JPH10196337A - エンジンの潤滑油通路構造 - Google Patents

エンジンの潤滑油通路構造

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JPH10196337A
JPH10196337A JP9019815A JP1981597A JPH10196337A JP H10196337 A JPH10196337 A JP H10196337A JP 9019815 A JP9019815 A JP 9019815A JP 1981597 A JP1981597 A JP 1981597A JP H10196337 A JPH10196337 A JP H10196337A
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  • Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 エンジンの潤滑油通路構造において、シリン
ダブロックに形成する各種オイル通路の加工工程を削減
したり、部品点数を低減し、また、フィルタスタンドの
加工工程を削減するとともに、フィルタスタンドの小型
化を図り、更に、エンジンの小型化を図ることにある。 【構成】 サブギャラリとメインギャラリとを近接して
設け、シリンダブロックの上面に達するヘッド側オイル
通路とクランク軸のジャーナル部側に指向するように傾
斜したジャーナル側オイル通路とをメインギャラリに連
通して設け、ジャーナル部を支持するシリンダブロック
のジャーナルハウジング部にはハウジングボルトの座ぐ
りを利用してジャーナル側オイル通路に連通するハウジ
ング側オイル通路を設け、ジャーナル部とジャーナルハ
ウジング部間に介在したジャーナルメタルの背面のジャ
ーナルハウジング部にはハウジング側オイル通路に連通
するメタル側オイル通路を設け、メタル側オイル通路に
連通するチェーンアジャスタ側オイル通路を設け、ま
た、フィルタスタンドの外面全体をねじ化している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、エンジンの潤滑
油通路構造に係り、特にシリンダブロックに形成する各
種オイル通路の加工工程の削減等を図り得るエンジンの
潤滑油通路構造に関する。
【0002】
【従来の技術】エンジンにおいては、各部の運動部分に
潤滑を施すために、シリンダブロックに複数の各種オイ
ル通路を設け、オイルポンプから圧送されたオイルをそ
れらの各オイル通路に流通させている。
【0003】即ち、図39において、302はエンジ
ン、304はシリンダブロック、306はシリンダヘッ
ド、308はシリンダヘッドカバー、310はオイルパ
ンである。シリンダブロック304には、クランク軸3
12が軸支して設けられている。このクランク軸312
には、コンロッド314の大端部316が連結して設け
られている。このコンロッド314の小端部318に
は、ピストン320が連結して設けられている。
【0004】また、シリンダブロック304には、図4
0〜43に示す如く、例えば、3つのシリンダ322が
形成されている。このシリンダ322には、スリーブ3
24を介してピストン320が往復動可能に設けられて
いる。
【0005】更に、シリンダブロック304には、外側
部326のフィルタ取付面328にオイルフィルタ33
0がフィルタスタンド332を介して取付けられている
とともに、オイルポンプ(図示せず)から圧送されたオ
イルをオイルフィルタ330側に導くサブギャラリ33
4とオイルフィルタ330からのオイルをエンジン30
2の各部に分配させるように導くメインギャラリ336
とが形成されている。
【0006】メインギャラリ336は、図44〜53に
示す如く、シリンダブロック304のスカート部338
の上部で、スリーブ鋳込み部位又はスリーブ圧入部34
0近傍に配設され前後端が盲栓(図示せず)で閉塞され
る。また、メインギャラリ336は、シリンダブロック
304の外側部326で垂直方向に指向するフィルタ取
付面328から離れて形成されている。更に、メインギ
ャラリ336からクランク軸312のジャーナル部34
2にオイルを導くジャーナル側オイル通路344は、ジ
ャーナル部342の中心面に位置している。このジャー
ナル部342の中心面には、シリンダヘッド306から
オイルを落とす通路が形成されていない。このため、オ
イルフィルタ320からメインギャラリ324にオイル
を導くために、シリンダブロック304には、フィルタ
取付面328のスタンド取付下穴346に連通する第1
連絡オイル通路348を設けるとともに、この第1連絡
オイル通路348に直角方向で連通する第2連絡オイル
通路350を設け、また、この第2連絡オイル通路35
0に直角方向で連通する第3連絡オイル通路352を設
けている。そして、第2連絡オイル通路350の外側端
には盲栓(図示せず)を取付ける第2連絡オイル通路側
盲栓取付部354を形成するとともに、第3連絡オイル
通路352の外側端には盲栓(図示せず)を取付ける第
3連絡オイル通路側盲栓取付部356を形成している。
また、図52において、シリンダブロック304には、
ヘッド側オイル通路358が設けられている。
【0007】また、図54、55に示す如く、筒状のフ
ィルタスタンド332は、一端側の一側ねじ部(雄ね
じ)360と、他端側の他側ねじ(雄ねじ)362と、
これら一側ねじ部360と他側ねじ部362間の不完全
ねじ部364とからなる。そして、オイルフィルタ33
0のシリンダブロック304への取付け時には、一側ね
じ部360をシリンダブロック304のブロック側ねじ
部(雌ねじ)366に底付きさせ、そして、他側ねじ部
362にオイルフィルタ330を螺着している。この場
合に、フィルタスタンド332の不完全ねじ部364の
ために、フィルタ取付面328は、スタンド取付面36
6から距離Dだけ突出している。
【0008】また、このようなエンジンの潤滑油通路構
造としては、例えば、実開昭63−123709号公報
に開示されている。この公報に記載のものは、潤滑油通
路をエンジンのシリンダ周囲に郭成させたウォータジャ
ケットに近接するようにシリンダブロックのシリンダ列
方向一端部から同他端部に亘って延在し、また、潤滑油
通路の両端部からメインジャーナル軸受潤滑用の潤滑油
分配路に連通したものである。
【0009】また、オイルフィルタの取付構造として
は、例えば、実開昭59−119312号公報に開示さ
れている。この公報に記載のものは、一方が閉端である
筒形のハウジングに濾過体を収納し、他方の開端側には
中央にネジ付きのオイルの流出孔、そして、その周囲に
は複数のオイルの流入孔を穿設してなる蓋体に、シール
パッキンを保持するカバー板を固着し、カバー板の外周
はハウジングの開端と液密に封鎖されたオイルフィルタ
において、シールパッキンを保持するカバー板はシール
パッキンのリブ挿入部が円環状の脱落防止部とリブ逃げ
部を有するものである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来、エン
ジンの潤滑油通路構造にあっては、シリンダブロックへ
の各種オイル通路の加工数が多くなり、また、メインギ
ャラリ以外のオイル通路にも盲栓を使用するために、加
工コスト、部品コストが高くなり、また、部組費も高く
なるという不都合があった。
【0011】また、メインギャラリがシリンダブロック
のスカート部の上部位に設けられているので、メインギ
ャラリがスカート部の側面を補強することができず、よ
って、スカート部の側面に補強リブを設ける必要があ
り、このため、重量が増加するという不都合があった。
また、スリーブの鋳込み部位又はスリーブ圧入部とメイ
ンギャラリとが近接しているので、鋳巣によってこれら
の部位が連結されてしまうという不具合が生じて、シリ
ンダブロックの不良率が高くなるという不具合があっ
た。このシリンダブロックの不良率を低くするために、
含浸工程を行なうと、製作工程が増加する等でコストが
高くなるという不都合が生じた。
【0012】更に、オイルフィルタとメインギャラリと
が大きく離間しているので、これらを連通させる各オイ
ル通路を別途に必要とし、よって、オイル通路の加工数
が増加してしまい、また、オイルフィルタがシリンダブ
ロックの外側部から側方に大きく突出してしまい、よっ
て、エンジンが大型化し、車体への搭載性も低下すると
いう不都合があった。
【0013】更にまた、図44に示す如く、クランク軸
のジャーナル部を支持するジャーナルハウジング部の幅
の中には、シリンダヘッドからのオイルを落とす通路と
ジャーナル側オイル通路との両者を成立させることがで
きないという不都合があった。
【0014】また、図55に示す如く、フィルタスタン
ドをシリンダブロックに締め込み過ぎると、シリンダブ
ロックのスタンド取付部位の口元にヒビが入ったり、割
れたりする不都合があった(図55のAで示す)。ま
た、フィルタスタンドの不完全ねじ部をオイルフィルタ
の取付面の内側に入れるために、フィルタ取付面をフィ
ルタスタンドのスタンド取付面から一段上げる必要があ
り、このため、シリンダブロックの重量の増加を招い
た。更に、フィルタスタンドには中央にねじのない不完
全ねじ部が必要であるので、フィルタスタンドの全長が
長くなり、よって、オイルフィルタがシリンダブロック
の外側部から側方に大きく突出してエンジンの大型化を
招き、また、フィルタスタンドの重量が増加するという
不都合があった。
【0015】
【課題を解決するための手段】そこで、この発明は、上
述の不都合を除去するために、エンジンのシリンダブロ
ックにクランク軸を軸支して設け、このクランク軸にコ
ンロッドの大端部を連結して設け、このコンロッドの小
端部にはピストンを連結して設け、このピストンを前記
シリンダブロックのシリンダにスリーブを介して往復動
可能に設け、前記シリンダブロックの外側部のフィルタ
取付面にオイルフィルタを取付けて設け、前記シリンダ
ブロックにはオイルポンプから圧送されたオイルを前記
オイルフィルタ側に導くサブギャラリと前記オイルフィ
ルタからのオイルを前記エンジンの各部に分配させるよ
うに導くメインギャラリとを設けたエンジンの潤滑油通
路構造において、前記サブギャラリと前記メインギャラ
リとを近接して前記シリンダブロックに設け、前記シリ
ンダブロックの上面に達するヘッド側オイル通路と前記
クランク軸のジャーナル部側に指向するように傾斜した
ジャーナル側オイル通路とを前記メインギャラリに連通
して前記シリンダブロックに設け、前記ジャーナル部を
支持する前記シリンダブロックのジャーナルハウジング
部にはハウジングボルトの座ぐりを利用して前記ジャー
ナル側オイル通路に連通するハウジング側オイル通路を
設け、前記ジャーナル部と前記ジャーナルハウジング部
間に介在したジャーナルメタルの背面の前記ジャーナル
ハウジング部には前記ハウジング側オイル通路に連通す
るメタル側オイル通路を設け、このメタル側オイル通路
に連通するチェーンアジャスタ側オイル通路を前記シリ
ンダブロックに設けたことを特徴とする。
【0016】また、エンジンのシリンダブロックにクラ
ンク軸を軸支して設け、このクランク軸にコンロッドの
大端部を連結して設け、このコンロッドの小端部にはピ
ストンを連結して設け、このピストンを前記シリンダブ
ロックのシリンダにスリーブを介して往復動可能に設
け、前記シリンダブロックの外側部のフィルタ取付面に
オイルフィルタを取付けて設け、前記シリンダブロック
にはオイルポンプから圧送されたオイルを前記オイルフ
ィルタ側に導くサブギャラリと前記オイルフィルタから
のオイルを前記エンジンの各部に分配させるように導く
メインギャラリとを設けたエンジンの潤滑油通路構造に
おいて、前記オイルフィルタを前記フィルタ取付面に取
付けるフィルタスタンドを設け、前記シリンダブロック
の前記フィルタ取付面にブロック側ねじ部を設け、前記
フィルタスタンドの外面全体には前記ブロック側ねじ部
に螺着するスタンド側ねじ部を設け、前記フィルタスタ
ンドの外面の前記スタンド側ねじ部にねじ止め剤を塗布
し、このねじ止め剤が塗布されたスタンド側ねじ部を前
記ブロック側ねじ部に底付きするまで締め込むことによ
って前記シリンダブロックに取付けたことを特徴とす
る。
【0017】
【発明の実施の形態】この発明は、サブギャラリとメイ
ンギャラリと各種オイル通路とを特異に配置させてシリ
ンダブロックに設けることにより、オイル通路の加工工
程を削減し、また、部品コストを低減し、廉価にすると
ともに、軽量化を図り、しかも、部組費を低減し、更
に、オイル通路の全長を短くし、潤滑性能を向上するこ
とができ、しかも、エンジンの始動直後に、オイルをチ
ェーンアジャスタに直ぐに供給してチェーンアジャスタ
の作動性を良好とすることができる。
【0018】また、フィルタスタンドの外面全体にスタ
ンド側ねじ部を設けるので、フィルタスタンドの加工工
程を削減し、また、フィルタスタンドのスタンド側ねじ
部をシリンダブロックのブロック側ねじ部に締め込み過
ぎても、シリンダブロックのスタンド取付部位の口元に
ヒビや割れが生ずるのを防止し、また、フィルタ取付面
とフィルタスタンドの取付面とを同一にすることができ
るので、シリンダブロックの重量を低減させることがで
き、また、フィルタスタンドを短かくし、フィルタスタ
ンドの重量を軽減し、また、オイルフィルタをシリンダ
ブロックに近づけて取付けることができるので、エンジ
ンの小型化を図ることができる。
【0019】
【実施例】以下図面に基づいてこの発明の実施例を詳細
且つ具体的に説明する。図1〜36は、この発明の第1
実施例を示すものである。図1〜6において、2はエン
ジン、4はシリンダブロック、6はシリンダヘッド、8
はクランク軸、10はクランクスプロケット、12はコ
ンロッド、14はピストン、16はシリンダ、18は燃
焼室、20は吸気ポート、22は吸気マニホルド、24
はエアクリーナ、26は排気ポート、28は排気マニホ
ルド、30はカム軸、32はカムスプロケット、34は
タイミングチェーン、36はチェーンアジャスタ、38
はシリンダヘッドカバー、40はオイルパンである。
【0020】シリンダブロック4は、例えば、ハーフス
カートシリンダブロック4−1とブロックロアケース4
−2とが複数の締結ボルト42及びハウジングボルト4
4によって一体的に構成されている。このため、シリン
ダブロック4には、ハウジングボルト44の座ぐり46
が形成されている。
【0021】クランク軸8は、ジャーナル部48がジャ
ーナルメタル50を介してシリンダブロック4のジャー
ナルハウジング部52によって支持されている。
【0022】コンロッド12は、図7、8又は図9、1
0に示す如く、クランク軸8の回転によって動作し、ロ
ッド軌跡Rを描出させる。このロッド軌跡Rには、側方
直線的軌跡部R1 が垂直線Vな対して角度θで描出され
る。なお、図7、8にあっては、シリンダブロック4が
ハーフスカートシリンダブロック4−1とブロックロア
ケース4−2とからなる場合であり、また、図9、10
にあっては、シリンダブロック4がディープスカート型
で単体からなる場合である。
【0023】シリンダ16には、スリーブ54を介して
ピストン14が往復動可能に設けられる。
【0024】シリンダブロック4の外側部56には、オ
イルフィルタ58が取付けられる。このオイルフィルタ
58は、外側部56のフィルタ取付部60で上述のロッ
ド軌跡Rの側方直線的軌跡部R1 と略平行に形成された
フィルタ取付面62にフィルタスタンド64を介して取
付けられる。このため、シリンダブロック4のフィルタ
取付面62には、フィルタスタンド64を固定するスタ
ンド下穴66が形成される。また、フィルタ取付部60
には、フィルタシール面60aが形成されている。
【0025】また、クランク軸8には、トロコイド式の
オイルポンプ68が取付けられている。このオイルポン
プ68は、インナロータ70とアウタロータ72とを有
し、オイルパン40内のオイルをオイルストレーナ74
とシリンダブロック4に形成した吸入側オイル通路76
とを経て吸込側ポート78から吸入し、そして、吐出側
ポート80から吐出するものである。
【0026】この吐出側ポート80部位のシリンダブロ
ック4には、オイルポンプ68から圧送されるオイルの
圧力を調整するリリーフバルブ82が設けられている。
【0027】また、シリンダブロック4には、オイルポ
ンプ68から圧送されたオイルをオイルフィルタ58側
に導くように吐出側ポート80に連通したサブギャラリ
84が設けられている。
【0028】更に、シリンダブロック4には、サブギャ
ラリ84に近接してオイルフィルタ58からのオイルを
各部に分配させるように導くメインギャラリ86が形成
されている。図8、10に示す如く、このメインギャラ
リ86の中心86cとサブギャラリ84の中心84cと
を結ぶギャラリ結線Tは、側方直線的軌跡部R1 及び/
またはフィルタ取付面62と略平行に配置されている。
【0029】ここで、側方直線的軌跡部R1 とフィルタ
取付面62とギャラリ結線Tとは、いずれか同士が略平
行であればよいものである。
【0030】また、メインギャラリ86は、シリンダブ
ロック4のスカート部88のスカート曲面90に密着す
るように配置されるとともに、スリーブ54及びこのス
リーブ54のスリーブ圧入部92から離間してスカート
部88の途中に設けられ、また、シリンダブロック4が
2分割の場合にブロックロアケース4−2のケース合せ
面94から大きく離間するとともに、ディープスカート
型のシリンダブロック4の場合にはオイルパン40のオ
イルパン合せ面96から離間して形成されている。この
メインギャラリ86は、前後端が盲栓86a、86aに
よって閉塞されたり、若しくは、オイルポンプケース等
の部品によって閉塞される。
【0031】サブギャラリ84は、ブロックロアケース
4−2のケース合せ面94近傍に形成されている。この
場合に、このサブギャラリ84の下方のブロックロアケ
ース4−2のケース合せ面94は、サブギャラリ84の
外側方向に偏倚、つまり、ずらして配設されている(図
11参照)。
【0032】メインギャラリ86には、図1では上方に
指向してシリンダブロック4の上面4aに開口するヘッ
ド側オイル通路98が連通されている。
【0033】また、メインギャラリ86には、クランク
軸8のジャーナル部48に指向して、つまり、図1では
左斜め下方に向ってジャーナル側オイル通路100が連
通されている。このジャーナル側オイル通路100の開
口部は、ヘッド側オイル通路98の開口部を避けてメイ
ンギャラリ86に設けられているとともに、ジャーナル
ハウジング部52から側方のスカート形状に延設する補
強リブ形状部102に沿って形成されている(図1、3
6参照)。
【0034】ジャーナル側オイル通路100は、図22
に示す如く、ハウジングボルト44の座ぐり46を利用
して形成したハウジング側オイル通路104に連通して
いる。また、このハウジング側オイル通路104は、図
1に示す如く、ジャーナルメタル50の背面でジャーナ
ルハウジング部52に形成したメタル側オイル通路10
6に連通している。
【0035】このメタル側オイル通路106は、図1、
6に示す如く、チェーンアジャスタ32にオイルを導く
チェーンアジャスタ側オイル通路108に連通してい
る。
【0036】このチェーンアジャスタ側オイル通路10
8は、メタル側オイル通路106に連通した第1チェー
ンアジャスタ側オイル通路108−1とこの第1チェー
ンアジャスタ側オイル通路108−1に連通した第2チ
ェーンアジャスタ側オイル通路108−2とこの第2チ
ェーンアジャスタ側オイル通路108−2に連通したチ
ェーンオイル吸い口108−3とからなり、シリンダブ
ロック4に設けられている。なお、図13において、符
号110はブローバイ通路である。
【0037】次に、この第1実施例の作用を説明する。
【0038】エンジン2の駆動によってクランク軸8が
回転すると、オイルポンプ68が駆動し、オイルパン4
0内のオイルがオイルストレーナ74と吸入側ポート7
6を経て吸込側ポート78に吸入され、そして、オイル
ポンプ68によって吐出側ポート80からサブギャラリ
84に圧送され、オイルフィルタ58に流入する。
【0039】このオイルは、オイルフィルタ58によっ
て濾過され、そして、スタンド穴66とメインギャラリ
86とからヘッド側オイル通路98に送られてシリンダ
ヘッド6側に供給され、また、ジャーナル側オイル通路
100とハウジング側オイル通路104とメタル側オイ
ル通路106とに送られてクランク軸8のジャーナル部
48に供給されるとともにメタル側オイル通路106と
チェーンアジャスタ側オイル通路108とを経てチェー
ンアジャスタ36に供給される。
【0040】そして、この第1実施例にあっては、サブ
ギャラリ84とメインギャラリ86とを近接して配置
し、また、ヘッド側オイル通路98がシリンダブロック
4の上面4aに達するように指向してメインギャラリ8
6に連通するとともに、ジャーナル側オイル通路100
がクランク軸6のジャーナル部48側に傾斜してメイン
ギャラリ86に連通しているので、メインギャラリ86
以外のオイル通路には盲栓を不要とし、オイル通路の加
工数を低減し、よって、シリンダブロック4へのオイル
通路の加工工程を削減し、また、多くの盲栓を不要と
し、よって、コストを低減するとともに、軽量化を図
り、しかも、部組費を削減することができる。また、オ
イル通路の全長を短くすることができ、油圧損失を低く
し、潤滑性能を向上することができる。更に、図1、6
に示す如く、チェーンアジャスタ36へのオイル通路の
全長を短くすることができ、エンジン2の始動直後に、
直ぐにチェーンアジャスタ36にオイルを供給すること
ができるので、エンジン2の始動直後のチェーンアジャ
スタ36の作動性を良好とし、エンジン2の始動時のア
ジャスタ音の発生を低減することができる。
【0041】また、メインギャラリ86は、スカート部
88のスカート曲面90に密着されるとともにスリーブ
54及びスリーブ圧入部92から離間し且つスカート部
88の途中に形成され、しかも、ブロックロアケース4
−2のケース合せ面94又はオイルパン40のオイルパ
ン合せ面96からも離れており、また、フィルタ取付面
62と側方直線的軌跡部R1 とギャラリ結線Tとのいず
れか同士を略平行に配設したので、スカート部88がメ
インギャラリ86によって前後で一体化するように補強
され、よって、スカート部88の剛性が向上し、振動・
騒音の低減を図ることができる。また、従来、メインギ
ャラリ86がスリーブ54の鋳込部位又はスリーブ54
の圧入のための加工面又はシリンダブロック4のブロッ
クロアケース4−2のケース合せ面94又はオイルパン
40のオイルパン合せ面96近くに位置させた場合に、
メインギャラリ86とこれらの形状が鋳巣によって連通
してしまって不良になるおそれがあったが、この第1実
施例によれば、鋳巣でメインギャラリ86と他のものと
が連通することがなくなり、シリンダブロック4の製造
時の不良率を大きく低減することができ、また、従来、
必要であった鋳巣不良対策としての含浸工程が不要とな
り、加工工程等を削減し、コストを低減することができ
る。
【0042】更に、シリンダブロック4は上側のハーフ
スカートシリンダブロック4−1と下側のブロックロア
ケース4−2とからなり、図11に示す如く、サブギャ
ラリ84がブロックロアケース4−2のケース合せ面9
4の近傍に形成され、サブギャラリ84の下方のブロッ
クロアケース4−2のケース合せ面94がサブギャラリ
84の外側方向に偏倚して配設されているので、メイン
ギャラリ86とサブギャラリ84とオイルフィルタ58
とをエンジン2の中心に近づけて配設することができ、
シリンダブロック4のコンパクト化及び軽量化を図り、
また、コストを低減し、更に、オイルフィルタ58をエ
ンジン2の中心に近づけるとともに斜めに傾斜させて配
設することができるので、オイルフィルタ58を含めた
エンジン2の全体をコンパクト化することができ、これ
により、エンジン2のエンジンルームへの搭載性を向上
し、また、エンジン2の搭載角の自由度も大きくなり、
多くの車体にフィルタアダプタ等を使用することなく、
エンジン2を搭載できる。また、フィルタ取付部60と
メインギャラリ86とサブギャラリ84とを近づけるこ
とができ、少ない加工穴でオイル通路を形成することも
できる。
【0043】更にまた、ジャーナル側オイル通路100
がヘッド側オイル通路98を避けるようにシリンダブロ
ック4に形成されているので、サブギャラリ84の下方
のブロックロアケース4−2のケース合わせ面94上に
ブロックロアケース4−2の締結ボルト42をレイアウ
トすることができ、シール性を向上することができる。
【0044】また、ジャーナル側オイル通路100は、
メインギャラリ86からジャーナル部48に向って下方
から見て斜めにヘッド側オイル通路98を避けるように
配設されているので、ジャーナルハウジング部52の側
方にシリンダヘッド6からのオイルを落とす通路を形成
させることができる。また、ジャーナル側オイル通路1
00は、ジャーナルハウジング部52から側方のスカー
ト形状に延設する補強リブ形状部102に沿ってシリン
ダブロック4に形成されているので、ジャーナルハウジ
ング部52から側方に延びるリブ形状をさらに補強する
ことができ、振動・騒音の低減を図ることができる。
【0045】更に、図35、36に示す如く、メインギ
ャラリ86よりもジャーナル部48に連ながるジャーナ
ル側オイル通路100の最前端と最後端との通路がエン
ジン2の下から見て反対向きに斜めに傾いているので、
メインギャラリ86の前後端の盲栓等の部品を容易に形
成することができ、また、前後端の盲栓等の部品同士の
距離を小さくすることができるので、エンジン2の前後
長さを小さくし、よって、エンジン2の小型化や軽量化
を図り、コストを低減し、また、エンジン2の車体への
搭載性が向上し、更に、メインギャラリ86の長さが小
さくなることにより、鋳造時のピン可動量を減らすこと
ができ、ピン長さの短縮による鋳造性の向上を図り、ま
た、ばり取り時のガンドリルの長さの短縮によって加工
性を向上することができる。つまり、図35にあって
は、前後のジャーナル側オイル通路100を他のものと
は逆に位置させる一方、図36にあっては、前後のジャ
ーナル側オイル通路100の向きを全て同じくした場合
は、図35のシリンダブロック4の全長H1 と図36の
シリンダブロック4の全長H2 とを比べると、図36の
シリンダブロック4の全長H2 の方が図36のシリンダ
ブロック4の全長H1よりも少し短かくすることができ
る。
【0046】図37、38は、この発明の第2実施例を
示すものである。
【0047】この第2実施例にあっては、上述の第1実
施例と同一機能を果す箇所には同一符号を付して説明す
る。
【0048】この第2実施例の特徴とするところは、以
下の点にある。即ち、ハーフスカートシリンダブロック
4−1の外側部56のフィルタ取付面62は、垂直線V
に対して角度θで傾斜して形成されている。この傾斜し
たフィルタ取付面62には、該フィルタ取付面62に対
して直角方向にブロック側ねじ部(雌ねじ)202が形
成され、フィルタスタンド64を介してオイルフィルタ
58が取付けられる。このフィルタスタンド64には、
図37に示す如く、外面全体にスタンド側ねじ部(雄ね
じ)204が形成されている。
【0049】そして、オイルフィルタ58をシリンダブ
ロック4に取付ける際には、フィルタスタンド64のス
タンド側ねじ部204に長さLでねじ止め剤(図示せ
ず)を塗布し、このねじ止め剤を塗布した側のスタンド
側ねじ部204をシリンダブロック4のブロック側ねじ
部202に螺着し、そして、底付きするまで締め込む。
【0050】この結果、フィルタスタンド64の外面全
体をねじ化したので、フィルタスタンド64の加工工程
を削減し、コストを低減するとともに、フィルタスタン
ド64の全長を短縮させてフィルタスタンド64自体の
小型化を図ることができる。
【0051】また、フィルタスタンド64の小型化によ
って、オイルフィルタ58をシリンダブロック4に近づ
けて取付けることができ、エンジン2全体の小型化を図
ることができる。
【0052】更に、フィルタスタンド64をシリンダブ
ロック4に締め付け過ぎても、シリンダブロック4のフ
ィルタ取付部60の口元にかかる応力が減少し、ヒビや
割れが発生するのを防止することができる。
【0053】更にまた、オイルフィルタ58のフィルタ
取付面62をフィルタスタンド64の取付面と同一にす
ることができるので、シリンダブロック4の重量を減少
させることができる。
【0054】また、フィルタスタンド64をシリンダブ
ロック4に取付ける時にねじ止め剤を使用したので、オ
イルフィルタ58の取外しの際に、フィルタスタンド6
4が、緩んでしまったり、外れたりするのを防止するこ
とができる。
【0055】
【発明の効果】以上詳細な説明から明らかなようにこの
発明によれば、サブギャラリとメインギャラリとを近接
してシリンダブロックに設け、シリンダブロックの上面
に達するヘッド側オイル通路とクランク軸のジャーナル
部側に指向するように傾斜したジャーナル側オイル通路
とをメインギャラリに連通してシリンダブロックに設
け、ジャーナル部を支持するシリンダブロックのジャー
ナルハウジング部にはハウジングボルトの座ぐりを利用
してジャーナル側オイル通路に連通するハウジング側オ
イル通路を設け、ジャーナル部とジャーナルハウジング
部間に介在したジャーナルメタルの背面のジャーナルハ
ウジング部にはハウジング側オイル通路に連通するメタ
ル側オイル通路を設け、メタル側オイル通路に連通する
チェーンアジャスタ側オイル通路をシリンダブロックに
設けたことにより、オイル通路の加工数を削減し、ま
た、部品コストを低減し、廉価にするとともに、軽量化
を図り、更に、部組費を低減し、更に、オイル通路の全
長を短くし、潤滑性能を向上し、しかも、エンジンの始
動時に、チェーンアジャスタへの潤滑を良好に果し、チ
ェーンアジャスタの作動性を向上し得る。
【0056】また、シリンダブロックのフィルタ取付面
にブロック側ねじ部を設け、フィルタスタンドの外面全
体にはブロック側ねじ部に螺着するスタンド側ねじ部を
設けたことにより、フィルタスタンドの加工工程を削減
するとともにフィルタスタンドの小型化を図り、もっ
て、エンジンの小型化を図り、また、オイルスタンドを
シリンダブロックのブロック側ねじ部に締め込み過ぎて
も、シリンダブロックのフィルタ取付部の口元にヒビや
割れが生ずるのを防止し、また、フィルタ取付面とフィ
ルタスタンドの取付面とを同一にすることができるの
で、シリンダブロックの重量を低減させることができ、
また、フィルタスタンドの小型化を図ってオイルフィル
タをシリンダブロックに近づけて取付けることができる
ので、エンジンの小型化を図り得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】オイルの流れを説明するシリンダブロックの断
面図である。
【図2】エンジンの断面図である。
【図3】エンジンの断面図である。
【図4】エンジンの正面図である。
【図5】エンジンの側面図である。
【図6】エンジンの一部正面図である。
【図7】分割型のシリンダブロックにおけるコンロッド
のロッド軌跡を示す図である。
【図8】オイルフィルタが取付けられて分割型のシリン
ダブロックにおけるロッド軌跡を示す図である。
【図9】単体のディープスリーブ型のシリンダブロック
におけるコンロッドのロッド軌跡を示す図である。
【図10】オイルフィルタが取付けられて単体のディー
プスリーブ型のシリンダブロックにおけるコンロッドの
ロッド軌跡を示す図である。
【図11】ハーフスカート型のシリンダブロックの平面
図である。
【図12】図11のシリンダブロックの正面図である。
【図13】図12のシリンダブロックの側面図である。
【図14】シリンダブロックの平面図である。
【図15】図14のシリンダブロックの正面図である。
【図16】図14の〓〓−〓〓線によるシリンダブロッ
クの断面図である。
【図17】図16のシリンダブロックの側面図である。
【図18】図14の〓〓−〓〓線によるシリンダブロッ
クの断面図である。
【図19】図14の〓〓−〓〓線によるシリンダブロッ
クの断面図である。
【図20】図14の〓〓−〓〓線によるシリンダブロッ
クの断面図である。
【図21】図14の〓〓〓−〓〓〓線によるシリンダブ
ロックの断面図である。
【図22】図19のシリンダブロックの一部断面図であ
る。
【図23】図17の〓〓〓−〓〓〓線によるシリンダブ
ロックの断面図である。
【図24】シリンダブロックの一部断面図である。
【図25】フィルタ取付面の正面図である。
【図26】分割型のシリンダブロックの底面図である。
【図27】図26のシリンダブロックの正面図である。
【図28】図26の〓〓〓−〓〓〓線によるシリンダブ
ロックの断面図である。
【図29】図27のシリンダブロックの側面図である。
【図30】分割型のシリンダブロックの平面図である。
【図31】分割型のシリンダブロックの正面図である。
【図32】図30の〓〓〓〓−〓〓〓〓線によるシリン
ダブロックの断面図である。
【図33】図30の〓〓〓〓−〓〓〓〓線によるシリン
ダブロックの断面図である。
【図34】図31のシリンダブロックの側面図である。
【図35】シリンダブロックの平面図である。
【図36】全長の短かいシリンダブロックの平面図であ
る。
【図37】第2実施例に係るフィルタスタンドの側面図
である。
【図38】第2実施例においてフィルタスタンドをシリ
ンダブロックに取付けた状態の断面図である。
【図39】従来のエンジンの断面図である。
【図40】従来のシリンダブロックの平面図である。
【図41】図40の〓〓〓〓〓−〓〓〓〓〓線によるシ
リンダブロックの断面図である。
【図42】従来のシリンダブロックの底面図である。
【図43】従来のシリンダブロックの側面図である。
【図44】従来のデープスカート型のシリンダブロック
の断面図である。
【図45】従来のデープスカート型のシリンダブロック
の断面図である。
【図46】従来の分割型のシリンダブロックの断面図で
ある。
【図47】従来の分割型のシリンダブロックの断面図で
ある。
【図48】従来のシリンダブロックの一部断面図であ
る。
【図49】従来のシリンダブロックの側面図である。
【図50】従来のシリンダブロックの一部断面図であ
る。
【図51】図50のシリンダブロックの一部断面図であ
る。
【図52】従来のデープスリーブ型のシリンダブロック
の正面図である。
【図53】図52のシリンダブロックの背面図である。
【図54】従来のフィルタスタンドの側面図である。
【図55】従来においてフィルタスタンドをシリンダブ
ロックに取付けた状態の断面図である。
【符号の説明】
2 エンジン 4 シリンダブロック 12 コンロッド 58 オイルフィルタ 68 オイルポンプ 84 サブギャラリ 86 メインギャラリ 98 ヘッド側オイル通路 100 ジャーナル側オイル通路 108 チェーンアジャスタ側オイル通路
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年12月5日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0045
【補正方法】変更
【補正内容】
【0045】更に、図35、36に示す如く、メインギ
ャラリ86よりもジャーナル部48に連ながるジャーナ
ル側オイル通路100の最前端と最後端との通路がエン
ジン2の下から見て反対向きに斜めに傾いているので、
メインギャラリ86の前後端の盲栓等の部品を容易に形
成することができ、また、前後端の盲栓等の部品同士の
距離を小さくすることができるので、エンジン2の前後
長さを小さくし、よって、エンジン2の小型化や軽量化
を図り、コストを低減し、また、エンジン2の車体への
搭載性が向上し、更に、メインギャラリ86の長さが小
さくなることにより、鋳造時のピン可動量を減らすこと
かでき、ピン長さの短縮による鋳造性の向上を図り、ま
た、ばり取り時のガンドリルの長さの短縮によって加工
性を向上することができる。また、図35にあっては、
全てのジャーナル側オイル通路100を盲栓86a側に
同じ向きで斜めに指向させる一方、図36にあっては、
盲栓86a側の最端部位のジャーナル側オイル通路10
0だけを盲栓86b側に斜めに指向させた場合は、図3
5のシリンダブロック4の全長Hと図36のシリンダ
ブロック4の全長Hとを比べると、図36のシリンダ
ブロック4の全長Hの方を図35のシリンダブロック
4の全長Hよりも少し短かくすることができる。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンのシリンダブロックにクランク
    軸を軸支して設け、このクランク軸にコンロッドの大端
    部を連結して設け、このコンロッドの小端部にはピスト
    ンを連結して設け、このピストンを前記シリンダブロッ
    クのシリンダにスリーブを介して往復動可能に設け、前
    記シリンダブロックの外側部のフィルタ取付面にオイル
    フィルタを取付けて設け、前記シリンダブロックにはオ
    イルポンプから圧送されたオイルを前記オイルフィルタ
    側に導くサブギャラリと前記オイルフィルタからのオイ
    ルを前記エンジンの各部に分配させるように導くメイン
    ギャラリとを設けたエンジンの潤滑油通路構造におい
    て、前記サブギャラリと前記メインギャラリとを近接し
    て前記シリンダブロックに設け、前記シリンダブロック
    の上面に達するヘッド側オイル通路と前記クランク軸の
    ジャーナル部側に指向するように傾斜したジャーナル側
    オイル通路とを前記メインギャラリに連通して前記シリ
    ンダブロックに設け、前記ジャーナル部を支持する前記
    シリンダブロックのジャーナルハウジング部にはハウジ
    ングボルトの座ぐりを利用して前記ジャーナル側オイル
    通路に連通するハウジング側オイル通路を設け、前記ジ
    ャーナル部と前記ジャーナルハウジング部間に介在した
    ジャーナルメタルの背面の前記ジャーナルハウジング部
    には前記ハウジング側オイル通路に連通するメタル側オ
    イル通路を設け、このメタル側オイル通路に連通するチ
    ェーンアジャスタ側オイル通路を前記シリンダブロック
    に設けたことを特徴とするエンジンの潤滑油通路構造。
  2. 【請求項2】 前記メインギャラリは前記シリンダブロ
    ックのスカート部のスカート曲面に密着するように配置
    されるとともに前記スリーブ及び該スリーブのスリーブ
    圧入部から離間して前記スカート部の途中に設けられ、
    前記コンロッドのロッド軌跡の側方直線的軌跡部を描出
    し、前記サブギャラリの中心と前記メインギャラリの中
    心とを結ぶギャラリ結線を描出し、前記フィルタ取付面
    と前記側方直線的軌跡部と前記ギャラリ結線との少なく
    ともいずれか同士を略平行に配設したことを特徴とする
    請求項1に記載のエンジンの潤滑油通路構造。
  3. 【請求項3】 前記シリンダブロックは上側のハーフス
    カートシリンダブロックと下側のブロックロアケースと
    からなり、前記サブギャラリが前記ブロックロアケース
    のケース合せ面近傍に設けられた場合に、前記サブギャ
    ラリの下方の前記ブロックロアケースのケース合せ面が
    前記サブギャラリの外側方向に偏倚して配設されたこと
    を特徴とする請求項1に記載のエンジンの潤滑油通路構
    造。
  4. 【請求項4】 前記ジャーナル側オイル通路の開口部
    は、前記ヘッド側オイル通路の開口部を避けて前記シリ
    ンダブロックの前記メインギャラリに設けられたことを
    特徴とする請求項1に記載のエンジンの潤滑油通路構
    造。
  5. 【請求項5】 前記ジャーナル側オイル通路は、前記ジ
    ャーナルハウジング部から側方の前記スカート部に延設
    する補強リブ形状部位に沿って前記シリンダブロックに
    設けられたことを特徴とする請求項1に記載のエンジン
    の潤滑油通路構造。
  6. 【請求項6】 前記オイルフィルタはフィルタスタンド
    によって前記フィルタ取付面に取付けて設けられ、前記
    フィルタ取付面にはブロック側ねじ部が設けられ、前記
    フィルタスタンドの外面全体には前記ブロック側ねじ部
    に螺着するスタンド側ねじ部が設けられたことを特徴と
    する請求項1に記載のエンジンの潤滑油通路構造。
  7. 【請求項7】 エンジンのシリンダブロックにクランク
    軸を軸支して設け、このクランク軸にコンロッドの大端
    部を連結して設け、このコンロッドの小端部にはピスト
    ンを連結して設け、このピストンを前記シリンダブロッ
    クのシリンダにスリーブを介して往復動可能に設け、前
    記シリンダブロックの外側部のフィルタ取付面にオイル
    フィルタを取付けて設け、前記シリンダブロックにはオ
    イルポンプから圧送されたオイルを前記オイルフィルタ
    側に導くサブギャラリと前記オイルフィルタからのオイ
    ルを前記エンジンの各部に分配させるように導くメイン
    ギャラリとを設けたエンジンの潤滑油通路構造におい
    て、前記オイルフィルタを前記フィルタ取付面に取付け
    るフィルタスタンドを設け、前記シリンダブロックの前
    記フィルタ取付面にブロック側ねじ部を設け、前記フィ
    ルタスタンドの外面全体には前記ブロック側ねじ部に螺
    着するスタンド側ねじ部を設け、前記フィルタスタンド
    の外面の前記スタンド側ねじ部にねじ止め剤を塗布し、
    このねじ止め剤が塗布されたスタンド側ねじ部を前記ブ
    ロック側ねじ部に底付きするまで締め込むことによって
    前記シリンダブロックに取付けたことを特徴とするエン
    ジンの潤滑油通路構造。
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