重の変動データ、及び、前記時間データのうちの少なくとも1つに基づいて、前記被験者の動的バランスに関する前記重心動揺を評価し、前記被験者が前記載台上に両足を乗せることを完了した時点(Td)から前記被験者が前記載台上で安定して静止立位となった時点(Te)までの間に取得された前記重心軌跡データ、単位時間あたりの前記荷重の変動データ、及び、前記時間データのうちの少なくとも1つに基づいて、前記被験者の静的バランスに関する前記重心動揺を評価することを特徴とする。
また、本発明の重心動揺計において、前記生体評価部は、前記被験者が前記載台上に一方の足を接触し始めた時点(Ta)から前記被験者が前記載台上に一方の足を乗せることを完了した時点(Tb)までの間、前記被験者が前記載台上に一方の足を乗せることを完了した時点(Tb)から前記載台上に前記一方の足を乗せた状態の前記被験者が他方の足を地面から離した時点(Tc)までの間、前記載台上に前記一方の足を乗せた状態の前記被験者が他方の足を地面から離した時点(Tc)から前記被験者が前記載台上に両足を乗せることを完了した時点(Td)までの間、及び、前記被験者が前記載台上に両足を乗せることを完了した時点(Td)から前記被験者が前記載台上で安定して静止立位となった時点(Te)までの間、の前記重心動揺の各評価に基づいて総合的評価をすることを特徴とする。
また、本発明の重心動揺計は、前記重心動揺計は、前記被験者が前記載台に対して所定距離の範囲内に入ったか否かを検出する近接検出部を更に備え、前記近接検出部が、前記被験者が前記載台に対して所定距離の範囲内に入ったことを検出した時に、前記荷重検出部による荷重の検出及び前記時間計測部による時間の計測を開始することを特徴とする。
また、本発明の重心動揺評価方法は、被験者が重心動揺計の載台上に一方の足を乗せることを完了した時点(Tb)を判定する判定工程bと、前記載台上に前記一方の足を乗せた状態の前記被験者が他方の足を地面から離した時点(Tc)を判定する判定工程cと、前記被験者が前記重心動揺計の前記載台上に一方の足を乗せることを完了した時点(Tb)から前記載台上に前記一方の足を乗せた状態の前記被験者が他方の足を地面から離した時点(Tc)までの間における、被験者の重心軌跡データ、単位時間あたりの荷重の変動データ、及び、時間データのうちの少なくとも1つに基づいて前記被験者の重心動揺を評価する生体評価工程と、を備えることを特徴とする。
また、本発明の一態様にかかる個人認証装置は、被験者が乗る載台と、載台上にかかる荷重を第1のデータとして出力する、3以上の荷重出力部と、少なくとも、被験者が載台上に足を接触した接触時点を判定する判定部と、接触時点における第1のデータ、および、接触時点における第1のデータに基づく第2のデータの少なくとも一方を使用して、被験者の動作の特徴を判断する判断部と、被験者の動作の特徴と、予め記憶された参照特徴とを比較することにより、被験者を認証する認証部とを備える。
また、本発明の一態様にかかる個人認証装置における個人認証方法は、3以上の荷重出力部が、載台上にかかる荷重を第1のデータとして出力する工程と、判定部が、少なくとも、被験者が載台上に足を接触した接触時点を判定する工程と、判断部が、接触時点における第1のデータ、および、接触時点における第1のデータに基づく第2のデータの少なくとも一方を使用して、被験者の動作の特徴を判断する工程と、認証部が、被験者の動作の特徴と、予め記憶された参照特徴とを比較することにより被験者を認証する工程とを有する。
また、本発明の一態様にかかる個人認証装置は、被験者が乗る載台と、載台上にかかる荷重を第1のデータとして出力する、3以上の荷重出力部と、時間を計測し、計測した時間を示す第2のデータを出力する時間計測部と、被験者の動作の区切りを判定する判定部と、動作毎における第1のデータおよび動作毎における第2のデータの少なくとも一方を使用して、認証用データを生成する制御部と、認証用データと、予め記憶された同種の参照用データとを比較することにより被験者を認証する認証部とを備える。
また、本発明の一態様にかかる個人認証装置における個人認証方法は、3以上の荷重出力部が、載台上にかかる荷重を第1のデータとして出力する工程と、時間計測部が、時間を計測し、計測した時間を示す第2のデータを出力する工程と、判定部が、被験者の動作の区切りを判定する工程と、制御部が、動作毎における第1のデータおよび動作毎における第2のデータの少なくとも一方を使用して、認証用データを生成する工程と、認証部が、認証用データと予め記憶された同種の参照用データとを比較することにより被験者を認証する工程とを有する。
また、本発明の一態様にかかる個人認証装置は、被験者が乗る載台と、載台上にかかる荷重を第1のデータとして出力する、3以上の荷重出力部と、時間を計測し、計測した時間を示す第2のデータを出力する時間計測部と、少なくとも被験者が載台上に足を接触した接触時点を含む被験者の動作の区切りを判定する判定部と、接触時点における第1のデータ、および、接触時点における第1のデータに基づく第3のデータの少なくとも一方を使用して、被験者の動作の特徴を判断する判断部と、動作毎における第1のデータおよび動作毎における第2のデータの少なくとも一方を使用して、認証用データを生成する制御部と、被験者の動作の特徴と予め記憶された参照特徴とを比較することにより被験者を認証する第1認証と、認証用データと予め記憶された同種の参照用データとを比較することにより被験者を認証する第2認証とを実行する認証部とを備える。
また、本発明の一態様にかかる個人認証装置における個人認証方法は、3以上の荷重出力部が、載台上にかかる荷重を第1のデータとして出力する工程と、時間計測部が、時間を計測し、計測した時間を示す第2のデータを出力する工程と、判定部が、少なくとも被験者が載台上に足を接触した接触時点を含む被験者の動作の区切りを判定する工程と、判断部が、接触時点における第1のデータ、および、接触時点における第1のデータに基づく第3のデータの少なくとも一方を使用して、被験者の動作の特徴を判断する工程と、制御部が、動作毎における第1のデータおよび動作毎における第2のデータの少なくとも一方を使用して、認証用データを生成する工程と、認証部が、被験者の動作の特徴と予め記憶された参照特徴とを比較することにより被験者を認証する第1認証と、認証用データを予め記憶された同種の参照用データと比較することにより被験者を認証する第2認証とを実行する工程とを有する。
本発明によると、被験者が重心動揺計の載台に乗る動作に基づいて重心動揺の評価を行い、両足を載台上に乗せて安定した時点では既に重心動揺の評価のための測定は終了させることができるため、載台上で静止してから後に重心動揺の評価のための測定を開始する従来の重心動揺計に比べて、直ちに測定を開始することができることから、測定時間を短縮でき、これにより被験者への負担を軽減することができる。
以下、本発明の複数の実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、説明は以下の順序で行う。
<1.第1の実施形態>
<2.第2の実施形態>
<3.第3の実施形態>
<4.第4の実施形態>
<5.変形例>
以下に説明する実施形態等は本発明の好適な具体例であり、本発明の内容がこれらの実施形態等に限定されるものではない。
<1.第1の実施形態>
<2.第2の実施形態>
<3.第3の実施形態>
<4.第4の実施形態>
<5.変形例>
以下に説明する実施形態等は本発明の好適な具体例であり、本発明の内容がこれらの実施形態等に限定されるものではない。
<1.第1の実施形態>
図1は、本発明の第1の実施形態に係る重心動揺計10の外観構成を示す斜視図、図2は、第1の実施形態に係る重心動揺計の構成を示すブロック図である。
図1、図2に示すように、重心動揺計10は、載台100と表示ユニット200とを備える。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る重心動揺計10の外観構成を示す斜視図、図2は、第1の実施形態に係る重心動揺計の構成を示すブロック図である。
図1、図2に示すように、重心動揺計10は、載台100と表示ユニット200とを備える。
載台100は、被験者が乗る水平な測定面101を有する。
載台100上にかかる荷重を少なくとも3点で検出する荷重検出部として、本実施形態では、載台100の4隅に、荷重センサ111、112、113、114が配置されている。ここで、荷重センサ111は、測定面101に垂直な方向から見て右上の隅に配置され、荷重センサ112は右下の隅に配置され、荷重センサ113は左上の隅に配置され、荷重センサ114は左下の隅に配置されている。各荷重センサは、特に限定されないが、例えば、体重測定に用いるロードセルで構成することができ、測定面101のうち自身が設置された部位に垂直に作用する荷重に応じた検出信号を生成して出力するようになっている。出力された信号は第1制御部180へ出力され、後述の重心動揺測定に用いられる。詳細な図示は省略するが、前記ロードセルは、入力された荷重に応じて変形する起歪体と、起歪体に貼り付けられて当該起歪体の変形に応じた値の電気信号(検出信号)を出力する歪ゲージと、を有する構成とすればよい。尚、本実施形態に係る重心動揺計10は、荷重検出部は4点構成のものを説明するが、3点以上で荷重を検出する構成であればよく、特に限定されない。本発明における重心動揺計10が評価する重心動揺は、載台100の水平面100a(図1、XY軸)上での重心の動揺、及び、重力方向(図1、Z軸)の重心の動揺、が含まれるものである。
載台100上にかかる荷重を少なくとも3点で検出する荷重検出部として、本実施形態では、載台100の4隅に、荷重センサ111、112、113、114が配置されている。ここで、荷重センサ111は、測定面101に垂直な方向から見て右上の隅に配置され、荷重センサ112は右下の隅に配置され、荷重センサ113は左上の隅に配置され、荷重センサ114は左下の隅に配置されている。各荷重センサは、特に限定されないが、例えば、体重測定に用いるロードセルで構成することができ、測定面101のうち自身が設置された部位に垂直に作用する荷重に応じた検出信号を生成して出力するようになっている。出力された信号は第1制御部180へ出力され、後述の重心動揺測定に用いられる。詳細な図示は省略するが、前記ロードセルは、入力された荷重に応じて変形する起歪体と、起歪体に貼り付けられて当該起歪体の変形に応じた値の電気信号(検出信号)を出力する歪ゲージと、を有する構成とすればよい。尚、本実施形態に係る重心動揺計10は、荷重検出部は4点構成のものを説明するが、3点以上で荷重を検出する構成であればよく、特に限定されない。本発明における重心動揺計10が評価する重心動揺は、載台100の水平面100a(図1、XY軸)上での重心の動揺、及び、重力方向(図1、Z軸)の重心の動揺、が含まれるものである。
図1に示すように、表示ユニット200は、各種の入力キー202と表示部203とを備える。被験者等が入力キー202を操作すると、その操作に応じて、表示ユニット200には指令やデータが入力される。また、表示部203には様々な情報が表示される。表示される情報には、例えば、測定した荷重・経過時間のデータ、重心軌跡を示すイメージ図、重心動揺測定の評価結果が含まれる。なお、本実施形態では、表示ユニット200を備える構成を説明するが、特にこれに限定されるものではなく、表示ユニット200に代えて、外部機器としての表示装置に情報を表示させて用いてもよい。
図2に示すように、載台100内には第1制御部180が組み込まれている。第1制御部180は、各種の制御処理を実行する演算処理装置であって、重心動揺計10を統括的に制御する。
図2に示すように、第1制御部180には、荷重センサ111、112、113、114、時間計測部120、演算部130、生体評価部140、画像処理部150、記憶部160、及び、近接検出部170が接続されている。
図2に示すように、第1制御部180には、荷重センサ111、112、113、114、時間計測部120、演算部130、生体評価部140、画像処理部150、記憶部160、及び、近接検出部170が接続されている。
時間計測部120は、時間を計測する回路である。時間の計測は、第1制御部180の制御により、近接検出部170の検出結果に応じて開始できるようになっている。
記憶部160は、記憶回路であって、例えば、入力キー202による入力結果、重心動揺測定に必要なデータ、重心動揺測定の測定結果や評価結果を記憶する。
記憶部160は、記憶回路であって、例えば、入力キー202による入力結果、重心動揺測定に必要なデータ、重心動揺測定の測定結果や評価結果を記憶する。
演算部130は、被験者が所定の動作をした時点を判定するための判定部を有する。本実施形態においては、演算部130は、第1判定部131、第2判定部132、第3判定部133、第4判定部134、及び、第5判定部135を有する演算回路である。第1判定部131、第2判定部132、第3判定部133、第4判定部134、及び、第5判定部135は、別個又は共通の演算回路で構成する。
また、演算部130は、各荷重センサ111、112、113、114が検出した荷重データ及び時間計測部120が計測した時間データに基づいて重心軌跡データを算出する。また、演算部130は、荷重データ及び時間データに基づいて、単位時間あたりの荷重の変動データを算出する。
また、演算部130は、各荷重センサ111、112、113、114が検出した荷重データ及び時間計測部120が計測した時間データに基づいて重心軌跡データを算出する。また、演算部130は、荷重データ及び時間データに基づいて、単位時間あたりの荷重の変動データを算出する。
生体評価部140は、被験者の重心動揺を評価し、より詳しくは、重心軌跡データ、単位時間あたりの荷重の変動データ、及び、時間データのうちの少なくとも1つに基づいて、第1判定部131で判定した時点(Ta)から第2判定部132で判定した時点(Tb)までの間、該時点(Tb)から判定部133で判定した時点(Tc)までの間、該時点(Tc)から第4判定部134で判定した時点(Td)までの間、及び、該時点(Td)から第5判定部で判定した時点(Te)までの間、のうち、全部又は一部における被験者の重心動揺を評価する。なお、本実施形態においては、上記全部の区間における被験者の重心動揺を評価する重心動揺計10を説明するが、前記区間のいずれかにおける重心動揺を評価する重心動揺計として構成してもよく、その場合には、その評価対象となる区間を決定するための判定部(第1判定部131〜第5判定部135のいずれか)を備える構成であればよい。ここで、重心動揺の評価は、主として被験者の体力(体の状態)に関わる評価であり、例えば、身体の運動能力、身体を安定的に支える筋力があること、障害がなく健康体であること、神経系に問題がないこと、などが含まれる。
画像処理部150は、演算部130が算出した重心軌跡データや生体評価部140が算出した評価結果を、所定の仮想座標や画像として展開し、表示部203上に表示するための画像処理を行う。
近接検出部170は、被験者が載台100に対して所定距離の範囲内に入ったことを検出する。近接検出部170としては、特に限定されないが、例えば赤外線センサを用いればよい。近接検出部170が検出する所定距離の範囲としては、被験者の測定の意思を合理的に判別するのに適した距離、例えば10〜15cmとすることが好ましい。
時間計測部120は、被験者が前記範囲内に入ったことを近接検出部170が検出したときに、荷重検出部(各荷重センサ111、112、113、114)による荷重の検出及び時間計測部120による時間の計測を開始する。
なお、この近接検出部170に代えて、載台100上に取り付けられた2以上の電極に、被験者の足(素足)が接触することによって通電したか否かを検出可能な検出部、を設け、この検出部が通電を検出したときに、荷重検出部(各荷重センサ111、112、113、114)による荷重の検出及び時間計測部120による時間の計測を開始するようにしてもよい。
時間計測部120は、被験者が前記範囲内に入ったことを近接検出部170が検出したときに、荷重検出部(各荷重センサ111、112、113、114)による荷重の検出及び時間計測部120による時間の計測を開始する。
なお、この近接検出部170に代えて、載台100上に取り付けられた2以上の電極に、被験者の足(素足)が接触することによって通電したか否かを検出可能な検出部、を設け、この検出部が通電を検出したときに、荷重検出部(各荷重センサ111、112、113、114)による荷重の検出及び時間計測部120による時間の計測を開始するようにしてもよい。
図2に示すように、表示ユニット200内には第2制御部201が組み込まれる。第2制御部201には、入力キー202と表示部203とが接続される。第2制御部201は、ケーブル20を介して載台100内の第1制御部180と接続される。これにより、第2制御部201と第1制御部180との間で信号の授受が可能になる。
被験者等が入力キー202を操作することで、被験者の身長その他の各種のデータや指令が第2制御部201に入力される。第2制御部201は、その入力されたデータや指令に応じて、表示部203を制御し、又は、そのデータや指令を第1制御部180へ送信する。第1制御部180は、第2制御部201から受信したデータや指令に応じて、各種の制御処理を実行する。
次に、被験者の重心動揺(重心の経時的な変化)の測定について説明する。
図3は、本実施形態における重心動揺測定処理における被験者の動作の流れを示すフローチャート、図4は、本実施形態の重心動揺測定処理における荷重データの変化例を時間に対して示したグラフ、図5は、本実施形態の重心動揺測定処理における重心軌跡データの例を示す図である。なお、図4及び図5は、被験者が健康な若者の場合の例を示している。
図3は、本実施形態における重心動揺測定処理における被験者の動作の流れを示すフローチャート、図4は、本実施形態の重心動揺測定処理における荷重データの変化例を時間に対して示したグラフ、図5は、本実施形態の重心動揺測定処理における重心軌跡データの例を示す図である。なお、図4及び図5は、被験者が健康な若者の場合の例を示している。
本実施形態による重心動揺計10を用いた重心評価を実行する場合、被験者は、図3に示す流れで所定の動作を実行する。被験者が重心動揺計10の載台100の前に立つ(ステップS101)。このとき、被験者が重心動揺計10に対して所定距離範囲に入ったことを近接検出部170が検出し、重心動揺測定処理が開始される。処理が開始されると、時間計測部120は時間の計測を開始し、表示部203は被験者に対して動作内容の案内を表示し、載台100上に片足ずつ乗せて、載台100上で静止立位をとることを促す。
これにより、被験者は、片足(一方の足)を載台100上に乗せ(ステップS102)、残りの足(他方の足)を地面から浮かせて片足で載台100上に立った状態(ステップS103)を経て、両足で載台100上に立ち(ステップS104)、載台100上で安定した静止立位をとる(ステップS105)。このような被験者の動作について、重心動揺計10は、被験者が載台100上に一方の足を接触し始めた時点(Ta)、被験者が載台100上に一方の足を乗せることを完了した時点(Tb)、載台100上に一方の足を乗せた状態の被験者が他方の足を地面から離した時点(Tc)、被験者が載台100上に両足を乗せることを完了した時点(Td)、及び、被験者が載台100上で安定して静止立位となった時点(Te)、をそれぞれ判定し、後述のような評価を実行する。
ここで、足を乗せる順序は左右どちらの足が先でもよい。また、載台100への足の乗せ方は被験者によって任意であり、例えば、踵側から接地するように乗せてもよいし、つま先側から接地するように乗せてもよく、足裏全体が同時に接地するように乗せてもよい。
ここで、足を乗せる順序は左右どちらの足が先でもよい。また、載台100への足の乗せ方は被験者によって任意であり、例えば、踵側から接地するように乗せてもよいし、つま先側から接地するように乗せてもよく、足裏全体が同時に接地するように乗せてもよい。
第1判定部は、ステップS102において、被験者が載台100上に一方の足を接触し始めた時点(Ta)を判定する(判定工程a)。被験者が載台100上に一方の足を接触し始めたかどうかは、時間計測部120が測定した時間データにとともに、測定面101に対する荷重の変化を荷重センサ111、112、113、114が検出し始めた時点に基づいて、判定される。
第2判定部は、ステップS102において、被験者が載台100上に一方の足を乗せることを完了した時点(Tb)を判定する(判定工程b)。換言すれば、この時点(Tb)は、被験者が載台100上に一方の足の裏全体を接触させることが終わったことを検出した時点である。一方の足を載台100上に乗せることを完了したか、足裏の一部のみ(例えば踵のみ)が載台100上に接触しているだけかは、荷重センサ111、112、113、114の出力信号及び時間計測部120が測定した時間データに基づいて判定される。
第3判定部は、ステップS103において、載台100上に前記一方の足を乗せた状態の被験者が他方の足を地面から離した時点(Tc)を判定する(判定工程c)。即ち、この時点(Tc)は、載台100上に一方の足を乗せた状態の被験者が、載台100上でその足のみで片足立ちになった時点である。他方の足が地面を離れたかどうかは、荷重センサ111、112、113、114の出力信号及び時間計測部120が測定した時間データに基づいて判定される。
第4判定部は、ステップS104において、被験者が載台100上に両足を乗せることを完了した時点(Td)を判定する(判定工程d)。両足が載台100上に乗ったかどうかは、荷重センサ111、112、113、114の出力信号及び時間計測部120が測定した時間データに基づいて判定される。
第5判定部は、被験者が前記載台上で安定して静止立位となった時点(Te)を判定する(判定工程e)。第5判定部は、時点(Tc)以後の重心軌跡データ、単位時間あたりの荷重の変動データ、時間データなどに基づいて、これらの値が所定範囲に収まったか否かによって、載台100上における被験者の安定状態を判定する。
図4に例示するように、被験者の動作に従って、時間に対して荷重データが変化する。ここで、図4の縦軸は、荷重センサ111〜114のそれぞれが検出した各荷重データから既知の方法に基づいて算出した、載台100全体に係る荷重データであり、横軸は時間である。
図4において、Taは被験者が載台100上に一方の足を接触し始めた時点である。Tbは、被験者が載台100上に一方の足を乗せることを完了した時点であり、Tcは、載台100上に前記一方の足を乗せた状態の被験者が他方の足を地面から離した時点である。Tdは、被験者が載台100上に両足を乗せることを完了した時点であり、Teは、被験者が前記載台上で安定して静止立位となった時点である。Teにおける荷重は被験者の体重値となる。
図4において、Taは被験者が載台100上に一方の足を接触し始めた時点である。Tbは、被験者が載台100上に一方の足を乗せることを完了した時点であり、Tcは、載台100上に前記一方の足を乗せた状態の被験者が他方の足を地面から離した時点である。Tdは、被験者が載台100上に両足を乗せることを完了した時点であり、Teは、被験者が前記載台上で安定して静止立位となった時点である。Teにおける荷重は被験者の体重値となる。
図5に例示するように、被験者の動作に従って重心軌跡が描かれる。図5は、荷重センサ111〜114のそれぞれが検出した各荷重データから、既知の方法に基づいて算出した重心の軌跡を、重心動揺計10の測定面101に対応する座標C1上に表したものである。図5の紙面の上側が、荷重センサ111、113が配置される側、紙面の下側が、荷重センサ112、114が配置される側を示し、また、被験者が左足から測定面101上に乗った例を示している。即ち、被験者は、左足の踵から載台100に乗りはじめ(Ta)、左足全体を載台100に載せることを完了し(Tb)、右足を地面から離して左足による片足立ち状態となり(Tc)、載台100上に右足をも乗せ終わり(Td)、載台100状で安定して静止立位をとること(Te)によって、図5に示されるような重心軌跡が取得されることになる。
重心動揺測定においては、図6に示す以下の対象動作I〜IVについて評価する。図6は、本実施形態における重心動揺測定処理の対象動作、評価項目、及び評価結果例を示す表である。
対象動作I:被験者が載台100上に一方の足を接触し始めた時点(Ta)から、被験者が載台100上に一方の足を乗せることを完了した時点(Tb)まで(図3のステップS101〜S102、図4のI参照)。動作Iは、足の載台100への着地動作を評価対象として、つま先から着地したか、踵から着地したか、又は足の裏全体で着地したかを検出する。
対象動作II:被験者が載台100上に一方の足を乗せることを完了した時点(Tb)から、載台100上に前記一方の足を乗せた状態の被験者が他方の足を地面から離した時点(Tc)まで(図3のステップS102〜S103、図4のII参照)。対象動作IIは、既に載台100に乗せてある片足へ踏み込む動作を評価対象とする。
対象動作III:載台100上に前記一方の足を乗せた状態の被験者が他方の足を地面から離した時点(Tc)から、被験者が載台100上に両足を乗せることを完了した時点(Td)まで(図3のステップS103〜S104、図4のIII参照)。動作IIIは、片足立ち状態から、地面から離れた他方の足を引き寄せる動作を評価対象とし、身体の揺れやそれによる重心の軌跡、荷重のかかり方(大きさ、時間)を検出する。
対象動作IV:被験者が載台100上に両足を乗せることを完了した時点(Td)から、被験者が前記載台上で安定して静止立位となった時点(Te)まで(図3のステップS104〜S105、図4のIV参照)。動作IVは、両足立ちを開始した直後の状態から静止立位に至るまでの動作を評価対象とし、安定姿勢の保持に必要な時間、膝や腰が曲がっている場合はそれを伸ばすのに必要な時間、それに伴う重心の動揺や加速度を検出する。
対象動作I:被験者が載台100上に一方の足を接触し始めた時点(Ta)から、被験者が載台100上に一方の足を乗せることを完了した時点(Tb)まで(図3のステップS101〜S102、図4のI参照)。動作Iは、足の載台100への着地動作を評価対象として、つま先から着地したか、踵から着地したか、又は足の裏全体で着地したかを検出する。
対象動作II:被験者が載台100上に一方の足を乗せることを完了した時点(Tb)から、載台100上に前記一方の足を乗せた状態の被験者が他方の足を地面から離した時点(Tc)まで(図3のステップS102〜S103、図4のII参照)。対象動作IIは、既に載台100に乗せてある片足へ踏み込む動作を評価対象とする。
対象動作III:載台100上に前記一方の足を乗せた状態の被験者が他方の足を地面から離した時点(Tc)から、被験者が載台100上に両足を乗せることを完了した時点(Td)まで(図3のステップS103〜S104、図4のIII参照)。動作IIIは、片足立ち状態から、地面から離れた他方の足を引き寄せる動作を評価対象とし、身体の揺れやそれによる重心の軌跡、荷重のかかり方(大きさ、時間)を検出する。
対象動作IV:被験者が載台100上に両足を乗せることを完了した時点(Td)から、被験者が前記載台上で安定して静止立位となった時点(Te)まで(図3のステップS104〜S105、図4のIV参照)。動作IVは、両足立ちを開始した直後の状態から静止立位に至るまでの動作を評価対象とし、安定姿勢の保持に必要な時間、膝や腰が曲がっている場合はそれを伸ばすのに必要な時間、それに伴う重心の動揺や加速度を検出する。
上記動作Iの足の着地動作から、歩き方や歩く速度を予測できる。例えば、重心移動が大きい場合は、肉体的に若年者であると推定できる。
上記動作IIにおいて、片足立ちになる期間や、その期間の揺れから、動く速度やその安定性を評価することができる。
上記動作IVにおいて、静止立位をとるまでの時間や揺れ方(前後・左右方向)は、通常の安定静止姿勢保持能力と同等と予測される。
さらに、上下方向(重力方向)の揺れは、加速度が大きければ俊敏であると考えられる。ゆっくりであれば、腰や膝や足の不調が考えられる。また、左右差がある場合は、膝や足の不調が予測できる。また、載台100へ乗る方向を規定すれば、どのように足を着いたか、どのような身体の揺れがあったかを、圧力分布の変動から予測することができる。
上記動作IIにおいて、片足立ちになる期間や、その期間の揺れから、動く速度やその安定性を評価することができる。
上記動作IVにおいて、静止立位をとるまでの時間や揺れ方(前後・左右方向)は、通常の安定静止姿勢保持能力と同等と予測される。
さらに、上下方向(重力方向)の揺れは、加速度が大きければ俊敏であると考えられる。ゆっくりであれば、腰や膝や足の不調が考えられる。また、左右差がある場合は、膝や足の不調が予測できる。また、載台100へ乗る方向を規定すれば、どのように足を着いたか、どのような身体の揺れがあったかを、圧力分布の変動から予測することができる。
したがって、以上の動作I〜IVを評価することで、動的な能力について、動作の速度、安定性、制御能力、左右バランスなどの面から予測することができる。また、動作や左右バランスからは、関節(膝や腰)の痛みなど体の不調を捉えることができる。これに安静姿勢保持後のデータ(通常の重心動揺)を併せて解釈することにより、動的・静的平衡感覚の同時計測・評価することができる。
ここで、被験者の重心動揺の評価は、動作I、動作II、動作III、及び、動作IVのうち、全部又は一部の動作に基づいて実施することができるが、本実施形態の説明では、前記動作I〜IVの総てに基づいて重心動揺を評価する例を説明する。
また、図6では、評価項目として、重心軌跡データ、荷重変動データ(単位時間あたりの荷重の変動データ)、及び、時間データ、の3項目を示しているが、これらのうちの少なくとも1つに基づいて、前記動作I〜IVを評価すればよい。本実施形態では、3項目の総てについて評価を実行する例を説明する。
重心軌跡データ(cm)を考慮することにより、動作のスムーズさ、バランス(左右や前後へのブレの大小)、正しい動作であるか否か、を評価することが可能となる。ここで、ブレや、重心の偏りなどの点で、体力がある者と異なる重心軌跡を示す動作は、体を支える力の衰え、どこか異常のある部位をかばっている動作として捉える。なお、重心軌跡データの評価に際しては、被験者の身長データを考慮するのが好適である。
荷重変動データ(単位時間あたりの荷重の変動データ。)を考慮することにより、動作の大きさ、すばやく又は正常な速度で体を動かせるか、動作のリズムに異常がないか、などを評価することが可能となる。例えば、単位時間あたりの荷重変動が少ない場合は、ゆっくりとした動作であると判断することができる。動作のリズムについては、ゆっくりとした動作中に急激な荷重変動が検出される場合は、自分の動作をうまく制御できていないと判断することができる。
時間データ(ms)は、所定の動作に要する時間を評価することができる。
動作の評価は、重心軌跡データ、荷重変動データ、及び、時間データの各評価項目ごとに行う。
重心軌跡データは、動作Iでは重心軌跡が前後方向に長いことを高く評価し、動作II〜IVでは、重心軌跡の左右・前後へのブレが小さく、次の動作までの軌跡が短いことを高く評価する。なお、「高く評価する」とは、より高い体力があると評価するという意味である(以下同じ)。
重心軌跡データは、動作Iでは重心軌跡が前後方向に長いことを高く評価し、動作II〜IVでは、重心軌跡の左右・前後へのブレが小さく、次の動作までの軌跡が短いことを高く評価する。なお、「高く評価する」とは、より高い体力があると評価するという意味である(以下同じ)。
荷重変動データは、動作I〜IIIでは、単位時間当り及び/又は体重当たりの荷重変動が大きいことを高く評価し、動作IVでは、荷重変動が小さいことを高く評価する。
時間データは、各動作において短時間であることを高く評価する。
時間データは、各動作において短時間であることを高く評価する。
重心軌跡データ、荷重変動データ、及び、時間データの各評価項目の評価結果は、動作I〜IVのそれぞれについて得点化したり(図9参照)、更には総合得点として評価したりするのが好適である。また、前記評価項目毎の得点化は、前記評価項目の評価事項(例えばバランス、足腰の障害、俊敏性)に対応させる。
図6において、「A」は健康な若者(体力のある被験者)の場合を示し、「B」は高齢者(体力のない被験者)の場合を示している。以下、図6に示す評価結果例について説明する。
動作Iにおいて、Aについては重心軌跡が前後方向に長いと評価されているのに対して、Bについては重心軌跡が短く評価されている。ここで、前後方向とは、図1の方向D1に沿った方向であり、載台100上における被験者の前後の向きにも対応する。なお、左右方向とは、図1の方向D2に沿った方向である。
また、動作Iにおいて、Aについては荷重変動が大きく時間は短いと評価されているのに対して、Bについては荷重変動が小さく時間が長いと評価されている。
動作Iにおいて、Aについては重心軌跡が前後方向に長いと評価されているのに対して、Bについては重心軌跡が短く評価されている。ここで、前後方向とは、図1の方向D1に沿った方向であり、載台100上における被験者の前後の向きにも対応する。なお、左右方向とは、図1の方向D2に沿った方向である。
また、動作Iにおいて、Aについては荷重変動が大きく時間は短いと評価されているのに対して、Bについては荷重変動が小さく時間が長いと評価されている。
動作II、IIIにおいて、Aについては重心軌跡が小さく、荷重変動が大きく、経過時間が短いと評価されているのに対して、Bについては重心軌跡が大きく、荷重変動が小さく、時間が長いと評価されている。以上より、動作I〜IIIに関して、Aの被験者は、動作が機敏であり、ふらつきが少ないことが分かる。
動作IVにおいて、Aについては重心軌跡が小さく、荷重変動が小さく、経過時間が短いと評価されているのに対して、Bについては重心軌跡が大きく、荷重変動が大きく、経過時間が長いと評価されている。これにより、動作IVに関して、Bの被験者は、載台100上で不安定かつふらつきが大きく、安定するまで時間がかかっていることが分かる。
続いて、被験者の対象動作I〜IVに応じて、重心動揺計10で実行される処理、及び、この処理によって得られる評価について、図7を参照しつつ説明する。図7は、本実施形態における重心動揺測定処理の流れを示すフローチャートである。
被験者が重心動揺計10の前に立ってから対象動作I〜IVを順に行うと、被験者による載台100への乗り動作に応じて、荷重センサ111、112、113、114のそれぞれに荷重がかかり、各荷重センサから対応する検出信号が第1制御部180を経て演算部130へ出力される(ステップS201)。
各荷重センサからの検出信号を受けた演算部130(第1判定部131〜第5判定部135)は、この検出信号と、時間計測部120が計測した時間信号と、を対応付けて、検出信号及びその変化から、被験者の動作I〜IVの区切りの時点(時点(Ta)、時点(Tb)、時点(Tc)、時点(Td)、時点(Td))を判定する(ステップS202)。
生体評価部140は、対象動作Iについて、予め定めた手法で重心軌跡データ、荷重変動データ、時間データを評価する(ステップS203)。評価は、予め記憶部160に記憶させた数式、テーブル等を用いて行う。評価結果は、得点化すると被験者ごとに対比できるため好ましい。
次に、生体評価部140は、対象動作II〜IVについて、予め定めた手法で重心軌跡データ、荷重変動データ、時間データを評価する(ステップS204)。評価は、予め記憶部160に記憶させた数式、テーブル等を用いて行う。評価結果は、得点化すると被験者ごとに対比できるため好ましい。
更に、生体評価部140は、ステップS203、S204における各評価項目についての評価結果に基づいて、総合的評価を実行する(ステップS205)。この総合的評価としては、例えば、ステップS203、S204で得られた得点を合算して総合得点を算出することが挙げられるが、特に限定されない。
次に、生体評価部140は、動的な動作群(対象動作I〜III)を総合評価し(ステップS206)、バランス(重心軌跡)を動的動作と静的動作で総合評価する(ステップS207)。最後に、生体評価部140は、以上の工程で得られた評価結果を表示部203等に出力する(図10〜図12参照)。本実施形態では、少なくともステップS205、S206が生体評価工程となる。
以下、上述の評価に関して、図8〜図12を参照して、より具体的な例を挙げて説明する。
図8は、時間(横軸)に対する、単位時間当りの荷重変化(縦軸)の例を示すグラフである。図8において、LAは被験者Aが健康な若者(体力のある被験者)の場合の荷重変化を示し、LBは衰弱している被験者B(体力のない被験者)の場合の荷重変化を示している。図4と同様に、横軸においては、被験者が載台100上に一方の足を接触し始めた時点(Ta)を時間ゼロとしている。Ta(TaA、TaB)、Tb(TbA、TbB)、Tc(TcA、TcB)、Td(TdA、TdB)、Te(TeA、TeB)は、図4と同様であって、上記ステップS202で判定した時点(Ta)〜時点(Te)をそれぞれ表す。縦軸は、上記ステップS203、204で算出した荷重変動データであって、単位時間あたりの荷重の変化を示しており、被験者の姿勢が安定するほど荷重変化が小さくなる。
TaAからTbAまでの間と、TaBからTbBまでの間と、を比較すると、健康な被験者A(LA)の方が、荷重変動が大きく動作に要する時間が短いことが分かる。その他の区間についても、両者の差異は明らかに見出せる。
図8は、時間(横軸)に対する、単位時間当りの荷重変化(縦軸)の例を示すグラフである。図8において、LAは被験者Aが健康な若者(体力のある被験者)の場合の荷重変化を示し、LBは衰弱している被験者B(体力のない被験者)の場合の荷重変化を示している。図4と同様に、横軸においては、被験者が載台100上に一方の足を接触し始めた時点(Ta)を時間ゼロとしている。Ta(TaA、TaB)、Tb(TbA、TbB)、Tc(TcA、TcB)、Td(TdA、TdB)、Te(TeA、TeB)は、図4と同様であって、上記ステップS202で判定した時点(Ta)〜時点(Te)をそれぞれ表す。縦軸は、上記ステップS203、204で算出した荷重変動データであって、単位時間あたりの荷重の変化を示しており、被験者の姿勢が安定するほど荷重変化が小さくなる。
TaAからTbAまでの間と、TaBからTbBまでの間と、を比較すると、健康な被験者A(LA)の方が、荷重変動が大きく動作に要する時間が短いことが分かる。その他の区間についても、両者の差異は明らかに見出せる。
図9は、重心動揺測定処理による評価を得点化した例を示す表である。詳しくは、図9は、上記ステップS203〜S205における評価結果を得点化した例を示しており、図6と同様に、対象動作I〜IVのそれぞれについて、重心軌跡データ・荷重変動データ・時間データを評価し、得点をCI〜CIV、LI〜LIV、TI〜TIVで示している。さらに、評価項目ごとに総合得点を算出したり(CS、LS、TS)、対象動作I〜IVごとに総合得点を算出したり(SI、SII、SIII、SIV)、更には、全評価項目及び全対象動作に対する総合得点(SS)を算出して評価してもよい。ここで、動作I〜IIIについての得点は動的動作の評価であり、動作IVについての得点は静的動作の評価となる。また、重心軌跡データの得点はバランスの評価になり、荷重変動データの得点は動きの評価になり、時間データの得点は素早さの評価とすることができる。
図10は、重心軌跡の評価結果の例を示す図である。図10に示す例では、重心軌跡を載台100の測定面101に対応する枠C10内に描いており、方向D11は載台100の前後方向D1に対応し、方向D12は左右方向D2に対応する。図10(a)は、被験者が健康な若者(体力のある被験者)の場合であり、(b)は、被験者が高齢者(体力のない被験者)の場合である。
図10(a)においては、被験者は筋力があり、測定面101上に踵から乗っており、ブレが小さく姿勢が安定していることが分かる。これに対して、(b)においては、被験者は身体を支える足の筋力が衰えてきており、足の裏全体が同時に接触するように測定面101上に乗り、ブレが大きく姿勢が安定するまでに時間を要していることが分かる。
図10(a)においては、被験者は筋力があり、測定面101上に踵から乗っており、ブレが小さく姿勢が安定していることが分かる。これに対して、(b)においては、被験者は身体を支える足の筋力が衰えてきており、足の裏全体が同時に接触するように測定面101上に乗り、ブレが大きく姿勢が安定するまでに時間を要していることが分かる。
図11は、重心動揺測定処理による評価を、バランス・素早さ・動きの観点から可視化した図である。図11に示す例では、バランス・素早さ・動きの最大値を結んだ枠C20内に、実際の評価結果である得点を結んだ三角形C21(図11(a))、C22(図11(b))を表示している。この表示は、得点データに基づいて画像処理部150が実行する。図11(a)では、バランス及び動きの大きさは優れているが素早さが低い例を示し、(b)では、素早さや動きの大きさは優れているがバランスの得点が低い例を示している。このような表示を用いて可視化すると、三角形の形状・大きさによって被験者の体力を評価することが出来る。なお、バランス・素早さ・動きという3つの観点による可視化に限定されるものではなく、1以上の観点で表示すればよい。
図12は、重心動揺測定処理による評価を、静的バランス及び動的バランスの観点から可視化した図である。図12に示す図は、図9に示す得点のうち、バランスに関わる重心軌跡の得点に基づいて、画像処理部150が生成する。図12に示す「動的バランス」は動作I〜IIIの重心軌跡の得点の合計に対応し、「静的バランス」は、動作IVの重心軌跡の得点に対応する。図12に示す図は、静的バランス及び動的バランスの最大値をカバーする枠C30内に得点のバランスを示す矩形C31(図12(a))、C32(図12(b))を表示している。この矩形C31、C32の位置は、予め定めた算出式によって、静的バランス及び動的バランスに対応する得点の比を算出し、その比に基づいて、枠C30の中央位置CCを基準にして配置している。この図により、静的バランスと動的バランスの均衡を可視化して、被験者の体力の評価を可能としている。図12(a)においては、動的バランスは良好であるが、静的な姿勢の維持に不安があるという評価をすることができる。また、図12(b)においては、動きに少し不安があるものの静的な姿勢の維持は容易にできているという評価をすることができる。
以上のように構成されたことから、上記実施形態によれば、次の効果を奏する。
(1)従来の方法では複数の試験で評価していた体力(運動能力)評価を短時間で1回の一連の動作を対象にして検査可能である。
(2)従来の方法では別々に計測する必要があった動的平衡能力と静的平衡能力とを、一連の動作の中で同時に評価することができる。
(3)載台への乗り方を計測して、動的・静的な運動能力を同時計測し、筋力・バランス能力を評価することができる。
(4)載台へ乗るという動作で評価できることから、載台へ乗って重心が安定してから測定が開始される従来の重心動揺計に比べて、測定開始までに要する時間を短縮化でき、被験者にかける負担を減らすことができる。
(5)載台へ乗るという動作には、色々な動きが含まれるため、従来のように台上に立つだけの測定方法に比べて得られる情報量が多い。即ち、移動、起き上がり、姿勢保持の速度・バランス等について情報を得ることが出来る。
(1)従来の方法では複数の試験で評価していた体力(運動能力)評価を短時間で1回の一連の動作を対象にして検査可能である。
(2)従来の方法では別々に計測する必要があった動的平衡能力と静的平衡能力とを、一連の動作の中で同時に評価することができる。
(3)載台への乗り方を計測して、動的・静的な運動能力を同時計測し、筋力・バランス能力を評価することができる。
(4)載台へ乗るという動作で評価できることから、載台へ乗って重心が安定してから測定が開始される従来の重心動揺計に比べて、測定開始までに要する時間を短縮化でき、被験者にかける負担を減らすことができる。
(5)載台へ乗るという動作には、色々な動きが含まれるため、従来のように台上に立つだけの測定方法に比べて得られる情報量が多い。即ち、移動、起き上がり、姿勢保持の速度・バランス等について情報を得ることが出来る。
<2.第2の実施形態>
次に、第2の実施形態について説明する。なお、第2の実施形態の説明において、上述した第1の実施形態と同様の構成については、重複した説明を適宜、省略する。また、特に断らない限り、第1の実施形態で説明した内容は、第2の実施形態に適用し得るものである。
次に、第2の実施形態について説明する。なお、第2の実施形態の説明において、上述した第1の実施形態と同様の構成については、重複した説明を適宜、省略する。また、特に断らない限り、第1の実施形態で説明した内容は、第2の実施形態に適用し得るものである。
第2の実施形態は、例えば、載台上に乗る被験者の動作の特徴を、過去に蓄積された特徴と比較することにより当該被験者を認証する個人認証装置に関するものである。第2の実施形態における個人認証装置(適宜、個人認証装置21と称する)は、例えば、重心動揺計10と同様の外観を有する。すなわち、個人認証装置21は、例えば、載台100と表示ユニット200とを備える。載台100は、被験者が乗る水平な測定面101を有する。
図13は、個人認証装置21の構成の一例を示すブロック図である。個人認証装置21は、生体評価部140に代えて認証部250を備える構成のほかは、重心動揺計10と同様の構成を有する。個人認証装置21は、荷重出力部の一例である荷重センサを備える。この例では、個人認証装置21は4の荷重センサ(荷重センサ111,112,113および114)を備え、各荷重センサは、載台100の4隅にそれぞれ配置されている。なお、荷重センサの数は3以上であれば、特定の数に限定されることはない。
具体的には、荷重センサ111は、測定面101に垂直な方向から見て右上の隅に配置され、荷重センサ112は右下の隅に配置され、荷重センサ113は左上の隅に配置され、荷重センサ114は左下の隅に配置されている(図1参照)。被験者が測定面101に乗ると、通常、荷重センサ111は被験者の右足のつま先の近傍に位置し、荷重センサ112は被験者の右足の踵の近傍に位置し、荷重センサ113は被験者の左足のつま先の近傍に位置し、荷重センサ114は被験者の左足の踵の近傍に位置する。各荷重センサは、載台100上にかかる荷重を検出信号として出力する。この検出信号(アナログ形式のデータでもデジタル形式に変換されたデータでもよい)が、特許請求の範囲における「第1のデータ」に対応する。出力された検出信号が第1制御部180に供給される。
個人認証装置21は、少なくとも、第1判定部131を有することにより、被験者が載台100上に一方の足を接触し始めた時点(Ta)(適宜、接触時点(Ta)と称する)を判定することができる。第1判定部131による判定結果が、第1制御部180に供給される。
第1制御部180は、例えば、荷重センサから供給される検出信号に基づいて、載台100上に乗った被験者の動作の特徴を判断する。被験者の動作の特徴は、例えば、被験者が載台100上に始めに乗せた足がいずれの足であるか、および、載台100上に始めに接触した箇所が足のつま先か踵であるか、の少なくとも一方である。第1制御部180は、記憶部160に記憶されている参照特徴を読み出す。そして、第1制御部180は、被験者の動作の特徴と、記憶部160から読み出した参照特徴とを認証部250に供給する。
記憶部160には、複数の参照特徴が記憶されている。参照特徴は、番号等の識別子に対応づけられて記憶されるものであり、その内容は、識別子に対応する被験者が、載台100上に始めに乗せた足が左右のいずれの足であるか、および、載台100上に始めに接触した箇所が足のつま先か踵であるか、の少なくとも一方である。被験者に対して初めての測定がなされた場合には、そのときの被験者の動作の特徴が参照特徴として記憶部160に記憶される。なお、記憶部160は、個人認証装置21に内蔵されてもよく、個人認証装置21の外部に設けられてもよい。インターネットや近距離の無線通信等により、参照特徴が個人認証装置21に供給される構成でもよい。
認証部250は、第1制御部180から供給される、被験者の動作の特徴および参照特徴を使用して、被験者に対する個人認証を実行する。認証部250は、個人認証の結果を、第1制御部180に供給する。第1制御部180は、認証部250から受け取った個人認証の結果を第2制御部201に転送する。そして、第2制御部201による制御に応じて、個人認証の結果が表示部203に表示される。なお、第1判定部131の機能や認証部250の機能が第1制御部180に組み込まれていてもよい。
図14は、動作の特徴に対して割り当てられるビットの一例である。図14に示す例は、動作の特徴として、載台100上に始めに乗せた足がいずれの足であるか、および、載台100上に始めに接触した足の箇所の双方を使用する例である。なお、以下に示す「0」または「1」は、論理的な値の「0」または「1」を示す。
例えば、載台100上に始めに乗せた足が「右足」で、かつ、載台100上に始めに接触した足の箇所が「つま先」である場合は、「00」が割り当てられる。例えば、載台100上に始めに乗せた足が「右足」で、かつ、載台100上に始めに接触した足の箇所が「踵」である場合は、「01」が割り当てられる。例えば、載台100上に始めに乗せた足が「左足」で、かつ、載台100上に始めに接触した足の箇所が「つま先」である場合は、「10」が割り当てられる。例えば、載台100上に始めに乗せた足が「左足」で、かつ、載台100上に始めに接触した足の箇所が「踵」である場合は、「11」が割り当てられる。もちろん、これらのビットの割り当ては一例であり、適宜、変更することができる。
図15は、記憶部160に記憶されている参照特徴の一例を示す。例えば、識別番号「1」に対応付けられて、参照特徴「11」が記憶されている。例えば、識別番号「2」に対応付けられて、参照特徴「01」が記憶されている。例えば、識別番号「3」に対応付けられて、参照特徴「00」が記憶されている。例えば、識別番号「4」に対応付けられて、参照特徴「10」が記憶されている。
個人認証装置21の動作の一例について説明する。始めに、図16のフローチャートを参照して、参照特徴を蓄積する処理について説明する。被験者が載台100に足を乗り始めた動作に応じて、荷重センサ111,112,113および114のそれぞれに対して荷重がかかる。そして、各荷重センサから、対応する検出信号が第1制御部180を経て演算部130に出力される(ステップS251)。
例えば、荷重センサから供給される検出信号の有無に応じて、演算部130の第1判定部131は、被験者が載台100上に足を接触した接触時点(Ta)を判断する(ステップS252)。第1判定部131は、荷重センサからの検出信号の有無に時間計測部120が計測した時間信号を加味して、接触時点(Ta)を判断してもよい。第1判定部131により判定された接触時点(Ta)が第1制御部180に供給される。
第1制御部180は、接触時点(Ta)において荷重センサが出力する検出信号に基づいて、被験者の動作の特徴を判断する。(ステップS253)。第1制御部180は、例えば、接触時点(Ta)において各荷重センサが出力する検出信号の強弱に基づいて、被験者の動作の特徴を判断する。
例えば、接触時点(Ta)において、4つの荷重センサのうち、荷重センサ111が最大の検出信号を出力した場合には、第1制御部180は、被験者が右足のつま先から載台100上に乗り始めたと判断できる。例えば、接触時点(Ta)において、4つの荷重センサのうち、荷重センサ112が最大の検出信号を出力した場合には、第1制御部180は、被験者が右足の踵から載台100上に乗り始めたと判断できる。
例えば、接触時点(Ta)において、4つの荷重センサのうち、荷重センサ113が最大の検出信号を出力した場合には、第1制御部180は、被験者が左足のつま先から載台100上に乗り始めたと判断できる。例えば、接触時点(Ta)において、4つの荷重センサのうち、荷重センサ114が最大の検出信号を出力した場合には、第1制御部180は、被験者が左足の踵から載台100上に乗り始めたと判断できる。
第1制御部180は、判断した被験者の動作の特徴に対応するビットを、参照特徴として記憶部160に記憶する(ステップS254)。被験者の動作の特徴に対応するビットは、識別番号に対応づけられて記憶部160に記憶される。登録された識別番号を報知する表示や音声が被験者に対して提示される。なお、ユーザが、識別番号を名前やニックネームに変更して登録できるようにしてもよい。
次に、図17のフローチャートを参照して、個人認証処理について説明する。ステップS261,S262,S263の処理は、上述したステップS251,S252,S253の処理と同様であるため、重複した説明を省略する。
第1制御部180は、ステップS263の処理で判断した被験者の動作の特徴を示すビットを認証部250に対して供給する。また、第1制御部180は、記憶部160に記憶されている複数の参照特徴を読み出し、読み出した参照特徴を認証部250に対して供給する。
認証部250は、被験者の動作の特徴と参照特徴とを比較し、被験者に対する個人認証を行う(ステップS264)。例えば、被験者の動作の特徴を示すビットが「11」であれば、認証部250は、被験者が識別番号「1」に対応する人物と判断する。例えば、被験者の動作の特徴を示すビットが「01」であれば、認証部250は、被験者が識別番号「2」に対応する人物と判断する。例えば、被験者の動作の特徴を示すビットが「00」であれば、認証部250は、被験者が識別番号「3」に対応する人物と判断する。例えば、被験者の動作の特徴を示すビットが「10」であれば、認証部250は、被験者が識別番号「4」に対応する人物と判断する。
認証部250は、個人認証の結果(例えば、識別番号)を出力する(ステップS265)。認証部250から出力された個人認証の結果は、例えば、第1制御部180を介して第2制御部201に対して供給される。第2制御部201は、個人認証の結果が表示されるように表示部203を制御する。表示部203には、例えば、「あなたの登録番号は1ですか」のようなメッセージが表示される。被験者が入力キー202を使用して、個人認証の結果に対する正誤を入力できるようにしてもよい。
なお、登録番号に身長、体重、年齢が対応づけられて記憶されている場合には、個人認証の結果が正しい場合に、さらに、体脂肪等の測定がなされるようにしてもよい。
以上、第2の実施形態によれば、被験者が載台上に乗り始めた時点において個人認証を行うことができる。すなわち、着地足に対する評価のみにより迅速に個人認証を行うことができる。
第2の実施形態は、以下の変形が可能である。上述した例では、各荷重センサの検出信号(第1のデータの一例)の強弱に基づいて被験者の動作を判断するようにしたが、第1のデータに基づく第2のデータに基づいて被験者の動作を判断するようにしてもよい。
第2の実施形態は、以下の変形が可能である。上述した例では、各荷重センサの検出信号(第1のデータの一例)の強弱に基づいて被験者の動作を判断するようにしたが、第1のデータに基づく第2のデータに基づいて被験者の動作を判断するようにしてもよい。
第2のデータとしては、荷重センサ111〜114のそれぞれが出力する検出信号から、既知の方法に基づいて算出した重心点または重心の軌跡に関するデータを例示することができる。図18は、重心の軌跡のデータに対応する重心の軌跡を、測定面101に対応する座標C2上に表したものである。図18では、荷重センサ111〜114の位置を点線により仮想的に示している。
接触時点(Ta)における重心の位置に応じて、被験者の動作の特徴を判断することができる。図18に示す例では、接触時点(Ta)における重心が荷重センサ114の近傍(第3象限)に位置することから、被験者が左足の踵から載台100上に乗り始めたと第1制御部180が判断できる。接触時点(Ta)における重心が荷重センサ113の近傍(第2象限)に位置する場合には、被験者が左足のつま先から載台100上に乗り始めたと第1制御部180が判断できる。
接触時点(Ta)における重心が荷重センサ112の近傍(第4象限)に位置することから、被験者が右足の踵から載台100上に乗り始めたと第1制御部180が判断できる。接触時点(Ta)における重心が荷重センサ111の近傍(第1象限)に位置する場合には、被験者が右足のつま先から載台100上に乗り始めたと第1制御部180が判断できる。
このように、第2のデータに基づいて、被験者の動作の特徴を判断するようにしてもよい。さらに、第1のデータおよび第2のデータの双方に基づいて、被験者の動作の特徴を判断するようにしてもよい。
また、参照特徴の一つとして載台上に始めに接触した箇所が「足の裏全体」という特徴を設けてもよい。例えば、上述した図10(b)に示す重心の軌跡に関するデータが得られた場合には、載台100上に始めに接触した箇所が「足の裏全体」と評価し、この評価に応じて個人認証を行うようにしてもよい。特に、被験者が、身体を支える足の筋力が衰えてきている場合や、ひざ若しくは足首の関節を痛めている場合には、当該被験者は、足の裏全体、すなわち、つま先と踵を同時または略同時に載台100に乗せる傾向がある。載台上に始めに接触した箇所が「足の裏全体」という参照特徴を設定することにより、このような被験者に対しても個人認証を正確に行うことができる。
<3.第3の実施形態>
次に、第3の実施形態について説明する。なお、第3の実施形態の説明において、上述した第1または第2の実施形態と同様の構成については、重複した説明を適宜、省略する。また、特に断らない限り、第1または第2の実施形態で説明した内容は、第3の実施形態に適用し得るものである。
次に、第3の実施形態について説明する。なお、第3の実施形態の説明において、上述した第1または第2の実施形態と同様の構成については、重複した説明を適宜、省略する。また、特に断らない限り、第1または第2の実施形態で説明した内容は、第3の実施形態に適用し得るものである。
第3の実施形態は、第2の実施形態と同様、個人認証装置(適宜、個人認証装置31と称する)に関するものである。個人認証装置31の外観および構成については、個人認証装置21と同様であることから、図示を適宜、省略する。
個人認証装置31が備える各判定部により、例えば、被験者が載台100上に乗り始めてから静止立位となるまでの間における、当該被験者の動作の区切りが判定される。具体的には、第1判定部131により、被験者が載台100上に一方の足を接触し始めた時点(Ta)が判定される。第2判定部132により、被験者が載台100上に一方の足を乗せることを完了した時点(Tb)が判定される。第3判定部133により、載台100上に前記一方の足を乗せた状態の被験者が他方の足を地面から離した時点(Tc)が判定される。第4判定部134により、被験者が載台100上に両足を乗せることを完了した時点(Td)が判定される。第5判定部135により、被験者が前記載台100上で安定して静止立位となった時点(Te)が判定される。なお、例示した時点の少なくとも2以上の時点を判定すれば、被験者の1以上の動作を判定することができる。
各判定部により判定された時点が第1制御部180に対して供給される。第1制御部180は、供給された時点に基づいて、被験者の動作を判定することができる。第1制御部180は、TaからTbまでの間に被験者が載台100上に片脚を乗せる動作(この動作を、適宜、動作Iと称する)を行ったと判定することができる。第1制御部180は、TbからTcまでの間に被験者が載台100上に片脚を乗せたまま、片脚を上げる動作(この動作を、適宜、動作IIと称する)、換言すれば、片脚で立つ動作を行ったと判定することができる。第1制御部180は、TcからTdまでの間に被験者が載台100上に両足で立つ動作(この動作を、適宜、動作IIIと称する)を行ったと判定することができる。第1制御部180は、TdからTeまでの間に被験者が載台100上で安定して立つまでの動作(この動作を、適宜、動作IVと称する)を行ったと判定することができる。
第1制御部180は、動作毎における荷重センサの検出信号および動作毎における時間信号の少なくとも一方を使用して、認証用データ(アナログ形式のデータでもよく、デジタル形式に変換されたデータでもよい)を生成することができる。時間信号は、例えば、時間計測部120から供給される。荷重センサの検出信号が特許請求の範囲における「第1のデータ」に対応し、時間信号が特許請求の範囲(第3の実施形態に対応するものに限る)における「第2のデータ」に対応する。第1制御部180は、生成した認証用データを認証部250に供給する。なお、認証用データは、1のデータの限らず、2以上のデータでもよい。
荷重センサの検出信号から得られる認証用データとしては、以下のデータを例示することができる。
例えば、荷重センサ111〜114からそれぞれ供給される検出信号から、既知の方法に基づいて算出した、載台100全体にかかる荷重に関するデータを生成し、動作毎の荷重に関するデータを認証用データとして使用することができる。荷重の最大値や最小値を認証用データとして使用してもよい。
例えば、荷重センサ111〜114からそれぞれ供給される検出信号から、既知の方法に基づいて算出した重心点に関するデータを生成し、動作毎の重心点に関するデータを認証用データとして使用することができる。
例えば、荷重センサ111〜114からそれぞれ供給される検出信号から、既知の方法に基づいて算出した、載台100全体にかかる荷重に関するデータを生成し、動作毎の荷重に関するデータを認証用データとして使用することができる。荷重の最大値や最小値を認証用データとして使用してもよい。
例えば、荷重センサ111〜114からそれぞれ供給される検出信号から、既知の方法に基づいて算出した重心点に関するデータを生成し、動作毎の重心点に関するデータを認証用データとして使用することができる。
時間信号から得られる認証用データとしては、以下のデータを例示することができる。
例えば、時間計測部120から供給される時間信号から、動作に要した時間に関するデータを生成し、このデータを認証用データとして使用することができる。
例えば、時間計測部120から供給される時間信号から、動作に要した時間および全動作(動作I〜動作IV)に要した時間を求め、全動作の時間に対する動作毎の時間の割合に関するデータを生成し、このデータを認証用データとして使用することができる。すなわち、一連の動作における個人特有のリズムを使用して個人認証を行うことができる。
例えば、時間計測部120から供給される時間信号から、動作に要した時間に関するデータを生成し、このデータを認証用データとして使用することができる。
例えば、時間計測部120から供給される時間信号から、動作に要した時間および全動作(動作I〜動作IV)に要した時間を求め、全動作の時間に対する動作毎の時間の割合に関するデータを生成し、このデータを認証用データとして使用することができる。すなわち、一連の動作における個人特有のリズムを使用して個人認証を行うことができる。
荷重センサの検出信号および時間信号から得られる認証用データとしては、以下のデータを例示することができる。
例えば、荷重センサ111〜114からそれぞれ供給される検出信号から、既知の方法に基づいて載台100全体にかかる荷重を算出する。この荷重の時間的な変化、すなわち、動作毎の荷重変動に関するデータ(図4参照)を生成し、このデータを認証用データとして使用することができる。
例えば、荷重センサ111〜114からそれぞれ供給される検出信号から、既知の方法に基づいて重心点を算出する。重心点の時間的な変化、すなわち、重心の軌跡に関するデータ(図5参照)を生成し、このデータを認証用データとして使用することができる。
例えば、荷重センサ111〜114からそれぞれ供給される検出信号から、既知の方法に基づいて載台100全体にかかる荷重を算出する。この荷重の時間的な変化、すなわち、動作毎の荷重変動に関するデータ(図4参照)を生成し、このデータを認証用データとして使用することができる。
例えば、荷重センサ111〜114からそれぞれ供給される検出信号から、既知の方法に基づいて重心点を算出する。重心点の時間的な変化、すなわち、重心の軌跡に関するデータ(図5参照)を生成し、このデータを認証用データとして使用することができる。
記憶部160は、被験者の動作毎の参照用データを記憶する。参照用データは、認証用データと同様の内容のデータであり、例えば、識別番号等の識別子に対応づけられて記憶されている。被験者に対して初めて測定がなされる場合には、当該測定の際に得られた認証用データが参照用データとして記憶部160に記憶される。記憶部160に記憶された参照用データは、第1制御部180による制御に応じて読み出され、認証部250に供給される。
認証部250は、認証用データと同種の参照用データとを比較することにより、被験者に対する個人認証を実行する。認証部250は、個人認証の結果を、第1制御部180に供給する。第1制御部180は、認証部250から受け取った個人認証の結果を第2制御部201に転送する。そして、第2制御部201による制御に応じて、個人認証の結果が表示部203に表示される。なお、第1判定部131の機能や認証部250の機能が第1制御部180に組み込まれていてもよい。
個人認証装置31の動作の一例について説明する。始めに、図19のフローチャートを参照して、参照用データを蓄積する処理について説明する。被験者が載台100に足を乗り始めた動作に応じて、荷重センサ111,112,113および114のそれぞれに対して荷重がかかる。そして、各荷重センサから、対応する検出信号が第1制御部180を経て演算部130に出力される(ステップS301)。
例えば、荷重センサから供給される検出信号の有無に応じて、演算部130における各判定部が被験者の動作の区切りを判定する(ステップS302)。各判定部は、荷重センサからの検出信号の有無に時間計測部120が計測した時間信号を加味して、被験者の動作の区切りを判定してもよい。判定された被験者の動作の区切りが、第1制御部180に供給される。
第1制御部180は、被験者の動作の内容を判断するとともに、被験者の各動作における荷重センサの検出信号等を使用して、動作毎の参照用データを生成する。(ステップS303)。参照用データは、荷重の変動に関するデータや重心の軌跡に関するデータ等である。
第1制御部180は、生成した参照用データを記憶部160に記憶する(ステップS304)。参照用データは、識別番号に対応づけられて記憶される。登録された識別番号を報知する表示や音声が被験者に対して提示される。なお、ユーザが、識別番号を名前やニックネームに変更して登録できるようにしてもよい。
次に、図20のフローチャートを参照して、個人認証処理について説明する。ステップS351,S352の処理は、上述したステップS301,S302の処理と同様であるため、重複した説明を省略する。
第1制御部180は、被験者の動作の内容を判断するとともに、被験者の各動作における荷重センサの検出信号等を使用して、動作毎の認証用データを生成する。(ステップS353)。上述したように、認証用データは、荷重の変動に関するデータや重心の軌跡に関するデータ等である。なお、被験者の動作の内容を判断する処理と、当該動作における認証用データを生成する処理とがパラレルに実行されてもよい。第1制御部180は、生成した認証用データを認証部250に供給する。また、第1制御部180は、参照用データを記憶部160から読み出し、読み出した参照用データを認証部250に供給する。
認証部250は、認証用データと参照用データとを比較して、被験者に対する個人認証を実行する(ステップS354)。個人認証の具体的な方法の一例について、図21を参照して説明する。例えば、動作Iにおける認証用データとして認証用データAAが生成され、動作IIにおける認証用データとして認証用データBBが生成され、動作IIIにおける認証用データとして認証用データCCが生成され、動作IVにおける認証用データとして認証用データDDが生成されたとする。
一方、記憶部160には、動作毎の参照用データが識別番号に対応づけられて記憶されている。例えば、動作Iにおける参照用データa10と、動作IIにおける参照用データb10と、動作IIIにおける参照用データc10と、動作IVにおける参照用データd10とが識別番号「1」に対応づけられて記憶されている。例えば、動作Iにおける参照用データa20と、動作IIにおける参照用データb20と、動作IIIにおける参照用データc20と、動作IVにおける参照用データd20とが識別番号「2」に対応づけられて記憶されている。
例えば、動作Iにおける参照用データa30と、動作IIにおける参照用データb30と、動作IIIにおける参照用データc30と、動作IVにおける参照用データd30とが識別番号「3」に対応づけられて記憶されている。例えば、動作Iにおける参照用データa40と、動作IIにおける参照用データb40と、動作IIIにおける参照用データc40と、動作IVにおける参照用データd40とが識別番号「4」に対応づけられて記憶されている。
認証部250は、認証用データと対応する動作の参照用データとを比較する。例えば、認証部250は、認証用データAAと参照用データa10とを比較し、公知の方法により定量化した差分を得る。同様にして、認証部250は、認証用データBBと参照用データb10とを比較することにより差分を得、認証用データCCと参照用データc10とを比較することにより差分を得、認証用データDDと参照用データd10とを比較することにより差分を得る。そして、認証部250は、差分の合計値(合計値P)を求める。
認証部250は、他の識別番号に対応づけられた参照用データに対して同様の処理を実行する。識別番号「2」の参照用データに対して処理が実行された結果、差分の合計値Qが得られる。識別番号「3」の参照用データに対して処理が実行された結果、差分の合計値Rが得られる。識別番号「4」の参照用データに対して処理が実行された結果、差分の合計値Sが得られる。
認証部250は、差分の合計値P,Q,R,Sの中から最も小さい値を選択する。認証部250は、選択した値に対応する識別番号を個人認証の結果として出力する(ステップS355)。認証部250から出力された個人認証の結果は、例えば、第1制御部180を介して第2制御部201に対して供給される。第2制御部201は、個人認証の結果が表示されるように表示部203を制御する。表示部203には、例えば、「あなたの登録番号は1ですか」のようなメッセージが表示される。被験者が入力キー202を使用して、個人認証の結果に対する正誤を入力できるようにしてもよい。
もちろん、上述した個人認証の方法は一例であり、これに限定されるものではない。例えば、処理を効率的に行うために、一部の動作の認証用データのみを使用して、認証処理を行うようにしてもよい。
以上のようにして、個人認証装置31による個人認証が行われる。第2の実施形態では、被験者の動作の特徴によっては参照特徴の数が制約され得るが、第3の実施形態では、そのような制約は生じない。このため、多くの被験者に対する個人認証を行うことができる。
第3の実施形態は、以下の変形が可能である。
上述した個人認証装置31において、動作に対応する参照用データが複数、記憶されていてもよい。例えば、識別番号「1」の動作Iに対応する参照用データが複数、記憶されていてもよい。この場合に、複数の参照用データの中央値または複数の参照用データの平均値と認証用データAAとが比較されるようにしてもよい。
上述した個人認証装置31において、動作に対応する参照用データが複数、記憶されていてもよい。例えば、識別番号「1」の動作Iに対応する参照用データが複数、記憶されていてもよい。この場合に、複数の参照用データの中央値または複数の参照用データの平均値と認証用データAAとが比較されるようにしてもよい。
時間的に所定の範囲内の参照用データと認証用データとが比較されるようにしてもよい。例えば、各参照用データが記憶された日時情報がメタデータとして記憶される。当該メタデータを参照して、例えば、過去1週間以内に記憶された参照用データと認証用データとが比較されるようにしてもよい。統計的に所定の範囲内の参照用データと認証用データとが比較されるようにしてもよい。例えば、複数の参照用データの平均値の0.5SD(Standard Deviation)の範囲にある参照用データと認証用データとが比較されるようにしてもよい。
上述した個人認証処理において生成した認証用データが、次回以降の認証時における参照用データとして記憶部160に記憶されるようにしてもよい。例えば、個人認証の結果、被験者が識別番号「1」に対応する人物と判断された場合には、認証用データが識別番号「1」に対応する参照用データとして記憶されるようにしてもよい。
認証用データを参照用データとして記憶する場合に、当該認証用データが基準に対して所定の範囲内にない場合は、当該認証用データを記憶しない、または、当該認証用データを記憶するものの、次回以降の認証時における参照用データとして使用しないようにしてもよい。基準とは、例えば、被験者の過去の参照用データの標準偏差を使用することができる。標準偏差から著しく外れた認証用データは、被験者が突発的なよろけ等により値が急激に変動したことが想定される。このため、このような認証用データは、次回以降の認証時に使用されないようにすることが好ましい。
上述した差分の合計値P,Q,R,Sの全てが閾値を超える場合には、被験者を認証できない、すなわち、被験者に対して初めての測定がなされたものと判断してもよい。この場合に、認証用データを新たな識別番号に対応づけて記憶する処理が行われ、当該識別番号を被験者に報知する処理が行われてもよい。
<4.第4の実施形態>
次に、第4の実施形態について説明する。なお、第4の実施形態の説明において、上述した第1、第2または第3の実施形態と同様の構成については、重複した説明を適宜、省略する。また、特に断らない限り、第1、第2または第3の実施形態で説明した内容は、第4の実施形態に適用し得るものである。
次に、第4の実施形態について説明する。なお、第4の実施形態の説明において、上述した第1、第2または第3の実施形態と同様の構成については、重複した説明を適宜、省略する。また、特に断らない限り、第1、第2または第3の実施形態で説明した内容は、第4の実施形態に適用し得るものである。
第4の実施形態は、第2および第3の実施形態と同様、個人認証装置(適宜、個人認証装置41と称する)に関するものである。個人認証装置41の外観および構成については、個人認証装置21と同様であることから、図示を適宜、省略する。
個人認証装置41は、第2の実施形態で説明した個人認証と、第3の実施形態で説明した個人認証を行う機能を有する。すなわち、個人認証装置41における認証部250は、被験者の動作と参照特徴とを比較することにより個人認証を実行する機能と、認証用データと同種の参照用データとを比較することにより個人認証を実行する機能とを有する。以下の説明では、前者の個人認証を第1認証と、後者の個人認証を第2認証と適宜、称する。なお、詳細は後述するが、個人認証装置41における認証部250は、第1認証および第2認証を行う機能を有していれば足り、個人認証の処理において、常に、第1認証および第2認証を行う必要はない。
図22のフローチャートを参照して、個人認証装置41の動作の一例について説明する。この例は、個人認証装置41が、常に、第1認証および第2認証を実行する例である。
ステップS401,403,404の処理は、図17におけるステップS261,263,264の処理と同様であるため、重複した説明を省略する。なお、ステップS402では、少なくとも、被験者が載台100上に足を接触した接触時点を含む、被験者の動作の区切りの時点が判定される。ステップS405,406の処理は、ステップS353,354の処理と同様であるため、重複した説明を省略する。
なお、個人認証装置40の各荷重センサが出力する検出信号が、特許請求の範囲におけるにおける「第1のデータ」に対応する。個人認証装置40の時間計測部120が出力する時間信号が、特許請求の範囲(第4の実施形態に対応するものに限る)における「第2のデータ」に対応する。個人認証装置40の各荷重センサが出力する検出信号に基づいて得られるデータが、特許請求の範囲(第4の実施形態に対応するものに限る)における「第3のデータ」に対応する。
個人認証装置41の認証部250は、第1認証および第2認証に基づく、個人認証の結果を出力する(ステップS407)。なお、第1認証の結果と第2認証の結果とが相違する場合には、いずれかの認証の結果を優先して出力するようにしてもよい。例えば、より詳細な認証が可能な第2認証の結果を優先して出力するようにしてもよい。なお、上述した認証処理において、第1認証の処理と第2認証処理がパラレルに行われてもよい。認証部250から出力された個人認証の結果は、例えば、表示部203に表示される。
第4の実施形態では、個人認証装置41が第1認証および第2認証を行うため、認証の精度を向上させることができる。
第4の実施形態は、以下の変形が可能である。
図23のフローチャートを参照して、個人認証装置41の動作の他の例について説明する。この例は、第1認証の結果を被験者に提示し、第1認証の結果が正確である場合には第2認証を実行せず、第1認証の結果が不正確である場合に第2認証を実行する例である。
図23のフローチャートを参照して、個人認証装置41の動作の他の例について説明する。この例は、第1認証の結果を被験者に提示し、第1認証の結果が正確である場合には第2認証を実行せず、第1認証の結果が不正確である場合に第2認証を実行する例である。
ステップS451,452,453,454の処理は、図22におけるステップS401,402,403,404と同様であるため、重複した説明を省略する。第1認証を実行した認証部250は、個人認証の結果を出力する(ステップS455)。個人認証の結果は、例えば、表示部203に表示される。
被験者は、第1認証の結果が正しいか否かの判断を、例えば、入力キー202を使用して入力する。ここで、第1認証の結果が正しい場合は、第2認証の処理は行われず個人認証の処理が終了する(ステップS460)。第1認証の結果が正しくない場合は、第2認証の処理が行われ、第2認証の結果が出力される(ステップS457〜ステップS459)。そして、個人認証の処理が終了する(ステップS460)。なお、第2認証の結果が不正確である旨の入力がなされた場合には、エラー表示がなされてもよい。
変形例における個人認証装置41は、第1認証の結果に応じて、第2認証を適宜、実行するようにしている。このため、個人認証装置41における認証処理を効率的に実行することができる。
なお、複数回の認証処理において、ステップS456の処理で第1認証の結果が不正確である旨の入力が所定割合を超えた場合には、個人認証装置41は、次回以降、第2認証のみを行うようにしてもよい。例えば、数回程度の所定回数の測定が行われ、それに応じた第1認証の結果が全て(または一定回数以上)不正確である旨の入力が行われた場合には、個人認証装置41は、次回以降、第2認証のみを行うようにしてもよい。このような場合は、被験者が載台100上に乗せる足等の傾向にばらつきがあるため、第1認証が正確に行われないことが想定される。このため、個人認証装置41は、第2認証のみを行うようにしてもよい。また、個人認証装置41が、第2認証のみを行いつつ、参照特徴をリセットして被験者が載台100上に乗せる足等の傾向を改めて判断し蓄積するようにしてもよい。
なお、被験者が前記載台上で安定して静止立位となった時点(Te)の後に計測される体重の値や生体インピーダンスを用いて認証処理を行うようにしてもよい。認証処理の時間は若干、要するものの認証の精度を高めることができる。なお、体重の値を使用する場合には、被験者の動作毎の、体重に対する荷重変動の割合を認証用データとして使用してもよい。被験者の動作(例えば、動作I)における、体重に対する荷重変動の割合は、例えば、下記の式(1)により規定することができる。
(動作Iにおける荷重の最大値−動作Iにおける荷重の最小値)/体重 ・・・(1)
(動作Iにおける荷重の最大値−動作Iにおける荷重の最小値)/体重 ・・・(1)
<5.変形例>
以下に、その他の変形例について説明する。
上述のように荷重センサとしてロードセルを用いることによって、体重計、BIA体組成計、体脂肪計、生体情報測定装置等としての機能を兼用させてもよい。
上述した個人認証機能が、第1の実施形態で説明した重心動揺計に対して組み込まれていてもよい。
本発明は、装置に限らず、方法、プログラム、複数の装置を含むシステム等により実現することができる。プログラムは、例えば、ネットワークを介して、若しくは、光ディスクや半導体メモリ等の可搬型のメモリを介してユーザに提供し得る。また、本発明は、例示した処理が複数の装置によって分散されて処理される、いわゆるクラウドシステムに対して適用することもできる。上述した実施形態および変形例における構成および処理は、技術的な矛盾が生じない範囲で適宜組み合わせることができる。例示した処理の流れにおけるそれぞれの処理の順序は、技術的な矛盾が生じない範囲で適宜、変更できる。
以下に、その他の変形例について説明する。
上述のように荷重センサとしてロードセルを用いることによって、体重計、BIA体組成計、体脂肪計、生体情報測定装置等としての機能を兼用させてもよい。
上述した個人認証機能が、第1の実施形態で説明した重心動揺計に対して組み込まれていてもよい。
本発明は、装置に限らず、方法、プログラム、複数の装置を含むシステム等により実現することができる。プログラムは、例えば、ネットワークを介して、若しくは、光ディスクや半導体メモリ等の可搬型のメモリを介してユーザに提供し得る。また、本発明は、例示した処理が複数の装置によって分散されて処理される、いわゆるクラウドシステムに対して適用することもできる。上述した実施形態および変形例における構成および処理は、技術的な矛盾が生じない範囲で適宜組み合わせることができる。例示した処理の流れにおけるそれぞれの処理の順序は、技術的な矛盾が生じない範囲で適宜、変更できる。
体組成計や体重計を兼用して素足で載台100上に乗ることを前提としている場合は、赤外線センサに代えて、載台100の測定面101に設けた荷重センサ111〜114や、載台100の側面に設けた接触センサやフットスイッチによって、経過時間の計測を開始してもよい。
荷重センサは、載台上ではなく、床や階段に埋め込まれていてもよい。
載台に高さを設けることで、より顕著に個人差を捉えることができる。また被験者の身長に合わせて高さを調節できるようにしてもよい。
被験者が杖を常用する者である場合に対応するために、杖を使ったままの評価を可能に構成すれば、杖を使用することによる運動能力を評価することができる。
評価は、上述の得点化に代えて、数段階のレベル分け(例えば、「問題あり」、「注意」、「問題なし」)の評価としてもよい。
バランス(重心軌跡)と、所要時間(荷重変動含む)とから総合的判断を行うようにしてもよい。
動的バランスと静的バランスとを別個に評価してもよい
各評価項目について算出された数値(軌跡長、荷重変動、時間)を、数値のまま結果表示してもよい。
載台に高さを設けることで、より顕著に個人差を捉えることができる。また被験者の身長に合わせて高さを調節できるようにしてもよい。
被験者が杖を常用する者である場合に対応するために、杖を使ったままの評価を可能に構成すれば、杖を使用することによる運動能力を評価することができる。
評価は、上述の得点化に代えて、数段階のレベル分け(例えば、「問題あり」、「注意」、「問題なし」)の評価としてもよい。
バランス(重心軌跡)と、所要時間(荷重変動含む)とから総合的判断を行うようにしてもよい。
動的バランスと静的バランスとを別個に評価してもよい
各評価項目について算出された数値(軌跡長、荷重変動、時間)を、数値のまま結果表示してもよい。
本発明について上記実施形態を参照しつつ説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、改良の目的または本発明の思想の範囲内において改良または変更が可能である。
以上のように、本発明に係る重心動揺計及び重心動揺評価方法は、被験者への負担を軽減しつつ重心動揺測定を行うことが出来、これによって被験者の体力を正確かつ客観的に評価するのに有用である。
10 重心動揺計
20 ケーブル
21、31、41 個人認証装置
100 載台
101 測定面
111、112、113、114 荷重センサ(荷重検出部)
120 時間計測部
130 演算部
131 第1判定部(判定部)
132 第2判定部(判定部)
133 第3判定部(判定部)
134 第4判定部(判定部)
135 第5判定部(判定部)
140 生体評価部
150 画像処理部
160 記憶部
170 近接記憶部
180 第1制御部
200 表示ユニット
201 第2制御部
202 入力キー
203 表示部
250 認証部
20 ケーブル
21、31、41 個人認証装置
100 載台
101 測定面
111、112、113、114 荷重センサ(荷重検出部)
120 時間計測部
130 演算部
131 第1判定部(判定部)
132 第2判定部(判定部)
133 第3判定部(判定部)
134 第4判定部(判定部)
135 第5判定部(判定部)
140 生体評価部
150 画像処理部
160 記憶部
170 近接記憶部
180 第1制御部
200 表示ユニット
201 第2制御部
202 入力キー
203 表示部
250 認証部
Claims (29)
- 被験者が乗る載台と、
前記載台上にかかる荷重を少なくとも3点で検出する荷重検出部と、
時間を計測する時間計測部と、
前記荷重検出部が検出した前記荷重及び前記時間計測部が計測した時間データに基づいて重心軌跡データを算出する演算部と、
前記被験者の重心動揺を評価する生体評価部と、
を備え、
前記演算部は、前記被験者が前記載台上に一方の足を乗せることを完了した時点(Tb)を判定する判定部、及び、前記載台上に前記一方の足を乗せた状態の前記被験者が他方の足を地面から離した時点(Tc)を判定する判定部、を有し、
前記生体評価部は、前記重心軌跡データ、単位時間あたりの前記荷重の変動データ、及び、前記時間データのうちの少なくとも1つに基づいて、前記被験者が前記載台上に一方の足を乗せることを完了した時点(Tb)から前記載台上に前記一方の足を乗せた状態の前記被験者が他方の足を地面から離した時点(Tc)までの間における前記被験者の前記重心動揺を評価すること
を特徴とする重心動揺計。 - 前記演算部は、前記被験者が前記載台上に両足を乗せることを完了した時点(Td)を判定する判定部と、前記被験者が前記載台上で安定して静止立位となった時点(Te)を判定する判定部と、を備え、
前記生体評価部は、前記重心軌跡データ、単位時間あたりの前記荷重の変動データ、及び、前記時間データのうちの少なくとも1つに基づいて、前記被験者が前記載台上に両足を乗せることを完了した時点(Td)から前記被験者が前記載台上で安定して静止立位となった時点(Te)までの間における前記被験者の前記重心動揺を評価すること
を特徴とする請求項1に記載の重心動揺計。 - 前記生体評価部は、
前記被験者が前記載台上に一方の足を乗せることを完了した時点(Tb)から前記載台上に前記一方の足を乗せた状態の前記被験者が他方の足を地面から離した時点(Tc)までの間に取得された前記重心軌跡データ、単位時間あたりの前記荷重の変動データ、及び、前記時間データのうちの少なくとも1つに基づいて、前記被験者の動的バランスに関する前記重心動揺を評価し、
前記被験者が前記載台上に両足を乗せることを完了した時点(Td)から前記被験者が前記載台上で安定して静止立位となった時点(Te)までの間に取得された前記重心軌跡データ、単位時間あたりの前記荷重の変動データ、及び、前記時間データのうちの少なくとも1つに基づいて、前記被験者の静的バランスに関する前記重心動揺を評価すること
を特徴とする請求項2に記載の重心動揺計。 - 前記生体評価部は、前記被験者が前記載台上に一方の足を乗せることを完了した時点(Tb)から前記載台上に前記一方の足を乗せた状態の前記被験者が他方の足を地面から離した時点(Tc)までの間、及び、前記被験者が前記載台上に両足を乗せることを完了した時点(Td)から前記被験者が前記載台上で安定して静止立位となった時点(Te)までの間、の前記重心動揺の各評価に基づいて総合的評価をすることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の重心動揺計。
- 被験者が乗る載台と、
前記載台上にかかる荷重を少なくとも3点で検出する荷重検出部と、
時間を計測する時間計測部と、
前記荷重検出部が検出した前記荷重及び前記時間計測部が計測した時間データに基づいて重心軌跡データを算出する演算部と、
前記被験者の重心動揺を評価する生体評価部と、
を備え、
前記演算部は、前記被験者が前記載台上に一方の足を接触し始めた時点(Ta)を判定する判定部、前記被験者が前記載台上に一方の足を乗せることを完了した時点(Tb)を判定する判定部、及び、前記載台上に前記一方の足を乗せた状態の前記被験者が他方の足を地面から離した時点(Tc)を判定する判定部、を有し、
前記生体評価部は、前記重心軌跡データ、単位時間あたりの前記荷重の変動データ、及び、前記時間データのうちの少なくとも1つに基づいて、前記被験者が前記載台上に一方の足を接触し始めた時点(Ta)から前記被験者が前記載台上に一方の足を乗せることを完了した時点(Tb)までの間、及び、前記被験者が前記載台上に一方の足を乗せることを完了した時点(Tb)から前記載台上に前記一方の足を乗せた状態の前記被験者が他方の足を地面から離した時点(Tc)までの間における、前記被験者の前記重心動揺を評価すること
を特徴とする重心動揺計。 - 前記生体評価部は、前記被験者が前記載台上に一方の足を接触し始めた時点(Ta)から前記被験者が前記載台上に一方の足を乗せることを完了した時点(Tb)までの間、及び、前記被験者が前記載台上に一方の足を乗せることを完了した時点(Tb)から前記載台上に前記一方の足を乗せた状態の前記被験者が他方の足を地面から離した時点(Tc)までの間、の前記重心動揺の各評価に基づいて総合的評価をすることを特徴とする請求項5に記載の重心動揺計。
- 被験者が乗る載台と、
前記載台上にかかる荷重を少なくとも3点で検出する荷重検出部と、
時間を計測する時間計測部と、
前記荷重検出部が検出した前記荷重及び前記時間計測部が計測した時間データに基づいて重心軌跡データを算出する演算部と、
前記被験者の重心動揺を評価する生体評価部と、
を備え、
前記演算部は、前記被験者が前記載台上に一方の足を乗せることを完了した時点(Tb)を判定する判定部、前記載台上に前記一方の足を乗せた状態の前記被験者が他方の足を地面から離した時点(Tc)を判定する判定部、及び、前記被験者が前記載台上に両足を乗せることを完了した時点(Td)を判定する判定部、を有し、
前記生体評価部は、前記重心軌跡データ、単位時間あたりの前記荷重の変動データ、及び、前記時間データのうちの少なくとも1つに基づいて、前記被験者が前記載台上に一方の足を乗せることを完了した時点(Tb)から前記載台上に前記一方の足を乗せた状態の前記被験者が他方の足を地面から離した時点(Tc)までの間、及び、前記載台上に前記一方の足を乗せた状態の前記被験者が他方の足を地面から離した時点(Tc)から前記被験者が前記載台上に両足を乗せることを完了した時点(Td)までの間における、前記被験者の前記重心動揺を評価すること
を特徴とする重心動揺計。 - 前記生体評価部は、前記被験者が前記載台上に一方の足を乗せることを完了した時点(Tb)から前記載台上に前記一方の足を乗せた状態の前記被験者が他方の足を地面から離した時点(Tc)までの間、及び、前記載台上に前記一方の足を乗せた状態の前記被験者が他方の足を地面から離した時点(Tc)から前記被験者が前記載台上に両足を乗せることを完了した時点(Td)までの間、の前記重心動揺の各評価に基づいて総合的評価をすることを特徴とする請求項7に記載の重心動揺計。
- 被験者が乗る載台と、
前記載台上にかかる荷重を少なくとも3点で検出する荷重検出部と、
時間を計測する時間計測部と、
前記荷重検出部が検出した前記荷重及び前記時間計測部が計測した時間データに基づいて重心軌跡データを算出する演算部と、
前記被験者の重心動揺を評価する生体評価部と、
を備え、
前記演算部は、前記被験者が前記載台上に一方の足を接触し始めた時点(Ta)を判定する判定部、前記被験者が前記載台上に一方の足を乗せることを完了した時点(Tb)を判定する判定部、前記載台上に前記一方の足を乗せた状態の前記被験者が他方の足を地面から離した時点(Tc)を判定する判定部、前記被験者が前記載台上に両足を乗せることを完了した時点(Td)を判定する判定部、及び、前記被験者が前記載台上で安定して静止立位となった時点(Te)を判定する判定部、を有し、
前記生体評価部は、前記重心軌跡データ、単位時間あたりの前記荷重の変動データ、及び、前記時間データのうちの少なくとも1つに基づいて、前記被験者が前記載台上に一方の足を接触し始めた時点(Ta)から前記被験者が前記載台上に一方の足を乗せることを完了した時点(Tb)までの間、前記被験者が前記載台上に一方の足を乗せることを完了した時点(Tb)から前記載台上に前記一方の足を乗せた状態の前記被験者が他方の足を地面から離した時点(Tc)までの間、前記載台上に前記一方の足を乗せた状態の前記被験者が他方の足を地面から離した時点(Tc)から前記被験者が前記載台上に両足を乗せることを完了した時点(Td)までの間、及び、前記被験者が前記載台上に両足を乗せることを完了した時点(Td)から前記被験者が前記載台上で安定して静止立位となった時点(Te)までの間における、前記被験者の前記重心動揺を評価すること
を特徴とする重心動揺計。 - 前記生体評価部は、
前記被験者が前記載台上に一方の足を接触し始めた時点(Ta)から前記被験者が前記載台上に両足を乗せることを完了した時点(Td)までの間、に取得された前記重心軌跡データ、単位時間あたりの前記荷重の変動データ、及び、前記時間データのうちの少なくとも1つに基づいて、前記被験者の動的バランスに関する前記重心動揺を評価し、
前記被験者が前記載台上に両足を乗せることを完了した時点(Td)から前記被験者が前記載台上で安定して静止立位となった時点(Te)までの間に取得された前記重心軌跡データ、単位時間あたりの前記荷重の変動データ、及び、前記時間データのうちの少なくとも1つに基づいて、前記被験者の静的バランスに関する前記重心動揺を評価すること
を特徴とする請求項9に記載の重心動揺計。 - 前記生体評価部は、前記被験者が前記載台上に一方の足を接触し始めた時点(Ta)から前記被験者が前記載台上に一方の足を乗せることを完了した時点(Tb)までの間、前記被験者が前記載台上に一方の足を乗せることを完了した時点(Tb)から前記載台上に前記一方の足を乗せた状態の前記被験者が他方の足を地面から離した時点(Tc)までの間、前記載台上に前記一方の足を乗せた状態の前記被験者が他方の足を地面から離した時点(Tc)から前記被験者が前記載台上に両足を乗せることを完了した時点(Td)までの間、及び、前記被験者が前記載台上に両足を乗せることを完了した時点(Td)から前記被験者が前記載台上で安定して静止立位となった時点(Te)までの間、の前記重心動揺の各評価に基づいて総合的評価をすることを特徴とする請求項9又は請求項10に記載の重心動揺計。
- 前記重心動揺計は、前記被験者が前記載台に対して所定距離の範囲内に入ったか否かを検出する近接検出部を更に備え、前記近接検出部が、前記被験者が前記載台に対して所定距離の範囲内に入ったことを検出した時に、前記荷重検出部による荷重の検出及び前記時間計測部による時間の計測を開始することを特徴とする請求項1乃至請求項11のうち、いずれか1に記載の重心動揺計。
- 被験者が重心動揺計の載台上に一方の足を乗せることを完了した時点(Tb)を判定する判定工程bと、
前記載台上に前記一方の足を乗せた状態の前記被験者が他方の足を地面から離した時点(Tc)を判定する判定工程cと、
前記被験者が前記重心動揺計の前記載台上に一方の足を乗せることを完了した時点(Tb)から前記載台上に前記一方の足を乗せた状態の前記被験者が他方の足を地面から離した時点(Tc)までの間における、被験者の重心軌跡データ、単位時間あたりの荷重の変動データ、及び、時間データのうちの少なくとも1つに基づいて前記被験者の重心動揺を評価する生体評価工程と、を備えること
を特徴とする重心動揺評価方法。 - 被験者が乗る載台と、
前記載台上にかかる荷重を第1のデータとして出力する、3以上の荷重出力部と、
少なくとも、前記被験者が前記載台上に足を接触した接触時点を判定する判定部と、
前記接触時点における前記第1のデータ、および、前記接触時点における前記第1のデータに基づく第2のデータの少なくとも一方を使用して、前記被験者の動作の特徴を判断する判断部と、
前記被験者の動作の特徴と、予め記憶された参照特徴とを比較することにより、前記被験者を認証する認証部とを備える
個人認証装置。 - 前記動作の特徴は、前記被験者が前記載台上に始めに乗せた足が左右のいずれの足であるか、前記載台上に始めに接触した箇所が足のつま先か踵かまたは足の裏全体であるか、の少なくとも一方である
請求項14に記載の個人認証装置。 - 3以上の荷重出力部が、載台上にかかる荷重を第1のデータとして出力する工程と、
判定部が、少なくとも、被験者が前記載台上に足を接触した接触時点を判定する工程と、
判断部が、前記接触時点における前記第1のデータ、および、前記接触時点における前記第1のデータに基づく第2のデータの少なくとも一方を使用して、前記被験者の動作の特徴を判断する工程と、
認証部が、前記被験者の動作の特徴と、予め記憶された参照特徴とを比較することにより前記被験者を認証する工程とを有する
個人認証装置における個人認証方法。 - 被験者が乗る載台と、
前記載台上にかかる荷重を第1のデータとして出力する、3以上の荷重出力部と、
時間を計測し、計測した時間を示す第2のデータを出力する時間計測部と、
前記被験者の動作の区切りを判定する判定部と、
前記動作毎における前記第1のデータおよび前記動作毎における前記第2のデータの少なくとも一方を使用して、認証用データを生成する制御部と、
前記認証用データと、予め記憶された同種の参照用データとを比較することにより前記被験者を認証する認証部とを備える
個人認証装置。 - 前記認証用データは、前記動作毎の時間に関するデータ、全動作の時間に対する動作毎の時間の割合に関するデータ、前記動作毎の重心点に関するデータ、前記動作毎の重心の軌跡に関するデータ、前記動作毎の荷重に関するデータ、前記動作毎の荷重の変動に関するデータ、および、体重に対する前記動作毎の荷重変動の割合に関するデータの少なくとも一つである
請求項17に記載の個人認証装置。 - 前記判定部は、前記被験者が前記載台上で安定して静止立位となる以前の、該被験者の動作の区切りを判定する
請求項17または請求項18に記載の個人認証装置。 - 前記判定部は、前記被験者が前記載台上に一方の足を接触し始めた時点(Ta)、前記被験者が前記載台上に一方の足を乗せることを完了した時点(Tb)、前記載台上に前記一方の足を乗せた状態の前記被験者が他方の足を地面から離した時点(Tc)、前記被験者が前記載台上に両足を乗せることを完了した時点(Td)、および、前記被験者が前記載台上で安定して静止立位となった時点(Te)の少なくとも2以上の時点を判定する
請求項19に記載の個人認証装置。 - 前記認証部は、前記参照用データが複数、存在する場合には、複数の参照用データの中央値、複数の参照用データの平均値、時間的に所定の範囲内にある参照用データ、および、統計的に所定の範囲内にある参照用データのいずれかと前記認証用データとを比較することにより前記被験者を認証する
請求項17乃至請求項20のいずれかに記載の個人認証装置。 - 前記参照用データを記憶する記憶部を備える
請求項17乃至請求項21のいずれかに記載の個人認証装置。 - 前記認証用データを、次回以降の認証時における参照用データとして記憶するようにした
請求項17乃至請求項21のいずれかに記載の個人認証装置。 - 前記認証用データが、基準に対して所定の範囲内にない場合は、該認証用データを参照用データとして記憶しない、または、前記認証用データを次回以降の認証時における参照用データとして使用しないようにした
請求項23に記載の個人認証装置。 - 3以上の荷重出力部が、載台上にかかる荷重を第1のデータとして出力する工程と、
時間計測部が、時間を計測し、計測した時間を示す第2のデータを出力する工程と、
判定部が、被験者の動作の区切りを判定する工程と、
制御部が、前記動作毎における前記第1のデータおよび前記動作毎における前記第2のデータの少なくとも一方を使用して、認証用データを生成する工程と、
認証部が、前記認証用データと予め記憶された同種の参照用データとを比較することにより前記被験者を認証する工程とを有する
個人認証装置における個人認証方法。 - 被験者が乗る載台と、
前記載台上にかかる荷重を第1のデータとして出力する、3以上の荷重出力部と、
時間を計測し、計測した時間を示す第2のデータを出力する時間計測部と、
少なくとも前記被験者が前記載台上に足を接触した接触時点を含む前記被験者の動作の区切りを判定する判定部と、
前記接触時点における前記第1のデータ、および、前記接触時点における前記第1のデータに基づく第3のデータの少なくとも一方を使用して、前記被験者の動作の特徴を判断する判断部と、
前記動作毎における前記第1のデータおよび前記動作毎における前記第2のデータの少なくとも一方を使用して、認証用データを生成する制御部と、
前記被験者の動作の特徴と予め記憶された参照特徴とを比較することにより前記被験者を認証する第1認証と、前記認証用データと予め記憶された同種の参照用データとを比較することにより前記被験者を認証する第2認証とを実行する認証部とを備える
個人認証装置。 - 前記認証部は、前記第1認証の結果が正確である場合には前記第2認証を実行せず、前記第1認証の結果が不正確である場合には前記第2認証を実行するようにした
請求項26に記載の個人認証装置。 - 前記認証部は、前記第1認証の結果が不正確であることが所定割合を超えた場合に、前記第2認証のみを行うようにした
請求項27に記載の個人認証装置。 - 3以上の荷重出力部が、載台上にかかる荷重を第1のデータとして出力する工程と、
時間計測部が、時間を計測し、計測した時間を示す第2のデータを出力する工程と、
判定部が、少なくとも前記被験者が前記載台上に足を接触した接触時点を含む前記被験者の動作の区切りを判定する工程と、
判断部が、前記接触時点における前記第1のデータ、および、前記接触時点における前記第1のデータに基づく第3のデータの少なくとも一方を使用して、前記被験者の動作の特徴を判断する工程と、
制御部が、前記動作毎における前記第1のデータおよび前記動作毎における前記第2のデータの少なくとも一方を使用して、認証用データを生成する工程と、
認証部が、前記被験者の動作の特徴と予め記憶された参照特徴とを比較することにより前記被験者を認証する第1認証と、前記認証用データを予め記憶された同種の参照用データと比較することにより前記被験者を認証する第2認証とを実行する工程とを有する
個人認証装置における個人認証方法。
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